JPH0726178A - インク、これを用いたインクジェット記録方法及び染料の会合防止方法 - Google Patents

インク、これを用いたインクジェット記録方法及び染料の会合防止方法

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JPH0726178A
JPH0726178A JP5153632A JP15363293A JPH0726178A JP H0726178 A JPH0726178 A JP H0726178A JP 5153632 A JP5153632 A JP 5153632A JP 15363293 A JP15363293 A JP 15363293A JP H0726178 A JPH0726178 A JP H0726178A
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water
dye
recording
alkali metal
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Masahiko Tonogaki
雅彦 殿垣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度ムラがなく、各種の記録用紙に良好に印
字可能なインクを提供する。 【構成】 少なくとも難水性染料、水溶性有機溶剤及び
水を含むインクであって、アルカリ金属化合物を染料1
モルに対して0.8〜6.0モル含有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ターに適したインク及び記録ヘッドのオリフィスからエ
ネルギー、好ましくは熱エネルギーの作用によってイン
クを飛翔させて被記録材に記録を行うインクジェット記
録方法に関する。更に詳しくは一般にオフィスや家庭で
使用されているコピー用紙、レポート用紙、ノート、便
箋、ボンド紙、連続伝票用紙等の非塗工紙、所謂普通紙
に対して滲み及び濃度ムラ等のない記録が可能なインク
及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】又本発明は、染料の会合を防止する方法に
関する。
【0003】
【従来の技術】従来からインクジェット用インクについ
ては、実に様々な組成のものが報告されており、主に顔
料又は水溶性染料、水溶性有機溶剤および水からなる記
録液が使用され、又、他の筆記用具用の記録液について
も同様である。
【0004】この種のインクをインクジェット記録方式
に使用し、特別のインク受容層が形成されていない普通
紙に記録した場合、組成によっては多少の差はあるが、
にじみや濃度ムラが発生するという共通の問題がある。
そこで、にじみを抑えるためにインクに更に水溶性高分
子化合物や水溶性天然物等の高粘度溶剤を添加する方法
が提案されている。しかしながら、粘度を高くすること
によって、にじみは抑えられるが、そのためにはかなり
の量の高粘度溶剤を必要とするので、インクの粘度が高
くなりすぎ、ノズルにおけるインク吐出速度の低下およ
びインク吐出量の低下が生じたり、表面張力が低下する
ために吐出が不安定になるという問題がある。
【0005】米国特許明細書第4963189号、米国
特許明細書第5062893号、米国特許明細書第50
62892号では、インクジェットプリンタのヒーター
上のコゲーションを低減したり、インクのpHバッファ
ーとして、ホウ酸ナトリウムを0.2wt%(0.02
mol/1、0.58mol/dye)添加した技術が
開示されている。又、インクジェットプリンタのヒータ
ー上のコゲーションを低減するために、オキソアニオン
を添加する技術も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、画像の
濃度ムラがなく、満足できる印字濃度を得ることができ
ない。
【0007】そこで本発明の目的は、インクジェットの
微細なノズルの中では、J会合体のような、染料の会合
状態の形成を阻害し、動的粘性抵抗力を低減させて、種
々の記録特性に優れ、濃度ムラのない記録が、各種の記
録用紙に対して可能なインク及びこれを用いたインクジ
ェット記録方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的は、
以下の本発明によって達成される。
【0009】即ち本発明は、少なくとも難水性染料、水
溶性有機溶媒および水とアルカリ金属化合物を含有し、
染料1モルに対して0.8〜6.0モルのアルカリ金属
化合物を含むことを特徴とするインクであり、かかるイ
ンクに対して記録信号に応じたエネルギー、好ましくは
熱エネルギーを付与することにより微細孔から液滴とし
てインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録方
法である。
【0010】更に染料1モルに対してアルカリ金属化合
物を0.8〜6.0モル含有せしめることにより液組成
物中での染料の会合を防止する方法である。
【0011】このことにより、印字濃度を落とさずに安
定した記録画像を得ることが可能になる。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明者は、普通紙上におけるインクの滲
み、乾燥性及び浸透性を改善する為に、様々なインク組
成について鋭意検討の結果、難水性の染料を色剤として
用いた場合、アルカリ金属化合物を併用したインクが、
ノズルからのインク吐出量の低下を防ぎ、滲みおよび濃
度ムラに対して良好な結果をもたらすものであり、更に
目詰まり防止においても悪影響がない信頼性の高いもの
であることを知見し、本発明に至ったものである。
【0014】即ち、本発明者の研究によれば、インク中
での染料分子はエネルギー的に安定である状態を保持し
ようとして、会合という化学現象により、多分子で存在
する確率が高くなる。特に、インクジェットプリンター
のような微細なノズル中を、高ずり速度でインクが移動
する場合、この現象が顕著になると思われる。つまり、
インク中での染料分子が、平面上に広がっているπ電子
雲を介して、近接する他の染料分子のπ電子雲と相互作
用し、染料分子のJ−会合体が形成される。そのため
に、インク中での染料分子の溶解性が更に低下して、イ
ンクの粘度が高くなるという結果を招いてしまう。そこ
で、アルカリ金属イオンをインク中に添加すると、染料
分子上に広がっているπ電子雲の相互作用を阻害して、
J−会合体の形成を低下させる。その結果、染料の溶解
性が向上し、インクの動的粘性抵抗力を低減させる。
【0015】本発明において、アルカリ金属化合物と
は、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭
酸ルビジウム、炭酸セシウム、水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸
化セシウム、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化ルビジム、塩化セシウム、リン酸リチウム、
リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等が、挙げることが
できるが、この限りではない。更にアルカリ金属イオン
による難水性のアゾ染料のJ−会合体の生成防止効果
は、各イオンのストークス半径の大きさに依存してお
り、Li>Na>K>Rb>Csの順に効果が大であ
る。つまり、リチウムイオン、ナトリウムイオンを添加
することが、本発明の目的達成のためには、好ましい。
【0016】前記のアルカリ金属化合物のインクへの添
加量は、0.8〜6.0mol/deyが好ましい。添
加量が、0.8mol/dye以下になると、染料の会
合防止に対する効果が弱くなり、本発明の目的である、
濃度ムラがなく、満足できる印字濃度を得ることが難し
くなる。更に、インク中のアルカリ金属イオン濃度が、
染料濃度に対して、1.0mol/dye以上であるこ
とが、より好ましい。これは、インクジェット用ヘッド
のような微細なノズル中を流体(インク)が、高ずり速
度で移動する際、J−会合と呼ばれる、染料分子がカー
ド状に積層する現象が起こり、インクの粘度を高くなる
のを防ぐためには、カード状に積層する全ての染料分子
間に1個以上のアルカリ金属イオンが存在する必要があ
る。又、上限としては、上記染料会合防止として、作用
するアルカリ金属イオンと染料分子中の解離基にイオン
結合しているアンモニア(又は有機アンモニア)を置換
することが可能なアルカリ金属イオンの総和となるが、
インクのpHによって左右される(記録液のpHが10
以下になることが前提条件である)。それは、添加する
アルカリ金属化合物の種類により異なるが、該アルカリ
金属化合物を添加後のpHを10以下にすることで添加
量を制限する。つまり、インクのpHが、10以上にな
ると、インクジェット用ヘッドの構成材料を腐食する等
の現象がおこる。
【0017】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール等の炭素数1−4のア
ルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアル
コール等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1、2、6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2−6個の炭素原子を含むアルキレング
ルコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(またはエチル)エーテル、ジエチレングリコールメ
チル(またはエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチル(またはエチル)エーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロ
リドン、2−ピロリドン、1.3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等があげられる。
【0018】上記のごとき媒体は単独でも混合物として
も使用できるが、該溶剤が少なくとも1種以上の水溶性
高沸点有機溶剤、例えば、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、グリセリン、1、2、6−ヘキサ
ントリオール、チオジグリコール等の多価アルコール、
2−ピロリドン等を含有するものである。
【0019】本発明のインクを構成する色材としては、
難水性のアゾ染料が挙げられる。本発明で言う難水性と
は水に対する溶解度が10%以下を意味する。かかる染
料としては、親水基を殆どもたず、末端にカルボキシル
基、スルホン基、水酸基等のような解離基をもつような
アゾ染料が望ましい。かかるアゾ染料の好ましい構造式
を下記(1)、(2)に示す。
【0020】
【外3】 (ここで、Aは水酸基もしくは水素原子、Bは水酸基も
しくは水素原子、CはH、SO3 M、DはSO3 Mから
選ばれる。但し、Mはアンモニウム又は、有機アンモニ
ウムを表す。)
【0021】
【外4】 (ここで、R1 、R2 、R3 は、各々水素原子、炭素数
1〜4のアルキル基、メトキシ基、ハロゲン基、COO
M、COOR4 からなる群から選ばれる基を表す。但
し、R4 は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Mはアン
モニウム又は、有機アンモニウムを表す。)好ましい具
体例としては、Direct Black 51、B−
2(三菱化成(株)製)、Pro−jet fast
Black 2 liquid(ICI製)等が挙げら
れるが、これに限定されるものではない。上記の染料の
中で、本発明に最適なのは、(1)式においてA、B、
CがHであり、DがSO3 NH4 でありMがNH4 であ
るPro−jet fast Black2 Liqu
id(ICI製)である。
【0022】これら色素の含有量は液媒体成分の種類、
インクに要求される特性等に依存して決定されるが、一
般的にはインク全重量中で重量%で、好ましくは2〜5
%を占める割合である。
【0023】本発明のインクの主成分は上記の通りであ
るが、その他各種の分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、蛍光増白剤等を本発明の目的に応じて
添加することが出来る。
【0024】例えば、ポリビニルアルコール、セルロー
ス類、水溶性樹脂等の粘度調整剤;カチオン、アニオン
或はノニオン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の表面張力調整剤;緩衝剤
によるpH調整剤;防カビ剤等を挙げることができる。
【0025】更に、本発明のインクは普通紙等に記録し
た場合のインクのにじみ及び記録物の乾燥性、浸透性の
問題を解決すると同時に、インクジェット用記録ヘッド
に対するマッチングを良好にする面から、インク自体の
物性として25℃における表面張力が30〜68dyn
e/cm、粘度が15cP以下、より好ましくは5cP
以下に調整されることが望ましい。
【0026】本発明のインクを用いて記録を行うのに好
適な記録装置としては、記録ヘッドの室内のインクに記
録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネルギーに
より液滴を発生させる装置が挙げられる。
【0027】その主要部であるヘッド構成例を図1、図
2、図3に示す。ヘッド13は、インクを通す溝14を
有するガラス、セラミクス、またはプラスチック板など
と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜
ヘッドが示されているが、これに限定されるものではな
い)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は、酸化シ
リコンなど形成される保護膜16、アルミニウム電極1
7−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体
