JPH05301413A - インクジェット記録装置、インクジェット記録物の製法およびインクジェット記録物 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録物の製法およびインクジェット記録物

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JPH05301413A
JPH05301413A JP5021452A JP2145293A JPH05301413A JP H05301413 A JPH05301413 A JP H05301413A JP 5021452 A JP5021452 A JP 5021452A JP 2145293 A JP2145293 A JP 2145293A JP H05301413 A JPH05301413 A JP H05301413A
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明 平松
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吉宏 高田
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章雄 鈴木
Yasushi Miura
康 三浦
Nobuhiko Ogata
信彦 緒方
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体と記録ヘッドの間の距離を適正に調
節可能とし、記録媒体と記録ヘッドとの当接を防止す
る。 【構成】 キャリッジ9は、移動部91と、移動部91
に、レール89に沿って図示左右方向に移動可能に設け
られたヘッドユニット86とを有する。ヘッドユニット
86は、モーター87の駆動により送りネジ88を回転
させることで図示左右方向に移動される。バネ90は、
ヘッドユニット86と移動部91とに架けられ、ヘッド
ユニット86を図示左方に付勢するが、ストッパー91
aにヘッドユニット86が当接することで記録ヘッド1
0とプラテン41とのギャップ△lは所定の量に保持さ
れる。検知手段(不図示)により記録媒体の搬送異常が
検知された場合には、モーター87によりヘッドユニッ
ト86を後退させ、記録ヘッド10と記録媒体とのギャ
ップ△lを広げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号や原稿画像に
応じて、記録ヘッドからインクを吐出して布帛等の記録
媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置および
インクジェット記録物の製法に関し、さらに、前記イン
クジェット記録装置により製造されたインクジェット記
録物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な画像形成手段を用いた
記録装置が実用化されている。特にフルカラー画像形成
については、インクジェット記録装置が注目されてい
る。インクジェット記録装置は、インクを液滴として記
録ヘッドの吐出口から吐出し、ドット記録を行なう記録
方式で、装置構成、ランニングコスト等の点で有利な記
録方式だからである。一般的に、この記録方式において
は、所定幅(約16mm)の吐出口列をもつ記録ヘッド
を、記録材に対して、相対的に縦横に順次走査して記録
印字を行うような構成となっている。
【0003】このような記録装置は記録ヘッドと記録材
すなわち記録媒体との隙間は最適な設定量を定めて、記
録が行なわれうる状態のときはこの隙間はその設定量で
一定となっている。
【0004】次にその記録装置の一例である染色記録装
置のさらにその典型例である捺染装置について述べるこ
とにする。
【0005】以前の捺染装置としては代表的なものとし
て、シルクスクリーン版を用いて布帛等に直接印刷する
シルクスクリーン捺染方式を用いたものがある。スクリ
ーン捺染法では、印刷すべき原画像に対しその原画像に
使われている色毎にスクリーン版を作成しシルクの目を
通してインクの直接布帛に転写して染色を行う方法であ
る。
【0006】しかしながらこの様なスクリーン捺染方式
においては、スクリーン版を作成するに当たり多大な工
数と日数を要するほか、印刷に要する各色のインクの調
合、スクリーン版の位置合わせ等の作業も要する。さら
に装置も大きく使用する色の数に比例して大型化し設置
スペースを要するほか、上記スクリーン版の保存スペー
スも必要である。
【0007】これを改良する技術として微少のインクを
飛翔させ画像形成を行う、インクジェット記録方法を用
い直接、記録材である布帛上に印刷する技術がある。さ
らに、この技術のシステムとして、原画像を読み取り装
置によりコンピュータに読み込み様々な画像の加工後に
前記インクジェット記録部に記録信号を送り込み処理す
ることもできる。
【0008】このような技術を用いれば、スクリーン捺
印に用いられるスクリーン版を必要とせず、布帛に印刷
するまでの行程、日数が大幅に短縮できるほか、装置の
小形化もできる。当然のことではあるが、印刷のための
画像情報もテープ、フロッピー、光ディスク等の媒体に
保存できるためその保管性、保存性についてもすぐれて
いる。さらに、原画像に対する配色変え、レイアウト変
更、拡大・縮小等の加工が容易に行える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記記録材
に対する要求は様々なものがあり、通常の記録材である
紙や、OHPに用いられる透明フィルム(例えば、OH
Pシート)などの他に、近年では長繊維加工紙あるいは
織布を使用することが要求されるようになってきた。そ
こで、インクジェット記録装置で上記のような長繊維を
含む記録材に記録するような場合には、記録ヘッドと記
録材との隙間の設定値が通常0.5〜1ミリ程度とわず
かであるため、記録直後のインクを吸収し、伸びた記録
材と記録ヘッドとがこすれ記録画像を汚し画像品位を低
下させることがあった。
【0010】さらにまた、記録材の搬送不良により、記
録材のしわ浮き等が発生した場合にも同様のこすれが発
生し、最悪の場合、記録材の端部と記録ヘッドとがぶつ
かり、記録材を破ることがあるという問題があった。特
に記録材として、フィルムあるいは織布を用いる場合に
は記録材の強度が著しく高いため、記録材の端部と記録
ヘッドとがぶつかることは、記録ヘッド保持機構への影
響が大きく、記録ヘッドを記録材との位置精度が維持で
きないという問題も生じる。
【0011】そこで本発明は、上記従来技術のこのよう
な問題を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、簡単な構成により、記録材と記録ヘッドと
のこすれ当接を防止することを可能とし、記録画像の品
位低下や装置への影響を防止し得る記録装置を提供する
ものである。
【0012】また、記録材の厚みが異なることにより生
ずる問題について本発明の技術により解決することがで
きる。それを上述した染色装置によって記録材である布
帛上にイメージデータを記録する場合の問題として、次
に述べる。
【0013】図7の(A)、(B)、(C)にそれぞれ
示すように、布帛の厚みの種類がl 0 ,l1 ,l2 (l
0 <l1 <l2 )のように異なる場合、布帛60を搬送
ベルト37に付着させて記録ヘッド10により布帛60
上にインク滴を吐出する際の布帛60の表面と記録ヘッ
ド10の吐出口との距離は、それぞれd0 ,d1 ,d 2
(d0 <d1 <d2 )といったように変化する。その結
果、図8に示す、記録ヘッド10から吐出されたインク
滴の布帛60上での記録dot着弾位置の理想着弾位置
からのズレ量tは、図9に示したように、布帛60の表
面と記録ヘッド10の吐出口の間の距離dが大きくなる
程大きくなり、布帛・ヘッド間距離が、臨界記録dot
着弾ズレ量tc (μm)以上の記録dot着弾ズレ量に
なってしまうような距離dc 以上に離れてしまうと、布
帛60上の記録画像には、この記録dot着弾ズレによ
