JPH05309331A - プレス成形性、耐傷つき性、耐系錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板 - Google Patents
プレス成形性、耐傷つき性、耐系錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板Info
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- JPH05309331A JPH05309331A JP35277891A JP35277891A JPH05309331A JP H05309331 A JPH05309331 A JP H05309331A JP 35277891 A JP35277891 A JP 35277891A JP 35277891 A JP35277891 A JP 35277891A JP H05309331 A JPH05309331 A JP H05309331A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車車体に適用した場合、優れたプレス成
形性、耐傷つき性および耐外面錆性と、高度な鮮映性を
有する複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金
板を提供することにある。 【構成】板表面に、第1層として所定の付着量のクロメ
ート層を有し、第2層として、所定の割合のブロックウ
レタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤とを含み、必要に応じ
て、防錆添加剤、導電性物質を含む有機皮膜を有する複
合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板であ
る。ブロックウレタン変性エポキシ樹脂としては、エポ
キシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂
と、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートおよ
びブロック剤からなるブロックウレタンとを所定の割合
で混合したものが好ましい。
形性、耐傷つき性および耐外面錆性と、高度な鮮映性を
有する複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金
板を提供することにある。 【構成】板表面に、第1層として所定の付着量のクロメ
ート層を有し、第2層として、所定の割合のブロックウ
レタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤とを含み、必要に応じ
て、防錆添加剤、導電性物質を含む有機皮膜を有する複
合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板であ
る。ブロックウレタン変性エポキシ樹脂としては、エポ
キシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂
と、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートおよ
びブロック剤からなるブロックウレタンとを所定の割合
で混合したものが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車車体や家電製
品等に使用されるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性
および鮮映性に優れたアルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板に関するものである。
品等に使用されるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性
および鮮映性に優れたアルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車車体には鋼板が広く使用さ
れてきたが、近年、地球環境保護のために、自動車の燃
費向上を目的とした自動車車体の大幅な軽量化が強く求
められるようになった。このような背景に基づき、鋼板
に代わる自動車車体用のアルミニウム板、特にアルミニ
ウム合金板の開発が活発に行われており、既に一部の自
動車には採用されつつある。自動車車体にアルミニウム
合金板を適用した場合にも鋼板と同様のプレス成形性、
作業性(例えば、ハンドリング時の耐傷付き性)、塗装
後の品質特性(例えば耐糸錆性、鮮映性、塗料密着性)
が必要となるが、アルミニウム合金板をそのままの状態
で使用すると、鋼板と比較した場合十分な品質特性(例
えばプレス成形性、耐傷付き性、耐糸錆性)が得られな
い。
れてきたが、近年、地球環境保護のために、自動車の燃
費向上を目的とした自動車車体の大幅な軽量化が強く求
められるようになった。このような背景に基づき、鋼板
に代わる自動車車体用のアルミニウム板、特にアルミニ
ウム合金板の開発が活発に行われており、既に一部の自
動車には採用されつつある。自動車車体にアルミニウム
合金板を適用した場合にも鋼板と同様のプレス成形性、
作業性(例えば、ハンドリング時の耐傷付き性)、塗装
後の品質特性(例えば耐糸錆性、鮮映性、塗料密着性)
が必要となるが、アルミニウム合金板をそのままの状態
で使用すると、鋼板と比較した場合十分な品質特性(例
えばプレス成形性、耐傷付き性、耐糸錆性)が得られな
い。
【0003】従来、アルミニウム合金板のプレス成形
性、耐糸錆性を向上させる方法として、アルミニウム合
金板表面にクロメート層を形成させ、その上層に有機系
樹脂皮膜を形成させる方法(特開平3−140480
号)が提案されている。また、アルミニウム合金板では
ないが、鋼板の成形性を向上させる方法として、鋼板の
表面にクロメート層を形成させ、その上層にフッ素樹
脂、シリカを含有する有機系樹脂皮膜を形成させる方法
(特開昭63−162886号)、鋼板の表面にリン酸
塩皮膜やクロメート層を形成させ、その上層に導電性物
質、クロム化合物および潤滑剤を含有する樹脂皮膜を形
成させる方法(特開昭63−83172号)が提案され
ている。
性、耐糸錆性を向上させる方法として、アルミニウム合
金板表面にクロメート層を形成させ、その上層に有機系
樹脂皮膜を形成させる方法(特開平3−140480
号)が提案されている。また、アルミニウム合金板では
ないが、鋼板の成形性を向上させる方法として、鋼板の
表面にクロメート層を形成させ、その上層にフッ素樹
脂、シリカを含有する有機系樹脂皮膜を形成させる方法
(特開昭63−162886号)、鋼板の表面にリン酸
塩皮膜やクロメート層を形成させ、その上層に導電性物
質、クロム化合物および潤滑剤を含有する樹脂皮膜を形
成させる方法(特開昭63−83172号)が提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−140480号に示される方法では、耐糸錆性を向
上させることは可能ではあるものの、有機皮膜中に潤滑
剤を含んでいないためプレス成形性が不十分であり、鮮
映性、溶接性も十分でないという問題がある。また、特
開昭63−162886号に示されている方法をアルミ
ニウム合金板に適用した場合には、プレス成形性を向上
させることは可能であるが、有機皮膜のバインダーとし
てカルボキシル化ポリオレフィン系樹脂を使用している
ため、自動車車体に適用されているカチオン電着塗装と
の密着性が不十分であり、また、鮮映性、溶接性も十分
ではない。さらに、特開昭63−83172号に示され
る方法によれば、有機皮膜が導電性物質を含むため良好
な溶接性が得られるものの、有機皮膜のバインダーとし
て比較的疎水性の強いエポキシ樹脂を使用しているため
鮮映性が不十分であり、また、ワックス系の潤滑剤を使
用しているためプレス成形性も十分ではないという問題
がある。
3−140480号に示される方法では、耐糸錆性を向
上させることは可能ではあるものの、有機皮膜中に潤滑
剤を含んでいないためプレス成形性が不十分であり、鮮
映性、溶接性も十分でないという問題がある。また、特
開昭63−162886号に示されている方法をアルミ
ニウム合金板に適用した場合には、プレス成形性を向上
させることは可能であるが、有機皮膜のバインダーとし
てカルボキシル化ポリオレフィン系樹脂を使用している
ため、自動車車体に適用されているカチオン電着塗装と
の密着性が不十分であり、また、鮮映性、溶接性も十分
ではない。さらに、特開昭63−83172号に示され
る方法によれば、有機皮膜が導電性物質を含むため良好
な溶接性が得られるものの、有機皮膜のバインダーとし
て比較的疎水性の強いエポキシ樹脂を使用しているため
鮮映性が不十分であり、また、ワックス系の潤滑剤を使
用しているためプレス成形性も十分ではないという問題
がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、自動車車体に適用した場合、ハ
ンドリング時の板の傷つきが少なく、また、プレス工程
においては優れた成形性を有し、さらに、車体外板の外
面側における優れた耐外面錆性および高度な鮮映性を有
する複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板
の提供をその目的とする。
ためになされたもので、自動車車体に適用した場合、ハ
ンドリング時の板の傷つきが少なく、また、プレス工程
においては優れた成形性を有し、さらに、車体外板の外
面側における優れた耐外面錆性および高度な鮮映性を有
する複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板
の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
目的を達成するため、アルミニウム板およびアルミニウ
ム合金板に適用すべき皮膜構成について検討を重ね、以
下のような知見を得た。 有機皮膜にフッ素樹脂、グラファイト、窒化ホウ素等
の潤滑剤を添加し、表面に潤滑性を付与することにより
プレス成形性が向上すること 下地皮膜としてのクロメート皮膜により糸錆が抑制さ
れ、その上層の有機皮膜中にシリカやクロム酸塩等の防
錆添加剤を添加することにより、その効果がさらに顕著
となること アルミニウム板またはアルミニウム合金板の表面に有
機皮膜を形成させることにより溶接性が劣化するが、有
機皮膜に導電性物質を添加することにより、溶接性が改
善されること 高度な耐食性、カチオン電着塗料との密着性を実現す
るには、エポキシ樹脂を多官能アミンおよびモノイソシ
アネートで変性することが有効であること 硬化剤としてブロックウレタンにポリエチレングリコ
ールを導入することによって、有機皮膜に適度な親水性
が付与され、全面均一な電着塗膜の析出を促進すること
により、平滑な電着塗膜が得られ、優れた鮮映性が確保
されること 本発明はかかる知見に基づきなされたもので、以下のよ
うな構成からなることをその特徴とする。
目的を達成するため、アルミニウム板およびアルミニウ
ム合金板に適用すべき皮膜構成について検討を重ね、以
下のような知見を得た。 有機皮膜にフッ素樹脂、グラファイト、窒化ホウ素等
の潤滑剤を添加し、表面に潤滑性を付与することにより
プレス成形性が向上すること 下地皮膜としてのクロメート皮膜により糸錆が抑制さ
れ、その上層の有機皮膜中にシリカやクロム酸塩等の防
錆添加剤を添加することにより、その効果がさらに顕著
となること アルミニウム板またはアルミニウム合金板の表面に有
