JPH05295312A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents

インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器

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JPH05295312A
JPH05295312A JP12278192A JP12278192A JPH05295312A JP H05295312 A JPH05295312 A JP H05295312A JP 12278192 A JP12278192 A JP 12278192A JP 12278192 A JP12278192 A JP 12278192A JP H05295312 A JPH05295312 A JP H05295312A
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Shinichi Sato
真一 佐藤
Kinu Shirota
衣 城田
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Canon Inc
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    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00—Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/04—Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10—Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/24—Phthaleins containing amino groups ; Phthalanes; Fluoranes; Phthalides; Rhodamine dyes; Phthaleins having heterocyclic aryl rings; Lactone or lactame forms of triarylmethane dyes
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00—Inks
    • C09D11/30—Inkjet printing inks
    • C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328—Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙に対して、特に耐水性に優れ、更に、
安定性、長期保存性に優れ、吐出口の目詰まりを起こさ
ないマゼンダ色のインク、これを使用するインクジェッ
ト記録方法、かかるインクを用いた機器を提供するこ
と。 【構成】 インクと液媒体とからなるインクにおいて、
インクが下記の一般式(A)で表される化合物の少なく
とも一種を含み、且つ、一般式(A)中に表されている
アニオン性基S1及びS2に対して、アルカリ金属イオン
が次式に示されるNモルの範囲で含有されていることを
特徴とするインク、これを使用するインクジェット記録
方法、かかるインクを用いた機器である。 0.3×B≦N≦0.95×B (ここで、B=一般式(A)で表される染料のモル数×
(a+b−1))

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク、これを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、更に詳しくは、普通紙に印字した場合にも耐水性
に優れた画像を与えるマゼンダ色のインク、これを用い
たインクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からインクジェット用インクについ
ては、様々な組成のものが報告されている。中でも近年
はオフィスで一般に使用されているコピー用紙、レポー
ト用紙、ボンド紙、連続伝票用紙等のいわゆる普通紙に
対しても良好な記録を行うことが出来る様に、インクの
組成、及び、インクの安定性、長期保存性、吐出安定性
等の物性等、多様な面から詳細な研究開発が為されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
この様なインクで普通紙に印字したとき、インクの構成
成分が水溶性の染料であったり、或は水に分散した系が
主である為、耐水性に欠けるという問題があった。即
ち、印字物が水に対して非常に弱く、汗、水滴等によっ
て濡れてしまうと印字画像が滲み、印字画像が不鮮明に
なったり、損なわれたりするという問題がある。中でも
マゼンダ染料を用いたインクに関しては、この耐水性の
問題を満足しているものは未だ知られていない。従っ
て、本発明の目的は、普通紙に対して、特に耐水性に優
れ、更に、安定性、長期保存性に優れ、吐出口の目詰ま
りを起こさないマゼンダ色のインク、これを使用するイ
ンクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器を提
供することにある。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、インクを組成す
