JPH05306529A - コンクリート壁体構造 - Google Patents

コンクリート壁体構造

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Publication number
JPH05306529A
JPH05306529A JP13624292A JP13624292A JPH05306529A JP H05306529 A JPH05306529 A JP H05306529A JP 13624292 A JP13624292 A JP 13624292A JP 13624292 A JP13624292 A JP 13624292A JP H05306529 A JPH05306529 A JP H05306529A
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JP
Japan
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crack
concrete
mortar
wall body
tube
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Pending
Application number
JP13624292A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yonekura
宏行 米倉
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コンクリートの乾燥収縮によるクラックの発生
を的確に制御する。 【構成】壁体2の、前後の面2a、2aを挾んでクラッ
ク誘発領域20を設け、前記クラック誘発領域にメジ2
1、21を、該前後の面2a、2aから切欠き形成する
形で設けると共に、その内部に補修材9が充填され得る
形で空隙5が形成されたモルタル管3を、壁体2中に該
メジ21に沿った形で埋設する。クラック誘発領域20
においては壁体2が、メジ21、21と空隙5の分だけ
断面欠損するので、ここに限定してクラックを集中させ
て、後に空隙5に補修材5を充填する形で該クラック7
を補修することにより、コンクリート壁体の品質を維持
することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、擁壁、トンネル覆工等
の構造物の壁体部分に適用するに好適な、コンクリート
壁体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のコンクリート壁体における
クラック抑制方法を示す図である。従来、コンクリート
壁体には、コンクリート打設後これが硬化する迄の間に
該コンクリートの乾燥収縮によりクラックが避け難く生
じるが、当該クラックによる弊害を抑止するために、図
9に示すように、コンクリート壁体39にクラック誘発
メジ40が設けられる場合がある。こういった、所謂コ
ントロールジョイント方式においては、公知のように、
コンクリート壁体39を打設構築する際にその表面39
aから切欠き形成する形で予めクラック誘発メジ40
を、該クラック誘発メジ40により壁体39が断面欠損
する形で形成しておき、これにより、クラックをクラッ
ク誘発メジ40に沿った部分にのみ限定した形で強制的
に生じさせる。すると、クラック誘発メジ40以外の部
分のコンクリート壁体39内に生じる引張応力が緩和さ
れて、当該コンクリート壁体39の品質が維持されると
共に、後にクラック補修する箇所がクラック誘発メジ4
0部分にのみ限定されて、その便宜が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
クラック誘発メジ40は、これを大きく多数形成すれ
ば、欠損及び補修部分が増大することになりあまり好ま
しくないにも拘らず、これを小さく少数形成すれば、ク
ラックを確実に誘引することが出来ないために、その形
成配設様態の設定が極めて難しく、微妙である。このた
め、せっかく形成しておいたクラック誘発メジ40が役
に立たないような無駄も起こり得、従ってこういった方
法をもってしても確実なクラックの誘発は、なかなか難
しいのが現状であった。そこで本発明は、上記事情に鑑
み、コンクリートの乾燥収縮によるクラックの発生を的
確に制御して、コンクリート壁体の品質を簡単且つ確実
に維持出来るようにした、コンクリート壁体構造を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、コンクリ
