JPH05323680A - 湿式トナー及びその製造方法 - Google Patents

湿式トナー及びその製造方法

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JPH05323680A
JPH05323680A JP4134673A JP13467392A JPH05323680A JP H05323680 A JPH05323680 A JP H05323680A JP 4134673 A JP4134673 A JP 4134673A JP 13467392 A JP13467392 A JP 13467392A JP H05323680 A JPH05323680 A JP H05323680A
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JP
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pigment
resin
wet toner
resin particles
acid ester
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JP4134673A
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English (en)
Inventor
Takashi Miyama
貴司 三山
Yoichi Higuchi
洋一 日口
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の湿式トナーは、カルボキシル基又は
エステル基を有するオレフィン系樹脂粒子単独、又は着
色剤を添加した該樹脂粒子を、大部分の液状脂肪族炭化
水素中に分散し、またヒドロキシカルボン酸エステルを
モノマーとする3〜10量体のポリヒドロキシカルボン
酸エステルを存在させた湿式トナーにおいて、電荷制御
剤としてレシチンを存在させることを特徴とする。 【効果】 本発明の湿式トナーは、電荷制御剤としてレ
シチンを使用するので、樹脂粒子に対して高い吸着性と
優れた負帯電性を示し、またその使用量を最小限に抑え
ることができ、画像流れ等のない優れた湿式トナーとな
しえる。また、本発明の湿式トナーの製造方法は、ボー
ルミリング操作等を必要とせず、超音波分散等の分散手
段により容易に粒径分布の狭い樹脂粒子を造粒できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿式トナー及びその製造
方法に関し、電子写真用、静電印刷用、情報記録用とし
て適した湿式トナー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子写真方法を用いて平版印刷
版の画線部を形成する方法は、軽印刷分野においてよく
知られている。この方法は、一般に、導電処理紙表面に
光導電性酸化亜鉛粉末をバインダー樹脂と共に塗工して
作製した酸化亜鉛マスターペーパーを帯電させ、像露光
した後に、電子写真用トナーで現像後、定着し、更に非
画線部の親水処理を行なうことにより平版印刷版を得る
方法である。
【0003】従来、この種の電子写真用トナーとして使
用される湿式トナーは、電気絶縁性液体とそれに分散し
た粒径0.1〜1μmの着色剤粒子とからなり、該電気
絶縁性液体中に着色剤粒子の分散、定着、荷電制御を目
的とした樹脂を溶解させたものが使用されている。
【0004】この種の湿式トナーは、着色剤粒子の粒径
が小さいため解像性に優れるという長所を有するが、ト
ナーの定着が溶媒中に溶解した樹脂の乾燥固着によるた
め刷版基板との接着性が悪く、更に画線部自体の凝集力
が小さいため、印刷中に刷版の画線部がとれやすく、耐
刷力に弱いという欠点がある。
【0005】また、樹脂粒子を分散させた湿式トナーに
おいて、その樹脂粒子中にヒドロキシカルボン酸を分散
させ、トナー物性を改良したとする特開昭63−243
966号が知られているが、画像濃度、画質、流れ、カ
ブリ等のトナー物性に関し、いまだ充分とはいえない。
また、トナー粒子を帯電させるために電荷制御剤が添加
されるが、電荷制御剤は電気絶縁性液体の電気抵抗を著
しく低下させ、画像流れ等の原因となっている。このた
め、その添加量は制限され、高比電荷(Q/m)の湿式
トナーを得ることが困難な現状がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、樹脂粒子が
粉砕媒体を使用することなく、サブミクロン単位でかつ
その粒径分布の狭いものとできると共に、電気絶縁性液
体の電気抵抗をあまり低下させることなく、帯電性がよ
く、画像流れ等のトナー物性の改善された湿式トナーお
よびその製造方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の湿式トナーは、
カルボキシル基又はエステル基を有するオレフィン系樹
脂(以下、オレフィン系樹脂という)粒子単独、又は着
色剤を添加したカルボキシル基又はエステル基を有する
オレフィン系樹脂粒子と大部分の液状脂肪族炭化水素に
ヒドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜1
0量体のポリヒドロキシカルボン酸エステルを存在させ
た湿式トナーにおいて、電荷制御剤としてレシチンを存
在させることを特徴とする。
【0008】まず、本発明の湿式トナーにおける構成成
分について説明する。
【0009】電気絶縁性液体である液状の脂肪族炭化水
素は、1010Ω・cm以上の体積抵抗を有し、湿式トナー
における電気絶縁性を高めることを目的として使用され
るものであり、また、オレフィン系樹脂に対して溶解力
が比較的小さいことが要求され、これにより湿式トナー
としての劣化が防止される。
【0010】液状の脂肪族炭化水素としては、液状のn
−パラフィン系炭化水素、iso−パラフィン系炭化水
素、またはその混合物、ハロゲン化脂肪族炭化水素等が
挙げられる。特に好ましくは分岐鎖脂肪族炭化水素であ
り、例えばエクソン社製のアイソパーG、アイソパー
H、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM、アイ
