JPH05298764A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH05298764A JPH05298764A JP9803292A JP9803292A JPH05298764A JP H05298764 A JPH05298764 A JP H05298764A JP 9803292 A JP9803292 A JP 9803292A JP 9803292 A JP9803292 A JP 9803292A JP H05298764 A JPH05298764 A JP H05298764A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超解像形の光磁気記録媒体を構成する磁性膜
の外部磁界感度を高めることで、記録密度及び外部磁界
感度が共に高い光磁気記録媒体とする。 【構成】 透明基板11上に、第1、第2、第3の希土
類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜3,4,5が順次積層
された超解像タイプの光磁気記録媒体において、透明基
板から最も離れて形成される第3の磁性膜5を、室温で
希土類副格子磁化が優勢な磁性膜をもって構成する。こ
の構成に加えて、いずれかの磁性膜の表面に加熱酸化層
又は加熱窒化層を形成したり、いずれかの磁性膜に接し
て記録温度下で遷移金属副格子磁化が優勢な希土類−遷
移金属系非晶質垂直磁化膜からなる補助磁性膜を設ける
ことも有効である。
の外部磁界感度を高めることで、記録密度及び外部磁界
感度が共に高い光磁気記録媒体とする。 【構成】 透明基板11上に、第1、第2、第3の希土
類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜3,4,5が順次積層
された超解像タイプの光磁気記録媒体において、透明基
板から最も離れて形成される第3の磁性膜5を、室温で
希土類副格子磁化が優勢な磁性膜をもって構成する。こ
の構成に加えて、いずれかの磁性膜の表面に加熱酸化層
又は加熱窒化層を形成したり、いずれかの磁性膜に接し
て記録温度下で遷移金属副格子磁化が優勢な希土類−遷
移金属系非晶質垂直磁化膜からなる補助磁性膜を設ける
ことも有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる超解像を実現
可能な光磁気記録媒体に係り、特に、その外部磁界感度
を改善する手段に関する。
可能な光磁気記録媒体に係り、特に、その外部磁界感度
を改善する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平1−143042号公報な
どに記載されているように、光磁気記録媒体からの信号
の再生方式に関して、再生用光ビームのスポット径より
も小さなピッチでトラック方向に配列された微小な記録
磁区(ドメイン)列からの信号の再生が可能な、超解像
と呼ばれる技術が提案されている。
どに記載されているように、光磁気記録媒体からの信号
の再生方式に関して、再生用光ビームのスポット径より
も小さなピッチでトラック方向に配列された微小な記録
磁区(ドメイン)列からの信号の再生が可能な、超解像
と呼ばれる技術が提案されている。
【0003】図11は超解像の原理を説明するための図
であって、そのうちの図11(a)は、光磁気記録媒体
における磁性膜の積層構造と再生用光ビームの照射部近
傍における記録磁区の変化状態とを示す要部断面図、図
11(b)は、記録磁区及び記録磁区間ピッチの大きさ
と再生用光ビームのスポット径との関係、それに再生用
光ビームスポットの照射位置と記録トラックに現われる
マスク領域との関係を模式的に示す要部平面図、図11
(c)は、再生用光ビームの照射部近傍におけるトラッ
ク方向の温度分布を定性的に示すグラフ図である。
であって、そのうちの図11(a)は、光磁気記録媒体
における磁性膜の積層構造と再生用光ビームの照射部近
傍における記録磁区の変化状態とを示す要部断面図、図
11(b)は、記録磁区及び記録磁区間ピッチの大きさ
と再生用光ビームのスポット径との関係、それに再生用
光ビームスポットの照射位置と記録トラックに現われる
マスク領域との関係を模式的に示す要部平面図、図11
(c)は、再生用光ビームの照射部近傍におけるトラッ
ク方向の温度分布を定性的に示すグラフ図である。
【0004】図11(a)に示すように、光磁気記録媒
体1は、再生用光ビーム2の照射方向から順に、第1の
磁性膜3と、第2の磁性膜4と、第3の磁性膜5とを積
層してなる。各磁性膜3〜5は、夫々キュリー温度及び
保磁力が下記の(1) 〜(4) の条件を満たすように調整さ
れた希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜をもって構成
されている。 (1) T0 <Tc2 <Tc1 ,Tc3 (2) Hc1 +Hw(3,1) <Hr(再生時に最高温度まで
昇温される領域及びその近傍の領域において) (3) Hc3 >Hr(室温から再生時の最高到達温度まで
の温度範囲において) (4) Hc1<Hw(3,1) (室温時) 但し、T0 は室温、Tc1 ,Tc2 ,Tc3 は夫々第
1、第2、第3の磁化膜のキュリー温度、Hc1 ,Hc
3 は夫々第1、第3の磁化膜の保磁力、Hrは再生用外
部磁界の強度、Hw(3,1) は第3の磁性膜が第1の磁性
膜に及ぼす交換磁界の強度である。
体1は、再生用光ビーム2の照射方向から順に、第1の
磁性膜3と、第2の磁性膜4と、第3の磁性膜5とを積
層してなる。各磁性膜3〜5は、夫々キュリー温度及び
保磁力が下記の(1) 〜(4) の条件を満たすように調整さ
れた希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜をもって構成
されている。 (1) T0 <Tc2 <Tc1 ,Tc3 (2) Hc1 +Hw(3,1) <Hr(再生時に最高温度まで
