JPH05346600A - 光半導体装置とその製造方法 - Google Patents

光半導体装置とその製造方法

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JPH05346600A
JPH05346600A JP4153897A JP15389792A JPH05346600A JP H05346600 A JPH05346600 A JP H05346600A JP 4153897 A JP4153897 A JP 4153897A JP 15389792 A JP15389792 A JP 15389792A JP H05346600 A JPH05346600 A JP H05346600A
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Japan
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quantum well
region
multiple quantum
layer
semiconductor device
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Withdrawn
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JP4153897A
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Hideki Kitada
秀樹 北田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重量子井戸構造(MQW)を有し、光スイ
ッチング機能を有する光半導体装置に関し、励起子吸収
の緩和時間を短縮化することができ、かつ緩和時間の短
縮化に伴って問題を生じることが少ない光半導体装置を
提供することを目的とする。 【構成】 電子親和力が小さく、バンドギャップの大き
な第1の半導体で形成されたバリア層と、電子親和力が
大きく、バンドギャップの小さな第2の半導体で形成さ
れた量子井戸層が積層され、所定波長の光に対して可飽
和吸収を示す光吸収領域と、前記光吸収領域のバリア層
と量子井戸層に連続して形成され、バリア層と光吸収領
域の量子井戸層より厚い量子井戸層が積層され、前記光
吸収領域で形成され、輸送された励起子を消滅させる緩
和領域とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光半導体装置に関し、
特に多重量子井戸構造(MQW)を有し、光スイッチン
グ機能を有する光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多重量子井戸(MQW)は、キャリアの
運動を2次元方向に制限するため、室温でも観察できる
励起子を生成できる。
【0003】多重量子井戸を光スイッチング機構として
用いる場合、光励起によるスイッチオン時間は励起子生
成にかかるヘムト(10-15 )秒程度の時間である。こ
のスイッチオン時間は十分短いが、スイッチオフ時間は
再結合緩和時間によって支配され、数十ナノ(10-9
秒オーダである。したがって、励起子吸収を用いた場
合、スイッチオフ時間が光論理素子や可飽和吸収体のス
イッチング時間を律速している。
【0004】励起子を高速緩和させるために、いくつか
の方法が提案されている。図2(A)、(B)、(C)
を参照して励起子緩和時間を短縮させる3つの方法を説
明する。
【0005】図2(A)は、イオン注入を用いて励起子
緩和時間を短縮させる方法を説明するための断面図であ
る。たとえば、GaAs基板51の表面上にGaAs/
AlGaAsの超薄膜積層を形成して多重量子井戸52
を形成する。
【0006】この多重量子井戸52に、さらにイオン5
3を注入して多重量子井戸52内に点欠陥54を形成す
る。点欠陥は、電子と正孔との再結合中心として作用
し、励起子緩和時間を短縮させる。このような技術は、
たとえば、Appl. Phys. Lett.46(1985)701 に報告され
ている。
【0007】図2(B)は、多重量子井戸構造をエッチ
ングして細線または箱状の形状とし、エッチングされた
側面の表面準位を再結合中心として利用し、励起子の再
結合緩和時間を短縮する方法を示す。GaAs基板51
の表面上に、GaAs/AlGaAsの超薄膜積層を形
成して多重量子井戸を作成する。
【0008】その後、この多重量子井戸の上にエッチン
グマスクを形成し、選択的エッチングを行なうことによ
って多重量子井戸細線または多重量子井戸箱を形成す
る。なお、細線または箱の寸法は、2次元励起子のボー
ア半径より大きくなるように選択する。
【0009】エッチングによって形成された側面には、
