JPH05295124A - 機能性材料及びその製造方法 - Google Patents
機能性材料及びその製造方法Info
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- JPH05295124A JPH05295124A JP12419192A JP12419192A JPH05295124A JP H05295124 A JPH05295124 A JP H05295124A JP 12419192 A JP12419192 A JP 12419192A JP 12419192 A JP12419192 A JP 12419192A JP H05295124 A JPH05295124 A JP H05295124A
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- powder
- functional powder
- polytetrafluoroethylene
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、機能性粉体が多量に固定されてお
り、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の機能
性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に脱落
することがない機能性材料及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 図2に示す機能性材料は、フィブリル化され
たPTFE3によって脱臭剤2が不織布の構成繊維1表
面に固定された脱臭シートである。
り、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の機能
性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に脱落
することがない機能性材料及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。 【構成】 図2に示す機能性材料は、フィブリル化され
たPTFE3によって脱臭剤2が不織布の構成繊維1表
面に固定された脱臭シートである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脱臭剤や触媒などの機能
性粉体を含む機能性材料及びその製造方法に関する。詳
細には、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の
機能性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に
脱落することがない機能性材料及びその製造方法に関す
る。
性粉体を含む機能性材料及びその製造方法に関する。詳
細には、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の
機能性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に
脱落することがない機能性材料及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
脱臭機能、オゾン分解機能、触媒機能、濾過機能などの
特定の機能を有する粉体を、不織布や布地、発泡体など
の多孔質体に固定した機能性材料が知られている。これ
らの機能性材料は表面積の大きな多孔質体に機能性粉体
を固定することで、当該機能性材料内部を通過したり、
機能性材料に接触したりする物質に対して、機能性粉体
の持つ特有の機能が十分に発揮されるようになってい
た。このような機能性材料としては、例えば活性炭など
の脱臭機能を有する粉体を不織布などの構成繊維表面に
付着した脱臭シートがある。又、セピオライトやゼオラ
イトなどを不織布の構成繊維表面に付着して、野菜など
から発生するエチレンガスを除去し、野菜の鮮度を長く
保つようにした鮮度保持シート等もある。
脱臭機能、オゾン分解機能、触媒機能、濾過機能などの
特定の機能を有する粉体を、不織布や布地、発泡体など
の多孔質体に固定した機能性材料が知られている。これ
らの機能性材料は表面積の大きな多孔質体に機能性粉体
を固定することで、当該機能性材料内部を通過したり、
機能性材料に接触したりする物質に対して、機能性粉体
の持つ特有の機能が十分に発揮されるようになってい
た。このような機能性材料としては、例えば活性炭など
の脱臭機能を有する粉体を不織布などの構成繊維表面に
付着した脱臭シートがある。又、セピオライトやゼオラ
イトなどを不織布の構成繊維表面に付着して、野菜など
から発生するエチレンガスを除去し、野菜の鮮度を長く
保つようにした鮮度保持シート等もある。
【0003】これらの機能性材料は、バインダーや接着
