JPH05330902A - 二層部品製造方法、二層部品用成形物及び二層部品製 造方法により得られる二層部品 - Google Patents
二層部品製造方法、二層部品用成形物及び二層部品製 造方法により得られる二層部品Info
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- JPH05330902A JPH05330902A JP4162114A JP16211492A JPH05330902A JP H05330902 A JPH05330902 A JP H05330902A JP 4162114 A JP4162114 A JP 4162114A JP 16211492 A JP16211492 A JP 16211492A JP H05330902 A JPH05330902 A JP H05330902A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複合射出成形の技術を用い
て、熱膨張率の異なる材料を組合わせても高温下で間隙
を生じない二層部品を、簡便に作製できる二層部品製造
方法及び二層部品用成形物を提供するにある。 【構成】 焼結可能粒子と加熱により除
去可能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を有
するように配合された混練物よりなる第1成形材料(A)
と、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可能な
樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第1成
形材料(A)よりも小さく設定された第2成形材料(B)とを
調製し、上記第1成形材料(A)により嵌め殺し状凹部(3
1)を有する第1成形物(3)を成形し、上記第2成形材料
(B)を該第1成形物(3)の少なくとも嵌め殺し状凹部(31)
を充填しうるよう射出成形して、第1成形物(3)と第2
成形物(4)とが嵌合・接合された複合成形物(5)を成形
し、該複合成形物(5)を加熱処理して樹脂バインダを除
去すると共に焼結可能粒子を焼結させて冷やしバメ状態
に嵌着された二層部品を製造する。
て、熱膨張率の異なる材料を組合わせても高温下で間隙
を生じない二層部品を、簡便に作製できる二層部品製造
方法及び二層部品用成形物を提供するにある。 【構成】 焼結可能粒子と加熱により除
去可能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を有
するように配合された混練物よりなる第1成形材料(A)
と、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可能な
樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第1成
形材料(A)よりも小さく設定された第2成形材料(B)とを
調製し、上記第1成形材料(A)により嵌め殺し状凹部(3
1)を有する第1成形物(3)を成形し、上記第2成形材料
(B)を該第1成形物(3)の少なくとも嵌め殺し状凹部(31)
を充填しうるよう射出成形して、第1成形物(3)と第2
成形物(4)とが嵌合・接合された複合成形物(5)を成形
し、該複合成形物(5)を加熱処理して樹脂バインダを除
去すると共に焼結可能粒子を焼結させて冷やしバメ状態
に嵌着された二層部品を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二層部品製造方法、二
層部品用成形物及び二層部品製造形方法により得られる
二層部品に関する。
層部品用成形物及び二層部品製造形方法により得られる
二層部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来二層成形技術としては、例えばキー
トップなどの二層成形品の作製に用いられる二層成形法
が知られている。これは異種の熱可塑性樹脂を用いて射
出成形する等プラスチックス成形技術により作製でるの
で、微小な二層成形品を得ることも可能である。しかし
ながらこの方法により得られる二層成形品は、樹脂成形
物であるので高温下での使用に耐え得るものは作れな
い。
トップなどの二層成形品の作製に用いられる二層成形法
が知られている。これは異種の熱可塑性樹脂を用いて射
出成形する等プラスチックス成形技術により作製でるの
で、微小な二層成形品を得ることも可能である。しかし