ソパーV等を使用することが好ましい。これらはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂に対して殆ど溶解性を有しな
いものであり、例えばアイソパーHに対する樹脂の溶解
性は、25℃と65℃での溶解度差が0.001g/溶
媒ml以下である。湿式トナー保存時には、液状脂肪族炭
化水素は湿式トナーの全重量を基準に0.01〜8重量
%、好ましくは0.1〜50重量%存在させるとよく、
この固型分濃度に濃縮された状態で保存するのが経時変
化がなく好ましい。尚、現像時における湿式トナーとし
ては固型分濃度が0.5〜2重量%となるように液状脂
肪族炭化水素で希釈して使用するとよく、これにより好
ましい印刷物が得られる。
【0011】オレフィン系樹脂としては、エチレン−酢
酸ビニル共重合体が好ましい。エチレン−酢酸ビニル共
重合体としては、商品名で挙げると、東洋曹達工業
(株)製ウルトラセン・シリーズ、例えば510X,515F,53
0,537,537L,537S,525,520F, 540,540F,541,541L,625,63
0,630F,682,627,631,633,680,681,635,634,710,720,72
2,725,751,750,760等、住友化学工業 (株)製スミテー
ト・シリーズ、例えばDD-10,HA-20,HC-10,HE-10,KA-10,
KA-20,KA-31,KC-10,KE-10,MB-11,RB-11 等、三井デュポ
ンケミカル (株)製エバフレックス・シリーズ、例えば
45X,Y-W,150,210,220,250,260,310,360,410,420,450,46
0,550,560 等、日本合成工業(株)ソアグレン・シリー
ズ、例えば BH,CH,CI,DH等、同ソアレックスシリーズ、
例えば RBH,RCH,RDH等、武田薬品工業(株)デュミラン
・シリーズ、例えばデュミランD-219 、D-229 、D-251
S、C-2280、C-2270、C-1590、C-1570、C-1550等が挙げ
られる。また、三菱油化 (株)製ユカロン−エバ、米国
デュポン社製エルパックス等を使用できる。
【0012】その他、ポリオレフィン樹脂を変性しカル
ボキシル基を導入したもの、一例を商品名で挙げると、
日本石油化学 (株)製Nポリマー、東燃石油化学 (株)
製東燃CMP−HAシリーズ、三菱油化 (株)製MOD
IC、製鉄化学工業 (株)製ザイクセン、三井東圧化学
(株)製ロンプライ、三井石油化学工業 (株)製アドマ
ー等、また、エチレンとアクリル酸との共重合体、商品
名で挙げるとダウケミカル社製ダウEAAコポリマー、
三菱油化(株)ユカロンEAA、三井デュポンケミカル
(株)ニュクレル、住友化学(株)アクリフト等、更
に、エチレンとアクリル酸又はメタアクリル酸との共重
合体、或いは更にそれらを架橋させたいわゆるアイオノ
マー、商品名で挙げると米国デュポン社製サーリン、三
井ポリケミカル (株)製ハイミラン、旭ダウ (株)製コ
ーボレンラテックス等、BASF(株)EVA1ワック
ス添加、また、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体の部
分ケン化物、商品名で挙げると、武田薬品工業 (株)製
デュミラン等、エチレンとアクリル酸エステルとの共重
合体、商品名で挙げると日本ユニカー (株)製DPD−
6169等、更に、カルボキシル性のカルボニル基を含
有するポリオレフィン系樹脂等を挙げることができ、こ
れらの樹脂を1種若しくは2種以上を混ぜて使用するこ
とができる。
【0013】次に、ポリヒドロキシカルボン酸エステル
について説明する。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、樹脂粒子形成工程中に存在させると造粒調整機能を
有し、粒度分布の揃った樹脂粒子が得られる。また、樹
脂粒子ともその構造上親和性を有し、分散剤としても機
能する。
【0014】ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合
原料であるヒドロキシカルボン酸エステルは、下式で示
されるヒドロキシカルボン酸におけるカルボン酸がアル
キル、またはアラルキルエステル化されたもの、またア
ミド化されたもの、または金属塩とされたものである。
式 HO−X−COOH (式中、Xは少なくとも12
の炭素原子を含む2価の飽和または不飽和の脂肪族炭化
水素、または少なくとも6個の炭素原子を含む2価の芳
香族炭化水素で、またヒドロキシ基とカルボキシル基と
の間には少なくとも4個の炭素原子がある。)このよう
なヒドロキシカルボン酸としては、例えばリシノール
酸、10−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシ
ステアリン酸、水素化されたヒマシ油脂肪酸(12−ヒ
ドロキシステアリン酸に少量のステアリン酸とパルミチ
ン酸含有物)、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、15
−ヒドロキシペンタデカン酸、12−ヒドロキシドデカ
ン酸、4−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−1−
ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシフェニル酢
酸、3−ヒドロキシフェニル酢酸、4−ヒドロキシフェ
ニル酢酸、及び3−(4−ヒドロキシフェニル)−プロ
ピオン酸などである。
【0015】また、ヒドロキシカルボン酸の誘導体とし
ては、例えば12−ヒドロキシステアリン酸メチルエス
テル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエステル等
のヒドロキシカルボンアルキルエステル、12−ヒドロ
キシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカルボン酸
アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸の金属塩、また
ヒドロキシカルボン酸アマイド、硬化ヒマシ油等が挙げ
られる。
【0016】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、上
記のヒドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類も
