JPH05301868A - 虚血性心疾患治療剤 - Google Patents
虚血性心疾患治療剤Info
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- JPH05301868A JPH05301868A JP10484792A JP10484792A JPH05301868A JP H05301868 A JPH05301868 A JP H05301868A JP 10484792 A JP10484792 A JP 10484792A JP 10484792 A JP10484792 A JP 10484792A JP H05301868 A JPH05301868 A JP H05301868A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】合成化合物を成分とする虚血性心疾患治療剤
【構成】
で表される化合物を含有する虚血性心疾患治療剤。
【効果】この化合物は虚血性心疾患に伴う障害の除去作
用を有することから虚血性心疾患の治療に有効である。
用を有することから虚血性心疾患の治療に有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規化合物およびそれを
有効成分とする虚血性心疾患治療剤に関するものであ
る。
有効成分とする虚血性心疾患治療剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、循環器系疾患においては心筋梗塞
等の虚血性心疾患患者が急速に増加している。最近、こ
の心筋梗塞に対する治療方法として、閉塞した冠動脈を
積極的に再開する治療法、例えば、冠動脈形成術(PT
CA)または、冠動脈内血栓溶解療法が広く行われるよ
うになった。しかしながら、これらの治療法は虚血から
心筋を回復させる必須の治療法ではあるが、血流再開に
伴い、心室細動などの心室性不整脈、出血性梗塞あるい
はno−reflow phenomenon(再灌流
不良現象)等の新しい障害の発現することが報告され
(J.Clin.Invest.,1713,1985)か
えって悪化する場合のあることが知られるようになり、
再灌流障害と称されるようになった。最近では、この再
灌流障害発生の機序の一つとして活性酸素の関与が重要
視されている。すなわち、虚血後の再灌流(低酸素後の
急激な酸素の導入)で活性酸素を生じる結果、脂質過酸
化や酵素の不活性化等により細胞膜機能の破綻を導き、
心筋壊死が進展する。さらに、血流が再開されたにもか
かわらず心筋の収縮機能がすぐには改善しない気絶心筋
(stunned myocardium)という新し
い概念(Circulation,1146,1982)
も導入され再灌流障害との関連が注目されている。
等の虚血性心疾患患者が急速に増加している。最近、こ
の心筋梗塞に対する治療方法として、閉塞した冠動脈を
積極的に再開する治療法、例えば、冠動脈形成術(PT
CA)または、冠動脈内血栓溶解療法が広く行われるよ
うになった。しかしながら、これらの治療法は虚血から
心筋を回復させる必須の治療法ではあるが、血流再開に
伴い、心室細動などの心室性不整脈、出血性梗塞あるい
はno−reflow phenomenon(再灌流
不良現象)等の新しい障害の発現することが報告され
(J.Clin.Invest.,1713,1985)か
えって悪化する場合のあることが知られるようになり、
再灌流障害と称されるようになった。最近では、この再
灌流障害発生の機序の一つとして活性酸素の関与が重要
視されている。すなわち、虚血後の再灌流(低酸素後の
急激な酸素の導入)で活性酸素を生じる結果、脂質過酸
化や酵素の不活性化等により細胞膜機能の破綻を導き、
心筋壊死が進展する。さらに、血流が再開されたにもか
かわらず心筋の収縮機能がすぐには改善しない気絶心筋
(stunned myocardium)という新し
い概念(Circulation,1146,1982)
も導入され再灌流障害との関連が注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は虚血性
心疾患の治療に有用である新規医薬を開発することであ
る。
心疾患の治療に有用である新規医薬を開発することであ
る。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者等は虚血性心疾
患の治療に有効に作用する薬物の開発を目的に研究を重
ねた結果、本発明の新規化合物またはその塩が優れた効
果を有し、医薬として有用であることを見いだし本発明
を完成させた。すなわち、本発明は一般式(1)[化
2]
患の治療に有効に作用する薬物の開発を目的に研究を重
ねた結果、本発明の新規化合物またはその塩が優れた効
果を有し、医薬として有用であることを見いだし本発明
を完成させた。すなわち、本発明は一般式(1)[化
2]
【0005】
【化2】 (式中、R1及びR2は独立して水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アセチル
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基であり、R3は水素原子または低級アル
キル基であり、nは1〜3の整数である。)で表される
化合物またはその塩及びそれを有効成分として含有する
虚血性心疾患治療剤に関する。
子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アセチル
