JPH05321030A - 抗菌吸水性アクリル系複合繊維 - Google Patents
抗菌吸水性アクリル系複合繊維Info
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- JPH05321030A JPH05321030A JP15157792A JP15157792A JPH05321030A JP H05321030 A JPH05321030 A JP H05321030A JP 15157792 A JP15157792 A JP 15157792A JP 15157792 A JP15157792 A JP 15157792A JP H05321030 A JPH05321030 A JP H05321030A
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- fiber
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- acrylic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗菌性,耐光性,吸水性,発色性及び繊維物
性を有するアクリル系複合繊維を提供する。 【構成】 アクリル系重合体(A1 )70〜98.9重
量%と、該重合体(A1)と混和性がありかつ非相溶性
であり相分離状態で存在する重合体(A2 )1.0〜2
0.0重量%と、該重合体(A2 )中に主として含有さ
れる一般式AgxHy Az M2 (PO4 )3 ……(1)
(Aはアルカリ金属、MはZr,Ti,又はSn、x,
y及びzは各々1未満の正数でありかつx+y+z=1
であり、更に(1)全体に占める銀の重量が1〜7重量
%である)で示される平均粒径0.1〜2.5μmの微
粉末(A3 )0.1〜10.0重量%よりなるA成分
が、アクリル系重合体B成分で挟まれており、かつ上記
A成分の一部が繊維軸方向に沿って二箇所以上繊維表面
に露出していることを特徴とする。
性を有するアクリル系複合繊維を提供する。 【構成】 アクリル系重合体(A1 )70〜98.9重
量%と、該重合体(A1)と混和性がありかつ非相溶性
であり相分離状態で存在する重合体(A2 )1.0〜2
0.0重量%と、該重合体(A2 )中に主として含有さ
れる一般式AgxHy Az M2 (PO4 )3 ……(1)
(Aはアルカリ金属、MはZr,Ti,又はSn、x,
y及びzは各々1未満の正数でありかつx+y+z=1
であり、更に(1)全体に占める銀の重量が1〜7重量
%である)で示される平均粒径0.1〜2.5μmの微
粉末(A3 )0.1〜10.0重量%よりなるA成分
が、アクリル系重合体B成分で挟まれており、かつ上記
A成分の一部が繊維軸方向に沿って二箇所以上繊維表面
に露出していることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌性,耐光性,
吸水性,発色性及び繊維物性を有するアクリル系複合繊
維に関する。
吸水性,発色性及び繊維物性を有するアクリル系複合繊
維に関する。
【0002】
【従来の技術】綿,羊毛,絹等の天然繊維は20〜40
%の吸水性があり、人間の体内から発生する汗を十分吸
収するため着用時の快適さが得られるが、合成繊維は制
電性及び吸湿性に欠けると共に吸水性,吸汗性を有しな
い点で商品価値として天然繊維に劣っている。特に肌
着、くつ下、毛布など寝装具及びスポーツウェア等にお
いて、吸水−吸汗性がなければ、体外に発した汗は繊維
表面に凝縮付着し、ベトツキ、冷感、体温調節機能の低
下など、着用時の不快さは免れない。又、上記の様な商
品に抗菌性を付与出来れば汗などによる異臭を防ぐ事が
できる。
%の吸水性があり、人間の体内から発生する汗を十分吸
収するため着用時の快適さが得られるが、合成繊維は制
電性及び吸湿性に欠けると共に吸水性,吸汗性を有しな
い点で商品価値として天然繊維に劣っている。特に肌
着、くつ下、毛布など寝装具及びスポーツウェア等にお
いて、吸水−吸汗性がなければ、体外に発した汗は繊維
表面に凝縮付着し、ベトツキ、冷感、体温調節機能の低
下など、着用時の不快さは免れない。又、上記の様な商
品に抗菌性を付与出来れば汗などによる異臭を防ぐ事が
できる。
【0003】こうした合成繊維の吸水性−吸汗性のなさ
を解決する為に従来より種々改良がなされてきた。改良
方法の大部分は繊維中に微小な空孔を形成させたり、繊
維表面に凹凸を形成させたりするものである。例えば、
特開昭47−25418号公報、特公昭47−1590
1号公報、特公昭48−6649号公報及び特公昭48
−6650号公報にはアクリル繊維の製造工程中で膨潤
ゲルトウ中の微小なボイドを残存させるよう温和な乾燥
条件を選択する事により多孔質のアクリル繊維を製造す
る方法が記載されている。又、特開昭47−25416
号公報、特公昭48−8285号公報及び特公昭48−
8286号公報にはアクリル繊維の製造工程中で膨潤ゲ
ルトウに水溶性化合物を充填し、乾燥、後処理の後で、
充填物を溶出させ、ボイドを再生する事が記載されてい
る。
を解決する為に従来より種々改良がなされてきた。改良
方法の大部分は繊維中に微小な空孔を形成させたり、繊
維表面に凹凸を形成させたりするものである。例えば、
特開昭47−25418号公報、特公昭47−1590
1号公報、特公昭48−6649号公報及び特公昭48
−6650号公報にはアクリル繊維の製造工程中で膨潤
ゲルトウ中の微小なボイドを残存させるよう温和な乾燥
条件を選択する事により多孔質のアクリル繊維を製造す
る方法が記載されている。又、特開昭47−25416
号公報、特公昭48−8285号公報及び特公昭48−
8286号公報にはアクリル繊維の製造工程中で膨潤ゲ
ルトウに水溶性化合物を充填し、乾燥、後処理の後で、
充填物を溶出させ、ボイドを再生する事が記載されてい
る。