る許容範囲外の白スジが発生してしまい、記録画像品位
が著しく劣化してしまうという問題が発生する場合があ
る。
【0014】また、逆に、布帛60の表面と記録ヘッド
10の吐出口との距離があまり近くなってしまうと、記
録dot着弾ズレ量t(μm)は小さくなるが、今度は
布帛60の種類によっては、布帛60の表面に突出して
いる繊維系が記録ヘッド10の吐出口29に接触してし
まい、その結果、記録ヘッド10の吐出口から正常なイ
ンク滴が吐出できなくなってしまうという問題が発生し
てしまう場合もある。
【0015】そこで本発明においては、より数多くの種
類の布帛に対して、同じ高品質レベルの記録画像を記録
できるように、布帛の厚さの違いに応じて、自動的、或
いは手動により、布帛60の表面と記録ヘッドの間の距
離の設定を可変にできるようにする制御手段を設け、記
録する布帛の布帛厚に対して最も適した距離でインクジ
ェット記録ヘッドによる画像記録を行うようにする手段
を提供することもその目的とするところである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドからイ
ンクを吐出させつつ、前記記録ヘッドに対向する位置に
搬送された記録媒体に対して相対的に走査させて、前記
記録媒体に画像記録を行う記録手段を有する記録装置に
おいて、前記記録媒体の搬送異常を検知する検知手段
と、該検知手段の検知結果に応じて前記記録ヘッドと前
記記録媒体との間の距離を変化させる手段を有すること
を特徴とする。
【0017】また、記録ヘッドと記録媒体との間の距離
は、前記記録ヘッドが記録状態にある第1の位置と待機
状態にある第2の位置とをとり得ることにより定まるよ
うに構成したものでもよい。
【0018】さらに、検知手段は、記録位置もしくは記
録位置近傍の記録媒体の浮きを検知するすることで、記
録媒体の搬送異常を検知するものとしたり、記録媒体の
搬送異常を検知する検知手段にかえて、記録媒体の厚さ
を検知する記録媒体厚さ検知手段としたものとしてもよ
い。
【0019】そして、記録媒体は布帛や壁紙であっても
よく、記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発
生するための電気熱変換体を備えているものとしたり、
この場合に、電気熱変換体によって印加される熱エネル
ギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐出口よ
りインクを吐出させるものとすることもできる。
【0020】本発明のインクジェット記録物の製法は、
記録ヘッドからインクを吐出させつつ、前記記録ヘッド
に対向する位置に搬送された記録媒体に対して相対的に
走査させて、前記記録媒体に画像記録を行うインクジェ
ット記録物の製法において、前記画像記録に際し前記記
録媒体の搬送異常を検知し、該検知結果に応じて前記記
録ヘッドと前記記録媒体との間の距離を変化させること
を特徴とする。
【0021】また、記録ヘッドと記録媒体との間の距離
は、前記記録ヘッドが記録状態にある第1の位置と待機
状態にある第2の位置とをとり得ることにより定めても
よく、記録媒体の搬送異常の検知は、記録位置もしくは
記録位置近傍の記録媒体の浮きを検知するすることで行
なったり、記録媒体の搬送異常を検知にかえて、記録媒
体の厚さを検知としてもよい。
【0022】さらに、記録媒体へ画像記録を行なった後
に、インクを前記記録媒体に定着させる工程をさらに備
えるものや、この場合に、インクを定着させる工程の後
に、画像記録を行なった記録媒体を洗浄処理する工程を
さらに備えるものや、記録ヘッドからのインクの吐出に
よる画像記録前に、記録媒体に前処理剤を含有させる前
処理工程をさらに備えるものであってもよい。
【0023】そして、記録媒体は布帛や壁紙であっても
よく、記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発
生するための電気熱変換体を備えているインクジェット
記録ヘッドであるものとしたり、この場合に、電気熱変
換体によって印加される熱エネルギーにより、インクに
生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させる
ものとすることもできる。
【0024】本発明のインクジェット記録物は、上記本
発明の各インクジェット記録物の製法のいずれかにより
画像記録されたものである。
【0025】
【作用】上記構成を有する本発明のインクジェット記録
装置によれば、検知手段により記録媒体の搬送異常を検
知し、その検知結果に応じて、記録ヘッドまたは複数の
記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット(本発明におい
てはこれらをまとめて「記録ヘッド」という。)と記録
媒体の間の距離を変化させるので、前記距離を記録中の
み記録に適した距離となっているが、記録媒体の搬送異
常が発生した場合には記録媒体に対して記録ヘッドを大
きく退避させ、記録ヘッドが記録媒体とこすれることに
より発生する画像品位の低下を防止することができる。
そして、この距離を記録媒体に適した別の設定値に変更
することも可能となる。
【0026】また、記録ヘッドと記録媒体の間の距離の
変化を、記録状態にある定った第1の位置と待機状態に
ある定った第2の位置との間の変化に定めれば、変化の
制御が容易になり装置の信頼性が向上する。
【0027】そして、記録媒体の搬送異常を記録位置も
しくは記録位置近傍における記録媒体の浮きとして検知
すれば、この記録媒体の浮きは記録媒体と記録ヘッドと
の異常接近を意味するものであるので、もっとも適切な
時に記録ヘッドを記録媒体から遠ざけることができるこ
とになる。
【0028】さらに、記録媒体の搬送異常を検知する検
知手段にかえて、記録媒体の厚みを検知する記録媒体厚
み検知手段を設けることで、記録媒体の厚みによらず
に、記録ヘッドと記録媒体の間の距離が一定に保たれ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0030】図1は本発明による記録装置の一実施例の
断面図で、1は記録装置本体、2は長尺状の記録材を巻
回保持するロール、4はロール2の記録材を所定長さに
てカットするカッタ、3,5は夫々記録材を搬送方向に
搬送する一対の搬送ローラ、6は記録材を後述する記録
ヘッドの記録記録幅に対応する所定量だけ正確に搬送位
置決めする副走査ローラである。以上の構成により、ロ
ール2から供給される記録材の搬送経路が構成される。
【0031】7はカット状の記録材をストックしておく
カセット、8はカセット7からの記録材をガイド及び搬
送するガイド部で、カセット7から搬送された記録材
は、搬送ローラ5の直前にて、前述のロール2から供給
される記録材の搬送経路と合流する。9は後述する記録
ヘッド(不図示)を有するキャリッジで、一対の主走査
レール15により、図面上垂直方向に移動可能に支持さ
れる。41は記録材を挟んでキャリッジ9と対向する位
置にあるプラテンであり、プラテン41には記録記録中
の記録材の浮きを防止して平面に保つとともに、記録材
が記録ヘッドと接触するのを防止するための、たとえば
エアーによる吸引、あるいは静電吸着板等の吸引吸着手
段(不図示)を有する。
【0032】次に、記録ヘッドの周辺を図2を用いて説
明する。
【0033】キャリッジ9は、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックに対応する4つの記録ヘッド10C ,1
M ,10Y ,10BKを備える。11は各記録ヘッド1
C,10M ,10Y ,10BKにインクを供給するイン
ク供給系で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに
対応するインクカートリッジ11C ,11M ,11Y
11BKを備える。各インクカートリッジ11C ,1
M ,11Y ,11BKからは、不図示のポンプにより、
それぞれに接続されるチューブ12C ,12M ,12