性繊維を介することにより機能性粉体を多孔質体に付着
していた。バインダーを用いて機能性粉体を多孔質体に
付着した機能性材料にあっては、粉体表面がバインダー
により覆われてしまうことから、機能性粉体が機能性材
料を通過する物質や機能性材料と接触する物質と接触で
きないか、若しくは一部の粉体しか接触できず、粉体の
持つ機能が物質に対して十分に発揮されないという不具
合があった。一方、接着性繊維を用いた場合には、多孔
質体と粉体とが部分的にしか接着されず、該粉体が機能
性材料の製造時或いは使用時に容易に多孔質体から脱落
してしまうという不具合があった。又、接着性繊維を用
いた機能性材料にあっては、使用する多孔質体自体が繊
維を多量に使用できるものに限定され、しかも多くの粉
体を固定することができなかった。更に、接着性繊維を
用いていることから、温度の高い雰囲気での使用はでき
なかった。
性繊維を介することにより機能性粉体を多孔質体に付着
していた。バインダーを用いて機能性粉体を多孔質体に
付着した機能性材料にあっては、粉体表面がバインダー
により覆われてしまうことから、機能性粉体が機能性材
料を通過する物質や機能性材料と接触する物質と接触で
きないか、若しくは一部の粉体しか接触できず、粉体の
持つ機能が物質に対して十分に発揮されないという不具
合があった。一方、接着性繊維を用いた場合には、多孔
質体と粉体とが部分的にしか接着されず、該粉体が機能
性材料の製造時或いは使用時に容易に多孔質体から脱落
してしまうという不具合があった。又、接着性繊維を用
いた機能性材料にあっては、使用する多孔質体自体が繊
維を多量に使用できるものに限定され、しかも多くの粉
体を固定することができなかった。更に、接着性繊維を
用いていることから、温度の高い雰囲気での使用はでき
なかった。
【0004】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、機能性粉体が多量に固定されており、機能
性粉体の機能が損なわれない状態で多量の機能性粉体が
固定されていると共に、その粉体が容易に脱落すること
がない機能性材料及びその製造方法を提供することを目
的とするものである。
ものであり、機能性粉体が多量に固定されており、機能
性粉体の機能が損なわれない状態で多量の機能性粉体が
固定されていると共に、その粉体が容易に脱落すること
がない機能性材料及びその製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明にあっては、「フィブリ
ル化されたポリテトラフルオロエチレン(以下PTFE
という)によって機能性粉体が多孔質体に固定されてい
ることを特徴とする機能性材料」をその要旨とした。
するため、請求項1記載の発明にあっては、「フィブリ
ル化されたポリテトラフルオロエチレン(以下PTFE
という)によって機能性粉体が多孔質体に固定されてい
ることを特徴とする機能性材料」をその要旨とした。
【0006】請求項2記載の発明にあっては、「機能性
粉体とPTFEと水とを混合し混練することによりPT
FEをフィブリル化し、次いで、この混練物を多孔質体
に付与し乾燥することを特徴とする機能性材料の製造方
法」をその要旨とした。
粉体とPTFEと水とを混合し混練することによりPT
FEをフィブリル化し、次いで、この混練物を多孔質体
に付与し乾燥することを特徴とする機能性材料の製造方
法」をその要旨とした。
【0007】請求項3記載の発明にあっては、「混練物
における水の量が機能性粉体の量の2〜20倍であるこ
とを特徴とする機能性材料の製造方法」をその要旨とし
た。
における水の量が機能性粉体の量の2〜20倍であるこ
とを特徴とする機能性材料の製造方法」をその要旨とし
た。
【0008】以下に、本発明の機能性材料及びその製造
方法を詳細に説明する。本発明の機能性材料は、多孔質
体に機能性粉体がPTFEにより固定されたものであ
る。機能性粉体としては、オゾン分解シートに用いられ
る「二酸化マンガン」、アンモニア臭を脱臭する脱臭シ
ートに用いられる「活性炭」、「ゼオライト」、「セラ
ジット」、「セピオライト」、タバコ臭、イオウ酸化
物、窒素酸化物を除去する除去シートに用いられる「活
性炭」、チオール、硫化水素を除去する除去シートに用
いられる「ゼオライト」、野菜などから発生するエチレ
ンガスを除去する鮮度保持シートに用いられる「セピオ
ライト」、「ゼオライト」、酒の濾過シートに用いられ
る「チタン酸カリウム」、醤油中の液体吸着濾過シート
に用いられる「セピオライト」などを挙げることができ
る。
方法を詳細に説明する。本発明の機能性材料は、多孔質
体に機能性粉体がPTFEにより固定されたものであ
る。機能性粉体としては、オゾン分解シートに用いられ
る「二酸化マンガン」、アンモニア臭を脱臭する脱臭シ
ートに用いられる「活性炭」、「ゼオライト」、「セラ
ジット」、「セピオライト」、タバコ臭、イオウ酸化
