JPH05323095A - 除染廃液の処理方法 - Google Patents
除染廃液の処理方法Info
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- JPH05323095A JPH05323095A JP12727992A JP12727992A JPH05323095A JP H05323095 A JPH05323095 A JP H05323095A JP 12727992 A JP12727992 A JP 12727992A JP 12727992 A JP12727992 A JP 12727992A JP H05323095 A JPH05323095 A JP H05323095A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放射性金属廃棄物を除染することによって発
生する除染廃液の処理方法において、再使用できる成分
を有効に回収し、二次廃棄物発生量の低減を可能にす
る。 【構成】 除染廃液を電解酸化処理し廃液中の3価のC
eを4価のCeに酸化する電解酸化処理工程12と、電
解酸化処理した除染廃液から錯陰イオンとして存在する
4価のCeと酸を陰イオン交換膜を介して分離する拡散
透析工程13と、この拡散透析工程で分離した酸とCe
を除染液として再使用するために濃度調整を行う濃度調
整工程17と、拡散透析工程後のCeと酸を分離除去し
た処理廃液を還元処理し化学的に安定化する還元処理工
程20と、還元処理した処理廃液を中和する中和処理工
程21と、中和処理した処理廃液を保管するために乾燥
・固化する乾燥・固化工程22とからなる。
生する除染廃液の処理方法において、再使用できる成分
を有効に回収し、二次廃棄物発生量の低減を可能にす
る。 【構成】 除染廃液を電解酸化処理し廃液中の3価のC
eを4価のCeに酸化する電解酸化処理工程12と、電
解酸化処理した除染廃液から錯陰イオンとして存在する
4価のCeと酸を陰イオン交換膜を介して分離する拡散
透析工程13と、この拡散透析工程で分離した酸とCe
を除染液として再使用するために濃度調整を行う濃度調
整工程17と、拡散透析工程後のCeと酸を分離除去し
た処理廃液を還元処理し化学的に安定化する還元処理工
程20と、還元処理した処理廃液を中和する中和処理工
程21と、中和処理した処理廃液を保管するために乾燥
・固化する乾燥・固化工程22とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射性金属廃棄物を除染
した後に発生する使用済み酸性除染液を再生するための
除染廃液の処理方法に関する。
した後に発生する使用済み酸性除染液を再生するための
除染廃液の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力発電設備の廃止・解体措置
にともなって発生する放射能に汚染された金属廃棄物
は、放射能を除去した後、保管・再利用等を行うべく廃
棄処分が行われる。
にともなって発生する放射能に汚染された金属廃棄物
は、放射能を除去した後、保管・再利用等を行うべく廃
棄処分が行われる。
【0003】ここで、放射能汚染された金属廃棄物の除
染を行う手段としては、セリウム3価イオン(Ce3+)
とセリウム4価イオン(Ce4+)とを含む酸性の除染液
(以下レドックス除染液という)を用いて、電解酸化反
応によってCe3+からCe4+を生成し、このCe4+の酸
化力を利用して金属廃棄物表面から放射性物質を除去す
る除染方法が知られている。
染を行う手段としては、セリウム3価イオン(Ce3+)
とセリウム4価イオン(Ce4+)とを含む酸性の除染液
(以下レドックス除染液という)を用いて、電解酸化反
応によってCe3+からCe4+を生成し、このCe4+の酸
化力を利用して金属廃棄物表面から放射性物質を除去す
る除染方法が知られている。
【0004】このレドックス除染液による処理は、例え
ば図3に示すようなレドックス除染装置を用いて行われ
る。図3において、符号1は電解槽、符号2は除染槽で
あり、この電解槽1内と除染槽2内には除染剤であるC
e3+とCe4+を溶解させた酸性のレドックス除染液3が
貯留されている。また電解槽1には不活性金属からなる