しくは触媒の存在下、部分鹸化することにより重合させ
て得られ、その重合形態としては分子間でのエステル化
によるもの、また分子内でのエステル化によるもの等の
種々の形態をとる。本発明におけるポリヒドロキシカル
ボン酸エステルにおける重合度は、3〜10量体が好ま
しく、淡灰褐色のワックス状物質である。その重合度が
3より小さいか、または10より大きいと、液状脂肪族
炭化水素と相溶性がなく、造粒工程に使用しても、樹脂
粒子の粒度分布は広く、所期のものは得られない。ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は、特に限定さ
れないが、樹脂重量あたり、0.01重量%〜200重
量%の割合で使用される。
【0017】次に、本発明の湿式トナーには、電荷制御
剤としてレシチンを使用することを特徴とする。レシチ
ンは双極性を有するリン脂質物質であり、例えば商品名
Lecitin From Soy Beans(純正化学(株)製)、 Lec
itin(Egg)(東京化成工業(株)製)、 Lecitin( Soy
a Bean)(東京化成工業(株)製)、日清製油(株)製
のレシチンDX、同ベイシスLP−20、同ベイシスL
P−20E、同ベイシスLP−2050、同ベイシスL
P−2070、同ベイシスLG−10E、同ベイシスL
G−40、同ベイシスLG−40E、同ベイシスLG−
40S、同ベイシスLS−50、同ベイシスLS−6
0、同ベイシスLS−100等が挙げられる。
【0018】レシチンは顔料(着色剤)及び樹脂粒子に
対して高い吸着能を有すると共に、液状脂肪族炭化水素
と相溶性を有し、最小限の使用量で目的を達することが
できる。レシチンの添加量は、荷電制御効果を示す最低
限の量でよいが、通常、液状脂肪族炭化水素中で0.0
1重量%〜50重量%とすることができる。
【0019】次に、着色剤としては、公知の有機若しく
は無機の着色剤を使用することができる。ブラック系の
着色剤としては無機系のカ−ボンブラック、四三酸化
鉄、有機系のシアニンブラックが挙げられる。
【0020】イエロー系着色剤としては、無機系の黄
鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタン黄、オー
カー等が挙げられる。また、難溶性金属塩(アゾレー
キ)のアセト酢酸アニリド系モノアゾ顔料としては、ハ
ンザイエローG( C.I.No. pigment Yellow 1、以下、
同様)、ハンザイエロー10G( pigment Yellow
3)、ハンザイエローRN( pigment Yellow 65)、
ハンザブリリアントイエロー5GX( pigment Yellow
74)、ハンザブリリアントイエロー10GX( pigme
nt Yellow 98)、パーマネントイエローFGL( pig
ment Yellow 97)、シムラレーキファストイエロー6
G( pigment Yellow 133)、リオノールイエローK
−2R( pigment Yellow 169)、またアセト酢酸ア
ニリドジスアゾ顔料としては、ジスアゾイエローG( p
igment Yellow 12)、ジスアゾイエローGR( pigme
nt Yellow 13)、ジスアゾイエロー5G( pigment Y
ellow 14)、ジスアゾイエロー8G( pigment Yello
w 17)、ジスアゾイエローR( pigment Yellow 5
5)、パーマネントイエローHR( pigment Yellow 8
3)が挙げられる。縮合アゾ顔料としては、クロモフタ
ルイエロー3G( pigment Yellow 93)、クロモフタ
ルイエロー6G( pigment Yellow 94)、クロモフタ
ルイエローGR( pigment Yellow 95)が挙げられ
る。更に、ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔料として
は、ホスタパームイエローH3G( pigment Yellow1
54)、ホスタパームイエローH4G( pigment Yello
w 151)、ホスタパームイエローH2G( pigment Y
ellow 120)、ホスタパームイエローH6G( pigme
nt Yellow 175)、ホスタパームイエローHLR( p
igment Yellow156)が挙げられる。また、イソイン
ドリノン系顔料としては、イルガジンイエロー3RLT
N( pigment Yellow 110)、イルガジンイエロー2
RLT、イルガジンイエロー2GLT( pigment Yello
w 109)、ファストゲンスーパーイエローGROH
( pigment Yellow 137)、ファストゲンスーパーイ
エローGRO( pigment Yellow 110)、サンドリン
イエロー6GL( pigment Yellow 173)が挙げら
れ、その他、スレン系顔料であるフラバントロン( pig
ment Yellow 24)、アントラミリミジン( pigment Y
ellow 108)、フタロイルアミド型アントラキノン
( pigment Yellow 123)、ヘリオファストイエロー
E3R( pigment Yellow 99)、金属錯体顔料である
アゾ系ニッケル錯体顔料( pigment Green10)、ニト
ロソ系ニッケル錯体顔料( pigment Yellow153)、
アゾメチン系銅錯体顔料( pigment Yellow 117)、
更にキノフタロン顔料であるフタルイミドキノフタロン
顔料( pigment Yellow 138)等が挙げられる。
【0021】また、マゼンタ系着色剤としては無機系の
カドミウムレッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン
朱が挙げられる。また、アゾ系顔料のアゾレーキ系とし
ては、ブリリアントカーミン6B( pigment Red57:
1)、レーキレッド( pigment Red53:1)、パーマ
ネントレッドF5R( pigment Red48)、リソールレ
ッド( pigment Red49)、ペルシアオレンジ( pigme
nt Orange17)、クロセイオレンジ( pigment Orange
18)、ヘリオオレンジTD( pigment Orange1
