JPH05220963A - インクジェット記録ヘッドの吐出制御方法 - Google Patents
インクジェット記録ヘッドの吐出制御方法Info
- Publication number
- JPH05220963A JPH05220963A JP2270992A JP2270992A JPH05220963A JP H05220963 A JPH05220963 A JP H05220963A JP 2270992 A JP2270992 A JP 2270992A JP 2270992 A JP2270992 A JP 2270992A JP H05220963 A JPH05220963 A JP H05220963A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ejection
- recording head
- temperature
- head
- control method
- Prior art date
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録ヘッドの吐出口の穴面積が違っても正確
に吐出量補正を行うこと。 【構成】 投入エネルギーを変調して、インクジェット
記録ヘッドからのインク吐出量を制御するに際し、イン
クジェット記録ヘッドの吐出口面積に応じて駆動テーブ
ルT1を選択し、投入エネルギーの変調の度合いを変更
する。
に吐出量補正を行うこと。 【構成】 投入エネルギーを変調して、インクジェット
記録ヘッドからのインク吐出量を制御するに際し、イン
クジェット記録ヘッドの吐出口面積に応じて駆動テーブ
ルT1を選択し、投入エネルギーの変調の度合いを変更
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドの吐出制御方法に関する。
ッドの吐出制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
は、記録される画像等における、濃度変動や濃度ムラの
発生を極力抑えるため、特に記録ヘッドから吐出される
インクの吐出量(以下、この量をVd(pl/dot)
で表わす)に関して、その安定化を行うための制御が種
々行われていた。
は、記録される画像等における、濃度変動や濃度ムラの
発生を極力抑えるため、特に記録ヘッドから吐出される
インクの吐出量(以下、この量をVd(pl/dot)
で表わす)に関して、その安定化を行うための制御が種
々行われていた。
【0003】これら制御において採られる主な手法は、
インクの温度を調整すること(以下、温調という)によ
り、吐出速度や吐出量に影響を及ぼすインク粘性を制御
したり、また、発熱素子を具え、その発熱素子が発生す
る熱エネルギーによってインク中に気泡を発生させこの
気泡の成長によってインクを吐出する方式では、気泡の
発生条件等も制御し、上記吐出量等を安定化させるもの
である。インク温度調整のための具体的な構成として
は、インクを保持した記録ヘッドを加熱するためのヒー
タ(専用のヒータまたは吐出用のヒータを兼用)と、記
録ヘッドに関した温度を検出する温度センサとを用い、
温度センサが検出する温度をヒータによる加熱量にフィ
ードバックする構成がある。また、温度のフィードバッ
クは行わずに単にヒータによる加熱を調整する構成もあ
る。
インクの温度を調整すること(以下、温調という)によ
り、吐出速度や吐出量に影響を及ぼすインク粘性を制御
したり、また、発熱素子を具え、その発熱素子が発生す
る熱エネルギーによってインク中に気泡を発生させこの
気泡の成長によってインクを吐出する方式では、気泡の
発生条件等も制御し、上記吐出量等を安定化させるもの
である。インク温度調整のための具体的な構成として
は、インクを保持した記録ヘッドを加熱するためのヒー
タ(専用のヒータまたは吐出用のヒータを兼用)と、記
録ヘッドに関した温度を検出する温度センサとを用い、
温度センサが検出する温度をヒータによる加熱量にフィ
ードバックする構成がある。また、温度のフィードバッ
クは行わずに単にヒータによる加熱を調整する構成もあ
る。
【0004】以上の構成には、ヒータや温度センサを、
記録ヘッド近傍、例えば記録ヘッドを構成する部材上に
設ける場合と、記録ヘッドの外部に設ける場合とがあ
る。
記録ヘッド近傍、例えば記録ヘッドを構成する部材上に
設ける場合と、記録ヘッドの外部に設ける場合とがあ
る。
【0005】吐出量の制御に関する他の手法、あるいは
上記手法と共に用いられる手法として、上記気泡の生成
に伴って吐出する方式において熱エネルギーを発生する
ための電気熱変換体(以下、吐出ヒータともいう)に印
加する単一パルス(以下、ヒートパルスという)のパル
ス幅を変化させることにより、発生する熱量を制御し、
吐出量を安定化するものがある。
上記手法と共に用いられる手法として、上記気泡の生成
に伴って吐出する方式において熱エネルギーを発生する
ための電気熱変換体(以下、吐出ヒータともいう)に印
加する単一パルス(以下、ヒートパルスという)のパル
ス幅を変化させることにより、発生する熱量を制御し、
吐出量を安定化するものがある。
【0006】以上示した制御の態様は、主に以下の4つ
の態様に区別される。 1)常時ヘッド温調を行う(外部/近傍)。温度フィー
ドバック有り。 2)随時ヘッド温調を行う(外部/近傍)。温度フィー
ドバック有り。 3)高温のヘッド温調を行う(環境温度より高い)。フ
ィードバック有り。 4)単一のヒートパルスのパルス幅変調。
の態様に区別される。 1)常時ヘッド温調を行う(外部/近傍)。温度フィー
ドバック有り。 2)随時ヘッド温調を行う(外部/近傍)。温度フィー
ドバック有り。 3)高温のヘッド温調を行う(環境温度より高い)。フ
ィードバック有り。 4)単一のヒートパルスのパルス幅変調。
【0007】しかしながら、上記1の方式では、常に記
録ヘッドの温調を行っているため、ヒータの加熱に伴う
インク水分の蒸発が促進される。この結果、記録ヘッド
における吐出口内インクの増粘、固着を誘起し、結果と
して吐出方向が偏向するヨレの増大や不吐出を生じさせ
たり、インクにおける染料濃度が相対的に高まることに
より濃度変化や濃度むらを発生させる等して、記録画質
の低下を招くことがあった。
録ヘッドの温調を行っているため、ヒータの加熱に伴う
インク水分の蒸発が促進される。この結果、記録ヘッド
における吐出口内インクの増粘、固着を誘起し、結果と
して吐出方向が偏向するヨレの増大や不吐出を生じさせ
たり、インクにおける染料濃度が相対的に高まることに
より濃度変化や濃度むらを発生させる等して、記録画質
の低下を招くことがあった。
【0008】また、ヒータによる連続的な加熱による影
響として、ヘッドの構造変化やヘッドを構成する部材の
劣化が促進され、記録ヘッドの信頼性や耐久性を低下さ
せる原因にもなっていた。さらに、この方式は一般的に
環境温度の変化や自己昇温(吐出に伴う昇温)による影
響を受け易く、これにより吐出量の変動が生じ濃度変化
や濃度むらを発生させる場合もあった。
響として、ヘッドの構造変化やヘッドを構成する部材の
劣化が促進され、記録ヘッドの信頼性や耐久性を低下さ
せる原因にもなっていた。さらに、この方式は一般的に
環境温度の変化や自己昇温(吐出に伴う昇温)による影
響を受け易く、これにより吐出量の変動が生じ濃度変化
や濃度むらを発生させる場合もあった。
【0009】上記2の方式は、必要に応じて温度調整を
行う方式であって、1の方式を改善したものであるが、
例えば記録指令が入力されてから温調を行うため、比較
的短時間で所定の温度に到達する必要があり、加熱のた
めに大きなエネルギー[例えばヒータの発熱量(W)]
を与えなければならない。このため、温度制御において
温度リップルの幅が増大し正確な温度制御が行えない場
合があり、このような場合、温度リップルによる吐出量
の変動が起こり濃度変化や濃度むらを発生することもあ
る。逆に、正確な温調を行おうとすると、与えるエネル
ギーを少なくする必要があり、目標温度に到達するまで
の時間が長くなり、記録開始までの待ち時間が増大す
る。
行う方式であって、1の方式を改善したものであるが、
例えば記録指令が入力されてから温調を行うため、比較
的短時間で所定の温度に到達する必要があり、加熱のた
めに大きなエネルギー[例えばヒータの発熱量(W)]
を与えなければならない。このため、温度制御において
温度リップルの幅が増大し正確な温度制御が行えない場
合があり、このような場合、温度リップルによる吐出量
の変動が起こり濃度変化や濃度むらを発生することもあ
る。逆に、正確な温調を行おうとすると、与えるエネル
ギーを少なくする必要があり、目標温度に到達するまで
の時間が長くなり、記録開始までの待ち時間が増大す
る。
【0010】上記3の方式は、環境温度の変化や自己昇
温による温度変化の影響を少なくするために、温調によ
る目標温度を環境温度より高くするものである。これに
よれば、低デューティーの記録時の吐出量の変動を少な
くすることは可能となるが、高デューティー記録時、例
えば全ベタ記録のように吐出に伴う昇温(自己昇温)が
大きい場合にはこの昇温の影響を避けることはできな
い。
温による温度変化の影響を少なくするために、温調によ
る目標温度を環境温度より高くするものである。これに
よれば、低デューティーの記録時の吐出量の変動を少な
くすることは可能となるが、高デューティー記録時、例
えば全ベタ記録のように吐出に伴う昇温(自己昇温)が
大きい場合にはこの昇温の影響を避けることはできな
い。
【0011】また、温調の方法として、記録ヘッドの外
部での温調は、一般に環境温度の影響については低減可
能であるが、自己昇温に対するレスポンスが悪く、この
自己昇温による影響を受け易いといえる。
部での温調は、一般に環境温度の影響については低減可
能であるが、自己昇温に対するレスポンスが悪く、この
自己昇温による影響を受け易いといえる。
【0012】また、記録ヘッドの近傍(例えば吐出ヒー
タが配設されたヒータボードを支持する基板としてのア
ルミ板にヒータまたは温度センサを設ける)での温調を
行うと、レスポンスは良くなり、自己昇温に対して効果
があるが、基板であるアルミ板の熱容量が大きいために
温度リップルが発生し、この温度リップルによる吐出量
変動が発生する場合がある。
タが配設されたヒータボードを支持する基板としてのア
ルミ板にヒータまたは温度センサを設ける)での温調を
行うと、レスポンスは良くなり、自己昇温に対して効果
があるが、基板であるアルミ板の熱容量が大きいために
温度リップルが発生し、この温度リップルによる吐出量
変動が発生する場合がある。
【0013】さらに、上記方式4の単一パルス(以下、
シングルパルスともいう)によるパルス幅変調法は、特
に上記気泡形成のインクジェット方式において、温度変
化に応じた吐出量の変動を吸収できるだけの吐出量の制
御幅が少ないこと、および、パルス幅の増加に伴って吐
出量の所望の増大が得にくく、正確な吐出量の制御を行
うことは複数パルスに比べて困難である。
シングルパルスともいう)によるパルス幅変調法は、特
に上記気泡形成のインクジェット方式において、温度変
化に応じた吐出量の変動を吸収できるだけの吐出量の制
御幅が少ないこと、および、パルス幅の増加に伴って吐
出量の所望の増大が得にくく、正確な吐出量の制御を行
うことは複数パルスに比べて困難である。
【0014】ところで、上述したように従来の温調によ
る吐出制御を阻害する大きな要因の1つは、吐出に伴っ
て記録ヘッド内のインクに蓄熱を生ずる自己昇温である
といえる。
る吐出制御を阻害する大きな要因の1つは、吐出に伴っ
て記録ヘッド内のインクに蓄熱を生ずる自己昇温である
といえる。
【0015】例えば、記録ヘッドに自己昇温を生じるこ
とにより、インク温度が変化すると、気泡の発泡速度や
リフィル速度の変動を生じ、これにより、ヨレや不吐出
さらにはリフィル周波数の変動など、吐出特性の変動を
引き起こし画像を極端に劣化させることがある。
とにより、インク温度が変化すると、気泡の発泡速度や
リフィル速度の変動を生じ、これにより、ヨレや不吐出
さらにはリフィル周波数の変動など、吐出特性の変動を
引き起こし画像を極端に劣化させることがある。
【0016】特に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの4色のインクによって形成されるフルカラー画像
では、これらのインクを吐出する記録ヘッドのうち1つ
にでも標準状態と異なる吐出特性を生じると、例えば吐
出量の違いによるカラーバランスの崩れによる色味の変
