JPH05294620A - 超電導体 - Google Patents
超電導体Info
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- JPH05294620A JPH05294620A JP5025462A JP2546293A JPH05294620A JP H05294620 A JPH05294620 A JP H05294620A JP 5025462 A JP5025462 A JP 5025462A JP 2546293 A JP2546293 A JP 2546293A JP H05294620 A JPH05294620 A JP H05294620A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】臨界電流密度が高く、しかも、いろいろな超電
導転移温度をもつ超電導体を提供する。 【構成】(La1-αSrα)2 CuO4+δ(ただし、0
<α≦0.25)と、下記群から選ばれた少なくとも1
種の物質との層状構成を有する超電導体。 (Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cun+1 O6+2n+ δ Tl2 Ba2 Cam Cum+1 O6+2m+ δ MBa2 Cu3 O7+δ (Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δ
導転移温度をもつ超電導体を提供する。 【構成】(La1-αSrα)2 CuO4+δ(ただし、0
<α≦0.25)と、下記群から選ばれた少なくとも1
種の物質との層状構成を有する超電導体。 (Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cun+1 O6+2n+ δ Tl2 Ba2 Cam Cum+1 O6+2m+ δ MBa2 Cu3 O7+δ (Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δ
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、核融合炉、電磁流体
発電機、加速器、回転電気機器(電動機、発電機等)、
磁気分離機、磁気浮上列車、核磁気共鳴測定装置、磁気
推進船、電子線露光装置、各種実験装置等のマグネット
コイル用材料として適し、また、送電線、電気エネルギ
ー貯蔵器、変圧器、整流器、調相器等の電力損失が問題
になる用途に適し、さらに、ジョセフソン素子、SQU
ID素子、超電導トランジスタ等の素子として適し、さ
らにまた、赤外線探知材料、磁気遮蔽材料等の機能材料
として適した超電導体に関する。
発電機、加速器、回転電気機器(電動機、発電機等)、
磁気分離機、磁気浮上列車、核磁気共鳴測定装置、磁気
推進船、電子線露光装置、各種実験装置等のマグネット
コイル用材料として適し、また、送電線、電気エネルギ
ー貯蔵器、変圧器、整流器、調相器等の電力損失が問題
になる用途に適し、さらに、ジョセフソン素子、SQU
ID素子、超電導トランジスタ等の素子として適し、さ
らにまた、赤外線探知材料、磁気遮蔽材料等の機能材料
として適した超電導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一連の銅複合酸化物系超電導体と
して、以下において説明するようなものが知られてい
る。
して、以下において説明するようなものが知られてい
る。
【0003】すなわち、“Physical Review Letters
”、第67巻、第1362〜1365頁(1991)
には、結晶構造は同じだが構成元素が異なる物質を交互
に積み重ねてなるものが記載されている。これは、YB
a2 Cu3 O7+δとPrBa2 Cu3 O7+δとの超電導
体で、非超電導体であるPrBa2 Cu3 O7+δの層の
間に超電導体であるYBa2 Cu3 O7+δの層を位置さ
せている。
”、第67巻、第1362〜1365頁(1991)
には、結晶構造は同じだが構成元素が異なる物質を交互
に積み重ねてなるものが記載されている。これは、YB
a2 Cu3 O7+δとPrBa2 Cu3 O7+δとの超電導
体で、非超電導体であるPrBa2 Cu3 O7+δの層の
間に超電導体であるYBa2 Cu3 O7+δの層を位置さ
せている。
【0004】また、“Japanese Journal of Applied Ph
ysics ”、第30巻、第L1381〜1383頁(19
91)には、結晶構造が異なる2種類の物質を積み重ね
てなる超電導体が記載されている。これは、Bi2 Sr
2 CuO6+δとBi2 Sr2CaCu2 O8+δとを積み
重ねてなるもので、やはり非超電導体であるBi2 Sr
2 CuO6+δの層の間に超電導体であるBi2 Sr2 C
aCu2 O8+δの層を位置させている。
ysics ”、第30巻、第L1381〜1383頁(19
91)には、結晶構造が異なる2種類の物質を積み重ね
てなる超電導体が記載されている。これは、Bi2 Sr
2 CuO6+δとBi2 Sr2CaCu2 O8+δとを積み
重ねてなるもので、やはり非超電導体であるBi2 Sr
2 CuO6+δの層の間に超電導体であるBi2 Sr2 C
aCu2 O8+δの層を位置させている。
【0005】さらに、“Applied Physics Letters ”、
第58巻、第1443〜1445頁(1991)には、
いわゆるT構造の超電導体である(La1-x Srx )2
CuO4+δと、いわゆるT´構造の非超電導体であるS
m2 CuO4+δとを積み重ねてなる超電導体が記載され
ている。
第58巻、第1443〜1445頁(1991)には、
いわゆるT構造の超電導体である(La1-x Srx )2
CuO4+δと、いわゆるT´構造の非超電導体であるS
m2 CuO4+δとを積み重ねてなる超電導体が記載され
ている。
【0006】さて、銅複合酸化物系超電導体における超
電導特性は、電荷担体の量に依存することが知られてい
るが、上述した従来の超電導体は、いずれも、超電導体
の層と非超電導体の層の厚みを変えて超電導特性を制御
