JPH05326A - 円形断面長尺材の曲がり矯正装置 - Google Patents

円形断面長尺材の曲がり矯正装置

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JPH05326A
JPH05326A JP18188991A JP18188991A JPH05326A JP H05326 A JPH05326 A JP H05326A JP 18188991 A JP18188991 A JP 18188991A JP 18188991 A JP18188991 A JP 18188991A JP H05326 A JPH05326 A JP H05326A
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JP
Japan
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roll
rolls
bending
disc
stand
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JP18188991A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nagase
豊 永瀬
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05326A publication Critical patent/JPH05326A/ja
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属棒,金属管等の円形断面金属材における
周期の短い曲がり、特に端部の曲がりを簡単なロール形
状で正確に、しかも高速で矯正可能とする。 【構成】 鼓形ロール1,2を備えたスタンドI,III,
IV と複数のベンディングロール3,4,5を備えたス
タンドIIとを有し、スタンドIIの各ベンディングロール
3,4、5は入側から同順位に位置するディスクロール
3b, 4b, 5b、3c, 4c, 5c、3d, 4d, 5d夫々により構成さ
れるロールセットにおいて、各ロールセットを構成する
ディスクロール3b, 4b, 5b、3c, 4c, 5c、3d, 4d, 5dの
少なくとも1つの直径を異ならせて、金属管Pのパスラ
インX−X線をミルセンタ・ラインY−Y線からずらせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属棒,金属管等の中
実、又は中空の円形断面長尺材の曲がり、特に短周期曲
がり及び端部曲がりを高速で矯正することが可能な曲が
り矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間、又は冷間で加工成形される中実、
又は中空の円形断面長尺材には曲がりが存在するのが通
常であり、これを矯正すべく従来種々の矯正機が提案さ
れている。図10は従来提案されている代表的な4スタン
ド・7ロール曲がり矯正機を示す模式図である。
【0003】図10において、71,72,73,74 はいずれも鼓
形ロールスタンドであり、各鼓形ロールスタンド71,72,
73は軸心線を所定角度傾斜させ、且つ相互の間に所定の
間隔を隔てた2個の鼓形ロールを夫々備え、金属管P,
金属棒等のパスラインが左,右又は上,下方向に交互に
ずれるようスタンド位置を変えて設置してある。また鼓
形ロールスタンド74は出口端に位置し、1個の鼓形ロー
ルを備えている。各ロールは夫々図示しない駆動源にて
回転駆動せしめられ、ロール間に通した金属管Pに回
転,曲げ力を付与しつつこれを前進させて矯正を行うよ
うになっている。
【0004】ところでこのような従来の矯正機では、ス
タンドの位置を上, 下、又は左, 右に交互に偏位させて
配設してスタンド間で曲げ力を付与する構成のため、ロ
ール形状自体には比較的厳密な注意を払わなくても済む
反面、曲げ矯正機能はスタンド間隔によって制限され、
スタンド間隔よりも短い周期の曲げ矯正には構造的に限
界があり、金属管,金属棒の端部曲がりを矯正出来ない
という問題があった。
【0005】この対策として図11に示す如き矯正機が提