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基であり、R3は水素原子または低級アル
キル基であり、nは1〜3の整数である。)で表される
化合物またはその塩及びそれを有効成分として含有する
虚血性心疾患治療剤に関する。
【0006】尚、Bull.Soc.Chim.F
r.,517(1958)及びBull.Soc.Ch
im.Fr.,2182(1962)には1,2−ジチ
オ−ル−3−チオン類の合成に関する記載があるが、本
発明に係わるものではない。また、特開平1−3194
78には免疫調節剤として広く1,2−ジチオ−ル−3
−チオン類が開示されているが、本発明に係わる具体的
な化合物は特定できない。さらに、Biochemic
al and Biophysical Resear
ch Communications,1015(19
86)には5−(4−メトキシフェニル)−1,2−ジ
チオ−ル−3−チオンの抗酸化作用と肝保護作用が記載
されているが、本発明に係わるものではない。
r.,517(1958)及びBull.Soc.Ch
im.Fr.,2182(1962)には1,2−ジチ
オ−ル−3−チオン類の合成に関する記載があるが、本
発明に係わるものではない。また、特開平1−3194
78には免疫調節剤として広く1,2−ジチオ−ル−3
−チオン類が開示されているが、本発明に係わる具体的
な化合物は特定できない。さらに、Biochemic
al and Biophysical Resear
ch Communications,1015(19
86)には5−(4−メトキシフェニル)−1,2−ジ
チオ−ル−3−チオンの抗酸化作用と肝保護作用が記載
されているが、本発明に係わるものではない。
【0007】上記一般式(1)において、ハロゲン原子
としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子
などが挙げられる。低級アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、第3級ブチル基などの炭素数1〜4の低級
アルキル基などが挙げられる。低級アルコキシ基として
はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、第3ブトキシ基
などの炭素数1〜4の低級アルコキシ基などが挙げられ
る。低級アルコキシカルボニル基の低級アルコキシ部と
しては前記低級アルコキシ基と同様な炭素数1〜4の低
級アルコキシ部などが挙げられる。本発明化合物を具体
的に例示すると表−1([表1]〜[表7])のとおり
である。
としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子
などが挙げられる。低級アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、第3級ブチル基などの炭素数1〜4の低級
アルキル基などが挙げられる。低級アルコキシ基として
はメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、第3ブトキシ基
などの炭素数1〜4の低級アルコキシ基などが挙げられ
る。低級アルコキシカルボニル基の低級アルコキシ部と
しては前記低級アルコキシ基と同様な炭素数1〜4の低
級アルコキシ部などが挙げられる。本発明化合物を具体
的に例示すると表−1([表1]〜[表7])のとおり
である。
【0008】
【表1】表−1
【0009】
【表2】表−1の続き1
【0010】
【表3】表−1の続き2
【0011】
【表4】表−1の続き3
【0012】
【表5】表−1の続き4
【0013】
【表6】表−1の続き5
【0014】
【表7】表−1の続き6
【0015】また、上記一般式(1)の化合物の塩とし
ては薬学的に許容されるものであればよく、例えば、ナ
トリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウムなどの
金属塩、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピペリジン、モルホリンなどの有機アミン類との
塩などが挙げられる。本発明によれば前記一般式(1)
の化合物は、例えば次のような方法により製造すること
ができる。一般式(2)[化3]
ては薬学的に許容されるものであればよく、例えば、ナ
トリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウムなどの
金属塩、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピペリジン、モルホリンなどの有機アミン類との
塩などが挙げられる。本発明によれば前記一般式(1)
の化合物は、例えば次のような方法により製造すること
ができる。一般式(2)[化3]
【0016】
【化3】 (式中、R3は水素原子または低級アルキル基であ
る。)で表される化合物と一般式(3)[化4]
る。)で表される化合物と一般式(3)[化4]
【0017】
【化4】 (式中、R1及びR2は独立して水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アセチル
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基であり、nは1〜3の整数である。)で
