JPH0531428A - 塗布装置 - Google Patents
塗布装置Info
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- JPH0531428A JPH0531428A JP21458691A JP21458691A JPH0531428A JP H0531428 A JPH0531428 A JP H0531428A JP 21458691 A JP21458691 A JP 21458691A JP 21458691 A JP21458691 A JP 21458691A JP H0531428 A JPH0531428 A JP H0531428A
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- JP
- Japan
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- blade surface
- coating
- tip
- smoothing
- paint
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベースフィルムの傷や空気の巻き込みが無
く、さらにはオーバーフローの発生が無い安定した塗布
状態を得ることができる塗布装置を提供する。 【構成】 ダイ先端のフロントブレード面及びスムージ
ングブレード面に沿って連続的に走行する可撓性支持体
上にダイ先端に設けたスリットより塗料を押し出しなが
ら塗布するエクストルージョン型の塗布装置において、
フロントブレード面とスムージングブレード面の位置関
係を適正なものとする。すなわち、フロントブレード面
の下流側端部における接線上にスムージングブレード面
の先端(塗料押し出し方向で見たときの先端)を位置さ
せる。
く、さらにはオーバーフローの発生が無い安定した塗布
状態を得ることができる塗布装置を提供する。 【構成】 ダイ先端のフロントブレード面及びスムージ
ングブレード面に沿って連続的に走行する可撓性支持体
上にダイ先端に設けたスリットより塗料を押し出しなが
ら塗布するエクストルージョン型の塗布装置において、
フロントブレード面とスムージングブレード面の位置関
係を適正なものとする。すなわち、フロントブレード面
の下流側端部における接線上にスムージングブレード面
の先端(塗料押し出し方向で見たときの先端)を位置さ
せる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイコーターと称され
るエクストルージョン型の塗布装置に関するものであ
る。
るエクストルージョン型の塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布型の磁気記録媒体を製造する
際の磁性塗料の塗布方法としては、グラビアロール方式
やリバースロール方式等に代表されるように、ロールを
用いるロール塗布方式が主流となっている。しかしなが
ら、これらのロール塗布方式においては、ロールからベ
ースフィルムへの塗料転写不良による塗布厚ムラのため
の出力変動や塗料飛散によるドロップ・アウト、余剰供
給塗料が混合工程に戻されることによる塗料品質の劣化
等の問題があり、特に高速塗布になるにしたがってこれ
らの問題が顕著になる傾向にある。
際の磁性塗料の塗布方法としては、グラビアロール方式
やリバースロール方式等に代表されるように、ロールを
用いるロール塗布方式が主流となっている。しかしなが
ら、これらのロール塗布方式においては、ロールからベ
ースフィルムへの塗料転写不良による塗布厚ムラのため
の出力変動や塗料飛散によるドロップ・アウト、余剰供
給塗料が混合工程に戻されることによる塗料品質の劣化
等の問題があり、特に高速塗布になるにしたがってこれ
らの問題が顕著になる傾向にある。
【0003】近年、これらの問題を解決し得る新しい塗
布方式として、エクストルージョン(ダイ)方式が注目
され、塗布型磁気記録媒体の製造工程において、既に一
部実用化されている。エクストルージョン方式は、先端
部に所定幅の狭隘なスリットを有するとともに、この先
端部近傍をドクターエッジ化してなるダイを用い、移動
中の支持体表面に向けて連続的に押し出した塗料を前記
ドクターエッジ化した面によって均一な厚さをもって支
持体上に塗布するというものであり、これまで写真フィ
