JPH05315199A - 超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔 - Google Patents
超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔Info
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- JPH05315199A JPH05315199A JP4116201A JP11620192A JPH05315199A JP H05315199 A JPH05315199 A JP H05315199A JP 4116201 A JP4116201 A JP 4116201A JP 11620192 A JP11620192 A JP 11620192A JP H05315199 A JPH05315199 A JP H05315199A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】化成皮膜欠陥を少なくし得て化成皮膜を厚く形
成することができ、かつ静電容量も大きな超高圧Al電
解コンデンサ用陽極箔に用いることのできるアルミニウ
ム箔を提供する。 【構成】Fe:0.1〜15ppm、Si:0.1〜2
0ppm、Cu:0.1〜20ppmを含有し、不純物
としてGa:20ppm以下、Zn:20ppm以下、
B:10ppm以下に規制され、その他の不純物元素が
個々に5ppm以下に規制され、残部がアルミニウムか
らなるアルミ箔とし、好ましくは表面から深さ1μmま
での表層部分における個々の元素の濃度がそれぞれ50
ppm未満に規制される。さらに好ましくは、表面に形
成されている酸化膜の厚さが3.5〜8nmに規定され
る。
成することができ、かつ静電容量も大きな超高圧Al電
解コンデンサ用陽極箔に用いることのできるアルミニウ
ム箔を提供する。 【構成】Fe:0.1〜15ppm、Si:0.1〜2
0ppm、Cu:0.1〜20ppmを含有し、不純物
としてGa:20ppm以下、Zn:20ppm以下、
B:10ppm以下に規制され、その他の不純物元素が
個々に5ppm以下に規制され、残部がアルミニウムか
らなるアルミ箔とし、好ましくは表面から深さ1μmま
での表層部分における個々の元素の濃度がそれぞれ50
ppm未満に規制される。さらに好ましくは、表面に形
成されている酸化膜の厚さが3.5〜8nmに規定され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐電圧600V程度
以上の超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム
箔に関する。
以上の超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム
箔に関する。
【0002】
【従来の技術】中高圧用Al電解コンデンサの陽極とし
て用いられるアルミニウム箔は、静電容量の増大のため
に通常施されるエッチング処理において、トンネル状エ
ッチングピットが多数形成されるものであることが一般
に望まれている。このため、エッチングピットを増加さ
せるべく、アルミニウム箔の結晶面を(100)面にそ
ろえたり、表面にPb、Zn、Biなどの元素を集めて
濃化させることが行われている。
て用いられるアルミニウム箔は、静電容量の増大のため
に通常施されるエッチング処理において、トンネル状エ
ッチングピットが多数形成されるものであることが一般
に望まれている。このため、エッチングピットを増加さ
せるべく、アルミニウム箔の結晶面を(100)面にそ
ろえたり、表面にPb、Zn、Biなどの元素を集めて
濃化させることが行われている。
【0003】ところで、昨今、Al電解コンデンサの用
途拡大に伴い、耐電圧600V程度以上にも達するよう
な超高圧Al電解コンデンサの開発が行われている。か
かる超高圧を実現するためには、化成処理によってアル