ート壁体(2)、(12)の表と裏の面(2a、2
a)、(12a、12b)を挾む形でクラック誘発領域
(20)を設け、前記クラック誘発領域(20)にクラ
ック誘発メジ(21)、(121)を、前記コンクリー
ト壁体(2)、(12)の表と裏の面(2a、2a)、
(12a、12b)の少なくとも一方側から切欠き形成
する形で設け、前記クラック誘発領域(20)に、内部
に補修材(9)が充填され得る形で補修材充填空間
(5)が形成されたモルタル管(3)を、前記クラック
誘発メジ(21)、(121)に沿って前記コンクリー
ト壁体中(2)、(12)に埋め込む形で設けて、構成
される。また、前記モルタル管(3)には該モルタル管
(3)と内通する形の補助翼管(31)を、該補助翼管
(31)が前記クラック誘発領域(20)を跨ぐ形で接
続装着して、構成される場合もある。なお、( )内の
番号等は、図面における対応する要素を示す、便宜的な
ものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束
されるものではない。以下の
【作用】の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、クラック誘発
領域(20)においてコンクリート壁体(2)、(1
2)が、クラック誘発メジ(21)、(121)と補修
材充填空間(5)の分だけ、断面欠損するように作用す
る。また、モルタル管(3)の補修材充填空間(5)は
補助翼管(31)の内空断面積分だけ拡張するように作
用する場合もある。
【0006】
【実施例】図1はコンクリート壁体の一例を示す図、図
2は図1の平面図、図3は図1に示すコンクリート壁体
に埋設されるモルタル管の一例を示す図、図4はコンク
リート壁体の別の例を示す図、図5はコンクリート壁体
のさらに別の例を示す図、図6は図5の平面図、図7は
コンクリート壁体のさらに別の例を示す図、図8は図7
の平面図である。
【0007】コンクリート壁体構造1は、図1に示すよ
うに、鉄筋コンクリート躯体による壁体2を有してお
り、壁体2は、図2に示す鉄筋6、6等により補強され
た形で、図1矢印C、D方向に所定の幅L1をなし、矢
印A、B方向及び矢印E、F方向に伸延する形で直方体
壁状に形成されている。壁体2には該壁体2の表と裏の
面である矢印C、D方向に示す前後の面2a、2aを挾
む形でクラック誘発領域20が、矢印A、B方向に所定
の間隔L2をなす形で複数設定されており、クラック誘
発領域20には矢印C、D方向に対向する形で一対をな
すメジ21、21が、図2に示すように、壁体2の前後
の面(矢印C、D方向両側面)2a、2aからそれぞれ
深さL3だけ切欠き形成された形で、図1に示すように
矢印E、F方向(図2紙面と交差方向)に伸延して設け
られている。また、クラック誘発領域20には、該誘発
領域20に設けられた一対のメジ21、21間に、モル
タル押し出し成型により壁体2のコンクリート強度と同
等の強度で丸パイプ状に形成されたモルタル管3が、矢
印E、F方向に伸延する形で、即ち該メジ21に沿って
壁体2中にそれぞれ埋設されている。
【0008】モルタル管3は図3に示すように、所定の
内径D1(実施例においては10〜20mm)でその肉厚がT
1(実施例においては5mm)をなすように形成されてお
り、モルタル管3は壁体2中に、図3矢印G、H方向に
示すその管体伸延方向を、前記メジ21の伸延方向であ
る図1矢印E、F方向に向けた形で埋設されている。モ
ルタル管3の管体内部には、図3に示すように径D1を
なす空隙5が、その伸延方向を図3においては矢印G、
Hに向けて、後述する補修材9を充填され得る形に形成
されており、従って、空隙5は、その図3矢印G、H方
向に示す伸延方向を壁体2の伸延上下方向である図1矢
印E、F方向に向けた形で、該壁体2中に配設されてい
る。モルタル管3は、その管体伸延方向である図3矢印
G、H方向両側の端部3b、3bが壁体2の図1矢印
E、F方向両端面である上下の端面2b、2bと面一に
整合した形に壁体2中に埋設配置されており、従って、
空隙5はモルタル管3の端部3b、3bを介して該壁体
2外に連通する形で、躯体端面2b、2bに開口形成さ
れている。従って、壁体2は、クラック誘発領域20に
おいて、その矢印E、F方向横断面積がメジ21、21
と空隙5の分だけ、該クラック誘発領域20以外の部分
より少なくなる形で、断面欠損が生じている。
【0009】コンクリート壁体構造1は、以上のような
構成を有しているので、、該コンクリート構造1を構築
