JPH0533519U - 高電圧コンデンサ及びマグネトロン - Google Patents
高電圧コンデンサ及びマグネトロンInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に
熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにくく、
信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
する。 【構成】接地金具1、貫通コンデンサ20、30、貫通
導体4、5、外側絶縁樹脂(71、72)、内側絶縁樹
脂(81、82)、絶縁チュ−ブ10、11を有する。
外側絶縁樹脂(71、72)及び内側絶縁樹脂(81、
82)は少なくともいずれか一方がウレタン樹脂でな
り、貫通コンデンサ20、30の周りに充填され誘電体
磁器素体200、300の表面に密着している。絶縁チ
ュ−ブ10、11は貫通導体4、5の貫通孔内201、
301位置する部分に被せて設けられている。
熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにくく、
信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供
する。 【構成】接地金具1、貫通コンデンサ20、30、貫通
導体4、5、外側絶縁樹脂(71、72)、内側絶縁樹
脂(81、82)、絶縁チュ−ブ10、11を有する。
外側絶縁樹脂(71、72)及び内側絶縁樹脂(81、
82)は少なくともいずれか一方がウレタン樹脂でな
り、貫通コンデンサ20、30の周りに充填され誘電体
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ュ−ブ10、11は貫通導体4、5の貫通孔内201、
301位置する部分に被せて設けられている。
Description
【0001】
本考案は、高電圧コンデンサ及びこの高電圧コンデンサでなるフィルタを有す るマグネトロンに関する。
【0002】
従来のこの種の高電圧コンデンサは、例えば実公平1ー19388号公報、実 公昭63ー48112号公報等でよく知られている。その基本的な構造は、貫通 コンデンサを構成する誘電体磁器素体に、2つの貫通孔を間隔をおいて形成し、 貫通孔を開口させた両面に、互いに独立した個別電極及び個別電極に対して共通 となる共通電極を設け、共通電極を、接地金具の浮上り部上に半田付け等の手段 によって固着すると共に、貫通コンデンサの貫通孔及び接地金具の貫通孔を通っ て貫通導体を貫通させ、この貫通導体を、貫通コンデンサの個別電極上に、電極 接続体等を用いて半田付けした構造となっている。接地金具は、一面側に浮上り 部を突出させ、浮上り部の外周に、貫通コンデンサを包囲するように、絶縁ケー スを挿着すると共に、他面側に、貫通導体を包囲するように、絶縁カバーを挿着 させてある。そして、絶縁ケース及び絶縁ケースで包囲された貫通コンデンサの 内外に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂を充填し、耐湿性及び絶縁性を確保 してある。
【0003】
この種の高電圧コンデンサにおいては、信頼性を確保するために、貫通コンデ ンサを構成する誘電体磁器素体と、その周りに充填されている絶縁樹脂との間の 接着強度を増大させることが極めて重要である。ところが、従来の高電圧コンデ ンサは、接着強度が測定温度範囲80〜140℃で略20〜40kg/cm2 であ り、ヒートショック試験、ヒートサイクル試験または使用状態における温度変動 などにおいて発生する熱応力により、誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界 面に、剥離、隙間または亀裂が発生するの防止できなかった。このため、高温負 荷試験や耐湿負荷試験の信頼性試験または電子レンジのマグネトロン用フィルタ として使用した場合等のように、高温多湿の環境で使用された場合等に、誘電体 磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に発生した剥離、隙間または亀裂に湿気が 侵入すると共に、電界が集中し、電圧破壊を生じてしまうという問題点があった 。
【0004】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、誘電体磁器素体と 絶縁樹脂との間の接触界面に熱応力に伴う剥離、隙間または亀裂等が発生しにく く、信頼性に富む高電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供することである。
【0005】
上述した課題解決のため、本考案に係る高電圧コンデンサは、接地金具と、貫 通コンデンサと、貫通導体と、絶縁チュ−ブと、絶縁樹脂とを有する高電圧コン デンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り部が穴を有しており、 前記貫通コンデンサは、誘電体磁器素体に貫通孔を有すると共に、前記貫通孔 の開口する両面に電極を有し、前記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前 記浮上り部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前記電極の他方に導通接 続されており、 前記絶縁チュ−ブは、弾力性を有する樹脂でなり、前記貫通導体の前記貫通孔 内に位置する部分に被せて設けられており、 前記絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、内側絶縁樹脂とを含み、少なくとも一方が ウレタン樹脂でなり、前記外側絶縁樹脂が前記接地金具の前記一面側で前記貫通 コンデンサの周りに充填され、前記内側絶縁樹脂が前記接地金具の他面において 前記貫通コンデンサの前記貫通孔内に充填されていること を特徴とする。
