JPH05338076A - 可溶接複合制振金属板の製造方法 - Google Patents
可溶接複合制振金属板の製造方法Info
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- JPH05338076A JPH05338076A JP15351292A JP15351292A JPH05338076A JP H05338076 A JPH05338076 A JP H05338076A JP 15351292 A JP15351292 A JP 15351292A JP 15351292 A JP15351292 A JP 15351292A JP H05338076 A JPH05338076 A JP H05338076A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 導電性フィラーを含有する樹脂層を2枚の表
皮金属板の間に挟み込んでなる可溶接複合制振金属板を
製造するについて、積層・圧着する際に表皮金属板と導
電性フィラーとの間に巻き込まれる樹脂を排除し、その
導電性フィラーに表皮金属板間の導電ブリッジの役割を
確実に果たさせて溶接性が安定して優れるものとする。 【構成】 Ni 粉を含有する樹脂シート(3) と2枚の鋼
ストリップ(2),(2')との圧着に際して、圧着ロール(1),
(1')間を2回通板させて、表皮鋼板P1,P2 間にNi 粉
を含有する樹脂膜Fを圧着させてなる可溶接複合制振金
属板とする。また2回目の通板時における中間の樹脂膜
幅Wを1回目の通板時の樹脂膜幅W0 よりも広く拡げ、
かつその広がり率〔(W−W0 )/W0 〕を10%以下
とする。 【効果】 初回の通板時に表皮金属板と導電性フィラー
との間に巻き込まれた樹脂を2回目の通板時において幅
方向に流動させて排除できる。
皮金属板の間に挟み込んでなる可溶接複合制振金属板を
製造するについて、積層・圧着する際に表皮金属板と導
電性フィラーとの間に巻き込まれる樹脂を排除し、その
導電性フィラーに表皮金属板間の導電ブリッジの役割を
確実に果たさせて溶接性が安定して優れるものとする。 【構成】 Ni 粉を含有する樹脂シート(3) と2枚の鋼
ストリップ(2),(2')との圧着に際して、圧着ロール(1),
(1')間を2回通板させて、表皮鋼板P1,P2 間にNi 粉
を含有する樹脂膜Fを圧着させてなる可溶接複合制振金
属板とする。また2回目の通板時における中間の樹脂膜
幅Wを1回目の通板時の樹脂膜幅W0 よりも広く拡げ、
かつその広がり率〔(W−W0 )/W0 〕を10%以下
とする。 【効果】 初回の通板時に表皮金属板と導電性フィラー
との間に巻き込まれた樹脂を2回目の通板時において幅
方向に流動させて排除できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接性に優れる可溶接複
合制振金属板に関するものである。
合制振金属板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境騒音に対する意識が高まるに
伴い、各種機器や建造物等から発生する騒音の防止が厳
しく要求されるようになり、種々の騒音防止対策が積極
的に進められている。このような状況下にあって、2枚
の表皮金属板の間に粘弾性樹脂層を介在させてなる複合
制振金属板の優れた制振・防音特性が注目され、その用
途範囲が急速に拡大しつつある。
伴い、各種機器や建造物等から発生する騒音の防止が厳
しく要求されるようになり、種々の騒音防止対策が積極
的に進められている。このような状況下にあって、2枚
の表皮金属板の間に粘弾性樹脂層を介在させてなる複合
制振金属板の優れた制振・防音特性が注目され、その用
途範囲が急速に拡大しつつある。
【0003】一方、通常の複合制振金属板では、中間の
樹脂層が電気絶縁体であるためスポット溶接等の抵抗溶
接ができないので、溶接を必要とされる用途には、中間
に介在させる樹脂層に金属粒子等からなる導電性フィラ
ーを分散添加することで、表皮金属板間に導電性を付与
した可溶接複合制振金属板が用いられている。
樹脂層が電気絶縁体であるためスポット溶接等の抵抗溶
接ができないので、溶接を必要とされる用途には、中間
に介在させる樹脂層に金属粒子等からなる導電性フィラ
ーを分散添加することで、表皮金属板間に導電性を付与
した可溶接複合制振金属板が用いられている。
【0004】そして、これら可溶接複合制振金属板を製
造するについては、その概念説明図である〔図5〕に示
すように、2枚の金属ストリップ(52),(52')間に、導電
性フィラーを含有する樹脂シート(53)を挿入して、加熱
手段を内蔵する1対の圧着ロール(51),(51')間に連続送
給し、この圧着ロール(51),(51')によって、導電性フィ
ラーを含む樹脂シート(53)を一度(200 ℃前後に加熱)
溶融させ、金属ストリップからなる表皮金属板P1,P2
間に樹脂膜Fを溶着させて一体の可溶接複合制振金属板
Pに積層・圧着する方法が一般的に採用されている。
造するについては、その概念説明図である〔図5〕に示
すように、2枚の金属ストリップ(52),(52')間に、導電
性フィラーを含有する樹脂シート(53)を挿入して、加熱
手段を内蔵する1対の圧着ロール(51),(51')間に連続送
給し、この圧着ロール(51),(51')によって、導電性フィ
ラーを含む樹脂シート(53)を一度(200 ℃前後に加熱)
溶融させ、金属ストリップからなる表皮金属板P1,P2
間に樹脂膜Fを溶着させて一体の可溶接複合制振金属板
Pに積層・圧着する方法が一般的に採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1対の
圧着ロールで表皮金属板間に導電性フィラーを含む樹脂
