JPH0534337U - トーシヨナルダンパ - Google Patents

トーシヨナルダンパ

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JPH0534337U
JPH0534337U JP9152591U JP9152591U JPH0534337U JP H0534337 U JPH0534337 U JP H0534337U JP 9152591 U JP9152591 U JP 9152591U JP 9152591 U JP9152591 U JP 9152591U JP H0534337 U JPH0534337 U JP H0534337U
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JP
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rubber
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尻 進 沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダブルマス式のトーショナルダンパであっ
て、外側にある慣性体が回転軸の方向に張り出して、慣
性体を取り付けたゴム部の外側面を適宜な間隙を設けて
覆っているトーショナルダンパの該ゴム部の外側面から
の熱放散を促進すること。 【構成】 ダンパプレート10の外側にゴム部11を介して
取り付けられた第1慣性リング13の一部が回転中心軸O
と平行な方向に張り出してリング部13a が形成され、ゴ
ム部11、12の外側面との間で間隙Hを形成している。こ
のリング部13a の内側面13b を、該間隙Hの入口側が奥
側よりも大きくなるように、拡開してある。トーショナ
ルダンパの回転によって間隙Hの入口側の空気が流動
し、これが奥側の空気も流動させ、該間隙H内の空気が
交換され、ゴム部11、12の外側面からの熱放散が促進さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両用エンジンのクランク軸などに取り付けられて、当該軸の捩 り振動を防止するトーショナルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用エンジンでは通常使用回転域において捩り振動の共振が避けられない。 共振時の捩り振動が大きくなるとフライホイール並びにクランクプーリボルトの 緩み、歯車類の異常摩耗、ひいてはクランク軸の疲労破損を引き起こしたり、シ リンダブロック、クランクプーリからの放射音や歯車騒音の原因となる。このク ランク軸の捩り振動を吸収するものとして、当該クランク軸と一体的に回転する トーショナルダンパが取り付けられる。
【0003】 車両用エンジンに取り付けられるトーショナルダンパには、慣性リングをゴム などの弾性体を介して軸系に付加して、振動エネルギを熱として放散させる熱放 散形ダンパが用いられている。この熱放散形ダンパの構造として、2つの慣性体 を有する、いわゆるダブルマスダンパがある。
【0004】 図2は従来のこの種のダブルマスダンパを示すもので、クランク軸に取り付け られた図示しないプーリなどのボス部に、取付孔1aを介して円板状のダンパプレ ート1が取付ボルトなどによって取り付けられる。このダンパプレート1の両側 の面にゴム部2a、2bを介して慣性リング3、4が取り付けられている。第1ゴム 部2aと第1慣性リング3との組み合わせによって大きい慣性質量を得る第1質量 部が構成され、第2ゴム部2bと第2慣性リング4との組み合わせによって小さい 慣性質量を得る第2質量部が構成されている。
【0005】 第1慣性リング3の外側端部には、大きな慣性モーメントを得るために、第2 慣性リング4の外側端面に臨んだ位置までクランク軸の回転中心軸Oに平行に張 り出したリング部3aが形成されており、このリング部3aとゴム部2a、2bとの間に 、これらゴム部2a、2bに発生した熱を放散させるための間隙Gが形成されている 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のトーショナルダンパでは、上記第1慣性リング 3のリング部3aがゴム部2a、2bの外側を包囲した構成であるから、次のような問 題がある。