Y ,12BKを介して、各記録ヘッド10C ,10M ,1
Y ,10BKにインクを供給する。69はキャリッジ9
を主走査方向(図示左右方向)に走査駆動するモーター
で、該モーター69に固定される駆動プーリー80、プ
ーリー82、ベルト84を介して、キャリッジ9を駆動
する。70はインク供給系11をキャリッジ9と同期し
て主走査方向(図示左右方向)に走査駆動するモーター
で、該モーター70に固定される駆動プーリー81、プ
ーリー83、ベルト85を介してインク供給系11を駆
動する。
【0034】94は前述のロール状又はカット状の紙等
の記録材で、搬送ローラ5、副走査ローラ6により図中
上方向に搬送される。20は画像品位を低下させる要因
を除去して吐出特性を安定させるための処理(以下、吐
出回復処理を称す)を行うための回復装置であり、記録
時のキャリッジ9の走査範囲外に位置する。この回復装
置20は、各記録ヘッド10C ,10M ,10Y ,10
BKの吐出口面(記録材94との対向面)をキャップ部材
で覆い、この状態で各記録ヘッド10C ,10 M ,10
Y ,10BKの駆動によるインク吐出、ないしは加圧によ
るインク排出を行うことにより各記録ヘッド10C ,1
M ,10Y ,10BKの吐出口の目づまりを除去するも
のである。さらに、該回復装置20のキャップ部材内に
おいて、高速気流を吐出口面に導入し、この気流によっ
て前述のインク吐出にともなう残留インク、ゴミ、ケバ
等を吐出口面から吹飛ばすことにより吐出口面の清掃を
行う。
【0035】92,93は記録領域近傍での記録材94
の浮きを検知するためのそれぞれ投光部と受光部であ
る。
【0036】次に図3を用いてキャリッジ9について詳
細に説明する。
【0037】図3は、図2に示したキャリッジの構成を
示す図であり、図3の(a)は記録状態、図3の(b)
は退避状態を示す。キャリッジ9は一対の主走査レール
15に支持され、該主走査レール15上を移動する移動
部91と、各記録ヘッド10 C ,10M ,10Y ,10
BKを保持するヘッドユニット86とに大別される。移動
部91にはレール89が設けられ、ヘッドユニット86
はレール89により図面左右方向に移動可能に支持され
る。また、ヘッドユニット86と移動部91との間に
は、ヘッドユニット86を図面左方向に付勢するための
バネ90が設けられる一方、移動部91にはストッパー
91aが設けられ、ストッパー91aとヘッドユニット
86の一端が当接して、各記録ヘッド10C ,10M
10Y ,10BKとプラテン41とのギャップΔlは記録
に適した量に保たれる。87はヘッドユニット86を移
動させるための、出力軸に送りネジ88が結合されたモ
ーターで、該モーター87により送りネジ88を回転さ
せることによりヘッドユニット86は図面左右方向に駆
動される。
【0038】図3の(b)に示すようにヘッドユニット
86を図示A方向に移動させることで、各記録ヘッド1
C ,10M ,10Y ,10BKとプラテン41とのギャ
ップΔl’は大きくなり、各記録ヘッド10C ,10
M ,10Y ,10BKが記録材94(図2参照)とこすれ
たり、記録材94の端部とぶつかることもない。
【0039】次に図4を参照しつつ動作シーケンスを説
明する。
【0040】まず、キャリッジ9およびインク供給系1
1を初期位置出しのためホームポジション(以下HPと
略す)に移動(S1)し、回復装置20により各記録ヘ
ッド10C ,10M ,10Y ,10BKの吐出口面を覆
い、吐出回復処理を行う(S2)。
【0041】次に、記録材はロール2もしくはカセット
7より搬送され、搬送ローラ5の直前に位置する記録材
検知センサー(不図示)により記録材94が検知される
と、搬送経路の搬送ローラ5、および副走査ローラ6は
所定量、つまり、記録材94の先端が副走査ローラ6に
至るまで駆動される(S3)。キャリッジ9、インク供
給系11は、それぞれモーター69,70により走査方
向(図2右側)に駆動されスタートポジションに移動す
る。
【0042】ここで、記録材94の搬送異常の一例であ
る、プラテン41上での記録材の浮き現象を浮き検知手
段により検知し(S5)、浮きが検知された場合には、
そのまま動作を停止し、警告表示を行う(S6)。
【0043】一方、浮きなしと判定された場合には、キ
ャリッジ9、インク供給系11はそれぞれモーター6
9,70により走査方向に駆動され、記録ヘッド10は
画像信号に基づいて、図2中にlとして示す記録幅にて
記録を行う(S7)。一ライン記録後、S5と同様にプ
ラテン41上での記録材94の浮きを検知し(S8)、
浮きなしと判定された場合には、キャリッジ9、インク
供給系11は、スタートポジションまで復帰駆動される
(S9)と共に、記録材94は記録幅lに対応して正確
に搬送される(S10)。
【0044】以上の記録(S7)、浮き検知(S8)、
キャリッジ移動(S9)、記録材搬送(S10)のシー
ケンスを所定サイクル行った後(S11)、キャリッジ
9、インク供給系11はHP移動(S12)し、記録ヘ
ッド10の吐出口面を回復装置20のキャップ部材で覆
い(S13)、記録を終了する。
【0045】S8において記録材の浮きが検知された場
合には、ヘッドユニット86を記録材に対して後退さ
せ、記録材94と各記録ヘッド10C ,10M ,10
Y ,10 BKとのギャップを広げる(S15)。その後、
キャリッジ9、インク供給系11をHP移動(S16)
し、吐出口面を回復装置20のキャップ部材で覆い(S
17)停止警告表示(S18)する。
【0046】次に、図5を用いて記録材の浮きを検知す
る浮き検知手段について詳細に説明する。
【0047】投光部92はLED、あるいは半導体レー
ザー等の発光体を備え、プラテン41に沿って受光部9
3に向って投光される。受光部93は、フォトダイオー
ド等の光電変換素子を備え投光部92からの光を受光す
る。
【0048】記録材94がプラテン41に密着し浮きが
ない場合には、投光部92からの光は、遮られることな
く受光部93に至る。一方、図中一点鎖線で示すように
記録材94に浮きが発生した場合には、投光部92から
の光が記録材94に遮られ、これにより記録材94の浮
きが検知されるものである。またこのような検知手段を
二重にしてもよい。
【0049】本実施例においては、図3に示したように
キャリッジ9の移動手段として、モーター88と送りネ
ジ87により構成したが、本発明においては、これに限
定されることなくたとえば図6に示すように、ソレノイ
ド95、リンク96より構成し、ソレノイド95の吸引
力によりキャリッジ9を図示右方に移動させ、各記録ヘ
ッド10C ,10M ,10Y ,10BKとプラテン41と
のギャップを変化させても良い。
【0050】また、記録材の浮きを検知する浮き検知手
段も本実施例に限定されるものではなく、プラテン41
に記録材を吸引させるためのエアーポンプの吸引圧の変
化により検知しても良い。
【0051】次に、記録媒体として布帛を用いる、イン
クジェット記録方式を利用した染色システムの例につい
て述べる。
【0052】図15はその技術を用いた例で、システム
としての構成を模式的に示したものである。
【0053】本システムの構成は、大きくはデザイナー
等が作成した原画像を読み取る読取り部71と、読取り
部71で読み取った原画データを加工する画像処理部7
2と、画像処理部72で作成されたイメージデータを2
値化処理する2値化処理部73と、2値化処理部73で
2値化されたイメージデータに基づき布帛上に印刷を施
す画像印刷部74とより成る。 読取り部71ではCC
Dイメージセンサにより原画像が読み取られ、これが電
気信号として画像処理部72へ出力される。画像処理部
72においては、入力された原画データから、後述する
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインク
を吐出するインクジェット記録部75を駆動するための
駆動データを作成する。データの作成の際には、原画像
をインクのドットで再現するための画像処理、色調を決