膜を溶着させて一体の可溶接複合制振金属板に積層・圧
着する従来の製造方法では、圧着ロールのロールギャッ
プ設定に一定の制約を受けるため、圧着に際する圧下量
を高くすることができず、樹脂が表皮金属板と導電性フ
ィラーとの間に巻き込まれた状態で介在し易く、これが
ため得られた可溶接複合制振金属板の溶接性が不安定に
なると言う問題点を内在している。
圧着ロールで表皮金属板間に導電性フィラーを含む樹脂
膜を溶着させて一体の可溶接複合制振金属板に積層・圧
着する従来の製造方法では、圧着ロールのロールギャッ
プ設定に一定の制約を受けるため、圧着に際する圧下量
を高くすることができず、樹脂が表皮金属板と導電性フ
ィラーとの間に巻き込まれた状態で介在し易く、これが
ため得られた可溶接複合制振金属板の溶接性が不安定に
なると言う問題点を内在している。
【0006】これは、1対の圧着ロール(51),(51')によ
る2枚の金属ストリップ(52),(52')と樹脂シート(53)と
の溶着に際して、図に示すように、圧着ロール(51),(5
1')間に送給される金属ストリップ(52),(52')の入側に
形成されるV字状間隙に、溶着熱で溶融・膨張して押し
出された液状樹脂からなる樹脂溜(53a) が形成され、圧
着ロール(51),(51')のロールギャップを一定範囲内の値
に設定した状態においては、この樹脂溜(53a) は、金属
ストリップ(52),(52')間への移動と、新たに繰り込まれ
る樹脂シート(53)による生成とがバランスして操業中安
定して形成され、これにより表皮金属板P1,P2 間に所
定厚さの樹脂膜Fが均等に溶着・形成されるのである
が、ロールギャップを大きくし過ぎると圧着不良が生
じ、一方、圧下量を高めんがため敢えてロールギャップ
を一定範囲を超えて小さく設定すると、樹脂膜Fの厚さ
は薄くなるが樹脂溜(53a) が過剰に形成され、この樹脂
溜(53a)中において、樹脂シート(53)に添加された導電
性フィラーが比重差および流動性の差によって偏り易く
なるため、これらが樹脂シート(53)に添加された状態と
は異なる偏った分布をもって樹脂膜F中に固定・分布さ
れ、その結果、得られた可溶接複合制振金属板の溶接性
が不安定となるからである。そしてまたこの状態を継続
すると、樹脂溜(53a) が累積・増加して操業を継続でき
なくなることもあり、これらのことにより、圧着ロール
のロールギャップ設定には一定の制約を受けることにな
るのである。
る2枚の金属ストリップ(52),(52')と樹脂シート(53)と
の溶着に際して、図に示すように、圧着ロール(51),(5
1')間に送給される金属ストリップ(52),(52')の入側に
形成されるV字状間隙に、溶着熱で溶融・膨張して押し
出された液状樹脂からなる樹脂溜(53a) が形成され、圧
着ロール(51),(51')のロールギャップを一定範囲内の値
に設定した状態においては、この樹脂溜(53a) は、金属
ストリップ(52),(52')間への移動と、新たに繰り込まれ
る樹脂シート(53)による生成とがバランスして操業中安
定して形成され、これにより表皮金属板P1,P2 間に所
定厚さの樹脂膜Fが均等に溶着・形成されるのである
が、ロールギャップを大きくし過ぎると圧着不良が生
じ、一方、圧下量を高めんがため敢えてロールギャップ
を一定範囲を超えて小さく設定すると、樹脂膜Fの厚さ
は薄くなるが樹脂溜(53a) が過剰に形成され、この樹脂
溜(53a)中において、樹脂シート(53)に添加された導電
性フィラーが比重差および流動性の差によって偏り易く
なるため、これらが樹脂シート(53)に添加された状態と
は異なる偏った分布をもって樹脂膜F中に固定・分布さ
れ、その結果、得られた可溶接複合制振金属板の溶接性
が不安定となるからである。そしてまたこの状態を継続
すると、樹脂溜(53a) が累積・増加して操業を継続でき
なくなることもあり、これらのことにより、圧着ロール
のロールギャップ設定には一定の制約を受けることにな
るのである。
【0007】なお、これらの問題点は、2枚の金属スト
リップの一方ないし双方の内面に導電性フィラーを含有
する樹脂を塗布し、これらを1対の圧着ロールにて一体
の可溶接複合制振金属板に積層・圧着する製造方法にお
いても同様に発生する。
リップの一方ないし双方の内面に導電性フィラーを含有
する樹脂を塗布し、これらを1対の圧着ロールにて一体
の可溶接複合制振金属板に積層・圧着する製造方法にお
いても同様に発生する。
【0008】このため従来では、樹脂に添加する導電性
フィラーの径や量を増大させることで、表皮金属板間の
導電性を確保する等の対策が講じられてきたが、ロール
ギャップの設定範囲に制約を受ける1対の圧着ロールに
よる圧着では、それら導電性フィラーと表皮金属板との
間に巻き込まれる樹脂の排除は実際上で安定かつ確実な
ものとし難く、また導電性フィラーの径や量を増大させ
ると、表皮金属板間の接着強度が低下するだけでなく制
振特性も劣化すると言う問題点が派生するので、導電性
フィラーと表皮金属板との間に巻き込まれた樹脂をより
確実に排除することができ、添加する導電性フィラーの
径や量を必要以上に増大させることなく、それらに表皮
金属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせること
ができて安定かつ優れた溶接性が得られる製造方法が求
められていた。
フィラーの径や量を増大させることで、表皮金属板間の
導電性を確保する等の対策が講じられてきたが、ロール
ギャップの設定範囲に制約を受ける1対の圧着ロールに
よる圧着では、それら導電性フィラーと表皮金属板との
間に巻き込まれる樹脂の排除は実際上で安定かつ確実な
ものとし難く、また導電性フィラーの径や量を増大させ
ると、表皮金属板間の接着強度が低下するだけでなく制
振特性も劣化すると言う問題点が派生するので、導電性
