JPH0531918A - インクジエツト記録装置 - Google Patents

インクジエツト記録装置

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JPH0531918A
JPH0531918A JP19413991A JP19413991A JPH0531918A JP H0531918 A JPH0531918 A JP H0531918A JP 19413991 A JP19413991 A JP 19413991A JP 19413991 A JP19413991 A JP 19413991A JP H0531918 A JPH0531918 A JP H0531918A
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JP
Japan
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temperature
recording head
head
recording
ink
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JP19413991A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Hitoshi Sugimoto
仁 杉本
Miyuki Matsubara
美由紀 松原
Kiichiro Takahashi
喜一郎 高橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to CA002074906A priority patent/CA2074906C/en
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Priority to EP98200172A priority patent/EP0838334B1/en
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Priority to DE69232398T priority patent/DE69232398T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドや電気実装基板の交換時でも特別
の治工具を必要とせず、また、記録ヘッドの補正値測定
や本体の読み取り手段の付加などに依るコスト増加や工
程の複雑化を招かずに記録ヘッドの温度検知を正確に行
い得るインクジェット記録装置を提供すること。 【構成】 記録ヘッドに設けられた温度検知部材の検知
温度Td(ステップS230)を、本体に設けた基準温
度検知部材の検知温度Tt(ステップS200)を用い
て、非記録時間が所定の時間を経過したタイミング(ス
テップS150)で自動的に校正する(ステップS24
0、S250)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドから被記録
材に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板
等の被記録材上にドットパタ−ンからなる画像を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、記録方
式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サ−マ
ル式、レ−ザ−ビ−ム式等に分けることができ、そのう
ちのインクジェット式(インクジェット記録装置)は、
記録ヘッドの吐出口からインク(記録液)滴を吐出飛翔
させ、これを被記録材に付着させて記録するように構成
されている。
【0003】近年、数多くの記録装置が使用されるよう
になり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像
度、高画像品質、低騒音などが要求されている。このよ
うな要求に応える記録装置として、前記インクジェット
記録装置を挙げることができる。記録ヘッドからインク
を吐出させて記録を行うインクジェット記録装置では、
上記要求を満たすために必要なインク吐出の安定化、イ
ンク吐出量の安定化は、吐出部のインクの温度に影響さ
れる部分が大きい。すなわち、インクの温度が低過ぎる
とインクの粘度が異常に低下し通常の吐出エネルギーで
は吐出できなくなったり、逆に温度が高すぎると吐出量
が増大して記録紙上でインクが溢れるなどして画像品質
の低下を招いてしまう。
【0004】このため、従来のインクジェット記録装置
にあっては、記録ヘッド部に温度センサ−を設け、記録
ヘッドの検出温度に基づいて吐出部のインクの温度を所
望範囲に制御する方法や吐出回復処理を制御する方法が
採られていた。なお、上記温度制御用のヒ−タとして
は、記録ヘッド部に接合した加熱用のヒ−タ部材や、熱
エネルギ−を利用して飛翔的液滴を形成して記録を行う
インクジェット方式の記録装置、すなわち、インクの膜
沸騰による気泡成長によりインク液滴を吐出させるもの
に於いては吐出用ヒ−タ自体が用いられている場合もあ
る。なお、上記吐出用ヒ−タを用いる場合に発泡しない
程度に通電する必要がある。
【0005】熱エネルギ−を用いて固体インクや液体イ
ンクに気泡を形成することに応じて吐出インク液滴を得
る記録装置に於いては、記録ヘッドの温度により吐出特
性が大きく変化するので、吐出部のインク及びそれに多
大に影響する記録ヘッドの温度管理は、特に重要であ
る。
【0006】しかし、記録ヘッドの温度管理の上で重要
