JPH05323046A - 降雪量計測装置及びその方法 - Google Patents

降雪量計測装置及びその方法

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JPH05323046A
JPH05323046A JP15147592A JP15147592A JPH05323046A JP H05323046 A JPH05323046 A JP H05323046A JP 15147592 A JP15147592 A JP 15147592A JP 15147592 A JP15147592 A JP 15147592A JP H05323046 A JPH05323046 A JP H05323046A
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JP
Japan
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thermistor
snow
heat conduction
conduction plate
snowfall
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JP15147592A
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Masami Koshimura
正己 越村
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴミや太陽光による感度の低下と誤動作を生
じることがなく、小型でかつ簡単な構造で高精度に降雪
量を計測する。 【構成】 降る雪を受ける受雪用熱伝導板10に主サー
ミスタ16が、降る雪を受けない補正用熱伝導板11に
副サーミスタ17がそれぞれ設けられる。コントローラ
36は主サーミスタの電圧検出回路33と副サーミスタ
の電圧検出回路34の各検出出力から電力供給回路3
1、32の電力供給を制御する。主と副のサーミスタに
供給した電力量を電力量計37,38で計測してその差
から降雪強度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は降雪を検知しかつその降
雪量を計測する装置及びその方法に関する。更に詳しく
は、散水式、電気ヒータ式、温水パイプ埋設式等の融雪
装置を降雪時に自動的に作動させるに適した降雪量計測
装置及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】降雪を検知し或いは降雪量を計測する方
式として、例えば電極方式、レーザ光線方式、超音波方
式、熱電対を用いた方式等がある。 電極方式では、傾斜した受雪体の裏面にヒータを設
け、表面に両電極を一定の間隔で設け、受雪体上の雪が
融けたときの融雪水による両電極間の電気伝導度により
降雪を検知する。 レーザ光線方式では、特開昭55−129783号
公報に示されるように、上下動可能なレーザ光発光源
と、この発光源からのレーザ光線を受光する上下方向に
延びる受光柱とを間隔をあけて降雪場所にそれぞれ設置
し、レーザ光発光源を上昇させて受光柱がレーザ光線を
受光し始める発光源の高さを積雪深として計測する。 超音波方式では、特開昭55−9181号公報に示
されるように、ホーンから直下の雪面に向けて超音波が
放射され、雪面で反射した超音波がホーンで信号変換さ
れて受波回路に供給され、ここで反射成分による信号を
処理して降雪量を計測する。
【0003】 熱電対方式では、特公昭57−605
85号公報に示されるように、雪を受ける受雪用加熱板
に第1及び第2のヒータと1つの熱電対を設け、雪を受
けない補正用加熱板に1つのヒータと1つの熱電対を設
け、受雪用加熱板の第2のヒータと補正用加熱板のヒー
タを直列に結線する。雨が雪に変わる外気温度が約3℃
以下になった場合に、直列に結線した2つのヒータに電
流が流され、加熱用及び補正用加熱板の温度がそれぞれ
一定に保たれる。ここで、降雪があるときには受雪用加
熱板の温度が下がるため、この温度を受雪用加熱板の第
1のヒータに電流を流して補正用加熱板の温度と等しく
し、受雪用加熱板の温度を一定に保つ。この第1のヒー