フィラーと表皮金属板との間に巻き込まれた樹脂をより
確実に排除することができ、添加する導電性フィラーの
径や量を必要以上に増大させることなく、それらに表皮
金属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせること
ができて安定かつ優れた溶接性が得られる製造方法が求
められていた。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、積層・圧着する際に表皮金属板
と導電性フィラーとの間に巻き込まれる樹脂をより確実
に排除することができて、中間の樹脂層に含まれる導電
性フィラーに表皮金属板間の導電ブリッジの役割を確実
に果たさせることができ、溶接性が安定かつ優れる可溶
接複合制振金属板の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
ためになされたもので、積層・圧着する際に表皮金属板
と導電性フィラーとの間に巻き込まれる樹脂をより確実
に排除することができて、中間の樹脂層に含まれる導電
性フィラーに表皮金属板間の導電ブリッジの役割を確実
に果たさせることができ、溶接性が安定かつ優れる可溶
接複合制振金属板の製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性フィラ
ーを含有する樹脂層を2枚の表皮金属板の間に挟み込ん
でなる可溶接複合制振金属板の製造方法において前述目
的を達成するために、以下の技術的手段を講じたことを
特徴とする。すなわち、請求項1記載の発明は、前記樹
脂層と表皮金属板との圧着に際し、圧着ロール間を2回
以上通板させることを特徴とする。
ーを含有する樹脂層を2枚の表皮金属板の間に挟み込ん
でなる可溶接複合制振金属板の製造方法において前述目
的を達成するために、以下の技術的手段を講じたことを
特徴とする。すなわち、請求項1記載の発明は、前記樹
脂層と表皮金属板との圧着に際し、圧着ロール間を2回
以上通板させることを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、前記樹脂層
と表皮金属板との圧着に際し、2段以上のタンデムに配
置された圧着ロール間を通板させることを特徴とする。
と表皮金属板との圧着に際し、2段以上のタンデムに配
置された圧着ロール間を通板させることを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載の発明は、上記最終の
圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅Wを、最
初の圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅W0
よりも広く拡げ、かつその広がり率〔(W−W0 )/W
0 〕を10%以下とすることを特徴とする。
圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅Wを、最
初の圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅W0
よりも広く拡げ、かつその広がり率〔(W−W0 )/W
0 〕を10%以下とすることを特徴とする。
【0013】また、請求項4記載の発明は、上記導電性
フィラーが金属粒子ないしは金属ファイバーであって、
かつその圧着前の径が、圧着後の最終樹脂層厚さの1.
0倍以上であることを特徴とする。
フィラーが金属粒子ないしは金属ファイバーであって、
かつその圧着前の径が、圧着後の最終樹脂層厚さの1.
0倍以上であることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、導電性フィラーを含有する樹脂層
を2枚の表皮金属板の間に挟み込み、その樹脂層と表皮
金属板とを圧着させるに際し、圧着ロール間を2回以上
通板させるので、最初の通板時における圧着ロールのロ
ールギャップが樹脂溜の安定化のために制約を受けて
も、2回目以降の通板時における圧着ロールのロールギ
ャップを初回よりも小さく設定して圧下量を適度に高
め、中間の樹脂層を幅方向に拡げることができ、これに
より初期の積層・圧着の際に表皮金属板と導電性フィラ
ーとの間に巻き込まれた樹脂を幅方向に流動させて排除
し、表皮金属板と導電性フィラーの接触を確実なものと
して導電性、すなわち溶接性を高めることができる。
を2枚の表皮金属板の間に挟み込み、その樹脂層と表皮
金属板とを圧着させるに際し、圧着ロール間を2回以上
通板させるので、最初の通板時における圧着ロールのロ
ールギャップが樹脂溜の安定化のために制約を受けて
も、2回目以降の通板時における圧着ロールのロールギ
ャップを初回よりも小さく設定して圧下量を適度に高
め、中間の樹脂層を幅方向に拡げることができ、これに
より初期の積層・圧着の際に表皮金属板と導電性フィラ
ーとの間に巻き込まれた樹脂を幅方向に流動させて排除
し、表皮金属板と導電性フィラーの接触を確実なものと
して導電性、すなわち溶接性を高めることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明では、導電性フ
ィラーを含有する樹脂層を2枚の表皮金属板の間に挟み
込み、その樹脂層と表皮金属板とを圧着させるに際し、
2段以上のタンデムに配置された圧着ロール間を通板さ
せるので、第1の圧着ロールのロールギャップが樹脂溜
の安定化のために制約を受けても、第2以降の圧着ロー
ルのロールギャップを第1の圧着ロールよりも小さく設
定して圧下量を適度に高め、中間の樹脂層を幅方向に拡
げることができ、これにより第1の圧着ロールによる積
層・圧着の際に表皮金属板と導電性フィラーとの間に巻
き込まれた樹脂を幅方向に流動させて排除し、表皮金属
板と導電性フィラーの接触を確実なものとして導電性、