案されている(特公昭60-33567号公報)。図11は従来の
4スタンド、8ロール曲がり矯正機を示す模式図であ
り、同様に4基の鼓形ロールスタンドにて構成されてい
るが、最前段の鼓形ロールスタンド81, 最後段の鼓形ロ
ールスタンド84のロール長よりも中間の鼓形ロールスタ
ンド82,83 のロール長Lを大きく設定すると共に、中間
の鼓形ロールのスタンド82,83 における上,下ロールの
プロフィール(曲率)を異ならせて構成してある。これ
によって中間スタンドでのロールと金属棒,金属管との
接触長を長く設定し、金属棒,金属管に対する端部の曲
がり矯正を可能としてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような構成
では、ロール胴長が大きくなるためロール剛性を確保す
る必要上ロール径の増大を招くと共に、ロールスタンド
の強化も必要となり、設備コストの増大が避けられない
という問題があった。
【0007】この対策として本発明者は一のロール軸に
複数のディスクロールを設けて構成したベンディングロ
ールを金属管,金属棒のパスライン回りに2又は3個配
設し、ベンディングロール相互の相対向するディスクロ
ール径を異ならせることによって、金属棒,金属管に対
しディスクロール間で短周期の曲げを繰り返し与えるこ
とで金属棒,金属管の端部に対する曲がり矯正を可能と
した曲がり矯正装置を既に提案している(特願平3-7415
6 号) 。
【0008】この曲がり矯正装置はディスクロール間で
比較的大きな曲げを付与することが出来るため必ずしも
ロール胴長を長くする必要がなく、またディスクロール
と金属管, 金属棒との接触長が局部的であるためスタン
ドが負う荷重も小さくて済み、設備がコンパクトで設備
コストを低減出来る反面、矯正速度を図10, 図11に示す
のと同程度とするにはパスラインに対する各ベンディン
グロールの傾斜角を20〜30°程度に設定する必要があ
り、設備が複雑化すること、またこのような大きな傾斜
角を設定したとき、ベンディングロール軸端部とミルセ
ンタ・ラインとの離反を避けるためにディスクロール幅
に対するディスクロール径が大きくなり、ディスクロー
ル自体の剛性が問題となる。なお傾斜角を大きくする代
わりにロール回転数を高くすることも考えられるが、長
尺の金属棒, 金属管を矯正する際にはその振れ回りが問
題となる等の難点があった。
【0009】本発明者はディスクロールを組合わせて用
いたベンディングロールを使用した矯正速度の向上を図
るべく実験, 研究を行った結果、次のような事実を知見
した。例えばミルセンタ・ラインに対するロール軸の傾
斜角βを大きくして矯正速度を高める方法ではロール周
速度は下式の如くになる。 軸方向成分Vx=(πDn/60)・sin β 周方向成分Vθ=(πDn/60)・cos β 但し、D:ロール径、n:ロール回転数(rpm)
【0010】いま例えばβを10°と、30°とに設定した
場合についてVx,Vθを求めてみると下式の如くにな
る。 Vx(β=30°) =2.88×Vx(β=10°) Vθ(β=30°) =0.88×Vθ(β=10°) このことからVθに大きな差はないが、Vxの差は大き
くなる。
【0011】傾斜角を大きくして矯正速度を大きくする
ことは、勿論傾斜角βの違いによるロール軸とミルセン
タ・ラインの位置関係が変わる分だけロール形状を修正
する必要はあるとしても、傾斜角を大きくせずに外力等
の付与により前進速度を高めることと大きな差異がない
ことを意味している。そこで材料に外力を付与する手段
として、単純に押込み装置、引張装置によることも考え
られるが、曲がり矯正機能の面からみて、従来知られて
いる鼓形ロールスタンドと組合わせるのが矯正速度の向
上に効果的であることを知見した。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは金属棒,金属管等の円
形断面材料を高速で、しかも材料端部に対しても有効な
曲がり矯正が可能な円形断面長尺材の曲がり矯正装置を
提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る円形断面長
尺材の曲がり矯正装置は、少なくとも3個以上のディス