機皮膜を形成させることにより溶接性が劣化するが、有
機皮膜に導電性物質を添加することにより、溶接性が改
善されること 高度な耐食性、カチオン電着塗料との密着性を実現す
るには、エポキシ樹脂を多官能アミンおよびモノイソシ
アネートで変性することが有効であること 硬化剤としてブロックウレタンにポリエチレングリコ
ールを導入することによって、有機皮膜に適度な親水性
が付与され、全面均一な電着塗膜の析出を促進すること
により、平滑な電着塗膜が得られ、優れた鮮映性が確保
されること 本発明はかかる知見に基づきなされたもので、以下のよ
うな構成からなることをその特徴とする。
【0007】〔1〕 アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量%
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量%
【0008】〔2〕 アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの
有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸
錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板また
はアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量%
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの
有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸
錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板また
はアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量%
【0009】〔3〕 アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの
有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸
錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板また
はアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量%
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの
有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸
錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板また
はアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量%
【0010】〔4〕 アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.0
5〜2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷
つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミ
ニウム板またはアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量%
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂
と潤滑剤と防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.0
5〜2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷
つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミ
ニウム板またはアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量%
【0011】〔5〕 上記〔1〕、〔2〕、〔3〕また
は〔4〕に記載のアルミニウム板またはアルミニウム合
金板おいて、有機皮膜を構成する潤滑剤が、フッ素樹
脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる群より選ば
れる1種以上の潤滑剤からなるプレス成形性、耐傷つき
性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板。
は〔4〕に記載のアルミニウム板またはアルミニウム合
金板おいて、有機皮膜を構成する潤滑剤が、フッ素樹
脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる群より選ば
れる1種以上の潤滑剤からなるプレス成形性、耐傷つき
性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板。
【0012】〔6〕 上記〔2〕、〔4〕または〔5〕
に記載のアルミニウム板またはアルミニウム合金板おい
て、有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シリカ、クロム
酸塩からなる群より選ばれる1種以上の防錆添加剤から
なるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性
に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合
金板。
に記載のアルミニウム板またはアルミニウム合金板おい
て、有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シリカ、クロム
酸塩からなる群より選ばれる1種以上の防錆添加剤から
なるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性
に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合
金板。
【0013】〔7〕 上記〔6〕に記載のアルミニウム
板またはアルミニウム合金板おいて、有機皮膜を構成す
る防錆添加剤が、下記割合のシリカおよびクロム酸塩か
らなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映
性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム
合金板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比)
板またはアルミニウム合金板おいて、有機皮膜を構成す
る防錆添加剤が、下記割合のシリカおよびクロム酸塩か
らなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映
性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム
合金板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比)
【0014】〔8〕 上記〔1〕、〔2〕、〔3〕、
〔4〕、〔5〕、〔6〕または〔7〕に記載のアルミニ
ウム板またはアルミニウム合金板おいて、有機皮膜を構
成するブロックウレタン変性エポキシ樹脂が、エポキシ
樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)
に対し、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネート
およびブロック剤からなるブロックウレタン(B)をA
/B=95/5〜50/50の割合(重量比)で混合し
たブロックウレタン変性エポキシ樹脂であるプレス成形
性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被
覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板。
〔4〕、〔5〕、〔6〕または〔7〕に記載のアルミニ
ウム板またはアルミニウム合金板おいて、有機皮膜を構
成するブロックウレタン変性エポキシ樹脂が、エポキシ
樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)
に対し、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネート
およびブロック剤からなるブロックウレタン(B)をA
/B=95/5〜50/50の割合(重量比)で混合し
たブロックウレタン変性エポキシ樹脂であるプレス成形
性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被
覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板。
【0015】
〔9〕 アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
を含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜であって、且つ
前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂が、エポキシ樹
脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)に
対し、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートお
よびブロック剤からなるブロックウレタン(B)をA/
B=95/5〜50/50の割合(重量比)で混合した
ブロックウレタン変性エポキシ樹脂であり、前記潤滑剤
がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる1種以上の潤滑剤からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
ム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロ
ム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層
として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
を含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜であって、且つ
前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂が、エポキシ樹
脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)に
対し、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートお
よびブロック剤からなるブロックウレタン(B)をA/
B=95/5〜50/50の割合(重量比)で混合した
ブロックウレタン変性エポキシ樹脂であり、前記潤滑剤
がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる1種以上の潤滑剤からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