すなわち溶接性を高めることができる。
ィラーを含有する樹脂層を2枚の表皮金属板の間に挟み
込み、その樹脂層と表皮金属板とを圧着させるに際し、
2段以上のタンデムに配置された圧着ロール間を通板さ
せるので、第1の圧着ロールのロールギャップが樹脂溜
の安定化のために制約を受けても、第2以降の圧着ロー
ルのロールギャップを第1の圧着ロールよりも小さく設
定して圧下量を適度に高め、中間の樹脂層を幅方向に拡
げることができ、これにより第1の圧着ロールによる積
層・圧着の際に表皮金属板と導電性フィラーとの間に巻
き込まれた樹脂を幅方向に流動させて排除し、表皮金属
板と導電性フィラーの接触を確実なものとして導電性、
すなわち溶接性を高めることができる。
【0016】また、請求項3記載の発明では、最終の圧
着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅Wを、最初
の圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅W0 よ
りも広く拡げ、かつその広がり率〔(W−W0 )/
W0 〕を10%以下とするので、初期の積層・圧着の際
に表皮金属板と導電性フィラーとの間に巻き込まれた樹
脂を流動させて排除する一方で、中間の樹脂が幅方向に
過度に移動することを規制し、その移動に随伴して導電
性フィラーが移動して新たな樹脂がこれら導電性フィラ
ーと表皮金属板との間に巻き込まれることを回避するこ
とができる。
着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅Wを、最初
の圧着ロール間の通板時における中間の樹脂層幅W0 よ
りも広く拡げ、かつその広がり率〔(W−W0 )/
W0 〕を10%以下とするので、初期の積層・圧着の際
に表皮金属板と導電性フィラーとの間に巻き込まれた樹
脂を流動させて排除する一方で、中間の樹脂が幅方向に
過度に移動することを規制し、その移動に随伴して導電
性フィラーが移動して新たな樹脂がこれら導電性フィラ
ーと表皮金属板との間に巻き込まれることを回避するこ
とができる。
【0017】また、請求項4記載の発明では、上記導電
性フィラーを金属粒子ないしは金属ファイバーとし、か
つその圧着前の径を、圧着後の最終樹脂層厚さの1.0
倍以上とするので、2回目以降の通板時における圧着ロ
ールの圧下量を高めて初期の積層・圧着の際に表皮金属
板と導電性フィラーとの間に巻き込まれた樹脂を幅方向
に流動させて排除する上記効果と相まって、その導電性
フィラーと表皮金属板との接触をより確実なものとして
溶接性をより安定して高めることができる。
性フィラーを金属粒子ないしは金属ファイバーとし、か
つその圧着前の径を、圧着後の最終樹脂層厚さの1.0
倍以上とするので、2回目以降の通板時における圧着ロ
ールの圧下量を高めて初期の積層・圧着の際に表皮金属
板と導電性フィラーとの間に巻き込まれた樹脂を幅方向
に流動させて排除する上記効果と相まって、その導電性
フィラーと表皮金属板との接触をより確実なものとして
溶接性をより安定して高めることができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【0019】〔図1〕は、本発明方法の第1実施例に用
いた積層圧着装置の概要説明図であって、 (a)図は初回
通板による積層・圧着時の状態を示す説明図、 (b)図は
2回目通板による加圧・圧着時の状態を示す説明図であ
る。
いた積層圧着装置の概要説明図であって、 (a)図は初回
通板による積層・圧着時の状態を示す説明図、 (b)図は
2回目通板による加圧・圧着時の状態を示す説明図であ
る。
【0020】この積層圧着装置は、加熱手段を内蔵する
対の圧着ロール(1),(1')と、ここでは図示を省略した金
属ストリップおよび樹脂シートの供給手段と、対の圧着
ロール(1),(1')の下流側に配設された保熱帯(4) および
冷却帯(5) と、最下流側に配設された巻取リール(6)
と、圧着ロール(1),(1')の前方に位置して配設されたペ
イオフリール(7) とを備えてなるものである。なお、こ
の積層圧着装置は、圧着ロール(1),(1')の前方にペイオ
フリール(7)を配設した点以外では、通常の複合制振鋼
板等の製造に一般的に用いられている構成のものであ
る。
対の圧着ロール(1),(1')と、ここでは図示を省略した金
属ストリップおよび樹脂シートの供給手段と、対の圧着
ロール(1),(1')の下流側に配設された保熱帯(4) および
冷却帯(5) と、最下流側に配設された巻取リール(6)
と、圧着ロール(1),(1')の前方に位置して配設されたペ
イオフリール(7) とを備えてなるものである。なお、こ
の積層圧着装置は、圧着ロール(1),(1')の前方にペイオ
フリール(7)を配設した点以外では、通常の複合制振鋼
板等の製造に一般的に用いられている構成のものであ
る。
【0021】本実施例では、合金化溶融亜鉛メッキを施
した板厚 0.4mm、板幅1000mmの鋼ストリップを表皮鋼板
として用い、それらの間に下記の手順によつて、平均粒
径が68μのNi 粉を導電性フィラーとして分散添加した
ポリオレフィン樹脂シートを挟み込んで積層・圧着させ
て、複数例の可溶接複合制振鋼板を製造した。
した板厚 0.4mm、板幅1000mmの鋼ストリップを表皮鋼板
として用い、それらの間に下記の手順によつて、平均粒
径が68μのNi 粉を導電性フィラーとして分散添加した
ポリオレフィン樹脂シートを挟み込んで積層・圧着させ
て、複数例の可溶接複合制振鋼板を製造した。
【0022】まず、〔図1〕の (a)図に示すように、図
外の供給手段からの2枚の鋼ストリップ(2),(2')間に、
図外の供給手段からのNi 粉を含有する樹脂シート(3)
を挿入して、対の圧着ロール(1),(1')間に連続送給して