クロールを軸長方向に間隔を隔てて配置してなる複数の
ベンディングロールを、ミルセンタ・ライン周りに傾
斜、又は傾斜かつ交叉させて配設してなり、各ベンディ
ングロール相互の相対向するディスクロールに対する共
通外接円中心のうち、少なくとも1つの中心を前記ミル
センタ・ラインに対して偏心させてなる少なくとも一の
スタンドと、凹形ロールを備えた複数のスタンドとを一
列に配置したことを特徴とする。本発明に係る他の円形
断面長尺材の曲がり矯正装置は、前記ベンディングロー
ルはミルセンタ・ラインに対して偏心した中心を有する
前記共通外接円を形成するディスクロールのうち少なく
とも1つを除去してあることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明装置にあっては、これによって少なくと
も1つのベンディングロールスタンドと複数の鼓形ロー
ルスタンドとを組合せることによって材料端部に対する
矯正機能を確保しつつ、ベンディングロールスタンドの
みを用いた場合に比較して大幅な矯正速度の向上が可能
となる。
【0015】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づき
具体的に説明する。 (実施例1)図1は本発明に係る円形断面長尺材の曲が
り矯正装置の模式的側面図であり、図中I,II, III, I
V はスタンド、Pは金属管を示している。各スタンド
I, II〜IVは夫々そのミルセンタ・ラインを千鳥足状に
互いにずらして (オフセット)配設されており、金属管
Pを矢符方向に移動しつつ各スタンド間で比較的長い周
期で繰り返し回転曲げを付与するようになっている。
【0016】スタンドI,III,IVはいずれも一対の鼓形
ロール1,2を備え、またスタンドIIは3本のベンディ
ングロール3,4,5を備えている。鼓形ロール1,2
はいずれも周面の曲率が同じに設定され、夫々そのロー
ル軸が金属管PのパスラインX−X線に対し略30°の傾
斜角で配設され、図示しない駆動源にて同一方向に回転
駆動せしめられるようになっている。
【0017】一方ベンディングロール3,4,5は夫々
ロール軸3g,4g,5g上に各5個のディスクロール3a〜3e,
4a〜4e, 5a〜5eを相互の間にスペーサ3s,4s,5sを介在さ
せて設けることにより構成されており、ミルセンタ・ラ
インに対して適宜の傾斜角又は傾斜角,交叉角で配設さ
れ、図示しない駆動源にて同一方向に前記鼓形ロール
1,2と略同じ回転数で回転駆動せしめられるようにな
っている。
【0018】図2はスタンドIIのベンディングロールを
入側からみた正面図、図3(a) は図2のIII −III 線に
よる側面図、図3(b) はディスクロールの側面図であ
る。各ベンディングロール3,4,5は図2,図3に示
す如く夫々各ロール軸3g,4g,5gに夫々5個のディスクロ
ール3a,3b 〜3e、4a,4b 〜4e、5a,5b 〜5eを、相互の間
に小径の円筒状をなすスペーサ6を介在させた状態で同
心一体的に固定して構成され、夫々ロール軸3g,4g,5gを
ミルセンタ・ラインY−Y線に対して傾斜(但し、図2
は傾斜かつ交叉配置状態を示す)させ、且つ各ベンディ
ングロール3,4,5における入側から同一順位に位置
する各ディスクロール3a, 4a, 5a、3b, 4b, 5b、〜、3
e,4e,5e夫々がミルセンタ・ラインY−Y線と直交す
る略同一平面上に位置させた状態で配設され、図示しな
い駆動源により同一方向に回転駆動せしめられる外、図
示しない圧下装置によりミルセンターラインY−Y線に
対し遠近移動可能となっている。なお、ディスクロール
3a〜3e、4a〜4e、5a〜5eと各スペーサ6、更に場合によ
ってはロール軸3g,4g,5gも含めて一体的に製作してもよ
い。
【0019】各ベンディングロール3,4,5を構成す
る各ディスクロール3a〜3e、4a〜4e、5a〜5eの直径は相
対向するディスクロールの共通外接円の中心のうちの少
なくとも1つがミルセンタ・ラインY−Y線から所定の
ずれを有するように決定されており、例えば図3の場合
についてみると、ベンディングロール3のディスクロー
ルのうちディスクロール3b,3d の直径(但し3b>3d)は
他のディスクロール3a,3c,3eの直径よりも大きく設定
