JPH05343201A - Ptcサーミスタ - Google Patents
PtcサーミスタInfo
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- JPH05343201A JPH05343201A JP4152184A JP15218492A JPH05343201A JP H05343201 A JPH05343201 A JP H05343201A JP 4152184 A JP4152184 A JP 4152184A JP 15218492 A JP15218492 A JP 15218492A JP H05343201 A JPH05343201 A JP H05343201A
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- electrodes
- ptc thermistor
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C7/00—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
- H01C7/02—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01C—RESISTORS
- H01C1/00—Details
- H01C1/14—Terminals or tapping points specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points on resistors
- H01C1/1406—Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素体と電極との良好なオーミック接触を得ら
れ、しかも外観上の歩留り向上を図ることのできるPT
Cサーミスタを提供する。 【構成】 本PTCサーミスタは、PTCサーミスタ素
体1に、厚み0.2乃至0.7μmのNiめっきからな
る第1の電極2a,2aを形成し、この第1の電極2
a,2aの上に、低接触抵抗金属を主成分とする第2の
電極2b,2bを形成したものである。素体1に第1の
電極2aを形成すると、素体1中にNiめっき溶液等の
水分が侵入する。このため、第1の電極2aの上に形成
した第2の電極2bを焼付けると、素体1中に侵入した
水分が膨脹して破壊し、電極2の表面にクレータ(破裂
痕)が発生する。そこで、第1の電極2aの厚みを0.
2乃至0.7μmと薄くすることで、素体1中に侵入し
た水分が外部に放出され易くなり、クレータの発生が少
なくなる。
れ、しかも外観上の歩留り向上を図ることのできるPT
Cサーミスタを提供する。 【構成】 本PTCサーミスタは、PTCサーミスタ素
体1に、厚み0.2乃至0.7μmのNiめっきからな
る第1の電極2a,2aを形成し、この第1の電極2
a,2aの上に、低接触抵抗金属を主成分とする第2の
電極2b,2bを形成したものである。素体1に第1の
電極2aを形成すると、素体1中にNiめっき溶液等の
水分が侵入する。このため、第1の電極2aの上に形成
した第2の電極2bを焼付けると、素体1中に侵入した
水分が膨脹して破壊し、電極2の表面にクレータ(破裂
痕)が発生する。そこで、第1の電極2aの厚みを0.
2乃至0.7μmと薄くすることで、素体1中に侵入し
た水分が外部に放出され易くなり、クレータの発生が少
なくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PTCサーミスタに関
し、より詳しくは電極構成に関する。
し、より詳しくは電極構成に関する。
【0002】
【従来の技術】PTCサーミスタ素体へのオーミック電
極形成法としては、従来より無電解Niめっき法が多く
採用されている。その無電解Niめっき法により形成さ
れたNiめっきの膜厚は、良好なオーミック接触を得る
ため、1.0乃至5.0μmと1μm以上が主流であっ
た。
極形成法としては、従来より無電解Niめっき法が多く
採用されている。その無電解Niめっき法により形成さ
れたNiめっきの膜厚は、良好なオーミック接触を得る
ため、1.0乃至5.0μmと1μm以上が主流であっ
た。
【0003】また、このNiめっき単独では接触抵抗が
高くかつ酸化による経時劣化等があり、実用的でなくな
るため、電極は、Niめっきの上に更に低接触抵抗金属
であるAgペーストを塗布して成膜した複数電極構成か
らなっていた。
高くかつ酸化による経時劣化等があり、実用的でなくな
るため、電極は、Niめっきの上に更に低接触抵抗金属
であるAgペーストを塗布して成膜した複数電極構成か
らなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電極構成では、Niめっき処理後にAgペーストを塗布
して500℃前後で焼付けした際に、微小なクレータ
(素体内のめっき液等の水分がAg焼付け時に膨脹して
破裂して発生する破裂痕)が多数発生し、外観上の歩留
りを悪化させていた。
