JPH05323185A - 眼鏡レンズ - Google Patents

眼鏡レンズ

Info

Publication number
JPH05323185A
JPH05323185A JP4342619A JP34261992A JPH05323185A JP H05323185 A JPH05323185 A JP H05323185A JP 4342619 A JP4342619 A JP 4342619A JP 34261992 A JP34261992 A JP 34261992A JP H05323185 A JPH05323185 A JP H05323185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
lens
plane
refracting
refracting surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4342619A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Yokoyama
修 横山
Akira Komatsu
朗 小松
Toshiharu Katada
寿治 片田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP4342619A priority Critical patent/JPH05323185A/ja
Publication of JPH05323185A publication Critical patent/JPH05323185A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1面の水平方向の曲率が大きく、かつ、垂
直方向の曲率が小さい、顔に沿った形状の眼鏡レンズを
提供する。 【構成】 第1面11のX1方向、Y1方向の曲率が異な
るレンズにおいて、X1方向及びY1方向の近軸像点の位
置が同じくなるように第2面12のX2方向、Y2方向の
曲率を決める。また、乱視矯正用のレンズとしては、非
点隔差によって発生する焦線の方向が第1面のX1方向
に対して0度を含む任意の角度だけ傾くように、第2面
をZ軸のまわりに回転させる。広い視角範囲で収差を抑
えるために少なくとも一方の面を非球面化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡レンズの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の眼鏡用のレンズとして、乱視を矯
正する必要のない場合には光軸に関して回転対称なレン
ズが用いられていた。また、乱視を矯正する必要がある
場合には、第1面(眼から遠い方の面)を回転対称な面
とし、第2面(眼に近い方の面)を回転非対称なトーリ
ック面としたレンズが用いられていた。
【0003】また、従来の眼鏡は、図47に示すよう
に、2枚のレンズ470がフレーム471に装着されて
いた。
【0004】また、広い視野を得るために屈折面の曲率
半径を小さくした眼鏡レンズが、特開昭63ー1135
20号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
眼鏡レンズは曲面で構成されているとは言え、全体とし
ては平面的な形状をしていた。従って、第46図に示す
ように、レンズ460とテンプル461とが直角に近い
角度を成して顔から出っ張っていた。このために、狭い
ところで顔を回したときに角部462が壁にぶつかった
り、乳幼児を抱いたときに乳幼児の顔が角部462にぶ
つかったりするなどの問題点があった。
【0006】また、特開昭63ー113520号公報に
開示されている眼鏡レンズは、曲率半径が小さいため
に、眼鏡を着用したときにレンズの出っ張りが目立ち、
外観上の問題点がある。
【0007】また、従来の眼鏡では、図47に示すよう
に、レンズが左眼241用と右眼240用とに分かれて
おり、それぞれのレンズ470がフレーム471にはめ
込まれていたので、フレーム471によって視野472
が制限されるという問題点があった。
【0008】また、従来の眼鏡では、眼鏡をかける人の
個性を表現するためには、フレームの形状、レンズの染
色などの選択枝しかなく、見た目の良さ、人と違った眼
鏡をかけたい、時と場所によって眼鏡を使い分けたい、
等など多様化する要求に対応できないという問題点があ
った。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するもの
であり、その目的の第1は、顔に沿った形状のレンズを
用いることにより、できるだけ顔に沿った形状の眼鏡を
提供することであり、目的の第2は、一枚のレンズだけ
で眼鏡を構成し、視野が広く、かつ、従来にない新規な
形状の眼鏡を提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の眼鏡レン
ズは、トーリック面である第1の屈折面、及び、トーリ
ック面である第2の屈折面から構成され、屈折面上の頂
点において該屈折面に接する2本の座標軸X軸とY軸、
及び両座標軸に直交する座標軸Z軸を設定し、前記屈折
面上の任意の一点からXY平面に垂線を下ろし、該垂線
の長さをz、該垂線と前記XY平面の交点のX座標を
x、Y座標をyとしたとき、zの値が
【0011】
【数2】
【0012】で表される屈折面(以下拡張トーリック面
という)を少なくとも前記第2の屈折面に備え、前記第
1の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX11面内に含
まれるように、また、最小の曲率が現れる断面がY11
面内に含まれるように前記第1の屈折面の頂点に座標系
111を設定し、前記第2の屈折面の最大の曲率が
現れる断面がX22面内に含まれるように、また、最小
の曲率が現れる断面がY22面内に含まれるように前記
第2の屈折面の頂点に座標系X222を設定したと
き、前記第2の屈折面のZ2軸が前記第1の屈折面のZ1
軸と同一の軸上にあり、前記第2の屈折面のX22平面
が前記第1の屈折面のX11平面と同一の平面内にあ
り、前記第2の屈折面のY22平面が前記第1の屈折面
のY11平面と同一の平面内にあり、前記第1の屈折面
に設定された前記X11平面における後側焦点距離と、
前記Y11平面における後側焦点距離が略等しいことを
特徴とする。
【0013】本発明の第2の眼鏡レンズは、トーリック
面である第1の屈折面、及び、トーリック面である第2
の屈折面から構成され、拡張トーリック面を少なくとも
前記第2の屈折面に備え、前記第1の屈折面の最大の曲
率が現れる断面がX11面内に含まれるように、また、
最小の曲率が現れる断面がY11面内に含まれるように
前記第1の屈折面の頂点に座標系X111を設定し、
前記第2の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX22
内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
22面内に含まれるように前記第2の屈折面の頂点に
座標系X222を設定したとき、前記第2の屈折面の
2軸が前記第1の屈折面のZ1軸と同一の軸上にあり、
前記第2の屈折面は前記Z2軸の周りに0度を含む角度
だけ回転した状態に配置され、前記レンズの非点収差に
よって生じる焦線が前記第1の屈折面の前記X11平面
に対して0度を含む任意の角度だけ傾いていることを特
徴とする。
【0014】本発明の第3の眼鏡レンズは、本発明の第
2のレンズにおいて、レンズの非点収差によって生じる
焦線が第1の屈折面のX11平面となす角度が、第2の
屈折面のZ2軸の周りの回転角度と異なることを特徴と
する。
【0015】本発明の第4の眼鏡レンズは、本発明の第
1乃至第3の眼鏡レンズのいずれか2枚を接続し一体と
したことを特徴とする。
【0016】本発明の第5の眼鏡レンズは、トーリック
面である第1の屈折面、及び、トーリック面である第1
の曲面及びトーリック面である第2の曲面の2つの曲面
から成る第2の屈折面から構成され、拡張トーリック面
を少なくとも前記第2の屈折面の前記2つの曲面に備
え、前記第1の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX1
1面内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる
断面がY11面内に含まれるように前記第1の屈折面の
頂点に座標系X111を設定し、前記第2の屈折面の
前記第1の曲面の最小の曲率が現れる断面あるいは最大
の曲率が現れる断面のいずれか一方の断面がX2A2A
内に含まれるように、また、もう一方の断面がY2A2A
面内に含まれるように前記第2の屈折面の前記第1の曲
面の頂点に座標系X2A2A2Aを設定し、前記第2の屈
折面の前記第2の曲面の最小の曲率が現れる断面あるい
は最大の曲率が現れる断面のいずれか一方の断面がX2B
2B面内に含まれるように、また、もう一方の断面がY
2B2B面内に含まれるように前記第2の屈折面の前記第
2の曲面の頂点に座標系X2B2B2Bを設定し、前記第
1の屈折面のZ1軸と平行で、かつ、前記第1の屈折面
の前記頂点からX1方向へ特定の距離だけ離れた位置に
前記第2の屈折面を構成する前記第1の曲面及び前記第
2の曲面それぞれに対応した光学系の光軸を設定したと
き、前記第2の屈折面の前記第1の曲面の前記頂点及び
前記第2の曲面の前記頂点を前記光軸に対して前記X1
方向へ移動させる偏心操作、及び、前記第2の屈折面の
前記第1の曲面及び前記第2の曲面をそれぞれの曲面に
設定された座標系のX2A軸あるいはX2B軸に関して回転
させる回転操作、Y2A軸あるいはY2B軸に関して回転さ
せる回転操作、Z2A軸あるいはZ2B軸に関して回転させ
る回転操作の4つの操作のうち少なくとも一つの操作を
前記第2の屈折面の前記第1の曲面及び前記第2の曲面
に施したことを特徴とする。
【0017】本発明の第6の眼鏡レンズは、本発明の第
5の眼鏡レンズにおいて、第1の屈折面及び第2の屈折
面の第1の曲面で構成される第1の光学系において、前
記第1の屈折面のX1軸方向の後側焦点距離とY1軸方向
の後側焦点距離が略等しく、かつ、前記第1の屈折面及
び前記第2の屈折面の第2の曲面で構成される第2の光
学系において、前記第1の屈折面のX1軸方向の後側焦
点距離とY1軸方向の後側焦点距離が略等しいことを特
徴とする。
【0018】本発明の第7の眼鏡レンズは、本発明の第
5の眼鏡レンズにおいて、第1の屈折面及び第2の屈折
面の第1の曲面で構成される第1の光学系において、該
第1の光学系の非点収差によって生じる焦線が前記第1
の屈折面のX11平面に対して0度を含む任意の角度だ
け傾いており、かつ、前記第1の屈折面及び前記第2の
