JPH05344231A - 極性反転検出回路 - Google Patents

極性反転検出回路

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JPH05344231A
JPH05344231A JP4150417A JP15041792A JPH05344231A JP H05344231 A JPH05344231 A JP H05344231A JP 4150417 A JP4150417 A JP 4150417A JP 15041792 A JP15041792 A JP 15041792A JP H05344231 A JPH05344231 A JP H05344231A
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Hiroyasu Uehara
啓靖 上原
Tokuo Nakamura
徳雄 中村
Toshihiko Odaka
利彦 小高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積化が可能で、検出動作が確実な、雑音に
強い、低コストで、かつ高安定動作が可能な極性反転検
出回路を提供する。 【構成】 電話回線L1,L2に流れる電流が整流回路
10で整流される。第1,第2電荷蓄積回路30a,3
0bは、L1,L2から第1,第2充電回路20a,2
0bを通して該L1,L2の状態を記憶する。回路30
a,30bの出力に基づき、第1,第2閾値設定回路4
0a,40bによってそれぞれの伝達閾値が設定され、
その回路40aと40bの出力がアンドゲート回路50
で論理積が求められる。回路50の出力は検出出力回路
60によって波形整形及び増幅が行われた後、保持回路
70に保持される。回路70と同時に放電駆動回路80
が動作し、第1,第2放電回路90a,90bによって
回路30a,30bの蓄積電荷を放電させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレメータ端末等のベ
ル信号の駆動端末であるノーリンギング端末において、
電話局から電話回線を介して送られてくる起動信号及び
復旧信号を受信するための極性反転検出回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特開昭61−49543号公報、特開昭63−
52553号公報、及び特開平3−124154号公報
に記載されるものがあった。図2は、前記文献に記載さ
れた従来の極性反転検出回路の一構成例を示す回路図で
ある。この極性反転検出回路は、アイソレータ(isolat
or)入力側素子(例えば、フォトカプラの発光ダイオー
ド、以下LEDという)1、抵抗2、及びキャパシタ3
を有し、それらが電話回線L1とL2間に直列接続され
ている。この種の極性反転検出回路では、図示しない電
話局から、電話回線L1,L2の極性反転制御によって
該電話回線L1,L2の極性反転が行われたとき、キャ
パシタ3の一方の電極から電荷が放電され、他方の電極
には同時に逆極性に充電される。キャパシタ3から電荷
が放電されると、抵抗2を介して一定の時定数をもって
アイソレータ入力側素子1が駆動される。駆動されたア
イソレータ入力側素子1は、その出力が図示しない出力
側素子に導かれ、該出力によって極性反転と判別され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の極性反転検出回路では、次のような問題があり、そ
れを解決することが困難であった。 (1) アイソレータ入力側素子(例えば、フォトカプ
ラのLED)1を駆動するために、μFオーダの大容
量、かつ250V以上の高耐圧のキャパシタ3が必要と
なるため、容量値の点から集積化が不可能である。 (2) 動作原理上、キャパシタ3による充放電電流を
利用して極性反転検出を行っているので、アイソレータ
入力側素子1の出力継続時間が短く、出力検出が行いに
くい。 (3) 特に、図2の極性反転検出回路を多数、並列接
