JPH05332532A - 燃焼制御装置 - Google Patents
燃焼制御装置Info
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- JPH05332532A JPH05332532A JP14421292A JP14421292A JPH05332532A JP H05332532 A JPH05332532 A JP H05332532A JP 14421292 A JP14421292 A JP 14421292A JP 14421292 A JP14421292 A JP 14421292A JP H05332532 A JPH05332532 A JP H05332532A
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- JP
- Japan
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- flow rate
- fuel flow
- air flow
- fuel
- command signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、安全、かつ、安定な燃焼を確保
し、最適な燃焼ゾーンを維持しながら負荷変化や目標値
変化等に伴う燃焼量の急変時の制御特性を改善し、信頼
性の高めることにある。 【構成】 燃料と空気とを用いて被加熱対象を加熱する
装置において、被加熱対象の温度と目標温度との偏差に
基づいてPID調節演算を実行し、燃料流量および空気
流量の指令信号を得る調節手段20と、この調節手段か
ら受ける指令信号を予定の制限値で制限出力する制限手
段7,13と、この制限手段の出力と燃料流量、空気流
量とを用いて燃料流量、空気流量を可変調整する調節手
段9,15と、制限手段の入・出力信号から指令信号が
制限値の逸脱有無を判断する判断手段31と、この判断
手段の出力と積分調節演算信号が同符号のとき積分動作
を停止させる判断手段32とを有する装置である。
し、最適な燃焼ゾーンを維持しながら負荷変化や目標値
変化等に伴う燃焼量の急変時の制御特性を改善し、信頼
性の高めることにある。 【構成】 燃料と空気とを用いて被加熱対象を加熱する
装置において、被加熱対象の温度と目標温度との偏差に
基づいてPID調節演算を実行し、燃料流量および空気
流量の指令信号を得る調節手段20と、この調節手段か
ら受ける指令信号を予定の制限値で制限出力する制限手
段7,13と、この制限手段の出力と燃料流量、空気流
量とを用いて燃料流量、空気流量を可変調整する調節手
段9,15と、制限手段の入・出力信号から指令信号が
制限値の逸脱有無を判断する判断手段31と、この判断
手段の出力と積分調節演算信号が同符号のとき積分動作
を停止させる判断手段32とを有する装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ボイラや鉄鋼用
加熱炉,化学用加熱炉などの各種燃焼炉等に利用される
燃焼制御装置に係わり、特に負荷変化や目標値変更等に
伴う燃焼量変化の過度応答特性を改善する燃焼制御装置
に関する。
加熱炉,化学用加熱炉などの各種燃焼炉等に利用される
燃焼制御装置に係わり、特に負荷変化や目標値変更等に
伴う燃焼量変化の過度応答特性を改善する燃焼制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業用ボイラ、各種の燃焼炉等
においては、燃料と空気とを混合して燃焼を行っている
が、この燃焼状態は、燃料と空気が密接に関係している
ことから、燃料と空気との比率(以下、空燃比または空
気過剰率などで指称する)によって大きく変化する。一
般に、空気過剰率μは、燃料の理論的な完全燃焼条件の
理論空気量を基準として、 空気過剰率μ=実際空気量/理論空気量 なる演算式で表され、実際空気量の大小により、換言す
れば空気過剰率μの大小によって燃焼状態が大きく変化
する。
においては、燃料と空気とを混合して燃焼を行っている
が、この燃焼状態は、燃料と空気が密接に関係している
ことから、燃料と空気との比率(以下、空燃比または空
気過剰率などで指称する)によって大きく変化する。一
般に、空気過剰率μは、燃料の理論的な完全燃焼条件の
理論空気量を基準として、 空気過剰率μ=実際空気量/理論空気量 なる演算式で表され、実際空気量の大小により、換言す
れば空気過剰率μの大小によって燃焼状態が大きく変化
する。
【0003】ところで、実際の燃焼状態では、μ=1.
02〜1.10程度のときに最適燃焼ゾーンにあると言
える。ゆえに、空気過剰率μが最適燃焼ゾーン相当値よ
りも大きくなると、燃焼に関与しない加熱空気がそのま
ま煙突から排出するために排ガス熱損失が大きくなり、
これに伴って燃焼効率が低下する一方、NOx 等の影響
による公害が発生する。逆に、空気過剰率μが最適燃焼
ゾーン相当値よりも小さくなると、不完全燃焼による熱
損失が大きくなり、同様に燃焼効率が低下すると共に公
害面では黒煙が発生することになる。
02〜1.10程度のときに最適燃焼ゾーンにあると言
える。ゆえに、空気過剰率μが最適燃焼ゾーン相当値よ
りも大きくなると、燃焼に関与しない加熱空気がそのま
ま煙突から排出するために排ガス熱損失が大きくなり、
これに伴って燃焼効率が低下する一方、NOx 等の影響
による公害が発生する。逆に、空気過剰率μが最適燃焼
ゾーン相当値よりも小さくなると、不完全燃焼による熱
損失が大きくなり、同様に燃焼効率が低下すると共に公
害面では黒煙が発生することになる。
【0004】従って、この種の燃焼炉の燃焼は、定常時
或いは過度状態に拘らず、常に最適な燃焼ゾーンを逸脱
しないように,すなわち空気過剰率μが常に所定の範囲
内を維持するように制御する必要がある。図3は以上の
ような考えの下に実現した従来の加熱炉燃焼制御装置の
構成を示す図である。
或いは過度状態に拘らず、常に最適な燃焼ゾーンを逸脱
しないように,すなわち空気過剰率μが常に所定の範囲
内を維持するように制御する必要がある。図3は以上の
ような考えの下に実現した従来の加熱炉燃焼制御装置の
構成を示す図である。
【0005】この装置は、加熱炉1の所定の壁部にバー
ナ1aが設置され、燃料供給路2および空気供給路3か
らそれぞれ燃料および空気をバーナ(燃焼発生体)1a
が供給され、ここで燃料および空気の混合によって燃焼
を行って加熱炉1内の被加熱対象1bを加熱し、例えば
配管4内の原料を加熱した後、図示しない次工程に導い
ている。
ナ1aが設置され、燃料供給路2および空気供給路3か