となる記録ヘッドの温度検知部材は通常バラツキがある
ため、記録ヘッド毎に検知温度が大きく異なる場合があ
る。そこで、記録装置の出荷時に、記録ヘッドの温度検
知部材を校正ないしは調整しておく方法や、記録ヘッド
自体に温度検知部材の補正値を持たせておき、記録装置
本体への装着時に自動的に補正する方法が取られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録装
置の出荷時に校正・調整をする方式では、記録ヘッドの
交換が必要となった場合や、逆に本体の電気実装基板の
交換が必要となった場合に再校正・再調整を行う必要が
生じ、そのための治工具を用意しなければならない。ま
た、記録ヘッド自体に補正値を持たせるためには、記録
ヘッド毎に補正値を測定し、記録ヘッドに特別のメモリ
ー手段が必要となるとともに、本体側にも補正値の読み
取り検出手段が必要となり、コスト的にも装置構成面で
も不都合であった。
【0008】そこで、本発明は、記録ヘッドや電気実装
基板の交換時でも特別の治工具を必要とせず、また、記
録ヘッドの補正値測定や本体の読み取り手段の付加など
に依るコスト増加や工程の複雑化を招かずに記録ヘッド
の温度検知を正確に行い得るインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記目
的を達成するために、記録ヘッドに設けられた温度検知
部材の検知温度を本体に設けた基準温度検知部材を用い
て所定のタイミングで自動的に校正する校正手段を具備
するものである。
【0010】より詳しくは、非記録期間を計時するため
のタイマー手段を有し非記録期間が所定の時間以上経過
した場合か、所定時間内の温度検知部材の検知温度変化
率を計測するための温度変化率計測手段を有し温度変化
率が所定の値よりも小さい場合か、記録ヘッドの交換信
号検出手段を有し記録ヘッドの交換信号が入力された場
合に、基準温度検知部材の検知温度に記録ヘッドの検知
温度を合わせるものである。
【0011】さらに好ましくは、前記校正手段は温度補
正量として校正前の記録ヘッドの検知温度と本体の検知
温度との差を演算する温度補正量演算手段を有し、補正
量が所定の温度以上の場合は校正を中止する校正異常検
出手段を具備することで、誤校正を防止するものであ
る。
【0012】また、本発明における好ましい記録ヘッド
は、熱エネルギーによってインクに状態変化を生起さ
せ、該状態変化に基いてインクを吐出させるものであ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本発明が実施もしくは適用
される好適なインクジェット記録装置IJRAの構成を
示す斜視図である。図1において、5001はインクタ
ンク(IT)であり、5012はそれに結合された記録
ヘッド(IJH)である。図2に示すように、5001
のインクタンクと5012の記録ヘッドで一体型の交換
可能なカ−トリッジ(IJC)を形成するものである。
5014は、そのカ−トリッジ(IJC)をプリンタ−
本体に取り付けるためのキャリッジ(HC)であり、5
003はそのキャリッジを副走査方向に走査するための
ガイドである。5000は、Pで示す被印字物を主走査
方向に走査させるためのプラテンロ−ラである。502
4は、装置内の環境温度を測定するための温度センサ−
であり、記録装置本体の電気実装基板上に設けたチップ
サーミスタで構成する。なお、キャリッジ5014に
は、記録ヘッド5012に対して駆動のための信号パル
ス電流やヘッド温調用電流を流すためのフレキシブルケ
−ブル(図示せず)が、プリンタ−をコントロ−ルする
ための電気回路(上記温度センサ−5024等)を具備
したプリント板(図示せず)に接続されている。
【0014】図2は交換可能なカ−トリッジを示し、5
029はインク滴を吐出するためのノズル部である。さ
らに、上記構成のインクジェット記録装置IJRAを詳
細に説明する。この記録装置IJRAは駆動モ−タ50
13の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5011、5
009を介して回転するリ−ドスクリュ−5005の螺
旋溝5004に対して係合するキャリッジHCはピン
(不図示)を有し、矢印a,b方向に往復移動される。
5002は紙押え板であり、キャリッジ移動方向にわた
って紙をプラテン5000に対して押圧する。500
7、5008はフォトカプラでキャリッジHCのレバ−
5006のこの域での存在を確認してモ−タ5013の
回転方向切換等を行うためのホ−ムポジション検知手段
である。5016は記録ヘッドの前面をキャップするキ
ャップ部材5022を支持する部材で、5015はこの
キャップ内を吸引する吸引手段であり、キャップ内開口
5023を介して記録ヘッド5012の吸引回復を行
う。
【0015】5017は、クリ−ニングブレ−ドで、5
019はこのブレ−ド5017を前後方向に移動可能に
する部材であり、本体支持板5018にこれらは支持さ
れている。ブレ−ドは、この形態でなく周知のクリ−ニ
ングブレ−ドが本例に適用できることはいうまでもな
い。また、5021は、吸引回復の吸引を開始するため
のレバ−で、キャリッジHCと係合するカム5020の
移動に伴って移動し、駆動モ−タからの駆動力がクラッ
チ切換等の公知の伝達手段で移動制御される。
【0016】これらのキャッピング、クリ−ニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホ−ムポジション側領域に
きたときに、リ−ドスクリュ−5005の作用によって
それらの対応位置で所望の処理が行えるように構成され