【0004】上記の方法に共通する点は、アクリル繊維
の製造工程中での膨潤ゲルトウの本来含有するミクロボ
イドを最終製品に残存させた多孔性アクリル繊維を目的
とすることにある。
の製造工程中での膨潤ゲルトウの本来含有するミクロボ
イドを最終製品に残存させた多孔性アクリル繊維を目的
とすることにある。
【0005】この膨潤ゲルトウに含有されるミクロボイ
ドは、熱的に極めて不安定なものである。この為に繊維
製造工程において特に乾燥、収縮、クリンプセット工程
において高温処理を行う事が出来ず、最終製品の耐熱
性、形態保持性、クリンプ安定性に乏しく、製品の商品
価値を著しく低下させる。得られた製品中のボイドはボ
イド半径10〜1000Åと極めて微小である。こうし
た微小ボイドを無数にかつ繊維中に均一に含有する為
に、繊維は強伸度が小さく、光沢に乏しくかつ染色後の
色もくすんでいる等に欠点の多いものである。又、無数
の微小なボイドが均一に存在する為に、繊維の耐熱性が
悪く、高温染色、スチーミング処理、アイロン処理等に
おいて、ボイドが消滅し、吸水性に低下、色合いの変
化、形態保持性の低下など重大な品質の低下が認められ
る。更にこうしたミクロボイドにより吸水性を発現させ
ようとする事は、ミクロボイド同士がお互いに独立して
存在しやすく、繊維中へ水を吸収する通路となりにくい
点で効果的でない。即ちミクロボイドによりある程度の
吸水性を持たせる為には、かなりの量のミクロボイド含
有率が必要となり、この事が更に繊維性能、商品価値を
低下させるという欠陥を有している。
ドは、熱的に極めて不安定なものである。この為に繊維
製造工程において特に乾燥、収縮、クリンプセット工程
において高温処理を行う事が出来ず、最終製品の耐熱
性、形態保持性、クリンプ安定性に乏しく、製品の商品
価値を著しく低下させる。得られた製品中のボイドはボ
イド半径10〜1000Åと極めて微小である。こうし
た微小ボイドを無数にかつ繊維中に均一に含有する為
に、繊維は強伸度が小さく、光沢に乏しくかつ染色後の
色もくすんでいる等に欠点の多いものである。又、無数
の微小なボイドが均一に存在する為に、繊維の耐熱性が
悪く、高温染色、スチーミング処理、アイロン処理等に
おいて、ボイドが消滅し、吸水性に低下、色合いの変
化、形態保持性の低下など重大な品質の低下が認められ
る。更にこうしたミクロボイドにより吸水性を発現させ
ようとする事は、ミクロボイド同士がお互いに独立して
存在しやすく、繊維中へ水を吸収する通路となりにくい
点で効果的でない。即ちミクロボイドによりある程度の
吸水性を持たせる為には、かなりの量のミクロボイド含
有率が必要となり、この事が更に繊維性能、商品価値を
低下させるという欠陥を有している。
【0006】従来より酢酸セルローズ−アクリル系重合
体或いは酢酸セルローズ−モダクリル重合体の混合紡糸
により風合改良、染色改良等の試みがなされている。例
えば特公昭31−968号公報、特公昭33−2317
号公報及び特公昭39−14029号公報にはアクリル
系重合体或いはモダクリル系共重合体に酢酸セルローズ
を混合した紡糸原液より、染色性、風合を改良した繊維
を製造する方法が記載されている。この方法により得ら
れた繊維は、十分に緻密であって、繊維内部にキャピラ
リー状のマクロボイドを持つ吸水性を有する繊維は得ら
れていない。
体或いは酢酸セルローズ−モダクリル重合体の混合紡糸
により風合改良、染色改良等の試みがなされている。例
えば特公昭31−968号公報、特公昭33−2317
号公報及び特公昭39−14029号公報にはアクリル
系重合体或いはモダクリル系共重合体に酢酸セルローズ
を混合した紡糸原液より、染色性、風合を改良した繊維
を製造する方法が記載されている。この方法により得ら
れた繊維は、十分に緻密であって、繊維内部にキャピラ
リー状のマクロボイドを持つ吸水性を有する繊維は得ら
れていない。
【0007】又、特公昭39−14039号公報には酢
酸セルローズを混合する手段として、アクリル系重合体
の重合時に添加する事が記載されているが、酢酸セルロ
ーズの変性の為に紡出糸条の耐熱性が低下し、繊維製造
工程中のトラブルの原因となり、又製品の品質が十分な
ものは得られない。一方、特公昭60−11124号公
報には、酢酸セルローズを紡糸ドープに混合してマクロ
ボイドを作る方法が記されているが、この方法だと、繊
維表面のマクロボイドによる凹凸が激しく、紡績時の白
粉発生、毛羽、フライも多くなり紡績性が不良であり、
又染色時良好な発色性が得られず、色調がパステル調に
なる。
酸セルローズを混合する手段として、アクリル系重合体
の重合時に添加する事が記載されているが、酢酸セルロ
ーズの変性の為に紡出糸条の耐熱性が低下し、繊維製造
工程中のトラブルの原因となり、又製品の品質が十分な
ものは得られない。一方、特公昭60−11124号公
報には、酢酸セルローズを紡糸ドープに混合してマクロ
ボイドを作る方法が記されているが、この方法だと、繊
維表面のマクロボイドによる凹凸が激しく、紡績時の白
粉発生、毛羽、フライも多くなり紡績性が不良であり、
又染色時良好な発色性が得られず、色調がパステル調に
なる。
【0008】又、特公昭63−60129号公報及び特
公昭63−60130号公報にはサイドバイサイドの吸
水性複合繊維が記載されているが、このサイドバイサイ
ドの吸水性複合繊維においては片側成分が酢酸セルロー
ズを含むアクリル系重合体からなり、その部分にマクロ
ボイドが作られたものである。この場合サイドバイサイ
ドの為、マクロボイドを含む吸水部分が繊維の半分を占
め従って表面積も繊維表面積の半分を占め、染色時の良
好な発色性が得られず、又紡績性がまだ不充分で製品の
品質が十分なものは得られない。
公昭63−60130号公報にはサイドバイサイドの吸
水性複合繊維が記載されているが、このサイドバイサイ
ドの吸水性複合繊維においては片側成分が酢酸セルロー
ズを含むアクリル系重合体からなり、その部分にマクロ