定する配色、レイアウトの変更、拡大、縮小等の図柄の
大きさの選択がなされる。画像印刷部74は、前記駆動
データによりインクを吐出させるインクジェット記録部
75と、インクジェット記録部75へ記録媒体である布
帛を送り込む布帛給送部76と、インクジェット記録部
75に対向配置される布帛を精密搬送する記録搬送部7
7と、記録済みの布帛に対し後処理及び収納する後処理
部78とにより構成される。
【0054】次に、インクジェット記録部75について
説明する。
【0055】インクジェット記録部75は図16に示す
ように、大別して、2本の主走査レール15に図示矢印
S方向に移動自在に支持されるキャリッジ9と、キャリ
ッジ9に搭載される記録ヘッド10と、記録ヘッド10
にインクを供給するインク供給系11と、記録ヘッド1
0の吐出回復処理を行なう回復装置20と、図示してい
ない電装系とから成る。
【0056】インク供給系11は、インクを貯留し記録
ヘッド10に必要量供給するためのものであり、それぞ
れシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを収
容する4つのインクタンク14C ,14M ,14Y ,1
BKや、各インクタンク14 C ,14M ,14Y ,14
BKのインクを記録ヘッド10に送り出すための4つのポ
ンプ13C ,13M ,13Y ,13BKなどを有する。各
インクタンク14C ,14M ,14Y ,14BKと記録ヘ
ッド10ヘッドとは、それぞれチューブ12a C ,12
M ,12aY ,12aBK,12bY でつながれ、通常
は毛細管作用により吐出口から吐出される分だけ自動的
に記録ヘッド10に供給される。また、後述するような
ヘッド回復動作の時には、各ポンプ13C ,13M ,1
Y ,13BKを用いて強制的に記録ヘッド10に供給す
る。
【0057】上記記録ヘッド10及びインク供給系11
の一部はそれぞれキャリッジ9に搭載されている。キャ
リッジ9は、プーリ17aと、モータ19の軸18に固
定されたプーリ17bとの間に設けられたベルト16の
一部位に固定され、モータ19の回転に応じて主走査レ
ール15に沿って矢印S方向への往復運動を行うように
構成されている。
【0058】回復装置20は、記録ヘッド10の吐出特
性を安定させるためのもので、ホームポジションHPに
おける記録ヘッド10に対向して設けられている。回復
装置20は具体的には次に述べるような動作を行う。非
動作時に矢印f方向に前進移動させて記録ヘッド10の
流路内からインクの蒸発を防ぐためにホームポジション
HPにおいて記録ヘッド10のキャッピングを行う(キ
ャッピング動作)、あるいは画像記録開始前に流路内の
気泡やゴミなどを排出するためにインクポンプを用いて
記録ヘッド10の流路内を加圧して吐出口から強制的に
インクを排出するといった動作を行う(加圧回復動作)
際に、排出インクを回収する、などの機能を果たす。
【0059】図17は記録ヘッド10の概略構成を示し
た斜視図で、この記録ヘッド10は、エッチング・蒸着
・スパッタリング等の半導体製造プロセス工程を経て、
基板21上に製膜された電気熱変換体22、電極23、
流路壁24、天板25から構成されている。
【0060】記録用インクはインクタンク14(図16
参照)からチューブ12(図16参照)を通して記録ヘ
ッド10の共通液室26内に供給される。図中27は供
給管用コネクタである。
【0061】共通液室26内に供給されたインクは毛管
現象により流路28内に供給され、流路28の先端の吐
出口面29でメニスカスを形成することにより安定に保
持される。ここで電気熱変換体22に通電することによ
り、電気熱変換体22上のインクが加熱され、発泡現象
が発生し、その発泡のエネルギーにより吐出口面29か
らインク液滴が吐出する。
【0062】上述したような構成により、吐出口密度1
6個/mmといった高密度の吐出口配置で128個或い
は256個という多数個の吐出口を有する記録ヘッド1
0を製造することが可能となる。
【0063】図18は、図15に示した画像印刷部74
のうちの染色装置の構成を示した概略図であり、図19
はその要部拡大斜視図である。本染色装置は、画像印刷
部74のうち布帛給送部76と、記録搬送部77とを含
み、記録搬送部77には搬送された布帛60に順次記録
を行なう2つのインクジェット記録部75を有する。
【0064】前処理された布帛60は巻き芯76aにロ
ール状に巻かれて布帛給送部76に回転自在に支持さ
れ、布帛給送部76において布帛給送部76から記録搬
送部77に送り出される。記録搬送部77には、精密に
ステップ駆動される無端の搬送ベルト37が、駆動ロー
ラ31および巻回ローラ32に架け回されている。駆動
ローラ31は、高分解能のステッピングモータ(図示せ
ず)でダイレクトにステップ駆動されそのステップ量だ
け搬送ベルト37をステップ送りする。送られてきた布
帛60は巻回ローラ32によってバックアップされた搬
送ベルト37表面に、押圧ローラ48によって押し付け
られ、貼り付けられる。
【0065】搬送ベルト37によってステップ送りをさ
れてきた布帛60は、最初のインクジェット記録部75
において、搬送ベルト37の背面のプラテン41によっ
て定位され表側から記録が行なわれる。1行の記録が終
る毎に、所定量ステップ送りされ、次いで搬送ベルト3
7の背面からの加熱プレート33による加熱と、温風ダ
クト34によって供給、排出される、表面からの温風に
よって乾燥される。続いて次のインクジェット記録部7
5において、最初のインクジェット記録部75と同様な
方法で重ね記録が行なわれる。
【0066】重ね記録が行なわれた布帛60は搬送ベル
ト37より引き剥がされて、駆動ローラ31の下流側に
設けられた加熱プレート33および温風ダクト34で再
度乾燥され、ガイドローラ35に導かれて巻き取りロー
ル36に巻き取られる。そして、巻き取られた布帛60
は本装置から取り外され、バッチ処理で発色、洗浄、乾
燥等の後処理工程を経て製品となる。
【0067】ここで、上述した加熱プレート33および
温風ダクト34について図19を参照して説明する。加
熱プレート33の熱伝達面33aは、強くテンションを
かけられた搬送ベルト37の背面に押し当てられ、中空
になっている内側に通してある高温高圧の蒸気によっ
て、搬送ベルト37を背面から強力に加熱する。搬送ベ
ルト37は、その表面に貼り付けられている布帛60を
熱伝導によって直接に効果的に加熱する。加熱プレート
33の熱伝達面33aの内側には集熱のためのフィン3
3bが設けられていて、熱を効率的に搬送ベルト37の
背面に集中できるようにしてある。搬送ベルト37に接
していない側は断熱材35でカバーされており、放熱に
よる損失を最小限にしている。
【0068】一方、布帛60の表側に配置された温風ダ
クト34は、布帛60に対向して吹き出し口36aが形
成された供給ダクト36と、布帛60に対向して吸引口
37aが形成された吸引ダクト37とが一体となったも
のである。供給ダクト36は、布帛60の搬送方向に対
して吸引ダクト37よりも下流側に位置し、この供給ダ
クト36から乾燥温風を吹き付けることによって乾燥し
つつある布帛60に、より湿度の低い空気を当てて効果
を高めるようにしている。そして、供給ダクト36から
吹き付けられた乾燥温風は、吸引ダクト37により布帛
60の搬送方向とは逆向きに流れて布帛60上の水分を
含んだ後吸引される。このとき、吹き付けの量よりもは
るかに多量の吸引をすることによって、蒸発水分が漏れ
て周囲の機械装置に結露しないようにしてある。乾燥温
風の供給源は図19の奥側にあり、吸引は手前側から行
なうようになっていて、吹き出し口36aと吸引口37
aとの圧力差が長手方向全域にわたって均一になるよう
にしてある。また、温風ダクト34は加熱プレート33
の中心に対して布帛60の搬送方向の下流側にオフセッ
トされており、十分に加熱された所に空気が当るように
してある。これらによって、インクジェット記録部75
による記録で布帛60が受容した、薄め液も含むインク
中の多量の水分を強力に乾燥させる。