ルムや印画紙等の分野において用いられてきたものであ
る。
布方式として、エクストルージョン(ダイ)方式が注目
され、塗布型磁気記録媒体の製造工程において、既に一
部実用化されている。エクストルージョン方式は、先端
部に所定幅の狭隘なスリットを有するとともに、この先
端部近傍をドクターエッジ化してなるダイを用い、移動
中の支持体表面に向けて連続的に押し出した塗料を前記
ドクターエッジ化した面によって均一な厚さをもって支
持体上に塗布するというものであり、これまで写真フィ
ルムや印画紙等の分野において用いられてきたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エクス
トルージョン方式の塗布装置においては、可撓性支持体
と当接するダイの先端面の形状が塗膜品質に大きく影響
を与えることが知られており、これまで各方面でその改
良が進められている。例えば、特開昭57−84771
号公報、特開昭58−104666号公報、特開昭60
−238179号公報、特開平1−288364号公
報、特開平2−35959号公報等に、ダイ先端部(い
わゆるリップ部)の形状を種々規定した塗布装置が開示
されている。
トルージョン方式の塗布装置においては、可撓性支持体
と当接するダイの先端面の形状が塗膜品質に大きく影響
を与えることが知られており、これまで各方面でその改
良が進められている。例えば、特開昭57−84771
号公報、特開昭58−104666号公報、特開昭60
−238179号公報、特開平1−288364号公
報、特開平2−35959号公報等に、ダイ先端部(い
わゆるリップ部)の形状を種々規定した塗布装置が開示
されている。
【0005】しかしながら、これら技術をもってしても
塗布ムラやスジ等の発生を十分に抑えることはできず、
さらなる改良が望まれている。そこで本発明は、かかる
従来の実情に鑑みて提案されたものであって、安定した
塗布状態が得られ、塗布厚が均一でスジ等の無い平滑な
表面を有する高品質な塗膜を形成し得る塗布装置を提供
することを目的とする。
塗布ムラやスジ等の発生を十分に抑えることはできず、
さらなる改良が望まれている。そこで本発明は、かかる
従来の実情に鑑みて提案されたものであって、安定した
塗布状態が得られ、塗布厚が均一でスジ等の無い平滑な
表面を有する高品質な塗膜を形成し得る塗布装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の塗布装置は、ダイ先端のフロントブレー
ド面及びスムージングブレード面に沿って連続的に走行
する可撓性支持体上に前記ダイ先端に設けられたスリッ
トより塗料を押し出しながら塗布するエクストルージョ
ン型の塗布装置において、上記フロントブレード面の下
流側端部における接線上にスムージングブレード面の先
端が位置することを特徴とするものである。なお、本発
明においては、連続的に走行される可撓性支持体に対し
て、上流側(可撓性支持体の進入側)に位置するダイ先
端部(リップ部)をフロントブレード、下流側に位置す
るリップ部をスムージングブレードと称するものとす
る。
めに、本発明の塗布装置は、ダイ先端のフロントブレー
ド面及びスムージングブレード面に沿って連続的に走行
する可撓性支持体上に前記ダイ先端に設けられたスリッ
トより塗料を押し出しながら塗布するエクストルージョ
ン型の塗布装置において、上記フロントブレード面の下
流側端部における接線上にスムージングブレード面の先
端が位置することを特徴とするものである。なお、本発
明においては、連続的に走行される可撓性支持体に対し
て、上流側(可撓性支持体の進入側)に位置するダイ先
端部(リップ部)をフロントブレード、下流側に位置す
るリップ部をスムージングブレードと称するものとす
る。
【0007】
【作用】ダイのリップ部において、スムージングブレー
ドよりもフロントブレードが前方(塗料押し出し方向)
に突出すると、フロントブレードの下流側端部において
支持体に対して過大な接触圧が加わり、支持体が折り曲
げられて傷や削り粉等が発生する。逆に、フロントブレ
ードよりスムージングブレードが突出すると、フロント
ブレードの下流側端部において支持体との隙間が大きく
なりすぎ、空気の巻き込みや空気圧によるスジムラが発
生する。また、フロントブレード面が後退しすぎると、
スムージングブレード面と支持体面で加圧された塗料が
フロントブレード側にオーバーフローし、塗布不能とな
る。