陽極4と陰極5が浸漬されている。
ば図3に示すようなレドックス除染装置を用いて行われ
る。図3において、符号1は電解槽、符号2は除染槽で
あり、この電解槽1内と除染槽2内には除染剤であるC
e3+とCe4+を溶解させた酸性のレドックス除染液3が
貯留されている。また電解槽1には不活性金属からなる
陽極4と陰極5が浸漬されている。
【0005】放射能で汚染された金属廃棄物6は除染槽
2内の除染液3に浸漬され、金属廃棄物6をMとする以
下の溶解反応により金属廃棄物6から放射能が除去され
る。
2内の除染液3に浸漬され、金属廃棄物6をMとする以
下の溶解反応により金属廃棄物6から放射能が除去され
る。
【0006】 Ce4++M→Ce3++M+ (1) この除染槽2と電解槽1とは循環配管7とオーバーフロ
ー配管8によって接続されており、循環ポンプ9により
除染液3は、電解槽1と除染槽2を循環する。
ー配管8によって接続されており、循環ポンプ9により
除染液3は、電解槽1と除染槽2を循環する。
【0007】このため、金属廃棄物6の溶解により消費
されたCe4+は、電解槽2において陽極4と陰極5の間
に直流電圧が印加されているため、以下の反応を生起し
て陽極で再生される。
されたCe4+は、電解槽2において陽極4と陰極5の間
に直流電圧が印加されているため、以下の反応を生起し
て陽極で再生される。
【0008】 Ce3+→Ce4++e (2) このようにして金属廃棄物を大量に除染すると、除染液
中の溶出金属(Fe、Cr、Ni等)イオン濃度が増加すると
ともに放射能(Co、Mn等)濃度が増加して、作業員の被
爆量が増えるため、除染液を除染廃液として廃棄しなけ
ればならない。
中の溶出金属(Fe、Cr、Ni等)イオン濃度が増加すると
ともに放射能(Co、Mn等)濃度が増加して、作業員の被
爆量が増えるため、除染液を除染廃液として廃棄しなけ
ればならない。
【0009】従来この除染廃液の廃棄処理は、溶出金属
イオンおよび酸化力を有するCe4+を含む除染廃液をそ
のままドラム缶に入れて貯蔵するとドラム缶を腐食して
しまうので、還元剤を添加して還元し、これを廃液処理
施設に移送して中和処理したのち乾燥・固化する方法が
とられていた。
イオンおよび酸化力を有するCe4+を含む除染廃液をそ
のままドラム缶に入れて貯蔵するとドラム缶を腐食して
しまうので、還元剤を添加して還元し、これを廃液処理
施設に移送して中和処理したのち乾燥・固化する方法が
とられていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た除染廃液の処理方法は次のような課題を有していた。
た除染廃液の処理方法は次のような課題を有していた。
【0011】(1)除染廃液を全て廃棄処分にすると、
放射性の二次廃棄物の発生量が大きい。
放射性の二次廃棄物の発生量が大きい。
【0012】(2)除染廃液を廃棄処理する際、還元剤
および中和剤を添加して溶出金属イオンを水酸化物に置
換し、乾燥して固化するため、放射性の二次廃棄物の量
が増加する。
および中和剤を添加して溶出金属イオンを水酸化物に置
換し、乾燥して固化するため、放射性の二次廃棄物の量
が増加する。
【0013】(3)Ce4+が完全に還元されない場合、
廃液処理施設に腐食を及ぼす。
廃液処理施設に腐食を及ぼす。
【0014】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたもので、放射性の金属イオン(例えばCo、M
n等)と金属廃棄物から溶出した金属イオン(例えば鉄
イオン、ニッケルイオン、クロムイオン等)が溶解して
いる除染廃液の処理に際し、除染液として再使用するこ
とができ、さらに廃液処理に伴う放射性の二次廃棄物の
発生量を低減することができる除染廃液の処理方法を提
供することを目的とする。
なされたもので、放射性の金属イオン(例えばCo、M
n等)と金属廃棄物から溶出した金属イオン(例えば鉄
イオン、ニッケルイオン、クロムイオン等)が溶解して
いる除染廃液の処理に際し、除染液として再使用するこ
とができ、さらに廃液処理に伴う放射性の二次廃棄物の
発生量を低減することができる除染廃液の処理方法を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、放射