ボイドが作られたものである。この場合サイドバイサイ
ドの為、マクロボイドを含む吸水部分が繊維の半分を占
め従って表面積も繊維表面積の半分を占め、染色時の良
好な発色性が得られず、又紡績性がまだ不充分で製品の
品質が十分なものは得られない。
【0009】一方、抗菌性を繊維に付与する方法は、天
然又は合成繊維に抗菌防黴力を持つ化合物を塗布又はス
プレーしたり、化合物溶液に繊維を含浸せしめる方法が
知られているが、かかる方法はその効力に持続性がな
く、付着せしめた薬剤が洗濯等によって容易に脱落して
しまうという欠点を有している。また繊維に耐洗濯性を
付与するために薬剤と樹脂を用いて樹脂加工を行う方法
は、繊維風合を損なうという欠点を有している。
然又は合成繊維に抗菌防黴力を持つ化合物を塗布又はス
プレーしたり、化合物溶液に繊維を含浸せしめる方法が
知られているが、かかる方法はその効力に持続性がな
く、付着せしめた薬剤が洗濯等によって容易に脱落して
しまうという欠点を有している。また繊維に耐洗濯性を
付与するために薬剤と樹脂を用いて樹脂加工を行う方法
は、繊維風合を損なうという欠点を有している。
【0010】又、特開昭55−115440号公報には
アクリロニトリルを含む共重合体に銅化合物又は銅や亜
鉛の金属微粉末を添加する方法が、更に特開昭53−1
39895号公報にはアゾール誘導体を添加紡糸する方
法が記載されている。しかしながら金属そのものを利用
する方法は、金属の比重やヤング率が通常の高分子体よ
りも著しく高いため、高分子とのなじみが悪いという欠
点があり、また比較的多量を必要とするため重量が増え
かつコスト高となる。一方、金属の化合物を利用する方
法は、該化合物が高分子へ及ぼす影響が大きくて利用で
きる範囲が著しく限定されるか、そうでない場合でも金
属イオンが高分子に単に含有又は付着されているにすぎ
ないため、使用中に脱落が多く、殺菌効果の持続性に問
題がある。
アクリロニトリルを含む共重合体に銅化合物又は銅や亜
鉛の金属微粉末を添加する方法が、更に特開昭53−1
39895号公報にはアゾール誘導体を添加紡糸する方
法が記載されている。しかしながら金属そのものを利用
する方法は、金属の比重やヤング率が通常の高分子体よ
りも著しく高いため、高分子とのなじみが悪いという欠
点があり、また比較的多量を必要とするため重量が増え
かつコスト高となる。一方、金属の化合物を利用する方
法は、該化合物が高分子へ及ぼす影響が大きくて利用で
きる範囲が著しく限定されるか、そうでない場合でも金
属イオンが高分子に単に含有又は付着されているにすぎ
ないため、使用中に脱落が多く、殺菌効果の持続性に問
題がある。
【0011】そこで、本出願人らは、上記の欠点を改良
する発明として特開昭59−133235号公報にて、
ゼオライト系固体粒子と有機高分子体とから成り、該ゼ
オライト系固体粒子の少なくとも一部に殺菌作用を有す
る金属イオンを保持している事を特徴とするゼオライト
粒子含有高分子体及びその製造方法を提案した。その
後、特開平2−160915号公報にて、アクリル系繊
維についても同様の提案をしている。しかし、殺菌効果
の持続性については問題は無いものの、熱及び光の暴露
に対して不安定であり、繊維の変色については充分なる
改善がされたとは言い難いものであった。
する発明として特開昭59−133235号公報にて、
ゼオライト系固体粒子と有機高分子体とから成り、該ゼ
オライト系固体粒子の少なくとも一部に殺菌作用を有す
る金属イオンを保持している事を特徴とするゼオライト
粒子含有高分子体及びその製造方法を提案した。その
後、特開平2−160915号公報にて、アクリル系繊
維についても同様の提案をしている。しかし、殺菌効果
の持続性については問題は無いものの、熱及び光の暴露
に対して不安定であり、繊維の変色については充分なる
改善がされたとは言い難いものであった。
【0012】又、特開平2−160915号公報にはア
クリロニトリルを主要な構成単位とする共重合体とセル
ローズ誘導体とからなるアクリル系合成繊維において、
セルローズ系誘導体に抗菌性を有する金属イオンを保持
したゼオライト系固体粒子が主に含有している繊維を提
案している。しかしながら抗菌性は充分であるものの、
耐光性については満足出来るものではなかった。
クリロニトリルを主要な構成単位とする共重合体とセル
ローズ誘導体とからなるアクリル系合成繊維において、
セルローズ系誘導体に抗菌性を有する金属イオンを保持
したゼオライト系固体粒子が主に含有している繊維を提
案している。しかしながら抗菌性は充分であるものの、
耐光性については満足出来るものではなかった。
【0013】本発明者らは、上記欠点を改善すべく鋭意
研究の結果、本発明を完成したのである。
研究の結果、本発明を完成したのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐洗
濯性を有しかつ繊維加工条件の範囲が広い抗菌,防黴性
を有し、耐光性に優れ、又優れた吸水性を有しかつ染色
後の色のさえ(発色性)及び繊維物性を有するアクリル
系複合繊維を提供するにある。
濯性を有しかつ繊維加工条件の範囲が広い抗菌,防黴性
を有し、耐光性に優れ、又優れた吸水性を有しかつ染色
後の色のさえ(発色性)及び繊維物性を有するアクリル
系複合繊維を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌吸水性アク
リル系複合繊維は、アクリル系重合体(A1 )70〜9
8.9重量%と、該重合体(A1 )と混和性がありかつ
非相溶性であり相分離状態で存在する重合体(A2 )
1.0〜20.0重量%と、該重合体(A2 )中に主と
して含有される一般式Agx Hy Az M2 (PO4 )3
……(1)(Aはアルカリ金属、MはZr,Ti,又は
Sn、x,y及びzは各々1未満の正数でありかつx+
y+z=1であり、更に(1)全体に占める銀の重量が
1〜7重量%である)で示される平均粒径0.1〜2.