化や色再現性の低下(色差の増大)を生じさせ全体の画
質を低下させたりする。
ックの4色のインクによって形成されるフルカラー画像
では、これらのインクを吐出する記録ヘッドのうち1つ
にでも標準状態と異なる吐出特性を生じると、例えば吐
出量の違いによるカラーバランスの崩れによる色味の変
化や色再現性の低下(色差の増大)を生じさせ全体の画
質を低下させたりする。
【0017】また、単色で画像を記録する場合でも、そ
の記録ヘッドに吐出特性の変動を生じると、リフィル周
波数の低下やヌレの増加によって発生するチョロ不吐、
ヨレにより特にベタ記録においてすじや濃度変動を発生
する。さらに、吐出特性の変動によってヨレが発生する
と画像における細線の再現性や文字品位の低下が起こ
る。
の記録ヘッドに吐出特性の変動を生じると、リフィル周
波数の低下やヌレの増加によって発生するチョロ不吐、
ヨレにより特にベタ記録においてすじや濃度変動を発生
する。さらに、吐出特性の変動によってヨレが発生する
と画像における細線の再現性や文字品位の低下が起こ
る。
【0018】そこで、本出願人は、環境温度や自己昇温
によって記録ヘッドの温度が変化しても、吐出量を一定
に制御する方法として、温度に応じてプレパルスの幅を
制御する分割パルス幅変調(PWM)吐出量制御方法
(特願平3−4391号明細書参照)を提案している。
によって記録ヘッドの温度が変化しても、吐出量を一定
に制御する方法として、温度に応じてプレパルスの幅を
制御する分割パルス幅変調(PWM)吐出量制御方法
(特願平3−4391号明細書参照)を提案している。
【0019】本提案は、吐出量を安定して維持すること
が可能なため、温度変動に起因する濃度ムラを少なくす
るのに有効である。
が可能なため、温度変動に起因する濃度ムラを少なくす
るのに有効である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘッド
によっては、吐出量の制御を正確に行えないものがある
ことが分かってきた。吐出量制御が正確に行えない理由
はいくつかあるが、大きな原因の1つが吐出口の穴面積
であることが分かった。
によっては、吐出量の制御を正確に行えないものがある
ことが分かってきた。吐出量制御が正確に行えない理由
はいくつかあるが、大きな原因の1つが吐出口の穴面積
であることが分かった。
【0021】同じヘッドを大量に製造して、同様に制御
しているのにもかかわらず、微妙に濃度ムラを発生して
くるヘッドがあるのである。いかに同一のヘッドを製造
しようとしても、大量生産しようとするとわずかではあ
るがバラツキが生じてくる。すなわち、ヘッド毎の微妙
な吐出口の穴面積の差が濃度ムラを引き起こしていたの
である。
しているのにもかかわらず、微妙に濃度ムラを発生して
くるヘッドがあるのである。いかに同一のヘッドを製造
しようとしても、大量生産しようとするとわずかではあ
るがバラツキが生じてくる。すなわち、ヘッド毎の微妙
な吐出口の穴面積の差が濃度ムラを引き起こしていたの
である。
【0022】そこで、本発明の目的とするところは、そ
れぞれのヘッドの吐出口の穴面積が違っても、正確に吐
出量補正を行う駆動方法を提供することである。
れぞれのヘッドの吐出口の穴面積が違っても、正確に吐
出量補正を行う駆動方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、投入するエネルギーを変調してインクを吐出するイ
ンクジェット記録ヘッドの吐出制御方法において、該記
録ヘッドの吐出口の穴面積の違いによって、インクを吐
出させるための前記投入エネルギーの変調の度合いを変
更することを特徴とする。
は、投入するエネルギーを変調してインクを吐出するイ
ンクジェット記録ヘッドの吐出制御方法において、該記
録ヘッドの吐出口の穴面積の違いによって、インクを吐
出させるための前記投入エネルギーの変調の度合いを変
更することを特徴とする。
【0024】
【作用】以上の構成によれば、記録ヘッドの吐出口面積
に応じて適正なエネルギーを投入、かつ制御し、インク
の吐出量を制御することで、吐出口面積に依らず、安定
して一定の吐出量に制御することができる。
に応じて適正なエネルギーを投入、かつ制御し、インク
の吐出量を制御することで、吐出口面積に依らず、安定
して一定の吐出量に制御することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0026】本発明は、吐出量を制御するために、駆動
信号の波形、例えばパルス幅を可変とするものである
が、以下に示す実施例では1回の吐出を行うために発熱
素子に印加される駆動信号を複数の信号から構成してい
る。そして、この駆動信号の先行する信号の波形を変調
することにより、吐出量を制御する。なお、以下に示す
実施例では、上記駆動信号をパルス形態として、このパ
ルスを2つのパルスに分割して複数の駆動信号とする。
信号の波形、例えばパルス幅を可変とするものである
が、以下に示す実施例では1回の吐出を行うために発熱
素子に印加される駆動信号を複数の信号から構成してい
る。そして、この駆動信号の先行する信号の波形を変調
することにより、吐出量を制御する。なお、以下に示す
実施例では、上記駆動信号をパルス形態として、このパ
ルスを2つのパルスに分割して複数の駆動信号とする。
【0027】まず、図1〜図3を参照し、この分割パル
スによる吐出量制御を説明する。
スによる吐出量制御を説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例にかかる分割パル
スを説明するための図である。
スを説明するための図である。
【0029】図1において、VOPは駆動電圧、P1は複
数の分割されたヒートパルスの最初のパルス(以下、プ
レヒートパルスという)のパルス幅、P2はインターバ
ルタイム、P3は2番目のパルス(以下、メインヒート
パルスという)のパルス幅である。T1、T2、T3は
P1、P2、P3を決めるための時間を示している。駆動
電圧VOPは、この電圧を印加される電気熱変換体(発熱
素子)がヒータボードと天板とによって構成されるイン
ク液路内のインクに熱エネルギーを発生させるために必
要な電気エネルギーを示すものの一つであり、その値は
電気熱変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドの液
路構造によって決まる。分割パルス幅変調駆動法は、P
1、P2、P3の幅で順次パルスを与えるものであり、プ
レヒートパルスは、主にインク路内のインク温度を制御
するためのパルスであり、本発明の吐出制御の重要な役
割を荷っている。このプレヒートパルス幅P1はその印
加によって電気熱変換体が発生する熱エネルギーによっ
てインク中に発泡現象が生じないような値に設定され
る。
数の分割されたヒートパルスの最初のパルス(以下、プ
レヒートパルスという)のパルス幅、P2はインターバ
ルタイム、P3は2番目のパルス(以下、メインヒート
パルスという)のパルス幅である。T1、T2、T3は
P1、P2、P3を決めるための時間を示している。駆動
電圧VOPは、この電圧を印加される電気熱変換体(発熱
素子)がヒータボードと天板とによって構成されるイン
ク液路内のインクに熱エネルギーを発生させるために必
要な電気エネルギーを示すものの一つであり、その値は
電気熱変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドの液
路構造によって決まる。分割パルス幅変調駆動法は、P
1、P2、P3の幅で順次パルスを与えるものであり、プ
レヒートパルスは、主にインク路内のインク温度を制御
するためのパルスであり、本発明の吐出制御の重要な役
割を荷っている。このプレヒートパルス幅P1はその印
加によって電気熱変換体が発生する熱エネルギーによっ
てインク中に発泡現象が生じないような値に設定され
る。
【0030】インターバルタイムは、プレヒートパルス
とメインヒートパルスが相互干渉しないように一定時間
の間隔を設けるため、およびインク路内インクの温度分
布を均一化するために設けられる。メインヒートパルス
はインク路内のインク中に発泡を生ぜしめ、吐出口より
インクを吐出させるためのものであり、その幅P3は電
気熱変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドのイン
ク液路の構造によって決まる。
とメインヒートパルスが相互干渉しないように一定時間
の間隔を設けるため、およびインク路内インクの温度分
布を均一化するために設けられる。メインヒートパルス
はインク路内のインク中に発泡を生ぜしめ、吐出口より
インクを吐出させるためのものであり、その幅P3は電
気熱変換体の面積、抵抗値、膜構造や記録ヘッドのイン
ク液路の構造によって決まる。
【0031】例えば、図2に示すような構造の記録ヘッ
ドにおけるプレヒートパルスの作用について説明する。
ドにおけるプレヒートパルスの作用について説明する。
【0032】同図(A)および(B)は、本発明を適用
可能な記録ヘッドの一構成例を示すそれぞれインク路に
沿った概略縦断面図および概略正面図である。同図にお
いて、1は上記分割パルスの印加によって熱を発生する
電気熱変換体であり、電気熱変換体1は、これに分割パ
ルスを印加するための電極配線等とともにヒータボード
9上に配設される。ヒータボード9はシリコンにより形
成され、記録ヘッドの基板をなすアルミ板11によって
支持される。12は、インク路等を構成するための溝が
形成された天板であり、天板12とヒータボード9(ア
ルミ板11)とが接合することによりインク路3がこれ
にインクを供給する共通液室5が構成される。また、天
板12には吐出口7が形成され、それぞれの吐出口7に
はインク路3が連通している。
可能な記録ヘッドの一構成例を示すそれぞれインク路に
沿った概略縦断面図および概略正面図である。同図にお
いて、1は上記分割パルスの印加によって熱を発生する
電気熱変換体であり、電気熱変換体1は、これに分割パ
ルスを印加するための電極配線等とともにヒータボード
9上に配設される。ヒータボード9はシリコンにより形
成され、記録ヘッドの基板をなすアルミ板11によって
支持される。12は、インク路等を構成するための溝が
形成された天板であり、天板12とヒータボード9(ア
ルミ板11)とが接合することによりインク路3がこれ
にインクを供給する共通液室5が構成される。また、天
板12には吐出口7が形成され、それぞれの吐出口7に
はインク路3が連通している。
【0033】同図に示される記録ヘッドにおいて、駆動
電圧VOP=18.0(V)、メインヒートパルス幅P3
=4.114[μsec]とし、プレヒートパルス幅P
1を0〜3.000[μsec]の範囲で変化させた場
合、図3に示すような吐出量Vd[ng/dot]とプ
レヒートパルス幅P1[μsec]との関係が得られ
る。
電圧VOP=18.0(V)、メインヒートパルス幅P3
=4.114[μsec]とし、プレヒートパルス幅P
1を0〜3.000[μsec]の範囲で変化させた場
合、図3に示すような吐出量Vd[ng/dot]とプ
レヒートパルス幅P1[μsec]との関係が得られ
る。
【0034】図3は吐出量のプレヒートパルス依存性を
示す線図であり、以下、吐出量を例にとり吐出特性のプ
レヒートパルス依存性について説明する。図において、
VOはP1=0[μsec]のときの吐出量を示し、この
値は図2に示すヘッド構造によって定まる。
示す線図であり、以下、吐出量を例にとり吐出特性のプ
レヒートパルス依存性について説明する。図において、
VOはP1=0[μsec]のときの吐出量を示し、この
値は図2に示すヘッド構造によって定まる。
【0035】図3の曲線aに示されるように、プレヒー
トパルスのパルス幅P1の増加に応じて、吐出量Vdはパ
ルス幅P1が0からP1LMTまでほぼ線形性を有して増加
し、パルス幅P1がP1LMTより大きい範囲ではその変化
が完全に線形性を失い、パルス幅P1MAXで飽和し最大と
なる。
トパルスのパルス幅P1の増加に応じて、吐出量Vdはパ
ルス幅P1が0からP1LMTまでほぼ線形性を有して増加
し、パルス幅P1がP1LMTより大きい範囲ではその変化
が完全に線形性を失い、パルス幅P1MAXで飽和し最大と
なる。
【0036】このように、パルス幅P1の変化に対する
吐出量Vdの変化がほぼ線形性を示すパルス幅P1LMTま
での範囲は、パルス幅P1を変化させることによる吐出
量の制御を容易に行える範囲として有効である。