昇温される領域及びその近傍の領域において) (3) Hc3 >Hr(室温から再生時の最高到達温度まで
の温度範囲において) (4) Hc1<Hw(3,1) (室温時) 但し、T0 は室温、Tc1 ,Tc2 ,Tc3 は夫々第
1、第2、第3の磁化膜のキュリー温度、Hc1 ,Hc
3 は夫々第1、第3の磁化膜の保磁力、Hrは再生用外
部磁界の強度、Hw(3,1) は第3の磁性膜が第1の磁性
膜に及ぼす交換磁界の強度である。
【0005】この光磁気記録媒体1には、図11(b)
に示すように、記録トラック6に沿って、再生用光ビー
ム2のスポット径Dよりも小径の記録磁区7が、再生用
光ビーム2のスポット径Dよりも小さなピッチで記録さ
れている。
に示すように、記録トラック6に沿って、再生用光ビー
ム2のスポット径Dよりも小径の記録磁区7が、再生用
光ビーム2のスポット径Dよりも小さなピッチで記録さ
れている。
【0006】磁性膜3〜5に再生用光ビーム2を照射す
ると、そのエネルギによって磁性膜3〜5が昇温される
が、トラック方向(矢印Aの方向)に光磁気記録媒体1
を駆動しつつ記録トラック6に沿って再生用光ビーム2
を照射すると、再生用光ビーム2の照射時間の差から、
図11(c)に示すように、スポット2aの後縁部分が
最も高温になる。そこで、再生用光ビーム2の強度を、
スポット2aの後縁及びその周辺部分の温度が第2の磁
性膜4のキュリー温度近傍になるように調整することに
よって、第1の磁性膜3と第3の磁性膜5との間の磁気
的結合を断ち切ることができる。すなわち、室温下で
は、図11(a)の左右両端部分から明らかなように、
各磁性膜3〜5の間には互いに交換結合力が作用してお
り、各記録磁区7内の磁化Mは全て記録方向に向き、各
記録磁区間の磁化−Mは全て消去方向に向いているが、
再生用光ビーム2を照射することによって第2の磁性膜
4がキュリー温度近傍まで昇温される部分では、第2の
磁性膜4の磁化が失われる結果、第1の磁性膜3と第3
の磁性膜5とが磁気的に独立となる。
ると、そのエネルギによって磁性膜3〜5が昇温される
が、トラック方向(矢印Aの方向)に光磁気記録媒体1
を駆動しつつ記録トラック6に沿って再生用光ビーム2
を照射すると、再生用光ビーム2の照射時間の差から、
図11(c)に示すように、スポット2aの後縁部分が
最も高温になる。そこで、再生用光ビーム2の強度を、
スポット2aの後縁及びその周辺部分の温度が第2の磁
性膜4のキュリー温度近傍になるように調整することに
よって、第1の磁性膜3と第3の磁性膜5との間の磁気
的結合を断ち切ることができる。すなわち、室温下で
は、図11(a)の左右両端部分から明らかなように、
各磁性膜3〜5の間には互いに交換結合力が作用してお
り、各記録磁区7内の磁化Mは全て記録方向に向き、各
記録磁区間の磁化−Mは全て消去方向に向いているが、
再生用光ビーム2を照射することによって第2の磁性膜
4がキュリー温度近傍まで昇温される部分では、第2の
磁性膜4の磁化が失われる結果、第1の磁性膜3と第3
の磁性膜5とが磁気的に独立となる。
【0007】この状態で、磁性膜3〜5に前記(2) 式及
び(3) 式で定義される消去方向の再生用外部磁界Hrを
印加すると、図11(a)に示すように、第1の磁性層
3の高温部分(第2の磁性層4がキュリー温度近傍まで
昇温される部分)の磁化だけが再生用外部磁界方向(消
去方向)に反転する。すなわち、再生用光ビーム2に対
して、図11(b)に楕円で表示される前記高温部分が
マスクされたことになり、スポット2aのうちの三日月
形の部分によって照射される記録磁区7のみから信号が
読み出される。よって、記録磁区間ピッチpがスポット
径Dの1/2程度に調整された光磁気記録媒体からの信
号の読み出しが可能になる。
び(3) 式で定義される消去方向の再生用外部磁界Hrを
印加すると、図11(a)に示すように、第1の磁性層
3の高温部分(第2の磁性層4がキュリー温度近傍まで
昇温される部分)の磁化だけが再生用外部磁界方向(消
去方向)に反転する。すなわち、再生用光ビーム2に対
して、図11(b)に楕円で表示される前記高温部分が
マスクされたことになり、スポット2aのうちの三日月
形の部分によって照射される記録磁区7のみから信号が
読み出される。よって、記録磁区間ピッチpがスポット
径Dの1/2程度に調整された光磁気記録媒体からの信
号の読み出しが可能になる。
【0008】なお、光磁気記録媒体1の駆動に伴って再
生用光ビーム2の照射部及び高温部分から外れた部分
は、順次室温まで冷却され、再度各磁性膜3〜5が磁気
的に結合する。再生用光ビーム2の照射部及び高温部分
においても、前記(3) 式の条件から、第3の磁性膜5に
は記録磁区が消滅せずに残存しているので、各磁性膜3
〜5が磁気的に再結合した段階で、その交換結合力によ
って、第1の磁性膜3及び第2の磁性膜4が第3の磁性
膜5の磁区配列と同じになり、当初の記録状態が保持さ
れる。かように、本方式によると、光磁気記録媒体の高
密度記録が達成される。
生用光ビーム2の照射部及び高温部分から外れた部分
は、順次室温まで冷却され、再度各磁性膜3〜5が磁気
的に結合する。再生用光ビーム2の照射部及び高温部分
においても、前記(3) 式の条件から、第3の磁性膜5に
は記録磁区が消滅せずに残存しているので、各磁性膜3
〜5が磁気的に再結合した段階で、その交換結合力によ
って、第1の磁性膜3及び第2の磁性膜4が第3の磁性
膜5の磁区配列と同じになり、当初の記録状態が保持さ
れる。かように、本方式によると、光磁気記録媒体の高
密度記録が達成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光磁気記録
媒体には、記録密度の高密度化のほかに、磁界変調方式
のオーバーライト記録を可能にすること、及びドライブ
装置を小型化、軽量化、省電力化することが、最も重要
な技術的課題の1つになっている。ところが、前記の光
磁気記録媒体は、外部磁界感度の改善については何ら考
慮されておらず、信号の記録又は消去に大きな外部磁界
