JPH05312194A - シロッコファン - Google Patents
シロッコファンInfo
- Publication number
- JPH05312194A JPH05312194A JP11902092A JP11902092A JPH05312194A JP H05312194 A JPH05312194 A JP H05312194A JP 11902092 A JP11902092 A JP 11902092A JP 11902092 A JP11902092 A JP 11902092A JP H05312194 A JPH05312194 A JP H05312194A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- casing
- sirocco fan
- opening
- noise
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、自動車用空調装置のブロアファン
等に使用されるシロッコファンに関し、ケーシング内に
生じる渦を抑制して、騒音の低減をはかるとともに、損
失を低減させて作動効率の向上をも実現することを目的
とする。 【構成】 多数の翼5を回転方向前向きにして円筒状に
配列してなる翼車3Aと、翼車3Aの半径方向外周に流
路1aを形成しならがら翼車を収納するケーシング1A
とをそなえ、ケーシング1Aの上壁11に翼車3Aの径
とほぼ同径の開口部12を形成し、翼車3Aをケーシン
グ1A内で回転させることにより、開口部12から吸引
した流入風を、流路1aを通じてケーシング1A外へ送
風するように構成されたものにおいて、ケーシング1A
の下壁10を、翼車3Aの半径方向外周位置付近から該
翼車3Aの半径方向外方へ向かい、上壁11から拡開す
るように傾斜して形成することを特徴とする。
等に使用されるシロッコファンに関し、ケーシング内に
生じる渦を抑制して、騒音の低減をはかるとともに、損
失を低減させて作動効率の向上をも実現することを目的
とする。 【構成】 多数の翼5を回転方向前向きにして円筒状に
配列してなる翼車3Aと、翼車3Aの半径方向外周に流
路1aを形成しならがら翼車を収納するケーシング1A
とをそなえ、ケーシング1Aの上壁11に翼車3Aの径
とほぼ同径の開口部12を形成し、翼車3Aをケーシン
グ1A内で回転させることにより、開口部12から吸引
した流入風を、流路1aを通じてケーシング1A外へ送
風するように構成されたものにおいて、ケーシング1A
の下壁10を、翼車3Aの半径方向外周位置付近から該
翼車3Aの半径方向外方へ向かい、上壁11から拡開す
るように傾斜して形成することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用空調装置のブ
ロア等に使用されるシロッコファンに関し、特に、ブロ
ア騒音の低減および効率向上を可能にするシロッコファ
ンの構造に関する。
ロア等に使用されるシロッコファンに関し、特に、ブロ
ア騒音の低減および効率向上を可能にするシロッコファ
ンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シロッコファン(多翼送風機)は、多数
の前向き翼を取り付けた翼車がケーシング内で回転して
送風するもので、小形で安価にできるといった利点があ
る。このため、自動車用空調装置のブロアおよび船舶や
建築物の給・排気等に広く使用されている。
の前向き翼を取り付けた翼車がケーシング内で回転して
送風するもので、小形で安価にできるといった利点があ
る。このため、自動車用空調装置のブロアおよび船舶や
建築物の給・排気等に広く使用されている。
【0003】そこで、自動車用空調装置のブロアとして
一般的に使用されている片吸気形のシロッコファンを図
12〜図14により説明する。図12,図13におい
て、1はケーシング、2はケーシング1の上面に形成さ
れたベルマウス(ラッパ状の上部開口部)、3はケーシ
ング1内に収納される翼車、4は翼車3を回転駆動する
ための駆動モータである。翼車3は、回転軸方向の翼幅
Hが長くかつ半径方向の翼弦長Wが小さい多数の翼5
を、回転方向前向き(翼車外周先端が回転方向に傾斜)
にして円筒状に配列したもので、その端部は、例えば図
14に示すように、リング状のフレーム6に固定されて
いる。
一般的に使用されている片吸気形のシロッコファンを図
12〜図14により説明する。図12,図13におい
て、1はケーシング、2はケーシング1の上面に形成さ
れたベルマウス(ラッパ状の上部開口部)、3はケーシ
ング1内に収納される翼車、4は翼車3を回転駆動する
ための駆動モータである。翼車3は、回転軸方向の翼幅
Hが長くかつ半径方向の翼弦長Wが小さい多数の翼5