吐出量Vdの変化がほぼ線形性を示すパルス幅P1LMTま
での範囲は、パルス幅P1を変化させることによる吐出
量の制御を容易に行える範囲として有効である。
【0037】パルス幅がP1MAXより大きい場合、吐出量
VdはVMAXより小さくなる。この現象は、上記範囲のパ
ルス幅を有するプレヒートパルスが印加されると電気熱
変換体上に微小な発泡(膜沸騰の直前状態)を生じ、こ
の気泡が消泡する前に次のメインヒートパルスが印加さ
れ、上記微小気泡がメインヒートパルスによる発泡を乱
すことによって吐出量が小さくなることによる。この領
域をプレ発泡領域と呼び領域ではプレヒートパルスを媒
介にした吐出量制御は困難なものとなる。
VdはVMAXより小さくなる。この現象は、上記範囲のパ
ルス幅を有するプレヒートパルスが印加されると電気熱
変換体上に微小な発泡(膜沸騰の直前状態)を生じ、こ
の気泡が消泡する前に次のメインヒートパルスが印加さ
れ、上記微小気泡がメインヒートパルスによる発泡を乱
すことによって吐出量が小さくなることによる。この領
域をプレ発泡領域と呼び領域ではプレヒートパルスを媒
介にした吐出量制御は困難なものとなる。
【0038】図3に示すP1=O〜P1LMT[μs]の範
囲の吐出量とパルス幅との関係図における傾きをプレヒ
ートパルス依存係数と定義すると、プレヒートパルス依
存係数:KP KP=∂Vdp/∂P1[ng/μsec・dot] となる。この係数KPは主にヘッド構造・駆動条件・イ
ンク物性等によって定まる。すなわち、図3中曲線b,
cは他の記録ヘッドの場合を示しており、記録ヘッドが
異なるとその吐出特性が変化することが解かる。このよ
うに、記録ヘッドが異なると、プレヒートパルスP1の
上限値P1LMTが異なるため、後述されるように記録ヘッ
ド毎の上限値P1LMTを定めて、吐出制御を行う。
囲の吐出量とパルス幅との関係図における傾きをプレヒ
ートパルス依存係数と定義すると、プレヒートパルス依
存係数:KP KP=∂Vdp/∂P1[ng/μsec・dot] となる。この係数KPは主にヘッド構造・駆動条件・イ
ンク物性等によって定まる。すなわち、図3中曲線b,
cは他の記録ヘッドの場合を示しており、記録ヘッドが
異なるとその吐出特性が変化することが解かる。このよ
うに、記録ヘッドが異なると、プレヒートパルスP1の
上限値P1LMTが異なるため、後述されるように記録ヘッ
ド毎の上限値P1LMTを定めて、吐出制御を行う。
【0039】ここで、ヘッド構造における吐出口の穴面
積を変化させて吐出量変化の実験を行った。その結果
が、図4(A)に示した、吐出口の穴面積に対す吐出量
Vdである。このときの環境温度TRは25℃で、プレヒ
ートパルスP1のパルス幅をパラメータとして記載した
ものである。
積を変化させて吐出量変化の実験を行った。その結果
が、図4(A)に示した、吐出口の穴面積に対す吐出量
Vdである。このときの環境温度TRは25℃で、プレヒ
ートパルスP1のパルス幅をパラメータとして記載した
ものである。
【0040】この図から、穴面積が大きくなる程、吐出
量がほぼ比例して大きくなり、P1の差が大きい程、吐
出量差が増すことが分かる。これを穴面積をパラメータ
として、プレヒートパルスP1のパルス幅変化に対する
吐出量Vdの変化に書き換えたものが同図(B)であ
る。
量がほぼ比例して大きくなり、P1の差が大きい程、吐
出量差が増すことが分かる。これを穴面積をパラメータ
として、プレヒートパルスP1のパルス幅変化に対する
吐出量Vdの変化に書き換えたものが同図(B)であ
る。
【0041】この図から明らかなように、吐出量Vdの
プレヒートパルスP1のパルス幅に対する変化率(吐出
量プレヒートパルス依存係数)KP(ng/μsec・
dot)が、穴面積が大きくなるに従って、大きくなる
ことが分かる。
プレヒートパルスP1のパルス幅に対する変化率(吐出
量プレヒートパルス依存係数)KP(ng/μsec・
dot)が、穴面積が大きくなるに従って、大きくなる
ことが分かる。
【0042】インクジェット記録ヘッドの吐出量を決定
する別の要因として、記録ヘッドの温度(インク温度)
がある。図5は吐出量の温度依存性を示す線図である。
図5の曲線aに示すように、記録ヘッドの環境温度TR
(=ヘッド温度TH)の増加に対して吐出量Vdはほぼ直
線的に増加する。この図における傾きを温度依存係数と
定義すると、温度依存係数:KT KT=∂VdT/∂TH[ng/℃・dot] となる。この係数KTは主に、ヘッドの構造・インク物
性等によって定まる。ここで、ヘッド構造における吐出
口の穴面積及びヘッドの環境温度TR(=ヘッド温度
TH)を変化させ、吐出量Vdの変化を調べた。その結果
を図6に示す。
する別の要因として、記録ヘッドの温度(インク温度)
がある。図5は吐出量の温度依存性を示す線図である。
図5の曲線aに示すように、記録ヘッドの環境温度TR
(=ヘッド温度TH)の増加に対して吐出量Vdはほぼ直
線的に増加する。この図における傾きを温度依存係数と
定義すると、温度依存係数:KT KT=∂VdT/∂TH[ng/℃・dot] となる。この係数KTは主に、ヘッドの構造・インク物
性等によって定まる。ここで、ヘッド構造における吐出
口の穴面積及びヘッドの環境温度TR(=ヘッド温度
TH)を変化させ、吐出量Vdの変化を調べた。その結果
を図6に示す。
【0043】図6(A)はプレヒートパルスP1等の駆
動条件を固定し、環境温度TRをパラメータとして穴面
積に対する吐出量Vdの関係を示したものである。同図
(B)は、逆に穴面積をパラメータとして環境温度TR
(=ヘッド温度TH)の変化に対する吐出量Vdの関係を
示したものである。
動条件を固定し、環境温度TRをパラメータとして穴面
積に対する吐出量Vdの関係を示したものである。同図
(B)は、逆に穴面積をパラメータとして環境温度TR
(=ヘッド温度TH)の変化に対する吐出量Vdの関係を
示したものである。
【0044】この図から明らかなように、吐出量Vdの
温度依存係数:KT KT=∂Vd/∂TH(ng/℃・dot) は多少、穴面積が大きくなるに従って大きくなるものの
あまり穴面積に依存していないことが分かる。
温度依存係数:KT KT=∂Vd/∂TH(ng/℃・dot) は多少、穴面積が大きくなるに従って大きくなるものの
あまり穴面積に依存していないことが分かる。
【0045】図7は本発明の一実施例に関し、主にパル
ス幅変調による吐出量制御を説明するための図であり、
同図を参照して、吐出量の制御原理を説明する。ここで
は、まず吐出口の穴面積が所定の大きさに固定したもの
として説明を行う。
ス幅変調による吐出量制御を説明するための図であり、
同図を参照して、吐出量の制御原理を説明する。ここで
は、まず吐出口の穴面積が所定の大きさに固定したもの
として説明を行う。
【0046】同図に示されるように、吐出量制御は以下
の3つの態様で構成される。すなわち、記録ヘッドの温
度THに応じて、 (1)TH≦TO…温調による吐出量制御 (2)TO<TH≦TL…分割パルス幅変調法による吐出
量制御 (3)TL<TH<TC…P1=0による非制御 ここで、THがTC以上はインクジェット記録ヘッドの発
泡限界を越えている領域とする。
の3つの態様で構成される。すなわち、記録ヘッドの温
度THに応じて、 (1)TH≦TO…温調による吐出量制御 (2)TO<TH≦TL…分割パルス幅変調法による吐出
量制御 (3)TL<TH<TC…P1=0による非制御 ここで、THがTC以上はインクジェット記録ヘッドの発
泡限界を越えている領域とする。
【0047】このように、ヘッド温度THが比較的低い
TO(例えば25℃)以下では前述した記録ヘッドの温
調によって吐出量の制御を行い、TO以上の比較的高い
温度では、同図にて説明したプレヒートパルスのパルス
幅を変化させることによって、吐出量の制御を行う(以
下、PWM制御ともいう)。
TO(例えば25℃)以下では前述した記録ヘッドの温
調によって吐出量の制御を行い、TO以上の比較的高い
温度では、同図にて説明したプレヒートパルスのパルス
幅を変化させることによって、吐出量の制御を行う(以
下、PWM制御ともいう)。
【0048】以上のようにヘッド温度に応じて吐出量制
御の態様を変えるのは、比較的低温領域では、インク粘
性が増す等の理由によってインクに熱を作用させたとき
の発泡が不安定になるため吐出そのものが適切に行われ
ない場合があり、従って、パルス幅変調による吐出量制
御が困難であるためである。そのために、ヘッド温度が
低い場合には予め温調によってヘッド温度を所定温度
(TO)とし、これにより吐出量を一定の量に制御し、
ヘッド温度が高い場合には、吐出の際のプレヒートパル
スを変調することによって吐出量を制御する。
御の態様を変えるのは、比較的低温領域では、インク粘
性が増す等の理由によってインクに熱を作用させたとき
の発泡が不安定になるため吐出そのものが適切に行われ
ない場合があり、従って、パルス幅変調による吐出量制
御が困難であるためである。そのために、ヘッド温度が
低い場合には予め温調によってヘッド温度を所定温度
(TO)とし、これにより吐出量を一定の量に制御し、
ヘッド温度が高い場合には、吐出の際のプレヒートパル
スを変調することによって吐出量を制御する。
【0049】上述の温度TOは温調によって目標とされ
る記録ヘッド温度であり、記録ヘッドがこの温度にある
とき、本例の吐出量制御において、目標とする吐出量V
do(ここでは、30[ng/dot])が得られる。ま
た、同図に示される吐出量制御が限界となる温度T
Lは、図3にした制御限界吐出量VLMTが、図5に示した
関係において対応する温度として設定することができ
る。
る記録ヘッド温度であり、記録ヘッドがこの温度にある
とき、本例の吐出量制御において、目標とする吐出量V
do(ここでは、30[ng/dot])が得られる。ま
た、同図に示される吐出量制御が限界となる温度T
Lは、図3にした制御限界吐出量VLMTが、図5に示した
関係において対応する温度として設定することができ
る。
【0050】上記(1)の態様では図7の温調領域に対
応し、上述したように主に低温環境で所定量の吐出量を
確保するためのものであり、記録ヘッド温度(インク温
度)を温調によって目標温度TOに制御する。これによ
り、記録ヘッド温度TH=TOのときの吐出量Vdoを得
る。
応し、上述したように主に低温環境で所定量の吐出量を
確保するためのものであり、記録ヘッド温度(インク温
度)を温調によって目標温度TOに制御する。これによ
り、記録ヘッド温度TH=TOのときの吐出量Vdoを得
る。
【0051】なお、本例では、温調による前述の弊害
(インク水分蒸発によるインク増粘、固着および温調リ
ップル)を極力低減するために、比較的低温のTO=2
5℃としている。これは、例えば通常の使用環境ではほ
ぼ室温が20〜25℃に保たれており、記録ヘッド温度
をほぼこの温度に保てば上記弊害を低減することができ
るからである。また、このときのプレヒートパルスのパ
ルス幅P1はP1=P1LMTと設定し、TH=25℃で最大
の吐出量VLMTが得られるようにする。さらに(1)の
制御態様、すなわち温調時の各パルス幅等は本実施例で
は後述の図8の[1]に示すようにP1=1.87(μ
sec)、P2=2.618(μsec)、P3=4.1
14(μsec)とした。加えて、この状態は後述の図
9に示すテーブルの1に対応する状態である。
(インク水分蒸発によるインク増粘、固着および温調リ
ップル)を極力低減するために、比較的低温のTO=2
5℃としている。これは、例えば通常の使用環境ではほ
ぼ室温が20〜25℃に保たれており、記録ヘッド温度
をほぼこの温度に保てば上記弊害を低減することができ
るからである。また、このときのプレヒートパルスのパ
ルス幅P1はP1=P1LMTと設定し、TH=25℃で最大
の吐出量VLMTが得られるようにする。さらに(1)の
制御態様、すなわち温調時の各パルス幅等は本実施例で
は後述の図8の[1]に示すようにP1=1.87(μ
sec)、P2=2.618(μsec)、P3=4.1
14(μsec)とした。加えて、この状態は後述の図
9に示すテーブルの1に対応する状態である。
【0052】制御態様(2)は、図7のパルス幅変調領
域に対応するものである。この領域は、吐出に伴う自己
昇温や環境温度の高温化によって記録ヘッド温度がTO
以上の比較的高温にある領域(例えば、26℃〜44
℃)であり、この温度を温度センサが検知し図9に示す
テーブルに従ってプレヒートパルス幅P1を変化させ
る。
域に対応するものである。この領域は、吐出に伴う自己
