JPH05341537A - 電子写真感光体の再生方法 - Google Patents

電子写真感光体の再生方法

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JPH05341537A
JPH05341537A JP17603992A JP17603992A JPH05341537A JP H05341537 A JPH05341537 A JP H05341537A JP 17603992 A JP17603992 A JP 17603992A JP 17603992 A JP17603992 A JP 17603992A JP H05341537 A JPH05341537 A JP H05341537A
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JP
Japan
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photosensitive member
electrophotographic photosensitive
undercoat layer
electrophotographic
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JP17603992A
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English (en)
Inventor
Kazuya Hongo
和哉 本郷
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みとなった電子写真感光体を再生して
使用する場合に、感度、サイクル安定性、画質等のあら
ゆる電子写真特性が新品の電子写真感光体と同等である
電子写真感光体の再生方法を提供する。 【構成】 基体上に、少なくとも、下引き層と感光層を
順次積層してなる電子写真感光体において、使用済み電
子写真感光体の感光層のみを溶解、切削または剥離によ
り取り除き、該使用済み電子写真感光体の下引き層の上
に再び感光層を形成することを特徴とする電子写真感光
体の再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下引き層と感光層を有
する電子写真感光体に関し、使用済みとなった電子写真
感光体を再生して使用するための再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体においては、導電
性基体上に感光層を形成したものが基本構成であるが、
感光層の接着性向上、塗工性改善、帯電性改善、基体か
らの不要な電荷注入の阻止、電気的破壊に対する保護、
或いは基体上の欠陥の被覆等のために、下引き層を設け
ることが行われている。
【0003】一方、電子写真感光体を電子写真複写機、
レーザープリンター等の電子写真装置において使用し続
けると、複写枚数に応じて感光層の磨耗や劣化により感
光体の使用限界に達し、画質への影響が避けられなくな
る。このような状態となった場合、電子写真感光体は、
新品の電子写真感光体と交換されるが、使用済みとなっ
た電子写真感光体はそのまま廃棄されている。
【0004】ところが、近年環境問題や省資源の観点か
らリサイクルの動きが活発になり、使用済みの電子写真
感光体を回収して再利用する方法が提案されている。例
えば、特開平2−248957号公報には、使用済みの
電子写真感光体の電荷輸送層のみを取り除き、新たに電
荷輸送層を形成して電子写真感光体を再生する方法が記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法により再生した電子写真感光体は、電荷発生層が劣化
した状態のまま電子写真感光体として再生されるため、
感度やサイクル安定性が新品のものより劣っていたり、
電荷輸送層を取り除く際、電荷発生層の塗膜の均一性が
損なわれるため、画質欠陥が発生するなどの不具合が生
じるという問題点があった。したがって、本発明は、上
記のような実情に鑑みてなされたものである。すなわ
ち、本発明の目的は、使用済みとなった電子写真感光体
を再生して使用する場合に、感度、サイクル安定性、画
質等のあらゆる電子写真特性が新品の電子写真感光体と
同等である電子写真感光体の再生方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討を
重ねた結果、基体上に下引き層と感光層を順次積層して
なる電子写真感光体が、使用限界に達し、使用不可能と
なった際に、該電子写真感光体の感光層のみを取り除
き、再び新たな感光層を下引き層の上に形成して電子写
真感光体を再生することにより、本発明の上記目的が達
成されることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の電子写真感光体の再生
方法は、基体上に、少なくとも、下引き層と感光層を順
次積層してなる電子写真感光体において、使用済み電子
写真感光体の感光層のみを溶解、切削または剥離により
取り除き、該使用済み電子写真感光体の下引き層の上に
再び感光層を形成することを特徴とする。
【0008】以下、本発明の電子写真感光体について詳
細に説明する。本発明おいて電子写真感光体は、基体、