を、回転方向前向き(翼車外周先端が回転方向に傾斜)
にして円筒状に配列したもので、その端部は、例えば図
14に示すように、リング状のフレーム6に固定されて
いる。
【0004】また、翼車3の中央部には、上方に突出し
た円錐状のボス部3aが形成されており、このボス部3
a内に駆動モータ4が収納・配置され、駆動モータ4の
回転軸(図示せず)には翼車3が直接取り付けられてい
る。翼車3は、ケーシング1内において、その半径方向
外周に流路1aを形成しならがら収納され、翼車3の上
面に対向するケーシング1の上面に、翼車3の径と略同
径のベルマウス2が形成されている。
た円錐状のボス部3aが形成されており、このボス部3
a内に駆動モータ4が収納・配置され、駆動モータ4の
回転軸(図示せず)には翼車3が直接取り付けられてい
る。翼車3は、ケーシング1内において、その半径方向
外周に流路1aを形成しならがら収納され、翼車3の上
面に対向するケーシング1の上面に、翼車3の径と略同
径のベルマウス2が形成されている。
【0005】上述の構成により、駆動モータ4にて翼車
3をケーシング1内で回転駆動することにより、矢印7
で示す流入風は、ベルマウス2から吸引されて翼車3を
なす多数の翼5の間を通過し、翼車3外周の流路1aを
通じて白抜き矢印8の方向(ケーシング1外)へ送風さ
れ、図示しないエバポレータやヒータコアを通って調温
された後、ダッシュボード等に設けた吹出口から車室内
へ吹き出される。
3をケーシング1内で回転駆動することにより、矢印7
で示す流入風は、ベルマウス2から吸引されて翼車3を
なす多数の翼5の間を通過し、翼車3外周の流路1aを
通じて白抜き矢印8の方向(ケーシング1外)へ送風さ
れ、図示しないエバポレータやヒータコアを通って調温
された後、ダッシュボード等に設けた吹出口から車室内
へ吹き出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自動
車においては、エンジン音等の各種走行音を低減し、静
かで快適な車室内環境を提供することが求められてい
る。このような状況では、空調装置から発生する騒音の
低減も当然必要となる。自動車用空調装置の場合、ブロ
ア(すなわちシロッコファン)が主な騒音源となってお
り、従って、ブロアの騒音低減が空調装置全体の作動騒
音低減に大きく貢献することが期待される。また、他の
用途に使用されるシロッコファンにとっても、運転騒音
の低減は大変好ましいことである。
車においては、エンジン音等の各種走行音を低減し、静
かで快適な車室内環境を提供することが求められてい
る。このような状況では、空調装置から発生する騒音の
低減も当然必要となる。自動車用空調装置の場合、ブロ
ア(すなわちシロッコファン)が主な騒音源となってお
り、従って、ブロアの騒音低減が空調装置全体の作動騒
音低減に大きく貢献することが期待される。また、他の
用途に使用されるシロッコファンにとっても、運転騒音
の低減は大変好ましいことである。
【0007】ベルマウス2からケーシング1内に吸引さ
れた流入風が、ベルマウス2側の翼車3端部付近で矢印
7a(図13,図14参照)のごとく剥離することと、
図15に示すようにケーシング1内の上部に生じる大き
な渦とが騒音の発生の原因の重要な因子となっている。
また、図15に示すようにケーシング1内の上部に大き
な渦が生じることは、シロッコファンとしての作動効率
の低下の要因にもなっている。
れた流入風が、ベルマウス2側の翼車3端部付近で矢印
7a(図13,図14参照)のごとく剥離することと、
図15に示すようにケーシング1内の上部に生じる大き
な渦とが騒音の発生の原因の重要な因子となっている。
また、図15に示すようにケーシング1内の上部に大き
な渦が生じることは、シロッコファンとしての作動効率
の低下の要因にもなっている。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ケーシング内に生じる渦を小さくできるよう
にして、騒音の低減をはかるとともに、損失を低減させ
て作動効率の向上をも実現したシロッコファンを提供す
ることを目的とする。
たもので、ケーシング内に生じる渦を小さくできるよう
にして、騒音の低減をはかるとともに、損失を低減させ
て作動効率の向上をも実現したシロッコファンを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のシロ
ッコファンは、多数の翼を回転方向前向きにして円筒状
に配列してなる翼車と、前記翼車の半径方向外周に流路
を形成しならがら前記翼車を収納するケーシングとをそ
なえ、前記翼車の一端面に対向する前記ケーシングの一
面に前記翼車の径と略同径の開口部を形成し、前記翼車
