JPH05339730A - ダイヤモンド被膜の形成方法 - Google Patents
ダイヤモンド被膜の形成方法Info
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- JPH05339730A JPH05339730A JP16825692A JP16825692A JPH05339730A JP H05339730 A JPH05339730 A JP H05339730A JP 16825692 A JP16825692 A JP 16825692A JP 16825692 A JP16825692 A JP 16825692A JP H05339730 A JPH05339730 A JP H05339730A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイヤモンド被膜の形成方法に関し、基板上
にダイヤモンドの成長核を意図的に形成してダイヤモン
ド被膜を制御性よく形成する方法を提供する。 【構成】 ダイヤモンドの成長核となる微粒子12を分
散配置した基板11上にダイヤモンド13をCDプラズ
マジェットCVD法等によって気相合成する。この基板
は単結晶Si、セラミック、金属等であり、ダイヤモン
ドの成長核となる微粒子は、粒径が10μm以下、好ま
しくは0.1μm以下であり、基板を構成する元素の炭
化物、例えば、基板がSiである場合はSiC、特にβ
−SiC結晶であり、基板がMoである場合はMo2 C
の微粒子であることが望ましい。また、基板にはダイヤ
モンドの成長核となる微粒子の粒径以上の凹部を有する
ことが望ましい。また、SiC微粒子は、気相合成法、
単結晶キュービックSiCのバルク材料の粉砕によって
形成することができる。
にダイヤモンドの成長核を意図的に形成してダイヤモン
ド被膜を制御性よく形成する方法を提供する。 【構成】 ダイヤモンドの成長核となる微粒子12を分
散配置した基板11上にダイヤモンド13をCDプラズ
マジェットCVD法等によって気相合成する。この基板
は単結晶Si、セラミック、金属等であり、ダイヤモン
ドの成長核となる微粒子は、粒径が10μm以下、好ま
しくは0.1μm以下であり、基板を構成する元素の炭
化物、例えば、基板がSiである場合はSiC、特にβ
−SiC結晶であり、基板がMoである場合はMo2 C
の微粒子であることが望ましい。また、基板にはダイヤ
モンドの成長核となる微粒子の粒径以上の凹部を有する
ことが望ましい。また、SiC微粒子は、気相合成法、
単結晶キュービックSiCのバルク材料の粉砕によって
形成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品等の熱伝導性
材料や半導体材料として用いられるダイヤモンド被膜の
形成方法に関し、特に、高品質単結晶であるSi基板上
にダイヤモンドの成長核密度を高めてダイヤモンド被膜
を形成する方法に関する。
材料や半導体材料として用いられるダイヤモンド被膜の
形成方法に関し、特に、高品質単結晶であるSi基板上
にダイヤモンドの成長核密度を高めてダイヤモンド被膜
を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、傷付け処理を施したSi基板上に
ダイヤモンドの被膜を気相合成法によって形成すること
は知られていた。
ダイヤモンドの被膜を気相合成法によって形成すること
は知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のダイヤ
モンド被膜の形成方法においては、Si等の基板上に意
図的にダイヤモンドの成長核を形成してダイヤモンド被
膜を形成することは試みられていなかった。したがっ
て、これらの基板上に成長パターンを制御してダイヤモ
ンド被膜を形成することはできなかった。
モンド被膜の形成方法においては、Si等の基板上に意
図的にダイヤモンドの成長核を形成してダイヤモンド被
膜を形成することは試みられていなかった。したがっ
て、これらの基板上に成長パターンを制御してダイヤモ
ンド被膜を形成することはできなかった。
【0004】本発明は、基板上にダイヤモンドの成長核
を意図的に形成して、ダイヤモンド被膜を制御性よく形
成することを目的とする。
を意図的に形成して、ダイヤモンド被膜を制御性よく形
成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるダイヤモ
ンド被膜の形成方法においては、ダイヤモンドの成長核
となる微粒子を分散配置した基板上にダイヤモンドを気
相合成する工程を採用した。
ンド被膜の形成方法においては、ダイヤモンドの成長核
となる微粒子を分散配置した基板上にダイヤモンドを気
相合成する工程を採用した。
【0006】この場合、基板をセラミック等の絶縁体、
Si等の半導体、Mo等の金属にすることができる。
Si等の半導体、Mo等の金属にすることができる。
【0007】また、この場合、ダイヤモンドの成長核と
なる微粒子として基板を構成する元素の炭化物の粒子、
例えば、基板がSiであるときは微粒子をSiC、特
に、立方晶のβ−SiC結晶とすることができ、微粒子
の粒径を10μm以下、特に、0.1μm以下にするこ
とができる。
なる微粒子として基板を構成する元素の炭化物の粒子、
例えば、基板がSiであるときは微粒子をSiC、特
に、立方晶のβ−SiC結晶とすることができ、微粒子
の粒径を10μm以下、特に、0.1μm以下にするこ
とができる。
【0008】そして、このSiC微粒子を、気相合成法
により、単結晶キュービックSiCのバルク材料の粉砕
し分級することにより、SiO2 のCによる還元反応に
より、炭化珪素高分子の熱処理により、あるいは、気相
合成法とレーザ照射によって形成することができる。
により、単結晶キュービックSiCのバルク材料の粉砕
し分級することにより、SiO2 のCによる還元反応に
より、炭化珪素高分子の熱処理により、あるいは、気相
合成法とレーザ照射によって形成することができる。
【0009】また、基板として、Si単結晶基板上にS
iC微粒子の粒径以上の凹部を形成したものを用いるこ
とができ、この凹部をダイヤモンド粉末による研磨工程
によって形成することができる。
iC微粒子の粒径以上の凹部を形成したものを用いるこ
とができ、この凹部をダイヤモンド粉末による研磨工程