【0069】また記録の際には、布帛60の長さは有限
であるが、布帛60の最終端が巻き芯76aより外れる
時点で次の布帛の端部と縫合し、継続して記録を行なう
ことができる。そのために、縫合する糸を有彩色のもの
を用いるとともに、押圧ローラ48に対して布帛60の
搬送方向の上流側に濃度検知センサー56を設ける。濃
度検知センサー56により前記縫合部が検出されたら、
その縫合部が最初のインクジェット記録部75の直前に
来た際に記録を一時停止する。この後、布帛60を前記
縫合部がインクジェット記録部75の下流直下に位置す
るまで一定量送り再び記録を開始する。これにより、縫
合により布帛60の厚みが増大してもインクジェット記
録部75の記録ヘッド10(図16参照)が縫合部に摺
擦せず、布帛60に汚れが付着したり記録ヘッド10が
破損することを防止している。
【0070】次に、記録媒体の厚みを考える場合の厚み
検知手段の例を、上に述べた染色装置における布帛厚さ
を自動的に検知する布帛厚検知手段について述べる。
【0071】図10は本実施例による布帛厚検知動作を
説明するために適したモデル図である。この例では、押
圧ローラー48(図18参照)の下流側に、矢印F方向
に移動可能に設けられる当接ピン59を有する布帛厚検
知手段58を配置してあり、搬送ベルト37の、布帛厚
検知手段58と対向する部位に布帛60が存在しない時
には当接ピン59は搬送ベルト37に当接している。そ
の後、図10の(B)に示すように、布帛60を搬送ベ
ルト37により布帛厚検知手段58と対向する位置まで
搬送し、搬送ベルト37上の布帛60に当接ピン59を
当接させることにより、布帛60の布帛厚lを測定する
ようにしている。
【0072】そして、このようにして搬送ベルト37上
の布帛60の厚さlを自動的に検出した後、布帛60の
表面と記録ヘッド10の間の距離を自動的に最適距離に
なるよう動作させるようにしている。
【0073】以下に、この布帛厚検知手段58により検
知された信号を用いて、布帛60と記録ヘッド10の間
の距離を最適化する動作にについて説明する。
【0074】図11は布帛厚検知手段58により検知さ
れた布帛厚lの信号により自動的に布帛60の表面と記
録ヘッド10の間の距離を変えるために、記録ヘッド1
0を搭載したキャリッジ9を搬送ベルト37面の垂直方
向に移動可変にした構成を説明するための概略図であ
る。図11に示すように、記録ヘッド10を搭載したキ
ャリッジ9は、搬送ベルト面と垂直方向(矢印B方向)
に延びるスライドレールが設けられたキャリッジ台61
上に、前記スライドレールに沿って移動可能に設けられ
ている。また、キャリッジ9には、モーター64の出力
軸に結合されたスクリューレール63と螺合する螺合部
材62が設けられ、制御部79からの指令によりモータ
ー64を回転させることで、キャリッジ9が図示矢印B
方向に移動する構成になっている。
【0075】そして、あらかじめ、布帛厚検知手段58
により検知された布帛60の厚さlの信号に基づき、モ
ーター64の回転駆動を制御部79により制御し、スク
リューレール63の矢印C方向への回転量を制御するこ
とにより、キャリッジ9の搬送ベルト面の垂直方向矢印
B方向へのスライド移動量を制御して、布帛60の表面
と記録ヘッド10の間の距離設定を最適距離に設定する
ようにしている。
【0076】ところで本実施例においては、布帛60の
厚さlを自動的に検知し、自動的に布帛60の表面と記
録ヘッド10の間の距離を最適設定距離となるように制
御するようにしているが、例えば、先に述べたように、
作業者が布帛60の厚さlの値を判断し、手動操作によ
り操作部57(図15参照)から布帛の厚さlに応じた
選択スイッチを選択して、その選択スイッチの信号を制
御部79に入力してモーター64を駆動することにより
キャリッジ9を矢印B方向へ移動させ、布帛60の表面
と記録ヘッド10の間の距離を最適設定距離となるよう
にすることも可能である。
【0077】次に、図12は、布帛厚を自動的に検知す
る布帛厚検知手段として、押圧ローラー48(図18参
照)の下流側で、かつ搬送ベルト37の近傍に光学検知
手段65を配置して設けた場合の例を説明するための概
略図で、この例においては、それぞれLEDやパイロッ
トランプ等で構成された投光部67A,67Bとフォト
ダイオード等で構成された受光部68A,68Bとから
なる2組の光学センサー60A,60Bで光学検知手段
65を構成している。布帛厚の検知は、光学センサー6
6Aの投光部67Aから照射され、搬送ベルト37で反
射された後、受光部68Aに到達した光量分に相当する
光学センサー66Aの出力と、光学センサー66Bの投
光部67Bから照射され、布帛60の表面上で反射され
た後、受光部68Bに到達した光量分に相当する光学セ
ンサー66Bの出力との出力差により行なわれる。すな
わち、図13に示すように、各光学センサー66A、6
6Bのセンサー出力差と布帛厚との間には比例関係があ
り、センサー出力差を求めることにより布帛60の厚さ
が検知される。
【0078】そして、本実施例のように、非接触で布帛
60の厚さを検知するようにすることにより、布帛60
の表面が機械的に損傷することを防止することができ
る。
【0079】また、本実施例では、布帛60の厚さを測
定するために光学検知手段65を2組の光学センサー6
6A,66Bから構成するようにしているが、例えば、
1組の投光部と受光部で光学検知手段65を構成し、こ
の光学検知手段65を記録ヘッド10を搭載したキャリ
ッジ9の走査方向(S方向)と平行方向に移動させて、
その反射光量を測定することにより、布帛60の厚さを
検知するような方法も可能である。 さらに、この例に
おいては、布帛60の厚さを検知するために投光部から
照射され、搬送ベルト37及び布帛60上で反射された
光量を受光部により検知する方法をとっているが、例え
ば、投光部を半導体レーザー等で構成し、投光部からパ
ルス状の光線を搬送ベルト37及び布帛60上に照射
し、反射されたパルス状光線が受光部まで到達するまで
の時間差から、布帛60の厚さを検知するような方法を
とることも可能である。
【0080】そして、図14は布帛60の厚さの違いに
応じて、布帛60の表面と記録ヘッド10の間の距離の
設定を変えるように制御する際の別の例を説明するため
の概略図で、この例においては搬送ベルト37上に布帛
60を搬送した状態で記録ヘッド10により布帛60上
に画像を記録する際に布帛60の位置による厚さの違い
に応じて、布帛60の表面と記録ヘッドの間の距離の設
定を可変にできるようにしている。
【0081】つまり、図14の(A)、(B)に示した
ように、布帛60の種類においては、布帛60の端部領
域に布帛60の織込み時の繊維糸が突出している場合が
あり、このような布帛60に対して、記録ヘッド10の
間との距離を最適距離d0 で画像を記録しようとする
と、この突出した布帛端部で布帛60の繊維と記録ヘッ
ド10の吐出口が接触してしまい、記録ヘッド10によ
る記録動作ができなくなってしまう恐れがある。そのた
め、このような布帛60の場合には、布帛60の表面と
記録ヘッド10との間の距離を最適距離d0 よりも離し
て画像記録を行なわなければならず、結果として、記録
画像に記録dot着弾ズレによる白スジが発生し易く、
記録画像品位の劣化が発生し易くなってしまう。
【0082】そこで、本実施例においては、先に説明し
た布帛厚検知手段58、光学検知手段65により、あら
かじめ、繊維糸の突出している布帛端部領域を検出し、
布帛端部領域では記録ヘッド10の位置を布帛60の表
面から離れた位置になるようにキャリッジ9を矢印B方
向に後退させ、キャリッジ9が矢印S方向に移動して、
記録ヘッド10が布帛端部領域を通過した後に、今度は
記録ヘッド10と布帛60の表面との間の距離を最適距
離になるまでキャリッジ9を矢印N方向に前進させた
後、記録ヘッド10により布帛60上への画像記録動作
を行うようにしている。
【0083】この例のように、布帛60の位置による厚
さの違いに応じて、布帛60の表面と記録ヘッド10の