ているが、周知のタイミングで所望の作動を行うように
すれば、本例にはいずれも適用できる。
【0017】図3は記録ヘッド5012の詳細を示すも
のであり、支持体5300の上面に半導体製造プロセス
により形成されたヒ−タボ−ド5100が設けられてい
る。このヒ−タボ−ド5100に同一の半導体製造プロ
セスで形成された、記録ヘッド5012を保温し、温調
するための温調用ヒ−タ(昇温用ヒ−タ)5110が設
けられている。符号5200は前記支持体5300上に
配設された配線基板であって、該配線基板5200と温
調用ヒ−タ5110及び吐出用(メイン)ヒ−タ511
3とがワイヤ−ボンディング等により配線されている
(配線は不図示)。また、温調用ヒ−タ5110は、支
持体5300等にヒ−タボ−ド5100とは別のプロセ
スにより形成されたヒ−タ部材を貼りつけたものでもよ
い。
【0018】5114は吐出用ヒ−タ5113によって
加熱されて発生したバブルである。5115は吐出され
たインク液滴を示す。5112は吐出用のインクが記録
ヘッド内に流入するための共通液室である。
【0019】図4は、本発明が適用可能なインクジェッ
ト記録装置の概略図である。ここで、8aはインクジェ
ットカートリッジであり、上方にインクタンク部、下方
に記録ヘッド8b(図示せず)を有し、記録ヘッド8b
を駆動するための信号などを受信するためのコネクタを
設けてある。9はキャリッジで、4個のカートリッジ
(それぞれ異なった色のインクを収納しており、例えば
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローなど)を位置決
めして搭載する。更に、記録ヘッドを駆動するための信
号などを伝達するためのコネクタホルダーを設けてあ
り、記録ヘッド8bと電気的に接続される。
【0020】9aはキャリッジ9の主走査方向に延在
し、キャリッジ9を摺動自在に支持する走査レール、9
cはキャリッジ9を往復動させるための駆動力を伝達す
る駆動ベルトである。また、10cおよび10dは、記
録ヘッドによる記録位置の前後に配置されて記録媒体の
挟持搬送を行うための搬送ローラ対、11は紙などの記
録媒体で、記録媒体11の被記録面を平坦に規制するプ
ラテン(不図示)に圧接されている。この時キャリッジ
9に搭載されたインクジェットカートリッジ8aの記録
ヘッド8bはキャリッジ9から下方へ突出して記録媒体
搬送用ローラ10c、10d間に位置し、記録ヘッド部
の吐出口形成面は、プラテン(不図示)の案内面に圧接
された被記録材11に平行に対向するようになってい
る。なお、駆動ベルト9cは主走査モータ63によって
駆動され、搬送ローラ対10c、10dは副走査モータ
64(図示せず)によって駆動される。
【0021】本例のインクジェット記録装置において
は、回復系ユニットを図1の左側にあるホームポジショ
ン側に配設してある。回復系ユニットにおいて、300
は記録ヘッド8bを有する複数のインクジェットカート
リッジ8cにそれぞれ対応して設けたキャップユニット
であり、キャリッジ9の移動にともなって図中左右方向
にスライド可能であるとともに、上下方向に昇降可能で
ある。そしてキャリッジ9がホームポジションにあると
きには記録ヘッド8bと接合してこれをキャッピング
し、記録ヘッド8bの吐出口内のインクが蒸発して増粘
・固着して吐出不良になるのを防いでいる。
【0022】又、回復系ユニットにおいて、500はキ
ャップユニット300に連通したポンプユニットであ
り、記録ヘッド8bが万一吐出不良になった場合、キャ
ップユニット300と記録ヘッド8bとを接合させて行
う吸引回復処理などに際して負圧を生じさせるのに用い
る。さらに、回復系ユニットにおいて、401はゴムな
どの弾性部材で形成されたワイピング部材としてのブレ
ード、402はブレード401を保持するためのブレー
ドホルダーである。
【0023】ここでは、キャリッジ9に搭載された4個
のインクジェットカートリッジはブラックインク(以下
Kと略す)、シアンインク(以下Cと略す)、マゼンタ
インク(以下Mと略す)、イエローインク(以下Yと略
す)を用いており、この順にインクを重ね合わせるよう
にした。カラー中間色はC,M,Yの各色のインクドッ
トを適当に重ね合わせることにより実現できる。即ち、
赤はMとY、青はCとM、緑はCとYを重ね合わせるこ
とにより実現できる。黒はC,M,Yの3色を重ねるこ
とにより実現できるが、この時の黒の発色が悪いのと精
度良く重ねることが困難なため、有彩色の縁どりが生じ
るのと単位時間当たりのインクの打ち込み密度が高くな
りすぎる。そこで、黒だけは別に打ち出す(黒インクを
用いる)ようにしている。
【0024】(制御構成)次に、上述した装置構成の各
部の記録制御を実行するための制御構成について、図5
を参照して説明する。同図において、60はCPU、6
1はCPU60が実行する制御プログラムを格納するプ
ログラムROM、62は各種データを保存しておくEE
PROMである。63は記録ヘッド搬送のための主走査
モータ、64は記録用紙搬送のための副走査モータで、
ポンプによる吸引動作にも用いられる。65はワイピン
グ用ソレノイド、66は給紙制御に用いる給紙ソレノイ
ド、67は冷却用のファン、68は紙幅検知動作のとき
にONする紙幅検知用LEDである。69は紙幅セン
サ、70は紙浮きセンサ、71は給紙センサ、72は排
紙センサ、73は吸引ポンプの位置を検知する吸引ポン
プ位置センサである。74はキャリッジのホームポジシ
ョンを検知するキャリッジHPセンサ、75はドアの開
閉を検知するドアオープンセンサである。
【0025】78は4色のヘッドに対する記録データの