によって形成することができる。
【0010】また、炭化珪素高分子をSi基板上に選択
的に配置して熱処理する等の方法によってSiC微粒子
をSi基板上に選択的に配置し、所望のパターンのダイ
ヤモンド被膜を形成することができる。
的に配置して熱処理する等の方法によってSiC微粒子
をSi基板上に選択的に配置し、所望のパターンのダイ
ヤモンド被膜を形成することができる。
【0011】
【作用】本発明者らは、ダイヤモンドの成長過程をTE
M(TransmissionElectron Mi
croscope)によって連続的に観察した結果、ダ
イヤモンドの形成初期段階において、基板上に微粒子か
らなるダイヤモンドの成長核が形成され、このような基
板上の複数のダイヤモンドの成長核に支えられてダイヤ
モンドの形成が始まり、成長していく過程を観察し、こ
の知見に基づいて、実験を重ねたところ、意図的に微粒
子からなるダイヤモンドの成長核を形成した基板を用い
てダイヤモンドを気相合成すると、ダイヤモンド被膜を
制御性よく形成できることを見出した。
M(TransmissionElectron Mi
croscope)によって連続的に観察した結果、ダ
イヤモンドの形成初期段階において、基板上に微粒子か
らなるダイヤモンドの成長核が形成され、このような基
板上の複数のダイヤモンドの成長核に支えられてダイヤ
モンドの形成が始まり、成長していく過程を観察し、こ
の知見に基づいて、実験を重ねたところ、意図的に微粒
子からなるダイヤモンドの成長核を形成した基板を用い
てダイヤモンドを気相合成すると、ダイヤモンド被膜を
制御性よく形成できることを見出した。
【0012】そして、この微粒子としては、基板を構成
する材料とダイヤモンドの中間の格子定数をもち、基板
を構成する材料とダイヤモンドを構成する元素である炭
素を含んでいる場合、例えば、Si基板に対してはSi
C微粒子、Mo基板に対してはMo2 C微粒子を用いた
とき良好な結果が得られることがわかった。
する材料とダイヤモンドの中間の格子定数をもち、基板
を構成する材料とダイヤモンドを構成する元素である炭
素を含んでいる場合、例えば、Si基板に対してはSi
C微粒子、Mo基板に対してはMo2 C微粒子を用いた
とき良好な結果が得られることがわかった。
【0013】このように、微粒子が目的生成物であるダ
イヤモンド被膜の形成初期においてダイヤモンドの成長
核密度を向上させる効果を発揮する。この効果を発見し
た経緯は以下の通りである。
イヤモンド被膜の形成初期においてダイヤモンドの成長
核密度を向上させる効果を発揮する。この効果を発見し
た経緯は以下の通りである。
【0014】本発明者らはDCプラズマジェットCVD
法によって種々の条件でダイヤモンド被膜を形成する多
くの実験を行った。
法によって種々の条件でダイヤモンド被膜を形成する多
くの実験を行った。
【0015】図1は、ダイヤモンド被膜の形成および観
察方法の説明図である。この図において、1はDCプラ
ズマジェットCVD装置、2はプラズマトーチ、3はプ
ラズマジェット、4はサセプタ、5はSi基板、6はダ
イヤモンド微粒子、7はTEM、8は電子銃、9は電磁
レンズ、10はスクリーンである。
察方法の説明図である。この図において、1はDCプラ
ズマジェットCVD装置、2はプラズマトーチ、3はプ
ラズマジェット、4はサセプタ、5はSi基板、6はダ
イヤモンド微粒子、7はTEM、8は電子銃、9は電磁
レンズ、10はスクリーンである。
【0016】この図は、本発明者らが行ったダイヤモン
ド被膜の形成方法と、その形成過程におけるダイヤモン
ド被膜の観察方法を示している。まず、DCプラズマジ
ェットCVD装置1の、円筒状アノードとロッド状カソ
ードからなるプラズマトーチ2のガス供給間隙を通して
メタン(CH4 )とキャリアガスとしての水素(H2 )
(メタン濃度1.5%)を流量50(l/min)で供
給し、反応室内の圧力を60Torrに維持して、6k
Wのトーチ電力によってプラズマ化する。
ド被膜の形成方法と、その形成過程におけるダイヤモン
ド被膜の観察方法を示している。まず、DCプラズマジ
ェットCVD装置1の、円筒状アノードとロッド状カソ
ードからなるプラズマトーチ2のガス供給間隙を通して
メタン(CH4 )とキャリアガスとしての水素(H2 )
(メタン濃度1.5%)を流量50(l/min)で供
給し、反応室内の圧力を60Torrに維持して、6k
Wのトーチ電力によってプラズマ化する。
【0017】そして、サセプタ4の上に載置され、プラ
ズマトーチ2から20mm離れた位置に置かれた、2×
1.5×0.5mm3 の大きさで、温度900℃に維持
されたSi(100)基板5の上に、高いラジカル濃度
のプラズマジェット3を一定時間(30秒間)放射して
ダイヤモンド微粒子6を形成する。
ズマトーチ2から20mm離れた位置に置かれた、2×
1.5×0.5mm3 の大きさで、温度900℃に維持
されたSi(100)基板5の上に、高いラジカル濃度
のプラズマジェット3を一定時間(30秒間)放射して
ダイヤモンド微粒子6を形成する。
【0018】そして、ダイヤモンド微粒子6が形成され
たSi基板5を、ダイヤモンド微粒子6が形成された面
を斜め方向から観察できる方向で透過型電子顕微鏡(T
ransmission Electron Micr
oscope TEM)7の中に配置し、電子銃8から
の電子をダイヤモンド微粒子6を透過させ、透過した電
子を電磁レンズ9によってスクリーン10上に結像し
て、ダイヤモンドの形成状況を観察する。
たSi基板5を、ダイヤモンド微粒子6が形成された面
を斜め方向から観察できる方向で透過型電子顕微鏡(T
ransmission Electron Micr
oscope TEM)7の中に配置し、電子銃8から
の電子をダイヤモンド微粒子6を透過させ、透過した電
子を電磁レンズ9によってスクリーン10上に結像し
て、ダイヤモンドの形成状況を観察する。
【0019】この観察の後に、再びSi基板5をDCプ
ラズマジェットCVD装置1に移送して、一定時間(3
0秒間)ダイヤモンド微粒子6を形成し、再びTEM7
によって観察する。このように、ダイヤモンド被膜の形
成と観察を繰り返した。
ラズマジェットCVD装置1に移送して、一定時間(3
0秒間)ダイヤモンド微粒子6を形成し、再びTEM7
によって観察する。このように、ダイヤモンド被膜の形
成と観察を繰り返した。