【0007】 上記リング部3aの内側面はクランク軸の回転中心軸Oと平行に形成されており 、ゴム部2a、2bの外側面と該リング部3aの内側面とは同心円的になっている。し かも、第1慣性リング3の慣性モーメントを大きくするために、上記間隙Gは小 さくしてある。
【0008】 したがって、クランク軸が回転してトーショナルダンパが回転した場合であっ ても、リング部3aの内側面とゴム部2a、2bの外側面とが平行であるため、間隙G 内に導入された空気は流動することなく、該間隙G内で滞留してしまうおそれが ある。ゴム部2a、2bに発生した熱は該ゴム部2a、2bの表面から放散されなければ ならないが、間隙Gに空気が滞留してしまっては、ゴム部2a、2bの外側面からの 放熱が期待できない。したがって、該ゴム部2a、2bの表面温度が上昇し、該表面 から熱によって劣化し、表面から亀裂が発生したりして、該ゴム部2a、2bの耐久 性が悪くなってしまう。
【0009】 そこで、この考案の目的は、慣性モーメントを確保するために第1慣性リング の外側面をクランク軸の軸方向に張り出させたリング部を形成したものであって も、該リング部とゴム部との間の間隙に空気が滞留してしまうことを極力防止す るトーショナルダンパを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するための技術的手段として、この考案に係るトーショナル ダンパは、回転中心軸に対して傾いたダンパプレートの外側面に第1弾性体を介 して第1慣性体が、内側面に第2弾性体を介して第2慣性体がそれぞれ取り付け られ、第1慣性体の外周部の一部が第2慣性体の外側端面を臨んだ位置まで回転 中心軸と平行に張り出してリング部が形成され、該リング部の内側面と上記ゴム 部の外側面とによって間隙が形成されているトーショナルダンパにおいて、上記 リング部の内側面を、上記間隙の奥側よりも該間隙の入口側の方が大径となるよ うに、テーパ面に形成したことを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記間隙は奥側よりも入口側の方が拡開されているから、このトーショナルダ ンパが回転すると、該間隙の入口近傍にある空気が攪拌され、間隙の奥側にある 空気の圧力を変化させる。このため、該間隙内の空気が流動して、該間隙内に空 気が滞留してしまうことを防止する。
【0012】
【実施例】
以下、図1に示した実施例に基づいて、この考案に係るトーショナルダンパを 具体的に説明する。
【0013】 図1は、このトーショナルダンパをクランク軸の回転中心軸Oを含む面で切断 した断面図である。図示しないクランク軸に連繋して取り付けられたダンパプレ ート10の外周縁近傍は曲げ成形されて、クランク軸の回転中心軸Oに対して適宜 に傾いて形成されており、この外周縁部の両側の面に弾性体であるゴム部11、12 が取り付けられており、これらゴム部11、12のダンパプレート10とは反対側の面 にそれぞれ慣性体である第1慣性リング13と第2慣性リング14とが取り付けられ ている。
【0014】 上記第1慣性リング13は、上記ダンパプレート10の傾いた外周縁部の外側面に 取り付けられたゴム部11に取り付けられており、上記第2慣性リング14は該ダン パプレート10の内側面に取り付けられたゴム部12に取り付けられている。このた め、第1慣性リング13が第2慣性リング14の外側に位置し、該第1慣性リング13 の外周部にはリング部13aが形成されている。このリング部13aは、図1に示すよ うに、回転中心軸Oとほぼ平行に第2慣性リング14の側に指向して張り出してお り、その先端部内側が第2慣性リング14の外側面に臨んでいる。このため、この リング部13aの内側面13bとゴム部11、12との間に間隙Hが形成されている。
【0015】 そして、上記間隙Hは、その奥側の部分の大きさよりもその入口側の部分の大 きさの方が大きくしてあり、このために上記リング部13aの内側面13bはテーパ面 に形成され、該内側面13b は奥側部に対して入口側部の径を大径にした状態に拡 開してある。
【0016】 また、上記ゴム部11のダンパプレート10との接合面の延長線と第1慣性リング 13との接合面の延長線とが回転中心軸O上の点で交わり、上記ゴム部12のダンパ プレート10との接合面の延長線と第2慣性リング14との接合面の延長線とが回転 中心軸O上の点で交わるような形状に、上記ダンパプレート10とゴム部11、12、 第1慣性リング13、第2慣性リング14が形成されている。このため、ゴム部11、 12の肉厚は外周側の方が大きくなっており、該ゴム部11、12の周方向の断面にお いて、いずれの箇所の断面でもひずみが等しくなるようにしてある。