電極構成では、Niめっき処理後にAgペーストを塗布
して500℃前後で焼付けした際に、微小なクレータ
(素体内のめっき液等の水分がAg焼付け時に膨脹して
破裂して発生する破裂痕)が多数発生し、外観上の歩留
りを悪化させていた。
【0005】また、Niめっきの厚みは1μm以上の厚
いものであるため、めっき処理時間が長くかかり、めっ
き処理工程での処理能力不足やめっき材料のコスト高騰
の問題も招いていた。
いものであるため、めっき処理時間が長くかかり、めっ
き処理工程での処理能力不足やめっき材料のコスト高騰
の問題も招いていた。
【0006】更に、Niめっきの厚みが2μm以上の場
合には、Niピーリングテスト(Ni膜のテープ剥離テ
スト)で多数のものが不合格(NG)となる傾向にあっ
た。そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、素体と電極との良好なオーミック接触を得ら
れ、しかも外観上の歩留り改善を図ることのできるPT
Cサーミスタを提供することを目的とする。
合には、Niピーリングテスト(Ni膜のテープ剥離テ
スト)で多数のものが不合格(NG)となる傾向にあっ
た。そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、素体と電極との良好なオーミック接触を得ら
れ、しかも外観上の歩留り改善を図ることのできるPT
Cサーミスタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、PTCサーミスタ素体に厚み
0.2乃至0.7μmのNiめっきからなる第1の電極
を形成し、この第1の電極の上に低接触抵抗金属を主成
分とする第2の電極を形成したことを特徴とするPTC
サーミスタである。
に請求項1記載の発明は、PTCサーミスタ素体に厚み
0.2乃至0.7μmのNiめっきからなる第1の電極
を形成し、この第1の電極の上に低接触抵抗金属を主成
分とする第2の電極を形成したことを特徴とするPTC
サーミスタである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、低接触抵抗
金属は、500℃以下の熱処理により得られることを特
徴とするものである。
金属は、500℃以下の熱処理により得られることを特
徴とするものである。
【0009】また、請求項3記載の発明は、低接触抵抗
金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1種を主成分とす
ることを特徴とするものである。
金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1種を主成分とす
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成のPTCサーミスタの作用を説明す
る。
る。
【0011】請求項1記載のPTCサーミスタによれ
ば、PTCサーミスタ素体に第1の電極を形成すると、
PTCサーミスタ素体中にNiめっき溶液等の水分が侵
入する。このため、第1の電極の上に形成した第2の電
極を焼付けると、PTCサーミスタ素体中に侵入した水
分が膨脹して破裂し、電極の表面にクレータ(破裂痕)
が発生する。そこで、第1の電極の厚みを0.2乃至
0.7μmと薄くすることで被膜封止効果が抑えられ、
PTCサーミスタ素体中に侵入した水分が外部に放出さ
れ易くなり、クレータの発生が少なくなる。これによ
り、素体と電極との良好なオーミック接触を得られ、し
かも外観上の歩留りを改善できる。
ば、PTCサーミスタ素体に第1の電極を形成すると、
PTCサーミスタ素体中にNiめっき溶液等の水分が侵
入する。このため、第1の電極の上に形成した第2の電
極を焼付けると、PTCサーミスタ素体中に侵入した水
分が膨脹して破裂し、電極の表面にクレータ(破裂痕)
が発生する。そこで、第1の電極の厚みを0.2乃至
0.7μmと薄くすることで被膜封止効果が抑えられ、
PTCサーミスタ素体中に侵入した水分が外部に放出さ
れ易くなり、クレータの発生が少なくなる。これによ
り、素体と電極との良好なオーミック接触を得られ、し
かも外観上の歩留りを改善できる。
【0012】請求項2記載のPTCサーミスタによれ
ば、500℃以下の熱処理により、オーミック性の合格
率が向上する。
ば、500℃以下の熱処理により、オーミック性の合格
率が向上する。
【0013】請求項3記載のPTCサーミスタによれ
ば、低接触抵抗金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1
種を主成分とするものであるから、請求項1又は2記載
と同様の作用を奏する。
ば、低接触抵抗金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1
種を主成分とするものであるから、請求項1又は2記載
と同様の作用を奏する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
する。