層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板2
0より成っているインク21は吐出オリフィス(微細
孔)22まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を
形成している。
【0028】いま、電極17−1、17−2に電気信号
が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激
に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり被記録
体25に向かって飛翔する。図3には、図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1に
説明したものと同様な発熱ヘッド28を接着して作られ
ている。
【0029】尚、図1はインク流路に沿ったヘッド13
の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面であ
る。
【0030】図4に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の一例を示す。図4において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となりカンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによる
記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場合、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
62はキャップであり、ブレード61に隣接するホーム
ポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な
方向に移動して吐出面と当接しキャッピングを行う構成
を具える。さらに63はブレード61に隣接して設けら
れるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブ
レード61、キャップ62、吸収体63によって吐出回
復部64が構成され、ブレード61及び吸収体63によ
ってインク吐出口面の水分、塵やほこり等の除去が行わ
れる。65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を
配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐出して
記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載し
て記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッジであ
る。キャリッジ66は、ガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部は、モータ68によって駆動
されるベルト69と接続(不図示)している。これによ
りキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能と
なり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した
領域の移動が可能となる。
【0031】51は、被記録材を挿入するための給紙
部、52は不図示のモータにより駆動される紙送りロー
ラである。これら構成によって記録ヘッドの吐出口面と
対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するに
つれて排紙ローラ53を配した排紙部へ排紙される。
【0032】上記構成において、記録ヘッド65が記録
終了等でホームポジショに戻る際、ヘッド回復部64の
キャリッジ62は記録ヘッド65の移動経路から退避し
ているが、ブレード61は移動経路中に突出している。
この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。なお、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当
接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘ
ッドの移動経路中へ突出するように移動する。
【0033】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイオイング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0034】上述した記録ヘッドのホームポジションへ
の移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録
ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に所定の間
隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、こ
の移動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0035】図5は、ヘッドにインク供給チューブを介
して供給されるインクを収容したインクカートリッジ4
5の一例を示す図である。ここで40は供給用インクを
収納したインク袋であり、その先端にはゴム製の栓42
が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入す
ることにより、インク袋40中のインクをヘッドに供給
可能にできる。44は廃インクを受容するインク吸収体
である。
【0036】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記のごときヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図6に示すごときそれ
らが一体になったものも好適に用いられる。
【0037】図6において、70はインクジェットカー
トリッジであって、この中にはインクを含浸させたイン
ク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のイ
ンクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からイン
ク滴として吐出される構成になっている。72はカート
リッジ内部を大気に連通させるための大気連通口であ
る。
【0038】このインクジェットカートリッジ70は、
図4で示す記録ヘッド65に代えて用いられるものであ
って、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
【0039】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部および%とあるのは
特に断わりのない限り重量基準である。
【0040】実施例1〜5 下記の成分を混合して5時間攪拌後、ポアサイズが0.
