JPH05331685A - 電解処理ラインにおけるストリップ振動防止方法及びストリップ形状矯正方法 - Google Patents

電解処理ラインにおけるストリップ振動防止方法及びストリップ形状矯正方法

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JPH05331685A
JPH05331685A JP16553492A JP16553492A JPH05331685A JP H05331685 A JPH05331685 A JP H05331685A JP 16553492 A JP16553492 A JP 16553492A JP 16553492 A JP16553492 A JP 16553492A JP H05331685 A JPH05331685 A JP H05331685A
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Yoichi Miyagawa
洋一 宮川
Takaharu Nagayama
隆治 永山
Yoshinori Uchida
義徳 内田
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電解処理ラインにおけるストリップのバタツ
キを抑えて安定走行を実現させ、スパークの発生を防止
すると共に、ストリップの形状矯正を行なわんとするも
のである。 【構成】 ストリップXと電極1a、1b間に与えられる噴
流によって生ずる圧力につき、該ストリップX両面間で
差を生じさせ、ストリップXを常に低圧側に押し付ける
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電解処理ラインにおけ
るストリップ振動防止方法及びストリップ形状矯正方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気鍍金、電解脱脂、電解酸洗等の電解
処理ラインでは、図7に示される様に電解処理槽4内に
おいて、その中を通過するストリップXの表面とその両
面の電極1a、1bとの間に、噴流ヘッダ2a、2bから噴流が
与えられ、これらの電解処理が行なわれる(図中5はダ
ムロール、6はコンダクタロール、7はバックアップロー
ルである)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な設備構成を有
する電解処理ラインでは、一般に噴流の供給がストリッ
プXの表裏両面で同圧になるように調整されて行なわれ
るものであり、そのクッション効果、サクション効果に
より、その間を通過するストリップXの振動を抑止せし
めている。
【0004】しかし実際には、これらの噴流ヘッダ2a、
2bに噴流を送るポンプに圧力変動が生じた場合、該変動
の影響を受けてストリップXのバタツキや形状不良が発
生することになる。
【0005】この様な圧力変動を原因とするストリップ
Xのバタツキや形状不良が発生すると、該ストリップX
と電極1a、1bとの距離が縮まってスパークが発生し、ス
トリップXの表面性状を劣化させることになる。そのた
め両間の距離の設定を小さくすることができず、その間
を満たしている処理液の抵抗が大きくなってしまい、結
局電力ロスを増大させることになる。
【0006】又電気鍍金が行われる場合には、ストリッ
プXの形状不良が原因となってストリップ幅方向の鍍金
付着量が不均一になることもあった。
【0007】本発明は従来技術の以上の様な問題に鑑み
創案されたもので、ストリップと電極との間に与える噴
流の供給の仕方に工夫を加えることにより、該ストリッ
プの振動を抑止したり、その形状矯正を実施できるよう
にしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の電解処
理ラインにおけるストリップ振動防止法は、電解処理ラ
インの電解処理槽内を通過するストリップの表面とその
両面の電極との間に噴流を与えた時に、該ストリップの
両面で差圧を生じさせるようにしたことを基本的特徴と
している。
【0009】上記の様な圧力差を付けるために、噴流量
に差を持たせて実現されることになるが、それによって
ストリップ両面での流速に差が生じてしまうことにな
る。純ZnやZn−Ni合金鍍金系では、鍍金組成や付着
量にその流速の影響は少なく、大きな問題とはならない
が、Zn−Fe系合金鍍金の様な流速依存性の大きな電気
鍍金への適用は困難となる。
【0010】その様な電気鍍金系への本発明法の適用に
ついては、ストリップ側に面する両電極の非対象な位置
に突起を設け、且つ該ストリップ両面に与える噴流を等
流速とすることにより、ストリップ両面で局部的に差圧
を生じさせるものとする。
【0011】又本願第2発明の電解処理ラインにおける
ストリップ形状矯正方法は、電解処理ラインの電解処理
槽内を通過するストリップの表面と電極との間に噴流を
与えた時に、該噴流の噴出圧力及び/又は噴出流量をス
トリップ幅方向で各別に制御することを基本的特徴とし
ている。
【0012】
【作用】第1発明の様にストリップ両面に与えた噴流で
該両面間に差圧を設ければ、図1に示すようにストリッ
プXは低圧側へ押え付けられることになる。この時の差
圧をポンプの圧力変動以上につけることで、ストリップ
Xは常に低圧側へ押え付けられることになり、該ストリ
ップXの振動が極めて減少することになる。