【0006】 本考案に係るマグネトロンは、上記高電圧コンデンサを有することが特徴であ る。
【0007】
絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂及び内側絶縁樹脂の少なくとも一方がウレタン樹脂 でなるから、ウレタン樹脂を充填した少なくとも一方側において、ウレタン樹脂 の弾力性及び誘電体磁器素体に対する密着性により、ヒートサイクル試験、ヒ− トショック試験または使用時の熱ストレス等において、貫通コンデンサの誘電体 磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面に剥離、隙間または亀裂が発生しにくくな り、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用さ れた場合等の信頼性が著しく向上する。
【0008】 絶縁チュ−ブは、弾力性を有する樹脂でなり、貫通導体の貫通孔内に位置する 部分に被せて設けてあるから、内側絶縁樹脂がウレタン樹脂でなる場合は、絶縁 チュ−ブの弾力性がウレタン樹脂の弾力性と相乗的に作用し、誘電体磁器素体と 絶縁樹脂との間の接触界面に剥離等が一層発生しにくくなる。
【0009】
図1は本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図である。図において、1は 接地金具、20、30は貫通コンデンサ、4、5は貫通導体、6は絶縁ケース、 71、72は外側絶縁樹脂、81、82は内側絶縁樹脂、9は絶縁カバー、10 、11はシリコーンチューブ等で構成された絶縁チューブである。
【0010】 接地金具1は、一面側に浮上り部101、102を有し、浮上り部101、1 02が穴103、104を有している。貫通コンデンサ20、30は、誘電体磁 器素体200、300に貫通孔201、301を有すると共に、貫通孔201、 301の開口する両面に電極(202、203)、(302、303)を有し、 浮上り部101、102上に配置され、電極203、303が浮上り部101、 102に半田付け等の手段によって固着されている。貫通導体4、5は、貫通孔 201、301及び穴103、104の内部を貫通し、電極202、302に電 極接続体12、13を介して導通接続されている。外側絶縁樹脂(71、72) 、内側絶縁樹脂(81、82)の少なくともいずれか一方はウレタン樹脂でなる 。外側絶縁樹脂(71、72)は、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の 熱硬化性樹脂でなり、接地金具1の一面側で貫通コンデンサ20、30の周りに 充填され、誘電体磁器素体200、300の表面に密着している。内側絶縁樹脂 (81、82)は、ウレタン樹脂でなり、接地金具1の他面において貫通コンデ ンサ20、30の貫通孔201、301内に充填され、誘電体磁器素体200、 300の表面に密着している。絶縁チュ−ブ10、11は、貫通導体4、5の貫 通孔201、301内に位置する部分に被せて設けられている。
【0011】 上述のような構造であると、内側絶縁樹脂(81、82)と誘電体磁器200 、300との間の接触界面において、ウレタン樹脂自体の弾力性及びウレタン樹 脂の誘電体磁器素体200、300に対する密着性により、ヒートサイクル試験 、ヒ−トショック試験または使用時の熱ストレス等による剥離、隙間または亀裂 が発生しにくくなり、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多 湿の環境で使用された場合等の信頼性が著しく向上する。更に、絶縁チュ−ブ1 0、11の弾力性がウレタン樹脂の弾力性と相乗的に作用し合い、誘電体磁器素 体200、300と内側絶縁樹脂(81、82)との間の接触界面に剥離等が一 層発生しにくくなる。
【0012】 図示はされていないが、外側絶縁樹脂(71、72)をウレタン樹脂とした場 合も同様に、外側絶縁樹脂(71、72)と誘電体磁器200、300との間の 接触界面において、ウレタン樹脂自体の弾力性及びウレタン樹脂の誘電体磁器素 体200、300に対する密着性により、ヒートサイクル試験、ヒ−トショック 試験または使用時の熱ストレス等による剥離、隙間または亀裂が発生しにくくな り、高温負荷試験や耐湿負荷試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で使用さ れた場合等の信頼性が著しく向上する。
【0013】 図2は高温負荷試験結果を示す図である。高温負荷試験に当って、本考案品と 従来品とを適宜個数抜き取り、120℃の温度条件で、DC15kVの高電圧を 印加した。本考案品は、外側絶縁樹脂(71、72)及び内側絶縁樹脂(81、 82)をウレタン樹脂で構成している。図2に示すように、従来品では、350 0時間で累積故障率が90%となるが、本考案品は、7000時間で累積故障率 が90%となり、約2倍の寿命となっている。