22μmのメンブランフィルター(商品名:フロロフィ
ルター、住友電工(株)製)にて加圧ろ過し、本発明の
インクA〜Eを得た。
【0041】次に、得られたインクA〜Eを発熱素子を
インクの吐出エネルギー源として利用したインクジェッ
トプリンターBJ−10v(商品名:キヤノン(株)
製)用のインクカートリッジ(BC−01)に注入し、
上記プリンターを使用して、市販のコピー用紙およびボ
ンド紙に記録を行い、ノズルからのインク吐出量、得ら
れた記録物の印字濃度、にじみの発生率、プリント一時
停止後の再プリント時の目詰まり性、周波数応答性を評
価した。この結果を表1に示す。
【0042】インクA Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2部 エチレングリコール 15部 リン酸リチウム 0.5部 水 82.5部インクB Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2部 エチレングリコール 15部 リン酸ナトリウム 0.5部 水 82.5部インクC Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2部 エチレングリコール 15部 リン酸カリウム 0.5部 水 82.5部インクD Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2部 エチレングリコール 15部 リン酸ルビジウム 0.5部 水 82.5部インクE Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2部 エチレングリコール 15部 リン酸セシウム 0.5部 水 82.5部
【0043】比較例1 アルカリ金属化合物を使用しない以外は実施例1〜5と
同様にして、比較例1のインクFとした。その結果を表
1に示す。
【0044】実施例6、7 下記の成分を混合して5時間攪拌後、ポアサイズが0.
22μmのメンブランフィルター(商品名:フロロフィ
ルター、住友電工(株)製)にて加圧ろ過し、本発明の
インクG、Hを得た。そして、実施例1〜5と同様の実
験を行い、その結果を表2に示す。
【0045】インクG Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2.2部 エチレングリコール 5部 グリセリン 5部 尿素 5部 リン酸リチウム 0.6部 水 82.2部 インクGのリチウムイオン濃度=0.16mol/l、
染料濃度=0.035mol/lとなり、リチウムイオ
ンは、4.6mol/dye含まれている。
【0046】インクH Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2.2部 エチレングリコール 5部 グリセリン 5部 尿素 5部 リン酸ナトリウム 0.6部 水 82.2部 インクHのナトリウムイオン濃度=0.11mol/
l、染料濃度=0.035mol/lとなり、ナトリウ
ムイオンは、3.1mol/dye含まれている。
【0047】比較例2 実施例6、7と同様にして、比較例2のインクIとし
た。その結果を表2に示す。
【0048】インクI Pro−jet fast black 2 liqu
id(ICI製) 2.2部 エチレングリコール 5部 グリセリン 5部 尿素 5部 リン酸ナトリウム 0.1部 水 82.7部 インクHのナトリウムイオン濃度=0.018mol/
l、染料濃度=0.035mol/lとなり、ナトリウ
ムイオンは、0.51mol/dye含まれている。
【0049】(評価) *1 インク吐出量 上記のインクジェット記録装置を用いて、キヤノン:N
P−DRYコピー用紙に数枚印字を行い、インクカート
リッジ(BC−01)の重量変化からノズル1本から吐
出したインク量を推定した。
【0050】*2 印字濃度評価 上記のインクジェット記録装置を用いて、キヤノン:N
P−DRYコピー用紙に印字を行い、印字物の印字濃度
をマクベス濃度計(TR918)で測定した。
【0051】*3 にじみ発生率 にじみの発生率については、市販のコピー用紙およびボ
ンド紙にプリンターで300ドットを不連続になるよう
に印字した後、1時間以上放置し、その後顕微鏡でにじ
みを発生したドットを数え、全ドット数に対する割合を
%で表示し、下記のように評価した。
【0052】(25℃、60%RHの環境条件下にて印
字) 〇 …… 10%以下 △ …… 11〜30% × …… 31%以上
【0053】*4 目詰まり性 目詰まり性とは、プリント一時停止後の再プリント時の
目づまり性をいい、プリンターに所定のインクを充填し
て、10時間連続して英数文字を印字した後、プリント