【0015】図1は本発明のPTCサーミスタの一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【0016】本実施例のPTCサーミスタは、PTCサ
ーミスタ素体1の表裏面に電極2,2を形成したもので
ある。
ーミスタ素体1の表裏面に電極2,2を形成したもので
ある。
【0017】前記PTCサーミスタ素体1は、BaTi
O3 を主成分とする正の抵抗温度特性を有する半導体磁
器からなり、例えば直径18mm,厚み2.5mmの円
板形状を有している。
O3 を主成分とする正の抵抗温度特性を有する半導体磁
器からなり、例えば直径18mm,厚み2.5mmの円
板形状を有している。
【0018】前記電極2は、PTCサーミスタ素体1の
表裏面に形成された第1の電極2a,2aと、この第1
の電極2a,2aの上に形成された第2の電極2b,2
bとの複数電極構成からなる。
表裏面に形成された第1の電極2a,2aと、この第1
の電極2a,2aの上に形成された第2の電極2b,2
bとの複数電極構成からなる。
【0019】第1の電極2a,2aは、素体1の表裏面
に無電解Niめっき法により形成され、厚み0.2乃至
0.7μmのNiめっきからなる。Niめっきは、本実
施例では被膜成分Ni約90%及びP5乃至12%から
なるNi−P合金とした。なお、最低膜厚を0.2μm
としたのは、実際に量産した場合に、0.2μm以下に
するとめっきむら等の発生率が非常に高くなるおそれが
あるため、実用的には0.2μm以上が必要と考えたた
めである。従って、量産する上で問題が生じない限りは
厚みは更に薄くてもよい。また、最大膜厚0.7μm
は、後述するクレータの発生状況を主に考慮して決定し
たものである。
に無電解Niめっき法により形成され、厚み0.2乃至
0.7μmのNiめっきからなる。Niめっきは、本実
施例では被膜成分Ni約90%及びP5乃至12%から
なるNi−P合金とした。なお、最低膜厚を0.2μm
としたのは、実際に量産した場合に、0.2μm以下に
するとめっきむら等の発生率が非常に高くなるおそれが
あるため、実用的には0.2μm以上が必要と考えたた
めである。従って、量産する上で問題が生じない限りは
厚みは更に薄くてもよい。また、最大膜厚0.7μm
は、後述するクレータの発生状況を主に考慮して決定し
たものである。
【0020】第2の電極2b,2bは、厚み3乃至7μ
mの低接触抵抗金属であるAgからなる。第2の電極2
b,2bの材料は、Agの他にSn又はSn/Pb合金
等の低接触抵抗金属でもよい。
mの低接触抵抗金属であるAgからなる。第2の電極2
b,2bの材料は、Agの他にSn又はSn/Pb合金
等の低接触抵抗金属でもよい。
【0021】次に、上記構成のPTCサーミスタの一電
極形成方法について、図2に示す工程図をも参照して説
明する。
極形成方法について、図2に示す工程図をも参照して説
明する。
【0022】まず、PTCサーミスタ素体1を市販の脱
脂剤に数分間浸漬した後、これを水洗して脱脂処理する
(S1)。次に、そのPTCサーミスタ素体1を塩化第
1スズ溶液に浸漬して水洗し、塩化パラジウム溶液に浸
漬した後、水洗して触媒を付与する(S2)。そして、
第1の電極2a,2aとなるNi−P合金を形成する
(S3)。次に、270℃で1時間熱処理する(S
4)。次に、外周研削により、素体1の側面のNiめっ
きを除去する(S5)。ギャップG寸法1乃至2mmを
設けて、第2の電極2b,2bとなる厚み3乃至7μm
のAgを印刷する(S6)。500℃で10分間、Ag
を焼付ける(S7)。このようにして、電極2が形成さ
れる。
脂剤に数分間浸漬した後、これを水洗して脱脂処理する
(S1)。次に、そのPTCサーミスタ素体1を塩化第
1スズ溶液に浸漬して水洗し、塩化パラジウム溶液に浸
漬した後、水洗して触媒を付与する(S2)。そして、
第1の電極2a,2aとなるNi−P合金を形成する
(S3)。次に、270℃で1時間熱処理する(S
4)。次に、外周研削により、素体1の側面のNiめっ
きを除去する(S5)。ギャップG寸法1乃至2mmを
設けて、第2の電極2b,2bとなる厚み3乃至7μm
のAgを印刷する(S6)。500℃で10分間、Ag
を焼付ける(S7)。このようにして、電極2が形成さ
れる。
【0023】次に、上記構成の実施例のPTCサーミス
タについて本発明者らが行った各種試験の結果(オーミ
ック性,クレータの評価,剥離強度,電圧印加試験)に
ついて表1乃至表5を参照して説明する。以下、サンプ
ルNo1乃至11は、表1に示す第1の電極(Ni)2
aの厚み(μm),第2の電極(Ag)2bの焼付け温
度(℃)の条件下でそれぞれ製造されたものである。
タについて本発明者らが行った各種試験の結果(オーミ
ック性,クレータの評価,剥離強度,電圧印加試験)に
ついて表1乃至表5を参照して説明する。以下、サンプ
ルNo1乃至11は、表1に示す第1の電極(Ni)2
aの厚み(μm),第2の電極(Ag)2bの焼付け温
度(℃)の条件下でそれぞれ製造されたものである。
【0024】
【表1】