するもので、非超電導体の層には超電導電流は流れない
から、超電導転移温度を変えることはできるが臨界電流
密度が低いという問題がある。
電導特性は、電荷担体の量に依存することが知られてい
るが、上述した従来の超電導体は、いずれも、超電導体
の層と非超電導体の層の厚みを変えて超電導特性を制御
するもので、非超電導体の層には超電導電流は流れない
から、超電導転移温度を変えることはできるが臨界電流
密度が低いという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の一連の銅複合酸化物系超電導体の上述した問題点を
解決し、臨界電流密度が高く、しかも、いろいろな超電
導転移温度をとり得る超電導体を提供するにある。
来の一連の銅複合酸化物系超電導体の上述した問題点を
解決し、臨界電流密度が高く、しかも、いろいろな超電
導転移温度をとり得る超電導体を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、(La1-αSrα)2 CuO4+δ(た
だし、0<α≦0.25)と、下記群から選ばれた少な
くとも1種の物質との層状構成を有する超電導体を提供
する。
に、この発明は、(La1-αSrα)2 CuO4+δ(た
だし、0<α≦0.25)と、下記群から選ばれた少な
くとも1種の物質との層状構成を有する超電導体を提供
する。
【0009】 (Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cun+1 O6+2n+ δ Tl2 Ba2 Cam Cum+1 O6+2m+ δ MBa2 Cu3 O7+δ (Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δ ただし、0≦β≦0.3 0≦γ≦0.5 0≦η≦0.95 0≦λ≦0.2 −0.5≦δ≦0.5 m:1、2または3 n:2または3 M:Y、La、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Hoま
たはEr この発明の超電導体は、各層が銅複合酸化物系超電導体
からなっており、各層を構成する物質にドープされる電
荷担体(キャリア)の量、特に、CuO2 面1枚当たり
の電荷担体の量(キャリア濃度)によって超電導転移温
度(Tc)を変えることができる。
たはEr この発明の超電導体は、各層が銅複合酸化物系超電導体
からなっており、各層を構成する物質にドープされる電
荷担体(キャリア)の量、特に、CuO2 面1枚当たり
の電荷担体の量(キャリア濃度)によって超電導転移温
度(Tc)を変えることができる。
【0010】ところで、たとえば(La1-αSrα)2
CuO4+δにおいて、LaをSrで置換してキャリアを
ドープしていくと、最初は絶縁体であるが、やがて超電
導体になってTcも上昇する。そして、α=0.075
でTcが最大値の36Kを示すが、αがこれよりも大き
くなるとTcが下がり、やがて非超電導体となる。これ
以外のいくつかの物質も、ほぼ同じ傾向を示すことが知
られている。
CuO4+δにおいて、LaをSrで置換してキャリアを
ドープしていくと、最初は絶縁体であるが、やがて超電
導体になってTcも上昇する。そして、α=0.075
でTcが最大値の36Kを示すが、αがこれよりも大き
くなるとTcが下がり、やがて非超電導体となる。これ
以外のいくつかの物質も、ほぼ同じ傾向を示すことが知
られている。
【0011】このように、Tcを最大にするためには適
正量のキャリアをドープしなければならないが、その方
法には、構成元素の一部を置換する方法と、得られる超
電導体をさらに熱処理する方法とがある。
正量のキャリアをドープしなければならないが、その方
法には、構成元素の一部を置換する方法と、得られる超
電導体をさらに熱処理する方法とがある。
【0012】前者の、構成元素の一部を置換する方法
は、“Zeitschrift fur Physik B-condensed Matter
”、第83巻、第7〜17頁(1991)に記載され
ているように、ブロッキング層やメディエイティング層
の元素を価数の異なる元素で置換することによってCu
O2 面にキャリアをドープする方法である。しかしなが
ら、通常、銅複合酸化物系超電導体では、置換元素は、
狭い範囲でしか固溶しないか、全く固溶しない。たとえ
ば、(La1-αSrα)2 CuO4+δは、0<α≦0.
25の範囲でLaをSrで置換できる。すなわち、0.
25よりも多くのSrを固溶させることはできない。
(Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cu
n+1 O6+ 2n+ δ、(Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δに
おいても同様で、β、η、λはそれぞれ、0≦β≦0.
3、0≦η≦0.95、0≦λ≦0.2の範囲でなけれ
ば単相にはできない。また、酸素はこれらの結晶の中で
唯一の陰イオンであり、キャリア濃度に及ぼす影響が大
きいが、銅複合酸化物系超電導体がその結晶構造を形成
するためには、酸素含有量は−0.5≦δ≦0.5の範
囲でなければならない。
は、“Zeitschrift fur Physik B-condensed Matter
”、第83巻、第7〜17頁(1991)に記載され
ているように、ブロッキング層やメディエイティング層
の元素を価数の異なる元素で置換することによってCu
O2 面にキャリアをドープする方法である。しかしなが
ら、通常、銅複合酸化物系超電導体では、置換元素は、
狭い範囲でしか固溶しないか、全く固溶しない。たとえ
ば、(La1-αSrα)2 CuO4+δは、0<α≦0.
25の範囲でLaをSrで置換できる。すなわち、0.
25よりも多くのSrを固溶させることはできない。
(Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cu
n+1 O6+ 2n+ δ、(Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δに
おいても同様で、β、η、λはそれぞれ、0≦β≦0.