を停止し、キャップ等をしない状態で10分間放置した
後、再び英数文字を印字した場合の文字のカスレ、欠け
等の不良箇所の有無により評価した。
【0054】(25℃、60%RHの環境条件下にて印
字) 〇 …… 一文字目から不良箇所無し △ …… 一文字目から一部がカスレ又は欠ける × …… 一文字目から全く印字出来ない
【0055】*5 周波数応答性 得られた印字物に印字状態、即ちカスレや白抜け状態お
よびスプラッシュやヨレ等の着弾点不良状態を肉眼で観
察し、評価した。
【0056】◎ …… 周波数に対するインクの追従状
態は良好であり、ベタ印字とキャラクタ印字共にカスレ
や白抜け、着弾点不良が見られなかった。
【0057】〇 …… 周波数に対する追従状態はほぼ
良好であり、キャラクタ印字ではカスレや白抜け、着弾
不良が見られないが、ベタ印字においてわずかにカスレ
が見られる。
【0058】△ …… キャラクタ印字ではカスレや白
抜けは見られないが、一部着弾点不良が見られる。又、
ベタ印字ではカスレ、白抜けがベタ印字全体の1/3程
度で見られる。
【0059】× …… ベタ印字においてカスレ、白抜
けが多く、又キャラクタ印字においてもカスレや着弾点
不良がたくさん見られる。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるインク
を用いた場合、一般にオフィス等で使用されているコピ
ー用紙、レポート用紙、ノート、便箋、ボンド紙、連続
伝票用紙等の普通紙に対しても、滲みがなく、品位が優
れた、且つ定着性の良好な記録が可能となる。
【0063】又、本発明によれば、オフィスや家庭にお
ける使用においても安全性の高いインクを得ることがで
きる。
【0064】更に、本発明のインクによれば、インクの
吐出安定性、ヘッド先端での固化、印字物の品質低下な
ど、他の特性を低下させることなく、種々の問題点を解
消できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも難水性染料、水溶性有機溶剤
    及び水を含むインクであって、アルカリ金属化合物を染
    料1モルに対して0.8〜6.0モル含有することを特
    徴とするインク。
  2. 【請求項2】 前記アルカリ金属化合物を染料1モルに
    対して1.0〜6.0モル含有する請求項1に記載のイ
    ンク。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ金属化合物が、リチウム、
    ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの炭酸
    塩、水酸化物、塩化物、リチウム、ナトリウム、カリウ
    ムのリン酸塩から選択される請求項1に記載のインク。
  4. 【請求項4】 前記難水性染料が、分子が平面構造を有
    し、分子平面上にπ共役系を有するアゾ染料である請求
    項1に記載のインク。
  5. 【請求項5】 前記難水性染料が、インク全重量の2.
    0〜5.0wt%含有される請求項1に記載のインク。
  6. 【請求項6】 pHを7〜10の範囲に調整してなる請
    求項1に記載のインク。
  7. 【請求項7】 前記難水性染料が、下記構造式(1)
    (2)から選択される請求項1に記載のインク。 【外1】 (ここでA、Bは水酸基もしくは水素原子、Cは水素原
    子、SO3 M、DはSO3 Mを示す。但しMはアンモニ
    ウム又は有機アンモニウムを示す。) 【外2】 (ここでR1 、R2 、R3 、は各々水素原子、炭素数1
    〜4のアルキル基、メトキシ基、ハロゲン、COOM、
    COOR4 を示す。但し、R4 は炭素数1〜4のアルキ
    ル基、Mはアンモニウム又は有機アンモニウムを示
    す。)
  8. 【請求項8】 インクにエネルギーを付与して、微細孔
    から液滴としてインクを吐出させて記録を行なうインク
    ジェット記録方法であって、請求項1乃至7に記載のイ
    ンクを使用することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  9. 【請求項9】 難水性染料を含む液組成物中での染料の
    会合を防止する方法であって、染料1モルに対してアル
    カリ金属化合物を0.8〜6.0モル含有せしめること
    を特徴とする染料の会合防止方法。
  10. 【請求項10】 液組成物のpHを7〜10に調整する
    請求項9に記載の染料の会合防止方法。
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