【0020】図2は、本発明によって形成されたダイヤ
モンド被膜のTEM写真である。この写真を参照して、
本発明者らが観察したDCプラズマジェットCVD法に
よるダイヤモンド被膜の形成過程を簡単に説明する。
モンド被膜のTEM写真である。この写真を参照して、
本発明者らが観察したDCプラズマジェットCVD法に
よるダイヤモンド被膜の形成過程を簡単に説明する。
【0021】シリコン基板を用い、DCプラズマジェッ
トCVD法によってダイヤモンド被膜を形成する場合、
形成初期の30秒後にはSi基板上に平均直径10nm
の多数のβ−SiC微粒子とダイヤモンド微粒子が生成
される。この段階では、SiC微粒子とダイヤモンド微
粒子を識別することは極めて困難である。
トCVD法によってダイヤモンド被膜を形成する場合、
形成初期の30秒後にはSi基板上に平均直径10nm
の多数のβ−SiC微粒子とダイヤモンド微粒子が生成
される。この段階では、SiC微粒子とダイヤモンド微
粒子を識別することは極めて困難である。
【0022】1分後には、Si基板上にSiC微粒子と
は異なる形状のダイヤモンド粒子が現れてくる。1分後
から3分後にかけてダイヤモンド粒子は大きく成長する
が、連続的な観察によると微小なダイヤモンド粒子の形
状は大きく成長した後のダイヤモンド粒子と極めて類似
する形状を有している。この観察を通じて、SiC微粒
子は成長することなく殆ど同じ大きさに留まっていた。
そして、いくつかのSiC微粒子がダイヤモンド粒子の
表面の中心に付着し、また他はダイヤモンド粒子の底面
に付着していることが観察された。
は異なる形状のダイヤモンド粒子が現れてくる。1分後
から3分後にかけてダイヤモンド粒子は大きく成長する
が、連続的な観察によると微小なダイヤモンド粒子の形
状は大きく成長した後のダイヤモンド粒子と極めて類似
する形状を有している。この観察を通じて、SiC微粒
子は成長することなく殆ど同じ大きさに留まっていた。
そして、いくつかのSiC微粒子がダイヤモンド粒子の
表面の中心に付着し、また他はダイヤモンド粒子の底面
に付着していることが観察された。
【0023】1分30秒後には、多くのSiC微粒子
が、まだ、ダイヤモンド粒子の表面やダイヤモンド粒子
の底面に付着していることが観察された。2分後には、
SiC微粒子はダイヤモンド粒子の表面、特にその上部
の表面からほとんど消失していた。そして、1分30秒
から2分後までは、隣接する2つのダイヤモンド粒子は
独立に成長するが、その後は2つのダイヤモンド粒子が
結合して、結合前と同じ形状の1つのダイヤモンド粒子
として成長した。
が、まだ、ダイヤモンド粒子の表面やダイヤモンド粒子
の底面に付着していることが観察された。2分後には、
SiC微粒子はダイヤモンド粒子の表面、特にその上部
の表面からほとんど消失していた。そして、1分30秒
から2分後までは、隣接する2つのダイヤモンド粒子は
独立に成長するが、その後は2つのダイヤモンド粒子が
結合して、結合前と同じ形状の1つのダイヤモンド粒子
として成長した。
【0024】このダイヤモンドの形成過程を詳細に観察
することによって、図2の写真において黒く六角形状に
表れているダイヤモンド微粒子は複数のSiC微粒子に
よってSi基板上に支えられ、Si基板上に固定されて
いることが見出された(本明細書においてはこの効果を
「支え効果」と指称する)。
することによって、図2の写真において黒く六角形状に
表れているダイヤモンド微粒子は複数のSiC微粒子に
よってSi基板上に支えられ、Si基板上に固定されて
いることが見出された(本明細書においてはこの効果を
「支え効果」と指称する)。
【0025】これらの実験的知見から、ダイヤモンド微
粒子の形成過程においてはSiC微粒子による支え効果
が重要であることが見出された。さらにこのSiC微粒
子と成長した初期ダイヤモンド微粒子との関係を検討す
る中で、SiC微粒子の上にダイヤモンドの初期核が形
成され、SiC微粒子がダイヤモンド微粒子の発生源と
なっている可能性が強いことが明らかになった(SPI
E Vol.1534 Diamond Optics
IV 49 (1991)参照)。
粒子の形成過程においてはSiC微粒子による支え効果
が重要であることが見出された。さらにこのSiC微粒
子と成長した初期ダイヤモンド微粒子との関係を検討す
る中で、SiC微粒子の上にダイヤモンドの初期核が形
成され、SiC微粒子がダイヤモンド微粒子の発生源と
なっている可能性が強いことが明らかになった(SPI
E Vol.1534 Diamond Optics
IV 49 (1991)参照)。
【0026】図3(A),(B)は、ダイヤモンド成長
におけるSiC微粒子支え効果説明図(1)である。こ
の図において、11はSi基板、12はSiC微粒子、
13はダイヤモンドの成長核である。
におけるSiC微粒子支え効果説明図(1)である。こ
の図において、11はSi基板、12はSiC微粒子、
13はダイヤモンドの成長核である。
【0027】この図3(A)は、Si基板11の上に、
ダイヤモンド被膜の形成過程の初期段階でSiC微粒子
12が形成される状態を模式的に示している。また、図
3(B)は、Si基板11の上のSiC微粒子12の上
にダイヤモンドの成長核13が形成される状態を模式的
に示している。
ダイヤモンド被膜の形成過程の初期段階でSiC微粒子
12が形成される状態を模式的に示している。また、図
3(B)は、Si基板11の上のSiC微粒子12の上
にダイヤモンドの成長核13が形成される状態を模式的
に示している。
【0028】この図に示されているように、Si基板1
1の上に形成された1個のSiC微粒子12によって支
えられているダイヤモンドの成長核13は、一旦形成さ
れてもその後の過程において解離して消失し易いため、
結果的にダイヤモンド被膜の形成に寄与するダイヤモン
ドの成長核13の密度は小さいことになる。
1の上に形成された1個のSiC微粒子12によって支
えられているダイヤモンドの成長核13は、一旦形成さ
れてもその後の過程において解離して消失し易いため、
結果的にダイヤモンド被膜の形成に寄与するダイヤモン
ドの成長核13の密度は小さいことになる。
【0029】図4(A),(B)は、ダイヤモンド成長
におけるSiC微粒子支え効果説明図(2)である。こ
の図における符号は、図3において同符号を付して説明