昇温や環境温度の高温化によって記録ヘッド温度がTO
以上の比較的高温にある領域(例えば、26℃〜44
℃)であり、この温度を温度センサが検知し図9に示す
テーブルに従ってプレヒートパルス幅P1を変化させ
る。
【0053】このときのプレヒートパルス幅P1を変化
させる際の温度ステップΔT(℃/step)は、変化
させるプレヒートパルス幅の単位変化幅をΔP1(μs
ec/step)とすると、
させる際の温度ステップΔT(℃/step)は、変化
させるプレヒートパルス幅の単位変化幅をΔP1(μs
ec/step)とすると、
【0054】
【外1】 で計算される温度となり、この値でP1を変化させるこ
とでヘッドの温度が変化しても、吐出量を安定に制御す
ることが可能となる。
とでヘッドの温度が変化しても、吐出量を安定に制御す
ることが可能となる。
【0055】図9のテーブル番号を各々に対応するパル
ス幅の各状態を図6に示す。また、このときのパルス幅
変調シーケンスを図10に示す。本例の記録ヘッドの場
合、パルスP1の幅の上限P1LMTは図9のテーブル番号
[1]で示される0A[Hex]、すなわち、図8の
[1]で示される値となる。この上限値は、後述される
ようにテーブルポインタ情報によって設定される。
ス幅の各状態を図6に示す。また、このときのパルス幅
変調シーケンスを図10に示す。本例の記録ヘッドの場
合、パルスP1の幅の上限P1LMTは図9のテーブル番号
[1]で示される0A[Hex]、すなわち、図8の
[1]で示される値となる。この上限値は、後述される
ようにテーブルポインタ情報によって設定される。
【0056】以下、図10のシーケンスを参照しなが
ら、図7に示されるパルス幅変調による吐出量制御につ
いて説明する。
ら、図7に示されるパルス幅変調による吐出量制御につ
いて説明する。
【0057】図10に示すシーケンスは、例えば20m
sec毎の割り込みによって起動されるものであり、ま
ず、ステップS81で記録ヘッド温度を検知する。次
に、ステップS82では、温度センサに入る熱流束や電
気的ノイズによる温度の誤検知を防ぐために、過去3回
のヘッド温度(Tn-1、Tn-2、Tn-3)とステップS8
1で検知した温度Tnとの平均値(Tn+Tn-1+Tn-2+
Tn-3)/4をヘッド温度Tmとする処理を行う。次のス
テップS83ではこの平均値Tmと前回得たヘッド温度
Tm-1とを比較する。ここでその差Tm−Tm-1が所定の
温度ステップ幅ΔT、すなわち、パルス幅P1を、図9
に示すテーブル番号に対応した各段階のパルス幅の変化
幅に相当する1単位パルス幅ΔP1(0.187μse
c)変化させたとき、吐出量が一定に保たれる温度の範
囲内(すなわち、±ΔTは図9に示す温度範囲±1℃
(2℃)に対応している)であれば、ステップS85で
パルス幅P1はそのままとし、この差が+ΔTよりも大
きい場合はステップS86へ進み、図9のテーブルの参
照するテーブル番号を1つ上げることにより、P1を1
つ下げて吐出量を低減し、またこの差が−ΔTよりも小
さい場合は、ステップS84へ進み、テーブル番号を1
つ下げることによりP1を1つ上げて吐出量を増大さ
せ、常に吐出量が一定の量Vdoとなるよう制御する。上
記処理で、温度変化に応じて変化させるパルス幅P1の
変化を1単位パルス幅とした理由は、フィードバックの
誤動作(センサの温度誤検知等)を防止して濃度ジャン
プの発生を防止するためである。
sec毎の割り込みによって起動されるものであり、ま
ず、ステップS81で記録ヘッド温度を検知する。次
に、ステップS82では、温度センサに入る熱流束や電
気的ノイズによる温度の誤検知を防ぐために、過去3回
のヘッド温度(Tn-1、Tn-2、Tn-3)とステップS8
1で検知した温度Tnとの平均値(Tn+Tn-1+Tn-2+
Tn-3)/4をヘッド温度Tmとする処理を行う。次のス
テップS83ではこの平均値Tmと前回得たヘッド温度
Tm-1とを比較する。ここでその差Tm−Tm-1が所定の
温度ステップ幅ΔT、すなわち、パルス幅P1を、図9
に示すテーブル番号に対応した各段階のパルス幅の変化
幅に相当する1単位パルス幅ΔP1(0.187μse
c)変化させたとき、吐出量が一定に保たれる温度の範
囲内(すなわち、±ΔTは図9に示す温度範囲±1℃
(2℃)に対応している)であれば、ステップS85で
パルス幅P1はそのままとし、この差が+ΔTよりも大
きい場合はステップS86へ進み、図9のテーブルの参
照するテーブル番号を1つ上げることにより、P1を1
つ下げて吐出量を低減し、またこの差が−ΔTよりも小
さい場合は、ステップS84へ進み、テーブル番号を1
つ下げることによりP1を1つ上げて吐出量を増大さ
せ、常に吐出量が一定の量Vdoとなるよう制御する。上
記処理で、温度変化に応じて変化させるパルス幅P1の
変化を1単位パルス幅とした理由は、フィードバックの
誤動作(センサの温度誤検知等)を防止して濃度ジャン
プの発生を防止するためである。
【0058】以上のような制御を実施することで、目標
吐出量Vdoに対して、図9のテーブルによって管理でき
る温度範囲では±ΔVの範囲で吐出量制御が可能とな
る。吐出量の変化の様子は、例えば図7に示す矢印aの
ように変化する。
吐出量Vdoに対して、図9のテーブルによって管理でき
る温度範囲では±ΔVの範囲で吐出量制御が可能とな
る。吐出量の変化の様子は、例えば図7に示す矢印aの
ように変化する。
【0059】この範囲内での吐出量変動に収まると1枚
の印字中に発生する濃度変動は、100%デューティー
の例えばベタ記録のような場合でも±0.02程度に抑
えられ、例えばシリアル記録方式に顕著な濃度ムラの発
生・繋ぎスジは問題とならない。なお、温度検知の平均
回数を増やすとノイズ等に強くなり、よりなめらかな変
化となるが、リアルタイムでの制御では検知精度が損な
われ正確な制御ができなくなる。また、温度検知の平均
回数を減らすとノイズ等に弱くなり急激な変化が発生す
るが、リアルタイムでの制御では検知精度が高まり正確
な制御が可能となる。
の印字中に発生する濃度変動は、100%デューティー
の例えばベタ記録のような場合でも±0.02程度に抑
えられ、例えばシリアル記録方式に顕著な濃度ムラの発
生・繋ぎスジは問題とならない。なお、温度検知の平均
回数を増やすとノイズ等に強くなり、よりなめらかな変
化となるが、リアルタイムでの制御では検知精度が損な
われ正確な制御ができなくなる。また、温度検知の平均
回数を減らすとノイズ等に弱くなり急激な変化が発生す
るが、リアルタイムでの制御では検知精度が高まり正確
な制御が可能となる。
【0060】制御態様(3)は、図7に示す非制御領域
に対応し、この温度範囲は、本来は記録ヘッドの通常印
字の範囲外であって、あまり使用されない範囲である。
記録ヘッドが、例えば100%デューティーで記録した
場合、この温度範囲まで昇温することがあり、このよう
な場合に備え、この領域では、P1=0(μsec)と
してメインヒートパルスのシングルパルスのみで記録す
るようにして極力自己昇温を防止する。TCはヘッドの
使用限界温度を示している。
に対応し、この温度範囲は、本来は記録ヘッドの通常印
字の範囲外であって、あまり使用されない範囲である。
記録ヘッドが、例えば100%デューティーで記録した
場合、この温度範囲まで昇温することがあり、このよう
な場合に備え、この領域では、P1=0(μsec)と
してメインヒートパルスのシングルパルスのみで記録す
るようにして極力自己昇温を防止する。TCはヘッドの
使用限界温度を示している。
【0061】上記例では、図9のテーブルを用い、図1
0に示したシーケンスを実施することで、ヘッド温度T
H=46℃までVdo=30[ng/dot]を中心にΔ
V=±0.3[ng/dot]の変動範囲で吐出量制御
が可能となった。
0に示したシーケンスを実施することで、ヘッド温度T
H=46℃までVdo=30[ng/dot]を中心にΔ
V=±0.3[ng/dot]の変動範囲で吐出量制御
が可能となった。
【0062】(実施例1)さて、上記説明したように、
プレヒートパルス幅P1を変化させる際の温度ステップ
ΔT(℃/step)は、 ΔT=KP/KT・ΔP1 で表わされる。また、KPは吐出口の穴面積に大きく依
存し、一方KTはKPに比べてあまり依存しないことも説
明した。その結果、温度ステップΔTは吐出口の穴面積
に依存することが分かった。そして、その値は穴面積が
大きい程大きくなることが分かる。
プレヒートパルス幅P1を変化させる際の温度ステップ
ΔT(℃/step)は、 ΔT=KP/KT・ΔP1 で表わされる。また、KPは吐出口の穴面積に大きく依
存し、一方KTはKPに比べてあまり依存しないことも説
明した。その結果、温度ステップΔTは吐出口の穴面積
に依存することが分かった。そして、その値は穴面積が
大きい程大きくなることが分かる。
【0063】以上の結果を図で示す。図11(A)は、
吐出量プレヒートパルス依存係数KP(ng/μsec
・dot)の穴面積依存性を、同図(B)は吐出量温度
依存係数KT(ng/℃・dot)の穴面積依存性を示
している。そして、その結果計算された温度ステップΔ
T(℃/step)の穴面積依存性を同図(C)に示し
た。なお、ΔP1は0.187(μsec/step)
に設定した。
吐出量プレヒートパルス依存係数KP(ng/μsec
・dot)の穴面積依存性を、同図(B)は吐出量温度
依存係数KT(ng/℃・dot)の穴面積依存性を示
している。そして、その結果計算された温度ステップΔ
T(℃/step)の穴面積依存性を同図(C)に示し
た。なお、ΔP1は0.187(μsec/step)
に設定した。
【0064】図11(A)を見て分かるように、吐出量
プレヒートパルス依存係数KPは穴面積依存性が大き
く、穴面積が大きくなると、急激に増大する。一方、同
図(B)から、吐出量温度依存係数KTは穴面積が大き
くなるに従って、やはり大きくはなるが、その傾きは小
さく、穴面積が大きな影響を与えていないことが分か
る。よって、温度ステップΔTは穴面積が大きくなるに
従って大きくなり、同図(C)のような形を示す。
プレヒートパルス依存係数KPは穴面積依存性が大き
く、穴面積が大きくなると、急激に増大する。一方、同
図(B)から、吐出量温度依存係数KTは穴面積が大き
くなるに従って、やはり大きくはなるが、その傾きは小
さく、穴面積が大きな影響を与えていないことが分か
る。よって、温度ステップΔTは穴面積が大きくなるに
従って大きくなり、同図(C)のような形を示す。
【0065】すなわち、パルス幅変調による吐出量制御
を行うにあたって、パルス幅ΔP1を変調する際の温度
ステップΔT(℃/step)を吐出口の穴面積に応じ
て変えることで、正確な吐出量制御が可能となるのであ
る。本実施例では、吐出口の穴面積が275〜312μ
m2ではΔT=1.5(℃/step)、312〜33
7μm2ではΔT=1.75(℃/step)、337
〜387μm2では2(℃/step)、387〜41
2μm2ではΔT=2.25(℃/step)、412
〜450μm2では2.5(℃/step)に設定し
た。
を行うにあたって、パルス幅ΔP1を変調する際の温度
ステップΔT(℃/step)を吐出口の穴面積に応じ
て変えることで、正確な吐出量制御が可能となるのであ
る。本実施例では、吐出口の穴面積が275〜312μ
m2ではΔT=1.5(℃/step)、312〜33
7μm2ではΔT=1.75(℃/step)、337
〜387μm2では2(℃/step)、387〜41
2μm2ではΔT=2.25(℃/step)、412
〜450μm2では2.5(℃/step)に設定し
た。
【0066】よって、ヘッド製造上のバラツキで吐出口
の穴面積がばらついても、常時一定の吐出量で制御する
ことが可能となり、濃度ムラのない高品位な画像を形成
することが可能となる。
の穴面積がばらついても、常時一定の吐出量で制御する
ことが可能となり、濃度ムラのない高品位な画像を形成
することが可能となる。
【0067】ところで、全てのヘッドで初期(ここで
は、ヘッド温度TH=TO=25℃)のプレヒートパルス
幅を、同じプレヒートパルス幅に設定した場合、各々の
ヘッドでは印字中における吐出量が安定に制御されるた
め濃度ムラは発生しない。しかしながら、それぞれ別個
のヘッド間では穴面積の大きさによる吐出量差が発生す
る。これでは、複数のヘッドを用いて記録を行う場合、
特にフルカラー印字等を行った場合、各々のヘッドによ
って色味が変化してしまう。
は、ヘッド温度TH=TO=25℃)のプレヒートパルス