通板させ、従来方法と同様に、この対の圧着ロール(1),
(1')にて樹脂シート(3) を一度(200 ℃前後に加熱)溶
融させて、鋼ストリップからなる表皮鋼板P1,P2 間に
Ni 粉を含有する樹脂膜Fを溶着させて一体の中間複合
鋼板P’に積層・圧着し、これを保熱帯(4) および冷却
帯(5) を通過させて冷却した上で、巻取リール(6) によ
りコイル巻きさせ、これにより複数例の中間複合鋼板
P’を製作した。
外の供給手段からの2枚の鋼ストリップ(2),(2')間に、
図外の供給手段からのNi 粉を含有する樹脂シート(3)
を挿入して、対の圧着ロール(1),(1')間に連続送給して
通板させ、従来方法と同様に、この対の圧着ロール(1),
(1')にて樹脂シート(3) を一度(200 ℃前後に加熱)溶
融させて、鋼ストリップからなる表皮鋼板P1,P2 間に
Ni 粉を含有する樹脂膜Fを溶着させて一体の中間複合
鋼板P’に積層・圧着し、これを保熱帯(4) および冷却
帯(5) を通過させて冷却した上で、巻取リール(6) によ
りコイル巻きさせ、これにより複数例の中間複合鋼板
P’を製作した。
【0023】そして、本実施例では、それぞれの通板に
際する圧着ロール(1),(1')のロールギャップを許容範囲
内で種々の値に変化させて設定し、各中間複合鋼板P’
は、その積層・圧着に際する圧下量がそれぞれ異なり、
かつ中間の樹脂膜Fの厚さが最終狙い膜厚値(本実施例
では40μm )よりも大きいものとした。
際する圧着ロール(1),(1')のロールギャップを許容範囲
内で種々の値に変化させて設定し、各中間複合鋼板P’
は、その積層・圧着に際する圧下量がそれぞれ異なり、
かつ中間の樹脂膜Fの厚さが最終狙い膜厚値(本実施例
では40μm )よりも大きいものとした。
【0024】一方、比較のために、同種の鋼ストリップ
および樹脂シートにより、従来法と同様にこの1回の通
板で樹脂膜Fの厚さを最終狙い膜厚値(40μm )とした
比較材Aとしての可溶接複合制振鋼板を製造した。
および樹脂シートにより、従来法と同様にこの1回の通
板で樹脂膜Fの厚さを最終狙い膜厚値(40μm )とした
比較材Aとしての可溶接複合制振鋼板を製造した。
【0025】次いで、これら中間複合鋼板P’のコイル
をペイオフリール(7) にセットし、このペイオフリール
(7) から対の圧着ロール(1),(1')間に再度送給して2回
目の通板をさせ、この対の圧着ロール(1),(1')により中
間の樹脂膜Fを加熱(200 ℃前後)溶融する一方で圧下
し、その中間の樹脂膜Fを幅方向に拡げて最終狙い膜厚
値(40μm )まで減厚させ、表皮鋼板P1,P2 間にNi
粉を含有する所定厚さの樹脂膜Fを溶着させてなる可溶
接複合制振鋼板Pに加圧・圧着し、これを保熱帯(4) お
よび冷却帯(5) を通過させた上で巻取リール(6) により
完成品としてコイル巻きさせ、これにより目的とする複
数の可溶接複合制振鋼板を製造した。
をペイオフリール(7) にセットし、このペイオフリール
(7) から対の圧着ロール(1),(1')間に再度送給して2回
目の通板をさせ、この対の圧着ロール(1),(1')により中
間の樹脂膜Fを加熱(200 ℃前後)溶融する一方で圧下
し、その中間の樹脂膜Fを幅方向に拡げて最終狙い膜厚
値(40μm )まで減厚させ、表皮鋼板P1,P2 間にNi
粉を含有する所定厚さの樹脂膜Fを溶着させてなる可溶
接複合制振鋼板Pに加圧・圧着し、これを保熱帯(4) お
よび冷却帯(5) を通過させた上で巻取リール(6) により
完成品としてコイル巻きさせ、これにより目的とする複
数の可溶接複合制振鋼板を製造した。
【0026】ここで、本実施例の可溶接複合制振鋼板P
は、2回目通板時の樹脂膜F幅の広がり率〔(2回目通
板時の樹脂膜幅−1回目通板時の樹脂膜幅)/1回目通
板時の樹脂膜幅〕を10%以下とした。
は、2回目通板時の樹脂膜F幅の広がり率〔(2回目通
板時の樹脂膜幅−1回目通板時の樹脂膜幅)/1回目通
板時の樹脂膜幅〕を10%以下とした。
【0027】一方、比較のために、2回目通板時の樹脂
膜F幅の広がり率を10%以上とした可溶接複合制振鋼板
(比較材BおよびC)も製造した。
膜F幅の広がり率を10%以上とした可溶接複合制振鋼板
(比較材BおよびC)も製造した。
【0028】このようにして得られた本実施例の可溶接
複合制振鋼板および比較材それぞれの製造過程における
樹脂膜幅の変動値を〔表1〕に示す。
複合制振鋼板および比較材それぞれの製造過程における
樹脂膜幅の変動値を〔表1〕に示す。
【0029】
【表1】
【0030】そして、得られた本実施例の可溶接複合制
振鋼板および比較材それぞれから多数の溶接試験片をラ
ンダム採取すると共に、それら溶接試験片について、通
常の重ね合わせスポット溶接と、スキマ付端部スポット
溶接とによって、溶接性および導電特性の比較評価を行
った。なお、スキマ付端部スポット溶接はギャップGを
2.0mmに設定して行い、溶接性は溶接不良の発生率で比
較評価し、導電特性はスキマ付端部スポット溶接におけ
る初期抵抗値によって比較評価した。
振鋼板および比較材それぞれから多数の溶接試験片をラ
ンダム採取すると共に、それら溶接試験片について、通
常の重ね合わせスポット溶接と、スキマ付端部スポット
溶接とによって、溶接性および導電特性の比較評価を行
った。なお、スキマ付端部スポット溶接はギャップGを
2.0mmに設定して行い、溶接性は溶接不良の発生率で比
較評価し、導電特性はスキマ付端部スポット溶接におけ
る初期抵抗値によって比較評価した。
【0031】それらの結果を〔図3〕および〔図4〕の
グラフに示す。なお〔図3〕のグラフ中にプロットした
丸印および黒丸印は本実施例、星印および黒星印は比較
材A、三角印および黒三角印は比較材B、四角印および
黒四角印は比較材Cそれぞれの溶接不良率を示し、また