9)、ピグメントスカーレット( pigment Red60:
1)、ブリリアントスカーレットG( pigment64:
1)、ヘリオレッドRMT( pigment Red51)、ボル
ドー10B( pigment Red63)、ヘリオボルドーBL
( pigment Red54)が挙げられ、また、不溶性アゾ系
(モノアゾ、ジスアゾ系、縮合アゾ系)としては、パラ
レッド( pigment Red1)、レーキレッド4R( pigme
nt Red3)、パーマネントオレンジ( pigment Orange
5)、パーマネントレッドFR2( pigment Red2)、
パーマネントレッドFRLL( pigment Red9)、パー
マネントレッドFGR( pigment Red112)、ブリリ
アントカーミンBS( pigment Red114)、パーマネ
ントカーミンFB( pigment Red5)、P.V.カーミ
ンHR( pigment Red150)、パーマネントカーミン
FBB( pigment Red146)、ノバパームレッドF3
RK−F5RK( pigment Red170)、ノバパームレ
ッドHFG( pigment Orange38)、ノバパームレッ
ドHF4B(pigment Red187)、ノバパームオレン
ジHL.HL−70( pigment Orange36)、P.V.カーミンHF4
C( pigment Red185)、ホスタバームブラウンHFR
( pigment Brown25)、バルカンオレンジ( pigment
Orange16)、ピラゾロンオレンジ( pigment Orange
13)、ピラゾロンレッド( pigment Red38)が挙げ
られ、更に、縮合アゾ顔料としてクロモフタールオレン
ジ4R( pigment Orange31)、クロモフタールスカ
ーレットR( pigment Red166)、クロモフタールレ
ッドBR( pigment Red144)が挙げられる。
【0022】また、縮合多環系顔料であるアントラキノ
ン顔料としてピランスロンオレンジ( pigment Orange
40)、アントアントロンオレンジ( pigment Orange
168)、ジアントラキノニルレッド( pigment Red1
77)が挙げられ、チオインジゴ系顔料としてチオイン
ジゴマゼンタ( pigment Violet38)、チオインジゴ
バイオレット( pigment Violet36)、チオインジゴ
レッド( pigment Red88)が挙げられ、ペリノン系顔
料としてペリノンオレンジ( pigment Orange43)が
挙げられ、更にペリレン系顔料として、ペリレンレッド
( pigment Red190)、ペリレンバーミリオン( pig
ment Red123)、ペリレンマルーン(pigment Red1
79)、ペリレンスカーレット( pigment Red14
9)、ペリレンレッド( pigment Red178)が挙げら
れ、キナクリドン系顔料としてキナクリドンレッド( p
igment Violet19)、キナクリドンマゼンタ( pigme
nt Red122)、キナクリドンマルーン( pigment Red
206)、キナクリドンスカーレット( pigment Red2
07)が挙げられ、その他、縮合多環顔料としてピロコ
リン系顔料、赤色系フルオルビン系顔料、染付けレーキ
系顔料(水溶性染料+沈殿剤→レーキ化固着)が挙げら
れる。
【0023】シアン系着色剤としては、無機系の群青、
紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー等が挙げら
れ、またフタロシアニン系として、ファーストゲンブル
−BB( pigment Blue 15)、スミトン・シアニン・
ブルーHB( pigment Blue 15)、シアニンブルー5
020( pigment Blue 15:1)、スミカプリント・
シアニン・ブルーGN−O( pigment Blue 15)、フ
ァスト・スカイブルーA−612( pigment Blue 1
7)、シアニン・グリーンGB( pigment Green7)、
シアニングリーンS537−2Y( pigment Green3
6)、スミトン・ファストバイオレットRL( pigment
Violet23)が挙げられ、また、スレン系顔料である
インダントロンブルー(PB−60P,PB−22,P
B−21,PB−64)、塩基性染料レーキ顔料である
メチルバイオレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV
−3)等が挙げられる。その他、上記着色剤の表面に樹
脂をコーティングしたいわゆる加工顔料と呼ばれる着色
剤も同様に使用することができる。
【0024】また、湿式トナーとしての保存安定性、ま
たは得られた湿式トナーを用いてカラー画像を形成した
時の画像の透明性、混色性を考慮すると、上記着色剤の
中でも、ブラック系ではカ−ボンブラック、イエロー系
としてはベンジジンイエロー及びハンザイエローの混合
物、マゼンタ系ではブリリアントカーミン6B、シアン
系ではフタロシアニンブルーを使用することが好まし
い。
【0025】着色剤は、二次凝集状態で粒径30〜15
0μmの粉末状のものを使用するとよく、またその使用
量は、樹脂重量に対して0.0001〜2000重量%
の範囲で任意に選択しうるが、オフセット印刷と同等の
多色の連続諧調を再現するためには、各色トナーの被転
写体への転写後の光学反射濃度が0.7以上あることが
必要であり、特にシアン及びブラックに関しては1.0
以上あることが望ましい。各色について光学反射濃度を
0.7以上とするには、ブラック及びシアンの場合、上
記と同様の重量基準で10〜150重量%であり、マゼ
ンタの場合40〜150重量%、イエローの場合10〜
100重量%とするとよい。いずれの色についても上記
の範囲を越えると、現像後、地汚れを生じやすくなる。
【0026】また、本発明の湿式トナーには、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、また、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、3−ピリジルプロ
パノール等のアミノアルコール類の極性液体を湿式トナ
ーの固型分に対して0.05〜5重量%添加してもよ