供給制御を行うゲートアレイ、79はヘッドを駆動する
ヘッドドライバ、8aは4色分のインクカ−トリッジ、
8bは4色分の記録ヘッドであり、ここでは8a,8b
としてブラック(Bk)を代表して示す。インクカ−ト
リッジ8aは、インクの残量を検知するインク残量セン
サ8fを有する。ヘッド8bは、インクを吐出させるた
めのメインヒータ8c、ヘッドの温調制御を行うサブヒ
ータ8d、ヘッドの各種情報を記憶しているROM85
4を有する。
【0026】図6は本実施例で使用しているヘッドのヒ
ーターボード(H.B)853の模式図を示している。
温調用(サブ)ヒーター8d、吐出用(メイン)ヒータ
ー8cが配された吐出部列8g、駆動素子8hが同図で
示される様な位置関係で同一基板上に形成されている。
この様に各素子を同一基板上に配することでヘッド温度
の検出、制御が効率よく行え、更にヘッドのコンパクト
化、製造工程の簡略化を計ることができる。また同図に
は、H.Bをインクで満たされる領域と、そうでない領
域とに分離する天板の外周壁断面8fの位置関係を示
す。
【0027】(実施例1)次に、上述の記録装置に記録
ヘッドの温度を直接検出可能な温度検知部材およびその
温度演算回路を付加した本発明の実施例1を図面を参照
して、具体的に説明する。
【0028】図6に、本実施例に於ける記録ヘッドの温
度検知部材を示す。図6でヘッド温度センサ8eは吐出
ヒータ8g及びサブヒータ8dとともに記録ヘッドのヒ
ータボード853上に配設されており、記録ヘッドの発
熱源に熱的に結合されている。本実施例では、吐出ヒー
タの駆動回路の一部としてヒータボード上に形成されて
いるダイオードと同時に形成された温度検出用のダイオ
ードの出力温度特性を用いて温度センサ(Diセンサ)
としている。
【0029】図13に本実施例の記録ヘッドの温度検知
部材の温度特性を示す。本実施例では、200μAの定
電流駆動を行っており、25℃での出力電圧VF が57
5±25mVで、温度依存性がほぼ−2.5mV/℃と
いう出力特性を示す。素子の製造上温度依存性のばらつ
きは少ないが、出力電圧のフレが大きく約25℃のばら
つきが生ずる場合がある。本実施例で必要とする温度検
知精度は2℃前後であり、記録ヘッドの出荷時に補正値
を測定して記録ヘッドに情報を持たせるためには、12
ランクの識別情報が必要となる。温度検知素子のばらつ
きを製造工程で抑えることも可能であるが、そのため
に、記録ヘッドの製造コストが増大することは明らかで
あり、本実施例の様に交換を前提とした記録ヘッドの場
合には、非常に不利である。
【0030】そこで、本実施例では、記録装置本体に設
けた基準センサで記録ヘッドの温度センサの補正を実施
する様に校正している。検知温度の補正を行うことによ
って、吐出の安定化に重要な天板8fで囲まれた共通液
室内のインクの温度、特に、吐出部のインク温度を高精
度で検出することができ、吐出の安定化を実現すること
が可能となった。
【0031】(吐出安定化の概要)本実施例では、記録
ヘッドの温度検出値を用いて吐出の安定化を行う例を示
す。本実施例では交換式の記録ヘッドで説明している
が、もちろんヘッド交換を前提としないパーマネントタ
イプの記録ヘッドを用いても良く、その場合は上述のご
とく記録装置の異常発生時に本発明の効果が発揮される
のは言うまでもない。
【0032】本実施例は、インクの温度変動に基づいた
後述のPWM吐出量制御で吐出量が一定になるように制
御しようとするものである。すなわち、吐出量の安定化
により、1ライン内の濃度変化やページ内の濃度変化の
解消を図る事が可能となる。また、同時に、記録条件や
回復条件の最適化も行うことにより、吐出不良や記録紙
上のインク溢れによる画像品質の劣化を防止するもので
ある。
【0033】(PWM制御)次に、図面を参照して本実
施例のPWM吐出量制御方法を詳細に説明する。図7は
本実施例にかかる分割パルスを説明するための図であ
る。同図において、VOPは駆動電圧、P1 は複数の
分割されたヒートパルスの最初のパルス(以下、プレパ
ルスという)のパルス幅、P2 はインターバルタイム、
P3 は2番目のパルス(以下、メインパルスという)の
パルス幅である。T1 ,T2 ,T3 はP1 ,P2 ,P3
を決めるための時間を示している。駆動電圧VOPは、こ
の電圧を印加される電気熱変換体がヒータボードと天板
とによって構成されるインク液路内のインクに熱エネル
ギーを発生させるために必要な電気エネルギーを示すも
のの一つである。その値は電気熱変換体の面積,抵抗
値,膜構造や記録ヘッドの液路構造によって決まる。
【0034】本実施例のPWM吐出量制御はプレパルス
幅変調駆動法とも言え、ひとつのインク液滴の吐出に際
してP1 ,P2 ,P3 の幅で順次パルスを与えるととも
に、インク温度に応じてプレパルスの幅を変調する。プ
レパルスは主に液路内のインク温度を制御するためのパ
ルスであり、本発明の吐出量制御の重要な役割を担って
いる。このプレヒートパルス幅は、その印加によって電
気熱変換体が発生する熱エネルギーによってインク中に
発泡現象が生じないような値に設定するのが好ましい。
インターバルタイムは、インク液路内のインクへのプレ
パルスのエネルギー伝達のための時間を確保するもので
ある。メインパルスは液路内のインク中に発泡を生ぜし
め、吐出口よりインクを吐出させるためのものであり、
その幅P3 は電気熱変換体の面積,抵抗値,膜構造や記
録ヘッドのインク液路の構造によって決定するのが好ま
しい。
【0035】例えば、図8(A)および(B)に示すよ
うな構造の記録ヘッドにおけるプレパルスの作用につい
て説明する。同図(A)および(B)は、本発明を適用
