JPH05347038A - 光磁気記録媒体及び光磁気記録方法 - Google Patents
光磁気記録媒体及び光磁気記録方法Info
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- JPH05347038A JPH05347038A JP18172392A JP18172392A JPH05347038A JP H05347038 A JPH05347038 A JP H05347038A JP 18172392 A JP18172392 A JP 18172392A JP 18172392 A JP18172392 A JP 18172392A JP H05347038 A JPH05347038 A JP H05347038A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多層膜記録媒体を使用した光強度変調による
オーバーライト方式において初期化磁界を低減し、装置
の小型化、低コスト化を図る。 【構成】 基板1上に記録層2及び補助層3を積層し、
記録層2及び補助層3はそれぞれ希土類及び鉄族遷移金
属を主成分とするアモルファス合金からなる垂直磁化膜
からなり、かつ下記の磁気特性を持つものを使用する。
即ち、両層2、3間には交換結合力が働き、室温におけ
る保磁力は補助層3の方が大きく、キュリー温度は補助
層3の方が高く、更に記録層2の保磁力が最大となる温
度が記録層2のキュリー温度近傍にある。
オーバーライト方式において初期化磁界を低減し、装置
の小型化、低コスト化を図る。 【構成】 基板1上に記録層2及び補助層3を積層し、
記録層2及び補助層3はそれぞれ希土類及び鉄族遷移金
属を主成分とするアモルファス合金からなる垂直磁化膜
からなり、かつ下記の磁気特性を持つものを使用する。
即ち、両層2、3間には交換結合力が働き、室温におけ
る保磁力は補助層3の方が大きく、キュリー温度は補助
層3の方が高く、更に記録層2の保磁力が最大となる温
度が記録層2のキュリー温度近傍にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイレクトオーバーライ
ト可能な光磁気記録媒体及びそれを用いた光磁気記録方
法に関する。
ト可能な光磁気記録媒体及びそれを用いた光磁気記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気記録は従来の磁気記録に比
べて大容量であり、しかも情報の書き換えが可能である
ことから活発な開発がなされており、一部では既に市販
されてもいる。しかしながら現在市販されている光磁気
記録装置の多くは、情報を書き換える際に元の情報を予
め消去しその後に新しい情報を書く、という行程を踏む
必要があるため消去操作に時間がかかり時間的なロスと
なっている。またオーバーライトを可能とする光磁気記
録方法も種々提案されているが問題点が多く実用化には
至っていない。
べて大容量であり、しかも情報の書き換えが可能である
ことから活発な開発がなされており、一部では既に市販
されてもいる。しかしながら現在市販されている光磁気
記録装置の多くは、情報を書き換える際に元の情報を予
め消去しその後に新しい情報を書く、という行程を踏む
必要があるため消去操作に時間がかかり時間的なロスと
なっている。またオーバーライトを可能とする光磁気記
録方法も種々提案されているが問題点が多く実用化には
至っていない。
【0003】ここで従来の光磁気記録方法としては以下
のものが知られている。 一般的光変調方式(例えば応用磁気学会誌Vol.8、No.
5(1984)等)。 固定磁石による磁界変調方式(電気学会マグネティッ
クス研究会資料MAG-86-95(1986)等)。 浮上ヘッドによる磁界変調方式(電気学会マグネティ
ックス研究会資料MAG-86-95(1986)等)。 共振回路を持つ磁気ヘッド及びパルス状レーザを使用
したオーバーライト方式(IEEE Trans.Magn.24,P.666(19
88)、特開昭63−37842号公報)。 2層膜を使用した光強度変化によるオーバーライト方
式(J.J. of Appl. Phys., Vol.28(1989),P367、Y. Mut
oh et. al.:第14回応用磁気学会学術講演概要集(1990)3
76)
のものが知られている。 一般的光変調方式(例えば応用磁気学会誌Vol.8、No.