い。この添加により樹脂粒子の濡れ特性を向上させると
共に分散性を向上させ、更に、樹脂粒子の吸着を容易に
行なわせることができるので、画質、帯電特性を改善す
ることができる。
【0027】また、本発明の湿式トナーには、マイクロ
シリカ、微粒子酸化チタン、アルミナまたはそれらのゾ
ル−ゲル化物を湿式トナー固型分に対して、0.01〜
10重量%添加してもよく、これにより湿式トナー中の
過剰イオンを吸着させ、トナー帯電の安定性を増し、ま
た流れ改善等の画像特性を改良することができる。
【0028】その他、定着剤として、例えば電気絶縁性
液体に可溶な各種樹脂、例えば変性或いは未変性のアル
キッド樹脂、通常のアクリル樹脂、合成ゴム、ポリアル
キレンオキシド、ポリビニルアセタール(ブチラールも
含む)、酢酸ビニル樹脂等を添加できる。
【0029】また、分散剤として多くのアニオン系、カ
チオン系、両性、或いはノニオン系の界面活性剤を添加
でき、また上記定着剤として使用される合成樹脂等を分
散剤として用いることもできる。
【0030】次に、本発明の湿式トナーの製造方法につ
いて説明する。本発明の湿式トナーの第1の製造方法
は、カルボキシル基又はエステル基を有するオレフィン
系樹脂、及び着色剤とを加温下で液状脂肪族炭化水素と
混合し、次いで冷却した後、混合分散工程に付して湿式
トナーを製造するにあたり、その製造工程中においてヒ
ドロキシカルボン酸エステルをモノマーとする3〜10
量体のポリヒドロキシカルボン酸エステル及びレシチン
を存在させることを特徴とする。
【0031】オレフィン系樹脂は、液状脂肪族炭化水素
中に加温条件下で投入され、混合分散される。加温条件
としては、樹脂が可塑化しかつ液化するに充分な温度で
あり、かつ各成分が分解しない温度範囲であればよく、
一般的な温度範囲は40℃〜120℃である。液状脂肪
族炭化水素に対するオレフィン系樹脂の割合は、オレフ
ィン系樹脂を液状脂肪族炭化水素中に加温条件下で混合
分散させる際に流動状となる範囲であればよい。
【0032】また、この樹脂分散液とは別に、着色剤を
液状脂肪族炭化水素中に投入し、混合し、着色剤分散液
を調製する。着色剤は、樹脂に対して所定の混合比とな
るように、液状脂肪族炭化水素中に分散させるとよい。
【0033】調製した着色剤分散液を、上記樹脂分散液
中に1度に投入して、40℃〜120℃の温度範囲で攪
拌混合した後、冷却する。冷却はドライアイス、液体窒
素等を使用して急冷しても、また冷却した液状脂肪族炭
化水素中に投入してもよく、また自然放冷してもよく、
例えば5〜15℃に冷却され、樹脂粒子は冷却中に分散
液から沈澱する。本発明者等の知見によると、樹脂粒子
の平均粒径はその冷却速度に影響され、冷却速度が遅い
と平均粒径は大きくなり、冷却速度が早いと平均粒径は
小さくなることが判明した。一般に造粒が生じる温度は
約24℃〜約30℃であり、冷却速度としてはこの温度
範囲をできるだけ早く通過させることが望ましい。つま
り、温度勾配を大きくすることにより、得られる樹脂粒
子の平均粒径を小さくすることができる。冷却速度とし
ては20℃/分以上とするとよい。
【0034】冷却後に行なわれる混合分散処理工程は、
超音波照射、ハイスピードディスパーザー、ジェットミ
ル、ニブラー、オングミル、ボールミル、アトマイザー
等により行なうことができ、これにより樹脂粒子を更に
微粒子化できる。即ち、得られる粒子の粒径は0.1〜
10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.6〜0.8μm
の単一ピークを示すものが得られる。また、着色剤のみ
別工程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャー
プな湿式トナーとすることができる。
【0035】本発明により得られる樹脂粒子は、その粒
径の分布幅が狭く、単一ピークを示すものが得られる。
この詳細な理由は不明であるが、樹脂粒子の造粒工程に
おけるポリヒドロキシカルボン酸エステルの造粒調整機
能と分散機能によるものと考えられる。
【0036】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、顔
料分散液中に添加するとよいが、樹脂分散液中に添加し
てもよく、また、顔料分散液と樹脂分散液を混合した段
階、冷却した後の分散工程で添加してもよい。
【0037】また、レシチンの添加は、樹脂分散液中に
添加するとよいが、着色剤分散液中、またはそれらの混
合液中に添加してもよく、また、冷却後の混合液中に添
加し、混合分散処理してもよい。
【0038】次に、本発明の湿式トナーの第2の製造方
法について説明する。本発明の第2の製造方法は、オレ
フィン系樹脂及び着色剤を、該樹脂に対する溶解性にお
いて温度依存性の高い溶媒に加熱溶解して着色剤が分散
した樹脂溶液とした後、該樹脂溶液をヒドロキシカルボ
ン酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポリヒド
ロキシカルボン酸エステル及びレシチンの存在下、液状
の脂肪族炭化水素中に投入、冷却して樹脂粒子を析出さ
せると共に、溶媒を該脂肪族炭化水素で置換することを
特徴とする。
【0039】オレフィン系樹脂に対する溶媒は、樹脂を
加温時に溶解し、常温では溶解しないもの、あるいは常
温で溶解し、冷却することにより不溶化せしめるなど、
溶解性に温度依存性を与える溶媒であればよく、25℃
と65℃でのそれぞれの溶解度差が0.01g/溶媒ml
以上、好ましくは0.05g/溶媒ml以上のものであれ
ばよい。このような溶媒としては、例えばテトラヒドロ
フラン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルスルホオキシド(DMS
O)、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)等が挙
げられる。溶媒と樹脂の総和に占める樹脂の溶解量は任
意でかまわない。しかし、樹脂比率が高すぎると、樹脂
粒子の析出工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲル
状の塊となる恐れがあるため1〜80重量%の範囲とす
るとよい。樹脂を溶解させるための加温条件は、樹脂の
溶解に必要な最低の温度であればよく、必要以上に加温