5μmの微粉末(A3 )0.1〜10.0重量%よりな
るA成分が、アクリル系重合体B成分で挟まれており、
かつ上記A成分の一部が繊維軸方向に沿って二箇所以上
繊維表面に露出していることを特徴とする。
リル系複合繊維は、アクリル系重合体(A1 )70〜9
8.9重量%と、該重合体(A1 )と混和性がありかつ
非相溶性であり相分離状態で存在する重合体(A2 )
1.0〜20.0重量%と、該重合体(A2 )中に主と
して含有される一般式Agx Hy Az M2 (PO4 )3
……(1)(Aはアルカリ金属、MはZr,Ti,又は
Sn、x,y及びzは各々1未満の正数でありかつx+
y+z=1であり、更に(1)全体に占める銀の重量が
1〜7重量%である)で示される平均粒径0.1〜2.
5μmの微粉末(A3 )0.1〜10.0重量%よりな
るA成分が、アクリル系重合体B成分で挟まれており、
かつ上記A成分の一部が繊維軸方向に沿って二箇所以上
繊維表面に露出していることを特徴とする。
【0016】本発明のアクリル系複合繊維は言いかえれ
ば染色性、強力良好のアクリル系重合体よりなるB成分
(以下、アクリル系重合体(B)と呼称する)によって
繊維の大部分が覆われており、かつアクリル系重合体
(A1 )と該重合体(A1 )と混和性がありかつ非相溶
性であり相分離状態で存在する重合体(A2 )と一般式
(1)で示される微粉末(A3 )からなるA成分(以
下、抗菌吸水性アクリル系重合体(A)と呼称する)の
一部が二箇所以上繊維軸方向に沿って露出しているもの
である。染色性、強力良好なアクリル系重合体(B)が
繊維表面の大部分を覆うことによって繊維強度が保た
れ、染色性,発色性が良好になるのである。
ば染色性、強力良好のアクリル系重合体よりなるB成分
(以下、アクリル系重合体(B)と呼称する)によって
繊維の大部分が覆われており、かつアクリル系重合体
(A1 )と該重合体(A1 )と混和性がありかつ非相溶
性であり相分離状態で存在する重合体(A2 )と一般式
(1)で示される微粉末(A3 )からなるA成分(以
下、抗菌吸水性アクリル系重合体(A)と呼称する)の
一部が二箇所以上繊維軸方向に沿って露出しているもの
である。染色性、強力良好なアクリル系重合体(B)が
繊維表面の大部分を覆うことによって繊維強度が保た
れ、染色性,発色性が良好になるのである。
【0017】また、抗菌吸水性アクリル系重合体(A)
の一部が二箇所以上繊維軸方向に沿って露出することに
よって露出部分から抗菌性を発揮し、吸水性が充分に行
われるのである。抗菌吸水性アクリル系重合体(A)の
一部露出が二箇所未満であるとアクリル系重合体(B)
によって保護される様になり充分な抗菌性及び吸水性を
示さなくなる。
の一部が二箇所以上繊維軸方向に沿って露出することに
よって露出部分から抗菌性を発揮し、吸水性が充分に行
われるのである。抗菌吸水性アクリル系重合体(A)の
一部露出が二箇所未満であるとアクリル系重合体(B)
によって保護される様になり充分な抗菌性及び吸水性を
示さなくなる。
【0018】抗菌吸水性アクリル系重合体(A)の露出
部分は全表面積に対して5〜40%、好ましくは10〜
30%、さらに好ましくは15〜25%である。抗菌吸
水性アクリル系重合体(A)の露出面積が5%未満であ
ると抗菌吸水性アクリル系重合体(A)の露出部分が少
ないため充分な抗菌性および吸水性を示さず、一方、4
0%を越えると染色時の発色性が悪くなる。
部分は全表面積に対して5〜40%、好ましくは10〜
30%、さらに好ましくは15〜25%である。抗菌吸
水性アクリル系重合体(A)の露出面積が5%未満であ
ると抗菌吸水性アクリル系重合体(A)の露出部分が少
ないため充分な抗菌性および吸水性を示さず、一方、4
0%を越えると染色時の発色性が悪くなる。
【0019】本発明において抗菌吸水性アクリル系重合
体(A)とアクリル系重合体(B)の比率は抗菌吸水性
アクリル系重合体(A)1重量部に対してアクリル系重
合体(B)が、0.3〜4重量部、好ましくは0.5〜
3重量部である。アクリル系重合体(B)が0.3重量
部未満であると、表面被覆が充分でないため繊維物性が
不良であり、染色性,発色性も不良となり、一方、アク
リル系重合体(B)が4重量部を超えると抗菌吸水性ア
クリル系重合体(A)による抗菌性および吸水性が不充
分となる。
体(A)とアクリル系重合体(B)の比率は抗菌吸水性
アクリル系重合体(A)1重量部に対してアクリル系重
合体(B)が、0.3〜4重量部、好ましくは0.5〜
3重量部である。アクリル系重合体(B)が0.3重量
部未満であると、表面被覆が充分でないため繊維物性が
不良であり、染色性,発色性も不良となり、一方、アク
リル系重合体(B)が4重量部を超えると抗菌吸水性ア
クリル系重合体(A)による抗菌性および吸水性が不充
分となる。
【0020】本発明のA成分のA1 成分およびB成分と
して適用されるアクリル系重合体としては、少なくとも
40重量%のアクリロニトリルを構成単位として含有す
るものであり、繊維形成能を有するものが好ましい。即
ち、アクリロニトリルを40重量%以上と他のビニル系
モノマー、例えばアクリル酸,メタクリル酸,或いはこ
れらのアルキルエステル類、酢酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンス
ルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダなどを適宜組合せたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。特
にアクリロニトリル80重量%以上と20重量%以下の
ビニル系モノマー及びスルホン酸基含有モノマーの共重
合体、又はアクリロニトリルを40重量%以上と塩化ビ
ニリデン及びスルホン酸基含有モノマーを20〜60重
量%含有する共重合体が好ましい。
して適用されるアクリル系重合体としては、少なくとも
40重量%のアクリロニトリルを構成単位として含有す
るものであり、繊維形成能を有するものが好ましい。即
ち、アクリロニトリルを40重量%以上と他のビニル系
モノマー、例えばアクリル酸,メタクリル酸,或いはこ
