JPH05322019A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
- Publication number
- JPH05322019A JPH05322019A JP15295992A JP15295992A JPH05322019A JP H05322019 A JPH05322019 A JP H05322019A JP 15295992 A JP15295992 A JP 15295992A JP 15295992 A JP15295992 A JP 15295992A JP H05322019 A JPH05322019 A JP H05322019A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- oil
- port
- friction engagement
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 残油量の減少に伴う圧油の供給の遅れを防止
する。 【構成】 油圧室1からの圧油の排出を促進する排油機
構2を備えた摩擦係合装置3を有する自動変速機Aの油
圧制御装置において、前記摩擦係合装置3の係合前の該
摩擦係合装置3に残留している油量を求める残油量判定
手段4と、残留油量に応じて前記摩擦係合装置3に対す
る圧油の供給速度を変える供給速度調整手段5とを具備
している。したがって残油量が少ない場合であっても、
圧油の供給の遅れず生じないため、変速ショックや変速
応答の遅れを防止できる。
する。 【構成】 油圧室1からの圧油の排出を促進する排油機
構2を備えた摩擦係合装置3を有する自動変速機Aの油
圧制御装置において、前記摩擦係合装置3の係合前の該
摩擦係合装置3に残留している油量を求める残油量判定
手段4と、残留油量に応じて前記摩擦係合装置3に対す
る圧油の供給速度を変える供給速度調整手段5とを具備
している。したがって残油量が少ない場合であっても、
圧油の供給の遅れず生じないため、変速ショックや変速
応答の遅れを防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の自動変速機に
おいてに所定の変速段を設定するために摩擦係合装置の
係合および解放を制御する油圧制御装置に関するもので
ある。
おいてに所定の変速段を設定するために摩擦係合装置の
係合および解放を制御する油圧制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両用の自動変速機は、クラッチやブレ
ーキなどの摩擦係合装置を適宜に係合もしくは解放させ
ることにより、所定の変速段に設定するよう構成されて
いることは周知のとおりである。したがってこの種の自
動変速機では、摩擦係合装置の係合・解放の状態が切り
替わって変速が実行されるのであるから、その係合状態
もしくは解放状態への切り換えが急激に行われれば、出
力軸トルクが急激に変化して変速ショックが生じる。ま
た反対に摩擦係合装置の係合もしくは解放の速度が過度
に緩慢であれば、摩擦係合装置に過剰な滑りが生じてそ
の耐久性が低下したり、あるいは所謂ダブルロック状態
が生じて変速ショックが大きくなる場合がある。
ーキなどの摩擦係合装置を適宜に係合もしくは解放させ
ることにより、所定の変速段に設定するよう構成されて
いることは周知のとおりである。したがってこの種の自
動変速機では、摩擦係合装置の係合・解放の状態が切り
替わって変速が実行されるのであるから、その係合状態
もしくは解放状態への切り換えが急激に行われれば、出
力軸トルクが急激に変化して変速ショックが生じる。ま
た反対に摩擦係合装置の係合もしくは解放の速度が過度
に緩慢であれば、摩擦係合装置に過剰な滑りが生じてそ
の耐久性が低下したり、あるいは所謂ダブルロック状態
が生じて変速ショックが大きくなる場合がある。
【0003】そこで例えば特開平3−204467号公
報に記載された発明では、所定の摩擦係合装置に対して
圧油を供給する油路にオリフィスを設けるとともに、こ
のオリフィスを迂回して前記摩擦係合装置に圧油を供給
するバイパス油路を設け、さらにそのバイパス油路を開
閉する開閉手段を設けており、開閉手段を閉じた場合に
はオリフィスを設けた油路のみから圧油が供給されるの
でその速度が遅くなり、また開閉手段を開いた場合には
両方の油路から圧油が供給されてその速度が速くなるか
ら、出力軸トルクに応じてその開閉手段を制御すること
により、変速ショックを防止している。
報に記載された発明では、所定の摩擦係合装置に対して
圧油を供給する油路にオリフィスを設けるとともに、こ
のオリフィスを迂回して前記摩擦係合装置に圧油を供給
するバイパス油路を設け、さらにそのバイパス油路を開
閉する開閉手段を設けており、開閉手段を閉じた場合に
はオリフィスを設けた油路のみから圧油が供給されるの
でその速度が遅くなり、また開閉手段を開いた場合には
両方の油路から圧油が供給されてその速度が速くなるか
ら、出力軸トルクに応じてその開閉手段を制御すること
により、変速ショックを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の発明に
おけるように、摩擦係合装置に対する圧油供給速度を変
えれば、そのトルク容量の増大の仕方が変わるから、そ
の圧油の供給速度が出力軸トルクの変化に対応していれ
ば、変速ショックを低減できる場合がある。しかしなが
らチェックボールやブリードオリフィスあるいはリーフ
バルブなどの排油機構を備えているクラッチなどの摩擦
係合装置では、その油圧室に侵入した空気の量すなわち
圧油の残留量がその摩擦係合装置のトルク容量の変化に
大きく影響するのであり、そのため上記従来の発明で
は、この種の排油機構を備えた摩擦係合装置に対する圧
油の供給速度を適正に制御することができない場合があ
る。
おけるように、摩擦係合装置に対する圧油供給速度を変
えれば、そのトルク容量の増大の仕方が変わるから、そ
の圧油の供給速度が出力軸トルクの変化に対応していれ
ば、変速ショックを低減できる場合がある。しかしなが
らチェックボールやブリードオリフィスあるいはリーフ
バルブなどの排油機構を備えているクラッチなどの摩擦
係合装置では、その油圧室に侵入した空気の量すなわち
圧油の残留量がその摩擦係合装置のトルク容量の変化に
大きく影響するのであり、そのため上記従来の発明で
は、この種の排油機構を備えた摩擦係合装置に対する圧
油の供給速度を適正に制御することができない場合があ
る。
【0005】その一例について説明すると、例えば二つ
の摩擦係合装置を同時に解放状態から係合状態に切り換
えて所定の変速段を設定する場合、それぞれの摩擦係合
装置の油圧室に残留している圧油の量が大きく相違して
いれば、いずれか一方の摩擦係合装置のトルク容量が先
に増大して、目的とする変速段以外の変速段に設定され
たり、あるいは変速ショックが生じたりする。
の摩擦係合装置を同時に解放状態から係合状態に切り換
えて所定の変速段を設定する場合、それぞれの摩擦係合
装置の油圧室に残留している圧油の量が大きく相違して
いれば、いずれか一方の摩擦係合装置のトルク容量が先
に増大して、目的とする変速段以外の変速段に設定され
たり、あるいは変速ショックが生じたりする。
【0006】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、摩擦係合装置に残留する圧油の量に応じてその摩
擦係合装置に対する圧油の供給速度を制御することによ
り摩擦係合装置のトルク容量の変化を適正に制御するこ
とのできる油圧制御装置を提供することを目的とするも
のである。
ので、摩擦係合装置に残留する圧油の量に応じてその摩
擦係合装置に対する圧油の供給速度を制御することによ
り摩擦係合装置のトルク容量の変化を適正に制御するこ
とのできる油圧制御装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明は、図1に示すように
構成されている。すなわち請求項1の発明は、油圧室1
からの圧油の排出を促進する排油機構2を備えた摩擦係
合装置3を有する自動変速機Aの油圧制御装置におい
て、前記摩擦係合装置3の係合前の該摩擦係合装置3に
残留している油量を求める残油量判定手段4と、残留油
量に応じて前記摩擦係合装置3に対する圧油の供給速度
を変える供給速度調整手段5とを具備していることを特
徴とするものである。
めに、請求項1に記載された発明は、図1に示すように
構成されている。すなわち請求項1の発明は、油圧室1
からの圧油の排出を促進する排油機構2を備えた摩擦係
合装置3を有する自動変速機Aの油圧制御装置におい
て、前記摩擦係合装置3の係合前の該摩擦係合装置3に
残留している油量を求める残油量判定手段4と、残留油
量に応じて前記摩擦係合装置3に対する圧油の供給速度
を変える供給速度調整手段5とを具備していることを特
徴とするものである。
【0008】また請求項2に記載された発明は、第2速
以上の所定の前進段を、油圧室1からの圧油の排出を促
進する排油機構2を備えた摩擦係合装置3を含む少なく
とも二つの摩擦係合装置3,6を係合させて設定し、か