ミニウム陽極箔に形成される誘電皮膜としての化成皮膜
の厚さを厚くする必要があり、このために皮膜欠陥を少
なくする必要がある。また、静電容量を高めるために、
従来の中高圧用よりもエッチングピットを大きくし、数
を減少させる必要がある。
途拡大に伴い、耐電圧600V程度以上にも達するよう
な超高圧Al電解コンデンサの開発が行われている。か
かる超高圧を実現するためには、化成処理によってアル
ミニウム陽極箔に形成される誘電皮膜としての化成皮膜
の厚さを厚くする必要があり、このために皮膜欠陥を少
なくする必要がある。また、静電容量を高めるために、
従来の中高圧用よりもエッチングピットを大きくし、数
を減少させる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来中高圧
用に用いられていた前記のようなアルミニウム箔におい
ては、皮膜欠陥が多く化成皮膜の厚さに限界があり、ま
たエッチングピットが多く発生しピット間の結合を生
じ、逆に表面積を低下させるため、これをそのまま超高
圧用Al陽極箔に用いることはできなかった。
用に用いられていた前記のようなアルミニウム箔におい
ては、皮膜欠陥が多く化成皮膜の厚さに限界があり、ま
たエッチングピットが多く発生しピット間の結合を生
じ、逆に表面積を低下させるため、これをそのまま超高
圧用Al陽極箔に用いることはできなかった。
【0005】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、皮膜欠陥を少なくして化成皮膜を
厚く形成することができ、かつ静電容量も大きくでき、
超高圧Al電解コンデンサ用陽極箔として用いることの
できるアルミニウム箔を提供することを目的とする。
されたものであって、皮膜欠陥を少なくして化成皮膜を
厚く形成することができ、かつ静電容量も大きくでき、
超高圧Al電解コンデンサ用陽極箔として用いることの
できるアルミニウム箔を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者は種々実験と研究を重ねた結果、上記の皮膜
欠陥の発生、エッチングピットの増加が、従来の中高圧
用陽極箔では個々の元素の含有量が多すぎるために生じ
ていることを知見し、かかる知見に基いてこの発明を完
成し得たものである。
に、発明者は種々実験と研究を重ねた結果、上記の皮膜
欠陥の発生、エッチングピットの増加が、従来の中高圧
用陽極箔では個々の元素の含有量が多すぎるために生じ
ていることを知見し、かかる知見に基いてこの発明を完
成し得たものである。
【0007】即ち、この発明の1つは、Fe:0.1〜
15ppm、Si:0.1〜20ppm、Cu:0.1
〜20ppmを含有し、不純物としてGa:20ppm
以下、Zn:20ppm以下、B:10ppm以下に規
制され、その他の不純物元素が個々に5ppm以下に規
制され、残部アルミニウムからなることを特徴とする超
高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔を要旨
とするものである。
15ppm、Si:0.1〜20ppm、Cu:0.1
〜20ppmを含有し、不純物としてGa:20ppm
以下、Zn:20ppm以下、B:10ppm以下に規
制され、その他の不純物元素が個々に5ppm以下に規
制され、残部アルミニウムからなることを特徴とする超
高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔を要旨
とするものである。
【0008】上記において、Fe、Si、Cuは適度な
数のエッチングピットを確保するために必要な元素であ
るが、それぞれが0.1ppm未満ではその効果に乏し
いうえ、コストアップの原因となる。一方、Fe(鉄)
が15ppmを、Si(珪素)が20ppmを、Cu
(銅)が20ppmを越えると化成皮膜を形成したとき
の皮膜欠陥の原因となり、耐電圧を低下させる。特に好
