JPH0639739B2 - 立毛シ−トおよびその製造方法 - Google Patents

立毛シ−トおよびその製造方法

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JPH0639739B2
JPH0639739B2 JP60144550A JP14455085A JPH0639739B2 JP H0639739 B2 JPH0639739 B2 JP H0639739B2 JP 60144550 A JP60144550 A JP 60144550A JP 14455085 A JP14455085 A JP 14455085A JP H0639739 B2 JPH0639739 B2 JP H0639739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、芯鞘型極細繊維からなる自然感覚な色彩を有
する立毛シートに関するものである。
[従来の技術] 高級ウール製品は、非常に上品で、マイルドな落ち着き
のあるものである。これは、数種の異色に染色されたウ
ールを混合させることからくる色彩効果である。すなわ
ち混色するほど自然感覚な深みのある色彩が得られるこ
とを意味している。
一方、人工皮革分野において類似の効果を得るための技
術が提供されている。例えば特開昭50−11670
8、特開昭54−10668等にその技術が開示されて
いる。これらの技術は単純な霜降り調製品を得るにはそ
れなりの効果が認められるものの、更に、以下のごとき
欠点をも同時に有している。
(1) 異染性ポリマー使いであるため、染色により繊維
相互の色彩差が目立ち、ケバケバした霜降り調の色彩感
覚のものが得られ、深みのあるマイルドな自然感覚な色
彩を得ることが困難である。
(2) 異性染料により重複して染色されるために、他方
への染料汚染が生じポリマー本体の有する発色性が十分
に生かしきれず、実質的異色効果が十分に得られない。
(3) 濃色を得ようとする場合、一方の多量に投入した
染料の沈澱、凝集が発生し、安定した染色性が得られな
い。
(4) 異性染料使いであるために染料数に応じた還元洗
浄あるいはソーピング回数が必要であり、コスト的にも
不利である。
(5) 使用染料の安定吸着温度が異なるために、数回昇
温しなければならず、繊維の劣化、あるいはバインダー
の劣化を誘発し、かつ、染色時間の延長によるコストア
ップの点から不利である。
上記のような数々の欠点があるにもかかわらず未解決の
まま放置されてきた。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らは上記した欠点がなく、染色安定性、発色性
良好で、自然感覚な色彩を有する立毛シートについて鋭
意検討した結果、遂に本発明を見い出した。
[問題点を解決するめたの手段] 本発明の骨子は次の通りである。
(1) 0.5デニール以下の芯鞘型構造を有する極細繊
維であって、該極細繊維の鞘成分が5−ソジウムスルホ
イソフタレートを2.0モル以上共重合したポリエステ
ルであり、芯成分が鞘成分と染色性を異にするポリマー
で構成されていて、芯鞘成分比率が5重量%以上異なる
少なくとも2種以上の該極細繊維が混在した立毛シート
であり、かつ該立毛シートは濃淡色が混在していること
を特徴とする立毛シート。
(2) 鞘成分に5−ソジウムスルホイソフタレート2.
0モル以上共重合したポリエステルを含む0.5デニー
ル以下の極細芯鞘構造の芯鞘成分比率が5重量%以上異
なった少なくとも2種の芯鞘型極細繊維を紡糸し、混繊
した後、立毛シートを形成し、次いで該立毛シートをカ
チオン染料で染色することを特徴とする立毛シートの製
造方法。
(3) 紡糸が同時紡糸である特許請求の範囲第(2)項記載
の立毛シートの製造方法。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の立毛シートに用いられる繊維デニールは0.5
デニール以下、好ましくは0.01〜0.3デニールで
ある。それ以上ではシートの風合が硬くなり、表面タッ
チがざらつきスェードライクな外観を得るのに不都合で
ある。
本発明に用いる繊維は芯鞘型構造を有する極細繊維であ