ドよりもフロントブレードが前方(塗料押し出し方向)
に突出すると、フロントブレードの下流側端部において
支持体に対して過大な接触圧が加わり、支持体が折り曲
げられて傷や削り粉等が発生する。逆に、フロントブレ
ードよりスムージングブレードが突出すると、フロント
ブレードの下流側端部において支持体との隙間が大きく
なりすぎ、空気の巻き込みや空気圧によるスジムラが発
生する。また、フロントブレード面が後退しすぎると、
スムージングブレード面と支持体面で加圧された塗料が
フロントブレード側にオーバーフローし、塗布不能とな
る。
【0008】本発明においては、フロントブレード面の
下流側端部における接線上にスムージングブレード面の
先端が位置されており、フロントブレードが突出するこ
とによって生ずる支持体の傷や削り粉の問題が解消され
ると同時に、スムージングブレードが突出することによ
って生ずるスジムラやオーバーフローの問題が解消され
る。
下流側端部における接線上にスムージングブレード面の
先端が位置されており、フロントブレードが突出するこ
とによって生ずる支持体の傷や削り粉の問題が解消され
ると同時に、スムージングブレードが突出することによ
って生ずるスジムラやオーバーフローの問題が解消され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】実施例1 本実施例の塗布装置は、塗布型の磁気記録媒体の製造工
程において磁性塗料の塗布に使用されるもので、図1に
示すように、ダイ(エクストルーダ)1のポケット(塗
料溜り)2内に磁性塗料3を供給し、これをスリット4
に供給して押し出し、ガイドロール5,6等を介して走
行されるベースフィルム7上に塗布するものである。
程において磁性塗料の塗布に使用されるもので、図1に
示すように、ダイ(エクストルーダ)1のポケット(塗
料溜り)2内に磁性塗料3を供給し、これをスリット4
に供給して押し出し、ガイドロール5,6等を介して走
行されるベースフィルム7上に塗布するものである。
【0011】上記ダイ1は、図2に示すように、所定の
幅を持った略々直方体形状を有する金属ブロックからな
り、先端部が斜めに削り取られ、いわゆるくさび形とさ
れるとともに、その先端部1aには超硬合金等によって
形成されたフロントブレード8及びスムージングブレー
ド9が一体的に設けられている。また、上記ダイ1に
は、ダイ1の先端面1aに臨むようにスリット4が塗布
幅に応じて形成されているが、このスリット4は、塗料
が押し出される隙間となるものであって、通常0.01
〜2mm程度の非常に狭い隙間とされる。
幅を持った略々直方体形状を有する金属ブロックからな
り、先端部が斜めに削り取られ、いわゆるくさび形とさ
れるとともに、その先端部1aには超硬合金等によって
形成されたフロントブレード8及びスムージングブレー
ド9が一体的に設けられている。また、上記ダイ1に
は、ダイ1の先端面1aに臨むようにスリット4が塗布
幅に応じて形成されているが、このスリット4は、塗料
が押し出される隙間となるものであって、通常0.01
〜2mm程度の非常に狭い隙間とされる。
【0012】前記スリット4の背面側には、このスリッ
ト4と通ずるポケット2がスリット4の幅と略等しい長
さをもって円柱状の空間として形成されている。そし
て、このポケット2の両端部には、ポケット2の内径よ
りも小さい内径を有する塗料供給口10,11がダイ1
の両側面1b,1cに開口する如く設けられており、こ
こから磁性塗料3がポケット2内へ供給されるようにな
されている。したがって、前記ポケット2は、塗料供給
装置から圧送された塗料を受ける空間となりアキューム
レータの機能を持つことになる。
ト4と通ずるポケット2がスリット4の幅と略等しい長
さをもって円柱状の空間として形成されている。そし
て、このポケット2の両端部には、ポケット2の内径よ
りも小さい内径を有する塗料供給口10,11がダイ1
の両側面1b,1cに開口する如く設けられており、こ
こから磁性塗料3がポケット2内へ供給されるようにな
されている。したがって、前記ポケット2は、塗料供給
装置から圧送された塗料を受ける空間となりアキューム
レータの機能を持つことになる。
【0013】このような構成を有する塗布装置におい
て、精密塗料供給装置からダイ1のポケット2に供給さ
れた磁性塗料3は、そのアキュームレータ効果によって
塗料圧力が一様化され、スリット4に均一に押し出され