つ第1速をそれらの摩擦係合装置の3,6うちのいずれ
か一つを係合させて設定し、ニュートラル状態から前進
走行状態にシフトした際に前記所定の前進段に設定した
後に第1速を設定する自動変速機Aの油圧制御装置にお
いて、前記排油機構2を備えた摩擦係合装置3の係合前
の該摩擦係合装置3に残留している油量を求める残油量
判定手段4と、前記所定の前進段を設定するために係合
させる少なくとも二つの摩擦係合装置3,6のいずれか
に対する圧油の供給速度を前記残留油量に応じて変える
供給速度調整手段5とを具備していることを特徴とする
ものである。
以上の所定の前進段を、油圧室1からの圧油の排出を促
進する排油機構2を備えた摩擦係合装置3を含む少なく
とも二つの摩擦係合装置3,6を係合させて設定し、か
つ第1速をそれらの摩擦係合装置の3,6うちのいずれ
か一つを係合させて設定し、ニュートラル状態から前進
走行状態にシフトした際に前記所定の前進段に設定した
後に第1速を設定する自動変速機Aの油圧制御装置にお
いて、前記排油機構2を備えた摩擦係合装置3の係合前
の該摩擦係合装置3に残留している油量を求める残油量
判定手段4と、前記所定の前進段を設定するために係合
させる少なくとも二つの摩擦係合装置3,6のいずれか
に対する圧油の供給速度を前記残留油量に応じて変える
供給速度調整手段5とを具備していることを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載された発明は、排油機構2を備
えた摩擦係合装置3を有する自動変速機Aの油圧制御装
置を対象としており、その摩擦係合装置3が係合する以
前にその摩擦係合装置3に残留している圧油の量が残油
量判定手段4によって求められる。そしてその摩擦係合
装置3を係合させるべく圧油を供給する際には、供給速
度調整手段5が、摩擦係合装置3の残油量に応じて圧油
の供給速度を調整する。したがってその摩擦係合装置3
を係合させる際のそのトルク容量の変化が適正化され
る。
えた摩擦係合装置3を有する自動変速機Aの油圧制御装
置を対象としており、その摩擦係合装置3が係合する以
前にその摩擦係合装置3に残留している圧油の量が残油
量判定手段4によって求められる。そしてその摩擦係合
装置3を係合させるべく圧油を供給する際には、供給速
度調整手段5が、摩擦係合装置3の残油量に応じて圧油
の供給速度を調整する。したがってその摩擦係合装置3
を係合させる際のそのトルク容量の変化が適正化され
る。
【0010】また請求項2に記載された発明で対象とす
る自動変速機では、第2速以上の所定の前進段が、排油
機構2を備えた摩擦係合装置3を含む少なくとも二つ以
上の摩擦係合装置3,6を係合させることによって設定
される。その前進段はニュートラル状態から前進走行状
態にシフトした際に設定され、その場合、摩擦係合装置
3における残油量を残油量判定手段4が判定し、その結
果に基づいてそれら二つの摩擦係合装置3,6のうちの
いずれかに対する圧油の供給速度を、供給速度調整手段
5が調整する。したがってそれら二つの摩擦係合装置
3,6のトルク容量を同調さて増大させることができる
ので、前記所定の前進段を設定する前に第1速が設定さ
れるなどのことを防止して所謂スクォート制御を行うこ
とができる。
る自動変速機では、第2速以上の所定の前進段が、排油
機構2を備えた摩擦係合装置3を含む少なくとも二つ以
上の摩擦係合装置3,6を係合させることによって設定
される。その前進段はニュートラル状態から前進走行状
態にシフトした際に設定され、その場合、摩擦係合装置
3における残油量を残油量判定手段4が判定し、その結
果に基づいてそれら二つの摩擦係合装置3,6のうちの
いずれかに対する圧油の供給速度を、供給速度調整手段
5が調整する。したがってそれら二つの摩擦係合装置
3,6のトルク容量を同調さて増大させることができる
ので、前記所定の前進段を設定する前に第1速が設定さ
れるなどのことを防止して所謂スクォート制御を行うこ
とができる。
【0011】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図3はこの発明の一実施例を模式的に示す図で
あって、電子制御装置(ECU)10によって油圧回路
11のソレノイドバルブを制御することにより、二組の
遊星歯車機構12,13を主体とする歯車列を前進4段
・後進1段に設定するように構成されている。
明する。図3はこの発明の一実施例を模式的に示す図で
あって、電子制御装置(ECU)10によって油圧回路
11のソレノイドバルブを制御することにより、二組の
遊星歯車機構12,13を主体とする歯車列を前進4段
・後進1段に設定するように構成されている。
【0012】その電子制御装置10は、中央演算処理装
置(CPU)および記憶素子(ROM,RAM)ならび
に入出力インターフェース(I/O)を主体とするもの
であり、制御データとして、車速(V)センサ、スロッ
トル開度(θ)センサ、オーバードライブスイッチ(O
/D Sw)、シフトポジションセンサ、ブレーキスイ
ッチ、アイドリングスイッチ(I/D Sw)(それぞ
れ図示せず)などからの信号が入力されている。そして
この電子制御装置10は、入力データに基づいて設定す
べき変速段を判断してその変速段を設定するよう油圧回
路11におけるソレノイドバルブを駆動し、また変速過
渡時の油圧を制御するようになっている。なお、この油
圧回路の具体例については後述する。
置(CPU)および記憶素子(ROM,RAM)ならび
に入出力インターフェース(I/O)を主体とするもの
であり、制御データとして、車速(V)センサ、スロッ
トル開度(θ)センサ、オーバードライブスイッチ(O
/D Sw)、シフトポジションセンサ、ブレーキスイ
ッチ、アイドリングスイッチ(I/D Sw)(それぞ
れ図示せず)などからの信号が入力されている。そして
この電子制御装置10は、入力データに基づいて設定す
べき変速段を判断してその変速段を設定するよう油圧回
路11におけるソレノイドバルブを駆動し、また変速過
渡時の油圧を制御するようになっている。なお、この油
圧回路の具体例については後述する。
【0013】また図3に示す歯車列について説明する
と、互いに同一軸線上に配置された遊星歯車機構12,
13のうち図3の右側の第1遊星歯車機構12のキャリ
ヤ14と第2遊星歯車機構13のリングギヤ15とが連
結され、また第1遊星歯車機構12のリングギヤ16と
第2遊星歯車機構13のキャリヤ17とが連結されてい
る。
と、互いに同一軸線上に配置された遊星歯車機構12,
13のうち図3の右側の第1遊星歯車機構12のキャリ
ヤ14と第2遊星歯車機構13のリングギヤ15とが連
結され、また第1遊星歯車機構12のリングギヤ16と
第2遊星歯車機構13のキャリヤ17とが連結されてい
る。
【0014】これらの遊星歯車機構12,13の中心軸
線に沿って入力軸Isが配置されており、この入力軸I
sと第1遊星歯車機構12におけるサンギヤ18と間に
第1クラッチC1 が設けられ、また入力軸Isと第2遊
星歯車機構13におけるキャリヤ17との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。これらのクラッチC1 ,C
2 のうち、第1クラッチC1 としてはチェックボールな
どの排油機構のないクラッチが採用され、また第2クラ
ッチC2 としては排油機構を備えたクラッチが採用され
ている。さらに入力軸Isと第2遊星歯車機構13のサ
ンギヤ19との間に第3クラッチC3 が設けられてい
る。また一方、第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ
17とサンギヤ19との間に互いに直列に配列された第
4クラッチC4 および第1一方向クラッチF1 が設けら
れている。この第1一方向クラッチF1 は、第4クラッ
チC4 のクラッチドラムの回転方向すなわち第4クラッ
チC4 が係合している状態でのサンギヤ19の回転方向
が、キャリヤ17に対して正回転方向(入力軸Isの回
転方向と同一の回転方向)である場合に係合するように
なっている。この第4クラッチC4 のクラッチドラムと
ハウジングHuとの間には、そのクラッチドラムが逆回
転(入力軸Isとは反対方向の回転)しようとする際に
係合する第2一方向クラッチF2 が設けられている。
線に沿って入力軸Isが配置されており、この入力軸I
sと第1遊星歯車機構12におけるサンギヤ18と間に
第1クラッチC1 が設けられ、また入力軸Isと第2遊
星歯車機構13におけるキャリヤ17との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。これらのクラッチC1 ,C
2 のうち、第1クラッチC1 としてはチェックボールな
どの排油機構のないクラッチが採用され、また第2クラ
ッチC2 としては排油機構を備えたクラッチが採用され
ている。さらに入力軸Isと第2遊星歯車機構13のサ
ンギヤ19との間に第3クラッチC3 が設けられてい
る。また一方、第2遊星歯車機構13におけるキャリヤ
17とサンギヤ19との間に互いに直列に配列された第