る成分である記録剤と、この記録剤を溶解又は分散する
為の少なくとも水及び水溶性有機溶剤を含有した液媒体
とからなるインクにおいて、記録剤が下記の一般式
(A)で表される化合物(以下単に染料という)の少な
くとも一種を含み、且つ、一般式(A)中に表されてい
るアニオン性基S1 及びS2 に対して、アルカリ金属イ
オンが次式に示されるNモルの範囲で含有されているこ
とを特徴とするインク、これを使用するインクジェット
記録方法、かかるインクを用いた機器である。 0.3×B≦N≦0.95×B (ここで、B=一般式(A)で表される染料のモル数×
(a+b−1)、aは一般式(A)で表される染料中に
含まれているアニオン性基S1 の数、及び、bはアニオ
ン性基S2 の数である。)
【0005】
【化2】 (ここで、XはSO2、O又はSのいずれかであり、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は夫
々独立して、水素、アルキル基(Cは1〜5)、アミノ
基、水酸基、ハロゲン、又はニトロ基であり、S1 及び
S2 はSO3 - 又はCOO-であり、a及びbは1又は2
である。)
【0006】
【作用】本発明のインクを用いることによって、各種普
通紙等に印字しても耐水性に優れた印字画像が得られ
る。更に、本発明のインクは、特に、インクの安定性、
長期保存性に優れ、吐出口の目詰まりを起こさない等の
点で、従来のインクに対し明確な優位性を示し、優れた
特性を有する。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明のインクは、インク
を形成する成分である染料と、この染料を溶解又は分散
する為の、少なくとも水及び水溶性有機溶剤とを含有し
た液媒体とからなるが、染料として前記の一般式(A)
で表される染料の少なくとも一種を含み、且つ、一般式
(A)中に表されているアニオン性基S1 及びS2 に対
して、アルカリ金属イオンが前記式に示されるNモルの
範囲で含有されていることを特徴とする。一般に、一般
式(A)で示される染料は、含有される金属のうちアル
カリ金属の占める割合によって、特に液媒体成分中の水
に対する溶解性が変化する。即ち、本発明のインクは、
前記の一般式(A)で表されるマゼンタ染料を含有し、
アルカリ金属の含有量をNモルの範囲とすることによ
り、耐水性に優れ、且つ水及び水溶性有機溶剤を含む液
媒体に良好な溶解性を示す。
【0008】以上の様な本発明のインクを構成する一般
式(A)で表される染料は、例えば、一例として下記の
式で表されるC.I.アシッドレッド289(Mはアル
カリ金属イオン、又は水素原子である)を出発物質とし
て調製することが出来る。
【0009】
【化3】
【0010】即ち、C.I.アシッドレッド289を用
い、これを限外濾過、イオン交換樹脂による処理、又は
種々の有機溶剤による処理、或はこれらに塩析、酸折等
の処理を併用した方法によって、アルカリ金属イオン、
重金属塩等の無機成分を除去する。次に、種々の分析法
により染料分子中のアルカリ金属量を定量する。そし
て、アルカリ金属量が上記の範囲に含まれていない場合
には、例えば、染料水溶液にアルカリ金属の水酸化物を
添加するなど、不足分のアルカリ金属を補充して、アル
カリ金属量Nを上記した所定の範囲内の値に制御する。
この様にして得られた染料固体中の無機成分含有量は、
NaClの様なハロゲン化物が1重量%以下であり、N
a2SO4の様な硫酸塩が0.5重量%以下と非常に低
い。即ち、この様な染料によって形成された本発明のイ
ンクは、無機類の折出によるインク吐出口の目詰まりが
なく、安定性に優れ、構成部材の腐触防止の点からも好
適なインクとなる。尚、上記例は単なる例示であり、前
記の一般式(A)に包含されているいずれの染料にも、
上記の方法を適用することが出来る。
【0011】上記の様にして作成した染料中のアルカリ
金属イオン含有量Nの定量方法としては、先ず、 原
子吸光分析法によって無機成分除去後の染料中の全アル
カリ金属量を定量し、次に、 染料骨格中に結合して
いないアルカリ金属量が、対アニオンであるハロゲンイ
オンや硫酸イオンの量に等しいことから、これらのアニ
オンの量をイオンクロマトグラフィーにより定量する。
次に、で求めた値からで求めた値を引くことによ
り、染料に結合しているアルカリ金属量が求まる。本発
明のインクにおいて、前記一般式(A)で示された染料
の含有量は液媒体の種類やインクに要求される特性等に
依存して決定されるが、一般には、重量%で0.05〜
10%、好ましくは0.05〜6%、より好ましくは
0.05〜4%の範囲とされる。該染料はもちろん単独
でも、又は二種以上を組み合わせても、あるいは他の直
接染料、酸性染料等を併用して使用することも出来る。
【0012】本発明のインクで使用する液媒体は水と水
溶性有機溶剤との混合物であり、水としては、好ましく
は脱イオン水が使用される。又、本発明のインクを形成
する水溶性有機溶剤としては、例えば、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレング
リコール類;グリセリン:エチレングリコールメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチ
ル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテ
ル類等が挙げられる。又、本発明のインクの特性をより