幅を、同じプレヒートパルス幅に設定した場合、各々の
ヘッドでは印字中における吐出量が安定に制御されるた
め濃度ムラは発生しない。しかしながら、それぞれ別個
のヘッド間では穴面積の大きさによる吐出量差が発生す
る。これでは、複数のヘッドを用いて記録を行う場合、
特にフルカラー印字等を行った場合、各々のヘッドによ
って色味が変化してしまう。
【0068】そこで、吐出口の穴面積に応じて、TH=
TOのときのプレヒートパルス幅を変えることで、全て
のヘッドのおける吐出量を一定に制御する。具体的に
は、穴面積に対応したプレヒートパルス幅制御を示す図
12のように、吐出口の穴面積が大きい程、TH=TOで
のプレヒートパルス幅を小さく設定する。
TOのときのプレヒートパルス幅を変えることで、全て
のヘッドのおける吐出量を一定に制御する。具体的に
は、穴面積に対応したプレヒートパルス幅制御を示す図
12のように、吐出口の穴面積が大きい程、TH=TOで
のプレヒートパルス幅を小さく設定する。
【0069】本実施例においては、あるヘッドの吐出口
の穴面積の平均が275〜312μm2のとき、P1=0
Dhex、同様に穴面積が312〜337μm2のとき
は、P1=0Bhex、337〜387μm2ではP1=
09hex、387μm2〜412μm2ではP1=07
hex、412〜450μm2ではP1=05hexに設
定した。ここで、hexは16進数を表わし、0〜D
(hex)で記述したものがプレヒートパルスP1のパ
ルス幅を示しており、1hexが0.187μsecに
設定している。従って、0Dhexは0.187(μs
ec/step)×13(step)=2.43μse
cとなる。
の穴面積の平均が275〜312μm2のとき、P1=0
Dhex、同様に穴面積が312〜337μm2のとき
は、P1=0Bhex、337〜387μm2ではP1=
09hex、387μm2〜412μm2ではP1=07
hex、412〜450μm2ではP1=05hexに設
定した。ここで、hexは16進数を表わし、0〜D
(hex)で記述したものがプレヒートパルスP1のパ
ルス幅を示しており、1hexが0.187μsecに
設定している。従って、0Dhexは0.187(μs
ec/step)×13(step)=2.43μse
cとなる。
【0070】[1]〜[14]で記述しているのはテー
ブル番号であり、それぞれの吐出口の穴面積に対応した
テーブルに対して、設定している。そして、穴面積に対
応して、テーブルの種類T1を2、1、0、F、Eの5
種類を設けている。そのそれぞれのテーブルに対して、
テーブル番号が設定されているのである。
ブル番号であり、それぞれの吐出口の穴面積に対応した
テーブルに対して、設定している。そして、穴面積に対
応して、テーブルの種類T1を2、1、0、F、Eの5
種類を設けている。そのそれぞれのテーブルに対して、
テーブル番号が設定されているのである。
【0071】例えば、穴面積が275〜312μm2で
あれば、テーブルはT1=2と設定されテーブル番号
[1]がP1=0Dhex、[2]がP1=0Chex、
[14]がP1=00hexとなる。そして、ヘッド温
度が26℃未満であれば、テーブル番号[1]を選択
し、P1=0Dhexでインクを吐出する。以下、26
℃〜27.5℃では[2]を選択して、P1=0Che
xとし、44℃以上では[14]を選択してP1=00
hexとして、インクを吐出させるという具合となる。
あれば、テーブルはT1=2と設定されテーブル番号
[1]がP1=0Dhex、[2]がP1=0Chex、
[14]がP1=00hexとなる。そして、ヘッド温
度が26℃未満であれば、テーブル番号[1]を選択
し、P1=0Dhexでインクを吐出する。以下、26
℃〜27.5℃では[2]を選択して、P1=0Che
xとし、44℃以上では[14]を選択してP1=00
hexとして、インクを吐出させるという具合となる。
【0072】テーブルの種類は、例えば、ヘッド製造時
に穴面積を測定し、それをヘッド上のEEPROM内に
T1として記録させておけばよい。本実施例において
は、ヘッドを本体に装着させた際に、ヘッド内のROM
の内容を読みとり、T1の値に対応したテーブルを選択
して、制御を行っている。
に穴面積を測定し、それをヘッド上のEEPROM内に
T1として記録させておけばよい。本実施例において
は、ヘッドを本体に装着させた際に、ヘッド内のROM
の内容を読みとり、T1の値に対応したテーブルを選択
して、制御を行っている。
【0073】ここでは、吐出口の穴面積の範囲を275
〜450μm2として275μm2以下及び450μm2
以上は、制御範囲から外しているが、これは、製造上の
バラツキを考えても、十分この範囲内に収まるため問題
ない。また、その範囲外であっても当然制御は可能とな
る。但し、あまり吐出口面積が小さくなると、比較的小
さい吐出量での制御は良いが、制御しようとする吐出量
(本実施例では30ng/dot)が大きくなると、T
H=TOでのプレヒートパルスを大きくしなければなら
ず、プレ発泡を起こして制御できなくなる危険性があ
り、好ましくない。
〜450μm2として275μm2以下及び450μm2
以上は、制御範囲から外しているが、これは、製造上の
バラツキを考えても、十分この範囲内に収まるため問題
ない。また、その範囲外であっても当然制御は可能とな
る。但し、あまり吐出口面積が小さくなると、比較的小
さい吐出量での制御は良いが、制御しようとする吐出量
(本実施例では30ng/dot)が大きくなると、T
H=TOでのプレヒートパルスを大きくしなければなら
ず、プレ発泡を起こして制御できなくなる危険性があ
り、好ましくない。
【0074】また、同じ制御条件とする吐出口面積の範
囲を5分割しているが、もっと細分化しても構わない。
また、それによって、より一定の吐出量制御が可能とな
る。
囲を5分割しているが、もっと細分化しても構わない。
また、それによって、より一定の吐出量制御が可能とな
る。
【0075】以上説明したように、穴面積によってTH
=TOのときのプレヒートパルスP1の大きさの設定を変
え、かつ、P1の変化させる温度ステップΔTを変える
ことで、全てのヘッドに対して、一定の吐出量(本実施
例では30ng/dot)で安定に制御することが可能
となった。
=TOのときのプレヒートパルスP1の大きさの設定を変
え、かつ、P1の変化させる温度ステップΔTを変える
ことで、全てのヘッドに対して、一定の吐出量(本実施
例では30ng/dot)で安定に制御することが可能
となった。
【0076】これにより、フルカラーの画像を印字する
場合でも、どのヘッドを使っても、環境温度の変化があ
っても、何枚も印字してヘッドの自己昇温等があって
も、濃度ムラのない、かつ色味の同じである高品位な画
像を得ることができる。
場合でも、どのヘッドを使っても、環境温度の変化があ
っても、何枚も印字してヘッドの自己昇温等があって
も、濃度ムラのない、かつ色味の同じである高品位な画
像を得ることができる。
【0077】上記実施例に用いることが可能な記録ヘッ
ドのヒータボードを図13に示す。ヒータボード上に
は、温度センサ、温調ヒータ、吐出ヒータ等が配置され
る。
ドのヒータボードを図13に示す。ヒータボード上に
は、温度センサ、温調ヒータ、吐出ヒータ等が配置され
る。
【0078】同図はヒータボードの概略上面図であり、
図において、温度センサ20Aおよび20BはSi基板
9上において複数の吐出ヒータ1の配列の左右側にそれ
ぞれ配設される。これら吐出ヒータ1、温度センサ20
A、20Bは、同様にヒータボードの左右に配設される
温調用ヒータ30A、30Bとともにパターン配置さ
れ、半導体プロセス工程で一括形成される。なお、本例
では、温度センサが検知する温度については、温度セン
サ20Aと20Bとが検出する温度の平均値を検知温度
としている。
図において、温度センサ20Aおよび20BはSi基板
9上において複数の吐出ヒータ1の配列の左右側にそれ
ぞれ配設される。これら吐出ヒータ1、温度センサ20
A、20Bは、同様にヒータボードの左右に配設される
温調用ヒータ30A、30Bとともにパターン配置さ
れ、半導体プロセス工程で一括形成される。なお、本例
では、温度センサが検知する温度については、温度セン
サ20Aと20Bとが検出する温度の平均値を検知温度
としている。
【0079】図14に、本発明の吐出量制御方法を採用
したインクジェット記録装置を示す。この装置は交換可
能な記録ヘッドを黒(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)4色のインクに対応して備えた
フルカラーシリアルタイプのプリンタである。本プリン
タに使用したヘッドは、解像度400dpi、駆動周波
数4KHzで、128個の吐出口を有している。
したインクジェット記録装置を示す。この装置は交換可
能な記録ヘッドを黒(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)4色のインクに対応して備えた
フルカラーシリアルタイプのプリンタである。本プリン
タに使用したヘッドは、解像度400dpi、駆動周波
数4KHzで、128個の吐出口を有している。
【0080】同図において、CはY、M、C、Bkの各
インクに対応した4個の記録ヘッドカートリッジであ
り、記録ヘッドとこれにインクを供給するインクを貯溜
したインクタンクとが一体に形成されている。各記録ヘ
ッドカートリッジCはキャリッジに対して不図示の構成
によって着脱自在に装着される。キャリッジ2は、ガイ
ド軸11に沿って摺動可能に係合し、また、不図示の主
走査モータによって移動する駆動ベルト52の一部と接
続する。これにより、記録ヘッドカートリッジCはガイ
ド軸11に沿った走査のための移動が可能となる。1
5、16及び17、18は記録ヘッドカートリッジCの
走査による記録領域の図中奥側および手前側においてガ
イド軸11とほぼ並行に延在する搬送ローラである。搬
送ローラ15、16及び17、18は不図示の副走査モ
ータによって駆動され記録媒体Pを搬送する。この搬送
される記録媒体Pは記録ヘッドカートリッジCの吐出口
面が配設された面に対向し記録面を構成する。
インクに対応した4個の記録ヘッドカートリッジであ
り、記録ヘッドとこれにインクを供給するインクを貯溜
したインクタンクとが一体に形成されている。各記録ヘ
ッドカートリッジCはキャリッジに対して不図示の構成
によって着脱自在に装着される。キャリッジ2は、ガイ
ド軸11に沿って摺動可能に係合し、また、不図示の主
走査モータによって移動する駆動ベルト52の一部と接
続する。これにより、記録ヘッドカートリッジCはガイ
ド軸11に沿った走査のための移動が可能となる。1
5、16及び17、18は記録ヘッドカートリッジCの
走査による記録領域の図中奥側および手前側においてガ
イド軸11とほぼ並行に延在する搬送ローラである。搬
送ローラ15、16及び17、18は不図示の副走査モ
ータによって駆動され記録媒体Pを搬送する。この搬送
される記録媒体Pは記録ヘッドカートリッジCの吐出口
面が配設された面に対向し記録面を構成する。
【0081】記録ヘッドカートリッジCによる記録領域
に隣接するカートリッジCの移動可能な領域に臨んで回
復系ユニットが設けられる。回復系ユニットにおいて、
300は記録ヘッドを有する複数のカートリッジCにそ
れぞれ対応して設けたキャップユニットであり、キャリ
ッジ2の移動に伴って図中左右方向にスライド可能であ
るとともに、上下方向に昇降可能である。そしてキャリ
ッジ2がホームポジションにあるときには、記録ヘッド
部と接合してこれをキャッピングする。また、回復系ユ
ニットにおいて、401及び402は、それぞれワイピ
ング部材としての第1及び第2ブレード、403は第1
ブレード401をクリーニングするために、例えば吸収
体でなるブレードクリーナである。
に隣接するカートリッジCの移動可能な領域に臨んで回
復系ユニットが設けられる。回復系ユニットにおいて、
300は記録ヘッドを有する複数のカートリッジCにそ
れぞれ対応して設けたキャップユニットであり、キャリ
ッジ2の移動に伴って図中左右方向にスライド可能であ
るとともに、上下方向に昇降可能である。そしてキャリ
ッジ2がホームポジションにあるときには、記録ヘッド
部と接合してこれをキャッピングする。また、回復系ユ
ニットにおいて、401及び402は、それぞれワイピ
ング部材としての第1及び第2ブレード、403は第1
ブレード401をクリーニングするために、例えば吸収
体でなるブレードクリーナである。
【0082】さらに、500はキャップユニット300