下引き層および感光層からなるものであって、基体とし
ては、電子写真感光体に使用されるものであれば、如何
なるものでも使用できる。例えば、アルミニウム、銅、
ステンレス鋼等の金属性ドラムおよびシート、プラスチ
ックフィルムおよび紙等にアルミニウム等の金属箔をラ
ミネートしたもの、アルミニウムまたは金等を蒸着した
もの、さらに、金属あるいは樹脂性ドラム上に導電性粒
子を分散させた樹脂層を塗布したもの等があげられる。
また、必要に応じて、基体の表面は、画質に影響のない
範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、表面の
陽極酸化処理、液体ホーニング等による粗面化処理、薬
品処理、着色処理等を行うことができる。
【0009】基体上には、下引き層が設けられる。本発
明における下引き層は、結着樹脂より形成された層、ジ
ルコニウムアセチルアセトネート化合物とシランカップ
リング剤の混合溶液を塗布し、硬化させて形成した層、
ジルコニウムアセチルアセトネート化合物とシランカッ
プリング剤および結着樹脂よりなる混合溶液を塗布し、
乾燥させて形成した層、または微粒子無機粉体を結着樹
脂と混合し、分散して得た塗布液を塗布し、乾燥させて
形成した層よりなるか、またはそれ等のいずれかと組み
合わせたものより構成される。
【0010】下引き層形成用に用いる樹脂としては、例
えば、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、
フェノール樹脂、アルコール可溶性ポリアミド、共重合
ナイロン、セルロース類、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピリジン、ポリビニルメチルエーテル、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポ
リウレタン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリアリ
レート、ポリパラキシレン、ポリイミド樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、カゼイ
ン、ゼラチン等があげられる。
【0011】本発明においては、感光層を除去する際、
特に溶剤剥離により除去する場合に下引き層の塗膜の均
一性を維持するため、感光層を溶解する溶剤に下引き層
が侵されないように、熱硬化性樹脂を使用することが好
ましい。熱硬化性樹脂の代表的なものとしては、フェノ
ール樹脂、ユレア樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレ
ート樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリエステ
ル、アニリン樹脂、フラン樹脂等があげられる。
【0012】また、下引き層形成には、上記樹脂の代わ
りに、有機ジルコニウム化合物とシランカツプリング剤
を用いることもできる。その場合の有機ジルコニウム化
合物の代表的なものとしては、ジルコニウムテトラブト
キサイド、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、
ジルコニウムジプロピルオキシジアセチルアセトネー
ト、トリブトキシジルコニウムアセチルアセトネート等
があげられる。
【0013】シランカップリング剤としては、例えば、
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス−2−メトキ
シエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−クロルプロピルトリメト
キシシラン、γ−2−アミノエチルプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、β−
3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシ
ラン等があげられる。
【0014】有機ジルコニウム化合物とシランカップリ
ング剤との混合割合は、Zr/Siのモル比が、1/1
〜5/1の範囲にあることが好ましい。Zrの割合が上
記の範囲よりも大きくなると、電荷発生層を塗布する際
のヌレ性が劣化し、ムラのある塗膜が形成される。ま
た、Zrの割合が上記範囲よりも小さくなると、残留電
位を増大するので好ましくない。
【0015】また、下引き層形成には、有機ジルコニウ
ム化合物とシランカップリング剤と結着樹脂との混合物
を使用することもできる。この場合の結着樹脂として
は、前述の樹脂を用いることができる。結着樹脂の有機
ジルコニウム化合物とシランカップリング剤に対する混
合割合は、必要に応じて変更することができ、例えば、
下引き層の膜厚を厚くしたい場合は結着樹脂の含有量を
多くし、下引き層の膜厚を薄くしたい場合は少なくする
とよい。
【0016】さらにまた、下引き層は、微粒子無機粉体
を前記結着樹脂と混合、分散した塗布液を塗布、乾燥さ
せて形成することもできる。微粒子無機粉体としては、
酸化チタン、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化インジウム、酸化マグネシウム、
シリカ、酸化モリブデン、酸化第2銅等が使用される。
【0017】本発明において、下引き層の膜厚は、0.