可能な記録ヘッドの一構成例を示すそれぞれインク液路
に沿った概略縦断面図および概略正面図である。同図に
おいて、電気熱変換体(吐出ヒータ)は上記分割パルス
の印加によって熱を発生する。この電気熱変換体は、こ
れに分割パルスを印加するための電極配線等とともにヒ
ータボード上に配設される。ヒータボードはシリコンに
より形成され、記録ヘッドの基板をなすアルミ板によっ
て支持される。天板には、インク液路等を構成するため
の溝が形成されており、天板とヒータボード(アルミ
板)とが接合することによりインク液路や、これにイン
クを供給する共通液室が構成される。また、天板には吐
出口が形成され、それぞれの吐出口にはインク液路が連
通している。
【0036】図8に示される記録ヘッドにおいて、駆動
電圧 VOP=18.0(V),メインパルス幅P3 =
4.114[μsec]とし、プレパルス幅P1 を0〜
3.000[μsec]の範囲で変化させた場合、図9
に示すような吐出量Vd [pl/drop]とプレパル
ス幅P1 [μsec]との関係が得られる。同図は吐出
量のプレパルス幅依存性を示す線図であり、図におい
て、V0 はP1 =0[μsec]のときの吐出量を示
し、この値は図8に示すヘッド構造によって定まる。因
に、本実施例でのV0は環境温度TR =25℃の場合でV
0 =18.0[pl/drop]であった。
【0037】図9の曲線aに示されるように、プレパル
スのパルス幅P1 の増加に応じて、吐出量Vd はパスル
幅P1 が0からP1LMTまで線形性を有して増加し、パル
ス幅P1 がP1LMTより大きい範囲ではその変化が線形性
を失い、パルス幅P1MAXで飽和し最大となる。このよう
に、パルス幅P1 の変化に対する吐出量Vd の変化が線
形性を示すパルス幅P1LMTまでの範囲は、パルス幅P1
を変化させることによる吐出量の制御を容易に行える範
囲として有効である。因に、曲線aに示す本実施例では
P1LMT=1.87(μs)であり、このときの吐出量は
VLMT =24.0[pl/drop]であった。また、
吐出量Vd が飽和状態となるときのパルス幅P1MAXは、
P1MAX=2.1[μs]であり、このときの吐出量VMA
X=25.5[pl/drop]であった。
【0038】パルス幅がP1MAXより大きい場合、吐出量
Vd はVMAX より小さくなる。この現象は上記範囲のパ
ルス幅を有するプレパルスが印加されると電気熱変換体
上に微小な発泡(膜沸騰の直前状態)を生じ、この気泡
が消泡する前に次のメインパルスが印加され、上記微小
気泡がメインパルスによる発泡を乱すことによって吐出
量が小さくなる。この領域をプレ発泡領域と呼び、この
領域ではプレパルスを媒介にした吐出量制御は困難なも
のとなる。
【0039】図9に示すP1 =0〜P1LMT[μs]の範
囲の吐出量とパルス幅との関係を示す直線の傾きをプレ
パルス依存係数と定義すると、プレパルス依存係数: KP =ΔVdp/ΔP1 [pl/μsec・drop] となる。この係数KP は温度によらずヘッド構造・駆動
条件・インク物性等によって定まるものである。すなわ
ち、図9中曲線b,cは他の記録ヘッドの場合を示して
おり、記録ヘッドが異なると、その吐出特性が変化する
ことが分かる。このように、記録ヘッドが異なるとプレ
パルスP1の上限値P1LMTが異なるため、後述するよう
に記録ヘッド毎の上限値P1LMTを定めて吐出量制御を行
う。因に本実施例の曲線aで示される記録ヘッドおよび
インクにおいては、KP =3.209[pl/μsec
・drop]であった。
【0040】一方、インクジェット記録ヘッドの吐出量
を決定する別の要因として、吐出部のインク温度(記録
ヘッドの温度で代用できる場合がある)がある。図10
は吐出量の温度依存性を示す線図である。同図の曲線a
に示すように、記録ヘッドの温度TH (この場合はスタ
ティックな温度特性なので吐出部のインク温度と等し
い)の増加に対して吐出量Vd は直線的に増加する。こ
の直線の傾きを温度依存係数と定義すると、温度依存係
数: KT=ΔVdT/ΔTH [pl/℃・drop] となる。この係数KT は駆動条件にはよらず、ヘッドの
構造・インク物性等によって定まる。図10においても
他の記録ヘッドの場合を曲線b,cに示す。因に、本実
施例の記録ヘッドにおいてはKT =0.3[pl/℃・
drop]であった。
【0041】以上、図9および図10に示す関係を実際
の制御図として図11に示す。同図でT0 は記録ヘッド
の保温温度であり、吐出部のインク温度がT0 よりも低
い場合はサブヒータにより記録ヘッドを加熱する。した
がって、インク温度に応じた吐出量制御であるPWM制
御はT0 以上の温度で行うことになる。
【0042】図11でPWM領域と示した温度範囲が吐
出量を安定化できる温度範囲であり、本実施例では吐出
部のインク温度が34〜54℃の範囲である。図11で
はプレパルスを11ステップで変化させた場合の吐出部
のインク温度と吐出量の関係を示しており、吐出部のイ
ンク温度が変化してもインク温度に応じて温度ステップ
幅△T毎にプレパルスのパルス幅を変えることにより、
目標吐出量Vd0に対して△Vの幅で吐出量を制御するこ
とができる。
【0043】図12(A)はインク温度とプレパルスの
対応表である。本実施例では、記録ヘッドとして交換可
能なIJCを用いているが、カートリッジ毎に吐出量が
異なる場合にはヘッドごとにインク温度とプレパルスの
対応表を変えても良い。例えば、吐出量の小さめのカー
トリッジの場合に図12(B)の表を、大きめの場合に
図12(C)の表を用いても良いし、さらに吐出量のプ
レパルス依存係数や温度依存係数に応じて表を持たせて