4クラッチC4 および第1一方向クラッチF1 が設けら
れている。この第1一方向クラッチF1 は、第4クラッ
チC4 のクラッチドラムの回転方向すなわち第4クラッ
チC4 が係合している状態でのサンギヤ19の回転方向
が、キャリヤ17に対して正回転方向(入力軸Isの回
転方向と同一の回転方向)である場合に係合するように
なっている。この第4クラッチC4 のクラッチドラムと
ハウジングHuとの間には、そのクラッチドラムが逆回
転(入力軸Isとは反対方向の回転)しようとする際に
係合する第2一方向クラッチF2 が設けられている。
【0015】そしてブレーキ手段として、第4クラッチ
C4 のクラッチドラムの外周にバンドブレーキである第
1ブレーキB1 が設けられ、また互いに連結された第1
遊星歯車機構12のリングギヤ16および第2遊星歯車
機構13のキャリヤ17の回転を止める第2ブレーキB
2 がハウジングHuとの間に設けられている。したがっ
て第1ブレーキB1 は、第4クラッチC4 あるいは第1
一方向クラッチF1 を介して、第2遊星歯車機構13に
おけるキャリヤ17の回転とサンギヤ19の回転とを選
択的に止めるようになっている。
C4 のクラッチドラムの外周にバンドブレーキである第
1ブレーキB1 が設けられ、また互いに連結された第1
遊星歯車機構12のリングギヤ16および第2遊星歯車
機構13のキャリヤ17の回転を止める第2ブレーキB
2 がハウジングHuとの間に設けられている。したがっ
て第1ブレーキB1 は、第4クラッチC4 あるいは第1
一方向クラッチF1 を介して、第2遊星歯車機構13に
おけるキャリヤ17の回転とサンギヤ19の回転とを選
択的に止めるようになっている。
【0016】つぎに前記油圧回路11の一例を図4およ
び図5に示す。これらの図では、オイルポンプやオイル
ポンプで発生させた油圧をライン圧PL に調圧する手
段、あるいはロックアップクラッチを制御する手段、ア
キュームレータ背圧を制御する手段は、従来知られてい
るものを使用できるので省略してある。また図4および
図5において○を付した数字は、同一数字で示す部分が
接続されていることを示す。
び図5に示す。これらの図では、オイルポンプやオイル
ポンプで発生させた油圧をライン圧PL に調圧する手
段、あるいはロックアップクラッチを制御する手段、ア
キュームレータ背圧を制御する手段は、従来知られてい
るものを使用できるので省略してある。また図4および
図5において○を付した数字は、同一数字で示す部分が
接続されていることを示す。
【0017】これらの図に示す油圧回路は、各変速段を
設定するために、マニュアルバルブ20、 1-2シフトバ
ルブ30、 2-3シフトバルブ50、 3-4シフトバルブ7
0、B1 コントロールバルブ80ならびに各シフトバル
ブ30,50,70を制御するソレノイドバルブ90,
91,92を備えている。
設定するために、マニュアルバルブ20、 1-2シフトバ
ルブ30、 2-3シフトバルブ50、 3-4シフトバルブ7
0、B1 コントロールバルブ80ならびに各シフトバル
ブ30,50,70を制御するソレノイドバルブ90,
91,92を備えている。
【0018】マニュアルバルブ20は、従来のものと同
様に、手動操作することによってP(パーキング)レン
ジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レン
ジ、D(ドライブ)レンジ、Lレンジを選択するもので
あって、Dレンジを選択した場合には、スプール21が
図示の位置より左側に移動し、ライン圧油路100を接
続してある入力ポート22をDポート23に連通させ、
またLレンジを選択した場合には、スプール21が図の
左端部まで移動して、入力ポート22をDポート23お
よびLポート25に連通させるようになっている。他
方、Rレンジを選択した場合に、スプール21が図示の
位置から右側に移動し、入力ポート22をRポート26
のみに連通させる。なおまた、Nレンジを選択したとき
には、スプール21は図示の位置にあり、入力ポート2
2と他のポートとの連通が阻止され、Pレンジを選択し
たときには、入力ポート22をスプール21によって閉
じるようになっている。
様に、手動操作することによってP(パーキング)レン
ジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レン
ジ、D(ドライブ)レンジ、Lレンジを選択するもので
あって、Dレンジを選択した場合には、スプール21が
図示の位置より左側に移動し、ライン圧油路100を接
続してある入力ポート22をDポート23に連通させ、
またLレンジを選択した場合には、スプール21が図の
左端部まで移動して、入力ポート22をDポート23お
よびLポート25に連通させるようになっている。他
方、Rレンジを選択した場合に、スプール21が図示の
位置から右側に移動し、入力ポート22をRポート26
のみに連通させる。なおまた、Nレンジを選択したとき
には、スプール21は図示の位置にあり、入力ポート2
2と他のポートとの連通が阻止され、Pレンジを選択し
たときには、入力ポート22をスプール21によって閉
じるようになっている。
【0019】1-2シフトバルブ30は、5つのランドが
形成されたスプール31とそのスプール31を一方向
(図の上方向)に押圧するスプリング32とを有してお
り、そのスプリング32を配置した端部とは反対側の端
部に形成した制御ポート33が、油路101を介してマ
ニュアルバルブ20のDポート23に連通されている。
この油路101にはストレーナ102およびオリフィス
103を介して常開タイプの第2ソレノイドバルブ91
が介装されており、この第2ソレノイドバルブ91がO
FFのときには油路101から排圧し、またONのとき
には油路101にライン圧PL を生じさせるようになっ
ている。また 1-2シフトバルブ30における第1Dポー
ト34は、前記ストレーナ102および第2ソレノイド
バルブ91をバイパスする油路104を介してマニュア
ルバルブ20のDポート23に連通されており、スプー
ル31がスプリング32に押されて図の右側に示す位置
にあるときに第1Dポート34に連通されるクラッチポ
ート35には、第4クラッチC4 が接続されている。な
お、この第4クラッチC4 にはアキュームレータ105
が付設されている。
形成されたスプール31とそのスプール31を一方向
(図の上方向)に押圧するスプリング32とを有してお
り、そのスプリング32を配置した端部とは反対側の端
部に形成した制御ポート33が、油路101を介してマ
ニュアルバルブ20のDポート23に連通されている。
この油路101にはストレーナ102およびオリフィス
103を介して常開タイプの第2ソレノイドバルブ91
が介装されており、この第2ソレノイドバルブ91がO
FFのときには油路101から排圧し、またONのとき
には油路101にライン圧PL を生じさせるようになっ
ている。また 1-2シフトバルブ30における第1Dポー
ト34は、前記ストレーナ102および第2ソレノイド
バルブ91をバイパスする油路104を介してマニュア
ルバルブ20のDポート23に連通されており、スプー
ル31がスプリング32に押されて図の右側に示す位置
にあるときに第1Dポート34に連通されるクラッチポ
ート35には、第4クラッチC4 が接続されている。な
お、この第4クラッチC4 にはアキュームレータ105
が付設されている。
【0020】さらに 1-2シフトバルブ30には、図示の
状態での上側からクラッチポート35に選択的に連通さ
れる第2Dポート36、第3Dポート37、ブレーキポ
ート38、ドレンポート39、Rポート40、ブレーキ
ポート41、Lポート42、第4Dポート43、クラッ
チポート44、ホールドポート45が形成されている。
これらのうちブレーキポート41に第2ブレーキB2 が
接続されている。
状態での上側からクラッチポート35に選択的に連通さ
れる第2Dポート36、第3Dポート37、ブレーキポ
ート38、ドレンポート39、Rポート40、ブレーキ
ポート41、Lポート42、第4Dポート43、クラッ
チポート44、ホールドポート45が形成されている。
これらのうちブレーキポート41に第2ブレーキB2 が
接続されている。
【0021】これに対して 2-3シフトバルブ50は、同
一軸線上に連続して配列した2本のスプール51,52
と、これらのスプール51,52を一方向(図の上方
向)に押圧するスプリング53とを有しており、そのス
プリング53を配置してある端部とは反対側の端部に形
成した制御ポート54には、前記ライン圧油路100か
ら分岐しかつストレーナ106およびオリフィス107
ならびに常開タイプの第1ソレノイドバルブ90を介装
した油路108が接続されている。したがってこの第1
ソレノイドバルブ90がOFFのときには制御ポート5
4から排圧され、スプール51,52がスプリング53
に押されて図の左側に示す位置に移動し、また反対に第
1ソレノイドバルブ90がONのときには、制御ポート
54にライン圧PL が作用してスプール51,52が図
の右側に示す位置に押し下げられるようになっている。
一軸線上に連続して配列した2本のスプール51,52