性物質で汚染された金属廃棄物をCe含有の酸性除染液
を用いて除染することによって発生する放射性除染廃液
の処理方法において、この除染廃液を電解酸化処理し廃
液中の3価のCeを4価のCeに酸化する電解酸化処理
工程と、電解酸化処理した除染廃液から錯陰イオンとし
て存在する4価のCeと酸を陰イオン交換膜を介して分
離する拡散透析工程と、この拡散透析工程で分離した酸
とCeを除染液として再使用するために濃度調整を行う
濃度調整工程と、拡散透析工程後のCeと酸を分離除去
した処理廃液を還元処理し化学的に安定化する還元処理
工程と、還元処理した処理廃液を中和する中和処理工程
と、中和処理した処理廃液を保管するために乾燥・固化
する乾燥・固化工程とからなることを特徴とする。
性物質で汚染された金属廃棄物をCe含有の酸性除染液
を用いて除染することによって発生する放射性除染廃液
の処理方法において、この除染廃液を電解酸化処理し廃
液中の3価のCeを4価のCeに酸化する電解酸化処理
工程と、電解酸化処理した除染廃液から錯陰イオンとし
て存在する4価のCeと酸を陰イオン交換膜を介して分
離する拡散透析工程と、この拡散透析工程で分離した酸
とCeを除染液として再使用するために濃度調整を行う
濃度調整工程と、拡散透析工程後のCeと酸を分離除去
した処理廃液を還元処理し化学的に安定化する還元処理
工程と、還元処理した処理廃液を中和する中和処理工程
と、中和処理した処理廃液を保管するために乾燥・固化
する乾燥・固化工程とからなることを特徴とする。
【0016】
【作用】上記の構成を有する除染廃液の処理方法におい
て、電解酸化処理工程で除染廃液中のCe3+をCe4+に
酸化する。これは、除染剤であるCe3+、Ce4+のうち
Ce4+は酸性溶液中で陰イオン交換膜を通過する錯陰イ
オンを形成するため、拡散透析工程に先立ってCe4+の
回収率を向上させるために行われる。拡散透析工程では
電解酸化処理後の廃液を陰イオン交換膜を介して透析水
と対向流に通液する。この通液中に、透析水との濃度差
により除染廃液中の酸と錯陰イオンを形成するCe4+は
陰イオン交換膜を通過して透析水側に移動する。このた
め、除染廃液から酸とCe4+を容易に回収することがで
きる。陰イオン交換膜を用いた拡散透析処理による酸の
回収は、各種メッキ廃液からの酸の回収等、一般の化学
工業で利用されているが、本発明では、除染廃液中の酸
とともに、除染剤であるCeをも回収し、除染液として
再利用できるようにしたものである。
て、電解酸化処理工程で除染廃液中のCe3+をCe4+に
酸化する。これは、除染剤であるCe3+、Ce4+のうち
Ce4+は酸性溶液中で陰イオン交換膜を通過する錯陰イ
オンを形成するため、拡散透析工程に先立ってCe4+の
回収率を向上させるために行われる。拡散透析工程では
電解酸化処理後の廃液を陰イオン交換膜を介して透析水
と対向流に通液する。この通液中に、透析水との濃度差
により除染廃液中の酸と錯陰イオンを形成するCe4+は
陰イオン交換膜を通過して透析水側に移動する。このた
め、除染廃液から酸とCe4+を容易に回収することがで
きる。陰イオン交換膜を用いた拡散透析処理による酸の
回収は、各種メッキ廃液からの酸の回収等、一般の化学
工業で利用されているが、本発明では、除染廃液中の酸
とともに、除染剤であるCeをも回収し、除染液として
再利用できるようにしたものである。
【0017】拡散透析工程で分離回収した酸とCe
4+は、濃度調整工程で所定の濃度に調整され、除染液と
して再使用される。一方、Ce4+と酸を分離除去した後
の廃液は、除染剤である酸とCe4+が若干残留するた
め、還元処理工程で化学的に安定化し、ついで中和−乾
燥−固化して放射性廃棄物として保管する。
4+は、濃度調整工程で所定の濃度に調整され、除染液と
して再使用される。一方、Ce4+と酸を分離除去した後
の廃液は、除染剤である酸とCe4+が若干残留するた
め、還元処理工程で化学的に安定化し、ついで中和−乾
燥−固化して放射性廃棄物として保管する。
【0018】したがって、この処理方法によれば、除染
廃液中の有効成分を分離回収して再利用することができ
るとともに、放射性廃棄物の発生量を低減することがで
きる。