し、またベンディングロール4のディスクロールのうち
ディスクロール4b,4d の直径(但し4b<4d)は他のディ
スクロール4a,4c,4eの直径よりも小さく設定し、更にベ
ンディングロール5のディスクロールは具体的には示さ
ないがベンディングロール3又はベンディングロール4
のいずれかと同じパターンに設定してあって、ミルセン
タ・ラインY−Y線を中央にして対向する入側から数え
て同順位に位置する3個のディスクロール(ロールセッ
トと称す)のうち入側から数えて2番目と4番目のロー
ルセットの共通外接円 (最小) の中心がミルセンタ・ラ
インY−Y線から所定のずれ量(但し2番目のずれ量>
4番目のずれ量)を有するようにしてある。
【0020】これによって各ベンディングロール3,
4,5におけるミルセンタ・ラインY−Y線を中央にし
て対向する入側から数えて同順位に位置する3個のディ
スクロール(ロールセットと称す)は、その共通外接円
の中心がロール軸方向において交互に位置ずれした状態
となっている。
【0021】図4はベンディングロール3,4,5にお
ける、入側から数えて2番目のロールセットを構成する
3個のディスクロール3b,4b,5bの配置態様を示す説明図
であり、図4において各ディスクロール3b,4b,5bはその
中心がミルセンタ・ラインY−Y線を中心とする同一円
周上に位置するよう配設されており、ディスクロール4
b,5b の直径は同じであるが、ディスクロール3bの直径
はこれよりも大きく、共通外接円の中心Oはミルセンタ
・ラインY−Y線に対してhだけずれた状態となってい
る。
【0022】この共通外接円の中心Oは金属管Pが通過
する際のパスラインX−X線上にあり、このずれ量hに
より金属管Pが矯正装置内を回転しながら前進する際に
材料に曲げが発生せしめられることとなる。このような
ずれは複数(3つ以上)のロールセットにおいて少なく
とも一箇所存在すればよい。
【0023】各ロールセットによって形成される最小共
通外接円の直径は金属管Pの外径と略等しくすればよい
が、必要に応じて金属管Pの直径より小さくすることも
可能である。この場合は上記ずれ量hが材料の軸方向の
曲げを付与するのに対し、更に円周方向の曲げを付与す
ることによって矯正効果を高め、矯正と同時に若干の縮
径も施すこととなる。
【0024】ずれ量h、並びにこのずれ量hを有するロ
ールセットの位置及びディスクロール間隔は金属管Pの
曲がりの大きさ,周期等を勘案して決定する。例えば各
ディスクロールの間隔はスペーサ4の幅変更で自由に設
定でき、またずれ量はディスクロール直径を変更するこ
とによって可能である。なお上述の実施例では、ずれ付
与手段としてロールセットを構成する1個のディスクロ
ール直径を他の2個のディスクロール直径と異ならせた
構成を説明したがロールセットを構成する3個のディス
クロール直径を夫々異ならせてもよい。
【0025】各ベンディングロール3,4,5を構成す
る各ディスクロール3a〜3e、4a〜4e、5a〜5eは必ずしも
その直径、幅寸法は一致しないが、形状は実質的に同じ
であり、ディスクロール3aについて示すと図3(b) に示
す如くである。即ち直径が一定である長さlの中央部と
その両側に夫々角度θ1 ,θ2 で縮径された端部3p,3q
とを備えている。
【0026】なお各ベンディングロール3,4,5の各
ディスクロールの幅寸法は最も出側に位置するディスク
ロール3e,4e,5eを除いて略同じであり、最も出側に位置
するディスクロール3e,4e,5eの幅寸法Wは他のディスク
ロールの幅寸法に比べて大きくし、材料表面に発生する
スパイラルマークに対する消去機能を付与してある。こ
れはロール軸3g,4g,5gは曲げ剛性確保のために過度に細
長くならないよう各ディスクロールの幅を短くする必要
があるが、その結果回転曲げ時に材料表面にスパイラル
マークが発生しやすいことに対する対策である。
【0027】上述の実施例ではベンディングロール本数
を3本とし、またディスクロール個数を5個とした構成
を説明したが、ベンディングロール本数は2本以上であ
ればディスクロールの配列を適宜選択することによって
材料に回転曲げを与えることが可能であり、またベンデ
ィングロール1本あたりのディスクロール個数は曲げを