を前記ケーシング内で回転させることにより、前記開口
部から吸引した流入風を、前記流路を通じて前記ケーシ
ング外へ送風するように構成されたものにおいて、前記
翼車の他端面に対向する前記ケーシングの他面を、前記
翼車の半径方向外周位置付近から該翼車の半径方向外方
へ向かい、前記ケーシングの一面から拡開するように傾
斜して形成したことを特徴としている。
ッコファンは、多数の翼を回転方向前向きにして円筒状
に配列してなる翼車と、前記翼車の半径方向外周に流路
を形成しならがら前記翼車を収納するケーシングとをそ
なえ、前記翼車の一端面に対向する前記ケーシングの一
面に前記翼車の径と略同径の開口部を形成し、前記翼車
を前記ケーシング内で回転させることにより、前記開口
部から吸引した流入風を、前記流路を通じて前記ケーシ
ング外へ送風するように構成されたものにおいて、前記
翼車の他端面に対向する前記ケーシングの他面を、前記
翼車の半径方向外周位置付近から該翼車の半径方向外方
へ向かい、前記ケーシングの一面から拡開するように傾
斜して形成したことを特徴としている。
【0010】また、前記翼車の前記開口部側の端部に、
該端部から翼幅の10〜25%の長さに相当する範囲を
全周にわたって遮蔽する遮蔽板を設けてもよい。さら
に、前記ケーシングの一面および他面の傾斜角度を、効
率,騒音への効果が最も大きくなる角度に設定してもよ
い。
該端部から翼幅の10〜25%の長さに相当する範囲を
全周にわたって遮蔽する遮蔽板を設けてもよい。さら
に、前記ケーシングの一面および他面の傾斜角度を、効
率,騒音への効果が最も大きくなる角度に設定してもよ
い。
【0011】
【作用】上述の本発明のシロッコファンでは、開口部を
形成されたケーシングの一面に対向する他面が、翼車の
半径方向外周位置付近からこの翼車の半径方向外方へ向
かい、ケーシングの一面から拡開するように傾斜して形
成される。これにより、翼車からその半径方向外方の流
路へ吹き出される気体の流れが、スムーズに拡大し、上
部渦を抑制できるとともにケーシング内の下部圧力(ケ
ーシングの他面側圧力)を回復することができる。特
に、パラメータスタディの結果に基づいて、ケーシング
の一面および他面の傾斜角度を、効率,騒音への効果が
最も大きくなる角度に設定することで、有効に上部渦抑
制,下部圧力回復をはかることができることが分かっ
た。
形成されたケーシングの一面に対向する他面が、翼車の
半径方向外周位置付近からこの翼車の半径方向外方へ向
かい、ケーシングの一面から拡開するように傾斜して形
成される。これにより、翼車からその半径方向外方の流
路へ吹き出される気体の流れが、スムーズに拡大し、上
部渦を抑制できるとともにケーシング内の下部圧力(ケ
ーシングの他面側圧力)を回復することができる。特
に、パラメータスタディの結果に基づいて、ケーシング
の一面および他面の傾斜角度を、効率,騒音への効果が
最も大きくなる角度に設定することで、有効に上部渦抑
制,下部圧力回復をはかることができることが分かっ
た。
【0012】また、翼車の開口部側端部から翼幅10〜
25%の範囲では、全周にわたって設けた遮蔽板によっ
て流体の流れが遮断される。これにより、流れの大きな
障害物で騒音の発生源であった従来のフレームを取り除
くことが可能となる一方、気体は翼面からの剥離が多く
騒音発生の原因となっていた領域を通れなくなり、翼全
体としての剥離が減少する。また、遮蔽板を設けた領域
は、従来から翼の機能が有効に発揮されていなかったた
め、効率の低下を招くようなこともない。
25%の範囲では、全周にわたって設けた遮蔽板によっ
て流体の流れが遮断される。これにより、流れの大きな
障害物で騒音の発生源であった従来のフレームを取り除
くことが可能となる一方、気体は翼面からの剥離が多く
騒音発生の原因となっていた領域を通れなくなり、翼全
体としての剥離が減少する。また、遮蔽板を設けた領域
は、従来から翼の機能が有効に発揮されていなかったた
め、効率の低下を招くようなこともない。
【0013】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のシロッコファンについて説明すると、図1はその模式
的な断面図、図2はその翼車を示す斜視図、図3は下壁
角,上壁角に対する等効率線図、図4は下壁角,上壁角
に対する等比騒音線図、図5はそのケーシングにおける
下壁角,上壁角について説明するための模式的な断面
図、図6は本実施例における流量係数と比騒音との関係
を従来例と比較して示すグラフ、図7は本実施例におけ
る流量係数と効率との関係を従来例と比較して示すグラ
フ、図8は本実施例における周波数と騒音レベルとの関
係を従来例と比較して示すグラフ、図9は本実施例にお
けるケーシング内部における流入風の流れおよび渦の状