ましくはFe8ppm以下、Si8ppm以下、Cu1
0ppm以下とするのが良い。
数のエッチングピットを確保するために必要な元素であ
るが、それぞれが0.1ppm未満ではその効果に乏し
いうえ、コストアップの原因となる。一方、Fe(鉄)
が15ppmを、Si(珪素)が20ppmを、Cu
(銅)が20ppmを越えると化成皮膜を形成したとき
の皮膜欠陥の原因となり、耐電圧を低下させる。特に好
ましくはFe8ppm以下、Si8ppm以下、Cu1
0ppm以下とするのが良い。
【0009】また、他の不可避的不純物元素についても
これが多く含有されると、皮膜欠陥の原因となる。具体
的にはGa(ガリウム)が20ppmを越え、Zn(亜
鉛)が20ppmを越え、B(ホウ素)が10ppmを
越え、他の不純物元素のいずれかが5ppmを越えると
皮膜欠陥を生じて高耐圧性が得られない。特に好ましく
はGa10ppm以下、Zn10ppm以下、B5pp
m以下に規制するのが良い。
これが多く含有されると、皮膜欠陥の原因となる。具体
的にはGa(ガリウム)が20ppmを越え、Zn(亜
鉛)が20ppmを越え、B(ホウ素)が10ppmを
越え、他の不純物元素のいずれかが5ppmを越えると
皮膜欠陥を生じて高耐圧性が得られない。特に好ましく
はGa10ppm以下、Zn10ppm以下、B5pp
m以下に規制するのが良い。
【0010】耐電圧を低下させないためには溶質原子は
少ない方が望ましいが、これら溶質原子が金属間化合物
の状態でAl中に存在すると化成皮膜欠陥となるので、
固溶状態にする必要がある。
少ない方が望ましいが、これら溶質原子が金属間化合物
の状態でAl中に存在すると化成皮膜欠陥となるので、
固溶状態にする必要がある。
【0011】上記のFe、Si、Cu等を固溶状態にす
るために、アルミニウム箔には一般的には500℃程度
以上の温度で、あるいはFe、Si、Cu等が少ない場
合はさらに低温にて加熱される。しかし、この加熱によ
り、箔表面に不純物元素が濃化する現象を生じる。かか
る濃化現象が激しすぎると表面濃度が高くなってエッチ
ング時におけるエッチングピットの増加を招き、ピット
間の結合を生じやすくなり静電容量を低下させる。
るために、アルミニウム箔には一般的には500℃程度
以上の温度で、あるいはFe、Si、Cu等が少ない場
合はさらに低温にて加熱される。しかし、この加熱によ
り、箔表面に不純物元素が濃化する現象を生じる。かか
る濃化現象が激しすぎると表面濃度が高くなってエッチ
ング時におけるエッチングピットの増加を招き、ピット
間の結合を生じやすくなり静電容量を低下させる。
【0012】そこで、この発明では、好ましくはアルミ
ニウム箔の表面濃度を個々の元素についてそれぞれ50
ppm未満に規制するのが良く、特に20ppm以下と
するのが良い。いずれかの元素が50ppmを越えると
エッチングピットが増加しすぎて、静電容量を低下させ
る。ここに、表面濃度とは表面から深さ0.1μmまで
の表層部分における濃度をいう。かかる表面濃度を抑え
るためにも溶質原子の含有量を規制する必要がある。
ニウム箔の表面濃度を個々の元素についてそれぞれ50
ppm未満に規制するのが良く、特に20ppm以下と
するのが良い。いずれかの元素が50ppmを越えると
エッチングピットが増加しすぎて、静電容量を低下させ
る。ここに、表面濃度とは表面から深さ0.1μmまで
の表層部分における濃度をいう。かかる表面濃度を抑え
るためにも溶質原子の含有量を規制する必要がある。
【0013】一方、エッチング時にアルミニウム箔表面
が全面溶解したり、局部的な表面溶解を生じると、有効
なピット数が少くなりすぎて静電容量を大きくすること
はできない。このため、アルミニウム箔の溶質原子の表
面濃度を上記のように50ppm未満に規制するととも
に、さらに好ましくはアルミニウム箔表面の酸化皮膜を
3.5〜8nmに規定するのが良い。この酸化膜はエッ
チング時に溶解されるが、厚さが3.5nm未満では溶
けすぎてアルミニウム箔表面の全面溶解につながり、逆