3、0≦η≦0.95、0≦λ≦0.2の範囲でなけれ
ば単相にはできない。また、酸素はこれらの結晶の中で
唯一の陰イオンであり、キャリア濃度に及ぼす影響が大
きいが、銅複合酸化物系超電導体がその結晶構造を形成
するためには、酸素含有量は−0.5≦δ≦0.5の範
囲でなければならない。
【0013】一方、熱処理による方法は、焼結によって
得られた超電導体を、空気や酸素等の酸化性雰囲気下
か、高酸素分圧下で加熱して焼結時に欠損した酸素を取
り入れ、上述したδを大きくしようとする方法である。
この方法は、比較的簡便で、単相にはし得たが超電導特
性がそれほどよくないときによく使われる。たとえば、
YBa2 Cu3 O7+δでは酸素欠損がCu−O鎖で起こ
ることが多く、Tcは、δが−0.4程度だと40〜6
0Kと低いが、300〜600℃の酸化性雰囲気下で熱
処理してδが−0.05程度になるまで酸素を注入する
と90K程度まで上がる。
得られた超電導体を、空気や酸素等の酸化性雰囲気下
か、高酸素分圧下で加熱して焼結時に欠損した酸素を取
り入れ、上述したδを大きくしようとする方法である。
この方法は、比較的簡便で、単相にはし得たが超電導特
性がそれほどよくないときによく使われる。たとえば、
YBa2 Cu3 O7+δでは酸素欠損がCu−O鎖で起こ
ることが多く、Tcは、δが−0.4程度だと40〜6
0Kと低いが、300〜600℃の酸化性雰囲気下で熱
処理してδが−0.05程度になるまで酸素を注入する
と90K程度まで上がる。
【0014】さて、この発明の超電導体は、結晶構造が
異なる銅複合酸化物系超電導体を積み重ねて形成する
が、(La1-αSrα)2 CuO4+δは、上述した2通
りの方法によってキャリアをドープしやすい物質であ
り、そのTcが最大になるキャリア量よりも過剰にドー
プすることができる。一方、上述した特定の群から選ば
れる物質は、2通りの方法でもキャリアをドープしにく
かったり、トープされたキャリアが抜け出してしまいや
すい物質である。
異なる銅複合酸化物系超電導体を積み重ねて形成する
が、(La1-αSrα)2 CuO4+δは、上述した2通
りの方法によってキャリアをドープしやすい物質であ
り、そのTcが最大になるキャリア量よりも過剰にドー
プすることができる。一方、上述した特定の群から選ば
れる物質は、2通りの方法でもキャリアをドープしにく
かったり、トープされたキャリアが抜け出してしまいや
すい物質である。
【0015】そこで、これら(La1-αSrα)2 Cu
O4+δと特定の群から選ばれる物質とを積み重ね、超格
子にすることによって全体のキャリア濃度を調整し、T
cを制御する。ここで、(La1-αSrα)2 CuO
4+δは、キャリア濃度が特定の群から選ばれる物質のそ
れよりも大きく、特定の群から選ばれる物質にキャリア
を供給すると考えられる。このような作用を考慮する
と、この発明の超電導体においては、(La1-αS
rα)2 CuO4+δから、特定の群から選ばれる物質に
キャリアがしみ出さなければならないので、各物質の層
の厚みは薄いほうがよく、特に、特定の群から選ばれる
物質の層は20単位格子よりも薄いのが好ましい。ま
た、(La1-αSrα)2 CuO4+δ、特定の群から選
ばれる物質の層の繰り返し数は、あまり多くなると結晶
性が低下するので、各層の厚みにもよるが、1000以
下であるのが好ましい。より好ましいのは、200以下
である。
O4+δと特定の群から選ばれる物質とを積み重ね、超格
子にすることによって全体のキャリア濃度を調整し、T
cを制御する。ここで、(La1-αSrα)2 CuO
4+δは、キャリア濃度が特定の群から選ばれる物質のそ
れよりも大きく、特定の群から選ばれる物質にキャリア
を供給すると考えられる。このような作用を考慮する
と、この発明の超電導体においては、(La1-αS
rα)2 CuO4+δから、特定の群から選ばれる物質に
キャリアがしみ出さなければならないので、各物質の層
の厚みは薄いほうがよく、特に、特定の群から選ばれる
物質の層は20単位格子よりも薄いのが好ましい。ま
た、(La1-αSrα)2 CuO4+δ、特定の群から選
ばれる物質の層の繰り返し数は、あまり多くなると結晶
性が低下するので、各層の厚みにもよるが、1000以
下であるのが好ましい。より好ましいのは、200以下
である。
【0016】また、特定の群から選ばれる物質の層に
は、その群から選ばれる2種以上の物質が含まれていて
もよい。すなわち、この発明においては、(La1-αS
rα)2 CuO4+δの層と特定の群から選ばれた少なく
とも1種の物質の層とが交互に層をなしておればよい。
は、その群から選ばれる2種以上の物質が含まれていて
もよい。すなわち、この発明においては、(La1-αS
rα)2 CuO4+δの層と特定の群から選ばれた少なく
とも1種の物質の層とが交互に層をなしておればよい。
【0017】この発明の超電導体は、テープ状、線状、
繊維状、シート状等、いろいろな形状で使用することが
できる。また、炭素繊維や、セラミックスや、金や銀等
の金属からなる補強線材上に形成して使用することがで
きる。さらに、銀シース等の補強用の中空材料に詰めて
使用することができる。さらにまた、銅等をマトリクス
とする多芯線構造の超電導線材として使用することがで
きる。また、Si、MgO、LaGaO3 、LaAlO
3 、NdGaO3 、NdAlO3 、SrTiO3 等の基
板上に薄膜として形成し、いろいろな素子や、LSIの
配線として使用することができる。
繊維状、シート状等、いろいろな形状で使用することが
できる。また、炭素繊維や、セラミックスや、金や銀等
の金属からなる補強線材上に形成して使用することがで
きる。さらに、銀シース等の補強用の中空材料に詰めて
使用することができる。さらにまた、銅等をマトリクス
とする多芯線構造の超電導線材として使用することがで
きる。また、Si、MgO、LaGaO3 、LaAlO
3 、NdGaO3 、NdAlO3 、SrTiO3 等の基
板上に薄膜として形成し、いろいろな素子や、LSIの
配線として使用することができる。
【0018】この発明の超電導体は、いろいろな方法に