与えるために少なくとも3個以上あればよい。なお、ベ
ンディングロール本数を2本とする場合のベンディング
ロール相互の配置はミルセンタ回りに180 ゜隔てた位置
に配置される。
【0028】而してこのように構成された矯正装置にお
いては、入側から挿入された円形断面金属管Pは千鳥足
状に配設された各スタンド間で比較的長い周期で繰り返
し回転曲げが付与され、またスタンドIIではベンディン
グロール3,4,5を構成する各ディスクロール3a〜3
e、4a〜4e、5a〜5eの各ロールセット間で短い周期で繰
り返し回転曲げが付与され、曲がりが矯正されることと
なる。
【0029】またスタンドI,III, IV の鼓形ロール外
径、スタンドIIのベンディングロール3,4,5を構成
するディスクロール3a〜3e、4a〜4e、5a〜5eの平均直径
は略等しく、しかも全スタンドI〜IVの鼓形ロール1,
2、ベンディングロール3,4,5は略同じ回転数で駆
動されるため、金属管Pに付与されるロール周速の周方
向成分Vθが略等しくスタンドIIのベンディングロール
3,4,5が金属管Pに付与する軸方向速度成分Vxは
小さいがスタンドI,III, IV の鼓形ロール1,2が金
属管Pに付与する軸方向速度成分Vxが大きいため結果
的に鼓形ロール1,2のみのスタンドで矯正する場合の
80〜90%程度の矯正速度が得られることとなる。
【0030】なおベンディングロール3,4,5を備え
るスタンドは管端部の曲がり矯正に特に効果のあるスタ
ンドであるから、このスタンドを最上流又は最下流に配
設したときは管端部がこのスタンドを通過するのにタイ
ミングを合わせてロール開度を絞め、管の中間部と対向
しているときはロール開度を大きく設定して矯正を行わ
ないこととすれば、矯正速度が格段に向上させることが
可能である。特に管端部の曲がりが問題とならない程度
の管の矯正には最初からベンディングロールを備えるス
タンドを除いて鼓形ロールを備えるスタンドのみで矯正
を行うことにより高速の矯正が可能となる。
【0031】またスタンドIIのベンディングロール3,
4,5はディスクロールの交換(ディスクロール径の変
更)によってミルセンタ・ラインY−Y線に対するパス
ラインを容易に変更でき、しかも各ディスクロールはほ
ぼ円盤に近い形状であるから製作も容易な上、一部のデ
ィスクロールに焼付き等の損傷が発生しても、このディ
スクロールのみを交換すれば他のディスクロールは継続
使用できる。
【0032】上述の実施例では矯正用円形断面長尺材と
して金属管を示したが、中実丸棒材を対象としても曲が
りの矯正が可能であることは言うまでもない。また上述
の実施例ではスタンドI〜IVの鼓形ロール1,2、ベン
ディングロール3,4,5をいずれも回転駆動する構成
としたが、スタンドI,III, IV の鼓形ロール1,2の
みを駆動し、スタンドIIのベンディングロール3,4,
5を非駆動としてもよい。このような構成では矯正速度
が若干低下するが、設備がコンパクトとなり、設備コス
トの低減が図れる。
【0033】更に上記実施例では鼓形ロール1,2を備
えたスタンドは3基、またベンディングロールを備えた
スタンドは1基設けた構成を示したが、鼓形ロールを備
えたスタンドは少なくとも2基、またベンディングロー
ルを備えたスタンドは少なくとも1基あれば十分であ
る。
【0034】図5はベンディングロールの他の例を示す
前記図4に対応する説明図である。この例においては、
例えば入側から2番目のロールセットを構成する3個の
ディスクロール13b,14b,15b は同一直径であるが、各デ
ィスクロール13b,14b,15bの中心をロール軸13g,14g,15g
の中心から適宜量偏心させた構成としてある。他の構
成及び作用は図2,図3に示した場合と実質的に同じで
あり、説明を省略する。この場合にも図3に示す例の場
合と同様にミルセンタ・ラインY−Y線から材料のパス
ラインX−X線をずらせることが出来、同様の効果が得
られる。
【0035】図6はベンディングロールの更に他の例を
示す図3(a) に対応する側面図であり、この例において
は3個のベンディングロール23,24 (図には2本のみ現
れている)夫々を構成するディスクロール個数を異なら
せてある。即ちベンディングロール23におけるディスク