も良い。
【0044】(温度校正)本実施例に於ける記録ヘッド
の温度検知部材の校正は、本体電装基板上に設けたチッ
プサーミスタ5024を用いて、吐出部のインク温度の
変動が少ない非記録時に行うようにしている。チップサ
ーミスタ5024は、その検出回路と共に電装基板上に
設けられ、記録装置の出荷前に検出回路のばらつきを含
めて予め校正されている。
【0045】チップサーミスタ5024は、記録装置本
体内の温度を検出できるので、記録ヘッドに保温や吐出
のためのエネルギーが投入されていない状態では、記録
ヘッドの温度と検出値が等しいと考えられる。また、記
録ヘッドに、そうしたエネルギーが投入された場合で
も、エネルギー投入後所定の時間経過すれば、記録装置
本体内の温度と記録ヘッドの温度とはほぼ同等になる。
【0046】そこで、本実施例では、非記録時間の計測
を行うための非記録時間計時タイマーを具備し、非記録
状態が所定の時間以上となった場合に記録ヘッドの温度
検知部材の校正を行い、本体のチップサーミスタの検出
温度に記録ヘッドの温度検知部材の実測値を合わせるた
めの補正値を算出して、RAMないしはEEPROM6
2に格納して、以後実測値に補正値を合わせて記録ヘッ
ドの温度を演算するようにしている。ここで、本実施例
における非記録時間とは、記録ヘッドへのエネルギーの
投入がない状態であることから、記録の予備動作として
記録ヘッドを保温している場合はその時間を含めない。
また、電源offでもバッテリーバックアップされたタ
イマー手段が可能な場合は、タイマーの制御を簡略化す
るために電源off時間を計測するようにしても良い。
【0047】さらに、校正の実施時期として、非記録時
間が所定の時間以上になった時点毎に校正を行っても良
いが、非記録時間が所定の時間以上となった時点では校
正要求信号を発生しておくだけでその時点では実施せ
ず、次の記録開始前ないしは電源投入直後など記録ヘッ
ドへの新たなエネルギーが投入される前に実施するよう
にしても良い。
【0048】記録装置の内部には発熱源として、記録ヘ
ッドの他にも記録装置の電源部や、電装基板上の制御素
子自体も挙げられ、場合に依っては、本体の基準温度セ
ンサであるチップサーミスタ5024の検知温度が記録
ヘッドを含めた記録装置内の他の場所の温度よりも高く
なってしまう場合がある。そこで、本実施例では、チッ
プサーミスタ5024の検出温度を記録装置の電源on
時間を基に補正するようにしている。表1はそのための
補正テーブルであり、電源on時間の計測は非記録時間
の計測を行うためのタイマーと同様のものを用いてい
る。
【0049】
【表1】 電源on時間タイマーは、本実施例では、電源がonさ
れてから記録ヘッドの温度センサ補正を行う時点までの
単純な経過時間を計測するようにしているが、電源の発
熱量や記録ヘッドの駆動回路の発熱量などの影響が大き
い場合には、電源on時間に加えて記録ヘッドへの投入
エネルギーを基に演算した昇温分を補正するようにして
も良い。さらに、本体のチップサーミスタ5024の局
所的昇温に影響する過去のすべての電源on時間や、記
録ヘッドへの投入エネルギーを基に補正を行っても良
い。
【0050】図14は、本実施例における記録ヘッドの
温度検知部材の校正のための処理フローであり、図5の
ブロック図とともに参照しながら校正処理を具体的に説
明する。
【0051】まず、ステップS100で電源が投入され
ると、CPU60はEEPROM62に格納されている
Diセンサ補正値(a)をCPU60内のRAMに読み
込み、Diセンサを補正使用できる状態にする(S11
0)。次に、電源onタイマをリセット/スタートさ
せ、本体のチップサーミスタ5024の昇温補正に備え
る(S120)。次に、Diセンサ補正のタイミングを
決めるための非記録時間タイマをリセット/スタートさ
せる(S140)。この状態で、非記録時間タイマがu
pするか(S150)、印字信号が入力されるか(S1
60)を判断しつつ待機(スタンバイ)している。
【0052】印字信号が先に入力された場合は印字に備
えて、ヘッド保温を開始する(S170)。この場合、
保温のための温度検知は記録ヘッドのDiセンサをEE
PROM62に格納されていた補正値で補正して行うこ
とになる。保温に続いて記録動作(印字)が行われ(S
180)た後、ヘッド保温を停止する(S190)。印
字中には前記の様に、記録ヘッドの検出温度に基づいて
PWM吐出量制御方法による吐出の安定化を行うことが
できる。また、上記のヘッド保温および記録動作では記
録ヘッドにエネルギーが投入されるので、記録ヘッドの
温度は本体電装基板上のチップサーミスタ5024の温
度とは異なり一般的には高くなる。そのため、記録終了
後は、非記録時間タイマをリセット/スタートさせ(S
140)、Diセンサの補正タイミングを待ち直す。
【0053】スタンバイ中に非記録時間タイマがupし
た場合、すなわち、記録装置本体内の温度(チップサー
ミスタ5024の温度)と記録ヘッドの温度とがほぼ同
等になったと考えられる場合は、Diセンサの補正を行
う。この実施例では30分経過すると非記録時間タイマ
がupするよう設定している。Diセンサの補正は、ま
ず、基準サーミスタ(チップサーミスタ5024)温度
(Td)の読み込みを行い(S200)、昇温補正のた
めの電源onタイマのデータを参照して(S210)基
準サーミスタ温度の昇温補正を行う。昇温補正はプログ
ラムROM61に格納されている表1のテーブルの補正
値bを用いて行う(Tt+b)。
【0054】次に、Diセンサ温度(Td)を読み込み
(S230)、Diセンサの補正値(a)の算出を行う
