JPH05336965A - ヒトプロウロキナーゼ誘導体 - Google Patents

ヒトプロウロキナーゼ誘導体

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JPH05336965A
JPH05336965A JP26961591A JP26961591A JPH05336965A JP H05336965 A JPH05336965 A JP H05336965A JP 26961591 A JP26961591 A JP 26961591A JP 26961591 A JP26961591 A JP 26961591A JP H05336965 A JPH05336965 A JP H05336965A
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JP
Japan
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amino acid
urokinase
pro
human pro
dna
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Withdrawn
Application number
JP26961591A
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English (en)
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Shigeyoshi Yasumura
茂良 安村
Yoshinori Yamamoto
美紀 山本
Mamoru Hasegawa
護 長谷川
Katsuya Higo
勝哉 比護
Kazuhiro Kubo
和博 久保
Takashi Kuwabara
隆 桑原
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血中半減期が長く、また線溶系因子の活性化
を起こしにくく、かつ優れた血栓溶解能を有するヒトプ
ロウロキナーゼ誘導体を取得する。 【構成】 ヒトプロウロキナーゼのトロンビン切断部位
近傍にアミノ酸置換変異、アミノ酸欠失変異あるいはア
ミノ酸挿入変異を導入した変異部近傍に糖鎖が付加して
おり、かつヒトプロウロキナーゼのエピダーマルグロー
スファクタードメインにアミノ酸置換変異、アミノ酸欠
失変異あるいはアミノ酸挿入変異を導入した新規ヒトプ
ロウロキナーゼ誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のヒトプロウロキナーゼ誘
導体は、ヒトプロウロキナーゼを不活性型の2本鎖に切
断するプロテアーゼ(トリプシン様プロテアーゼ)に対
して安定であり、このため純粋な形態で容易に精製・採
取できる。このヒトプロウロキナーゼ誘導体は血中半減
期が長く、また血中の線溶系因子の活性化を起こしにく
く、かつ優れた血栓溶解作用を有しているため、脳血
栓、心筋梗塞などの治療薬としての利用が期待される。
【0002】
【従来技術】ヒトプロウロキナーゼはヒトウロキナーゼ
の不活性型前駆体であり、プラスミンによって活性化さ
れる血栓溶解酵素として知られている。ヒトウロキナー
ゼの1次構造は、ハイネッカーらにより〔Heyneker et
al. ;特開昭59-51300〕明らかにされ、エピダーマルグ
ロースファクタードメイン(epidermal growth factor
domain)(以下、Gドメインと略記する)、クリングル
(kringle)ドメイン、プロテアーゼ(protease)ドメ
インの3つのドメインで構成されている。
【0003】ところで、ボーラス(単回静注)投与に用
いるプラスミノーゲン活性化因子の理想的条件として
は、(a) 投与後の初期血栓溶解活性が高いこと、(b)
血中半減期が長いこと、および(c) 出血という副作用
が少ないこと、すなわち血中のα2 −プラスミンインヒ
ビターのレベルおよびプラスミノーゲンのレベルを低下
させないことが挙げられるが、これらの条件を実用レベ
ルで満たすプラスミノーゲン活性化因子は得られていな
い。
【0004】最近では遺伝子工学の応用により、血中半
減期の延長を目的としたヒトプロウロキナーゼ誘導体の
開発が進められている。ヒトウロキナーゼの活性が血中
で消失する原因として、(1)プロウロキナーゼ段階で
のプロテアーゼ(特に、トロンビン)による分解および
失活、(2)ヒトウロキナーゼ特異的な受容体による血
中からの排除、(3)ヒトウロキナーゼと不可逆的に結
合する活性阻害物質による失活、等が知られている。し
たがって、これらの原因を解消することにより血中半減
期を延長したヒトプロウロキナーゼの造成が可能とな
る。
【0005】本発明者らが既に報告しているヒトプロウ
ロキナーゼ誘導体UK−S1(特開平2-227075)はトロ
ンビン切断部位近傍(例えば天然型ヒトプロウロキナー
ゼのN末端から164番目のアミノ酸)に糖鎖を導入す
ることにより、原因(1)を解消し、血中半減期を延長
させたヒトプロウロキナーゼ誘導体である。さらに、U
K−S1は、天然型ヒトプロウロキナーゼと比べ、全身
線溶系因子の活性化が非常に軽減されている。なお、比
活性については天然型ヒトプロウロキナーゼと同等であ
った。
【0006】また、ミドリ十字社より報告されたヒトプ
ロウロキナーゼ誘導体UK−ΔG(特開昭63-146789)
は、Gドメインの一部を欠失させることによりヒトウロ
キナーゼ特異的な受容体との反応性をなくし〔原因
(2)の解消〕、血中半減期を延長させた誘導体であ
る。このUK−ΔGの比活性および全身線溶系の活性化
活性が天然型ヒトプロウロキナーゼと比べて改善されて
いるかどうかに関する報告はない。なお、本発明者らが
自ら造成したUK−ΔGの比活性は、天然型ヒトプロウ
ロキナーゼのものとほぼ同じであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
型ヒトプロウロキナーゼに改良を加えることにより、ボ
ーラス投与に用いる理想的なプラスミノーゲン活性化因
子の条件である上記条件(a)、(b)、(c)を満たすヒトプロ
ウロキナーゼ誘導体を取得することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既に報告
されているヒトプロウロキナーゼ誘導体UK−S1およ
びUK−ΔGのそれぞれに施されている修飾が同時に導
入された新規ヒトプロウロキナーゼ誘導体UK−ΔGS
1を造成し、その性質を調べた。その結果、本誘導体U
K−ΔGS1は、犬を用いた血栓溶解実験系において、
天然型ヒトプロウロキナーゼより血栓溶解活性の優れて
いたヒトプロウロキナーゼ誘導体UK−S1よりもさら
に、上記条件 (a)、(b)、(c)のいずれの指標についてもす
ぐれていることが判明し、ボーラス投与可能な理想的な
血栓溶解剤に成り得ることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、ヒトプロウロキナーゼのトロンビン切断部位近傍に
アミノ酸置換変異、アミノ酸欠失変異あるいはアミノ酸
挿入変異を導入した変異部近傍に糖鎖が付加しており、
かつヒトプロウロキナーゼのGドメインにアミノ酸置換
変異、アミノ酸欠失変異あるいはアミノ酸挿入変異を導
入した新規ヒトプロウロキナーゼ誘導体、該ヒトプロウ
ロキナーゼ誘導体をコードするDNA、該DNAを含有
する組換え体プラスミド、該組換え体プラスミドを含有
する微生物細胞または動物細胞、および該微生物細胞ま
たは動物細胞を用いた該ヒトプロウロキナーゼ誘導体の
製造法に関する。
【0010】本発明者らは目的の性質を持つヒトプロウ
ロキナーゼを得るために、トロンビン切断部位近傍に糖
鎖を導入し、かつGドメインに修飾を施したヒトプロウ
ロキナーゼ誘導体の一例として、UK−ΔGS1を造成
した。このUK−ΔGS1はヒトプロウロキナーゼのN
末端から164番目のアミノ酸(Phe)がAsnに置換さ
れ、該アスパラギン残基に糖鎖が付加しており、かつヒ
トプロウロキナーゼのN末端から10番目のアミノ酸
(Asn)から45番目のアミノ酸(Asp)までの領域を欠
失したヒトプロウロキナーゼ誘導体である。
【0011】なお、トロンビン切断部位近傍に糖鎖を導
入し、かつGドメインに修飾を施した本発明のヒトプロ
ウロキナーゼ誘導体はUK−ΔGS1に限定されるもの
ではなく、組換えDNA技術によりヒトプロウロキナー
ゼ誘導体をコードするcDNAを構築し、ヒトプロウロ
キナーゼのトロンビン切断部位近傍〔天然型ヒトプロウ
ロキナーゼのN末端から149番目のアミノ酸(グリシ
ン残基)から164番目のアミノ酸(フェニールアラニ
ン残基)までの間〕にアミノ酸置換変異、アミノ酸欠失
変異あるいはアミノ酸挿入変異を導入した変異部近傍に
糖鎖を付加し、かつヒトプロウロキナーゼのGドメイン
〔天然型ヒトプロウロキナーゼのN末端から10番目の
アミノ酸(アスパラギン残基)から45番目のアミノ酸
(アスパラギン酸残基)までの間〕にアミノ酸置換変
異、アミノ酸欠失変異あるいはアミノ酸挿入変異を導入
することによって得ることができる。
【0012】糖鎖の付加を可能にするアミノ酸変異とし
てはN―グリコシレーション結合部位(アスパラギン残
基―X残基―スレオニン残基あるいはセリン残基、X残
基はプロリン以外のアミノ酸)が導入されるようなアミ
ノ酸変異が好ましい。さらに好適にはヒトプロウロキナ
ーゼのN末端から164番目のアミノ酸(フェニールア
ラニン残基)をアスパラギン残基に置換することによ
り、N―グリコシレーション結合部位を導入することが
できる。
【0013】また、Gドメイン内の変異としては、ヒト
プロウロキナーゼのGドメイン内のアミノ酸欠失変異が
好ましい。さらに好適にはヒトプロウロキナーゼのN末
端から10番目のアミノ酸(アスパラギン残基)から4
5番目のアミノ酸(アスパラギン酸残基)までの間を欠
失させることが望ましい。
【0014】ヒトプロウロキナーゼcDNAとしては、
ヒトプロウロキナーゼをコードするメッセンジャーRN