を介して記録ヘッドの吐出口およびその近傍からインク
等を吸収するためのポンプユニットである。
を介して記録ヘッドの吐出口およびその近傍からインク
等を吸収するためのポンプユニットである。
【0083】図15は上記インクジェット記録装置にお
ける制御系の構成例を示すブロック図である。
ける制御系の構成例を示すブロック図である。
【0084】ここで、800は主制御部をなすコントロ
ーラであり、図10にて上述したシーケンス等を実行す
る例えばマイクロコンピュータ形態のCPU801、そ
の手順に対応したプログラムや図9に示したテーブル、
ヒートパルスの電圧値、パルス幅その他の固定データを
格納したROM803、および画像データを展開する領
域や作業用の領域等を設けたRAM805を有する。8
10は画像データの供給源をなすホスト装置(画像読取
りのリーダ部であってもよい)であり、画像データその
他コマンド、ステータス信号等をインターフェース(I
/F)812を介してコントローラと送受信される。
ーラであり、図10にて上述したシーケンス等を実行す
る例えばマイクロコンピュータ形態のCPU801、そ
の手順に対応したプログラムや図9に示したテーブル、
ヒートパルスの電圧値、パルス幅その他の固定データを
格納したROM803、および画像データを展開する領
域や作業用の領域等を設けたRAM805を有する。8
10は画像データの供給源をなすホスト装置(画像読取
りのリーダ部であってもよい)であり、画像データその
他コマンド、ステータス信号等をインターフェース(I
/F)812を介してコントローラと送受信される。
【0085】820は電源スイッチ822、記録(コピ
ー)開始を指令するためのコピースイッチ824および
大回復の起動を指示するための大回復スイッチ826
等、操作者による指令入力を受容するスイッチ群であ
る。830はホームポジションやスタートポジション等
キャリッジ2の位置を検出するためのセンサ832、お
よびリーフスイッチ530を含みポンプ位置検出のため
に用いるセンサ834等、装置状態を検出するためのセ
ンサ群である。
ー)開始を指令するためのコピースイッチ824および
大回復の起動を指示するための大回復スイッチ826
等、操作者による指令入力を受容するスイッチ群であ
る。830はホームポジションやスタートポジション等
キャリッジ2の位置を検出するためのセンサ832、お
よびリーフスイッチ530を含みポンプ位置検出のため
に用いるセンサ834等、装置状態を検出するためのセ
ンサ群である。
【0086】840は記録データ等に応じて記録ヘッド
の電気熱変換体を駆動するためのヘッドドライバであ
る。また、ヘッドドライバの一部は温度ヒータ30A、
30Bを駆動することにも用いられる。さらに、温度セ
ンサ20A、20Bから温度検出値はコントローラ80
0に入力する。850はキャリッジ2を主走査方向(図
14の左右方向)に移動させるための主走査モータ、8
52はそのドライバである。860は副走査モータであ
り、記録媒体を搬送(副走査)するために用いられる。
の電気熱変換体を駆動するためのヘッドドライバであ
る。また、ヘッドドライバの一部は温度ヒータ30A、
30Bを駆動することにも用いられる。さらに、温度セ
ンサ20A、20Bから温度検出値はコントローラ80
0に入力する。850はキャリッジ2を主走査方向(図
14の左右方向)に移動させるための主走査モータ、8
52はそのドライバである。860は副走査モータであ
り、記録媒体を搬送(副走査)するために用いられる。
【0087】上述のインクジェット記録装置は、4色の
インク、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック各色に
ついて記録ヘッドカートリッジを具え、これら各記録ヘ
ッドカートリッジには情報記憶用のEFPROM128
が設けられている。ROM128に格納された情報は、
インクジェット記録装置の電源投入時に読み出される。
ROMデータとしては、記録ヘッドのID番号、インク
色、駆動条件、ヘッドシェイディング(HS)、データ
とともにPWM制御の制御条件を格納したテーブルのテ
ーブルポインタ(以下、テーブル番号ともいう)を読み
とる。このテーブルポインタは上述したように各ヘッド
毎にその吐出量能力に応じて設定されている。このテー
ブルポインタに従って、本体側では分割パルス幅変調駆
動法におけるプレヒートパルスP1の幅の上限値を定め
る。すなわち、図8、9に示した例では、テーブルポイ
ンタ(番号)が設定されており、これによりP1の最大
幅が“OA”(1.87μsec)に定められる。
インク、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック各色に
ついて記録ヘッドカートリッジを具え、これら各記録ヘ
ッドカートリッジには情報記憶用のEFPROM128
が設けられている。ROM128に格納された情報は、
インクジェット記録装置の電源投入時に読み出される。
ROMデータとしては、記録ヘッドのID番号、インク
色、駆動条件、ヘッドシェイディング(HS)、データ
とともにPWM制御の制御条件を格納したテーブルのテ
ーブルポインタ(以下、テーブル番号ともいう)を読み
とる。このテーブルポインタは上述したように各ヘッド
毎にその吐出量能力に応じて設定されている。このテー
ブルポインタに従って、本体側では分割パルス幅変調駆
動法におけるプレヒートパルスP1の幅の上限値を定め
る。すなわち、図8、9に示した例では、テーブルポイ
ンタ(番号)が設定されており、これによりP1の最大
幅が“OA”(1.87μsec)に定められる。
【0088】以下、ROM128に格納されたヘッド情
報読み込み処理を簡単に説明する。
報読み込み処理を簡単に説明する。
【0089】最初に、記録ヘッドの持つヘッド固有のI
D番号(シリアル番号)の読み込みをし、そのシリアル
番号の値が例えば、FFFFHか調べる。シリアル番号
がFFFFHならばヘッドないしと判断しエラーとな
る。シリアル番号がFFFFHでなければヘッドのもつ
色情報を読みとる。次に、そのヘッドが色毎に指定され
ている正規の位置に装着されているかを色情報から調
べ、正しく装着されていればそのまま次のデータを読
み、誤装着していればヘッド位置違いエラーを表示す
る。
D番号(シリアル番号)の読み込みをし、そのシリアル
番号の値が例えば、FFFFHか調べる。シリアル番号
がFFFFHならばヘッドないしと判断しエラーとな
る。シリアル番号がFFFFHでなければヘッドのもつ
色情報を読みとる。次に、そのヘッドが色毎に指定され
ている正規の位置に装着されているかを色情報から調
べ、正しく装着されていればそのまま次のデータを読
み、誤装着していればヘッド位置違いエラーを表示す
る。
【0090】次に、装着されている記録ヘッドカートリ
ッジが新しいものかをヘッドのシリアル番号と現在本体
側に記憶されているシリアル番号とを比べることにより
調べる。新規のヘッドでなければヘッド情報読み込み処
理は終了である。新規のヘッドであれば新規のヘッド情
報(シリアル番号、色情報、メインパルスP3のパルス
幅、PWM制御のテーブルポインタ、温度センサー補正
値、ヘッド位置補正値、製造年月日、その他の情報)を
装置内のRAM805に記憶し、新規ヘッドが装着され
ていることを示すフラグをセットする。次に、ヘッドの
シェーディング情報(HS)を読み込んで、ヘッド情報
読み込み処理を終了する。
ッジが新しいものかをヘッドのシリアル番号と現在本体
側に記憶されているシリアル番号とを比べることにより
調べる。新規のヘッドでなければヘッド情報読み込み処
理は終了である。新規のヘッドであれば新規のヘッド情
報(シリアル番号、色情報、メインパルスP3のパルス
幅、PWM制御のテーブルポインタ、温度センサー補正
値、ヘッド位置補正値、製造年月日、その他の情報)を
装置内のRAM805に記憶し、新規ヘッドが装着され
ていることを示すフラグをセットする。次に、ヘッドの
シェーディング情報(HS)を読み込んで、ヘッド情報
読み込み処理を終了する。
【0091】次に、記録ヘッドの駆動条件の設定につい
て簡単に説明する。
て簡単に説明する。
【0092】ここで、駆動条件とは吐出に関与するメイ
ンパルスP3を示すものであり、上述のように電源投入
時には、ヘッドのROM情報としてID番号、色情報、
パルスP1に関するテーブルポインタ等とともにヘッド
駆動条件としてパルスP3のテーブルポインタが読みと
られる。このテーブルポインタに従って、本体側では後
述する分割パルス幅変調駆動制御のメインヒートパルス
P3は場を定める。
ンパルスP3を示すものであり、上述のように電源投入
時には、ヘッドのROM情報としてID番号、色情報、
パルスP1に関するテーブルポインタ等とともにヘッド
駆動条件としてパルスP3のテーブルポインタが読みと
られる。このテーブルポインタに従って、本体側では後
述する分割パルス幅変調駆動制御のメインヒートパルス
P3は場を定める。
【0093】パルスP3のテーブルポインタ情報は、予
めヘッドの製造工程上で各ヘッドの吐出特性測定を行う
ことにより各ヘッドに最適な駆動条件を設定し、記録ヘ
ッドのROM128に情報として記憶させておく。
めヘッドの製造工程上で各ヘッドの吐出特性測定を行う
ことにより各ヘッドに最適な駆動条件を設定し、記録ヘ
ッドのROM128に情報として記憶させておく。
【0094】以上のように、ヘッド駆動条件設定用のテ
ーブルポインタをヘッドのROM情報として読み込むこ
とによって本体側の設定条件(駆動条件)を変えること
ができ、これによって、ヘッド毎の吐出特性バラツキを
吸収することが可能となり、交換式記録ヘッドを用いた
本例のような場合でも簡単に画質の安定化が可能とな
る。
ーブルポインタをヘッドのROM情報として読み込むこ
とによって本体側の設定条件(駆動条件)を変えること
ができ、これによって、ヘッド毎の吐出特性バラツキを
吸収することが可能となり、交換式記録ヘッドを用いた
本例のような場合でも簡単に画質の安定化が可能とな
る。
【0095】プレヒートパルスに関するテーブルポイン
タ情報も上記テーブルポインタと同様に設定されるもの
であり、以下、これについて簡単に説明する。
タ情報も上記テーブルポインタと同様に設定されるもの
であり、以下、これについて簡単に説明する。
【0096】予めヘッドの製造工程上で各ヘッドの吐出
量測定を標準駆動条件(例えば、ヘッド温度:TH=2
5.0(℃)の環境で駆動電圧:VOP=18.0(V)
の時に、P1=4.87(μsec)でP3=4.114
(μsec)のパルスを与える)で行い、その値を測定
吐出量:VDMとする。次に、標準吐出量:VDO=30.
0[ng/dot]との差をVDO−VDMを求め、これに
基づいてテーブルポインタを設定する。このように各記
録ヘッドの特性による吐出量の多少によってプレヒート
パルスの上限をランク分けしこのランクをテーブルポイ
ンタ情報としてROM128に記憶させておく。このよ
うに設定できる理由はヘッドの吐出口の穴面積と吐出量
が上述してきたように強い相関関係を持っているためで
ある。
量測定を標準駆動条件(例えば、ヘッド温度:TH=2
5.0(℃)の環境で駆動電圧:VOP=18.0(V)
の時に、P1=4.87(μsec)でP3=4.114
(μsec)のパルスを与える)で行い、その値を測定
吐出量:VDMとする。次に、標準吐出量:VDO=30.
0[ng/dot]との差をVDO−VDMを求め、これに
基づいてテーブルポインタを設定する。このように各記
録ヘッドの特性による吐出量の多少によってプレヒート
パルスの上限をランク分けしこのランクをテーブルポイ
ンタ情報としてROM128に記憶させておく。このよ
うに設定できる理由はヘッドの吐出口の穴面積と吐出量
が上述してきたように強い相関関係を持っているためで
ある。
【0097】上述したプレヒートパルスP1に関するテ
ーブルポインタ設定においては、吐出量の多い記録ヘッ
ドでは、環境温度(ヘッド温度)が標準温度、例えば2
5.0℃の時のプレヒートパルス幅P1の上限値を標準
駆動条件の上限値(例えばP1=1.87μsec)よ
り短くして吐出量を少なくし、標準吐出量VDO=30.
0[ng/dot]に近づけるようにする。
ーブルポインタ設定においては、吐出量の多い記録ヘッ
ドでは、環境温度(ヘッド温度)が標準温度、例えば2
5.0℃の時のプレヒートパルス幅P1の上限値を標準
駆動条件の上限値(例えばP1=1.87μsec)よ
り短くして吐出量を少なくし、標準吐出量VDO=30.