態を示す図、図10は本実施例における上端部遮蔽割合
と効率および比騒音との関係を示すグラフ、図11は本
実施例における上端部遮蔽割合について説明するための
翼車の模式的な断面図である。なお、従来例と同一部分
には既述のものと同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
のシロッコファンについて説明すると、図1はその模式
的な断面図、図2はその翼車を示す斜視図、図3は下壁
角,上壁角に対する等効率線図、図4は下壁角,上壁角
に対する等比騒音線図、図5はそのケーシングにおける
下壁角,上壁角について説明するための模式的な断面
図、図6は本実施例における流量係数と比騒音との関係
を従来例と比較して示すグラフ、図7は本実施例におけ
る流量係数と効率との関係を従来例と比較して示すグラ
フ、図8は本実施例における周波数と騒音レベルとの関
係を従来例と比較して示すグラフ、図9は本実施例にお
けるケーシング内部における流入風の流れおよび渦の状
態を示す図、図10は本実施例における上端部遮蔽割合
と効率および比騒音との関係を示すグラフ、図11は本
実施例における上端部遮蔽割合について説明するための
翼車の模式的な断面図である。なお、従来例と同一部分
には既述のものと同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0014】図1に示すように、本実施例のケーシング
1Aは、図2に示すような翼車3Aを、その半径方向に
流路1aを形成しながら収納するもので、翼車3Aの上
端面に対向するケーシング1Aの上壁11には、翼車3
Aの径と略同径の開口部12が形成されている。また、
本実施例における翼車3Aには、図2に示すように、全
周にわたって薄板からなるリング状の遮蔽板9が設けら
れている。
1Aは、図2に示すような翼車3Aを、その半径方向に
流路1aを形成しながら収納するもので、翼車3Aの上
端面に対向するケーシング1Aの上壁11には、翼車3
Aの径と略同径の開口部12が形成されている。また、
本実施例における翼車3Aには、図2に示すように、全
周にわたって薄板からなるリング状の遮蔽板9が設けら
れている。
【0015】この遮蔽板9は、翼幅Hの翼5に対して翼
幅方向の長さLの範囲に設けられ、翼幅Hに対する長さ
Lの割合は、10〜25%の範囲で適宜設定すればよい
(特に16%程度が最適値)。そして、遮蔽板9は、各
翼5の上壁11側の上端部を切り欠いた切断面に固定さ
れており、その各翼5の上端部の切欠き形状は、翼車3
Aの内側上端部から外側に向けて下方へ凸の略円弧状の
曲線を形成し、外側の最大カット長さがLとなってい
る。この曲線は、開口部12からの流入風の流れと略並
行になるように設定するのが好ましい。
幅方向の長さLの範囲に設けられ、翼幅Hに対する長さ
Lの割合は、10〜25%の範囲で適宜設定すればよい
(特に16%程度が最適値)。そして、遮蔽板9は、各
翼5の上壁11側の上端部を切り欠いた切断面に固定さ
れており、その各翼5の上端部の切欠き形状は、翼車3
Aの内側上端部から外側に向けて下方へ凸の略円弧状の
曲線を形成し、外側の最大カット長さがLとなってい
る。この曲線は、開口部12からの流入風の流れと略並
行になるように設定するのが好ましい。
【0016】さらに、各翼5の上端部の遮蔽割合w/W
は、図10に示すパラメータスタディの結果、1.0と
する。つまり各翼5の翼弦長の全長にわたって遮蔽板9
を設ける。ここで、図11に示すように、各翼5の上端
部の遮蔽割合は、各翼5の翼弦長Wに対する遮蔽板9の
翼車3A半径方向幅wの割合であり、この割合w/Wが
1.0のとき、図10に示すように、効率,騒音への効
果が大きい。
は、図10に示すパラメータスタディの結果、1.0と
する。つまり各翼5の翼弦長の全長にわたって遮蔽板9
を設ける。ここで、図11に示すように、各翼5の上端
部の遮蔽割合は、各翼5の翼弦長Wに対する遮蔽板9の
翼車3A半径方向幅wの割合であり、この割合w/Wが
1.0のとき、図10に示すように、効率,騒音への効
果が大きい。
【0017】一方、ケーシング1Aにおける開口縁部1
bは、図1に示すように、翼車3Aに取り付けられた遮
蔽板9に上方から近接し略並行な形状に形成されてい
る。また、本実施例のケーシング1Aの下壁(翼車5の
下端面に対向するケーシング1Aの下面)10は、翼車
5の半径方向外周位置付近からこの翼車5の半径方向外
方へ向かい、ケーシング1Aの上壁11から拡開するよ
うに傾斜して形成されている。
bは、図1に示すように、翼車3Aに取り付けられた遮
蔽板9に上方から近接し略並行な形状に形成されてい
る。また、本実施例のケーシング1Aの下壁(翼車5の
下端面に対向するケーシング1Aの下面)10は、翼車