Aから組換えDNA技術で逆転写して得られるcDNA
および染色体DNAから得られるヒトプロウロキナーゼ
をコードするDNAなどが利用できる。ヒトプロウロキ
ナーゼcDNAとしては、ヒトプロウロキナーゼをコー
ドしているものであればいかなるものも用いることがで
きるが、具体的にはプラスミドpUK1あるいはpUK
11のヒトプロウロキナーゼcDNAを用いることがで
きる。pUK1、pUK11は、本発明者らによって製
造されたものであり、その製造法は特開平2-227075に記
載されている。
【0015】pUK1とpUK11の中のヒトプロウロ
キナーゼcDNAはともに完全なヒトプロウロキナーゼ
をコードしていないが、それぞれN末端の一部を欠くヒ
トプロウロキナーゼおよびC末端の一部を欠くヒトプロ
ウロキナーゼをコードしており、それぞれのcDNAの
塩基配列は配列番号2に示す塩基配列の一部と一致して
いる。なお、pUK1を含む大腸菌はEscherichia coli
EUK1 (FERM BP-1463)として、pUK11を含む大腸
菌はEscherichia coli EUK11(FERM BP-1464)として、
工業技術院微生物工業技術研究所(微工研)に昭和62
年9月3日付で寄託されている。
【0016】本発明の組換え体プラスミドは、上記ヒト
プロウロキナーゼ誘導体をコードするDNAが宿主細胞
内で該DNAを発現できる機能を持つ適当なプラスミド
に組み込まれたものである。ヒトプロウロキナーゼ誘導
体をコードするDNAを組み込むプラスミドとしては、
微生物細胞または動物細胞で該DNAが発現できるもの
なら、いかなるプラスミドも用いることができる。
【0017】微生物細胞としては大腸菌を用いるのが好
ましい。大腸菌内でヒトプロウロキナーゼ誘導体を発現
させるには、適当なプロモーター、例えば、trp系、
lac系のプロモーターの下流に外来DNAを挿入する
ことができ、しかもシャイン−ダルガーノ配列と開始コ
ドン(ATG)の間を適当な距離、例えば6〜18塩基
に調整したプラスミドを用いることができる。具体的に
好適なプラスミドとしては、本発明者らによって造成さ
れたpKYP10(特開昭58-110600)、pTrS33
(特開平2-227075)などがあげられる。
【0018】また、動物細胞でヒトプロウロキナーゼ誘
導体を発現させるには、適当なプロモーター、例えばS
V40初期プロモーター、SV40後期プロモーター、
Moloney murine leukemia virus (以下、Mo-MuLV と略
記する)のLTRプロモーターなどの下流に外来DNA
を挿入することができ、しかも、ポリAシグナル、スプ
ライシングシグナルなどを有するプラスミドを用いるこ
とが望ましい。具体的に好適なプラスミドとしては、本
発明者らによって造成されたpAGE103〔水上ら:
ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J. Biochem.),
101,1307 (1987)〕、pSE1PA1SE1dhfr1
−9A(以下、pSPAS1−9Aと略記する)(特開
平2-227075)などがあげられる。
【0019】pAGE103を含む大腸菌は Escherich
ia coli EAGE 103(FERM BP-1312)として昭和62年3
月23日付で微工研に寄託されている。また、ジヒドロ
葉酸還元酵素(以下、dhfrと略記する)遺伝子を選
択マーカーとして有するプラスミドとしては、例えば、
pSV2−dhfr〔エス・サブラマニ(S. Subramani)
ら:モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー
(Mol. Cell. Biol.),,854(1981) 〕などがあげられ
る。
【0020】各種ヒトプロウロキナーゼ誘導体をコード
するDNAとベクターDNAとの組換えは、制限酵素を
用いて両DNAを消化後、T4DNAリガーゼを用いて
結合する一般的組換えDNA技法を用いて行うことがで
きる。結合に際しては、制限酵素を用いて消化したDN
A断片の末端を、DNAポリメラーゼI・クレノー断片
〔DNA Pol I Klenow Fragment(以下、クレノー断片と
略記する)(宝酒造社製)〕を用いる埋め込み反応やT
4DNAポリメラーゼを用いる埋め込み反応または削り
込み反応を利用して加工する方法、あるいはDNAリン
カーを用いる方法によっても行うことができる。
【0021】以下に、UK−ΔGS1を発現させるため
の組換え体プラスミドであるpSE1UKΔGS1SE
d1−5(以下、pSUKΔGS1S−5と略記する)
を造成する例について述べる。第1図に示すようにし
て、ベクタープラスミドpAGE110(参考例1)
(特開平2-227075)をHindIII とAsp718で切断
した後、約9kbのDNA断片を精製する。一方、UK−
ΔG発現プラスミドpUKΔG1(参考例4)をHin
dIII とPstIで切断した後、約0.3kbのDNA断
片を精製する。さらに、UK−S1発現プラスミドpS
E1UKS1SEd1−5(以下、pSUKS1S−5
と略記する)(参考例3)をPstIとAsp718で切
断した後、約0.9kbのDNA断片を精製する。このよ
うにして得られる3種類のDNA断片をT4DNAリガ
−ゼで結合することにより、ヒトプロウロキナーゼのG
ドメインの一部を欠失し、かつN末端から164番目の
アミノ酸(Phe)がアスパラギンに置換された組換え体
プラスミドpSUKΔGS1S−5を得ることができ
る。
【0022】ヒトプロウロキナーゼ誘導体UK−ΔGS
1のアミノ酸配列および該アミノ酸配列に対応する塩基
配列を配列番号1に示す。また、配列番号2に天然型ヒ
トプロウロキナーゼのアミノ酸配列および該アミノ酸配
列に対応する塩基配列を示す。
【0023】上記組換え技法における反応の条件は、一
般的に下記のとおりである。DNAの制限酵素による消
化反応は、通常0.1〜20μgのDNAを2〜200
mM(好ましくは10〜40mM)のTris−HCl
(pH6.0〜9.5好ましくはpH7.0〜8.0)、0〜
200mMのNaCl、2〜20mM(好ましくは5〜
10mM)のMgCl2 を含む溶液に溶かし、制限酵素
0.1〜100単位(好ましくは1μgのDNAに対し
て1〜3単位)を用いて、20〜70℃(至適温度は用
いる制限酵素により異なる)において、15分〜24時
間行う。反応の停止は、通常55〜75℃で、5〜30
分間加熱することによるが、フェノールまたはジエチル
ピロカーボネートなどの試薬により制限酵素を失活させ
る方法も用いることができる。
【0024】制限酵素消化によって生じたDNA断片の
精製は、低融点アガロースゲル電気泳動法(以下、LG
T法と略記する)〔エル・ウィスランダー(L.Wieslande
r):アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical
Biochemistry),98, 305(1979) 〕の後、アガロースゲル
・凍結融解法(以下、AFT法と略記する)あるいは電
気泳動的溶出法を用いることにより行うことができる。
【0025】AFT法とは、DNA断片を含むアガロー
スゲル(0.7 〜1.5 %)のスライスに対して、等量のT
E緩衝液〔 10mM Tris-HCl(pH 7.5) 、1mM EDTA 〕お
よび2倍量のフェノール(TE緩衝液で飽和したもの)
を加え混合した後、−70℃と65℃での凍結−融解を2回
繰り返し、さらに遠心分離によって生じる上層の水溶液
を分取し、エタノール沈殿によってDNA断片を回収す
る方法である。また、電気泳動的溶出法とは、DNA断
片回収機・マックスイールドAE−3241型(アトー社製)
を用いて、アガロースゲルやポリアクリルアミドゲルか
らDNA断片を電気泳動によって溶出し、精製する方法
である。
【0026】DNA断片の結合反応は、2〜200mM
(好ましくは10〜40mM)のTris−HCl(p
H6.1〜9.5、好ましくはpH7.0〜8.0)、2〜2
0mM(好ましくは5〜10mM)のMgCl2 、0.
1〜10mM(好ましくは0.5 〜2.0mM) のAT
P、1〜50mM(好ましくは5〜10mM) のジチオ
スレイトール(以下、DTTと略記する)を含む反応液
中で、T4DNAリガーゼ1〜1000単位を用いて、
1〜37℃(好ましくは3〜20℃)で15分〜72時
間(好ましくは2〜20時間)行う。
【0027】結合反応によって生じた組換え体プラスミ
ドDNAは、必要によりコーエンらの形質転換法〔エス
・エヌ・コーエン(S. N. Cohen) ら:プロシーディング
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
ス(Proc. Natl. Acad. Sci.)USA,69,2110 (1972)〕あ
るいはハナハンの形質転換法〔Hanahan :ジャーナル・
オブ・モレキュラー・バイオロジー(J. Mol. Biol.),16
6 , 557 (1983)〕を用いて、大腸菌に導入する。
【0028】また、結合反応によって生じた組換え体M
13ファージRFDNAは、必要により公知のトランス
フェクション法〔口野嘉幸ら:蛋白質・核酸・酵素, 2
9, 294 (1984)〕によって、大腸菌JM105株〔ジェ
イ・メシング(J. Messing) ら:ジーン(Gene),33 ,10
3 (1985)〕に導入する。
【0029】組換え体プラスミドDNAおよび組換え体
M13ファージRFDNAを有する大腸菌からの該DN
Aの単離は、バーンボイムらの方法〔エイチ・シー・バ
ーンボイム(H. C. Birnboim) ら:ヌクレイック・アシ
ッド・リサーチ(Nucleic Acids Res.), 7,1513 (197
9)〕などを用いて行う。組換え体M13ファージからの
一本鎖DNAの単離は、公知の方法〔口野嘉幸ら:蛋白
質・核酸・酵素, 29, 294 (1984)〕に従って行う。
【0030】本発明で使用するデオキシオリゴヌクレオ
チドは、リン酸アミダイト法による固相合成法〔S. L.