続して使うシステムにおいて、1回線当りのトータルキ
ャパシタは、例えば日本電信電話株式会社(NTT)の
場合、3μF以下としなくてはならない基準がある。そ
のため、例えば図2の極性反転検出回路を10台並列接
続する場合には、1台当り0.3μF以下にしなくては
ならず、アイソレータ入力側素子1の駆動電流が極めて
小さくなってしまうので、極性反転検出機能が得られな
くなるおそれがある。 (4) さらに、動作原理がキャパシタ3の充放電を利
用した検出回路であるため、電話局側でのノーリンギン
グトランク接続時の電位変化で誤動作を起こしやすいば
かりか、伝送線路にのる雑音でも誤動作を起こす危険性
があるという問題があった。 本発明は、前記従来技術が持っていた課題として、
(1)回路が集積化できない、(2)アイソレータ入力
側素子1の出力継続時間が短いために出力検出が行いに
くい、(3)n個の並列接続システムにおいて端末設置
基準上、キャパシタ成分を単独システムの場合に比べて
1/nにしなくてはならないので、アイソレータ入力側
素子1の駆動電流が小さく、極性反転検出機能が得られ
なくなるおそれがある。さらに、(4)電話局側でのノ
ーリンギングトランク接続時の雑音での誤動作、(5)
伝送線路の雑音での誤動作等といった点について解決し
た極性反転検出回路を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、一対の電話回線からの起動信号及び復旧
信号を受信するためのノーリンギング端末の極性反転検
出回路において、前記一対の電話回線に接続され該電話
回線に流れる電流を整流して正極性出力端子及び負極性
出力端子から一定の極性の電圧を出力する整流回路と、
前記一対の電話回線から前記整流回路の負極性出力端子
に対してそれぞれ第1,第2充電回路を通して電荷を蓄
積する第1,第2電荷蓄積回路と、前記第1,第2電荷
蓄積回路の出力をそれぞれ受けて各伝達閾値を設定する
第1,第2閾値設定回路と、電圧駆動型素子で構成され
前記第1及び第2閾値設定回路の出力の論理積を求める
アンドゲート回路とを、備えている。
【0005】さらに、前記アンドゲート回路の出力の波
形整形及び増幅を行う検出出力回路と、アイソレータを
有し、前記検出出力回路の出力によって極性反転検出結
果を保持する保持回路と、前記保持回路と同時に駆動さ
れる放電駆動回路と、前記放電駆動回路によって駆動さ
れ、前記第1,第2電荷蓄積回路の蓄積電荷をそれぞれ
放電させる第1,第2放電回路とが、設けられている。
そして、前記アンドゲート回路、検出出力回路、保持回
路、放電駆動回路、及び第1,第2放電回路を前記整流
回路出力電位内で動作する構成にしている。
【0006】
【作用】本発明によれば、以上のように極性反転検出回
路を構成したので、電話回線に流れる電流が整流回路で
整流され、その整流回路出力電位内でアンドゲート回
路、検出出力回路、放電駆動回路、及び第1,第2放電
回路が動作する。第1,第2電荷蓄積回路は、電話回線
から第1,第2充電回路をそれぞれ通して該電話回線の
状態を記憶する。この第1,第2電荷蓄積回路の出力に
基づき、第1,第2閾値設定回路によって伝達閾値が設
定され、該第1,第2閾値設定回路の出力から、アンド
ゲート回路で論理積が求められる。
【0007】アンドゲート回路出力に対し、検出出力回
路で波形整形及び増幅が行われる。検出出力回路の出力
は、保持回路で保持され、それと同時に放電駆動回路が
駆動され、第1,第2電荷蓄積回路の蓄積電荷が第1,
第2放電回路によって放電される。これにより、集積化
が可能で、検出動作が確実な、雑音に強い、低コストか
つ高安定動作が可能となる。従って、前記課題を解決で
きるのである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す極性反転検出
回路の回路図である。この極性反転検出回路は、ダイオ
ード11,12,13,14で構成された整流回路10
を有し、その入力端子が一対の電話回線L1,L2間に
接続されている。電話回線L1,L2と整流回路10の
負極性出力端子N10bとの間には、第1充電回路20