廃液中の有効成分を分離回収して再利用することができ
るとともに、放射性廃棄物の発生量を低減することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例をレド
ックス除染廃液を例にして説明する。図1は本発明の除
染廃液の処理方法の一実施例を示すブロックフローチャ
ートである。この図に示すように、廃棄処理手順として
は除染廃液11を電解酸化処理工程12で電解し、前記
(2)式に示した酸化反応により除染廃液中のCe4+濃
度を上げる。なお、電解酸化処理は、前述の図3に示し
た電解槽2で行う。
ックス除染廃液を例にして説明する。図1は本発明の除
染廃液の処理方法の一実施例を示すブロックフローチャ
ートである。この図に示すように、廃棄処理手順として
は除染廃液11を電解酸化処理工程12で電解し、前記
(2)式に示した酸化反応により除染廃液中のCe4+濃
度を上げる。なお、電解酸化処理は、前述の図3に示し
た電解槽2で行う。
【0020】この電解酸化処理工程12で酸化処理した
後に、拡散透析工程13で除染廃液11と透析水14を
陰イオン交換膜15を介して互いに反対側から通水する
と、除染廃液11中の酸および錯陰イオンを形成したC
e4+は陰イオン交換膜15を通過して透析水へ移動し、
回収溶液16として回収される。この回収溶液16は濃
度調整工程17でCe4+とCe3+濃度および酸濃度の調
整が行われた後、除染液として再使用18される。
後に、拡散透析工程13で除染廃液11と透析水14を
陰イオン交換膜15を介して互いに反対側から通水する
と、除染廃液11中の酸および錯陰イオンを形成したC
e4+は陰イオン交換膜15を通過して透析水へ移動し、
回収溶液16として回収される。この回収溶液16は濃
度調整工程17でCe4+とCe3+濃度および酸濃度の調
整が行われた後、除染液として再使用18される。
【0021】拡散透析工程13における拡散透析原理を
図2に示す。透析操作としては、陰イオン交換膜15に
よって垂直に隔離された透析装置13aの片側室Aの下
部から酸化処理廃液11aを流入させ、透析水14を他
方側室Bの上部から入れて下降流で流す。酸化処理廃液
11a中の酸およびCe4+は、透析水14側へ拡散しな
がら上部に行くほど濃度が低下する。透析水14は拡散
してきた酸およびCe4+によって次第に酸およびCe4+
濃度が濃くなって下部に至る。このように、陰イオン交
換膜15を介して対向流で流すことにより、両室A、B
側とも垂直方向に上部ほど比重が小さく、下部ほど比重
が大きい安定した比重勾配層が形成されるため、陰イオ
ン交換膜15を介して接する酸化処理廃液11aと透析
水14の各部の酸およびCe4+の濃度差は、ほぼ一定と
なる。したがって、酸化処理廃液11a中の酸およびC
e4+は透析水14側へほぼ全量移行し、回収溶液16と
して回収される。
図2に示す。透析操作としては、陰イオン交換膜15に
よって垂直に隔離された透析装置13aの片側室Aの下
部から酸化処理廃液11aを流入させ、透析水14を他
方側室Bの上部から入れて下降流で流す。酸化処理廃液
11a中の酸およびCe4+は、透析水14側へ拡散しな
がら上部に行くほど濃度が低下する。透析水14は拡散
してきた酸およびCe4+によって次第に酸およびCe4+
濃度が濃くなって下部に至る。このように、陰イオン交
換膜15を介して対向流で流すことにより、両室A、B
側とも垂直方向に上部ほど比重が小さく、下部ほど比重
が大きい安定した比重勾配層が形成されるため、陰イオ
ン交換膜15を介して接する酸化処理廃液11aと透析
水14の各部の酸およびCe4+の濃度差は、ほぼ一定と
なる。したがって、酸化処理廃液11a中の酸およびC
e4+は透析水14側へほぼ全量移行し、回収溶液16と
して回収される。
【0022】一方、酸化処理廃液11aは透析装置13
aの上部出口おいて透析水14との酸濃度差が小さく保
たれるため、ほとんど酸およびCe4+の除去された処理
廃液19として回収される。
aの上部出口おいて透析水14との酸濃度差が小さく保
たれるため、ほとんど酸およびCe4+の除去された処理
廃液19として回収される。
【0023】この処理廃液19中には若干のCe4+が残
留するため、図1に示すように、還元処理工程20で過
