JPH05295473A - ダンパ用屈曲部材 - Google Patents

ダンパ用屈曲部材

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JPH05295473A
JPH05295473A JP12822792A JP12822792A JPH05295473A JP H05295473 A JPH05295473 A JP H05295473A JP 12822792 A JP12822792 A JP 12822792A JP 12822792 A JP12822792 A JP 12822792A JP H05295473 A JPH05295473 A JP H05295473A
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JP
Japan
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damper
resistance
vibration
bending member
strength
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Application number
JP12822792A
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English (en)
Inventor
Masato Asai
真人 浅井
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度,耐振動性,耐環境性に優れたダンパ用
屈曲部材を提供する。 【構成】 Beを0.25〜1.8 wt%、Coを 0.1〜3.0 wt
%含み、Ni 0.1〜0.5wt%、Fe0.05〜0.5 wt%の元
素群より少なくとも一種の元素を含み、前記CoとNi
とFeの合計含有量が0.15〜3.5 wt%の範囲内であり、
残部がCuと不可避的不純物からなる銅合金により構成
され、且つ表面の平均粗度が 0.2μm以下であることを
特徴とするダンパ用屈曲部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度,圧力,湿度等の
環境要因が厳しいもとに置かれるダクト等を建屋壁部等
に固定し又はダクト同士を固定する為の、振動吸収能を
有するダンパ用屈曲部材に関する。
【0002】
【従来の技術】温度,圧力,湿度等の環境要因が厳しい
もとに置かれるダクト等を建屋壁部等に固定する固定具
には、振動騒音等を防止する為に振動吸収能を有するダ
ンパ用部材が用いられており、このダンパ用部材には金
属そのものの弾塑性変形を利用する弾塑性ダンパ用部材
が実用されてきた。しかしながら、この弾塑性ダンパ用
部材は、用いた金属材料の材質により、その吸収し得る
振動の周波数領域が限られてしまう為、用途に応じて種
々のダンパ用部材を使い分ける必要があり、管理上から
もコスト的にも不利であった。このようなことから、ダ
ンパ用部材として、金属材料を波型に成形したダンパ用
屈曲部材が用いられるようになった。このダンパ用屈曲
部材は、振動をその波型部分の弾塑性変形により吸収す
るもので、振動吸収能が金属材料の材質により左右され
ることがなく、従って金属材料を広い視野にたって選択
できるという利点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のダン
パ用屈曲部材には、従来より普通鋼(例えばSS-490)や
燐青銅合金等の既存の金属材料が用いられていたが、前
記金属材料はいずれも、ダンパ用屈曲部材に要求される
強度や耐振動疲労特性(以下、耐振動性と略記する。)
或いは耐環境性等に劣るものであった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明はこのような状況に
鑑み鋭意研究を行った結果なされたもので、その目的と
するところは、強度、耐振動性、耐環境性に優れたダン
パ用屈曲部材を提供することにある。即ち、請求項1の
発明は、Beを0.25〜1.8 wt%、Coを 0.1〜3.0 wt%
含み、Ni 0.1〜0.5 wt%、Fe0.05〜0.5 wt%の元素
群より少なくとも一種の元素を含み、前記CoとNiと
Feの合計含有量が0.15〜3.5 wt%の範囲内であり、残
部がCuと不可避的不純物からなる銅合金により構成さ
れ且つ表面の平均粗度が 0.2μm以下であることを特徴
とするものである。
【0005】又請求項2の発明は、Beを0.25〜1.8 wt
%、Coを 0.1〜3.0 wt%含み、Ni 0.1〜0.5 wt%、
Fe0.05〜0.5 wt%の元素群より少なくとも一種の元素
を含み、前記CoとNiとFeの合計含有量が0.15〜3.
5 wt%の範囲内であり、更にMg0.01〜0.5 wt%,Mn
0.01〜1.0 wt%,Zr0.005 〜0.3 wt%,Sn0.05〜0.