【0016】〔10〕 アルミニウム板またはアルミニ
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
り、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
り、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
【0017】〔11〕 アルミニウム板またはアルミニ
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
る有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐
糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板。
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
る有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐
糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板。
【0018】〔12〕 アルミニウム板またはアルミニ
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μm
の有機皮膜であって、且つ前記ブロックウレタン変性エ
ポキシ樹脂が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した
変性エポキシ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコー
ル、ポリイソシアネートおよびブロック剤からなるブロ
ックウレタン(B)をA/B=95/5〜50/50の
割合(重量比)で混合したブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂であり、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイト
および窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤
滑剤からなり、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
ウム合金板表面に、第1層としてクロメート層を金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2
層として、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μm
の有機皮膜であって、且つ前記ブロックウレタン変性エ
ポキシ樹脂が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した
変性エポキシ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコー
ル、ポリイソシアネートおよびブロック剤からなるブロ
ックウレタン(B)をA/B=95/5〜50/50の
割合(重量比)で混合したブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂であり、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイト
および窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤
滑剤からなり、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
【0019】〔13〕 上記〔1〕、〔2〕、〔3〕、
〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、
〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、
〔9〕、
〔10〕、〔11〕または〔12〕に記載のアルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板おいて、アルミニウム板
またはアルミニウム合金板表面の酸化膜厚が100Å以
下であるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
〔10〕、〔11〕または〔12〕に記載のアルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板おいて、アルミニウム板
またはアルミニウム合金板表面の酸化膜厚が100Å以
下であるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。
【0020】
【作用】本発明において使用される原板には、工業用の
純アルミニウム板と、銅、マンガン、珪素、マグネシウ
ム、亜鉛、クロム、ニッケル等の1種以上の合金元素を
含有するアルミニウム合金板とがあり、このアルミニウ
ム板、アルミニウム合金板としては、例えば、JIS 105
0、1100、1085、1200、2002、2117、2036、2037、203
8、3004、5052、5182、6009、6010、6015、6015、601
6、6111等がある。なお、説明の便宜のため、この「作
用」の項の説明では上述した純アルミニウム板およびア
ルミニウム合金板を総称して単に「アルミニウム板」と
いう。
純アルミニウム板と、銅、マンガン、珪素、マグネシウ
ム、亜鉛、クロム、ニッケル等の1種以上の合金元素を
含有するアルミニウム合金板とがあり、このアルミニウ
ム板、アルミニウム合金板としては、例えば、JIS 105
0、1100、1085、1200、2002、2117、2036、2037、203
8、3004、5052、5182、6009、6010、6015、6015、601
6、6111等がある。なお、説明の便宜のため、この「作
用」の項の説明では上述した純アルミニウム板およびア
ルミニウム合金板を総称して単に「アルミニウム板」と
いう。
【0021】圧延・焼鈍後のアルミニウム板の表面に
は、厚さが数百Å程度の酸化膜が形成されており、この
酸化膜は、アルミニウム板を溶接する際に通電性を阻害
し、溶接性を著しく劣化させるため、アルカリ水溶液等
により溶解・除去することが好ましい。酸化膜厚が10
0Å以下であれば良好な溶接性が確保でき、特に高度な
溶接性を得るためには、酸化膜厚を80Å以下とするこ
とが好ましい。
は、厚さが数百Å程度の酸化膜が形成されており、この
酸化膜は、アルミニウム板を溶接する際に通電性を阻害
し、溶接性を著しく劣化させるため、アルカリ水溶液等
により溶解・除去することが好ましい。酸化膜厚が10
0Å以下であれば良好な溶接性が確保でき、特に高度な
溶接性を得るためには、酸化膜厚を80Å以下とするこ
とが好ましい。
【0022】このようなアルミニウム板の表面に形成さ
れるクロメート層は、クロメート層中に含まれる6価ク
ロムのクロム酸イオンによる不動態効果と、クロム酸イ
オンの還元生成物である3価クロムのクロム水和酸化物
皮膜が表面を被覆することによりアノード面積が減少す
る効果、さらに3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が水
や酸素の拡散障壁となる効果によりアルミニウム板の腐
食を抑制する。このクロメート皮膜の付着量は、金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2とする。付着量が1m
g/m2未満では十分な耐糸錆性を期待することができ
ず、一方、150mg/m2を超えると溶接性が劣化す
る。また、さらに高度な耐糸錆性、溶接性を得るために
は、5〜100mg/m2の範囲とすることが好まし
い。
れるクロメート層は、クロメート層中に含まれる6価ク
ロムのクロム酸イオンによる不動態効果と、クロム酸イ
オンの還元生成物である3価クロムのクロム水和酸化物
皮膜が表面を被覆することによりアノード面積が減少す
る効果、さらに3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が水
や酸素の拡散障壁となる効果によりアルミニウム板の腐
食を抑制する。このクロメート皮膜の付着量は、金属ク
ロム換算で1〜150mg/m2とする。付着量が1m
g/m2未満では十分な耐糸錆性を期待することができ
ず、一方、150mg/m2を超えると溶接性が劣化す
る。また、さらに高度な耐糸錆性、溶接性を得るために
は、5〜100mg/m2の範囲とすることが好まし
い。
【0023】このクロメート皮膜を形成するためのクロ
メート処理としては、反応型、電解型、塗布型のいずれ
の方法も適用可能である。耐糸錆性の観点からは、クロ
メート皮膜中に6価クロムのクロム酸イオンを多く含有
する塗布型が好ましい。塗布型クロメート処理は、部分
的に還元されたクロム酸水溶液を主成分とし、これに下
記〜の成分の中から必要に応じて1種以上を添加さ
れた処理液をアルミニウム板に塗布し、水洗することな
く乾燥させる。 水溶性または水分散性のアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の有機樹脂 シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物
コロイド類および/または粉末 モリブデン酸、タングステン酸、バナジン酸等の酸お
よび/またはその塩類 りん酸、ポリりん酸等のりん酸類 ジルコニウムフッ化物、ケイフッ化物、チタンフッ化
物等のフッ化物 亜鉛イオン等の金属イオン りん化鉄、アンチモンドープ型酸化錫等の導電性微粉
末 塗布型クロメート処理は、通常、ロールコーター法によ
り処理液を塗布するが、浸漬法やスプレー法により塗布
したのちに、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量
を調整することも可能である。
メート処理としては、反応型、電解型、塗布型のいずれ
の方法も適用可能である。耐糸錆性の観点からは、クロ
メート皮膜中に6価クロムのクロム酸イオンを多く含有
する塗布型が好ましい。塗布型クロメート処理は、部分
的に還元されたクロム酸水溶液を主成分とし、これに下
記〜の成分の中から必要に応じて1種以上を添加さ
れた処理液をアルミニウム板に塗布し、水洗することな
く乾燥させる。 水溶性または水分散性のアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の有機樹脂 シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物
コロイド類および/または粉末 モリブデン酸、タングステン酸、バナジン酸等の酸お
よび/またはその塩類 りん酸、ポリりん酸等のりん酸類 ジルコニウムフッ化物、ケイフッ化物、チタンフッ化
物等のフッ化物 亜鉛イオン等の金属イオン りん化鉄、アンチモンドープ型酸化錫等の導電性微粉
末 塗布型クロメート処理は、通常、ロールコーター法によ
り処理液を塗布するが、浸漬法やスプレー法により塗布
したのちに、エアナイフ法やロール絞り法により塗布量
を調整することも可能である。
【0024】クロメート層の上層に第2層として形成さ
れる有機皮膜は、所定量のブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂と潤滑剤とを含んでおり、クロメート層中の6価