物、窒素酸化物を除去する除去シートに用いられる「活
性炭」、チオール、硫化水素を除去する除去シートに用
いられる「ゼオライト」、野菜などから発生するエチレ
ンガスを除去する鮮度保持シートに用いられる「セピオ
ライト」、「ゼオライト」、酒の濾過シートに用いられ
る「チタン酸カリウム」、醤油中の液体吸着濾過シート
に用いられる「セピオライト」などを挙げることができ
る。
【0009】多孔質体としては従来より多孔質材料とし
て知られたどんなものでも使用することができ、多孔質
体の素材、密度、大きさ、形状、孔の数、孔の大きさな
どは、上記機能性材料の用途に応じて適宜選択して使用
することができる。例えば一般に多孔質材料として知ら
れたものとして、不織布、織物、編物、多孔性のプラス
チックフィルム、発泡体などがある。その他、特殊な用
途に用いるため製造された多孔質体として、粒度調整さ
れたガラスビーズ等の粒体を点接着して所定形状に成形
したもの、その炭化物、或いは植物や動物の組織をその
まま利用し、これを炭素化したものなどもある。とく
に、不織布は表面積が大きく、かつ被処理液体の通過の
際の抵抗が低いため、不織布の構成繊維表面に付着した
機能性材料の機能を効率よく利用できるので良い。
て知られたどんなものでも使用することができ、多孔質
体の素材、密度、大きさ、形状、孔の数、孔の大きさな
どは、上記機能性材料の用途に応じて適宜選択して使用
することができる。例えば一般に多孔質材料として知ら
れたものとして、不織布、織物、編物、多孔性のプラス
チックフィルム、発泡体などがある。その他、特殊な用
途に用いるため製造された多孔質体として、粒度調整さ
れたガラスビーズ等の粒体を点接着して所定形状に成形
したもの、その炭化物、或いは植物や動物の組織をその
まま利用し、これを炭素化したものなどもある。とく
に、不織布は表面積が大きく、かつ被処理液体の通過の
際の抵抗が低いため、不織布の構成繊維表面に付着した
機能性材料の機能を効率よく利用できるので良い。
【0010】PTFEは剪断力を与えることにより容易
にフィブリル化して粘着性のある微細な繊維状となるこ
とは知られている。本発明の機能性材料では、機能性粉
体はこのPTFEによって多孔質体に接着され固定され
ている。なお、通常、多孔質体の密度が低い場合には、
機能性粉体は多孔質体を構成する材料表面に固定される
が、多孔質体の密度が高い場合には、多孔質体を構成す
る材料表面だけでなく、材料間の空間にも機能性粉体が
固定される。
にフィブリル化して粘着性のある微細な繊維状となるこ
とは知られている。本発明の機能性材料では、機能性粉
体はこのPTFEによって多孔質体に接着され固定され
ている。なお、通常、多孔質体の密度が低い場合には、
機能性粉体は多孔質体を構成する材料表面に固定される
が、多孔質体の密度が高い場合には、多孔質体を構成す
る材料表面だけでなく、材料間の空間にも機能性粉体が
固定される。
【0011】このように、本発明の機能性材料にあって
は、フィブリル化して粘着性のある微細な繊維状となっ
たPTFEによって多量の機能性粉体が多孔質体に固定
されていることから、機能性粉体表面全体がPTFEに
より覆われることはなく、当該機能性粉体の機能が損な
われず、当該機能性材料内部を通過したり、機能性材料
に接触したりする物質に対して、機能性粉体の機能が十
分に発揮されるようになっている。又、この機能性材料
にあっては、機能性粉体がフィブリル化して微細な繊維
状となったPTFEによって多孔質体に固定されている
ことから、当該機能性材料の製造時或いは使用時に機能
性粉体が容易に脱落することもない。
は、フィブリル化して粘着性のある微細な繊維状となっ
たPTFEによって多量の機能性粉体が多孔質体に固定
されていることから、機能性粉体表面全体がPTFEに
より覆われることはなく、当該機能性粉体の機能が損な
われず、当該機能性材料内部を通過したり、機能性材料
に接触したりする物質に対して、機能性粉体の機能が十
分に発揮されるようになっている。又、この機能性材料
にあっては、機能性粉体がフィブリル化して微細な繊維
状となったPTFEによって多孔質体に固定されている
ことから、当該機能性材料の製造時或いは使用時に機能
性粉体が容易に脱落することもない。
【0012】次に、本発明の機能性材料の製造方法につ
いて説明する。この方法は機能性粉体とPTFEと水と
を混合し混練する工程と、この混練物を多孔質体に付与
し乾燥する工程とを有している。まず、機能性材料の用
途に応じて機能性粉末の種類、平均粒径などを選択す
る。機能性粉末の平均粒径は特に限定されるものではな
いが、平均粒径が余りに大きいと機能性粉体が多孔質体
に均一に分散した状態に固定できなくなると共に、機能
性粉末の単位重量当りの接触面積が小さくなり、当該機
能性材料内部を通過したり、機能性材料に接触したりす
る物質に対して、機能性粉体の機能が十分に発揮されな
