JPH0529846Y2 - - Google Patents

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JPH0529846Y2
JPH0529846Y2 JP15238388U JP15238388U JPH0529846Y2 JP H0529846 Y2 JPH0529846 Y2 JP H0529846Y2 JP 15238388 U JP15238388 U JP 15238388U JP 15238388 U JP15238388 U JP 15238388U JP H0529846 Y2 JPH0529846 Y2 JP H0529846Y2
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concrete
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンクリートをつくるための仮りの
容器である型枠に関する。更に詳しくは型枠を構
成するせき板の改良に関するものである。
[従来の技術] この種の型枠は、コンクリート面に接するせき
板と、これを支持する支保工と、各種緊結材から
なる。型枠は硬化したコンクリートの形状と仕上
り面に影響を及ぼすので、強固である必要があ
り、また仮りの容器であるので合理的かつ経済的
なものが要求される。
一方、ポルトランドセメントを用いたコンクリ
ートの硬化後の強度は、セメントと骨材の混練時
に用いた水分量に依存し、水分量が少ない程、こ
の強度が大きくなることが知られている。このた
めコンクリートの強度の観点に立てば、セメント
の水和に必要なだけの水分量を混練することが望
ましい。この理論上の水分量はセメントに対する
重量比(水セメント比)で約20%程度である。
しかしこの20%の水セメント比のコンクリート
は、気泡の混入量が多く、型枠に打込んだときに
型枠が定める空間の隅々まで行渡らず流動性に乏
しい。このため実際には水セメント比を40〜60%
に高めたコンクリートを打込んでいる。
この高い水セメント比で打込んだコンクリート
をそのまま硬化させると、コンクリートの乾燥期
間(養生期間)が長くなるだけでなく、余剰水が
大気中に蒸発した後にコンクリート内部に空隙が
形成され、コンクリートの強度を弱めることにな
る。
従来、この問題点を解消するために、水セメン
ト比の比較的高いコンクリートを打込んだとき
に、フイルタを用いてコンクリート中の余剰水や
気泡を効率良く排水することができる型枠用せき
板が種々提案されている(例えば、特開昭62−
29669、特開昭62−90470、特開昭62−258055)。
特開昭62−29669号公報に記載の型枠用せき
板は、せき板全体に多数の脱水用の小孔を設け
ることによりせき板自体をフイルタとし、この
せき板を角材等からなる桟を介して、或いはせ
き板の内側面に面方向に沿つて溝部を設けて、
支保工に接合させている。打込まれたコンクリ
ートに含まれる余剰水や気泡は、せき板の小孔
を通過して桟によつてつくり出されたせき板と
支保工との間の〓間や、溝部に排出される。
特開昭62−90470号公報に記載の型枠用せき
板は、コンクリート中の余剰水及び気泡の通過
を許すがその微粒分の通過を阻止する、織布、
不織布等により構成されるフイルタと、このフ
イルタと間隔をおいて配置されかつフイルタと
ともに密閉空間を定める板部材を有する枠材と
を備え、このフイルタがフイルタと板部材との
間に配置された複数の孔を有する支持板の板面
に取付けられている。
特開昭62−258055号公報に記載の型枠用せき
板は、型枠板の内面に、面に対する横断方向に
通気性、通水性があるだけでなく、その面に沿
つた方向に通気性、通水性を有する連通材を張
り付け、更にその内面にフイルタとして通気性
及び通水性を有する透水性シートを張り付けて
いる。連通材は金属製又は樹脂性の金網、エキ
スバンドメタル、ラスや、多孔性の材料からな
り、透水性シートは繊維や樹脂糸を織つたも
の、吸水紙、連続気泡を有する発泡スチロール
板、不織布等からなる。
[考案が解決しようとする課題] 前記の型枠用せき板は、施工中に小孔が亀裂
の因子となつた場合には、せき板全体がひび割れ
して強度上の問題を引起こす。またせき板が直接
コンクリート面に接触するため、その表面には剥
離剤を塗工する必要がある。更にせき板が木質合
板又は杉や松等の板材からなる場合には、コンク
リートの養生中に合板や板材中に存在する不純成
分がコンクリート中に溶出してコンクリートの硬
化に悪影響を及ぼしたり、コンクリート仕上り面
に無用の着色を生じる不具合がある。
前記及びの型枠用せき板では、織布、不織
布等で構成されるフイルタが支持板や連通材に対
して、点接着や線接着であつて、全面的に接着し
ていないため、接着部分が養生中にセメントの水
和により生じたアルカリ水に浸されると、接着保
持力が低下し、型枠をコンクリートから外すとき
に、フイルタが支持板や連通材から剥離し易く、
剥離しない場合にもフイルタが含水により変形し