れらのアルキルエステル類、酢酸ビニル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸ソーダ、スチレンス
ルホン酸ソーダ、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ソーダなどを適宜組合せたものを60重
量%以下の割合で共重合せしめたものが挙げられる。特
にアクリロニトリル80重量%以上と20重量%以下の
ビニル系モノマー及びスルホン酸基含有モノマーの共重
合体、又はアクリロニトリルを40重量%以上と塩化ビ
ニリデン及びスルホン酸基含有モノマーを20〜60重
量%含有する共重合体が好ましい。
【0021】本発明で用いる重合体(A2 )は、アクリ
ル系重合体(A1 )と混和性がありかつ非相溶性である
事が必須の条件である。混和性があるとは、重合体同士
又は、重合体溶液同士が凝集又はゲル化する事なく良く
混合出来る性質をいい、又非相溶性とは重合体(A1 )
の溶液と重合体(A2 )の溶液とを混合した時、両者が
互いに溶解せず相分離しているか、又脱溶剤、成形中に
重合体(A1 )と重合体(A2 )が相分離する事、もし
くは重合体(A1 )と重合体(A2 )を混合溶融混練し
たのちも互いに均一ブレンドされず相分離している事を
意味する。相分離状態としては一般に重合体(A2 )が
球状又は回転楕円球状であることが好ましく、更に好ま
しくはより均一な大きさを有する球状を呈することであ
る。重合体(A2 )は2種以上の重合体を使用する事も
可能であるが、この場合も重合体(A1 )と混和性があ
りかつ非相溶性である事が必要である。
ル系重合体(A1 )と混和性がありかつ非相溶性である
事が必須の条件である。混和性があるとは、重合体同士
又は、重合体溶液同士が凝集又はゲル化する事なく良く
混合出来る性質をいい、又非相溶性とは重合体(A1 )
の溶液と重合体(A2 )の溶液とを混合した時、両者が
互いに溶解せず相分離しているか、又脱溶剤、成形中に
重合体(A1 )と重合体(A2 )が相分離する事、もし
くは重合体(A1 )と重合体(A2 )を混合溶融混練し
たのちも互いに均一ブレンドされず相分離している事を
意味する。相分離状態としては一般に重合体(A2 )が
球状又は回転楕円球状であることが好ましく、更に好ま
しくはより均一な大きさを有する球状を呈することであ
る。重合体(A2 )は2種以上の重合体を使用する事も
可能であるが、この場合も重合体(A1 )と混和性があ
りかつ非相溶性である事が必要である。
【0022】重合体(A2 )としては重合体(A1 )と
混和性がありかつ非相溶性であれば特に限定されない
が、アセチルセルローズ,アセチルプロピオニルセルロ
ーズ,アセチルブチルセルローズ等のセルローズ誘導
体、ポリビニルホルマール,ポリビニルブチラール等の
ポリビニルアセタール、シアノエチル化ポリビニルアル
コール等のポリビニルアルコール系誘導体、ポリ酢酸ビ
ニル,酢酸ビニル−エチレン共重合体等の酢酸ビニル系
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニル系重合
体、ポリスチレン,アクリロニトリル−スチレン共重合
体,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等のスチレン系重合体、ポリメタクリル酸メチル,メタ
クリル酸メチルを主成分とする共重合体等であり、特に
セルローズ誘導体又はポリビニルアルコール系誘導体が
好ましい。
混和性がありかつ非相溶性であれば特に限定されない
が、アセチルセルローズ,アセチルプロピオニルセルロ
ーズ,アセチルブチルセルローズ等のセルローズ誘導
体、ポリビニルホルマール,ポリビニルブチラール等の
ポリビニルアセタール、シアノエチル化ポリビニルアル
コール等のポリビニルアルコール系誘導体、ポリ酢酸ビ
ニル,酢酸ビニル−エチレン共重合体等の酢酸ビニル系
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニル系重合
体、ポリスチレン,アクリロニトリル−スチレン共重合
体,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
等のスチレン系重合体、ポリメタクリル酸メチル,メタ
クリル酸メチルを主成分とする共重合体等であり、特に
セルローズ誘導体又はポリビニルアルコール系誘導体が
好ましい。
【0023】本発明において重合体(A2 )は抗菌吸水
性アクリル系重合体(A)全体中に1.0〜20.0重
量%、好ましくは2.0〜15.0重量%含有せしめ
る。重合体(A2 )の量が1.0重量%未満では一般式
(1)で示される微粉末(A3)を含有した良好なる相
分離状態が得られず、又重合体(A2 )による空孔が発
生しないため吸水性が得られず、一方20重量%を越え
ると繊維性能が低下するとともに、工業的容易に安価に
製造する事が困難となる。
性アクリル系重合体(A)全体中に1.0〜20.0重
量%、好ましくは2.0〜15.0重量%含有せしめ
る。重合体(A2 )の量が1.0重量%未満では一般式
(1)で示される微粉末(A3)を含有した良好なる相
分離状態が得られず、又重合体(A2 )による空孔が発
生しないため吸水性が得られず、一方20重量%を越え
ると繊維性能が低下するとともに、工業的容易に安価に
製造する事が困難となる。
【0024】本発明で用いる一般式(1)で示される微
粉末(A3 )とは特開平3−83905号公報記載の銀
イオン含有リン酸塩を有効成分とする抗菌剤、例えば商
品名ノバロン(東亜合成化学(株)製)である。かかる
微粉末抗菌剤は各構成イオンが3次元網目を作ってお
り、化学的、物理的に非常に安定で800℃の加熱後で
あっても構造及び組成が全く変化せず、又紫外線の照射
による変色にも比較的強いものである。
粉末(A3 )とは特開平3−83905号公報記載の銀
イオン含有リン酸塩を有効成分とする抗菌剤、例えば商
品名ノバロン(東亜合成化学(株)製)である。かかる
微粉末抗菌剤は各構成イオンが3次元網目を作ってお
り、化学的、物理的に非常に安定で800℃の加熱後で
あっても構造及び組成が全く変化せず、又紫外線の照射