01〜20μm、好ましくは0.05〜10μmに設定
される。下引き層を形成するためには、塗布液を調製す
ることが必要になるが、溶剤として、エタノール、メタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、セロ
ソルブアセテート等のエステル類を単独または混合して
使用することができる。
【0018】塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬コ
ーティング法、スプレーコーティング法、ブレードコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーテ
ィング法、カーテンコーティング法等のコーティング法
を用いることができ、乾燥は10〜200℃、好ましく
は30〜180℃の範囲の温度で、5分〜6時間、好ま
しくは10分〜2時間の時間で送風乾燥機により、また
は静止乾燥下で行うことができる。
【0019】下引き層上には、感光層が設けられるが、
感光層は単層構造でも積層構造でもよい。感光層が積層
構造の場合には、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層と
を有するが、その積層の順序はいずれが基体側にあって
もよい。電荷発生層は、通常、電荷発生材料を適当な結
着樹脂とともに分散し、塗布、乾燥することによって得
られるが、結着樹脂を用いることなく電荷発生層を形成
してもよい。
【0020】電荷発生材料としては、公知のものであれ
ば、如何なるものでも使用できる。例えば、セレンおよ
びセレン合金;CdS、CdSe、CdSSe、ZrO
およびZnS等の無機光導電体;金属又は無金属フタロ
シアニン顔料;ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料等のアゾ
系顔料;アントアントロン、ピレンキノン等のキノン顔
料;ペリノン顔料;スクエアリウム顔料;アズレニウム
化合物;ペリレン系顔料;インジコ顔料;キナクリドン
顔料;多環キノン顔料;シアニン色素;キサンテン染
料;ポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオ
レノン等からなる電荷移動錯体;ピリリウム塩染料とポ
リカーボネート樹脂からなる共晶錯体等があげられる。
また、結着樹脂としては、周知のもの、例えば、ポリカ
ーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリビニル
ブチルラール、メタクリル酸エステル重合体、酢酸ビニ
ル重合体または共重合体、セルロースエステルまたはエ
ーテル、ポリブタジエン、ポリウレタン、エポキシ樹脂
等があげられる。
【0021】電荷発生材料と結着樹脂の配合比(重量
比)は、40:1〜1:4、好ましくは20:1〜1:
2の範囲に設定される。電荷発生材料の比率が高すぎる
場合には、塗布溶液の安定性が低下し、低すぎる場合に
は、感度が低下するので、上記の範囲にするのが好まし
い。分散に使用される溶剤としては、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアル
コール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の有機溶剤或
いはこれらの混合溶剤をあげることができる。電荷発生
層の膜厚は、0.01〜5μm、好ましくは0.03〜
2μmに設定される。
【0022】電荷輸送層は、電荷輸送材料と成膜性の結
着樹脂より構成される。電荷輸送材料としては、公知の
ものであればいずれも使用できる。例えば、アントラセ
ン、ピレン、フェナントレン等の多環芳香族化合物、ま
たは、インドール、カルバゾール、イミダゾール、等の
含窒素複素環を有する化合物、ピラゾリン化合物、ヒド
ラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、トルフェニ
ルアミン化合物、エナミン化合物、スチルベン化合物、
ベンジジン化合物等があげられる。
【0023】結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエステル、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、ポリスルホン、
ポリメタクリル酸エステル、スチレン−メタクリル酸エ
ステル共重合体、ポリオレフィン等があげられる。これ
らの中では、ポリカーボネートの一種であるポリカーボ
ネートZが好適である。これらの結着樹脂は、単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。