する際には、まず、壁体2の打設構築形状に合わせた適
宜な型枠中に図示されない異型鉄筋等からなる鉄筋6を
適宜配筋する。この際の型枠には、壁体2に形成される
メジ21の形状及びその配置であるクラック誘発領域2
0に合わせた形で、図1矢印C、D方向内方側にそれぞ
れ高さL3だけ突出する型部分を、所定の間隔L2をな
す形で複数形成配設しておく。そして、壁体2を打設構
築するための型枠中に、予め工場加工等により図3に示
す形状に形成したモルタル管3を、壁体2の矢印E、F
方向長さに切断してから、図1に示すように、その図3
矢印G、H方向に示す管体伸延方向を図1矢印E、F方
向に向けた形で適宜型枠或いは前記鉄筋6等に支持させ
て、該型枠のメジ21、21を形成するための突出した
型部分間に配置させる。この際、各モルタル管3は、そ
の端部3b、3bを型枠と当接させることにより、該型
枠を除去して後に該端部3b、3bが壁体2の矢印E、
F方向に示す上下の端面2b、2bに開口形成され得る
形に適宜位置決め固定しておいてから、該型枠中にコン
クリートを打設する。
【0010】そして、所定の時間が経過して型枠中に打
設されたコンクリートが硬化したなら、該型枠を適宜脱
型すると、壁体2は、その表裏の面である矢印C、D方
向に示す前後の面2a、2aから所定の深さL3だけ切
欠き形成された形のそれぞれが矢印E、F方向に伸延す
る一対のメジ21、21が、矢印A、B方向に所定の間
隔L2をもって各クラック誘発領域20に一対づつ所定
の数量だけ形成された形で、且つ該クラック誘発領域2
0にモルタル管3が、メジ21、21間の壁体2中に該
メジ21、21に沿って矢印E、F方向に伸延して埋設
された形で、構築完了される。すると、各モルタル管3
の端部3b、3bは壁体2の矢印E、F方向に示す上下
の端面2b、2bに開口形成された形になり、該モルタ
ル管3の管体内部に形成されている空隙5は、その端部
3b、3bを介して壁体2外に連通する。
【0011】ところで、壁体2を構成しているコンクリ
ートは、こうしてこれが経時硬化するまでの間に乾燥収
縮することにより、当該コンクリート中に壁体2の引張
方向に作用する形の内部応力が生じる。すると、壁体2
は、クラック誘発領域20において、その矢印E、F方
向横断面積がメジ21、21に加えてモルタル管3の空
隙5の分だけ、該クラック誘発領域20以外の部分より
少なくなる形で断面欠損が生じていることから、該壁体
2のコンクリートに生じた内部応力は、壁体2において
強度の弱い部分に集中する形で、断面欠損部分であるク
ラック誘発領域20に的確に集中する。すると、クラッ
ク誘発領域20の壁体2には図2一点鎖線で示すように
クラック7が、該誘発領域20にのみ限定された形で強
制的に形成される。この際、クラック誘発領域20のメ
ジ21、21間に配置されているモルタル管3は、モル
タル押し出し成型によりその強度が壁体2のコンクリー
ト強度と同等に形成されたものであるところから、各々
のクラック7が発生してからそのひび割れ形状が徐々に
伸延していく形でこれが形成される間に、該クラック7
が空隙5に誘引される形で該モルタル管3にもまた、ク
ラック7が図2紙面と交差方向に形成される。そして、
モルタル管3にクラックが形成されることにより、該モ
ルタル管3の空隙5と、クラック7が連通する。
【0012】そこで、壁体2を構成しているコンクリー
トが経時硬化により所定の強度に到達して、その乾燥収
縮が収束したところで、各メジ21の表面部分を適宜シ
ールしておいてから、各モルタル管3の空隙5にセメン
トミルク、レジンモルタル等の適宜な補修材9を、該空
隙5の一方の開口部である一方の端部3bから所定の圧
力で注入する。すると、補修材9は空隙5に充填される
と共に該空隙5と連通しているクラック7にも進入する
形で充填される。そして、さらに端部3bにおいて空隙
5への補修材9の注入を継続すると、空隙5とクラック
7に注入充填された補修材9の余剰分が、該空隙5の他
方の開口部であるもう一方の端部3bから押し出される
形で流出するので、これにより、該空隙5及びクラック
7への注入が確実に補修材9で満たされたことになり、
即ち充填完了が確認される。こうして、すべてのモルタ
ル管3の空隙5に補修材9を注入すると、壁体2中の空
隙5と該空隙5と連通しているクラック7の全部に補修
材9が充填完了される。また、そこで、各々のメジ21
を壁体2の前後の面2aに面一に揃えた形で、適宜な時
期に必要に応じてコーキング等を施す。こうして壁体2
は、クラック誘発領域20にのみ限定形成されたコンク