による変色にも比較的強いものである。
【0025】本発明で用いる微粉末(A3 )の平均粒径
は粒度分布にもよるが0.1〜2.5μm、好ましくは
0.2〜1.0μm、より好ましくは0.3〜0.8μ
mである。微粉末の平均粒径が0.1μm未満では凝集
が起こりやすく、分散装置、分散剤を用いても均一分散
が困難となり、又2.5μmを超えると均一分散状態が
得られても本発明の用途としては繊維性能を考慮すると
好ましくない。更に10μm以上の凝集分子が存在する
と、紡糸濾過圧が短時間で上昇したり糸切れが多発する
ため操業上好ましくない。
は粒度分布にもよるが0.1〜2.5μm、好ましくは
0.2〜1.0μm、より好ましくは0.3〜0.8μ
mである。微粉末の平均粒径が0.1μm未満では凝集
が起こりやすく、分散装置、分散剤を用いても均一分散
が困難となり、又2.5μmを超えると均一分散状態が
得られても本発明の用途としては繊維性能を考慮すると
好ましくない。更に10μm以上の凝集分子が存在する
と、紡糸濾過圧が短時間で上昇したり糸切れが多発する
ため操業上好ましくない。
【0026】本発明において微粉末(A3 )中の銀量は
1〜7重量%、好ましくは2〜5重量%である。微粉末
(A3 )中の銀量が1重量%未満であると添加した繊維
の抗菌性が不充分であり、かつ繊維に多量に添加しなけ
ればならないので、紡糸操業性が悪くなるとともに、繊
維物性,紡績性,染色性も低下する。微粉末(A3 )中
の銀量が7重量%を越えると空気酸化による変色が目立
つとともに耐光性も悪くなる。
1〜7重量%、好ましくは2〜5重量%である。微粉末
(A3 )中の銀量が1重量%未満であると添加した繊維
の抗菌性が不充分であり、かつ繊維に多量に添加しなけ
ればならないので、紡糸操業性が悪くなるとともに、繊
維物性,紡績性,染色性も低下する。微粉末(A3 )中
の銀量が7重量%を越えると空気酸化による変色が目立
つとともに耐光性も悪くなる。
【0027】微粉末(A3 )の添加量は抗菌吸水性アク
リル系重合体(A)全体中に0.1〜10重量%、好ま
しくは0.3〜5重量%含有せしめる。微粉末(A3 )
の含有量が0.1重量%未満では繊維に充分な抗菌,防
黴効果を付与出来ず、又10重量%を超えると繊維性能
が低下すると共に紡糸における可紡性及び紡績性が低下
する。
リル系重合体(A)全体中に0.1〜10重量%、好ま
しくは0.3〜5重量%含有せしめる。微粉末(A3 )
の含有量が0.1重量%未満では繊維に充分な抗菌,防
黴効果を付与出来ず、又10重量%を超えると繊維性能
が低下すると共に紡糸における可紡性及び紡績性が低下
する。
【0028】微粉末(A3 )中の銀量は1〜7重量%で
あり、微粉末(A3 )の添加量は抗菌吸水性アクリル系
重合体(A)全体中に0.1〜10重量%含有せしめる
のであるが、繊維中の銀含有量としては銀として30〜
5000ppm、好ましくは90〜2500ppmであ
る。銀の含有量が30ppm未満では繊維に充分な抗菌
性を付与出来ず、一方5000ppmを超えると繊維の
変色が目立つとともに耐光性も低下する。
あり、微粉末(A3 )の添加量は抗菌吸水性アクリル系
重合体(A)全体中に0.1〜10重量%含有せしめる
のであるが、繊維中の銀含有量としては銀として30〜
5000ppm、好ましくは90〜2500ppmであ
る。銀の含有量が30ppm未満では繊維に充分な抗菌
性を付与出来ず、一方5000ppmを超えると繊維の
変色が目立つとともに耐光性も低下する。
【0029】本発明の繊維は相分離した重合体(A2 )
の中に微粉末(A3 )を局在化させることが必須であ
る。重合体(A2 )の中に微粉末(A3 )が局在化して
いると抗菌効果は著しく向上する。その理由は定かでな
いが、相分離した重合体(A2)に局在化した微粉末
(A3 )の金属イオンが存在する水を通じ繊維表面に常
に移動することによって効果が発揮されること、一方ア
クリル繊維中に均一に微粉末(A3 )が存在してもアク
リル繊維中にとじ込められてイオンが表面に移動する割
合が少ないからと考えられる。更に相分離した重合体
(A2 )により形成されたマクロボイドによって菌がア
クリル繊維中に入り込み、金属イオンとの接触面積が増
えることで抗菌性が向上するからとも考えられる。
の中に微粉末(A3 )を局在化させることが必須であ
る。重合体(A2 )の中に微粉末(A3 )が局在化して
いると抗菌効果は著しく向上する。その理由は定かでな
いが、相分離した重合体(A2)に局在化した微粉末
(A3 )の金属イオンが存在する水を通じ繊維表面に常
に移動することによって効果が発揮されること、一方ア
クリル繊維中に均一に微粉末(A3 )が存在してもアク
リル繊維中にとじ込められてイオンが表面に移動する割
合が少ないからと考えられる。更に相分離した重合体
(A2 )により形成されたマクロボイドによって菌がア
クリル繊維中に入り込み、金属イオンとの接触面積が増
えることで抗菌性が向上するからとも考えられる。
【0030】本発明の方法において使用する溶剤はジメ
チルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジメチルス
ルホキシド,アセトン等の有機溶剤が挙げられる。
チルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジメチルス
ルホキシド,アセトン等の有機溶剤が挙げられる。
【0031】本発明において重合体(A2 )の有機溶剤
濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%で
ある。この濃度が5重量%未満では、紡糸原液濃度が下
がり可紡性が低下するとともに、繊維物性が低下する。
又40重量%を越えると粘度の上昇により微粉末
(A3 )の均一分散が困難になるばかりでなく、可紡性
が低下し、工業的容易に製造する事が困難となる。
濃度は5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%で
ある。この濃度が5重量%未満では、紡糸原液濃度が下
がり可紡性が低下するとともに、繊維物性が低下する。
又40重量%を越えると粘度の上昇により微粉末