を必要とするので、ドライブ装置を小型化、軽量化、省
電力化することが難しく、また磁界変調方式のオーバー
ライト記録を行なうことができない。したがって、記録
密度の高密度化と、ドライブ装置の小型化、軽量化、省
電力化と、磁界変調方式によるオーバーライト記録を共
に可能にするためには、前記した超解像形の光磁気記録
媒体の外部磁界感度を改善する技術の開発が必要であ
る。本発明は、かかる課題を解決するためになされたも
のであって、その目的は、記録密度が高く、かつドライ
ブ装置の小型化、軽量化、省電力化及び磁界変調方式に
よるオーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体を提供
するにある。
媒体には、記録密度の高密度化のほかに、磁界変調方式
のオーバーライト記録を可能にすること、及びドライブ
装置を小型化、軽量化、省電力化することが、最も重要
な技術的課題の1つになっている。ところが、前記の光
磁気記録媒体は、外部磁界感度の改善については何ら考
慮されておらず、信号の記録又は消去に大きな外部磁界
を必要とするので、ドライブ装置を小型化、軽量化、省
電力化することが難しく、また磁界変調方式のオーバー
ライト記録を行なうことができない。したがって、記録
密度の高密度化と、ドライブ装置の小型化、軽量化、省
電力化と、磁界変調方式によるオーバーライト記録を共
に可能にするためには、前記した超解像形の光磁気記録
媒体の外部磁界感度を改善する技術の開発が必要であ
る。本発明は、かかる課題を解決するためになされたも
のであって、その目的は、記録密度が高く、かつドライ
ブ装置の小型化、軽量化、省電力化及び磁界変調方式に
よるオーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体を提供
するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、超解像形の光磁気記録媒体を構成する3
つの磁性膜のうち、再生動作時に記録磁区の保存に関与
する第3の磁性膜を、室温下で希土類副格子磁化が優勢
な磁性膜をもって構成した。
達成するため、超解像形の光磁気記録媒体を構成する3
つの磁性膜のうち、再生動作時に記録磁区の保存に関与
する第3の磁性膜を、室温下で希土類副格子磁化が優勢
な磁性膜をもって構成した。
【0011】なお、かかる構成に加えて、超解像形の光
磁気記録媒体を構成する3つの磁性膜のうちの少なくと
もいずれか1つの磁性膜の表面に、希土類−遷移金属系
非晶質合金の酸化物層又は窒化物層を形成するか、ある
いは前記3つの磁性膜のいずれかと接する部分に当該接
する磁性膜との間で互いに交換結合力を作用する補助磁
性膜を設けるか、あるいは再生動作時に記録磁区の保存
に関与する第3の磁性膜に、白金、ニオブ、ネオジム、
ホルミウム、ガドリニウム、クロムから選択される少な
くとも1種類の非磁性元素を添加すると、より一層外部
磁界感度が高くなる。
磁気記録媒体を構成する3つの磁性膜のうちの少なくと
もいずれか1つの磁性膜の表面に、希土類−遷移金属系
非晶質合金の酸化物層又は窒化物層を形成するか、ある
いは前記3つの磁性膜のいずれかと接する部分に当該接
する磁性膜との間で互いに交換結合力を作用する補助磁
性膜を設けるか、あるいは再生動作時に記録磁区の保存
に関与する第3の磁性膜に、白金、ニオブ、ネオジム、
ホルミウム、ガドリニウム、クロムから選択される少な
くとも1種類の非磁性元素を添加すると、より一層外部
磁界感度が高くなる。
【0012】前記酸化物層又は窒化物層は、酸素量又は
窒素量が調整された真空槽内で、所望の磁性膜のいずれ
かを加熱処理することによって得られる。また、前記補
助磁性膜としては、前記第3の磁性膜に記録磁区を形成
する温度で遷移金属副格子磁化が優勢な組成の希土類−
遷移金属系非晶質磁化膜や、同じく前記第3の磁性膜に
記録磁区を形成する温度で、当該第3の磁性膜に印加さ
れる記録用外部磁界の方向に向く磁気モーメント成分を
有するものなどを用いることができる。
窒素量が調整された真空槽内で、所望の磁性膜のいずれ
かを加熱処理することによって得られる。また、前記補
助磁性膜としては、前記第3の磁性膜に記録磁区を形成
する温度で遷移金属副格子磁化が優勢な組成の希土類−
遷移金属系非晶質磁化膜や、同じく前記第3の磁性膜に
記録磁区を形成する温度で、当該第3の磁性膜に印加さ
れる記録用外部磁界の方向に向く磁気モーメント成分を
有するものなどを用いることができる。
【0013】
【作用】室温で希土類副格子磁化が優勢な磁性膜は、遷
移金属副格子磁化が優勢な磁性膜に比べて外部磁界感度
が高い。よって、この磁性膜を記録磁区の保存に関与す
る第3の磁性膜として用いることにより、光磁気記録媒
体の外部磁界感度を向上することができ、ドライブ装置
の小型化、軽量化、省電力化、それに磁界変調方式によ
る情報のオーバーライトが可能になる。
移金属副格子磁化が優勢な磁性膜に比べて外部磁界感度
が高い。よって、この磁性膜を記録磁区の保存に関与す
る第3の磁性膜として用いることにより、光磁気記録媒
体の外部磁界感度を向上することができ、ドライブ装置
の小型化、軽量化、省電力化、それに磁界変調方式によ
る情報のオーバーライトが可能になる。
【0014】
〈第1実施例〉以下、本発明の第1実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。図1は本例に係る光磁気記録媒
体の要部断面図であり、図2は本実施例の効果を示すグ
ラフ図である。
2に基づいて説明する。図1は本例に係る光磁気記録媒
体の要部断面図であり、図2は本実施例の効果を示すグ
ラフ図である。
【0015】図1に示すように、本例の光磁気記録媒体
1は、透明基板11のプリフォーマットパターン形成面
12に、見掛け上のカー回転角を大きくし、再生信号の
CN比を改善するするためのエンハンス膜13と、フェ
リ磁性を有する希土類−遷移金属系の非晶質垂直磁化膜
からなる第1〜第3の磁性膜3,4,5と、保護層14