黒印を破線で結んだものは重ね合わせスポット溶接、白
抜き印を実線で結んだものはスキマ付端部スポット溶接
による結果を示す。また、〔図4〕のグラフ中にプロッ
トした丸印は本実施例、星印は比較材A、三角印比較材
B、四角印は比較材Cそれぞれのスキマ付端部スポット
溶接における初期抵抗値を示す。
グラフに示す。なお〔図3〕のグラフ中にプロットした
丸印および黒丸印は本実施例、星印および黒星印は比較
材A、三角印および黒三角印は比較材B、四角印および
黒四角印は比較材Cそれぞれの溶接不良率を示し、また
黒印を破線で結んだものは重ね合わせスポット溶接、白
抜き印を実線で結んだものはスキマ付端部スポット溶接
による結果を示す。また、〔図4〕のグラフ中にプロッ
トした丸印は本実施例、星印は比較材A、三角印比較材
B、四角印は比較材Cそれぞれのスキマ付端部スポット
溶接における初期抵抗値を示す。
【0032】〔図3〕のグラフに示すように、通常の重
ね合わせスポット溶接においては、本実施例のものと比
較例のものとの間に差異は認められず、双方共に良好な
溶接結果が得られたが、非常に厳しい溶接条件となるス
キマ付端部スポット溶接においては、比較例のものは不
良率が増加したに対して、本実施例のものは重き合わせ
スポット溶接の場合と同様に良好な溶接結果が得られ
た。また〔図4〕のグラフに示すように、比較例のもの
はスキマ付端部スポット溶接における初期抵抗値が高く
てバラツキも大きく、その溶接性が不安定であることが
認められたに対して、本実施例のものは同初期抵抗値が
250μΩ以下の低い値で、かつバラツキ範囲も小さく安
定しており、これらの結果より、表皮金属板と導電性フ
ィラーとの間に巻き込まれた樹脂を2回目の通板にて確
実に排除し、中間の樹脂層に含まれる導電性フィラーに
表皮金属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせる
本発明方法の優れた効果を確認することができた。
ね合わせスポット溶接においては、本実施例のものと比
較例のものとの間に差異は認められず、双方共に良好な
溶接結果が得られたが、非常に厳しい溶接条件となるス
キマ付端部スポット溶接においては、比較例のものは不
良率が増加したに対して、本実施例のものは重き合わせ
スポット溶接の場合と同様に良好な溶接結果が得られ
た。また〔図4〕のグラフに示すように、比較例のもの
はスキマ付端部スポット溶接における初期抵抗値が高く
てバラツキも大きく、その溶接性が不安定であることが
認められたに対して、本実施例のものは同初期抵抗値が
250μΩ以下の低い値で、かつバラツキ範囲も小さく安
定しており、これらの結果より、表皮金属板と導電性フ
ィラーとの間に巻き込まれた樹脂を2回目の通板にて確
実に排除し、中間の樹脂層に含まれる導電性フィラーに
表皮金属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせる
本発明方法の優れた効果を確認することができた。
【0033】〔図2〕は、本発明方法の第2実施例に用
いた積層圧着装置の概要説明図である。なお、本実施例
の積層圧着装置は、2対の圧着ロールをタンデムに配設
した点と、それらの前方にペイオフリールを配設しない
点とを除いて、〔図1〕に示した第1実施例のものと同
様であり、ここでは〔図1〕と等価な各部に同符号を付
して説明を省略し、その差異差異点のみを要約説明する
ものとする。
いた積層圧着装置の概要説明図である。なお、本実施例
の積層圧着装置は、2対の圧着ロールをタンデムに配設
した点と、それらの前方にペイオフリールを配設しない
点とを除いて、〔図1〕に示した第1実施例のものと同
様であり、ここでは〔図1〕と等価な各部に同符号を付
して説明を省略し、その差異差異点のみを要約説明する
ものとする。
【0034】この積層圧着装置は、加熱手段を内蔵する
同構成の2対の圧着ロール(1),(1')を2段タンデムに配
設してなり、1段目の対の圧着ロール(1),(1')にて、連
続送給される2枚の鋼ストリップ(2),(2')とその間に挿
入された樹脂シート(3) とを加熱・圧下して一体の中間
複合鋼板に積層・圧着させ、更に、続く2段目の対の圧
着ロール(1),(1')にて、1段目よりも大きな圧下を加え
て中間の樹脂膜を幅方向に拡げることのできるものとさ
れている。
同構成の2対の圧着ロール(1),(1')を2段タンデムに配
設してなり、1段目の対の圧着ロール(1),(1')にて、連
続送給される2枚の鋼ストリップ(2),(2')とその間に挿
入された樹脂シート(3) とを加熱・圧下して一体の中間
複合鋼板に積層・圧着させ、更に、続く2段目の対の圧
着ロール(1),(1')にて、1段目よりも大きな圧下を加え
て中間の樹脂膜を幅方向に拡げることのできるものとさ
れている。
【0035】本実施例では、上記構成のタンデム積層圧
着装置により、第1実施例と同様に2回目の通板、すな
わち2段目の圧着ロール(1),(1')の通板にて中間の樹脂
膜幅を拡げてなる以下の可溶接複合制振鋼板を試作し、
生産効率の高い連続多段圧下によっても同様な効果が得
られるか否かの確認を行った。
着装置により、第1実施例と同様に2回目の通板、すな
わち2段目の圧着ロール(1),(1')の通板にて中間の樹脂
膜幅を拡げてなる以下の可溶接複合制振鋼板を試作し、
生産効率の高い連続多段圧下によっても同様な効果が得
られるか否かの確認を行った。
【0036】合金化溶融亜鉛メッキを施した板厚 0.4m
m、板幅 300mmの鋼ストリップからなる表皮鋼板と、第
1実施例と同様に平均粒径が68μのNi 粉を分散添加し
たポリオレフィン樹脂シートとを用いて、複数例の可溶
接複合制振鋼板を試作した。そして本実施例では、それ
ぞれの通板に際する1段目の圧着ロール(1),(1')のロー
ルギャップを、第1実施例と同様に許容範囲内で種々の