酸化水素を添加して化学的に安定なCe3+に還元する。
還元処理した後の処理廃液は、中和処理工程21で水酸
化ナトリウム水溶液により中和し、乾燥・固化工程22
で中和処理により発生したスラッジおよびNa塩を乾燥
・固化して放射性廃棄物として保管する。
留するため、図1に示すように、還元処理工程20で過
酸化水素を添加して化学的に安定なCe3+に還元する。
還元処理した後の処理廃液は、中和処理工程21で水酸
化ナトリウム水溶液により中和し、乾燥・固化工程22
で中和処理により発生したスラッジおよびNa塩を乾燥
・固化して放射性廃棄物として保管する。
【0024】次に、具体的な実施例をあげて、本発明に
係る除染廃液の処理方法にしたがって処理した場合の廃
棄物発生量を算出し、従来例との比較を行う。
係る除染廃液の処理方法にしたがって処理した場合の廃
棄物発生量を算出し、従来例との比較を行う。
【0025】第1の実施例として、硝酸系レドックス除
染廃液を選択し、この除染廃液を1000リットル処理
した場合の廃棄物発生量を求める。硝酸系レドックス廃
液中には除染剤である硝酸、Ce4+、Ce3+の他に溶出
金属としてFeが溶解しており、Ce4+は錯陰イオン
[Ce(NO3 )6 ]2-として存在している。除染廃液
のそれぞれの成分濃度は硝酸が2mol/l 、Ce(Ce4+
+Ce3+)が0.8mol/l 、Feが1mol/l とする。
染廃液を選択し、この除染廃液を1000リットル処理
した場合の廃棄物発生量を求める。硝酸系レドックス廃
液中には除染剤である硝酸、Ce4+、Ce3+の他に溶出
金属としてFeが溶解しており、Ce4+は錯陰イオン
[Ce(NO3 )6 ]2-として存在している。除染廃液
のそれぞれの成分濃度は硝酸が2mol/l 、Ce(Ce4+
+Ce3+)が0.8mol/l 、Feが1mol/l とする。
【0026】この除染廃液を電解酸化処理すると、除染
廃液中のCe4+/Ce濃度比は0.85まで上昇し、つ
いでこれを拡散透析処理することによって、Ce4+の8
0%、硝酸の80%が回収される。拡散透析処理した処
理廃液は、過酸化水素を添加して処理廃液中に残留する
Ce4+を化学的に安定なCe3+に還元した後、中和−蒸
発−乾燥処理する。この処理によって、以下に示す水酸
化物およびNa塩が廃棄物として発生する。
廃液中のCe4+/Ce濃度比は0.85まで上昇し、つ
いでこれを拡散透析処理することによって、Ce4+の8
0%、硝酸の80%が回収される。拡散透析処理した処
理廃液は、過酸化水素を添加して処理廃液中に残留する
Ce4+を化学的に安定なCe3+に還元した後、中和−蒸
発−乾燥処理する。この処理によって、以下に示す水酸
化物およびNa塩が廃棄物として発生する。
【0027】 Ce(OH)3 =(1-0.85×0.8)×0.8 mol/l ×1000 l×191 g/
mol=48.9kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107 g/mol=107kg NaNO3 =[{(1-0.85×0.8)×0.8 mol/l+1 mol/l}×3+2
mol/l ×0.2]×1000 l×85 g/mol=354kg 合計 =510kg 次に、上記硝酸系レドックス除染廃液を従来の処理方法
に従って廃棄する場合の廃棄物発生量を求める。従来例
では除染廃液中のCe4+を過酸化水素を添加して化学的
に安定なCe3+に還元し、中和−蒸発−乾燥処理する。
この処理によって、以下に示す水酸化物およびNa塩が
廃棄物として発生する。
mol=48.9kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107 g/mol=107kg NaNO3 =[{(1-0.85×0.8)×0.8 mol/l+1 mol/l}×3+2
mol/l ×0.2]×1000 l×85 g/mol=354kg 合計 =510kg 次に、上記硝酸系レドックス除染廃液を従来の処理方法
に従って廃棄する場合の廃棄物発生量を求める。従来例
では除染廃液中のCe4+を過酸化水素を添加して化学的
に安定なCe3+に還元し、中和−蒸発−乾燥処理する。
この処理によって、以下に示す水酸化物およびNa塩が