【0024】電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量
比)は、5:1〜1:5、好ましいくは3:1〜1:3
の範囲に設定される。電荷輸送材料の比率が高すぎる場
合には、電荷輸送層の機械的強度が低下し、低すぎる場
合には、感度が低下するので、上記の範囲にするのが好
ましい。また、電荷輸送材料が成膜性を有する場合に
は、上記結着樹脂を省くこともできる。電荷輸送層は、
上記電荷輸送材料と結着樹脂とを適当な溶剤に溶解し、
塗布することによって形成するが、膜厚は、一般的に
は、5〜50μm、好ましくは10〜40μmの範囲が
適当である。
【0025】電荷輸送層を形成する際に用いる溶剤とし
ては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン
等の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケ
トン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等
のハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、
エチルエーテル等の環状または直鎖状のエーテル類等の
通常使用される有機溶剤があげられ、これらは単独ある
いは2種以上混合して用いることができる。これらの感
光層の塗布方法としては、前述の下引き層を形成する際
に用いられた塗布方法のいずれかの方法を用いることが
できる。
【0026】本発明において、使用済みの電子写真感光
体の感光層は、溶解、切削または剥離により取り除かれ
る。溶解によって感光層を除去する場合、使用する溶剤
としては、感光層が溶解する溶剤であれば、如何なる溶
剤でも使用できる。例えば、モノクロルベンゼン、テト
ラヒドロフラン、メチルエチルケトン、アセトン、シク
ロヘキサノン、塩化メチレン、クロロホルム、トルエ
ン、キシレン等があげられる。溶解により感光層を除去
する場合には、超音波を利用した装置、ブレードを利用
した装置、ブラシを利用した装置、溶剤を加熱できる装
置等をを用いることができ、これ等は単独または併用し
て使用することができる。下引き層が硬化型でない樹脂
を用いて形成されている場合には、感光層を溶解するが
下引き層は溶解しないような溶剤を選択して処理を行な
う必要がある。
【0027】切削または剥離によって、感光層を除去す
る場合、下引き層および基体を傷つけないような方法で
感光層を除去できる装置であれば、あらゆる装置が使用
できる。例えば、切削装置としては、円筒研削盤、バフ
研磨機等があげられ、剥離装置としては、テープ剥離機
等があげられる。特に、下引き層が、硬化型の樹脂を用
いて形成されている場合には、下引き層と感光層間の接
着強度が比較的弱い。したがって、粘着テープ等により
感光層端部より強制的に剥離することにより、感光層の
みを剥離することができる。
【0028】本発明において、感光層のみが取り除かれ
た使用済みの電子写真感光体は、新たに感光層を形成さ
せることにより、新品同様の電子写真特性を有し、再び
新しい電子写真感光体として使用することができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明する。な
お、実施例において、「部」は「重量部」を意味する。 実施例1 アクリルポリオール(レタン4000、関西ペイント
(株)製)100部に溶剤(レタンシンナー、関西ペイ
ント(株)製)45部を加え、さらに、硬化剤としてヘ
キサメチレンジイソシアネート(ビューレットタイプ)
(レタン硬化剤、関西ペイント(株)製)を加えて攪拌
し、下引き層形成用の塗布液を作製した。次に、84m
mφ×310mmのアルミニウムパイプを用意し、この
表面にリング塗布機により、上記下引き層形成用塗布液
を塗布し、135℃において10分間加熱乾燥し、膜厚
0.5μm厚みの下引き層を形成した。
【0030】次に、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBM−2積水化学工業(株)製)の5重
量%シクロヘキサノン溶液を準備した。臭素化アントア
ントロン顔料(C.I.ピグメント・レッド168)8
部を上記溶液20部と混合し、サンドミル装置によって
5時間分散した。得られた分散液に、さらにシクロヘキ
サノン60部を加えて電荷発生層形成用塗布液とした。
この電荷発生層形成用塗布液を、下引き層が形成された
アルミニウムパイプ上に浸漬塗布し、100℃において
10分間加熱乾燥し、膜厚1.0μm厚みの電荷発生層
を形成した。形成された電荷発生層の上に電荷輸送層を
形成した。すなわち、N,N′−ジフェニル−N,N′
−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニ
ル]−4,4′−ジアミン4部を電荷輸送材料とし、ポ
リカーボネートZ樹脂6部と共に、モノクロロベンゼン
40部に溶解させて、電荷発生層形成用塗布液を得た。
この溶液を浸漬塗布装置によって、前記電荷発生層上に
塗布し、115℃において60分間加熱乾燥し、膜厚2
0μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を得た。
【0031】この電子写真感光体を、複写機(富士ゼロ
ックス(株)製複写機2700)に装着し、20000
枚の耐久試験を行い、画質評価を行った。その結果、ク
リーニングブレードによる摩擦が原因で生じた傷が、複
写画像上に発生した。さらに、残留電位の上昇と光感度
の低下により、複写画像全面にわたりカブリが発生し
た。この使用済みの電子写真感光体の電荷輸送層および
電荷発生層を、超音波洗浄機(IUC−3011型、寺
内科学器機(株))を使用し、テトラヒドロフランを溶
剤として超音波洗浄により除去し、さらにメチルエチル
ケトンを溶剤として超音波洗浄を行い、基体上の塗膜を
下引き層のみとした。基体と下引き層のみとした使用済
みの電子写真感光体の上に、再び、前記電荷発生層形成
用塗布液と電荷輸送層形成用塗布液を用いて電荷発生層
および電荷輸送層を順次形成し、電子写真感光体を再生
した。再生された電子写真感光体を前記複写機に装着
し、複写10枚目と100枚目の画質評価を行ったとこ
ろ、10枚目と100枚目ともに新品の電子写真感光体
の画質と同等な複写画像が得られた。
【0032】比較例1 実施例1と同様な方法で新品の電子写真感光体を作製
し、複写機による耐久試験を行ない、使用済みの電子写
真感光体とした。この使用済み電子写真感光体を前記超
音波洗浄機を使用し、モノクロルベンゼンを溶剤として
超音波洗浄を行ない電荷輸送層を除去し、基体上の塗膜
を下引き層と電荷発生層のみとした。この上に、再び前
記電荷輸送層形成用塗布液を塗布して電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を再生した。再生された電子写真感
光体を前記複写機に装着し、複写10枚目の複写画像は
良好であったが、100枚目の複写画像は光感度の低下
により、複写画像全面にわたりカブリが発生した。
【0033】実施例2 トリブトキシジルコニウム・アセチルアセトネートの5
0重量%トルエン溶液(商品名ZC540,松本交商
(株)製)100部、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン(商品名:A1110、日本ユニカー(株)製)
11部、iso−プロピルアルコール440部およびn
−ブチルアルコール220部を混合した後、スターラー
で撹拌し、下引き層形成用の塗布液を作製した。この塗
布液を実施例1と同様にして、アルミニウムパイプ上に
塗布し、175℃において10分間加熱乾燥し、膜厚
0.1μmの下引き層を形成した。以下、実施例1と同
様にして、電子写真感光体を作成した後、複写機による
耐久試験を行ない、使用済みの電子写真感光体とした。
【0034】さらに、実施例1と同様にして、電荷輸送
層および電荷発生層を除去し、再び前記電荷発生層形成
用塗布液と電荷輸送層形成用塗布液を用いて、電荷発生
層および電荷輸送層を順次形成して電子写真感光体を再
生した。再生された電子写真感光体を前記複写機に装着
し、複写10枚目と100枚目の画質評価を行ったとこ
ろ、10枚目と100枚目の複写画像ともに良好であっ
た。
【0035】比較例2 実施例2と同様な方法で新品の電子写真感光体を作製
し、複写機による耐久試験を行ない、使用済みの電子写
真感光体とした。この使用済みの電子写真感光体を前記
超音波洗浄機を使用し、モノクロルベンゼンを溶剤とし
て超音波洗浄を行ない電荷輸送層を除去し、基体上の塗
膜を下引き層と電荷発生層のみとした。この上に、再び
前記電荷輸送層形成用塗布液を塗布して電荷輸送層を形
成し、電子写真感光体を再生した。再生された電子写真
感光体を前記複写機に装着し、複写10枚目と100枚
目の画質評価を行ったところ、複写10枚目の複写画像
は良好であったが、100枚目の複写画像は光感度の低
下により、複写画像全面にわたりカブリが発生した。
【0036】実施例3 40mmφ×319mmの鏡面アルミニウムパイプを用
意し、液体ホーニング装置を用いて、研磨剤(商品名:
グリーンデシックGC#400、昭和電工(株)製)1
0Kgを水40リットルに懸濁させ、それをポンプで6
リットル/分の流量でガンに送液し、吹き付け速度60
mm/分、空気圧0.85Kgf/cm2 で、アルミニ
ウムパイプを100rpmで回転させながら軸方向に移
動させ、湿式ホーニング処理を行なった。このときの中