と、これらのスプール51,52を一方向(図の上方
向)に押圧するスプリング53とを有しており、そのス
プリング53を配置してある端部とは反対側の端部に形
成した制御ポート54には、前記ライン圧油路100か
ら分岐しかつストレーナ106およびオリフィス107
ならびに常開タイプの第1ソレノイドバルブ90を介装
した油路108が接続されている。したがってこの第1
ソレノイドバルブ90がOFFのときには制御ポート5
4から排圧され、スプール51,52がスプリング53
に押されて図の左側に示す位置に移動し、また反対に第
1ソレノイドバルブ90がONのときには、制御ポート
54にライン圧PL が作用してスプール51,52が図
の右側に示す位置に押し下げられるようになっている。
【0022】また 2-3シフトバルブ50には、マニュア
ルバルブ20のDポート23に接続した第1ないし第3
のDポート55,56,57が形成されており、それら
のうち第1Dポート55に対して連通および遮断される
クラッチポート58が 1-2シフトバルブ30における第
3Dポート43に接続されている。また第2Dポート5
6とドレンポート59とに選択的に連通されるブレーキ
ポート60が、 1-2シフトバルブ30の第3Dポート3
7に接続されている。さらに第3Dポート57とドレン
ポート61とに選択的に連通されるクラッチポート62
が、 1-2シフトバルブ30における第2Dポート36と
ホールドポート45とに接続されている。また一方、こ
のクラッチポート62は、オリフィス116を介して第
2クラッチC2 に接続されている。なお、符号109は
アキュームレータである。
ルバルブ20のDポート23に接続した第1ないし第3
のDポート55,56,57が形成されており、それら
のうち第1Dポート55に対して連通および遮断される
クラッチポート58が 1-2シフトバルブ30における第
3Dポート43に接続されている。また第2Dポート5
6とドレンポート59とに選択的に連通されるブレーキ
ポート60が、 1-2シフトバルブ30の第3Dポート3
7に接続されている。さらに第3Dポート57とドレン
ポート61とに選択的に連通されるクラッチポート62
が、 1-2シフトバルブ30における第2Dポート36と
ホールドポート45とに接続されている。また一方、こ
のクラッチポート62は、オリフィス116を介して第
2クラッチC2 に接続されている。なお、符号109は
アキュームレータである。
【0023】さらに 2-3シフトバルブ50には、マニュ
アルバルブ20のLポート25に接続されたLポート6
3が形成されていて、このLポート63とドレンポート
64とに選択的に連通されるブレーキポート65は、ロ
ーコーストモジュレータバルブ110を介して 1-2シフ
トバルブ30のLポート42に接続されている。なお、
このローコーストモジュレータバルブ110は、Lレン
ジに切換えた際のシフトショックを軽減するためのもの
であって、従来一般に使用されているものを採用するこ
とができる。そしてまた第3Dポート57と他のドレン
ポート66とに選択的に連通されるクラッチポート67
が設けられている。
アルバルブ20のLポート25に接続されたLポート6
3が形成されていて、このLポート63とドレンポート
64とに選択的に連通されるブレーキポート65は、ロ
ーコーストモジュレータバルブ110を介して 1-2シフ
トバルブ30のLポート42に接続されている。なお、
このローコーストモジュレータバルブ110は、Lレン
ジに切換えた際のシフトショックを軽減するためのもの
であって、従来一般に使用されているものを採用するこ
とができる。そしてまた第3Dポート57と他のドレン
ポート66とに選択的に連通されるクラッチポート67
が設けられている。
【0024】3-4シフトバルブ70は、第1クラッチC1
と第1ブレーキB1 との二つの係合要素に対する油圧
の給排を同時に切換えるためのものであって、3つのラ
ンドを形成したスプール71とそのスプール71を一方
向(図の上方向)に押圧するスプリング72とを有して
いる。そのスプリング72を配置した端部とは反対側の
端部に設けた制御ポート73は、 1-2シフトバルブ30
における制御ポート33に接続されており、したがって
この 3-4シフトバルブ70の制御ポート73に対するラ
イン圧PL の付与およびその排圧を、第2ソレノイドバ
ルブ91によって行うようになっている。
と第1ブレーキB1 との二つの係合要素に対する油圧
の給排を同時に切換えるためのものであって、3つのラ
ンドを形成したスプール71とそのスプール71を一方
向(図の上方向)に押圧するスプリング72とを有して
いる。そのスプリング72を配置した端部とは反対側の
端部に設けた制御ポート73は、 1-2シフトバルブ30
における制御ポート33に接続されており、したがって
この 3-4シフトバルブ70の制御ポート73に対するラ
イン圧PL の付与およびその排圧を、第2ソレノイドバ
ルブ91によって行うようになっている。
【0025】またこの 3-4シフトバルブ70には、 1-2
シフトバルブ30におけるブレーキポート38に接続し
た第1Dポート74が形成されており、この第1Dポー
ト74と、前記油路104を介してマニュアルバルブ2
0のDポート23に接続した第2Dポート75とに選択
的に連通されるブレーキポート76が形成されている。
さらに前述した 2-3シフトバルブ50におけるクラッチ
ポート67に接続された第3Dポート77とホールドポ
ート78とが形成されており、これら第2Dポート75
と第3Dポート77とに選択的に連通されるクラッチポ
ート79に第1クラッチC1 が接続されている。このク
ラッチポート79から第1クラッチC1にはアキューム
レータ111を介して油圧を供給するようになってい
る。
シフトバルブ30におけるブレーキポート38に接続し
た第1Dポート74が形成されており、この第1Dポー
ト74と、前記油路104を介してマニュアルバルブ2
0のDポート23に接続した第2Dポート75とに選択
的に連通されるブレーキポート76が形成されている。
さらに前述した 2-3シフトバルブ50におけるクラッチ
ポート67に接続された第3Dポート77とホールドポ
ート78とが形成されており、これら第2Dポート75
と第3Dポート77とに選択的に連通されるクラッチポ
ート79に第1クラッチC1 が接続されている。このク
ラッチポート79から第1クラッチC1にはアキューム
レータ111を介して油圧を供給するようになってい
る。
【0026】なお、第1クラッチC1 は、前述した 1-2
シフトバルブ30におけるクラッチポート44にも接続
されている。
シフトバルブ30におけるクラッチポート44にも接続
されている。
【0027】3-4シフトバルブ70の下流側すなわち 3-
4シフトバルブ70から第1ブレーキB1 に油圧を供給
する際の下流側に、B1 コントロールバルブ80が配置
されている。このB1 コントロールバルブ80はその名
称が示すように 3-4シフトバルブ70から第1ブレーキ
B1 に対して供給する油圧を制御するためのものであっ
て、3つのランドが形成されたスプール81とこのスプ
ール81を一方向(図の上方向)に押圧するスプリング
82とを有している。このスプリング82を配置してあ
る端部とは反対側の端部の制御ポート83には、前述し
た油路108からストレーナ106の下流側で分岐した
油路112が接続され、この油路112にオリフィス1
13および常開タイプのソレノイドバルブ(仮に第4ソ
レノイドバルブとする)92が介装されている。したが
って第4ソレノイドバルブ92がONのときに、制御ポ
ート83にライン圧PL が作用してスプール81が図の
右側に示すようにスプリング82の弾性力に抗して下が
り、また反対にOFFのときに制御ポート83から排圧
されてスプール81が図の左側に示す位置に押し上げら
れるようになっている。
4シフトバルブ70から第1ブレーキB1 に油圧を供給
する際の下流側に、B1 コントロールバルブ80が配置
されている。このB1 コントロールバルブ80はその名
称が示すように 3-4シフトバルブ70から第1ブレーキ
B1 に対して供給する油圧を制御するためのものであっ
て、3つのランドが形成されたスプール81とこのスプ
ール81を一方向(図の上方向)に押圧するスプリング
82とを有している。このスプリング82を配置してあ
る端部とは反対側の端部の制御ポート83には、前述し
た油路108からストレーナ106の下流側で分岐した
油路112が接続され、この油路112にオリフィス1
13および常開タイプのソレノイドバルブ(仮に第4ソ
レノイドバルブとする)92が介装されている。したが
って第4ソレノイドバルブ92がONのときに、制御ポ
ート83にライン圧PL が作用してスプール81が図の
右側に示すようにスプリング82の弾性力に抗して下が
り、また反対にOFFのときに制御ポート83から排圧
されてスプール81が図の左側に示す位置に押し上げら
れるようになっている。
【0028】このB1 コントロールバルブ80には、 3
-4シフトバルブ70のブレーキポート76に接続された