たり、給水能が低下して繰返し使用することがで
きない問題点がある。
更に前記〜の型枠用せき板は、所望のサイ
ズに加工しにくく、製造工数及び施工工数を多く
要する共通の欠点がある。
本考案の目的は、水セメント比の比較的高いコ
ンクリートを打込んだときに、コンクリート中の
余剰水及び気泡を効率良く排出することができる
コンクリート型枠用せき板を提供することにあ
る。
また本考案の目的は、強度が高く、剥離剤を塗
工する必要がなく、支持体の材質によつてコンク
リートの硬化速度及び仕上り面に悪影響を与えな
いコンクリート型枠用せき板を提供することにあ
る。
更に本考案の目的は、繰返し使用することがで
き、かつ所望のサイズに加工し易く製造工数及び
施工工数が少なくて済むコンクリート型枠用せき
板を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、打込ま
れたコンクリート面に接触し前記コンクリートに
含まれる余剰水及び気泡の通過可能なフイルタが
支保工に支持される平板状の支持体に所定の間隔
をおいて添設されたコンクリート型枠用せき板の
改良である。
その特徴とするところは、前記フイルタが全長
又は全幅にわたつて長さ方向又は幅方向に貫通し
た多数の中空孔が並列に形成された合成樹脂製中
空パネルである点にある。そして前記パネルの一
方の面の全体が前記支持体に接着され、前記パネ
ルの他方の面の全体に前記中空孔に連通する小孔
が多数設けられている。
本考案のフイルタである合成樹脂製中空パネル
は、オレフイン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱
可塑性樹脂を原料とし、押出し成形等の方法によ
り一体的に形成される。このパネルには全長又は
全幅にわたつて長さ方向又は幅方向に貫通した多
数の中空孔が並列に形成される。特に、ポリプロ
ピレン樹脂を原料にすると、強度が高くなる上、
硬化したコンクリートから剥離し易く、しかも成
形性の点で好ましい。
この合成樹脂製中空パネルの多数の中空孔は、
貫通しているため通水性及び通気性を有し、コン
クリートの側圧、自重等で押し潰されるものでな
ければ、その形状及びサイズは限定されない。中
空孔の断面形状を矩形にした場合には、単位体積
当りの中空孔の容積が大きくなり、排水性及び排
気性が良好で、しかもパネルを軽量化できるので
好ましい。この場合、中空孔の断面のサイズは縦
横それぞれ2mm〜10mmの範囲が好ましい。また、
断面形状を円形にした場合には、断面を矩形にし
た中空孔のパネルより強度の高い合成樹脂製中空
パネルが得られる。
またパネルの他方の面の全体に設けられる小孔
は、コンクリートに含まれる余剰水及び気泡が通
過可能であつて、かつコンクリートの通過を阻止
できるものであれば、その形状及びサイズは限定
されない。すなわち小孔の形状は、円形、隋円
形、長方形、正方形、スリツト等でもよい。小孔
の孔面積は7.9×10-3mm2〜1.8mm2の範囲が好ましく、
特に円孔とした場合には、直径が0.1mm未満であ
ると、円孔に余剰水及び気泡が通過しにくく、ま
た1.5mmを越えると、円孔にコンクリートが流入
しやすく、せき板を再使用するときに小孔の目詰
りを取り除く必要があるため、直径が0.1mm〜1.5
mmの範囲が好ましい。
平板状の支持体には木質合板、パーテイクルホ
ード、鉄板、LVL(Laminated Veneer
Lumber)、OSB(Oriented Structural Board)
等の通常のコンクリート型枠用せき板に用いられ
る材料を使用することができる。また木質繊維板
等は耐水性、強度等に問題があるため、一般にコ
ンクリート型枠用せき板には使用されないが、本
考案においては合成樹脂製中空パネルが接着さ
れ、パネルがコンクリート面に接触するので、木
質繊維板等であつても利用することができる。
この支持体の片面に合成樹脂製中空パネルの一
方の面の全体が接着されるが、ここで用いられる
接着剤は、支持体又はパネルの材質により、ゴム
系、エポキシ系、水性高分子イソシアネート系の
各種接着剤の中から選ばれる。
[作用] 本考案のせき板を用いて型枠を作り、その中に
水セメント比が40〜60%のコンクリートを打込む
と、コンクリート中の余剰水及び気泡は、合成樹
脂製中空パネルに穿設された小孔を通過してコン
クリート中から排出される。この排出された余剰
水及び気泡は合成樹脂製中空パネルの中に設けら
れた中空孔を通つてパネルの外に排出される。
コンクリート面に接触する合成樹脂製中空パネ
ルは剥離剤を塗工しなくても、良好な剥離性を有
する。また、小孔を穿設していないパネルの一方
の面はその高い耐水性と非通水性能により、コン
クリート中の余剰水が支持体に接触するのを防止
する。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。
第1図及び第2図に示すように、コンクリート
型枠用せき板10はフイルタ20と木質合板の支
持体30からなる。フイルタ20は打込まれたコ