a、第1電荷蓄積回路30a、第2電荷蓄積回路30
b、及び第2充電回路20bが直列に接続されている。
第1充電回路20aは、抵抗21a及びダイオード22
bを有し、それらが電話回線L1に直列に接続されてい
る。同様に、第2充電回路20bは、抵抗21b、及び
ダイオード22bを有し、それらが電話回線L2に直列
に接続されている。第1,第2電荷蓄積回路30a,3
0bは、各電話回線L1,L2から第1,第2充電回路
20a,20bを通して該電話回線L1,L2の状態を
記憶する回路であり、そのうち第1電荷蓄積回路30a
がキャパシタ31a,32aの直列回路で構成されると
共に、第2電荷蓄積回路30bがキャパシタ31b,3
2bの直列回路で構成されている。
【0009】第1電荷蓄積回路30aの出力点であるキ
ャパシタ31aと32aの接続点N30aに第1閾値設
定回路40aが接続されると共に、第2電荷蓄積回路3
0bの出力点であるキャパシタ31bと32bの接続点
N30bに第2閾値設定回路40bが接続されている。
第1,第2閾値設定回路40a,40bは、第1,第2
電荷蓄積回路30a,30bの出力をそれぞれ受けて各
伝達閾値(検出閾値)を設定する回路であり、それぞれ
ツェナーダイオード41a,41b等で構成されてい
る。第1,第2閾値設定回路40a,40bの出力端子
は、アンドゲート回路50の入力端子に接続されてい
る。
【0010】アンドゲート回路50は、第1閾値設定回
路40aの出力と第2閾値設定回路40bの出力との論
理積を求める回路であり、第1閾値設定回路40aの出
力によって駆動される電圧駆動型素子(例えば、MOS
トランジスタ)51と、第2閾値設定回路40bの出力
によって駆動される電圧駆動型素子(例えば、MOSト
ランジスタ)52とを有し、それらのMOSトランジス
タ51,52のドレイン・ソースがアンドゲートを構成
するように接続されている。各MOSトランジスタ5
1,52のゲート・ソース間には、過電圧入力時のゲー
ト破壊防止用の保護素子(例えば、ツェナーダイオー
ド)53,54がそれぞれ接続されている。アンドゲー
ト回路50の出力端子には、該アンドゲート回路出力の
波形整形及び増幅を行う検出出力回路60が接続されて
いる。検出出力回路60は、電流制限用抵抗61、エミ
ッタ抵抗62、動作安定化用抵抗63、サージ保護用抵
抗64、PNPトランジスタ65、及びダイオード6
6,67を有している。電流制限用抵抗61の一端は、
アンドゲート回路50内のMOSトランジスタ52のド
レインに接続され、他端が、PNPトランジスタ65の
ベースに接続されると共に、動作安定化用抵抗63を介
して整流回路10の正極性出力端子N10aに接続さ
れ、さらに逆方向に直列接続されたダイオード67,6
6を介して該整流回路10の正極性出力端子N10aに
接続されている。
【0011】PNPトランジスタ65は、エミッタ抵抗
62とダイオード66,67により定電流回路を構成
し、その電源側が整流回路10の正極性出力端子N10
aに接続されている。PNPトランジスタ65のコレク
タには、サージ保護用抵抗64の一端が接続され、その
他端が保持回路70の入力端子に接続されている。保持
回路70は、検出出力回路60の出力によって極性反転
検出結果を保持する回路であり、アイソレータ入力側素
子(例えば、フォトカプラのLED)71、NPNトラ
ンジスタ72、PNPトランジスタ73、エミッタ抵抗
74、動作安定化用抵抗75、サージ保護用抵抗76、
エミッタ抵抗77、動作安定化用抵抗78、及びダイオ
ード79a,79b,79c,79dを備えている。N
PNトランジスタ72のベースは、検出出力回路60内
のサージ保護用抵抗64に接続されると共に、動作安定
化用抵抗75を介して整流回路10の負極性出力端子N
10bに接続され、さらに直列接続のダイオード79
a,79bを介して該負極性出力端子N10bに接続さ
れている。NPNトランジスタ72は、エミッタ抵抗7
4とダイオード79a,79bにより定電流回路を構成
し、その接地側が整流回路10の負極性出力端子N10
bに接続されている。