値に変化させて設定する一方で、2段目の圧着ロール
(1),(1')のロールギャップを一定値に設定し、その2段
目の圧着ロール(1),(1')の通板にて、それぞれ中間の樹
脂膜Fを、第1実施例と同様に異なる広がり率でもって
幅方向に拡げて、最終狙い膜厚値(40μm )まで減厚さ
せ、表皮鋼板P1,P2 間にNi 粉を含有する所定厚さの
樹脂膜Fを溶着させてなる可溶接複合制振鋼板Pに加圧
・圧着し、これを保熱帯(4) および冷却帯(5) を通過さ
せた上で巻取リール(6) によりコイル巻きさせた。
m、板幅 300mmの鋼ストリップからなる表皮鋼板と、第
1実施例と同様に平均粒径が68μのNi 粉を分散添加し
たポリオレフィン樹脂シートとを用いて、複数例の可溶
接複合制振鋼板を試作した。そして本実施例では、それ
ぞれの通板に際する1段目の圧着ロール(1),(1')のロー
ルギャップを、第1実施例と同様に許容範囲内で種々の
値に変化させて設定する一方で、2段目の圧着ロール
(1),(1')のロールギャップを一定値に設定し、その2段
目の圧着ロール(1),(1')の通板にて、それぞれ中間の樹
脂膜Fを、第1実施例と同様に異なる広がり率でもって
幅方向に拡げて、最終狙い膜厚値(40μm )まで減厚さ
せ、表皮鋼板P1,P2 間にNi 粉を含有する所定厚さの
樹脂膜Fを溶着させてなる可溶接複合制振鋼板Pに加圧
・圧着し、これを保熱帯(4) および冷却帯(5) を通過さ
せた上で巻取リール(6) によりコイル巻きさせた。
【0037】そして、得られた各可溶接複合制振鋼板P
それぞれについて、第1実施例と同様条件のスキマ付端
部スポット溶接による導電特性の調査を行ったところ、
2段目の圧着ロール(1),(1')間の通板によって中間の樹
脂膜F幅の広がり率を10%以下とした本実施例のもの全
ては、第1実施例のものと同等の値およびバラツキ範囲
で安定かつ優れた導電特性を示し、その調査結果によ
り、生産性の高い連続多段圧下によっても溶接性が安定
して優れる可溶接複合制振鋼板が得られることが確認で
きた。
それぞれについて、第1実施例と同様条件のスキマ付端
部スポット溶接による導電特性の調査を行ったところ、
2段目の圧着ロール(1),(1')間の通板によって中間の樹
脂膜F幅の広がり率を10%以下とした本実施例のもの全
ては、第1実施例のものと同等の値およびバラツキ範囲
で安定かつ優れた導電特性を示し、その調査結果によ
り、生産性の高い連続多段圧下によっても溶接性が安定
して優れる可溶接複合制振鋼板が得られることが確認で
きた。
【0038】なお、以上に述べた2実施例では、合金化
溶融亜鉛メッキ鋼板からなる表皮鋼板の間にNi 粉を導
電性フィラーとして分散添加したポリオレフィン樹脂シ
ートを挟み込んでなる可溶接複合制振鋼板を製造した
が、これは1例であって、本発明方法はこれに限定され
るものでなく、例えばステンレス鋼板等の他の種類の表
皮金属板を用いたものでも同様の効果が得られ、また、
中間樹脂層にはポリオレフィン樹脂以外の種類の粘弾性
樹脂が用いられて良く、かつそれに添加する導電性フィ
ラーとしては、高い導電性を有するものであれば、Ni
以外の金属や炭素等からなる粒子やファイバーであって
も良いことは言うまでもない。また、以上に述べた2実
施例では、中間の樹脂膜の厚さの制御を圧着ロールのロ
ールギャップの設定にて行ったが、これは圧着ロールの
圧下力の調整によっても制御することができる。
溶融亜鉛メッキ鋼板からなる表皮鋼板の間にNi 粉を導
電性フィラーとして分散添加したポリオレフィン樹脂シ
ートを挟み込んでなる可溶接複合制振鋼板を製造した
が、これは1例であって、本発明方法はこれに限定され
るものでなく、例えばステンレス鋼板等の他の種類の表
皮金属板を用いたものでも同様の効果が得られ、また、
中間樹脂層にはポリオレフィン樹脂以外の種類の粘弾性
樹脂が用いられて良く、かつそれに添加する導電性フィ
ラーとしては、高い導電性を有するものであれば、Ni
以外の金属や炭素等からなる粒子やファイバーであって
も良いことは言うまでもない。また、以上に述べた2実
施例では、中間の樹脂膜の厚さの制御を圧着ロールのロ
ールギャップの設定にて行ったが、これは圧着ロールの
圧下力の調整によっても制御することができる。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明方法によれ
ば、積層・圧着する際に表皮金属板と導電性フィラーと
の間に巻き込まれる樹脂をより確実に排除することがで
きて、中間の樹脂層に含まれる導電性フィラーに表皮金
属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせることが
でき、溶接性が安定かつ優れる可溶接複合制振金属板を
製造することができる。
ば、積層・圧着する際に表皮金属板と導電性フィラーと
の間に巻き込まれる樹脂をより確実に排除することがで
きて、中間の樹脂層に含まれる導電性フィラーに表皮金
属板間の導電ブリッジの役割を確実に果たさせることが
でき、溶接性が安定かつ優れる可溶接複合制振金属板を
製造することができる。
【図1】本発明方法の第1実施例に用いた積層圧着装置
の概要説明図であって、 (a)図は初回通板による積層・
圧着時の状態を示す説明図、 (b)図は2回目通板による
加圧・圧着時の状態を示す説明図である。
の概要説明図であって、 (a)図は初回通板による積層・
圧着時の状態を示す説明図、 (b)図は2回目通板による
加圧・圧着時の状態を示す説明図である。
【図2】本発明方法の第2実施例に用いた積層圧着装置
の概要説明図である。
の概要説明図である。
【図3】本発明方法の実施例に関わる樹脂膜幅の広がり
率と溶接不良の発生率との関係を示すグラフである。
率と溶接不良の発生率との関係を示すグラフである。
【図4】本発明方法の実施例に関わる樹脂膜幅の広がり