【0013】又図2に示される様に、電極1a、1b入側の
ストリップXに面する上下非対象な位置に突起10a、10b
を設け、更に噴流ヘッダ2a、2b等からストリップX両面
に与えられる噴流の吐出量を同一にする等して図中Aの
領域での流速をストリップX両面で差が生じないように
した場合、B及びCの領域の突起10a、10bの所で処理液
の通過断面積が部分的に絞られるため、図3に示される
様に、該突起10a又は10bの所で局部的に圧力が高くなっ
てストリップXを押し上げる(又は押し下げる)力が作
用し、このB及びCの領域でストリップX両面で圧力差
が生ずる。この圧力差がポンプの圧力変動以上に設定さ
れていれば、ストリップXは常に一方向に押し付けられ
ることになり、その振動が低下せしめられる。従って上
述の様な流速依存性の高い電気鍍金に適用された場合、
ストリップX両面の流速には差がないため、悪影響は生
じない(尚図2中A領域を占める11a、11bは電極通電部
を示している)。
【0014】更に第2発明の様にストリップ表面に与え
る噴流につき、その噴出圧力及び/又は噴出流量をスト
リップ幅方向で制御すれば、該ストリップの形状矯正を
行なうことができる。そればかりか、ストリップ幅方向
の鍍金付着量分布の情報を同幅方向の噴出圧力・噴出流
量制御にフィードバックさせれば、鍍金付着量の均一化
を図ることもできる。
【0015】
【実施例】本発明者等は、図4に示される電気亜鉛鍍金
ラインにおいて次の様な実験を行なった。
【0016】同ラインでは、ストリップXを水平に通板
させる電気鍍金槽4内において該ストリップX上下面に
平行に備えられた電極1a、1bの全面に、図5に示される
様に千鳥状に液供給孔20が設けられている。そしてスト
リップXと電極1a、1b間に鍍金液が噴流を与える場合
に、該液供給孔20を使用しているが、この液供給孔20ま
での鍍金液の供給は、図6に示される様に、電極1a、1b
の対向面の夫々反対側をシェル3a、3bで囲んで液貯溜エ
リアを形成すると共に、該エリアと連通する管30a、30b
を図示しない液循環タンクにつなげることで行なってい
る。本実施例では、各電極1a、1bの液供給孔20の夫々の
トータル断面積より管30a、30bの夫々の断面積の方が大
きくなるように設定されているため、各液貯溜エリア内
が常に正圧となることで、全ての液供給孔20から安定し
て鍍金液が噴出できるようにしている。
【0017】この様な装置構成で0.8t×1500w(単位m
m)サイズの上記ストリップXに対し、60〜120m/分の
ラインスピードで鍍金処理を実施した。それと共に、上
方電極1a側の各液供給孔20から噴出せしめられる鍍金液
総噴出流量と下方電極1b側の各液供給孔20から噴出せし
められる鍍金液総噴出流量とを個別に調整し、ストリッ
プX両面の噴流による圧力に差を付けたり、同圧状態に
して、その時のストリップXのバタツキ及びスパーク発
生頻度を調べ、下記表1に示す結果を得た。
【0018】
【表1】
【0019】尚、上記表1でストリップバタツキの判定
基準としては、この電極1a、1b間におけるストリップX
の平均振幅が5mm未満の場合を二重丸(優)、同振幅が7
mm未満の場合を一重丸(良)、同振幅が10mm未満の場合
を三角(可)、同振幅が10mm以上の場合をバツ(不可)
とした。又スパーク発生頻度の判定は、スパーク発生が
全く無かった場合を二重丸、1時間に1回の割りで発生
した場合を一重丸、1時間に2回の割りで発生した場合
をバツとした。
【0020】同表から本発明例となるNo.1〜No.6の場合
はストリップXのバタツキが抑えられ、そのためストリ
ップXの走行が安定して、スパークの発生は全く無かっ
た。これに対し、従来例となるNo.8〜No.10の場合はス
トリップXのバタツキが大きくなり、その走行が不安定
になるため、1時間に1回の割りでスパークが発生し
た。
【0021】次に本発明者等は、Zn−Fe合金電気鍍金
ラインの鍍金槽内構成を前記図2に示すような構成と、
電極1a、1bにこれらの突起10a、10bのない構成のものを
用い、上下の噴流ヘッダ2a、2bからの噴流量を同一にし
て、即ち前実施例と同一サイズのストリップX両面に与
えられる噴流の流速を同一にして鍍金処理を行なった。
それと共に、ストリップXのバタツキ、スパーク発生頻
度及びストリップX表裏の鍍金皮膜中のFe含有量の差
を調べ、下記表2に示す結果を得た。
【0022】
【表2】
【0023】尚、同表のストリップXのバタツキ及びス
パーク発生頻度の評価は前実施例のものと同じである。
又ストリップX表裏の鍍金皮膜中のFe含有量の差の評
価は、その差が1%未満の場合を二重丸、2%未満の場合
を一重丸、3%未満の場合を三角、3%以上の場合をバツ
で示した。
【0024】同表から本発明例となるNo.11〜No.16の場
合はストリップXのバタツキが少なく、且つスパーク発
生頻度も低く抑えられ、加えて表裏鍍金皮膜中のFe含
有量の差もほとんどないことがわかる。これに対し電極
に突起を設けなかった従来例では、No.17〜20でストリ
ップXのバタツキが大きくなっており、又No.20〜22で
は表裏鍍金皮膜中のFe含有量の差が大きくなってい
る。
【0025】更に本発明者等は前記図7に示される電気
亜鉛鍍金ラインにて、上下の噴流ヘッダ2a、2bのノズル
スリット21につき図8に示される様にその幅方向で三つ
の区分(Op、Ce、Dr)に分け、夫々のスリット幅が
各異なるものを用いて鍍金処理を実施した。又この時も
上方の噴流ヘッダ2aから噴出せしめられる鍍金液噴出流
量と下方の噴流ヘッダ2bから噴出せしめられる鍍金液噴
出流量とを個別に調整し、ストリップX両面の噴流によ
る圧力に差を付けたり、同圧の状態にした。
【0026】そして以上の様な処理を行なった時のスト
リップXの幅方向の反りと程度を調べ下記表3に示す結
果を得た。
【0027】
【表3】
【0028】尚、上記表3で反りの向き(方向)の判定
は、図8(a)に示される様にストリップX中央が上方の
電極1a側に反った場合を+、又該中央が同図(b)に示さ
れる様に下方の電極1b側に反った場合を−とした。又反
りの程度の判定は、図9に示される様にストリップX中
央とエッジ部の最大離間距離Δtを基に、このΔtが3mm
未満の場合を二重丸、5mm未満の場合を一重丸、7mm未満
の場合を三角、7mm以上の場合をバツとした。
【0029】同表から第2発明例となるNo.23〜No.26の
場合はストリップXの反りの程度が軽微であり、ストリ
ップ形状が良好であるのに対し、従来例となるNo.28の
場合はストリップXの反りの程度が大きくなり、その形
状が劣化することになった。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した本発明方法によれば、スト
リップの振動が抑止されて安定走行が実現されるため、
ストリップと電極との接触等を原因とするスパーク発生
が抑えられ、且つストリップと電極間の距離が短縮され
て電力ロスの低減も可能となる。又第2発明方法を実施
すれば、ストリップの形状矯正に効果がある。尚、前述
した様に同構成を電気鍍金ラインに適用し、ストリップ
幅方向の鍍金付着量分布の情報を同幅方向の噴出圧力・
噴出流量制御にフィードバックさせれば、鍍金付着量の
均一化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明によるストリップの振動抑止の原理を
説明する説明図である。
【図2】上記本発明の一実施態様を示す説明図である。
【図3】本実施態様で突起によってストリップ表裏に差
圧を発生させる原理を示す説明図である。
【図4】本発明法が適用された電気亜鉛鍍金ラインの構
成を示す斜視図である。
【図5】電極に穿設された液供給孔の千鳥配置状態を示
す平面図である。
【図6】上下の電極からストリップに対して噴流を与え
る状態を示す断面図である。
【図7】第2発明法を実施するための装置構成を示す説
明図である。
【図8】上記実施例構成に使用される噴流ヘッダの構成
を示す斜視図である。
【図9】ストリップ反りの発生の向きを説明する説明図
である。
【図10】ストリップ反り量の計測方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1a、1b 電極 2a、2b 噴流ヘッダ 3a、3b シェル 10a、10b 突起 20 液供給孔 21 ノズルスリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解処理ラインの電解処理槽内を通過す
    るストリップの表面とその両面の電極との間に噴流を与
    えた時に、該ストリップの両面で差圧を生じさせるよう
    にしたことを特徴とする電解処理ラインにおけるストリ
    ップ振動防止方法。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の電解処理ラインにお
    けるストリップ振動防止方法において、ストリップ側に
    面する両電極の非対象な位置に突起を設け、且つ該スト
    リップ両面に与える噴流を等流速とすることにより、ス
    トリップ両面で局部的に差圧を生じさせることを特徴と
    する請求項第1項記載の電解処理ラインにおけるストリ
    ップ振動防止方法。
  3. 【請求項3】 電解処理ラインの電解処理槽内を通過す
    るストリップの表面と電極との間に噴流を与えた時に、
    該噴流の噴出圧力及び/又は噴出流量をストリップ幅方
    向で各別に制御することを特徴とする電解処理ラインに
    おけるストリップ形状矯正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005272999A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Jfe Steel Kk 電気めっき鋼板の製造方法及び電気めっき装置
JP2022548105A (ja) * 2019-09-12 2022-11-16 アトテック ドイチュラント ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲー 平形のワークピースを湿式処理するための装置、装置のセル用のデバイスおよび装置を操作する方法
WO2023203824A1 (ja) * 2022-04-18 2023-10-26 Jfeスチール株式会社 溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および溶融亜鉛めっき鋼板の製造設備

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