することは好ましくない。加温条件は上記第1の製造方
法と同様である。溶解中は通常の方法に従い攪拌するこ
とが好ましい。
【0040】着色剤は、二次凝集状態で粒径30〜15
0μmの粉末状のものを使用し、樹脂と着色剤を所定の
混合比となるように、樹脂を加熱溶融させて着色剤を混
合した後、溶媒中に分散・溶解させてもよいし、また樹
脂と着色剤を別々に溶媒に溶解または超音波分散等によ
り分散させたのち、混合してもよく、また樹脂溶液中に
粉末着色剤を分散させてもよい。また、着色剤のみ別工
程で最初にミーリングしておけば更に粒径のシャープな
湿式トナーとすることができる。
【0041】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、造
粒工程で添加してもよいが、樹脂溶液に添加してもよ
く、また顔料分散液中に添加してもよい。
【0042】本発明における樹脂粒子の造粒工程は、樹
脂溶液を冷却した液状脂肪族炭化水素中に投入すること
により行なわれる。樹脂溶液を液状脂肪族炭化水素中に
投入するに際しては、好ましくは攪拌及び/又は超音波
照射等の分散手段により、析出する樹脂粒子の分散を良
くすることが望ましい。冷却はドライアイス、液体窒素
等を使用して急冷しても、また冷却した電気絶縁性液体
に投入してもよく、また自然放冷してもよい。冷却条件
は上記第1の製造方法と同様である。
【0043】樹脂溶液は液状脂肪族炭化水素中に投入さ
れると、樹脂溶液の温度差による樹脂粒子の析出と同時
に樹脂に対して貧溶媒である液状脂肪族炭化水素との溶
解度差により樹脂粒子の析出が生じる。析出する樹脂粒
子は、その粒径がサブミクロン単位のものが得られ、か
つ粒度分布の狭いもの得られる。即ち、得られる粒子の
粒径は0.1〜10μmの範囲で、かつ平均粒径が0.
6〜0.8μmの単一ピークを示し、従来の方法で必要
とされていた樹脂粒子のボールミリング操作、分級等を
特に必要とはしないが、超音波照射、ハイスピードディ
スパーザー、ジェットミル、ニブラー、オングミル、ボ
ールミル、アトマイザー等により混合分散処理すること
により樹脂粒子を更に微粒子化できる。
【0044】造粒工程においてポリヒドロキシカルボン
酸エステルを存在させると、液状脂肪族炭化水素中に溶
解しかつ樹脂粒子と強い親和性を有していることから、
析出する樹脂粒子に対して造粒調整機能と共に液状脂肪
族炭化水素中への分散機能を果たしていると考えられ
る。
【0045】樹脂粒子を析出した後、溶媒を液状脂肪族
炭化水素により溶媒置換することが望ましい。その方法
としては、静置若しくは遠心分離等の手段により析出樹
脂粒子を分離、洗浄して溶媒を除去し、液状脂肪族炭化
水素に分散させるとよい。
【0046】本発明による湿式トナーを電子写真用とし
て使用する場合には、紙などの絶縁性の転写対象に対し
て通常の転写方法、すなわちコロナ転写等の電界転写を
行うことはもちろん可能であるが、金属等の電気導電性
の転写対象に対して電子写真用感光体表面から圧力転写
法により効率良く転写できる。
【0047】また、平板印刷版用の基板に本発明のトナ
ーを転写することにより平板印刷版に耐刷力の高い画線
部を形成することができる。これはトナー中の樹脂粒子
に含まれるカルボキシル基やエステル基におけるカルボ
ニル基の存在により、紙、プラスチックス、金属などと
の接着性が向上するものと考えられること、また樹脂粒
子の存在によりもたらされる適度な柔軟性が印刷時の衝
撃を吸収するためと考えられる。
【0048】
【作用及び発明の効果】湿式トナーにおいて、電荷制御
剤として液状脂肪族炭化水素と相溶性を有するレシチン
を使用すると、樹脂粒子に対して高い吸着性を有し、優
れた負帯電性を示し、またその使用量を最小限に抑える
ことができ、画像流れ等のない優れた湿式トナーとなし
えることが判明した。
【0049】また、湿式トナーの製造において、樹脂粒
子を造粒するにあたり、ポリヒドロキシカルボン酸エス
テルを存在させると、その詳細な理由は不明であるが、
ポリヒドロキシカルボン酸エステルは電気絶縁性液体と
相溶性を有し、かつ樹脂粒子との親和性を有することに
より、粒径分布の狭い樹脂粒子を造粒できるので、ボー
ルミリング操作等を必要とせず、超音波分散等の分散手
段により容易に湿式トナーを製造することを可能とす
る。また、ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、樹脂
粒子との親和性から電気絶縁性液体中に樹脂粒子を安定
して分散させる機能をも有しており、優れた湿式トナー
としえるものである。
【0050】以下の実施例において、実施例1〜4は、
本発明の湿式トナーの第1の製造方法に係わる実施例、
実施例4〜10は第2の製造方法に係わる実施例であ
る。
【0051】
【実施例1】200ml丸底フラスコ中にEVA(エチレン
−ビニルアセテート共重合体、三井デュポンケミカル
(株)、エバフレックス250、酢ビ成分が28重量
%、MI値150)2.5g、レシチン(商品名 Lecit
ine 、From Soy Beans 純正化学(株)製)500m
g、及びアイソパ−G 100mlを混合し、油浴下、1
20℃で1時間加熱攪拌した。
【0052】一方、別な容器にシアン顔料としてMonast
ral blue FBR(ICI社製、金属フタロシアニン顔料)
2.5gとポリ−12−ヒドロキシステアリン酸メチル
エステル〔伊藤製油(株)製、3量体、酸価40.8〜
42.8、鹸化価196.9〜197.7、重量平均分
子量1200、色相(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、
淡灰褐色のワックス〕20mgとをアイソパ−G100
ml中に分散させた。
【0053】この顔料分散液を、先に調製した樹脂分散
液中に1度に投入し、更に120℃、1時間攪拌混合し
た。次に、この混合液を室温放置し、約70℃まで温度
を下げた後、5℃のアイソパーG 100ml中に投入
し、超音波ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、
US-300T)を使用しながら、分散混合し、湿式トナーを
得た。
【0054】マイクロトラック−マークIISRA型(日機
装(株),ノースアンドスロップ社製)により樹脂粒子
の粒度分析をしたところ、樹脂粒子は、0.44〜2.