(S240)。 Diセンサの補正値は、昇温補正後の
基準サーミスタ5024の温度(Tt+b)とDiセン
サ温度(Td)との差(Tt+b−Td)としてを求め
る。上記のようにして求めた記録ヘッドの温度センサで
あるDiセンサの補正値(a)をバックアップ用のEE
PROMに格納し、次の温度制御に用いるためにCPU
60内のRAMに残す(S250)。これで、Diセン
サの補正が終了したので、次の補正タイミングあるいは
印字に備え、S140に戻る。
【0055】以上の様に記録ヘッドの温度検知部材を簡
単に校正できるので、本実施例の記録ヘッドの様に交換
可能な場合でも、記録ヘッドの温度制御を安定して行う
ことが可能となる。また、以上のように簡易に校正した
記録ヘッドの温度検知部材を用いて制御する事により、
実際の吐出量はインク温度によらず安定して制御でき、
濃度が均一で高品位な記録画像を得ることができる。
【0056】尚、本実施例では非記録時間が30分を経
過すると補正を行っているが、要求される校正(補正)
の精度に応じて適宜設定するばよい。
【0057】また、本実施例では記録ヘッドの温度検知
部材を校正して用いる例として、吐出量を制御するため
のダブルパルスのPWMを用いたが、シングルパルスの
PWMを用いても、トリプルパルス以上のパルスのPW
Mを用いても良い。また、本実施例では、記録ヘッドの
温度に応じて最適な吐出を行う様に制御した例を示した
が、たとえば、記録ヘッドの温度が所定の範囲内になる
様に記録速度を変更したり、記録猶予(待機)するなど
の制御に用いても良い。また、記録ヘッドの駆動制御の
みならず、吐出安定化手段としての公知の回復系、例え
ば、記録ヘッドからのインク強制排出手段、ワイピング
手段や予備吐出手段の制御に校正された温度検知部材の
検知温度を用いることも可能である。
【0058】(実施例2)本実施例では、記録ヘッドの
温度検知部材(Diセンサ)の校正のタイミングを、温
度検知部材の検知温度変化率の計測に依り判断する例を
示す。本発明は、記録ヘッドの構成ないしは記録ヘッド
の温度検知部材自体の構成などに制限されるものではな
いので、それらは上述の実施例1と同一として、校正の
タイミング判断方法に絞って図15で説明する。なお、
図15において図14と同一スッテプには同一の符号を
付す。
【0059】本実施例では、電源投入された直後からD
iセンサの検知温度の変化率を計測する(S300)。
検知温度の変化率は予め決められた所定の時間毎の温度
の偏差を演算することに依って計測している。本実施例
では、1分毎に検知温度を読み込み、CPU60内のR
AMに格納して現在の検知温度と1分前の検知温度との
差を検知温度変化率(α)と算出している。ステップS
310で、変化率が0.2deg/min未満の場合
に、すなわち、記録装置本体内の温度(チップサーミス
タ5024の温度)と記録ヘッドの温度とがほぼ同等に
なったと考えられる時、記録ヘッドのDiセンサの校正
を行う(S310)。ただし、本実施例では頻繁な校正
を避けるために、電源on1回につき一度だけ補正を行
う様に、補正の実施有無判定を行っている(S32
0)。一度目の場合は、前記実施例と同様に校正を行
い、最後に校正実施済を記録する様にしている(S33
0)。
【0060】本実施例では、センサの補正はヘッド交換
された場合などに一度だけ実施すれば良いので、電源o
n後に少なくとも一度行えば十分であると考えている。
そのため、前記実施例に示した比較的長時間の電源on
後の温度補正方法である本体基準温度センサの昇温補正
は省いても良い。本実施例では、電源投入後比較的早期
に記録ヘッドの校正がなされると考えられるので、電源
on/offが頻繁でない場合はEEPROM62のよ
うな書き換え可能な記憶素子がなくても、電源投入後の
数枚の印字をROMに予め格納した温度補正の平均値を
用いて行うことにしても良い。
【0061】また、記録ヘッドの交換を、記録ヘッドの
着脱をメカニカルSWで検知するなど、何らかの形で検
出できる場合は、記録ヘッドの交換信号が入力された
後、変化率が所定値よりも小さい場合に一度だけ校正を
行う様にしても良い。
【0062】なお、本実施例では変化率が0.2deg
/min未満の場合に、記録ヘッドのDiセンサの校正
を行っているが、要求される校正(補正)の精度に応じ
て基準となる変化率を設定することができる。
【0063】(実施例3)本実施例では、記録ヘッドの
温度検知部材の誤補正を防止する方法の例について示
す。記録ヘッドの温度検知部材の断線などの故障や、本
体の検出回路の異常に依り正常な温度が検出できていな
い場合がある。特に、交換式のヘッドの場合、温度検知
部材の電気的接続が一時的に不良となる場合がある。ま
た、静電ノイズに依り検出回路の一時的な異常が生ずる
場合もある。
【0064】そこで、本実施例では、図16に示すよう
に一時的な異常が発生した場合に温度検知部材の校正を
猶予ないしは中止する。なお、図16において図15と
同一スッテプには同一の符号を付す。
【0065】図16のスッテプS340に示すように補
正値が10以上の値となった場合は、上述の以上が発生
していると判断して補正値の格納・更新を行わない。補
正値が10未満の場合は補正値の更新を行う(S25
0)。本実施例では、補正値異常が生じた場合、次の補
正タイミングが来るのを待つようにしているが、温度異
常としてユーザに警告表示して記録ヘッドのつけ直しを
促しても良い。
【0066】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0067】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結