屈折面の第2の曲面で構成される第2の光学系におい
て、該第2の光学系の非点収差によって生じる焦線が前
記第1の屈折面のX11平面に対して0度を含む任意の
角度だけ傾いていることを特徴とする。
【0019】本発明の第8の眼鏡レンズは、本発明の第
7の眼鏡レンズにおいて、第1の屈折面及び第2の屈折
面の第1の曲面で構成される第1の光学系において、該
第1の光学系の非点収差によって生じる焦線が前記第1
の屈折面のX11平面となす角度が、前記第2の屈折面
の前記第1の曲面のZ2A軸の周りの回転角度と異なり、
かつ、前記第1の屈折面及び前記第2の屈折面の前記第
2の曲面で構成される第2の光学系において、該第2の
光学系の非点収差によって生じる焦線が前記第1の屈折
面のX11平面となす角度が、前記第2の屈折面の前記
第2の曲面のZ2B軸の周りの回転角度と異なることを特
徴とする。
【0020】本発明の第9の眼鏡レンズは、本発明の第
5の眼鏡レンズにおいて、第1の屈折面及び第2の屈折
面の第1の曲面で構成される第1の光学系、あるいは、
前記第1の屈折面及び前記第2の屈折面の第2の曲面で
構成される第2の光学系のいずれか一方の光学系におい
て、前記第1の屈折面のX1軸方向の後側焦点距離とY1
軸方向の後側焦点距離が略等しく、かつ、もう一方の光
学系において、該光学系の非点収差によって生じる焦線
が前記第1の屈折面のX11平面に対して0度を含む任
意の角度だけ傾いていることを特徴とする。
【0021】
【実施例】以下に本発明の第1の構成の眼鏡レンズ及び
第2の構成の眼鏡レンズの実施例を説明するが、まず第
1の構成の眼鏡レンズから説明して行く。
【0022】図1は第1の構成の眼鏡レンズの形状を示
す図で、図1(a)はYZ断面図、図1(b)はレンズ
の4分の1をカットした斜視図、図1(c)はXZ断面
図である。
【0023】眼鏡レンズを構成する面を表す座標系につ
いて説明する。図1に示してあるように、レンズ10の
第1面11の頂点において第1面の一つの主曲率の方向
に延びる接線をY1軸とし、他方の主曲率の方向に延び
る接線をX1軸とする。また、第1面の頂点における第
1面の法線をZ1軸とする。X1軸、Y1軸、Z1軸はそれ
ぞれ直交し、直交座標系X111を成す。レンズの第
2面12においても同様に、第2面の頂点において第2
面の一つの主曲率の方向に延びる接線をY2軸とし、他
方の主曲率の方向に延びる接線をX2軸とする。また、
第2面の頂点における第2面の法線をZ2軸とする。X2
軸、Y2軸、Z2軸はそれぞれ直交し、直交座標系X22
2を成す。第1面のY1軸は鉛直方向、X1軸は水平方
向にあるとする。Z1軸とZ2軸は、同じ軸上にあり、こ
の軸をZ軸とする。Z軸は眼の光軸と一致する。
【0024】以下の実施例あるいは比較例においては第
1面のX1軸方向の曲率を、Y1軸方向の曲率に対して大
きくしてある。すなわちレンズのXZ断面のカーブがY
Z断面のカーブよりきつくなっている。
【0025】つづいて、各実施例及び各比較例について
説明する。各実施例及び各比較例においてレンズデータ
が示されるが、そこで用いられる記号及び共通なデータ
を説明しておく。符号に関しては、左から右へ測った距
離を正符号、曲率中心が面の右にある場合の曲率半径を
正符号とする。
【0026】
【表1】
【0027】以下の実施例、比較例におけるレンズで
は、第1面、第2面とも、Y軸方向とX軸方向とで曲率
半径が異なるトーリック面が用いられている。非球面化
したトーリック面として拡張トーリック面を用いる。拡
張トーリック面を表す式として、次の式を用いている。
【0028】
【数3】
【0029】(比較例1)眼鏡レンズの第1の比較例を
説明する。本比較例におけるレンズは、焦点距離が負で
ある負レンズであり、第1面と第2面がそれぞれ球面の
トーリック面である。
【0030】図2は乱視矯正が必要ない負の焦点距離の
眼鏡レンズの光学特性を評価する場合の光学系の配置の
YZ断面図である。像面21の中心と、レンズの第1面
の頂点、第2面の頂点、及び絞り面20の中心を結ぶ軸
がZ軸である。
【0031】本比較例のレンズは図2の光学系で評価さ
れる。以下に本比較例の光学系における近軸データを示
す。種類の欄では、その面が球面か非球面かを示す。絞
り面20と像面21の面間隔をrとする。
【0032】
【表2】
【0033】像面21でのスポットダイアグラムを図3
に示す。レンズ10の第1面に入射する主光線の座標を
11座標上にとって、それぞれの画角に対応するスポ
ットを表示してある。本比較例では17点の画角につい
てスポットダイアグラムを求めている。例を挙げると、
図中31で示されるスポットに対する半画角はY1方向
40度、図中32で示されるスポットに対する半画角は
1方向50度、図中33で示されるスポットに対する
半画角はX1方向35度、Y1方向30度である。スポッ
トの大きさは任意目盛りで表示してある。
【0034】近軸光線に対してはほとんど点状のスポッ
ト30であり、X1方向の像点の位置とY1方向の像点の
位置が等しい。ただし、画角が大きくなるとスポットが
大きくなる。
【0035】この眼鏡レンズの収差図を図11に示す。
収差図の縦軸は、眼の回転角度(視角)Dに対応してい
る。横軸は、(a)図では平均度数Pの視角0度の時の
値との差をディオプターで示しており、(b)図では非
点収差Aの視角0度の時の値との差をディオプターで示
している。以後の比較例、実施例に出てくる収差図もこ
のような表示になっている。
【0036】(実施例1)本発明の眼鏡レンズの第1の
実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、比較例
1におけるレンズ10の第2面12を非球面である拡張
トーリック面としたものである。
【0037】以下に本実施例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0038】
【表3】
【0039】第2面の拡張トーリック面の非球面係数を
以下に示す。
【0040】
【表4】
【0041】この場合のスポットダイアグラムを図4に
示す。第1面、第2面とも球面から成る比較例1(図
3)と比べて画角の大きいところでもスポットが小さく
なっており、Z軸を回転軸とする回転対称様の特性を示
すようになる。
【0042】この眼鏡レンズの収差図を図12に示す。
比較例1で示された球面から成る眼鏡レンズの収差図
(図11)と比較して、収差が大幅に低減されているこ
とがわかる。
【0043】以上述べたように、回転対称でない面を組
み合わせることによって回転対称様の特性を持つ眼鏡レ
ンズを構成でき、さらに面を非球面化することによって
広い視角の範囲で収差を小さくすることができる。
【0044】近軸光線に対してほとんど点状のスポット
であり、X1方向の像点の位置とY1方向の像点の位置が
等しい。従って、乱視を矯正する必要がない人向けの眼
鏡レンズとして用いることができる。
【0045】本実施例では非球面として6次の項までの
多項式で表される面を用いたが、更に高次の項までの多
項式で表される面、あるいは自由曲面を用いても良い。
また、第1面も非球面化することも考えられる。
【0046】図5は本実施例の眼鏡レンズを装着した眼
鏡を示しており、図5(a)は上面図、図5(b)は側
面図である。
【0047】レンズ50は第2面が拡張トーリック面で
ある眼鏡レンズである。図中にXYZ座標が書き込まれ
ているが、この座標の向きは図1における座標の向きと
同じである。
【0048】本発明の眼鏡レンズは、X1方向の曲率が
大きくカーブがきついので、図46に示した従来の眼鏡
にあるようなテンプルとレンズでできる角部をなくすこ
とができる。一方、Y1方向の曲率は小さいので横から
見たときの見た目が良くなっている。また、非球面化し
たレンズ50を用いているので広い視角にわたって鮮明
な像を得ることができる。
【0049】(比較例2)図6は乱視矯正用に用いられ
る眼鏡レンズの構成を説明する図で、レンズの4分の1
をカットした斜視図である。本比較例では図6の構成の
レンズが用いられる。本比較例のレンズも負レンズであ
り、非点隔差を生じるように設計され、非点収差による
線像の方向が広い画角にわたって同一であるように設計
されるものである。
【0050】第1面61の2つの主曲率の方向はX1
の方向とY1軸の方向である。一方、第2面62の主曲
率の方向はX2軸の方向とY2軸の方向である。第2面6
2はZ軸を中心として回転しており、X2軸、Y2軸はそ
れぞれX1軸、Y1軸と角度γをなしている。図6におい
て破線で示されている座標軸はX1軸とY1軸とをそれぞ
れZ方向へ平行移動した軸である。
【0051】図7は乱視矯正用の負の焦点距離の眼鏡レ
ンズの光学特性を評価する場合の光学系の配置のYZ断
面図である。r1は絞り面20と第1の像面70の面間
隔、r2は絞り面と第2の像面71の面間隔である。
【0052】本比較例のレンズも図7の光学系で評価さ
れる。以下に本比較例における光学系の近軸データを示
す。R1は第1の像面70の曲率半径、R2は第2の像
面71の曲率半径を表す。
【0053】
【表5】
【0054】上記配置における第1の像面70でのスポ
ットダイアグラムを図8(a)に示す。レンズ60の第
1面61に入射する主光線の座標をX11座標上にとっ
て、それぞれの画角に対応するスポットを表示してあ
る。本比較例では17点の画角についてスポットダイア
グラムを求めている。例を挙げると、図中81で示され
るスポットに対する半画角はY1方向40度、図中82
で示されるスポットに対する半画角はX1方向50度、
図中83で示されるスポットに対する半画角はX1方向
35度、Y1方向30度である。スポットの大きさは任
意目盛りで表示してある。
【0055】近軸光線に対するスポット80aは非点収
差によって線状になっており、そのスポットの長手方向
とX1軸となす角θ1は30°になっている。上記のレ
ンズのデータ表からわかるように、第1面61に対する
第2面62の回転角度γは10.75°であり、それで
もスポットの長手方向と像面のX1軸とがなす角が30
°であることが特徴である。近軸光線に対するスポット
は非常に細くなっているが、画角が大きくなるとスポッ
トの幅が広がっている。
【0056】つづいて上記配置における第2の像面71
でのスポットダイアグラムを図8(b)に示す。表示の
仕方は図8(a)と同じである。
【0057】近軸光線に対するスポット80bは非点収
差によって線状になっており、そのスポットの長手方向
とX1軸となす角θ2は−60°になっている。ここで
は、Z方向を見て反時計回りの方向の角度に正の符号を
付けている。図8(a)に示した第1の像面70におけ
るスポット80aの長手方向は、第2の像面71におけ
るスポット80bの長手方向に対して90度をなしてい