Beaucageら:テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron L
ett.),22 ,1859 (1981) 、および L. J. BcBrieら:同2
4,245 (1983) 〕に従い、380A・DNA合成機〔ア
プライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)社
製〕を用いて合成することができる。合成されたデオキ
シオリゴヌクレオチドを他のDNA断片と結合させるに
は、約20pmolのデオキシオリゴヌクレオチドを20m
lのT4キナーゼ緩衝液〔50mM Tris-HCl (pH 7.6)、10
mM MgCl2、5mMDTT、0.1mM EDTA、0.5mM ATP 〕に溶解
し、5単位のT4DNAキナーゼ(宝酒造社製)を加え
ることにより、5’末端をリン酸化する。ハイブリダイ
ゼーション用のプローブとして用いる場合には、上記の
T4キナーゼ緩衝液中の0.5mM ATPの代わりに2
0〜50μCiの5’−〔γ−32P〕ATP〔 3000 Ci
/mmol、アマーシャム(Amersham)社製〕を用いて、その
5’末端を放射能標識する。
【0031】プラスミドDNAの構造解析については、
プラスミドDNAを1〜10種類の制限酵素で消化後、
アガロースゲル電気泳動あるいはポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動により切断部位を調べる。さらにDNAの塩
基配列を決定する必要があるときはM13ファージを用い
たディデオキシ・シークエンス(dideoxy sequence)法
によって決定する。
【0032】本発明のヒトプロウロキナーゼ誘導体ポリ
ペプチドは該ポリペプチドを発現できる宿主細胞なら、
いかなる微生物細胞あるいは動物細胞によっても製造す
ることができる。以下に、動物細胞を宿主として該ヒト
プロウロキナーゼ誘導体ポリペプチドを生産する方法に
ついて述べる。
【0033】ヒトプロウロキナーゼ誘導体ポリペプチド
を発現させる際の宿主としては、該ポリペプチドを発現
できるものならいかなる動物細胞も用いることができ
る。具体的に好適な動物細胞としては、dhfrが欠損
したCHO細胞〔ジー・ウルラウブ&エル・エー・チェ
イシン(G. Urlaub & L. A. Chasin) :プロシーディング
・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
ス(Proc. Natl. Acad. Sci.)USA , 77, 4216(198
0)〕、Namalwa細胞(ATCC CRL1432)などがあげ
られる。
【0034】以下に、ヒトプロウロキナーゼ誘導体UK
−ΔGS1を発現しうるプラスミドとしてpSUKΔG
S1S−5、宿主としてdhfrが欠損したCHO細胞
を用いて該ヒトプロウロキナーゼ誘導体ポリペプチドを
製造する例を述べる。
【0035】組換え体プラスミドpSUKΔGS1S−
5を例えばリン酸カルシウム法〔グラハム&ファン・デ
ル・エブ(Graham & Van der Eb):ヴィロロジー (Viro
logy),52, 546(1978) 〕もしくはエレクトロポーレーシ
ョン法〔ニューマン(Neumann)ら:エンボ・ジャーナル
(EMBO J.) , 1,841(1982)〕によりdhfr欠損CHO
株に導入する。pSUKΔGS1S−5を有する形質転
換株は例えばMEMα(選択培地)〔透析ウシ胎児血清
(以下、FCSと略記する)を含むMEMα培地(リボ
核酸およびデオキシリボ核酸不含有;ギブコ・オリエン
タル社製)〕により選択することができる。さらに形質
転換株の中からメソトレキセート(以下、MTXと略記
する)を用いて該生理活性ポリペプチド遺伝子が増幅さ
れた形質転換株を得ることもできる。得られた形質転換
株を培地に培養することにより培養物中にヒトプロウロ
キナーゼ誘導体ポリペプチドを生成させることができ
る。
【0036】培地としては、各種血清(例えばウシ胎児
血清)を加えたハムF10培地、ハムF12培地〔以
上、フローラボ(Flow Laboratories)社製〕、ダルベ
ッコMEM培地、RPMI−1640培地(以上、日水製薬
社製)、MEMα培地およびこれらの混合培地が用いら
れる。培地には必要により、グルタミン0.5〜5mM、
抗生物質〔ペニシリン(25U/ml)、ストレプトマイシ
ン(25ug/ml)、G418(0.3 mg/ml)など〕、重曹
(0.01%)などを適量加えてもよい。
【0037】培養には、種々の培養ビン、ディッシュ、
ローラーボトル、スピンナーフラスコ、ジャーファーメ
ンターなどを用いることができる。通常、種細胞密度5
×104 〜1×106 細胞/mlとし、30〜40℃、2
〜10日間培養を行うと、各細胞密度に応じ、本発明物
質が主に細胞外に分泌される。
【0038】培養物から細胞を遠心除去し、遠心後の上
清からヒトプロウロキナーゼ誘導体ポリペプチドを分離
精製する。得られたヒトプロウロキナーゼ誘導体ポリペ
プチドのプラスミノーゲン活性化活性は、フィブリン平
板法〔Granelli-PipernoとReich : ジャーナル・オブ・
エクスペリメンタル・メディシン( J.Exp.Med.),148, 2
23 (1978)〕あるいはS−2444人工基質分解法によ
って定量することができる。以上、新規ヒトプロウロキ
ナーゼ誘導体UK−ΔGS1の製造法について記載した
が、その他のヒトプロウロキナーゼ誘導体の場合も同様
に製造することができる。
【0039】また、大腸菌による本ヒトプロウロキナー
ゼ誘導体の生産も可能である。大腸菌で生産した場合、
生産されたポリペプチドには糖鎖は付加していないが、
生産後、N−グリコシレーション結合部位に人工的に化
学反応によって糖鎖を付加することができる。このよう
にして造成された糖鎖導入型ヒトプロウロキナーゼ誘導
体についても動物細胞で生産したものと同等の効果が期
待できる。
【0040】以下に本発明の実施例を示す。
【0041】
【実施例】
実施例1 UK−ΔGS1発現プラスミドpSUKΔG
S1S−5の造成 参考例1で得られたベクタープラスミドpAGE110
約2μgを30μlのY−0緩衝液〔10mM Tris-HCl(pH
7.5)、7mM MgCl2、および6mM 2-メルカプトエタノール
を含む緩衝液〕に溶かし、10単位のAsp718を加
え、37℃で2時間消化反応を行った。続いて1.5μ
lの2M NaClと10単位のHindIII を加え、
さらに37℃で1時間消化反応を行った。65℃、10
分間の熱処理後、AFT法を用いて約9kbのDNA断片
を精製した。
【0042】また、参考例3で得られたUK−S1発現
プラスミドpSUKS1S−5 約2μgを30μlの
Y−0緩衝液に溶かし、10単位のAsp718を加え、
37℃で2時間消化反応を行った。続いて1.5μlの
2M NaClと10単位のPstIを加え、さらに3
7℃で1時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱
処理後、AFT法を用いて約0.9kbのDNA断片を精
製した。
【0043】一方、参考例4で得られたUK−ΔG発現
プラスミドpUKΔG1 約2μgを30μlのY−1
00緩衝液〔10mM Tris-HCl(pH7.5)、100mM NaCl、7mM
MgCl2、および6mM 2-メルカプトエタノールを含む緩衝
液〕に溶かし、10単位のHindIIIと10単位のP
stIを加え、37℃で2時間消化反応を行った。65
℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて約0.3kb
のDNA断片を精製した。
【0044】このようにして得られたpAGE110由
来のAsp718−HindIII断片(約9kb)約0.02
μg、pSUKS1S−5由来のAsp718−PstI
断片(約0.9kb)約0.2μg、およびpUKΔG1由
来のHindIII−PstI断片(約0.3kb)約0.2
μgを20μlのT4リガーゼ緩衝液〔20mM Tris-HCl
(pH7.6)、10mM MgCl2、10mM DTTおよび1mM ATPを含む緩
衝液〕に溶かし、100単位のT4DNAリガーゼ(宝
酒造社製)を加え、4℃で18時間結合反応を行った。
【0045】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、アンピシリン
(以下、Apと略記する)耐性株を得た。この形質転換
株からプラスミドDNAを単離し、制限酵素消化による
構造解析を行ったところ、pSUKΔGS1S−5と称
するこのプラスミドDNAは目的の構造を有することが
確認された(第1図参照)。
【0046】実施例2 UK−ΔGS1発現プラスミド
pMo1UKΔGS1SEd1−5(pMUKΔGS1
S−5)の造成 参考例5で得られたベクタープラスミドpAGE147
約2μgを30μlのY−100緩衝液に溶解し、10
単位のHindIIIと10単位のXhoIを加えて37
℃で2時間消化反応を行った。該反応液からAFT法を
用いて、約0.63kbのDNA断片を回収した。一方、
実施例1で得られたpSUKΔGS1S−5プラスミド
DNA約2μgを30μlのY−100緩衝液に溶解
し、10単位のHindIIIと10単位のXhoIを加
えて37℃で2時間消化反応を行った。該反応液からA
FT法を用いて約10kbのDNA断片を回収した。
【0047】上記で得た、pAGE147由来のHin
dIII−XhoI断片(約0.63kb)約0.05μgおよ
びpSUKΔGS1S−5由来のHindIII−Xho
I断片(約10kb)約0.2μgをT4リガーゼ緩衝液3
0μlに溶解し、T4DNAリガーゼ100単位を加
え、12℃で16時間結合反応を行った。該反応液を用
いて大腸菌HB101株をコーエンらの方法によって形
質転換し、Ap耐性株を得た。この形質転換株から公知
の方法に従ってプラスミドを単離した。得られたプラス
ミドpMo1UKΔGS1SEd1−5(以下、pMU
KΔGS1S−5と略記する)の構造は制限酵素消化に
より確認した(第2図参照)。
【0048】実施例3 ヒトプロウロキナーゼ誘導体及
び天然型ヒトプロウロキナーゼの動物細胞による生産: (1)pSUKΔGS1S−5を保有するCHO細胞に
よるUK−ΔGS1ポリペプチドの生産:実施例1で得
られたpSUKΔGS1S−5のdhfr欠損CHO株
への導入は既述のエレクトロポーレーション法に準じて
行った。すなわち、CHO細胞を4×107 細胞/ml
になるように島津緩衝液〔0.25M マンニトール、0.1mM
CaCl2、0.1mM MgCl2、0.2mM Tris-HCl (pH7.2〜7.4)〕
に懸濁し、SSH−C13チェンバー(島津製作所製)
に40μl分注した。これに、pSUKΔGS1S−5
DNA(1μg/ml)4μlを加えてよく混合し
た。細胞融合装置SSH−1(島津製作所製)を用いて
電圧2.0kV/cm、パルス幅100μsec、パル
ス回数3回の条件で遺伝子導入を行った。
【0049】10分間静置させてDNAを細胞に取り込
ませた後、MEMα(非選択培地)〔FCS 1/10 量お
よび7.5% NaHCO3溶液(Flow Laboratories社製) 1/50量
を加えたMEMα培地(リボ核酸およびデオキシリボ核
酸含有;ギブコ・オリエンタル社製)〕10mlに添加
し、37℃、CO2 インキュベーターにて1日間培養
(培養には直径10cmのディッシュを使用した:LU
X社製,以下、培養にはLUX社のディッシュを用い
た)した。細胞をPBS〔NaCl 8 g/l 、KCl 0.2 g/l、
Na2HPO4(無水) 1.15 g/l、KH2PO4 0.2 g/lを含むリン
酸緩衝液〕で洗浄し、G418(ギブコ・オリエンタル
社製)を0.3mg/mlになるように加えたMEMα
(選択培地)10mlを加えて37℃、CO2 インキュ
ベーターにて約10日間培養した。