【0017】 さらに、第1慣性リング13と第2慣性リング14の外側面には、適宜深さの冷却 フィン溝15、16が形成されており、これら慣性リング13、14の表面における熱放 散を促進するようにしてある。
【0018】 以上により構成したこの考案に係るトーショナルダンパの作用を、以下に説明 する。
【0019】 図示しないクランク軸が回転するとこのトーショナルダンパも同期して回転す る。この回転によってダンパプレート10と慣性リング13、14で挟まれているゴム 部11、12がひずむことになるから、該ゴム部11、12の内部が発熱してクランク軸 の捩り振動が吸収される。この熱は該ゴム部11、12の表面から放散して、該ゴム 部11、12が冷却される。
【0020】 そして、上記ゴム部11、12の外周側表面は、前記リング部13aの内側面13bに対 向して間隙Hに臨んでいる。このリング部13aの内側面13bは、該間隙Hの入口側 が拡開されたテーパ状に形成されているから、トーショナルダンパの回転によっ て該入口にある空気が攪拌されて流動する。この流動により空気の圧力が間隙H の奥側部にある空気に加えられることになり、この奥側部にある空気が流動して 間隙H内の空気が流動することになる。このため、該間隙H内の空気が交換され るから、ゴム部11、12の該間隙Hに臨んだ面からの熱放散が促進され、ゴム部11 、12が該ゴム部11、12の外側面からも冷却されることになる。
【0021】 また、第1慣性リング13の慣性質量を極力大きくしてあるので、クランク軸の 捩り振動が十分に吸収される。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係るトーショナルダンパによれば、ダンパプ レートの外側に位置した第1慣性体の一部が張り出して、この第1慣性体が取り 付けられたゴム部およびダンパプレートの内側に第2慣性体を取り付けたゴム部 の外側面を覆うように配設された構造であって、該第1慣性体の一部とこれらゴ ム部との間隙が狭いものであっても、該間隙の入口側を奥側よりも拡開してある から、このトーショナルダンパが回転する際に該間隙の入口側にある空気が流動 し、この流動が奥側にある空気も流動させる。このため、該間隙内の空気が間隙 外の空気と交換され、上記ゴム部の外側面からの熱放散を促進する。
【0023】 したがって、放熱性が向上し、ゴム部の温度低下を促すことができるから、耐 久性を向上させたトーショナルダンパとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るトーショナルダンパを、クラン
ク軸の回転中心を含む面で切断した一部省略断面図であ
る。
【図2】従来のトーショナルダンパの構造を説明するた
めの図で、図1に相当する一部省略断面図である。
【符号の説明】
10 ダンパプレート 11 ゴム部 12 ゴム部 13 第1慣性リング(第1慣性体) 13a リング部 13b (リング部の)内側面 14 第2慣性リング(第2慣性体) 15、16 冷却フィン溝 H 間隙 O 回転中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 亀 高 健 一 神奈川県藤沢市辻堂新町四丁目3番1号 エヌ・オー・ケー・メグラステイツク株式 会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心軸に対して傾いたダンパプレー
    トの外側面に第1弾性体を介して第1慣性体が、内側面
    に第2弾性体を介して第2慣性体がそれぞれ取り付けら
    れ、第1慣性体の外周部の一部が第2慣性体の外側端面
    を臨んだ位置まで回転中心軸と平行に張り出してリング
    部が形成され、該リング部の内側面と上記ゴム部の外側
    面とによって間隙が形成されているトーショナルダンパ
    において、 上記リング部の内側面を、上記間隙の奥側よりも該間隙
    の入口側の方が大径となるように、テーパ面に形成した
    ことを特徴とするトーショナルダンパ。
JP1991091525U 1991-10-11 1991-10-11 トーショナルダンパ Expired - Lifetime JP2607674Y2 (ja)

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