る。近軸光線に対するスポットは非常に細くなっている
が、第1の像面の場合と同様に画角が大きくなるとスポ
ットの幅が広がっている。
【0058】このレンズの収差図を図13に示す。
【0059】レンズ60の第2面62の回転角γと第1
の像面70及び第2の像面71における近軸線像80
a、80bの傾き角θ1、θ2の関係を図9に示す。図
中で、破線で示されている座標軸はX1軸及びY1軸をZ
方向へ平行移動した軸である。角度は以下のようになっ
ている。
【0060】
【表6】
【0061】すなわち、線像の傾き角とレンズ第2面の
回転角が異なることが特徴である。
【0062】(実施例2)本発明の眼鏡レンズの第2の
実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、比較例
2におけるレンズ60の第2面62を非球面である拡張
トーリック面としたものである。
【0063】以下に本実施例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0064】
【表7】
【0065】第2面の拡張トーリック面の非球面係数を
以下に示す。
【0066】
【表8】
【0067】この場合の第1の像面70におけるスポッ
トダイアグラムを図10(a)に、また、第2の像面7
1におけるスポットダイアグラムを図10(b)に示
す。表示の仕方は図8(a)、図8(b)と同じであ
る。第1面、第2面とも球面から成る比較例2(図8)
と比べて画角の大きいところでもスポットが線状に近
く、鮮明になってきていることがわかる。
【0068】このレンズの収差図を図14に示す。比較
例2で示された球面から成るレンズに比べて視角の大き
いところでの収差がわずかであるが低減されている。
【0069】本実施例のレンズは、乱視矯正用眼鏡に適
用できる。広い視角範囲にわたってさらに2つの像面上
における線像の方向を揃え、線像を鮮明にするには、自
由曲面を採用する、あるいは、面を傾斜させる等の手段
が考えられる。また、第1面も非球面化することも考え
られる。
【0070】(実施例3)本発明の眼鏡レンズの第3の
実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、実施例
2で説明したレンズの第1面も非球面化して、第1面及
び第2面ともに拡張トーリック面としたレンズである。
レンズの近軸データを以下に示す。
【0071】
【表9】
【0072】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0073】
【表10】
【0074】このレンズの収差図を図15に示す。比較
例2のレンズの収差図(図13)あるいは実施例2のレ
ンズの収差図(図14)と比較して収差が低減されてい
るのがわかる。
【0075】以上述べたように、回転対称でない2つの
面をある角度だけ回転させて組み合わせることによっ
て、非点収差によってできる線像の方向をある程度揃え
たレンズを構成でき、さらに面を非球面化した拡張トー
リック面を用いることによって広い視角範囲で線像を鮮
明にすることが可能になる。
【0076】なお、比較例2、実施例2及び実施例3で
は、第1の像面における焦線の長手方向とレンズの第1
面のX1方向とがなす角を30°としたレンズの例を説
明したが、その角度以外の焦線の方向を持つレンズも同
様にして得ることができる。
【0077】本実施例のレンズは乱視矯正用眼鏡のレン
ズとして用いることができる。
【0078】本実施例のレンズもX1方向の曲率が大き
くカーブがきついので、図46に示した従来の眼鏡にあ
るようなテンプルとレンズでできる角部をなくすことが
でき、図5に示すような眼鏡を構成できる。一方、Y1
方向の曲率は小さいので横から見たときの見た目が良く
なっている。また、非球面化したレンズを用いているの
で広い視角にわたって乱視を矯正できる。
【0079】(比較例3)眼鏡レンズの第3の比較例を
説明する。本比較例のレンズも非点隔差を生じる負レン
ズであるが、非点収差による線像の方向が第1面のX1
1面内あるいはY11面内に含まれるように設計され
るレンズである。すなわち、第1の像面における焦線の
長手方向とレンズの第1面のX1方向とがなす角が0°
であるレンズである。
【0080】以下に本比較例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0081】
【表11】
【0082】このレンズの収差図を図16に示す。
【0083】(実施例4)本発明の眼鏡レンズの第4の
実施例を説明する。本実施例のレンズは、比較例3にお
けるレンズの第1面と第2面とを拡張トーリック面とし
たものである。
【0084】以下に本実施例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0085】
【表12】
【0086】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0087】
【表13】
【0088】このレンズの収差図を図17に示す。比較
例3で示された球面から成るレンズに比べて視角の大き
いところでの収差が低減されている。
【0089】本実施例のレンズは、乱視矯正用眼鏡に適
用できる。
【0090】以上、負レンズに関する実施例、比較例を
述べてきたが、焦点距離が正である正レンズにも同様の
考え方が適用できる。正レンズの実施例を以下に述べ
る。正レンズの設計時には、図2あるいは図7における
像面を絞り面の右側に配置することになる。
【0091】(比較例4)眼鏡レンズの第4の比較例を
説明する。本比較例のレンズは、第1面と第2面とが球
面トーリック面から成る正レンズである。
【0092】以下に本比較例のレンズにおける近軸デー
タを示す。
【0093】
【表14】
【0094】このレンズの収差図を図18に示す。
【0095】(実施例5)本発明の眼鏡レンズの第5の
実施例を説明する。本実施例のレンズは、比較例4にお
けるレンズの第2面を拡張トーリック面としたレンズで
ある。
【0096】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0097】
【表15】
【0098】第2面の拡張トーリック面の非球面係数を
以下に示す。
【0099】
【表16】
【0100】このレンズの収差図を図19に示す。比較
例4の球面レンズによる収差図(図18)と比較するこ
とにより、非球面化によって収差が低減されているのが
わかる。
【0101】(比較例5)眼鏡レンズの第5の比較例を
説明する。本比較例のレンズは、レンズの第1面と第2
面とが球面トーリック面から成り、非点隔差を有する正
レンズである。
【0102】以下に本比較例のレンズの近軸データを示
す。
【0103】
【表17】
【0104】このレンズの収差図を図20に示す。
【0105】(実施例6)本発明の眼鏡レンズの第6の
実施例を説明する。本実施例のレンズは、比較例5にお
けるレンズの第2面を拡張トーリック面としたレンズで
ある。
【0106】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0107】
【表18】
【0108】第2面の拡張トーリック面の非球面係数を
以下に示す。
【0109】
【表19】
【0110】このレンズの収差図を図21に示す。比較
例5の球面レンズによる収差図(図20)と比較するこ
とにより、非球面化によって収差が低減されているのが
わかる。
【0111】これまで述べてきた本発明の第1の構成の
眼鏡レンズの収差を、各実施例に対応する比較例と比較
して以下の表に示す。ここでは、視角30°の時の平均
度数の視角0°の時の値との差、及び視角30°の時の
非点収差の視角0°の時の値との差を用いている。
【0112】
【表20】
【0113】実施例の方が比較例よりも数値が大きくな
っているところもあるが、それよりも、球面から成る比
較例の場合の最大値が、平均度数で0.35D、非点収
差で1.26Dであるのが、拡張トーリック面を用いた
実施例では、平均度数で0.24D、非点収差で0.3
4Dと小さくなっており、拡張トーリック面の有効性が
わかる。
【0114】(実施例7)本発明の眼鏡レンズの第7の
実施例を図22を用いて説明する。
【0115】実施例1で説明した図1に示されているよ
うな非球面レンズを2枚、接続部222で接続したもの
である。接続部222は視線を鼻の方へ向けても問題が
ない部分に設ける。接続部222もレンズと同じ材質で
構成すると、本実施例のレンズは一体成形ができる。も
ちろん、鼻にあたる部分のパッドも一体成形できる。
【0116】本実施例の応用として、実施例1から実施
例6で説明したレンズのうちいずれか2枚を接続しても
良い。
【0117】眼鏡としての構成は図22に示されてい
る。レンズ220の両側にテンプル221を取り付けた
ものである。見た目のすっきりした眼鏡を提供できる。
【0118】以下の実施例では、拡張トーリック面を応
用した、さらに形状が新規な本発明の第2の構成の眼鏡
レンズの実施例を述べていく。
【0119】以下の実施例及び比較例で用いられる眼鏡
レンズの形状を説明しておく。図23は本発明の第2の
構成の眼鏡レンズの形状を示す図である。右眼用の部分
231と左眼用の部分232が一体となっている。鼻が
入るための切り欠き部233がある。
【0120】図24は本発明の第2の構成の眼鏡レンズ
の断面と眼鏡の構成を示す図である。右眼240にはレ
ンズ230の右眼用の部分231が対応し、左眼には左
眼用の部分232が対応している。レンズ230は第1
面234と第2面235とから成る。第2面235は右
眼240、左眼241に対応する2つの曲面236、2
37から成り、これら2つの面は右眼240と左眼24
1の間の接続部238で接続されている。レンズ230
の両端にはテンプル242が取り付けられている。
【0121】実施例の具体的な説明の前に、これから用
いる座標系について図25を用いて説明する。図25
(a)は斜視図、図25(b)はXZ断面図、図25
(c)は右眼用の部分のYZ断面図、図25(d)は左
眼用の部分のYZ断面図である。レンズの第1面234
は頂点Oを頂点とする曲面の一部である。図25(a)
では頂点Oが切り欠き部233の部分にあるので、頂点
O付近の第1面は切除されている。
【0122】レンズ230の第1面234の頂点におい
て第1面の一つの主曲率の方向に延びる接線をY1軸と
し、他方の主曲率の方向に延びる接線をX1軸とする。
また、第1面の頂点における第1面の法線をZ1軸とす
る。X1軸、Y1軸、Z1軸はそれぞれ直交し、直交座標
系X111を成す。レンズの第2面の一方の曲面(右
眼用の曲面)236においては、右眼用の曲面236の
頂点Pにおいて曲面236の一つの主曲率の方向に延び
る接線をY2A軸とし、他方の主曲率の方向に延びる接線