第1Dポート84が形成されており、この第1Dポート
84とドレンポート85とに選択的に連通されるブレー
キポート86に第1ブレーキB1 が接続されている。な
お、この第1ブレーキB1 にアキュームレータ114が
付設されている。またB1 コントロールバルブ80に
は、前述した 2-3シフトバルブ50におけるクラッチポ
ート62に接続した第2Dポート87が形成されてお
り、この第2Dポート87に対して連通および遮断され
るクラッチポート88に第2クラッチC2 がオリフィス
を介さずに直接接続されている。
-4シフトバルブ70のブレーキポート76に接続された
第1Dポート84が形成されており、この第1Dポート
84とドレンポート85とに選択的に連通されるブレー
キポート86に第1ブレーキB1 が接続されている。な
お、この第1ブレーキB1 にアキュームレータ114が
付設されている。またB1 コントロールバルブ80に
は、前述した 2-3シフトバルブ50におけるクラッチポ
ート62に接続した第2Dポート87が形成されてお
り、この第2Dポート87に対して連通および遮断され
るクラッチポート88に第2クラッチC2 がオリフィス
を介さずに直接接続されている。
【0029】なお、マニュアルバルブ20によってRレ
ンジを選択した場合に後進段が設定されるようにするた
め、そのRポート26は第3クラッチC3 と 1-2シフト
バルブ30のRポート40とに接続されている。この第
3クラッチC3 にはアキュームレータ115が付設され
ている。
ンジを選択した場合に後進段が設定されるようにするた
め、そのRポート26は第3クラッチC3 と 1-2シフト
バルブ30のRポート40とに接続されている。この第
3クラッチC3 にはアキュームレータ115が付設され
ている。
【0030】上述した自動変速機では、各クラッチおよ
びブレーキなどの摩擦係合装置を、図6に示すように係
合させることによって、前進4段・後進1段の各変速段
が設定される。なお、図6で○印は係合、◎印はエンジ
ンブレーキ時に係合、△印は第2クラッチC2 が係合し
ていることを条件として解放させてもよいこと、空欄は
解放の状態をそれぞれ示す。
びブレーキなどの摩擦係合装置を、図6に示すように係
合させることによって、前進4段・後進1段の各変速段
が設定される。なお、図6で○印は係合、◎印はエンジ
ンブレーキ時に係合、△印は第2クラッチC2 が係合し
ていることを条件として解放させてもよいこと、空欄は
解放の状態をそれぞれ示す。
【0031】上述した自動変速機では、ニュートラル状
態が前進走行状態にシフトした場合、すなわちマニュア
ルバルブ20をNレンジ位置からDレンジ位置に切り換
えた場合に、一旦、第3速に設定した後に第1速に設定
する所謂スクォート制御を行う。その制御は図6の作動
表から知られるように、第1クラッチC1 および第2ク
ラッチC2 をほぼ同時に係合させた後に第2クラッチC
2 を解放させることにより行うが、前述したように第2
クラッチC2 としてチェックボールなどの排油機構を備
えたクラッチが採用されているので、その油圧室に残留
する圧油の量が第1クラッチC1 における残油量と大き
く異なれば、後述するような不都合が生じるので、上記
の装置では、第2クラッチC2 に対する圧油の供給速度
を以下に述べるように制御する。
態が前進走行状態にシフトした場合、すなわちマニュア
ルバルブ20をNレンジ位置からDレンジ位置に切り換
えた場合に、一旦、第3速に設定した後に第1速に設定
する所謂スクォート制御を行う。その制御は図6の作動
表から知られるように、第1クラッチC1 および第2ク
ラッチC2 をほぼ同時に係合させた後に第2クラッチC
2 を解放させることにより行うが、前述したように第2
クラッチC2 としてチェックボールなどの排油機構を備
えたクラッチが採用されているので、その油圧室に残留
する圧油の量が第1クラッチC1 における残油量と大き
く異なれば、後述するような不都合が生じるので、上記
の装置では、第2クラッチC2 に対する圧油の供給速度
を以下に述べるように制御する。
【0032】まず第2クラッチC2 の残油量を図7およ
び図8に示すフローチャートに従って求める。図7に示
すフローチャートにおいて、ステップ1では第2クラッ
チC2 が係合状態から解放状態に切り換えられたか否か
を判断し、解放状態に切り換えられた場合にはステップ
2でフラグFL を“1”にセットした後、ステップ3で
残油量Qとして最大値QMAX を採用する。つぎにステッ
プ4で第2クラッチC2 が係合状態に切り換えられたか
否かを判断し、係合させられる場合すなわち判断結果が
“イエス”の場合にはステップ5に進んでフラグFL を
ゼロリセットする。したがってフラグFL は第2クラッ
チC2 が係合状態から解放状態に切り換えられたことに
より、その残油量の算定が必要なことを示すことにな
る。
び図8に示すフローチャートに従って求める。図7に示
すフローチャートにおいて、ステップ1では第2クラッ
チC2 が係合状態から解放状態に切り換えられたか否か
を判断し、解放状態に切り換えられた場合にはステップ
2でフラグFL を“1”にセットした後、ステップ3で
残油量Qとして最大値QMAX を採用する。つぎにステッ
プ4で第2クラッチC2 が係合状態に切り換えられたか
否かを判断し、係合させられる場合すなわち判断結果が
“イエス”の場合にはステップ5に進んでフラグFL を
ゼロリセットする。したがってフラグFL は第2クラッ
チC2 が係合状態から解放状態に切り換えられたことに
より、その残油量の算定が必要なことを示すことにな
る。
【0033】なお、ステップ1の判断結果が“ノー”の
場合には直ちステップ4に進み、またステップ4の判断
結果が“ノー”の場合には図7での制御は終了する。
場合には直ちステップ4に進み、またステップ4の判断
結果が“ノー”の場合には図7での制御は終了する。
【0034】図8に示すフローチャートは所定時間T0
ごとに割り込んで残油量を求める制御ルーチンを示して
おり、ステップ11では前述したフラグFL が“1”か
否か、すなわち第2クラッチC2 が解放させられたか否
かを判断し、その判断結果が“ノー”であれば制御プロ
セスはリータンし、また“イエス”であれば、ステップ
12に進んで残油量Qを算定する。第2クラッチC2 は
チェックボールなどの排油機構を備えたものであり、解
放状態で回転することにより圧油が排出されて空気を吸
入する。その際の単位時間当たりの排出量ΔQは、排油
機構の開口面積、その回転半径、第2クラッチC2 の油
圧室の最内径、形状などから決まる流量係数、ならびに
回転角速度によってほぼ決まり、これらのパラメータの
うち回転角速度以外のパラメータは第2クラッチC2 の
構造から決まる定数であるから、結局、単位時間当たり
の排出量ΔQは第2クラッチC2 の回転角速度の関数と
して求めることができる。したがってステップ12で
は、第2クラッチC2 を解放した時点からの経過時間を
Tとすれば、 Q=Q−ΔQ×T によって求めることができる。
ごとに割り込んで残油量を求める制御ルーチンを示して
おり、ステップ11では前述したフラグFL が“1”か
否か、すなわち第2クラッチC2 が解放させられたか否
かを判断し、その判断結果が“ノー”であれば制御プロ
セスはリータンし、また“イエス”であれば、ステップ
12に進んで残油量Qを算定する。第2クラッチC2 は
チェックボールなどの排油機構を備えたものであり、解
放状態で回転することにより圧油が排出されて空気を吸
入する。その際の単位時間当たりの排出量ΔQは、排油
機構の開口面積、その回転半径、第2クラッチC2 の油
圧室の最内径、形状などから決まる流量係数、ならびに
回転角速度によってほぼ決まり、これらのパラメータの
うち回転角速度以外のパラメータは第2クラッチC2 の
構造から決まる定数であるから、結局、単位時間当たり
の排出量ΔQは第2クラッチC2 の回転角速度の関数と
して求めることができる。したがってステップ12で
は、第2クラッチC2 を解放した時点からの経過時間を
Tとすれば、 Q=Q−ΔQ×T によって求めることができる。
【0035】ステップ13では上記の式で求められた値
が0以下か否かを判断し、0より大きい値であれば、制
御プロセスはリターンし、また0以下であればステップ
14に進んでフラグFL をゼロリセットするとともに、
ステップ15で残油量Qを0に設定する。
が0以下か否かを判断し、0より大きい値であれば、制
御プロセスはリターンし、また0以下であればステップ
14に進んでフラグFL をゼロリセットするとともに、
ステップ15で残油量Qを0に設定する。
【0036】なお、第2クラッチC2 の油圧室の残油量
は時間の経過とともに少なくなるから、近似的な制御を
行う場合には、ステップ12での残油量の算定を時間の
経過に置換し、経過時間に基づいて残油量Qを推定する
こととしてもよい。
は時間の経過とともに少なくなるから、近似的な制御を
行う場合には、ステップ12での残油量の算定を時間の
経過に置換し、経過時間に基づいて残油量Qを推定する
こととしてもよい。
【0037】図9は上記のようにして求められた第2ク