【0012】NPNトランジスタ72のコレクタには、
サージ保護用抵抗76の一端が接続され、その他端が、
PNPトランジスタ73のベースに接続され、さらに動
作安定化用抵抗78を介して整流回路10の正極性出力
端子N10aに接続されると共に、逆方向に直列接続さ
れたダイオード79d,79cを介して該正極性出力端
子N10aに接続されている。PNPトランジスタ73
は、エミッタ抵抗77とダイオード79c,79dによ
り定電流回路を構成し、その電源側が整流回路10の正
極性出力端子N10aに接続されている。PNPトラン
ジスタ73のコレクタには、LED71のアノードが接
続され、そのカソードがNPNトランジスタ72のベー
スに接続され、正帰還ループを構成している。PNPト
ランジスタ73のベースには、放電駆動回路80が接続
されている。放電駆動回路80は、PNPトランジスタ
81,82及び抵抗83,84を有している。PNPト
ランジスタ81,82のベースは、保持回路70内のP
NPトランジスタ73のベースに共通接続され、その各
エミッタが抵抗83,84を介して整流回路10の正極
性出力端子N10aにそれぞれ接続されている。PNP
トランジスタ81,82の各コレクタには、それによっ
て駆動される第1放電回路90a及び第2放電回路90
bがそれぞれ接続されている。
【0013】第1,第2放電回路90a,90bは、第
1,第2電荷蓄積回路30a,30bの各蓄積電荷をそ
れぞれ放電させる回路である。第1放電回路90aは、
ダイオード91a,92a,93a、動作安定化用抵抗
94a、NPNトランジスタ95a、及びPNPトラン
ジスタ96aを有している。ダイオード91aのアノー
ドは放電駆動回路80内のPNPトランジスタ81のコ
レクタに接続され、そのカソードが動作安定化用抵抗9
4aを介して整流回路10の負極性出力端子N10bに
接続されると共に、NPNトランジスタ95aのベース
に接続されている。NPNトランジスタ95aは、PN
Pトランジスタ96aと共にコンプリメンタリ・ダーリ
ントントランジスタを構成し、その出力であるPNPト
ランジスタ96aのエミッタには、第1電荷蓄積回路3
0a内のキャパシタ31a,32aの高電位側から電荷
を引き抜く方向にダイオード92a,93aが接続され
ている。同様に、第2放電回路90bは、ダイオード9
1b,92b,93b、動作安定化用抵抗94b、NP
Nトランジスタ95b、及びPNPトランジスタ96b
を有している。ダイオード91bのアノードは、放電駆
動回路80内のPNPトランジスタ82のコレクタに接
続され、そのカソードが、動作安定化用抵抗94bを介
して整流回路10の負極性出力端子N10bに接続され
ると共に、NPNトランジスタ95bのベースに接続さ
れている。NPNトランジスタ95bは、PNPトラン
ジスタ96bと共にコンプリメンタリ・ダーリントント
ランジスタを構成し、その出力であるPNPトランジス
タ96bのエミッタには、第2電荷蓄積回路30b内の
キャパシタ31b,32bの高電位側から電荷を引き抜
く方向にダイオード92b,93bが接続されている。
【0014】次に、図3(a)〜(g)を参照しつつ、
図1の極性反転検出回路の動作を説明する。図3(a)
〜(g)は、図1の動作を示すタイムチャートであり、
同図(a)はノーリンギング端末の通信状態を示し、同
図(b)は電話回線L1,L2の極性を示す波形、同図
(c)は第1電荷蓄積回路30aの電荷状態の波形、同
図(d)は第2電荷蓄積回路30bの電荷状態の波形、
同図(e)はアンドゲート回路50の出力及び検出出力
回路60の出力電流の波形、同図(f)は保持回路70
内の極性反転検出出力用LED71に流れる電流(保持
電流)の波形、及び同図(g)は放電駆動回路80の出
力電流波形をそれぞれ示す。
【0015】図1の極性反転検出回路の動作は、図3
(a)に示すように、ノーリンギング端末の通信状態と
して、待機状態T1→検出状態T2→通信中T3→復旧
状態T4→待機状態T5に分類することができる。以
下、(1)電話回線L1が地気、L2が電池である場合