間の距離の設定を可変にすることにより、布帛端部領域
に織込み時の繊維が突出しているような布帛60、或い
は、記録ヘッド10による往復移動記録幅の途中で厚さ
の異なる布帛に対しても、記録dot着弾ズレによる白
スジが発生することのない、高品位な画像を記録するこ
とが可能となる。そして、このようにして染色された布
帛60は、見栄えのよい良好なものとなる。
【0084】図4で説明した動作シーケンスでは、S5
あるいはS8で記録材(布帛)のプラテン(搬送ベル
ト)からの浮きを検出すると記録動作を中止する実施例
を示した。
【0085】さらに、キャリッジの走査方向に沿った記
録材の浮き量の変化を検知する検知手段を用いて、記録
ヘッドと記録材との間の距離を一定に保ちつつ、記録材
と記録ヘッドとの距離(プラテンからの記録材の浮き
量)に応じ、あるいはプラテンからの記録材の浮き上が
り角度に応じて、記録動作(キャリッジの移動)の続行
の可否を判断する実施例を説明する。なお、記録ヘッド
と記録材との間の距離を一定に保つ制御については前述
した実施例と同様であるのでその説明は省略し、ここで
は上記浮き量および浮き上がり角度に応じて、記録動作
(キャリッジの移動)の続行の可否を判断する動作シー
ケンスについて説明する。
【0086】図20に示すように、キャリッジ105の
主走査方向に沿った記録材(布帛)の浮き量の変化を測
定する検知手段として、キャリッジ105に超音波セン
サー101(あるいは光学的センサーでもよい)を記録
材102の方向へ指向させて配置する。そして、キャリ
ッジ105の移動とともにキャリッジ105の主走査方
向に沿った記録材102の浮き量の変化を測定する。
【0087】このときの実際の動作を図21のフローチ
ャートを参照しつつ説明する。まず、キャリッジ105
の主走査方向への移動に応じて、超音波センサー101
で記録ヘッド103の記録方向前方の記録材102のプ
ラテン104からの浮き量を、記録を行ないながら測定
する(S20)。ここで、記録に先立って、キャリッジ
105を走査させて記録材102の浮き量抱け測定し、
そのデータを制御部に記憶させておいてもよい。
【0088】次に、主走査方向のいくつかの浮き量測定
点のうち、隣接する測定点の浮き量データを比較して、
記録材102のプラテン104からの浮き上がり角度を
求める(S21)。
【0089】その後、S20で測定した記録材102の
浮き量が、図22の(a)に示す所定の浮き量X0 を越
えるか否かを判断する(S22)。測定した浮き量が所
定の浮き量X0 を越える値X1 の場合には、外部へ警告
を発するとともに、キャリッジ105をホームポジショ
ン(HP)へ移動させ、記録ヘッド103をキャッピン
グする(S23)。一方、測定した浮き量が所定の量X
0 以下の値X2 の場合には、S21で求めた浮き上がり
角度が所定の浮き上がり角度θ0 を越えるか否かを判断
する(S24)。求めた浮き上がり角度が所定の浮き上
がり角度θ0 を越える角度θ1 の場合には、外部へ警告
を発するとともに、キャリッジ105をホームポジショ
ン(HP)へ移動させ、記録ヘッド103をキャッピン
グする(S23)。一方、求めた浮き上がり角度が所定
の浮き上がり角度θ0 以下の角度θ2 の場合には、記録
材102への記録を続行する(S25)。
【0090】ここで、所定の浮き量X0 は、主としてキ
ャリッジ105の主走査速度および記録ヘッド103の
記録材102からの離れる方向への移動速度との相関関
係により定まる値である。つまり、記録ヘッド103と
記録材102とが接触しないように記録ヘッド103を
退避させることができる浮き量であることが必要であ
る。
【0091】また、所定の浮き上がり角度θ0 は、記録
ヘッド103と記録材102との距離(通常は約1m
m)、記録ヘッド103の大きさ、さらに複数の記録ヘ
ッド103を備える場合には隣接する記録ヘッド103
の間隔(隣接する吐出口列同志の間隔)により適宜定ま
る値である。例えば、図22の(b)に示すように、記
録材102の浮き量がX2 であってもその曲率半径は様
々であり、小さい曲率半径R1 では記録画像が主走査方
向に歪んで記録品位に悪影響を与えるので不適である
が、大きい曲率半径R2 では、その傾きが緩やかな角度
であるため実質的に記録品位に悪影響を与えず、記録動
作を中断することなく記録を続行することができる。以
上のことを考慮して最適な浮き上がり角度θ0 を定める
ことが必要である。
【0092】以上のようなシーケンスによると、連続紙
あるいは長い布帛に記録を行なう場合、特に、無人記録
運転を行なう場合に優れた効果が得られ、所望の記録品
位を保持しつつ、記録ヘッド103と記録材102との
接触による記録ヘッド103の損傷を未然に防止するこ
とができる。
【0093】さらに、布帛60への染色に際して以下の
工程を加えることはより好ましい。
【0094】すなわち、インクジェット記録方式により
染色される布帛60としては、(1)インクを十分な濃
度に発色させ得ること、(2)インクの染着率が高いこ
と、(3)インクが布帛上で速やかに乾燥すること、
(4)布帛上での不規則なインクのにじみの発生が少な
いこと、(5)装置内での搬送性に優れていること、等
の性能が要求される。そこでこれらの要求性能を満足さ
せるために、本発明において必要に応じて布帛に対し、
予め前処理を施しておくことができる。例えば、特開昭
62−53492号公報においてはインク受容層を有す
る布帛類が開示され、また、特公平3−46589号公
報においては還元防止剤やアルカリ性物質を含有させた
布帛の提案がなされている。このような前処理の例とし
ては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高
分子、水溶性金属塩、尿素およびチオ尿素から選ばれる
物質を含有させる処理を挙げることができる。
【0095】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等のアミン類、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸もしくは重炭酸アルカ
リ金属塩等が挙げられる。さらに酢酸カルシウム、酢酸
バリウム等の有機酸金属塩やアンモニアおよびアンモニ
ア化合物等がある。また、スチーミングおよび乾熱下で
アルカリ物質となるトリクロロ酢酸ナトリウム等も用い
得る。特に好ましいアルカリ性物質としては、反応性染
料の染色に用いられる炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナト
リウムがある。
【0096】水溶性高分子としては、トウモロコシ、小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グアガム、
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物、リグニン系物質等の天然水溶
性高分子が挙げられる。
【0097】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0098】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属ではNaCl、Na2 SO
4 、KCl、およびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 、およびM
gCl2 等が挙げられる。中でもNa、KおよびCaの
塩類が好ましい。
【0099】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行なわれる浸漬
法、バッド法、コーティング法、スプレー法等を挙げる
ことができる。
【0100】さらに、インクジェット染色用布帛に付与
される染色インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、ス
チーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス
法、予めアルカリ処理した布帛を用いない場合は、アル
カリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、
アルカリショック法、アルカリコールドフィック法等が
挙げられる。
【0101】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行なうことができる。なお、
この洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが
好ましい。
【0102】以上説明した実施例では、記録部材として
布帛を用いた場合の例について述べたが、それに限ら
ず、記録媒体として壁紙を用いてもよい。この場合、壁
紙としては、紙、布、あるいは塩化プラスチック樹脂等
のプラスチックシートを素材とするもの等が挙げられ
る。
【0103】次に、熱エネルギーを利用するインクジェ
ット記録方式について説明する。
【0104】本発明は、インクジェット記録方式を用い
るのが適当であるが、特にインクジェット記録方式の中
でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録
を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置にお
いて優れた効果をもたらすものである。
【0105】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的に個の駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性の優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0106】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0107】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。
【0108】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0109】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0110】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0111】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0112】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0113】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やその以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0114】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0115】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0116】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置では、
記録媒体の搬送異常を検知する検知手段と、検知手段の
検知結果に応じて記録ヘッドと記録媒体の間の距離を変
化させる手段を設けることで、記録媒体の搬送異常が発
生した際には記録ヘッドと記録媒体の間の距離を広げ、
記録ヘッドと記録媒体とがぶつかることを防止できる。
その結果、記録媒体への汚れ等の発生を防止できるとと
もに、記録ヘッド保持機構への悪影響を防止することが
できる。
【0117】また、この距離を記録状態のときと待機状
態のときとの2種にすれば装置及びその制御を単純化す
ることができる。
【0118】さらに、記録媒体の浮きを検知したときに
記録ヘッドと記録媒体の間の距離を広げれば、もっとも
適切な時にこの距離を大きくしたことになる。
【0119】加えて、記録媒体の搬送異常を検知する検
知手段にかえて、記録媒体の厚みを検知する記録媒体厚
み検知手段を設けることで、記録媒体の厚さに適した記
録ヘッドの位置をとることができるため、白スジのない
高品位な画像を記録することができるようになる。
【0120】なお、布帛あるいは壁紙上への記録につい
ていえば、微少のインクを飛翔させ画像形成を行う、イ
ンクジェット記録方式を用いることにより、スクリーン
捺染に用いられるスクリーン版を必要とせず、布帛ある
いは壁紙に印刷するまでの工程、日数が大幅に短縮で
き、装置の小型化もできる外に、布帛上あるいは壁紙上
に高品質な画像を要求に合せて印刷記録することができ
るようになる。
【0121】本発明のインクジェット記録物の製法で
は、画像記録に際して記録媒体の搬送異常を検知し、そ
の結果に応じて記録ヘッドと記録媒体の間の距離を変化
させることで、記録媒体に搬送異常が発生した場合でも
高品位な画像が形成された記録物を作製することができ
る。特に、記録媒体の浮きを検知することによって記録
媒体の搬送異常を検知することで、記録ヘッドと記録媒
体との擦れが防止され、この擦れによる汚れのない記録
物を作製することができる。
【0122】また、記録媒体の厚みを検知し、この結果
に応じて記録ヘッドと記録媒体の間の距離を変化させる
ことで、記録媒体の厚さによらずに、白スジのない高品
位な画像が形成された記録物を作製することができる。
【0123】そして、本発明のインクジェット記録物の
製法で作製された記録物は、汚れや白スジ等のない高品
位な画像が形成され、見栄えの良い良好なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施例の構成を示す断面
図である。
【図2】図1に示した記録ヘッド周辺の斜視図である。
【図3】図2に示したキャリッジの構成を示す図であ
り、同図(a)は記録状態、同図(b)は待機状態をそ
れぞれ示す。
【図4】図1に示した記録装置の動作シーケンスを示す
フローチャートである。
【図5】図2に示した投光部および受光部の、プラテン
に対する位置関係を示す図である。
【図6】本発明の記録装置の他の実施例のキャリッジの
構成を示す図である。
【図7】記録装置を用いた染色装置の、種々の厚さの布
帛に対する記録ヘッドと布帛の位置関係を示した概略図
であり、同図(A)は布帛の厚みが薄い場合、同図
(B)は布帛の厚みが中位の場合、同図(C)は布帛の
厚みが厚い場合をそれぞれ示す。
【図8】記録dot着弾ズレを説明するためのグラフで
ある。
【図9】布帛と記録ヘッドとの間の距離と、記録dot
着弾ズレ量との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の記録装置を用いた染色装置の布帛厚
検知手段の一例の動作を示す説明図であり、同図(A)
は布帛のないときの当接ピンの様子、同図(B)は搬送
ベルト上に布帛があるときの当接ピン様子をそれぞれ示
す。
【図11】本発明の記録装置を用いた染色装置の一例の
キャリッジの構成を示す概略図である。
【図12】布帛厚検知手段として光学検知手段を用いた
例を示す概略図である。
【図13】図12に示した光学検知手段のセンサー出力
差と布帛厚との関係を示すグラフである。
【図14】布帛厚による記録ヘッドの移動制御の例を説
明するための概略図であり、同図(A)はその立面図、
同図(B)はその平面図である。
【図15】本発明の記録装置を用いた染色システムの構
成図である。
【図16】図15に示したインクジェット記録部の概略
図斜視図である。
【図17】図16に示した記録ヘッドの一部を破断した
要部斜視図である。
【図18】図15に示した染色システムの画像印刷部の
うちの染色装置の構成を示した概略図である。
【図19】図18に示した染色装置の要部拡大斜視図で
ある。
【図20】記録材の浮き量および浮き上がり角度に応じ
て、記録動作の続行の可否を判断する場合の概略図であ