らそれぞれ燃料および空気をバーナ(燃焼発生体)1a
が供給され、ここで燃料および空気の混合によって燃焼
を行って加熱炉1内の被加熱対象1bを加熱し、例えば
配管4内の原料を加熱した後、図示しない次工程に導い
ている。
【0006】このとき、原料の加熱炉出口温度を温度検
出器5で検出した後、この検出温度をフイードバック信
号PVとして温度調節手段6に導き、ここで目標温度S
Vとフイードバック信号PVとの偏差(SV−PV)を
算出する。そして、この偏差が零となるようにPI(比
例・積分)またはPID(比例・積分・微分)の調節演
算を実行し、この調節演算信号を燃料流量および空気流
量の指令信号Aとして燃料流量制御系および空気流量制
御系に供給する。なお、この調節演算信号に原料流量変
化に伴うフィードフォワード制御信号を加算合成した信
号を指令信号Aとするケースも多くある。前記燃料流量
制御系および空気流量制御系はダブルクロスリミット制
御方式を採用している。
出器5で検出した後、この検出温度をフイードバック信
号PVとして温度調節手段6に導き、ここで目標温度S
Vとフイードバック信号PVとの偏差(SV−PV)を
算出する。そして、この偏差が零となるようにPI(比
例・積分)またはPID(比例・積分・微分)の調節演
算を実行し、この調節演算信号を燃料流量および空気流
量の指令信号Aとして燃料流量制御系および空気流量制
御系に供給する。なお、この調節演算信号に原料流量変
化に伴うフィードフォワード制御信号を加算合成した信
号を指令信号Aとするケースも多くある。前記燃料流量
制御系および空気流量制御系はダブルクロスリミット制
御方式を採用している。
【0007】そのうち、燃料流量制御系側は、中間値選
択手段7aおよび2つの係数手段7b,7cをもつ燃料
流量制限手段7を有し、ここで燃料流量指令信号Aを受
けると、燃料流量指令信号Aと、空気流量に比例した空
気流量検出信号FA を除算手段8にて予定空燃比μs で
除して得られる信号に係数手段7bの係数(1+K1)
を乗算して得た信号Bと、同じく除算手段8の出力信号
に係数手段7cの係数(1−K2 )を乗算して得た信号
Cとの中から中間値Dを選択し、この中間値Dを目標燃
料流量Dとして燃料流量調節手段9に供給する。
択手段7aおよび2つの係数手段7b,7cをもつ燃料
流量制限手段7を有し、ここで燃料流量指令信号Aを受
けると、燃料流量指令信号Aと、空気流量に比例した空
気流量検出信号FA を除算手段8にて予定空燃比μs で
除して得られる信号に係数手段7bの係数(1+K1)
を乗算して得た信号Bと、同じく除算手段8の出力信号
に係数手段7cの係数(1−K2 )を乗算して得た信号
Cとの中から中間値Dを選択し、この中間値Dを目標燃
料流量Dとして燃料流量調節手段9に供給する。
【0008】この燃料流量調節手段9では、燃料流量制
限手段7にて制限された目標燃料流量Dと燃料流量検出
器10で検出された燃料流量FF との偏差が零になるよ
うに調節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料供
給路2に設けた燃料操作端である流量調節弁(電磁弁或
いは可変速ポンプ等でもよい)11に印加し、燃料流量
を可変調整している。
限手段7にて制限された目標燃料流量Dと燃料流量検出
器10で検出された燃料流量FF との偏差が零になるよ
うに調節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料供
給路2に設けた燃料操作端である流量調節弁(電磁弁或
いは可変速ポンプ等でもよい)11に印加し、燃料流量
を可変調整している。
【0009】一方、空気流量制御系側は、同じく中間値
選択手段13aおよび2つの係数手段13b,13cを
もつ空気流量制限手段13を有し、ここで空気流量指令
信号Aを受けると、空気流量指令信号Aと、前記燃料流
量検出器10からの燃料流量信号FF に係数手段13b
の係数(1+K4 )を乗算して得た信号Eと、同じく燃
料流量信号FF に係数手段13cの係数(1−K3 )を
乗算して得た信号Gとの中の中間値Hを選択し、かつ、
この中間値Hに係数手段14の予定空気過剰率μs を乗
算して得られた信号Mを目標空気流量として空気流量調
節手段15に供給する。
選択手段13aおよび2つの係数手段13b,13cを
もつ空気流量制限手段13を有し、ここで空気流量指令
信号Aを受けると、空気流量指令信号Aと、前記燃料流
量検出器10からの燃料流量信号FF に係数手段13b
の係数(1+K4 )を乗算して得た信号Eと、同じく燃
料流量信号FF に係数手段13cの係数(1−K3 )を
乗算して得た信号Gとの中の中間値Hを選択し、かつ、
この中間値Hに係数手段14の予定空気過剰率μs を乗
算して得られた信号Mを目標空気流量として空気流量調
節手段15に供給する。
【0010】この空気流量調節手段15では、空気流量
制限手段13にて制限され、かつ、予定空気過剰率μs
を掛けた得られた目標空気流量Mと空気流量検出器16
で検出された空気流量を開平演算手段17を介して得ら
れる空気流量に比例した信号FF との偏差が零になるよ
うに調節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料供
給路3に設けた空気操作端である流量調節弁(電磁弁或
いは可変速ポンプ等でもよい)18に印加し、空気流量
を可変調整している。以下、燃料流量制限手段7および
空気流量制限手段13の機能について具体的に述べる。
制限手段13にて制限され、かつ、予定空気過剰率μs
を掛けた得られた目標空気流量Mと空気流量検出器16
で検出された空気流量を開平演算手段17を介して得ら
れる空気流量に比例した信号FF との偏差が零になるよ
うに調節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料供
給路3に設けた空気操作端である流量調節弁(電磁弁或
いは可変速ポンプ等でもよい)18に印加し、空気流量
を可変調整している。以下、燃料流量制限手段7および
空気流量制限手段13の機能について具体的に述べる。
【0011】燃料流量制限手段7は、2つの係数手段7
b,7cをもっているが、そのうち係数手段7bは係数
(1+K1 )(但し、K1 >0)、係数手段7cは係数
(1−K2 )(但し、K2 >0)の関係をもっている。
これら係数手段7b,7cには空気流量信号FA を除算
手段8にて予定空燃比μs で除して得られる信号がそれ
ぞれ入力されている。従って、係数手段7bの出力信号