【0050】PBSで細胞を洗浄した後、0.05%ト
リプシン、0.2%EDTA(エチレンジアミン四酢
酸)を含む溶液3mlを加え、余分な溶液を除いた。3
7℃で5分間インキュベートした後、10mlのMEM
α(選択培地)を加えて懸濁した細胞を直径10cmの
ディッシュに移し(このようにトリプシンを用いて細胞
をディッシュからはがす操作を以下、トリプシン処理と
いう)、37℃、CO2 インキュベーターにて3〜7日
間培養した。
【0051】さらに出現してきたコロニーをトリプシン
処理によりディッシュからはがした後、50nMのMT
Xを含む10mlのMEMα(選択培地)に懸濁し、1
0cmディッシュ中で培養した。出現してきたMTX耐
性の各コロニーを24穴マイクロタイタープレートの各
ウェルに蒔き(この操作を単コロニー分離という)、コ
ンフルエントになるまで培養した。50nM MTXを
含むMEMα(選択培地)1mlに培地交換し、該クロ
ーンを1日間培養した後、培養液中のUK−ΔGS1の
活性をフィブリン平板法を用いて調べた。その結果、ク
ローンNo.4-10の活性が最も高く、そのUK−ΔGS1
の生産量は2μg/日であった。
【0052】さらに500nM MTXを含むMEMα
(選択培地)10mlに培地交換し、このクローンを上
記と同様の手順で培養して500nM MTX耐性株を
得た。これら500nM MTX耐性株のうち、最も生
産性の高かったクローンNo.4-10-28のUK−ΔGS1生
産量は10μg/106 細胞・日であった。このクロー
ンを500nM MTXを含む100mlのMEMα
(選択培地) 中でファルコン(Falcon) 3027型ローラー
・ボトルを用いて、コンフルエントになるまで培養した
後、10IU/mlアプロチニン(ベーリンガー・マンハイ
ム社製)を含む無血清MEMα(選択培地)で3日間培
養した。得られた20リットルの培養液を実施例4で用
いた。
【0053】(2)pMUKΔGS1S−5を保有する
Namalwa細胞によるUK−ΔGS1ポリペプチドの生
産:実施例2で得られたpMUKΔGS1S−5のNama
lwa細胞への導入は既述のエレクトロポーレーション法
に準じて行った。すなわち、細胞を4×107 細胞/m
lになるようにK−PBS緩衝液(137mM KCl、0.27mM
NaCl、0.81mM Na2HPO4、0.15mM KH2PO4、4mM MgCl2
に懸濁し、SSH−C13チェンバーに40μl分注し
た。これに、pMUKΔGS1S−5 DNA(1μg
/μl)4μlを加えてよく混合した。細胞融合装置S
SH−1を用いて電圧3.0kV/cm、パルス幅10
0μsec、パルス回数2回の条件で遺伝子導入を行っ
た。
【0054】10分間静置させてDNAを細胞に取り込
ませた後、ITPSGF培地〔7.5% NaHCO3溶液 1/40
量、200mM Lーグルタミン溶液(ギブコ・オリエンタル
社製)を3%、ペニシリン・ストレプトマイシン溶液
(5000units/ml ペニシリン−5000μg/ml ストレプト
マイシン)(ギブコ・オリエンタル社製)を0.5%、N-2
-ヒドロキシエチルピペラジン-N'-2-エタンスルフォン
酸(HEPES)(10mM)、インシュリン(3μg/m
l)、トランスフェリン(5μg/ml)、ピルビン酸ナト
リウム(5mM)、亜セレン酸ナトリウム(125nM)、ガラ
クトース(1mg/ml)、プルロニックF68(0.1%w/v)
を含むRPMI1640培地(日水製薬社製)〕で希釈し、
生細胞数を測定した。このときの染色にはエリスロシン
Bを用いた。
【0055】生細胞数が5×104 細胞/mlになるよ
うにITPSGF培地で希釈し、200μlずつ96穴
マイクロタイター・プレートに分注した。37℃、CO
2 インキュベーターにて1日間培養後、G418を0.
5mg/mlなるように加え、10〜14日間培養し
た。該培養液にFCSを10%、G418を0.3mg
/ml、7.5% NaHCO3 を1/40量、200mM
L−グルタミン溶液を3%、ペニシリン・ストレプトマ
イシン溶液を0.5%含むRPMI1640培地を50μl
加えてさらに培養し、コンフルエントになった時点で培
養液中のUK−ΔGS1活性をフィブリン平板法によっ
て測定した。
【0056】活性の認められたものについては50nM
MTXを含むITPSGF培地200mlに培地交換
し培養を行った。出現してきたMTX耐性株をコンフル
エントになるまで培養した。50nM MTXを含むI
TPSGF培地200μlに培地交換し、1日間培養し
た後、培養液中のUK−ΔGS1の活性をフィブリン平
板法を用いて調べた。
【0057】その結果、クローンNo.50-5の活性が最も
高く、そのUK−ΔGS1の生産量は10μg/106
細胞・日であった。この培養上清をSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動にかけたところ、その分子量はU
K−ΔGよりも増大しており、CHO細胞で生産したU
K−ΔGS1と同じ分子量であった。このことから、Na
malwa細胞で生産したUK−ΔGS1にも糖鎖が付加し
ていることが確認された。このようにNamalwa細胞でも
CHO細胞と同様にUK−ΔGS1が分泌生産できるこ
とが確認された。
【0058】(3)pSE1UKΔG1−3d(pSU
KΔG−3d)を保有するCHO細胞によるUK−ΔG
ポリペプチドの生産:参考例6で得られたpSE1UK
ΔG1−3d(以下、pSUKΔG−3dと略記する)
のdhfr欠損CHO株への導入は既述のリン酸カルシ
ウム法に準じて行った。すなわち、MEMα(非選択培
地)5mlに1×105 細胞/mlになるようにCHO
細胞を接種し、37℃、CO2 インキュベーターにて1
日間培養した。一方、pSUKΔG−3d DNA 10
μgを溶解した450μlの10mM Tris−HC
l(pH7.5)溶液に280mM NaCl、1.5m
MNa2HPO4、50mM HEPES(pH7.1)を
含む溶液500μlを混合した。さらに50μlの2.
5M CaCl2 溶液を加えて、室温で5分間静置し
た。
【0059】上述のdhfr欠損CHO細胞株を新しい
MEMα(非選択培地)に培地交換し、1時間培養した
後、上記のDNA溶液全量を加え、8時間培養した。P
BSで細胞を洗浄し、5mlのMEMα(非選択培地)
を加えて16時間培養した。細胞をPBSで洗浄後トリ
プシン処理を行った。0.3mg/ml G−418を含
むMEMα(選択培地)10mlに細胞をよく懸濁し、
直径10cmのディッシュを用い、37℃、CO2 イン
キュベーターにて5日間培養した。続いてPBSで細胞
を洗浄し、MEMα(選択培地)10mlを加えて5日
間培養した。同様の手順で、さらに5日間培養した。P
BSで細胞を洗浄した後、トリプシン処理し、5mlの
MEMα(選択培地)に細胞を懸濁し、直径6cmのデ
ィッシュを用い、37℃、CO2 インキュベーターにて
3〜7日間培養した。
【0060】出現してきたコロニーをトリプシン処理し
た後、50nMのMTXを含む10mlのMEMα(選
択培地)を用いて細胞濃度5×104 細胞/mlになる
ように直径10cmのディッシュ1枚に植え込んだ。5
日おきに上記培地を用いて培地の交換を計3回行った。
出現してきたMTX耐性のコロニーを単コロニー分離
し、各々直径6cmのディッシュを用い、コンフルエン
トになるまで培養した。50nM MTXを含む5ml
のMEMα(選択培地)に培地交換し、1日間培養した
後、培養液中のUK−ΔG活性をフィブリン平板法を用
いて調べた。その結果、クローンNo.10-8の活性が最も
高く、そのUK−ΔGの生産量は10μg/106 細胞
・日であった。
【0061】このクローンを、50nM MTXを含む
100mlのMEMα(選択培地)中でファルコン3027
型ローラー・ボトルを用いてコンフルエントになるまで
培養した。ついで10IU/mlアプロチニンを含む無血清
MEMα(選択培地)で3日間培養した。この様にして
得られた400mlの培養液を実施例4で用いた。
【0062】(4)pSE1UK1SEd1−3を保有
する動物細胞による天然型ヒトプロウロキナーゼポリペ
プチドの生産:上述のリン酸カルシウム法を用いて組換
え体プラスミドpSE1UK1SEd1−3〔宮地 宏
昌ら:サイトテクノロジー(Cytotechnology),3 ,13
3 (1990)〕(以下、pSUKS−3と略記する)をd
hfr欠損CHO細胞株に導入し、天然型ヒトプロウロ
キナーゼを生産する細胞株を得た。この中でクローンN
o.5の活性が最も高く、その天然型ヒトプロウロキナー
ゼの生産量は3μg/106 細胞・日であった。
【0063】このクローンを、50nM MTXを含む
100mlのMEMα(選択培地)中でファルコン3027
型ローラー・ボトルを用いてコンフルエントになるまで
培養し、10IU/mlアプロチニンを含む無血清MEMα
(選択培地)を用い、3日間培養した。この様にして得
られた20リットルの培養液を実施例4で用いた。
【0064】実施例4 天然型ヒトプロウロキナーゼ及
び各種ヒトプロウロキナーゼ誘導体の動物細胞培養液か
らの精製:実施例3で得た天然型ヒトプロウロキナーゼ
あるいはヒトプロウロキナーゼ誘導体を含有する無血清
培養液5リットルを0.01%(重量/容量、以下同
様)Tween80、0.05% NaN3 および100
mM NaClを含む50mM リン酸緩衝液(pH7.
5)で平衡化した100mlの抗ウロキナーゼ(以下、
UKと略記する)モノクローナル抗体カラムに通した。
なお、抗UKモノクローナル抗体は、低分子型UK(日
本ケミカルリサーチ社製)を抗原としてミルスタインら
の方法〔C.Milstein:ネイチャー(Nature),256 , 49
5 (1975)〕に従い取得した。また、抗UKモノクローナ
ル抗体カラムはファルマシア CNBr−活性化セファ
ロース(Sepharose)4B〔ファルマシア(Pharmacia )
社製〕に抗UKモノクローナル抗体を結合させることに
より調製した。
【0065】まず、カラム平衡時に使用した緩衝液を3
ベッド体積分だけ流した。次に、0.01% Tween
80、100mM NaClおよび200mM アルギニ
ンを含むリン酸−クエン酸緩衝液(pH4.0)を用い
て溶出し、溶出液は直ちにリン酸でpH7.5に調整
し、UK緩衝液〔0.01% Tween 80、100mM NaClおよび2
00mM アルギニンを含むリン酸緩衝液(pH7.5 )〕に4
℃、1日間透析した。これを最終精製標品とし、以下の
実験に使用した。
【0066】この最終精製標品は1本鎖であり、蛋白質
として95%以上の純度であることをSDS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動で確認した。また、ヒトプロウ
ロキナーゼ誘導体UK−ΔGS1は新たなN−グリコシ
レーション結合部位(−Asn164-Thr165-Thr166−)を持
っているが、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
の結果、その分子量はUK−ΔGよりも増大しており、
特にプラスミンにより2本鎖に切断した場合、N末端側
断片の分子量はUK−ΔGと同じであるが、糖鎖付加が
可能なアミノ酸置換を導入したC末端側断片の分子量は
増加していることが確認された。これによってUK−Δ
GS1には目的通り糖鎖が付加していることが確認され
た。
【0067】実施例5 天然型ヒトプロウロキナーゼと
ヒトプロウロキナーゼ誘導体のin vitroにおける比活性
の比較:実施例4で得られた天然型ヒトプロウロキナー
ゼまたはヒトプロウロキナーゼ誘導体を含む最終精製標
品の濃度は、逆相HPLCカラム(TSKgel OD
S−120T 東ソー社製)を用いて、各最終精製標品
のピーク面積を、ローリー法〔ローリー(Lowry)ら:
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.