をX2A軸とする。また、頂点Pにおける面の法線をZ2A
軸とする。X2A軸、Y2A軸、Z2A軸はそれぞれ直交し、
直交座標系X2A2A2Aを成す。第2面のもう一方の曲
面(左眼用の曲面)237においては、左眼用の曲面2
37の頂点Qにおいて曲面237の一つの主曲率の方向
に延びる接線をY2B軸とし、他方の主曲率の方向に延び
る接線をX2B軸とする。また、頂点Qにおける面の法線
をZ2B軸とする。X2B軸、Y2B軸、Z2B軸はそれぞれ直
交し、直交座標系X2B2B2Bを成す。
【0123】第1面のY1軸は鉛直方向、X1軸は水平方
向にあるとする。以下の実施例及び比較例においては第
1面として、水平方向(X1軸方向)の曲率半径が、鉛
直方向(Y1軸方向)の曲率半径に対して小さいトーリ
ック面を用いている。すなわちレンズの水平方向のカー
ブが垂直方向のカーブよりきつくなっている。従って、
眼鏡を横から見たときの見た目が良くなっている。
【0124】つづいて、各実施例及び各比較例について
説明する。各実施例及び各比較例においてレンズデータ
が示されるが、そこで用いられる記号及び共通なデータ
を説明しておく。
【0125】
【表21】
【0126】以下の実施例、比較例におけるレンズで
は、第1面、第2面とも、Y軸方向とX軸方向とで曲率
半径が異なるトーリック面が用いられている。非球面化
したトーリック面として拡張トーリック面を用いる。
【0127】以下の実施例及び比較例では、第2面を構
成する2つの曲面のうち、一方の曲面(右眼用の曲面)
についてのデータを示す。もう一方の曲面についても同
様に設計することができるが、分かりやすくするために
一方の曲面だけについて説明する。
【0128】(比較例6)眼鏡レンズの第6の比較例を
説明する。本比較例のレンズは、右眼用の部分、左眼用
の部分とも焦点距離が負である負レンズであり、第1
面、第2面とも球面トーリック面である。
【0129】図26は乱視矯正の必要がない負の焦点距
離の眼鏡レンズを設計、評価するための光学系の配置図
で、XZ断面を示している。図26は特にレンズ230
の右眼用の部分231を設計、評価する場合の配置を示
している。左眼用の部分232についても同様に設計さ
れる。正面を向いている時の眼の光軸と一致する軸がZ
軸である。即ち、像面260の中心と、右眼に対応して
いる絞り面261の中心とを結ぶ軸がZ軸である。第1
面の頂点Oにおける第1面の法線の方向であるZ1
は、Z軸からDXの距離だけ離れている。距離DXは、
右眼の回旋中心と左眼の回旋中心の間隔の半分とし、以
下の各実施例でも−30mmとしている。絞り面261
の中心を曲率中心とする球面の像面260の曲率半径を
Rとする。
【0130】本比較例のレンズは図26の光学系で評価
される。
【0131】本比較例では、右眼用の部分231につい
てはZ軸近傍、すなわち近軸領域における入射光に対し
て絞り面261から像点までの距離、すなわち、レンズ
の第2面から像点までの距離がX1方向とY1方向でほぼ
等しくなるようにレンズを構成する面の曲率などが決め
られる。左眼用の部分232についても同様に設計され
る。乱視を矯正する必要がない人向けの眼鏡レンズを前
提としている。
【0132】以下に本比較例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0133】
【表22】
【0134】図27(a)は、像面260上のスポット
ダイアグラムである。レンズの第1面234に入射する
主光線の座標をXY座標上にとって、それぞれの画角に
対するスポットを表示してある。このXY座標の原点は
Z軸上にあり、X軸はX1軸と平行であり、Y軸はY1
と平行である。本比較例では17点の画角についてスポ
ットダイアグラムを求めている。例を挙げると、図中2
71で示されるスポットに対する半画角はY方向40
度、図中272で示されるスポットに対する半画角はX
方向50度、図中273で示されるスポットに対する半
画角はX方向35度、Y方向30度である。スポットの
大きさは任意目盛りで表示してある。
【0135】近軸光線に対してはほとんど点状のスポッ
ト270であり、X方向の像点の位置とY方向の像点の
位置がほぼ等しく、非点隔差の発生がない。画角が大き
くなるとスポットは大きくなっている。
【0136】ここで、第2面の曲面236のY2A軸のま
わりの回転角βについて図28を用いて説明する。図2
7(a)のスポットダイアグラムで近軸像点270を点
像にする、すなわち頂点Pから近軸像点270までのX
方向の距離とY方向の距離とを等しくして非点隔差の発
生を防ぐには、図28に示すように、第2面の曲面23
6の頂点Pにおける法線の方向Z2AをY2A軸の回りに角
度βだけ回転させる必要がある。これは、曲面236の
前にある第1面がX1軸に対して傾いているためであ
る。この時、第2面の曲面236のX2A軸もY2A軸の回
りに回転してX2β軸となる。すなわち、第2面の曲面
236を第1面234に対して傾斜させることによっ
て、近軸像点270を鮮明な点像にすることができる。
【0137】図27(a)のスポットダイアグラムに戻
ると、近軸像点270はXY座標の原点から多少ずれて
いる。これは、レンズの第1面234がX1軸に対して
傾斜しているために、Z軸に沿ってレンズに入射して絞
り261を通る主光線が、Z軸からX方向へずれた位置
に入射するからである。
【0138】本比較例では絞り面261と像面260の
間隔を−250mmとしているが、もちろんこの数値に
限定されるものではなく、眼鏡を利用する人に必要な数
値で設計することができる。また、左眼用の部分232
についても、左眼用の絞り面から像面までの間隔を本実
施例の値ー250mm以外の値を用いて設計することが
できる。
【0139】(実施例8)本発明の眼鏡レンズの第8の
実施例を説明する。本実施例のレンズは、比較例6にお
けるレンズの第1面及び第2面の右眼用の曲面236及
び左眼用の曲面237をそれぞれ非球面化して拡張トー
リック面としたレンズである。本実施例でも比較例6と
同様に右眼用の部分だけを説明する。
【0140】以下に本実施例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0141】
【表23】
【0142】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0143】
【表24】
【0144】ここで、曲率は比較例6とは異なり、ま
た、第2面の曲面236の回転角βも1.602゜に変
化している。
【0145】この場合のスポットダイアグラムを図27
(b)に示す。第1面、第2面とも球面から成る場合
(図27(a))と比べて画角の大きいところでもスポ
ットが小さくなっており、かつ、回転対称様の特性を示
すようになる。
【0146】以上述べたように、面を非球面化すること
により、Z軸近傍での像を点状にすることができるとと
もに、広い画角範囲で収差を小さくすることができ、よ
り鮮明に見える眼鏡用レンズを提供できるようになる。
【0147】本実施例では第2面の曲面236を第1面
234に対して傾斜させているが、必要であれば、第2
面の曲面236を第1面234に対して傾斜させるとと
もに、第2面の曲面236の主曲率の方向を第1面23
4の主曲率の方向に対して回転させても良い。
【0148】また、本実施例では非球面として6次の項
までの多項式で表される面を用いたが、更に高次の項ま
での多項式で表される面、あるいは自由曲面を用いても
良い。
【0149】左眼用の部分についても同様に設計ができ
る。
【0150】レンズの接続部238をできるだけ狭くす
ることによって、視野の広い眼鏡レンズとすることがで
きる。
【0151】本実施例のレンズを用いると、図24に示
すような眼鏡を構成できる。図24は上面図である。こ
こでの眼鏡は、乱視を矯正する必要のない人用の眼鏡で
ある。
【0152】右眼240にはレンズ230の右眼用の部
分231が対応し、左眼には左眼用の部分232が対応
している。レンズ230は第1面234と第2面235
から成る。第2面235は右眼240、左眼241に対
応する2つの曲面236、237から成り、これら2つ
の面は右眼240と左眼241の間の接続部238で接
続されている。レンズ230の両端にはテンプル242
が取り付けられている。第1面234において曲率が最
大になる主曲率の方向はX1の方向、曲率が最小になる
主曲率の方向はY1の方向である。すなわち、X1の方向
にはカーブがきつく、Y1の方向にはカーブが緩くなっ
ている。従って、レンズを顔面に沿った形状にすること
ができ、眼鏡を横から見たときの見た目が良くなってい
る。また、レンズを顔面に沿った形状にすることができ
ることにより、自転車やオートバイ、スキー等のスポー
ツを行うときに風の影響を少なくすることができる。
【0153】レンズ230として非球面である拡張トー
リック面から成るレンズを用いることによって広い画角
範囲、すなわち広い視野で鮮明な像を見ることができ
る。
【0154】図29に本実施例のレンズを用いた眼鏡に
おける視野290を示すが、 図47に示されている従
来の眼鏡におけるフレーム471による視野の制限がな
いので、従来よりも広い範囲を見渡すことができる。ま
た、第1面の頂点付近では両眼の視野の共通部分があ
り、見やすい眼鏡となる。
【0155】本実施例におけるレンズは、プラスチック
の一体成形で製作することが可能であり、染色も容易で
あることから、サングラスも容易に構成できる。
【0156】また、レンズの表面に反射防止膜を形成で
きることはもちろん、特定の波長を吸収する材料をレン
ズ材料に添加する、あるいは特定の波長を透過、反射さ
せる多層薄膜をレンズ表面に形成することによってフィ
ルター機能を有する眼鏡も構成できる。
【0157】(比較例7)眼鏡レンズの第7の比較例を
説明する。本比較におけるレンズは、乱視矯正用のレン
ズであり、右眼用の部分、左眼用の部分とも負レンズで
ある。第1面、第2面ともに球面から成る。
【0158】図30は乱視矯正が必要な負の焦点距離の
眼鏡レンズの右眼用の部分を設計、評価するための光学
系の配置図で、XZ断面を示している。左眼用の部分に
ついても同様に設計される。
【0159】本比較例のレンズは図30の光学系で評価
される。
【0160】分かりやすくするために本比較例ではレン
ズ300の右眼用の部分だけについて説明する。基本的
な座標軸は実施例7と同じである。
【0161】第1の像面304と第2の像面305の2
つが像面として設定されている。それぞれの像面の中心
と、右眼に対応している絞り面261の中心とを結ぶ軸
がZ軸である。絞り面261の中心を曲率中心とする球
面から成る第1の像面304の曲率半径をr1、絞り面
261の中心を曲率中心とする球面から成る第2の像面
305の曲率半径をr2とする。
