JPH05336978A - 空気圧利用遺伝子導入装置 - Google Patents

空気圧利用遺伝子導入装置

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JPH05336978A
JPH05336978A JP4152036A JP15203692A JPH05336978A JP H05336978 A JPH05336978 A JP H05336978A JP 4152036 A JP4152036 A JP 4152036A JP 15203692 A JP15203692 A JP 15203692A JP H05336978 A JPH05336978 A JP H05336978A
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cartridge
barrel
projectile
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stop plate
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Kensuke Chiba
謙介 千葉
Hiromichi Morikawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気源装置により一定圧を生成させてその空気
圧を利用し、空気圧利用遺伝子導入装置を連続的に操作
できるように組織させることにある。 【構成】 本発明の空気利用遺伝子導入装置は、一定圧
の圧縮空気が生成される空気源装置と、遺伝子で被覆さ
れた多数の微粒子を頭部に付着している発射弾を開口部
内に装着したカートリッジと、このカートリッジ把持運
搬装置によって固定銃身と可動銃身との間のカートリッ
ジ装填用空隙内に芯出しをしながら装填させるカートリ
ッジ装填装置と、発射弾を受止める弾止め板が発射弾の
受止め位置と、発射弾の排出位置との間で可動操作で
き、受止め位置での位置決めができる弾止め板操作装置
と、装填用空隙内でカートリッジを挾持させ、可動銃身
にある銃身覆いと弾止め板との芯出し部によって銃腔の
芯出しができる銃身芯出し装置とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、単子葉や双子葉の植
物細胞及びそれらの組織である被処理物に外来遺伝子を
導入し、外来遺伝子を発現させ、植物の遺伝的性質を解
析し、操作し、改変する目的に利用される遺伝子導入装
置に関し、動物の被処理物にも利用する。
【0002】遺伝子導入ついて、現在成果を得ているも
のは、イネ、ムギ、アスパラガス、タバコ、ミカン、ナ
ス、ニンジン、セイヨウアブラナ、ムラサキハナ、カラ
シナ、シロイヌナズナ、カーネイション、キュウリ、ダ
イズ等である。
【0003】
【従来の技術】植物の遺伝子導入法には、アグロバクテ
リウム法があるがアグロバクテリウムの感染対象が双子
葉植物に限られており、PEG法、エレクトロポレーシ
ョン法はプロトプラストを用いるため、プロトプラスト
から再分化系が確立している種にしか適用できないし、
マイクロインジェクション法は単一細胞を対象としてい
るので操作に時間と労力を要し、技術的熟練を要する点
で普遍的な遺伝子導入法ではなかった。
【0004】普遍的遺伝子導入法としては、火薬を用い
た遺伝子導入法があるが、この方法では燃焼熱、煙、異
質物質が発生し、遺伝子導入に有害である上に連続的に
操作できるものではなかった。
【0005】また、ガス圧利用遺伝子導入法もあるが、
有害な燃焼熱、煙、異質物質の発生はないとしても、ガ
スを得るのに高価であるし、ボンベ中の高圧ガスから一
定圧を得ることができないし、連続的に操作できるもの
でもなかった。
【0006】さらに、空気圧利用遺伝子導入法があり、
本発明者の一人である千葉謙介が特許第1065992
号として開発した高圧気体の吐出弁機構によって、最大