に8nmを越える厚さでは溶けにくくなって、いずれの
場合にもエッチングピットが少なすぎるものとなり、静
電容量が小さくなる。従って、酸化膜の厚さを3.5〜
8nmに規定することで、適度な数のエッチングピット
を形成でき、静電容量を大きくできる。最も好ましい酸
化膜の厚さは4〜6nmである。なお、上記のような表
面濃度の測定は、アルミニウム箔をNa0H溶液でエッ
チングしたのち、HNO3 溶液でディスマットして、溶
液中の含有量を化学分析することにより行い得る。ま
た、酸化膜厚さの測定はハンターホール法により行い得
る。
が全面溶解したり、局部的な表面溶解を生じると、有効
なピット数が少くなりすぎて静電容量を大きくすること
はできない。このため、アルミニウム箔の溶質原子の表
面濃度を上記のように50ppm未満に規制するととも
に、さらに好ましくはアルミニウム箔表面の酸化皮膜を
3.5〜8nmに規定するのが良い。この酸化膜はエッ
チング時に溶解されるが、厚さが3.5nm未満では溶
けすぎてアルミニウム箔表面の全面溶解につながり、逆
に8nmを越える厚さでは溶けにくくなって、いずれの
場合にもエッチングピットが少なすぎるものとなり、静
電容量が小さくなる。従って、酸化膜の厚さを3.5〜
8nmに規定することで、適度な数のエッチングピット
を形成でき、静電容量を大きくできる。最も好ましい酸
化膜の厚さは4〜6nmである。なお、上記のような表
面濃度の測定は、アルミニウム箔をNa0H溶液でエッ
チングしたのち、HNO3 溶液でディスマットして、溶
液中の含有量を化学分析することにより行い得る。ま
た、酸化膜厚さの測定はハンターホール法により行い得
る。
【0014】上記のアルミニウム箔は、電解コンデンサ
陽極用電極箔としての使用に際して、拡面率向上のため
に従来と同様のエッチングを実施されたのち、化成処理
され、その表面に化成皮膜からなる誘電皮膜が形成され
る。化成処理は600V程度以上の高耐圧を得るため
に、600V以上の化成電圧にて行う必要がある。処理
液や液温等の他の条件は特に限定されることはない。
陽極用電極箔としての使用に際して、拡面率向上のため
に従来と同様のエッチングを実施されたのち、化成処理
され、その表面に化成皮膜からなる誘電皮膜が形成され
る。化成処理は600V程度以上の高耐圧を得るため
に、600V以上の化成電圧にて行う必要がある。処理
液や液温等の他の条件は特に限定されることはない。
【0015】
【作用】Fe、Si、Cuの含有により、エッチング処
理において適度な数の大きなエッチングピットが形成さ
れ、静電容量が増大する。また、Fe、Si、Cuの上
限値を規制し、他の不純物の含有量を規制したから、化
成皮膜欠陥が少なくなり厚さの厚い化成皮膜が形成さ
れ、耐電圧が増大する。
理において適度な数の大きなエッチングピットが形成さ
れ、静電容量が増大する。また、Fe、Si、Cuの上
限値を規制し、他の不純物の含有量を規制したから、化
成皮膜欠陥が少なくなり厚さの厚い化成皮膜が形成さ
れ、耐電圧が増大する。
【0016】また、表面濃度を規制したから、エッチン
グによるエッチングピットの増加が益々抑制され、さら
に静電容量が増大する。
グによるエッチングピットの増加が益々抑制され、さら
に静電容量が増大する。
【0017】また、表面に形成されている酸化膜の厚さ
を3.5〜8nmに規定した場合には、アルミニウム箔
表面の全面溶解や逆の難溶解が防止され、エッチングピ
ットの過少状態が防止されて益々適度な数のエッチング
ピットが形成される。
を3.5〜8nmに規定した場合には、アルミニウム箔
表面の全面溶解や逆の難溶解が防止され、エッチングピ
ットの過少状態が防止されて益々適度な数のエッチング
ピットが形成される。
【0018】
【実施例】表1に示す各種組成のアルミニウム合金を溶
解鋳造したのち、550℃以上で3時間以上の均質化処
理を実施し、さらに熱間圧延、冷間圧延、箔圧延を順次
的に実施して厚さ110μmのAl箔を製作した。