【0162】本比較例におけるレンズは非点隔差を有す
るように設計される。非点収差による焦線の方向が、第
1の像面304及び第2の像面305上で所望の方向を
向くようにレンズ300の面が設計される。
【0163】以下に本比較例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0164】
【表25】
【0165】本比較例におけるレンズによって像面上に
形成されるスポット形状の例を図31に示す。図31
(a)は第1の像面304におけるスポットダイアグラ
ム、図31(b)は第2の像面305におけるスポット
ダイアグラムである。
【0166】座標軸のとりかたは比較例6と同様であ
り、レンズの第1面301に入射する主光線の座標をX
Y座標上にとって、それぞれの画角に対応するスポット
を表示してある。本比較例では17点の画角についてス
ポットダイアグラムを求めている。例を挙げると、図中
311で示されるスポットに対する半画角はY方向40
度、図中312で示されるスポットに対する半画角はX
方向50度、図中313で示されるスポットに対する半
画角はX方向35度、Y方向30度である。スポットの
大きさは任意目盛りで表示してある。
【0167】図31(a)に示されているように、第1
の像面304においては、近軸光線に対するスポット3
10aは非点収差によって線状の焦線になっており、そ
の焦線とX軸とがなす角θ1は30°になっている。近
軸光線に対するスポットは非常に細くなっているが、画
角が大きくなるとスポットの幅が広がっている。
【0168】一方、図31(b)に示されているよう
に、第2の像面305においても、近軸光線に対するス
ポット310bは非点収差によって線状の焦線になって
おり、その焦線とX軸とがなす角θ2は−60°になっ
ている。ここでは、Z方向を見て反時計回りの方向の角
度に正の符号を付けている。第1の像面と同様に、近軸
光線に対するスポットは非常に細くなっているが、画角
が大きくなるとスポットの幅が広がっている。図31に
おいて、近軸線像310a、310bは、XY座標の原
点から多少ずれている。これは、レンズの第1面301
がX1軸に対して傾斜しているために、Z軸に沿ってレ
ンズに入射して絞り261を通る主光線が、Z軸からX
方向へずれた位置に入射するからである。
【0169】ここで、回転角β、γについて図32を用
いて説明する。図32は、レンズ300の右眼用の部分
だけを描いた図である。X2β軸は、第2面の曲面30
2の頂点Pを原点とするX2A軸を、第2面の曲面302
の頂点Pを原点とするY2A軸のまわりに角度βだけ回転
した軸である。このとき、第2面の曲面302の頂点P
を原点とするZ2A軸も、Y2A軸のまわりに角度βだけ回
転してZ2β軸となる。さらに、X2β軸をZ2β軸のま
わりに角度γだけ回転させた軸がX2γ軸である。この
とき、Y2A軸も、Z2β軸のまわりに角度γだけ回転し
てY2γ軸となる。X2γの方向及びY2γの方向が、第
2面の右眼用の曲面302の主曲率の方向となる。
【0170】すなわち、本比較例の乱視矯正用のレンズ
300では、設定された像面上に焦線を形成し、かつ、
その焦線の方向を所望の方向にするために、レンズの第
2面の曲面を第1面に対して傾斜、回転させる必要があ
るのである。像面における焦線の方向とレンズの面の配
置の関係をあらためて図33に示す。第1の像面304
を表す座標をX3、Y3とし、第2の像面305を表す座
標をX4、Y4としている。
【0171】第1の像面、第2の像面における近軸線像
の傾きθ1=30゜、θ2=−60゜を得るために、レン
ズの第2面をβ=5.366゜傾け、γ=−49.59
2゜回転させている。
【0172】(実施例9)本発明の眼鏡レンズの第9の
実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、広い画
角範囲、すなわち、広い視野にわたって2つの像面上で
の線像が鮮明になるように設計されるものであり、比較
例7におけるレンズ300の第1面301、第2面の右
眼用の曲面302及び左眼用の曲面303を非球面化し
て拡張トーリック面としたものである。本実施例でも比
較例7と同様に右眼用の部分だけを説明する。以下に本
実施例における光学系の近軸データを示す。
【0173】
【表26】
【0174】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0175】
【表27】
【0176】ここで、曲率は比較例7とは異なり、ま
た、第2面の曲面302の傾斜角β、回転角γもβ=
3.539°、γ=−53.152゜に変化している。
【0177】以上のようなレンズによるスポットダイア
グラムを図34に示す。図34(a)は第1の像面30
4におけるスポットダイアグラム、図34(b)は第2
の像面305におけるスポットダイアグラムである。表
示の仕方は図31(a)、図31(b)と同じである。
【0178】第1面、第2面とも球面から成る場合(比
較例7、図31)と比べて、特に図34(b)に示され
ている第2の像面において、画角の大きいところでもス
ポットが線状に近く、鮮明になってきていることがわか
る。乱視矯正用眼鏡のレンズとして用いることができ
る。広い画角範囲にわたってさらに2つの像面上におけ
る線像の方向を揃え、線像を鮮明にするには、面を自由
曲面とすることが考えられる。
【0179】以上述べたように、第2面をある角度だけ
傾斜、回転させることによって、非点収差によってでき
る線像の方向をある程度揃えたレンズを構成でき、さら
に面を非球面化することによって広い画角範囲で線像を
鮮明にすることが可能になる。
【0180】もちろん、第2面を傾斜、回転させなくて
も所望の非点収差が得られる場合は傾斜、回転の必要は
ない。
【0181】なお、比較例7及び実施例9では、第1の
像面における焦線の長手方向とレンズの第1面のX1
向とがなす角を30°としたレンズの例を説明したが、
その角度以外の焦線の方向を持つ眼鏡レンズも同様にし
て得ることができる。
【0182】本実施例では、絞り面261と第1の像面
304の間隔を−166.667mm、絞り面261と
第2の像面305の間隔を−250.0mmとしている
が、もちろんこの数値に限定されるものではなく、眼鏡
を利用する人に必要な数値で設計することができる。ま
た、左眼用の部分についても、左眼用の絞り面から像面
までの間隔を本実施例で用いた値以外の値を用いて設計
することもできる。
【0183】本実施例のレンズを装着した眼鏡は乱視矯
正用眼鏡として用いることができる。
【0184】眼鏡の構成は図24に示した眼鏡と同じで
ある。
【0185】右眼と左眼とで乱視の程度が異なる場合に
は、第1の像面と第2の像面を右眼用と左眼用とで異な
る位置に設定して設計したレンズを用いれば良い。
【0186】以上いくつかの実施例を説明してきたが、
比較例6、実施例8、比較例7、及び実施例9における
レンズでは、レンズの第1面234が光軸に対して傾斜
しているために生じるプリズム作用によって、本来正面
にある物点が正面からずれて見える効果が大きい。この
プリズム作用を抑えた実施例を以下に述べる。プリズム
作用の低減にはレンズの第2面236の回転、傾斜とと
もに、図35に示すようなX1方向への偏心DX2も有
効である。以下の実施例及び比較例では第2面の右眼用
の部分について述べるが、左眼用についても同様の考え
方が適用できる。
【0187】(比較例8)眼鏡レンズの第8の比較例を
説明する。第1面と第2面が球面トーリック面から成る
負レンズである。
【0188】以下に本比較例のレンズの近軸データを示
す。
【0189】
【表28】
【0190】回転角β、γについては図32に示してあ
る。このレンズの収差図を図36に示す。
【0191】図26において、レンズに入射するZ軸上
の光線が像面260と交わる座標は、本比較例に対応す
る比較例6では X=6.295mm Y=0.000mm であったのが、第2面の偏心DX2を導入した本比較例
では X=ー0.0001mm Y= 0.0000mm となっており、プリズム作用が大きく低減されているこ
とがわかる。
【0192】(実施例10)本発明の眼鏡レンズの第1
0の実施例を説明する。比較例8のレンズをもとにし
て、第1面及び第2面を非球面化して拡張トーリック面
としたレンズである。
【0193】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0194】
【表29】
【0195】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0196】
【表30】
【0197】このレンズの収差図を図37に示す。比較
例8の球面レンズによる収差図(図36)と比較するこ
とにより、非球面化によって収差が低減されているのが
わかる。
【0198】(比較例9)眼鏡レンズの第9の比較例を
説明する。レンズの第1面と第2面とが球面トーリック
面から成り、非点隔差を有する負レンズである。
【0199】以下に本比較例のレンズの近軸データを示
す。
【0200】
【表31】
【0201】このレンズの収差図を図38に示す。
【0202】図30において、レンズに入射するZ軸上
の光線が第2の像面305と交わる座標は、本比較例に
対応する比較例7では X=5.672mm Y=3.316mm であったのが、第2面の偏位DX2を導入した本比較例
では X=0.001mm Y=0.043mm となており、プリズム作用が低減されていることがわか
る。
【0203】(実施例11)本発明の眼鏡レンズの第1
1の実施例を説明する。比較例9のレンズをもとにし
て、第1面と第2面を非球面化して拡張トーリック面と
した、非点隔差を有する負レンズである。
【0204】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0205】
【表32】
【0206】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0207】
【表33】
【0208】このレンズの収差図を図39に示す。比較
例9の球面レンズによる収差図(図38)と比較するこ
とにより、非球面化によって収差が低減されているのが
わかる。
【0209】(比較例10)眼鏡レンズの第10の比較
例を説明する。本比較例のレンズは第1面と第2面が球
面トーリック面から成り、非点隔差を生じる負レンズで
あるが、非点収差によって第1の像面に形成される焦線
の長手方向とレンズの第1面のX1方向とがなす角が0
°であるレンズである。
【0210】以下に本比較例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0211】
【表34】
【0212】このレンズの収差図を図40に示す。