果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の
気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収
縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
【0068】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0069】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、記
録ヘッドに設けた温度検知部材を本体に設けた基準温度
センサで簡易に校正する構成したことにより、吐出の安
定化に重要な記録ヘッドの温度を高精度で検出すること
が可能となり、高品位な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施もしくは適用される好適なインク
ジェット記録装置の構成を示す斜視図である。
【図2】交換可能なカ−トリッジを示す斜視図である。
【図3】記録ヘッドの断面図である。
【図4】回復系ユニットの模式的斜視図である。
【図5】記録制御フロ−を実行するための制御構成を示
すブロック図である。
【図6】本実施例で使用しているヘッドのサブヒ−タ
−、吐出用(メイン)ヒ−タ−、温度センサの位置関係
を示す図である。
【図7】吐出の温度安定化制御にかかわる記録ヘッドの
駆動パルスの説明図である。
【図8】本発明を適用可能な記録ヘッドの一構成例を示
すそれぞれインク液路に沿った概略縦断面図および概略
正面図である。
【図9】吐出量のプレパルス依存性を示す線図である。
【図10】吐出量の温度依存性を示す線図である。
【図11】吐出量制御に関する説明図である。
【図12】吐出量制御のためのインク温度とプレパルス
変換テーブルである。
【図13】本実施例で使用している記録ヘッドの温度セ
ンサの出力特性を示す図である。
【図14】実施例1における記録ヘッドの温度検知部材
の校正を示すフローチャートである。
【図15】実施例2における記録ヘッドの温度検知部材
の校正を示すフローチャートである。
【図16】実施例3における記録ヘッドの温度検知部材
の校正を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8b 記録ヘッド 8c 吐出用(メイン)ヒーター 8d サブヒーター 8e 温度センサ 9 キャリッジ 60 CPU 78 ゲートアレイ 78b プリントバッファ 78c ラインデューティーバッファ 108 吐出口 5012 記録ヘッド 5013 吐出用(メイン)ヒーター 5014 サブヒーター 5025 チップサーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9012−2C B41J 3/04 104 K (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドに設けられ
    たヘッド温度検知部材と、 本体に設けられた基準温度検知部材と、 この基準温度検知部材によって検知された基準温度に基
    づいて、前記ヘッド温度検知部材によって検知されたヘ
    ッド温度を所定のタイミングで校正する校正手段とを具
    備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記校正手段は、非記録期間を計時する
    ためのタイマー手段を有し、非記録期間が所定の時間以
    上経過した場合に、前記基準温度検知部材によって検知
    された基準温度に基づいて、前記ヘッド温度検知部材に
    よって検知されたヘッド温度を校正すること特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記校正手段は、所定時間内の前記温度
    検知部材の基準温度変化率を計測するための温度変化率
    計測手段を有し、温度変化率が所定の値よりも小さい場
    合に、前記基準温度検知部材によって検知された基準温
    度に基づいて、前記ヘッド温度検知部材によって検知さ
    れたヘッド温度を校正することを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記校正手段は、前記記録ヘッドの交換
    を検出する交換検出手段を有し、前記記録ヘッドの交換
    を検出した場合に、前記基準温度検知部材によって検知
    された基準温度に基づいて、前記ヘッド温度検知部材に
    よって検知されたヘッド温度を校正することを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記校正手段は、校正前の前記温度検知
    部材によって検知されたヘッド温度と前記基準温度検知
    部材によって検知された基準温度との差を演算して温度
    補正量とする温度補正量演算手段を有し、 前記温度補正量が所定の温度以上の場合は校正を中止す
    る校正異常検出手段を具備したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによっ
    てインクに状態変化を生起させ、該状態変化に基いてイ
    ンクを吐出させることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
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