よって作ることができるが、各層を原子オーダーで制御
することができるレーザーアブレーション法、分子線エ
ピタキシー法、電子ビーム蒸着法や、各種のスパッタ法
等の物理的蒸着法によって製膜するのが好ましい。たと
えば、レーザーアブレーション法による場合、次のよう
にする。
よって作ることができるが、各層を原子オーダーで制御
することができるレーザーアブレーション法、分子線エ
ピタキシー法、電子ビーム蒸着法や、各種のスパッタ法
等の物理的蒸着法によって製膜するのが好ましい。たと
えば、レーザーアブレーション法による場合、次のよう
にする。
【0019】すなわち、まずLa、Sr、Cuの酸化物
や炭酸塩の粉末を混合し、800〜1050℃の空気ま
たは酸化性雰囲気下で1〜12時間仮焼し、仮焼粉末を
ペレットに成形し、成形体を800〜1150℃で1〜
12時間かけて焼結し、(La1-αSrα)2 CuO
4+δのターゲット(ターゲット1)を得る。なお、製膜
時に膜組成とターゲット組成とがずれることがあるの
で、各粉末は膜組成が目的とする組成になるように秤量
し、混合する。また、製膜条件によってはLaが不足す
ることがあり、La量を数%程度増やすほうが好ましい
場合もある。
や炭酸塩の粉末を混合し、800〜1050℃の空気ま
たは酸化性雰囲気下で1〜12時間仮焼し、仮焼粉末を
ペレットに成形し、成形体を800〜1150℃で1〜
12時間かけて焼結し、(La1-αSrα)2 CuO
4+δのターゲット(ターゲット1)を得る。なお、製膜
時に膜組成とターゲット組成とがずれることがあるの
で、各粉末は膜組成が目的とする組成になるように秤量
し、混合する。また、製膜条件によってはLaが不足す
ることがあり、La量を数%程度増やすほうが好ましい
場合もある。
【0020】一方、同様にして特定の群から選ばれる物
質のターゲット(ターゲット2)を得る。ただ、仮焼温
度は650〜1000℃、焼結温度は700〜1100
℃とする。この場合も、やはり製膜時に膜組成とターゲ
ット組成とがずれることがあるので、各粉末は膜組成が
目的とする組成になるように秤量し、混合する。
質のターゲット(ターゲット2)を得る。ただ、仮焼温
度は650〜1000℃、焼結温度は700〜1100
℃とする。この場合も、やはり製膜時に膜組成とターゲ
ット組成とがずれることがあるので、各粉末は膜組成が
目的とする組成になるように秤量し、混合する。
【0021】次に、ターゲット1、2をチャンバー内に
セットするとともに、これらのターゲットに対向し、か
つ、5〜150mm離れた位置に基板をセットし、チャン
バー内を分圧1×10-5〜5×103 Paの酸化性雰囲気
にするとともに、基板を400〜900℃に加熱する。
そして、ターゲット1、2にエキシマレーザーを交互に
照射し、基板上に各ターゲットの構成物質を堆積させて
いく。
セットするとともに、これらのターゲットに対向し、か
つ、5〜150mm離れた位置に基板をセットし、チャン
バー内を分圧1×10-5〜5×103 Paの酸化性雰囲気
にするとともに、基板を400〜900℃に加熱する。
そして、ターゲット1、2にエキシマレーザーを交互に
照射し、基板上に各ターゲットの構成物質を堆積させて
いく。
【0022】上記において、ターゲットと基板との距離
が5mm未満であると、基板がじゃまになってターゲット
へのエキシマレーザーの照射角度を小さくせざるを得な
くなり、ターゲットのアブレーションが起こりにくくな
る。また、膜厚のむらを生じやすい。ターゲットと基板
との距離を150mmよりも長くすると、基板上への堆積
速度が低くなり、実用的でない。
が5mm未満であると、基板がじゃまになってターゲット
へのエキシマレーザーの照射角度を小さくせざるを得な
くなり、ターゲットのアブレーションが起こりにくくな
る。また、膜厚のむらを生じやすい。ターゲットと基板
との距離を150mmよりも長くすると、基板上への堆積
速度が低くなり、実用的でない。
【0023】チャンバー内を酸化性雰囲気にするには、
酸素、オゾン、NO2 、N2 Oを使用したり、酸素雰囲
気中に紫外線等を照射してオゾンや活性酸素を生成させ
たりする。
酸素、オゾン、NO2 、N2 Oを使用したり、酸素雰囲
気中に紫外線等を照射してオゾンや活性酸素を生成させ
たりする。
【0024】チャンバー内の酸化性雰囲気の分圧が1×
10-5Paよりも低いと、基板上に堆積する銅複合酸化物
の酸素取り込み量が少なくなり、また、1×103 Paよ
りも高いと、銅複合酸化物に不純物が混入しやすくなっ
たり、得られる膜のモルホロジーが著しく低下するよう
になる。
10-5Paよりも低いと、基板上に堆積する銅複合酸化物
の酸素取り込み量が少なくなり、また、1×103 Paよ
りも高いと、銅複合酸化物に不純物が混入しやすくなっ
たり、得られる膜のモルホロジーが著しく低下するよう
になる。
【0025】また、基板の温度が400℃よりも低い
と、基板上に堆積するターゲット物質の結晶化が起こり
にくくなり、一方、900℃よりも高いと、堆積した物
質の再蒸発が起こり、膜組成が目的とする組成からずれ
るようになる。
と、基板上に堆積するターゲット物質の結晶化が起こり
にくくなり、一方、900℃よりも高いと、堆積した物
質の再蒸発が起こり、膜組成が目的とする組成からずれ
るようになる。
【0026】エキシマレーザーとしては、ArFやKr
F、XeCl等を用いることができる。パルス周波数
は、ターゲットの種類や欲するアブレーション励起種に
よって異るが、あまり高すぎると基板上に堆積した原子
の再配列が不完全になり、結晶性が低下することがある
ので、1〜80Hz程度が好ましい。
F、XeCl等を用いることができる。パルス周波数
は、ターゲットの種類や欲するアブレーション励起種に
よって異るが、あまり高すぎると基板上に堆積した原子
の再配列が不完全になり、結晶性が低下することがある
ので、1〜80Hz程度が好ましい。
【0027】ターゲットは、膜圧計によって膜厚をモニ
ターしたり、標準試料によって得た製膜時間と膜厚との
関係から製膜時間をモニターしながら、膜が所望の厚み
になったところで切り換える。反射高速電子線回折(R
HEED)によって得られる画像上で回折格子点の強度