B、係数手段7cの出力信号Cは次式で表される。 B=(1+K1 )・FA /μs …… (1) C=(1−K2 )・FA /μs …… (2)
b,7cをもっているが、そのうち係数手段7bは係数
(1+K1 )(但し、K1 >0)、係数手段7cは係数
(1−K2 )(但し、K2 >0)の関係をもっている。
これら係数手段7b,7cには空気流量信号FA を除算
手段8にて予定空燃比μs で除して得られる信号がそれ
ぞれ入力されている。従って、係数手段7bの出力信号
B、係数手段7cの出力信号Cは次式で表される。 B=(1+K1 )・FA /μs …… (1) C=(1−K2 )・FA /μs …… (2)
【0012】そこで、中間値選択手段7aでは、燃料流
量指令信号Aと出力信号Bと出力信号Cとを比較し、こ
れらの中から中間値に相当するものを制限された信号D
として出力する。すなわち、 (a) C≦A≦Bの時、D=A (b) C<B<Aの時、D=B (c) A<C<Bの時、D=C
量指令信号Aと出力信号Bと出力信号Cとを比較し、こ
れらの中から中間値に相当するものを制限された信号D
として出力する。すなわち、 (a) C≦A≦Bの時、D=A (b) C<B<Aの時、D=B (c) A<C<Bの時、D=C
【0013】となる。このことは、燃料流量指令信号A
は予定の上限制限値Bと下限制限値Cとにより制限され
ることを意味する。ここで、FA /μs は空気流量から
計算した理論燃料流量を示し、燃料流量指令信号Aがか
かる理論燃料流量に対する所定の上下限制限値内で制限
されることを意味する。
は予定の上限制限値Bと下限制限値Cとにより制限され
ることを意味する。ここで、FA /μs は空気流量から
計算した理論燃料流量を示し、燃料流量指令信号Aがか
かる理論燃料流量に対する所定の上下限制限値内で制限
されることを意味する。
【0014】一方、空気流量制限手段13は、2つの係
数手段13b,13cをもっているが、そのうち係数手
段13bは係数(1+K4 )(但し、K4 >0)、係数
手段13cは係数(1−K3 )(但し、K3 >0)の関
係をもっている。これら係数手段13b,13cには燃
料流量検出器10からの燃料流量信号FF がそれぞれ入
力されている。従って、係数手段13bの出力信号E、
係数手段13cの出力信号Gは次式で表される。 E=(1+K4 )・FF …… (3) G=(1−K3 )・FF …… (4)
数手段13b,13cをもっているが、そのうち係数手
段13bは係数(1+K4 )(但し、K4 >0)、係数
手段13cは係数(1−K3 )(但し、K3 >0)の関
係をもっている。これら係数手段13b,13cには燃
料流量検出器10からの燃料流量信号FF がそれぞれ入
力されている。従って、係数手段13bの出力信号E、
係数手段13cの出力信号Gは次式で表される。 E=(1+K4 )・FF …… (3) G=(1−K3 )・FF …… (4)
【0015】そこで、中間値選択手段13aでは、空気
流量指令信号Aと出力信号Eと出力信号Gとを比較し、
これらの中から中間値に相当するものを制限された信号
Hとして出力する。すなわち、 (d) G≦A≦Eの時、H=A (b) G<E<Aの時、H=E (c) A<G<Eの時、H=G
流量指令信号Aと出力信号Eと出力信号Gとを比較し、
これらの中から中間値に相当するものを制限された信号
Hとして出力する。すなわち、 (d) G≦A≦Eの時、H=A (b) G<E<Aの時、H=E (c) A<G<Eの時、H=G
【0016】となる。このことは、空気流量指令信号A
は燃料流量信号FF に比例した上限制限値Eと下限制限
値Gとにより制限され、これに予定空気過剰率μs を乗
じて得られる空気流量の目標空気流量信号Mも同様に制
限されることを示す。
は燃料流量信号FF に比例した上限制限値Eと下限制限
値Gとにより制限され、これに予定空気過剰率μs を乗
じて得られる空気流量の目標空気流量信号Mも同様に制
限されることを示す。
【0017】図4は定常状態における各信号A,B,
C,E,Gの大小関係を示す図である。この図から明ら
かなように、定常状態時には燃料流量中間値選択部7、
空気流量中間値選択部13では燃料流量および空気流量
指令信号Aを選択していることを示している。
C,E,Gの大小関係を示す図である。この図から明ら
かなように、定常状態時には燃料流量中間値選択部7、
空気流量中間値選択部13では燃料流量および空気流量
指令信号Aを選択していることを示している。
【0018】次に、図5は、図4においてK1 =K3 、
K2 =K4 とし、燃料供給系の応答が空気供給系の応答
よりも若干速い場合の空気過剰率μの時間的変化を示す
図である。
K2 =K4 とし、燃料供給系の応答が空気供給系の応答
よりも若干速い場合の空気過剰率μの時間的変化を示す
図である。
【0019】すなわち、定常状態の空気過剰率μは、予
定空気過剰率μs に制御されているが、目標値の急変ま
たは原料流量(負荷)の急変によって例えば時刻t1 で
燃料流量および空気流量の指令信号Aが急増したとき、
空燃比は過度的に(μs −K1 )まで低下し、その後、
しばらくしてから再び定常状態に戻る。
定空気過剰率μs に制御されているが、目標値の急変ま
たは原料流量(負荷)の急変によって例えば時刻t1 で
燃料流量および空気流量の指令信号Aが急増したとき、
空燃比は過度的に(μs −K1 )まで低下し、その後、
しばらくしてから再び定常状態に戻る。
【0020】また、時刻t2 において燃料流量および空
気流量の指令信号Aが急減したとき、空気過剰率μは過
度的に(μs +K2 )まで上昇し、その後、しばらくし
てから再び定常状態に戻る。
気流量の指令信号Aが急減したとき、空気過剰率μは過
度的に(μs +K2 )まで上昇し、その後、しばらくし
てから再び定常状態に戻る。
【0021】一方、燃料供給系の応答が空気供給系の応
答よりも若干遅い場合、空気過剰率μの時間的変化は図
5の逆になるが、何れにせよ、空気過剰率μは予定空気
過剰率μs の上下の所定の範囲内に制限されるものであ
る。
答よりも若干遅い場合、空気過剰率μの時間的変化は図
5の逆になるが、何れにせよ、空気過剰率μは予定空気
過剰率μs の上下の所定の範囲内に制限されるものであ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のプラ
ントの運転は、フレキシブル化,高速化が非常に重要な
ポイントになってきており、燃焼制御装置においても負
荷変化や目標値変化などに対して速応できることが要請
され、製品の品質等との関連から速応の限界を極めるこ
とが強く要望されている。
ントの運転は、フレキシブル化,高速化が非常に重要な