ながらこの方法により得られる二層成形品は、樹脂成形
物であるので高温下での使用に耐え得るものは作れな
い。
【0003】また、異種金属を組合わせて構成される二
層材料を加工して、高温に耐え得る二層部品を作製する
ことはできるが、溶融金属を用いるものでは、成形工程
のみによって微小な最終部品を作製することは困難であ
る。
層材料を加工して、高温に耐え得る二層部品を作製する
ことはできるが、溶融金属を用いるものでは、成形工程
のみによって微小な最終部品を作製することは困難であ
る。
【0004】ところで最近、金属、セラミック等の微粒
子と樹脂バインダとを混練した原料を射出成形し、得ら
れる成形物を加熱処理して所定の部分の樹脂バインダを
脱脂することにより、複雑な形状の部品を作製する技術
が知られている(特開平4-70313号公報参照)。
子と樹脂バインダとを混練した原料を射出成形し、得ら
れる成形物を加熱処理して所定の部分の樹脂バインダを
脱脂することにより、複雑な形状の部品を作製する技術
が知られている(特開平4-70313号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属、セラ
ミック等の硬質材料から選択される異種材料からなる二
層部品で、これらの異種材料が強固に結合した二層部品
を、簡便に製造する二層部品製造方法及び二層部品用成
形物を提供することにある。
ミック等の硬質材料から選択される異種材料からなる二
層部品で、これらの異種材料が強固に結合した二層部品
を、簡便に製造する二層部品製造方法及び二層部品用成
形物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』に係る発明によれば、『焼結可能粒子と加熱により
除去可能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を
有するように配合された混練物よりなる第1成形材料
(A)と、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第
1成形材料(A)よりも小さく設定された第2成形材料(B)
とを調製し、上記第1成形材料(A)により凹部(31)を有
する第1成形物(3)を成形し、上記第2成形材料(B)を該
第1成形物(3)の少なくとも凹部(31)を充填しうるよう
射出成形して、第1成形物(3)と第2成形物(4)とが嵌合
・接合された複合成形物(5)を成形し、次いで、上記複
合成形物(5)を加熱処理することにより、該複合成形物
(5)中の樹脂バインダを除去し、各焼結可能粒子を焼結
させて、第1成形物の焼結体(6)と第2成形物の焼結体
(7)とが嵌合・溶着された二層部品(8)を製造することか
らなる二層部品製造方法』が提供される。
1』に係る発明によれば、『焼結可能粒子と加熱により
除去可能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を
有するように配合された混練物よりなる第1成形材料
(A)と、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第
1成形材料(A)よりも小さく設定された第2成形材料(B)
とを調製し、上記第1成形材料(A)により凹部(31)を有
する第1成形物(3)を成形し、上記第2成形材料(B)を該
第1成形物(3)の少なくとも凹部(31)を充填しうるよう
射出成形して、第1成形物(3)と第2成形物(4)とが嵌合
・接合された複合成形物(5)を成形し、次いで、上記複
合成形物(5)を加熱処理することにより、該複合成形物
(5)中の樹脂バインダを除去し、各焼結可能粒子を焼結
させて、第1成形物の焼結体(6)と第2成形物の焼結体
(7)とが嵌合・溶着された二層部品(8)を製造することか
らなる二層部品製造方法』が提供される。
【0007】本発明の成形方法において、第1成形材料
(A)は、焼結可能粒子と樹脂バインダとの混練物が用い
られる。上記混練物における焼結可能粒子と樹脂バイン
ダとの配合は、第1成形物(3)とこれを焼結して得られ
る焼結体(6)との間の収縮率に応じて調整される。上記
焼結可能粒子には、硬質のもので所定の温度で焼結しう
る粒状物が用いられ、金属微粒子、セラミック微粒子等
が好適に用いられる。また、上記焼結可能粒子の大きさ
としては、複合成形機のスプルやランナ等をスムースに
流動して射出を妨げなく、また最終製品となる二層部材
の所望の大きさに適合し得る大きさのものが選択され