5 wt%,Zn0.05〜2.0 wt%の元素群より一種又は二種
以上の元素を合計で 0.005〜2.5 wt%含み、残部Cuと
不可避的不純物からなる銅合金により構成され、且つ表
面の平均粗度が 0.2μm以下であることを特徴とするも
のである。
【0006】
【作用】請求項1の発明部材を構成する合金の主要成分
のBeは、Cuと反応してCuマトリックス中にCu−
Be系化合物を微細に析出させて、強度と耐振動性を向
上させる作用を果たすものである。而してその組成範囲
を0.25〜1.8 wt%に限定した理由は、前記限定値を下回
ると、前記化合物の析出量が不足して強度と耐振動性に
十分な特性が得られなくなり、又前記限定値を上回る
と、前記Cu−Be系化合物が多量に析出して耐環境性
等のダンパ用屈曲部材として重要な特性が低下する為で
ある。次にCoは、前記Cu−Be系化合物の結晶粒界
への析出を阻止し、しかも結晶粒を微細化する作用を果
たすものである。又NiとFeは、前記Coの作用を助
長するもので、少なくとも一種が含有されていれば良
い。而して前記のCo、Ni、Feの含有量をそれぞれ
0.1 〜3.0 wt%、0.1 〜0.5 wt%、0.05〜0.5 wt%の範
囲内とし、且つ前記CoとNiとFeの合計含有量を0.
15〜3.5 wt%の範囲内に限定した理由は、前記限定範囲
を下回るとCu−Be系化合物が十分な量形成されず、
又前記限定範囲を上回ると、Cu−Be系化合物が結晶
粒界にセル状にモジュール化して析出して引張強度等が
低下する為である。この発明部材において、ダンパ用屈
曲部材の表面粗度を 0.2μm以下に限定した理由は、表
面を平滑化して表面エネルギー準位を低め、圧延痕を起
点とする亀裂の発生を防止する為である。
【0007】請求項2の発明部材は、請求項1の発明部
材の構成合金に、更にMg,Mn,Zr,Sn,Znの
元素群の内の一種又は二種以上を含有させたものであ
る。而して、前記Mg,Mn,Zr,Snの元素群は、
特開昭60-158650 に開示されているように有害なS元素
をトラップして熱間加工性を改善し、又Co、Ni、F
e元素等と同じ様にCuーBe系化合物が粒界析出する
のを阻止し、又Be元素の酸化ロスを低減するととも
に、使用中に緻密な酸化膜を形成して、酸化膜が厚く成
長し、それが剥離して強度と屈曲性が低下するのを防止
する。この他、ZnとMg元素はダンパ用屈曲部材のろ
う付性を改善する作用もある。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 表1に示したNoA〜Hの合金を溶解,鋳造して鋳塊とな
し、この鋳塊を 800℃で熱間圧延して厚さ10mmの圧延材
となした。次にこの圧延材を表面研削後、冷間圧延して
厚さ0.8mm の板材となし、次いでこの板材に 800℃×60
秒の中間熱処理を施し、この中間熱処理温度から急冷
し、これを酸洗研磨したのち、再び冷間圧延して厚さ0.