る。ベースフィルム7は、スリット4の出口端部に設け
られたフロントブレード8及びスムージングブレード9
に沿って抱かれた状態で連続的に走行しており、スリッ
ト4から押し出された磁性塗料3は、スムージングブレ
ード9によって均一な塗布厚と平滑な表面をもった塗膜
とされる。
て、精密塗料供給装置からダイ1のポケット2に供給さ
れた磁性塗料3は、そのアキュームレータ効果によって
塗料圧力が一様化され、スリット4に均一に押し出され
る。ベースフィルム7は、スリット4の出口端部に設け
られたフロントブレード8及びスムージングブレード9
に沿って抱かれた状態で連続的に走行しており、スリッ
ト4から押し出された磁性塗料3は、スムージングブレ
ード9によって均一な塗布厚と平滑な表面をもった塗膜
とされる。
【0014】以上が本実施例の塗布装置の概略構成であ
るが、かかる塗布装置においては、フロントブレード8
の先端面(フロントブレード面)8a及びスムージング
ブレード9の先端面(スムージングブレード面)9aの
形状が形成される塗膜の品質に大きく影響する。そこ
で、以下、これらフロントブレード面8a及びスムージ
ングブレード面9aの形状について図3を参照しながら
詳述する。
るが、かかる塗布装置においては、フロントブレード8
の先端面(フロントブレード面)8a及びスムージング
ブレード9の先端面(スムージングブレード面)9aの
形状が形成される塗膜の品質に大きく影響する。そこ
で、以下、これらフロントブレード面8a及びスムージ
ングブレード面9aの形状について図3を参照しながら
詳述する。
【0015】先ず、スムージングブレード面9aは、円
滑な塗料の流れを得るために、曲面形状とする必要があ
る。フロントブレード面8aについても、ベースフィル
ム7の走行性等を考慮すると、曲面形状とすることが好
ましい。そこで、本実施例では、スムージングブレード
面9aを曲率半径R2 =60mmの曲面とし、フロント
ブレード面8aを曲率半径R1 =10mmあるいは60
mmの曲面とした。
滑な塗料の流れを得るために、曲面形状とする必要があ
る。フロントブレード面8aについても、ベースフィル
ム7の走行性等を考慮すると、曲面形状とすることが好
ましい。そこで、本実施例では、スムージングブレード
面9aを曲率半径R2 =60mmの曲面とし、フロント
ブレード面8aを曲率半径R1 =10mmあるいは60
mmの曲面とした。
【0016】また、スムージングブレード面9aにおい
てベースフィルム7を塗料によって浮上させるには、ス
ムージングブレード面9aの上流側端部とベースフィル
ム7との間の空間をクサビ形として圧力を高める必要が
あることから、スムージングブレード9の上流側端部に
ベースフィルム7に対して適切な角度を持った平面部分
9bを設ける。本実施例においては、前記平面部分9b
の長さLは、1mm<L≦1.5mmである。これは、
平面部分9bの長さが短いと、すなわちLが1mm以下
であると、この平面部分9bとベースフィルム7で囲ま
れる空間内における塗料圧力が急激に上昇し、塗布状態
が不安定になり、逆に1.5mmを越えて長すぎると平
面部分9bを設けた意味が薄れるからである。上記平面
部分9bとベースフィルム7で囲まれる空間内において
は、塗料圧力は緩やかに上昇した方がよく、かかる見地
から前記範囲は決められたものである。
てベースフィルム7を塗料によって浮上させるには、ス
ムージングブレード面9aの上流側端部とベースフィル
ム7との間の空間をクサビ形として圧力を高める必要が
あることから、スムージングブレード9の上流側端部に
ベースフィルム7に対して適切な角度を持った平面部分
9bを設ける。本実施例においては、前記平面部分9b
の長さLは、1mm<L≦1.5mmである。これは、
平面部分9bの長さが短いと、すなわちLが1mm以下
であると、この平面部分9bとベースフィルム7で囲ま
れる空間内における塗料圧力が急激に上昇し、塗布状態
が不安定になり、逆に1.5mmを越えて長すぎると平
面部分9bを設けた意味が薄れるからである。上記平面
部分9bとベースフィルム7で囲まれる空間内において
は、塗料圧力は緩やかに上昇した方がよく、かかる見地
から前記範囲は決められたものである。
【0017】上述のフロントブレード面8a及びスムー
ジングブレード面9aにおいて、スリット4からの塗料
の押し出し方向(図2中、矢印X方向)における先端部
は、フロントブレード面8aでは下流側端部(点A)で