る。
(A)は、焼結可能粒子と樹脂バインダとの混練物が用い
られる。上記混練物における焼結可能粒子と樹脂バイン
ダとの配合は、第1成形物(3)とこれを焼結して得られ
る焼結体(6)との間の収縮率に応じて調整される。上記
焼結可能粒子には、硬質のもので所定の温度で焼結しう
る粒状物が用いられ、金属微粒子、セラミック微粒子等
が好適に用いられる。また、上記焼結可能粒子の大きさ
としては、複合成形機のスプルやランナ等をスムースに
流動して射出を妨げなく、また最終製品となる二層部材
の所望の大きさに適合し得る大きさのものが選択され
る。
【0008】上記樹脂バインダは、上記焼結可能粒子と
混練されたとき、射出成形の機能を損なわないように流
動性を保持し、かつ、上記焼結可能粒子の焼結に至るま
での加熱雰囲気下で完全に気化して除去できるものが用
いられる。このような樹脂バインダとしては、当該分野
で公知のものがそのまま用いられる。
混練されたとき、射出成形の機能を損なわないように流
動性を保持し、かつ、上記焼結可能粒子の焼結に至るま
での加熱雰囲気下で完全に気化して除去できるものが用
いられる。このような樹脂バインダとしては、当該分野
で公知のものがそのまま用いられる。
【0009】本発明の成形方法において、第2成形材料
(B)は、焼結可能粒子と樹脂バインダとの混練物が用い
られる。上記焼結可能粒子及び樹脂バインダには、上記
した第1成形材料(A)に用いられるものと同様のものか
ら選択されるが、第2成形材料(B)に用いられる焼結可
能粒子には、第1成形材料(A)に用いられるものと必ず
異なる種類のものが選択される。また、第2成形材料
(B)における焼結可能粒子と樹脂バインダとの配合は、
焼結後の収縮率が、上記第1成形材料(A)よりも小さく
なるようになされる。
(B)は、焼結可能粒子と樹脂バインダとの混練物が用い
られる。上記焼結可能粒子及び樹脂バインダには、上記
した第1成形材料(A)に用いられるものと同様のものか
ら選択されるが、第2成形材料(B)に用いられる焼結可
能粒子には、第1成形材料(A)に用いられるものと必ず
異なる種類のものが選択される。また、第2成形材料
(B)における焼結可能粒子と樹脂バインダとの配合は、
焼結後の収縮率が、上記第1成形材料(A)よりも小さく
なるようになされる。
【0010】上記第1成形材料(A)及び第2成形材料(B)
は、いずれも、意図するそれぞれの形状を確保するに充
分な量の焼結可能粒子と、この量の焼結可能粒子を均一
に分散できかつ射出装置の機能を損なわない程度の流動
性を付与するに充分な量の樹脂バインダとから調製され
る。また各成形材料(A)(B)においては、樹脂バインダ内
に焼結可能粒子が均一に分散されるように混練されるこ
とが好ましい。
は、いずれも、意図するそれぞれの形状を確保するに充
分な量の焼結可能粒子と、この量の焼結可能粒子を均一
に分散できかつ射出装置の機能を損なわない程度の流動
性を付与するに充分な量の樹脂バインダとから調製され
る。また各成形材料(A)(B)においては、樹脂バインダ内
に焼結可能粒子が均一に分散されるように混練されるこ
とが好ましい。
【0011】本発明において、第1成形材料(A)から形
成される第1成形物(3)は、凹部(31)を有するように形
成される。また第2成形材料(B)から形成される第2成
形物(4)は、上記第1成形物(3)の少なくとも凹部(31)と
嵌合するように形成され、より好ましくは、上記凹部(3
1)と嵌合しかつ該凹部を有する面と接合するように成形
される。また上記第1成形物(3)に設けられる凹部(31)
としては、嵌め殺し状凹部とすることがより好ましい。
成される第1成形物(3)は、凹部(31)を有するように形
成される。また第2成形材料(B)から形成される第2成
形物(4)は、上記第1成形物(3)の少なくとも凹部(31)と
嵌合するように形成され、より好ましくは、上記凹部(3
1)と嵌合しかつ該凹部を有する面と接合するように成形
される。また上記第1成形物(3)に設けられる凹部(31)
としては、嵌め殺し状凹部とすることがより好ましい。
【0012】本発明の成形方法の実施においては、第1
成形物用金型と複合成形物用金型との少なくとも2つの
金型を有し、かつ第1成形材料(A)と第2成形材料(B)と
を個別に熔融して射出する少なくとも2つの射出装置(2
1)(22)を有する複合射出成形機が好適に用いられる。な
お、第1成形物に形成する凹部が嵌め殺し状凹部(31)の