よくする為に添加される、この他の水溶性有機溶剤とし
ては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ベン
ジルアルコール、シクロヘキサノール等の炭素数1〜7
のアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコー
ル等のケトン又はケトンアルコール類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類:N−メチル−2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン等の含窒素複素環式ケトン類が挙げられ
る。以上の様な水溶性有機溶剤の含有量は、重量%で、
5%〜70%、好ましくは10%〜60%、より好まし
くは10%〜40%である。
【0013】本発明のインクの主成分は上記の通りであ
るが、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、蛍光増白剤等を本発明の目的の達成を
妨げない範囲において必要に応じて添加することが出来
る。例えば、カチオン、アニオンあるいはノニオン系の
各種界面活性剤;ポリビニルアルコール、セルロース
類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、緩衝液等のpH調整剤;防カビ
剤等を挙げることが出来る。
【0014】又、インクを帯電させるタイプのインクジ
ェット記録方法に使用されるインクを調合する為には、
塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の
無機塩類等の比抵抗調整剤が添加される。尚、本発明の
インクは、熱エネルギーによるインクの発泡現象により
インクを吐出させるタイプのインクジェット記録方法に
適用する場合に特に好適であり、吐出が極めて安定とな
り、サテライトドットの発生等が生じないという特徴が
ある。但しこの場合には、熱的な物性値(例えば、比
熱、熱膨張係数、熱伝導率等)を調整する場合もある。
更に、本発明のインクは普通紙等に記録した場合のイン
クの滲み及び記録物の乾燥性、浸透性の問題を解決する
と同時に、インクジェット用ヘッドに対するマッチング
を良好にする面から、インク自体の物性として25℃に
おける表面張力が30〜68dyne/cm、粘度が1
5cP以下、好ましくは10cP以下、より好ましくは
5cP以下に調整されることが望ましい。従って、上記
物性にインクを調整し、普通紙における問題を解決する
為には、本発明のインク中に含有される水分量としては
50重量%以上、より好ましくは60重量%以上とされ
るのが好適である。
【0015】上記の様な成分から調整されるインクは、
それ自体で記録画像の耐水性が優れたものであるだけで
なく、好適な液媒体と染料との組み合わせからなる為、
インクジェット記録用として使用した場合の記録特性
(例えば、信号応答性、液滴形成の安定性、吐出安定
性、長時間連続記録性及び長期間記録休止後の吐出安定
性等)、被記録材への定着性、あるいは記録画像の耐光
性、保存安定性等、バランスのとれた優れたものであ
る。特にこれらの特性の中でも、安定性、長期保存性、
吐出口の目詰まりを起こさない等の点で従来のインクに
対し、明確な優位性を示す。
【0016】本発明のインクは、熱エネルギーの作用に
より液滴を吐出させて記録を行なうインクジェット記録
方法にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記具用と
しても使用出来ることはいうまでもない。本発明のイン
クを用いて記録を行うのに好適な方法及び装置として
は、記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対応した熱
エネルギーを与え、該熱エネルギーにより液滴を発生さ
せる方法及び装置が挙げられる。
【0017】その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを通す溝
14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘ
ッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリ
コン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17
−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層
18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20
よりなっている。インク21は吐出オリフィス(微細
孔)22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を
形成している。今、電極17−1、17−2に電気信号
が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作さ
れている。尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面であ
る。
【0018】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