したものと同様の意味をもつものである。
におけるSiC微粒子支え効果説明図(2)である。こ
の図における符号は、図3において同符号を付して説明
したものと同様の意味をもつものである。
【0030】この図には、ダイヤモンドの成長核13が
ある程度大きくなり、2個以上のSiC微粒子12によ
って支えられるようになると、ダイヤモンドの成長核1
3が安定にSi基板11に固着され、その状態で大きく
成長し易くなる様子(支え効果)が模式図的に示されて
いる。
ある程度大きくなり、2個以上のSiC微粒子12によ
って支えられるようになると、ダイヤモンドの成長核1
3が安定にSi基板11に固着され、その状態で大きく
成長し易くなる様子(支え効果)が模式図的に示されて
いる。
【0031】この状態でダイヤモンドの成長核13が成
長すると、ある時点からダイヤモンドの成長核13がS
i基板11に接触するようになり、このSi基板11上
での成長が始まってミクロン単位の大きさにまで成長す
る。
長すると、ある時点からダイヤモンドの成長核13がS
i基板11に接触するようになり、このSi基板11上
での成長が始まってミクロン単位の大きさにまで成長す
る。
【0032】次に、従来技術において知られていた、表
面に傷付け処理を行ったSi基板に本発明の微粒子の支
え効果を適用した例を説明する。
面に傷付け処理を行ったSi基板に本発明の微粒子の支
え効果を適用した例を説明する。
【0033】図5(A),(B)は、ダイヤモンド成長
におけるSiC微粒子支え効果説明図(3)である。こ
の図における符号は、14が凹部であるほかは図3にお
いて同符号を付して説明したものと同様の意味をもつも
のである。
におけるSiC微粒子支え効果説明図(3)である。こ
の図における符号は、14が凹部であるほかは図3にお
いて同符号を付して説明したものと同様の意味をもつも
のである。
【0034】この図5(A)には、上面にSiC微粒子
12の直径よりも大きい凹部14が傷付け処理によって
形成され、その表面にSiC微粒子12が形成されてい
るSi基板11が模式的に示されている。このSi基板
11の上にダイヤモンド被膜を成長すると、ダイヤモン
ドの成長核13は必ず凹部14の反対側斜面上のSiC
微粒子12あるいはSi基板11に接触することにな
り、ダイヤモンドの成長核13のSi基板11からの解
離は少なくなり、その結果、ダイヤモンドの成長核13
の密度は向上する。
12の直径よりも大きい凹部14が傷付け処理によって
形成され、その表面にSiC微粒子12が形成されてい
るSi基板11が模式的に示されている。このSi基板
11の上にダイヤモンド被膜を成長すると、ダイヤモン
ドの成長核13は必ず凹部14の反対側斜面上のSiC
微粒子12あるいはSi基板11に接触することにな
り、ダイヤモンドの成長核13のSi基板11からの解
離は少なくなり、その結果、ダイヤモンドの成長核13
の密度は向上する。
【0035】発明者らは、以上の過程の知見を元に、ダ
イヤモンドの成長核となるSiC微粒子の支え効果を積
極的に利用しようとするのが本発明であり、SiC微粒
子が自然に発生するのを待つのではなく、SiC微粒子
をSi基板の上に予め配置しておけば、高密度で制御性
よくダイヤモンド被膜を形成できるとの予測の元に試行
錯誤を繰り返した。
イヤモンドの成長核となるSiC微粒子の支え効果を積
極的に利用しようとするのが本発明であり、SiC微粒
子が自然に発生するのを待つのではなく、SiC微粒子
をSi基板の上に予め配置しておけば、高密度で制御性
よくダイヤモンド被膜を形成できるとの予測の元に試行
錯誤を繰り返した。
【0036】具体的には、DCプラズマジェットCVD
法によるダイヤモンド被膜を形成するに際して、積極的
にSi基板上にSiC微粒子を配置した結果、ダイヤモ
ンドの成長核の密度が増加し、膜厚が均一で平坦性がよ
いダイヤモンド被膜を形成することが可能になった。
法によるダイヤモンド被膜を形成するに際して、積極的
にSi基板上にSiC微粒子を配置した結果、ダイヤモ
ンドの成長核の密度が増加し、膜厚が均一で平坦性がよ
いダイヤモンド被膜を形成することが可能になった。
【0037】本発明の効果は、他のダイヤモンド被膜の
合成方法、例えば、熱フィラメント法によるダイヤモン
ドの合成過程においても、同様の効果となって表れた。
このSiC微粒子の支え効果は、基板をSiから、M
o,W等の金属、窒化珪素、シリカガラス等のセラミッ
ク等の他の材料に変えた場合でも、基板との炭素化合物
からなる微粒子を用いることによって実現することがで
きる。具体的には、Mo基板上で、Mo2 C微粒子を用
いることにより、やはり上記と同様の支え効果があるこ
とが見出された。
合成方法、例えば、熱フィラメント法によるダイヤモン
ドの合成過程においても、同様の効果となって表れた。
このSiC微粒子の支え効果は、基板をSiから、M
o,W等の金属、窒化珪素、シリカガラス等のセラミッ
ク等の他の材料に変えた場合でも、基板との炭素化合物
からなる微粒子を用いることによって実現することがで
きる。具体的には、Mo基板上で、Mo2 C微粒子を用
いることにより、やはり上記と同様の支え効果があるこ
とが見出された。
【0038】以上説明したように、本発明者らは、基板
上に基板と炭素の中間物質からなる微粒子を形成するこ
とにより、従来技術に比べてダイヤモンドの成長核密度
を高くし、良質のダイヤモンド薄膜を形成することがで
きることを見出した。
上に基板と炭素の中間物質からなる微粒子を形成するこ
とにより、従来技術に比べてダイヤモンドの成長核密度
を高くし、良質のダイヤモンド薄膜を形成することがで
きることを見出した。
【0039】
【実施例】以下、本発明のダイヤモンド被膜の形成方法
の実施例を説明する。
の実施例を説明する。
【0040】(第1実施例)鏡面研磨したSi(10
0)基板の上に、以下説明する気相合成法によって製造
したSiC微粒子を均一に塗布した。
0)基板の上に、以下説明する気相合成法によって製造
したSiC微粒子を均一に塗布した。
【0041】反応ガスであるテトラメチルシラン(TM
S,Si(CH3 )4 )を水素キャリアガスに5%添加
して、1200℃に加熱された減圧型熱分解CVD装置
の反応管に導入した。
S,Si(CH3 )4 )を水素キャリアガスに5%添加
して、1200℃に加熱された減圧型熱分解CVD装置
の反応管に導入した。