とを順次積層してなる。透明基板11としては、いわゆ
る2P法によって片面にプリフォーマットパターン12
が転写されたガラス基板を用いた。このガラス基板11
のプリフォーマットパターン12上に、膜厚が約850
ÅのSiNエンハンス膜13と、膜厚が約300ÅのG
dFeCo系非晶質垂直磁化膜からなる第1の磁性膜3
と、膜厚が約100ÅのTbFeCoNb系非晶質垂直
磁化膜からなる第2の磁性膜4と、膜厚が約400Åの
TbFeCo系非晶質垂直磁化膜からなる第3の磁性膜
5と、膜厚が約800ÅのSiN保護層14とを連続ス
パッタリングして、第1実施例の光磁気記録媒体とし
た。前記第3の磁性膜5は、室温においてTb副格子磁
化が優勢な組成に調整されている。
1は、透明基板11のプリフォーマットパターン形成面
12に、見掛け上のカー回転角を大きくし、再生信号の
CN比を改善するするためのエンハンス膜13と、フェ
リ磁性を有する希土類−遷移金属系の非晶質垂直磁化膜
からなる第1〜第3の磁性膜3,4,5と、保護層14
とを順次積層してなる。透明基板11としては、いわゆ
る2P法によって片面にプリフォーマットパターン12
が転写されたガラス基板を用いた。このガラス基板11
のプリフォーマットパターン12上に、膜厚が約850
ÅのSiNエンハンス膜13と、膜厚が約300ÅのG
dFeCo系非晶質垂直磁化膜からなる第1の磁性膜3
と、膜厚が約100ÅのTbFeCoNb系非晶質垂直
磁化膜からなる第2の磁性膜4と、膜厚が約400Åの
TbFeCo系非晶質垂直磁化膜からなる第3の磁性膜
5と、膜厚が約800ÅのSiN保護層14とを連続ス
パッタリングして、第1実施例の光磁気記録媒体とし
た。前記第3の磁性膜5は、室温においてTb副格子磁
化が優勢な組成に調整されている。
【0016】図2に、前記第1実施例に係る光磁気記録
媒体と、当該光磁気記録媒体における第3の磁性膜5に
代えてFeCo副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo
系非晶質垂直磁化膜が設けられた比較例に係る光磁気記
録媒体との外部磁界特性を示す。このグラフ図の縦軸に
は再生信号のCN比が目盛られ、横軸には印加される外
部磁界の大きさが目盛られている。なお、外部磁界の正
値は記録方向の磁界を示し、負値は消去方向の磁界を示
す。このグラフ図から明らかなように、第3の磁性膜5
としてFeCo副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo
系非晶質垂直磁化膜が設けられた比較例に係る光磁気記
録媒体は、記録方向に約300〔Oe〕以上、消去方向
に約600〔Oe〕以上の外部磁界を印加しなくては飽
和磁界に達しないのに対し、第3の磁性膜5としてTb
副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo系非晶質垂直磁
化膜が設けられた第1実施例に係る光磁気記録媒体は、
記録方向及び消去方向に夫々約200〔Oe〕以上の外
部磁界を印加するだけで飽和磁界に達することができ
る。よって、外部磁界ひいてはドライブ装置の小型化、
軽量化、省電力化を図ることができると共に、磁界変調
方式による情報のオーバーライトが実現可能になった。
媒体と、当該光磁気記録媒体における第3の磁性膜5に
代えてFeCo副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo
系非晶質垂直磁化膜が設けられた比較例に係る光磁気記
録媒体との外部磁界特性を示す。このグラフ図の縦軸に
は再生信号のCN比が目盛られ、横軸には印加される外
部磁界の大きさが目盛られている。なお、外部磁界の正
値は記録方向の磁界を示し、負値は消去方向の磁界を示
す。このグラフ図から明らかなように、第3の磁性膜5
としてFeCo副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo
系非晶質垂直磁化膜が設けられた比較例に係る光磁気記
録媒体は、記録方向に約300〔Oe〕以上、消去方向
に約600〔Oe〕以上の外部磁界を印加しなくては飽
和磁界に達しないのに対し、第3の磁性膜5としてTb
副格子磁化が優勢な組成のTbFeCo系非晶質垂直磁
化膜が設けられた第1実施例に係る光磁気記録媒体は、
記録方向及び消去方向に夫々約200〔Oe〕以上の外
部磁界を印加するだけで飽和磁界に達することができ
る。よって、外部磁界ひいてはドライブ装置の小型化、
軽量化、省電力化を図ることができると共に、磁界変調
方式による情報のオーバーライトが実現可能になった。
【0017】なお、前記実施例及び比較例では、透明基
板11としてガラス基板を用いたが、これに代えて樹脂
基板を用いた場合にも前記と同様の結果が得られた。ま
た、前記実施例及び比較例では、エンハンス膜13及び
保護膜14としてSiNを用いたが、SiO2 ,Si
O,Si2 N3 ,AlN等、他の無機誘電体を用いた場
合にも前記と同様の結果が得られた。また、無機保護膜
14に代えて、UV樹脂保護膜を形成した場合にも前記
と同様の結果が得られた。また、各膜の膜厚を種々変更
した場合にも、前記と同様の結果が得られた。さらに、
第1の磁性膜3としてGdFe又はGdCo系の非晶質
垂直磁化膜を用い、第2の磁性膜4としてTbFe,T
bFeCo,TbFeCoCr,TbFeCoPt系の
非晶質垂直磁化膜を用いた場合にも、前記と同様の結果
が得られた。
板11としてガラス基板を用いたが、これに代えて樹脂
基板を用いた場合にも前記と同様の結果が得られた。ま
た、前記実施例及び比較例では、エンハンス膜13及び
保護膜14としてSiNを用いたが、SiO2 ,Si
O,Si2 N3 ,AlN等、他の無機誘電体を用いた場
合にも前記と同様の結果が得られた。また、無機保護膜
14に代えて、UV樹脂保護膜を形成した場合にも前記
と同様の結果が得られた。また、各膜の膜厚を種々変更
した場合にも、前記と同様の結果が得られた。さらに、