の動作と、(2)電話回線L1が電池、L2が地気の場
合の動作を説明する。
【0016】(1) 電話回線L1が地気、L2が電池
である場合の動作 まず、電話回線L1が地気、L2が電池であるノーマル
給電の待機状態T1からの動作を説明する。ノーマル給
電時の待機状態において(図3(b)のS1)、第1電
荷蓄積回路30aのキャパシタ31a,32aに蓄積さ
れた電荷は、第1充電回路20aの抵抗21a及びダイ
オード22bを通して地気−電池間の電位で充電されて
いる(図3(c)のS2)。キャパシタ31a,32a
の容量比を適切に設定し、キャパシタ32aの電位が第
1閾値設定回路40aの閾値とMOSトランジスタ51
のゲート・ソース間の立上り電圧との和を越えるように
しておく。この状態においては、MOSトランジスタ5
1はオン状態であるが、MOSトランジスタ52がオフ
状態であり、アンドゲート回路50が動作しておらず、
該MOSトランジスタ52のドレインから出力されな
い。ここで、第1電荷蓄積回路30aのキャパシタを3
1aと32aに分割する目的は、前記の分圧回路を構成
すると同時に、分圧することにより、集積化したときの
キャパシタ膜耐圧の要求最大値(例えば、250V)が
緩和されることと、キャパシタ31aが無い場合、第1
充電回路20aから、第1閾値設定回路40aとMOS
トランジスタ51のゲート・ソース間に接続した保護素
子であるツェナーダイオード53を通して電流パスが形
成され、該第1閾値設定回路40aの待機時の入力イン
ピーダンスを著しく低下させてしまうので、これを防止
して待機時の消費電力を零とするためである。
【0017】次に、電話局側からの制御によって電話回
線L1,L2の極性反転が開始され(図3(b)のS
3)、ブレーク状態からリバース給電状態に入ると(図
3(b)のS4)、電話回線L1よりL2の方が電位が
高くなる。そのため、第1電荷蓄積回路30aの充電が
停止し、電荷を保持する状態になると共に、第2充電回
路20bの抵抗21b及びダイオード22bを通して第
2電荷蓄積回路30bのキャパシタ31b,32bが充
電される(図3(d)のS5)。ここで、第2電荷蓄積
回路30bのキャパシタ31bと32bは、前記キャパ
シタ31a,32aと同様に構成しておく。
【0018】リバース給電状態が第2閾値設定回路40
bの第2検出閾値(図3(b)のS6)に達したとき、
アンドゲート回路50のMOSトランジスタ52もオン
状態になる。これにより、MOSトランジスタ52のド
レインは、抵抗61を通して検出出力回路60を駆動
し、PNPトランジスタ65のコレクタから抵抗64を
通し、検出出力回路60の出力電流が流れる(図3
(e)のS7)。この出力電流は、保持回路70内のN
PNトランジスタ72のベースを駆動し、そのコレクタ
から抵抗76を介してPNPトランジスタ73のベース
を駆動する。これにより、PNPトランジスタ73のコ
レクタから出力された電流は、LED71を駆動し(図
3(f)のS8)、この駆動電流をNPNトランジスタ
72のベースにフィードバックすることにより、極性反
転検出結果を該保持回路70で保持することができる。
駆動されたLED71は、図示しない出力側素子へ伝達
され、その出力が外部回路へ導かれる。例えば、図1の
ようにアイソレータをフォトカプラ等で構成した場合、
その入力側素子がLEDのため、出力側素子がフォトト
ランジスタとなる。
【0019】放電駆動回路80内のPNPトランジスタ
81,82は、保持回路70内のPNPトランジスタ7
3のベースと共通接続されて電流源回路を構成し、該P
NPトランジスタ81,82のコレクタからは、PNP
トランジスタ73のコレクタ出力電流と同一タイミング
で放電駆動回路80の出力電流を得る(図3(g)のS
9)。PNPトランジスタ81のコレクタからの放電駆
動回路出力電流は、ダイオード91aを経由し、コンプ
リメンタリ・ダーリントントランジスタを構成するNP
Nトランジスタ95aのベースを駆動し、キャパシタ3
1a,32aの蓄積電荷を、ダイオード92a,93a
を通し、PNPトランジスタ96aのエミッタからコレ