廃棄物として発生する。
【0028】 Ce(OH)3 =0.8 mol/l×1000 l×191 g/mol=153kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107 g/mol=107kg NaNO3 ={(0.8 mol/l+1 mol/l) ×3+2 mol/l}×1000 l
×85 g/mol=629kg 合計 =889kg 表1に第1の実施例と従来例の除染廃液を廃棄する場合
の廃液の処理方法に伴う廃棄物発生量を検討した結果を
比較して示す。
×85 g/mol=629kg 合計 =889kg 表1に第1の実施例と従来例の除染廃液を廃棄する場合
の廃液の処理方法に伴う廃棄物発生量を検討した結果を
比較して示す。
【0029】
【表1】 表1から明らかなように、除染廃液1000リットルを
廃棄処理した場合の廃棄物発生量は、本発明に係る第1
の実施例の場合は510kg、従来例の除染廃液を処理
せずにそのまま廃棄する場合は889kgとなることが
認められた。
廃棄処理した場合の廃棄物発生量は、本発明に係る第1
の実施例の場合は510kg、従来例の除染廃液を処理
せずにそのまま廃棄する場合は889kgとなることが
認められた。
【0030】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、Ce、硝酸、Feが溶解した硝酸系レドックス除染
廃液を陰イオン交換膜を用いた拡散透析によりCe、硝
酸を回収するため、従来の廃液処理方法に比べ廃棄物の
発生量を少なくすることができるとともに、回収したC
e、硝酸は硝酸系レドックス除染として再使用すること
ができる。
ば、Ce、硝酸、Feが溶解した硝酸系レドックス除染
廃液を陰イオン交換膜を用いた拡散透析によりCe、硝
酸を回収するため、従来の廃液処理方法に比べ廃棄物の
発生量を少なくすることができるとともに、回収したC
e、硝酸は硝酸系レドックス除染として再使用すること
ができる。
【0031】なお、上記実施例では硝酸濃度2mol/l 、
Ce(Ce4++Ce3+)濃度0.8mol/l 、Fe濃度1
mol/l の硝酸系レドックス除染廃液を処理する場合につ
いて説明したが、それぞれ硝酸濃度0.01〜10mol/
l 、Ce(Ce4++Ce3+)濃度0.01〜2mol/l 、
Fe濃度0.01〜2mol/l の除染廃液でも同様にして
処理することができる。また溶出金属としてCr、Ni
が溶解しても本発明の処理方法を適用することができ
る。
Ce(Ce4++Ce3+)濃度0.8mol/l 、Fe濃度1
mol/l の硝酸系レドックス除染廃液を処理する場合につ
いて説明したが、それぞれ硝酸濃度0.01〜10mol/
l 、Ce(Ce4++Ce3+)濃度0.01〜2mol/l 、
Fe濃度0.01〜2mol/l の除染廃液でも同様にして
処理することができる。また溶出金属としてCr、Ni
が溶解しても本発明の処理方法を適用することができ
る。
【0032】次に、第2の実施例として硫酸系レドック
ス除染廃液を選択し、除染廃液を1000リットル処理
した場合について説明する。硫酸系レドックス廃液中に
は除染剤である硫酸、Ce4+、Ce3+の他に溶出金属と
してFeが溶解しており、Ce4+は[Ce(S
O4 )4 ]4-として存在している。除染廃液のそれぞれ
の成分濃度は硫酸が1mol/l 、Ce(Ce4++Ce3+)
が0.2mol/l 、Feが1mol/l とする。
ス除染廃液を選択し、除染廃液を1000リットル処理
した場合について説明する。硫酸系レドックス廃液中に
は除染剤である硫酸、Ce4+、Ce3+の他に溶出金属と
してFeが溶解しており、Ce4+は[Ce(S
O4 )4 ]4-として存在している。除染廃液のそれぞれ
の成分濃度は硫酸が1mol/l 、Ce(Ce4++Ce3+)
が0.2mol/l 、Feが1mol/l とする。
【0033】この除染廃液を電解酸化処理することによ
って、除染廃液中のCe4+/Ce濃度比を0.85まで
上げ、ついでこれを拡散透析処理することによって、C
e4+を80%、硫酸を80%回収する。拡散透析処理し
た処理廃液は、過酸化水素を添加して処理廃液中に残留
するCe4+を化学的に安定なCe3+に還元した後、中和