5の半径方向外周位置付近からこの翼車5の半径方向外
方へ向かい、ケーシング1Aの上壁11から拡開するよ
うに傾斜して形成されている。
【0018】特に、図5に示すように、ケーシング1A
の下壁10の水平面に対する角度を下壁角θ1 (下方向
を正)、ケーシング1Aの上壁11の水平面に対する角
度を上壁角θ2 (下方向を正)として、パラメータスタ
ディを行なった結果得られた下壁角θ1 ,上壁角θ2 に
対する等効率線図,等比騒音線図をそれぞれ図3,図4
に示す。これらの図3,図4から、効率,騒音への効果
が最も大きくなる下壁角θ1 および上壁角θ2 が求める
ことができ、本実施例では、これらの下壁角θ 1 および
上壁角θ2 に、ケーシング1Aの下壁10および上壁1
1の傾斜角度が設定されている。
の下壁10の水平面に対する角度を下壁角θ1 (下方向
を正)、ケーシング1Aの上壁11の水平面に対する角
度を上壁角θ2 (下方向を正)として、パラメータスタ
ディを行なった結果得られた下壁角θ1 ,上壁角θ2 に
対する等効率線図,等比騒音線図をそれぞれ図3,図4
に示す。これらの図3,図4から、効率,騒音への効果
が最も大きくなる下壁角θ1 および上壁角θ2 が求める
ことができ、本実施例では、これらの下壁角θ 1 および
上壁角θ2 に、ケーシング1Aの下壁10および上壁1
1の傾斜角度が設定されている。
【0019】次に、上述のごとく構成された本実施例の
シロッコファンの動作について説明する。例えば、自動
車用空調装置においては、駆動モータ(図13の符号4
参照)の作動によって翼車3Aが回転すると、図示しな
い内外気切換ダンパの開閉に応じて外気または内気が吸
引され、開口部12から翼車3Aの各翼5相互間を通過
し、ケーシング1A内の流路1aを流路を通じてケーシ
ング1A外へ送風される。このような基本的動作は従来
のものと全く同様である。そして、ケーシング1A外へ
送出された気体は、ダクト等により導かれて図示しない
エバポレータやヒータコアへ送られて調温された後、車
室内へ吹き出されるように構成されている。
シロッコファンの動作について説明する。例えば、自動
車用空調装置においては、駆動モータ(図13の符号4
参照)の作動によって翼車3Aが回転すると、図示しな
い内外気切換ダンパの開閉に応じて外気または内気が吸
引され、開口部12から翼車3Aの各翼5相互間を通過
し、ケーシング1A内の流路1aを流路を通じてケーシ
ング1A外へ送風される。このような基本的動作は従来
のものと全く同様である。そして、ケーシング1A外へ
送出された気体は、ダクト等により導かれて図示しない
エバポレータやヒータコアへ送られて調温された後、車
室内へ吹き出されるように構成されている。
【0020】ところで、開口部12から吸引されて翼車
3Aを通る流入風は、鉛直方向(翼車3Aの回転軸方
向)から水平方向(翼車3Aの半径方向)へ向きを変え
ながら、翼5の面に沿って流れる。そして、翼5の開口
部12側の上端部付近では、Rの小さい急激な方向転換
が求められるなどの理由により、翼面からの剥離が発生
しやすかったため、本実施例では、前述した通り、この
領域に遮蔽板9を設けて流入風の流れを制限している。
3Aを通る流入風は、鉛直方向(翼車3Aの回転軸方
向)から水平方向(翼車3Aの半径方向)へ向きを変え
ながら、翼5の面に沿って流れる。そして、翼5の開口
部12側の上端部付近では、Rの小さい急激な方向転換
が求められるなどの理由により、翼面からの剥離が発生
しやすかったため、本実施例では、前述した通り、この
領域に遮蔽板9を設けて流入風の流れを制限している。
【0021】これにより、流入風は、図9に示すよう
に、翼5の中心部の翼面に沿って流れる割合が大きくな
り、全体としては比較的Rの大きな方向転換が可能とな
る。従って、翼5全体としては流入風の剥離が減少し、
この剥離を原因とする騒音が低減される。また、遮蔽板
9を設けて従来のフレーム(図14の符号6参照)を取
り除き、翼5全体としての剥離を減少させることは、流
入風の流れがスムーズになってシロッコファンの効率向
上にも有効に作用する。なお、本発明における遮蔽板9
は、従来構造におけるフレームと同様に補強材の機能を
兼ねることができる。
に、翼5の中心部の翼面に沿って流れる割合が大きくな
り、全体としては比較的Rの大きな方向転換が可能とな
る。従って、翼5全体としては流入風の剥離が減少し、
この剥離を原因とする騒音が低減される。また、遮蔽板
9を設けて従来のフレーム(図14の符号6参照)を取
り除き、翼5全体としての剥離を減少させることは、流
入風の流れがスムーズになってシロッコファンの効率向
上にも有効に作用する。なお、本発明における遮蔽板9
は、従来構造におけるフレームと同様に補強材の機能を
兼ねることができる。