クタの経路で放電する(図3(c)のS10)。同様
に、PNPトランジスタ82のコレクタからの放電駆動
回路出力電流は、ダイオード91bを経由し、コンプリ
メンタリ・ダーリントントランジスタを構成するNPN
トランジスタ95bのベースを駆動し、キャパシタ31
b,32bの蓄積電荷をダイオード92b,93bを通
し、PNPトランジスタ96bのエミッタからコレクタ
の経路で放電する(図3(d)のS11)。第1,第2
電荷蓄積回路30a,30b内のキャパシタ31a,3
2a,31b,32bの蓄積電荷が放電を開始し、キャ
パシタ32aまたは32bの電位が、第1閾値設定回路
40aの第1検出閾値+MOSトランジスタ51のゲー
ト・ソース立上り電圧、または第2閾値設定回路40b
の第2検出閾値+MOSトランジスタ52のゲート・ソ
ース立上り電圧を下回ったとき、該MOSトランジスタ
51,52がオフする。そのため、アンドゲート回路5
0の出力がオフ状態となり、検出出力回路60の出力電
流もオフ状態になる(図3(e)のS12)。以上の動
作により、電話回線L1,L2の極性反転検出が完了
し、通信中T3はこの状態を保持する。
【0020】次に、通信が完了し、復旧状態T4→待機
状態T5へ至る動作を説明する。通信中T3、リバース
給電状態下の電話回線L1,L2は、電話局側の制御に
より、復旧状態T4を開始する(図3(b)のS1
3)。すると、電話回線L1,L2の電位差が小さくな
り、保持回路70が保持電流を流し続けることができな
くなってオフ状態になったとき(図3(f)のS1
4)、PNPトランジスタ81,82もオフ状態となる
ため、放電駆動回路80の出力電流もオフ状態になる
(図3(g)のS15)。これにより、LED71は駆
動されなくなるため、図示しない出力側素子の出力もオ
フ状態となる。さらに、ブレーク状態からノーマル給電
状態へ移ったとき(図3(b)のS16)、第1電荷蓄
積回路30aは第1充電回路20aの抵抗21a及びダ
イオード21bを通して充電を開始する(図3(c)の
S17)。そして、ノーマル給電が完了すると、待機状
態T5となる(図3(b)のS18)。
【0021】(2) 電話回線L1が電池、L2が地気
の場合の動作 前記(1)では、電話回線L1が地気、L2が電池であ
る場合の給電状態から極性反転を行ったときの動作を説
明したが、これに対し、電話回線L1が電池、L2が地
気の場合についても、前記と同一の動作を行う。即ち、
この場合には待機状態T1において、第2充電回路20
bの抵抗21b及びダイオード22bを通して第2電荷
蓄積回路30bのキャパシタ31b,32bが充電され
ており、MOSトランジスタ52のゲートがオン状態、
MOSトランジスタ51のゲートがオフ状態となってい
る点が、前記(1)と異なるところである。しかし、電
話回線L1,L2に対して第1充電回路20a、第1電
荷蓄積回路30a及び第1放電回路90aと、第2充電
回路20b、第2電荷蓄積回路30b及び第2放電回路
90bとは、回路的にも、電気的にも、全く対称構造に
なっており、さらにアンドゲート回路50、検出出力回
路60、保持回路70及び放電駆動回路80は、電話回
線L1,L2を入力側とする整流回路10の出力側に接
続されて動作するので、該電話回線L1,L2の極性に
よらず、極性反転検出及び復旧を行うことができるた
め、前記(1)とほぼ同様の動作となる。
【0022】以上のように、本実施例では、次のような
利点を有している。 (i) アイソレータ入力側素子であるLED71を除
き、集積化可能な素子で構成できるため、回路規模の小
型化と、低コストの集積回路を実現できる。 (ii) 極性反転検出結果を、ノーリンギング通信中、
保持回路70で保持することができるため、充分な極性
反転検出出力時間が得られる。 (iii) 極性反転検出回路内のキャパシタ成分が少ない
構成であるため、該極性反転検出回路を多数並列接続し
た並列接続システムの構成が極めて容易に実現できる。 (iv) 極性反転検出用の第1,第2閾値設定回路40
a,40bを備えているので、電話局側でのノーリンギ