率と初期抵抗値との関係を示すグラフである。
率と初期抵抗値との関係を示すグラフである。
【図5】従来の可溶接複合制振金属板の製造方法の概念
説明図である。
説明図である。
(1) --圧着ロール (1')--圧着ロール (2) --鋼ストリップ (2')--鋼ストリップ (3) --樹脂シート (4) --保熱帯 (5) --冷却帯 (6) --巻取リール (7) --ペイオフリール P’- 中間複合鋼板 P -- 可溶接複合制振鋼板 P1 --表皮鋼板 P2 --表皮鋼板 F -- 樹脂膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮原 征行 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 高野 清 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 高田 隆英 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性フィラーを含有する樹脂層を2枚
の表皮金属板の間に挟み込んでなる可溶接複合制振金属
板の製造方法において、前記樹脂層と表皮金属板との圧
着に際し、圧着ロール間を2回以上通板させることを特
徴とする可溶接複合制振金属板の製造方法。 - 【請求項2】 導電性フィラーを含有する樹脂層を2枚
の表皮金属板の間に挟み込んでなる可溶接複合制振金属
板の製造方法において、前記樹脂層と表皮金属板との圧
着に際し、2段以上のタンデムに配置された圧着ロール
間を通板させることを特徴とする可溶接複合制振金属板
の製造方法。 - 【請求項3】 最終の圧着ロール間の通板時における中
間の樹脂層幅Wを、最初の圧着ロール間の通板時におけ
る中間の樹脂層幅W0 よりも広く拡げ、かつその広がり
率〔(W−W0 )/W0 〕を10%以下とすることを特
徴とする請求項1または2記載の可溶接複合制振金属
板。 - 【請求項4】 導電性フィラーが金属粒子ないしは金属
ファイバーであって、かつその圧着前の径が、圧着後の
最終樹脂層厚さの1.0倍以上であることを特徴とする
請求項1、2または3記載の可溶接複合制振金属板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15351292A JPH05338076A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 可溶接複合制振金属板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15351292A JPH05338076A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 可溶接複合制振金属板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05338076A true JPH05338076A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15564165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15351292A Withdrawn JPH05338076A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 可溶接複合制振金属板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05338076A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015036193A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-23 | 株式会社フジクラ | 積層体の製造方法及び製造装置 |
| CN109484909A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-19 | 巩义市恒星金属制品有限公司 | 无动力卧式放线架 |
| CN113183492A (zh) * | 2021-04-02 | 2021-07-30 | 太原理工大学 | 一种不锈钢/碳纤维/不锈钢层合板辊压工艺 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP15351292A patent/JPH05338076A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015036193A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-23 | 株式会社フジクラ | 積層体の製造方法及び製造装置 |
| CN109484909A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-19 | 巩义市恒星金属制品有限公司 | 无动力卧式放线架 |
| CN109484909B (zh) * | 2018-12-28 | 2023-12-22 | 巩义市恒星金属制品有限公司 | 无动力卧式放线架 |
| CN113183492A (zh) * | 2021-04-02 | 2021-07-30 | 太原理工大学 | 一种不锈钢/碳纤维/不锈钢层合板辊压工艺 |
| CN113183492B (zh) * | 2021-04-02 | 2023-01-13 | 太原理工大学 | 一种不锈钢/碳纤维/不锈钢层合板辊压工艺 |
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