260kg/cm2 の圧縮空気と銃身における発射弾の
速度として498m/secが得られ、空気圧利用が容
易になった。この方法では、有害物質の発生もなく、空
気圧利用であるから安価であるが、実験的に装置を利用
しているため連続的に操作させることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空気源装置により一定
圧を生成させてその空気圧を利用して、空気圧利用遺伝
子導入装置を連続的に操作できるように組織させること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は解決するための
手段として、一定圧の圧縮空気が生成される空気源装置
と、遺伝子で被覆された多数の微粒子を頭部に付着して
いる発射弾を開口部内に装着したカートリッジと、この
カートリッジをカートリッジ運搬把持装置によって固定
銃身と可動銃身との間のカートリッジ装填用空隙内に芯
出しをしながら装填させるカートリッジ装填装置と、発
射弾を受止める弾留め板が発射弾の受止め位置と発射弾
の排出位置との間で回動操作でき、受止め位置での位置
決めができる弾止め板操作装置と、装填用空隙内でカー
トリッジを挾持させ、可動銃身にある銃腔覆いと弾止め
板との芯出し部によって銃身の芯出しができる銃身芯出
し装置とでもって空気圧利用遺伝子導入装置を構成する
ことにある。
【0009】
【作用】弾止め板を受止めの位置に自動的に位置決め
し、発射弾を装着したカートリッジを固定銃身と可動銃
身との間のカートリッジ装填用空隙に装填し、可動銃身
の銃腔覆いと弾止め板との間の芯出しをしながら可動銃
身と銃腔覆いとを軸線方向に駆動機構により摺動させる
と固定銃身と可動銃身とによってカートリッジが挾持さ
れ発射準備が完了し、空気溜からの空気を吐出弁機構を
介して固定銃身に送ると遺伝子で被覆された多数の微粒
子が被処理物に投射され、弾止め板から受止めた発射弾
を取出して弾止め板を再び受留めの位置に位置決めする
と共に発射弾のないカートリッジを発射弾のあるカート
リッジと取替え、前記した操作を繰返えすと連続的に空
気圧利用遺伝子導入操作ができる。
【0010】
【実施例】図示していない床上に補強骨板1で補強され
浄化空気で浄化される浄化作業台2が設けられ、この浄
化作業台2には、支柱3が左側の前後と右側の後との計
3本直立させてあって天井枠4を支持しており、この天
井枠4には天板体5が溶接され、さらに別の鋼板体6を
備え、二枚板の天井とされている。
【0011】この二枚板の天井には、左側板7と右側板
8の上端が補強板9と共に溶接して固定され、左側板7
と右側板8の下端には底部締付金具10が取着けてあ
る。右側板8には後述するカートリッジ把持運搬装置の
ために切欠8' が設けてある。
【0012】天井に近接し、右側板8を貫通してシリン
ダ胴12、プランジャ13、プランジャ軸14、空気
溜、排出弁(詳細は図2参照)等をもっている空気源装
置11が、保持金具15,16で天井に吊下されてい
る。シリンダ胴12のプランジャ軸14の有る側と反対
側は密封されていて、左側板7を貫通して調節自在にナ
ット止めされている調節金具17により受止められてい
る。
【0013】シリンダ胴12の外周には噴気孔金具18
が取付けられ、その先端には固定銃身19が気密に螺合
されている。この固定銃身19に対し、カートリッジ2
0のためのカートリッジ装填用空隙21を形成するよう
にして軸線方向に可動に可動銃身22が支持され、可動
銃身22の上端部にはカートリッジ20用の芯出しスト
ッパ23が固定され、左側板7に固定されている不錆鋼
の銃身上部保持板24に摺動自在に保持されている。左
側板7、右側板8、底部締付金具10に対して透明な厚
いアクリル板で構成され前面に開閉扉をもつ気密箱25
が固定されており、その天板部には緊定金具25' がナ
ット26により気密に取着けられていて、可動銃身22
の下端部はこの緊定金具25' を貫通して気密箱25内