タに流れる電力量を計測することにより降雪量を知るこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】の電極方式では、融
雪水が存在しない状態で電極間にごみが連なった場合、
このごみが僅かであっても電極間が導通状態になり誤動
作の原因になる。また電極が直接水分と接触するため、
錆を生じ易く、また電極が銀の場合には電極間全てに融
雪水がなくても融雪水においてイオン移動(ion migrat
ion)が生じて導通状態となり誤動作の原因となる。
のレーザ光線方式では、発光源や受光柱がごみなどによ
って覆われると感度が著しく低下する。また太陽光など
発光源以外の光源の受光により誤動作し易い。の超音
波方式の場合でも同様であり、しかも装置が高価になり
易い。上記の〜のいずれの場合も気温が高い時でも
動作してしまう。の熱電対方式では、ヒータの数が多
く、構造が複雑で、小型化できない。また熱電対は温度
変化に対する感度が比較的低く、これを高感度にして熱
電対の精度を上げるためには、基準温度(ゼロ接点)の
高精度化等を必要とし、システムとして値段が高くな
る。
【0005】本発明の目的は、ごみや太陽光による感度
の低下と誤動作を生じることがなく、小型でしかも簡単
な構造で高精度に降雪量を計測し得る降雪量計測装置及
びその方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を図1に基づいて説明する。本発明の降
雪量計測装置は、降る雪を受ける受雪用熱伝導板10
と、降る雪を受けない補正用熱伝導板11と、受雪用熱
伝導板10に接触して設けられ自己加熱により受雪用熱
伝導板10を加熱可能な主サーミスタ16と、補正用熱
伝導板11に接触して設けられ自己加熱により補正用熱
伝導板11を加熱可能な副サーミスタ17と、主サーミ
スタ16に印加される電圧を検出する第1電圧検出回路
33と、副サーミスタ17に印加される電圧を検出する
第2電圧検出回路34と、副サーミスタ17に電流を流
して副サーミスタ17を自己加熱させ第2電圧検出回路
34の出力に基づいて副サーミスタ17の抵抗値RB
降雪時の所定の外気温に相応した第2抵抗値RB3になる
ように調整維持する副サーミスタ用電力供給回路32
と、主サーミスタ16に電流を流して主サーミスタ16
を自己加熱させ第1電圧検出回路33の出力に基づいて
主サーミスタ16の抵抗値RAを所定の外気温に相応し
た第1抵抗値RA3になるように調整維持する主サーミス
タ用電力供給回路31と、主サーミスタ用電力供給回路
31が供給した電力量を計測する第1電力量計37と、
副サーミスタ用電力供給回路32が供給した電力量を計
測する第2電力量計38とを備えたものである。
【0007】また本発明の降雪量計測方法は、先ず降る
雪を受けない補正用熱伝導板11に接触して設けられた
副サーミスタ17にこのサーミスタ17が自己加熱しな
い程度の微弱電流を流し、微弱電流による副サーミスタ
17の抵抗値RBを計測する。 ここで降雨が雪に変わ
る約3℃以下の外気温になったとき、即ち副サーミスタ
17の抵抗値RBがこの温度に相当する第2抵抗値RB3
以上になったとき、副サーミスタ17に電流を流して、
このサーミスタ17を自己加熱させてその抵抗値RB
上記所定の外気温に相応した第2抵抗値RB3になるよう
に調整維持する。次に降る雪を受ける受雪用熱伝導板1
0に接触して設けられた主サーミスタ16に電流を流し
てその抵抗値RAを上記所定の外気温に相応した第1抵
抗値RA3になるように調整維持する。更に主サーミスタ
16が消費した電力量と副サーミスタ17が消費した電
力量をそれぞれ計測した後、両電力量の差異を求め、こ
の差異から受雪用熱伝導板10が受けた雪の融解に要し
た熱量を求め、この熱量を受雪用熱伝導板10の受雪面
積で除算して降雪強度を求める。
【0008】以下、本発明を詳述する。図1に示すよう
に、本発明の降雪量計測装置は、降る雪を受ける受雪用
熱伝導板10と降る雪を受けない補正用熱伝導板11と
をそれぞれ中空体、例えば筒体12及び13の端部にこ
れらの内部12a及び13aを塞ぐように接着剤やねじ
等により固着される。図2に示すように単一の中空体1
4の上面に受雪用熱伝導板10を設け、中空体14の下
面に補正用熱伝導板11を設けてもよい。この場合に
は、より一層小型になり取付コストが安価で済む。熱伝
導板で中空体を塞ぐことによりサーミスタの取付場所で