リートの乾燥収縮によるクラック7が、ここに埋設され
たモルタル管3の端部3bから空隙5を介して簡単に補
修されて、該壁体2内の全ての空隙が封鎖閉塞された形
で、密実且つ堅固に構築完了される。
【0013】ところで、上述した実施例においては、壁
体2が直方体状に形成されているコンクリート壁体構造
1について述べたが、本発明によるコンクリート壁体構
造は、図4に示すように、トンネル11の二次覆工12
に適用される場合もある。図4に示す実施例において
は、鉄筋コンクリート等からなる二次覆工12にクラッ
ク誘発領域20が、該二次覆工12の表裏の面である内
周面12aと外周面12bを挾む形で、トンネル11の
内周方向である図4矢印P、Q方向に沿って複数設定さ
れており、各クラック誘発領域20にはメジ121が、
二次覆工12の表面側である内周面12a側から所定の
深さだけ切欠き形成される形で、該トンネル11の軸方
向である図4紙面と交差方向に形成配設されている。ま
た、クラック誘発領域20には前述して図3に示す、そ
の内部に空隙5が形成されたモルタル管3が、メジ12
1に沿った形で、二次覆工12中にトンネル11の軸方
向である図4紙面と交差方向に埋込配設されている。
【0014】こういった二次覆工12においては、ここ
に打設されたコンクリートが硬化するまでの間に該コン
クリートに、前述したような乾燥収縮による引張方向の
内部応力が生じることに加えて、該覆工12がその放射
方向外側にある外周面2b側から一次覆工15の拘束を
受けることにより、未硬化コンクリートの引張応力度を
超えた内部応力が、トンネル内周方向である図4矢印
P、Q方向に沿って避け難く生じる。すると、二次覆工
12には、そのコンクリート中に生じた内部応力により
クラック(図4に図示せず)が、メジ121に加えてモ
ルタル管3の空隙5による断面欠損部分に当該引張方向
内部応力が集中する形で、クラック誘発領域20にのみ
限定されて、トンネル11の軸方向である図4紙面と交
差方向に沿って形成される。この際、二次覆工12中に
埋設されたモルタル管3は、前述した壁体12に埋設さ
れたモルタル管3と同様に、当該覆工12のクラック形
成と同時に図4紙面と交差方向に破断して、そしてこれ
により、二次覆工12のクラック誘発領域20に形成さ
れたクラックとここに埋設されたモルタル管3の空隙5
が連通する。そこで、二次覆工12の表面側である内周
面12a側から適宜シールしつつ、モルタル管3内にセ
メントミルク等の前記補修材9(図4に図示せず)を適
宜注入すると、該モルタル管3中の空隙5及びこれと連
通した二次覆工12のクラックに補修材9が隈無く充填
されて、これにより二次覆工12は、その中の全ての間
隙が補修閉塞された形で密実に構築完了される。なお、
メジ121は必要に応じて適宜な時期に二次覆工12の
内周面12aに沿った形で、適宜な材料を埋め戻せば、
これを簡単に充填閉塞することが出来る。
【0015】こうして、本発明によれば、コンクリート
の乾燥収縮によるクラックの発生を、クラック誘発領域
20にのみ限定してここに集中させる形で的確に制御す
ることが出来ると共に、当該クラックをモルタル管3の
空隙5を介して簡単且つ確実に補修充填して、当該コン
クリートの品質を安定的に維持することが出来るので、
上述したような壁体2、二次覆工12以外の例えば、擁
壁やその他のコンクリート壁体において、クラックを任
意の位置にのみ限定して誘発形成して、これを簡単且つ
確実に補修して、これによりこういったコンクリート壁
体を堅牢な構造体に仕上げることが出来る。従って、ク
ラック誘発領域20に形成されるメジ21、121等
と、ここに埋め込まれるモルタル管3の配設方向は上述
した実施例に限定されることなく、こういったコンクリ
ート壁体構造において最も構造的に負担のかからない方
向に、配向設定されて何等差し支えない。
【0016】即ちモルタル管3には、図5に示すよう
に、該モルタル管3と同一素材からなり該管3と交差す
る形の補助翼管31が、該モルタル管3と内通する形で
これに一体に接続装着されている場合があり、補助翼管
31は前記壁体2のメジ21、21間においてクラック
誘発領域20を跨ぐ形で、該メジ21の伸延方向である
矢印E、F方向に所定の間隔をもって複数並んで壁体2
中に埋設されている。従って、各補助翼管31の内部に
形成されている空隙5は、モルタル管3の空隙5と連通
した形で、壁体2におけるクラック7の誘発形成方向で
ある矢印C、D方向(壁体2の幅方向)及び矢印E、F
方向(壁体2の伸延方向)と交差する、矢印A、B方向