に臨んでいる。可動銃身22の緊定金具25' に対応す
る部分には鍔27が設けられ、この鍔27が緊定金具2
5' に当接すると、可動銃身22はそれ以上は降下しな
いようになっている。
【0014】可動銃身22の気密箱25内に臨んでいる
下端部には、ピストン28が設けられ、このピストン2
8は銃腔覆い29によって包囲され、銃腔覆い29の上
端部と中間部は上部スライド金具30と下部スライド金
具31で密閉され、これらの金具30,31とピストン
28との間に上部シリンダ室32と下部シリンダ室33
とを形成し、銃腔覆い29の下端部は自由端にされてい
る。
【0015】気密箱25の底部には門形のストッパデス
ク34が設置されており、ストッパデスク34の天板に
は開口35が設けられ、この開口35に対して、開口3
6'をもつストッパ金具36が取着けられた弾止め板3
7が受止め位置にあるように位置決め装置となる金具3
8に対し後述する弾止め板移動用ピストン−シリンダ機
構によって固定され、このとき開口36’は銃腔に線が
揃うことになる。ストッパデスク34の天板には弾止め
板37で受止められた弾を排出するための排出用ピスト
ン- シリンダ機構39も取着られている。門形のストッ
パデスク34内には、段付枠40が設置されていて、適
当な段には棚板41が挿入されている。
【0016】気密箱25には、圧力計42と、電磁弁を
備える通気孔43が設けてある。図2を参照しながら、
空気源装置11についてその詳細を述べると、シリンダ
胴12内には、プランジャ13と対向するように逆止弁
機構44が設けられている。逆止弁機構44は凹所45
内に弁座46が挿入され、ボール弁である逆止弁47が
弁座46に当接されており、弁座46は弁座押え48に
よって押えられている。シリンダ胴12の中央には固定
銃身19と係合する排気弁の第1案内49が固定され、
逆止弁機構44とも嵌合して設けてあって空気溜53を
形成してある。第1案内49には逆止弁機構44側に凹
所50が設けられ、Oリング51がOリング押え52に
より止められており、このOリング押え52と逆止弁4
7との間には逆止弁発条53' が張架してある。
【0017】第1案内49内には排気弁54の先端部が
摺動自在に挿入され、排気弁54の後端部が案内される
排気弁の第2案内55がシリンダ胴12内に嵌合されて
いる。第2案内55に沿って溝56’内で摺動でき排気
弁54の最後端部に当接する止め板56が設けられ、ま
た止め板56が溝56’内に逃げ排出弁54が空気溜5
3の圧縮空気を銃腔に供給するとき、排気弁54の最後
端部を受け止めるクッション57が固定してある。第2
案内55の他端にはクッション58が設けてあり、シリ
ンダ胴12の端部は密封部材57' により密封されてい
る。排気弁54の第1案内49と第2案内55との間に
はフランジ59が設けられ、バンパプレート60を介し
てフランジ59と第2案内55との間には排気弁発条6
2が張架してある。第1案内49のフランジ59側には
Oリング押え62によってOリング63が封じ込めてあ
る。
【0018】図1に戻って、プランジャ軸14のプラン
ジャ13の反対端には軸ピン64がナット65によって
固定されている。軸ピン64は天井を貫通し、クランク
シャフト66の一端部67と滑子68とを貫通してナッ
ト69により固定され、滑子68は両側に設けた抑え板
70を有する摺動案内板71によって、シリンダ胴12
の軸線方向に案内されている。したがって、天井にはそ
れを貫通して設けた軸ピン64のための通孔72が設け
てある。クランクシャフト66の他端部73は、天井に
固着されたモータ台74に固定されている1HPの回転
軸力を得るバーチカルギヤードブレーキモータ75のモ
ータ軸76にノックピン77により固定されている回転
板78に対しピン79によって回動できるように軸着さ
れている。
【0019】カートリッジ把持運搬装置80をもったカ
ートリッジ装填装置81を図1〜図3によって述べる。
カートリッジ把持運搬装置80は案内管82の案内溝8