る記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0019】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。51は被記録材を挿入する為の
給紙部、52は不図示のモータにより駆動される紙送り
ローラである。これらの構成によって記録ヘッドの吐出
口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行
するにつれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0020】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
【0021】図5は、ヘッドにインク供給部材、例えば
チューブを介して供給されるインクを収容したインクカ
ートリッジの一例を示す図である。ここで40は供給用
インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であ
り、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。こ
の栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク
袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめる。44
は廃インクを受容するインク吸収体である。インク収容
部としては、インクとの接液面がポリオレフィン、特に
ポリエチレンで形成されているものが本発明にとって好
ましい。本発明で使用されるインクジェット記録装置と
しては、上記の如きヘッドとインクカートリッジとが別
体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが一体
になったものにも好適に用いられる。
【0022】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタンを用いることが
本発明にとって好ましい。72はカートリッジ内部を大
気に連通させる為の大気連通口である。この記録ユニッ
ト70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるも
のであって、キャリッジ66に対し着脱自在になってい
る。
【0023】
【実施例】次に実施例、比較例及び使用例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部及び%とある
のは特に断りのない限り重量基準である。 実施例1〜4 アシッドレッド289を飽和芒硝水溶液で塩析処理を行
い、濾別乾燥後、メチルセルソルブ、次いでイソプロピ
ルアルコールで処理し、濾別乾燥した。この乾燥物中の
染料に含まれるアルカリ金属の全量に対する割合を、前
述の分析法に基き、計算すると25モル%となった。
又、染料固体中の無機類成分含有量を測定すると、ハロ
ゲン化物1重量%以下、硫酸塩0.5重量%以下であっ
た。次に、この染料乾燥物10g(B=1.5×10-2
モル)をイオン交換水に溶解させ、1N NaOH水溶
液を所定量夫々加え、乾燥し、粉末化して、表1に示し
た様なアルカリ金属イオン量を有する実施例1〜4で夫
々使用する染料No.1〜4の4種の染料を得た。
【0024】
【表1】
【0025】次に、この様にして形成した夫々の染料
と、液媒体として下記の成分とを混合して2時間撹拌
後、ポアサイズが0.22μmのメンブランフィルター
(商品名フロロポアフィルター:住友電工製)にて加圧
濾過し、本発明のインクA〜Dを得た。インク組成 ・染料 2% ・グリセリン 8% ・N−メチル−2−ピロリドン 7% ・イソプロピルアルコール 3% ・イオン交換水 残量
【0026】比較例1〜4 表2に示した染料No.5〜8を各々用いて実施例と同
様の方法で、実施例に準じた液媒体を用い、比較例1〜
4のインクE〜Hを得た。
【0027】
【表2】
【0028】使用例 次に、上記の様にして得られたインクA〜Hを用い、イ
ンクジェット記録装置として発熱素子をインクの吐出エ
ネルギー源として利用したインクジェットプリンターB
J−330J(商品名:キヤノン製)を使用し、市販の
コピー用紙、ボンド紙に記録を行った。
【0029】(評価)得られた記録物について、耐水
性、定着性、プリント一時停止後の再プリント時の目詰
まり性、プリント長期停止後の再プリント時の目詰まり
性及び周波数応答性を下記に示した基準で評価した。こ
の結果を表3に示す。評価は、通常25℃及び60%R
Hの条件で行った。 (1)耐水性評価 市販のコピー紙、ボンド紙に印字して水中に1分間浸し
た後、以下の様に評価した。 ○:画像の滲みが極めてわずかである △:画像の滲みがやや目立つ ×:画像の滲みが激しい
【0030】(2)定着性評価 市販のコピー紙、ボンド紙に印字した後10秒後及び3
0秒後に印字部を濾紙(商品名No.5C 東洋濾紙
製)にて擦り、以下の様に評価した。 ○:10秒でカスレなし △:10秒でカスレ少し ×:30秒でカスレ少し
【0031】(3)一時目詰まり性 一時目詰まり性とはプリント一時停止後の再プリント時
の目詰まり性を云い、プリンターに所定のインクを充填
して10分間連続して英数文字を印字した後、プリント
を停止し、キャップ等をしない状態で10分間放置した
後、再び英数文字を印字した場合の文字のカスレ、欠け
等の有無により評価した。 ○:1文字からカスレ、欠けなし △:1文字目の一部がカスレ、又は欠ける ×:1文字目が全く印字できない