5(1984)等)。 固定磁石による磁界変調方式(電気学会マグネティッ
クス研究会資料MAG-86-95(1986)等)。 浮上ヘッドによる磁界変調方式(電気学会マグネティ
ックス研究会資料MAG-86-95(1986)等)。 共振回路を持つ磁気ヘッド及びパルス状レーザを使用
したオーバーライト方式(IEEE Trans.Magn.24,P.666(19
88)、特開昭63−37842号公報)。 2層膜を使用した光強度変化によるオーバーライト方
式(J.J. of Appl. Phys., Vol.28(1989),P367、Y. Mut
oh et. al.:第14回応用磁気学会学術講演概要集(1990)3
76)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光磁気記録
方法のうちの光変調方式は一般にオーバーライトがで
きないために消去動作を必要とし、書き換えに時間がか
かるという欠点がある。
方法のうちの光変調方式は一般にオーバーライトがで
きないために消去動作を必要とし、書き換えに時間がか
かるという欠点がある。
【0005】またの固定磁石による磁界変調方式で
は、磁石にある程度の大きさのものが必要となり消費電
力が大きくなる。また高速化が非常に困難で1MHz程
度のデジタル記録が限界と思われる。
は、磁石にある程度の大きさのものが必要となり消費電
力が大きくなる。また高速化が非常に困難で1MHz程
度のデジタル記録が限界と思われる。
【0006】またの浮上磁気ヘッドによる磁界変調方
式では磁気ヘッドを媒体にほぼ接触させる形となり、光
ディスクの非接触というメリットがなくなる。また単板
にする必要があり、記憶容量、基板のそり及び磁性膜の
保護の点で問題がある。
式では磁気ヘッドを媒体にほぼ接触させる形となり、光
ディスクの非接触というメリットがなくなる。また単板
にする必要があり、記憶容量、基板のそり及び磁性膜の
保護の点で問題がある。
【0007】またの共振回路を持つ磁気ヘッド及びパ
ルス状レーザを使用する方式では、上記の方式よりは
よいが同じ課題を持つ。
ルス状レーザを使用する方式では、上記の方式よりは
よいが同じ課題を持つ。
【0008】またの2層膜を使用した光強度変化によ
るオーバーライト方式では、2層間の交換結合の調整が
微妙で難しく、また大きな初期化磁界を必要とし、初期
化用磁石のコスト高、装置の大型化の問題がある。
るオーバーライト方式では、2層間の交換結合の調整が
微妙で難しく、また大きな初期化磁界を必要とし、初期
化用磁石のコスト高、装置の大型化の問題がある。
【0009】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので下記のことを目的とする。 (1) 上記の方式において初期化磁界の低減を図る。 (2) 記録時のバイアス磁界による初期化を可能にし、特
別な初期化用磁石を用いずにオーバーライトを可能とす
る。 (3) 2層間の交換結合の程度によるオーバーライト特性
への影響を小さくし、記録媒体の作製を容易にする。
てなされたもので下記のことを目的とする。 (1) 上記の方式において初期化磁界の低減を図る。 (2) 記録時のバイアス磁界による初期化を可能にし、特
別な初期化用磁石を用いずにオーバーライトを可能とす
る。 (3) 2層間の交換結合の程度によるオーバーライト特性
への影響を小さくし、記録媒体の作製を容易にする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、2層以上の希土類及び鉄族遷移金
属を主成分とするアモルファス合金からなる磁性体層を
積層してなり、そのうち少なくとも2層は垂直磁化膜で
あり、この2層を光の入射方向から第1磁性体層、第2
磁性体層とした場合に、第1磁性体層と第2磁性体層は
交換結合しており、室温における保磁力は第2磁性体層
の方が大きく、キュリー温度は第2磁性体層の方が高
く、第1磁性体層の保磁力が最大となる温度が第1磁性
体層のキュリー温度近傍にあることを特徴とする光磁気
記録媒体が提供される。
め、本発明によれば、2層以上の希土類及び鉄族遷移金
属を主成分とするアモルファス合金からなる磁性体層を
積層してなり、そのうち少なくとも2層は垂直磁化膜で
あり、この2層を光の入射方向から第1磁性体層、第2
磁性体層とした場合に、第1磁性体層と第2磁性体層は
交換結合しており、室温における保磁力は第2磁性体層
の方が大きく、キュリー温度は第2磁性体層の方が高
く、第1磁性体層の保磁力が最大となる温度が第1磁性
体層のキュリー温度近傍にあることを特徴とする光磁気
記録媒体が提供される。
【0011】また、本発明によれば、上記構成におい
て、第1磁性体層の保磁力が最大となる温度が第1磁性