ラッチC2 に基づいて行うスクォート制御の一例を示す
フローチャートである。すなわちステップ21でNレン
ジからDレンジへのシフトが判断された場合、ステップ
22でスクォート制御実行の条件が成立している(スク
ォート・オン)か否かを判断する。スクォート制御は、
油温が所定の温度になっていること、ブレーキ信号が入
力されていないことなどを条件として実行することにな
っているからである。
ラッチC2 に基づいて行うスクォート制御の一例を示す
フローチャートである。すなわちステップ21でNレン
ジからDレンジへのシフトが判断された場合、ステップ
22でスクォート制御実行の条件が成立している(スク
ォート・オン)か否かを判断する。スクォート制御は、
油温が所定の温度になっていること、ブレーキ信号が入
力されていないことなどを条件として実行することにな
っているからである。
【0038】スクォート制御実行条件が成立している場
合には、ステップ23でフラグFQを“1”にセットす
る。このフラグFQ は“1”に設定されることにより、
第2クラッチC2 への圧油の供給速度を速くする制御を
実行すべきことを示すものである。これに続くステップ
24では、スクォート制御実行指令フラグFS を“1”
にセットし、さらにステップ25ではタイマーTA をセ
ットする。このタイマーTA は、第2クラッチC2 への
圧油の供給速度を速くする制御の継続時間を示すもので
あり、図8に示す制御で求められた残油量Qに基づいた
長さに設定される。具体的には、残油量Qが少ないほど
長く設定され、これは必要がある都度、演算して求めて
もよく、あるいはマップとして記憶しておき、残油量Q
に応じた値を読み出すこととしてもよい。またステップ
26では他のタイマーTB をセットする。このタイマー
TB はスクォート制御継続時間を決めるものであって、
この実施例においては、第3速を設定するに要する時間
より若干長い時間が採用されている。
合には、ステップ23でフラグFQを“1”にセットす
る。このフラグFQ は“1”に設定されることにより、
第2クラッチC2 への圧油の供給速度を速くする制御を
実行すべきことを示すものである。これに続くステップ
24では、スクォート制御実行指令フラグFS を“1”
にセットし、さらにステップ25ではタイマーTA をセ
ットする。このタイマーTA は、第2クラッチC2 への
圧油の供給速度を速くする制御の継続時間を示すもので
あり、図8に示す制御で求められた残油量Qに基づいた
長さに設定される。具体的には、残油量Qが少ないほど
長く設定され、これは必要がある都度、演算して求めて
もよく、あるいはマップとして記憶しておき、残油量Q
に応じた値を読み出すこととしてもよい。またステップ
26では他のタイマーTB をセットする。このタイマー
TB はスクォート制御継続時間を決めるものであって、
この実施例においては、第3速を設定するに要する時間
より若干長い時間が採用されている。
【0039】そしてステップ27では図5に示す第4ソ
レノイドバルブ92をONにする。第4ソレノイドバル
ブ92がONとなると、B1 コントロールバルブ80の
制御ポート83にライン圧PL が作用するために、その
スプール81が図5の右半分示す位置に下がり、その結
果、第2Dポート87とクラッチポート88とが連通す
る。第4ソレノイドバルブ92をONにした後、ステッ
プ28で第3速を設定するための指示信号を出力する。
これは具体的には、第1および第2のソレノイドバルブ
90,91をOFFにする信号を出力する。
レノイドバルブ92をONにする。第4ソレノイドバル
ブ92がONとなると、B1 コントロールバルブ80の
制御ポート83にライン圧PL が作用するために、その
スプール81が図5の右半分示す位置に下がり、その結
果、第2Dポート87とクラッチポート88とが連通す
る。第4ソレノイドバルブ92をONにした後、ステッ
プ28で第3速を設定するための指示信号を出力する。
これは具体的には、第1および第2のソレノイドバルブ
90,91をOFFにする信号を出力する。
【0040】第2ソレノイドバルブ91がOFFであれ
ば、 3-4シフトバルブ70の制御ポート73から排圧さ
れてそのスプール71が図5の左半分に示す位置に押し
上げられるから、マニュアルバルブ20のDポート23
から出力されるライン圧PLが第2Dポート75および
クラッチポート79を介して第1クラッチC1 に供給さ
れ、これが係合する。また第1ソレノイドバルブ90が
OFFとされることにより、 2-3シフトバルブ50の制
御ポート54から排圧され、そのスプール51が図4の
左半分に示す位置に押し上げられるから、マニュアルバ
ルブ20のDポート23から出力された油圧が 2-3シフ
トバルブ50の第3Dポート57およびクラッチポート
67ならびにオリフィス116を介して第2クラッチC
2 に作用する。これと同時に、第4ソレノイドハルブ9
2がONとされてB1 コントロールバルブ80のスプー
ル81が図5の右半分に示す位置に押し下げられている
ことにより、その第2Dポート87とクラットポート8
8とが連通し、かつB1 コントロールバルブ80の第2
Dポート87が 2-3シフトバルブ50のクラッチポート
67に接続されているから、第2クラッチC2 にはB1
コントロールバルブ80から前記オリフィス116をバ
イパスして圧油が供給される。すなわち第2クラッチC
2 には、オリフィス116を介した油路およびこれをバ
イパスする油路の両方から圧油が供給されるので、その
供給速度は速くなる。
ば、 3-4シフトバルブ70の制御ポート73から排圧さ
れてそのスプール71が図5の左半分に示す位置に押し
上げられるから、マニュアルバルブ20のDポート23
から出力されるライン圧PLが第2Dポート75および
クラッチポート79を介して第1クラッチC1 に供給さ
れ、これが係合する。また第1ソレノイドバルブ90が
OFFとされることにより、 2-3シフトバルブ50の制
御ポート54から排圧され、そのスプール51が図4の
左半分に示す位置に押し上げられるから、マニュアルバ
ルブ20のDポート23から出力された油圧が 2-3シフ
トバルブ50の第3Dポート57およびクラッチポート
67ならびにオリフィス116を介して第2クラッチC
2 に作用する。これと同時に、第4ソレノイドハルブ9
2がONとされてB1 コントロールバルブ80のスプー
ル81が図5の右半分に示す位置に押し下げられている
ことにより、その第2Dポート87とクラットポート8
8とが連通し、かつB1 コントロールバルブ80の第2
Dポート87が 2-3シフトバルブ50のクラッチポート
67に接続されているから、第2クラッチC2 にはB1
コントロールバルブ80から前記オリフィス116をバ
イパスして圧油が供給される。すなわち第2クラッチC
2 には、オリフィス116を介した油路およびこれをバ
イパスする油路の両方から圧油が供給されるので、その
供給速度は速くなる。
【0041】なお、ステップ21の判断結果が“ノー”
の場合、およびステップ22の判断結果が“ノー”の場
合には、ステップ23ないしステップ28を行わずに次
のステップ29に進む。このステップ29ではフラグF
Q が“1”か否か、すなわちスクォート制御が実行され
ているか否かを判断し、スクォート制御が行われていれ
ば、ステップ30において前記ステップ25で設定した
時間TA が経過したか否かを判断する。この時間TA が
経過していれば、第2クラッチC2 の油圧室から空気が
追い出されて第1クラッチC1 の油圧室と同程度に圧油
が充填されたことになるので、これに続くステップ31
において第4ソレノイドバルブ92をOFFにする。そ
の結果、B1 コントロールバルブ80のスプール81が
図5の左半分に示す位置に押し上げられるので、B1 コ
ントロールバルブ80を介した第2クラッチC2 への圧
油の供給が止まり、第2クラッチC2 への圧油の供給速
度が遅くなる。なお、その供給速度は第1クラッチC1
に対する圧油の供給速度とほぼ等しい。そしてステップ
32ではフラグFQ をゼロリセットする。
の場合、およびステップ22の判断結果が“ノー”の場
合には、ステップ23ないしステップ28を行わずに次
のステップ29に進む。このステップ29ではフラグF
Q が“1”か否か、すなわちスクォート制御が実行され
ているか否かを判断し、スクォート制御が行われていれ
ば、ステップ30において前記ステップ25で設定した
時間TA が経過したか否かを判断する。この時間TA が
経過していれば、第2クラッチC2 の油圧室から空気が
追い出されて第1クラッチC1 の油圧室と同程度に圧油
が充填されたことになるので、これに続くステップ31
において第4ソレノイドバルブ92をOFFにする。そ
の結果、B1 コントロールバルブ80のスプール81が
図5の左半分に示す位置に押し上げられるので、B1 コ
ントロールバルブ80を介した第2クラッチC2 への圧
油の供給が止まり、第2クラッチC2 への圧油の供給速
度が遅くなる。なお、その供給速度は第1クラッチC1
に対する圧油の供給速度とほぼ等しい。そしてステップ
32ではフラグFQ をゼロリセットする。
【0042】なお、ステップ29の判断結果が“ノー”