場合、上記第1成形物用金型には、嵌め殺し状凹部(31)
が形成できるよう、可動金型又は固定金型のいずれかが
割型に構成されているものが用いられる。
成形物用金型と複合成形物用金型との少なくとも2つの
金型を有し、かつ第1成形材料(A)と第2成形材料(B)と
を個別に熔融して射出する少なくとも2つの射出装置(2
1)(22)を有する複合射出成形機が好適に用いられる。な
お、第1成形物に形成する凹部が嵌め殺し状凹部(31)の
場合、上記第1成形物用金型には、嵌め殺し状凹部(31)
が形成できるよう、可動金型又は固定金型のいずれかが
割型に構成されているものが用いられる。
【0013】上記複合射出成形機において、まず第1成
形物用金型内に第1成形材料(A)の熔融物を射出して成
形条件に付して第1成形物(3)を成形した後、この第1
成形物(3)に第2成形材料(B)の熔融物を射出して成形条
件に付すことにより、第2成形物(4)が第1成形物(3)の
少なくとも凹部(31)に嵌合されて接合された複合成形物
(5)が得られる。
形物用金型内に第1成形材料(A)の熔融物を射出して成
形条件に付して第1成形物(3)を成形した後、この第1
成形物(3)に第2成形材料(B)の熔融物を射出して成形条
件に付すことにより、第2成形物(4)が第1成形物(3)の
少なくとも凹部(31)に嵌合されて接合された複合成形物
(5)が得られる。
【0014】上記で得られた複合成形物(5)は、本願
『請求項3』にかかる発明の二層部品用成形物である。
『請求項3』にかかる発明の二層部品用成形物である。
【0015】上記複合成形物(5)は、この中に含有され
ている各焼結可能粒子が焼結しうる条件で加熱処理に付
されるが、この焼結に至る過程において樹脂バインダが
除去(以下、脱脂という)される。上記樹脂バインダの
脱脂は速やかに行われることが好ましく、この点から真
空焼結炉が好適に用いられる。このような真空焼結炉を
用いた場合の加熱条件の一例として、500℃,50時間程
度が挙げられる。
ている各焼結可能粒子が焼結しうる条件で加熱処理に付
されるが、この焼結に至る過程において樹脂バインダが
除去(以下、脱脂という)される。上記樹脂バインダの
脱脂は速やかに行われることが好ましく、この点から真
空焼結炉が好適に用いられる。このような真空焼結炉を
用いた場合の加熱条件の一例として、500℃,50時間程
度が挙げられる。
【0016】上記加熱処理によって、第1成形物(3)及
び第2成形物(4)はそれぞれ脱脂され若干体積は収縮
し、その後には、各成形物中に含有されていた焼結可能
粒子同士がそれぞれの成形物の形状を維持する状態で接
着されたいわゆる第1ポーラス体と第2ポーラス体との
組合わせとして得られる。この場合、第1ポーラス体の
密度は第2ポーラス体の密度よりも小さくなっている。
上記ポーラス体の組合わせを、焼結条件に付すと、各ポ
ーラス体はそれぞれ粒子が焼結・溶着して収縮し、第1
焼結体(6)と第2焼結体(7)との組合わせとなる。 上記
焼結において、第2焼結体(7)での収縮率は第1焼結体
(6)での収縮率よりも小さく設定されているので、第1
焼結体(6)の凹部(61)の収縮率が、この凹部内に充填さ
れた第2焼結体(7)の嵌合体部分(71)の収縮率よりも大
きく、強固に嵌着できることとなる。
び第2成形物(4)はそれぞれ脱脂され若干体積は収縮
し、その後には、各成形物中に含有されていた焼結可能
粒子同士がそれぞれの成形物の形状を維持する状態で接
着されたいわゆる第1ポーラス体と第2ポーラス体との
組合わせとして得られる。この場合、第1ポーラス体の
密度は第2ポーラス体の密度よりも小さくなっている。
上記ポーラス体の組合わせを、焼結条件に付すと、各ポ
ーラス体はそれぞれ粒子が焼結・溶着して収縮し、第1
焼結体(6)と第2焼結体(7)との組合わせとなる。 上記
焼結において、第2焼結体(7)での収縮率は第1焼結体
(6)での収縮率よりも小さく設定されているので、第1
焼結体(6)の凹部(61)の収縮率が、この凹部内に充填さ
れた第2焼結体(7)の嵌合体部分(71)の収縮率よりも大
きく、強固に嵌着できることとなる。
【0017】
【作用】本発明によれば、焼結可能粒子と加熱により除
去可能な樹脂バインダとの混練物よりなる第1成形材料
(A)が射出成形されて凹部(31)を有する第1成形物(3)が
成形された後、この第1成形物(3)の少なくとも凹部(3
1)内に、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第