【0042】その結果、粒径が0.05μmのβ(立方
晶)ZnS構造のSiC微粒子が反応管の管壁に堆積し
た。このようにして得られたSiC微粒子を高純度エタ
ノール中に溶き刷毛でSi基板上に薄く均一に塗布し、
その上にDCプラズマジェットCVD法によってダイヤ
モンド薄膜を形成した。
晶)ZnS構造のSiC微粒子が反応管の管壁に堆積し
た。このようにして得られたSiC微粒子を高純度エタ
ノール中に溶き刷毛でSi基板上に薄く均一に塗布し、
その上にDCプラズマジェットCVD法によってダイヤ
モンド薄膜を形成した。
【0043】上記の反応における水素に対するメタン濃
度は1%、真空度は60Torr、電圧は140V、電
流は40A、プラズマトーチと基板の間の距離は20m
mであり、形成時間は1分間であった。
度は1%、真空度は60Torr、電圧は140V、電
流は40A、プラズマトーチと基板の間の距離は20m
mであり、形成時間は1分間であった。
【0044】この方法により形成したダイヤモンド被膜
を走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察したとこ
ろ、ダイヤモンドの成長核の密度は約1010個/cm2
であり、従来の方法(約108 個/cm2 )による場合
に比べ2桁ほど向上していることがわかった。
を走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察したとこ
ろ、ダイヤモンドの成長核の密度は約1010個/cm2
であり、従来の方法(約108 個/cm2 )による場合
に比べ2桁ほど向上していることがわかった。
【0045】さらに、全く同じ形成条件により形成時間
を10時間に延ばした結果、厚さ約1mmで多結晶では
あるが厚さの均一なダイヤモンド被膜が形成された。
を10時間に延ばした結果、厚さ約1mmで多結晶では
あるが厚さの均一なダイヤモンド被膜が形成された。
【0046】(第2実施例)この実施例においては、市
販のバルクのカーボランダム(SiC)を、ボールミル
と振動篩を用いて、粉砕、分級してSiC微粒子を製造
し、これをシリコン基板上に塗布してダイヤモンド被膜
を形成した。
販のバルクのカーボランダム(SiC)を、ボールミル
と振動篩を用いて、粉砕、分級してSiC微粒子を製造
し、これをシリコン基板上に塗布してダイヤモンド被膜
を形成した。
【0047】粒径が1μm前後の微粒子と、粒径20μ
m以上の微粒子を用いて第1実施例と同様の条件でダイ
ヤモンド被膜を形成したが、粒径1μm前後のSiC微
粒子を用いた場合はダイヤモンドの成長核の密度は約5
×109 個/cm2 となり、従来の形成方法に比較して
向上したが、粒径20μm以上のSiC微粒子を用いた
場合は、約108 個/cm2 と従来の形成方法とあまり
変わらなかった。
m以上の微粒子を用いて第1実施例と同様の条件でダイ
ヤモンド被膜を形成したが、粒径1μm前後のSiC微
粒子を用いた場合はダイヤモンドの成長核の密度は約5
×109 個/cm2 となり、従来の形成方法に比較して
向上したが、粒径20μm以上のSiC微粒子を用いた
場合は、約108 個/cm2 と従来の形成方法とあまり
変わらなかった。
【0048】粒径10μm以下のSiC微粒子を用いた
場合は一応の効果がみられるが、粒径0.1μm以下の
SiC微粒子を用いた場合には顕著な効果がみられた。
場合は一応の効果がみられるが、粒径0.1μm以下の
SiC微粒子を用いた場合には顕著な効果がみられた。
【0049】(第3実施例)この実施例においては、鏡
面研磨したSi(100)基板上に、Si02 の炭素の
還元法により製造したSiC微粒子を均一にシリコン基
板の表面上に均一に塗布してCVD法によってダイヤモ
ンド被膜を形成した。
面研磨したSi(100)基板上に、Si02 の炭素の
還元法により製造したSiC微粒子を均一にシリコン基
板の表面上に均一に塗布してCVD法によってダイヤモ
ンド被膜を形成した。
【0050】この方法は一般にアチソン法と呼ばれ、出
来上がったSiC微粒子はカーボランダムと呼ばれ、主
成分は結晶構造が六方晶のα−SiCであった。この方
法によって得られたSiC微粒子のうち、#3000の
篩を用いて平均粒径が5μmの微粒子を用いた。
来上がったSiC微粒子はカーボランダムと呼ばれ、主
成分は結晶構造が六方晶のα−SiCであった。この方
法によって得られたSiC微粒子のうち、#3000の
篩を用いて平均粒径が5μmの微粒子を用いた。
【0051】ダイヤモンドの製造方法は上記実施例と同
様にDCプラズマジェットCVD法である。水素に対す
るメタンの濃度は1%、真空度60Torr、電圧14
0V、電流40A、プラズマトーチと基板の間の距離は
20mmであり、形成時間は1分間であった。
様にDCプラズマジェットCVD法である。水素に対す
るメタンの濃度は1%、真空度60Torr、電圧14
0V、電流40A、プラズマトーチと基板の間の距離は
20mmであり、形成時間は1分間であった。
【0052】この方法により製造したダイヤモンドの成
長核の密度は従来の方法に比べ2桁程度向上していた。
また、長時間合成することによりダイヤモンド被膜は多
結晶で厚さの均一なダイヤモンド被膜となった。
長核の密度は従来の方法に比べ2桁程度向上していた。
また、長時間合成することによりダイヤモンド被膜は多
結晶で厚さの均一なダイヤモンド被膜となった。
【0053】(第4実施例)鏡面研磨したSi(10
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。SiC微粒
子は有機珪素化合物の熱分解過程により、SiC微粒子
が繊維状に連なった構造が得られた。
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。SiC微粒
子は有機珪素化合物の熱分解過程により、SiC微粒子
が繊維状に連なった構造が得られた。
【0054】この微粒子は、平均粒径が0.2μm程度
のβ型(立方晶ZnS構造)のSiCであった。このよ
うにして得られたSiC微粒子を、さらにエタノール中
で均一に分散させた後、第1実施例と同様な方法でSi
基板上に塗布した。
のβ型(立方晶ZnS構造)のSiCであった。このよ
うにして得られたSiC微粒子を、さらにエタノール中
で均一に分散させた後、第1実施例と同様な方法でSi
基板上に塗布した。