【0022】さらに、本実施例では、図3,図4にて前
述した通り、ケーシング1Aの下壁10および上壁11
について、パラメータスタディにより効率,騒音への効
果が最も大きい最適形状、つまり、ケーシング1A内の
渦を抑える最適形状を検討し、その結果、できるだけ渦
の規模を抑えることのできる最適な下壁角θ1 および上
壁角θ2 を見出した。即ち、下壁角θ1 および上壁角θ
2 をその最適角度(例えば、図3,図4において破線矢
印で示す位置に対応する下壁角および上壁角θ 2 )とす
ることで、図9に示すように、下壁10の傾斜がディフ
ューザ的に機能し、翼車3Aからその半径方向外方の流
路1aへ吹き出される気体の流れが、スムーズに拡大
し、上部渦を抑制できるとともにケーシング1A内の下
部圧力(ケーシング1Aの下壁10側圧力)を回復する
ことができる。
述した通り、ケーシング1Aの下壁10および上壁11
について、パラメータスタディにより効率,騒音への効
果が最も大きい最適形状、つまり、ケーシング1A内の
渦を抑える最適形状を検討し、その結果、できるだけ渦
の規模を抑えることのできる最適な下壁角θ1 および上
壁角θ2 を見出した。即ち、下壁角θ1 および上壁角θ
2 をその最適角度(例えば、図3,図4において破線矢
印で示す位置に対応する下壁角および上壁角θ 2 )とす
ることで、図9に示すように、下壁10の傾斜がディフ
ューザ的に機能し、翼車3Aからその半径方向外方の流
路1aへ吹き出される気体の流れが、スムーズに拡大
し、上部渦を抑制できるとともにケーシング1A内の下
部圧力(ケーシング1Aの下壁10側圧力)を回復する
ことができる。
【0023】このように、本実施例の装置によれば、翼
車3Aの開口部12側端部を10〜25%(最適値は略
16%程度)の範囲で全周にわたって遮蔽するととも
に、ケーシング1Aの下壁10および上壁11の形状を
最適化することにより、剥離およびケーシング1A内に
生じる渦の規模を縮小させることができ、騒音を大きく
低減できるとともに、損失を低減させて作動効率を大幅
に向上することもできる。
車3Aの開口部12側端部を10〜25%(最適値は略
16%程度)の範囲で全周にわたって遮蔽するととも
に、ケーシング1Aの下壁10および上壁11の形状を
最適化することにより、剥離およびケーシング1A内に
生じる渦の規模を縮小させることができ、騒音を大きく
低減できるとともに、損失を低減させて作動効率を大幅
に向上することもできる。
【0024】その具体的な効果を図6〜図8に示す。図
6に示すように、騒音レベルについては約3dB(A)
低減できるとともに、図7に示すように、効率で約5%
改善されることになる。効率の約5%の向上により、同
一風量とした場合には、回転数を低減でき、騒音レベル
についてさらに1dB低減できる。また、図8に示すよ
うに、従来のものに対して略全帯域で騒音レベルが低下
する。
6に示すように、騒音レベルについては約3dB(A)
低減できるとともに、図7に示すように、効率で約5%
改善されることになる。効率の約5%の向上により、同
一風量とした場合には、回転数を低減でき、騒音レベル
についてさらに1dB低減できる。また、図8に示すよ
うに、従来のものに対して略全帯域で騒音レベルが低下
する。
【0025】なお、上述した実施例では、本発明のシロ
ッコファンを自動車用空調装置に適用した場合について
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、その他、船舶や建築物の給・排気用など種々の送
風装置として用いられ、上述の実施例と同様の作用効果
が得られる。
ッコファンを自動車用空調装置に適用した場合について
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、その他、船舶や建築物の給・排気用など種々の送
風装置として用いられ、上述の実施例と同様の作用効果
が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のシロッコ
ファンによれば、翼車の他端面に対向するケーシングの
他面を、前記翼車の半径方向外周位置付近から該翼車の
半径方向外方へ向かい、前記ケーシングの一面から拡開
するように傾斜して形成するという極めて簡素な構成に
より、翼車からその半径方向外方の流路へ吹き出される
気体の流れがスムーズに拡大し、上部渦を抑制できると
ともにケーシングの他面側圧力を回復でき、騒音の低減
および効率の向上を実現できる効果がある。特に、ケー
シングの一面を、翼車の回転軸方向に略直交するように
形成するとともに、ケーシングの他面の傾斜角度を、効
率,騒音への効果が最も大きくなる角度に設定した場合
に、有効に上部渦抑制,下部圧力回復をはかれ、騒音低