【0014】 図3はヒ−トショック試験結果を示す図である。ヒ−トショック試験に当って 、本考案品と従来品とを適宜個数抜き取り、120℃で1時間、−40℃で1時 間を1サイクルとするヒ−トショックを与え、10サイクル毎に耐電圧試験を行 ない、剥離等が原因と思われる電気的破壊の有無を調べた。図3に示すように、 従来品では、350サイクルで累積故障率が90%となるが、本考案品は、10 00サイクルで累積故障率が90%となり、約3倍の寿命となっている。
【0015】 図4は耐湿性試験結果を示す図である。耐湿性試験に当って、本考案品と従来 品とを適宜個数抜き取り、温度40℃、湿度90〜95%RH中に放置し、24 0、500、1000、1500、2000、3000、4000、5000時 間の時に耐電圧試験を行ない、剥離等が原因と思われる電気的破壊の有無を調べ た。図4に示すように、従来品は1500、2000時間で故障が発生したが、 本考案品は5000時間でも故障が発生しなかった。
【0016】 以上の結果から、高温負荷試験、耐湿性試験等の信頼性試験または高温多湿の 環境で使用された場合等の信頼性が著しく向上することが実証される。
【0017】 次に、図1に図示された他の部分について説明する。接地金具1は、同一面側 に2つの浮上り部101、102を有し、浮上り部101、102のそれぞれが 中央部に穴103、104を有し、互いに間隔を隔てて配置されている。貫通コ ンデンサ20、30は2個であって、それぞれが誘電体磁器素体200、300 に貫通孔201、301を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面 に電極(202、203)、(302、303)を有し、浮上り部101、10 2上に配置され、電極203、303が浮上り部101、102に半田付け等の 手段によって固着されている。貫通導体4、5は、貫通コンデンサ20、30毎 に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、それぞれが電極202、302 に個別に導通接続されている。貫通導体4、5は接地金具1の浮上り部101、 102に設けられた穴103、104を非接触状態で貫通して両端が外部に導出 されている。
【0018】 上述のように、接地金具1は同一面側に2つの浮上り部101、102を有し ており、貫通コンデンサ20、30は2個であってそれぞれが貫通孔201、3 01を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面に電極(202、2 03)、(302、303)を有し、浮上り部101、102上に配置されて電 極202、302が浮上り部101、102に固着されており、貫通導体4、5 は貫通コンデンサ20、30毎に貫通孔201、301内を貫通して備えられ、 それぞれが電極202、302に個別に導通接続されている。従って、コンデン サ独立型の高電圧コンデンサとなる。2連型高電圧コンデンサと比較して、耐電 圧不良が生じにくくなり、小型でコストも安価になる。
【0019】 絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、筒部61、62が互いに間隔 D1を隔てて併設され、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互い に結合され、内径部611、621に連なる凹部63を有し、下部開口側が浮上 り部101、102の外周に装着され、内径部611、621内に貫通コンデン サ20、30を収納している。外側絶縁樹脂(71、72)は内径部611、6 21の内部の貫通コンデンサ20、30の周りに充填され、内側絶縁樹脂(81 、82)は接地金具1を間に挟んで反対側の絶縁カバー9で囲まれた領域内にお いて、貫通コンデンサ20、30の貫通孔201、301内に充填されている。
【0020】 上述のように、絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、その内径部6 11、621内に貫通コンデンサ20、30を収納しており、外側絶縁樹脂(7 1、72)は内径部611、621の内部の貫通コンデンサ20、30の周りに 充填されているから、外側絶縁樹脂(71、72)が筒部61ー62間で実質的 に独立する。これに加えて、絶縁ケース6は筒部61、62が互いに間隔D1を 隔てて併設され、筒部61ー62間に発生する空間が放熱領域となる。このため 、ヒートサイクル試験、ヒートショック試験または使用状態での温度変動に伴っ て発生する熱ストレスが小さくなり、熱ストレスに起因する外側絶縁樹脂(71 、72)と誘電体磁器素体200、300との間の接触界面に剥離、隙間または 亀裂等が発生しにくくなる。
【0021】 絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、筒部61、62が互いに間隔 D1を隔てて併設され、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互い に結合され、内径部611、621に連なる凹部63を有し、下部開口側が浮上 り部101、102の外周に装着され、内径部611、621内に貫通コンデン サ20、30を収納している。
【0022】 絶縁ケース6は、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互いに結 合され、下部開口側が浮上り部101、102の外周に装着されているから、絶 縁ケース6を上下で一体に結合した組立構造が得られる。このため筒部61、6 2の内部に収納されている貫通コンデンサ20、30及び貫通導体4、5に対す る機械的補強が増大し、貫通導体4、5にグラツキを生じにくくなる。この結果 、貫通導体4、5、貫通コンデンサ20、30及び接地金具1と、外側絶縁樹脂 (71、72)との間に界面剥離が生じにくくなり、耐電圧特性が向上する。