くなる。PTFEは粉末の形態で機能性粉体や水と混合
してもよいが、混合物の均一分散を容易にするためには
PTFEはディスパージョンの形態であることが望まし
い。この場合、PTFEディスパージョンに機能性粉体
を加え、更に必要量の水を加えれば良い。混合物中にお
けるPTFE含有量は、機能性粉体量、多孔質体の種
類、大きさに応じて適宜決定する。
いて説明する。この方法は機能性粉体とPTFEと水と
を混合し混練する工程と、この混練物を多孔質体に付与
し乾燥する工程とを有している。まず、機能性材料の用
途に応じて機能性粉末の種類、平均粒径などを選択す
る。機能性粉末の平均粒径は特に限定されるものではな
いが、平均粒径が余りに大きいと機能性粉体が多孔質体
に均一に分散した状態に固定できなくなると共に、機能
性粉末の単位重量当りの接触面積が小さくなり、当該機
能性材料内部を通過したり、機能性材料に接触したりす
る物質に対して、機能性粉体の機能が十分に発揮されな
くなる。PTFEは粉末の形態で機能性粉体や水と混合
してもよいが、混合物の均一分散を容易にするためには
PTFEはディスパージョンの形態であることが望まし
い。この場合、PTFEディスパージョンに機能性粉体
を加え、更に必要量の水を加えれば良い。混合物中にお
けるPTFE含有量は、機能性粉体量、多孔質体の種
類、大きさに応じて適宜決定する。
【0013】また、混合物中における水の量は、機能性
粉体の種類やPTFEの量によっても異なるが、機能性
粉体に対して重量で2〜20倍であることが望ましい。
これより水の量が少ないと得られる混練物の粘度が高く
なって、多孔質体中へ付与することが困難となり、これ
より水の量が多いと実質的に多孔質体に付着する機能性
粉体の量が少なくなり所望の効果が得られなくなる。機
能性粉体を多孔質体の構成材料表面のみに付着させたい
場合には、混練物の流動性は高い方が良いので水の量は
5〜20倍、とくに7〜15倍であるのが良く、機能性
粉体を多孔質体の構成材料間の空隙にも保持したい場合
には、混練物の流動性は比較的低い方が望ましく、2〜
5倍、とくに3〜5倍であるのが良い。尚、PTFEと
機能性粉体と水との混合物中にはPTFEのフィブリル
化を促進するメタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール、グリセリン、エチルセ
ロソルブなどを加えると良く、この場合、水との混合溶
液として、PTFEや機能性粉体と混ぜれば良い。
粉体の種類やPTFEの量によっても異なるが、機能性
粉体に対して重量で2〜20倍であることが望ましい。
これより水の量が少ないと得られる混練物の粘度が高く
なって、多孔質体中へ付与することが困難となり、これ
より水の量が多いと実質的に多孔質体に付着する機能性
粉体の量が少なくなり所望の効果が得られなくなる。機
能性粉体を多孔質体の構成材料表面のみに付着させたい
場合には、混練物の流動性は高い方が良いので水の量は
5〜20倍、とくに7〜15倍であるのが良く、機能性
粉体を多孔質体の構成材料間の空隙にも保持したい場合
には、混練物の流動性は比較的低い方が望ましく、2〜
5倍、とくに3〜5倍であるのが良い。尚、PTFEと
機能性粉体と水との混合物中にはPTFEのフィブリル
化を促進するメタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール、グリセリン、エチルセ
ロソルブなどを加えると良く、この場合、水との混合溶
液として、PTFEや機能性粉体と混ぜれば良い。
【0014】これら機能性粉体とPTFEと水とを混合
し、混練するのであるが、その混練は従来より知られた
混合攪拌機、ニーダー、ボールミル、バンバリーミキサ
ー、ロールミキサー、スクリューミキサーなどを用いて
行うことができる。この混合、混練工程により、PTF
Eはフィブリル化する。フィブリル化したPTFEは機
能性粉体の周囲に絡みついた状態となっている。尚、混
練物は液状であるのが望ましく、この場合、PTFEが
機能性粉体の周囲に絡みついた状態で液中に分散し、後
の付与、乾燥工程では、これらPTFE及び機能性粉体
が多孔質体に分散状態で固定されるようになる。
し、混練するのであるが、その混練は従来より知られた
混合攪拌機、ニーダー、ボールミル、バンバリーミキサ
ー、ロールミキサー、スクリューミキサーなどを用いて
行うことができる。この混合、混練工程により、PTF
Eはフィブリル化する。フィブリル化したPTFEは機
能性粉体の周囲に絡みついた状態となっている。尚、混
練物は液状であるのが望ましく、この場合、PTFEが
機能性粉体の周囲に絡みついた状態で液中に分散し、後
の付与、乾燥工程では、これらPTFE及び機能性粉体
が多孔質体に分散状態で固定されるようになる。
【0015】次いで、この混練物を多孔質体に付与す
る。付与手段としては、含浸、コーティング、スプレー
などの手法を採ることができる。これら付与手段により