Biol. Chem.), 193 ,265 (1951) 〕によって濃度の決定
された天然型ヒトプロウロキナーゼのピーク面積と比較
することにより求めた。
【0068】活性はS−2444人工基質分解法、及び
フィブリン平板法によって測定した。S−2444人工基質分解法 サンプルはUK緩衝液で約5μg/mlに調整したもの
を使用した。スタンダードはヒト・ウロキナーゼ(2本
鎖型、尿由来、日本ケミカルリサーチ社製)をUK緩衝
液で500 IU/mlに調整したものを使用した。次に、T
NT緩衝液〔0.05M Tris-HCl (pH7.4)、0.038M NaCl、
0.01% Tween80〕で2倍ずつ10段階希釈したサンプル
およびスタンダードを50μlずつ96穴マイクロタイ
タープレートに分注した。さらにTNT緩衝液で20p
Mに調整したプラスミン(ベーリンガー・マンハイム社
製)を50μlずつ加え、37℃、30分間加温した。
次に、TNT緩衝液で1.2mMに調整した合成発色基
質S−2444(第一化学薬品社製)50μlを加え、
37℃、90分間加温した。得られた各溶液の405n
mの吸光度を測定し、活性を求めた。
【0069】フィブリン平板法 フィブリン・プレートの作成 50mM リン酸緩衝液(pH7.0)5mlにウシ・ト
ロンビン(シグマ社製)1,000Uを溶解後、0.45
μmのメンブレン・フィルターで滅菌濾過し、トロンビ
ン溶液を得た。次に、滅菌した50mM リン酸緩衝液
(pH7.0)100mlにウシ・フィブリノーゲン
(ナカライテスク社製)1gを30分攪拌・溶解し、滅
菌したガラスウールで不溶物を除去し、フィブリノーゲ
ン溶液を得た。次に、50mM リン酸緩衝液(pH7.
0)100mlに、寒天(シグマ社製)2gを加え、
1.5気圧、120℃、20分で滅菌後、60℃に保温
し、2%寒天溶液を得た。10cmディッシュ1枚に、
トロンビン溶液0.25ml、フィブリノーゲン溶液5
ml、寒天溶液5mlをそれぞれ加え混ぜた後、寒天を
固めてフィブリン・プレートを得た。
【0070】フィブリン平板法による活性測定 スタンダードとして、ヒト・ウロキナーゼ(2本鎖型、
尿由来、日本ケミカルリサーチ社製)をUK緩衝液に溶
解し、それぞれ1、10、100、1,000、10,0
00IU/mlに調整したものを使用した。
【0071】サンプルは、まずUK緩衝液を用いて0.
25μg/mlに調整した。この溶液90μlに、プラ
スミン処理をするサンプルについてはUK緩衝液を用い
て100nMに調整したプラスミン10μlを添加し、
プラスミン処理を施さないサンプルについてはプラスミ
ンの代わりにUK緩衝液10μlを添加した。これらサ
ンプルは37℃で1時間加温後、氷冷し、以下の反応に
供した。
【0072】フィブリン・プレートに直径2mmの穴を
スタンダードとサンプルの数だけ開け、その穴にスタン
ダード、および上で調製したサンプルをそれぞれ5μl
ずつ入れた。37℃で24時間インキュベートした後、
生じたハロー(溶解斑)の直径を測定し、スタンダード
による検量線(活性とハローの直径との関係)をもと
に、各サンプルの活性を求めた。それぞれの結果を第1
表に示す。
【0073】
【表1】
【0074】これらの結果より、ヒトプロウロキナーゼ
誘導体UK−ΔGS1はin vitroではプラスミンで活性
化しなければフィブリン平板法で活性が検出されないこ
とがわかった。このことはUK−ΔGS1がプラスミン
で活性化されにくいこと、即ち2本鎖になりにくいこと
を示唆している。このような結果は天然型ヒトプロウロ
キナーゼ、ヒトプロウロキナーゼ誘導体UK−S1およ
びUK−ΔGの性質からは予想できないものであり、糖
鎖導入とGドメインの欠失を同時に導入することにより
予期できなかった新しい性質が付与できたことを示す。
【0075】実施例6 犬を用いた血栓溶解能、線溶系
因子の血中濃度および血中半減期の測定;血栓溶解能の
測定は以下のようにして行った。体重6.0〜11.7k
gの雌雄雑犬を30mg/kgのペントバルビタール・
ナトリウムの静脈内投与によって麻酔した後、直ちに室
内空気(room air)による人工呼吸を施した。薬物投与
用のカニューレを大腿静脈に、採血用のカニューレを大
腿動脈に挿入した後、反対側の大腿動脈を長さ約5cm
に渡って露出させた。露出部の最も上流側に電磁血流計
(MFV3100、日本光電社製)を装着した。血流計
からの信号は、生体電気用アンプ(AB−621G、日
本光電社製)を通し、熱ペン式レコーダ−(WS−68
1G、日本光電社製)に記録した。
【0076】大腿動脈血栓は長さ約10mm、直径約3
mmの銅製のコイルを剥離部の血管に挿入することによ
って作製した。血管の両端で血流を一時止め、血管の一
部を切開して銅コイルを挿入した。切開部は、内側をシ
リコンでコートしたテフロンチューブで継ぎ、血液が滞
りなく流れるように補修した。ヒトプロウロキナーゼ誘
導体を投与した後30、60、120分の各時点で銅コ
イルを取り出して重量を測定し、挿入前の重量と比較す
ることによって血栓重量の経時的変化を測定した(第3
図参照)。結果から、UK−ΔGS1はヒトプロウロキ
ナーゼ誘導体UK−S1より血栓溶解能、特に初期血栓
溶解能に優れていることが示された。
【0077】同時に副作用の指標として、線溶系因子の
血中濃度変化を調べた。線溶系因子としてα2 −プラス
ミンインヒビター〔α2 −Plasmin Inhibitor (以下、
α2PIと略記する)〕およびプラスミノーゲンを測定
した。測定方法を以下に示す。薬物を投与する直前、投
与後15、30、60、120分の各時点において、大
腿動脈より採血した。採血した血液は1/10容の3.
8%クエン酸ナトリウム、1/40容のPPACK〔 D
-Phe−L-Pro−L-Arg−Chioromethyl Ketone 、Lot#9860
06, カルビオ(CALBIO CHEM)社製〕(最終濃度12.5
mM)を添加し、直ちに遠心し−20℃で保存した。血
漿中のα2 PI、およびプラスミノーゲンの測定は、そ
れぞれα2 PIオートカラー三共(三共製薬社製)、お
よびPLGオートカラー三共(三共製薬社製)を用い
て、オリンパスオートアナライザーAU510(オリン
パス光学社製)で行った(第4、5図参照)。
【0078】第4、5図に示した結果から、ヒトプロウ
ロキナーゼ誘導体UK−ΔGS1は、線溶系因子の活性
化はほとんど誘起せず、天然型ヒトプロウロキナーゼよ
り副作用の軽減されたUK−S1よりもさらに副作用の
ない血栓溶解剤であることが確認された。
【0079】さらに同時に、ヒトウロキナーゼに対する
抗体を用いたサンドイッチ型の酵素免疫測定法により、
各プラスミノーゲン活性化因子の血漿中濃度の測定を行
い、第6図に示す結果を得た。これよりヒトプロウロキ
ナーゼ誘導体UK−ΔGS1の血中半減期は天然型ヒト
プロウロキナーゼよりも血中半減期が延長しているUK
−S1と同等であることが示された。ボーラス投与が可
能なことから、血中半減期については十分有効であると
考えられる。
【0080】参考例1 ベクタープラスミドpAGE1
10の造成 pAGE107〔宮地 宏昌ら:サイトテクノロジー
(Cytotechnology),3,133 (1990)〕プラスミドD
NA約2μgを40μlのY−0緩衝液に溶かし、10
単位のKpnIを加え、37℃で2時間消化反応を行っ
た。続いて1.5μlの2M NaClと10単位のX
hoIを加え、さらに37℃で1時間消化反応を行っ
た。65℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて約
0.4kbのDNA断片を精製した。
【0081】また、pSUKS−3プラスミドDNA約
3μgを30μlのY−100緩衝液に溶かし、12単
位のHindIIIを加え、37℃で2時間消化反応を行
った。65℃、10分間の熱処理後、フェノール抽出お
よびクロロホルム抽出を行った。エタノール沈澱によっ
てDNA断片を回収し、40μlのポリメラーゼ緩衝液
〔50mM Tris-HCl(pH7.8)、7mM MgCl2、6mM 2-メルカプ
トエタノール、0.25mMdATP 、0.25mM dCTP 、0.25mM dG
TP 、および0.25mM dTTP を含む緩衝液〕に溶かし、6
単位のクレノー断片を加え、15℃で1時間反応させ、
HindIII突出末端を平坦末端に変えた。反応をフェ
ノール抽出によって止め、クロロホルム抽出を行った
後、エタノール沈澱によってDNA断片を回収した。
【0082】得られた直鎖状pSUKS−3プラスミド
DNA約3μgを30μlのY−0緩衝液に溶かし、1
5単位のKpnIを加え、37℃で2時間消化反応を行
った。続いて1.5μlの2M NaClと12単位の
XhoIを加え、さらに37℃で1時間消化反応を行っ
た。65℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて約
2.0kbのDNA断片と約6.7kbのDNA断片を精製し
た。
【0083】このようにして得られたpAGE107由
来のKpnI−XhoI断片(約0.4kb)約0.1μ
g、pSUKS−3由来のHindIII−KpnI断片
(約2.0kb)約0.2μgとHindIII−XhoI断
片(約6.7kb)約0.2μgを20μlのT4リガーゼ
緩衝液に溶かし、100単位のT4DNAリガーゼを加
え、4℃で18時間結合反応を行った。
【0084】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pAGE
110と称するこのプラスミドDNAは目的の構造を有
することが確認された(第7図参照)。
【0085】参考例2 pSUKS−5の造成 pSUKS−3プラスミドDNA約2μgを30μlの
Y−0緩衝液に溶かし、10単位のKpnIを加え、3
7℃で2時間消化反応を行った。続いて1.5μlの2
M NaClと10単位のXhoIを加え、さらに37
℃で1時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処
理後、AFT法を用いて約8.8kbのDNA断片を精製
した。
【0086】また、pSUKS−3プラスミドDNA約
3μgを30μlのY−100緩衝液に溶かし、12単
位のBamHIと12単位のXhoIを加え、37℃で
2時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理
後、AFT法を用いて約1.7kbのDNA断片を精製し
た。一方、配列番号3および配列番号4で示される第8
図記載の2種の合成DNAを380A・DNA合成機を
用いて合成した。得られた合成DNA25pmolずつを1
0μlのT4キナーゼ緩衝液に溶解し、5単位のT4D
NAキナーゼを加え、37℃で30分間反応させること
により、5’末端をリン酸化した。
【0087】このようにして得られたpSUKS−3由
来のKpnI−XhoI断片(約8.8kb)約0.1μg
とBamHI−XhoI断片(約1.7kb)約0.2μ
g、および5’リン酸化された2種の合成DNA(1pm
olずつ)を20μlのT4リガーゼ緩衝液に溶かし、3
00単位のT4DNAリガーゼを加え、4℃で18時間
結合反応を行った。
【0088】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析およびM13ディデオキシ
・シークエンス法による塩基配列決定を行い、目的の構
造を有しているプラスミドDNAをpSUKS−5とし
た(第8図参照)。
【0089】参考例3 UK−S1発現プラスミドpS
UKS1S−5の造成 本発明者らによって造成されたpSE1UKS1SEd
1−3(以下、pSUKS1S−3と略記する)(特開
平2-227075)プラスミドDNA約2μgを30μlのY
−0緩衝液に溶かし、10単位のKpnIを加え、37
℃で2時間消化反応を行った。続いて1.5μlの2M
NaClと10単位のXhoIを加え、さらに37℃
で1時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理
後、AFT法を用いて約10.1kbのDNA断片を精製
した。
【0090】また、pSUKS1S−3プラスミドDN
A約3μgを30μlのY−100緩衝液に溶かし、1
2単位のBamHIと12単位のXhoIを加え、37
℃で2時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処
理後、AFT法を用いて約1.7kbのDNA断片を精製
した。一方、参考例2で得られたpSUKS−5プラス
ミドDNA約4μgを30μlのY−0緩衝液に溶か
し、15単位のKpnIを加え、37℃で2時間消化反
応を行った。続いて1.5μlの2M NaClと12
単位のBamHIを加え、さらに37℃で1時間消化反
応を行った。65℃、10分間の熱処理後、AFT法を
用いて約0.05kbのDNA断片を精製した。
【0091】このようにして得られたpSUKS1S−
3由来のKpnI−XhoI断片(約10.1kb)約0.