第1の磁性膜3としてGdFe又はGdCo系の非晶質
垂直磁化膜を用い、第2の磁性膜4としてTbFe,T
bFeCo,TbFeCoCr,TbFeCoPt系の
非晶質垂直磁化膜を用いた場合にも、前記と同様の結果
が得られた。
【0018】〈第2実施例〉以下、本発明の第2実施例
を図3及び図4に基づいて説明する。図3は本例に係る
光磁気記録媒体の要部断面図であり、図4は本実施例の
効果を示すグラフ図である。
を図3及び図4に基づいて説明する。図3は本例に係る
光磁気記録媒体の要部断面図であり、図4は本実施例の
効果を示すグラフ図である。
【0019】図3に示すように、本例の光磁気記録媒体
1は、第3の磁性膜5の表面に、酸化層15を形成した
ことを特徴とする。酸化層15は、ガラス基板11上
に、エンハンス膜13と、第1〜第3の磁性膜3,4,
5とを連続スパッタリングした後、成膜を一旦中止して
スパッタチャンバー内の酸素量を調整し、第3の磁性膜
5を加熱することによって形成される。その後、スパッ
タチャンバー内の真空度を再度調整し、所定の膜厚の保
護層14をスパッタリングすることによって、第2実施
例の光磁気記録媒体を形成できる。酸化層15以外の部
分については、第1実施例の光磁気記録媒体と同様に形
成される。
1は、第3の磁性膜5の表面に、酸化層15を形成した
ことを特徴とする。酸化層15は、ガラス基板11上
に、エンハンス膜13と、第1〜第3の磁性膜3,4,
5とを連続スパッタリングした後、成膜を一旦中止して
スパッタチャンバー内の酸素量を調整し、第3の磁性膜
5を加熱することによって形成される。その後、スパッ
タチャンバー内の真空度を再度調整し、所定の膜厚の保
護層14をスパッタリングすることによって、第2実施
例の光磁気記録媒体を形成できる。酸化層15以外の部
分については、第1実施例の光磁気記録媒体と同様に形
成される。
【0020】図4に、前記第2実施例に係る光磁気記録
媒体と、前記第1実施例に係る光磁気記録媒体との外部
磁界特性を示す。このグラフ図から明らかなように、本
例の光磁気記録媒体は、記録方向及び消去方向に夫々約
100〔Oe〕以上の外部磁界を印加するだけで飽和磁
界に達することができ、第1実施例の光磁気記録媒体に
比べて、さらに約±100〔Oe〕も外部記録感度が向
上している。
媒体と、前記第1実施例に係る光磁気記録媒体との外部
磁界特性を示す。このグラフ図から明らかなように、本
例の光磁気記録媒体は、記録方向及び消去方向に夫々約
100〔Oe〕以上の外部磁界を印加するだけで飽和磁
界に達することができ、第1実施例の光磁気記録媒体に
比べて、さらに約±100〔Oe〕も外部記録感度が向
上している。
【0021】なお、前記第2実施例では、第3の磁性膜
5の表面に加熱酸化層を形成したが、第1の磁性膜3又
は第2の磁性膜4の表面に前記と同様の加熱酸化層15
を形成しても、前記と同様の結果が得られた。また、前
記加熱酸化層15に代えて、加熱窒化層を形成した場合
にも前記と同様の結果が得られた。加熱窒化層は、窒化
しようとする磁性膜をスパッタリングした後、スパッタ
チャンバー内の窒素量を調整し、当該窒化しようとする
磁性膜を加熱することによって形成される。その他、透
明基板11の材料や保護膜14の材料、それに加熱酸化
層15又は加熱窒化層の形成位置を第1実施例の説明欄
に表記したように変更しても、前記と同様の結果が得ら
れた。
5の表面に加熱酸化層を形成したが、第1の磁性膜3又
は第2の磁性膜4の表面に前記と同様の加熱酸化層15
を形成しても、前記と同様の結果が得られた。また、前
記加熱酸化層15に代えて、加熱窒化層を形成した場合
にも前記と同様の結果が得られた。加熱窒化層は、窒化
しようとする磁性膜をスパッタリングした後、スパッタ
チャンバー内の窒素量を調整し、当該窒化しようとする
磁性膜を加熱することによって形成される。その他、透
明基板11の材料や保護膜14の材料、それに加熱酸化
層15又は加熱窒化層の形成位置を第1実施例の説明欄
に表記したように変更しても、前記と同様の結果が得ら
れた。
【0022】〈第3実施例〉以下、本発明の第3実施例
を図5及び図6に基づいて説明する。図5は本例に係る
光磁気記録媒体の要部断面図であり、図6は本実施例の
効果を示すグラフ図である。
を図5及び図6に基づいて説明する。図5は本例に係る
光磁気記録媒体の要部断面図であり、図6は本実施例の
効果を示すグラフ図である。
【0023】図5に示すように、本例の光磁気記録媒体
1は、第3の磁性膜5に接して、補助磁性膜16設けた
ことを特徴とする。補助磁性膜16としては、第3の磁
性層5に記録磁区が形成される温度(第3の磁性層5の
キュリー温度近傍又は補償温度近傍)で、遷移金属副格
子磁化が優勢な希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜が
用いられる。その他、エンハンス膜13、第1〜第3の
磁性膜3,4,5、保護層14については、第1実施例
の場合と同じである。補助磁性膜16は、他の薄膜と共
に連続スパッタリングされる。
1は、第3の磁性膜5に接して、補助磁性膜16設けた
ことを特徴とする。補助磁性膜16としては、第3の磁
性層5に記録磁区が形成される温度(第3の磁性層5の
キュリー温度近傍又は補償温度近傍)で、遷移金属副格
子磁化が優勢な希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜が
用いられる。その他、エンハンス膜13、第1〜第3の
磁性膜3,4,5、保護層14については、第1実施例
の場合と同じである。補助磁性膜16は、他の薄膜と共
に連続スパッタリングされる。
【0024】図6に、前記補助磁性膜16として、膜厚
が50Åの上記組成のTbFeCo膜が設けられた前記
第3実施例に係る光磁気記録媒体と、前記第1実施例に
係る光磁気記録媒体との外部磁界特性を示す。このグラ
フ図から明らかなように、本例の光磁気記録媒体は、記
録方向及び消去方向に夫々約100〔Oe〕以上の外部