3に沿って下方の一点鎖線の位置から図1図示の位置ま
で、水平方向で90o 回転させられ乍ら上昇する。案内
筒82は前記上昇を案内する案内溝83を有していて上
下端が受金具84,84で固定され、中心に螺子軸85
を備え螺子軸85の上下端はボールベアリングで支持さ
れている。この螺子軸85の最下端にはスプロケット8
6が固定され、右側板8にモータ取付金具87により取
付けられたモータ88の軸89にもスプロケット90が
固定され、これらのスプロケット86と90に対してゴ
ムベルト91が掛け渡してあって、螺子軸85はモータ
88によって駆動される。
【0020】図2、図3を参照しながら、カートリッジ
把持運搬装置80の詳細について述べると、案内筒82
は摺動本体92により覆われ、摺動本体92は案内筒8
2に対し摺動自在である。螺子軸85には螺合子93が
螺合駆動されるようになっており、螺合子93には摺動
本体92を貫通し、案内筒82の案内溝83内で案内さ
れる結合ピン94が固定されている。したがって、螺子
軸85が回転すると、これと螺合する螺合子93は案内
溝83に沿って結合ピン94によって案内され上下動す
ると共に水平方向に90o 回動する。すなわち、カート
リッジ把持運搬装置80は図1の一点鎖線の位置から、
順次上昇し、途中で水平方向に90o 回転させられ乍ら
図1の実線位置に上昇して停止し、下降するときはその
逆の作動のもとに図1の一点鎖線の位置に戻る。この一
点鎖線の位置はカートリッジの取替えが行われる。
【0021】摺動本体92には、T字形の支持台95が
取着けられ補強枠96により補強されている。支持台9
5にフランジ97が設けられており、このフランジ97
にシリンダ体98が固定されている。シリンダ体98に
はピストン99が設けられ、このピストン99にピスト
ン軸100が取着けられ、ピストン軸100は軸線方向
に摺動自在にされている。このピストン軸100の先端
にはカートリッジ把持部101の一方の四角棒状の断面
をもつ金具102が螺合され調節自在に固着ナット10
3により強固に固定され案内金具95' により案内され
ている。カートリッジ把持部101の他方の金具104
はピン105により前記一方の金具102に対し、挾み
状に結合され、両者間には発条106が介在させられ、
カートリッジ把持部101は半円をやや超えている半円
形状のつかみ凹部が形成されていて円形状のカートリッ
ジ20を把持する方向に常時附勢されている。
【0022】カートリッジ20は図2、図3に示すよう
に円筒状であって、その中央部にくびれ107を有し、
両端面部にはOリング108が埋め込まれており、中心
には開口部109を有し、この開口部109には両端に
拡大頭部111をもった糸巻状の発射弾110が嵌合さ
れている。嵌合の度合は、260kg/cm2 の空気圧
を受けて銃身初速498m/secが得られる程度のも
のであり、発射弾110は発射後ストッパ金具36の開
口36' で受止められ、その時変形にするが破砕されな
い程度の性質と強度をもっているものである。図2に示
す状態で、発射弾110の下方側の拡大頭部111はカ
ートリッジ20の端面より凹んだ状態にしてあって、拡
大頭部111に付着され遺伝子で被覆された直径1μ〜
1.2μの多数の微粒子が、カートリッジ装填装置81
でカートリッジ20をカートリッジ装填用空隙21に装
填したり、固定銃身19と可動銃身22とでカートリッ
ジを挾持するときに離脱しないようにしてある。この微
粒子は化学的に安定した金属微粒子が望ましい。
【0023】カートリッジ把持運搬装置80を用いて、
カートリッジ装填装置81としてカートリッジ装填用空
隙21内にカートリッジ20を装填するとき、カートリ
ッジ20は可動銃身22に固定された芯出しストッパ2
3に当接して芯出しをされる。このような動きはカート
リッジ把持運搬装置80のシリンダ体98とピストン9
9によるものであり、把持部101は案内金具95' に
より案内される。芯出しストッパ23は図2,図3にみ
られるように、中心線より4mm程度食い込んだ状態で