【0055】ダイヤモンドの合成は熱フィラメント法に
より行った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は
約1010個/cm2 となり、従来の方法(約106 個/
cm2 )に比べ4桁ほど向上していることがわかった。
より行った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は
約1010個/cm2 となり、従来の方法(約106 個/
cm2 )に比べ4桁ほど向上していることがわかった。
【0056】(第5実施例)鏡面研磨したSi(10
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。鏡面研磨し
たSi(100)基板に、ダイヤモンド砥粒による傷付
け処理を行った。
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。鏡面研磨し
たSi(100)基板に、ダイヤモンド砥粒による傷付
け処理を行った。
【0057】この傷付け処理は、粒径5〜10μm径の
砥粒を懸濁させたエタノール中にSi基板を入れ、超音
波洗浄装置により微細振動を与えることにより行われ
た。この処理を行うことによりSi表面には深さが0.
05μm程度の凹凸が無数に形成された。
砥粒を懸濁させたエタノール中にSi基板を入れ、超音
波洗浄装置により微細振動を与えることにより行われ
た。この処理を行うことによりSi表面には深さが0.
05μm程度の凹凸が無数に形成された。
【0058】この基板上に第1実施例と同様にして製造
された粒径0.02μm程度のSiC微粒子を配置し
た。粒径0.02μm程度のSiC微粒子は、第1実施
例におけるSiC微粒子製造温度を1400℃程度にす
ることにより得られた。
された粒径0.02μm程度のSiC微粒子を配置し
た。粒径0.02μm程度のSiC微粒子は、第1実施
例におけるSiC微粒子製造温度を1400℃程度にす
ることにより得られた。
【0059】次いで、この処理を施したSi基板上に実
施例1と同様な方法でダイヤモンドの合成を行った。こ
の結果、ダイヤモンドの成長核の密度は約1010個/c
m2 となり、従来の方法(約109 個/cm2 )に比べ
1桁向上していることがわかった。
施例1と同様な方法でダイヤモンドの合成を行った。こ
の結果、ダイヤモンドの成長核の密度は約1010個/c
m2 となり、従来の方法(約109 個/cm2 )に比べ
1桁向上していることがわかった。
【0060】(第6実施例)鏡面研磨したSi(10
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。SiC微粒
子は、次に説明するSiC微粒子の気相合成法とレーザ
照射により製造した。
0)基板上に、以下の製造方法により製造したSiC微
粒子を塗布し均一に基板表面上に配置した。SiC微粒
子は、次に説明するSiC微粒子の気相合成法とレーザ
照射により製造した。
【0061】すなわち、第1実施例と同様に、反応管中
にSiH4 とCH4 を水素ガスをキャリアとして導入
し、このガス中にレーザ光を照射することによりガス反
応を起こさせた。
にSiH4 とCH4 を水素ガスをキャリアとして導入
し、このガス中にレーザ光を照射することによりガス反
応を起こさせた。
【0062】この場合の反応温度は1800℃、圧力は
0.95atm、SiH4 供給量は15ml/minで
あった。また、レーザ照射には出力400W程度の炭酸
ガスレーザを用いた。
0.95atm、SiH4 供給量は15ml/minで
あった。また、レーザ照射には出力400W程度の炭酸
ガスレーザを用いた。
【0063】この方法で得られたSiC微粒子を第1実
施例と同様な方法でSi基板上に塗布し、第1実施例と
同様にDCプラズマジェットCVD法によってダイヤモ
ンド被膜の形成を行った。その結果、ダイヤモンドの成
長核の密度は約1010個/cm2 となり、従来の方法
(約108 個/cm2 )に比べ2桁ほど向上しているこ
とがわかった。
施例と同様な方法でSi基板上に塗布し、第1実施例と
同様にDCプラズマジェットCVD法によってダイヤモ
ンド被膜の形成を行った。その結果、ダイヤモンドの成
長核の密度は約1010個/cm2 となり、従来の方法
(約108 個/cm2 )に比べ2桁ほど向上しているこ
とがわかった。
【0064】(第7実施例)この実施例においては、鏡
面研磨したSi(100)基板上に、有機珪素化合物か
らなる繊維によって形成された布を貼りつけたものを基
板として用い、この基板上に直接DCプラズマジェット
CVD法によってダイヤモンド被膜を形成した。
面研磨したSi(100)基板上に、有機珪素化合物か
らなる繊維によって形成された布を貼りつけたものを基
板として用い、この基板上に直接DCプラズマジェット
CVD法によってダイヤモンド被膜を形成した。
【0065】上記の過程の初期段階で、プラズマ照射に
よる高熱によって有機珪素化合物が無機のSiC微粒子
になり、さらにプラズマを照射することにより、このS
iC微粒子がダイヤモンドの成長核になることが見出さ
れた。この場合のダイヤモンドの成長核の密度は約10
10個/cm2 となり従来の方法(約108 個/cm2 )
に比べ2桁ほど向上した。
よる高熱によって有機珪素化合物が無機のSiC微粒子
になり、さらにプラズマを照射することにより、このS
iC微粒子がダイヤモンドの成長核になることが見出さ
れた。この場合のダイヤモンドの成長核の密度は約10
10個/cm2 となり従来の方法(約108 個/cm2 )
に比べ2桁ほど向上した。
【0066】(第8実施例)この実施例においては、S
i基板上に第1実施例と同様の方法によってダイヤモン
ド被膜を形成するに際して、Si基板上にSiC微粒子
を選択的に塗布することとした。
i基板上に第1実施例と同様の方法によってダイヤモン
ド被膜を形成するに際して、Si基板上にSiC微粒子
を選択的に塗布することとした。
【0067】具体的にはSi基板の上面の一部に、一辺
が5mm程度の矩形状にSiC微粒子を塗布した。この
Si基板にダイヤモンド被膜を形成したところ、矩形状
にSiC微粒子を塗布した領域はダイヤモンドの成長核
の密度が高く均一な膜厚のダイヤモンド被膜が形成され
たが、矩形状にSiC微粒子を塗布した領域の周りの部