【0025】(1) オーミック性(抵抗値測定) 表2は室温25℃における抵抗値を全サンプルについて
測定した結果を示す。なお、同表中、評価欄の○印は合
格を示し、×印は不合格を示し、△印はその中間を示
す。
測定した結果を示す。なお、同表中、評価欄の○印は合
格を示し、×印は不合格を示し、△印はその中間を示
す。
【0026】
【表2】
【0027】(i) 第1の電極(Ni)2aの厚みが薄
い場合(0.5μm以下)、第2の電極(Ag)2bの
焼付け温度が550℃以上で抵抗値が高くなる傾向がみ
られた。これは、Agペースト中のガラス成分が、第1
の電極(Ni)2aを通り抜けて素体1中に拡散して行
くため、素体1の表面付近で絶縁層が形成され、抵抗値
が高くなったためと思われる。
い場合(0.5μm以下)、第2の電極(Ag)2bの
焼付け温度が550℃以上で抵抗値が高くなる傾向がみ
られた。これは、Agペースト中のガラス成分が、第1
の電極(Ni)2aを通り抜けて素体1中に拡散して行
くため、素体1の表面付近で絶縁層が形成され、抵抗値
が高くなったためと思われる。
【0028】(ii) 第1の電極(Ni)2aの厚みが
0.2乃至0.7μmの場合は、第2の電極(Ag)2
bの焼付け温度を500℃以下にすることにより合格率
が向上する。
0.2乃至0.7μmの場合は、第2の電極(Ag)2
bの焼付け温度を500℃以下にすることにより合格率
が向上する。
【0029】(iii) 特開平1−236602(松下電
器産業(株))では、0.7μm以下はオーミック性不
合格(NG)となっているが、これはAg焼付け温度が
560℃と高温のためと思われる。
器産業(株))では、0.7μm以下はオーミック性不
合格(NG)となっているが、これはAg焼付け温度が
560℃と高温のためと思われる。
【0030】(iv) 特開平1−236602で単にオー
ミック性を○×で評価しているが、この評価方法は不明
であり、本実験のように抵抗値で評価しているとすれ
ば、第2の電極(Ag)2bの焼付け温度の依存性を無
視してNi厚み0.7μm以下はオーミック性不合格
(NG)と判断するのは早計といえる。
ミック性を○×で評価しているが、この評価方法は不明
であり、本実験のように抵抗値で評価しているとすれ
ば、第2の電極(Ag)2bの焼付け温度の依存性を無
視してNi厚み0.7μm以下はオーミック性不合格
(NG)と判断するのは早計といえる。
【0031】(2) クレータ(破裂痕)の評価 表3はギャップGが形成された第1の電極(Ni)2a
の表面(第2の電極2bが印刷されていない部分)に発
生しているクレータを観察し、発生量に応じたランク分
けをサンプルNo.1,4,7,8,9について行った
結果を示す。なお、同表中、ランクAはクレータがほと
んどないことを示し、ランクBはわずかにクレータが有
ることを示し、ランクCは多くのクレータが有ることを
示す。
の表面(第2の電極2bが印刷されていない部分)に発
生しているクレータを観察し、発生量に応じたランク分
けをサンプルNo.1,4,7,8,9について行った
結果を示す。なお、同表中、ランクAはクレータがほと
んどないことを示し、ランクBはわずかにクレータが有
ることを示し、ランクCは多くのクレータが有ることを
示す。
【0032】
【表3】
【0033】(i) その結果、第1の電極(Ni)2a
の厚みが0.5μm以下のサンプル(No.1,4)で
は、全くクレータが発生していないことが分かった。こ
れは、クレータ発生メカニズムより説明できる。すなわ
ち、クレータは、Niめっき処理前の触媒付与工程及び
めっき処理中に素体2中に侵入(素地粒界及び素地内の
空隙に溜まる)した水分残渣が、第2の電極(Ag)2
b焼付け時に膨脹して破裂するために形成されると考え
られる。従って、第1の電極(Ni)2aが連続的で緻
密な膜であるため、Niめっき処理後の熱処理条件(2
70℃,1hr)では、水分残渣が外部に放出されない
ためである(これをNi被膜の封止効果という)。
の厚みが0.5μm以下のサンプル(No.1,4)で
は、全くクレータが発生していないことが分かった。こ
れは、クレータ発生メカニズムより説明できる。すなわ
ち、クレータは、Niめっき処理前の触媒付与工程及び
めっき処理中に素体2中に侵入(素地粒界及び素地内の
空隙に溜まる)した水分残渣が、第2の電極(Ag)2
b焼付け時に膨脹して破裂するために形成されると考え
られる。従って、第1の電極(Ni)2aが連続的で緻
密な膜であるため、Niめっき処理後の熱処理条件(2
70℃,1hr)では、水分残渣が外部に放出されない
ためである(これをNi被膜の封止効果という)。
【0034】(ii) 上記Ni被膜の封止効果は、図3乃
至図5に示すNiめっきの厚み別のモデル図からも明ら
かである。図3は厚みが0.5μm、図4は厚みが1.
0μm、図5は厚みが2.0μmの場合を示す。第1の
電極(Ni)2aの厚みが0.5μm以下の場合は、図
3に示すように、素地粒界付近にわずかなすき間が存在
するため、Ni被膜の封止効果が抑えられ、水分残渣が
放出され易くなる。これに対し、第1の電極(Ni)2