【0213】(実施例12)本発明の眼鏡レンズの第1
2の実施例を説明する。本実施例のレンズは、比較例1
0におけるレンズの第1面と第2面を非球面化して拡張
トーリック面としたものである。
【0214】以下に本実施例における光学系の近軸デー
タを示す。
【0215】
【表35】
【0216】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0217】
【表36】
【0218】このレンズの収差図を図41に示す。比較
例10で示された球面から成るレンズに比べて視角の大
きいところでの収差が低減されている。
【0219】以上、負レンズに関する実施例を述べてき
たが、焦点距離が正である正レンズにも同様の考え方が
適用できる。正レンズの実施例を以下に述べる。
【0220】(比較例11)眼鏡レンズの第11の比較
例を説明する。第1面と第2面が球面トーリック面から
成る正レンズである。
【0221】以下に本比較例のレンズの近軸データを示
す。
【0222】
【表37】
【0223】このレンズの収差図を図42に示す。
【0224】(実施例13)本発明の眼鏡レンズの第1
3の実施例を説明する。比較例11のレンズをもとにし
て、第2面を非球面化して拡張トーリック面としたレン
ズである。
【0225】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0226】
【表38】
【0227】拡張トーリック面の非球面係数を以下に示
す。
【0228】
【表39】
【0229】このレンズの収差図を図43に示す。比較
例11の球面レンズの収差図(図42)と比較すること
により、非球面化によって収差が低減されていることが
わかる。
【0230】(比較例12)眼鏡レンズの第12の比較
例を説明する。レンズの第1面と第2面とが球面トーリ
ック面から成り、非点隔差を有する正レンズである。
【0231】以下に本比較例のレンズの近軸データを示
す。
【0232】
【表40】
【0233】このレンズの収差図を図44に示す。
【0234】(実施例14)眼鏡レンズの第14の実施
例を説明する。比較例12のレンズをもとにして、第1
面と第2面を非球面化して拡張トーリック面とした、非
点隔差を有する正レンズである。
【0235】以下に本実施例のレンズの近軸データを示
す。
【0236】
【表41】
【0237】各面の拡張トーリック面の非球面係数を以
下に示す。
【0238】
【表42】
【0239】ここで、図32には描いてないが、X2β
軸のまわりの回転角αを導入した。
【0240】このレンズの収差図を図45に示す。比較
例12の球面レンズの収差図(図44)と比較すること
により、面の非球面化、及び第2面のX1軸方向への偏
心と3方向への回転、傾斜によって、視角が大きいとこ
ろを除いて収差が低減されているのがわかる。
【0241】本発明の第2の構成の眼鏡レンズの収差
を、各実施例に対応する比較例と比較して以下の2つの
表にまとめて示す。まず、視角30°の時の平均度数の
視角0°の時の値との差、及び視角30°の時の非点収
差の視角0°の時の値との差を示す。
【0242】
【表43】
【0243】実施例の方が比較例よりも数値が大きくな
っているところもあるが、それよりも、球面から成る比
較例の場合の最大値が、平均度数で0.73D、非点収
差で0.89Dであるのが、拡張トーリック面を用いた
実施例では、平均度数で0.13D、非点収差で0.3
3Dと小さくなっている。
【0244】続いて、視角−30°の時の平均度数の視
角0°の時の値との差、及び視角−30°の時の非点収
差の視角0°の時の値との差を示す。
【0245】
【表44】
【0246】実施例の方が比較例よりも数値が大きくな
っているところもあるが、それよりも、球面から成る比
較例の場合の最大値が、平均度数で2.45D、非点収
差で4.67Dであるのが、拡張トーリック面を用いた
実施例では、平均度数で0.13D、非点収差で0.5
9Dと小さくなっており、拡張トーリック面の有効性が
わかる。
【0247】(実施例15)本発明の眼鏡レンズの第1
5の実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、全
体的な形状はいままで説明してきたような図23に示す
ような形状であるが、右眼用の部分は非点収差が生じな
いように設計されており、一方、左眼用の部分は非点収
差によって発生する焦線が設定された方向を向くように
設計されたものである。すなわち、レンズの右眼用の部
分は実施例10あるいは実施例13で説明したようなレ
ンズであり、一方、レンズの左眼用の部分は実施例1
1、実施例12あるいは実施例14で説明したようなレ
ンズである。
【0248】本実施例のレンズを装着した眼鏡は、右眼
が乱視の無い近視あるいは遠視であり、左眼が乱視があ
る近視あるいは遠視である人に適用される眼鏡である。
全体的な形状は図24に示されているような形状であ
る。
【0249】(実施例16)本発明のレンズの第16の
実施例を説明する。本実施例におけるレンズは、実施例
15とは逆に、左眼用の部分は非点収差が生じないよう
に設計されており、一方、右眼用の部分は非点収差によ
って発生する焦線が設定された方向を向くように設計さ
れたものである。すなわち、レンズの左眼用の部分は実
施例10あるいは実施例13で説明したようなレンズで
あり、一方、レンズの右眼用の部分は実施例11、実施
例12あるいは実施例14で説明したようなレンズであ
る。
【0250】本実施例のレンズを装着した眼鏡は、左眼
が乱視の無い近視あるいは遠視であり、右眼が乱視があ
る近視あるいは遠視である人に適用される眼鏡である。
全体的な形状は図24に示されているような形状であ
る。
【0251】以上、本発明の眼鏡レンズの実施例及び眼
鏡への応用を説明してきたが、レンズを構成する面の曲
率、像面までの距離、像面の曲率などの数値は実施例の
数値に限定されるものではなく、その他の数値を持つレ
ンズに対しても本発明の考え方を適用できる。
【0252】また、レンズの一方の部分にレンズ作用を
もたせ、もう一方の部分にはレンズ作用を持たせない構
成も考えられる。
【0253】本発明のレンズは眼鏡に限らず双眼鏡その
他光学機器への応用が可能である。
【0254】
【発明の効果】本発明の眼鏡レンズは2つの構成にわけ
ることができる。第1の構成は両眼用が分離しているレ
ンズであり、第2の構成は両眼用のレンズが一体化され
た眼鏡レンズである。
【0255】実施例で述べてきたように、本発明の第1
の構成の眼鏡レンズの一つは、回転対称ではない面であ
るトーリック面を組み合わせ、非球面化した面である拡
張トーリック面を少なくとも一つの面に備えることによ
って、近軸光線に対しては非点隔差の発生がなく、か
つ、広い視角範囲で収差の少ない眼鏡レンズを構成でき
るという効果を有する。
【0256】また、本発明の第1の構成の眼鏡レンズの
もう一つは、トーリック面を、光軸を軸としてある角度
だけ回転させて組み合わせ、非球面化した面である拡張
トーリック面を少なくとも一つの面に備えることによっ
て、広い視角範囲で収差の少ない乱視矯正用の眼鏡レン
ズを構成できるという効果を有する。
【0257】また、本発明の第1の構成の眼鏡レンズ
は、回転対称でない面から構成されているので、顔に沿
った形状の眼鏡レンズを提供することができるという効
果を有し、本発明の眼鏡レンズを装着した眼鏡は、レン
ズ枠とテンプルによってできる鋭角的な角部がなく、顔
に沿った、安全で、かつ、見た目が良いという効果を有
する。
【0258】本発明の第2の構成のレンズは、1つの頂
点を持つ面から成る第1面と、2つの頂点を持つ曲面か
ら成る第2面とから構成され、かつ、非球面化した面で
ある拡張トーリック面を少なくとも一つの面に備えてお
り、第2面の各曲面を第1面に対して偏心あるいは傾
斜、回転させることによって、広い視角範囲で収差の少
ない眼鏡レンズを構成することができるという効果を有
する。ここで、第2面の各曲面の偏心、回転操作を適当
に選ぶことによって、乱視矯正が必要でない人向けの眼
鏡レンズや乱視矯正が必要な人向けの眼鏡レンズを構成
することができる。
【0259】また、本発明の第2の構成のレンズを用い
て眼鏡を構成することによって、従来は右眼用と左眼用
とに分かれていたレンズを1つの連続したレンズで置き
換えることができる。従って、フレームによる視野の制
限がなく、また、中央部での両眼の視野の共通化によっ
て、従来よりも広い範囲を見渡すことができる眼鏡を構
成できるという効果を有するとともに、従来にはなかっ
た新しい外観の眼鏡を構成できるという効果を有する。
【0260】また、本発明の第2の構成の眼鏡レンズで
は、面として回転対称でない面を用いることができるの
で、第1面の縦方向と横方向の曲率を異ならせることが
でき、縦方向をゆるいカーブ、横方向を強いカーブとす
ることによって、顔に沿った流線型のレンズを構成で
き、見た目の良い眼鏡を提供できるという効果を有す
る。また、レンズを顔面に沿った形状にすることができ
ることにより、自転車やオートバイ、スキー等のスポー
ツを行うときの風の影響を少なくすることができるとい
う効果も有する。
【0261】また、本発明の第2の構成の眼鏡レンズで
は、第2面が2つの頂点を有する面から構成されている
ので、それぞれの頂点を有する部分で独立に焦点距離、
非点収差等を制御することができる。すなわち、右眼用
の部分と左眼用の部分で独立に焦点距離、非点収差等を
制御することができることになり、片方の眼だけに乱視
がある人にも適用できる眼鏡を提供できるという効果を
有する。
【0262】本発明の第1の構成の眼鏡レンズ及び第2
の構成の眼鏡レンズは、プラスチックの一体成形で製作
することが可能であり、染色も容易であることから、サ
ングラスも容易に構成できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の構成の眼鏡レンズの形状を示
す図で、(a)はYZ断面図、(b)はレンズの4分の
1をカットした斜視図、(c)はXZ断面図である。
【図2】 本発明の第1の構成の眼鏡レンズの光学特性
を評価する場合の光学系の配置のYZ断面図である。
【図3】 比較例1における眼鏡レンズのスポットダイ
アグラムである。
【図4】 本発明の実施例1における眼鏡レンズのスポ
ットダイアグラムである。
【図5】 本発明の第1の構成のレンズを装着した眼鏡
を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図6】 本発明の第1の構成の眼鏡レンズのうち、乱
視矯正用に用いられる眼鏡レンズを説明するための図
で、レンズの4分の1をカットした斜視図である。
【図7】 本発明の第1の構成の眼鏡レンズのうち、乱
視矯正用に用いられる眼鏡レンズの光学特性を評価する
場合の光学系の配置のYZ断面図である。