体層のキュリー温度とキュリー温度−60℃の間にある
ことを特徴とする光磁気記録媒体が提供される。
て、第1磁性体層の保磁力が最大となる温度が第1磁性
体層のキュリー温度とキュリー温度−60℃の間にある
ことを特徴とする光磁気記録媒体が提供される。
【0012】また、本発明によれば、上記構成におい
て、第1磁性体層と第2磁性体層の間に両層間に働く交
換結合力を減少させるための第3の磁性体層を設けたこ
とを特徴とする光磁気記録媒体が提供される。
て、第1磁性体層と第2磁性体層の間に両層間に働く交
換結合力を減少させるための第3の磁性体層を設けたこ
とを特徴とする光磁気記録媒体が提供される。
【0013】また、本発明によれば、上記構成におい
て、第3磁性体層が希土類及び鉄族遷移金属を主成分と
するアモルファス合金からなり、第3磁性体層のキュリ
ー温度は第1磁性体層のキュリー温度より高く、その保
磁力が最大となる温度が第1磁性体層のキュリー温度近
傍にあることを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
て、第3磁性体層が希土類及び鉄族遷移金属を主成分と
するアモルファス合金からなり、第3磁性体層のキュリ
ー温度は第1磁性体層のキュリー温度より高く、その保
磁力が最大となる温度が第1磁性体層のキュリー温度近
傍にあることを特徴とする光磁気記録媒体が提供され
る。
【0014】また、本発明によれば、上記のいずれかの
光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温以
下にあるもの又は補償温度が存在しないものを使用し、
記録を行う前に比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁
化を同一方向に揃え、その後、前記磁界よりは弱く方向
が逆である磁界を印加しながら光強度又はパルス幅又は
デユーディー比の異なる2種類のレーザーパルスを照射
してダイレクトオーバーライトを行うことを特徴とする
光磁気記録方法が提供される。
光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温以
下にあるもの又は補償温度が存在しないものを使用し、
記録を行う前に比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁
化を同一方向に揃え、その後、前記磁界よりは弱く方向
が逆である磁界を印加しながら光強度又はパルス幅又は
デユーディー比の異なる2種類のレーザーパルスを照射
してダイレクトオーバーライトを行うことを特徴とする
光磁気記録方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、上記のいずれかの
光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温と
キュリー温度の間にあるものを使用し、記録を行う前に
比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁化を同一方向に
揃え、その後、前記磁界よりは弱く方向が同一である磁
界を印加しながら光強度又はパルス幅又はデューディー
比の異なる2種類のレーザーパルスを照射してダイレク
トオーバーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方
法が提供される。
光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温と
キュリー温度の間にあるものを使用し、記録を行う前に
比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁化を同一方向に
揃え、その後、前記磁界よりは弱く方向が同一である磁
界を印加しながら光強度又はパルス幅又はデューディー
比の異なる2種類のレーザーパルスを照射してダイレク
トオーバーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方
法が提供される。
【0016】さらに、本発明によれば、上記のいずれか
の光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温
とキュリー温度の間にあるものを使用し、室温において
第2磁性体層の磁化が同一方向に揃うだけの強度の磁界
を印加しながら光強度又はパルス幅又はデューティー比
の異なる2種類のレーザーパルスを照射してダイレクト
オーバーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方法
が提供される。
の光磁気記録媒体のうち第2磁性体層の補償温度が室温