のクロム酸イオンの腐食環境中への過剰な溶出を抑制し
て防食効果を持続させるとともに、潤滑剤によりプレス
加工時のアルミニウム板の良好な潤滑特性が得られる。
また、必要に応じて有機皮膜にシリカやクロム酸塩等の
防錆添加剤を添加することにより耐糸錆性がより向上
し、また、導電性物質を添加することにより有機皮膜に
適度な導電性が付与され、良好な溶接性が得られる。
れる有機皮膜は、所定量のブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂と潤滑剤とを含んでおり、クロメート層中の6価
のクロム酸イオンの腐食環境中への過剰な溶出を抑制し
て防食効果を持続させるとともに、潤滑剤によりプレス
加工時のアルミニウム板の良好な潤滑特性が得られる。
また、必要に応じて有機皮膜にシリカやクロム酸塩等の
防錆添加剤を添加することにより耐糸錆性がより向上
し、また、導電性物質を添加することにより有機皮膜に
適度な導電性が付与され、良好な溶接性が得られる。
【0025】ウレタン変性エポキシ樹脂を構成するエポ
キシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、ノボラック等をグリシジルエーテル化したエポキシ
樹脂、ビスフェノールAにプロピレンオキサイドまたは
エチレンオキサイドを付加しグリシジルエーテル化した
エポキシ樹脂等を用いることができる。また、脂肪族エ
ポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリエーテル系エポ
キシ樹脂も用いることができ、これらのエポキシ樹脂を
2種以上併用することも可能である。ここで、エポキシ
樹脂のエポキシ当量は耐糸錆性の観点から400以上の
ものが好ましい。
キシ樹脂としては、ビスフェノールA、ビスフェノール
F、ノボラック等をグリシジルエーテル化したエポキシ
樹脂、ビスフェノールAにプロピレンオキサイドまたは
エチレンオキサイドを付加しグリシジルエーテル化した
エポキシ樹脂等を用いることができる。また、脂肪族エ
ポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリエーテル系エポ
キシ樹脂も用いることができ、これらのエポキシ樹脂を
2種以上併用することも可能である。ここで、エポキシ
樹脂のエポキシ当量は耐糸錆性の観点から400以上の
ものが好ましい。
【0026】変性エポキシ樹脂としては、耐食性およ
び、カチオン電着塗料との密着性という面から、エポキ
シ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂が最
も好ましい。エポキシ樹脂のグリシジル基と多官能アミ
ンを反応させることで変性エポキシ樹脂が得られる。多
官能アミンとしては、エタノールアミン、プロパノール
アミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミン等
の1級アルカノールアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン、オクチルアミン、デシルアミン等の1級アルキル
アミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、テ
トラエチレンペンタミン、キシレンジアミン、アミノエ
チルピペラジン、ノルボルナンジアミノメチル等の1分
子中に活性水素を2個以上有するものが挙げられ、これ
らアミンを2種以上併用することも可能である。多官能
アミンとしてはアルカノールアミンが耐糸錆性および塗
料密着性の点から最も好ましい。
び、カチオン電着塗料との密着性という面から、エポキ
シ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂が最
も好ましい。エポキシ樹脂のグリシジル基と多官能アミ
ンを反応させることで変性エポキシ樹脂が得られる。多
官能アミンとしては、エタノールアミン、プロパノール
アミン、イソプロパノールアミン、ブタノールアミン等
の1級アルカノールアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン、オクチルアミン、デシルアミン等の1級アルキル
アミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、テ
トラエチレンペンタミン、キシレンジアミン、アミノエ
チルピペラジン、ノルボルナンジアミノメチル等の1分
子中に活性水素を2個以上有するものが挙げられ、これ
らアミンを2種以上併用することも可能である。多官能
アミンとしてはアルカノールアミンが耐糸錆性および塗
料密着性の点から最も好ましい。
【0027】なお、グリシジル基に対しアミンの活性水
素が過剰であり、変性エポキシ樹脂中にアミンの活性水
素が存在する。そして、この活性水素とモノイソシアネ
−トを反応させることは何ら差し支えなく、これにより
耐食性が一段と向上する効果がある。変性エポキシ樹脂
の合成例としては、エポキシ樹脂のグリシジル基に対し
多官能アミンの活性水素を1.1〜1.8倍当量となる
ように両者を混合し、70〜150℃で4〜10時間反
応させ、さらにモノイソシアネートを残存するアミンの
活性水素に対し0.7〜2.0倍当量となるように添加
し、30〜100℃で反応を継続する例が挙げられる。
素が過剰であり、変性エポキシ樹脂中にアミンの活性水
素が存在する。そして、この活性水素とモノイソシアネ
−トを反応させることは何ら差し支えなく、これにより
耐食性が一段と向上する効果がある。変性エポキシ樹脂
の合成例としては、エポキシ樹脂のグリシジル基に対し
多官能アミンの活性水素を1.1〜1.8倍当量となる
ように両者を混合し、70〜150℃で4〜10時間反
応させ、さらにモノイソシアネートを残存するアミンの
活性水素に対し0.7〜2.0倍当量となるように添加
し、30〜100℃で反応を継続する例が挙げられる。
【0028】本発明のブロックウレタンとは、イソシア
ネート化合物の活性の強いイソシアネート基を適当な化
合物で保護し不活性としたもので、加熱すればブロック
剤が解離し容易にイソシアネート基の活性を再生するも
のである。すなわち、変性エポキシ樹脂の硬化剤として
の役割を持つ。本発明者らは、ブロックウレタンにポリ
エチレングリコールを導入することによって、有機皮膜
に適度な親水性が付与される結果、カチオン電着塗装時
に有機皮膜中へ全面均一に水が浸透し、これによって均
一な電着塗膜の析出が起こり、平滑な電着塗膜が得られ
ることを見い出した。したがって、ブロックウレタンと
しては、ポリエチレングリコールを導入したもの、すな
わち、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートお
よびブロック剤からなるものが最も好ましい。
ネート化合物の活性の強いイソシアネート基を適当な化
合物で保護し不活性としたもので、加熱すればブロック
剤が解離し容易にイソシアネート基の活性を再生するも
のである。すなわち、変性エポキシ樹脂の硬化剤として
の役割を持つ。本発明者らは、ブロックウレタンにポリ
エチレングリコールを導入することによって、有機皮膜
に適度な親水性が付与される結果、カチオン電着塗装時
に有機皮膜中へ全面均一に水が浸透し、これによって均
一な電着塗膜の析出が起こり、平滑な電着塗膜が得られ
ることを見い出した。したがって、ブロックウレタンと
しては、ポリエチレングリコールを導入したもの、すな
わち、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートお
よびブロック剤からなるものが最も好ましい。
【0029】ポリエチレングリコールは、一般式
【化1】 で表わされ、分子量は400以上である。また、さらに
好ましい分子量は1500以上である。ポリエチレング
リコールを用いると、有機皮膜に適度な親水性が付与さ
れる結果、カチオン電着塗料とのなじみが向上して平滑
な電着塗装面が得られ、中・上塗り塗装後の優れた鮮映
性が得られる。
好ましい分子量は1500以上である。ポリエチレング
リコールを用いると、有機皮膜に適度な親水性が付与さ
れる結果、カチオン電着塗料とのなじみが向上して平滑
な電着塗装面が得られ、中・上塗り塗装後の優れた鮮映
性が得られる。
【0030】ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族イソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート等の芳香族イソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジ
イソシアネートメチル等の脂環族イソシアネート、およ
びこれらの混合物、多核体を用いることができる。ブロ
ック剤としてはフェノール等のフェノール系化合物、ε
−カプロラクタム等のラクタム系化合物、メチルエチル
ケトオキシム等のオキシム系化合物、エチレンイミン等
のイミン系化合物を用いることができ、また、これら2
種以上の混合物を使用することも可能である。
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族イソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート等の芳香族イソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジ
イソシアネートメチル等の脂環族イソシアネート、およ
びこれらの混合物、多核体を用いることができる。ブロ
ック剤としてはフェノール等のフェノール系化合物、ε
−カプロラクタム等のラクタム系化合物、メチルエチル
ケトオキシム等のオキシム系化合物、エチレンイミン等
のイミン系化合物を用いることができ、また、これら2
種以上の混合物を使用することも可能である。
【0031】ブロックウレタンは、ポリイソシアネート
のイソシアネート基がポリオールの水酸基に対し過剰と
なるように両者を混合・反応させることによりプレポリ
マーを合成し、さらにこのプレポリマーの残存イソシア
ネート基をブロック剤で保護することで得られる。な
お、これらの反応温度は30〜100℃である。
のイソシアネート基がポリオールの水酸基に対し過剰と
なるように両者を混合・反応させることによりプレポリ
マーを合成し、さらにこのプレポリマーの残存イソシア
ネート基をブロック剤で保護することで得られる。な
お、これらの反応温度は30〜100℃である。
【0032】本発明のブロックウレタン変性エポキシ樹
脂は、前述の変性エポキシ樹脂とブロックウレタンとを
混合し、得ることができる。上述のようにブロックウレ
タン変性エポキシ樹脂としては、エポキシ樹脂を多官能
アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)とポリエチレ
ングリコール、ポリイソシアネートおよびブロック剤か
らなるブロックウレタンとを混合したものが、耐食性、
塗装密着性および鮮映性の点から最も好ましく、この場
合の混合割合は、A/B=95/5〜50/50の範囲
が好ましい。変性エポキシ樹脂(A)の割合が95/5
を超えると中・上塗り塗装後の鮮映性が劣化し問題があ
る。また、変性エポキシ樹脂(A)の割合が50/50
未満では耐糸錆性が劣化する。さらに高度な鮮映性、耐
糸錆性を得るためには、A/B=90/10〜60/4
0の範囲が好ましい。
脂は、前述の変性エポキシ樹脂とブロックウレタンとを