混練物は多孔質体全体に均一に分散した状態となり、こ
の後、これを自然乾燥或いは強制乾燥することによっ
て、混練物中の機能性粉体とPTFEディスパージョン
とが多孔質体表面及び多孔質体を構成する材料表面に接
着され固定されるのである。
る。付与手段としては、含浸、コーティング、スプレー
などの手法を採ることができる。これら付与手段により
混練物は多孔質体全体に均一に分散した状態となり、こ
の後、これを自然乾燥或いは強制乾燥することによっ
て、混練物中の機能性粉体とPTFEディスパージョン
とが多孔質体表面及び多孔質体を構成する材料表面に接
着され固定されるのである。
【0016】
実施例 機能性粉体:ライオナイトPF(シリカと金属酸化物と
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)15重量%
と、PTFEディスパージョン:ポリフロン(平均粒径
0.15〜0.35μmのPTFE粒子約60%を分散
したもの、ダイキン工業株式会社製)6.25重量%
と、イソプロピルアルコール33.75重量%と、水4
5重量%とを混合してペースト(水/ライオライトPF
≒3を作成後、ポリクラール繊維とポリエステル繊維と
からなる繊維ウェブに塩化ビニル系樹脂エマルジョンを
含浸し乾燥した不織布に前記ペーストをコーティング
し、これをドライヤーを用い、100℃の温度で乾燥し
脱臭シートを得た。得られたシートの固形分比はライオ
ナイトPF:ポリフロンが4:1であった。この脱臭シ
ートの繊維組織を電子顕微鏡写真及びその模式図(図1
〜6)で示した。図1〜6の電子顕微鏡写真及びその模
式図から、脱臭剤2は不織布の構成繊維1上にPTFE
3によって固定されており、しかも脱臭剤2自体の表面
は覆われてはおらず、その機能が十分に発揮できるよう
な構造となっていることがわかる。
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)15重量%
と、PTFEディスパージョン:ポリフロン(平均粒径
0.15〜0.35μmのPTFE粒子約60%を分散
したもの、ダイキン工業株式会社製)6.25重量%
と、イソプロピルアルコール33.75重量%と、水4
5重量%とを混合してペースト(水/ライオライトPF
≒3を作成後、ポリクラール繊維とポリエステル繊維と
からなる繊維ウェブに塩化ビニル系樹脂エマルジョンを
含浸し乾燥した不織布に前記ペーストをコーティング
し、これをドライヤーを用い、100℃の温度で乾燥し
脱臭シートを得た。得られたシートの固形分比はライオ
ナイトPF:ポリフロンが4:1であった。この脱臭シ
ートの繊維組織を電子顕微鏡写真及びその模式図(図1
〜6)で示した。図1〜6の電子顕微鏡写真及びその模
式図から、脱臭剤2は不織布の構成繊維1上にPTFE
3によって固定されており、しかも脱臭剤2自体の表面
は覆われてはおらず、その機能が十分に発揮できるよう
な構造となっていることがわかる。
【0017】比較例1 機能性粉体:ライオナイトPF(シリカと金属酸化物と
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)15重量%
と、バインダー:スミカフレックス850(塩化ビニル
系樹脂エマルジョン、住友化学株式会社製)3重量%
(固形分付着量)と、水とを混合してペーストを作成し
た後、これを実施例で用いたものと同じ不織布に含浸
し、これをドライヤーを用いて150℃の温度で乾燥し
脱臭シートを得た。得られたシートの固形分比はライオ
ナイトPF:スミカフレックス850が5:1であっ
た。この脱臭シートの繊維組織を電子顕微鏡写真及びそ
の模式図(図7〜12)で示した。図7〜12の電子顕
微鏡写真及びその模式図から、脱臭剤2は不織布の構成
繊維1上にバインダー4によって固定され、脱臭剤2自
体の表面はバインダー4で覆われていることがわかる。
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)15重量%
と、バインダー:スミカフレックス850(塩化ビニル
系樹脂エマルジョン、住友化学株式会社製)3重量%
(固形分付着量)と、水とを混合してペーストを作成し
た後、これを実施例で用いたものと同じ不織布に含浸
し、これをドライヤーを用いて150℃の温度で乾燥し
脱臭シートを得た。得られたシートの固形分比はライオ
ナイトPF:スミカフレックス850が5:1であっ
た。この脱臭シートの繊維組織を電子顕微鏡写真及びそ
の模式図(図7〜12)で示した。図7〜12の電子顕
微鏡写真及びその模式図から、脱臭剤2は不織布の構成
繊維1上にバインダー4によって固定され、脱臭剤2自
体の表面はバインダー4で覆われていることがわかる。
【0018】比較例2 機能性粉体:ライオナイトPF(シリカと金属酸化物と
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)をティッシ