−蒸発−乾燥処理する。この結果、以下に示す水酸化物
およびNa塩が廃棄物として発生する。
って、除染廃液中のCe4+/Ce濃度比を0.85まで
上げ、ついでこれを拡散透析処理することによって、C
e4+を80%、硫酸を80%回収する。拡散透析処理し
た処理廃液は、過酸化水素を添加して処理廃液中に残留
するCe4+を化学的に安定なCe3+に還元した後、中和
−蒸発−乾燥処理する。この結果、以下に示す水酸化物
およびNa塩が廃棄物として発生する。
【0034】 Ce(OH)3 =(1-0.85×0.8)×0.2 mol/l ×1000 l×191 g/
mol=12.2kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107 g/mol=107kg Na2 SO4 =[{(1-0.85×0.8)×0.2 mol/l+1 mol/l}×1.5+
1 mol/l ×0.2]×1000 l×142 g/mol=255kg 合計 =374kg 次に、上記硫酸系レドックス除染廃液を従来の処理方法
に従って廃棄する場合の廃棄物発生量を求める。除染廃
液中のCe4+を過酸化水素を添加して化学的に安定なC
e3+に還元し、中和−蒸発−乾燥処理する。この処理に
よって、水酸化物およびNa塩が廃棄物として発生す
る。
mol=12.2kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107 g/mol=107kg Na2 SO4 =[{(1-0.85×0.8)×0.2 mol/l+1 mol/l}×1.5+
1 mol/l ×0.2]×1000 l×142 g/mol=255kg 合計 =374kg 次に、上記硫酸系レドックス除染廃液を従来の処理方法
に従って廃棄する場合の廃棄物発生量を求める。除染廃
液中のCe4+を過酸化水素を添加して化学的に安定なC
e3+に還元し、中和−蒸発−乾燥処理する。この処理に
よって、水酸化物およびNa塩が廃棄物として発生す
る。
【0035】 Ce(OH)3 =0.2 mol/l×1000 l×191 g/mol=38.2kg Fe(OH)3 =1 mol/l×1000 l×107g/mol=107kg Na2 SO4 ={(0.2 mol/l+1 mol/l) ×1.5+1 mol/l}×1000
l×142g/mol=398kg 合計 =543kg 表2に第2の実施例と従来例の除染廃液を廃棄する場合
の廃液の処理方法に伴う廃棄物発生量を検討した結果を
比較して示す。
l×142g/mol=398kg 合計 =543kg 表2に第2の実施例と従来例の除染廃液を廃棄する場合
の廃液の処理方法に伴う廃棄物発生量を検討した結果を
比較して示す。
【0036】
【表2】 表2から明らかなように、除染廃液1000リットルを
廃棄処理した場合の廃棄物発生量は、本発明に係る第2
の実施例の場合は374kg、従来例の除染廃液を処理
せずにそのまま廃棄する場合は543kgとなること認
められた。
廃棄処理した場合の廃棄物発生量は、本発明に係る第2
の実施例の場合は374kg、従来例の除染廃液を処理
せずにそのまま廃棄する場合は543kgとなること認
められた。
【0037】以上説明したように、第2の実施例ではC
e、硫酸、Feが溶解した硫酸系レドックス除染廃液を
陰イオン交換膜を用いた拡散透析処理によりCe、硫酸
を回収することができるため、従来の廃液処理方法に比
べ廃棄物の発生量を少なくすることができる。また、回
収したCe、硫酸は、硫酸系レドックス除染液として再
使用することができる。
e、硫酸、Feが溶解した硫酸系レドックス除染廃液を
陰イオン交換膜を用いた拡散透析処理によりCe、硫酸
を回収することができるため、従来の廃液処理方法に比
べ廃棄物の発生量を少なくすることができる。また、回
収したCe、硫酸は、硫酸系レドックス除染液として再
使用することができる。
【0038】なお、上記実施例においては硫酸系レドッ
クス除染廃液中の成分濃度を硫酸1mol/l 、Ce(Ce
4++Ce)1mol/l 、Fe1mol/l としたが、硫酸濃度
0.01〜0.5mol/l 、Ce濃度0.01〜5mol/l
、Fe濃度0.01〜2mol/l の硫酸系レドックス除