切欠かれており、残りの芯出しストッパとなる部分はカ
ートリッジ20よりやや背丈が低く、カートリッジ20
の円筒状外形と一致する円筒面状の内径を有している。
これによりカートリッジ20がシリンダ体98とピスト
ン99の作用のもとに芯出しをさせられ、固定銃身19
と可動銃身22とにより、カートリッジ20の両端部の
Oリング108を介して気密に挾持される。これにより
カートリッジ20の装填が完了する。
【0024】弾止め板操作装置112について図1,
4,5をみながら詳細に説明する。ストッパ金具36が
取着けられた弾止め板37は、図示の位置では受止め位
置にあるように位置決め装置となる金具38によって受
止められ、このときストッパ金具36の開口36' は門
形のストッパデスク34の開口35と線が揃えられ、発
射弾110が初速498m/secで発射されたとき発
射弾110は破砕されることなく前記開口36' で受止
められ、そのとき発射弾110の拡大頭部111に付着
されていた直径1μ〜1.2μの微粒子は被覆されてい
る遺伝子と共に発射弾110の初速と同程度の速度で投
射され、ストッパ金具36の開口36' とストッパデス
ク34の開口35を通り、ストッパデスク34内にある
段付枠40に挿入した棚板41に載置してある被処理物
に微粒子と共に遺伝子が導入されることになる。
【0025】弾止め板37は、この受止め位置とストッ
パ金具36の開口36' で受止められた弾を排出する排
出位置との間に回動できるようにピン軸113により軸
着されている。この回動は、一端がストッパデスク34
に設けた支軸114で軸着され、他端が弾止め板37に
設けた支軸115で軸着された弾止め板移動用ピストン
- シリンダ機構116によって行われ、これにより弾止
め板37は図5の実線位置(受止め位置)から一点鎖線
位置(排出位置)まで動かされ、またその逆にも動かさ
れる。一点鎖線位置すなわち排出位置にも位置決め装置
となる金具38' があり、この金具38' に弾留め板3
7が当接するときは、ストッパ金具36の開口36' は
排出用ピストン- シリンダ機構39の排出棒117と線
が揃えられる。受止め位置と排出位置の位置決め装置と
なる金具38と金具38' とは、螺子118,118に
よってそれぞれストッパデスク34に螺子止めされてい
る。
【0026】弾止め板37のストッパ金具36を取囲ん
で銃腔覆い29の自由端にあるナイフエッジ120の芯
出し部と対応しているV字状溝119が環状の芯出し部
として設けてあり、銃腔覆い29の自由端で金具38
(受止め位置)と衝突する部分は金具38に合わせて切
欠き121とされている。この切欠き121は発射弾1
10が発射されたときの空気逃し孔ともなり、銃腔覆い
29の周り止めにもなっている。これらは銃身芯出し装
置の一部を構成している。
【0027】気密箱25に設けた電磁弁を備える通気孔
43は、気密箱25内を740Hgmmの真空にし、発
射弾110がストッパ金具36の開口36' に受止めら
れるときの衝撃が被処理物に及ばないようにすると共に
被処理物に遺伝子が投入された後に被処理物を取出すと
きの空気導入孔ともなる。気密箱25には図示していな
い清浄空気の流出口が設けてあって、遺伝子導入終了後
次の遺伝子導入のために、弾止め板37周辺、ストッパ
デスク34内等気密箱全体の汚染した部分を浄化する。
【0028】被処理物に遺伝子と共に微粒子が導入され
るとき、被処理物が破壊されないようにするのには、固
定銃身19に供給される空気圧を調整したり、段付枠4
0に挿入する棚板41の段の位置を変更したりして対処
する。
【0029】発射弾110をカートリッジ20の開口1
09内に嵌合するに当って、発射弾110の拡大頭部1
11の径をやや大きめに造っておき、絞り孔を通して所
定寸法に仕上げて嵌合させると、効率が良い。
【0030】図示していないが、浄化作業台2の左端に
は手元スイッチボックスが懸吊されており、この手元ス
イッチボックスには各リレー、電磁弁、タイマ等が収容