分はダイヤモンドの成長核は疎らにしか形成されなかっ
た。
が5mm程度の矩形状にSiC微粒子を塗布した。この
Si基板にダイヤモンド被膜を形成したところ、矩形状
にSiC微粒子を塗布した領域はダイヤモンドの成長核
の密度が高く均一な膜厚のダイヤモンド被膜が形成され
たが、矩形状にSiC微粒子を塗布した領域の周りの部
分はダイヤモンドの成長核は疎らにしか形成されなかっ
た。
【0068】したがって、この実施例によりSi基板上
にダイヤモンド被膜を選択成長することができ、ダイヤ
モンド被膜を集積回路装置のヒートシンク等に用いる場
合には、効率的に必要な領域のみにダイヤモンド被膜を
形成することができる。
にダイヤモンド被膜を選択成長することができ、ダイヤ
モンド被膜を集積回路装置のヒートシンク等に用いる場
合には、効率的に必要な領域のみにダイヤモンド被膜を
形成することができる。
【0069】(第9実施例)この実施例においては、縦
横5cm、厚さ1mmの窒化珪素(Si3 N4 )のセラ
ミックス基板(粒径1μm程度)の上面を鏡面状に研磨
した後、粒径0.5μmのSiC微粒子を塗布配置して
第1実施例と同様な方法でダイヤモンド被覆の合成を行
った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は約10
10個/cm2 となり、従来の方法(約108 個/c
m2 )に比べ2桁ほど向上した。
横5cm、厚さ1mmの窒化珪素(Si3 N4 )のセラ
ミックス基板(粒径1μm程度)の上面を鏡面状に研磨
した後、粒径0.5μmのSiC微粒子を塗布配置して
第1実施例と同様な方法でダイヤモンド被覆の合成を行
った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は約10
10個/cm2 となり、従来の方法(約108 個/c
m2 )に比べ2桁ほど向上した。
【0070】(第10実施例)この実施例においては、
縦横5cmの多結晶Mo板の上面を鏡面研磨したMo基
板上に、粒径が5〜15μmのMo2 C微粒子を塗布配
置して第1実施例と同様な方法でダイヤモンド被膜の合
成を行った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は
約1010個/cm2 となり、従来の方法(約108 個/
cm2 )に比べ2桁ほど向上した。
縦横5cmの多結晶Mo板の上面を鏡面研磨したMo基
板上に、粒径が5〜15μmのMo2 C微粒子を塗布配
置して第1実施例と同様な方法でダイヤモンド被膜の合
成を行った。その結果、ダイヤモンドの成長核の密度は
約1010個/cm2 となり、従来の方法(約108 個/
cm2 )に比べ2桁ほど向上した。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ダイヤモンドの成長核となる微粒子を形成した基板を用
い、この微粒子の支え効果を利用してダイヤモンドを気
相合成することによって、ダイヤモンド被膜を制御性よ
くパターニングして形成することができ、ダイヤモンド
被膜をヒートシンク等として用いる電子部品等の技術分
野において寄与するところが大きい。
ダイヤモンドの成長核となる微粒子を形成した基板を用
い、この微粒子の支え効果を利用してダイヤモンドを気
相合成することによって、ダイヤモンド被膜を制御性よ
くパターニングして形成することができ、ダイヤモンド
被膜をヒートシンク等として用いる電子部品等の技術分
野において寄与するところが大きい。
【図1】ダイヤモンド被膜の形成および観察方法の説明
図である。
図である。
【図2】本発明によって形成されたダイヤモンド被膜の
TEM写真である。
TEM写真である。
【図3】(A),(B)はダイヤモンド成長におけるS
iC微粒子支え効果説明図(1)である。
iC微粒子支え効果説明図(1)である。
【図4】(A),(B)はダイヤモンド成長におけるS
iC微粒子支え効果説明図(2)である。
iC微粒子支え効果説明図(2)である。
【図5】(A),(B)はダイヤモンド成長におけるS
iC微粒子支え効果説明図(3)である。
iC微粒子支え効果説明図(3)である。
1 DCプラズマジェットCVD装置 2 プラズマトーチ 3 プラズマジェット 4 サセプタ 5 Si基板 6 ダイヤモンド微粒子 7 TEM 8 電子銃 9 電磁レンズ 10 スクリーン 11 Si基板 12 SiC微粒子 13 ダイヤモンドの成長核 14 凹部
Claims (17)
- 【請求項1】 ダイヤモンドの成長核となる微粒子を分
散配置した基板上にダイヤモンドを気相合成することを
特徴とするダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項2】 ダイヤモンドの成長核となる微粒子の粒
径が10μm以下、好ましくは0.1μm以下であるこ
とを特徴とする請求項1に記載されたダイヤモンド被膜
の形成方法。 - 【請求項3】 基板がセラミックであることを特徴とす
る請求項1に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項4】 基板が金属であることを特徴とする請求
項1に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項5】 基板がSiであることを特徴とする請求
項1に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項6】 ダイヤモンドの成長核となる微粒子とし
て基板を構成する元素の炭化物の微粒子を用いることを
特徴とする請求項1に記載されたダイヤモンド被膜の形
成方法。 - 【請求項7】 基板がSiの単結晶板であり、微粒子が
SiC微粒子であることを特徴とする請求項1に記載さ
れたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項8】 SiC微粒子が立方晶のβ−SiC結晶
であることを特徴とする請求項7に記載されたダイヤモ
ンド被膜の形成方法。 - 【請求項9】 Si単結晶基板上にSiC微粒子の粒径
以上の凹部を形成することを特徴とする請求項7に記載
されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項10】 SiC微粒子を気相合成法によって形