混合し、得ることができる。上述のようにブロックウレ
タン変性エポキシ樹脂としては、エポキシ樹脂を多官能
アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)とポリエチレ
ングリコール、ポリイソシアネートおよびブロック剤か
らなるブロックウレタンとを混合したものが、耐食性、
塗装密着性および鮮映性の点から最も好ましく、この場
合の混合割合は、A/B=95/5〜50/50の範囲
が好ましい。変性エポキシ樹脂(A)の割合が95/5
を超えると中・上塗り塗装後の鮮映性が劣化し問題があ
る。また、変性エポキシ樹脂(A)の割合が50/50
未満では耐糸錆性が劣化する。さらに高度な鮮映性、耐
糸錆性を得るためには、A/B=90/10〜60/4
0の範囲が好ましい。
【0033】ブロックウレタン変性エポキシ樹脂の有機
皮膜中への配合量は、30〜80wt%とする。30w
t%未満では、樹脂のバインダーとしての機能が不十分
となり、有機皮膜が脆くなるため塗料密着性および耐傷
付き性が劣る。一方、80wt%を超えると、ブロック
ウレタン変性エポキシ樹脂骨格中の水酸基がプレスの金
型と密着し、成形性が劣化する。また、さらに高度な塗
料密着性、耐傷つき性およびプレス成形性を満足させる
ためには、40〜70wt%の範囲が好ましい。
皮膜中への配合量は、30〜80wt%とする。30w
t%未満では、樹脂のバインダーとしての機能が不十分
となり、有機皮膜が脆くなるため塗料密着性および耐傷
付き性が劣る。一方、80wt%を超えると、ブロック
ウレタン変性エポキシ樹脂骨格中の水酸基がプレスの金
型と密着し、成形性が劣化する。また、さらに高度な塗
料密着性、耐傷つき性およびプレス成形性を満足させる
ためには、40〜70wt%の範囲が好ましい。
【0034】次に、本発明では有機皮膜中に潤滑剤を添
加することにより、プレスの金型とアルミニウム板とが
凝着することを抑制し、プレス成形性を向上させること
ができる。有機皮膜中への潤滑剤の添加量は5〜60w
t%とする。潤滑剤の添加量が5wt%未満では十分な
プレス成形性を期待することができず、一方、60wt
%を超えるとカチオン電着塗料との密着性が劣化する。
また、さらに高度なプレス成形性、塗料密着性を満足さ
せるためには、10〜50wt%の範囲が好ましい。
加することにより、プレスの金型とアルミニウム板とが
凝着することを抑制し、プレス成形性を向上させること
ができる。有機皮膜中への潤滑剤の添加量は5〜60w
t%とする。潤滑剤の添加量が5wt%未満では十分な
プレス成形性を期待することができず、一方、60wt
%を超えるとカチオン電着塗料との密着性が劣化する。
また、さらに高度なプレス成形性、塗料密着性を満足さ
せるためには、10〜50wt%の範囲が好ましい。
【0035】潤滑剤が粒子状のものである場合、その平
均粒子径は0.1〜9μmの範囲が好ましい。有機皮膜
中に添加された潤滑剤は、有機皮膜表面に適度に露出す
ることにより表面の摩擦係数を低下させ、板に潤滑性を
付与すると考えられることから、0.1μm未満では潤
滑剤が有機皮膜表面に適度に露出することができず、プ
レス成形性が劣化する。一方、9μmを超えると、電着
塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。
均粒子径は0.1〜9μmの範囲が好ましい。有機皮膜
中に添加された潤滑剤は、有機皮膜表面に適度に露出す
ることにより表面の摩擦係数を低下させ、板に潤滑性を
付与すると考えられることから、0.1μm未満では潤
滑剤が有機皮膜表面に適度に露出することができず、プ
レス成形性が劣化する。一方、9μmを超えると、電着
塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。
【0036】本発明で使用する潤滑剤としては、フッ素
樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン
−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、四フ
ッ化エチレン−エチレン共重合樹脂、三フッ化塩化エチ
レン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂)、グラファイト、窒
化ホウ素、ポリエチレン樹脂、二硫化モリブデン、油性
潤滑剤、フッ化カーボン、極圧剤等の微粉末、液体、コ
ロイドを使用することができる。プレス成形性の観点か
らは、フッ素樹脂、グラファイト、窒化硼素が優れてお
り、特にフッ素樹脂の中でも四フッ化エチレン樹脂が最
も好ましい。
樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレ
ン−六フッ化プロピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン
−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、四フ
ッ化エチレン−エチレン共重合樹脂、三フッ化塩化エチ
レン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂)、グラファイト、窒
化ホウ素、ポリエチレン樹脂、二硫化モリブデン、油性
潤滑剤、フッ化カーボン、極圧剤等の微粉末、液体、コ
ロイドを使用することができる。プレス成形性の観点か
らは、フッ素樹脂、グラファイト、窒化硼素が優れてお
り、特にフッ素樹脂の中でも四フッ化エチレン樹脂が最
も好ましい。
【0037】次に、本発明では耐糸錆性の向上を目的と
して、有機皮膜中に防錆添加剤を3〜50wt%の範囲
で添加することができる。防錆添加剤が3wt%未満で
は耐糸錆性の向上効果が不十分であり、一方、50wt
%を超えるとプレス成型時に皮膜の剥離が起こり成形性
を劣化させる。また、さらに高度な耐糸錆性、成形性を
満足させるためには、5〜40wt%の範囲が好まし
い。
して、有機皮膜中に防錆添加剤を3〜50wt%の範囲
で添加することができる。防錆添加剤が3wt%未満で
は耐糸錆性の向上効果が不十分であり、一方、50wt
%を超えるとプレス成型時に皮膜の剥離が起こり成形性
を劣化させる。また、さらに高度な耐糸錆性、成形性を
満足させるためには、5〜40wt%の範囲が好まし
い。
【0038】本発明で使用する防錆添加剤としては、シ
リカ、クロム酸塩、トリポリりん酸二水素アルミニウ
ム、りんモリブデン酸アルミニウム、りん酸亜鉛等の微
粉末やコロイドを使用することができる。耐糸錆性の観
点からは、シリカ、クロム酸塩が好ましい。シリカは腐
食環境中に微量に溶解し、ケイ酸イオンが皮膜形成型腐
食抑制剤として機能することにより、防食効果が発揮さ
れるものと推定される。また、クロム酸塩は腐食環境中
で微量に溶解することにより、6価のクロム酸イオンを
放出し、クロメート層と同様の機構でアルミニウム板の
腐食を抑制するものと考えられる。
リカ、クロム酸塩、トリポリりん酸二水素アルミニウ
ム、りんモリブデン酸アルミニウム、りん酸亜鉛等の微
粉末やコロイドを使用することができる。耐糸錆性の観
点からは、シリカ、クロム酸塩が好ましい。シリカは腐
食環境中に微量に溶解し、ケイ酸イオンが皮膜形成型腐
食抑制剤として機能することにより、防食効果が発揮さ
れるものと推定される。また、クロム酸塩は腐食環境中
で微量に溶解することにより、6価のクロム酸イオンを
放出し、クロメート層と同様の機構でアルミニウム板の
腐食を抑制するものと考えられる。
【0039】シリカとクロム酸塩を複合添加することに
よりさらに高度な耐糸錆性を得ることが可能となる。す
なわち、有機皮膜中にシリカおよびクロム酸塩をシリカ
/クロム酸塩の重量比で90/10〜10/90の範囲
で添加することにより、双方の防食効果の相乗効果によ
って最も優れた耐糸錆性が得られる。クロム酸塩に対す
るシリカの割合が90/10を超えても、また、10/
90未満でも相乗効果が不十分となり、耐糸錆性がやや
劣る。
よりさらに高度な耐糸錆性を得ることが可能となる。す
なわち、有機皮膜中にシリカおよびクロム酸塩をシリカ
/クロム酸塩の重量比で90/10〜10/90の範囲
で添加することにより、双方の防食効果の相乗効果によ
って最も優れた耐糸錆性が得られる。クロム酸塩に対す
るシリカの割合が90/10を超えても、また、10/
90未満でも相乗効果が不十分となり、耐糸錆性がやや
劣る。
【0040】本発明で使用するシリカとしては、乾式シ
リカ(例えば、日本アエロジル株製のAEROSIL 130、
AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AE
ROSIL R972、AEROSIL R811、AEROSIL R805
等)、オルガノシリカゾル(例えば、日産化学工業株製
のMA−ST、IPA−ST、NBA−ST、IBA−
ST、EG−ST、XBA−ST、ETC−ST、DM
AC−ST等)、沈降法湿式シリカ(例えば、徳山曹達
株製のT−32(S)、K−41、F−80等)、ゲル
法湿式シリカ(例えば、富士デヴィソン化学株製のサイ
ロイド244、サイロイド150、サイロイド72、サ
イロイド65、SHIELDEX等)などを適用するこ
とができる。また、上記のシリカを2種以上混合して使
用することも可能である。
リカ(例えば、日本アエロジル株製のAEROSIL 130、
AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AE
ROSIL R972、AEROSIL R811、AEROSIL R805
等)、オルガノシリカゾル(例えば、日産化学工業株製
のMA−ST、IPA−ST、NBA−ST、IBA−
ST、EG−ST、XBA−ST、ETC−ST、DM
AC−ST等)、沈降法湿式シリカ(例えば、徳山曹達
株製のT−32(S)、K−41、F−80等)、ゲル
法湿式シリカ(例えば、富士デヴィソン化学株製のサイ
ロイド244、サイロイド150、サイロイド72、サ
イロイド65、SHIELDEX等)などを適用するこ
とができる。また、上記のシリカを2種以上混合して使
用することも可能である。
【0041】シリカ表面のシラノール基をメチル基等で
置換することにより表面を疎水化した疎水性シリカをブ
ロックウレタン変性エポキシ樹脂に添加した場合には、
有機皮膜と水系の塗料であるカチオン電着塗料とのなじ
みが悪くなり、平滑な電着塗装面が得られないことか
ら、中・上塗り塗装後の鮮映性が劣る。したがって、優
れた鮮映性を得るためには、表面を疎水化していないシ
リカの方が好ましい。また、本発明においてはシリカの
防食効果をさらに向上させる方法として、シリカを腐食
抑制作用を有するカチオン(例えば、カルシウム、亜
鉛、コバルト、鉛、ストロンチウム、リチウム、バリウ
ム、マンガン)によりイオン交換したシリカを用いるこ
とができる。これらのカチオンは、腐食環境中において
プロトンとイオン交換し、シリカから放出されることに
より、金属表面で安定な腐食生成物を形成し、腐食を抑
制するものと考えられる。
置換することにより表面を疎水化した疎水性シリカをブ
ロックウレタン変性エポキシ樹脂に添加した場合には、
有機皮膜と水系の塗料であるカチオン電着塗料とのなじ
みが悪くなり、平滑な電着塗装面が得られないことか
ら、中・上塗り塗装後の鮮映性が劣る。したがって、優
れた鮮映性を得るためには、表面を疎水化していないシ
リカの方が好ましい。また、本発明においてはシリカの
防食効果をさらに向上させる方法として、シリカを腐食
抑制作用を有するカチオン(例えば、カルシウム、亜