【図8】 比較例2における眼鏡レンズのスポットダイ
アグラムであり、(a)は第1の像面上のスポットダイ
アグラム、(b)は第2の像面上のスポットダイアグラ
ムである。
【図9】 本発明の第1の構成の眼鏡レンズのうち、乱
視矯正用の眼鏡レンズによる線像の傾きと、レンズの面
の回転を説明する図である。
【図10】 本発明の実施例2における眼鏡レンズのス
ポットダイアグラムであり、(a)は第1の像面上のス
ポットダイアグラム、(b)は第2の像面上のスポット
ダイアグラムである。
【図11】 比較例1における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図12】 本発明の実施例1における眼鏡レンズの収
差図である。
【図13】 比較例2における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図14】 本発明の実施例2における眼鏡レンズの収
差図である。
【図15】 本発明の実施例3における眼鏡レンズの収
差図である。
【図16】 比較例3における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図17】 本発明の実施例4における眼鏡レンズの収
差図である。
【図18】 比較例4における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図19】 本発明の実施例5における眼鏡レンズの収
差図である。
【図20】 比較例5における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図21】 本発明の実施例6における眼鏡レンズの収
差図である。
【図22】 本発明の眼鏡レンズの第7の実施例及びそ
の眼鏡レンズを装着した眼鏡の構成を示す上面図であ
る。
【図23】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズの形状を
示す斜視図である。
【図24】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズ、及びそ
の眼鏡レンズを装着した眼鏡の構成を示す上面図であ
る。
【図25】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズを説明す
る際に用いる座標系を示す図で、(a)は斜視図、
(b)はXZ断面図、(c)は右眼用の部分のYZ断面
図、(d)は左眼用の部分のYZ断面図である。
【図26】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズを設計、
評価するための光学系の配置図で、XZ断面図である。
【図27】 (a)は、眼鏡レンズの比較例6における
像面上のスポットダイアグラムであり、(b)は、本発
明の眼鏡レンズの実施例8における像面上のスポットダ
イアグラムである。
【図28】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズにおける
面の傾きを説明するための座標軸を示す図である。
【図29】 本発明の第2の構成のレンズを装着した眼
鏡における視野を示す図である。
【図30】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズのうち、
乱視矯正用の眼鏡レンズを設計、評価するための光学系
の配置図で、XZ断面図である。
【図31】 比較例7における眼鏡レンズのスポットダ
イアグラムであり、(a)は第1の像面上のスポットダ
イアグラム、(b)は第2の像面上のスポットダイアグ
ラムである。
【図32】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズのうち、
乱視矯正用の眼鏡レンズにおける面の傾きと回転を説明
するための座標軸を示す図である。
【図33】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズのうち、
乱視矯正用の眼鏡レンズにおける焦線の傾きと、レンズ
の面の傾斜、回転を説明する図である。
【図34】 本発明の実施例9における眼鏡レンズのス
ポットダイアグラムであり、(a)は第1の像面上のス
ポットダイアグラム、(b)は第2の像面上のスポット
ダイアグラムである。
【図35】 本発明の第2の構成の眼鏡レンズにおけ
る、第2面の頂点のX1方向への偏位を説明する図であ
る。
【図36】 比較例8における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図37】 本発明の実施例10における眼鏡レンズの
収差図である。
【図38】 比較例9における眼鏡レンズの収差図であ
る。
【図39】 本発明の実施例11における眼鏡レンズの
収差図である。
【図40】 比較例10における眼鏡レンズの収差図で
ある。
【図41】 本発明の実施例12における眼鏡レンズの
収差図である。
【図42】 比較例11における眼鏡レンズの収差図で
ある。
【図43】 本発明の実施例13における眼鏡レンズの
収差図である。
【図44】 比較例12における眼鏡レンズの収差図で
ある。
【図45】 本発明の実施例14における眼鏡レンズの
収差図である。
【図46】 従来の眼鏡レンズ及び眼鏡の上面図であ
る。
【図47】 従来の眼鏡レンズの視野を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10、60 レンズ 11、61 第1面 12、62 第2面 20 絞り面 21 像面 30、31、32、33 スポット 50、220、460 レンズ 51、221、461 テンプル 70 第1の像面 71 第2の像面 80a、80b、81、82、83 スポット 222 接続部 230、300 レンズ 231 右眼用の部分 232 左眼用の部分 233 切り欠き部 234、301 第1面 235 第2面 236、302 右眼用の曲面 237、303 左眼用の曲面 238 接続部 240 右眼 241 左眼 242 テンプル 260 像面 261 絞り面 270、271、272、273 スポット 290、472 視野 304 第1の像面 305 第2の像面 310a、310b、311、312、313 スポッ
ト 462 角部 470 レンズ 471 フレーム 473 テンプル O 第1面の頂点 P 第2面の右眼用の曲面の頂点 Q 第2面の左眼用の曲面の頂点 DX 第1面の頂点の、X方向への変位 DX2 第2面の曲面の頂点の、光軸からの変位 t 第1面の頂点と第2面の頂点の間隔 d レンズの第2面の頂点から絞り面までの距離 r 絞り面から像面までの距離 r1 絞り面から第1の像面までの距離 r2 絞り面から第2の像面までの距離 R 像面の曲率半径 R1 第1の像面の曲率半径 R2 第2の像面の曲率半径 β 第2面の曲面のY軸の周りの回転角 γ 第2面の曲面のZ軸の周りの回転角 θ1 第1の像面における焦線の傾き角 θ2 第2の像面における焦線の傾き角

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーリック面である第1の屈折面、及
    び、トーリック面である第2の屈折面から構成され、 屈折面上の頂点において該屈折面に接する2本の座標軸
    X軸とY軸、及び両座標軸に直交する座標軸Z軸を設定
    し、前記屈折面上の任意の一点からXY平面に垂線を下
    ろし、該垂線の長さをz、該垂線と前記XY平面の交点
    のX座標をx、Y座標をyとしたとき、zの値が 【数1】 で表される屈折面(以下拡張トーリック面という)を少
    なくとも前記第2の屈折面に備え、 前記第1の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX11
    内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
    11面内に含まれるように前記第1の屈折面の頂点に
    座標系X111を設定し、 前記第2の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX22
    内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
    22面内に含まれるように前記第2の屈折面の頂点に
    座標系X222を設定したとき、 前記第2の屈折面のZ2軸が前記第1の屈折面のZ1軸と
    同一の軸上にあり、 前記第2の屈折面のX22平面が前記第1の屈折面のX
    11平面と同一の平面内にあり、 前記第2の屈折面のY22平面が前記第1の屈折面のY
    11平面と同一の平面内にあり、 前記第1の屈折面に設定された前記X11平面における
    後側焦点距離と、前記Y11平面における後側焦点距離
    が略等しいことを特徴とする眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】 トーリック面である第1の屈折面、及
    び、トーリック面である第2の屈折面から構成され、 拡張トーリック面を少なくとも前記第2の屈折面に備
    え、 前記第1の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX11
    内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
    11面内に含まれるように前記第1の屈折面の頂点に
    座標系X111を設定し、 前記第2の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX22
    内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
    22面内に含まれるように前記第2の屈折面の頂点に
    座標系X222を設定したとき、 前記第2の屈折面のZ2軸が前記第1の屈折面のZ1軸と
    同一の軸上にあり、 前記第2の屈折面は前記Z2軸の周りに0度を含む角度
    だけ回転した状態に配置され、 前記レンズの非点収差によって生じる焦線が前記第1の
    屈折面の前記X11平面に対して0度を含む任意の角度
    だけ傾いていることを特徴とする眼鏡レンズ。
  3. 【請求項3】 レンズの非点収差によって生じる焦線が
    第1の屈折面のX11平面となす角度が、第2の屈折面
    のZ2軸の周りの回転角度と異なることを特徴とする請
    求項2記載の眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の眼鏡レンズ