あり、スムージングブレード面9aでは平面部分9bの
終端部(点B)である。本実施例では、前記フロントブ
レード面8aの先端部(図中点A)において接線t1 を
引いたときに、前記スムージングブレード面9aの先端
部(図中点B)がこの接線t1 の延長線上に位置するよ
うに設定する。なお、ここで点Bが接線t1 上に完全に
一致するのが理想的であるが、加工精度等による若干の
ズレは許容されるものとする。
ジングブレード面9aにおいて、スリット4からの塗料
の押し出し方向(図2中、矢印X方向)における先端部
は、フロントブレード面8aでは下流側端部(点A)で
あり、スムージングブレード面9aでは平面部分9bの
終端部(点B)である。本実施例では、前記フロントブ
レード面8aの先端部(図中点A)において接線t1 を
引いたときに、前記スムージングブレード面9aの先端
部(図中点B)がこの接線t1 の延長線上に位置するよ
うに設定する。なお、ここで点Bが接線t1 上に完全に
一致するのが理想的であるが、加工精度等による若干の
ズレは許容されるものとする。
【0018】前記点Bが前記接線t1 よりも後退した位
置にあると、すなわちスムージングブレード面9aより
もフロントブレード面8aが前方(塗料押し出し方向)
に突出していると、フロントブレード面8aの下流側端
部(点A)においてベースフィルム7に対して過大な接
触圧が加わり、ベースフィルム7が折り曲げられて傷や
削り粉等が発生する虞れがある。逆に、前記点Bが前記
接線t1 よりも前進した位置にあると、すなわちフロン
トブレード面8aよりスムージングブレード面9aが突
出すると、フロントブレード面8aの下流側端部におい
てベースフィルム7との隙間が大きくなりすぎ、空気の
巻き込みや空気圧によるスジムラが発生する。また、フ
ロントブレード面8aが後退しすぎると、スムージング
ブレード面9aとベースフィムル7で加圧された塗料3
がフロントブレード面8a上に逆流(オーバーフロー)
し、塗布不能となる。
置にあると、すなわちスムージングブレード面9aより
もフロントブレード面8aが前方(塗料押し出し方向)
に突出していると、フロントブレード面8aの下流側端
部(点A)においてベースフィルム7に対して過大な接
触圧が加わり、ベースフィルム7が折り曲げられて傷や
削り粉等が発生する虞れがある。逆に、前記点Bが前記
接線t1 よりも前進した位置にあると、すなわちフロン
トブレード面8aよりスムージングブレード面9aが突
出すると、フロントブレード面8aの下流側端部におい
てベースフィルム7との隙間が大きくなりすぎ、空気の
巻き込みや空気圧によるスジムラが発生する。また、フ
ロントブレード面8aが後退しすぎると、スムージング
ブレード面9aとベースフィムル7で加圧された塗料3
がフロントブレード面8a上に逆流(オーバーフロー)
し、塗布不能となる。
【0019】また、上述の点Aにおける接線t1 と点B
においてスムージングブレード面9aに引いた接線t2
のなす角αは、0°≦α≦15°とすることが好まし
い。これは、前記角度αが大きすぎるとベースフィルム
7がB点で強く折れ曲がり、過大な圧力上昇を伴うこ
と、ベースフィルム7上のゴミや塗料中の凝集物、異物
等が引っ掛かり易くなり安定な塗布ができないこと等の
理由による。また、ベースフィルム7の入口角度を浅く
することは、すなわち角度αをマイナス側(0°未満)
に設定することは、A点を後退することになり、先の要
件を満たすことができなくなる。
においてスムージングブレード面9aに引いた接線t2
のなす角αは、0°≦α≦15°とすることが好まし
い。これは、前記角度αが大きすぎるとベースフィルム
7がB点で強く折れ曲がり、過大な圧力上昇を伴うこ
と、ベースフィルム7上のゴミや塗料中の凝集物、異物
等が引っ掛かり易くなり安定な塗布ができないこと等の
理由による。また、ベースフィルム7の入口角度を浅く
することは、すなわち角度αをマイナス側(0°未満)
に設定することは、A点を後退することになり、先の要
件を満たすことができなくなる。
【0020】一方、前記スムージングブレード9の上流
側端部に設けた平面部分9bの角度は、浅くする方向が
好ましく、点Aにおける接線t1 となす角θで1〜45
°とすることが好ましい。塗料流動解析の結果、前記平
面部分9b付近の塗料中に大きな渦が発生しており、あ
まり角度θを大きくしすぎると、ベースフィルム7上の