をモニターし、その振動パターンから、単位格子の数が
所望の値になった時に切り換えるようにしてもよい。な
お、ターゲットの切り換えに際してレーザーの照射を数
秒から数分止めると、基板上に堆積した原子の再配列が
より完全になって膜質が向上することがある。
ターしたり、標準試料によって得た製膜時間と膜厚との
関係から製膜時間をモニターしながら、膜が所望の厚み
になったところで切り換える。反射高速電子線回折(R
HEED)によって得られる画像上で回折格子点の強度
をモニターし、その振動パターンから、単位格子の数が
所望の値になった時に切り換えるようにしてもよい。な
お、ターゲットの切り換えに際してレーザーの照射を数
秒から数分止めると、基板上に堆積した原子の再配列が
より完全になって膜質が向上することがある。
【0028】このようにして基板上に薄い膜を形成し、
全体の膜厚が所望の値になったところでレーザーの照射
を止め、300〜650℃まで1〜100℃/分の速度
で冷却する。300〜650℃に達したとき、チャンバ
ー内の酸化性雰囲気の分圧を1×10-3〜1×105 Pa
に上げ、1〜60分保持する。このとき、基板温度が3
00℃よりも低いか、酸化性雰囲気の分圧が1×10-3
Paよりも低いと、銅複合酸化物の酸素取り込み量が少な
くなる。また、650℃よりも高いと、取り込んだ酸素
が放出させられることがあり、やはり酸素取り込み量が
少なくなる。酸化性雰囲気の分圧が1×105 Paよりも
高いと、堆積する銅複合酸化物に不純物が混入しやすく
なる。
全体の膜厚が所望の値になったところでレーザーの照射
を止め、300〜650℃まで1〜100℃/分の速度
で冷却する。300〜650℃に達したとき、チャンバ
ー内の酸化性雰囲気の分圧を1×10-3〜1×105 Pa
に上げ、1〜60分保持する。このとき、基板温度が3
00℃よりも低いか、酸化性雰囲気の分圧が1×10-3
Paよりも低いと、銅複合酸化物の酸素取り込み量が少な
くなる。また、650℃よりも高いと、取り込んだ酸素
が放出させられることがあり、やはり酸素取り込み量が
少なくなる。酸化性雰囲気の分圧が1×105 Paよりも
高いと、堆積する銅複合酸化物に不純物が混入しやすく
なる。
【0029】また、酸素の取り込みをより完全なものと
するために、得られた膜を0.1〜1気圧の酸素分圧下
にて300〜1000℃で0.1〜20時間アニールし
たり、1〜400気圧の酸素分圧下にて300〜110
0℃、1〜20時間HIP(Hot Isostatic Press )処
理するのも好ましい。
するために、得られた膜を0.1〜1気圧の酸素分圧下
にて300〜1000℃で0.1〜20時間アニールし
たり、1〜400気圧の酸素分圧下にて300〜110
0℃、1〜20時間HIP(Hot Isostatic Press )処
理するのも好ましい。
【0030】以上においては、各層の形成にそれぞれ1
個のターゲットを使用したが、複数個のターゲットを使
用することもできる。たとえば、(Bi1-βPbβ)2
Sr2 CaCu2 O8+δの層の形成に、ターゲット2に
代えて、BiとPbの酸化物粉末を混合し、焼結してな
るペレットと、Cuの酸化物粉末とSrの炭酸塩粉末と
を混合し、焼結してなるペレットと、Caの炭酸塩粉末
とCuの酸化物粉末とを混合、焼結したペレットとを使
用することができる。
個のターゲットを使用したが、複数個のターゲットを使
用することもできる。たとえば、(Bi1-βPbβ)2
Sr2 CaCu2 O8+δの層の形成に、ターゲット2に
代えて、BiとPbの酸化物粉末を混合し、焼結してな
るペレットと、Cuの酸化物粉末とSrの炭酸塩粉末と
を混合し、焼結してなるペレットと、Caの炭酸塩粉末
とCuの酸化物粉末とを混合、焼結したペレットとを使
用することができる。
【0031】
実施例1 La2 O3 、SrCO3 、CuOの各粉末をLa:S
r:Cuが1.85:0.3:1になるように秤量し、
混合し、空気中にて900℃で12時間仮焼し、粉砕
し、ペレットに成形し、空気中にて1000℃で24時
間かけて焼結し、徐冷してターゲット1を得た。
r:Cuが1.85:0.3:1になるように秤量し、
混合し、空気中にて900℃で12時間仮焼し、粉砕
し、ペレットに成形し、空気中にて1000℃で24時
間かけて焼結し、徐冷してターゲット1を得た。
【0032】また、Bi2 O3 粉末をペレットに成形
し、空気中にて750℃で5時間かけて焼結し、徐冷し
てターゲット2を得た。
し、空気中にて750℃で5時間かけて焼結し、徐冷し
てターゲット2を得た。
【0033】さらに、SrCO3 、CuOの各粉末をS
r:Cuが2:1になるように秤量し、混合し、空気中
にて800℃で5時間仮焼し、粉砕し、ペレットに成形
し、空気中にて900℃で5時間かけて焼結し、徐冷し
てターゲット3を得た。
r:Cuが2:1になるように秤量し、混合し、空気中
にて800℃で5時間仮焼し、粉砕し、ペレットに成形
し、空気中にて900℃で5時間かけて焼結し、徐冷し
てターゲット3を得た。
【0034】さらにまた、CaCO3 、CuOの各粉末
をCa:Cuが1:1になるように秤量し、混合し、空
気中にて700℃で5時間仮焼し、粉砕し、ペレットに
成形し、空気中にて800℃で5時間かけて焼結し、徐
冷してターゲット4を得た。次に、ターゲット1、2、
3、4をチャンバー内にセットするとともに、これらの
ターゲットに対向し、かつ、それぞれのターゲットから
25mm離れた位置に、面方位が(100)面のSrTi
O3 基板を置き、チャンバー内の酸化性雰囲気(N2 O
ガス)の分圧を0.01Paに調整し、基板を600℃に
加熱した。
をCa:Cuが1:1になるように秤量し、混合し、空
気中にて700℃で5時間仮焼し、粉砕し、ペレットに
成形し、空気中にて800℃で5時間かけて焼結し、徐
冷してターゲット4を得た。次に、ターゲット1、2、
3、4をチャンバー内にセットするとともに、これらの
ターゲットに対向し、かつ、それぞれのターゲットから
25mm離れた位置に、面方位が(100)面のSrTi
O3 基板を置き、チャンバー内の酸化性雰囲気(N2 O