磁界を印加するだけで飽和磁界に達することができ、第
1実施例の光磁気記録媒体に比べて約±100〔Oe〕
も外部記録感度が向上している。これは、前記補助磁性
膜16を形成することによって、記録磁区を形成しよう
とする領域又は消去しようとする領域に作用するその周
囲領域からの浮遊磁界が減少されるためであると考えら
れる。
が50Åの上記組成のTbFeCo膜が設けられた前記
第3実施例に係る光磁気記録媒体と、前記第1実施例に
係る光磁気記録媒体との外部磁界特性を示す。このグラ
フ図から明らかなように、本例の光磁気記録媒体は、記
録方向及び消去方向に夫々約100〔Oe〕以上の外部
磁界を印加するだけで飽和磁界に達することができ、第
1実施例の光磁気記録媒体に比べて約±100〔Oe〕
も外部記録感度が向上している。これは、前記補助磁性
膜16を形成することによって、記録磁区を形成しよう
とする領域又は消去しようとする領域に作用するその周
囲領域からの浮遊磁界が減少されるためであると考えら
れる。
【0025】なお、前記第3実施例においては、第3の
磁性膜5の表面側(保護膜14側)にのみ補助磁性膜1
6を形成したが、第3の磁性膜5の背面側(透明基板1
1側)に補助磁性膜16を形成しても同様の結果が得ら
れた。また、第1の磁性膜3又は第2の磁性膜4の表面
に前記と同様の補助磁性膜16を形成しても、前記と同
様の結果が得られた。その他、透明基板11の材料や保
護膜14の材料を第1実施例の説明欄に表記したように
変更しても、前記と同様の結果が得られた。
磁性膜5の表面側(保護膜14側)にのみ補助磁性膜1
6を形成したが、第3の磁性膜5の背面側(透明基板1
1側)に補助磁性膜16を形成しても同様の結果が得ら
れた。また、第1の磁性膜3又は第2の磁性膜4の表面
に前記と同様の補助磁性膜16を形成しても、前記と同
様の結果が得られた。その他、透明基板11の材料や保
護膜14の材料を第1実施例の説明欄に表記したように
変更しても、前記と同様の結果が得られた。
【0026】〈第4実施例〉以下、本発明の第4実施例
を図7〜図10に基づいて説明する。図7は補助磁性膜
中のPt添加量と垂直磁気異方性定数との関係を示すグ
ラフ図、図8は補助磁性膜中のPt添加量と残留カー回
転角との関係を示すグラフ図、図9は補助磁性膜中のP
t添加量と再生CN比との関係を示すグラフ図、図10
は補助磁性膜中のPt添加量と記録信号を消去するに要
する最小消去磁界との関係を示すグラフ図である。
を図7〜図10に基づいて説明する。図7は補助磁性膜
中のPt添加量と垂直磁気異方性定数との関係を示すグ
ラフ図、図8は補助磁性膜中のPt添加量と残留カー回
転角との関係を示すグラフ図、図9は補助磁性膜中のP
t添加量と再生CN比との関係を示すグラフ図、図10
は補助磁性膜中のPt添加量と記録信号を消去するに要
する最小消去磁界との関係を示すグラフ図である。
【0027】本例の光磁気記録媒体は、前記第3実施例
に係る光磁気記録媒体の補助磁性膜16を、Pt,N
b,Nd,Ho,Gd,Crから選択された少なくとも
1種類の元素が添加された希土類−遷移金属系非晶質合
金にて形成したことを特徴とする。その他、エンハンス
膜13、第1〜第3の磁性膜3,4,5、保護層14に
ついては、第1実施例の場合と同じである。補助磁性膜
は、他の薄膜と共に連続スパッタリングされる。したが
って、本例の光磁気記録媒体の断面構造は、前記第3実
施例の光磁気記録媒体と同じになる(図5参照)。
に係る光磁気記録媒体の補助磁性膜16を、Pt,N
b,Nd,Ho,Gd,Crから選択された少なくとも
1種類の元素が添加された希土類−遷移金属系非晶質合
金にて形成したことを特徴とする。その他、エンハンス
膜13、第1〜第3の磁性膜3,4,5、保護層14に
ついては、第1実施例の場合と同じである。補助磁性膜
は、他の薄膜と共に連続スパッタリングされる。したが
って、本例の光磁気記録媒体の断面構造は、前記第3実
施例の光磁気記録媒体と同じになる(図5参照)。
【0028】図7に、前記実施例4に係る光磁気記録媒
体における補助磁性膜中のPt添加量と垂直磁気異方性
定数との関係を示す。この図から明らかなように、本例
の光磁気記録媒体の垂直磁気異方性エネルギは、補助磁
性膜中のPt添加量を増加するにしたがって低下し、補
助磁性膜中のPt添加量が約13at%を超えると磁化
容易軸が膜面に垂直な方向に向く。一方図8に、この光
磁気記録媒体における補助磁性膜中のPt添加量と残留
カー回転角との関係を示す。この図から明らかなよう
に、本例の光磁気記録媒体の残留カー回転角は、補助磁
性膜中のPt添加量が約10at%まではほぼ一定であ
るが、10at%を超えると急激に低下する。これら図
7及び図8の結果から、補助磁性膜中に約10原子%ま
でのPtを添加することによって、カー回転角を低下さ
せることなく垂直磁気異方性エネルギを低下させること
ができること、すなわち光磁気記録媒体の再生CN比を
低下することなく外部磁界感度を高められることがわか
る。
体における補助磁性膜中のPt添加量と垂直磁気異方性
定数との関係を示す。この図から明らかなように、本例
の光磁気記録媒体の垂直磁気異方性エネルギは、補助磁
性膜中のPt添加量を増加するにしたがって低下し、補
助磁性膜中のPt添加量が約13at%を超えると磁化
容易軸が膜面に垂直な方向に向く。一方図8に、この光
磁気記録媒体における補助磁性膜中のPt添加量と残留
カー回転角との関係を示す。この図から明らかなよう
に、本例の光磁気記録媒体の残留カー回転角は、補助磁
性膜中のPt添加量が約10at%まではほぼ一定であ
るが、10at%を超えると急激に低下する。これら図
7及び図8の結果から、補助磁性膜中に約10原子%ま
でのPtを添加することによって、カー回転角を低下さ
せることなく垂直磁気異方性エネルギを低下させること
ができること、すなわち光磁気記録媒体の再生CN比を
低下することなく外部磁界感度を高められることがわか
る。
【0029】図9に、Ptを添加したTbFeCo膜が
補助磁性膜として設けられた光磁気記録媒体の再生CN