ある中空体内部12a〜14aへの雪、雨、水蒸気、ご
み等の侵入を防止できる。熱伝導板10及び11は銀、
銅等のような熱伝導度が大きい材料が感度の上から好ま
しく、錆等が発生しないように表面処理をしておくこと
がより好ましい。また補正用熱伝導板11は受雪用熱伝
導板10と同一の熱放散定数、即ち同一形状で同一材料
を形成し、受雪用熱伝導板10と同一環境に設置するこ
とが補正を容易にし設計が簡単になるため好ましい。両
熱伝導板10及び11の熱放散定数を同一にした場合に
は、これに取付けるサーミスタ16及び17が自己加熱
により生じる熱量は同じである必要があり、主サーミス
タ16と副サーミスタ17の所定温度の第1抵抗値RA3
と第2抵抗値RB3とは同じ値にしておく。しかし、両熱
伝導板10及び11の形状や種類が異なるときにはその
分だけ主サーミスタ16の抵抗値を副サーミスタ17の
抵抗値と変えておく。
【0009】図2に示すように勾配をつけて受雪用熱伝
導板10を設けると、融雪水が熱伝導板10から流れ落
ち好ましい。これは融雪水が受雪用熱伝導板10の表面
に表面張力等により貯まると、受雪用熱伝導板10の雪
の融解に費やされる熱エネルギが融雪水の昇温にも費や
され、正確に融雪のための熱エネルギを計測できなくな
るからである。中空体12、13及び14は計測誤差を
減少しかつ電力消費量を増大させないために熱不導体で
あることが好ましい。この傾斜角度θは10〜40度の
範囲から決められる。θが10度未満では融雪水が流れ
にくく、一方40度を超えると降雪が付着しにくくなり
好ましくない。
【0010】受雪用熱伝導板10には主サーミスタ16
が、また補正用熱伝導板11には副サーミスタ17がそ
れぞれ接触して設けられる。副サーミスタ17のサーミ
スタ特性、即ち降雨が雪に変わる所定の外気温における
抵抗値及び温度係数は、主サーミスタ16のサーミスタ
特性と同一であることが補正を容易にし好ましい。具体
的にはこれらのサーミスタ16及び17はそれぞれNT
Cサーミスタであって、図示するように表面を外気に接
する面とするとき、受雪用熱伝導板10及び補正用熱伝
導板11の各裏面に設けられる。補正用熱伝導板11が
防雪又は防雨カバー18で覆われるとき(図1)には、
図示しないが、副サーミスタ17は補正用熱伝導板11
の表面に設けてもよい。カバー18に通気孔18aを設
けておくと、補正精度が向上し好ましい。また中空体1
4に配設される受雪用熱伝導板10及び補正用熱伝導板
11には中空体内部14aを臨む各内面に主サーミスタ
16及び副サーミスタ17が接着される。中空体12,
13及びカバー18はねじ19により基板21に、中空
体14は中空アーム22を介して壁23の内面にそれぞ
れ取付けられる。基板21及び壁23は降雪場所に設置
される。基板21にはサーミスタ用配線孔19a,19
bが、壁23にはサーミスタ用配線孔23aがそれぞれ
設けられる。中空アーム22の先端は中空体14を貫通
して中空体14に固着され、中空アーム22の基端は配
線孔23aを覆って壁23に接着される。壁23を筒壁
にして、中空体14を筒壁の内部に設けると、吹雪のと
きにも降る雪を安定して高精度に計測できる。
【0011】図1に示すように、主サーミスタ16の配
線16aは配線孔19aを通って主サーミスタ用電力供
給回路31に接続され、副サーミスタ17の配線17a
は配線孔19bを通って副サーミスタ用電力供給回路3
2に接続される。主サーミスタ16に印加される電圧を
検出する第1電圧検出回路33及び副サーミスタ17に
印加される電圧を検出する第2電圧検出回路34が配線
16a及び17aにそれぞれ接続される。35は電源端
子である。電圧検出回路33及び34の検出出力はマイ
クロコンピュータからなるコントローラ36に接続され
る。電力供給回路31及び32にはこれらの電力供給回
路31及び32がサーミスタ16及び17にそれぞれ供
給した電力量を計測する第1電力量計37及び第2電力
量計38が接続される。これらの電力量計37及び38
の各出力はコントローラ36に接続される。またコント
ローラ36の制御出力は電力供給回路31,32及びプ
リンタ39及び融雪装置40に接続される。図2に示す
サーミスタ16,17の配線16a,17aは束ねられ
ワイヤハーネス41の形態で中空アーム22及び配線孔
23aを通って壁23外の電力供給回路31及び32に