0[ng/dot]に近づけるようにする。
【0098】逆に、吐出量の少ない記録ヘッドでは、環
境温度が標準温度の時のプレヒートパルス幅P1の値を
標準駆動条件より長くして吐出量を多くし、標準吐出量
VDO=30.0[ng/dot]に近づけるようにす
る。
境温度が標準温度の時のプレヒートパルス幅P1の値を
標準駆動条件より長くして吐出量を多くし、標準吐出量
VDO=30.0[ng/dot]に近づけるようにす
る。
【0099】以上のように、プレヒートパルスP1のP
WM制御を行うためのテーブルポインタをヘッドのRO
M情報として読み込むことによって本体側の設定条件
(駆動条件)を変えることができ、ヘッド毎の吐出量の
バラツキを吸収することが可能となり、交換式記録ヘッ
ドを用いた本体でも容易に画質の安定化が可能となった
ばかりが、ヘッドの歩留りを向上させカートリッジヘッ
ドのコストをも低減させることが可能となる。
WM制御を行うためのテーブルポインタをヘッドのRO
M情報として読み込むことによって本体側の設定条件
(駆動条件)を変えることができ、ヘッド毎の吐出量の
バラツキを吸収することが可能となり、交換式記録ヘッ
ドを用いた本体でも容易に画質の安定化が可能となった
ばかりが、ヘッドの歩留りを向上させカートリッジヘッ
ドのコストをも低減させることが可能となる。
【0100】以上、図1〜図15を参照して説明したよ
うに、発熱素子の駆動信号としての分割パルスの最初の
パルスの変調方法をヘッドの吐出口の穴面積に応じて変
化させることにより、吐出量を安定化できる一方で、記
録ヘッドの温度を効率的に制御することも可能となる。
そして、その記録ヘッド制御幅を、例えば図7に示すよ
うにTOからTLまで比較的広いものとすることができ
る。
うに、発熱素子の駆動信号としての分割パルスの最初の
パルスの変調方法をヘッドの吐出口の穴面積に応じて変
化させることにより、吐出量を安定化できる一方で、記
録ヘッドの温度を効率的に制御することも可能となる。
そして、その記録ヘッド制御幅を、例えば図7に示すよ
うにTOからTLまで比較的広いものとすることができ
る。
【0101】(実施例2)実施例1では、プレヒートパ
ルスの変調最小単位を一定(ΔP1=0.187μse
c/step)として、その変調する温度ステップΔT
を吐出口面積(穴面積)によって変更していた。これに
対し、本実施例は温度ステップΔTを一定にして、吐出
口面積によってプレヒートパルスの最小単位ΔP1を変
更するものである。
ルスの変調最小単位を一定(ΔP1=0.187μse
c/step)として、その変調する温度ステップΔT
を吐出口面積(穴面積)によって変更していた。これに
対し、本実施例は温度ステップΔTを一定にして、吐出
口面積によってプレヒートパルスの最小単位ΔP1を変
更するものである。
【0102】具体的にはΔP1(μsec/step)
=KT/KP・ΔTで決まった値を基に制御を行う。すな
わち、P1=PO−n・ΔP1として制御する。ここで、
ΔTを比較的小さな値にしておけば、より緻密な制御が
可能となる。
=KT/KP・ΔTで決まった値を基に制御を行う。すな
わち、P1=PO−n・ΔP1として制御する。ここで、
ΔTを比較的小さな値にしておけば、より緻密な制御が
可能となる。
【0103】図16に吐出口面積に対するプレヒートパ
ルスの上限値POと、プレヒートパルスの変調幅ΔP1の
関係を示す。なお、上限値POは図12に示すものと同
様の値とした。
ルスの上限値POと、プレヒートパルスの変調幅ΔP1の
関係を示す。なお、上限値POは図12に示すものと同
様の値とした。
【0104】このように、プレパルスを変調する温度ス
テップΔTを吐出口の穴面積によらず一定にしておけ
ば、実際のシーケンスでの温度モニターが繁雑になら
ず、簡略化できるというメリットがある。本実施例にお
いても、穴面積に応じて、TH=25℃でのプレヒート
パルス幅POを変更(実施例1と同じ)しており、全て
のヘッドで、吐出量を一定に制御することが可能であ
る。
テップΔTを吐出口の穴面積によらず一定にしておけ
ば、実際のシーケンスでの温度モニターが繁雑になら
ず、簡略化できるというメリットがある。本実施例にお
いても、穴面積に応じて、TH=25℃でのプレヒート
パルス幅POを変更(実施例1と同じ)しており、全て
のヘッドで、吐出量を一定に制御することが可能であ
る。
【0105】(実施例3)実施例2では、プレヒートパ
ルスの変調最小単位ΔP1を吐出口面積によって変更さ
せていた。実施例3は、プレヒートパルスのΔP1はそ
のままで、駆動電圧VOPを変調させる方法である。
ルスの変調最小単位ΔP1を吐出口面積によって変更さ
せていた。実施例3は、プレヒートパルスのΔP1はそ
のままで、駆動電圧VOPを変調させる方法である。
【0106】すなわち、プレヒートパルスの駆動電圧V
OPを変調することでプレヒートパルスの投入エネルギー
ーの変化幅を吐出口面積に応じて、変更するのである。
これによって、実施例2と同様な効果が確認できた。
OPを変調することでプレヒートパルスの投入エネルギー
ーの変化幅を吐出口面積に応じて、変更するのである。
これによって、実施例2と同様な効果が確認できた。
【0107】次に、制御内容を具体的に説明する。実施
例2における穴面積に対応する初期パルス幅PO(TH=
25℃でのP1の値)とΔP1とは図17(A)にその関
係を示すように比例関係にある。
例2における穴面積に対応する初期パルス幅PO(TH=
25℃でのP1の値)とΔP1とは図17(A)にその関
係を示すように比例関係にある。
【0108】よってPO=kΔP1と表わせる。すると、
ΔT×n(℃)(nは自然数)だけヘッド温度が変化し
たときのP1は、 P1=PO−n・ΔP1 =kΔP1−n・ΔP1 =(k−n)・ΔP1 =(k−n)/k・PO と表わされる。
ΔT×n(℃)(nは自然数)だけヘッド温度が変化し
たときのP1は、 P1=PO−n・ΔP1 =kΔP1−n・ΔP1 =(k−n)・ΔP1 =(k−n)/k・PO と表わされる。
【0109】ここでPOは穴面積によって決まる値であ
るため、図17(B)のように、プレヒートパルスのパ
ルス幅は穴面積に対応させて、固定して、設定する。そ
して、温度変化によるプレヒートパルスの変調は、駆動
電圧VOPをメインパルスを1とした場合に(k−n)/
k倍した電圧に変調して行っている。
るため、図17(B)のように、プレヒートパルスのパ
ルス幅は穴面積に対応させて、固定して、設定する。そ
して、温度変化によるプレヒートパルスの変調は、駆動
電圧VOPをメインパルスを1とした場合に(k−n)/
k倍した電圧に変調して行っている。
【0110】これで、穴面積に対応したプレヒートパル
ス幅POをはじめに設定しておけば、どんなヘッドを使
用する場合もプレヒートパルスの駆動電圧VOPを(k−
n)/k倍して変調するだけなので、制御シーケンスが
非常に容易になる。
ス幅POをはじめに設定しておけば、どんなヘッドを使
用する場合もプレヒートパルスの駆動電圧VOPを(k−
n)/k倍して変調するだけなので、制御シーケンスが
非常に容易になる。
【0111】(実施例4)上記各実施例においては、ヘ
ッド全体に対して同一に行う駆動方法についてであっ
た。本実施例においては、ヘッド内の複数のノズルをそ
れぞれ制御する方法について説明する。
ッド全体に対して同一に行う駆動方法についてであっ
た。本実施例においては、ヘッド内の複数のノズルをそ
れぞれ制御する方法について説明する。
【0112】すなわち、複数のノズルを持った記録ヘッ
ドは、その中で吐出口面積のバラツキを持っている。従
って、全てのノズルに対して同様な制御を行うと、ヘッ
ド内のムラが発生してしまう。そこで、あらかじめヘッ
ド製造時に、ヘッド内の吐出口面積の分布を測定し、そ
の大きさによって、実施例1と同様な制御を各ノズルに
対して行う。このときのヘッド温度は、各ノズル毎のセ
ンサーで測定しても良いが、実施例1と同様な、ヘッド
全体の温度を測定する方法でもあまり問題ない。これに
よって、ヘッド内での吐出口面積の分布にムラがあった
としても、全てのノズルに対して、吐出量を一定とする
ことが可能となり、ムラのない画像を得ることができ
る。
ドは、その中で吐出口面積のバラツキを持っている。従
って、全てのノズルに対して同様な制御を行うと、ヘッ
ド内のムラが発生してしまう。そこで、あらかじめヘッ
ド製造時に、ヘッド内の吐出口面積の分布を測定し、そ
の大きさによって、実施例1と同様な制御を各ノズルに
対して行う。このときのヘッド温度は、各ノズル毎のセ
ンサーで測定しても良いが、実施例1と同様な、ヘッド
全体の温度を測定する方法でもあまり問題ない。これに
よって、ヘッド内での吐出口面積の分布にムラがあった
としても、全てのノズルに対して、吐出量を一定とする
ことが可能となり、ムラのない画像を得ることができ
る。
【0113】(実施例5)実施例4は、全てのノズルに
対して独立に制御を行ったが、本実施例は複数のノズル
列を分割したブロック毎に制御を変えるものである。例
えば、48ノズルのヘッドに対して8ノズルを1つのブ
ロックとして6ブロックに分割して駆動させ、各々1つ
のブロックに対しては同一の穴面積とみなして制御を行
うものである。
対して独立に制御を行ったが、本実施例は複数のノズル
列を分割したブロック毎に制御を変えるものである。例
えば、48ノズルのヘッドに対して8ノズルを1つのブ
ロックとして6ブロックに分割して駆動させ、各々1つ
のブロックに対しては同一の穴面積とみなして制御を行
うものである。
【0114】具体的には1〜8ノズル(1ブロック)の
吐出口面積の平均値を測定・計算し、そのブロックの穴
面積に対応した、吐出量補正テーブルを設定する。2ブ
ロック(9〜16ノズル)、3ブロック(17〜24ノ
ズル)…も同様にして設定する。
吐出口面積の平均値を測定・計算し、そのブロックの穴
面積に対応した、吐出量補正テーブルを設定する。2ブ
ロック(9〜16ノズル)、3ブロック(17〜24ノ
ズル)…も同様にして設定する。
【0115】この制御方法は、複数のノズルをブロック
とセグメントに分けてマトリックス駆動する場合に特に
有効である。すなわち、複数のノズルから同時にインク
を吐出させるのではなく、ブロック毎に時分割させて駆
動を行う。具体的には1ブロック、2ブロック、3ブロ
ック…6ブロックと順番に駆動させる。1、3、4、2
…ブロックとランダムに打たせても構わない。このよう
な駆動方式をとれば、各ブロック毎にテーブルを固定さ
せれば良いため、制御しやすいものとなる。
とセグメントに分けてマトリックス駆動する場合に特に
有効である。すなわち、複数のノズルから同時にインク
を吐出させるのではなく、ブロック毎に時分割させて駆
動を行う。具体的には1ブロック、2ブロック、3ブロ
ック…6ブロックと順番に駆動させる。1、3、4、2
…ブロックとランダムに打たせても構わない。このよう
な駆動方式をとれば、各ブロック毎にテーブルを固定さ
せれば良いため、制御しやすいものとなる。
【0116】次に、図18を参照して、ブロック単位に
テーブルの設定をする方法について説明する。同図は、
48ノズルのヘッドのノズルに対する吐出口面積の分布
を示す。ここでは、8ノズルを1ブロックとして1まと
めにしているため、6ブロックに対する吐出口面積の分
布となっている。
テーブルの設定をする方法について説明する。同図は、
48ノズルのヘッドのノズルに対する吐出口面積の分布
を示す。ここでは、8ノズルを1ブロックとして1まと
めにしているため、6ブロックに対する吐出口面積の分
布となっている。
【0117】吐出口面積はaとbの2つのしきい値を設
けてあり、あるブロックの吐出口面積の平均値がaより
大きければ、F、a以下でbより大きければ、0、b以
下なら1というテーブルをそのブロックに割り当てるよ
うにする。
けてあり、あるブロックの吐出口面積の平均値がaより
大きければ、F、a以下でbより大きければ、0、b以
下なら1というテーブルをそのブロックに割り当てるよ
うにする。
【0118】パーマネントヘッドでの実施例はディップ
スイッチ等を各ブロック毎に設け、ヘッド製造時に吐出
口穴面積分布を測定しておき、本体組込時に設定する。
あるいは、本体組込後に全てのブロックに対して同一の
PWMテーブルを設定しておき、このテーブルに基づい
て印字し、そのときのドット径がOD(光学反射濃度)
を測定して、ブロック毎の穴面積を積算し、その値によ
ってテーブルを決めるものである。ドット径と吐出口面
積の相関は非常に高いため、上記方法をとっても何ら問
題がない。
スイッチ等を各ブロック毎に設け、ヘッド製造時に吐出
口穴面積分布を測定しておき、本体組込時に設定する。
あるいは、本体組込後に全てのブロックに対して同一の
PWMテーブルを設定しておき、このテーブルに基づい
て印字し、そのときのドット径がOD(光学反射濃度)
を測定して、ブロック毎の穴面積を積算し、その値によ
ってテーブルを決めるものである。ドット径と吐出口面
積の相関は非常に高いため、上記方法をとっても何ら問
題がない。
【0119】また、交換可能なタイプのヘッドでは、例
えばヘッド製造時に穴面積を測定し、それに対応したテ
ーブルの種類をデータとして、ヘッド上のROMに入れ
ても構わない。例えば、図18のような場合、ブロック
1がテーブル1、ブロック2がテーブル0、ブロック3
がテーブルF、…の場合、Fを2とすれば、0と1と2
の3つのデータによる集まりとなり、ここでは(102
011)3と表わせる。これを3の剰余数による集合と
みれば(301)10というデータを入れてもよい。
えばヘッド製造時に穴面積を測定し、それに対応したテ
ーブルの種類をデータとして、ヘッド上のROMに入れ
ても構わない。例えば、図18のような場合、ブロック
1がテーブル1、ブロック2がテーブル0、ブロック3
がテーブルF、…の場合、Fを2とすれば、0と1と2
の3つのデータによる集まりとなり、ここでは(102
011)3と表わせる。これを3の剰余数による集合と
みれば(301)10というデータを入れてもよい。
【0120】(実施例6)実施例5の他の制御の方法と
して、本実施例は各ブロックのプレヒートパルス幅PO
(ヘッド温度THが25℃でのP1)を、そのブロックの
吐出口の穴面積の平均値に対応させて設定しておき駆動
電圧VOPを(k−n)/k倍に変調するものであり、こ
れは実施例3と同様の制御方法である。
して、本実施例は各ブロックのプレヒートパルス幅PO
(ヘッド温度THが25℃でのP1)を、そのブロックの
吐出口の穴面積の平均値に対応させて設定しておき駆動
電圧VOPを(k−n)/k倍に変調するものであり、こ
れは実施例3と同様の制御方法である。
【0121】これによって、画像処理によるヘッドの内
の濃度ムラ補正を行うことなる、ムラのない画像を印字
することが可能となる。
の濃度ムラ補正を行うことなる、ムラのない画像を印字
することが可能となる。
【0122】(実施例7)今までは、全て駆動信号をダ
ブルパルス構成とし、発泡しないプレヒートパルスの形
状の変調による吐出量制御について説明した。本実施例
は、ダブルパルスに比べると効果は小さい(図19参
照)が、シングルパルスのパルス形状を変調させて、吐
出量制御をするものである。これは図19(A)のよう
にシングルパルスの場合でも、吐出口の穴面積が大きい
程、吐出量が大きくなるためである。
ブルパルス構成とし、発泡しないプレヒートパルスの形
状の変調による吐出量制御について説明した。本実施例
は、ダブルパルスに比べると効果は小さい(図19参
照)が、シングルパルスのパルス形状を変調させて、吐
出量制御をするものである。これは図19(A)のよう
にシングルパルスの場合でも、吐出口の穴面積が大きい
程、吐出量が大きくなるためである。
【0123】しかしながら同図(B)のように、パルス
幅の変化幅に対しての吐出量の変化幅がダブルパルスに
比べて少ないため、制御できるヘッド温度の変化幅は少
ないものとなる。これは、温度変化に対する吐出量の変
化率は、シングルパルスでもダブルパルスでもほとんど