表面準位が形成され、励起子の再結合中心として作用す
る。多重量子井戸細線55に光56を入射し、励起子5
7を生成する。この励起子は多重量子井戸構造の側面ま
で移動すると、そこで再結合して消滅する。
【0010】細線または箱の寸法を選択することによ
り、励起子再結合緩和時間が制御できる。このような方
法は、たとえば、Appl. Phys. Lett. 59(1991)1114等に
報告されている。
【0011】図2(C)は、井戸幅の狭い量子井戸層と
井戸幅の広い量子井戸層とをバリア層を挟んで積層した
構造(Tunneling Bi Quantum Well TBQ)を示す。狭い井
戸幅を有する量子井戸層内で励起された電子を広い井戸
幅を有する量子井戸層へトンネリングによって輸送し、
励起子吸収緩和時間を短くする。
【0012】図2(C)上段は、積層方向を横にして示
す断面図である。GaAs基板51表面に、一対のバリ
ア層61で挟んだ量子井戸層62を形成し、幅の広い量
子井戸層64を形成した後、再び一対のバリア層61で
挟んだ量子井戸層62を形成する。このようにして、バ
リア層で挟んだ幅の狭い量子井戸層62を幅の広い量子
井戸層64を挿入しつつ、積層させる。
【0013】図2(C)下段は、上段の構造が示すバン
ド構造を概略的に示す。幅の狭い量子井戸層62内にお
いて、光吸収によって励起子が生成すると、その励起子
は図に示すような高いエネルギレベルを示す。幅の広い
量子井戸層64においては、これらのエネルギレベルに
対応するレベルはより低エネルギに表れる。
【0014】したがって、狭い量子井戸層内の電子は、
トンネリングによってバリア層61を通過し、幅の広い
量子井戸層64に移る。このような方法は、たとえばAp
pl.Phys. Lett. 58(1991)2393等に報告されている。
【0015】なお、多重量子井戸構造を用いた励起子吸
収は、たとえば短波長の光を複数の長波長の光に変換す
る非線型半導体光学装置に利用されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図2(A)に示した方
法は、イオン注入によって結晶全体に欠陥が発生してし
まうため、イオン注入後の結晶性を回復するために熱処
理工程が必要になる。
【0017】励起子の吸収緩和時間は、注入ドーズ量に
よって制御されるが、緩和時間を短くするためにはドー
ズ量を桁違いに増やす必要がある。このため、結晶性を
損ねる恐れがあり、励起子吸収による光非線形特性が小
さくなってしまう。
【0018】図2(B)に示した多重量子井戸構造を細
線または箱状に加工し、加工側面での表面準位を利用し
て励起子を再結合緩和させる方法は、光によって励起さ
れた励起子が拡散によって加工側面まで到達し、再結合
緩和するため、加工寸法と拡散の関係で緩和時間が決定
されると考えられる。
【0019】しかし、反応性イオンエッチング(RI
E)や、反応性イオンビームエッチング(RIBE)等
による加工の際、側面からの点欠陥等のダメージが多数
形成されてしまい、励起子の緩和は加工損傷による再結
合中心と表面準位による再結合中心の両方で律速される
ようになる。このため、加工寸法と拡散のみによっては
緩和時間の制御が困難になってしまう。なお、側面から
の加工損傷を定量的に制御することは困難である。
【0020】図2(C)に示す狭い量子井戸層内で励起
された電子を広い量子井戸層へトンネリングによって移
動させ、励起子吸収緩和時間を短くする方法は、電子の
トンネル時間を決定するバリア層の厚さを薄くすること
によって吸収緩和時間を短縮することができる。
【0021】しかし、正孔は電子に比べてはるかに大き
な有効質量を持ち、電子に比べて3〜4桁遅いナノ秒オ
ーダの吸収緩和時間を持つ。このため、狭い量子井戸層
内に正孔が残留してしまい、励起子吸収緩和の時間変化
に数ナノ秒の長いテールが生じる。励起光を連続して与
えると、狭い量子井戸層内に正孔が蓄積してしまい、連
続応答に問題が生じる。
【0022】このように、従来の技術によれば、励起子
吸収の緩和時間を短縮することは可能であるが、緩和時
間の短縮に伴って他の問題が発生してしまう。本発明の
目的は、励起子吸収の緩和時間を短縮化することがで
き、かつ緩和時間の短縮化に伴って問題を生じることが
少ない光半導体装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体装置
は、電子親和力が小さく、バンドギャップの大きな第1
の半導体で形成されたバリア層と、電子親和力が大き
く、バンドギャップの小さな第2の半導体で形成された
量子井戸層が積層され、所定波長の光に対して可飽和吸
収を示す光吸収領域と、前記光吸収領域のバリア層と量
子井戸層に連続して形成され、バリア層と光吸収領域の