され、その表側には通電ボタン、作業途中の停電時の作
業再開ボタン、緊急停止ボタン、フューズケース等が備
えてあって自動指令できるようになっている。
【0031】手元スイッチボックスの右隣にはカウンタ
スイッチがあって、作業開始前に空気源装置11の圧力
を、圧力と発射速度の関係を示した図表によって自動調
整し、その調整に従って空気源装置11が自動停止する
ようにされている。
【0032】操作順序はつぎのとおりである。 1.作業開始ボタンを押すと、モータ88が正転駆動さ
れ、カートリッジ把持運搬装置80は図1の一点鎖線位
置から実線位置まで上昇させられると共に途中で水平方
向に90o 回転させられて定位置で停止する。そのと
き、モータ88を逆転駆動位置にセットすると共にシリ
ンダ体98に電磁弁を介して空気が供給されピストン軸
100を押出す方向にピストン99を押すのでカートリ
ッジ把持部101に挾まれたカートリッジ20をカート
リッジ装填用空隙21にある芯出しストッパ23に2,
3秒押し続け、カートリッジ装填装置81としての作業
をする。
【0033】その間に、銃腔覆い29の下部シリンダ室
33に電磁弁によって空気が送られ、可動銃身22は上
昇して固定銃身19との間にカートリッジ20を挾持す
ると共に銃腔覆い29は降下しストッパ金具36との間
に銃腔覆い29の芯出し部120とストッパ金具36の
芯出し部119によって銃身の芯出しが行われ、銃身芯
出し装置としての作業をする。
【0034】そこで段付枠40の選択された段に棚板4
1を置いて、この棚板41の指定された位置に被処理物
の入っている容器を置くと、銃腔の線と容器の中心とが
線を揃えられることになるので、気密箱25の扉を閉じ
る。 2.照光ボタンを押すと、気密箱25内には黄色光電球
が点灯され、通気孔43の電磁弁を開いて図示していな
い真空ポンプにより気密箱25内が18秒位で740H
gmmの真空にされるが、気密箱25に取り付けられた
圧力計42を見ながら希望の真空が得られたとき、もう
一度照光ボタンを押すと、黄色光電球は消灯し真空ポン
プも停止する。 3.発射ボタンを押すと、空気源装置11の排気弁54
が後退して所定圧にされている空気溜53の空気が一気
に固定銃身19内に供給され、カートリッジ20内の発
射弾110は可動銃身22の銃腔を通して初速498m
/secで発射され、ストッパ金具36の開口36' に
突き刺った状態で止まる。そのとき、発射弾110の拡
大頭部111に付着されていた遺伝子で被覆されている
微粒子が遺伝子と共に被処理物内に導入される。これら
の状態が外部から目視できるように、気密箱25は透明
にしておく方が良い。
【0035】発射が終了すると、空気源装置11は所定
圧を保持するように作動し始め、気密箱25内に清浄空
気が流入し、銃腔覆い29の上部シリンダ室32に電磁
弁によって空気が送られ、可動銃身22が降下し始め鍔
27が緊定金具25'に当接すると銃腔覆い29が上昇
し始め弾止め板との芯出し係合が開放される。
【0036】そのとき、カートリッジ装填装置81のシ
リンダ体98のピストン99がピストン軸100を引き
込む方向に駆動され、カートリッジ把持部101がカー
トリッジ20を挾んだままカートリッジ装填用空隙21
から引き出される。ついで、モータ88が逆転駆動さ
れ、図1の一点鎖線位置で停止する。これ等の各部の作
動は適当なタイムラグで行われる。
【0037】また、弾止め板37は、弾止め板移動用ピ
ストン- シリンダ機構116によって図5の実線位置か
ら一点鎖線位置まで動かされて停止する。また、次発の
ための空気源装置11の作動、気密箱25への清浄空気
の流入と常圧への復帰も適切なタイムラグで順次行われ
る。 4.排出ボタンを押すと、排出用ピストン- シリンダ機
構39が作動して押出棒117によりストッパ金具36
の開口36' 内に突き刺っている発射弾110を排出す
る。
【0038】以上の一連の遺伝子導入装置の作動時間
は、1〜2分未満で終了し、また使用者は浄化作業台2