02μgとBamHI−XhoI断片(約1.7kb)約
0.2μg、およびpSUKS−5由来のKpnI−B
amHI断片(約0.05kb)約0.3μgを20μlの
T4リガーゼ緩衝液に溶かし、100単位のT4DNA
リガーゼを加え、4℃で18時間結合反応を行った。
【0092】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pSUK
S1S−5と称するこのプラスミドDNAは目的の構造
を有することが確認された(第9図参照)。
【0093】参考例4 UK−ΔG発現プラスミドpU
KΔG1の造成 本発明者らによって造成された、pUKB101プラス
ミドDNA(特開平2-227075)約2μgを30μlのY
−100緩衝液に溶かし、16単位のSmaIと10単
位のHindIII を加え、37℃で2時間消化反応を行
った。65℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて
約4.0kbのDNA断片を精製した。さらに本発明者ら
によって造成されたpUKFpro(特開平2-227075)
プラスミドDNA約2μgを30μlのY−100緩衝
液に溶かし、16単位のTaqIと10単位のHind
IIIを加え、37℃で2時間消化反応を行った。65
℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて約0.3kb
のDNA断片を精製した。
【0094】一方、配列番号5および配列番号6で示さ
れる第10図記載の2種の合成DNAを380A・DN
A合成機を用いて合成した。得られた合成DNA25pm
olずつを10μlのT4キナーゼ緩衝液に溶解し、5単
位のT4DNAキナーゼを加え、37℃で30分間反応
させることにより、5’末端をリン酸化した。このよう
にして得られたpUKB101由来のSmaI−Hin
dIII断片(約4.0kb)約0.1μg、pUKFpro
由来のTaqI−HindIII断片(約0.3kb)約0.
1μg、および5’リン酸化された2種の合成DNA
(1pmolずつ)を20μlのT4リガーゼ緩衝液に溶か
し、300単位のT4DNAリガーゼを加え、4℃で1
8時間結合反応を行った。
【0095】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pUKΔ
G1と称するこのプラスミドDNAは目的の構造を有す
ることが確認された(第10図参照)。
【0096】参考例5 ベクタープラスミドpAGE1
47の造成 pPMOL1プラスミドDNA(特開平1-63394)2μ
gをY−0緩衝液30μlに溶解し、20単位のSma
Iを加え、30℃で3時間消化反応を行った。その後、
NaClを50mMになるように添加し、20単位のC
laIを加えて37℃で2時間消化反応を行った。該反
応液からAFT法を用いて、約0.6KbのDNA断片を
回収した。
【0097】一方、下記2種の合成DNAを380A・
DNA合成機を用いて合成した。 5’-TCGAGGACC- 3’ 3’-CCTGGGC- 5’ 得られた合成DNA25pmolずつをT4キナーゼ緩衝液
10μlに溶解し、5単位のT4DNAキナーゼを加
え、37℃で30分間反応させることにより5’末端を
リン酸化した。
【0098】上記で得た、pPMOL1由来のClaI
−SmaI断片(約0.6kb)約0.05μg、5’リン
酸化された2種の合成DNA(1pmolずつ)およびHi
ndIIIリンカー(5'-pCAAGCTTG-3'; 宝酒造社製)(1pm
ol)をT4リガーゼ緩衝液30μlに溶解し、T4DN
Aリガーゼ200単位を加え、12℃で16時間結合反
応を行った。エタノール沈澱により該DNA断片を回収
した後、20μlのY−100緩衝液に溶解し、10単
位のHindIIIおよび10単位のXhoIを加えて3
7℃で2時間消化反応を行った。反応をフェノール−ク
ロロホルム抽出により停止させ、エタノール沈澱により
約0.63kbのDNA断片を回収した。
【0099】一方、pAGE107プラスミドDNA1
μgを30μlのY−100緩衝液に溶解し、10単位
のHindIIIと10単位のXhoIを加えて37℃で
2時間消化反応を行った。該反応液からAFT法を用い
て約6.0kbのDNA断片を回収した。上記で得たpA
GE107由来のHindIII−XhoI断片(約6.0
kb)約0.3μgおよびpPMOL1由来のHindIII
−XhoI断片(約0.63kb)約0.01μgをT4リ
ガーゼ緩衝液20μlに溶解し、T4DNAリガーゼ2
00単位を加え、12℃で16時間結合反応を行った。
【0100】該反応液を用いて大腸菌HB101株をコ
ーエンらの方法によって形質転換し、Ap耐性株を得
た。この形質転換株から公知の方法に従ってプラスミド
を単離した。得られたプラスミドの構造は制限酵素消化
により確認した。このプラスミドをpAGE147と呼
ぶ(第11図参照)。
【0101】参考例6 UK−ΔG発現プラスミドpS
UKΔG−3dの造成 参考例4で得られたpUKΔG1プラスミドDNA約2
μgを30μlのY−100緩衝液に溶かし、10単位
のBglIIと10単位のHindIIIを加え、37℃で
2時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理
後、AFT法を用いて約0.4kbのDNA断片を精製し
た。
【0102】また、参考例8で得られたpSE1UKp
ro1dhfr1−3A(以下、pSUK−3dと略記
する)プラスミドDNA約2μgを30μlのY−0緩
衝液に溶かし、10単位のKpnIを加え、37℃で2
時間消化反応を行った。続いて1.5μlの2M Na
Clと10単位のBglIIを加え、さらに37℃で1時
間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理後、A
FT法を用いて約1kbのDNA断片を精製した。
【0103】一方、pSUK−3dプラスミドDNA約
2μgを30μlのY−0緩衝液に溶かし、15単位の
KpnIを加え、37℃で2時間消化反応を行った。続
いて1.5μlの2M NaClと12単位のHindI
II を加え、さらに37℃で1時間消化反応を行った。
65℃、10分間の熱処理後、AFT法を用いて約9.