ゴミや塗料中の凝集物、異物等が蓄積されてスジが発生
し易くなる。
側端部に設けた平面部分9bの角度は、浅くする方向が
好ましく、点Aにおける接線t1 となす角θで1〜45
°とすることが好ましい。塗料流動解析の結果、前記平
面部分9b付近の塗料中に大きな渦が発生しており、あ
まり角度θを大きくしすぎると、ベースフィルム7上の
ゴミや塗料中の凝集物、異物等が蓄積されてスジが発生
し易くなる。
【0021】以上の形状を有するダイにおいて、ベース
フィルム7が塗布中にフロントブレード8に接触する
と、傷や削り粉が発生し重大な欠陥が生ずる虞れがある
ので、未塗布時において点Aと点Bを結ぶ線上に合致す
るようにベースフィルム7の入口角度を設定すると、塗
布時には図4に示すように塗料3によって押し上げられ
フロントブレード8とベースフィルム7は接触すること
はない。
フィルム7が塗布中にフロントブレード8に接触する
と、傷や削り粉が発生し重大な欠陥が生ずる虞れがある
ので、未塗布時において点Aと点Bを結ぶ線上に合致す
るようにベースフィルム7の入口角度を設定すると、塗
布時には図4に示すように塗料3によって押し上げられ
フロントブレード8とベースフィルム7は接触すること
はない。
【0022】次に、ダイ先端の形状を種々変えて実際に
磁性塗料を塗布し、本発明の効果を確認した。なお、実
験に用いたダイの構成は、次の通りである。 <ダイの構成> ダイ :全幅340mm、塗布幅290mmのエクス
トルージョン・ダイ ポケット:直径40mmの円筒状の孔でダイの幅方向に
貫通 スリット:0.2mmの隙間 フロントブレード :肉厚5mmの超硬合金 スムージングブレード:肉厚5mmの超硬合金
磁性塗料を塗布し、本発明の効果を確認した。なお、実
験に用いたダイの構成は、次の通りである。 <ダイの構成> ダイ :全幅340mm、塗布幅290mmのエクス
トルージョン・ダイ ポケット:直径40mmの円筒状の孔でダイの幅方向に
貫通 スリット:0.2mmの隙間 フロントブレード :肉厚5mmの超硬合金 スムージングブレード:肉厚5mmの超硬合金
【0023】また、塗布条件や使用した塗料の組成は下
記の通りである。 <塗布条件> ベースフィルム:幅305mm、厚さ15μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム 張力 :ベースフィルム全幅で5kg 塗布速度 :50〜150m/分 塗布厚 :乾燥後3〜6μm
記の通りである。 <塗布条件> ベースフィルム:幅305mm、厚さ15μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルム 張力 :ベースフィルム全幅で5kg 塗布速度 :50〜150m/分 塗布厚 :乾燥後3〜6μm
【0024】 <塗料組成> 磁性粉(Co被着γ−Fe2 O3 ) ・・・100重量部 塩化ビニル系結合剤 ・・・ 10重量部 ポリウレタン系結合剤 ・・・ 10重量部 アルミナ ・・・ 3重量部 カーボン ・・・ 2重量部 ミリスチン酸 ・・・ 1重量部 ステアリン酸n−ブチル ・・・ 1重量部 メチルエチルケトン ・・・100重量部 トルエン ・・・ 60重量部 シクロヘキサノン ・・・ 60重量部
【0025】表1に、スムージングブレード面9aの先
端部Bが接線t1 と一致する場合、先端部Bが接線t1
よりも突出する場合、先端部Bが接線t1 よりも後退す
る場合、の各場合について塗布時の現象を記す。
端部Bが接線t1 と一致する場合、先端部Bが接線t1
よりも突出する場合、先端部Bが接線t1 よりも後退す
る場合、の各場合について塗布時の現象を記す。
【0026】
【表1】
【0027】この表を見ると明らかなように、ベースフ
ィルムの傷とオーバーフローの両者を解消するには、ス
ムージングブレード面9aの先端部Bを接線t1 と一致
させる必要がある。
ィルムの傷とオーバーフローの両者を解消するには、ス
ムージングブレード面9aの先端部Bを接線t1 と一致
させる必要がある。
【0028】実施例2 本実施例は、スムージングブレード面の形状を変更した
実施例である。その他の装置構成は先の実施例1と同様
であり、したがって同一の部材には同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。
実施例である。その他の装置構成は先の実施例1と同様