る。芯鞘型構造とは、実質的に同心円上に配置されたも
のを意味する。したがって、ケン縮効果、あるいはシル
クライクな光沢を得ることを目的とした偏心芯鞘型構造
は含まない。その製造法は製糸安定性、加工安定性の観
点から、一般に、海島型複合繊維とし、海成分を溶解除
去することにより得られる。例えば特開昭54−116
417号に開示されるごとき方法が好適である。
芯鞘型構造を形成するポリマーの組合せは、鞘成分は5
−ソジウムスルホイソフタレートが2.0モル(対全酸
性分)以上、好ましくは3.0モル以上共重合されたポ
リエステルである。共重合割合が2.0モル未満では、
後述するカチオン染料同浴染色において、芯鞘比率の差
により、染料吸着バランスを変化させ、発色性の差を得
るのに不適当である。芯成分としては鞘成分と染色性を
異にするものであれば特に限定するものではないが、鞘
成分の強度補強効果を考慮すれば、高重合ポリエステル
のホモポリマーが好ましく用いられる。
本発明において、自然感覚な深みのある色彩を得るには
混繊する相互の繊維の芯鞘成分比率が5重量%以上かけ
はなれているものが必要である。5重量%未満において
は同色系において濃淡差、つまり色彩差を発揮するのに
不適当である。
多色混繊のウールライクな色彩感を得るには、該芯鞘成
分比率差を有する繊維を2種類、3種類、4種類と混繊
すれば良い。異染性ポリマーの組合せでなく、同染性ポ
リマーであるがために2種類のポリマーを準備するだけ
で容易に芯鞘成分比率の異なる極細繊維を得ることが可
能である。なお、芯鞘型該繊維以外に風合を変化させな
い程度の太さを有する繊維あるいは色彩に極端な影響を
与えない程度の割合で芯鞘構造を有しない繊維が混繊さ
れていても良い。
本発明に用いられる混繊方向は、別々に極細繊維のステ
ープルを作った後、両者を混繊する方法と同時紡糸によ
る混繊方法である。前者は混繊割合が広くとれるもの
の、表面混色色彩があらく、どちらかというと霜降り度
合のきついものを得ようとした場合に有効な方法であ
る。
また後者の同時紡糸混繊方法には、特開昭54−116
417号に記載されたごとき口金を紡糸時に少なくとも
2個以上隣接設置し、別々に芯鞘成分比率の異なる繊維
を同時に紡糸し、それを集束、混繊し巻取って、混繊ス
テープルにする方法と、同一口金により、芯鞘成分比率
の異なる繊維を同時紡糸し、巻き取って混繊ステープル
にする方法とがある。
混繊割合の設定方法は、前者においては、芯鞘成分比率
の異なる繊維が紡出される口金吐出孔数を目的とする混
繊割合になるように設定しておけばよい。この場合、口
金より紡出される芯鞘成分比率の異なる繊維の繊度は同
一であってもよく、また、繊度差を付与しても本発明の
効果が失なわれるものではない。後者における混繊割合
の設定方法は、同一口金より紡出される芯鞘成分比率の
異なる複合繊維の本数が目的とする混繊割合になるよう
に設計すればよい。この場合、芯鞘成分比率の異なる各
複合繊維1本中の島成分本数(海成分中に配置されてい
る芯鞘型構造を有する成分の数)は、同数あるいは異な
っていてもよい。要するに、海成分を除去した後の芯鞘
比率の異なる極細芯鞘型繊維の割合が目的とする混繊割
合になるように設定すればよい。更に、同一口金を用い
た混繊方法として、同時紡糸される複合繊維1本中の芯
鞘構造を形成する各島成分の芯鞘比率が目的とする混繊
割合になるように設計する方法でもよい。
本発明に用いる混繊方法は、目的、用途に応じて上記記
載のごとき手段をとることにより達成されるものであ
る。中でも、同時紡糸混繊方法が本発明の効果を発揮す
るのに好適である。
混繊比率は芯/鞘比率、鞘成分共重合割合、混繊繊維の
種類および染色する色等により異なるため、一概には決
めかねるが濃淡差を有する同色系に全体が染色されなが
らも、深みのある、落ちついたマイルドな色彩を得るに
は、例えば、2種混繊であれば混繊比率は70/30〜
30/70重量%範囲が好ましい。また、3種混繊の場
合は鞘成分比率の最も高い繊維と最も低い繊維の混繊比
率を70/30〜30/70重量%の範囲とし、この2
種繊維のトータル重量に対して、もう一方の繊維を10
〜30重量%範囲で混繊するのが、2種混繊製品の色彩
よりも、よりマイルドな自然感覚な色彩を得るために好
ましい。一方、従来技術における色彩は、一般にいわれ
る霜降り調のものが主体であり、「メランジ調」あるい
は「ヘザー調」と言われている。前者は濃色を主体とす
る中に淡色を少しまぜた色彩のもので、後者は淡色を主
体とする中に濃色を少しまぜた色彩のものであり、それ
なりの効果はあった。しかしながら、従来技術をもっ
て、本発明の特徴である深みのあるケバケバしさのない
自然感覚な色彩を得ようとした場合、例えば濃色を主体
とするなかに若干色彩の異なる同色系を混繊する時に
は、全て異染性ポリマー使いであるため、染料種が異な
り、同浴染色においては高濃度側の染料の凝集、沈澱が
発生し、染色安定性が悪く、かつ、他方繊維への染料汚
染が生じ、ポリマー本来の有する発色性を十分生かしき
れないといった欠点が生じる。まして、3種、4種と異
染性ポリマーを混繊した場合は上記欠点発生はいうに及
ばず、操業安定性、経済性等において、工業的には全く
不可能といわざるを得ないことになる。しかしながら、
本発明によれば、これらの問題点を一挙に解決できるの
である。
本発明でいう立毛シートとは、不織布、織編物、あるい
は、この組合せをもって構成さた繊維シートであって、
立毛を有するものである。立毛シートの作り方は各種の
公知技術が用いられ、特に限定するものではない。立毛
手段は、サンドペーパー、サンドクロス、サンドネッ
ト、砥石、スチールブラシ、研磨ブラシ、サンドロー
ル、斜布等を用いたものであり、シートの状態に応じて
適宜選定すればよい。更に染色機内において、液流圧力
あるいは砥石等において精魂に立毛を発生させるものも
手段として含む。また立毛シートには、目的、用途に応
じて熱処理、糊付け、極細化処理、バインダー付与を施
しても良い。この加工順序は特に限定するものではな
い。
本発明で用いる染色法は、カチオン染料による一浴染色
法である。従来の霜降り調立毛シートを得る染色法は、
異種ポリマーの組合せであるがゆえに異染性染料を必要
とし、染料の沈澱防止、染料相互の汚染防止等の問題の
ため、一浴染色法とはいうものの、同浴において使用染
料の吸着必要温度まで数段にわたって昇温する必要があ
り、かつ、染料種に応じた還元洗浄、ソーピング回数が
必要であった。また、これら手段を組合せ行なっても相
互に干渉し合い十分な効果が得られなかった。しかしな
がら、本発明の芯鞘成分比率の異なる繊維混繊立毛シー
トにおいては、同種カチオン染料で、同浴同温度の1回
の染色により異色に染色された立毛シートが得られ、従
来の問題点を一挙に解決したものである。通常、同一染
色性を有し、同一染着座席を有するポリマーであれば、
染色されない芯成分ポリマーと、鞘厚みの差による相乗
効果で0.5デニール以下の極細繊維においては発色性
の差は少なく異色効果は得がたいと考えられるが、意外
にも、本発明の立毛シートの構成をとることにより、ウ
ールライクなマイルドな自然感覚を有する異色効果が得
られることがわかった。従来思想に基づいたテストとし
て、例えば、立毛シートを構成する各鞘成分比率の異な
る繊維をそれぞれ単独に用いた立毛シートを、同浴比、
同種カチオン染料同濃度とした同一条件で独立に染色し
た場合、それぞれの発色性は多少異なるものの色目自体
はそう差がないことが確認できる。したがって、鞘比率
の異なるものを同浴で染色しても色目の差は発生しない
と予想される。しかるに、かかる立毛シートを同浴、同
濃度において染色した場合には発色性に予期しない大差
が生じ、色目自体も異なったものが得られることが判っ
た。この理由として種々検討した結果、−SONa基
を有するポリエステルの染料吸着率が高濃度においても
低下が非常に少なく、逆に、わずかな染料吸着量および
吸着速度バランスがくずれることで、発色性、色目が異
なったものとなるものと考えられる。したがって、本発
明の重要なポイントは、これらの要因をいかに立毛シー
トにもたせるかである。この予期せぬ効果は、鞘成分ポ
リマーの−SONa基共重合割合が2.0モル以上、
好ましくは3.0モル以上の場合に、かつ、鞘成分比率
がかけはなれている混繊状態において、より効果的に発
揮される。
本発明でいう濃淡色が混在したとは、同色系でありなが
ら、発色度合の異なる繊維がミックスされたものを意味
するものである。
本発明でいう自然感覚な色彩とは、従来の明瞭な異色効
果を有するケバケバした霜降り調色彩ではなく、同色系
で発色度合の異なる繊維がミックスされた、マイルド
な、深みのある異色色彩効果を持ったものを指すもので
ある。
次に本発明に係る実施例を示すが、本発明はこれらによ
って、限定されたり、制約されたりするものではない。
[実施例] 実施例1 次に示す2種の海島型の島成分が芯鞘構造を有する高分
子配列体ステープルを準備した。
ステープル(I) 島成分(鞘成分=A): 5-ソジウムスルホイソフタレート2.43モル(対全酸
性分)共重合、極限粘度約0.58のポリエチレンテレ
フタレート。
島成分(芯成分=B): 極限粘度約1.15のポリエチレンテレフタレート。
海成分(C):ポリスチレン 成分比率:A/B=80/20% (A/B)/C=57/43% 繊維デニール:約3.8d 繊維長:約51mm 捲縮数:約13山/in ステープル(II) A/B=50/50%(特記以外は全て重量%をさす)
とし、その他はステープル(I)と同様にして形成した
ステープル。
これらの2種のステープルを重量比にして、ステープル
(I)/ステープル(II)=70/30%となるように
混綿し、カード・クロスラッパーにかけ、その後、ニー
ドルパンチを行ない、260g/m2の目付を有するフェ
ルトを得た。このものを沸騰水中に通し収縮しマングル
でニップし、熱風中で乾燥し、次いでこのシートをトリ
クレンで洗浄した後、熱風中で乾燥し、目付210g/
m2の極細繊維シートを得た。
このシートをカチオン染料でもって、ブルー系に染色し
た。かくして、同種染料で同浴同温度において、一回の
染色過程を経た染色品は、濃色ブルーの中に色彩の異な
ったブルーがミックスされた、全体にナチュラルな色彩
を呈する風合の柔かい立毛シートであった。
実施例2 実施例1と同じステープルを用い、混綿比率をステープ
ル(I)/ステープル(II)=30/70%となるよう
に混綿し、その後、実施例1と同様な加工処理を行な
い、目付220g/m2の極細繊維シートを得た。このシ
ートをカチオン染料でもって、グリーン系に染色した。
かくして、同種染料で同浴同温度において、一度の染色
において得られた染色品は、淡いグリーンの中に、それ
よりも濃い色彩の異なったグリーンがミックスされた深
みのある鮮明な色彩を有する風合の柔かい立毛シートで
あった。
実施例3 実施例1と同じ芯成分(B)、および海成分(C)ポリ
マーを用い、鞘成分(A)のみ、5-ソジウムスルホイソ
フタレート5.0モル(対全酸性分)共重合、極限粘度
約0.63のポリエチレンテレフタレートを用い、以下
のステープルを準備した。
ステープル(I) 成分比率:A/B=80/20% (A/B)/C=57/43% ステープル(II) 成分比率:A/B=50/50% (A/B)/C=57/43% ステープル(III) 成分比率:A/B=10/90% (A/B)/C=57/43% 各ステープルの繊維デニールは約3.8d、カット長約
51mm、捲縮数約12山/inになるように処理した。
これらのステープルを混綿比率がステープル(I)/
(II)/(III)=60/10/30%となるように混
綿した。その後、実施例1と同様な加工処理を行ない、
目付260g/m2の極細繊維シートを得た。このシート
をカチオン染料でもって、バイオレット系に染色した。
かくして同種染料で同浴同温度において、一度の染色に
おいて得られた染色品は、ケバケバしさのない、3種類
の濃淡の異なったバイオレット系色のミックスされた上
品で、マイルドな深みのある色彩を有する風合の柔軟な
立毛シートであった。
実施例4 実施例3と同じステープル、混綿比率とし、開綿した
後、ニードルパンチを施し、目付590g/m2のフェル
トを得た。次いで、収縮処理を行ない熱風中で乾燥し、
繊維密度0.365g/cm3のシートを得た。このシー
トにポリビニルアルコールを対繊維23部つくように含
浸付与した後、130℃熱風中で乾燥し、次いで、トリ
クレン中に浸漬し、脱ポリスチレン処理を行なった。そ
の後、DMF系ポリウレタンを対繊維45部つくように
含浸し、湿式凝固した。次いで、温水中で脱DMF、脱
ポリビニールアルコール処理を行ない、熱風中で乾燥し
た。この複合シートをスライスM/Cを用い約等分に半
裁した。この半裁したシートのスライス面と反対方向の
面をサンドペーパーでバフィングし、目付230g/m2
の生機を得た。この生機をカチオン染料でもって、ブラ
ウン系に染色した。かくして同種染料で同浴同温度にお
いて、一度の染色過程を経た染色品は、3種の濃淡の異
なるブラウン系色のミックスされた落ち着きのある、マ
イルドな自然感覚的な色彩を有するスエード調表面タッ
チ、風合を有する立毛シートであった。
実施例5 次に示した2種類の口金(I)、(II)を隣接して、実
施例3に示した同じポリマーを用いて、同時紡糸し集束
後巻き取った。かかる混繊糸を液浴延伸し、以下に示す
2種類の芯鞘比率の異なるステープル(I)、(II)が
混繊したステープルを得た。
上記の混繊ステープルを開繊処理した後、カード・クロ
スラッパーを通しウェッブとし、しかる後、ニードルパ
ンチを施し、目付250g/m2のフェルトを得た。その
後、実施例1と同様な加工処理を行ない、目付205g
/m2の極細繊維シートを得た。このシートを実施例1で
用いた同種のカチオン染料を用いて、ブルー系に染色し
た。かくして、同種染料で同浴同温度において、一回の
染色過程を経た染色品は、濃色ブルーの中に色彩の異な
ったブルーがミックスされた、実施例1よりも「こな
れ」状態が良く、かつ全体にマイルドな深みのある色彩
を呈する風合の柔軟な立毛シートであった。
実施例6 口金の吐出孔が同心円状に内周列12ホール、外周列1
8ホール、計30ホール配置した口金で内周列12ホー
ル中3ホールと外周列18ホール中6ホールの計9ホー
ルが同一芯鞘比率となり、その残り内、外周列の合計2
1ホールが同一芯鞘比率となり、かつ、この9ホールと
21ホールが各内、外周列において均等分割配置された
芯鞘型複合口金を用い、実施例3と同ポリマーを使用し
紡糸した。得られた混繊糸を液浴延伸し、以下に示した
混繊ステープルを得た。
上記の混繊ステープルを実施例5と同じ加工工程を通
し、目付220g/m2極細繊維シートを得た。このシー
トを実施例5で用いた同種のカチオン染料を使用し、ブ
ルー系に染色した。かくして、同種染料で同浴同温度に
おいて、一回の染色過程を経た染色品は、濃色ブルーの
中に色彩の異なったブルーがミックスされた、実施例5
よりもさらに「こなれ」状態が良好でかつ全体にマイル
ドで深みのある落ち着いた色彩を呈する風合の柔軟な立
毛シートであった。
[発明の効果] 本発明によれば、同種染料の同浴染色でもって濃淡色の
混在したものが得られ、従来の霜降り調立毛シート製造
技術が有していた染色安定性、発光性、コスト等の問題
を解消し、自然感覚な、落ち着いたマイルドな色彩を有
する立毛シートを得ることができる。
本発明の立毛シートは自然感覚な色彩を有しているので
衣料用には勿論、家具用、インテリア用、壁装用等にお
いて、色彩を重視する分野において特に有効に活用でき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.5デニール以下の芯鞘型構造を有する
    極細繊維であって、該極細繊維の鞘成分が5−ソジウム
    スルホイソフタレートを2.0モル以上共重合したポリ
    エステルであり、芯成分が鞘成分と染色性を異にするポ
    リマーで構成されていて、芯鞘成分比率が5重量%以上
    異なる少なくとも2種以上の該極細繊維が混在した立毛
    シートであり、かつ該立毛シートは濃淡色が混在してい
    ることを特徴とする立毛シート。
  2. 【請求項2】鞘成分に5−ソジウムスルホイソフタレー
    ト2.0モル以上共重合したポリエステルを含む0.5
    デニール以下の極細芯鞘構造の芯鞘成分比率が5重量%
    以上異なった少なくとも2種の芯鞘型極細繊維を紡糸
    し、混繊した後、立毛シートを形成し、次いで該立毛シ
    ートをカチオン染料で染色することを特徴とする立毛シ
    ートの製造方法。
  3. 【請求項3】紡糸が同時紡糸である特許請求の範囲第
    (2)項記載の立毛シートの製造方法。
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