【0032】(4)長期目詰まり性 長期目詰まり性とは、プリント長期停止後の再プリント
時の目詰まり性を云い、プリンターに所定のインクを充
填して10分間連続して英数文字を印字した後プリント
を停止し、キャップ等をしない状態で7日間放置した
後、ノズルの目詰まり回復操作を行い、何回目の操作回
数で文字のカスレ、欠けがなくなるかで評価した。 ○:1〜5回の回復操作で正常印字が可能 △:6〜10回の回復操作で正常印字が可能 ×:11回以上の回復操作で正常印字が可能
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】以上示した様に本発明のインクによれ
ば、一般にオフィスで使われるコピー用紙、レポート用
紙、ボンド紙及び連続伝票用紙等の普通紙に対して耐水
性の優れた記録画像が得られる。更に、本発明のインク
によれば、安定性、長期保存性に優れ、吐出口の目詰ま
りを起こさないインクを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
61:ワイピング部材 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/05 C09D 11/02 PTF 7415−4J 9012−2C B41J 3/04 103 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを組成する成分である記録剤と、
    この記録剤を溶解又は分散する為の少なくとも水及び水
    溶性有機溶剤を含有した液媒体とからなるインクにおい
    て、記録剤が下記の一般式(A)で表される化合物の少
    なくとも一種を含み、且つ、一般式(A)中に表されて
    いるアニオン性基S1及びS2に対して、アルカリ金属イ
    オンが次式に示されるNモルの範囲で含有されているこ
    とを特徴とするインク。 0.3×B≦N≦0.95×B (ここで、B=一般式(A)で表される化合物のモル数
    ×(a+b−1)、aは一般式(A)で表される化合物
    中に含まれているアニオン性基S1の数、及び、bはア
    ニオン性基S2の数である。) 【化1】 (ここで、XはSO2、O又はSのいずれかであり、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は夫
    々独立して、水素、アルキル基(Cは1〜5)、アミノ
    基、水酸基、ハロゲン、又はニトロ基であり、S1 及び
    S2 はSO3 - 又はCOO- であり、a及びbは1又は
    2である。)
  2. 【請求項2】 インク滴を記録信号に応じてオリフイス
    から吐出させて記録を行うインクジェット記録方法にお
    いて、上記インクが請求項1に記載のインク1であるこ
    とを特徴とするインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 インクに熱エネルギーを作用させてイン
    ク滴を吐出させる請求項2に記載のインクジェット記録
    方法。
  4. 【請求項4】 インクを収容したインク収容部、該イン
    クをインク滴として吐出させる為のヘッド部を備えた記
    録ユニットにおいて、前記インクが請求項1に記載のイ
    ンクであることを特徴とする記録ユニット。
  5. 【請求項5】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを作
    用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項4に
    記載の記録ユニット。
  6. 【請求項6】 インクを収容したインク収容部を備えた
    インクカートリッジにおいて前記インクが請求項1に記
    載のインクであることを特徴とするインクカートリッ
    ジ。
  7. 【請求項7】 インクを収容したインク収容部と、該イ
    ンクをインク滴として吐出させる為のヘッド部を有する
    記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記インクが請求項1に記載のインクであることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 ヘッド部が、インクに熱エネルギーを作
    用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項7に
    記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インク滴を吐出する為の記録ヘッド、イ
    ンクを収容したインク収容部を有するインクカートリッ
    ジ及び該インクカートリッジから記録ヘッドにインクを
    供給する為のインク供給部を備えたインクジェット記録
    装置において、前記インクが請求項1に記載のインクで
    あることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
    を作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項
    9に記載のインクジェット記録装置。
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