ングトランク接続時の雑音での誤動作や、伝送線路の雑
音での誤動作を防止できる。 (V) アンドゲート回路50を電圧駆動型素子である
MOSトランジスタ51,52で構成する等したので、
待機時消費電力が零となり、低消費電力化が可能とな
る。
【0023】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 図1ではアイソレータをフォトカプラで構成し
たが、電磁波等の他の手段を用いたアイソレータで構成
してもよい。 (b) 図1のアンドゲート回路50は、その出力を反
転したナンドゲート回路で構成し、それに応じてその出
力側の検出出力回路60の回路構成を変更すれば、上記
実施例と同様の作用、効果が得られる。 (c) 図1の各ブロックの回路は、図示以外のトラン
ジスタや素子を用いて他の回路構成に変更することも可
能である。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、整流回路、第1,第2電荷蓄積回路、第1,第2
閾値設定回路、アンドゲート回路、検出出力回路、保持
回路、及び第1,第2放電回路等で構成したので、集積
化が容易となり、回路規模の小型化と、低コスト化、さ
らに高安定動作が可能となる。その上、極性反転検出結
果をノーリンギング通信中、保持回路で保持できるの
で、充分な極性反転検出出力時間が得られる。極性反転
検出回路はキャパシタ成分が少ない回路で構成可能のた
め、並列接続システムの構成を極めて容易に実現でき
る。さらに、極性反転検出用の第1,第2閾値設定回路
を備えているので、電話局側でのノーリンギングトラン
ク接続時の雑音での誤動作や伝送線路の雑音での誤動作
を防止でき、検出動作を確実に行える。しかも、アンド
ゲート回路を電圧駆動型素子で構成する等したので、待
機時の消費電力が零となり、低消費電力化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す極性反転検出回路の回路
図である。
【図2】従来の極性反転検出回路の回路図である。
【図3】図1の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 整流回路 20a,20b 第1,第2充電回路 30a,30b 第1,第2電荷蓄積回路 40a,40b 第1,第2閾値設定回路 50 アンドゲート回路 60 検出出力回路 70 保持回路 80 放電駆動回路 90a,90b 第1,第2放電回路 L1,L2 電話回線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電話回線からの起動信号及び復旧
    信号を受信するためのノーリンギング端末の極性反転検
    出回路において、 前記一対の電話回線に接続され該電話回線に流れる電流
    を整流して正極性出力端子及び負極性出力端子から一定
    の極性の電圧を出力する整流回路と、 前記一対の電話回線から前記整流回路の負極性出力端子
    に対してそれぞれ第1,第2充電回路を通して電荷を蓄
    積する第1,第2電荷蓄積回路と、 前記第1,第2電荷蓄積回路の出力をそれぞれ受けて各
    伝達閾値を設定する第1,第2閾値設定回路と、 電圧駆動型素子で構成され前記第1及び第2閾値設定回
    路の出力の論理積を求めるアンドゲート回路と、 前記アンドゲート回路の出力の波形整形及び増幅を行う
    検出出力回路と、 アイソレータを有し、前記検出出力回路の出力によって
    極性反転検出結果を保持する保持回路と、 前記保持回路と同時に駆動される放電駆動回路と、 前記放電駆動回路によって駆動され、前記第1,第2電
    荷蓄積回路の蓄積電荷をそれぞれ放電させる第1,第2
    放電回路とを備え、 前記アンドゲート回路、検出出力回路、保持回路、放電
    駆動回路、及び第1,第2放電回路を前記整流回路出力
    電位内で動作する構成にしたことを特徴とする極性反転
    検出回路。
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