ポイントになってきており、燃焼制御装置においても負
荷変化や目標値変化などに対して速応できることが要請
され、製品の品質等との関連から速応の限界を極めるこ
とが強く要望されている。
【0023】しかしながら、従来の燃焼制御装置におい
ては、前述したように定常状態や負荷変化が小さい場
合、或いは負荷変化や目標値変化がゆっくり変化してい
る場合には、空燃比を所定範囲内に維持させつつ燃焼効
率を上げ、公害の少ない燃焼を実現することができる
が、負荷変化や目標値変化の急変によって燃料流量およ
び空気流量の指令信号Aが大きく変化した場合には加熱
炉出口温度が大きくオーバーシュートし、制御性を大き
く損なう問題がある。
ては、前述したように定常状態や負荷変化が小さい場
合、或いは負荷変化や目標値変化がゆっくり変化してい
る場合には、空燃比を所定範囲内に維持させつつ燃焼効
率を上げ、公害の少ない燃焼を実現することができる
が、負荷変化や目標値変化の急変によって燃料流量およ
び空気流量の指令信号Aが大きく変化した場合には加熱
炉出口温度が大きくオーバーシュートし、制御性を大き
く損なう問題がある。
【0024】その理由は、燃料流量および空気流量の指
令信号Aが大きく急変したとき、燃料流量制御系と空気
流量制御系とが互いに相手の実測値FA ,FF に上下限
制限を加えつつ、前記指令信号Aに追従していくように
なるので、制限手段7,13の制限動作に引っ掛かる
と、温度調節計6から見たときに燃焼系の特性が変化す
ることになる。従って、温度調節手段6は、何ら特性の
変化を知らずに前記制限に引っ掛かっている間にPIま
たはPID調節演算を行っていると、PIまたはPID
の中のI(積分)動作による蓄積効果が働き、偏差が零
になっても積分動作による蓄積分は切り崩せない。その
結果、温度調節手段6の操作出力である指令信号Aが増
大し、これに伴って原料の温度がオーバシュートするた
めである。
令信号Aが大きく急変したとき、燃料流量制御系と空気
流量制御系とが互いに相手の実測値FA ,FF に上下限
制限を加えつつ、前記指令信号Aに追従していくように
なるので、制限手段7,13の制限動作に引っ掛かる
と、温度調節計6から見たときに燃焼系の特性が変化す
ることになる。従って、温度調節手段6は、何ら特性の
変化を知らずに前記制限に引っ掛かっている間にPIま
たはPID調節演算を行っていると、PIまたはPID
の中のI(積分)動作による蓄積効果が働き、偏差が零
になっても積分動作による蓄積分は切り崩せない。その
結果、温度調節手段6の操作出力である指令信号Aが増
大し、これに伴って原料の温度がオーバシュートするた
めである。
【0025】従って、以上のような燃焼制御装置は、特
に目標値や負荷の大きな急変に対して制御性が大きく低
下する問題があり、燃焼上の制御特性を改善することが
強く要望されている。
に目標値や負荷の大きな急変に対して制御性が大きく低
下する問題があり、燃焼上の制御特性を改善することが
強く要望されている。
【0026】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、安全、かつ、安定な燃焼を確保しつつ、最適な燃焼
ゾーンを維持しながら、負荷変化や目標値変化等に伴う
燃焼量の急変時の制御特性を改善し、信頼性の高い燃焼
制御装置を提供することを目的とする。
で、安全、かつ、安定な燃焼を確保しつつ、最適な燃焼
ゾーンを維持しながら、負荷変化や目標値変化等に伴う
燃焼量の急変時の制御特性を改善し、信頼性の高い燃焼
制御装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は上記課題を解決するために、燃料供給源から供給され
る燃料と空気供給源から供給される空気とを混合し燃焼
させて被加熱対象を加熱する燃焼制御装置において、
は上記課題を解決するために、燃料供給源から供給され
る燃料と空気供給源から供給される空気とを混合し燃焼
させて被加熱対象を加熱する燃焼制御装置において、
【0028】被加熱対象の検出温度と目標温度との偏差
を零とするように比例・積分または比例・積分・微分調
節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料流量およ
び空気流量の指令信号として出力する調節手段と、互い
に逆の制御対象となる空気流量,燃料流量に関係する信
号から得られた上・下限制限値が与えられ、前記調節手
段から受ける指令信号を前記上・下限制限値で制限しな
がら出力する燃料流量制限手段および空気流量制限手段
と、これら燃料流量制限手段および空気流量制限手段の
出力と前記燃料流量、空気流量に関係する信号とを用い
てそれぞれ対応する燃料流量、空気流量を可変調整する
燃料流量調節手段および空気流量調節手段と、前記燃料
流量制限手段および空気流量制限手段の何れか一方また
は両方の入・出力端間に設けられ、当該制限手段の入・
出力信号に基づいて前記指令信号が上・下限制限値を逸
脱したか否かを判断する制限逸脱判断手段と、この制限
逸脱判断手段の出力と前記積分調節演算信号との符号関
係から積分動向を判断し、同符号のときに積分動作を停
止させる積分動向判断手段とを設けた燃焼制御装置であ
る。
を零とするように比例・積分または比例・積分・微分調
節演算を実行し、得られた調節演算信号を燃料流量およ
び空気流量の指令信号として出力する調節手段と、互い
に逆の制御対象となる空気流量,燃料流量に関係する信
号から得られた上・下限制限値が与えられ、前記調節手
段から受ける指令信号を前記上・下限制限値で制限しな
がら出力する燃料流量制限手段および空気流量制限手段
と、これら燃料流量制限手段および空気流量制限手段の
出力と前記燃料流量、空気流量に関係する信号とを用い
てそれぞれ対応する燃料流量、空気流量を可変調整する
燃料流量調節手段および空気流量調節手段と、前記燃料
流量制限手段および空気流量制限手段の何れか一方また
は両方の入・出力端間に設けられ、当該制限手段の入・
出力信号に基づいて前記指令信号が上・下限制限値を逸
脱したか否かを判断する制限逸脱判断手段と、この制限
逸脱判断手段の出力と前記積分調節演算信号との符号関
係から積分動向を判断し、同符号のときに積分動作を停
止させる積分動向判断手段とを設けた燃焼制御装置であ
る。
【0029】
【作用】従って、請求項1に対応する発明は以上のよう
な手段を講じたことにより、燃料流量および空気流量の
指令信号の変化が小さい場合やゆっくり変化している場
合には前記指令信号が前記制限手段の上・下限制限値に
引っ掛からないので、例えば前記制限手段の入・出力差