とキュリー温度の間にあるものを使用し、室温において
第2磁性体層の磁化が同一方向に揃うだけの強度の磁界
を印加しながら光強度又はパルス幅又はデューティー比
の異なる2種類のレーザーパルスを照射してダイレクト
オーバーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方法
が提供される。
【0017】
【実施例】以下本発明による光磁気記録媒体について詳
述する。図1は本発明に係る光磁気記録媒体の最も基本
的な層構成を模式的に示す断面図であり、基板1上に記
録層2及び補助層3を積層してなり、記録再生用レーザ
光は基板1側から入射されるようになっている。記録層
2及び補助層3はそれぞれ希土類金属(Dy,Tb,G
d,Nd等)と鉄族遷移金属(Fe,Co,Ni)を主
成分とするアモルファス合金からなる垂直磁化膜で構成
され、両層2,3間には交換結合力が働いている。そし
て両層の磁気特性は図2(a)〜(d)に示すようにな
っている。図示の如く、これら磁性膜の磁気特性は、記
録層2と補助層3の保磁力をそれぞれHc1、Hc2、キ
ュリー温度をそれぞれ室温(RT)においてHc1>H
c2であり、また、Tc1、Tc2としたとき、Tc1<T
c2である。室温(RT)においてHc1は1kOe以
上、Hc2は2kOe以下が好ましく、Tc1は120〜
200℃程度、Tc2は180〜300℃程度が好まし
い。さらに、記録層2の保磁力Hc1 が最大となる温度
がそのキュリー温度Tc1近傍にあるのが好ましい。詳
しくは記録層2に補償温度Tcomp1 が存在する場合はそ
の補償温度Tcomp1 が、補償温度Tcomp1 が存在しない
場合は保磁力Hc1が最大となる温度が、Tc1 −60
℃〜Tc1 の間にあるのが好ましい。
述する。図1は本発明に係る光磁気記録媒体の最も基本
的な層構成を模式的に示す断面図であり、基板1上に記
録層2及び補助層3を積層してなり、記録再生用レーザ
光は基板1側から入射されるようになっている。記録層
2及び補助層3はそれぞれ希土類金属(Dy,Tb,G
d,Nd等)と鉄族遷移金属(Fe,Co,Ni)を主
成分とするアモルファス合金からなる垂直磁化膜で構成
され、両層2,3間には交換結合力が働いている。そし
て両層の磁気特性は図2(a)〜(d)に示すようにな
っている。図示の如く、これら磁性膜の磁気特性は、記
録層2と補助層3の保磁力をそれぞれHc1、Hc2、キ
ュリー温度をそれぞれ室温(RT)においてHc1>H
c2であり、また、Tc1、Tc2としたとき、Tc1<T
c2である。室温(RT)においてHc1は1kOe以
上、Hc2は2kOe以下が好ましく、Tc1は120〜
200℃程度、Tc2は180〜300℃程度が好まし
い。さらに、記録層2の保磁力Hc1 が最大となる温度
がそのキュリー温度Tc1近傍にあるのが好ましい。詳
しくは記録層2に補償温度Tcomp1 が存在する場合はそ
の補償温度Tcomp1 が、補償温度Tcomp1 が存在しない
場合は保磁力Hc1が最大となる温度が、Tc1 −60
℃〜Tc1 の間にあるのが好ましい。
【0018】上記のような条件を満足する記録層2と補
助層3の材料の組合せとしては、例えば、TbFeとT
bFeCo、TbDyFeCoとTbFeCo、TbD
yFeCoとTbDyFeCo、DyFeCoとTbF
eCo、TbNdFeCoとTbFeCo、TbFeと
GdTbFe、TbDyFeCoとGdTbFe、Dy
FeCoとGdTbFe、TbNdFeCoとGdTb
Fe等が挙げられる。
助層3の材料の組合せとしては、例えば、TbFeとT
bFeCo、TbDyFeCoとTbFeCo、TbD
yFeCoとTbDyFeCo、DyFeCoとTbF
eCo、TbNdFeCoとTbFeCo、TbFeと
GdTbFe、TbDyFeCoとGdTbFe、Dy
FeCoとGdTbFe、TbNdFeCoとGdTb
Fe等が挙げられる。
【0019】本発明の光磁気記録媒体においては、記録
層2と補助層3との間に両層間の交換結合力(両層間に
界面磁壁が存在する場合はその界面磁壁エネルギー)を
調整するための中間層を設けてもよい。中間層は、記録
層、補助層と同様希土類−鉄族遷移金属を主成分とする
アモルファス合金膜からなるのが好ましく、他の2層と
比較し、垂直磁気異方性定数及び/又は交換定数が小さ
く、キュリー温度Tc3が記録層2のキュリー温度Tc1
より大きく、その保磁力Hc3が最大となる温度が記録
層2のキュリー温度Tc1の近傍詳しくはTc1±60℃
の間にあるのが好ましい。この場合、Tc2とTc3の関
係には特に制約はない。垂直磁気異方性を小さくするた
めには合金膜を構成する希土類金属としてGd、Nd等
を使用すると良い。交換定数を小さくするには非磁性元