る。
【図21】記録材の浮き量および浮き上がり角度に応じ
て、記録動作の続行の可否を判断する動作シーケンスの
フローチャートである。
【図22】プラテンから記録材が浮いている場合の記録
材の状態を示す図で、同図(a)は種々の浮き量を示す
図、同図(b)は同じ浮き量における種々の浮き上がり
角度を示す図である。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 ロール 3、5 搬送ローラ 4 カッター 6 副走査ローラ 7 カセット 8 ガイド部 9、105 キャリッジ 10、10C 、10M 、10Y 、10BK、103 記
録ヘッド 11 インク供給系 11C 、11M 、11Y 、11BK インクカートリッ
ジ 14C、14M、14Y、14BK インクタンク 15 主走査レール 20 回復装置 21 基板 22 電気熱変換体 23 電極 24 流路壁 25 天板 26 共通液室 28 流路 29 吐出口面 31 駆動ローラ 32 巻回ローラ 33 加熱プレート 34 温風ダクト 36 巻き取りロール 37 搬送ベルト 41、104 プラテン 48 押圧ローラ 57 操作部 58 布帛厚検知手段 59 当接ピン 60 布帛 61 キャリッジ台 62 螺合部材 63 スクリューレール 64 モーター 65 光学検知手段 66A、66B 光学センサー 67A、67B、92 投光部 68A、68B、93 受光部 71 読取り部 72 画像処理部 73 2値化処理部 74 画像印刷部 75 インクジェット記録部 76 布帛給送部 77 記録搬送部 78 後処理部 79 制御部 86 ヘッドユニット 87 モーター 88 送りネジ 89 レール 90 バネ 91 移動部 91a ストッパー 94、102 記録材 95 ソレノイド 96 リンク 101 超音波センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/48 E 8804−2C (72)発明者 三浦 康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 緒方 信彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドからインクを吐出させつつ、
    前記記録ヘッドに対向する位置に搬送された記録媒体に
    対して相対的に走査させて、前記記録媒体に画像記録を
    行う記録手段を有する記録装置において、 前記記録媒体の搬送異常を検知する検知手段と、 該検知手段の検知結果に応じて前記記録ヘッドと前記記
    録媒体との間の距離を変化させる手段を有することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドと記録媒体との間の距離は、
    前記記録ヘッドが記録状態にある第1の位置と待機状態
    にある第2の位置とをとり得ることにより定まるように
    構成したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 検知手段は、記録位置もしくは記録位置
    近傍の記録媒体の浮きを検知するすることで、記録媒体
    の搬送異常を検知することを特徴とする請求項1または
    2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体の搬送異常を検知する検知手段
    にかえて、記録媒体の厚さを検知する記録媒体厚さ検知
    手段とした請求項1または2に記載のインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体は布帛である請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体は壁紙である請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネル
    ギーを発生するための電気熱変換体を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録ヘッドは、電気熱変換体によって印
    加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
    利用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 記録ヘッドからインクを吐出させつつ、
    前記記録ヘッドに対向する位置に搬送された記録媒体に
    対して相対的に走査させて、前記記録媒体に画像記録を
    行うインクジェット記録物の製法において、 前記画像記録に際し前記記録媒体の搬送異常を検知し、 該検知結果に応じて前記記録ヘッドと前記記録媒体との
    間の距離を変化させることを特徴とするインクジェット
    記録物の製法。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドと記録媒体との間の距離
    は、前記記録ヘッドが記録状態にある第1の位置と待機
    状態にある第2の位置とをとり得ることにより定まるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録物
    の製法。
  11. 【請求項11】 記録媒体の搬送異常の検知は、記録位
    置もしくは記録位置近傍の記録媒体の浮きを検知するす
    ることで行なわれることを特徴とする請求項9または1
    0に記載のインクジェット記録物の製法。
  12. 【請求項12】 記録媒体の搬送異常を検知にかえて、
    記録媒体の厚さを検知とした請求項9乃至11のいずれ
    か1項に記載のインクジェット記録物の製法。
  13. 【請求項13】 記録媒体へ画像記録を行なった後に、
    インクを前記記録媒体に定着させる工程をさらに備える
    ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録物の製法。
  14. 【請求項14】 インクを定着させる工程の後に、画像
    記録を行なった記録媒体を洗浄処理する工程をさらに備
    えることを特徴とする請求項13に記載のインクジェッ
    ト記録物の製法。
  15. 【請求項15】 記録ヘッドからのインクの吐出による
    画像記録前に、記録媒体に前処理剤を含有させる前処理
    工程をさらに備えることを特徴とする請求項9乃至14
    のいずれか1項に記載のインクジェット記録物の製法。
  16. 【請求項16】 記録媒体は布帛である請求項9乃至1
    5のいずれか1項に記載のインクジェット記録物の製
    法。
  17. 【請求項17】 記録媒体は壁紙である請求項9乃至1
    5のいずれか1項に記載のインクジェット記録物の製
    法。
  18. 【請求項18】 記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えているイン
    クジェット記録ヘッドである請求項9乃至17のいずれ
    か1項に記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 記録ヘッドは、電気熱変換体によって
    印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰
    を利用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴と
    する請求項18に記載のインクジェット記録物の製法。
  20. 【請求項20】 請求項9乃至19のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録物の製法により画像記録された
    インクジェット記録物。
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