1成形材料(A)よりも小さくなるように調製された第2
成形材料(B)が充填され成形に付される。これにより、
少なくとも上記凹部(31)にて互いに嵌合・接合された複
合成形物(5)が得られることとなる。
去可能な樹脂バインダとの混練物よりなる第1成形材料
(A)が射出成形されて凹部(31)を有する第1成形物(3)が
成形された後、この第1成形物(3)の少なくとも凹部(3
1)内に、上記と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第
1成形材料(A)よりも小さくなるように調製された第2
成形材料(B)が充填され成形に付される。これにより、
少なくとも上記凹部(31)にて互いに嵌合・接合された複
合成形物(5)が得られることとなる。
【0018】次いで、上記複合成形物(5)を加熱処理す
ると、該複合成形物(5)中の焼結可能粒子が焼結すると
共に樹脂バインダが除去されて、その複合成形物の形状
及び嵌合状態を維持したままいわゆるポーラスな焼結可
能粒子の結合体になり、これが焼結条件に付されると焼
結・溶着して体積収縮することとなるが、第1成形物
(3)からその焼結体(6)に変化するときの体積収縮率は、
第2成形物(4)からその焼結体(7)に変化するときの体積
収縮率よりも大きいため、嵌合状態はいわゆる冷やしバ
メとなり、嵌合部分には間隙が生じず非常に強固な嵌着
状態を有したまま第1焼結体(6)と第2焼結体(7)とは嵌
合・溶着されることとなる。
ると、該複合成形物(5)中の焼結可能粒子が焼結すると
共に樹脂バインダが除去されて、その複合成形物の形状
及び嵌合状態を維持したままいわゆるポーラスな焼結可
能粒子の結合体になり、これが焼結条件に付されると焼
結・溶着して体積収縮することとなるが、第1成形物
(3)からその焼結体(6)に変化するときの体積収縮率は、
第2成形物(4)からその焼結体(7)に変化するときの体積
収縮率よりも大きいため、嵌合状態はいわゆる冷やしバ
メとなり、嵌合部分には間隙が生じず非常に強固な嵌着
状態を有したまま第1焼結体(6)と第2焼結体(7)とは嵌
合・溶着されることとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1に示すのは、本発明の製造方法に用いる複合射出成
形装置の一例の要部の模式図である。同図において、
(1)は回転機構を有する金型装置であり、(2)は射出機構
である。金型装置(1)は、金型回転機構(11)上に設けら
れた2つの移動型(12)(13)と、各移動型(12)(13)に対向
して固定された2つの固定型(14)(15)とから構成されて
いる。上記固定型のうち第1成形用固定型(14)は、スプ
ル(イ)を構成する内部型(16)とこれと接しかつ型窩内に
嵌め殺し凹部(31)を形成するための複数個の割型(17)と
これらを支持する外部型(18)とから構成されており、内
部型(16)が射出機構側に後退するに従って割型(17)群が
中央にスライドするように構成されている。また、射出
機構(2)には、第1成形材料(A)が熔融・充填された射出
装置(21)と第2成形材料(B)が熔融・充填された射出装
置(22)とが設けられている。
が、これによって本発明が限定されるものではない。 実施例1 図1に示すのは、本発明の製造方法に用いる複合射出成
形装置の一例の要部の模式図である。同図において、
(1)は回転機構を有する金型装置であり、(2)は射出機構
である。金型装置(1)は、金型回転機構(11)上に設けら
れた2つの移動型(12)(13)と、各移動型(12)(13)に対向
して固定された2つの固定型(14)(15)とから構成されて
いる。上記固定型のうち第1成形用固定型(14)は、スプ
ル(イ)を構成する内部型(16)とこれと接しかつ型窩内に
嵌め殺し凹部(31)を形成するための複数個の割型(17)と
これらを支持する外部型(18)とから構成されており、内
部型(16)が射出機構側に後退するに従って割型(17)群が
中央にスライドするように構成されている。また、射出
機構(2)には、第1成形材料(A)が熔融・充填された射出
装置(21)と第2成形材料(B)が熔融・充填された射出装
置(22)とが設けられている。
【0020】この実施例では、第1成形材料(A)には、
焼結可能粒子として鉄微粒子55%と、樹脂バインダ45%
とを配合して均一となるように混練された混合物が用い
られており、第2成形材料(B)には、セラミック微粒子6
0%と上記と同様の樹脂ペレット40%とを配合して均一