ガス)の分圧を0.01Paに調整し、基板を600℃に
加熱した。
【0035】次に、各ターゲットに、波長193nm、発
振周波数8Hz、パルスエネルギー密度1J/cm2 のArF
エキシマレーザーを、基板上に堆積される物質の厚みを
RHEEDでモニターしながら、ターゲット1による層
およびターゲット2、3、4による層の厚みがそれぞれ
1単位格子になるように、ターゲットをターゲット1、
3、4、3、2、3、4、3、2、……と順次切り換え
て照射した。
振周波数8Hz、パルスエネルギー密度1J/cm2 のArF
エキシマレーザーを、基板上に堆積される物質の厚みを
RHEEDでモニターしながら、ターゲット1による層
およびターゲット2、3、4による層の厚みがそれぞれ
1単位格子になるように、ターゲットをターゲット1、
3、4、3、2、3、4、3、2、……と順次切り換え
て照射した。
【0036】かくして、基板上に厚みが約50nmの薄膜
を得た。この薄膜をX線回折等によって分析したとこ
ろ、厚みがそれぞれ1単位格子の、(La0.85S
r0.15)2 CuO4+δの層とBi2 Sr2 Ca2 Cu3
O10+ δの層とが交互に10回積み重ねられたものであ
った。
を得た。この薄膜をX線回折等によって分析したとこ
ろ、厚みがそれぞれ1単位格子の、(La0.85S
r0.15)2 CuO4+δの層とBi2 Sr2 Ca2 Cu3
O10+ δの層とが交互に10回積み重ねられたものであ
った。
【0037】また、この薄膜について、4端子法によっ
て電気抵抗の温度依存性を測定したところ、100Kで
超電導転移に伴う抵抗の急激な低下が始まり(Tc
onset )、80Kで抵抗が零になった(Tczero)。臨
界電流密度は、4.2Kで3×105 A/cm2 であっ
た。
て電気抵抗の温度依存性を測定したところ、100Kで
超電導転移に伴う抵抗の急激な低下が始まり(Tc
onset )、80Kで抵抗が零になった(Tczero)。臨
界電流密度は、4.2Kで3×105 A/cm2 であっ
た。
【0038】実施例2 実施例1と同様にして、La:Sr:Cuを1.85:
0.3:1としたターゲット1と、Bi2 O3 からなる
ターゲット2と、Sr:Cuを2:1としたターゲット
3と、Ca:Cuを1:1としたターゲット4とを得
た。
0.3:1としたターゲット1と、Bi2 O3 からなる
ターゲット2と、Sr:Cuを2:1としたターゲット
3と、Ca:Cuを1:1としたターゲット4とを得
た。
【0039】次に、ターゲット1、2、3、4をチャン
バー内にセットし、以下、実施例1と同様にして、しか
し、ターゲット1による層およびターゲット2、3、4
による層の厚みがそれぞれ1単位格子になるように、タ
ーゲットをターゲット1、3、4、3、2、3、4、
3、2、……と順次切り換えて製膜した。
バー内にセットし、以下、実施例1と同様にして、しか
し、ターゲット1による層およびターゲット2、3、4
による層の厚みがそれぞれ1単位格子になるように、タ
ーゲットをターゲット1、3、4、3、2、3、4、
3、2、……と順次切り換えて製膜した。
【0040】かくして、基板上に厚みが約57nmの薄膜
を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ1単位格子の、
(La0.85Sr0.15)2 CuO4+δの層とBi2 Sr2
Ca3Cu4 O12+ δの層とが交互に10回積み重ねら
れたものであった。また、この薄膜のTconset は11
0K、Tczeroは85Kであり、臨界電流密度は4.2
Kで4×105 A/cm2 であった。
を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ1単位格子の、
(La0.85Sr0.15)2 CuO4+δの層とBi2 Sr2
Ca3Cu4 O12+ δの層とが交互に10回積み重ねら
れたものであった。また、この薄膜のTconset は11
0K、Tczeroは85Kであり、臨界電流密度は4.2
Kで4×105 A/cm2 であった。
【0041】実施例3 実施例1と同様にして、La:Sr:Cuを1.85:
0.3:1としたターゲット1を得た。
0.3:1としたターゲット1を得た。
【0042】また、BaCO3 、CaCO3 、CuOの
各粉末をBa:Ca:Cuが2:1.5:2.2になる
ように秤量し、混合し、空気中にて850℃で5時間仮
焼し、粉砕し、これにTl2 O3 をTa:Ba:Ca:
Cuが3:2:1.5:2.2になるように加え、混合
し、ペレットに成形し、空気中にて850℃で4時間か
けて焼結し、徐冷してターゲット2を得た。
各粉末をBa:Ca:Cuが2:1.5:2.2になる
ように秤量し、混合し、空気中にて850℃で5時間仮
焼し、粉砕し、これにTl2 O3 をTa:Ba:Ca:
Cuが3:2:1.5:2.2になるように加え、混合
し、ペレットに成形し、空気中にて850℃で4時間か
けて焼結し、徐冷してターゲット2を得た。
【0043】次に、ターゲット1、2をチャンバー内に
セットし、実施例1と同様に、しかし、ターゲット1に
よる層の厚みが10単位格子、ターゲット2による層の
厚みが4単位格子になるように、ターゲットをターゲッ
ト1、2、……と順次切り換えて製膜した。なお、基板
はターゲットから15mm離れた位置に置いた。また、チ
ァンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む酸素ガス
(分圧1Pa)とした。さらに、基板温度は630℃と
し、厚みのモニターには膜厚計を用いた。
セットし、実施例1と同様に、しかし、ターゲット1に
よる層の厚みが10単位格子、ターゲット2による層の
厚みが4単位格子になるように、ターゲットをターゲッ
ト1、2、……と順次切り換えて製膜した。なお、基板
はターゲットから15mm離れた位置に置いた。また、チ
ァンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む酸素ガス
(分圧1Pa)とした。さらに、基板温度は630℃と
し、厚みのモニターには膜厚計を用いた。
【0044】かくして、基板上に厚みが約260nmの薄