に向って椅子に座ったままで作業でき、毎回これらの4
個のボタンを右から左へと整理しておけばそれらを順次
押すだけで時間と労力とを軽減し、安全で、清浄で、異
質物質の発生皆無で、高能力であって、また過去のデー
タによる実験の再現ができる。それに1回の遺伝子導入
に要する微粒子の量は僅か0.5mgというように少量
であって、発射弾110以外の消耗品はなく、ランニン
グコストは最低であって高能率である。
【0039】遺伝子導入装置には、発射ボタンに近接し
てピンレバーボタンと小型赤色ボタンが設けてある。ピ
ンレバーボタンは、最終発射時のみ使用され、次発の空
気源装置11の作動を休止させるものである。小型赤色
ボタンは前記2つの操作をさせた後であって気密箱25
の開扉をしたいときに押すものであって、これを押す
と、清浄空気が気密箱25内に流入し開扉できるように
なる。その終了後は前記2の操作から始めればよい。
【0040】
【発明の効果】本願発明の空気圧利用遺伝子導入装置
は、一定圧空気源装置と、カートリッジと、カートリッ
ジ装填装置と、弾留め板操作装置と、銃身芯出し装置で
構成されているので、一定圧が確実に得られ、所定の順
序で操作できる上に、安全で、清浄で、異質物の発生皆
無で、高能力であって、消耗品が少なく、高能率であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一部を断面で示した正面図。
【図2】 本発明装置の空気源装置とカートリッジ装填
装置の主要部を示している一部縦断正面図。
【図3】 図2のIII- III線と一部A- A線に沿
った平面図。
【図4】 本発明装置の弾止め板操作装置の主要部を示
している一部縦断正面図
【図5】 図4の銃腔覆い部分を除いた平面図である。
【符号の説明】
11.... 空気源装置 19....固定銃身 20....カ
ートリッジ 21....カートリッジ装填用空隙 2
2....可動銃身 23....芯出しストッパ 28,30,31,32,33....駆動機構 29....
銃腔覆い 36'.....開口 37....弾止め板 38,38’....
位置決め装置(金具) 39 排出用ピストン−シリンダ機構 80....カート
リッジ把持運搬装置 108....Oリング 109....開口部 110....発
射弾 111..拡大頭部 116 弾止め板移動用ピストン−
シリンダ機構 119....弾留め板の芯出し部 120....銃腔覆いの
芯出し部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定圧の圧縮空気が生成される空気源装
    置(11)と、この圧縮空気が供給される固定銃身(1
    9)と、軸線方向に可動に支持された可動銃身(22)
    と、遺伝子で被覆された多数の微粒子を頭部に付着して
    いる発射弾(110)を開口部内に装着したカートリッ
    ジ(20)と、前記固定銃身(19)と前記可動銃身
    (22)との間に形成されたカートリッジ装填用空隙
    (21)と、前記可動銃身(22)の前記カートリッジ
    装填用空隙(21)に向かう端と反対端側にあって前記
    可動銃身(22)に対し軸線方向に可動に支持され銃身
    の芯出し部を備えた銃腔覆い(29)と、前記可動銃身
    (22)と前記銃腔覆い(29)とを相互に軸線方向に
    摺動させる駆動機構(28,30,31,32,33)
    と、発射された発射弾(110)を受止めて発射弾の頭
    部に付着している多数の微粒子を遺伝子と共に投射する
    開口(36')を有し前記銃腔覆い(29)の芯出し部
    (120)と対応した芯出し部(119)を有する弾止
    め板(37)と、カートリッジ装填用空隙(21)内に
    カートリッジ(20)を装填した後前記駆動機構を操作
    して前記銃腔覆い(29)の芯出し部(120)と弾止
    め板(37)の芯出し部(119)とにより銃身の芯出