の信号が零となり、その結果、前記調節手段の積分動作
が停止されることなく、正常の調節動作を続行する。
な手段を講じたことにより、燃料流量および空気流量の
指令信号の変化が小さい場合やゆっくり変化している場
合には前記指令信号が前記制限手段の上・下限制限値に
引っ掛からないので、例えば前記制限手段の入・出力差
の信号が零となり、その結果、前記調節手段の積分動作
が停止されることなく、正常の調節動作を続行する。
【0030】一方、前記指令信号が前記制限手段の上・
下限制限値に引っ掛っている場合、当該制限手段の入・
出力差の信号が零以外の値となり、制限逸脱判断手段で
は前記指令信号が上限制限値または下限制限値を逸脱し
ていると判断する。この場合に積分動向判断手段では制
限逸脱判断手段の出力と前記積分調節演算信号との符号
が異符号であるとき積分動作が制限を解消する方向に向
かっていると判断し、積分動作の停止は行われず、正常
積分動作を続ける。
下限制限値に引っ掛っている場合、当該制限手段の入・
出力差の信号が零以外の値となり、制限逸脱判断手段で
は前記指令信号が上限制限値または下限制限値を逸脱し
ていると判断する。この場合に積分動向判断手段では制
限逸脱判断手段の出力と前記積分調節演算信号との符号
が異符号であるとき積分動作が制限を解消する方向に向
かっていると判断し、積分動作の停止は行われず、正常
積分動作を続ける。
【0031】しかし、指令信号が前記制限手段の制限値
に引っ掛っかり、かつ、積分動向判断手段において同符
号であるときには積分動作が制限を拡大する方向に向か
っていると判断し、積分動作を停止させる。
に引っ掛っかり、かつ、積分動向判断手段において同符
号であるときには積分動作が制限を拡大する方向に向か
っていると判断し、積分動作を停止させる。
【0032】このことは、定常状態で負荷変化や目標値
変化が小さい場合またはゆっくり変化している場合に
は、調節手段の比例・積分・微分動作が正常に行われ、
前述した従来の装置の長所が十分に生かされる。
変化が小さい場合またはゆっくり変化している場合に
は、調節手段の比例・積分・微分動作が正常に行われ、
前述した従来の装置の長所が十分に生かされる。
【0033】一方、負荷や目標値の変化が大きく急変
し、指令信号が制限動作に引っ掛かった場合には、その
積分動作が制限を解消する方向にあるときには正常積分
動作を行わせ、また積分動作が制限を拡張する方向にあ
るときには正常積分動作を強制的に停止することによ
り、制限動作に引っ掛かっている間の積分動作による積
分蓄積効果を完全に防止し、これによって制御量の大き
なオーバーシュートを完全に解消でき、制御特性および
安全性を大幅に改善することができる。
し、指令信号が制限動作に引っ掛かった場合には、その
積分動作が制限を解消する方向にあるときには正常積分
動作を行わせ、また積分動作が制限を拡張する方向にあ
るときには正常積分動作を強制的に停止することによ
り、制限動作に引っ掛かっている間の積分動作による積
分蓄積効果を完全に防止し、これによって制御量の大き
なオーバーシュートを完全に解消でき、制御特性および
安全性を大幅に改善することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は例えば加熱炉出口温度制御装置に適
用した場合の一構成例を示すブロック図であり、図3と
同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略
し、以下、特に異なる部分について説明する。
て説明する。図1は例えば加熱炉出口温度制御装置に適
用した場合の一構成例を示すブロック図であり、図3と
同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略
し、以下、特に異なる部分について説明する。
【0035】その第1は、燃料流量制御系および空気流
量制御系の指令信号Aを取得するための温度調節手段2
0に工夫を講じたこと。つまり、この温度調節手段20
は、速度形PIまたは速度形PID調節演算機能を持た
せる一方、これらPIまたはPID動作を分離すること
によりI動作の性質を有効に生かつつ調節演算を実行す
ることにある。
量制御系の指令信号Aを取得するための温度調節手段2
0に工夫を講じたこと。つまり、この温度調節手段20
は、速度形PIまたは速度形PID調節演算機能を持た
せる一方、これらPIまたはPID動作を分離すること
によりI動作の性質を有効に生かつつ調節演算を実行す
ることにある。
【0036】具体的には、温度検出器5からの検出温度
PVn と炉出口目標温度SVn との偏差を求める偏差演
算手段21と、この偏差演算手段21によって得られた
偏差en をそれぞれ個別にP、IまたはP、I、D調節
演算を実行する速度形比例演算手段22、速度形積分演
算手段23および速度形微分演算手段24と、この速度
形積分演算手段23の出力側に接続され外部からのオン
・オフ制御信号を受けてオン・オフ動作するスイッチ手
段25と、このスイッチ手段25を介して取り出される
速度形積分調節演算信号△Iと速度形比例演算手段22
の出力である速度形比例調節演算信号△Pと速度形微分
演算手段24の出力である速度形微分調節演算信号△D
とを加算して速度形調節信号△MVn を出力する加算手
段26と、この加算手段26によって得られた速度形調
節信号△MVn を位置形操作出力である燃料流量および
空気流量の指令信号Aを得る速度形−位置形信号変換手
段27とによって構成されている。
PVn と炉出口目標温度SVn との偏差を求める偏差演
算手段21と、この偏差演算手段21によって得られた
偏差en をそれぞれ個別にP、IまたはP、I、D調節
演算を実行する速度形比例演算手段22、速度形積分演
算手段23および速度形微分演算手段24と、この速度
形積分演算手段23の出力側に接続され外部からのオン
・オフ制御信号を受けてオン・オフ動作するスイッチ手
段25と、このスイッチ手段25を介して取り出される
速度形積分調節演算信号△Iと速度形比例演算手段22
の出力である速度形比例調節演算信号△Pと速度形微分
演算手段24の出力である速度形微分調節演算信号△D
とを加算して速度形調節信号△MVn を出力する加算手
段26と、この加算手段26によって得られた速度形調
節信号△MVn を位置形操作出力である燃料流量および
空気流量の指令信号Aを得る速度形−位置形信号変換手
段27とによって構成されている。
【0037】第2は、燃料流量制限手段7の入出力端の
信号、つまり燃料流量指令信号Aから制限された信号D
を減算することにより、指令信号AがB−Cの範囲内に
あるか、BまたはCを逸脱しているかを判断する制限逸
脱判断手段31を設けたことにある。なお、指令信号A
がB−Cの範囲内にあれば、A=Dとなり制限逸脱判断
手段31の出力は零となる。
信号、つまり燃料流量指令信号Aから制限された信号D
を減算することにより、指令信号AがB−Cの範囲内に
あるか、BまたはCを逸脱しているかを判断する制限逸
脱判断手段31を設けたことにある。なお、指令信号A
がB−Cの範囲内にあれば、A=Dとなり制限逸脱判断
手段31の出力は零となる。
【0038】さらに、第3は、制限逸脱判断手段31の
出力側と速度形積分演算手段23の出力側との間に設け
られ、これら両出力の符号が同符号か異符号か、つまり
速度形積分演算手段23の積分動作によって得られる指
令信号Aの制限逸脱に対して当該制限を解消する方向に
向かっているか、或いは当該制限を拡大する方向に向か
っているかを判断し、拡大方向に向かっているときには
スイッチ手段25をオフとすることにより積分動作を停
止する積分動向判断手段32を設けたことにある。次
に、以上のように構成された装置の動作について説明
し、以後、特に本装置装置において改良された構成部分
の動作を中心に説明する。
出力側と速度形積分演算手段23の出力側との間に設け
られ、これら両出力の符号が同符号か異符号か、つまり
速度形積分演算手段23の積分動作によって得られる指
令信号Aの制限逸脱に対して当該制限を解消する方向に
向かっているか、或いは当該制限を拡大する方向に向か
っているかを判断し、拡大方向に向かっているときには
スイッチ手段25をオフとすることにより積分動作を停
止する積分動向判断手段32を設けたことにある。次
に、以上のように構成された装置の動作について説明
し、以後、特に本装置装置において改良された構成部分
の動作を中心に説明する。
【0039】先ず、温度調節手段20は、PID調節演
算を速度形で行っている場合を示している。この速度形
PID演算では、下記(5)式および(6)式に従って
演算を実行する。 △MVn =KP {(en −en-1 )+(△t/TI )en +(TD /△t)・(en −2en-1 +en-2 )} … (5) MVn =MVn-1 −△MVn … (6)
算を速度形で行っている場合を示している。この速度形
PID演算では、下記(5)式および(6)式に従って
演算を実行する。 △MVn =KP {(en −en-1 )+(△t/TI )en +(TD /△t)・(en −2en-1 +en-2 )} … (5) MVn =MVn-1 −△MVn … (6)
【0040】但し、上式においてKP :比例ゲイン、T
I :積分時間、TD :微分時間、en :現在偏差、e
n-1 :前回偏差、en-2 :前前回偏差、△t:制御周
期、MVn-1 :前回操作量(前回指令信号A)、△MV
n :操作量変化分(速度形調節信号)、MVn :今回操
作量(今回指令信号A)である。
I :積分時間、TD :微分時間、en :現在偏差、e
n-1 :前回偏差、en-2 :前前回偏差、△t:制御周
期、MVn-1 :前回操作量(前回指令信号A)、△MV
n :操作量変化分(速度形調節信号)、MVn :今回操
作量(今回指令信号A)である。
【0041】従って、温度調節手段20としては、偏差
演算手段21において目標値SVnと炉出口温度PVn
との偏差en =(SVn −PVn )を求めた後、各演算
手段22〜24に供給する。ここで、速度形比例演算手
段22では、前記(5)式から、 △P=KP ・(en −en-1 ) を求め、また速度形積分演算手段23では同じく前記
(5)式から、 △I=KP ・en ・(△t/TI ) を求め、さらに速度形微分演算手段24では、同じく前
記(5)式に基づき、 △D=KP ・TD ・(en −2en-1 +en-2 )/△t を求める。
演算手段21において目標値SVnと炉出口温度PVn
との偏差en =(SVn −PVn )を求めた後、各演算
手段22〜24に供給する。ここで、速度形比例演算手
段22では、前記(5)式から、 △P=KP ・(en −en-1 ) を求め、また速度形積分演算手段23では同じく前記
(5)式から、 △I=KP ・en ・(△t/TI ) を求め、さらに速度形微分演算手段24では、同じく前
記(5)式に基づき、 △D=KP ・TD ・(en −2en-1 +en-2 )/△t を求める。
【0042】さらに、加算手段26において各演算手段
22〜24の出力を加算合成することにより、操作量変
化分△MVn を求めた後、速度形−位置形信号変換手段
27に導入し、ここで前記(6)式の演算を行って燃料
流量および空気流量の指令信号Aを求めるものである。
22〜24の出力を加算合成することにより、操作量変
化分△MVn を求めた後、速度形−位置形信号変換手段
27に導入し、ここで前記(6)式の演算を行って燃料
流量および空気流量の指令信号Aを求めるものである。
【0043】従って、以上のようにして燃料流量および
空気流量の指令信号Aを求めるが、このとき指令信号A
の変化が小さい場合、指令信号AはB−Cの範囲内にあ
るので、燃料流量制限手段7の入力信号Aと出力信号D
とが等しくなり、制限逸脱判断手段31の出力△Lは、 △L=A−D=0
空気流量の指令信号Aを求めるが、このとき指令信号A
の変化が小さい場合、指令信号AはB−Cの範囲内にあ
るので、燃料流量制限手段7の入力信号Aと出力信号D
とが等しくなり、制限逸脱判断手段31の出力△Lは、 △L=A−D=0
【0044】となり、指令信号Aが制限動作に引っ掛か
っていないと判断する。その結果、積分動向判断手段3
2は、例えば△Lと△Iとを乗算すると△L・△I=0
となり、これによって積分動作の強制停止は行われず、
従来装置の長所とする機能を生かすことができる。
っていないと判断する。その結果、積分動向判断手段3
2は、例えば△Lと△Iとを乗算すると△L・△I=0
となり、これによって積分動作の強制停止は行われず、
従来装置の長所とする機能を生かすことができる。
【0045】一方、温度調節手段20からの燃料流量お
よび空気流量の指令信号Aが大きく急変したとき、当該
指令信号Aが信号BまたはCを越える制限動作に引っ掛
かる。このとき、燃料流量制限手段7は正常に動作して
いても、 △L=A−D>0または△L=A−D<0 となり、制限逸脱判断手段31で制限逸脱であると判断
し、その出力△Lが積分動向判断手段32に送られる。
よび空気流量の指令信号Aが大きく急変したとき、当該
指令信号Aが信号BまたはCを越える制限動作に引っ掛
かる。このとき、燃料流量制限手段7は正常に動作して
いても、 △L=A−D>0または△L=A−D<0 となり、制限逸脱判断手段31で制限逸脱であると判断
し、その出力△Lが積分動向判断手段32に送られる。
【0046】ここで、積分動向判断手段32では、制限
逸脱判断手段31の出力と速度形積分演算手段23の速
度形積分調節演算信号△Iとの関係、すなわち両者が異
符号の場合には積分動作出力△Iが制限を解消する方向
にあると判断し、スイッチ手段25のオン状態をそのま
ま維持させることにより正常積分を行わせる。逆に、両
者が同符号の場合には積分動作出力△Iが制限を拡大す
る方向にあると判断し、スイッチ手段25をオフとする
ことにより、積分動作を強制的に停止させる。下記する
表1は以上のような本装置の動作をまとめたものであ
る。
逸脱判断手段31の出力と速度形積分演算手段23の速
度形積分調節演算信号△Iとの関係、すなわち両者が異
符号の場合には積分動作出力△Iが制限を解消する方向
にあると判断し、スイッチ手段25のオン状態をそのま
ま維持させることにより正常積分を行わせる。逆に、両
者が同符号の場合には積分動作出力△Iが制限を拡大す
る方向にあると判断し、スイッチ手段25をオフとする
ことにより、積分動作を強制的に停止させる。下記する
表1は以上のような本装置の動作をまとめたものであ
る。
【0047】
【表1】
【0048】従って、本発明装置は、指令信号Aが燃料
流量制限手段7に引っ掛かっている間、温度調節手段2
0の積分動作による蓄積効果が解消され、温度のオーバ
ーシュートがなくなり、安全性に大きく貢献する。
流量制限手段7に引っ掛かっている間、温度調節手段2
0の積分動作による蓄積効果が解消され、温度のオーバ
ーシュートがなくなり、安全性に大きく貢献する。
【0049】因みに、図2は従来の温度制御装置と本発
明実施例の温度制御装置との目標値変化に対する応答比
較を行う図である。図2(a)は目標値変化に対する温
度PVの応答を示し、図2(b)は同じく目標値変化に
対する温度調節手段20の操作出力,つまり燃料流量お
よび空気流量の指令信号Aの応答を示している。
明実施例の温度制御装置との目標値変化に対する応答比
較を行う図である。図2(a)は目標値変化に対する温
度PVの応答を示し、図2(b)は同じく目標値変化に
対する温度調節手段20の操作出力,つまり燃料流量お
よび空気流量の指令信号Aの応答を示している。
【0050】これらの図から明らかなように目標値の変
化に対し、従来装置の場合には温度特性41aが大きく
オーバーシュートし、燃料流量および空気流量の指令信
号A(42a)も大きくオーバーシュートする。
化に対し、従来装置の場合には温度特性41aが大きく
オーバーシュートし、燃料流量および空気流量の指令信
号A(42a)も大きくオーバーシュートする。
【0051】これに対して、本発明実施例の温度制御装
置は、制限動作に引っ掛かったとき、温度調節手段20
の積分動作を制御することにより、積分動作による蓄積
効果が完全に解消でき、図2(a)のような温度特性4
2aが得られ、この場合にはオーバーシュートがなくな
り、制御特性が大きく改善されたことを意味する。ま
た、温度調節手段20の操作出力,つまり燃料流量の指
令信号Aは図2(b)の特性42bに示すごとく行き過
ぎという問題がなくなり、十分に安全性の高い燃焼を実
現できる。
置は、制限動作に引っ掛かったとき、温度調節手段20
の積分動作を制御することにより、積分動作による蓄積
効果が完全に解消でき、図2(a)のような温度特性4
2aが得られ、この場合にはオーバーシュートがなくな
り、制御特性が大きく改善されたことを意味する。ま
た、温度調節手段20の操作出力,つまり燃料流量の指
令信号Aは図2(b)の特性42bに示すごとく行き過
ぎという問題がなくなり、十分に安全性の高い燃焼を実
現できる。
【0052】従って、以上のような特性が得られること
により、今後21世紀に向けて本格的なフレキシブル時
代を迎えようとする産業界にとって大きく貢献すること
が期待できる。
により、今後21世紀に向けて本格的なフレキシブル時
代を迎えようとする産業界にとって大きく貢献すること
が期待できる。
【0053】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。上記実施例では、燃料流量制御系側に制限
逸脱判断手段31等を設けたが、これらの制限逸脱判断
手段31等を例えば空気流量制御系側に対応して設けて
もよく、或いは両方の制御系に制限逸脱判断手段31等
を設け、OR論理和によって積分動作を制御してもよ
い。
のではない。上記実施例では、燃料流量制御系側に制限
逸脱判断手段31等を設けたが、これらの制限逸脱判断
手段31等を例えば空気流量制御系側に対応して設けて
もよく、或いは両方の制御系に制限逸脱判断手段31等
を設け、OR論理和によって積分動作を制御してもよ
い。
【0054】また、スイッチ手段25、制限逸脱判断手
段31および積分動向判断手段32等はハード構成で説
明しているが、コンピュータを用いたときにはソフトウ
エア的に処理するものである。従って、この場合にはス
イッチ手段25なしで実現可能となる場合がある。ま
た、上記実施例においては、加熱炉出口温度制御装置に
ついて適用した例を述べたが、これに限らずボイラ燃焼
制御装置などの各種の燃焼炉の燃焼制御装置についても
同様に適用できる。その他、本発明はその要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施できる。
段31および積分動向判断手段32等はハード構成で説
明しているが、コンピュータを用いたときにはソフトウ
エア的に処理するものである。従って、この場合にはス
イッチ手段25なしで実現可能となる場合がある。ま
た、上記実施例においては、加熱炉出口温度制御装置に
ついて適用した例を述べたが、これに限らずボイラ燃焼
制御装置などの各種の燃焼炉の燃焼制御装置についても
同様に適用できる。その他、本発明はその要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、燃
料流量および空気流量の指令信号に対し、予定の制限値
を与えるべく燃料流量制限手段および空気流量制限手段
の何れか一方または両方の入・出力の差信号から制限逸
脱の有無を判断し、かつ、この判断による制限逸脱有り
信号と積分調節信号との符号が同符号であるとき、積分
動作が制限を拡大する方向にあると判断し積分動作を停
止するので、安全、かつ、安定な燃焼を確保でき、最適
燃焼ゾーンを維持しながら負荷変化や目標値変化等に伴
う燃焼量変化時の制御性を改善でき、極めて信頼性の高
い燃焼制御装置を提供できる。
料流量および空気流量の指令信号に対し、予定の制限値
を与えるべく燃料流量制限手段および空気流量制限手段
の何れか一方または両方の入・出力の差信号から制限逸
脱の有無を判断し、かつ、この判断による制限逸脱有り
信号と積分調節信号との符号が同符号であるとき、積分
動作が制限を拡大する方向にあると判断し積分動作を停
止するので、安全、かつ、安定な燃焼を確保でき、最適
燃焼ゾーンを維持しながら負荷変化や目標値変化等に伴
う燃焼量変化時の制御性を改善でき、極めて信頼性の高
い燃焼制御装置を提供できる。
【図1】本発明に係わる燃焼制御装置の一実施例を示す
全体構成図。
全体構成図。
【図2】本発明装置と従来装置とにおける応答特性の比
較図。
較図。
【図3】従来装置の全体構成図。
【図4】燃料流量および空気流量の指令信号に対する上
限および下限制限の関係を示す図。
限および下限制限の関係を示す図。
【図5】空気過剰率の時間的な変化の一例を示す図。
1a…燃焼発生体、1b…被加熱体、5…温度検出器、
7…燃料流量制限手段、9…燃料流量調節手段、10…
燃料流量検出器、11…流量調節弁、13…空気流量制
限手段、15…空気流量調節手段、16…空気流量検出
器、18…流量調節弁、20…温度調節手段、22…速
度形比例演算手段、23…速度形積分演算手段、24…
速度形微分演算手段、25…スイッチ手段、26…加算
手段、27…信号変換手段、31…制限逸脱判断手段、
32…積分動向判断手段。
7…燃料流量制限手段、9…燃料流量調節手段、10…
燃料流量検出器、11…流量調節弁、13…空気流量制
限手段、15…空気流量調節手段、16…空気流量検出
器、18…流量調節弁、20…温度調節手段、22…速
度形比例演算手段、23…速度形積分演算手段、24…
速度形微分演算手段、25…スイッチ手段、26…加算
手段、27…信号変換手段、31…制限逸脱判断手段、
32…積分動向判断手段。
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料供給源から供給される燃料と空気供
給源から供給される空気とを混合し燃焼させて被加熱対
象を加熱する燃焼制御装置において、 被加熱対象の検出温度と目標温度との偏差を零とするよ
うに比例・積分または比例・積分・微分調節演算を実行
し、得られた調節演算信号を燃料流量および空気流量の
指令信号として出力する調節手段と、 互いに逆の制御対象となる空気流量,燃料流量に関係す
る信号から得られた上・下限制限値が与えられ、前記調
節手段から受ける指令信号を前記上・下限制限値で制限
しながら出力する燃料流量制限手段および空気流量制限
手段と、 これら燃料流量制限手段および空気流量制限手段の出力
と前記燃料流量、空気流量に関係する信号とを用いてそ
れぞれ対応する前記燃料流量、空気流量を可変調整する
燃料流量調節手段および空気流量調節手段と、 前記燃料流量制限手段および空気流量制限手段の何れか
一方または両方の入・出力端間に設けられ、当該制限手
段の入・出力信号に基づいて前記指令信号が上・下限制
限値を逸脱したか否かを判断する制限逸脱判断手段と、 この制限逸脱判断手段の出力と前記積分調節演算信号と
の符号関係から積分動作が制限を拡大する方向に向かっ
ているとき当該積分動作を停止させる積分動向判断手段
とを備えたことを特徴とする燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14421292A JPH05332532A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 燃焼制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14421292A JPH05332532A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 燃焼制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05332532A true JPH05332532A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15356847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14421292A Pending JPH05332532A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 燃焼制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05332532A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015535332A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-12-10 | キム、ウォン−モKIM,Won−mo | 加熱炉の酸素ランシング燃焼制御装置 |
| US20170003024A1 (en) * | 2013-07-02 | 2017-01-05 | Sit S.P.A. | Method and system for controlling the operation of a burner |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP14421292A patent/JPH05332532A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20170003024A1 (en) * | 2013-07-02 | 2017-01-05 | Sit S.P.A. | Method and system for controlling the operation of a burner |
| US10139106B2 (en) * | 2013-07-02 | 2018-11-27 | Sit S.P.A. | Method and system for controlling the operation of a burner |
| JP2015535332A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-12-10 | キム、ウォン−モKIM,Won−mo | 加熱炉の酸素ランシング燃焼制御装置 |
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