量子井戸層より厚い量子井戸層が積層され、前記光吸収
領域で形成され、輸送された励起子を消滅させる緩和領
域とを有する。
【0024】図1は、本発明の原理説明図である。図1
(A)は、光半導体装置の構成を概略的に示す断面図で
あり、図1(B)は連続した量子井戸層内のエネルギ分
布を示すバント構造図である。
【0025】図1(A)において、電子親和力が小さ
く、バンドギャップの大きな第1の半導体で形成された
バリア層1と電子親和力が大きく、バンドギャップの小
さな第2の半導体で形成された量子井戸層2とが積層さ
れ、多重量子井戸構造を構成している。
【0026】この多重量子井戸構造内には、量子井戸層
の幅(層の厚さ)の狭い多重量子井戸領域5と、量子井
戸層の幅の広い多重量子井戸領域6とが形成されてい
る。井戸幅の狭い多重量子井戸領域5は、井戸幅の広い
多重量子井戸領域6よりも高い励起子エネルギを有す
る。このバンド構造を図1(B)に概略的に示す。
【0027】井戸幅の広い量子井戸領域6には、励起子
を積極的に再結合させるための再結合中心9を形成して
もよい。
【0028】
【作用】多重量子井戸領域5は井戸幅が狭いため、励起
子8を形成する電子および正孔のエネルギが高く、これ
と比較して井戸幅の広い多重量子井戸領域6の電子およ
び正孔のエネルギは低い。
【0029】多重量子井戸領域5に光を入射して量子井
戸層2内に励起子8を形成すると、この励起子8はバリ
ア層1によって行動を制限されるので、2次元的な運動
を行なう。
【0030】形成された励起子8が、拡散して多重量子
井戸領域6との界面に到達すると、多重量子井戸領域6
に引き出され、エネルギ段差の存在によって多重量子井
戸領域5には戻らなくなる。このように、量子井戸層中
の励起子は、一般にエネルギの低い方へ移動する性質を
持っている。
【0031】そのため、井戸幅の狭い多重量子井戸中に
光励起によって生成された励起子は、井戸幅の広い多重
量子井戸領域へ移動する。したがって、井戸幅の狭い多
重量子井戸領域から励起子は消滅し、狭い井戸幅の多重
量子井戸領域における励起子吸収は緩和される。
【0032】図2(C)に示したTBQの場合と比べ、
本構成によっては励起子は同一井戸層内を面内方向に移
動するため、電子と正孔が分離し、正孔が残留する問題
は生じない。このため、励起子吸収の緩和時間が高速化
され、かつ連続応答が可能になる。
【0033】励起子吸収緩和時間は、励起子が井戸幅の
広い多重量子井戸領域へ移動(拡散)する時間でほぼ決
定する。すなわち、励起子の緩和時間は井戸幅の狭い多
重量子井戸領域の幅によって制御できる。
【0034】
【実施例】図3(A)〜(D)は、本発明の第1実施例
による光半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0035】図3(A)に示すように、(100)面1
2を有するGaAs基板11の表面に、光露光によりラ
インアンドスペースのレジストパターンを形成する。た
とえば、レジストパターン13のライン(開口部)の幅
は、約1.5μmとし、スペース(遮蔽部)の幅は約
0.5μmとする。このような開口部を複数本ストライ
プ状に形成する。
【0036】次に、図3(B)に示すように、レジスト
パターン13をエッチングマスクとして、GaAs基板
11を燐酸(H3 PO4 ):過酸化水素(H2 2 )=
1:10のエッチング液により(111)A面を出すよ
うに順メサ形状にエッチングする。
【0037】なお、(111)面にはA面(III族元
素であるGaが表面に現れる面)と、B面(V族元素で
あるAsが表面に現れる面)があり、この異方性エッチ
ングでは(111)A面を現す。(111)A面は、
(100)面に対し、約55度の角度を持つ。
【0038】メサエッチングは、たとえば開口の底部に
幅約0.5μmの(100)面12aを残すように行な
う。この時、(100)面両側に形成される(111)
面15は、幅約0.5μmに相当するが、約55度の傾
斜角を有するため、傾斜面の幅としては約0.87μm
となる。なお、順メサエッチングを行なった後、レジス
トパターン13は除去する。
【0039】このような傾斜面と平坦面(水平面)を有
するGaAs基板上にMBEあるいはMOCVDにより
結晶を成長すると、平坦面(水平面)と傾斜面では膜厚
の異なった成長膜が形成されることが一般に知られてい
る。これは、傾斜面と水平面に対するフラックスの違い
と表面のマイグレーションの違いによる。
【0040】たとえば、基板に垂直に原料フラックスが
飛来する場合、斜面は角度が傾いている分、単位面積当
たりのフラックス量が少なくなる。たとえば、ベル研究
所のKaponらによって、段差を有するGaAs半導
体上にGaAs/AlGaAs超格子を作成し、その断
面を透過電子線顕微鏡によって観察した場合、(11