比とPt添加量との関係を示す。ただし、補助磁性膜の
膜厚を約50Å、記録信号のパルス幅を60nS、記録
磁区間のピッチを1.53μm、媒体に対する光ビーム
の線速を7.54m/sとし、最大出力時のCN比を測
定した。この図から明らかなように、本例の光磁気記録
媒体の再生CN比は、補助磁性膜中のPt添加量が約1
0〜12at%まではほぼ一定であるが、その値を超え
ると急激に低下する。図10に、図9のデータをとるに
使用した光磁気記録媒体の消去磁界の大きさと補助磁性
膜中のPt添加量との関係を示す。ただし、本例では、
記録時の搬送波レベルに対する消去後のノイズレベルが
−40dBとなるために必要な外部磁界の大きさをもっ
て消去磁界の大きさとした。この図から明らかなよう
に、補助磁性膜中にPtを添加すると、添加量が増加す
るにしたがって必要な消去磁界が小さくなる。しかし、
10at%を超えるPtを添加しても消去磁界の低下度
がきわめて小さくなる。このことから、第3の磁性層5
に記録磁区が形成される温度で遷移金属副格子磁化が優
勢な希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜からなる補助
磁性膜に約10at%のPtを添加することによって、
消去磁界感度を極限まで高められることがわかる。
補助磁性膜として設けられた光磁気記録媒体の再生CN
比とPt添加量との関係を示す。ただし、補助磁性膜の
膜厚を約50Å、記録信号のパルス幅を60nS、記録
磁区間のピッチを1.53μm、媒体に対する光ビーム
の線速を7.54m/sとし、最大出力時のCN比を測
定した。この図から明らかなように、本例の光磁気記録
媒体の再生CN比は、補助磁性膜中のPt添加量が約1
0〜12at%まではほぼ一定であるが、その値を超え
ると急激に低下する。図10に、図9のデータをとるに
使用した光磁気記録媒体の消去磁界の大きさと補助磁性
膜中のPt添加量との関係を示す。ただし、本例では、
記録時の搬送波レベルに対する消去後のノイズレベルが
−40dBとなるために必要な外部磁界の大きさをもっ
て消去磁界の大きさとした。この図から明らかなよう
に、補助磁性膜中にPtを添加すると、添加量が増加す
るにしたがって必要な消去磁界が小さくなる。しかし、
10at%を超えるPtを添加しても消去磁界の低下度
がきわめて小さくなる。このことから、第3の磁性層5
に記録磁区が形成される温度で遷移金属副格子磁化が優
勢な希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜からなる補助
磁性膜に約10at%のPtを添加することによって、
消去磁界感度を極限まで高められることがわかる。
【0030】なお、前記第4実施例では、補助磁性膜の
添加元素としてPtを用いたが、これに代えてNb,N
d,Ho,Gd,Crなどを用いても、前記と同様の結
果が得られた。その他、透明基板11の材料や保護膜1
4の材料、それに補助磁性膜16の形成位置を第3実施
例の説明欄に表記したように変更しても、前記と同様の
結果が得られた。
添加元素としてPtを用いたが、これに代えてNb,N
d,Ho,Gd,Crなどを用いても、前記と同様の結
果が得られた。その他、透明基板11の材料や保護膜1
4の材料、それに補助磁性膜16の形成位置を第3実施
例の説明欄に表記したように変更しても、前記と同様の
結果が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
いわゆる超解像形の光磁気記録媒体を構成する第3の磁
性膜として、外部磁界感度が良好な室温で希土類副格子
磁化が優勢な組成の希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化
膜を設けたので、従来技術に比べて格段に小さな外部磁
界で信号の記録、消去が可能になった。よって、ドライ
ブ装置の小型化、軽量化、省電力化、それに磁界変調方
式による信号のオーバーライトを実現できる。
いわゆる超解像形の光磁気記録媒体を構成する第3の磁
性膜として、外部磁界感度が良好な室温で希土類副格子
磁化が優勢な組成の希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化
膜を設けたので、従来技術に比べて格段に小さな外部磁
界で信号の記録、消去が可能になった。よって、ドライ
ブ装置の小型化、軽量化、省電力化、それに磁界変調方
式による信号のオーバーライトを実現できる。
【図1】第1実施例に係る光磁気記録媒体の要部断面図
である。
である。
【図2】第1実施例に係る光磁気記録媒体の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図3】第2実施例に係る光磁気記録媒体の要部断面図
である。
である。
【図4】第2実施例に係る光磁気記録媒体の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図5】第3実施例に係る光磁気記録媒体の要部断面図
である。
である。
【図6】第3実施例に係る光磁気記録媒体の効果を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図7】第4実施例に係る光磁気記録媒体の垂直磁気異
方性定数と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグ
ラフ図である。
方性定数と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグ
ラフ図である。
【図8】第4実施例に係る光磁気記録媒体の残留カー回
転角と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ
図である。
転角と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ
図である。
【図9】第4実施例に係る光磁気記録媒体の再生CN比