(A3 )の均一分散が困難になるばかりでなく、可紡性
が低下し、工業的容易に製造する事が困難となる。
【0032】紡糸は例えば図1の構造の複合紡糸口金を
用いる他は通常のアクリル系合成繊維と同様な条件で行
えば良く、数段の浴槽を通し、順次延伸,水洗,乾燥後
処理を行う。
用いる他は通常のアクリル系合成繊維と同様な条件で行
えば良く、数段の浴槽を通し、順次延伸,水洗,乾燥後
処理を行う。
【0033】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味す
る。 実施例1〜4,比較例1〜3 アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(M
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8から
なるアクリル系重合体のジメチルホルムアミド(DM
F)溶液を準備した。そしてアクリル系重合体に対して
ノバロン(商品名,東亜合成(株)製,平均粒径0.5
μm,微粉末抗菌剤中の銀量3.0重量%)をセルロー
ズ誘導体DMF溶液中にホモミキサーで均一分散後、表
1記載の添加量で上記アクリル系重合体に添加し、全体
をDMFに23重量%で溶解するようにし、ホモミキサ
ーで充分攪拌し、紡糸原液(イ)を作成した。一方、A
N/MA/SAM=91.2/8.0/0.8からなる
アクリル系重合体をDMFに23重量%で溶解して紡糸
原液(ロ)を作成した。
する。実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味す
る。 実施例1〜4,比較例1〜3 アクリロニトリル(AN)/メチルアクリレート(M
A)/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ソーダ(SAM)=91.2/8.0/0.8から
なるアクリル系重合体のジメチルホルムアミド(DM
F)溶液を準備した。そしてアクリル系重合体に対して
ノバロン(商品名,東亜合成(株)製,平均粒径0.5
μm,微粉末抗菌剤中の銀量3.0重量%)をセルロー
ズ誘導体DMF溶液中にホモミキサーで均一分散後、表
1記載の添加量で上記アクリル系重合体に添加し、全体
をDMFに23重量%で溶解するようにし、ホモミキサ
ーで充分攪拌し、紡糸原液(イ)を作成した。一方、A
N/MA/SAM=91.2/8.0/0.8からなる
アクリル系重合体をDMFに23重量%で溶解して紡糸
原液(ロ)を作成した。
【0034】上記(イ),(ロ)2種の紡糸原液を図1
の複合紡糸口金にて20℃,60%DMF水溶液中に紡
出し、脱溶媒をさせながら延伸、水洗した後、油剤を付
与して乾燥緻密化を行った。この繊維にクリンプを付与
後、湿熱120℃にて湿熱処理を行い、実施例1〜4及
び比較例1〜3の製品を得た。
の複合紡糸口金にて20℃,60%DMF水溶液中に紡
出し、脱溶媒をさせながら延伸、水洗した後、油剤を付
与して乾燥緻密化を行った。この繊維にクリンプを付与
後、湿熱120℃にて湿熱処理を行い、実施例1〜4及
び比較例1〜3の製品を得た。
【0035】比較例4〜5 実施例1に使用した紡糸原液(イ),(ロ)を表1記載
の比で通常のサイドバイサイド型の複合紡糸口金を用い
た他は実施例1と同様の処理を行い比較例4〜5の製品
を得た。
の比で通常のサイドバイサイド型の複合紡糸口金を用い
た他は実施例1と同様の処理を行い比較例4〜5の製品
を得た。
【0036】比較例6 実施例1の抗菌剤ノバロンのかわりにAg−Cu型ゼオ
ライト(バクテキラー:商品名,鐘紡(株)製)を添加
した他は実施例1と同様の処理を行い比較例6の製品を
得た。
ライト(バクテキラー:商品名,鐘紡(株)製)を添加
した他は実施例1と同様の処理を行い比較例6の製品を
得た。
【0037】実施例1〜4及び比較例1〜6の組成,断
面図,A成分の露出面積を表1に、強伸度,吸水性,発
色性,耐光性及び抗菌性を表2に示す。
面図,A成分の露出面積を表1に、強伸度,吸水性,発
色性,耐光性及び抗菌性を表2に示す。
【0038】尚、繊維中のAgイオンは蛍光X線により
含有量を定量した。又、セルローズ誘導体中の抗菌剤の
含有量は、ゲル膨潤状態の繊維を5時間アセトン抽出
し、処理前後の灰分測定により行った。
含有量を定量した。又、セルローズ誘導体中の抗菌剤の
含有量は、ゲル膨潤状態の繊維を5時間アセトン抽出
し、処理前後の灰分測定により行った。
【0039】A成分の露出面積比は、紡糸原液(ロ)に
黒顔料2重量%添加し、実施例,比較例と同一条件で紡
糸した10本の繊維の断面写真をとり、これを拡大し、
周囲の長さをはかり平均化することにより測定した。
黒顔料2重量%添加し、実施例,比較例と同一条件で紡
糸した10本の繊維の断面写真をとり、これを拡大し、
周囲の長さをはかり平均化することにより測定した。
【0040】強度及び伸度はJIS L−1015によ
り測定した。又、実施例中の吸水率は、綿0.5gを純
水に5分浸漬後、遠心分離機を用いて2分間処理し、繊
維間の水分を除去し、重量(W0 )を測定し、さらにこ
の綿を乾燥し、絶乾重量(W1 )を測定し、下記式で吸
水率を計算することにより算出した。そして吸水率20
〜35%を「○」,10〜20%を「△」,10%以下
を「×」として評価した。 吸水率(%)=(W0 −W1 )/W1 ×100
り測定した。又、実施例中の吸水率は、綿0.5gを純
水に5分浸漬後、遠心分離機を用いて2分間処理し、繊
維間の水分を除去し、重量(W0 )を測定し、さらにこ
の綿を乾燥し、絶乾重量(W1 )を測定し、下記式で吸
水率を計算することにより算出した。そして吸水率20
〜35%を「○」,10〜20%を「△」,10%以下
を「×」として評価した。 吸水率(%)=(W0 −W1 )/W1 ×100
【0041】染色による発色性の判定は得られた繊維を
カットし、次いで紡績した後丸編みを作成し、カチオン
染料で濃色に染色した時の状態を10人の専門検査員の
視覚テストにより「○」,「△」,「×」の三段階で評
価した。又、耐光性の判定は、編地をカーボンアークフ
ェードメーターで63℃×50時間照射した時の変色具