1)A面の斜面上のGaAs層の膜厚は、(100)面
上のGaAs層の膜厚のほぼ半分になることが報告され
ている(E. Kapon, Appl. Phys. Lett. 50(1987)347
)。
【0041】この傾斜面による成長速度の相違を利用
し、順メサエッチングを行なったGaAs基板上にGa
As/AlGaAsの多重量子井戸構造を結晶成長する
と、水平面上には井戸幅およびバリア幅の広い多重量子
井戸構造が形成され、傾斜面上には井戸幅およびバリア
幅の狭い多重量子井戸構造が形成されることになる。こ
れら2つの領域は、順メサのライン方向に沿って長い形
状を有する。
【0042】図3(C)に示すように、順メサ構造を形
成したGaAs基板11の表面上に、分子線結晶成長
(MBE)により、GaAs/Al0.5 Ga0.5 As多
重量子井戸構造を成長する。傾斜面である(111)A
面上に成長する層の厚さは、(100)面上に成長する
層の厚さの約65%となる。
【0043】多重量子井戸構造の各層の厚さは、(11
1)A面上で垂直方向にGaAs層18aが約45n
m、AlGaAs層18bが約40nmとなるように
し、多重量子井戸構造全体の厚さを約340nmとなる
ように成長する。なお、この時、(100)面上には、
厚さ約69nmのGaAs層18aと厚さ約62nmの
AlGaAs層18bとが形成される。
【0044】したがって、傾斜面15上には井戸幅の狭
い多重量子井戸構造17aが形成され、水平面12a上
には井戸幅の広い多重量子井戸構造17bが形成され
る。ただし、各バリア層18bと量子井戸層18bとは
これらの領域間で連続して形成される。
【0045】その後、図3(D)に示すように、GaA
s基板11の裏面に受光面を露出するマスクを形成し、
アンモニア系のウエットエッチングによりGaAs基板
11を選択エッチングし、多重量子井戸構造のAlGa
As層18bでエッチングをストップさせる。
【0046】GaAsは、多重量子井戸構造内に形成さ
れる励起子の吸収光に対して不透明(吸収性)であるた
め、このようにしてGaAs基板11を除去し、励起光
である信号光19、制御光20を通過できるようにす
る。その後、選択エッチングに用いたマスクは除去す
る。
【0047】このようにして形成した多重量子井戸構造
の励起子吸収を、ポンプ・プローブ時間分解測定により
測定したところ、励起子の緩和時間として100pse
c程度を得た。なお、信号光19、制御光20の波長
は、井戸幅の狭い多重量子井戸構造17aの励起子エネ
ルギに合わせてある。
【0048】このように、励起子吸収の緩和時間が短く
なった理由は、井戸幅の狭い多重量子井戸構造17aで
生成された励起子が、井戸幅の広い多重量子井戸構造1
7bに速やかに拡散したためと考えられる。
【0049】図4は、本発明の第2の実施例による光半
導体装置を製造する製造工程を示す断面図である。図4
(A)に示すように、GaAs基板11の上にストライ
プ状のレジストパターン13を形成し、図4(B)に示
すように、順メサエッチングを行なう。これらの工程
は、図3(A)、(B)に示す工程と同様である。
【0050】その後、図4(C)に示すように、GaA
s基板11の上に、まずAlGaAs/AlAs積層に
よる半導体ミラー層21を形成する。この半導体ミラー
層21は高屈折率層と低屈折率層の積層により誘電体多
層膜を形成し、所定波長の光に対して反射率を高めたも
のである。
【0051】半導体ミラー層21内の低屈折率層である
AlAs層21aは、たとえば厚さ約66.5nmと
し、高屈折率層であるAlGaAs21bの厚さは、た
とえば厚さ約67.8nmとする。
【0052】半導体ミラー層21の形成後、AlGaA
s/GaAs積層を形成し、多重量子井戸構造17を形
成する。多重量子井戸構造17の構成は、たとえば第1
の実施例と同様とする。
【0053】本構成においては、井戸幅の狭い多重量子
井戸構造17aに入射した信号光19が吸収されなかっ
た時は、半導体ミラー層21によって反射され、反射光
19rとなって上側に出射する。
【0054】信号光19は、多重量子井戸構造17によ
って吸収されるか反射されるため、GaAs基板11が
信号光19に対して吸収性であってもそのまま残して構
わない。GaAs基板11が全面に存在するため、第1
の実施例と比べ、本実施例の構造は物理的に強度が増加
する。
【0055】図5は、本発明の第3の実施例による光半
導体装置を製造する製造工程を示す。本実施例において
は、多重量子井戸構造をストライプ状にする代わりに、
ドット状に成形する。
【0056】まず、図5(A)に示すように、GaAs
基板11の表面上に正方形のレジストパターン13を形
成する。なお、レジストパターン13は、その辺が<0
01>方向に平行になるように形成する。