素を混入させるのが効果的である。又、記録層2と補助
層3の間に働く交換結合力の強さは中間層の膜厚を変化
させる事により容易に調整する事ができる。膜厚は2〜
50nm程度が適当である。中間層に使用される材料を
例示すると、GdFe、GdCo、NdFe、NdC
o、DyFe、DyCo、更にTbFeCo、GdTb
Fe、TbDyFeCo等に非磁性元素を混入させたも
の等が挙げられる。
層2と補助層3との間に両層間の交換結合力(両層間に
界面磁壁が存在する場合はその界面磁壁エネルギー)を
調整するための中間層を設けてもよい。中間層は、記録
層、補助層と同様希土類−鉄族遷移金属を主成分とする
アモルファス合金膜からなるのが好ましく、他の2層と
比較し、垂直磁気異方性定数及び/又は交換定数が小さ
く、キュリー温度Tc3が記録層2のキュリー温度Tc1
より大きく、その保磁力Hc3が最大となる温度が記録
層2のキュリー温度Tc1の近傍詳しくはTc1±60℃
の間にあるのが好ましい。この場合、Tc2とTc3の関
係には特に制約はない。垂直磁気異方性を小さくするた
めには合金膜を構成する希土類金属としてGd、Nd等
を使用すると良い。交換定数を小さくするには非磁性元
素を混入させるのが効果的である。又、記録層2と補助
層3の間に働く交換結合力の強さは中間層の膜厚を変化
させる事により容易に調整する事ができる。膜厚は2〜
50nm程度が適当である。中間層に使用される材料を
例示すると、GdFe、GdCo、NdFe、NdC
o、DyFe、DyCo、更にTbFeCo、GdTb
Fe、TbDyFeCo等に非磁性元素を混入させたも
の等が挙げられる。
【0020】基板1としては、ガラス、紫外線硬化樹脂
によるガイドトラックを設けたガラス、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂等を用
いることができる。
によるガイドトラックを設けたガラス、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂等を用
いることができる。
【0021】また、層構成としては図1に示すもののほ
か、図3に例示するように、中間層、保護層、反射層、
誘電体層、ガイドトラック層、保護基板等を適宜の組合
せで設けてもよいし、第3磁性層、第4磁性層…等を設
けてもよい。更に、これらの構造のものを2枚貼り合わ
せ、両面記録可能な媒体としてもよい。
か、図3に例示するように、中間層、保護層、反射層、
誘電体層、ガイドトラック層、保護基板等を適宜の組合
せで設けてもよいし、第3磁性層、第4磁性層…等を設
けてもよい。更に、これらの構造のものを2枚貼り合わ
せ、両面記録可能な媒体としてもよい。
【0022】次に上記構成の光磁気記録媒体を用いた場
合の記録プロセスを図3を参照して説明する。図中、層
内の矢印は遷移金属の副格子磁気モーメントの方向を示
す。初期化磁界Hini及び記録バイアス磁界Hbは印加時
(RT又はTc2)において補助層3の磁化が希土類リッ
チである場合は逆向き、それ以外は同じ向きに印加す
る。即ち、図2の(a)、(b)の場合とTcomp2がな
い場合はHiniとHbは逆向きにする必要がある。また、
HbはLプロセスの間、補助層3の磁化反転が起こらな
いよう小さめに設定する必要がある。なお図中、記録層
2と補助層3の境界を破線で表わしてあるものは界面磁
壁が存在しないことを示し、実線で表わしてあるものは
界面磁壁が存在することを示す。
合の記録プロセスを図3を参照して説明する。図中、層
内の矢印は遷移金属の副格子磁気モーメントの方向を示
す。初期化磁界Hini及び記録バイアス磁界Hbは印加時
(RT又はTc2)において補助層3の磁化が希土類リッ
チである場合は逆向き、それ以外は同じ向きに印加す
る。即ち、図2の(a)、(b)の場合とTcomp2がな
い場合はHiniとHbは逆向きにする必要がある。また、
HbはLプロセスの間、補助層3の磁化反転が起こらな
いよう小さめに設定する必要がある。なお図中、記録層
2と補助層3の境界を破線で表わしてあるものは界面磁
壁が存在しないことを示し、実線で表わしてあるものは
界面磁壁が存在することを示す。
【0023】記録時には、図4(a)〜(c)に示すよ
うに記録信号に対応させて少なくともレーザパワー又は
パルス幅又は連続パルスのデューティ比を変化させてレ
ーザ光を照射する。ここでは、レーザパワーを変化させ
る場合につき述べるが、パルス幅又は連続パルスのデュ
ーティ比を変化させる場合も同様である。
うに記録信号に対応させて少なくともレーザパワー又は
パルス幅又は連続パルスのデューティ比を変化させてレ
ーザ光を照射する。ここでは、レーザパワーを変化させ
る場合につき述べるが、パルス幅又は連続パルスのデュ
ーティ比を変化させる場合も同様である。