と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ図で
ある。
と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ図で
ある。
【図10】第4実施例に係る光磁気記録媒体の最小消去
磁界と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ
図である。
磁界と補助磁性膜への白金添加量との関係を示すグラフ
図である。
【図11】超解像の原理を示す説明図である。
1 光磁気記録媒体 3 第1の磁性膜 4 第2の磁性膜 5 第3の磁性膜 11 透明基板 13 エンハンス膜 14 保護膜 15 加熱酸化層 16 補助磁性膜
Claims (7)
- 【請求項1】 室温下で互いに磁気的に結合する第1、
第2、第3の希土類−遷移金属系非晶質垂直磁化膜が透
明基板上にこの順で積層され、前記各磁性膜のキュリー
温度及び保磁力が下記の(1) 〜(4) の条件を満たす光磁
気記録媒体において、前記第3の磁性膜を、室温下で希
土類副格子磁化が優勢な磁性膜をもって構成したことを
特徴とする光磁気記録媒体。 (1) T0 <Tc2 <Tc1 ,Tc3 (2) Hc1 +Hw(3,1) <Hr(再生時に最高温度まで
昇温される領域及びその近傍の領域において) (3) Hc3 >Hr(室温から再生時の最高到達温度まで
の温度範囲において) (4) Hc1<Hw(3,1) (室温時) 但し、T0 は室温、Tc1 ,Tc2 ,Tc3 は夫々第
1、第2、第3の磁化膜のキュリー温度、Hc1 ,Hc
3 は夫々第1、第3の磁化膜の保磁力、Hrは再生用外
部磁界の強度、Hw(3,1) は第3の磁性膜が第1の磁性
膜に及ぼす交換磁界の強度である。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1、第2、第
3の磁性膜のうち、少なくともいずれか1つの磁性膜の
表面に、希土類−遷移金属系非晶質合金の酸化物層又は
窒化物層を形成したことを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項3】 請求項2において、前記酸化物層又は窒
化物層が、酸素量又は窒素量が調整された真空槽内で、
前記第1、第2、第3の磁性膜のいずれかを加熱処理し
て得られるものであることを特徴とする光磁気記録媒
体。 - 【請求項4】 請求項1において、前記第1、第2、第
3の磁性膜のいずれかと接する部分に、当該接する磁性
膜との間で互いに交換結合力を作用する補助磁性膜を設
けたことを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項5】 請求項4において、前記補助磁性膜が、
前記第3の磁性膜に記録磁区を形成する温度で遷移金属
副格子磁化が優勢な組成の希土類−遷移金属系非晶質磁
化膜であることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項6】 請求項4において、前記補助磁性膜が、
前記第3の磁性膜に記録磁区を形成する温度で、当該第
3の磁性膜に印加される記録用外部磁界の方向に向く磁
気モーメント成分を有するものであることを特徴とする
光磁気記録媒体。 - 【請求項7】 請求項1において、前記第3の磁性膜
に、白金、ニオブ、ネオジム、ホルミウム、ガドリニウ
ム、クロムから選択された少なくとも1種類の非磁性元
素が添加されていることを特徴とする光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09803292A JP3162168B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09803292A JP3162168B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05298764A true JPH05298764A (ja) | 1993-11-12 |
| JP3162168B2 JP3162168B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=14208677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09803292A Expired - Fee Related JP3162168B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3162168B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6630252B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-10-07 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium comprising four magnetic layers |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP09803292A patent/JP3162168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6630252B1 (en) | 1999-09-30 | 2003-10-07 | Fujitsu Limited | Magneto-optical recording medium comprising four magnetic layers |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3162168B2 (ja) | 2001-04-25 |
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