【0023】 絶縁ケース6は、内径部611、621に連なる凹部63を有するから、凹部 63を通して、2つの筒部61、62に同時に外側絶縁樹脂(71、72)を注 型できる。このため、絶縁樹脂注型工程数が半減し、コストダウンが達成される 。
【0024】 絶縁カバー9も、2つの筒部91、92を有し、筒部91、92が互いに間隔 D2を隔てて併設され、筒部91、92の下部開口側が連結部94によって互い に結合され、内径部911、921に連なる凹部93を有し、上部開口側が浮上 り部101、102の内周に挿着されている。そして、内径部911、921内 に内側絶縁樹脂(81、82)が充填されている。この絶縁カバー9の構造は絶 縁ケース6のそれと類似しており、絶縁ケース6に関して述べたような作用効果 が得られる。
【0025】 本考案は種々の構造を有する高電圧コンデンサに広く適用できる。その例を図 5〜図9に示す。
【0026】 まず、図5では外側絶縁樹脂7及び内側絶縁樹脂8の外周面が空間を仕切る輪 郭を形成している。従って、外側絶縁樹脂7及び内側絶縁樹脂8が外装体となり 、従来必須であった絶縁ケース及び絶縁カバーが存在しない。このような構造で あると、ヒートショック試験、ヒートサイクル試験または使用状態における温度 変動などにおいて、絶縁ケース及び絶縁カバーを基点とした外側絶縁樹脂7及び 内側絶縁樹脂8の膨張収縮運動を阻止し、誘電体磁器素体200、300と外側 絶縁樹脂7及び内側絶縁樹脂8との間の接触界面に剥離、隙間または亀裂が発生 するのを防止できる。また、絶縁ケース及び絶縁カバーが不要であるから、部品 点数及び組立工数が減少し、コストダウンになる。外側絶縁樹脂7及び内側絶縁 樹脂8は、インジェクションモールドによって形成できる。
【0027】 図6では、外側絶縁樹脂7の内部の貫通コンデンサ20ー30間に仕切部材7 3を配置したことである。仕切部材73は外側絶縁樹脂7がエポキシ系樹脂であ る場合は、ポリプロピレン等が適している。このような構造であると、外側絶縁 樹脂7を、貫通コンデンサ20の側と貫通コンデンサ30の側とに2分し、応力 相互作用を低減させ、貫通コンデンサ20、30と外側絶縁樹脂7との間の接触 界面における剥離、隙間または亀裂をより一層有効に防止できる。
【0028】 図7では、図1の実施例と類似した基本構造のなかで、絶縁ケース6の連結部 64が外側絶縁樹脂7の内部に埋設されている。
【0029】 図8では1つの貫通コンデンサを用いた例を示している。かかる構造の高電圧 コンデンサは従来よりよく知られている。貫通コンデンサ2は誘電体磁器素体2 10に、2つの貫通孔211、212を間隔をおいて形成し、貫通孔211、2 12を開口させた両面に、互いに独立した個別電極213、214及び個別電極 213、214に対して共通となる共通電極215を設け、共通電極215を、 接地金具1の浮上り部111上に半田付け等の手段によって固着してある。そし て、貫通コンデンサ2の貫通孔211、212及び接地金具1の浮上り部111 に設けた112を通って貫通導体4、5を貫通させ、この貫通導体4、5を、貫 通コンデンサ2の個別電極213、214上に、電極接続体12、13等を用い て半田付けした構造となっている。接地金具1は、一面側に浮上り部111を突 出させ、浮上り部111の外周に、貫通コンデンサ2を包囲するように、絶縁ケ ース6を挿着すると共に、他面側に、貫通導体4、5を包囲するように、絶縁カ バー9を挿着させてある。
【0030】 図9では、図5の実施例と同様に、外側絶縁樹脂7及び内側絶縁樹脂8の外周 面が空間を仕切る輪郭を形成している。従って、図5で述べたような作用効果が 得られる。
【0031】 図10は本考案に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロ ンの部分破断面図で、15は陰極ステム、16はフィルタボックス、17、18 はインダクタ、19はインダクタ17、18と共にフィルタとして使用された本 考案に係る高電圧コンデンサである。フィルタボックス16は陰極ステム15を 覆うように配置してあり、また高電圧コンデンサ19は、フィルタボックス16 の側面板161に設けた貫通孔を通して、外側絶縁樹脂7が外部に出るように貫 通して設けられ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面板161に 取付け固定されている。インダクタ17、18はフィルタボックス16の内部に おいて、陰極ステム15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体4、5 との間に直列に接続されている。21は冷却フィン、22はガスケット、23は RF出力端、24は磁石である。
【0032】