心線平均粗さRaは0.15μmであった。
【0037】次に、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBM−1積水化学工業(株)製)8部を
n−ブチルアルコール152部に加え、撹拌溶解し、5
重量%のポリビニルブチラール溶液を作製した。次に、
トリブトキシジルコニウム・アセチルアセトネートの5
0重量%トルエン溶液(商品名:ZC540,松本交商
(株)製)113部、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン(商品名:A1100、日本ユニカー(株)製)
15部、n−ブチルアルコール111部を混合した後、
スターラーで撹拌し、下引き層形成用の塗布液を作製し
た。この塗布液を実施例1と同様にしてアルミニウムパ
イプ上に塗布し、175℃において10分間加熱乾燥
し、膜厚1.0μmの下引き層を形成した。
【0038】一方、ポリビニルブチラール樹脂(商品
名:エスレックBM−1積水化学工業(株)製)3部
を、予めシクロヘキサノン100部に溶解した溶液に、
X型無金属フタロシアニン3部を混合し、20時間サン
ドミルで分散し、シクロヘキサノンで希釈し、固形分濃
度3.5重量%の電荷発生層形成用塗布液を調製した。
これを、前述の下引き層の上にリング塗布機により塗布
し、100℃において10分間加熱乾燥し、膜厚0.3
μmの電荷発生層を形成した。形成された電荷発生層の
上に、実施例1と同様にして、電荷輸送層を形成して電
子写真感光体を作成した。この電子写真感光体をレーザ
ープリンター(XP−11、富士ゼロックス(株)製)
に装着し、20000枚の耐久試験を行い、画質評価を
行った。その結果、クリーニングブレードによる摩擦が
原因で生じた傷が複写画像上に発生した。さらに、残留
電位の上昇と光感度の低下により、複写画像全面にわた
り白砂状の白点が発生した。
【0039】この使用済みの電子写真感光体を、実施例
1と同様にして、電荷輸送層および電荷発生層を除去
し、再び前記電荷発生層形成用塗布液と電荷輸送層形成
用塗布液を用いて電荷発生層、電荷輸送層を順次形成し
て電子写真感光体を再生した。再生された電子写真感光
体を、前記レーザープリンターに装着し、複写10枚目
と100枚目の画質評価を行ったところ、10枚目と1
00枚目の複写画像ともに良好であった。
【0040】比較例3 実施例3と同様な方法で新品の電子写真感光体を作製
し、複写機による耐久試験を行ない、使用済みの電子写
真感光体とした。この使用済みの電子写真感光体を前記
超音波洗浄機を使用し、モノクロルベンゼンを溶剤とし
て超音波洗浄を行ない電荷輸送層だけを除去し、基体上
の塗膜を下引き層と電荷発生層のみとした。この上に、
再び前記電荷輸送層形成用塗布液を塗布して電荷輸送層
を形成し、電子写真感光体を再生した。
【0041】再生された電子写真感光体を前記レーザー
プリンターに装着し、複写10枚目と100枚目の画質
評価を行ったところ、複写10枚目の複写画像は良好で
あったが、100枚目の複写画像は光感度の低下によ
り、複写画像全面にわたり白砂状の白点が発生した。
【0042】実施例4 4元共重合ナイロン樹脂(CM8000、東レ(株)
製)を用い、その10部をメタノール60部とn−ブチ
ルアルコール30部に溶解させた。この溶液にアルミナ
被覆した平均粒径0.5μmのルチル型酸化チタン微粉
末(アルミナ被覆顔料;3重量%)10部を混合し、次
いで、2mmφのガラスビーズと共にサンドミルで2時
間分散させ、下引き層形成用の塗布液を作製した。この
塗布液を実施例1と同様にして40mmφ×319mm
の鏡面アルミニウムパイプ上に塗布し、150℃におい
て10分間加熱乾燥し、膜厚2.0μmの下引き層を形
成した。以下、実施例3と同様にして、電子写真感光体
を作成した後、実施例3記載のレーザープリンターによ
る耐久試験を行い、使用済みの電子写真感光体とした。
【0043】この使用済みの電子写真感光体を、実施例
3と同様にして、電荷輸送層および電荷発生層を除去
し、再び前記電荷発生層形成用塗布液と電荷輸送層形成
用塗布液を用いて電荷発生層および電荷輸送層を順次形
成して電子写真感光体を再生した。再生された電子写真
感光体を前記実施例3記載のレーザープリンターに装着
し、複写10枚目と100枚目の画質評価を行ったとこ
ろ、10枚目と100枚目の複写画像ともに良好であっ
た。
【0044】比較例4 実施例4と同様な方法で新品の電子写真感光体を作製
し、実施例3記載のレーザープリンターによる耐久試験
を行ない、使用済みの電子写真感光体とした。この使用
済みの電子写真感光体を実施例3と同様な方法で電荷輸
送層だけを除去し、基体上の塗膜を下引き層と電荷発生
層のみとした。この上に、再び前記電荷輸送層形成用塗