aの厚みが1.0μm(図4参照)及び2.0μm(図
5参照)では、図3に示すような素体1の素面粒子1′
が放出されることがなく、封止効果が大きく、クレータ
が発生し易いといえる。
至図5に示すNiめっきの厚み別のモデル図からも明ら
かである。図3は厚みが0.5μm、図4は厚みが1.
0μm、図5は厚みが2.0μmの場合を示す。第1の
電極(Ni)2aの厚みが0.5μm以下の場合は、図
3に示すように、素地粒界付近にわずかなすき間が存在
するため、Ni被膜の封止効果が抑えられ、水分残渣が
放出され易くなる。これに対し、第1の電極(Ni)2
aの厚みが1.0μm(図4参照)及び2.0μm(図
5参照)では、図3に示すような素体1の素面粒子1′
が放出されることがなく、封止効果が大きく、クレータ
が発生し易いといえる。
【0035】(3) 剥離強度 表4は第2の電極(Ag)2b上にリード線(0.5
φ)を電極2面に並行させて半田付けし、このリード線
を素体2の面に対して垂直に引張り、リード線が外れる
時の力をサンプルNo.1,4,7,8,9について測
定した結果を示す。
φ)を電極2面に並行させて半田付けし、このリード線
を素体2の面に対して垂直に引張り、リード線が外れる
時の力をサンプルNo.1,4,7,8,9について測
定した結果を示す。
【0036】
【表4】
【0037】(i) その結果、第1の電極(Ni)2a
の厚みが2.0μmのサンプル(No.9)は、引張り
強度が低く、剥離モードも第1の電極2a,第2の電極
2b間(Ni−Ag間)がほとんどであった。これは、
第1の電極(Ni)2aの厚みの増大により、第1の電
極(Ni)2aの表面が丸味を持ち、凹凸が少なくなる
ことに起因していると思われる。第1の電極(Ni)2
aの厚みが薄ければ薄い程表面の凹凸状態は激しくな
り、これが接触面積を増加させ、強度を向上させたと考
えられる。
の厚みが2.0μmのサンプル(No.9)は、引張り
強度が低く、剥離モードも第1の電極2a,第2の電極
2b間(Ni−Ag間)がほとんどであった。これは、
第1の電極(Ni)2aの厚みの増大により、第1の電
極(Ni)2aの表面が丸味を持ち、凹凸が少なくなる
ことに起因していると思われる。第1の電極(Ni)2
aの厚みが薄ければ薄い程表面の凹凸状態は激しくな
り、これが接触面積を増加させ、強度を向上させたと考
えられる。
【0038】(4) 電圧印加試験 表5は第1の電極(Ni)2aの厚みを薄くした場合の
各種負荷試験(常温断続負荷試験,高温連続負荷試
験,湿中断続負荷試験)後の初期抵抗値の変化率をサ
ンプルNo.1,4,8,9について測定した結果を示
す。常温断続負荷試験では、常温,常湿中,電圧AC1
80V,負荷抵抗12Ω,サイクル(1分ON−5分O
FF)の条件で1000サイクル迄行い、高温連続負荷
試験では、150±2 ℃,電圧AC180V,負荷抵抗
12Ωの連続印加条件で2000時間迄行い、湿中断続
負荷試験では、40±2 ℃,90乃至95%RH,AC
180V,負荷抵抗12Ω,サイクル(30分ON−9
0分OFF)の条件で1000サイクル迄行ったもので
ある。
各種負荷試験(常温断続負荷試験,高温連続負荷試
験,湿中断続負荷試験)後の初期抵抗値の変化率をサ
ンプルNo.1,4,8,9について測定した結果を示
す。常温断続負荷試験では、常温,常湿中,電圧AC1
80V,負荷抵抗12Ω,サイクル(1分ON−5分O
FF)の条件で1000サイクル迄行い、高温連続負荷
試験では、150±2 ℃,電圧AC180V,負荷抵抗
12Ωの連続印加条件で2000時間迄行い、湿中断続
負荷試験では、40±2 ℃,90乃至95%RH,AC
180V,負荷抵抗12Ω,サイクル(30分ON−9
0分OFF)の条件で1000サイクル迄行ったもので
ある。
【0039】
【表5】
【0040】各試験後の変化率において、第1の電極
(Ni)2aの厚みとの相関はほとんどみられなかっ
た。従って、第1の電極(Ni)2aの厚みが0.2乃
至0.7μmであっても、従来(2.0μm)と同等の
実用上の信頼性が保証できることが確認された。
(Ni)2aの厚みとの相関はほとんどみられなかっ
た。従って、第1の電極(Ni)2aの厚みが0.2乃
至0.7μmであっても、従来(2.0μm)と同等の
実用上の信頼性が保証できることが確認された。
【0041】このような上記実施例によれば、以下の効
果を奏する。
果を奏する。
【0042】(1) クレータの評価結果より、第2の電極
(Ag)2b焼付け後にクレータが全く発生せず、外観
歩留りが大幅に改善できた。
(Ag)2b焼付け後にクレータが全く発生せず、外観
歩留りが大幅に改善できた。
【0043】(2) 第1の電極(Ni)2aの厚みを1μ
m以下と薄くしたので、めっき処理時間が従来の1/3
乃至1/10に短縮でき、めっき処理能力が向上でき、
めっき材料の削減(コストダウン)が可能となり、生産
能力が向上した。
m以下と薄くしたので、めっき処理時間が従来の1/3
乃至1/10に短縮でき、めっき処理能力が向上でき、
めっき材料の削減(コストダウン)が可能となり、生産