【0024】先ず、図2の(a)、(b)のような磁気
特性を有する媒体、即ち補助層3の補償温度Tcomp2 が
室温RT以下にあるもの又は補償温度Tcomp2 が存在し
ないものを用いた場合のLプロセス(低パワーPaのレ
ーザ照射)について述べる。この場合、Hini ,Hb の
方向は逆向きとする。記録を行う前に、図3の(イ)あ
るいは(ニ)の状態であるビットに比較的強い磁界(5
00Oe〜3kOe程度)Hini を印加し、補助層3の
磁化の向きをその磁界方向に揃える。次いでHini とは
逆向きにそれよりは弱いバイアス磁界Hb (50Oe〜
1kOe程度)を印加し、低パワーPb のレーザ照射に
より磁性膜の温度をTc1 近傍まで上昇させた後、冷却
させる。この過程により、(ロ)の状態であったものは
バイアス磁界Hb が補助層3の磁界を反転させない大き
さに設定されているので、そのままの状態(ハ)とな
る。また、(ホ)の状態にあったものは補助層3からの
交換結合力が大きいため記録バイアス磁界Hb とは反対
向きとなり、(ハ)の状態となる。
特性を有する媒体、即ち補助層3の補償温度Tcomp2 が
室温RT以下にあるもの又は補償温度Tcomp2 が存在し
ないものを用いた場合のLプロセス(低パワーPaのレ
ーザ照射)について述べる。この場合、Hini ,Hb の
方向は逆向きとする。記録を行う前に、図3の(イ)あ
るいは(ニ)の状態であるビットに比較的強い磁界(5
00Oe〜3kOe程度)Hini を印加し、補助層3の
磁化の向きをその磁界方向に揃える。次いでHini とは
逆向きにそれよりは弱いバイアス磁界Hb (50Oe〜
1kOe程度)を印加し、低パワーPb のレーザ照射に
より磁性膜の温度をTc1 近傍まで上昇させた後、冷却
させる。この過程により、(ロ)の状態であったものは
バイアス磁界Hb が補助層3の磁界を反転させない大き
さに設定されているので、そのままの状態(ハ)とな
る。また、(ホ)の状態にあったものは補助層3からの
交換結合力が大きいため記録バイアス磁界Hb とは反対
向きとなり、(ハ)の状態となる。
【0025】また、上記の媒体を用いた場合のHプロセ
スについて述べると、この場合も記録を行う前に、図3
の(イ)あるいは(ニ)のビットにHini を印加し、補
助層3の磁化の向きをその磁界方向に揃える。次いでH
ini とは逆向きにそれよりは弱いバイアス磁界Hbを印
加し、高パワーPa のレーザ照射により磁性膜の温度を
Tc2 近傍あるいはそれ以上の温度まで上昇させた後、
冷却させる。この過程により、(ロ)、(ホ)の状態で
あったものは記録層2及び補助層3のいずれの磁化もほ
ぼ零となった状態からバイアス磁界Hb のもとで冷却さ
れるので、(ヘ)のように補助層3の磁化がバイアス磁
界Hb と同じ向きとなった後、補助層3の交換結合力に
より記録層2の磁化の方向もそれに揃い、(ト)の状態
となる。
スについて述べると、この場合も記録を行う前に、図3
の(イ)あるいは(ニ)のビットにHini を印加し、補
助層3の磁化の向きをその磁界方向に揃える。次いでH
ini とは逆向きにそれよりは弱いバイアス磁界Hbを印
加し、高パワーPa のレーザ照射により磁性膜の温度を
Tc2 近傍あるいはそれ以上の温度まで上昇させた後、
冷却させる。この過程により、(ロ)、(ホ)の状態で
あったものは記録層2及び補助層3のいずれの磁化もほ
ぼ零となった状態からバイアス磁界Hb のもとで冷却さ
れるので、(ヘ)のように補助層3の磁化がバイアス磁
界Hb と同じ向きとなった後、補助層3の交換結合力に
より記録層2の磁化の方向もそれに揃い、(ト)の状態
となる。
【0026】以上は図2の(a)、(b)のような磁気
特性を有する媒体、即ち補助層3の補償温度Tcomp2 が
室温RT以下にあるもの又は補償温度Tcomp2 が存在し
ないものを用いた場合であったが、図2の(c)、
(d)のような磁気特性を有する媒体、即ち補助層3の
補償温度Tcomp2 がキュリー温度Tc2 と室温RTの間
にある場合も、Hini ,Hb を同じ向きにすれば同様の
原理によりオーバーライトが可能となる。また、室温R
Tでの補助層3の保磁力Hc2 が小さい場合にはHini
をHb で兼ねることも可能である。
特性を有する媒体、即ち補助層3の補償温度Tcomp2 が
室温RT以下にあるもの又は補償温度Tcomp2 が存在し
ないものを用いた場合であったが、図2の(c)、
(d)のような磁気特性を有する媒体、即ち補助層3の
補償温度Tcomp2 がキュリー温度Tc2 と室温RTの間
にある場合も、Hini ,Hb を同じ向きにすれば同様の
原理によりオーバーライトが可能となる。また、室温R
Tでの補助層3の保磁力Hc2 が小さい場合にはHini