表される化合物を適当な縮合剤の存在下で反応に付する
ことにより得られる。上記一般式(2)及び一般式
(3)において、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基は前記一般
式(1)と同様である。
子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アセチル
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基であり、nは1〜3の整数である。)で
表される化合物を適当な縮合剤の存在下で反応に付する
ことにより得られる。上記一般式(2)及び一般式
(3)において、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基は前記一般
式(1)と同様である。
【0018】反応は通常、メタノ−ル、エタノ−ル、プ
ロパノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、イソブタ
ノ−ル、第三級ブタノ−ル等のアルコ−ル溶媒中行われ
る。反応温度は用いた溶媒の種類にもよるが室温から約
110℃である。反応時間は数時間から48時間であ
る。また、用いる適当な縮合剤としては、ジエチルアミ
ン、ジエタノ−ルアミン、ジプロピルアミン、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリン等の有機アミン類を挙げる
ことができ、反応は触媒量でも進行するが過剰に用いて
も何等問題はない。出発原料である前記一般式(2)で
表される化合物はTetrahedron,2433
(1917)に記載の方法によって製造できる。このよ
うにして得られた本発明の一般式(1)の化合物は再結
晶法、カラムクロマトグラフィ−などの常法により単離
精製することができる。また、本発明の一般式(1)で
表される化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム等の金属水
酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩
または、水酸化アンモニウム、アンモニア、トリエチル
アミン、ピペリジン等の有機アミン類と常法により処理
することにより塩として製造することができる。
ロパノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、イソブタ
ノ−ル、第三級ブタノ−ル等のアルコ−ル溶媒中行われ
る。反応温度は用いた溶媒の種類にもよるが室温から約
110℃である。反応時間は数時間から48時間であ
る。また、用いる適当な縮合剤としては、ジエチルアミ
ン、ジエタノ−ルアミン、ジプロピルアミン、ピロリジ
ン、ピペリジン、モルホリン等の有機アミン類を挙げる
ことができ、反応は触媒量でも進行するが過剰に用いて
も何等問題はない。出発原料である前記一般式(2)で
表される化合物はTetrahedron,2433
(1917)に記載の方法によって製造できる。このよ
うにして得られた本発明の一般式(1)の化合物は再結
晶法、カラムクロマトグラフィ−などの常法により単離
精製することができる。また、本発明の一般式(1)で
表される化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム等の金属水
酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩
または、水酸化アンモニウム、アンモニア、トリエチル
アミン、ピペリジン等の有機アミン類と常法により処理
することにより塩として製造することができる。
【0019】本発明の一般式(1)で表される化合物ま
たはその塩は、通常用いられる製剤用担体、賦形剤、そ
の他の添加剤を用いて、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、
カプセル剤、シロップ剤等の経口投与剤、または注射
剤、座剤、輸液用等張液等の非経口投与剤として投与で
きる。投与形態は患者の状態から静脈内投与が望まし
く、適当なpHの調節により水溶化が可能である。例え
ば、錠剤とする場合、吸着剤としては、結晶性セルロ−
ス、軽質無水ケイ酸等を用い、賦形剤としては、トウモ
ロコシデンプン、乳糖、燐酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウム等が用いられる。また、注射剤を調整する
場合には必要により、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、
保存剤、可溶化剤等を添加し、調整投与される。投与量
は、投与ル−ト、患者の体重、年齢、症状等により適時
調整される。例えば、心筋梗塞発症患者においては、緊
急入院直後より、閉塞冠動脈再開通の術前、術中及び術
後数時間にわたり、連続的に静脈内に持続注入し、緊急
度に応じて頻回の単回投与を組合せることが好ましい。
単回投与は、成人1回当り、0.1〜500mg、持続
投与は毎分0.1〜100mgの割合で投与される。
たはその塩は、通常用いられる製剤用担体、賦形剤、そ
の他の添加剤を用いて、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、
カプセル剤、シロップ剤等の経口投与剤、または注射
剤、座剤、輸液用等張液等の非経口投与剤として投与で