鉛、コバルト、鉛、ストロンチウム、リチウム、バリウ
ム、マンガン)によりイオン交換したシリカを用いるこ
とができる。これらのカチオンは、腐食環境中において
プロトンとイオン交換し、シリカから放出されることに
より、金属表面で安定な腐食生成物を形成し、腐食を抑
制するものと考えられる。
【0042】シリカの比表面積としては、20〜100
0m2/g(BET法)の範囲が好ましい。比表面積が
20m2/g未満では耐糸錆性の向上効果が乏しく、ま
た、電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。一
方、比表面積が1000m2/gを超えると、シリカを
添加した塗料組成物のチキソトロピー性が強くなり、ロ
ールコーター等で塗布する際の作業性が低下する。
0m2/g(BET法)の範囲が好ましい。比表面積が
20m2/g未満では耐糸錆性の向上効果が乏しく、ま
た、電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。一
方、比表面積が1000m2/gを超えると、シリカを
添加した塗料組成物のチキソトロピー性が強くなり、ロ
ールコーター等で塗布する際の作業性が低下する。
【0043】本発明で使用するクロム酸塩としては、ク
ロム酸バリウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチ
ウム(SrCrO4)、クロム酸カルシウム(CaCr
O4)、クロム酸亜鉛(ZnCrO4・4Zn(O
H)2)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4ZnO・4
CrO3・3H2O)、クロム酸鉛(PbCrO4)等を
使用することができる。また、上記のクロム酸塩を2種
以上混合して使用することも可能である。但し、耐糸錆
性の観点からは、長期にわたって6価のクロム酸イオン
による自己修復効果の期待できるクロム酸バリウム、ク
ロム酸ストロンチウムが好ましい。また、自動車の塗装
前処理工程において、有機皮膜中に添加したクロム酸塩
からの水可溶性クロムの溶出をできるだけ少なくすると
いう観点からは、水に対する溶解度の小さいクロム酸バ
リウムが好ましい。クロム酸塩の平均粒子径としては、
0.1〜1μmの範囲が好ましく、0.1μm未満では
クロム酸塩の水に対する溶解性が過剰となるため、6価
のクロム酸イオンによる自己修復効果の持続性が無くな
り、一方、1μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下
し鮮映性が劣化する。
ロム酸バリウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチ
ウム(SrCrO4)、クロム酸カルシウム(CaCr
O4)、クロム酸亜鉛(ZnCrO4・4Zn(O
H)2)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4ZnO・4
CrO3・3H2O)、クロム酸鉛(PbCrO4)等を
使用することができる。また、上記のクロム酸塩を2種
以上混合して使用することも可能である。但し、耐糸錆
性の観点からは、長期にわたって6価のクロム酸イオン
による自己修復効果の期待できるクロム酸バリウム、ク
ロム酸ストロンチウムが好ましい。また、自動車の塗装
前処理工程において、有機皮膜中に添加したクロム酸塩
からの水可溶性クロムの溶出をできるだけ少なくすると
いう観点からは、水に対する溶解度の小さいクロム酸バ
リウムが好ましい。クロム酸塩の平均粒子径としては、
0.1〜1μmの範囲が好ましく、0.1μm未満では
クロム酸塩の水に対する溶解性が過剰となるため、6価
のクロム酸イオンによる自己修復効果の持続性が無くな
り、一方、1μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下
し鮮映性が劣化する。
【0044】次に、本発明において有機皮膜中に導電性
物質を添加することにより、有機皮膜に適度な導電性が
付与され、溶接性を向上させることができる。有機皮膜
中への導電性物質の添加量は2〜40wt%とする。2
wt%未満では有機皮膜の導電性が不足するため、溶接
性がやや劣り、一方、40wt%を超えると有機皮膜中
の導電性物質が腐食環境下において酸素還元反応の起点
となり、耐糸錆性を劣化させる。また、さらに高度な溶
接性、耐糸錆性を満足させるためには、3〜30wt%
の範囲が好ましい。導電性物質の平均粒子径としては、
0.01〜9μmの範囲が好ましく、0.01μm未満
では導電性物質の粒子どうしの立体的な接触が困難にな
り、十分な導電性を発揮することができない。一方、9
μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下し、鮮映性が
劣化する。
物質を添加することにより、有機皮膜に適度な導電性が
付与され、溶接性を向上させることができる。有機皮膜
中への導電性物質の添加量は2〜40wt%とする。2
wt%未満では有機皮膜の導電性が不足するため、溶接
性がやや劣り、一方、40wt%を超えると有機皮膜中
の導電性物質が腐食環境下において酸素還元反応の起点
となり、耐糸錆性を劣化させる。また、さらに高度な溶
接性、耐糸錆性を満足させるためには、3〜30wt%
の範囲が好ましい。導電性物質の平均粒子径としては、
0.01〜9μmの範囲が好ましく、0.01μm未満
では導電性物質の粒子どうしの立体的な接触が困難にな
り、十分な導電性を発揮することができない。一方、9
μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下し、鮮映性が
劣化する。
【0045】導電性物質としては、リン化鉄、グラファ
イト、アンチモンドープ型酸化錫、アンチモンドープ型
酸化インジウム、アンチモンドープ型酸化錫被覆酸化チ
タン、カーボンブラック、チタンブラック、金属粉末等
を使用することができる。また、上記の導電性物質を2
種以上混合して使用することも可能である。耐糸錆性に
及ぼす影響および導電性の観点からは、リン化鉄が最も
好ましい。
イト、アンチモンドープ型酸化錫、アンチモンドープ型
酸化インジウム、アンチモンドープ型酸化錫被覆酸化チ
タン、カーボンブラック、チタンブラック、金属粉末等
を使用することができる。また、上記の導電性物質を2
種以上混合して使用することも可能である。耐糸錆性に
及ぼす影響および導電性の観点からは、リン化鉄が最も
好ましい。
【0046】なお、本発明では上述した潤滑剤、防錆添
加剤及び導電性物質がブロックウレタン変性エポキシ樹
脂中への主な添加剤成分となるが、これに加えて、シラ
ンカップリング剤、着色顔料(例えば、縮合多環系有機
顔料、フタロシアニン系有機顔料等)、着色染料(例え
ば、アゾ系染料、アゾ系金属錯塩染料等)、界面活性剤
等の1種以上を配合することも可能である。
加剤及び導電性物質がブロックウレタン変性エポキシ樹
脂中への主な添加剤成分となるが、これに加えて、シラ
ンカップリング剤、着色顔料(例えば、縮合多環系有機
顔料、フタロシアニン系有機顔料等)、着色染料(例え
ば、アゾ系染料、アゾ系金属錯塩染料等)、界面活性剤
等の1種以上を配合することも可能である。
【0047】以上述べた本発明の有機皮膜は、その膜厚
を0.05〜2μmとする。膜厚が0.05μm未満で
は十分な耐糸錆性、潤滑性、耐傷つき性を期待すること
ができず、一方、2μmを超えると溶接性や鮮映性が劣
化する。また、さらに高度な耐糸錆性、潤滑性、耐傷つ
き性、溶接性、鮮映性を満足させるためには、0.1〜
1.5μmの範囲が好ましい。
を0.05〜2μmとする。膜厚が0.05μm未満で
は十分な耐糸錆性、潤滑性、耐傷つき性を期待すること
ができず、一方、2μmを超えると溶接性や鮮映性が劣
化する。また、さらに高度な耐糸錆性、潤滑性、耐傷つ
き性、溶接性、鮮映性を満足させるためには、0.1〜
1.5μmの範囲が好ましい。
【0048】本発明の有機皮膜を得るためのアルミニウ
ム板への塗料組成物塗布は、通常、ロールコーター法に
よるが、浸漬法やスプレー法により塗布した後に、エア
ナイフ法やロール絞り法により塗布量を調整することも
可能である。また、塗料組成物を塗布した後の加熱処理
は、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉等で行うこと
ができる。加熱処理は、到達板温で50〜300℃、好
ましくは60〜250℃の範囲で行われる。さらに本発
明をBH性を有するアルミニウム板に適用する場合に
は、170℃以下の加熱処理が好ましい。
ム板への塗料組成物塗布は、通常、ロールコーター法に
よるが、浸漬法やスプレー法により塗布した後に、エア
ナイフ法やロール絞り法により塗布量を調整することも
可能である。また、塗料組成物を塗布した後の加熱処理
は、熱風炉、高周波誘導加熱炉、赤外線炉等で行うこと
ができる。加熱処理は、到達板温で50〜300℃、好
ましくは60〜250℃の範囲で行われる。さらに本発
明をBH性を有するアルミニウム板に適用する場合に
は、170℃以下の加熱処理が好ましい。
【0049】本発明のアルミニウム板は、通常、アルミ
ニウム板の両面にクロメート皮膜+有機皮膜を有する
が、場合によってクロメート皮膜+有機皮膜を片面にの
み適用し、他の片面については例えば、 酸化膜を有するアルミニウム板面まま 酸化膜を除去したアルミニウム板面まま クロメート皮膜のみ 等の任意の態様とすることができる。
ニウム板の両面にクロメート皮膜+有機皮膜を有する
が、場合によってクロメート皮膜+有機皮膜を片面にの
み適用し、他の片面については例えば、 酸化膜を有するアルミニウム板面まま 酸化膜を除去したアルミニウム板面まま クロメート皮膜のみ 等の任意の態様とすることができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例とともに示
す。アルミニウム合金板を、クロメート処理前に50g
/l、50℃の水酸化ナトリウム水溶液に2分間浸漬
し、水洗−硝酸による中和−水洗−乾燥により酸化膜の
除去を行った。この酸化膜除去後、クロメート処理を施
し、次いで、塗料組成物をロールコーターにより塗布
し、焼き付けた。また、一部のアルミニウム合金板につ
いては、20g/l、60℃のオルソケイ酸ナトリウム
水溶液で20秒間スプレー脱脂、水洗、乾燥後にクロメ
ート処理を施し、次いで、塗料組成物をロールコーター
により塗布し、焼き付けた。
す。アルミニウム合金板を、クロメート処理前に50g
/l、50℃の水酸化ナトリウム水溶液に2分間浸漬
し、水洗−硝酸による中和−水洗−乾燥により酸化膜の
除去を行った。この酸化膜除去後、クロメート処理を施
し、次いで、塗料組成物をロールコーターにより塗布
し、焼き付けた。また、一部のアルミニウム合金板につ
いては、20g/l、60℃のオルソケイ酸ナトリウム
水溶液で20秒間スプレー脱脂、水洗、乾燥後にクロメ
ート処理を施し、次いで、塗料組成物をロールコーター
により塗布し、焼き付けた。
【0051】このようにして得られた複合被覆アルミニ
ウム合金板について、耐糸錆性、鮮映性、塗料密着性、
耐傷つき性の各評価試験を行った。本実施例の処理条件
は、以下の通りである。 アルミニウム合金板 JIS 5052相当の厚さ1.0mm、表面粗さ(Ra)1.
0μmのアルミニウム合金板を処理原板として用いた。
ウム合金板について、耐糸錆性、鮮映性、塗料密着性、
耐傷つき性の各評価試験を行った。本実施例の処理条件
は、以下の通りである。 アルミニウム合金板 JIS 5052相当の厚さ1.0mm、表面粗さ(Ra)1.