であり、したがって同一の部材には同一の符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0029】図5は、本実施例におけるフロントブレー
ド面8a及びスムージングブレード面9aの形状を拡大
して示すものである。すなわち、本実施例においては、
先の実施例1と異なり、スムージングブレード9の上流
側端部に平面部分9bが設けられておらず、スムージン
グブレード面9aは連続した曲面のみから構成され、点
B−点C間の曲面とベースフィルム7との間の空間をク
サビ形状としてクサビ圧力を発生するものである。
ド面8a及びスムージングブレード面9aの形状を拡大
して示すものである。すなわち、本実施例においては、
先の実施例1と異なり、スムージングブレード9の上流
側端部に平面部分9bが設けられておらず、スムージン
グブレード面9aは連続した曲面のみから構成され、点
B−点C間の曲面とベースフィルム7との間の空間をク
サビ形状としてクサビ圧力を発生するものである。
【0030】したがって、点Bがフロントブレード面8
aの下流側端部の点Aにおける接線t1 上に位置される
とともに、点Cにおける接線t3と前記接線t1 とのな
す角度ψが1°〜45°に設定されている。ここで、点
Bを接線t1 の延長線上に位置させる理由は、先の実施
例1で述べた通りである。また、接線t3 と前記接線t
1 とのなす角度ψを前記範囲に限定したのは、クサビ圧
力を発生させるためには1°以上必要であり、45°を
越えるとクサビ形状中で大きな渦が発生し異物が蓄積さ
れてスジが発生し易くなることによる。
aの下流側端部の点Aにおける接線t1 上に位置される
とともに、点Cにおける接線t3と前記接線t1 とのな
す角度ψが1°〜45°に設定されている。ここで、点
Bを接線t1 の延長線上に位置させる理由は、先の実施
例1で述べた通りである。また、接線t3 と前記接線t
1 とのなす角度ψを前記範囲に限定したのは、クサビ圧
力を発生させるためには1°以上必要であり、45°を
越えるとクサビ形状中で大きな渦が発生し異物が蓄積さ
れてスジが発生し易くなることによる。
【0031】また、スムージングブレード面9aの下流
側端部(点D)においてスムージングブレード面9aに
引いた接線t4 とフロントブレード面8aの下流側端部
の点Aにおける接線t1 とがなす角度βを、0°〜45
°とする。以上のように、スムージングブレード面9a
を単純なR形状とすることによって、塗料のスムーズな
流れを得ることができると同時に、スジの原因となるベ
ースフィルム7上のゴミや塗料中の凝集物、異物が引っ
掛かり難くすることができる。
側端部(点D)においてスムージングブレード面9aに
引いた接線t4 とフロントブレード面8aの下流側端部
の点Aにおける接線t1 とがなす角度βを、0°〜45
°とする。以上のように、スムージングブレード面9a
を単純なR形状とすることによって、塗料のスムーズな
流れを得ることができると同時に、スジの原因となるベ
ースフィルム7上のゴミや塗料中の凝集物、異物が引っ
掛かり難くすることができる。
【0032】以上、本発明を適用した実施例について説
明してきたが、本発明がこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、寸法、材
質、形状等、適宜変更可能であることは言うまでもな
い。
明してきたが、本発明がこれら実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、寸法、材
質、形状等、適宜変更可能であることは言うまでもな
い。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、ダイ先端のフロトブレードやスムージン
グブレードの形状を適正なものとしているので、ベース
フィルムの傷や空気の巻き込み等の問題のない安定した
塗布状態を得ることができる。したがって、例えば磁気
記録媒体の製造に使用した場合、塗布厚ムラの少ない塗
膜を形成することができ、出力変動が少ない磁気記録媒
体を製造することが可能となる。
明においては、ダイ先端のフロトブレードやスムージン
グブレードの形状を適正なものとしているので、ベース
フィルムの傷や空気の巻き込み等の問題のない安定した
塗布状態を得ることができる。したがって、例えば磁気
記録媒体の製造に使用した場合、塗布厚ムラの少ない塗