ロール23a〜23e のパターンは図3に示すベンディング
ロール3のディスクロールパターンと同じであるが、ベ
ンディングロール24におけるディスクロール24a 〜24e
のパターンは図3に示すベンディングロール4のディス
クロールのうち入側から2番目のディスクロール4bを省
略した構成と同じである。
【0036】このような構成では各々のロールセットに
おいてパスラインが凸となる側に位置するディスクロー
ルと材料との接触面圧が略零の場合、実質的な矯正機能
に関与しないこととなるから接触面圧が零であるような
ディスクロールは省略しても何ら支障はなく、むしろデ
ィスクロールの省略は工具費用の軽減に寄与する。従っ
て、図6の例においてはディスクロール24d も省略可能
である。他の構成及び作用は図2,図3に示す場合と実
質的に同じであり、説明を省略する。
【0037】図7(a) はベンディングロールの更に他の
例を示す図3(a) に対応する側面図であり、3個のベン
ディングロール33,34 (図には2本のみ現れている)は
夫々入側端をミルセンタ・ラインY−Y線側に接近させ
る向きにロール軸33g,34g をγだけ交叉させると共に傾
斜させて設定してある。また各ベンティングロール33,3
4 を構成する各ディスクロール33a 〜33e 、34a 〜34e
は直径,幅は異なるが、形状は実質的に同じであり、代
表としてディスクロール33a について示すと図7(b) の
如くいずれも円錐台形をなす中央部及び両端部33p,33q
を備えている。他の構成及び作用は図2,図3に示す例
と実質的に同じであり説明を省略する。
【0038】図8はベンディングロールの更に他の例を
示す図7(a) に対応する側面図である。この例では図7
(a) に示す例のベンディングロール34を構成する入側か
ら2番目のディスクロール34b を除去した構成と同様の
構成としてある。不必要なディスクロールを除去するこ
とで工具費用の節減が図れることになる。他の構成及び
作用は図7に示す例の場合と実質的に同じであり対応す
る部分に同じ番号を付して説明を省略する。なお、本実
施例の場合はディスクロール34d も省略可能である。
【0039】図9はディスクロールの他の形状を示す側
面図であり、図9(a) は同一直径を有する中央部の両端
部を夫々曲率半径R1 ,R2 の円弧面を有するように形
成してある。また図9(b) は側面視で全体が長円形 (周
面は曲率半径R3 の円弧)をなすように形成してある。
【0040】このようなディスクロールを用いても図3
(b),図7(b) に示す形状のディスクロールと同様の効果
が得られることは勿論である。なお形状は複雑になるが
ロール軸心に垂直な平面上で見た、即ち正面視でのロー
ル断面形状を真円とせずに任意の閉曲線形状、例えば楕
円等としてもよい。次に本発明装置と従来装置とについ
ての比較試験について具体的数値を掲げて説明する。
【0041】(試験例1)マンネスマン製管法により得
た直径190mm 、長さ10m 、肉厚15mmの炭素鋼鋼管を対象
とし、これに図2〜図4に示す本発明装置及び図1に示
すスタンドII一基のみで構成した矯正機 (比較例) を適
用して矯正を施し、管端部, 管中間部の真直度、平均矯
正速度を検出した。
【0042】なお本発明装置の寸法諸元は次の如くであ
る。 (スタンドI,III, IV) 鼓形ロール本数 :2本 鼓形ロール傾斜角:30° 鼓形ロール回転数:100rpm 鼓形ロール最大径:400mm 鼓形ロール最小径:350mm 鼓形ロール胴長 :700mm
【0043】(スタンドII) ベンディングロール本数:3本 ベンディングロール傾斜角:10° ベンディングロール回転数:100rpm ベンディングロール構成 ディスクロール個数:5個/軸 ディスクロール直径:350mm 〜380mm ディスクロール幅:100mm(最終段ディスクロール幅のみ
150mm) (各ロールセットの共通外接円の中心とパスセンタ・ラ
インとのずれ量hは、入側から第2,3,4ロールセッ
トについて夫々4.0mm,−2.0mm,1.0mm とし、他の第1及
び第5ロールセットについてはいずれも0とした。) スペーサ:直径300mm 、幅50mm スペーサ数:4個/軸
【0044】結果は表1に示すとおりである。