2kbのDNA断片を精製した。
【0104】このようにして得られたpUKΔG1由来
のBglII−HindIII断片(約0.4kb)約0.2μ
g、pSUK−3d由来のKpnI−BglII断片(約
1kb)約0.2μgとKpnI−HindIII断片(約
9.2kb)約0.02μgを20μlのT4リガーゼ緩衝
液に溶かし、100単位のT4DNAリガーゼを加え、
4℃で18時間結合反応を行った。
【0105】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pSUK
ΔG−3dと称するこのプラスミドDNAは目的の構造
を有することが確認された(第12図参照)。
【0106】参考例7 pSE1dhfr1A−Kの造
成 pSE1dhfr1A〔宮地 宏昌ら:サイトテクノロ
ジー(Cytotechnology),4 ,173 (1990)〕プラスミ
ドDNA約2μgを40μlのY−50緩衝液〔10mM T
ris-HCl(pH7.5)、50mM NaCl、7mM MgCl2、および6mM 2-
メルカプトエタノールを含む緩衝液〕に溶かし、10単
位のHindIIIを加え、37℃で2時間消化反応を行
った。65℃、10分間の熱処理後、フェノール抽出お
よびクロロホルム抽出を行った。エタノール沈澱によっ
てDNA断片を回収し、40μlのポリメラーゼ緩衝液
に溶かし、6単位のクレノー断片を加え、15℃で1時
間反応させ、HindIII突出末端を平坦末端に変え
た。反応をフェノール抽出によって止め、クロロホルム
抽出を行った後、エタノール沈澱によってDNA断片を
回収した。
【0107】一方、20pmolのKpnIリンカー(GG
GTACCC:宝酒造社製)を参考例4で述べた方法と
同様にして5’末端をリン酸化した。このようにして得
られたpSE1dhfr1A由来の約7kbのDNA断片
約0.1μgおよび1pmolの5’リン酸化されたKpn
Iリンカーを20μlのT4リガーゼ緩衝液に溶かし、
100単位のT4DNAリガーゼを加え、4℃で18時
間結合反応を行った。
【0108】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pSE1
dhfr1A−Kと称するこのプラスミドDNAは目的
の構造を有することが確認された(第13図参照)。
【0109】参考例8 pSUK−3dの造成 上述のpAGE107プラスミドDNA約2μgを30
μlのY−100緩衝液に溶かし、10単位のXhoI
と10単位のHindIIIを加え、37℃で2時間消化
反応を行った。65℃、10分間の熱処理後、AFT法
を用いて約0.4kbのDNA断片を精製した。また、宮
地らによって造成されたpUC19UKd3プラスミド
DNA(特開平2-257891)約2μgを30μlのY−0
緩衝液に溶かし、10単位のKpnIを加え、37℃で
2時間消化反応を行った。続いて1.5μlの2M N
aClと10単位のHindIIIを加え、さらに37℃
で1時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理
後、AFT法を用いて約1.4kbのDNA断片を精製し
た。
【0110】一方、参考例7で得られたpSE1dhf
r1A−KプラスミドDNA約2μgを30μlのY−
0緩衝液に溶かし、15単位のKpnIを加え、37℃
で2時間消化反応を行った。続いて1.5μlの2M
NaClと12単位のXhoIを加え、さらに37℃で
1時間消化反応を行った。65℃、10分間の熱処理
後、AFT法を用いて約6.7kbのDNA断片を精製し
た。
【0111】このようにして得られたpAGE107由
来のXhoI−HindIII断片(約0.4kb)約0.1
μg、pUC19UKd3由来のKpnI−HindII
I断片(約1.4kb)約0.2μg、およびpSE1dh
fr1A−K由来のKpnI−XhoI断片(約6.7k
b)約0.02μgを20μlのT4リガーゼ緩衝液に溶
かし、100単位のT4DNAリガーゼを加え、4℃で
18時間結合反応を行った。
【0112】得られた組換え体プラスミドの混合物を用
いて、大腸菌MM294株を形質転換し、Ap耐性株を
得た。この形質転換株からプラスミドDNAを単離し、
制限酵素消化による構造解析を行ったところ、pSUK
−3dと称するこのプラスミドDNAは目的の構造を有
することが確認された(第14図参照)。
【0113】
【発明の効果】本発明におけるヒトプロウロキナーゼ誘
導体は、天然型ヒトプロウロキナーゼに比べて血中半減
期が長く、また血栓溶解能も優れている。さらに副作用
の指標となる全身線溶系因子の活性化はほとんど誘起せ
ず、ボーラス投与における理想的な血栓溶解剤であるこ
とが示された。このため本発明は血栓塞栓性疾患の治療
において、より安全でより効果的な治療を可能とし、医
療分野への大きな貢献が期待できる。
【0114】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:1188 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 株名 :デトロイト562細胞株 配列 ATG AGA GCC CTG CTG GCG CGC CTG CTT CTC TGC GTC CTG GTC GTG AGC 48 Met Arg Ala Leu Leu Ala Arg Leu Leu Leu Cys Val Leu Val Val Ser -20 -15 -10 -5 GAC TCC AAA GGC AGC AAT GAA CTT CAT CAA GTT CCA TCG AAG TCA AAG 96 Asp Ser Lys Gly Ser Asn Glu Leu His Gln Val Pro Ser Lys Ser Lys 1 5 10 ACA TGT TAT GAG GGG AAT GGT CAC TTT TAC CGA GGA AAG GCC AGC ACT 144 Thr Cys Tyr Glu Gly Asn Gly His Phe Tyr Arg Gly Lys Ala Ser Thr 15 20 25 GAC ACC ATG GGC CGG CCC TGC CTG CCC TGG AAC TCT GCC ACT GTC CTT 192 Asp Thr Met Gly Arg Pro Cys Leu Pro Trp Asn Ser Ala Thr Val Leu 30 35 40 CAG CAA ACG TAC CAT GCC CAC AGA TCT GAT GCT CTT CAG CTG GGC CTG 240 Gln Gln Thr Tyr His Ala His Arg Ser Asp Ala Leu Gln Leu Gly Leu 45 50 55 60 GGG AAA CAT AAT TAC TGC AGG AAC CCA GAC AAC CGG AGG CGA CCC TGG 288 Gly Lys His Asn Tyr Cys Arg Asn Pro Asp Asn Arg Arg Arg Pro Trp 65 70 75 TGC TAT GTG CAG GTG GGC CTA AAG CCG CTT GTC CAA GAG TGC ATG GTG 336 Cys Tyr Val Gln Val Gly Leu Lys Pro Leu Val Gln Glu Cys Met Val 80 85 90 CAT GAC TGC GCA GAT GGA AAA AAG CCC TCC TCT CCT CCA GAA GAA TTA 384 His Asp Cys Ala Asp Gly Lys Lys Pro Ser Ser Pro Pro Glu Glu Leu 95 100 105 AAA TTT CAG TGT GGC CAA AAG ACT CTG AGG CCC CGC TTT AAG ATT ATT 432 Lys Phe Gln Cys Gly Gln Lys Thr Leu Arg Pro Arg Phe Lys Ile Ile 110 115 120 GGG GGA GAA AAC ACC ACC ATC GAG AAC CAG CCC TGG TTT GCG GCC ATC 480 Gly Gly Glu Asn Thr Thr Ile Glu Asn Gln Pro Trp Phe Ala Ala Ile 125 130 135 140 TAC AGG AGG CAC CGG GGG GGC TCT GTC ACC TAC GTG TGT GGA GGC AGC 528 Tyr Arg Arg His Arg Gly Gly Ser Val Thr Tyr Val Cys Gly Gly Ser 145 150 155 CTC ATC AGC CCT TGC TGG GTG ATC AGC GCC ACA CAC TGC TTC ATT GAT 576 Leu Ile Ser Pro Cys Trp Val Ile Ser Ala Thr His Cys Phe Ile Asp 160 165 170 TAC CCA AAG AAG GAG GAC TAC ATC GTC TAC CTG GGT CGC TCA AGG CTT 624 Tyr Pro Lys Lys Glu Asp Tyr Ile Val Tyr Leu Gly Arg Ser Arg Leu 175 180 185 AAC TCC AAC ACG CAA GGG GAG ATG AAG TTT GAG GTG GAA AAC CTC ATC 672 Asn Ser Asn Thr Gln Gly Glu Met Lys Phe Glu Val Glu Asn Leu Ile 190 195 200 CTA CAC AAG GAC TAC AGC GCT GAC ACG CTT GCT CAC CAC AAT GAC ATT 720 Leu His Lys Asp Tyr Ser Ala Asp Thr Leu Ala His His Asn Asp Ile 205 210 215 220 GCC TTG CTG AAG ATC CGT TCC AAG GAG GGC AGG TGT GCG CAG CCA TCC 768 Ala Leu Leu Lys Ile Arg Ser Lys Glu Gly Arg Cys Ala Gln Pro Ser 225 230 235 CGG ACT ATA CAG ACC ATC TGC CTG CCC TCG ATG TAT AAC GAT CCC CAG 816 Arg Thr Ile Gln Thr Ile Cys Leu Pro Ser Met Tyr Asn Asp Pro Gln 240 245 250 TTT GGC ACA AGC TGT GAG ATC ACT GGC TTT GGA AAA GAG AAT TCT ACC 864 Phe Gly Thr Ser Cys Glu Ile Thr Gly Phe Gly Lys Glu Asn Ser Thr 255 260 265 GAC TAT CTC TAT CCG GAG CAG CTG AAA ATG ACT GTT GTG AAG CTG ATT 912 Asp Tyr Leu Tyr Pro Glu Gln Leu Lys Met Thr Val Val Lys Leu Ile 270 275 280 TCC CAC CGG GAG TGT CAG CAG CCC CAC TAC TAC GGC TCT GAA GTC ACC 960 Ser His Arg Glu Cys Gln Gln Pro His Tyr Tyr Gly Ser Glu Val Thr 285 290 295 300 ACC AAA ATG CTG TGT GCT GCT GAC CCA CAG TGG AAA ACA GAT TCC TGC 1008 Thr Lys Met Leu Cys Ala Ala Asp Pro Gln Trp Lys Thr Asp Ser Cys 305 310 315 CAG GGA GAC TCA GGG GGA CCC CTC GTC TGT TCC CTC CAA GGC CGC ATG 1056 Gln Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Val Cys Ser Leu Gln Gly Arg Met 320 325 330 ACT TTG ACT GGA ATT GTG AGC TGG GGC CGT GGA TGT GCC CTG AAG GAC 1104 Thr Leu Thr Gly Ile Val Ser Trp Gly Arg Gly Cys Ala Leu Lys Asp 335 340 345 AAG CCA GGC GTC TAC ACG AGA GTC TCA CAC TTC TTA CCC TGG ATC CGC 1152 Lys Pro Gly Val Tyr Thr Arg Val Ser His Phe Leu Pro Trp Ile Arg 350 355 360 AGT CAC ACC AAG GAA GAG AAT GGC CTG GCC CTC TGA 1188 Ser His Thr Lys Glu Glu Asn Gly Leu Ala Leu *** 365 370 375