となるように混練された混合物が用いられている。
焼結可能粒子として鉄微粒子55%と、樹脂バインダ45%
とを配合して均一となるように混練された混合物が用い
られており、第2成形材料(B)には、セラミック微粒子6
0%と上記と同様の樹脂ペレット40%とを配合して均一
となるように混練された混合物が用いられている。
【0021】以上の構成において、まず第1射出工程で
は、図1に示すように移動型(12)と固定型(14)とで構成
された型窩内に第1成形材料(A)の熔融物を射出した後
成形条件に付して第1成形物(3)を成形する。成形後、
固定型(14)のうちの内部型(16)を後退させると割型(17)
群が中央部に向けてスライドし、次いで金型回転機構(1
1)により移動型(12)及び(13)を移動して金型を開くと、
移動型(12)内に、嵌め殺し状凹部(31)が形成された第1
成形物(3)が得られることとなる。
は、図1に示すように移動型(12)と固定型(14)とで構成
された型窩内に第1成形材料(A)の熔融物を射出した後
成形条件に付して第1成形物(3)を成形する。成形後、
固定型(14)のうちの内部型(16)を後退させると割型(17)
群が中央部に向けてスライドし、次いで金型回転機構(1
1)により移動型(12)及び(13)を移動して金型を開くと、
移動型(12)内に、嵌め殺し状凹部(31)が形成された第1
成形物(3)が得られることとなる。
【0022】次いで第2射出工程に移るが、まず金型回
転機構(11)を回転作動して、第1成形物(3)が収容され
たままの移動型(12)を固定型(15)に、移動型(13)を固定
型(14)にそれぞれ対向させた後、図2に示すように各金
型を閉じ、この状態で第2成形材料(B)の熔融物を射出
して成形条件に付す。なお、第2成形材料(B)の射出
は、第1成形物(3)に形成されている嵌め殺し状凹部(3
1)に十分充填されるようになされる。またこのとき、移
動型(13)と固定型(14)とで構成された型窩内には上記第
1射出工程が並行して行われている。
転機構(11)を回転作動して、第1成形物(3)が収容され
たままの移動型(12)を固定型(15)に、移動型(13)を固定
型(14)にそれぞれ対向させた後、図2に示すように各金
型を閉じ、この状態で第2成形材料(B)の熔融物を射出
して成形条件に付す。なお、第2成形材料(B)の射出
は、第1成形物(3)に形成されている嵌め殺し状凹部(3
1)に十分充填されるようになされる。またこのとき、移
動型(13)と固定型(14)とで構成された型窩内には上記第
1射出工程が並行して行われている。
【0023】上記第2射出工程が終了すると、図3に示
すように各金型が開かれて、移動型(12)からは第1成形
物(3)と第2成形物(4)とが互いに嵌合・接合された複合
成形物(5)が排出される。
すように各金型が開かれて、移動型(12)からは第1成形
物(3)と第2成形物(4)とが互いに嵌合・接合された複合
成形物(5)が排出される。
【0024】上記のようにして得られた複合成形物(5)
は、図示しない真空焼却炉において例えば 500℃,50時
間程度の加熱条件に付され、複合成形物(5)中の鉄微粒
子及びセラミック微粒子はそれぞれ焼結すると共に樹脂
バインダは熔融・気化して除去(脱脂)されていき、図
4に示される大きさの複合成形物(5)は全体に収縮され
て、図5に示すような大きさの第1焼結体(6)と第2焼
結体(7)とが嵌着・溶着した二層部品(8)が得られること
となる。なお、上記脱脂過程において、第1成形物(3)
の方は第2成形物(4)に比べて収縮率が大きいので、第
1焼結体(6)の嵌め殺し状凹部(61)の収縮率が、この凹
部内に充填された第2焼結体(7)の嵌合体部分(71)の収
縮率よりも大きく、嵌合状態はいわゆる冷やしバメとな
り、嵌合部分には間隙が生じず非常に強固な嵌着状態を
有したまま第1焼結体(6)と第2焼結体(7)とは嵌合・溶
着されることとなる。 これによって、熱膨張率が互い
に異なる焼結体同志から形成されていても、高温下にお
いて強固に接着された二層成形品が得られることとな
る。
は、図示しない真空焼却炉において例えば 500℃,50時
間程度の加熱条件に付され、複合成形物(5)中の鉄微粒
子及びセラミック微粒子はそれぞれ焼結すると共に樹脂
バインダは熔融・気化して除去(脱脂)されていき、図
4に示される大きさの複合成形物(5)は全体に収縮され
て、図5に示すような大きさの第1焼結体(6)と第2焼