減および効率向上について最適な形状となる。
ファンによれば、翼車の他端面に対向するケーシングの
他面を、前記翼車の半径方向外周位置付近から該翼車の
半径方向外方へ向かい、前記ケーシングの一面から拡開
するように傾斜して形成するという極めて簡素な構成に
より、翼車からその半径方向外方の流路へ吹き出される
気体の流れがスムーズに拡大し、上部渦を抑制できると
ともにケーシングの他面側圧力を回復でき、騒音の低減
および効率の向上を実現できる効果がある。特に、ケー
シングの一面を、翼車の回転軸方向に略直交するように
形成するとともに、ケーシングの他面の傾斜角度を、効
率,騒音への効果が最も大きくなる角度に設定した場合
に、有効に上部渦抑制,下部圧力回復をはかれ、騒音低
減および効率向上について最適な形状となる。
【0027】また、翼車の開口部側端部から翼幅10〜
25%の範囲では、全周にわたって設けた遮蔽板によっ
て流体の流れを遮断することにより、翼全体としての剥
離が減少し、騒音低減および効率向上に寄与することに
なる。
25%の範囲では、全周にわたって設けた遮蔽板によっ
て流体の流れを遮断することにより、翼全体としての剥
離が減少し、騒音低減および効率向上に寄与することに
なる。
【図1】本発明の一実施例としてのシロッコファンを模
式的に示す断面図である。
式的に示す断面図である。
【図2】本実施例の翼車を示す斜視図である。
【図3】下壁角,上壁角に対する等効率線図である。
【図4】下壁角,上壁角に対する等比騒音線図である。
【図5】本実施例のケーシングにおける下壁角,上壁角
について説明するための模式的な断面図である。
について説明するための模式的な断面図である。
【図6】本実施例における流量係数と比騒音との関係を
従来例と比較して示すグラフである。
従来例と比較して示すグラフである。
【図7】本実施例における流量係数と効率との関係を従
来例と比較して示すグラフである。
来例と比較して示すグラフである。
【図8】本実施例における周波数と騒音レベルとの関係
を従来例と比較して示すグラフである。
を従来例と比較して示すグラフである。
【図9】本実施例におけるケーシング内部における流入
風の流れおよび渦の状態を示す図である。
風の流れおよび渦の状態を示す図である。
【図10】本実施例における上端部遮蔽割合と効率およ
び比騒音との関係を示すグラフである。
び比騒音との関係を示すグラフである。
【図11】本実施例における上端部遮蔽割合について説
明するための翼車の模式的な断面図である。
明するための翼車の模式的な断面図である。
【図12】従来のシロッコファンを示す斜視図である。
【図13】従来のシロッコファンを示す断面図である。
【図14】従来のシロッコファンの要部を拡大して示す
断面図である。
断面図である。
【図15】従来のシロッコファンのケーシング内部にお
ける渦の状態を示す図である。
ける渦の状態を示す図である。
1A ケーシング 1a 流路 1b 開口縁部 3A 翼車 3a ボス部 5 翼 9 遮蔽板 10 下壁 11 上壁 12 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 邦夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 知名 宏 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 多数の翼を回転方向前向きにして円筒状
に配列してなる翼車と、前記翼車の半径方向外周に流路
を形成しならがら前記翼車を収納するケーシングとをそ
なえ、前記翼車の一端面に対向する前記ケーシングの一
面に前記翼車の径とほぼ同径の開口部を形成し、前記翼
車を前記ケーシング内で回転させることにより、前記開
口部から吸引した流入風を、前記流路を通じて前記ケー
シング外へ送風するように構成されたシロッコファンに
おいて、 前記翼車の他端面に対向する前記ケーシングの他面が、
前記翼車の半径方向外周位置付近から該翼車の半径方向
外方へ向かい、前記ケーシングの一面から拡開するよう
に傾斜して形成されていることを特徴とする、シロッコ
ファン。 - 【請求項2】 前記翼車の前記開口部側の端部に、該端
部から翼幅の10〜25%の長さに相当する範囲を全周
にわたって遮蔽する遮蔽板を設けたことを特徴とする、
請求項1記載のシロッコファン。 - 【請求項3】 前記ケーシングの一面および他面の傾斜
角度が、効率,騒音への効果が最も大きくなる角度に設
定されることを特徴とする、請求項1または2記載のシ