接続される。図2では他の図1に示した電気回路は省略
している。
【0012】次にこのような構成の降雪量計測装置の使
用方法について説明する。 <計測準備>先ず、副サーミスタ17に自己加熱しない
程度の微弱な電流を流し、電圧検出回路34が検出する
電圧より抵抗値RBを求め、この抵抗値から計測場所の
外気温を測定する。外気温が3℃以下のときに雨降りで
なく降雪状態になることが経験的に知られているため、
外気温が3℃以下のときは計測を続け副サーミスタ17
及び主サーミスタ16をともに所定温度の3℃に相応し
た抵抗値RA3及びRB3に調整維持する。具体的には、コ
ントローラ36は電圧供給回路31及び32により主サ
ーミスタ16及び副サーミスタ17にそれぞれ自己加熱
する電流を流し、電圧検出回路33及び34が検出する
電圧から求めた抵抗値RA及びRBをそれぞれRA=RA3
及びRB=RB3となるように制御する。サーミスタ16
とサーミスタ17のサーミスタ特性が同じであれば、R
A=RBとなり、両サーミスタ16,17にそれぞれ流れ
る電流はiA=iBとなる。
【0013】<降雪量の計測>この状態で雪C(図1)
が降り始め、受雪用熱伝導板10が雪Cを受けると、熱
伝導板10は雪で冷却され、サーミスタ16の抵抗値R
AはRA3より大きくなろうとする。コントローラ36は
サーミスタ16の抵抗値RAがRA3より大きくなり始め
ると、サーミスタ16に流す電流iAを増加させて、自
己加熱させ熱伝導板10を加熱し、常にサーミスタ16
の抵抗値RAがRA3になるように維持する。このサーミ
スタ16の電流iAがサーミスタ17の電流iBより大き
くなると降雪状態になったことを検知できる。またこの
電流値の差(iA−iB)或いは電力の差(P=PA
B)よりサーミスタ16をサーミスタ17と同じ温度
に保つに必要な電力量が分るため、降雪強度V(g/c
2・分)を求めることができる。
【0014】即ち、降る雪を受ける受雪用熱伝導板10
の受雪面積S(cm2)に降る降雪量は1分当りS・V
(g/分)であり、これが3℃のサーミスタ16の熱に
より融解されるため、雪の融解熱を80cal/gとす
れば、その熱量は80・S・V(cal/分)となる。
一方、電力の差P(watt・秒)は、1分間当り60
・P/4.2(cal/分)であるから、 60・P/4.2=80・S・V V=P/5.6・S (1) となる。主サーミスタ16と副サーミスタ17とが消費
した電力量を電力量計37及び38で計測し、コントロ
ーラ36はその差Pを求め、予め分っている受雪用熱伝
導板10の受雪面積Sとにより、上記式(1)から降雪
強度Vを求める。このコントローラ36で求めた降雪強
度はプリンタ39に印刷され、その降雪強度が所定値を
超えるときには融雪装置40を作動させる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。本発明はこ
の実施例に限られるものではない。図1に示すように、
塩化ビニルのパイプからなる中空体12及び13の各上
面に銅板からなる受雪用熱伝導板10及び補正用熱伝導
板11をエポキシ系接着剤により取付ける。中空体12
及び13の各サイズはともに外径21mm、内径14m
m、高さ15mmである。また熱伝導板10及び11の
各サイズはともに直径20mm、厚さ0.3mmであ
る。外径2.0mm、内径1.1mm、長さ3.8mm
のガラス管にサーミスタ素子を挿入し、サーミスタ素子
の両端にジュメット線(dumet wire)を押当てた状態で
ガラス管内にサーミスタ素子を封入して作られたサーミ
スタを2つ用意する。これらのサーミスタはともに3℃
の抵抗値R3が6.0kΩであって、3℃と25℃の間
のB定数が3370Kである線径0.3mmのリード付
きのDHT(double heat-sink diode thermister)型
サーミスタである。一方のサーミスタを主サーミスタ1
6としてこれを受雪用熱伝導板10の裏面に、他方のサ
ーミスタを副サーミスタ17としてこれを補正用熱伝導
板11の裏面にそれぞれエポキシ系接着剤で樹脂モール
ドして固定する。
【0016】サーミスタ及び熱伝導板を有する中空体1
2及び13を基板21にねじ19により両者を約7cm
離してそれぞれ取付ける。図1に示す電気回路の配線1
6a及び17aをサーミスタ16及び17にそれぞれ接
続する。中空体13には上面に孔がなく側面に直径1.