ュに包み込んだ。
からなる粒状脱臭剤、ライオン株式会社製)をティッシ
ュに包み込んだ。
【0019】上記実施例、比較例1及び比較例2の脱臭
シート、脱臭袋について、メチルメルカプタンに対する
脱臭試験を行った。脱臭試験は、5l入り三角フラスコ
に上記実施例、比較例1及び比較例2の脱臭シート10
cm×10cm(ライオナイトPF0.6g付着)、脱
臭袋ライオナイトPF0.6g封入)を針金で吊し、メ
チルメルカプタンの標準液(1μg/μlベンゼン)4
00μlを、マイクロシリンジを用いて注入する。所定
の時間経過後、北川式ガス検知器を用いてフラスコ内の
メチルメルカプタン残存濃度(C)を測定した。又、脱
臭剤の入れていないものについてもメチルメルカプタン
濃度を測定し、このブランク濃度を(CO )とし、各試
料における残存濃度(C)について(C/CO )で評価
した。メチルメルカプタンの各時間における残存率(C
/CO )を図13に示した。図13から明らかなよう
に、実施例の脱臭シートは単にティッシュで脱臭剤を包
み込んだ袋と同様な高い脱臭効果が認められた。又、実
施例の脱臭シートは比較例1の脱臭シートに比べて遥か
に高い脱臭効果があることが確認できた。
シート、脱臭袋について、メチルメルカプタンに対する
脱臭試験を行った。脱臭試験は、5l入り三角フラスコ
に上記実施例、比較例1及び比較例2の脱臭シート10
cm×10cm(ライオナイトPF0.6g付着)、脱
臭袋ライオナイトPF0.6g封入)を針金で吊し、メ
チルメルカプタンの標準液(1μg/μlベンゼン)4
00μlを、マイクロシリンジを用いて注入する。所定
の時間経過後、北川式ガス検知器を用いてフラスコ内の
メチルメルカプタン残存濃度(C)を測定した。又、脱
臭剤の入れていないものについてもメチルメルカプタン
濃度を測定し、このブランク濃度を(CO )とし、各試
料における残存濃度(C)について(C/CO )で評価
した。メチルメルカプタンの各時間における残存率(C
/CO )を図13に示した。図13から明らかなよう
に、実施例の脱臭シートは単にティッシュで脱臭剤を包
み込んだ袋と同様な高い脱臭効果が認められた。又、実
施例の脱臭シートは比較例1の脱臭シートに比べて遥か
に高い脱臭効果があることが確認できた。
【0020】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の機能性材料にあっては、フィブリル化により粘着
性のある微細な繊維状となったPTFEの三次元的な綱
目構造によって多量の機能性粉体が多孔質体に固定され
ていることから、機能性粉体表面全体がPTFEにより
覆われることはなく、当該機能性粉体の機能が損なわれ
ず、当該機能性材料内部を通過したり、機能性材料に接
触したりする物質に対して、機能性粉体の機能が十分に
発揮され、又、当該機能性材料の製造時或いは使用時に
機能性粉体が容易に脱落することもない。
記載の機能性材料にあっては、フィブリル化により粘着
性のある微細な繊維状となったPTFEの三次元的な綱
目構造によって多量の機能性粉体が多孔質体に固定され
ていることから、機能性粉体表面全体がPTFEにより
覆われることはなく、当該機能性粉体の機能が損なわれ
ず、当該機能性材料内部を通過したり、機能性材料に接
触したりする物質に対して、機能性粉体の機能が十分に
発揮され、又、当該機能性材料の製造時或いは使用時に
機能性粉体が容易に脱落することもない。
【0021】請求項2記載の機能性材料の製造方法にあ
っては、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の
機能性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に
脱落することがない機能性材料を得ることができる。
っては、機能性粉体の機能が損なわれない状態で多量の
機能性粉体が固定されていると共に、その粉体が容易に
脱落することがない機能性材料を得ることができる。
【0022】請求項3記載の機能性材料の製造方法にあ
っては、流動性の高い混練物を用いることによって、多
孔質体の構成材料表面のすみずみまで機能性粉体を行き
渡らせることができ、表面積の大きな多孔質体へのPT
FEによる機能性粉体の付着加工を可能にすることがで
きる。
っては、流動性の高い混練物を用いることによって、多
孔質体の構成材料表面のすみずみまで機能性粉体を行き
渡らせることができ、表面積の大きな多孔質体へのPT
FEによる機能性粉体の付着加工を可能にすることがで
きる。
【図1】実施例の脱臭シートの繊維組織を示した電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図2】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図で
ある。
ある。