以上述べたように、本考案によれば、以下のような効果が得られる。 (a)高電圧コンデンサは、外側絶縁樹脂及び内側絶縁樹脂の少なくとも一方が ウレタン樹脂でなるから、ウレタン樹脂を充填した少なくとも一方側において、 ウレタン樹脂の弾力性及び誘電体磁器素体に対する密着性により、ヒートサイク ル試験、ヒ−トショック試験または使用時の熱ストレス等による貫通コンデンサ の誘電体磁器素体と絶縁樹脂との間の接触界面の剥離、隙間または亀裂が発生し にくくなり、高温負荷試験や耐湿性試験等の信頼性試験または高温多湿の環境で 使用された場合等の信頼性を著しく向上させた高電圧コンデンサ及びマグネトロ ンを提供できる。 (b)絶縁チュ−ブは、弾力性を有する樹脂でなり、貫通導体の貫通孔内に位置 する部分に被せて設けてあるから、内側絶縁樹脂をウレタン樹脂でなる場合に、 絶縁チュ−ブの弾力性がウレタン樹脂の弾力性と相乗的に作用し、誘電体磁器素 体と絶縁樹脂との間の接触界面に剥離等が一層発生しにくくし得る高電圧コンデ ンサ及びマグネトロンを提供できる。
【図1】本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図で
ある。
ある。
【図2】本考案品と従来品の高温負荷試験結果を示す図
である。
である。
【図3】本考案品と従来品のヒ−トショック試験結果を
示す図である。
示す図である。
【図4】本考案品と従来品の耐湿性試験結果を示す図で
ある。図5〜図9本考案に係る高電圧コンデンサの別々
の実施例における各断面図である。
ある。図5〜図9本考案に係る高電圧コンデンサの別々
の実施例における各断面図である。
【図10】本考案に係る高電圧コンデンサを組込んだマ
グネトロンの部分破断面図である。
グネトロンの部分破断面図である。
1 接地金具 101、102、111 浮上り部 103、104、112 穴 2、20、30 貫通コンデ
ンサ 201、301、211、212 貫通孔 202、203、213、214、215 電極 302、303 電極 4、5 貫通導体 7、71、72 外側絶縁樹
脂 8、81、82 内側絶縁樹
脂 9 絶縁カバ− 10、11 絶縁チュ−
ブ
ンサ 201、301、211、212 貫通孔 202、203、213、214、215 電極 302、303 電極 4、5 貫通導体 7、71、72 外側絶縁樹
脂 8、81、82 内側絶縁樹
脂 9 絶縁カバ− 10、11 絶縁チュ−
ブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤原 勲 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テイ ーデイーケイ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 接地金具と、貫通コンデンサと、貫通導
体と、絶縁チュ−ブと、絶縁樹脂とを有する高電圧コン
デンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り
部が穴を有しており、 前記貫通コンデンサは、誘電体磁器素体に貫通孔を有す
ると共に、前記貫通孔の開口する両面に電極を有し、前
記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前記浮上り
部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前
記電極の他方に導通接続されており、 前記絶縁チュ−ブは、弾力性を有する樹脂でなり、前記
貫通導体の前記貫通孔内に位置する部分に被せて設けら
れており、 前記絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、内側絶縁樹脂とを含
み、少なくとも一方がウレタン樹脂でなり、前記外側絶
縁樹脂が前記接地金具の前記一面側で前記貫通コンデン
サの周りに充填され、前記内側絶縁樹脂が前記接地金具
の他面において前記貫通コンデンサの前記貫通孔内に充
填されていることを特徴とする高電圧コンデンサ。 - 【請求項2】 前記絶縁チュ−ブは、シリコンゴムでな
ることを特徴とする請求項1に記載の高圧コンデンサ。 - 【請求項3】 前記接地金具は、前記浮上り部が2つ
で、それぞれが互いに間隔を隔てて配置されており、 前記貫通コンデンサは2個であって、それぞれが前記浮
上り部上に配置されており、 前記貫通導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内
を貫通して備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別
に導通接続されており、 前記外側絶縁樹脂は前記貫通コンデンサ毎に互いに独立
して充填されていることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載の高圧コンデンサ。 - 【請求項4】 絶縁ケ−スを有し、前記絶縁ケ−スは、
2つの筒部を有し、前記筒部が互いに間隔を隔てて併設
され、前記筒部の上部開口側が互いに連結され内径部に
連なる凹部を有し、下部開口側が前記外側絶縁樹脂の上
端側の外周に挿着されていることを特徴とする請求項
1、請求項2または請求項3に記載の高電圧コンデン
サ。 - 【請求項5】 高電圧コンデンサでなるフィルタを有す
るマグネトロンであって、 前記高電圧コンデンサは、請求項1、請求項2、請求項
3または請求項4に記載のものでなることを特徴とする
マグネトロン。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9058091U JPH0533519U (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
| KR1019940700633A KR100264912B1 (ko) | 1991-08-29 | 1992-08-26 | 고전압 커패시터 및 자전관 |