結体(7)とが嵌着・溶着した二層部品(8)が得られること
となる。なお、上記脱脂過程において、第1成形物(3)
の方は第2成形物(4)に比べて収縮率が大きいので、第
1焼結体(6)の嵌め殺し状凹部(61)の収縮率が、この凹
部内に充填された第2焼結体(7)の嵌合体部分(71)の収
縮率よりも大きく、嵌合状態はいわゆる冷やしバメとな
り、嵌合部分には間隙が生じず非常に強固な嵌着状態を
有したまま第1焼結体(6)と第2焼結体(7)とは嵌合・溶
着されることとなる。 これによって、熱膨張率が互い
に異なる焼結体同志から形成されていても、高温下にお
いて強固に接着された二層成形品が得られることとな
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、従来の加工法では作製
できなかった二層部品を簡便に作ることができる。その
上射出成形により作製することができるので、多量でか
つ安価な二層部品を提供できる。さらに、微小な部品を
作製できると共に、各材料の収縮率を自由に変更できる
ので、熱膨張率の差がある材料からでも高温下で間隙を
生じない二層部品を製造することができる。
できなかった二層部品を簡便に作ることができる。その
上射出成形により作製することができるので、多量でか
つ安価な二層部品を提供できる。さらに、微小な部品を
作製できると共に、各材料の収縮率を自由に変更できる
ので、熱膨張率の差がある材料からでも高温下で間隙を
生じない二層部品を製造することができる。
【図1】本発明の製造方法に用いる複合射出成形機の一
例の要部の模式図
例の要部の模式図
【図2】第2射出工程の成形材料の射出・充填状態を説
明する要部模式図
明する要部模式図
【図3】複合成形物の取出を説明する要部模式図
【図4】複合成形物の断面概略図
【図5】二層部品の断面概略図
(1)…金型装置 (2)…射出機
構 (3)…第1成形物 (4)…第2成
形物 (5)…複合成形物 (6)…第1焼
結体 (7)…第2焼結体 (8)…二層部
品 (11)…金型回転機構 (12)(13)…移
動型 (14)(15)…固定型 (17)…割型 (21)(22)…射出装置 (A)…内側成形材料 (B)…外側成
形材料
構 (3)…第1成形物 (4)…第2成
形物 (5)…複合成形物 (6)…第1焼
結体 (7)…第2焼結体 (8)…二層部
品 (11)…金型回転機構 (12)(13)…移
動型 (14)(15)…固定型 (17)…割型 (21)(22)…射出装置 (A)…内側成形材料 (B)…外側成
形材料
Claims (5)
- 【請求項1】 焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を有する
ように配合された混練物よりなる第1成形材料と、上記
と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可能な樹脂バイ
ンダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第1成形材料よ
りも小さく設定された第2成形材料とを調製し、 上記第1成形材料により凹部を有する第1成形物を成形
し、上記第2成形材料を該第1成形物の少なくとも凹部
を充填しうるよう射出成形して、第1成形物と第2成形
物とが嵌合・接合された複合成形物を成形し、 次いで、上記複合成形物を加熱処理することにより、該
複合成形物中の樹脂バインダを除去し、各焼結可能粒子
を焼結させて、第1成形物の焼結体と第2成形物の焼結
体とが嵌合・溶着された二層部品を製造することからな
る二層部品製造方法。 - 【請求項2】 第1成形材料に形成される凹部が
嵌め殺し状凹部である請求項1記載の二層部品製造方
法。 - 【請求項3】 焼結可能粒子と加熱により除去可
能な樹脂バインダとが、焼結後に所定の収縮率を有する
ように配合された混練物よりなる第1成形材料と、上記
と異なる焼結可能粒子と加熱により除去可能な樹脂バイ
ンダとの配合物で焼結後の収縮率が上記第1成形材料よ
りも小さく設定された第2成形材料とから構成され、第
1成形材料は凹部を有する第1成形物に成形され、第2
成形材料は第1成形物の少なくとも凹部を充填しうるよ
う射出成形されて、第1成形物と第2成形物とが嵌合・
接合された複合成形物に形成されてなる二層部品用成形
物。 - 【請求項4】 第1成形材料に形成される凹部が
嵌め殺し状凹部である請求項3記載の二層部品用成形
物。 - 【請求項5】 請求項1記載の製造方法により得