    しをすると共に前記固定銃身(19)と前記可動銃身
    (22)との間に前記カートリッジ(20)を挾持させ
    たことを特徴とする空気圧利用遺伝子導入装置。
  2. 【請求項2】 遺伝子で被覆された多数の微粒子を頭部
    に付着している発射弾(110)が拡大頭部(111)
    を有していて、発射弾が円筒状外形を有し両端面部にO
    リング(108)を有するカートリッジ(20)の中心
    開口部(109)内に装着されたことを特徴とする空気
    圧利用遺伝子導入装置用カートリッジ。
  3. 【請求項3】 一定圧の圧縮空気が生成される空気源装
    置(11)と、この圧縮空気が供給される固定銃身(1
    9)と、軸線方向に可動に支持された可動銃身(22)
    と、遺伝子で被覆された多数の微粒子を頭部に付着して
    いる発射弾(110)を開口部内に装着した円筒状外形
    のカートリッジ(20)と、前記固定銃身(19)と前
    記可動銃身(22)との間に形成されたカートリッジ装
    填用空隙(21)と、前記カートリッジ(20)を把持
    し前記カートリッジ装填用空隙(21)内にカートリッ
    ジを装填するカートリッジ把持運搬装置(80)と、前
    記カートリッジ(20)が前記カートリッジ把持運搬装
    置(80)により装填されるとき、カートリッジ(2
    0)を受止め前記固定銃身(19)と前記可動銃身(2
    2)との銃腔の軸線にカートリッジ(20)の中心開口
    部(108)の軸線を合わせるために、カートリッジの
    外形の一部と合致する内形を有していて前記可動銃身
    (22)に取着けられた芯出しストッパ(23)とを有
    することを特徴とする空気圧利用遺伝子導入装置用カー
    トリッジ装填装置。
  4. 【請求項4】 軸線方向に可動に支持された可動銃身
    (22)と、前記可動銃身の軸線方向に可動に可動銃身
    に支持され銃身の芯出し部(120)を備えた銃腔覆い
    (29)と、発射された発射弾(110)を受止めて発
    射弾の頭部に付着している多数の微粒子を遺伝子と共に
    投射する開口(36')を有し前記銃腔覆い(29)の芯
    出し部(120)と対応した芯出し部(119)を有す
    る弾止め板(37)とを備え、前記銃腔覆い(29)が
    円筒状にされてその端部がナイフエッジ状の芯出し部
    (120)を有し、前記弾止め板(37)が前記ナイフ
    エッジ状の芯出し部と対応した位置にV字状溝の環状の
    芯出し部(119)を有していることを特徴とする空気
    圧利用遺伝子導入装置用銃身芯出し装置。
  5. 【請求項5】 発射された発射弾を受止めて発射弾(1
    10)の頭部に付着している多数の微粒子を遺伝子と共
    に投射する開口(36')を有する弾止め板(37)が、
    一点を中心としてその開口(36')の位置を前記受止め
    位置と受止めた発射弾の排出位置との間に弾止め板移動
    用ピストン−シリンダ機構(116)により回動操作で
    き、受止め位置と排出位置には弾止め板(37)の位置
    決めをする位置決め装置(38,38’)を有している
    ことを特徴とする空気圧利用遺伝子導入装置用弾止め板
    操作装置。
  6. 【請求項6】 弾止め板(37)の開口(36’)に発
    射弾(110)が突き刺さった後、弾止め板(37)が
    排気装置の位置決め装置(38’)に対して弾止め板移
    動用ピストン−シリンダ機構(116)により受止めら
    れ、この位置で弾止め板(37)の開口(36’)に突
    き刺さった発射弾(110)が排出用ピストン−シリン
    ダ機構(39)により排出される空気圧利用遺伝子導入
    装置用発射弾排出装置。
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