変わらないため、吐出量のパルス幅による変化率が大き
いダブルパルスの方が、広い範囲のヘッド温度変化を補
正することができるためである。
幅の変化幅に対しての吐出量の変化幅がダブルパルスに
比べて少ないため、制御できるヘッド温度の変化幅は少
ないものとなる。これは、温度変化に対する吐出量の変
化率は、シングルパルスでもダブルパルスでもほとんど
変わらないため、吐出量のパルス幅による変化率が大き
いダブルパルスの方が、広い範囲のヘッド温度変化を補
正することができるためである。
【0124】(実施例8)以上の実施例において、ヘッ
ドの吐出口面積の測定は、ヘッドの製造時に行う場合に
ついて説明した。本実施例は記録装置本体内でヘッド内
のムラ補正するもので、特に実施例4、5、6のような
ヘッド内の吐出量のムラを補正するような場合に適して
いる。これは、本体にリーダ(読取り部)を持っておく
ことで、ノズル方向に対する濃度ムラ測定し、そのムラ
データに対応したデータを、各ノズル、あるいはブロッ
クにフィードバックさせて、各ノズルまたはブロックの
テーブルを変更して吐出量を一定にする方法である。こ
れは、今まで何度も述べているように、吐出口の穴面積
分布とドット径またはOD(光学濃度)が強い相関を持
っているためである。
ドの吐出口面積の測定は、ヘッドの製造時に行う場合に
ついて説明した。本実施例は記録装置本体内でヘッド内
のムラ補正するもので、特に実施例4、5、6のような
ヘッド内の吐出量のムラを補正するような場合に適して
いる。これは、本体にリーダ(読取り部)を持っておく
ことで、ノズル方向に対する濃度ムラ測定し、そのムラ
データに対応したデータを、各ノズル、あるいはブロッ
クにフィードバックさせて、各ノズルまたはブロックの
テーブルを変更して吐出量を一定にする方法である。こ
れは、今まで何度も述べているように、吐出口の穴面積
分布とドット径またはOD(光学濃度)が強い相関を持
っているためである。
【0125】なお、このムラの測定手段は、特開平2−
286341号公報に開示されたHS(ヘッドシェーデ
ィング)の方法と同等で構わない。また、ブロック毎に
補正するような場合は、リーダの分解能がブロック幅程
度で良いため、比較的、容易なものとなる。
286341号公報に開示されたHS(ヘッドシェーデ
ィング)の方法と同等で構わない。また、ブロック毎に
補正するような場合は、リーダの分解能がブロック幅程
度で良いため、比較的、容易なものとなる。
【0126】これらのHSを行う理由は、放置等による
インクの増粘、固着等により吐出口付近にインク等が付
着して、実質的な吐出口面積を小さくする場合があるか
らである。
インクの増粘、固着等により吐出口付近にインク等が付
着して、実質的な吐出口面積を小さくする場合があるか
らである。
【0127】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細
化が達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手
段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式の
記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすも
のである。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細
化が達成できるからである。
【0128】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンテイィニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特にオンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
激な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書、同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンテイィニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特にオンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
激な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、
結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イン
ク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の
成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を
吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動
信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮
が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の
吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動
信号としては、米国特許第4463359号明細書、同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
【0129】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
記録を確実に効率よく行うことができるようになるから
である。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基づいた構成と
しても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば
記録を確実に効率よく行うことができるようになるから
である。
【0130】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0131】
【発明の効果】以上、説明してきたように、投入エネル
ギーを変調して、記録ヘッドからのインクの吐出を制御
するインクジェット記録装置において、記録ヘッドの吐
出口面積に応じて、投入エネルギーの変調の度合いを最
適に変更することで、記録ヘッドの吐出口面積に依らず
記録ヘッドが温度変化しても吐出量を一定に制御するこ
とが可能となった。
ギーを変調して、記録ヘッドからのインクの吐出を制御
するインクジェット記録装置において、記録ヘッドの吐
出口面積に応じて、投入エネルギーの変調の度合いを最
適に変更することで、記録ヘッドの吐出口面積に依らず
記録ヘッドが温度変化しても吐出量を一定に制御するこ
とが可能となった。
【0132】これによって、画像のムラが少なくなり品
位が向上しただけでなく、吐出口面積にバラツキを持つ
記録ヘッドの歩留りを大幅に向上できた。
位が向上しただけでなく、吐出口面積にバラツキを持つ
記録ヘッドの歩留りを大幅に向上できた。
【図1】本発明の一実施例にかかる分割パルスのパルス
幅変調駆動法のパルス波形を示した図である。
幅変調駆動法のパルス波形を示した図である。
【図2】実施例で用いた記録ヘッドの断面および正面を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明にかかる吐出量とパルス幅との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】本発明にかかる吐出口の穴面積、吐出量、プレ
ヒートパルスP1の関係を示すグラフである。
ヒートパルスP1の関係を示すグラフである。
【図5】本発明にかかる吐出量とヘッド温度との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図6】本発明にかかる吐出口の面積、吐出量、記録ヘ
ッドの温度(環境温度)の関係を示すグラフである。
ッドの温度(環境温度)の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例にかかる吐出量制御方法を説
明するための説明図である。
明するための説明図である。
【図8】本発明の一実施例にかかりテーブルに設定した
パルスの波形図である。
パルスの波形図である。
【図9】本発明の一実施例に関しヘッド温度とこれに対
応したプレヒートパルスの変調制御テーブルを示す説明
図である。
応したプレヒートパルスの変調制御テーブルを示す説明
図である。
【図10】本発明の一実施例にかかるパルス幅変調シー
ケンスのフローチャートである。
ケンスのフローチャートである。
【図11】本発明にかかる吐出口面積に対するプレヒー
トパルス依存係数、吐出量温度依存係数および温度ステ
ップの関係を示すグラフである。
トパルス依存係数、吐出量温度依存係数および温度ステ
ップの関係を示すグラフである。
【図12】本発明の実施例に関し、吐出口面積が違う場
合のプレヒートパルス変調の制御テーブルを示す図であ
る。
合のプレヒートパルス変調の制御テーブルを示す図であ
る。
【図13】本発明の一実施例に用いたヒータボードの概
略上面図である。
略上面図である。
【図14】本発明の一実施例にかかるフルカラープリン
タの斜視図である。
タの斜視図である。
【図15】上記プリンタの制御構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図16】本発明の一実施例に関し、吐出口面積が違う
場合のプレヒートパルスの変調の制御テーブルを示す図
である。
場合のプレヒートパルスの変調の制御テーブルを示す図
である。
【図17】本発明の一実施例に関し、任意の吐出口面積
に対する、プレヒートパルス上限POと、プレヒートパ
ルスの変調幅ΔP1の関係および吐出口面積に対応した
パルス幅のプレヒートパルスの振幅を変調した場合を説
明する図である。
に対する、プレヒートパルス上限POと、プレヒートパ
ルスの変調幅ΔP1の関係および吐出口面積に対応した
パルス幅のプレヒートパルスの振幅を変調した場合を説
明する図である。
【図18】本発明の一実施例に関し、吐出ノズルを分割
して駆動パルスの変調を行う説明を示した図である。
して駆動パルスの変調を行う説明を示した図である。
【図19】本発明の実施例にかかるパルス幅、吐出量お
よび吐出口面積の関係を示すグラフである。
よび吐出口面積の関係を示すグラフである。
1 電気熱変換体(吐出ヒータ) 2 キャリッジ 3 インク液路 7 吐出口 9 ヒータボード(Si基板) 11 アルミ板 20A、20B 温度センサ 30A、30B 温調用ヒータ 801 CPU 803 ROM 805 RAM
フロントページの続き (72)発明者 片山 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 投入エネルギーを変調して、インクジェ
ット記録ヘッドからのインクの吐出量を制御するインク
ジェット記録ヘッドの吐出制御方法において、 前記インクジェット記録ヘッドの吐出口面積に応じて、
前記投入エネルギーの変調の度合いを変更することを特
徴とするインクジェット記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項2】 吐出口面積が大きい程、前記投入エネル
ギーの変調量を小さくすることを特徴とする請求項1記
載のインクジェット記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項3】 変調する前記投入エネルギーはパルス幅
であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項4】 変調する前記投入エネルギーはパルス電
圧であることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
ト記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項5】 変調する前記投入エネルギーは、1つの
記録信号に対して、複数の波形のうち先行する波形であ
ることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項6】 前記記録ヘッドの温度変化に応じて、前
記変調エネルギー量を変化させるものであって、前記吐
出口面積が大きい程、前記変調エネルギー量を変化させ
る際の前記記録ヘッドの変化温度を大きくすることを特
徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッドの吐
出制御方法。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドの温度変化に応じて、前
記変調エネルギー量を変化させるものであって、前記吐
出口面積が大きい程、前記記録ヘッドの温度変化に対し
て、前記変調エネルギー量を小さくすることを特徴とす
る請求項2記載のインクジェット記録ヘッドの吐出制御
方法。 - 【請求項8】 予め測定された吐出口面積の情報を前記
記録ヘッド内に記憶させ、その情報に基づき前記投入エ
ネルギーの変調の度合いを変更することを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録ヘッドの吐出制御方
法。 - 【請求項9】 前記記録ヘッドは複数の吐出口を有し、 前記各吐出口の吐出口面積の大きさに応じて、前記各吐
出口に対応する投入エネルギーの変調の度合いを変更す
ることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項10】 前記記録ヘッドは複数の吐出口を有
し、 前記複数の吐出口を複数のグループに分割し、 前記各グループの平均吐出口面積の大きさに応じて、前
記各グループに対応する投入エネルギーの変調の度合い
を変更することを特徴とする請求項1記載のインクジェ
ット記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項11】 前記各グループの吐出口に同時にエネ
ルギーが投入されることを特徴とする請求項10記載の
インクジェット記録ヘッドの吐出制御方法。 - 【請求項12】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
ンクに熱による状態変化を生起させ、該状態変化に基づ
いてインクを前記吐出口から吐出させて飛翔的液滴を形
成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに
記載のインクジェット記録ヘッドの吐出制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2270992A JPH05220963A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | インクジェット記録ヘッドの吐出制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2270992A JPH05220963A (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | インクジェット記録ヘッドの吐出制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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1992
- 1992-02-07 JP JP2270992A patent/JPH05220963A/ja active Pending
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