に伸延する形の空隙をそれぞれ形成している。なお、各
補助翼管31の矢印A、B両方向端部には、図6に示す
ように、蓋32、32が、該補助翼管31内部の空隙5
を遮蔽閉塞した形で、設けられており、これにより、壁
体2の打設構築時に、補助翼管31及びモルタル管3内
部の空隙5にコンクリートが流入するのが防止されてい
る。
【0017】こうして、補助翼管31付きのモルタル管
3が埋設された壁体2のクラック誘発領域においては、
モルタル管3内部の補修材充填空間5が補助翼管31の
内空断面積分だけ拡張された形になっており、当該補助
翼管31内部の空隙5は、壁体2を構築するために打設
されたコンクリートが乾燥収縮することにより該コーン
クリート中に生じる内部応力の引張方向である矢印A、
B方向に伸延した形になっていることから、当該コンク
リート内部応力が補助翼管31内部の空隙5に導かれる
形で、モルタル管3内の空隙5に集中する。こうして、
壁体2のクラック誘発領域20には、図6に示すよう
に、上述して図3に示すモルタル管3の本体部分を埋め
込んだ場合(図1に示す場合)より一層確実に、クラッ
ク7が誘発形成される。
【0018】さらに、モルタル管3は、図7に示すよう
に、各々が矢印A、B方向に伸延する補助翼管31がク
ラック誘発領域20を跨ぐ形で、メジ21、21間に配
置すると共に、各補助翼管31とその矢印A、B方向両
端部31c、31cを介して内通する2本のモルタル管
3、3が、メジ21、21に沿って矢印E、F方向に伸
延する形で壁体2中に埋込配設されているものもある。
図7に示す壁体2においては、図7及び図8に示すよう
に、クラック誘発領域20において、コンクリートの乾
燥収縮による内部応力を2本のモルタル管3、3の空隙
5、5を介してメジ21、21間に集中させる形で、壁
体2の矢印E、F方向全長に亙ってヘヤクラックが形成
されるのを避けて補助翼管31部分のみに限定して比較
的幅広のクラック7を形成することが出来る。従って、
後に壁体2のクラック7に補修材9を充填する作業時
に、クラック7の確認及び壁体2表面のシール等の作業
が容易になり、これにより、壁体2を一層確実に密実堅
固な構造体に仕上げることが可能となる。
【0019】なお、上述した実施例においては、壁体2
中に埋設されるモルタル管3は、モルタル押し出し成型
により壁体2のコンクリート強度と同等の強度で丸パイ
プ状に形成されている例を述べたが、モルタル管3は、
該壁体2にクラック7が形成される際にこれと共に破断
して、空隙5等のその内部が該クラック7と連通するこ
とが出来るように構成されているものであれば、その構
成は、任意であり、例えば壁体2のコンクリート強度が
高い場合には、当該高いコンクリート強度に追従させる
為に、該モルタル管3を成型する際には、適宜な添加剤
或いはポリマー等を適宜混入しておいても差し支えな
い。なお、実施例において述べたモルタル管3は、セメ
ント及び細骨材と水を主材料とするモルタルにより壁体
2、二次覆工12のコンクリートと同等強度に形成され
たものを指しており、従って、モルタル管3は壁体2、
二次覆工12にクラックが生じる際に該クラックと同等
に破断することが出来るように構成されているものであ
れば、如何なる材料がどのように配合されて構成されて
いても構わず、例えば該モルタル管3を構成しているモ
ルタル中に何等かの樹脂材等が混入されていても差し支
えない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
壁体2、二次覆工12等のコンクリート壁体の、前後の
面2aと2b、内周面12aと外周面12b等の表と裏
の面を挾む形でクラック誘発領域20を設け、前記クラ
ック誘発領域にメジ21、121等のクラック誘発メジ
を、前記コンクリート壁体の表と裏の面の少なくとも一
方側から切欠き形成する形で設け、前記クラック誘発領
域20に、内部に補修材9が充填され得る形で空隙5等
の補修材充填空間が形成されたモルタル管3を、前記ク
ラック誘発メジに沿って前記コンクリート壁体中に埋め
込む形で設けて構成したので、クラック誘発領域20に
おいてコンクリート壁体が、クラック誘発メジと補修材
充填空間の分だけ、断面欠損することが出来る。する
と、コンクリート壁体にコンクリートの乾燥収縮等によ
り内部応力が生じた際には、該応力が断面欠損部分であ
るクラック誘発領域に誘引された形で集中して、これに
よりクラック誘発領域にのみ限定された形でここに確実
にクラックが発生する。従って、モルタル管3の強度を
コンクリート壁体と同等をなす形で形成しておけば、こ