54μmの粒度巾で、平均粒径(d50、以下同じ))が
0.98μmの、シャープで単一ピークの分布スペクト
ルを有していた。
【0055】この湿式トナーをアイソパーGで希釈し、
印刷濃度1%に調整し、以下の現像工程に使用した。
【0056】現像工程は、静電記録紙(DScanセイ
コー電子(株)製、静電プロッター、EP−4010
用)上に、表面電荷150V〜20Vまでの種々の静電
パターンを形成させた後、上記で調製した湿式トナーを
使用し、ローラ現像機により現像印刷した。現像機速度
は2.6 m/min及び10.0 m/minで行った。画像流れの評価
は現像して得られた画像を目視にて行った。
【0057】また、トナー特性として、その電気泳動性
を評価するために、237 HIGH VOLTAGE SOUCE MEASUR
E UNIT ( KEITHLEY社製)を使用し、電極間1cm、電極
面積5.0cm×4.5cmの真鍮製電極間に湿式トナ
ーを満たし、両電極間に1000V電圧印加し、初期電
流値測定、60秒後電流値測定をおこなうと共に、電極
に付着したトナー重量当たりの電流値(Q/m、単位μ
C/g)を測定した。初期電流値と60秒後電流値との
差及びQ/m値の大きい程、トナーの電気泳動性が優れ
るものである。
【0058】それぞれの評価結果について、下記表1に
示す。
【0059】
【実施例2】実施例1におけるポリ−12−ヒドロキシ
ステアリン酸エステル(3量体)に代えて、ポリ−12
−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル〔伊藤製油
(株)製、4量体、酸価35.9〜37.0、重量平均
分子量1560、色相(ガードナー・ヘリゲー)6〜
7、淡灰褐色のワックス〕を同様に使用した以外は同様
にして湿式トナーを調製した。
【0060】実施例1同様に樹脂粒子の粒度分析をした
ところ、0.35〜2.42μmの粒度巾、平均粒径が
0.94μmの、シャープな単一ピークの分布スペクト
ルを有していた。又、実施例1同様に湿式トナーとして
の評価を行い、その結果を同じく表1に示す。
【0061】
【実施例3】実施例1におけるポリ−12−ヒドロキシ
ステアリン酸エステル(3量体)に代えて、ポリ−12
−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル〔伊藤製油
(株)製、6量体、酸価23.2〜25.7、重量平均
分子量1890、色相(ガードナー・ヘリゲー)5〜
6、淡灰褐色のワックス〕を使用した以外は同様にして
湿式トナーを調製した。
【0062】実施例1同様に樹脂粒子の粒度分析をした
ところ、0.41〜2.60μmの粒度巾、平均粒径が
1.01μmの、シャープで単一ピークの分布スペクト
ルを有していた。又、実施例1同様に湿式トナーとして
の評価を行い、その結果を同じく表1に示す。
【0063】
【実施例4】200ml丸底フラスコ中にEVA(エチレン
−ビニルアセテート共重合体、三井デュポンケミカル
(株)、エバフレックス250、酢ビ成分が28重量
%、MI値150)2.5g、レシチン(商品名 Lecit
ine 、From Soy Beans 純正化学(株)製)350m
g、テトラヒドロフラン50mlを混合し、70〜80℃
の湯浴下で1時間加熱撹拌し、樹脂を溶解させ、樹脂溶
液を調製した。
【0064】一方、別の容器にMonastral blue FBR(I
CI社製、金属フタロシアニン顔料)2.5g、ポリ−
12−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル〔伊藤製
油(株)製、3量体、酸価40.8〜42.8、鹸化価
196.9〜197.7、重量平均分子量1200、色
相(ガードナー・ヘリゲー)6〜7、淡灰褐色のワック
ス〕90mg、テトラヒドロフラン50mlとを、超音波
ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製、US-300T)
を使用し、10分間分散させ、顔料分散液を調製した。
【0065】この顔料分散液と先に調整した樹脂溶液に
投入し、超音波ホモジナイザーを使用し、70〜80℃
の湯浴下で1時間還流した後、予め氷冷しておいたアイ
ソパーG(エクソン社製)300ml中に投入し、超音波
ホモジナイザーで2分間分散した。
【0066】さらにこの分散液からエバポレーターによ
りテトラヒドロフランを蒸発、分離し、固形分濃度1%
となるようにアイソパーGを添加した。
【0067】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.18〜
1.34μmの粒度巾、平均粒径が0.36μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0068】また、樹脂粒子にはポリヒドロキシカルボ
ン酸エステルが付着していることを赤外吸収スペクトル
測定、即ち3800〜3200cm-1のOH基伸縮振動領域の定量及
びカルボン酸エステルにおけるカルボニル基の1760〜17
70cm-1のピーク位置変化により確認した。また、実施例
1同様に湿式トナーとしての評価を行い、その結果を同
じく表1に示す。
【0069】
【実施例5】実施例4におけるレシチンの添加量を75
0mgとした以外は、実施例4と同様にして湿式トナー
を調製し、実施例4と同様にトナー特性を評価した結果
を表1に示す。
【0070】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.18〜
1.38μmの粒度巾、平均粒径が0.39μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0071】
【実施例6】実施例4におけるレシチンの添加量を1.