であれば、ステップ30ないしステップ32を実行せず
にステップ33に進み、またステップ30の判断結果
が、“ノー”であれば、ステップ31およびステップ3
2を行わずにステップ33に進む。
であれば、ステップ30ないしステップ32を実行せず
にステップ33に進み、またステップ30の判断結果
が、“ノー”であれば、ステップ31およびステップ3
2を行わずにステップ33に進む。
【0043】ステップ33ないしステップ36はスクォ
ート制御を終了するための制御プロセスであり、まずス
テップ33では、スクォート制御実行指令フラグFS が
“1”か否かを判断し、スクォート制御が実行されてい
てこのフラグFS が“1”であれば、ステップ34にお
いてスクォート制御の実行時間TB が経過したか否かを
判断する。その判断結果が“イエス”であれば、ステッ
プ35においてスクォート制御実行指令フラグFS をゼ
ロリセットする。なお、ステップ33の判断結果が“ノ
ー”であれば、ステップ34ないしステップ36を実行
せずにステップ37に進み、またステップ34の判断結
果が、“ノー”であれば、ステップ35およびステップ
36を行わずにステップ37に進む。
ート制御を終了するための制御プロセスであり、まずス
テップ33では、スクォート制御実行指令フラグFS が
“1”か否かを判断し、スクォート制御が実行されてい
てこのフラグFS が“1”であれば、ステップ34にお
いてスクォート制御の実行時間TB が経過したか否かを
判断する。その判断結果が“イエス”であれば、ステッ
プ35においてスクォート制御実行指令フラグFS をゼ
ロリセットする。なお、ステップ33の判断結果が“ノ
ー”であれば、ステップ34ないしステップ36を実行
せずにステップ37に進み、またステップ34の判断結
果が、“ノー”であれば、ステップ35およびステップ
36を行わずにステップ37に進む。
【0044】ステップ37では、スクォート制御実行条
件が成立していないか否かを判断する。スクォート制御
実行条件が成立している場合、すなわちステップ37の
判断結果が“ノー”であれば制御を終了し、スクォート
制御実行条件が成立していない場合、すなわち判断結果
が“イエス”の場合にはステップ38において第4ソレ
ノイドバルブ92をOFFにし、かつステップ39にお
いて第1速を設定するための指示信号を出力する。さら
にステップ40でフラグFQ をゼロリセットし、またス
テップ41でスクォート制御実行指令フラグFS をゼロ
リセットする。
件が成立していないか否かを判断する。スクォート制御
実行条件が成立している場合、すなわちステップ37の
判断結果が“ノー”であれば制御を終了し、スクォート
制御実行条件が成立していない場合、すなわち判断結果
が“イエス”の場合にはステップ38において第4ソレ
ノイドバルブ92をOFFにし、かつステップ39にお
いて第1速を設定するための指示信号を出力する。さら
にステップ40でフラグFQ をゼロリセットし、またス
テップ41でスクォート制御実行指令フラグFS をゼロ
リセットする。
【0045】上述した制御を行った場合の第2クラッチ
C2 への圧油の急速供給の作動状態、出力軸トルクの変
化、第1および第2のクラッチC1 ,C2 の油圧の変化
をタイムチャートで示せば図10のとおりである。t0
時点でNレンジからDレンジへのシフトが行われると、
これとほぼ同時に第1クラッチC1 に対して圧油が供給
され始めるとともに、第2クラッチC2 に対しては圧油
の急速供給が行われる。したがって第1クラッチC1 の
油圧は細い実線で示すように次第に増大し、これに対し
て第2クラッチC2 の油圧は急速供給を行われている分
だけ高い圧力を示す。第2クラッチC2 が係合する以前
に第2クラッチC2 に残留していた圧油の量に応じた時
間TA が経過すると、すなわちt1 時点で第2クラッチ
C2 に対する急速供給が終了し、それに伴って第2クラ
ッチC2 の油圧が一時的に若干低下する。
C2 への圧油の急速供給の作動状態、出力軸トルクの変
化、第1および第2のクラッチC1 ,C2 の油圧の変化
をタイムチャートで示せば図10のとおりである。t0
時点でNレンジからDレンジへのシフトが行われると、
これとほぼ同時に第1クラッチC1 に対して圧油が供給
され始めるとともに、第2クラッチC2 に対しては圧油
の急速供給が行われる。したがって第1クラッチC1 の
油圧は細い実線で示すように次第に増大し、これに対し
て第2クラッチC2 の油圧は急速供給を行われている分
だけ高い圧力を示す。第2クラッチC2 が係合する以前
に第2クラッチC2 に残留していた圧油の量に応じた時
間TA が経過すると、すなわちt1 時点で第2クラッチ
C2 に対する急速供給が終了し、それに伴って第2クラ
ッチC2 の油圧が一時的に若干低下する。
【0046】排油機構を備えている第2クラッチC2 に
対して急速供給が行われた結果、それぞれのクラッチC
1 ,C2 のピストンはt2 時点でほぼ同時にストローク
を終了し、それ以降は各クラッチC1 ,C2 に対する圧
油の供給速度がほぼ等しくなり、両方のクラッチC1 ,
C2 の係合状態がほぼ同じとなり、t3 時点で第3速が
達成される。したがって出力軸トルクは滑らかに変化
し、変速ショックが生じない。
対して急速供給が行われた結果、それぞれのクラッチC
1 ,C2 のピストンはt2 時点でほぼ同時にストローク
を終了し、それ以降は各クラッチC1 ,C2 に対する圧
油の供給速度がほぼ等しくなり、両方のクラッチC1 ,
C2 の係合状態がほぼ同じとなり、t3 時点で第3速が
達成される。したがって出力軸トルクは滑らかに変化
し、変速ショックが生じない。
【0047】これに対して第2クラッチC2 に対する圧
油の急速供給を行わない従来の例では、第2クラッチC
2 の油圧が図10に破線で示すように低く推移するため
に、第1クラッチC1 のみが先に係合してしまい、図3
に示す歯車列を備えた自動変速機では、NレンジからD
レンジにシフトすることによってt2 時点からt3 時点
までの間で第1速が設定されてしまい、その結果、出力
軸トルクが一時的に増大し、これが変速ショックとして
現れ、t3 時点で第3速となる。換言すれば、スクォー
ト制御を行うために第3速を指示しても、実質的には第
3速を設定できらずに、第1速を先に設定することにな
る。なお、図10には第3速後の第1速への変速につい
ては省略してある。
油の急速供給を行わない従来の例では、第2クラッチC
2 の油圧が図10に破線で示すように低く推移するため
に、第1クラッチC1 のみが先に係合してしまい、図3
に示す歯車列を備えた自動変速機では、NレンジからD
レンジにシフトすることによってt2 時点からt3 時点
までの間で第1速が設定されてしまい、その結果、出力
軸トルクが一時的に増大し、これが変速ショックとして
現れ、t3 時点で第3速となる。換言すれば、スクォー
ト制御を行うために第3速を指示しても、実質的には第
3速を設定できらずに、第1速を先に設定することにな
る。なお、図10には第3速後の第1速への変速につい
ては省略してある。
【0048】なお、上述した実施例は、スクォート制御
を例に採ったものであるから、この発明の装置は、残油
量の多寡に応じて圧油の急速供給を行うことを主たる作
用とするものであるから、スクォート制御以外の変速の
場合にも適用でき、例えば図3に示す歯車列を備えた自
動変速機を対象とする場合には、第2速から第3速への
アップシフトの場合に適用できる。その場合、第2クラ
ッチC2 の係合の遅れが是正されるから、変速の遅れ感
が回避される。
を例に採ったものであるから、この発明の装置は、残油
量の多寡に応じて圧油の急速供給を行うことを主たる作
用とするものであるから、スクォート制御以外の変速の
場合にも適用でき、例えば図3に示す歯車列を備えた自
動変速機を対象とする場合には、第2速から第3速への
アップシフトの場合に適用できる。その場合、第2クラ
ッチC2 の係合の遅れが是正されるから、変速の遅れ感
が回避される。
【0049】またこの発明で対象とする自動変速機は図
3に示す歯車列や図4および図5示す油圧回路を備えた
ものに限られないことは勿論である。
3に示す歯車列や図4および図5示す油圧回路を備えた
ものに限られないことは勿論である。
【0050】さらにこの発明では、圧油の供給速度を調
整する手段は、上記の実施例で示したオリフィスおよび
これをバイパスするB1 コントロールバルブに限定され
ないのであり、必要に応じて他の構成の手段を採用する
ことができ、その場合、供給速度を三段階以上に変える
ように構成してもよい。
整する手段は、上記の実施例で示したオリフィスおよび
これをバイパスするB1 コントロールバルブに限定され
ないのであり、必要に応じて他の構成の手段を採用する
ことができ、その場合、供給速度を三段階以上に変える
ように構成してもよい。
【0051】そして上記の実施例では、排油機構を有す
るクラッチに対する圧油の供給速度を調整するよう構成
したが、この発明では、この種のクラッチと同時に係合
させるべき他の摩擦係合装置に対する圧油の供給速度を
調整するように構成してもよい。
