JPH05331782A - 発色性および耐光性に優れた極細繊維およびその製造方法 - Google Patents

発色性および耐光性に優れた極細繊維およびその製造方法

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JPH05331782A
JPH05331782A JP4135346A JP13534692A JPH05331782A JP H05331782 A JPH05331782 A JP H05331782A JP 4135346 A JP4135346 A JP 4135346A JP 13534692 A JP13534692 A JP 13534692A JP H05331782 A JPH05331782 A JP H05331782A
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JP
Japan
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fiber
light resistance
ultrafine fibers
denier
ultrafine
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JP4135346A
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Katsuhiko Kida
克彦 木田
Koji Watanabe
幸二 渡辺
Hiromichi Iijima
弘通 飯島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発色性を高め、かつ耐光性に優れた極細繊維お
よびその製造方法を提供すること。 【構成】赤および/または青色に顔料着色されたポリマ
ーからなる1.0デニール以下の極細繊維が、該極細繊
維の色調とは異なる染料により着色されてなる発色性お
よび耐光性に優れた極細繊維、および赤および/または
青色に顔料着色されたポリマーを芯成分とし、水溶性ポ
リマーを介在成分としてなる複合繊維を水系溶媒で処理
した後、残存する1.0デニール以下の極細繊維をその
色調とは異なる染料で着色する発色性および耐光性に優
れた極細繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発色性および耐光性に
優れた極細繊維およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、極細繊維にあってはその細さとい
う本質的な問題のため、十分な発色性並びに耐光性を併
せ持つようにすることは極めて困難であった。
【0003】特に、カーシート用素材においては、厳し
い条件下での長期安定性が求められ、深みのある発色性
と耐光性の基準がますます強化されており、それら種々
の問題を従来のアプローチで克服するにあたっては既に
限界の域に達していた。すなわち、素材の柔軟性、タッ
チ、高級感を伴なう外観品位を考慮して使用されている
極細繊維の染色処理の現状においては、ユーザーの要求
する厳しいレベルをクリアする染料がほとんどなく、あ
っても発ガン性などの問題から使用できず、また、色合
いも限定され、淡色の色調を有する素材しか得られない
という問題を抱えていた。
【0004】また、これまで耐光性能をアップするため
に現状レベルで耐光性に対して最も効果のある赤系、青
系および黄系のいわゆる三原色の染料を組み合わせ、極
細繊維に着色処理する試みがなされてきた。しかし、そ
の結果は、意外なことに変退色が思ったより大きなもの
となり、むしろ耐光性の悪い染料どうしを組み合わせた
方が良好な結果を生む場合さえ見られていた。ただし、
このような現状での耐光性は目標に対してはるかに劣る
ものであり、決定的な解決策を見いだすには至っていな
かった。
【0005】一方、染料着色の替わりに顔料をポリマー
中に混合添加して着色した極細繊維においては、比較的
耐光性能のよいものを得ることが可能となっている。し
かしながら、 バラエティーに富む色調を揃える場合は製造設備な
どによる問題から難がある、 顔料だけではいくら混入しても発色性および色調可
能範囲に限界がある、 あえて発色性を期待し、ポリマー中に多量の顔料を
混入すると、紡糸中にフィルター詰まりや濾圧の異常上
昇をきたして紡糸そのものが困難になるか、あるいはそ
れによって得られる繊維に十分満足のいく強度が得られ
ない、など種々の問題を抱えていた。
【0006】また、極細繊維を工業的に得るための最も
有力な方法として、可細化複合繊維を用いてその一成分
を除去もしくは剥離させる手法が知られているが、一般
的にそのような細化処理工程では有機溶剤を使うために
顔料の一部が溶剤中に溶け出し、極細繊維に色の変化が
生じたり、色が淡くなったりするといった問題を生じて
いた。このため、特公昭62−37152号公報に見ら
れるように最表面を別のポリマーで被覆するといった特
別の手段で対処していた。しかし、この場合には、特別
な装置が必要なこと、さらには最外層ポリマーによる淡
色化の問題があり十分とは言い切れなかった。
【0007】以上のことから、現状では十分な発色性並
びに耐光性を併せ持つような極細繊維を見いだすことは
容易になし得ないことがわかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