5gとした以外は、実施例4と同様にして湿式トナーを
調製し、実施例4と同様にトナー特性を評価した結果を
表1に示す。
【0072】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.19〜
1.36μmの粒度巾、平均粒径が0.40μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0073】
【実施例7】実施例4におけるレシチンの添加量を75
0mgとし、また、Monastral blueFBRに代えてセイカ
ファーストイエロー2400B(大日精化工業(株)
製)を使用した以外は、実施例4と同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例4と同様にトナー特性を評価した結
果を表1に示す。
【0074】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.17〜
1.13μmの粒度巾、平均粒径が0.36μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0075】
【実施例8】実施例4におけるレシチンの添加量を1.
0gとし、また、Monastral blue FBRに代えて70ブリ
リアントカーミン6B# F(大日精化工業(株)製)を
使用した以外は、実施例5と同様にして湿式トナーを調
製し、実施例5と同様にトナー特性を評価した結果を表
1に示す。
【0076】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.30〜
2.51μmの粒度巾、平均粒径が0.96μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0077】
【実施例9】実施例4におけるレシチンの添加量を75
0mgとし、また、Monastral blueFBRに代えて MITSUB
ISI カ−ボンブラックMA−100(三菱化成(株)
製)を使用した以外は、実施例4と同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例4と同様にトナー特性を評価した結
果を表1に示す。
【0078】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.20〜
1.37μmの粒度巾、平均粒径が0.49μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0079】
【実施例10】実施例4におけるレシチンの添加量を7
50mgとし、また、Monastral blueFBRに代えてスミ
カフタロシアニンブルーGNO−PP(住友化学(株)
製)を使用した以外は、実施例4と同様にして湿式トナ
ーを調製し、実施例4と同様にトナー特性を評価した結
果を表1に示す。
【0080】溶媒置換後の樹脂粒子について、実施例1
同様に粒度分析したところ、樹脂粒子は、0.31〜
1.55μmの粒度巾、平均粒径が0.75μmの、シ
ャープで単一ピークの分布スペクトルを有していた。
【0081】
【比較例1】実施例1における樹脂を、エチレン−ビニ
ルアセテート共重合体(EVAフレックス260、三井
デュポンポリケミカル社製)に代え、またレシチンに代
えてジイソスルホコハク酸コバルト256mgを使用し
た以外は実施例1同様にして湿式トナーを作製した。実
施例1と同様にトナー特性を評価した結果を表1に示
す。
【0082】
【比較例2】実施例4における樹脂を、エチレン−ビニ
ルアセテート共重合体(EVAフレックス260、三井
デュポンポリケミカル社製)に代え、またレシチンに代
えてジイソスルホコハク酸コバルト256mgを使用し
た以外は実施例4同様にして湿式トナーを作製した。実
施例4と同様にトナー特性を評価した結果を表1に示
す。
【0083】
【比較例3】実施例4におけるレシチンに代えてジイソ
スルホコハク酸コバルト256mgを使用した以外は実
施例4同様にして湿式トナーを作製した。実施例4と同
様にトナー特性を評価した結果を表1に示す。
【0084】
【比較例4】実施例4におけるレシチンに代えてナフテ
ン酸マグネシウム(日本化学産業(株)製)800mg
を使用した以外は実施例4同様にして湿式トナーを作製
した。実施例4と同様にトナー特性を評価した結果を表
1に示す。
【0085】
【比較例5】実施例4におけるレシチンに代えてナフテ
ン酸マグネシウム(日本化学産業(株)製)6.0gを
使用した以外は実施例4同様にして湿式トナーを作製し
た。実施例4と同様にトナー特性を評価した結果を表1
に示す。
【0086】尚、表中、二重丸印は優れる、丸印は良
好、三角印はやや不良、×印は不良を意味する。
【0087】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基又はエステル基を有する
    オレフィン系樹脂粒子単独、又は着色剤を添加したカル
    ボキシル基又はエステル基を有するオレフィン系樹脂粒
    子と大部分の液状脂肪族炭化水素にヒドロキシカルボン
    酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポリヒドロ
    キシカルボン酸エステルを存在させた湿式トナーにおい
    て、電荷制御剤としてレシチンを存在させることを特徴
    とする湿式トナー。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基又はエステル基を有する
    オレフィン系樹脂、及び着色剤とを加温下で液状脂肪族
    炭化水素と混合し、次いで冷却した後、混合分散工程に
    付して湿式トナーを製造するにあたり、その製造工程中
    においてヒドロキシカルボン酸エステルをモノマーとす
    る3〜10量体のポリヒドロキシカルボン酸エステル及
    びレシチンを存在させることを特徴とする湿式トナーの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 カルボキシル基又はエステル基を有する
    オレフィン系樹脂及び着色剤を、該樹脂に対する溶解性
    において温度依存性の高い溶媒に加熱溶解して着色剤が
    分散した樹脂溶液とした後、該樹脂溶液をヒドロキシカ
    ルボン酸エステルをモノマーとする3〜10量体のポリ
    ヒドロキシカルボン酸エステル及びレシチンの存在下、
    液状の脂肪族炭化水素中に投入、冷却して樹脂粒子を析
    出させると共に、溶媒を該脂肪族炭化水素で置換するこ
    とを特徴とする湿式トナーの製造方法。
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