ロッコファン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11902092A JPH05312194A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | シロッコファン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11902092A JPH05312194A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | シロッコファン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05312194A true JPH05312194A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14751000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11902092A Pending JPH05312194A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | シロッコファン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05312194A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007292026A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Toshiba Home Technology Corp | ファンモータ |
| JP2009013924A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Denso Corp | 遠心式送風機 |
| US7500825B2 (en) | 2005-04-21 | 2009-03-10 | Keihin Corporation | Centrifugal blower |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6347679U (ja) * | 1986-09-16 | 1988-03-31 | ||
| JPH03253798A (ja) * | 1990-03-05 | 1991-11-12 | Matsushita Seiko Co Ltd | 多翼送風機 |
| JPH0419396A (ja) * | 1990-05-10 | 1992-01-23 | Matsushita Seiko Co Ltd | 多翼ファン |
| JPH05195995A (ja) * | 1991-11-05 | 1993-08-06 | Nippondenso Co Ltd | 遠心式送風機 |
| JPH05302600A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-11-16 | Nippondenso Co Ltd | 遠心式送風機 |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP11902092A patent/JPH05312194A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6347679U (ja) * | 1986-09-16 | 1988-03-31 | ||
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| JPH05195995A (ja) * | 1991-11-05 | 1993-08-06 | Nippondenso Co Ltd | 遠心式送風機 |
| JPH05302600A (ja) * | 1992-02-28 | 1993-11-16 | Nippondenso Co Ltd | 遠心式送風機 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7500825B2 (en) | 2005-04-21 | 2009-03-10 | Keihin Corporation | Centrifugal blower |
| JP2007292026A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Toshiba Home Technology Corp | ファンモータ |
| JP2009013924A (ja) * | 2007-07-06 | 2009-01-22 | Denso Corp | 遠心式送風機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980721 |