ンクリート面に接触し、支持体30は図示しない
支保工により支持される。
フイルタ20は、対面する同一面積の二枚の板
21,22と、これらの板21,22にそれぞれ
垂直にかつこれらの板21,22の全長にわたつ
て二枚の板21,22を連結する多条の連結壁2
3とからなる合成樹脂製中空パネルである。
この例ではフイルタ20はポリプロピレン樹脂
を原料として押出し成形加工により二枚の板2
1,22と多条の連結壁23とが一体的に形成さ
れる。フイルタ20には二枚の板21,22と連
結壁23によつて長さ方向に貫通した多数の中空
孔24が並列に作り出される。この例ではフイル
タ20の全体の厚さTは4mmであつて、フイルタ
20を構成する板21,22及び連結壁23の各
厚さtは等しく、それぞれ0.2mmである。また中
空孔24の断面形状は板21,22の幅方向を長
辺とする矩形であつて、長辺が3.8mmで短辺が3.6
mmの長さを有する。
二枚の板21,22のうち一方の板21の全面
が水性高分子イソシアネート系接着剤により支持
体30に接着され、他方の板22の全体に中空孔
24に連通する小孔25が多数設けられる。この
例では小孔25は直径1.0mmの円孔であつて、1
cm2当り12個の割合で均等に板22に穿設される
(図では理解を容易にするために小孔の数は減ら
している)。
このように構成されたコンクリート型枠用せき
板10のフイルタ20側に水セメント比50%のコ
ンクリート40を打込むと、第3図の矢印で示す
ようにコンクリート40中の余剰水及び気泡は、
小孔25を通過し、中空孔24を流下してフイル
タ20の外に排出される。
このときのコンクリートの硬化速度、硬化したコ
ンクリートからの剥離性及びコンクリートの最終
強度を測定したところ、従来の合板からなる型枠
用せき板と比較して、それぞれ良好な結果が得ら
れた。
[考案の効果] 以上述べたように、従来の型枠用せき板がフイ
ルタ、スペーサ及び支持体の3層構造であるのに
対して、本考案の型枠用せき板はフイルタと支持
体の2層構造であるため、軽量かつ構造が簡単で
製造工数及び施工工数が少なくて済む、所望のサ
イズに容易に加工することができる。
フイルタは合成樹脂製中空パネルであつて、コ
ンクリートとの接触面に中空孔に連通する小孔を
多数設けているので、水セメント比の比較的高い
コンクリートを打込んだときに、コンクリート中
の余剰水や気泡はパネル内部に溜まることなく、
パネル外部に効率良く完全に排出することができ
る。
コンクリートとの接触面が合成樹脂製のパネル
であるため、硬化したコンクリートとの剥離性に
優れ、施工時にパネルの表面に特別に剥離剤を塗
工する煩わしさがない。
フイルタは合成樹脂製中空パネルであるため、
コンクリートの側圧、自重、その他の外圧に十分
耐える得る強度を有する。
支持体にフイルタの全面が接着するため、コン
クリートからの剥離時にフイルタが支持体から剥
離したり、フイルタ自体が変形することがなく、
せき板を反復して使用することができる。
屋外に施工された支持体が雨水等が濡れて多量
の水分を含んでも、或いは支持体にコンクリート
の硬化に悪影響を及ぼす不純成分が含まれていて
も、フイルタは完全に非通水性であるため、支持
体の水分や不純成分が養生中のコンクリートに流
入することがない。
またコンクリートから排出した水は、支持体に
滲み込まないため、支持体の耐久性を高める利点
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のコンクリート型枠
用せき板の外観斜視図。第2図は第1図のA−A
線横断面図。第3図はコンクリートを打込んだ状
態のコンクリート型枠用せき板の要部縦断面図。 10……コンクリート型枠用せき板、20……
フイルタ、24……中空孔、25……小孔、30
……支持体、40……コンクリート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) 打込まれたコンクリート面に接触し前記コ
    ンクリートに含まれる余剰水及び気泡の通過可
    能なフイルタが支保工に支持される平板状の支
    持体に所定の間隔をおいて添設されたコンクリ
    ート型枠用せき板において、 前記フイルタは、全長又は全幅にわたつて長
    さ方向又は幅方向に貫通した多数の中空孔が並
    列に形成された合成樹脂製中空パネルであつ
    て、 前記パネルの一方の面の全体が前記支持体に
    接着され、 前記パネルの他方の面の全体に前記中空孔に
    連通する小孔が多数設けられた ことを特徴とするコンクリート型枠用せき
    板。 2) 合成樹脂製パネルが押出し成形により一体
    的に形成された請求項1記載のコンクリート型
    枠用せき板。 3) 小孔は直径が0.1mm〜1.5mmの範囲の円孔で
    ある請求項1記載のコンクリート型枠用せき
    板。
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