0μmのアルミニウム合金板を処理原板として用いた。
【0052】クロメート処理 a.塗布型クロメート処理 下記に示す液組成のクロメート処理液をロールコーター
により塗布し、水洗することなく乾燥させた。クロメー
ト皮膜の付着量は、ロールコーターのピックアップロー
ルとアプリケーターロールの周速比を変化させ調整し
た。 無水クロム酸:20g/l りん酸イオン:4g/l ジルコニウムフッ化物イオン:1g/l 亜鉛イオン:1g/l 6価クロム/3価クロム:3/3(重量比) 無水クロム酸/ジルコニウムフッ化物イオン:20/1
(重量比) b.電解クロメート処理 無水クロム酸30g/l、硫酸0.2g/l、浴温40℃
の処理液を用いて、電流密度10A/dm2で、アルミ
ニウム合金板に陰極電解処理を行い、水洗・乾燥した。
クロメート皮膜の付着量は、陰極電解処理の通電量を制
御することにより調整した。
により塗布し、水洗することなく乾燥させた。クロメー
ト皮膜の付着量は、ロールコーターのピックアップロー
ルとアプリケーターロールの周速比を変化させ調整し
た。 無水クロム酸:20g/l りん酸イオン:4g/l ジルコニウムフッ化物イオン:1g/l 亜鉛イオン:1g/l 6価クロム/3価クロム:3/3(重量比) 無水クロム酸/ジルコニウムフッ化物イオン:20/1
(重量比) b.電解クロメート処理 無水クロム酸30g/l、硫酸0.2g/l、浴温40℃
の処理液を用いて、電流密度10A/dm2で、アルミ
ニウム合金板に陰極電解処理を行い、水洗・乾燥した。
クロメート皮膜の付着量は、陰極電解処理の通電量を制
御することにより調整した。
【0053】有機樹脂 表1に、本実施例で用いたブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂および比較例として用いた樹脂を示す。なお、同
表のブロックウレタン変性エポキシ樹脂No.1〜N
o.14は、下記に示す方法で作成した。
シ樹脂および比較例として用いた樹脂を示す。なお、同
表のブロックウレタン変性エポキシ樹脂No.1〜N
o.14は、下記に示す方法で作成した。
【0054】a.変性エポキシ樹脂(A) コンデンサー、攪拌機、温度計を備えた反応器に、エポ
キシ当量が1500であるビスフェノールA型エポキシ
樹脂500部、キシレン385部、シクロヘキサノン3
85部を入れ、攪拌下に加熱・溶解した。さらに、イソ
プロパノールアミン20部を加え、100℃で5時間反
応させ、さらにNCO%(イソシアネート%)が13%
である2,4−トリレンジイソシアネートとオクチルア
ルコール付加物のモノイソシアネート65部を加え、6
0℃で5時間反応させ樹脂分が40%の変性エポキシ樹
脂Aを得た。
キシ当量が1500であるビスフェノールA型エポキシ
樹脂500部、キシレン385部、シクロヘキサノン3
85部を入れ、攪拌下に加熱・溶解した。さらに、イソ
プロパノールアミン20部を加え、100℃で5時間反
応させ、さらにNCO%(イソシアネート%)が13%
である2,4−トリレンジイソシアネートとオクチルア
ルコール付加物のモノイソシアネート65部を加え、6
0℃で5時間反応させ樹脂分が40%の変性エポキシ樹
脂Aを得た。
【0055】b.ブロックウレタン(B) コンデンサー、攪拌機、温度計を備えた反応器に、分子
量1000のポリエチレングリコール440部、キシレ
ン125部を入れ、攪拌下に60℃で加熱し、2,6−
トリレンジイソシアネート153部を添加した。この中
間体のNCO%は4.8%であった。さらに、ε-カプ
ロラクタム106部を加えて反応を継続し、NCO%が
0であることを確認した後にブタノール175部を加
え、樹脂分が70%のブロックウレタンB1を得た。同
様の装置、反応条件で分子量2000のポリエチレング
リコール500部、キシレン300部と2,6−トリレ
ンジイソシアネート87部よりNCO%が2.3%の中
間体を得た。さらに、ε−カプロラクタム57部を加
え、反応を継続し、NCO%が0であることを確認した
後に、ブタノール129部を加え、樹脂分が60%のブ
ロックウレタンB2を得た。同様の装置、反応条件で分
子量4000のポリプロピレングリコール500部、キ
シレン300部とヘキサメチレンジイソシアネート42
部よりNCO%が1.2%の中間体を得た。さらに、メ
チルエチルケトオキシム23部を加え反応を継続し、N
CO%が0であることを確認した後にブタノール77部
を加え、樹脂分が60%のブロックウレタンB3を得
た。
量1000のポリエチレングリコール440部、キシレ
ン125部を入れ、攪拌下に60℃で加熱し、2,6−
トリレンジイソシアネート153部を添加した。この中
間体のNCO%は4.8%であった。さらに、ε-カプ
ロラクタム106部を加えて反応を継続し、NCO%が
0であることを確認した後にブタノール175部を加
え、樹脂分が70%のブロックウレタンB1を得た。同
様の装置、反応条件で分子量2000のポリエチレング
リコール500部、キシレン300部と2,6−トリレ
ンジイソシアネート87部よりNCO%が2.3%の中
間体を得た。さらに、ε−カプロラクタム57部を加
え、反応を継続し、NCO%が0であることを確認した
後に、ブタノール129部を加え、樹脂分が60%のブ
ロックウレタンB2を得た。同様の装置、反応条件で分
子量4000のポリプロピレングリコール500部、キ
シレン300部とヘキサメチレンジイソシアネート42
部よりNCO%が1.2%の中間体を得た。さらに、メ
チルエチルケトオキシム23部を加え反応を継続し、N
CO%が0であることを確認した後にブタノール77部
を加え、樹脂分が60%のブロックウレタンB3を得
た。
【0056】潤滑剤 表2に本実施例で用いた潤滑剤を示す。
【0057】防錆添加剤 表3に本実施例で用いた防錆添加剤を示す。
【0058】導電性物質 表4に本実施例で用いた導電性物質を示す。
【0059】本実施例において作成した複合被覆アルミ
ニウム合金板の構成およびそれらの耐食性(耐糸錆
性)、鮮映性、塗料密着性、溶接性、耐傷つき性の評価
結果を表5〜表14に示す。なお、各特性の評価方法は
以下の通りである。
ニウム合金板の構成およびそれらの耐食性(耐糸錆
性)、鮮映性、塗料密着性、溶接性、耐傷つき性の評価
結果を表5〜表14に示す。なお、各特性の評価方法は
以下の通りである。
【0060】a)耐食性(耐糸錆性) 供試材を日本パーカライジング株製PBL−3020で
リン酸亜鉛処理し、次いで、日本ペイント(株)製U−6
00で電着塗装(25μ)をした後、関西ペイント(株)
製KPX−36で中塗り塗装(30μ)し、さらに関西
ペイント(株)製ルーガベークB−531で上塗り塗装
(35μ)した。これらの試験片にカッターナイフでク
ロスカットを入れ、〔塩水噴霧試験・24時間→湿潤試
験(40℃、相対湿度85%)・720時間〕の耐糸錆
性試験を行い、クロクカット部からの腐食の膨れ幅で耐
食性(耐糸錆性)を評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎:1mm未満 ○:1mm以上、2mm未満 △:2mm以上、4mm未満 ×:4mm以上
リン酸亜鉛処理し、次いで、日本ペイント(株)製U−6
00で電着塗装(25μ)をした後、関西ペイント(株)
製KPX−36で中塗り塗装(30μ)し、さらに関西
ペイント(株)製ルーガベークB−531で上塗り塗装
(35μ)した。これらの試験片にカッターナイフでク
ロスカットを入れ、〔塩水噴霧試験・24時間→湿潤試
験(40℃、相対湿度85%)・720時間〕の耐糸錆
性試験を行い、クロクカット部からの腐食の膨れ幅で耐
食性(耐糸錆性)を評価した。その評価基準は以下の通
りである。 ◎:1mm未満 ○:1mm以上、2mm未満 △:2mm以上、4mm未満 ×:4mm以上
【0061】b)鮮映性 供試材に上記a)と同様の電着塗装・中塗り塗装・上塗
り塗装を行い、スガ試験機(株)製の写像性測定器(IC
M−2DP)を用い、0.5mmのスリットを使用した
場合の像鮮明度Cにより評価した。その評価基準は以下
の通りである。 ◎:80以上 ○:80未満、75以上 △:75未満、70以上 ×:70未満
り塗装を行い、スガ試験機(株)製の写像性測定器(IC
M−2DP)を用い、0.5mmのスリットを使用した
場合の像鮮明度Cにより評価した。その評価基準は以下
の通りである。 ◎:80以上 ○:80未満、75以上 △:75未満、70以上 ×:70未満
【0062】c)塗料密着性 供試材に上記a)と同様の電着塗装・中塗り塗装・上塗
り塗装を行い、これらの試験片を40℃のイオン交換水
中に240時間浸漬した。次いで、試験片を取り出し、
24時間室温で放置した後、塗膜に2mm間隔の碁盤目
を100個刻み、セロテープを粘着・剥離して、塗膜の
残存率で評価した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:剥離なし ○:3%未満 △:3%以上、10%未満 ×:10%以上
り塗装を行い、これらの試験片を40℃のイオン交換水
中に240時間浸漬した。次いで、試験片を取り出し、
24時間室温で放置した後、塗膜に2mm間隔の碁盤目
を100個刻み、セロテープを粘着・剥離して、塗膜の
残存率で評価した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:剥離なし ○:3%未満 △:3%以上、10%未満 ×:10%以上
【0063】d)溶接性 DR型電極(先端径6mm)、加圧力:270kgf、
通電時間:5サイクル/50Hz、溶接電流:25kA
で連続打点性の試験を行い、100打点ごとにJIS Z 31
36に基づき引っ張り剪断荷重の測定を行い、JIS Z 3140
に基づき打点数を評価した。その評価基準は以下の通り
である。 ◎:1200点以上 ○:800点以上、1200点未満 △:500点以上、800点未満 ×:500点未満
通電時間:5サイクル/50Hz、溶接電流:25kA
で連続打点性の試験を行い、100打点ごとにJIS Z 31
36に基づき引っ張り剪断荷重の測定を行い、JIS Z 3140
に基づき打点数を評価した。その評価基準は以下の通り
である。 ◎:1200点以上 ○:800点以上、1200点未満 △:500点以上、800点未満 ×:500点未満
【0064】e)耐傷つき性 加重式引っ掻き強度試験機を用いて、供試材を一定荷重
の下でサファイア針(0.05mmφ)で引っ掻き試験
に供し、傷が観察され始めた荷重で評価した。その評価
基準は以下の通りである。 ◎:50g以上 ○:40g以上、50g未満 △:30g以上、40g未満 ×:30g未満
の下でサファイア針(0.05mmφ)で引っ掻き試験
に供し、傷が観察され始めた荷重で評価した。その評価
基準は以下の通りである。 ◎:50g以上 ○:40g以上、50g未満 △:30g以上、40g未満 ×:30g未満
【0065】f)プレス成形性 ポンチ:50mmφ・R8、ダイス:53mmφ・R
5、ブランク径:110mmφ、BHF:3.6ton
で深絞り成形を行い、割れが発生するまでの成形高さを
測定することによりプレス成形性を評価した。その評価
基準は以下の通りである。 ◎:15mm以上 ○:14mm以上、15mm未満 △:13mm以上、14mm未満 ×:13mm未満
5、ブランク径:110mmφ、BHF:3.6ton
で深絞り成形を行い、割れが発生するまでの成形高さを
測定することによりプレス成形性を評価した。その評価
基準は以下の通りである。 ◎:15mm以上 ○:14mm以上、15mm未満 △:13mm以上、14mm未満 ×:13mm未満
【0066】表5〜表14中、No.1〜No.8では
クロメート処理の影響について調べた。No.1および
No.9〜No.29、No.77、No.78では、
有機皮膜中に配合する樹脂の影響について調べた。N
o.1およびNo.30〜No.42では、有機皮膜中
に配合する潤滑剤の影響について調べた。No.1およ
びNo.43〜No.60、No.79では、有機皮膜
中に配合する防錆添加剤の影響について調べた。No.