    のいずれか2枚を接続し一体としたことを特徴とする眼
    鏡レンズ。
  5. 【請求項5】 トーリック面である第1の屈折面、及
    び、トーリック面である第1の曲面及びトーリック面で
    ある第2の曲面の2つの曲面から成る第2の屈折面から
    構成され、 拡張トーリック面を少なくとも前記第2の屈折面の前記
    2つの曲面に備え、 前記第1の屈折面の最大の曲率が現れる断面がX11
    内に含まれるように、また、最小の曲率が現れる断面が
    11面内に含まれるように前記第1の屈折面の頂点に
    座標系X111を設定し、 前記第2の屈折面の前記第1の曲面の最小の曲率が現れ
    る断面あるいは最大の曲率が現れる断面のいずれか一方
    の断面がX2A2A面内に含まれるように、また、もう一
    方の断面がY2A2A面内に含まれるように前記第2の屈
    折面の前記第1の曲面の頂点に座標系X2A2A2Aを設
    定し、 前記第2の屈折面の前記第2の曲面の最小の曲率が現れ
    る断面あるいは最大の曲率が現れる断面のいずれか一方
    の断面がX2B2B面内に含まれるように、また、もう一
    方の断面がY2B2B面内に含まれるように前記第2の屈
    折面の前記第2の曲面の頂点に座標系X2B2B2Bを設
    定し、 前記第1の屈折面のZ1軸と平行で、かつ、前記第1の
    屈折面の前記頂点からX1方向へ特定の距離だけ離れた
    位置に前記第2の屈折面を構成する前記第1の曲面及び
    前記第2の曲面それぞれに対応した光学系の光軸を設定
    したとき、 前記第2の屈折面の前記第1の曲面の前記頂点及び前記
    第2の曲面の前記頂点を前記光軸に対して前記X1方向
    へ移動させる偏心操作、及び、前記第2の屈折面の前記
    第1の曲面及び前記第2の曲面をそれぞれの曲面に設定
    された座標系のX2A軸あるいはX2B軸に関して回転させ
    る回転操作、Y2A軸あるいはY2B軸に関して回転させる
    回転操作、Z2A軸あるいはZ2B軸に関して回転させる回
    転操作の4つの操作のうち少なくとも一つの操作を前記
    第2の屈折面の前記第1の曲面及び前記第2の曲面に施
    したことを特徴とする眼鏡レンズ。
  6. 【請求項6】 第1の屈折面及び第2の屈折面の第1の
    曲面で構成される第1の光学系において、前記第1の屈
    折面のX1軸方向の後側焦点距離とY1軸方向の後側焦点
    距離が略等しく、 かつ、前記第1の屈折面及び前記第2の屈折面の第2の
    曲面で構成される第2の光学系において、前記第1の屈
    折面のX1軸方向の後側焦点距離とY1軸方向の後側焦点
    距離が略等しいことを特徴とする請求項5記載の眼鏡レ
    ンズ。
  7. 【請求項7】 第1の屈折面及び第2の屈折面の第1の
    曲面で構成される第1の光学系において、該第1の光学
    系の非点収差によって生じる焦線が前記第1の屈折面の
    11平面に対して0度を含む任意の角度だけ傾いてお
    り、 かつ、前記第1の屈折面及び前記第2の屈折面の第2の
    曲面で構成される第2の光学系において、該第2の光学
    系の非点収差によって生じる焦線が前記第1の屈折面の
    11平面に対して0度を含む任意の角度だけ傾いてい
    ることを特徴とする請求項5記載の眼鏡レンズ。
  8. 【請求項8】 第1の屈折面及び第2の屈折面の第1の
    曲面で構成される第1の光学系において、該第1の光学
    系の非点収差によって生じる焦線が前記第1の屈折面の
    11平面となす角度が、前記第2の屈折面の前記第1
    の曲面のZ2A軸の周りの回転角度と異なり、 かつ、前記第1の屈折面及び前記第2の屈折面の前記第
    2の曲面で構成される第2の光学系において、該第2の
    光学系の非点収差によって生じる焦線が前記第1の屈折
    面のX11平面となす角度が、前記第2の屈折面の前記
    第2の曲面のZ2B軸の周りの回転角度と異なることを特
    徴とする請求項7記載の眼鏡レンズ。
  9. 【請求項9】 第1の屈折面及び第2の屈折面の第1の
    曲面で構成される第1の光学系、あるいは、前記第1の
    屈折面及び前記第2の屈折面の第2の曲面で構成される
    第2の光学系のいずれか一方の光学系において、前記第
    1の屈折面のX1軸方向の後側焦点距離とY1軸方向の後
    側焦点距離が略等しく、 かつ、もう一方の光学系において、該光学系の非点収差
    によって生じる焦線が前記第1の屈折面のX11平面に
    対して0度を含む任意の角度だけ傾いていることを特徴
    とする請求項5記載の眼鏡レンズ。
JP4342619A 1992-01-07 1992-12-22 眼鏡レンズ Pending JPH05323185A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4342619A JPH05323185A (ja) 1992-01-07 1992-12-22 眼鏡レンズ

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP104592 1992-01-07
JP4-49890 1992-03-06
JP4-1045 1992-03-06
JP4989092 1992-03-06
JP4342619A JPH05323185A (ja) 1992-01-07 1992-12-22 眼鏡レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05323185A true JPH05323185A (ja) 1993-12-07

Family

ID=26334204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4342619A Pending JPH05323185A (ja) 1992-01-07 1992-12-22 眼鏡レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05323185A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7070274B2 (en) 2004-03-30 2006-07-04 Seiko Epson Corporation Spectacle lens
JP2006178245A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Tokai Kogaku Kk 乱視矯正用眼鏡レンズ
US7445333B2 (en) 2005-05-31 2008-11-04 Seiko Optical Products Co., Ltd. Spectacle lens and spectacles
JP2022120449A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 東海光学株式会社 斜乱視矯正用の眼鏡レンズの設計方法及び製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7070274B2 (en) 2004-03-30 2006-07-04 Seiko Epson Corporation Spectacle lens
JP2006178245A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Tokai Kogaku Kk 乱視矯正用眼鏡レンズ
US7445333B2 (en) 2005-05-31 2008-11-04 Seiko Optical Products Co., Ltd. Spectacle lens and spectacles
DE102006025398B4 (de) * 2005-05-31 2014-09-25 Seiko Optical Products Co., Ltd. Brillenglas und Brille
JP2022120449A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 東海光学株式会社 斜乱視矯正用の眼鏡レンズの設計方法及び製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100673320B1 (ko) 광학 렌즈
US5812238A (en) Progressive multifocal ophthalmic lens pair
JP3881449B2 (ja) 累進多焦点レンズの加工方法
CN102422201B (zh) 眼镜镜片的形状数据生成方法及其装置
US3617116A (en) Method for producing a unitary composite ophthalmic lens
CA2212341C (en) Decentered noncorrective lens for eyewear
EP1882973A1 (en) Design method for spectacle lens, spectacle lens, and spectacles
EP3143458B1 (en) A progressive multifocal lens having an enlarged intermediate distance vision region
CN112236716A (zh) 包括用于头戴式显示器的光导的光学设备
JPS5942852B2 (ja) 眼鏡レンズ
JP2005284059A (ja) 眼鏡レンズ
JP2003121801A (ja) 累進屈折力眼鏡レンズ
US5805341A (en) Head or face mounted image display apparatus
JP4380887B2 (ja) 累進多焦点レンズ
JP2004502963A (ja) 揺動作用を低く抑えた累進眼鏡レンズ
JP3690427B2 (ja) 累進多焦点レンズおよび眼鏡レンズ
JP2002520674A (ja) 光学レンズ
CN104303094A (zh) 用于确定一副渐进式眼镜片的方法
JPH05323185A (ja) 眼鏡レンズ
CN107567595B (zh) 用于修改光学系统的非屈光参数的方法
JP4996006B2 (ja) 累進屈折力眼鏡レンズ
JP3245473B2 (ja) 映像表示装置
JP3381306B2 (ja) 累進焦点レンズ
JP3597456B2 (ja) 偏心光学系及びそれを用いた視覚表示装置
JP4530207B2 (ja) ベンディング角を有するフレームに用いる眼鏡レンズの設計方法及びベンディング角を有するフレームに用いる眼鏡レンズ