| EP92918700A EP0604652B1 (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High-voltage capacitor and magnetron |
| AU25012/92A AU664383B2 (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High-voltage capacitor and magnetron |
| PCT/JP1992/001077 WO1993004494A1 (fr) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | Condensateur haute tension et magnetron |
| DE69226084T DE69226084T2 (de) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | Hochspannungskondensator und magnetron |
| US08/196,229 US5544002A (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High voltage capacitor and magnetron |
| CA002116571A CA2116571C (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | High voltage capacitor and magnetron |
| BR9206431A BR9206431A (pt) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | Capacitor de alta voltagem e magntron com filtro |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9058091U JPH0533519U (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533519U true JPH0533519U (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=14002380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9058091U Pending JPH0533519U (ja) | 1991-08-27 | 1991-10-08 | 高電圧コンデンサ及びマグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0533519U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023119638A (ja) * | 2022-02-17 | 2023-08-29 | Tdk株式会社 | 高電圧貫通型コンデンサ |
| JP2023119636A (ja) * | 2022-02-17 | 2023-08-29 | Tdk株式会社 | 高電圧貫通型コンデンサ |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6115357A (ja) * | 1984-07-02 | 1986-01-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複合部品 |
| JPS6348112U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-01 | ||
| JPS6419388U (ja) * | 1987-07-28 | 1989-01-31 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP9058091U patent/JPH0533519U/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6115357A (ja) * | 1984-07-02 | 1986-01-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複合部品 |
| JPS6348112U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-04-01 | ||
| JPS6419388U (ja) * | 1987-07-28 | 1989-01-31 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023119638A (ja) * | 2022-02-17 | 2023-08-29 | Tdk株式会社 | 高電圧貫通型コンデンサ |
| JP2023119636A (ja) * | 2022-02-17 | 2023-08-29 | Tdk株式会社 | 高電圧貫通型コンデンサ |
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|---|---|---|---|
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