うしてクラック誘発領域におけるコンクリート壁体にク
ラックが形成される際に、モルタル管3も同時に破断し
て、該モルタル管3内部の補修材充填領域とクラックが
連通する。そこで、コンクリート壁体にコンクリートが
打設されて後適宜な時期に、モルタル管3の端部3b等
を介して補修材充填空間にセメントミルク等の適宜な補
修材9を注入すれば、該補修材9が補修材充填空間を介
してコンクリート壁体に形成されたクラックにも充填さ
れる形で、該コンクリート壁体中の全ての間隙が簡単に
充填閉塞される。従って、本発明によれば、擁壁、トン
ネル覆工等の構造物のコンクリート壁体部分において、
コンクリートの乾燥収縮によるクラックの発生を的確に
制御して、後にこれを確実に補修することにより、該コ
ンクリート壁体を堅牢な構造体にして、その高品質を維
持することが極めて効率的且つ簡単に出来る。また、前
記モルタル管3には該モルタル管3と内通する形の補助
翼管31を、該補助翼管31が前記クラック誘発領域2
0を跨ぐ形で接続装着して構成されると、モルタル管3
の補修材充填空間は補助翼管31の内空断面積分だけ拡
張することが出来る。そして、補助翼管31は、前記ク
ラック誘発メジと交差する方向に伸延する形でコンクリ
ート壁体におけるクラック誘発領域に配置されることか
ら、コンクリートの乾燥収縮により該コンクリート中に
生じる内部応力を該補助翼管内部の補修材充填空間を介
してクラック誘発領域中の更に一層限定した部分に的確
に集中させることが可能となる。従って、クラック誘発
領域に形成されるクラックの形成形態を、こういったコ
ンクリート壁体構造において最も構造的に負担のかから
ない方向に限定形成する形で、一層的確に制御して、そ
の補修を容易且つ確実なものにして、該コンクリート壁
体をさらに良質な構造体に仕上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート壁体の一例を示す図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1に示すコンクリート壁体に埋設されるモル
タル管の一例を示す図である。
【図4】コンクリート壁体の別の例を示す図である。
【図5】コンクリート壁体のさらに別の例を示す図であ
る。
【図6】図5の平面図である。
【図7】コンクリート壁体のさらに別の例を示す図であ
る。
【図8】図7の平面図である。
【図9】従来のコンクリート壁体におけるクラック抑制
方法を示す図である。
【符号の説明】
2……コンクリート壁体(壁体) 12……コンクリート壁体(二次覆工) 2a……表と裏の面(前後の面) 12a、12b……表と裏の面(内周面、外周面) 20……クラック誘発領域 21……クラック誘発メジ(メジ) 121……クラック誘発メジ(メジ) 3……モルタル管 5……補修材充填空間(空隙) 9……補修材 31……補助翼管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート壁体の表と裏の面を挾む形で
    クラック誘発領域を設け、 前記クラック誘発領域にクラック誘発メジを、前記コン
    クリート壁体の表と裏の面の少なくとも一方側から切欠
    き形成する形で設け、 前記クラック誘発領域に、内部に補修材が充填され得る
    形で補修材充填空間が形成されたモルタル管を、前記ク
    ラック誘発メジに沿って前記コンクリート壁体中に埋め
    込む形で設けて構成した、コンクリート壁体構造。
  2. 【請求項2】前記モルタル管には該モルタル管と内通す
    る形の補助翼管を、該補助翼管が前記クラック誘発領域
    を跨ぐ形で接続装着して構成される、請求項1記載のコ
    ンクリート壁体構造。
JP13624292A 1992-04-28 1992-04-28 コンクリート壁体構造 Pending JPH05306529A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007056521A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Shimizu Corp ひび割れ誘発目地構造
JP2009221681A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Taisei Corp コンクリート構造体の施工方法

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