膜を得た。この薄膜は、厚みが10単位格子の(La
0.85Sr0.15)2 CuO4+δの層と、厚みが4単位格子
のTl2 Ba2 CaCu2 O8+δの層とが交互に10回
積み重ねられたものであった。また、この薄膜のTc
onset は105K、Tczeroは82Kであり、臨界電流
密度は4.2Kで3×105 A/cm2 であった。
膜を得た。この薄膜は、厚みが10単位格子の(La
0.85Sr0.15)2 CuO4+δの層と、厚みが4単位格子
のTl2 Ba2 CaCu2 O8+δの層とが交互に10回
積み重ねられたものであった。また、この薄膜のTc
onset は105K、Tczeroは82Kであり、臨界電流
密度は4.2Kで3×105 A/cm2 であった。
【0045】実施例4 実施例1と同様にして、La:Sr:Cuを1.80:
0.4:1としたターゲット1を得た。
0.4:1としたターゲット1を得た。
【0046】また、Y2 O3 、BaCO3 、CuOの各
粉末をY:Ba:Cuが1.1:2:4.2になるよう
に秤量し、混合し、空気中にて750℃で10時間仮焼
し、粉砕し、ペレットに成形し、空気中にて820℃で
10時間かけて焼結し、徐冷してターゲット2を得た。
粉末をY:Ba:Cuが1.1:2:4.2になるよう
に秤量し、混合し、空気中にて750℃で10時間仮焼
し、粉砕し、ペレットに成形し、空気中にて820℃で
10時間かけて焼結し、徐冷してターゲット2を得た。
【0047】次に、ターゲット1、2をチャンバー内に
セットし、以下、実施例1と同様にして、しかし、ター
ゲット1による層およびターゲット2による層の厚みが
それぞれ3単位格子になるように、ターゲットをターゲ
ット1、2、……と順次切り換えて製膜した。なお、チ
ャンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む酸素ガス
(分圧1Pa)とした。また、基板温度は650℃、レー
ザーの発振周波数は10Hz、パルスエネルギー密度は
1.5J/cm2 とした。厚みのモニターには膜厚計を用い
た。
セットし、以下、実施例1と同様にして、しかし、ター
ゲット1による層およびターゲット2による層の厚みが
それぞれ3単位格子になるように、ターゲットをターゲ
ット1、2、……と順次切り換えて製膜した。なお、チ
ャンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む酸素ガス
(分圧1Pa)とした。また、基板温度は650℃、レー
ザーの発振周波数は10Hz、パルスエネルギー密度は
1.5J/cm2 とした。厚みのモニターには膜厚計を用い
た。
【0048】かくして、基板上に厚みが約120nmの薄
膜を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ3単位格子の、
(La0.8 Sr0.2 )2 CuO4+δの層とYBa2 Cu
3 O7+δの層とが交互に16回積み重ねられたものであ
った。また、この薄膜のTconset は84K、Tczero
は72Kであり、臨界電流密度は4.2Kで1×105
A/cm2 であった。
膜を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ3単位格子の、
(La0.8 Sr0.2 )2 CuO4+δの層とYBa2 Cu
3 O7+δの層とが交互に16回積み重ねられたものであ
った。また、この薄膜のTconset は84K、Tczero
は72Kであり、臨界電流密度は4.2Kで1×105
A/cm2 であった。
【0049】さらに、この薄膜を酸素分圧400kg/cm
2 下にて500℃で5時間HIP処理し、再び電気抵抗
の温度依存性を測定したところ、Tconset は90K、
Tczeroは85Kであり、臨界電流密度は4.2Kで4
×105 A/cm2 であった。 実施例5 実施例1と同様にして、La:Sr:Cuを1.80:
0.4:1としたターゲット1を得た。
2 下にて500℃で5時間HIP処理し、再び電気抵抗
の温度依存性を測定したところ、Tconset は90K、
Tczeroは85Kであり、臨界電流密度は4.2Kで4
×105 A/cm2 であった。 実施例5 実施例1と同様にして、La:Sr:Cuを1.80:
0.4:1としたターゲット1を得た。
【0050】また、SrCO3 、CaCO3 、CuOの
各粉末をSr:Ca:Cuが0.2:0.8:1になる
ように秤量し、混合し、空気中にて750℃で10時間
仮焼し、粉砕し、ペレットに成形し、空気中にて820
℃で10時間かけて焼結し、徐冷してターゲット2を得
た。
各粉末をSr:Ca:Cuが0.2:0.8:1になる
ように秤量し、混合し、空気中にて750℃で10時間
仮焼し、粉砕し、ペレットに成形し、空気中にて820
℃で10時間かけて焼結し、徐冷してターゲット2を得
た。
【0051】次に、ターゲット1、2をチャンバー内に
セットし、以下、実施例1と同様にして、しかし、ター
ゲット1による層およびターゲット2による層の厚みが
それぞれ4単位格子になるように、ターゲットをターゲ
ット1、2、……と順次切り換えて薄膜を形成した。な
お、基板はターゲットから25mm離れた位置に置いた。
また、チャンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む
酸素ガス(分圧1Pa)とした。さらに、基板温度は65
0℃とした。厚みのモニターには膜厚計を用いた。
セットし、以下、実施例1と同様にして、しかし、ター
ゲット1による層およびターゲット2による層の厚みが
それぞれ4単位格子になるように、ターゲットをターゲ
ット1、2、……と順次切り換えて薄膜を形成した。な
お、基板はターゲットから25mm離れた位置に置いた。
また、チャンバー内の酸化性雰囲気は8%オゾンを含む
酸素ガス(分圧1Pa)とした。さらに、基板温度は65
0℃とした。厚みのモニターには膜厚計を用いた。
【0052】かくして、基板上に厚みが約210nmの薄
膜を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ4単位格子の、