能力が向上した。
【0044】(3) Niピーリングテストで不合格(N
G)が全く発生しなくなった。
G)が全く発生しなくなった。
【0045】(4) 剥離強度の測定結果より、剥離強度が
向上した(テープテストでのNGロットがなくなっ
た)。
向上した(テープテストでのNGロットがなくなっ
た)。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の発明によれ
ば、第1の電極の厚みを0.2乃至0.7μmと薄くし
て、第2の電極を焼付ける際にPTCサーミスタ素体中
に侵入したNiめっき溶液等の水分を外部に放出し易く
し、電極表面のクレータの発生を減らしたので、素体と
電極との良好なオーミック接触を得られ、しかも外観上
の歩留り改善を図ることのできるPTCサーミスタを提
供することができる。
ば、第1の電極の厚みを0.2乃至0.7μmと薄くし
て、第2の電極を焼付ける際にPTCサーミスタ素体中
に侵入したNiめっき溶液等の水分を外部に放出し易く
し、電極表面のクレータの発生を減らしたので、素体と
電極との良好なオーミック接触を得られ、しかも外観上
の歩留り改善を図ることのできるPTCサーミスタを提
供することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、500℃以
下の熱処理により、オーミック性の合格率が向上する。
下の熱処理により、オーミック性の合格率が向上する。
【0049】請求項3記載の発明によれば、低接触抵抗
金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1種を主成分とす
るものであるから、請求項1又は2記載と同様の効果を
奏する。
金属は、Ag,Sn,半田のいずれか1種を主成分とす
るものであるから、請求項1又は2記載と同様の効果を
奏する。
【図1】本発明のPTCサーミスタの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明のPTCサーミスタの一電極形成方法を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図3】Ni被膜の封止効果を示す図である。
【図4】Ni被膜の封止効果を示す図である。
【図5】Ni被膜の封止効果を示す図である。
1 PTCサーミスタ素体 2 電極 2a 第1の電極 2b 第2の電極
Claims (3)
- 【請求項1】 PTCサーミスタ素体に厚み0.2乃至
0.7μmのNiめっきからなる第1の電極を形成し、
この第1の電極の上に低接触抵抗金属を主成分とする第
2の電極を形成したことを特徴とするPTCサーミス
タ。 - 【請求項2】 前記低接触抵抗金属は、500℃以下の
熱処理により得られることを特徴とする請求項1記載の
PTCサーミスタ。 - 【請求項3】 前記低接触抵抗金属は、Ag,Sn,半
田のいずれか1種を主成分とすることを特徴とする請求
項1又は2記載のPTCサーミスタ。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4152184A JPH05343201A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | Ptcサーミスタ |
| US08/072,318 US5337038A (en) | 1992-06-11 | 1993-06-03 | PTC thermistor |
| DE69313725T DE69313725T2 (de) | 1992-06-11 | 1993-06-07 | Verfahren zur Herstellung eines PTC-Thermistors |
| SG1996003064A SG43056A1 (en) | 1992-06-11 | 1993-06-07 | Ptc thermistor |
| EP93109134A EP0573945B1 (en) | 1992-06-11 | 1993-06-07 | Process for manufacturing a PTC thermistor |
| KR1019930010522A KR100291806B1 (ko) | 1992-06-11 | 1993-06-10 | 피티시(ptc)서미스터 |
| CN93108408A CN1038455C (zh) | 1992-06-11 | 1993-06-11 | 正温度系数热敏电阻器及其制造方法 |