5mm の板材に仕上げた。次にこの板材に 320℃×2時間
の最終熱処理を施して供試材となした。前記仕上圧延に
は表面を#3000の砥石で研磨した圧延ロールを用いた。
【0009】比較例1 実施例1において、表1に示したNoI〜Lの合金を用い
た他は、実施例1と同じ方法により供試材を作製した。 比較例2 実施例1において、表1に示したNoDの合金を用い、#
500 のペーパーで研磨した圧延ロールを用いて仕上圧延
を行った他は、実施例1と同じ方法により供試材を作製
した。 従来例1 実施例1において、表1に示したNoM,Nの合金を用い
た他は、実施例1と同じ方法により供試材を作製した。
尚、仕上圧延は、表面を#3000又は#500 の砥石で研磨
した圧延ロールを用いた。
【0010】このようにして得られた各々の供試材につ
いて、引張強度,耐振動性,耐環境性を調査した。結果
は結晶粒度を併記して表2に示した。尚、引張試験は、
JIS-Z2241 に準拠して行った。耐振動性は、供試材から
幅10mm,長さ 100mmの短冊片を切出し、その中央部を曲
率5mmで90度曲げし、一端を固定し他端に振幅30mm,周
期 0.1秒の曲げ振動を繰り返し与えて試験した。試験時
間は最大24時間とし破断までの時間で示した。耐環境性
は応力緩和試験と耐食性試験により評価した。応力緩和
試験は、供試材から幅10mm、長さ 200mmの短冊片を切出
し、この短冊片を負荷応力が 500N/mm2 (但し、No9
は 300N/mm2) になるように撓ませた状態で 150℃×
500時間保持し、負荷応力開放後に残存する撓み量を百
分率で求めた。耐食性試験は、振動試験で用いたのと同
じ短冊片に、「10%NaClの塩水噴霧中に15分間保持→40
℃の 100%RH雰囲気中に30分間保持→80℃の30%RH
雰囲気中に60分間保持」の腐食サイクルを30回繰り返し
施したのち、前述と同じ条件で振動試験を行って評価し
た。表面粗度は、表面粗度計を用いて、両面を、圧延方
向に対し直角方向と平行方向の二方向について測定し
た。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表2より明らかなように、本発明のダンパ
用屈曲部材(試料No1〜8)は、引張強度,耐振動性,
応力緩和特性,耐食性のすべての試験項目において、良
好な特性を示した。これに対し、比較例品のNo9〜11は
合金元素の含有量が本発明の範囲外である為、特性が全
般に低い値のものとなった。又No12は副成分のMnとZ
rの含有量が限定値を超えた為溶湯の湯流れ性が悪化し
又溶湯中にガスが多量に吸収された為、鋳塊欠陥を生
じ、熱間加工時に割れが起きて、供試材を得るに至らな
かった。又No13は表面粗度が大きかった為、屈曲時に圧
延痕に沿って亀裂が生じて、特に耐振動性及び耐環境性
が低下した。又従来材のNo14と15は、本発明のダンパ用
屈曲部材に較べて、耐振動性,耐応力緩和性,耐食性が
極めて低い上、引張強度も不十分なものであった。又従
来材の表面を平滑化したNo16,17 は耐振動性及び耐食性
は改善されたが、引張強度や応力緩和特性に劣るもので
あった。
【0014】
【効果】以上述べたように、本発明のダンパ用屈曲部材
は、強度,耐振動性,耐環境性に優れ、且つ周波数の異
なる種々の振動を吸収し得るもので、工業上顕著な効果
を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Beを0.25〜1.8 wt%、Coを 0.1〜3.
    0 wt%含み、Ni 0.1〜0.5 wt%、Fe0.05〜0.5 wt%
    の元素群より少なくとも一種の元素を含み、前記Coと
    NiとFeの合計含有量が0.15〜3.5 wt%の範囲内であ
    り、残部がCuと不可避的不純物からなる銅合金により
    構成され、且つ表面の平均粗度が 0.2μm以下であるこ
    とを特徴とするダンパ用屈曲部材。
  2. 【請求項2】 Beを0.25〜1.8 wt%、Coを 0.1〜3.
    0 wt%含み、Ni 0.1〜0.5 wt%、Fe0.05〜0.5 wt%
    の元素群より少なくとも一種の元素を含み、前記Coと
    NiとFeの合計含有量が0.15〜3.5 wt%の範囲内であ
    り、更にMg0.01〜0.5 wt%,Mn0.01〜1.0 wt%,Z
    r0.005 〜0.3 wt%,Sn0.05〜0.5wt%,Zn0.05〜
    2.0 wt%の元素群より一種又は二種以上の元素を合計で
    0.005〜2.5 wt%含み、残部Cuと不可避的不純物から
    なる銅合金により構成され、且つ表面の平均粗度が 0.2
    μm以下であることを特徴とするダンパ用屈曲部材。
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