布液を塗布して電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を
再生した。
【0045】再生された電子写真感光体を前記実施例3
記載のレーザープリンターに装着し、複写10枚目と1
00枚目の画質評価を行ったところ、複写10枚目の複
写画像は良好であったが、100枚目の複写画像は光感
度の低下により、複写画像全面にわたり白砂状の白点が
発生した。
【0046】以上のように、本発明の上記実施例におけ
る電子写真感光体は、感光層の電荷発生層および電荷輸
送層を除去する際、下引き層の塗膜均一性が損なわれな
いように、下引き層が高耐久性の材料から構成されるた
め、その下引き層の上に電荷発生層と電荷輸送層を順次
形成し再生された電子写真感光体は、新品同様の電子写
真特性を有している。
【0047】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体の再生方法によ
れば、上記のように、複写による感光層の摩耗および劣
化が原因で使用できなくなった使用済みの電子写真感光
体を、再生して使用することが可能となるため、材料の
節約、工程の短縮によるコストダウンを図ることができ
る。しかも、本発明によれば、使用済みの電子写真感光
体の基体および下引き層のみが再使用され、電子写真特
性を右左する感光層が再び新しく形成されるため、そし
て、特に、感光層が、電荷発生層と電荷輸送層とよりな
る積層構造の場合には、電荷輸送層だけでなく電荷発生
層も同時に再生されるため、帯電性、感度、サイクル安
定性および画質等の電子写真特性の全てにわたって、新
品と同じ特性を有する電子写真感光体の製造が可能とな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、少なくとも、下引き層と感光
    層を順次積層してなる電子写真感光体において、使用済
    み電子写真感光体の感光層のみを溶解、切削または剥離
    することにより取り除き、該使用済み電子写真感光体の
    下引き層の上に再び感光層を形成して電子写真感光体を
    再生することを特徴とする電子写真感光体の再生方法。
  2. 【請求項2】 下引き層が、少なくとも熱硬化性樹脂に
    より形成されていることを特徴とする請求項1記載の電
    子写真感光体の再生方法。
  3. 【請求項3】 下引き層が、有機ジルコニウム化合物と
    シランカップリング剤の混合溶液を塗布し、硬化させて
    形成した層であることを特徴とする請求項1記載の電子
    写真感光体の再生方法。
  4. 【請求項4】 下引き層が、有機ジルコニウム化合物と
    シランカップリング剤および結着樹脂よりなる混合溶液
    を塗布し、硬化させて形成した層であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真感光体の再生方法。
  5. 【請求項5】 下引き層が、微粒子無機粉体を結着樹脂
    と混合、分散した塗布液を塗布し、乾燥させて形成した
    層であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
    体の再生方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5916724A (en) * 1996-07-29 1999-06-29 Minolta Co., Ltd. Method for recycling a substrate for an organic photosensitive member
US6560414B2 (en) 2000-11-21 2003-05-06 Ricoh Company, Ltd. Reusable photoreceptor and image forming apparatus using the reusable photoreceptor and method of reusing photoreceptor
JP2005266542A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008009056A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 感光体及びその再生方法
JP2009175243A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Kyocera Mita Corp 電子写真感光体の感光層除去方法、ならびに電子写真感光体の検査方法および製造方法

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