1およびNo.61〜No.69、No.79では、有
機皮膜中に配合する導電性物質の影響について調べた。
No.70〜No.75では、有機皮膜の膜厚の影響に
ついて調べた。No.80では原板の酸化皮膜の影響に
ついて調べた。
クロメート処理の影響について調べた。No.1および
No.9〜No.29、No.77、No.78では、
有機皮膜中に配合する樹脂の影響について調べた。N
o.1およびNo.30〜No.42では、有機皮膜中
に配合する潤滑剤の影響について調べた。No.1およ
びNo.43〜No.60、No.79では、有機皮膜
中に配合する防錆添加剤の影響について調べた。No.
1およびNo.61〜No.69、No.79では、有
機皮膜中に配合する導電性物質の影響について調べた。
No.70〜No.75では、有機皮膜の膜厚の影響に
ついて調べた。No.80では原板の酸化皮膜の影響に
ついて調べた。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】
【表11】
【0078】
【表12】
【0079】
【表13】
【0080】
【表14】
【0081】
【表15】
【0082】
【表16】
【0083】*1 発:本発明例 比:比較例 *2 金属クロム換算のクロメート付着量 *3 表1参照 *4 不揮発分の重量% *5 表2参照 *6 表3参照 *7 不揮発分の重量比 *8 表4参照 *9 酸化膜を除去したままのアルミニウム合金板 *10 アルミニウム合金板をオルソケイ酸ナトリウムで
スプレー脱脂、水洗、乾燥後にクロメート処理を施し、
次いで、塗料組成物をロールコーターにより塗布し、焼
き付けたもの。
スプレー脱脂、水洗、乾燥後にクロメート処理を施し、
次いで、塗料組成物をロールコーターにより塗布し、焼
き付けたもの。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、良好な鮮
映性を確保しつつ、極めて優れたプレス成形性を備え、
しかも優れた耐糸錆性、耐傷つき性、塗料密着性を有
し、スポット溶接も可能であるため、自動車および家電
用のアルミニウム板またはアルミニウム合金板として極
めて有用である。また、この発明の複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板は、りん酸塩処理時の処
理液中へのアルミニウムの溶出が抑えられるため、既存
の自動車用りん酸塩処理工程で鋼板と同時に処理を行っ
ても、溶出したアルミニウムにより鋼板へのりん酸塩皮
膜の形成が阻害されることがない。また、本発明のアル
ミニウム板、アルミニウム合金板はりん酸塩処理工程を
省略しても優れた耐糸錆性、塗料密着性が得られる。
映性を確保しつつ、極めて優れたプレス成形性を備え、
しかも優れた耐糸錆性、耐傷つき性、塗料密着性を有
し、スポット溶接も可能であるため、自動車および家電
用のアルミニウム板またはアルミニウム合金板として極
めて有用である。また、この発明の複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板は、りん酸塩処理時の処
理液中へのアルミニウムの溶出が抑えられるため、既存
の自動車用りん酸塩処理工程で鋼板と同時に処理を行っ
ても、溶出したアルミニウムにより鋼板へのりん酸塩皮
膜の形成が阻害されることがない。また、本発明のアル
ミニウム板、アルミニウム合金板はりん酸塩処理工程を
省略しても優れた耐糸錆性、塗料密着性が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 プレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性
および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはア
ルミニウム合金板
および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはア
ルミニウム合金板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 22/00 Z C25D 11/38 C (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 豊文 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 菊田 佳男 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 小堀 公夫 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 横山 孝 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 アルミニウム板またはアルミニウム合金
板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換算
で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤
滑剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜を有して
なるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性
に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合
金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量% - 【請求項2】 アルミニウム板またはアルミニウム合金
板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換算
で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤
滑剤と防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機
皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性
および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはア
ルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量% - 【請求項3】 アルミニウム板またはアルミニウム合金
板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換算
で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤
滑剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの有機
皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性
および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはア
ルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% - 【請求項4】 アルミニウム板またはアルミニウム合金
板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換算
で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、下記割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤
滑剤と防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜
2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき
性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板。 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% - 【請求項5】 有機皮膜を構成する潤滑剤が、フッ素樹
脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる群より選ば
れる1種以上の潤滑剤からなる請求項1、請求項2、請
求項3または請求項4に記載のプレス成形性、耐傷つき
性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウ
ム板またはアルミニウム合金板。 - 【請求項6】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シリ
カ、クロム酸塩からなる群より選ばれる1種以上の防錆
添加剤からなる請求項2、請求項4または請求項5に記
載のプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性
に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合
金板。 - 【請求項7】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、下記
割合のシリカおよびクロム酸塩からなる請求項6に記載
のプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に
優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金
板。 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) - 【請求項8】 有機皮膜を構成するブロックウレタン変
性エポキシ樹脂が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性
した変性エポキシ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリ
コール、ポリイソシアネートおよびブロック剤からなる
ブロックウレタン(B)をA/B=95/5〜50/5
0の割合(重量比)で混合したブロックウレタン変性エ
ポキシ樹脂である請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載のプレ
ス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた
複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板。 - 【請求項9】 アルミニウム板またはアルミニウム合金
板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換算
で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
を含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜であって、且つ
前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂が、エポキシ樹
脂を多官能アミンで変性した変性エポキシ樹脂(A)に
対し、ポリエチレングリコール、ポリイソシアネートお
よびブロック剤からなるブロックウレタン(B)をA/
B=95/5〜50/50の割合(重量比)で混合した
ブロックウレタン変性エポキシ樹脂であり、前記潤滑剤
がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化ホウ素からなる
群より選ばれる1種以上の潤滑剤からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。 - 【請求項10】 アルミニウム板またはアルミニウム合
金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換
算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
り、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。 - 【請求項11】 アルミニウム板またはアルミニウム合
金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換
算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μmの有機皮膜で
あって、且つ前記ブロックウレタン変性エポキシ樹脂
が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した変性エポキ
シ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコール、ポリイ
ソシアネートおよびブロック剤からなるブロックウレタ
ン(B)をA/B=95/5〜50/50の割合(重量
比)で混合したブロックウレタン変性エポキシ樹脂であ
り、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイトおよび窒化
ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤からな
る有機皮膜を有してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐
糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板。 - 【請求項12】 アルミニウム板またはアルミニウム合
金板表面に、第1層としてクロメート層を金属クロム換
算で1〜150mg/m2有し、その上層に第2層とし
て、 ブロックウレタン変性エポキシ樹脂:30〜80wt% 潤滑剤:5〜60wt% 防錆添加剤:3〜50wt% 導電性物質:2〜40wt% 但し、不揮発分の重量% の割合のブロックウレタン変性エポキシ樹脂と潤滑剤と
防錆添加剤と導電性物質とを含む膜厚0.05〜2μm
の有機皮膜であって、且つ前記ブロックウレタン変性エ
ポキシ樹脂が、エポキシ樹脂を多官能アミンで変性した
変性エポキシ樹脂(A)に対し、ポリエチレングリコー
ル、ポリイソシアネートおよびブロック剤からなるブロ
ックウレタン(B)をA/B=95/5〜50/50の
割合(重量比)で混合したブロックウレタン変性エポキ
シ樹脂であり、前記潤滑剤がフッ素樹脂、グラファイト
および窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤
滑剤からなり、前記防錆添加剤が、 シリカ/クロム酸塩=90/10〜10/90(重量
比) の割合のシリカおよびクロム酸塩からなる有機皮膜を有
してなるプレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮
映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウ
ム合金板。 - 【請求項13】 アルミニウム板またはアルミニウム合
金板表面の酸化膜厚が100Å以下である請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11
または請求項12に記載のプレス成形性、耐傷つき性、
耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板
またはアルミニウム合金板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35277891A JP2787124B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | プレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35277891A JP2787124B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | プレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309331A true JPH05309331A (ja) | 1993-11-22 |
| JP2787124B2 JP2787124B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=18426378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35277891A Expired - Lifetime JP2787124B2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | プレス成形性、耐傷つき性、耐糸錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2787124B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0790601A (ja) * | 1993-08-09 | 1995-04-04 | Kawasaki Steel Corp | 導電性および加工性に優れた表面処理金属板 |
| EP0697279A2 (en) | 1994-08-19 | 1996-02-21 | Kawasaki Steel Corporation | Aluminum alloy sheet having excellent press formability and spot weldability |
| JP2001129924A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-15 | Kansai Paint Co Ltd | プラスチック被覆金属板 |
| JP2009262538A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
| JP2010111111A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-05-20 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
| CN101787534A (zh) * | 2010-04-02 | 2010-07-28 | 南京艾米伦斯科技开发有限公司 | 基于用be阻锈剂电渗盐污染构筑物的修复方法及装置 |
| WO2011118027A1 (ja) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | 住友軽金属工業株式会社 | コンデンサ用有底円筒形ケース用樹脂被覆アルミニウム合金板 |
| JP2012111137A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 樹脂被覆アルミニウム板及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP35277891A patent/JP2787124B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2012111137A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 樹脂被覆アルミニウム板及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2787124B2 (ja) | 1998-08-13 |
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