きる。投与形態は患者の状態から静脈内投与が望まし
く、適当なpHの調節により水溶化が可能である。例え
ば、錠剤とする場合、吸着剤としては、結晶性セルロ−
ス、軽質無水ケイ酸等を用い、賦形剤としては、トウモ
ロコシデンプン、乳糖、燐酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウム等が用いられる。また、注射剤を調整する
場合には必要により、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、
保存剤、可溶化剤等を添加し、調整投与される。投与量
は、投与ル−ト、患者の体重、年齢、症状等により適時
調整される。例えば、心筋梗塞発症患者においては、緊
急入院直後より、閉塞冠動脈再開通の術前、術中及び術
後数時間にわたり、連続的に静脈内に持続注入し、緊急
度に応じて頻回の単回投与を組合せることが好ましい。
単回投与は、成人1回当り、0.1〜500mg、持続
投与は毎分0.1〜100mgの割合で投与される。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
でない。 実施例1(表−2[表8]の化合物番号1の化合物) 5−{2−(4−ヒドロキシフェニル)エテニル}−
1,2−ジチオ−ル−3−チオン 5−メチル−1,2−ジチオ−ル−3−チオン1.0g
(6.7ミリモル)をメタノ−ル10mlに溶解し、こ
れに4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.8g(6.6ミ
リモル)及びピペリジン200mgを加え、2時間加熱
還流した。室温に放冷後、析出した結晶をろ取し、メタ
ノ−ル洗浄した。減圧下、得られた結晶を乾燥すると目
的化合物が赤色結晶として0.3g(収率17.6%)得
られた。物性値は表−2[表8]にまとめて示した。
するが、本発明はこれらの実施例により限定されるもの
でない。 実施例1(表−2[表8]の化合物番号1の化合物) 5−{2−(4−ヒドロキシフェニル)エテニル}−
1,2−ジチオ−ル−3−チオン 5−メチル−1,2−ジチオ−ル−3−チオン1.0g
(6.7ミリモル)をメタノ−ル10mlに溶解し、こ
れに4−ヒドロキシベンズアルデヒド0.8g(6.6ミ
リモル)及びピペリジン200mgを加え、2時間加熱
還流した。室温に放冷後、析出した結晶をろ取し、メタ
ノ−ル洗浄した。減圧下、得られた結晶を乾燥すると目
的化合物が赤色結晶として0.3g(収率17.6%)得
られた。物性値は表−2[表8]にまとめて示した。
【0021】実施例2(表−2[表8]の化合物番号2
の化合物) 5−{2−(4−ヒドロキシ−3−カルボキシフェニ
ル)エテニル}−4−メチル−1,2−ジチオ−ル−3
−チオン 4,5−ジメチル−1,2−ジチオ−ル−3−チオン
1.0g(6.2ミリモル)と5−ホルミルサリチル酸
1.0g(6.0ミリモル)をメタノ−ル20mlに溶解
した。この溶液にピペリジン600mgを加え、3時間
加熱還流した。室温に反応溶液を戻し、析出した固体を
ろ取した。得られた固体をメタノ−ル、0.5N塩酸水
溶液、水、メタノ−ルの順に洗浄し、減圧下、乾燥する
と目的化合物が赤色結晶として0.6g(収率31.3
%)得られた。物性値は表−2[表8]にまとめて示し
た。以下、実施例1、2と同様の方法により表−2
([表8]〜[表10])の化合物番号3〜17の化合
物を合成した。
の化合物) 5−{2−(4−ヒドロキシ−3−カルボキシフェニ
ル)エテニル}−4−メチル−1,2−ジチオ−ル−3
−チオン 4,5−ジメチル−1,2−ジチオ−ル−3−チオン
1.0g(6.2ミリモル)と5−ホルミルサリチル酸
1.0g(6.0ミリモル)をメタノ−ル20mlに溶解
した。この溶液にピペリジン600mgを加え、3時間
加熱還流した。室温に反応溶液を戻し、析出した固体を
ろ取した。得られた固体をメタノ−ル、0.5N塩酸水
溶液、水、メタノ−ルの順に洗浄し、減圧下、乾燥する
と目的化合物が赤色結晶として0.6g(収率31.3
%)得られた。物性値は表−2[表8]にまとめて示し
た。以下、実施例1、2と同様の方法により表−2
([表8]〜[表10])の化合物番号3〜17の化合
物を合成した。
【0022】
【表8】表−2
【0023】
【表9】表−2の続き1
【0024】
【表10】表−2の続き2
【0025】実施例3 過酸化脂質生成抑制作用 方法: 雄性SDラット(7〜10週令)を用いペント
バルビタール麻酔下に脱血し、脳を摘出した。氷令下に
リン酸緩衝液にて脳組織をホモジナイズし、5%ホモジ
ネートを37℃で60分インキュベートした後、生成し
たマロンジアルデヒドの量をチオバルビツール酸法によ
り測定した。被験化合物はインキュベーション前に添加
した。 成績: 表−3[表11]に示した。
バルビタール麻酔下に脱血し、脳を摘出した。氷令下に
リン酸緩衝液にて脳組織をホモジナイズし、5%ホモジ
ネートを37℃で60分インキュベートした後、生成し
たマロンジアルデヒドの量をチオバルビツール酸法によ
り測定した。被験化合物はインキュベーション前に添加
した。 成績: 表−3[表11]に示した。
【0026】
【表11】 表−3 ラット脳ホモジネートにおける過酸化脂質生成に対する抑制作用 ────────────────────────────── 表−2の化合物番号 抑制率(%) ────────────────────────────── 1 100.0 2 81.7 3 100.0 4 100.0 5 100.0 6 98.1 9 100.0 ────────────────────────────── 各化合物の濃度は10-5M、実験例数はn=2