解鋳造したのち、550℃以上で3時間以上の均質化処
理を実施し、さらに熱間圧延、冷間圧延、箔圧延を順次
的に実施して厚さ110μmのAl箔を製作した。
【0019】次に、上記アルミニウム箔を各種条件で高
温加熱し、表1に示すような表面濃度、酸化膜厚を有す
るAl電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔とした。
温加熱し、表1に示すような表面濃度、酸化膜厚を有す
るAl電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔とした。
【0020】次に、上記各アルミニウム箔に対して、5
%塩酸、80℃、直流電流密度2000A/m2 、エッ
チング時間60秒で第1エッチングを行った後、5%塩
酸、95℃、直流電流密度500A/m2 、エッチング
時間30分の第2段エッチングを行った。
%塩酸、80℃、直流電流密度2000A/m2 、エッ
チング時間60秒で第1エッチングを行った後、5%塩
酸、95℃、直流電流密度500A/m2 、エッチング
時間30分の第2段エッチングを行った。
【0021】次に、上記のエッチド箔を5%硼酸95
℃、直流電流密度30A/m2 で800Vの化成を行っ
た。
℃、直流電流密度30A/m2 で800Vの化成を行っ
た。
【0022】そして得られた各陽極箔の静電容量及び耐
電圧を測定したところ、表1のとおりであった。なお、
静電容量の測定は、10%硼酸アンモニウム、30℃、
120Hz中で行い、試料No7の静電容量を100と
したときの相対比にて示した。また、耐電圧の測定は化
成後の箔を100℃の純水中に30分間浸漬した後に、
5%硼酸、90℃中で直流0.3A/m2 の電流を流し
たときの電圧により求めた。
電圧を測定したところ、表1のとおりであった。なお、
静電容量の測定は、10%硼酸アンモニウム、30℃、
120Hz中で行い、試料No7の静電容量を100と
したときの相対比にて示した。また、耐電圧の測定は化
成後の箔を100℃の純水中に30分間浸漬した後に、
5%硼酸、90℃中で直流0.3A/m2 の電流を流し
たときの電圧により求めた。
【0023】
【表1】 上記表1の結果から、本発明範囲に規定された実施品
(No1〜6)は、耐電圧も大きく静電容量も大きいこ
とがわかる。また、不純物含有量が本発明範囲を逸脱す
る比較品No8は皮膜欠陥が多いと推測され、耐電圧が
低いものであった。また、No4の実施品からわかるよ
うに、表面濃度が高くなると静電容量が小さくなり、耐
電圧も低くなる傾向にある。また、酸化膜の厚さが3.
5nm未満の実施品(No5)や、8nmを越える実施
品(No7)は静電容量が小さいこともわかる。
(No1〜6)は、耐電圧も大きく静電容量も大きいこ
とがわかる。また、不純物含有量が本発明範囲を逸脱す
る比較品No8は皮膜欠陥が多いと推測され、耐電圧が
低いものであった。また、No4の実施品からわかるよ
うに、表面濃度が高くなると静電容量が小さくなり、耐
電圧も低くなる傾向にある。また、酸化膜の厚さが3.
5nm未満の実施品(No5)や、8nmを越える実施
品(No7)は静電容量が小さいこともわかる。
【0024】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、Fe:0.1
〜15ppm、Si:0.1〜20ppm、Cu:0.
1〜20ppmを含有し、不純物としてGa:20pp
m以下、Zn:20ppm以下、B:10ppm以下に
規制され、その他の不純物元素が個々に5ppm以下に
規制され、残部アルミニウムからなることを特徴とする
ものであるから、化成処理により、皮膜欠陥が少なく膜
厚の厚い化成皮膜を形成することができ、その耐電圧を
増大することができる。しかも、適度な数の大きなエッ
チングピットを形成することができるから、静電容量も
大きくでき、超高圧用電解コンデンサの陽極箔として好
適なものとなし得る。
〜15ppm、Si:0.1〜20ppm、Cu:0.
1〜20ppmを含有し、不純物としてGa:20pp
m以下、Zn:20ppm以下、B:10ppm以下に
規制され、その他の不純物元素が個々に5ppm以下に
規制され、残部アルミニウムからなることを特徴とする
ものであるから、化成処理により、皮膜欠陥が少なく膜
厚の厚い化成皮膜を形成することができ、その耐電圧を
増大することができる。しかも、適度な数の大きなエッ
チングピットを形成することができるから、静電容量も
大きくでき、超高圧用電解コンデンサの陽極箔として好
適なものとなし得る。
【0025】また、加えて表面から深さ1μmまでの表
層部分における個々の元素の濃度をそれぞれ50ppm
未満に規定した場合には、エッチングによるエッチング
ピットの増加を益々抑制でき、ひいてはさらに静電容量
を増大することができる。
層部分における個々の元素の濃度をそれぞれ50ppm
未満に規定した場合には、エッチングによるエッチング
ピットの増加を益々抑制でき、ひいてはさらに静電容量
を増大することができる。
【0026】さらにまた、表面に形成されている酸化膜
の厚さを3.5〜8nmに規定した場合には、アルミニ
ウム箔表面の全面溶解や逆の難溶解を防止でき、エッチ
ングピットの過少状態を防止し得て益々適度な数のエッ
チングピットを形成でき、さらに静電容量の大きなAl
電解コンデンサの陽極を提供できる。
の厚さを3.5〜8nmに規定した場合には、アルミニ
ウム箔表面の全面溶解や逆の難溶解を防止でき、エッチ
ングピットの過少状態を防止し得て益々適度な数のエッ
チングピットを形成でき、さらに静電容量の大きなAl
電解コンデンサの陽極を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山ノ井 智明 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 藤平 忠雄 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 西崎 武 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 Fe:0.1〜15ppm、Si:0.
1〜20ppm、Cu:0.1〜20ppmを含有し、
不純物としてGa:20ppm以下、Zn:20ppm
以下、B:10ppm以下に規制され、その他の不純物
元素が個々に5ppm以下に規制され、残部アルミニウ
ムからなることを特徴とする超高圧Al電解コンデンサ
の陽極用アルミニウム箔。 - 【請求項2】 表面から深さ1μmまでの表層部分にお
ける個々の元素の濃度がそれぞれ50ppm未満に規制
されている請求項1に記載の超高圧Al電解コンデンサ
の陽極用アルミニウム箔。 - 【請求項3】 表面に形成されている酸化膜の厚さが
3.5〜8nmに規定されている請求項2に記載の超高
圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11620192A JP3428035B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11620192A JP3428035B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05315199A true JPH05315199A (ja) | 1993-11-26 |
| JP3428035B2 JP3428035B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=14681344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11620192A Expired - Lifetime JP3428035B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3428035B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5518823A (en) * | 1990-12-11 | 1996-05-21 | Showa Aluminum Kabushiki | Aluminum foil as electrolytic condenser electrodes |
| JP2005294595A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ |
| JP2005294596A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ |
| JP2005290491A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Nippon Chemicon Corp | 電解コンデンサ用アルミニウム陽極箔 |
| JP2005347681A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Nichicon Corp | アルミニウム電解コンデンサ用陽極箔の製造方法 |
| JP2007063671A (ja) * | 2006-09-25 | 2007-03-15 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 冷間加工材 |
| JP2007146269A (ja) * | 2004-12-21 | 2007-06-14 | Showa Denko Kk | 電解コンデンサ電極用アルミニウム材、電解コンデンサ用電極材の製造方法、アルミニウム電解コンデンサ用陽極材及びアルミニウム電解コンデンサ |
| JP2012144809A (ja) * | 2005-05-31 | 2012-08-02 | Showa Denko Kk | 電解コンデンサ電極用アルミニウム材、電解コンデンサ用電極材の製造方法、アルミニウム電解コンデンサ用陽極材及びアルミニウム電解コンデンサ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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