【0057】その後、アンモニア系のウエットエッチン
グを行なうことにより、上述の実施例同様、(111)
斜面15を露出させる。なお、エッチングの進行と共
に、アンダカットが生じ、正方形のレジストパターン1
3の下に四角錐状のメサが形成される。なお、GaAs
基板11表面上には任意数の多数個のレジストパターン
13を形成しておく。このようにして、図5(B)に示
すような断面形状を得る。
【0058】その後、図5(C)に示すように、第2の
実施例同様、GaAs基板11の表面上に半導体ミラー
層21および多重量子井戸構造17を形成する。本実施
例においても、前述の実施例同様、斜面上では結晶成長
速度が遅いため、井戸幅の狭い多重量子井戸構造17a
が形成され、(100)水平面上には井戸幅の広い多重
量子井戸構造7bが形成される。
【0059】なお、四角錐状のメサ構造を形成する場合
について説明したが、結晶構造等に応じて三角錐、六角
錐、円錐等、他の形状を採用してもよい。図6は、本発
明の第4の実施例による光半導体装置を製造するための
製造工程を示す断面図である。本実施例においては、結
晶成長時に下地表面に選択的にエネルギを与え、成長膜
厚を変化させる。選択的なエネルギの付与は、熱、電
子、光等によって行なうことができる。
【0060】図6(A)は、本実施例の第1の形態を示
す。たとえば、ガスソースMBEにおいて、GaAs基
板11の裏面の温度を選択的に変化さ、温度の高い領域
23と温度の低い領域25が形成されている場合を示
す。
【0061】Alのガスソースとしてトリメチルアルミ
ニウム(TMAl)、Gaのガスソースとしてトリエチ
ルガリウム(TEGa)、Asのガスソースとしてアル
シン(AsH3 )を用いる。
【0062】TEAlの分解温度は約60℃、TEGa
の分解温度は約350℃、AsH3の分解温度は約11
00℃である。基板温度を全体的には350℃以下に
し、部分的に基板温度を360℃以上に加熱する。TE
Gaの分解温度は350℃以上であるため、部分的に温
度を上げたところではTEGaが分解し、GaAs、A
lGaAsが成長しやすい。
【0063】このような温度差による成長速度の差を利
用してGaAs基板11上に多重量子井戸構造を成長す
ると、温度が高いところには井戸幅の広い多重量子井戸
構造17bが、温度の低いところには井戸幅の狭い多重
量子井戸構造17aが成長される。たとえば、基板温度
の変化がストライプ状に形成されると、基板表面上に交
互に井戸幅の異なったストライプ状の多重量子井戸構造
が形成される。
【0064】なお、基板の熱伝導により温度分布は広が
りを持ちやすいため、360℃近傍で温度制御すること
が望ましい。基板裏面からの選択的加熱に代えて、基板
表面を高電流密度の電子ビームまたはレーザ等の光ビー
ムで照射し、選択的に温度を上昇させてもよい。
【0065】図6(B)は、光照射により基板表面に温
度分布を形成させる方法を概略的に示す。GaAs基板
11は、裏面から350℃以下に加熱する。基板表面側
から、赤外線等の光ビーム27を選択的に照射し、光照
射領域を360℃以上に加熱する。
【0066】このようにして、基板表面に温度分布を形
成することにより、図6(A)の場合同様、結晶成長速
度に差を設けて井戸幅の異なる多重量子井戸構造17
a、17bを成長する。
【0067】また、光ビームによって直接反応を促進す
ることもできる。たとえば、ガスソースの分子ビームは
特定の波長の光によって分解する。半導体基板表面に選
択的に紫外線等の特定波長の光を照射すると、照射領域
において、分子の分解が促進され、結晶成長速度が増大
する。この現象を利用して、選択的に井戸幅の異なった
多重量子井戸構造を形成することもできる。
【0068】このように、下地基板表面は平坦にしたま
ま、結晶成長速度を選択的に変化させることにより、図
6(C)に示すようにGaAs基板11上に井戸幅の広
い多重量子井戸領域17bと井戸幅の狭い多重量子井戸
領域17aを含む多重量子井戸構造を形成する。
【0069】以上の実施例においては、井戸幅の狭い多
重量子井戸領域で形成された励起子は、速やかに井戸幅
の広い多重量子井戸領域に移動するため、井戸幅の狭い
多重量子井戸量内においては、励起子が速やかに消滅す
る。しかし、一旦井戸幅の広い多重量子井戸領域に移動
した励起子の消滅は従来と同様である。
【0070】図7は、井戸幅の広い多重量子井戸領域内
での励起子消滅を促進する構成を示す。GaAs基板1
1表面を、図3〜図5の実施例と同様に順メサ形状に加
工した後、半導体ミラー層21、多重量子井戸構造17
を形成する。
【0071】(100)面上に形成された井戸幅の広い
多重量子井戸領域17bの上に、集束イオンビーム29
を注入する。集束イオンビーム29は、選択された領域
に位置精度高く、深く注入することができるため、井戸