成することを特徴とする請求項7に記載されたダイヤモ
ンド被膜の形成方法。 - 【請求項11】 SiC微粒子を単結晶キュービックS
iCのバルク材料を粉砕し、分級して形成することを特
徴とする請求項7に記載されたダイヤモンド被膜の形成
方法。 - 【請求項12】 SiC微粒子をSiO2 の炭素(C)
による還元反応によって形成することを特徴とする請求
項7に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項13】 SiC微粒子を炭化珪素高分子を熱処
理することによって形成することを特徴とする請求項7
に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項14】 SiC微粒子を気相合成法とレーザ照
射によって形成することを特徴とする請求項7に記載さ
れたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項15】 Si基板上の凹部をダイヤモンド粉末
による研磨工程によって形成することを特徴とする請求
項9に記載されたダイヤモンド被膜の形成方法。 - 【請求項16】 SiC微粒子をSi基板上に選択的に
配置して、合成されたダイヤモンドを選択的にSi基板
上に形成してダイヤモンドのパターニングを行うことを
特徴とする請求項7に記載されたダイヤモンド被膜の形
成方法。 - 【請求項17】 SiC微粒子を炭化珪素高分子をSi
基板上に選択的に配置して熱処理することによって形成
することを特徴とする請求項7に記載されたダイヤモン
ド被膜の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16825692A JPH05339730A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ダイヤモンド被膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16825692A JPH05339730A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ダイヤモンド被膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05339730A true JPH05339730A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15864641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16825692A Pending JPH05339730A (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | ダイヤモンド被膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05339730A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5786075A (en) * | 1995-02-10 | 1998-07-28 | Fuji Die Co., Ltd. | Heat sinks and process for producing the same |
| JP2004158726A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kobe Steel Ltd | ヒートスプレッダ付半導体素子及び半導体パッケージ |
| JP2006502580A (ja) * | 2002-10-08 | 2006-01-19 | エレメント シックス リミテッド | 熱伝播器 |
| JP2010045184A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Kobe Steel Ltd | 熱伝導性プレート部品及びこれを備えた電子部品 |
| JP2021034546A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 富士通株式会社 | 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置 |
| JP2021177509A (ja) * | 2020-05-07 | 2021-11-11 | 富士通株式会社 | 半導体装置 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP16825692A patent/JPH05339730A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5786075A (en) * | 1995-02-10 | 1998-07-28 | Fuji Die Co., Ltd. | Heat sinks and process for producing the same |
| JP2006502580A (ja) * | 2002-10-08 | 2006-01-19 | エレメント シックス リミテッド | 熱伝播器 |
| JP2004158726A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Kobe Steel Ltd | ヒートスプレッダ付半導体素子及び半導体パッケージ |
| JP2010045184A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Kobe Steel Ltd | 熱伝導性プレート部品及びこれを備えた電子部品 |
| JP2021034546A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | 富士通株式会社 | 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子装置 |
| JP2021177509A (ja) * | 2020-05-07 | 2021-11-11 | 富士通株式会社 | 半導体装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010828 |