合をグレースケールで評価した。
カットし、次いで紡績した後丸編みを作成し、カチオン
染料で濃色に染色した時の状態を10人の専門検査員の
視覚テストにより「○」,「△」,「×」の三段階で評
価した。又、耐光性の判定は、編地をカーボンアークフ
ェードメーターで63℃×50時間照射した時の変色具
合をグレースケールで評価した。
【0042】抗菌性は1.5gの編物に黄色ブドウ球菌
又は肺炎捍菌の緩衝液を注加し、次いで密閉容器中15
0回/分で1時間振盪した後の生菌数を計測し、注加懸
濁液の菌数に対する減少率を求める事により評価した。
又は肺炎捍菌の緩衝液を注加し、次いで密閉容器中15
0回/分で1時間振盪した後の生菌数を計測し、注加懸
濁液の菌数に対する減少率を求める事により評価した。
【0043】表1から明らかなように、実施例品は比較
例品に比べて優れた強伸度,吸水性,発色性,耐光性及
び抗菌性を示すことがわかる。
例品に比べて優れた強伸度,吸水性,発色性,耐光性及
び抗菌性を示すことがわかる。
【0044】又、実施例3で得られた繊維を丸編にし
て、家庭洗濯(市販小型電気洗濯機使用,中性洗剤1g
/ l,浴比1:100,温度×時間;40℃×5分間,
水洗10分間,乾燥80℃×1時間)5,10,20回
後の抗菌テストを行った所、20回の洗濯後でも良好な
抗菌効果を示した。
て、家庭洗濯(市販小型電気洗濯機使用,中性洗剤1g
/ l,浴比1:100,温度×時間;40℃×5分間,
水洗10分間,乾燥80℃×1時間)5,10,20回
後の抗菌テストを行った所、20回の洗濯後でも良好な
抗菌効果を示した。
【0045】
【発明の効果】本発明の抗菌吸水性アクリル系複合繊維
は優れた抗菌性,耐光性,吸水性,発色性及び繊維物性
を持つものであり、その用途としては、内外衣としての
一般衣料はもちろん、スポーツウェア,靴下,ふとん
綿,毛布,カーテン等の寝装,インテリア分野などに最
適である。又綿代替品として木綿が使用されていた分野
にも十分使用できるため産業上極めて有意義なものであ
る。
は優れた抗菌性,耐光性,吸水性,発色性及び繊維物性
を持つものであり、その用途としては、内外衣としての
一般衣料はもちろん、スポーツウェア,靴下,ふとん
綿,毛布,カーテン等の寝装,インテリア分野などに最
適である。又綿代替品として木綿が使用されていた分野
にも十分使用できるため産業上極めて有意義なものであ
る。
【図1】複合紡糸口金の一実施例である。
【図2】比較例1,2の繊維の断面図である。
【図3】実施例1,3及び比較例6の繊維の断面図であ
る。
る。
【図4】実施例2,4の繊維の断面図である。
【図5】比較例3の繊維の断面図である。
【図6】比較例4の繊維の断面図である。
【図7】比較例5の繊維の断面図である。
イ 抗菌吸水性アクリル系重合体を含む紡糸原液 ロ アクリル系重合体を含む紡糸原液 1 分配板 2 分配板 3 スペーサー厚の空間 4 ノズル
【表1】
【表2】
Claims (1)
- 【請求項1】 アクリル系重合体(A1 )70〜98.
9重量%と、該重合体(A1 )と混和性がありかつ非相
溶性であり相分離状態で存在する重合体(A2 )1.0
〜20.0重量%と、該重合体(A2 )中に主として含
有される一般式Agx Hy Az M2 (PO4 )3 ……
(1)(Aはアルカリ金属、MはZr,Ti,又はS
n、x,y及びzは各々1未満の正数でありかつx+y
+z=1であり、更に(1)全体に占める銀の重量が1
〜7重量%である)で示される平均粒径0.1〜2.5
μmの微粉末(A3 )0.1〜10.0重量%よりなる
A成分が、アクリル系重合体B成分で挟まれており、か
つ上記A成分の一部が繊維軸方向に沿って二箇所以上繊
維表面に露出していることを特徴とする抗菌吸水性アク
リル系合成繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15157792A JPH05321030A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 抗菌吸水性アクリル系複合繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15157792A JPH05321030A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 抗菌吸水性アクリル系複合繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05321030A true JPH05321030A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15521564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15157792A Pending JPH05321030A (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 抗菌吸水性アクリル系複合繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05321030A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11158728A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Unitika Ltd | 抗菌性を有する吸放湿性複合繊維 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP15157792A patent/JPH05321030A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11158728A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Unitika Ltd | 抗菌性を有する吸放湿性複合繊維 |
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