5mmの多数の通気孔18aの開いた直径70mm、高
さ70mmの筒状のカバー18を被せ、その中心に中空
体13が位置するようにねじ19で固定する。降雪のな
い状態で、計測の準備をした。即ち補正用熱伝導板11
のサーミスタ17に自己加熱が生じない程度の微弱な1
μAの電流を流し、その抵抗値を測定した結果、6.7
4kΩで、温度に換算すると約0℃であった。補正用熱
伝導板11のサーミスタ14の抵抗値が6kΩ以上とな
っていたため、iBの電流を増加させ6kΩ、即ち3℃
に保つこととした。これに要した電流値は1.2mAで
あった。この時の受雪用熱伝導板10を3℃に保つに必
要なサーミスタ16の電流値も同様に1.2mAであっ
た。
【0017】次に、計測を開始した。雪が降り始める
と、受雪用熱伝導板10の抵抗値RAは6kΩから増加
し始めたため、更に電流iAを増加させ、この抵抗値RA
を6.0kΩの抵抗値RA3とするようにした。この電流
値iAがiBより大きくなることから、雪が降り始めたこ
とを検知できた。続いて、降雪強度がほぼ一定とみなさ
れる時間内で、ビーカーに雪を一定時間受け、一定面積
に降る雪の量を算出した。この時の重量より算出した降
雪強度は1.6mg/分・cm2であった。一方、この
際の受雪用熱伝導板10のサーミスタ16に流した電流
は平均3.3mA、受雪用熱伝導板10のサーミスタ1
7に流した電流は平均1.1mAであり、その差は2.
2mAであった。この時のサーミスタ16とサーミスタ
17との電力量の差Pは P=i2・R=(2.2×10-32×6×103=2.
9×10-2(W)、 面積Sは3.14cm2であるから、前述した式(1)
より V=P/5.6・S=1.65mg/分・cm2 となり、ビーカーで採取した量より算出した値とほぼ一
致していることを確かめた。更に、雪が雨に変った状態
では、電流iBを1μAまで低下させても抵抗値は6K
Ω以下、即ち3℃以上となり雪と雨の区別ができること
が判った。
【0018】
【発明の効果】本発明は、熱伝導板にサーミスタを接触
して設けたものであり、特にサーミスタ自身を自己加熱
させて受雪用熱伝導板を一定の温度に維持することがで
きるため、降雪検知システムが極めて簡単となる。この
ため、ごみ等による誤動作がなく、小型で、しかも低価
格な降雪検知システムを得ることができ、かつサーミス
タ自身が温度センサであるため、気温が高い状態では動
作しないように設計されているので、省電力化が可能で
ある。また、降る雪を受ける受雪用熱伝導板と降る雪を
受けない補正用熱伝導板に接触して設けられた主サーミ
スタと副サーミスタのサーミスタ特性と抵抗値を同一に
することにより、降雪後にサーミスタに流れる電流の増
加量を精度良く測定することができる。また、サーミス
タは温度変化に対し、極めて大きな感度を有し、かつサ
ーミスタは熱電対のような基準点(ゼロ接点)を要しな
いから、高精度化も容易である。
【0019】更に、降った雪の融解熱を利用して降雪量
を求めるので、降る雪を検知する受雪用熱伝導板を3℃
に保持するに必要な単位面積当りの電力量が容易に分
る。この電力量が雪を融解するために必要なその時点で
の電力量であるから、これにより融雪装置と組合わせれ
ば、その積雪状態及び気温、気流、湿度等の外気の状態
に応じて融雪装置の電力を調節できるため、融雪装置の
省電力化が可能である。なお、サーミスタは熱電対と比
べると温度に対する感度が高く、しかも抵抗値を種々選
べるから容易に感度を上げることができる。例えば、比
較的起電力が大きいクロメル−アルメル熱電対の場合で
も1℃当り0.04mVに対し、サーミスタでは1℃当
り約4%抵抗値が変化するから、抵抗値5kΩ、電流値
1mAでは200mV、1μAでも0.2mVと検出感
度が極めて高く、検出回路が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の降雪量計測装置の構成図。
【図2】本発明の別の実施例の降雪量計測装置の構成
図。
【符号の説明】
10 受雪用熱伝導板 11 補正用熱伝導板 12,13,14 中空体 14a 中空体内部 16 主サーミスタ 17 副サーミスタ 31 主サーミスタ用電力供給回路 32 副サーミスタ用電力供給回路 33 第1電圧検出回路 34 第2電圧検出回路 36 コントローラ 37 第1電力量計 38 第2電力量計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 降る雪を受ける受雪用熱伝導板(10)と、 降る雪を受けない補正用熱伝導板(11)と、 前記受雪用熱伝導板(10)に接触して設けられ自己加熱に
    より前記受雪用熱伝導板(10)を加熱可能な主サーミスタ
    (16)と、 前記補正用熱伝導板(11)に接触して設けられ自己加熱に
    より前記補正用熱伝導板(11)を加熱可能な副サーミスタ