| HK98101859.1A HK1002737B (en) | 1992-06-11 | 1998-03-06 | Process for manufacturing a ptc thermistor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4152184A JPH05343201A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | Ptcサーミスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05343201A true JPH05343201A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15534897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4152184A Pending JPH05343201A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | Ptcサーミスタ |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0573945B1 (ja) |
| JP (1) | JPH05343201A (ja) |
| KR (1) | KR100291806B1 (ja) |
| CN (1) | CN1038455C (ja) |
| DE (1) | DE69313725T2 (ja) |
| SG (1) | SG43056A1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2004342658A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Nichicon Corp | 正特性サーミスタ素子の製造方法 |
| JP2005209815A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Murata Mfg Co Ltd | 正特性サーミスタ |
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| CN102436991B (zh) * | 2011-08-05 | 2014-05-21 | 佛山市海欣光电科技有限公司 | 一种降低电极导电棒电镀厚度的方法 |
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| JPS4954889A (ja) * | 1972-08-25 | 1974-05-28 | ||
| JPS53118759A (en) * | 1977-03-25 | 1978-10-17 | Murata Manufacturing Co | Positive temperature characteristic semiconductive resistance |
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1992
- 1992-06-11 JP JP4152184A patent/JPH05343201A/ja active Pending
-
1993
- 1993-06-03 US US08/072,318 patent/US5337038A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-07 EP EP93109134A patent/EP0573945B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-07 SG SG1996003064A patent/SG43056A1/en unknown
- 1993-06-07 DE DE69313725T patent/DE69313725T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-06-10 KR KR1019930010522A patent/KR100291806B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1993-06-11 CN CN93108408A patent/CN1038455C/zh not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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| HK1002737A1 (en) | 1998-09-11 |
| DE69313725T2 (de) | 1999-01-28 |
| SG43056A1 (en) | 1997-10-17 |
| EP0573945B1 (en) | 1997-09-10 |
| DE69313725D1 (de) | 1997-10-16 |
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| EP0573945A3 (en) | 1994-07-06 |
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| CN1038455C (zh) | 1998-05-20 |
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