(La0.8 Sr0.2 )2 CuO4+δの層とSr0.2 Ca
0.8O2+δの層とが交互に30回積み重ねられたもので
あった。また、この薄膜のTconset は50K、Tc
zeroは42Kであり、臨界電流密度は4.2Kで1×1
04 A/cm2 であった。
膜を得た。この薄膜は、厚みがそれぞれ4単位格子の、
(La0.8 Sr0.2 )2 CuO4+δの層とSr0.2 Ca
0.8O2+δの層とが交互に30回積み重ねられたもので
あった。また、この薄膜のTconset は50K、Tc
zeroは42Kであり、臨界電流密度は4.2Kで1×1
04 A/cm2 であった。
【0053】
【発明の効果】この発明の超電導体は、(La1-αSr
α)2 CuO4+δ(ただし、0<α≦0.25)と、下
記群から選ばれた少なくとも1種の物質との層状構成を
有するので、実施例にも示したように、臨界電流密度が
高く、しかも、いろいろな超電導転移温度をもつ超電導
体とすることができる。
α)2 CuO4+δ(ただし、0<α≦0.25)と、下
記群から選ばれた少なくとも1種の物質との層状構成を
有するので、実施例にも示したように、臨界電流密度が
高く、しかも、いろいろな超電導転移温度をもつ超電導
体とすることができる。
【0054】 (Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cun+1 O6+2n+ δ Tl2 Ba2 Cam Cum+1 O6+2m+ δ MBa2 Cu3 O7+δ (Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δ ただし、0≦β≦0.3 0≦γ≦0.5 0≦η≦0.95 0≦λ≦0.2 −0.5≦δ≦0.5 m:1、2または3 n:2または3 M:Y、La、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Hoま
たはEr
たはEr
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 13/00 565 D 8936−5G H01L 39/24 ZAA D 8728−4M
Claims (1)
- 【請求項1】(La1-αSrα)2 CuO4+δ(ただ
し、0<α≦0.25)と、下記群から選ばれた少なく
とも1種の物質との層状構成を有する超電導体。 (Bi1-βPbβ)2 Sr2 Can Cun+1 O6+2n+ δ Tl2 Ba2 Cam Cum+1 O6+2m+ δ MBa2 Cu3 O7+δ (Sr1-ηCaη)1-λCuO2+δ ただし、0≦β≦0.3 0≦γ≦0.5 0≦η≦0.95 0≦λ≦0.2 −0.5≦δ≦0.5 m:1、2または3 n:2または3 M:Y、La、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Hoま
たはEr
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3350892 | 1992-02-20 | ||
| JP4-33508 | 1992-02-20 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05294620A true JPH05294620A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=12388489
Family Applications (3)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5025461A Pending JPH05294619A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-15 | 超電導体 |
| JP5025462A Pending JPH05294620A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-15 | 超電導体 |
| JP5025463A Pending JPH05294621A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-15 | 超電導体 |
Family Applications Before (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5025461A Pending JPH05294619A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-15 | 超電導体 |
Family Applications After (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5025463A Pending JPH05294621A (ja) | 1992-02-20 | 1993-02-15 | 超電導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (3) | JPH05294619A (ja) |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5025461A patent/JPH05294619A/ja active Pending
- 1993-02-15 JP JP5025462A patent/JPH05294620A/ja active Pending
- 1993-02-15 JP JP5025463A patent/JPH05294621A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05294621A (ja) | 1993-11-09 |
| JPH05294619A (ja) | 1993-11-09 |
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