【0027】実施例4 再灌流性不整脈抑制作用 方法: 雄性SDラット(8〜12週令)をペントバル
ビタールにて麻酔し、人工呼吸下に開胸した。左冠動脈
前下行枝を5分間結紮し、10分間再灌流を行った。標
準四肢第II誘導心電図を記録し、心室性不整脈の発生
を調べた。被験化合物は冠動脈閉塞5分前に1.0及び
3.0mg/kgを静脈内投与した。 成績: 左冠動脈前下行枝を5分間結紮し再灌流した後
に、心室性の期外収縮、頻脈(VT)、細動(VF)等
の不整脈が発生する。表−4[表12]に対照群及び被
験化合物投与群の心室細動の発生率及び死亡率を示し
た。表−2[表8]の化合物番号1、2、4の化合物は
心室細動の発生率を抑制し死亡率を減少させた。
ビタールにて麻酔し、人工呼吸下に開胸した。左冠動脈
前下行枝を5分間結紮し、10分間再灌流を行った。標
準四肢第II誘導心電図を記録し、心室性不整脈の発生
を調べた。被験化合物は冠動脈閉塞5分前に1.0及び
3.0mg/kgを静脈内投与した。 成績: 左冠動脈前下行枝を5分間結紮し再灌流した後
に、心室性の期外収縮、頻脈(VT)、細動(VF)等
の不整脈が発生する。表−4[表12]に対照群及び被
験化合物投与群の心室細動の発生率及び死亡率を示し
た。表−2[表8]の化合物番号1、2、4の化合物は
心室細動の発生率を抑制し死亡率を減少させた。
【0028】
【表12】 表−4 ラット冠動脈閉塞−再灌流における心室性不整脈に及ぼす影響 ──────────────────────────────────── 表−2の 投与量 心室細動発生率 死亡率 化合物 (mg/kg) 心室細動 死亡数/実験例数 番号 発生個体数/ 実験例数(%) (%) ──────────────────────────────────── 対照群 8/13(61.5) 9/13(69.2) 1 1.0 1/5 (20.0) 1/5 (20.0) 3.0 0/4 (0.0) 0/4 (0.0) 2 3.0 3/7 (42.9) 3/7 (42.9) 4 3.0 3/7 (42.9) 3/7 (42.9) ───────────────────────────────────
【0029】実施例5 虚血再灌流後の心筋細胞内酵素
の逸脱抑制作用 方法: 雄性SDラット(7〜12週令)をペントバル
ビタールにて麻酔し、人工呼吸下に開胸した。左冠動脈
前下行枝を20分間結紮し、2時間再灌流を行った。実
験終了時、心臓を摘出し左心室を分離した。左心室をホ
モジナイズし、心室内に残存するクレアチンホスホキナ
ーゼの活性を測定した。被験化合物は冠動脈閉塞5分前
に静脈内投与した。 成績: 表−2[表8]の化合物番号1の化合物は虚血
再灌流による心筋細胞からクレアチンホスホキナーゼの
逸脱を抑制し死亡率を減少させた。左心室における非虚
血領域と虚血再灌流領域に残存するクレアチンホスホキ
ナーゼ(CPK)活性の差を表−5[表13]に示し
た。
の逸脱抑制作用 方法: 雄性SDラット(7〜12週令)をペントバル
ビタールにて麻酔し、人工呼吸下に開胸した。左冠動脈
前下行枝を20分間結紮し、2時間再灌流を行った。実
験終了時、心臓を摘出し左心室を分離した。左心室をホ
モジナイズし、心室内に残存するクレアチンホスホキナ
ーゼの活性を測定した。被験化合物は冠動脈閉塞5分前
に静脈内投与した。 成績: 表−2[表8]の化合物番号1の化合物は虚血
再灌流による心筋細胞からクレアチンホスホキナーゼの
逸脱を抑制し死亡率を減少させた。左心室における非虚
血領域と虚血再灌流領域に残存するクレアチンホスホキ
ナーゼ(CPK)活性の差を表−5[表13]に示し
た。
【0030】
【表13】 表−5 ──────────────────────────────────── 表−2の 投与量 CPK活性(U/mg protein) 死亡率 化合物 (mg/kg) 非虚血領域−虚血再灌流領域 番号 ──────────────────────────────────── 対照群 1.43+0.18(n=34) 54.7 1 1.0 0.70+0.24(n=6) 0.0 ──────────────────────────────────── 表中の値は平均値+標準誤差を示す。nは実験例数を示
す。
す。
【0031】
【発明の効果】本発明化合物またはその塩は、脂質過酸
化抑制作用を有し、かつ虚血性心疾患障害に伴う障害除
去作用を有することから虚血性心疾患治療剤として有用
である。
化抑制作用を有し、かつ虚血性心疾患障害に伴う障害除
去作用を有することから虚血性心疾患治療剤として有用
である。
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表10】表−2の続き2
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表13】 表−5 ──────────────────────────────────── 表−2の 投与量 CPK活性(U/mg protein) 死亡率 化合物 (mg/kg) 非虚血領域−虚血再灌流領域 番号 ──────────────────────────────────── 対照群 1.43±0.18(n=34) 54.7 1 1.0 0.70±0.24(n=6) 0.0 ──────────────────────────────────── 表中の値は平均値±標準誤差を示す。nは実験例数を示