られる二層部品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16211492A JP3161629B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 二層部品製造方法、二層部品用成形物及び二層部品製造方法により得られる二層部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16211492A JP3161629B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 二層部品製造方法、二層部品用成形物及び二層部品製造方法により得られる二層部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05330902A true JPH05330902A (ja) | 1993-12-14 |
| JP3161629B2 JP3161629B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=15748313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16211492A Expired - Fee Related JP3161629B2 (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | 二層部品製造方法、二層部品用成形物及び二層部品製造方法により得られる二層部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3161629B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003503228A (ja) * | 1999-06-23 | 2003-01-28 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 一体化されたコネクタ接点を備えたセラミックスピン加熱エレメント及びこのセラミックスピン加熱エレメントを製造する方法 |
| CN100386168C (zh) * | 2006-07-04 | 2008-05-07 | 北京科技大学 | 一种用于金属和陶瓷微型零件成形的微注射成形用模具 |
| JP2011174621A (ja) * | 2006-06-26 | 2011-09-08 | Funen Akurosu Kk | 熱膨張目地付耐火二層管継手の製造方法 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP16211492A patent/JP3161629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003503228A (ja) * | 1999-06-23 | 2003-01-28 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 一体化されたコネクタ接点を備えたセラミックスピン加熱エレメント及びこのセラミックスピン加熱エレメントを製造する方法 |
| JP4755372B2 (ja) * | 1999-06-23 | 2011-08-24 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 一体化されたコネクタ接点を備えたセラミックスピン加熱エレメント及びこのセラミックスピン加熱エレメントを製造する方法 |
| JP2011174621A (ja) * | 2006-06-26 | 2011-09-08 | Funen Akurosu Kk | 熱膨張目地付耐火二層管継手の製造方法 |
| CN100386168C (zh) * | 2006-07-04 | 2008-05-07 | 北京科技大学 | 一种用于金属和陶瓷微型零件成形的微注射成形用模具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3161629B2 (ja) | 2001-04-25 |
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Legal Events
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