【図3】実施例の脱臭シートの繊維組織を示した電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図4】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図で
ある。
ある。
【図5】実施例の脱臭シートの繊維組織を示した電子顕
微鏡写真である。
微鏡写真である。
【図6】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図で
ある。
ある。
【図7】比較例1の脱臭シートの繊維組織を示した電子
顕微鏡写真である。
顕微鏡写真である。
【図8】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図で
ある。
ある。
【図9】比較例1の脱臭シートの繊維組織を示した電子
顕微鏡写真である。
顕微鏡写真である。
【図10】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図
である。
である。
【図11】比較例1の脱臭シートの繊維組織を示した電
子顕微鏡写真である。
子顕微鏡写真である。
【図12】同じく脱臭シートの繊維組織を示した模式図
である。
である。
【図13】実施例、比較例1及び2のメチルメルカプタ
ンの各時間における残存率を示したグラフである。
ンの各時間における残存率を示したグラフである。
1 不織布の構成繊維 2 脱臭剤 3 PTFE 4 バインダー
Claims (3)
- 【請求項1】 フィブリル化されたポリテトラフルオロ
エチレンによって機能性粉体が多孔質体に固定されてい
ることを特徴とする機能性材料。 - 【請求項2】 機能性粉体とポリテトラフルオロエチレ
ンと水とを混合し混練することによりポリテトラフルオ
ロエチレンをフィブリル化し、次いで、この混練物を多
孔質体に付与し乾燥することを特徴とする機能性材料の
製造方法。 - 【請求項3】 混練物における水の量が機能性粉体の量
の2〜20倍であることを特徴とする請求項2に記載の
機能性材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12419192A JPH05295124A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 機能性材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12419192A JPH05295124A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 機能性材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05295124A true JPH05295124A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14879243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12419192A Pending JPH05295124A (ja) | 1992-04-16 | 1992-04-16 | 機能性材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05295124A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH073036A (ja) * | 1993-06-21 | 1995-01-06 | Japan Vilene Co Ltd | 機能性材料及びその製造方法 |
| US9144926B2 (en) | 2009-02-19 | 2015-09-29 | Nippon Valqua Industries, Inc. | Functional molded article and method for producing same |
-
1992
- 1992-04-16 JP JP12419192A patent/JPH05295124A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH073036A (ja) * | 1993-06-21 | 1995-01-06 | Japan Vilene Co Ltd | 機能性材料及びその製造方法 |
| US9144926B2 (en) | 2009-02-19 | 2015-09-29 | Nippon Valqua Industries, Inc. | Functional molded article and method for producing same |
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