染廃液でも使用可能である。また溶出金属としてCr、
Niが溶解しても使用可能である。
クス除染廃液中の成分濃度を硫酸1mol/l 、Ce(Ce
4++Ce)1mol/l 、Fe1mol/l としたが、硫酸濃度
0.01〜0.5mol/l 、Ce濃度0.01〜5mol/l
、Fe濃度0.01〜2mol/l の硫酸系レドックス除
染廃液でも使用可能である。また溶出金属としてCr、
Niが溶解しても使用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果がある。
以下の効果がある。
【0040】(1)レドックス除染廃液から酸(硝酸ま
たは硫酸)、Ceを拡散透析により分離・回収し再使用
することができるため、除染廃液の発生量を少なくする
ことができる。
たは硫酸)、Ceを拡散透析により分離・回収し再使用
することができるため、除染廃液の発生量を少なくする
ことができる。
【0041】(2)また、従来の除染廃液をそのまま中
和処理して蒸発、乾燥、固化する方法と比較し、二次廃
棄物の発生量を低減することができる。
和処理して蒸発、乾燥、固化する方法と比較し、二次廃
棄物の発生量を低減することができる。
【図1】本発明に係る除染廃液処理方法を示すブロック
フローチャートである。
フローチャートである。
【図2】拡散透析処理工程の原理を示す断面図である。
【図3】レドックス除染装置の一例を概略的に示す断面
図である。
図である。
11………除染廃液 11a……酸化処理廃液 12………電解酸化処理工程 13………拡散透析工程 13a……透析装置 14………透析水 15………陰イオン交換膜 16………回収溶液 17………濃度調整工程 18………再使用 19………処理廃液 20………還元処理工程 21………中和処理工程 22………乾燥・固化工程
Claims (1)
- 【請求項1】 放射性物質で汚染された金属廃棄物をC
e含有の酸性除染液を用いて除染することによって発生
する放射性除染廃液の処理方法において、 前記除染廃液を電解酸化処理し廃液中の3価のCeを4
価のCeに酸化する電解酸化処理工程と、 電解酸化処理した除染廃液から錯陰イオンを形成する4
価のCeと酸を陰イオン交換膜を介して分離する拡散透
析工程と、 この拡散透析工程で分離した酸とCeを除染液として再
使用するために濃度調整を行う濃度調整工程と、 前記拡散透析工程後のCeと酸を分離除去した処理廃液
を還元処理し化学的に安定化する還元処理工程と、 還元処理した処理廃液を中和する中和処理工程と、 中和処理した処理廃液を保管するために乾燥・固化する
乾燥・固化工程とを有することを特徴とする除染廃液の
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12727992A JPH05323095A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 除染廃液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12727992A JPH05323095A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 除染廃液の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05323095A true JPH05323095A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=14956051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12727992A Withdrawn JPH05323095A (ja) | 1992-05-20 | 1992-05-20 | 除染廃液の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05323095A (ja) |
-
1992
- 1992-05-20 JP JP12727992A patent/JPH05323095A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |