JPH0531532B2 - - Google Patents
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- JPH0531532B2 JPH0531532B2 JP57126307A JP12630782A JPH0531532B2 JP H0531532 B2 JPH0531532 B2 JP H0531532B2 JP 57126307 A JP57126307 A JP 57126307A JP 12630782 A JP12630782 A JP 12630782A JP H0531532 B2 JPH0531532 B2 JP H0531532B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/14—Phosphorus; Compounds thereof
- B01J27/186—Phosphorus; Compounds thereof with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/347—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
- C07C51/377—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明はイソ酪酸またはそのエステルからメタ
クリル酸またはそのエステルを製造する方法に関
するものである。 イソ酪酸を気相で分子状酸素により酸化脱水素
反応を行うとメタクリル酸が生成することが知ら
れている。 この反応にはモリブデン、バナジウム、リンを
含有する触媒が有効であるが、特にモリブデン、
バナジウムを縮合配位元素、リンを中心元素とす
るヘテロポリ酸である場合に高活性、高選択率を
発揮する。(特開昭48−78120) この触媒の性能を一層向上させる添加物として
銅(特開昭52−31018)、クロム(特開昭52−
105113)、リチウム(特開昭55−98131)、鉛(特
開昭56−15238)カドミウム、ウラン、インジウ
ム、ランタン、セリウム(特開昭52−105112)、
テルル(特開昭50−4016)タリウム(特開昭50−
4017)等が知られている。これらの触媒系では初
期活性、選択性がすぐれていても、長期間使用す
ると、活性が低下し、工業的には十分満足できる
ものではない。 一般にα位にイソプロピル基を有するカルボニ
ル化合物、カルボン酸あるいはエステルは、ヘテ
ロポリ酸系触媒を用いて選択的に酸化脱水素でき
ることが知られているが、その活性、選択性は第
二成分の添加により向上させることができる。し
かし適当な第二成分の種類や量比は基質の種類に
よつて変化する。 特開昭55−100324には、Mo−V−P−X−Y
−O(XはCu、Sn、Th、Al、Ge、Ni、Fe、Co、
Zn、Ti、Pb、Re、Zr、Ce、W、Bi、As等であ
り、YはK、Rb、Cs、Tl等である。)系触媒を
用いてイソブチルアルデヒドを酸化脱水素し、メ
タクロレイン及びメタクリル酸を製造する方法が
記載されている。また特開昭55−100325には、
Mo−V−P−Cu−X−Y−O(XはAs、Th、
Al、Ge、Ni、Fe、Ca、Zn、Ti、Pb、Re、Zr、
Ce、W、Bi、Sn、Cr等であり、YはK、Rb、
Cs、Tl等である。)系触媒を用いて、同様にイソ
ブチルアルデヒドからメタクロレイン及びメタク
リル酸を製造する方法が記載されている。 しかし反応基質がイソ酪酸あるいはそのエステ
ルである場合には、有効な添加物の種類は同一で
なく、特にK、Rb、Cs等の重質アルカリは酸化
脱水素の抑制効果が大きく、反応面で不利であ
る。 本発明はイソ酪酸またはイソ酪酸エステルの酸
化脱水素反応によりメタクリル酸またはメタクリ
ル酸エステルを製造するに際して (Mo)a(V)b(P)c(Cu)d(As)e(X)f(O)g ……() で示される組成を有し、且つ組成成分の少くとも
一部がヘテロポリ酸構造を有している触媒を用い
ることを特徴としている。 ()においてMo、V、P、Cu、As、Oは
それぞれモリブデン、バナジウム、リン、銅、ヒ
素、酸素を示し、Xはリチウム、ベリリウム、マ
グネシウム、バリウム、スズ、鉛、クロム、タン
グステンおよびテルルから選ばれる少くとも一種
の元素を示す。添字a、b、c、d、e、f、g
は各元素の比を示し、aを12としたとき、0<b
≦3、好ましくは0.5≦b≦3、0.2≦c≦2、 0.005≦d≦2、0.005≦e≦0.2、0≦f≦2、
好ましくは0.005≦f≦2であり、gは他の元素
の原子比および原子価により定まる値である。 本発明において使用される触媒は、その少くと
も一部がヘテロポリ酸構造を有していることが必
要である。ヘテロポリ酸構造としては、ヘテロポ
リ酸あるいはその塩の形であつてもよい。ヘテロ
ポリ酸構造の存在は、表−1に示すようなX線回
折パターンにより確認できる。 表−1 ヘテロポリ酸構造のX線回折ピーク(Cu−Kα) 20(°) 6.7 8.4 9.7 10.8 26.5 このような触媒の原料は次のようなものから選
ぶことができる。 モリブデン:三酸化モリブデン、モリブデンのオ
キシ酸、その縮合酸及びそれらの塩、中心原子
がリン、ケイ素またはヒ素であり、配位原子の
一部が、バナジウムまたはタングステンで置換
されていても良いヘテロポリモリブデン酸及び
その塩 バナジウム:五酸化バナジウム、メタバナジウム
酸のようなオキシ酸、その縮合酸及びそれらの
塩、中心原子がリン、ケイ素またはヒ素であ
り、配位原子の一部がモリブデンまたはタング
ステンで置換されていてもよいヘテロポリバナ
ジン酸及びその塩 リン:五酸化リン、オルトリン酸のようなオキシ
酸、その縮合酸及びそれらの塩、配位原子がモ
リブデン、タングステンまたはバナジウムの中
の少くとも一種を含むヘテロポリリン酸及びそ
の塩 銅:酸化銅、炭酸銅、ギ酸銅等の有機酸塩、リン
酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化銅等の無機塩、中
心原子がリン、ケイ素またはヒ素であり、配位
原子がモリブデン、タングステン、バナジウム
等であるヘテロポリ酸の銅塩 ヒ素:酸化ヒ素、オルトヒ酸のようなオキシ酸、
その縮合酸またはそれ等の塩 ベリリウム、マグネシウム、バリウム、鉛、クロ
ム:酸化物、炭酸塩、水酸化物、酢酸塩のような
有機酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、塩酸塩
のような無機酸塩、中心原子がリン、ケイ素、
ヒ素であり、配位原子がモリブデン、タングス
テン、バナジウム等であるヘテロポリ酸の塩 テルル:酸化テルル、テルル酸のようなオキシ酸
またはその塩、テルルを中心原子とし、モリブ
デンまたはバナジウムが配位原子であるヘテロ
ポリ酸およびその塩 タングステン:三酸化タングステン、タングステ
ン酸のようなオキシ酸、その縮合酸およびそれ
らの塩、中心原子がリン、ケイ素またはヒ素で
あり、配位原子の一部がモリブデンまたはバナ
ジウムで置換されていてもよいヘテロポリタン
グステン酸およびその塩等 リチウム:水酸化リチウムあるいは炭酸リチウ
ム、硝酸リチウム、塩化リチウム、硫酸リチウ
ム、酢酸リチウムのような塩類、配位原子の一
部がバナジウム、タングステンで置換されても
良いヘテロポリモリブデン酸リチウム等 錫:塩化第二錫、酸化錫、酢酸錫等の酸化物、塩
類が使用できる。 触媒の調整法は、前記の酸化物、オキシ酸また
は縮合酸やヘテロポリ酸、またはそれらの塩、あ
るいは無機塩、有機酸塩等の原料を単純に混合し
ても良いが、モリブデン、バナジウム、ヒ素、リ
ン等の原料としてオキシ酸や、酸化物を使用する
場合には、水性媒体中で加熱し、少くとも一部は
溶解させることが好ましい。溶解させることによ
りヘテロポリ酸の生成が促進される。加熱に際し
ての水性媒体のPHは7以下の酸性域であることが
好ましく、最も好適な方法としてはリン原料とし
て正リン酸を使用する方法である。 本発明に使用されるヒ素は微量であるため、ヘ
テロポリ酸構造の大部分は、モリブデン、リンお
よびバナジウムからなる12−モリブドリン酸また
はその類似縮合構造を有するものと考えられる。 かくして得られる組成物を触媒に仕上げるため
には、一般的に用いられる方法、例えば不活性担
体に含浸担持したり、乾固したのち適当な粒径に
成型する方法等が採用できる。含浸法により担時
する場合には、任意成分を他の成分に先立つて担
持し、しかる後に他の成分を担持する、いわゆる
分割担持を採用しても良い。含浸法に適した担体
の例としてはシリカ、チタニア、硅ソウ土、アル
ミナ、炭化硅素等を挙げることができるが、特に
吸水率の大きい高硅酸質の担体が好ましい。 本発明に使用される反応原料はイソ酪酸または
イソ酪酸エステルである。イソ酪酸エステルとし
ては、低級アルキルエステル例えばメチルエステ
ル、エチルエステル等が挙げられる。 反応は、通常イソ酪酸またそのエステルに対す
る酸素のモル比が0.1〜10、好ましくは0.5〜5
で、200〜500℃の温度範囲で、0〜30Kg/cm2Gの
圧力条件下に、0.01〜20秒程度の接触時間で行わ
れる。原料混合ガスは窒素、水蒸気、二酸化炭素
等の反応に不活性なガスで希釈するのが好まし
く、通常イソ酪酸またはそのエステル濃度は0.5
〜10モル%の範囲で反応が行われる。また酸化脱
水素による反応廃ガスをそのまま、あるいは酸化
処理したのち希釈ガスとして用いることもでき
る。 本発明によれば、メタクリル酸またはそのエス
テルの選択率、収率がすぐれている。とりわけX
としてリチウムを含む場合には、選択率、収率が
すぐれているのに加えて長時間反応に用いてもこ
れらの低下が極めて少ないので、特に好ましい。 以下、本発明を実施例により説明する。 実施例 1 (触媒の製造) 10−モリブド−2−バナドリン酸 (H5Mo10V2PO40)の0.332mmol/g濃度水溶
液100gに酸化ヒ素0.164gを添加し、リフラツク
スコンデンサーを付したガラス製三つ口フラスコ
に入れ、水洗した空気を吹き込み撹拌しつつ約
100時間リフラツクス加熱した。 この間液温は約100℃であつた。放冷後不溶物
を口過除去し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75
%濃度に調整した。これを触媒液Aと呼ぶ。 触媒液Aの原子組成はMo10V2P1As0.05である。
硝酸銅(Cu(NO3)2・3H2O)0.314gを水10mlに
溶解し、これを直径4mmの球状成形硅ソウ土担体
13.7gに含浸担持したのち、乾燥・焼成した。次
いでこの処理を経た担体を上記の触媒液Aに含浸
し、一夜放置後、液切り、乾燥して触媒を得た。 実施例 2 (触媒の製造) 三酸化モリブデン270g、五酸化バナジウム
17.1g、正リン酸(85%水溶液)21.6g、酸化銅
()3.0g、酸化ヒ素1.9g、水2を含む水性
スラリーを還流コンデンサー付きの3ガラス製
三ツ口フラスコに入れ、水洗した空気を吹き込み
撹拌しながら約100時間リフラツクス加熱した。
この間液温は約100℃であつた。放冷後、不溶物
をロ過除去し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75
%濃度に調整した。これを触媒液Bとする。この
液の触媒成分はMo10V1P1Cu0.2As0.05の原子比組
成を有する。一部を室温で開放下に放置すると結
晶が析出した。 この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ
土担体を一夜含浸し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 3〜7 (触媒の製造) 実施例2で得た触媒液Bに計算量の炭酸マグネ
シウム、炭酸鉛(PbCO2)、炭酸バリウム、シユ
ウ酸スズ、テルル酸(H5TeO5)を添加し室温で
溶解せしめた、次いで実施例1で使用したのと同
じ硅ソウ土担体に含浸担持して触媒とした。 実施例 8 (触媒の製造) 三酸化モリブデン20g、五酸化バナジウム1.26
g、正リン酸(85%水溶液1.60g、酸化銅()
0.22g、酸化ヒ素(As2O3)0.07g、リンタング
ステン酸0.78g、水150mlを含む水性スラリーを
還流コンデンサー付き500mlガラス製3つ口フラ
スコに入れ、水洗した空気を吹き込み撹拌しなが
ら約100時間リフラツクス加熱した。この間液温
は約100℃であつた。放冷後、不溶物をロ過除去
し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75%濃度に調
整した。これを触媒液Cとする。この液は
Mo10V1P1W0.2Cu0.2As0.05の原子比組成を有する。 この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ
土担体を一夜含浸し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 9、10 (触媒の製造) 三酸化モリブデン60g、五酸化バナジウム3.79
g、正リン酸(85%水溶液4.81g、酸化銅()
4.17g、酸化ヒ素(As2O3)0.10g、水600mlを含
む水性スラリーを還流コンデンサー付き約1ガ
ラス製3つ口フラスコに入れ、水洗した空気を吹
き込み撹拌しながら約100時間リフラツクス加熱
した。この間液温は約100℃であつた。放冷後、
不溶物をロ過除去し、得られた暗赤色水溶液を濃
縮して、100mlとした。これを触媒液Dとした。
この液はMo10V1P1Cu0.1As0.025の組成を有し、ま
た、4.16gMo−mg・atom/mlなる濃度である。 この触媒液−Dに計算量の炭酸リチウムを添加
し、室温で溶解せしめた溶液を調製し、実施例1
で使用したのと同じ硅ソウ土担体に含浸担持して
触媒9、10とした。 実施例 11 (触媒の製造) 三酸化モリブデン30g、五酸化バナジウム1.72
g、正リン酸(85%水溶液2.18g、酸化銅()
0.30g、酸化ヒ素0.30g、テルル酸0.38g、水300
mlを含む水性スラリーを還流コンデンサー付き約
500mlガラス製3つ口フラスコに入れ、水洗した
空気を吹き込み撹拌しながら約100時間リフラツ
クス加熱した。この間液温は約100℃であつた。
放冷後、不溶物をロ過除去し、得られた暗赤色水
溶液を濃縮して75%濃度に調整した。 これを触媒液Eとする。この液は、
Mo11V1P1Cu0.2As0.1Te0.1の原子比組成を有する。
この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ土
担体を一夜浸漬し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 12 (触媒の製造) 実施例9と同様にして得た触媒液Dに計算量の
硫酸ベリリウムを添加溶解して、同様に硅ソウ土
担体に含浸担持させ、触媒12を調整した。 なおこれらの実施例で得られた触媒は、X線回
折の結果、表−1に示すヘテロポリ酸構造を有す
る化合物特有のX線回折パターンを示すことが判
明した。 実施例 13 (反応例) 上述した実施例に従つて調整した触媒を内径約
28.4mmのステンレス製反応器に充填し、電気炉に
より加熱する。イソ酪酸:水蒸気:酸素:窒素=
5:10:6.5:78.5(モル比)なる組成の原料ガス
をSV1800hr-1(STP基準)となるように反応管に
通し、反応温度270〜400℃にて反応をおこなつ
た。また、一部の触媒については反応を1000〜
2000時間継続した。反応結果を表−2に掲げた。
クリル酸またはそのエステルを製造する方法に関
するものである。 イソ酪酸を気相で分子状酸素により酸化脱水素
反応を行うとメタクリル酸が生成することが知ら
れている。 この反応にはモリブデン、バナジウム、リンを
含有する触媒が有効であるが、特にモリブデン、
バナジウムを縮合配位元素、リンを中心元素とす
るヘテロポリ酸である場合に高活性、高選択率を
発揮する。(特開昭48−78120) この触媒の性能を一層向上させる添加物として
銅(特開昭52−31018)、クロム(特開昭52−
105113)、リチウム(特開昭55−98131)、鉛(特
開昭56−15238)カドミウム、ウラン、インジウ
ム、ランタン、セリウム(特開昭52−105112)、
テルル(特開昭50−4016)タリウム(特開昭50−
4017)等が知られている。これらの触媒系では初
期活性、選択性がすぐれていても、長期間使用す
ると、活性が低下し、工業的には十分満足できる
ものではない。 一般にα位にイソプロピル基を有するカルボニ
ル化合物、カルボン酸あるいはエステルは、ヘテ
ロポリ酸系触媒を用いて選択的に酸化脱水素でき
ることが知られているが、その活性、選択性は第
二成分の添加により向上させることができる。し
かし適当な第二成分の種類や量比は基質の種類に
よつて変化する。 特開昭55−100324には、Mo−V−P−X−Y
−O(XはCu、Sn、Th、Al、Ge、Ni、Fe、Co、
Zn、Ti、Pb、Re、Zr、Ce、W、Bi、As等であ
り、YはK、Rb、Cs、Tl等である。)系触媒を
用いてイソブチルアルデヒドを酸化脱水素し、メ
タクロレイン及びメタクリル酸を製造する方法が
記載されている。また特開昭55−100325には、
Mo−V−P−Cu−X−Y−O(XはAs、Th、
Al、Ge、Ni、Fe、Ca、Zn、Ti、Pb、Re、Zr、
Ce、W、Bi、Sn、Cr等であり、YはK、Rb、
Cs、Tl等である。)系触媒を用いて、同様にイソ
ブチルアルデヒドからメタクロレイン及びメタク
リル酸を製造する方法が記載されている。 しかし反応基質がイソ酪酸あるいはそのエステ
ルである場合には、有効な添加物の種類は同一で
なく、特にK、Rb、Cs等の重質アルカリは酸化
脱水素の抑制効果が大きく、反応面で不利であ
る。 本発明はイソ酪酸またはイソ酪酸エステルの酸
化脱水素反応によりメタクリル酸またはメタクリ
ル酸エステルを製造するに際して (Mo)a(V)b(P)c(Cu)d(As)e(X)f(O)g ……() で示される組成を有し、且つ組成成分の少くとも
一部がヘテロポリ酸構造を有している触媒を用い
ることを特徴としている。 ()においてMo、V、P、Cu、As、Oは
それぞれモリブデン、バナジウム、リン、銅、ヒ
素、酸素を示し、Xはリチウム、ベリリウム、マ
グネシウム、バリウム、スズ、鉛、クロム、タン
グステンおよびテルルから選ばれる少くとも一種
の元素を示す。添字a、b、c、d、e、f、g
は各元素の比を示し、aを12としたとき、0<b
≦3、好ましくは0.5≦b≦3、0.2≦c≦2、 0.005≦d≦2、0.005≦e≦0.2、0≦f≦2、
好ましくは0.005≦f≦2であり、gは他の元素
の原子比および原子価により定まる値である。 本発明において使用される触媒は、その少くと
も一部がヘテロポリ酸構造を有していることが必
要である。ヘテロポリ酸構造としては、ヘテロポ
リ酸あるいはその塩の形であつてもよい。ヘテロ
ポリ酸構造の存在は、表−1に示すようなX線回
折パターンにより確認できる。 表−1 ヘテロポリ酸構造のX線回折ピーク(Cu−Kα) 20(°) 6.7 8.4 9.7 10.8 26.5 このような触媒の原料は次のようなものから選
ぶことができる。 モリブデン:三酸化モリブデン、モリブデンのオ
キシ酸、その縮合酸及びそれらの塩、中心原子
がリン、ケイ素またはヒ素であり、配位原子の
一部が、バナジウムまたはタングステンで置換
されていても良いヘテロポリモリブデン酸及び
その塩 バナジウム:五酸化バナジウム、メタバナジウム
酸のようなオキシ酸、その縮合酸及びそれらの
塩、中心原子がリン、ケイ素またはヒ素であ
り、配位原子の一部がモリブデンまたはタング
ステンで置換されていてもよいヘテロポリバナ
ジン酸及びその塩 リン:五酸化リン、オルトリン酸のようなオキシ
酸、その縮合酸及びそれらの塩、配位原子がモ
リブデン、タングステンまたはバナジウムの中
の少くとも一種を含むヘテロポリリン酸及びそ
の塩 銅:酸化銅、炭酸銅、ギ酸銅等の有機酸塩、リン
酸銅、硫酸銅、硝酸銅、塩化銅等の無機塩、中
心原子がリン、ケイ素またはヒ素であり、配位
原子がモリブデン、タングステン、バナジウム
等であるヘテロポリ酸の銅塩 ヒ素:酸化ヒ素、オルトヒ酸のようなオキシ酸、
その縮合酸またはそれ等の塩 ベリリウム、マグネシウム、バリウム、鉛、クロ
ム:酸化物、炭酸塩、水酸化物、酢酸塩のような
有機酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、塩酸塩
のような無機酸塩、中心原子がリン、ケイ素、
ヒ素であり、配位原子がモリブデン、タングス
テン、バナジウム等であるヘテロポリ酸の塩 テルル:酸化テルル、テルル酸のようなオキシ酸
またはその塩、テルルを中心原子とし、モリブ
デンまたはバナジウムが配位原子であるヘテロ
ポリ酸およびその塩 タングステン:三酸化タングステン、タングステ
ン酸のようなオキシ酸、その縮合酸およびそれ
らの塩、中心原子がリン、ケイ素またはヒ素で
あり、配位原子の一部がモリブデンまたはバナ
ジウムで置換されていてもよいヘテロポリタン
グステン酸およびその塩等 リチウム:水酸化リチウムあるいは炭酸リチウ
ム、硝酸リチウム、塩化リチウム、硫酸リチウ
ム、酢酸リチウムのような塩類、配位原子の一
部がバナジウム、タングステンで置換されても
良いヘテロポリモリブデン酸リチウム等 錫:塩化第二錫、酸化錫、酢酸錫等の酸化物、塩
類が使用できる。 触媒の調整法は、前記の酸化物、オキシ酸また
は縮合酸やヘテロポリ酸、またはそれらの塩、あ
るいは無機塩、有機酸塩等の原料を単純に混合し
ても良いが、モリブデン、バナジウム、ヒ素、リ
ン等の原料としてオキシ酸や、酸化物を使用する
場合には、水性媒体中で加熱し、少くとも一部は
溶解させることが好ましい。溶解させることによ
りヘテロポリ酸の生成が促進される。加熱に際し
ての水性媒体のPHは7以下の酸性域であることが
好ましく、最も好適な方法としてはリン原料とし
て正リン酸を使用する方法である。 本発明に使用されるヒ素は微量であるため、ヘ
テロポリ酸構造の大部分は、モリブデン、リンお
よびバナジウムからなる12−モリブドリン酸また
はその類似縮合構造を有するものと考えられる。 かくして得られる組成物を触媒に仕上げるため
には、一般的に用いられる方法、例えば不活性担
体に含浸担持したり、乾固したのち適当な粒径に
成型する方法等が採用できる。含浸法により担時
する場合には、任意成分を他の成分に先立つて担
持し、しかる後に他の成分を担持する、いわゆる
分割担持を採用しても良い。含浸法に適した担体
の例としてはシリカ、チタニア、硅ソウ土、アル
ミナ、炭化硅素等を挙げることができるが、特に
吸水率の大きい高硅酸質の担体が好ましい。 本発明に使用される反応原料はイソ酪酸または
イソ酪酸エステルである。イソ酪酸エステルとし
ては、低級アルキルエステル例えばメチルエステ
ル、エチルエステル等が挙げられる。 反応は、通常イソ酪酸またそのエステルに対す
る酸素のモル比が0.1〜10、好ましくは0.5〜5
で、200〜500℃の温度範囲で、0〜30Kg/cm2Gの
圧力条件下に、0.01〜20秒程度の接触時間で行わ
れる。原料混合ガスは窒素、水蒸気、二酸化炭素
等の反応に不活性なガスで希釈するのが好まし
く、通常イソ酪酸またはそのエステル濃度は0.5
〜10モル%の範囲で反応が行われる。また酸化脱
水素による反応廃ガスをそのまま、あるいは酸化
処理したのち希釈ガスとして用いることもでき
る。 本発明によれば、メタクリル酸またはそのエス
テルの選択率、収率がすぐれている。とりわけX
としてリチウムを含む場合には、選択率、収率が
すぐれているのに加えて長時間反応に用いてもこ
れらの低下が極めて少ないので、特に好ましい。 以下、本発明を実施例により説明する。 実施例 1 (触媒の製造) 10−モリブド−2−バナドリン酸 (H5Mo10V2PO40)の0.332mmol/g濃度水溶
液100gに酸化ヒ素0.164gを添加し、リフラツク
スコンデンサーを付したガラス製三つ口フラスコ
に入れ、水洗した空気を吹き込み撹拌しつつ約
100時間リフラツクス加熱した。 この間液温は約100℃であつた。放冷後不溶物
を口過除去し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75
%濃度に調整した。これを触媒液Aと呼ぶ。 触媒液Aの原子組成はMo10V2P1As0.05である。
硝酸銅(Cu(NO3)2・3H2O)0.314gを水10mlに
溶解し、これを直径4mmの球状成形硅ソウ土担体
13.7gに含浸担持したのち、乾燥・焼成した。次
いでこの処理を経た担体を上記の触媒液Aに含浸
し、一夜放置後、液切り、乾燥して触媒を得た。 実施例 2 (触媒の製造) 三酸化モリブデン270g、五酸化バナジウム
17.1g、正リン酸(85%水溶液)21.6g、酸化銅
()3.0g、酸化ヒ素1.9g、水2を含む水性
スラリーを還流コンデンサー付きの3ガラス製
三ツ口フラスコに入れ、水洗した空気を吹き込み
撹拌しながら約100時間リフラツクス加熱した。
この間液温は約100℃であつた。放冷後、不溶物
をロ過除去し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75
%濃度に調整した。これを触媒液Bとする。この
液の触媒成分はMo10V1P1Cu0.2As0.05の原子比組
成を有する。一部を室温で開放下に放置すると結
晶が析出した。 この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ
土担体を一夜含浸し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 3〜7 (触媒の製造) 実施例2で得た触媒液Bに計算量の炭酸マグネ
シウム、炭酸鉛(PbCO2)、炭酸バリウム、シユ
ウ酸スズ、テルル酸(H5TeO5)を添加し室温で
溶解せしめた、次いで実施例1で使用したのと同
じ硅ソウ土担体に含浸担持して触媒とした。 実施例 8 (触媒の製造) 三酸化モリブデン20g、五酸化バナジウム1.26
g、正リン酸(85%水溶液1.60g、酸化銅()
0.22g、酸化ヒ素(As2O3)0.07g、リンタング
ステン酸0.78g、水150mlを含む水性スラリーを
還流コンデンサー付き500mlガラス製3つ口フラ
スコに入れ、水洗した空気を吹き込み撹拌しなが
ら約100時間リフラツクス加熱した。この間液温
は約100℃であつた。放冷後、不溶物をロ過除去
し、得られた暗赤色溶液を濃縮して75%濃度に調
整した。これを触媒液Cとする。この液は
Mo10V1P1W0.2Cu0.2As0.05の原子比組成を有する。 この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ
土担体を一夜含浸し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 9、10 (触媒の製造) 三酸化モリブデン60g、五酸化バナジウム3.79
g、正リン酸(85%水溶液4.81g、酸化銅()
4.17g、酸化ヒ素(As2O3)0.10g、水600mlを含
む水性スラリーを還流コンデンサー付き約1ガ
ラス製3つ口フラスコに入れ、水洗した空気を吹
き込み撹拌しながら約100時間リフラツクス加熱
した。この間液温は約100℃であつた。放冷後、
不溶物をロ過除去し、得られた暗赤色水溶液を濃
縮して、100mlとした。これを触媒液Dとした。
この液はMo10V1P1Cu0.1As0.025の組成を有し、ま
た、4.16gMo−mg・atom/mlなる濃度である。 この触媒液−Dに計算量の炭酸リチウムを添加
し、室温で溶解せしめた溶液を調製し、実施例1
で使用したのと同じ硅ソウ土担体に含浸担持して
触媒9、10とした。 実施例 11 (触媒の製造) 三酸化モリブデン30g、五酸化バナジウム1.72
g、正リン酸(85%水溶液2.18g、酸化銅()
0.30g、酸化ヒ素0.30g、テルル酸0.38g、水300
mlを含む水性スラリーを還流コンデンサー付き約
500mlガラス製3つ口フラスコに入れ、水洗した
空気を吹き込み撹拌しながら約100時間リフラツ
クス加熱した。この間液温は約100℃であつた。
放冷後、不溶物をロ過除去し、得られた暗赤色水
溶液を濃縮して75%濃度に調整した。 これを触媒液Eとする。この液は、
Mo11V1P1Cu0.2As0.1Te0.1の原子比組成を有する。
この溶液に実施例1で使用したのと同じ硅ソウ土
担体を一夜浸漬し、液切り後乾燥して触媒とし
た。 実施例 12 (触媒の製造) 実施例9と同様にして得た触媒液Dに計算量の
硫酸ベリリウムを添加溶解して、同様に硅ソウ土
担体に含浸担持させ、触媒12を調整した。 なおこれらの実施例で得られた触媒は、X線回
折の結果、表−1に示すヘテロポリ酸構造を有す
る化合物特有のX線回折パターンを示すことが判
明した。 実施例 13 (反応例) 上述した実施例に従つて調整した触媒を内径約
28.4mmのステンレス製反応器に充填し、電気炉に
より加熱する。イソ酪酸:水蒸気:酸素:窒素=
5:10:6.5:78.5(モル比)なる組成の原料ガス
をSV1800hr-1(STP基準)となるように反応管に
通し、反応温度270〜400℃にて反応をおこなつ
た。また、一部の触媒については反応を1000〜
2000時間継続した。反応結果を表−2に掲げた。
【表】
実施例 14
(反応例)
実施例2および9の触媒をイソ酪酸メチルの酸
化脱水素反応に使用した。 内径約28.4mmのステンレス製反応器に触媒を充
填し、電気炉により加熱した。イソ酪酸メチル:
酸素:窒素=5:6.5:88.5(モル比)なる組成の
原料ガスをSV1800hr-1(STP基準)となるように
反応管に通し、反応温度270〜400℃にて反応をお
こなつた。 反応結果を表−3に掲げた。
化脱水素反応に使用した。 内径約28.4mmのステンレス製反応器に触媒を充
填し、電気炉により加熱した。イソ酪酸メチル:
酸素:窒素=5:6.5:88.5(モル比)なる組成の
原料ガスをSV1800hr-1(STP基準)となるように
反応管に通し、反応温度270〜400℃にて反応をお
こなつた。 反応結果を表−3に掲げた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 イソ酪酸および/またはイソ酪酸エステルの
酸化脱水素反応によりメタクリル酸および/また
はメタクリル酸エステルを製造するに際して、 (Mo)a(V)b(P)c(Cu)d(As)e(X)f(O)g (式中Xはリチウム、ベリリウム、マグネシウ
ム、バリウム、スズ、鉛、クロム、タングステン
およびテルルから選ばれる少くとも1種の元素を
示し、添字a、b、c、d、e、fおよびgは各
元素の比を示し、aを12としたとき0<b≦3、
0.2≦c≦2、0.005≦d≦2、0.005≦e≦0.2、
0≦f≦2であり、gは他の元素の原子比および
原子価により定まる値である。) で示される組成を有し、且つ組成成分の少くとも
一部がヘテロポリ酸構造を有している触媒を使用
することを特徴とするメタクリル酸および/また
はメタクリル酸エステルの製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57126307A JPS5916850A (ja) | 1982-07-20 | 1982-07-20 | メタクリル酸および/またはメタクリル酸エステルの製造方法 |
| DE8383107068T DE3362297D1 (en) | 1982-07-20 | 1983-07-19 | Process for producing methacrylic acid and/or methacrylic acid ester |
| EP83107068A EP0100057B1 (en) | 1982-07-20 | 1983-07-19 | Process for producing methacrylic acid and/or methacrylic acid ester |
| US07/314,257 US4966990A (en) | 1982-07-20 | 1989-02-24 | Process for producing methacrylic acid and/or methacrylic acid ester |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57126307A JPS5916850A (ja) | 1982-07-20 | 1982-07-20 | メタクリル酸および/またはメタクリル酸エステルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5916850A JPS5916850A (ja) | 1984-01-28 |
| JPH0531532B2 true JPH0531532B2 (ja) | 1993-05-12 |
Family
ID=14931947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57126307A Granted JPS5916850A (ja) | 1982-07-20 | 1982-07-20 | メタクリル酸および/またはメタクリル酸エステルの製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4966990A (ja) |
| EP (1) | EP0100057B1 (ja) |
| JP (1) | JPS5916850A (ja) |
| DE (1) | DE3362297D1 (ja) |
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| EP0608838B1 (en) * | 1993-01-28 | 1997-04-16 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for producing an unsaturated carboxylic acid |
| US5449792A (en) * | 1993-02-04 | 1995-09-12 | Mitsubishi Chemical Corporation | Method for the production of maleic anhydride |
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- 1982-07-20 JP JP57126307A patent/JPS5916850A/ja active Granted
-
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- 1983-07-19 EP EP83107068A patent/EP0100057B1/en not_active Expired
- 1983-07-19 DE DE8383107068T patent/DE3362297D1/de not_active Expired
-
1989
- 1989-02-24 US US07/314,257 patent/US4966990A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5916850A (ja) | 1984-01-28 |
| EP0100057A1 (en) | 1984-02-08 |
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