幅の狭い多重量子井戸領域17aに接した井戸幅の広い
多重量子井戸領域17bに高精度にイオン注入領域30
を形成することができる。
【0072】集束イオンビーム29は、たとえばGa+
イオンを約100keVに加速したもので形成し、たと
えば1.5×1013ions/cm2 程度のドーズ量で
注入する。
【0073】イオン注入直後には、イオン注入によって
発生した点欠陥は井戸幅の広い多重量子井戸領域17b
の全深さには達していないが、点欠陥の深さ方向への拡
散のため、再結合中心はその後深さ方向全体に形成され
る。
【0074】このようにして、イオン注入により形成さ
れた再結合中心は、狭い井戸幅の多重量子井戸領域から
移動してきた励起子を再結合させる。集束イオンビーム
を用いる場合を説明したが、表面上にイオン注入用マス
クを形成し、マスクを介して選択的にイオン注入を行な
ってもよい。
【0075】図8は、本発明の第6の実施例により形成
する光半導体装置の構成を示す断面図である。本実施例
においては、前述の実施例同様に、GaAs基板11の
表面に斜面を含むメサ形状を形成し、半導体ミラー層2
1、多重量子井戸構造17を形成した後に、表面にマス
クを形成し、井戸幅の広い多重量子井戸領域17bの中
央部に開口を形成する。
【0076】その後、塩素系の反応性イオンビームエッ
チング(RIBE)を行い、井戸幅の広い多重量子井戸
領域の中央部を垂直にエッチングする。たとえば、幅約
0.5μmの井戸幅の広い多重量子井戸領域17b中央
部に幅0.25μmのストライプ状のエッチング溝32
を形成する。
【0077】なお、このような選択エッチングは、RI
BEの他、電子ビーム、集束イオンビーム等を用いて行
なってもよい。エッチングマスクの形成に干渉露光等を
用いてもよい。
【0078】エッチングされた溝の側面には、多数の表
面準位が形成され、井戸幅の狭い多重量子井戸領域17
aから移動する励起子を速やかに緩和する。なお、以上
説明した実施例において、メサエッチング用のレジスト
マスクは、光露光に限らず、電子ビーム露光、集束イオ
ンビーム露光、干渉露光等を用いてもよい。このような
露光法を用いれば、パターンピッチの狭いメサパターン
を形成することが容易になる。
【0079】また、ウエットエッチングを用いる場合、
露出すべき面は(111)A面に限らない。形成すべき
多重量子井戸構造に応じて、(311)面、(211)
面等の他の結晶面を用いるようにしてもよい。
【0080】また、傾斜面が形成できればウエットエッ
チングに限らず、他の方法を用いてもよい。たとえば、
エッチングの代わりに選択成長を用いることもできる。
マスクやファセットを利用した選択成長によって傾斜面
を形成できる。
【0081】層厚の異なる多重量子井戸構造を形成する
際のパターンは、ストライプ状、ドット状に限らない。
井戸幅の狭い多重量子井戸領域で形成された励起子が、
速やかに井戸幅の広い多重量子井戸領域に移動できる形
状であればよい。たとえば井戸幅の狭い多重量子井戸領
域を井戸幅の広い多重量子井戸領域が完全に、または実
質的に囲むような形状とすることができる。
【0082】パターンのピッチも所望の条件に応じて変
化させることができる。一般には、励起子の緩和時間お
よび多重量子井戸構造の占有面積によってパターンピッ
チを変えることができる。
【0083】結晶成長方法、用いるエッチャント、井戸
幅等は所望の条件によって種々変更することが可能であ
る。集束イオンビーム注入を用いる場合も、イオン種は
Gaに限らず、種々選択することができる。
【0084】また、イオン注入の方法やエッチングの方
法も所望の効果が得られるものであれば種々変更するこ
とができる。以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連続した多重量子井戸構造の量子井戸層の厚さを領域に
よって変化させることにより、励起子緩和時間の短い光
半導体装置を得ることができる。
【0086】信号光、制御光を入射する領域は、積層の
形成後、特に加工を必要としないため、結晶性を良好に
保つことができる。励起子緩和時間は、信号光、制御光
を入射する多重量子井戸領域の寸法によって高精度に制
御することができる。
【0087】さらに、狭い井戸幅の多重量子井戸領域か
ら移動した励起子を受け取る広い井戸幅の多重量子井戸
領域において、励起子を再結合させる構成を形成するこ
とにより、井戸幅の狭い多重量子井戸領域から井戸幅の
広い多重量子井戸領域に移動した励起子を速やかに再結
合緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】従来例を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施例による光半導体装置の製