をHb で兼ねることも可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1、2、5〜7の発明によれば、
以下のような効果が得られる。従来技術で示したの方
式では記録時に記録層(第1磁性体層)がバイアス磁界
の方向を向くモードと逆を向くモードがある。そこで、
逆を向かせる場合には補助層(第2磁性体層)からの交
換結合力はこの記録層が磁界の方向を向こうとする力よ
りも大きい必要がある。従って2層間の交換結合力はあ
る程度の大きさを必要とする。この交換結合力は室温で
は更に大きくなるため、大きな初期化磁界が必要となっ
ている。これに対し、これら請求項の発明では、記録時
に第1磁性体層の保磁力Hc1 が大きくなるようにして
あるので、第1磁性体層が磁界の影響を受けにくく、2
層間の交換結合力が小さくても磁界の影響を受けずに安
定にオーバーライトが可能となる。これにより初期化機
構の小型化又は省略ができ、装置の小型化、コストダウ
ンにつながる。又、微妙な2層間の交換結合力の調整が
不要となり、媒体作製も容易となりコストダウンにつな
がる。請求項3の発明によれば、上記効果に加え、2層
間の交換結合力を減少させ、初期化磁界の低減が可能に
なる。請求項4の発明によれば、第3磁性体層を介在さ
せることにより、記録時の第3磁性体層を介した磁界の
影響が軽減されるため、上記効果がより確実なものとな
る。
以下のような効果が得られる。従来技術で示したの方
式では記録時に記録層(第1磁性体層)がバイアス磁界
の方向を向くモードと逆を向くモードがある。そこで、
逆を向かせる場合には補助層(第2磁性体層)からの交
換結合力はこの記録層が磁界の方向を向こうとする力よ
りも大きい必要がある。従って2層間の交換結合力はあ
る程度の大きさを必要とする。この交換結合力は室温で
は更に大きくなるため、大きな初期化磁界が必要となっ
ている。これに対し、これら請求項の発明では、記録時
に第1磁性体層の保磁力Hc1 が大きくなるようにして
あるので、第1磁性体層が磁界の影響を受けにくく、2
層間の交換結合力が小さくても磁界の影響を受けずに安
定にオーバーライトが可能となる。これにより初期化機
構の小型化又は省略ができ、装置の小型化、コストダウ
ンにつながる。又、微妙な2層間の交換結合力の調整が
不要となり、媒体作製も容易となりコストダウンにつな
がる。請求項3の発明によれば、上記効果に加え、2層
間の交換結合力を減少させ、初期化磁界の低減が可能に
なる。請求項4の発明によれば、第3磁性体層を介在さ
せることにより、記録時の第3磁性体層を介した磁界の
影響が軽減されるため、上記効果がより確実なものとな
る。
【図1】本発明に係る光磁気記録媒体の基本的な層構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は図1の光磁気記録媒体の記録
層及び補助層の磁気特性を示す図である。
層及び補助層の磁気特性を示す図である。
【図3】本発明で使用しうる光磁気記録媒体の別の層構
成例を示す断面図である。
成例を示す断面図である。
【図4】図2の光磁気記録媒体を用いた場合の記録プロ
セスの説明図である。
セスの説明図である。
【図5】(a)〜(c)はレーザ照射方法の例を示す図
である。
である。
1 基板 2 記録層(第1磁性体層) 3 補助層(第2磁性体層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 浩司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 正悦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 野々山 治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 元治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (7)
- 【請求項1】 2層以上の希土類及び鉄族遷移金属を主
成分とするアモルファス合金からなる磁性体層を積層し
てなり、 そのうち少なくとも2層は垂直磁化膜であり、 この2層を光の入射方向から第1磁性体層、第2磁性体
層とした場合に、第1磁性体層と第2磁性体層は交換結
合しており、 室温における保磁力は第2磁性体層の方が大きく、 キュリー温度は第2磁性体層の方が高く、 第1磁性体層の保磁力が最大となる温度が第1磁性体層
のキュリー温度近傍にあることを特徴とする光磁気記録
媒体。 - 【請求項2】 第1磁性体層の保磁力が最大となる温度
が第1磁性体層のキュリー温度とキュリー温度−60℃
の間にあることを特徴とする請求項1に記載の光磁気記