諸問題を解決し、発色性を高め、かつ耐光性に優れた極
細繊維およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決するために鋭意研究した結果、ついに本発明
に達した。
【0010】すなわち、本発明は、赤および/または青
色に顔料着色されたポリマーからなる1.0デニール以
下の極細繊維が、該極細繊維の色調とは異なる染料によ
り着色されてなることを特徴とする、発色性および耐光
性に優れた極細繊維であり、他の1つの本発明は、赤お
よび/または青色に顔料着色されたポリマーを残存成分
とし、水溶性ポリマーを除去成分としてなる可細化複合
繊維を水系溶媒で細化処理した後、残存する1.0デニ
ール以下の極細繊維をその色調とは異なる染料で着色す
ることを特徴とする発色性および耐光性に優れた極細繊
維の製造方法に関するものである。
【0011】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。
【0012】本発明でいう1.0デニール以下の極細繊
維の製法は、大きく分けて2つある。その1つは直接極
細繊維を得る方法であり、他は可細化複合繊維を用いる
方法である。前者の方法においては、紡糸段階で極細化
を施すために後加工で細化処理を施す必要がない。従っ
て、従来の技術の問題点として取り上げたような有機溶
剤使用に伴う繊維中に含まれる顔料の溶出を未然に防ぐ
ことが可能となる。しかしながら、本発明で最も好まし
く用いられる0.3デニール以下の極細繊維は装置上の
問題から自在に加工することが容易でないという大きな
欠点を有している。よって、本発明においては後者の該
複合繊維を用いて極細化を図っている。本発明に用いら
れる可細化複合繊維とは、除去成分を排して極細繊維を
得るような極細繊維発生型複合繊維、より具体的には海
島型複合繊維、混合紡糸複合繊維、剥離分割型複合繊維
などの多成分系複合繊維あるいは種々の変形断面を形成
するような複合繊維を指す。
【0013】本発明の残存成分を構成するポリマーに
は、繊維形成性を有し、水に不溶のものを用いることが
望ましい。例えば、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン
7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイ
ロン610などのポリアミド類、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル類、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンな
どのポリオレフィン類およびこれらの共重合物、変性体
などが挙げられ、中でも、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートは得られる製品の物性
および実用性能の点からも好適である。
【0014】本発明で極細繊維構成ポリマー中に予め添
加する赤系および青系着色剤には、クロムレッド、モリ
ブデンレッド、プルシアンブルーなどの無機系顔料やフ
タロシアニン系、アントラキノン系、チオインジゴ系あ
るいはアゾ系の有機顔料のように通常ポリマー原着に使
用されているものを用いることができる。中でも、無機
系顔料はより耐光性能の良いものとして好ましく用いら
れる。なお、紡糸時には該着色剤をポリマー重量に対し
て0.1〜7.0%混入したものを直接用いることが可
能である。着色剤の添加量が0.1%未満では、十分な
色合いを呈した繊維を得ることができず、また7.0%
を越えると繊維強力の低下を招くことになる。ただし、
着色チップを通常のポリマーと混合して用いても何ら差
し支えない。
【0015】上述のチップを用いて紡糸するに当って
は、途中顔料の2次凝集を防ぐため、吐出までになるべ
く混合撹拌することが望ましく、このためエクストルー
ダー型紡糸機を使用するのが好ましい。ただし、事前の
十分な顔料の管理混合によってプレッシャーメルター型
紡糸機を用いた紡糸が可能となることはいうまでもな
い。
【0016】本発明の除去成分を構成する水溶性ポリマ
ーには、繊維形成性を有し、80℃以上の熱水もしくは
弱アルカリ性の熱水で容易に溶解可能な性質を有するも
のが好ましい。かかる具体例としては、例えば共重合ポ
リエステル、共重合ポリアミド、ポリビニルアルコール
−ポリエチレン共重合体などがあり、より好ましい例と
しては、共重合ポリエステルであって、その主たる酸成
分がテレフタル酸であり、その8〜15mol%が5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、5〜40mol%がイ
ソフタル酸で構成されてなるものがよい。
【0017】本発明の可細化複合繊維は、上記水系溶媒
によって細化処理される。発色性や耐光性の向上、さら
には風合い、タッチ、高級感を伴う外観品位などが要求
されているカーシート用素材への展開を考えた場合に
は、細化処理後に得られる極細繊維のデニールを好まし
くは0.7未満、より好ましくは0.3以下に設計して
おくのがよい。
【0018】本発明は、かくして得られた顔料着色され
た極細繊維を染料で着色する。染色に当っては、顔料と
異なった色調の染料を使用することにポイントがある。
かかる染料は、通常用いられている染料中から選択可能
であるが、耐光性の良い染料を用いることは特に好まし
い。
【0019】本発明の特徴は、従来見られた耐光性の良
い染料のみの組合せでの耐光劣化や変色が極端に少なく
なり、予め添加された顔料と耐光性の良い顔料との組合
せによって目標とする良好な耐光性、耐変色性の改善が
図れる点にある。
【0020】さらに、本発明の好ましい態様としては、
赤および青系の2種の顔料を同時に用いることである。
かかるものを任意の染料、好ましくは黄系染料で染色す
ることによって広範囲にわたる耐光性の良好なカラーア
ソートが可能となる。
【0021】
【実施例】次に実施例を示すが、本発明の有効性はこれ
らによって限定されたり制約されたりするものではな
く、むしろ次の応用展開をもたらすものである。
【0022】なお、本発明の耐光性評価は、フェードメ
ーター83℃、200時間によるものである。
【0023】実施例1 海成分をフタル酸と5−ナトリウムスルホイソフタル酸
とを共重合させたポリエステル(A)、島成分を約5重
量%の無機系赤色顔料(ヘキストジャパン社製ATAN
4004)を混練した原着ポリエステル(B)とし、海
島型複合口金(島本数16、ホール数18)を用いて紡
糸・延伸し、成分比率(B/A)が60/40重量%の
海島型繊維を得た。
【0024】次いで、かかる繊維をクリンパーに通して
約10山/インチのケン縮をかけ、51mmにカットし、
原綿を得た。
【0025】この原綿をカード・クロスラッパーにかけ
て目付282g/m2 のウエブを形成した。次いで強撚
織物(タテ、ヨコともに50D−36F、ヨリ数270
0T/m)に該ウエブを積層し、ニードルパンチングに
よりウエブと織物との一体化を図った。得られたパンチ
フェルトを織物サイドが外側となるように積層し、さら
にニードルパンチを施し、高密度のシートを得た。
【0026】次いで、このシートを熱収縮させ、しかる
後、90℃の3%水酸化ナトリウム水溶液で十分に洗浄
した。処理したシートを12%DMF系ポリウレタン溶
液に含浸し、湿式凝固せしめた。乾燥後、該シートを半
裁し、バフ装置を用いてスライス面を起毛処理した。
【0027】次いで、得られた立毛シートをサマロンブ
ルーFBL(ヘキスト社製品名)1.0対繊維重量%お
よびサマロンイエローブラウンHRSL−TN(ヘキス
ト社製品名)0.4対繊維重量%で120℃にて45分
間染色し水洗した。
【0028】かくして得られた製品は、目付250g/
2 、見掛密度0.27g/cm3のスエード調立毛シ
ートであった。このものは極めて発色性に優れ、優美な
立毛性状、表面品位を有するもので、かつ表1に示した
如き良好な耐光性を有するものであった。
【0029】比較例1 実施例1の島成分を構成するポノエチレンテレフタレー
トに顔料を混入せず、以下、立毛シートまでの加工はす
べて実施例1と同様に行った後、テラシールレッドR
(チバガイギー社製品名)5.0対繊維重量%、および
青、黄色染料(共に実施例1と同じ染料を使用)をそれ
ぞれ1.0対繊維重量%、0.4対繊維重量%で120
℃にて45分間染色し水洗した。
【0030】得られた立毛シートの発色性および外観品
位に関しては実施例1に近いものであったが、表1に示
したように耐光性に劣るものであった。
【0031】比較例2 実施例1の島成分を構成するポリエチレンテレフタレー
トにレノールレッドおよびレノールブルーからなるヘキ
ストジャパン社製の顔料を約2%混入し、以下、立毛シ
ートまでの加工は、すべて実施例1と同様に行なった
(なお、この後の分散染料処理は行なわない)。得られ
た立毛シートは、耐光性には優れているものの、外観品
位および発色性に関しては色の彩度、深みに欠け、表1
に示したように実施例1のものに比較し、見劣りのする
ものであった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の極細繊維は、 (1)その加工プロセスにおいて有機溶剤を使用するこ
となく細化処理できるため、極細繊維に含有する顔料の
ロスを未然に防ぐことができる。
【0034】(2)染料と顔料を用いて極細繊維を着色
しているため、深みのある発色性と優れた耐光性を有し
ている。
【0035】よって本発明の極細繊維を用いて得られる
シート状物は、家具や自動車の内装材など、発色性、耐
光性が要求される各分野に非常に好ましく使用されるこ
とになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06P 3/00 A 7306−4H L 7306−4H D06M 101:16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤および/または青色に顔料着色されたポ
    リマーからなる1.0デニール以下の極細繊維が、該極
    細繊維の色調とは異なる染料により着色されてなること
    を特徴とする発色性および耐光性に優れた極細繊維。
  2. 【請求項2】赤および/または青色に顔料着色されたポ
    リマーを芯成分とし、水溶性ポリマーを介在成分として
    なる複合繊維を水系溶媒で処理した後、残存する1.0
    デニール以下の極細繊維をその色調とは異なる染料で着
    色することを特徴とする発色性および耐光性に優れた極
    細繊維の製造方法。
JP4135346A 1992-05-27 1992-05-27 発色性および耐光性に優れた極細繊維およびその製造方法 Pending JPH05331782A (ja)

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