膜を形成することができ、出力変動が少ない磁気記録媒
体を製造することが可能となる。
【図1】本発明を適用した塗布装置の概略構成例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】ダイを一部破断して示す概略斜視図である。
【図3】本発明を適用した一実施例におけるフロントブ
レード及びスムージングブレードの形状を示す模式図で
ある。
レード及びスムージングブレードの形状を示す模式図で
ある。
【図4】本発明を適用した一実施例における塗布状態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図5】本発明を適用した他の実施例におけるフロント
ブレード及びスムージングブレードの形状を示す模式図
である。
ブレード及びスムージングブレードの形状を示す模式図
である。
1・・・ダイ 4・・・スリット 7・・・ベースフィルム(支持体) 8a・・・フロントブレード面 9a・・・スムージングブレード面
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ダイ先端のフロントブレード面及びスム
ージングブレード面に沿って連続的に走行する可撓性支
持体上に前記ダイ先端に設けられたスリットより塗料を
押し出しながら塗布するエクストルージョン型の塗布装
置において、 上記フロントブレード面の下流側端部における接線上に
スムージングブレード面の先端が位置することを特徴と
する塗布装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21458691A JPH0531428A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 塗布装置 |
| US07/917,233 US5376178A (en) | 1991-07-31 | 1992-07-23 | Coating apparatus |
| DE4225449A DE4225449C2 (de) | 1991-07-31 | 1992-07-31 | Extrusions-Beschichtungsvorrichtung |
| FR9209586A FR2679797B1 (fr) | 1991-07-31 | 1992-07-31 | Appareil de revetement par extrusion. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21458691A JPH0531428A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 塗布装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0531428A true JPH0531428A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16658175
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21458691A Pending JPH0531428A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0531428A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20220009760A (ko) * | 2020-07-16 | 2022-01-25 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 듀얼 슬롯 다이 코터 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP21458691A patent/JPH0531428A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20220009760A (ko) * | 2020-07-16 | 2022-01-25 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 듀얼 슬롯 다이 코터 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010703 |