    (17)と、 前記主サーミスタ(16)に印加される電圧を検出する第1
    電圧検出回路(33)と、 前記副サーミスタ(17)に印加される電圧を検出する第2
    電圧検出回路(34)と、 前記副サーミスタ(17)に電流を流して前記副サーミスタ
    (17)を自己加熱させ前記第2電圧検出回路(34)の出力に
    基づいて前記副サーミスタ(17)の抵抗値(RB)を降雪時の
    所定の外気温に相応した第2抵抗値(RB3)になるように
    調整維持する副サーミスタ用電力供給回路(32)と、 前記主サーミスタ(16)に電流を流して前記主サーミスタ
    (16)を自己加熱させ前記第1電圧検出回路(33)の出力に
    基づいて前記主サーミスタ(16)の抵抗値(RA)を前記所定
    の外気温に相応した第1抵抗値(RA3)になるように調整
    維持する主サーミスタ用電力供給回路(31)と、 前記主サーミスタ用電力供給回路(31)が供給した電力量
    を計測する第1電力量計(37)と、 前記副サーミスタ用電力供給回路(32)が供給した電力量
    を計測する第2電力量計(38)とを備えた降雪量計測装
    置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2電圧検出回路(33,34)の各
    検出電圧値から主サーミスタ用及び副サーミスタ用電力
    供給回路(31,32)をそれぞれ制御し、第1及び第2電力
    量計(37,38)の各計測した電力量から両電力量の差異を
    求めこの差異から受雪用熱伝導板(10)が受けた雪の融解
    に要した熱量を求め前記熱量を前記受雪用熱伝導板(10)
    の受雪面積で除算して降雪強度を出力するコントローラ
    (36)を備えた請求項1記載の降雪量計測装置。
  3. 【請求項3】 受雪用熱伝導板(10)がその表面に降る雪
    を受けるように設けられ、 主サーミスタ(16)が前記受雪用熱伝導板(10)の裏面に接
    触して設けられ、 副サーミスタ(17)が補正用熱伝導板(11)の表面又は裏面
    に接触して設けられた請求項1記載の降雪量計測装置。
  4. 【請求項4】 補正用熱伝導板(11)は受雪用熱伝導板(1
    0)と同一形状でかつ同一材料である請求項1記載の降雪
    量計測装置。
  5. 【請求項5】 副サーミスタ(17)のサーミスタ特性が主
    サーミスタ(16)のサーミスタ特性と同一であって、第1
    抵抗値(RA3)が第2抵抗値(RB3)と同一である請求項1記
    載の降雪量計測装置。
  6. 【請求項6】 中空体(14)の上面に受雪用熱伝導板(10)
    が設けられ、前記中空体(14)の下面に補正用熱伝導板(1
    1)が設けられ、前記中空体内部(14a)を臨む前記受雪用
    熱伝導板(10)の内面に主サーミスタ(16)が設けられ、前
    記中空体内部(14a)を臨む前記補正用熱伝導板(11)の内
    面に副サーミスタ(17)が設けられた請求項1記載の降雪
    量計測装置。
  7. 【請求項7】 受雪用熱伝導板(10)が勾配をつけて設け
    られた請求項1又は請求項2記載の降雪量計測装置。
  8. 【請求項8】 降る雪を受けない補正用熱伝導板(11)に
    接触して設けられた副サーミスタ(17)に前記副サーミス
    タ(17)が自己加熱しない程度の微弱電流を流し、 前記微弱電流による前記副サーミスタ(17)の抵抗値(RB)
    を計測し、 降雨が雪に変わる所定の外気温になったとき、前記副サ
    ーミスタ(17)に電流を流して前記副サーミスタ(17)を自
    己加熱させてその抵抗値(RB)を前記所定の外気温に相応
    した第2抵抗値(RB3)になるように調整維持し、 降る雪を受ける受雪用熱伝導板(10)に接触して設けられ
    た主サーミスタ(16)に電流を流してその抵抗値(RA)を前
    記所定の外気温に相応した第1抵抗値(RA3)になるよう
    に調整維持し、 前記主サーミスタ(16)が消費した電力量を計測し、 前記副サーミスタ(17)が消費した電力量を計測し、 前記両電力量の差異を求め、 この差異から前記受雪用熱伝導板(10)が受けた雪の融解
    に要した熱量を求め、 前記熱量を前記受雪用熱伝導板(10)の受雪面積で除算し
    て降雪強度を求める降雪量計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008191056A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Sumai Kankyo Planning:Kk 降雪センサ

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