【0045】
【0046】表1から明らかな如く、本発明装置では管
の中間部において管の振れ回りが防止されること及びス
タンド間で有効な繰返し曲げが付与されたことにより管
に対する矯正効果に比較例よりも向上が見られる。一方
矯正速度は本発明装置では比較例に対し略3倍近くに向
上していることが解る。
【0047】(試験例2)スタンドIIにおける各ベンデ
ィングロールの入側から第2番目のロールセットを構成
するディスクロールのうち、パスラインが凸となる側の
ディスクロールを直径300mm 、幅100mm のディスクロー
ルに交換して同様の矯正を行ったところ略試験例1と同
程度の矯正速度、真直度が得られた。
【0048】(試験例3)図1に示す如き本発明装置に
おいて、スタンドIIの各ベンディングロール3,4,5
を駆動源から分離し、自由回転状態で矯正を行った。そ
の結果、矯正速度は700mm/秒と若干低下したが、真直度
は試験例1の場合と略同程度で安定した矯正作業を行い
得た。
【0049】
【発明の効果】以上の如く本発明装置にあっては、ロー
ル及びスタンド設備を巨大化,複雑化することなく、中
空又は中実の円形断面長尺材の端部の曲がり及び短周期
の曲がりを確実にしかも高速に矯正することが可能とな
る等、本発明は優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の模式的側面図である。
【図2】図1に示すスタンドIIのベンディングロールを
入側からみた正面図である。
【図3】図2のIII −III 線による矢視側面図及びディ
スクロールの側面図である。
【図4】入側から第2番目のロールセットのロール配置
態様を示す説明図である。
【図5】ベンディングロールの他の例における第2番目
のロールセットのロール配置態様を示す説明図である。
【図6】ベンディングロールの更に他の例における図3
(a) に対応する側面図である。
【図7】ベンディングロールの更に他の例における図3
(a),図3(b) に対応する側面図である。
【図8】ベンディングロールの更に他の例における図7
(a) に対応する側面図である。
【図9】ディスクロールの他の形状を示す側面図であ
る。
【図10】従来の矯正機を示す模式図である。
【図11】従来の他の矯正機を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 鼓形ロール 3,4,5 ベンディングロール 3a,3b 〜3e ディスクロール 4a,4b 〜4e ディスクロール 5a,5b 〜5e ディスクロール 6 スペーサ P 金属管 13,14,15 ベンディングロール 23,24 ベンディングロール 33,34 ベンディングロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3個以上のディスクロールを
    軸長方向に間隔を隔てて配置してなる複数のベンディン
    グロールを、ミルセンタ・ライン周りに傾斜、又は傾斜
    かつ交叉させて配設してなり、各ベンディングロール相
    互の相対向するディスクロールに対する共通外接円中心
    のうち、少なくとも1つの中心を前記ミルセンタ・ライ
    ンに対して偏心させてなる少なくとも一のスタンドと、
    凹形ロールを備えた複数のスタンドとを一列に配置した
    ことを特徴とする円形断面長尺材の曲がり矯正装置。
  2. 【請求項2】 前記ベンディングロールはミルセンタ・
    ラインに対して偏心した中心を有する前記共通外接円を
    形成するディスクロールのうち少なくとも1つを除去し
    てあることを特徴とする請求項1に記載の円形断面長尺
    材の曲がり矯正装置。
JP18188991A 1991-06-25 1991-06-25 円形断面長尺材の曲がり矯正装置 Pending JPH05326A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110479798A (zh) * 2019-08-15 2019-11-22 大连市旅顺顺兴建筑机械厂 螺旋线式矫直机构

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