造工程を説明するための断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による光半導体装置の製
造工程を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例による光半導体装置の製
造工程を説明するための図である。
【図6】本発明の第4の実施例による光半導体装置を製
造する製造工程を説明するための断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例による光半導体装置の製
造工程を説明するための断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例による光半導体装置を製
造する製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 バリア層 2 量子井戸層 5 光吸収領域(井戸幅の狭いMQW) 6 緩和領域(井戸幅の広いMQW) 9 再結合中心(励起子再結合緩和手段) 11 GaAs基板 12 (100)面 13 レジストパターン 15 (111)面 17 多重量子井戸構造 19 信号光 20 制御光 21 半導体ミラー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 21/203 M 8422−4M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子親和力が小さく、バンドギャップの
    大きな第1の半導体で形成されたバリア層(1)と、電
    子親和力が大きく、バンドギャップの小さな第2の半導
    体で形成された量子井戸層(2)が積層され、所定波長
    の光に対して可飽和吸収を示す光吸収領域(5)と、 前記光吸収領域(5)のバリア層(1)と量子井戸層
    (2)に連続して形成され、バリア層(1)と光吸収領
    域(5)の量子井戸層より厚い量子井戸層(2)が積層
    され、前記光吸収領域(5)で形成され、輸送された励
    起子を消滅させる緩和領域(6)とを有する光半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記光吸収領域(5)が下地結晶の傾斜
    面の上に形成され、前記緩和領域が下地結晶の水平面の
    上に形成されている請求項1記載の光半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記緩和領域(6)が、励起子を再結合
    緩和させる手段(9)を有する請求項1ないし2記載の
    光半導体装置。
  4. 【請求項4】 下地基板の表面に傾斜角を有する面を選
    択的に形成する工程と、 前記表面上に多重量子井戸構造を形成する工程とを含む
    光半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 下地基板の表面上に選択的にエネルギを
    付与しつつ、多重量子井戸構造を形成し、井戸幅の狭い
    領域と井戸幅の広い領域を選択的に形成する光半導体装
    置の製造方法。
JP4153897A 1992-06-12 1992-06-12 光半導体装置とその製造方法 Withdrawn JPH05346600A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2476373C1 (ru) * 2011-06-16 2013-02-27 Федеральное государственное бюджетное учреждение "Национальный исследовательский центр "Курчатовский институт" (НИЦ "Курчатовский институт") Способ изготовления сверхпроводниковых однофотонных детекторов

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RU2476373C1 (ru) * 2011-06-16 2013-02-27 Федеральное государственное бюджетное учреждение "Национальный исследовательский центр "Курчатовский институт" (НИЦ "Курчатовский институт") Способ изготовления сверхпроводниковых однофотонных детекторов

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