るクラッチに対する圧油の供給速度を調整するよう構成
したが、この発明では、この種のクラッチと同時に係合
させるべき他の摩擦係合装置に対する圧油の供給速度を
調整するように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなようにこの発明
によれば、チェックボールなどの排油機構を備えた摩擦
係合装置の残油量に応じて圧油の供給速度を変えるか
ら、圧油の供給時間を一定に維持し、変速ショックや変
速の応答の遅れなどを解消することができる。
によれば、チェックボールなどの排油機構を備えた摩擦
係合装置の残油量に応じて圧油の供給速度を変えるか
ら、圧油の供給時間を一定に維持し、変速ショックや変
速の応答の遅れなどを解消することができる。
【図1】請求項1に記載した発明の基本構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】請求項2に記載した発明の基本構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】この発明の実施例を概略的に示すブロック図で
ある。
ある。
【図4】実施例における油圧回路の一部を示す油圧回路
図である。
図である。
【図5】実施例における油圧回路の他の部分を示す油圧
回路図である。
回路図である。
【図6】摩擦係合装置の係合作動表である。
【図7】第2クラッチの残油量の算定の必要性を判断す
るためのフローチャートである。
るためのフローチャートである。
【図8】第2クラッチの残油量の算定のためのフローチ
ャートである。
ャートである。
【図9】スクォート制御時の第2クラッチに対する圧油
の急速供給制御のためのフローチャートである。
の急速供給制御のためのフローチャートである。
【図10】急速供給の作動状態および出力時トルクの変
化ならびに第1および第2クラッチの油圧の変化を示す
タイムチャートである。
化ならびに第1および第2クラッチの油圧の変化を示す
タイムチャートである。
1 油圧室 2 排油機構 3 摩擦係合装置 4 残油量判定手段 5 供給速度調整手段 6 摩擦係合装置 A 自動変速機
Claims (2)
- 【請求項1】 油圧室からの圧油の排出を促進する排油
機構を備えた摩擦係合装置を有する自動変速機の油圧制
御装置において、 前記摩擦係合装置の係合前の該摩擦係合装置に残留して
いる油量を求める残油量判定手段と、残留油量に応じて
前記摩擦係合装置に対する圧油の供給速度を変える供給
速度調整手段とを具備していることを特徴とする自動変
速機の油圧制御装置。 - 【請求項2】 第2速以上の所定の前進段を、油圧室か
らの圧油の排出を促進する排油機構を備えた摩擦係合装
置を含む少なくとも二つの摩擦係合装置を係合させて設
定し、かつ第1速をそれらの摩擦係合装置のうちのいず
れか一つを係合させて設定し、ニュートラル状態から前
進走行状態にシフトした際に前記所定の前進段に設定し
た後に第1速を設定する自動変速機の油圧制御装置にお
いて、 前記排油機構を備えた摩擦係合装置の係合前の該摩擦係
合装置に残留している油量を求める残油量判定手段と、
前記所定の前進段を設定するために係合させる少なくと
も二つの摩擦係合装置のいずれかに対する圧油の供給速
度を前記残留油量に応じて変える供給速度調整手段とを
具備していることを特徴とする自動変速機の油圧制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15295992A JPH05322019A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15295992A JPH05322019A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05322019A true JPH05322019A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15551905
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15295992A Pending JPH05322019A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05322019A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007064284A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
| CN118257859A (zh) * | 2024-05-30 | 2024-06-28 | 盛瑞传动股份有限公司 | 车辆控制方法、装置、设备及介质 |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP15295992A patent/JPH05322019A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007064284A (ja) * | 2005-08-30 | 2007-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
| CN118257859A (zh) * | 2024-05-30 | 2024-06-28 | 盛瑞传动股份有限公司 | 车辆控制方法、装置、设备及介质 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3392717B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
| US4982622A (en) | Hydraulic pressure control device for automatic transmission | |
| JP3041163B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JPH0663560B2 (ja) | 車両用自動変速機 | |
| US4050332A (en) | Oil pressure control system for an automatic transmission system | |
| JP3994684B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
| JPH0474575B2 (ja) | ||
| JPH09317870A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JPH08240260A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| US5235877A (en) | Shift control apparatus for automatic transmission | |
| US5842951A (en) | Speed change control system for automatic transmission | |
| JPH05322019A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
| US5121656A (en) | Shift control system for an automatic transmission | |
| JPH06341525A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
| JP3259594B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
| JP3001352B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JPS6139538B2 (ja) | ||
| JP3005338B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
| JP2945789B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
| JP3034108B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JPH0533860A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JP2981793B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JP3455978B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
| JPH0560209A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
| JPS6234979B2 (ja) |