録媒体。 - 【請求項3】 第1磁性体層と第2磁性体層の間に両層
間に働く交換結合力を減少させるための第3の磁性体層
を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光磁
気記録媒体。 - 【請求項4】 第3磁性体層が希土類及び鉄族遷移金属
を主成分とするアモルファス合金からなり、 第3磁性体層のキュリー温度は第1磁性体層のキュリー
温度より高く、 その保磁力が最大となる温度が第1磁性体層のキュリー
温度近傍にあることを特徴とする請求項3に記載の光磁
気記録媒体。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの光磁気記録媒
体のうち第2磁性体層の補償温度が室温以下にあるもの
又は補償温度が存在しないものを使用し、 記録を行う前に比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁
化を同一方向に揃え、 その後、前記磁界よりは弱く方向が逆である磁界を印加
しながら光強度又はパルス幅又はデユーディー比の異な
る2種類のレーザーパルスを照射してダイレクトオーバ
ーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方法。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかの光磁気記録媒
体のうち第2磁性体層の補償温度が室温とキュリー温度
の間にあるものを使用し、 記録を行う前に比較的弱い磁界により第2磁性体層の磁
化を同一方向に揃え、 その後、前記磁界よりは弱く方向が同一である磁界を印
加しながら光強度又はパルス幅又はデューディー比の異
なる2種類のレーザーパルスを照射してダイレクトオー
バーライトを行うことを特徴とする光磁気記録方法。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかの光磁気記録媒
体のうち第2磁性体層の補償温度が室温とキュリー温度
の間にあるものを使用し、 室温において第2磁性体層の磁化が同一方向に揃うだけ
の強度の磁界を印加しながら光強度又はパルス幅又はデ
ューティー比の異なる2種類のレーザーパルスを照射し
てダイレクトオーバーライトを行うことを特徴とする光
磁気記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18172392A JPH05347038A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 光磁気記録媒体及び光磁気記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18172392A JPH05347038A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 光磁気記録媒体及び光磁気記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05347038A true JPH05347038A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16105756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18172392A Pending JPH05347038A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 光磁気記録媒体及び光磁気記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05347038A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998036409A1 (en) * | 1997-02-17 | 1998-08-20 | Seiko Epson Corporation | Magnetic recording method |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP18172392A patent/JPH05347038A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998036409A1 (en) * | 1997-02-17 | 1998-08-20 | Seiko Epson Corporation | Magnetic recording method |
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