【0115】配列番号:2 配列の長さ:1296 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 株名 :デトロイト562細胞株 配列 ATG AGA GCC CTG CTG GCG CGC CTG CTT CTC TGC GTC CTG GTC GTG AGC 48 Met Arg Ala Leu Leu Ala Arg Leu Leu Leu Cys Val Leu Val Val Ser -20 -15 -10 -5 GAC TCC AAA GGC AGC AAT GAA CTT CAT CAA GTT CCA TCG AAC TGT GAC 96 Asp Ser Lys Gly Ser Asn Glu Leu His Gln Val Pro Ser Asn Cys Asp 1 5 10 TGT CTA AAT GGA GGA ACA TGT GTG TCC AAC AAG TAC TTC TCC AAC ATT 144 Cys Leu Asn Gly Gly Thr Cys Val Ser Asn Lys Tyr Phe Ser Asn Ile 15 20 25 CAC TGG TGC AAC TGC CCA AAG AAA TTC GGA GGG CAG CAC TGT GAA ATA 192 His Trp Cys Asn Cys Pro Lys Lys Phe Gly Gly Gln His Cys Glu Ile 30 35 40 GAT AAG TCA AAA ACC TGC TAT GAG GGG AAT GGT CAC TTT TAC CGA GGA 240 Asp Lys Ser Lys Thr Cys Tyr Glu Gly Asn Gly His Phe Tyr Arg Gly 45 50 55 60 AAG GCC AGC ACT GAC ACC ATG GGC CGG CCC TGC CTG CCC TGG AAC TCT 288 Lys Ala Ser Thr Asp Thr Met Gly Arg Pro Cys Leu Pro Trp Asn Ser 65 70 75 GCC ACT GTC CTT CAG CAA ACG TAC CAT GCC CAC AGA TCT GAT GCT CTT 336 Ala Thr Val Leu Gln Gln Thr Tyr His Ala His Arg Ser Asp Ala Leu 80 85 90 CAG CTG GGC CTG GGG AAA CAT AAT TAC TGC AGG AAC CCA GAC AAC CGG 384 Gln Leu Gly Leu Gly Lys His Asn Tyr Cys Arg Asn Pro Asp Asn Arg 95 100 105 AGG CGA CCC TGG TGC TAT GTG CAG GTG GGC CTA AAG CCG CTT GTC CAA 432 Arg Arg Pro Trp Cys Tyr Val Gln Val Gly Leu Lys Pro Leu Val Gln 110 115 120 GAG TGC ATG GTG CAT GAC TGC GCA GAT GGA AAA AAG CCC TCC TCT CCT 480 Glu Cys Met Val His Asp Cys Ala Asp Gly Lys Lys Pro Ser Ser Pro 125 130 135 140 CCA GAA GAA TTA AAA TTT CAG TGT GGC CAA AAG ACT CTG AGG CCC CGC 528 Pro Glu Glu Leu Lys Phe Gln Cys Gly Gln Lys Thr Leu Arg Pro Arg 145 150 155 TTT AAG ATT ATT GGG GGA GAA TTC ACC ACC ATC GAG AAC CAG CCC TGG 576 Phe Lys Ile Ile Gly Gly Glu Phe Thr Thr Ile Glu Asn Gln Pro Trp 160 165 170 TTT GCG GCC ATC TAC AGG AGG CAC CGG GGG GGC TCT GTC ACC TAC GTG 624 Phe Ala Ala Ile Tyr Arg Arg His Arg Gly Gly Ser Val Thr Tyr Val 175 180 185 TGT GGA GGC AGC CTC ATC AGC CCT TGC TGG GTG ATC AGC GCC ACA CAC 672 Cys Gly Gly Ser Leu Ile Ser Pro Cys Trp Val Ile Ser Ala Thr His 190 195 200 TGC TTC ATT GAT TAC CCA AAG AAG GAG GAC TAC ATC GTC TAC CTG GGT 720 Cys Phe Ile Asp Tyr Pro Lys Lys Glu Asp Tyr Ile Val Tyr Leu Gly 205 210 215 220 CGC TCA AGG CTT AAC TCC AAC ACG CAA GGG GAG ATG AAG TTT GAG GTG 768 Arg Ser Arg Leu Asn Ser Asn Thr Gln Gly Glu Met Lys Phe Glu Val 225 230 235 GAA AAC CTC ATC CTA CAC AAG GAC TAC AGC GCT GAC ACG CTT GCT CAC 816 Glu Asn Leu Ile Leu His Lys Asp Tyr Ser Ala Asp Thr Leu Ala His 240 245 250 CAC AAT GAC ATT GCC TTG CTG AAG ATC CGT TCC AAG GAG GGC AGG TGT 864 His Asn Asp Ile Ala Leu Leu Lys Ile Arg Ser Lys Glu Gly Arg Cys 255 260 265 GCG CAG CCA TCC CGG ACT ATA CAG ACC ATC TGC CTG CCC TCG ATG TAT 912 Ala Gln Pro Ser Arg Thr Ile Gln Thr Ile Cys Leu Pro Ser Met Tyr 270 275 280 AAC GAT CCC CAG TTT GGC ACA AGC TGT GAG ATC ACT GGC TTT GGA AAA 960 Asn Asp Pro Gln Phe Gly Thr Ser Cys Glu Ile Thr Gly Phe Gly Lys 285 290 295 300 GAG AAT TCT ACC GAC TAT CTC TAT CCG GAG CAG CTG AAA ATG ACT GTT 1008 Glu Asn Ser Thr Asp Tyr Leu Tyr Pro Glu Gln Leu Lys Met Thr Val 305 310 315 GTG AAG CTG ATT TCC CAC CGG GAG TGT CAG CAG CCC CAC TAC TAC GGC 1056 Val Lys Leu Ile Ser His Arg Glu Cys Gln Gln Pro His Tyr Tyr Gly 320 325 330 TCT GAA GTC ACC ACC AAA ATG CTG TGT GCT GCT GAC CCA CAG TGG AAA 1104 Ser Glu Val Thr Thr Lys Met Leu Cys Ala Ala Asp Pro Gln Trp Lys 335 340 345 ACA GAT TCC TGC CAG GGA GAC TCA GGG GGA CCC CTC GTC TGT TCC CTC 1152 Thr Asp Ser Cys Gln Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Val Cys Ser Leu 350 355 360 CAA GGC CGC ATG ACT TTG ACT GGA ATT GTG AGC TGG GGC CGT GGA TGT 1200 Gln Gly Arg Met Thr Leu Thr Gly Ile Val Ser Trp Gly Arg Gly Cys 365 370 375 380 GCC CTG AAG GAC AAG CCA GGC GTC TAC ACG AGA GTC TCA CAC TTC TTA 1248 Ala Leu Lys Asp Lys Pro Gly Val Tyr Thr Arg Val Ser His Phe Leu 385 390 395 CCC TGG ATC CGC AGT CAC ACC AAG GAA GAG AAT GGC CTG GCC CTC TGA 1296 Pro Trp Ile Arg Ser His Thr Lys Glu Glu Asn Gly Leu Ala Leu *** 400 405 410
【0116】配列番号:3 配列の長さ:49 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GATCCGCAGT CACACCAAGG AAGAGAATGG CCTGGCCCTC TAGAGGTAC 49
【0117】配列番号:4 配列の長さ:41 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTCTAGAGGG CCAGGCCATT CTCTTCCTTG GTGTGACTGC G 41
【0118】配列番号:5 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGAAGTCAAA GACATGTTAT GAG 23
【0119】配列番号:6 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTCATAACAT GTCTTTGACT T 21
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図はプラスミドpSUKΔGS1S−5の
造成工程を示す。
【図2】第2図はプラスミドpMUKΔGS1S−5の
造成工程を示す。
【図3】第3図はボーラス投与における各プラスミノー
ゲン活性化因子の血栓溶解能を示す。
【図4】第4図はボーラス投与における各プラスミノー
ゲン活性化因子投与後のα2 −プラスミンインヒビター
(α2 PI)の血中濃度変化を示す。
【図5】第5図はボーラス投与における各プラスミノー
ゲン活性化因子投与後のプラスミノーゲンの血中濃度変
化を示す。
【図6】第6図はボーラス投与における各プラスミノー
ゲン活性化因子の血中濃度変化を示す。
【図7】第7図はプラスミドpAGE110の造成工程
を示す。
【図8】第8図はプラスミドpSUKS−5の造成工程
を示す。
【図9】第9図はプラスミドpSUKS1S−5の造成
工程を示す。
【図10】第10図はプラスミドpUKΔG1の造成工
程を示す。
【図11】第11図はプラスミドpAGE147の造成
工程を示す。
【図12】第12図はプラスミドpSUKΔG−3dの
造成工程を示す。
【図13】第13図はプラスミドpSE1dhfr1A
−Kの造成工程を示す。
【図14】第14図はプラスミドpSUK−3dの造成
工程を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 和博 静岡県田方郡修善寺町柏久保532の6 (72)発明者 桑原 隆 静岡県沼津市寿町18の33 ルミナス21 B −103

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトプロウロキナーゼのトロンビン切断
    部位近傍〔天然型ヒトプロウロキナーゼのN末端から1
    49番目のアミノ酸(グリシン残基)から164番目の
    アミノ酸(フェニールアラニン残基)までの間〕にアミ
    ノ酸置換変異、アミノ酸欠失変異あるいはアミノ酸挿入
    変異を導入した変異部近傍に糖鎖が付加しており、かつ
    ヒトプロウロキナーゼのエピダーマルグロースファクタ
    ードメイン〔天然型ヒトプロウロキナーゼのN末端から
    10番目のアミノ酸(アスパラギン残基)から45番目
    のアミノ酸(アスパラギン酸残基)までの間〕にアミノ
    酸置換変異、アミノ酸欠失変異あるいはアミノ酸挿入変
    異を導入した新規ヒトプロウロキナーゼ誘導体。
  2. 【請求項2】 トロンビン切断部位近傍の変異部がN─
    グリコシレーション結合部位(アスパラギン残基─X残
    基─スレオニン残基あるいはセリン残基、X残基はプロ
    リン以外のアミノ酸)を有するものであることを特徴と
    する請求項1記載の新規ヒトプロウロキナーゼ誘導体。
  3. 【請求項3】 トロンビン切断部位近傍の変異がヒトプ
    ロウロキナーゼのN末端から164番目のアミノ酸(フ
    ェニールアラニン残基)がアスパラギン残基に置換され
    たものであることを特徴とする請求項1記載の新規ヒト
    プロウロキナーゼ誘導体。
  4. 【請求項4】 ヒトプロウロキナーゼのエピダーマルグ
    ロースファクタードメイン内のアミノ酸欠失変異がヒト
    プロウロキナーゼのN末端から10番目のアミノ酸(ア
    スパラギン残基)から45番目のアミノ酸(アスパラギ
    ン酸残基)までの領域を欠失させたものであることを特
    徴とする請求項1記載の新規ヒトプロウロキナーゼ誘導
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のヒト
    プロウロキナーゼ誘導体のポリペプチド部分のアミノ酸
    配列をコードするデオキシリボ核酸(DNA)。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のDNAを組み込んでなる
    組換え体プラスミド。
  7. 【請求項7】 組換え体プラスミドがpSE1UKΔG
    S1SEd1−5である請求項6記載の組換え体プラス
    ミド。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の組換え体プラス
    ミドを含有する微生物細胞または動物細胞。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の微生物細胞または動物細
    胞を培地に培養し、培養物中に変異ヒトプロウロキナー
    ゼを蓄積させ、該培養物からヒトプロウロキナーゼ誘導
    体を採取することからなるヒトプロウロキナーゼ誘導体
    の製造法。
JP26961591A 1991-10-17 1991-10-17 ヒトプロウロキナーゼ誘導体 Withdrawn JPH05336965A (ja)

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