す。
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 浩一 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 森 光宏 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 渡辺 和行 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、R1 及びR2 は独立して水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アセチル
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル基であり、R3 は水素原子または低級アル
キル基であり、nは1〜3の整数である。)で表される
化合物またはその塩。 - 【請求項2】一般式(1)において、R3 が水素原子ま
たはメチル基である請求項1記載の化合物またはその
塩。 - 【請求項3】一般式(1)において、R1が水素原子で
ある請求項2記載の化合物またはその塩。 - 【請求項4】一般式(1)において、nが1である請求
項3記載の化合物またはその塩。 - 【請求項5】一般式(1)において、R2が塩素原子、
ニトロ基、カルボキシル基、メチル基、またはメトキシ
基である請求項4記載の化合物またはその塩。 - 【請求項6】一般式(1)において、R1及びR2が水素
原子である請求項2記載の化合物またはその塩。 - 【請求項7】一般式(1)において、R2がカルボキシ
ル基である請求項4記載の化合物またはその塩。 - 【請求項8】一般式(1)において、R1及びR2がメト
キシ基であり、nが1である請求項2記載の化合物また
はその塩。 - 【請求項9】請求項1から請求項8に記載の化合物また
はその塩より選ばれたものを有効成分として含有する虚
血性心疾患治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10484792A JPH05301868A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 虚血性心疾患治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10484792A JPH05301868A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 虚血性心疾患治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05301868A true JPH05301868A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14391714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10484792A Pending JPH05301868A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 虚血性心疾患治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05301868A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0641792A1 (en) * | 1993-09-02 | 1995-03-08 | MITSUI TOATSU CHEMICALS, Inc. | 1,2-Dithiole derivatives and therapeutic agents containing them |
| JP2016172781A (ja) * | 2010-07-09 | 2016-09-29 | ステルス ペプチドズ インターナショナル インコーポレイテッド | 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP10484792A patent/JPH05301868A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0641792A1 (en) * | 1993-09-02 | 1995-03-08 | MITSUI TOATSU CHEMICALS, Inc. | 1,2-Dithiole derivatives and therapeutic agents containing them |
| JP2016172781A (ja) * | 2010-07-09 | 2016-09-29 | ステルス ペプチドズ インターナショナル インコーポレイテッド | 虚血/再灌流障害に続くノーリフローの予防又は処置方法 |
| US10322159B2 (en) | 2010-07-09 | 2019-06-18 | Stealth Biotherapeutics Corp | Methods for the prevention or treatment of no-reflow following ischemia/reperfusion injury |
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