JPH05347045A - 光変調オーバーライト記録装置 - Google Patents

光変調オーバーライト記録装置

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JPH05347045A
JPH05347045A JP520393A JP520393A JPH05347045A JP H05347045 A JPH05347045 A JP H05347045A JP 520393 A JP520393 A JP 520393A JP 520393 A JP520393 A JP 520393A JP H05347045 A JPH05347045 A JP H05347045A
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Osamu Ito
修 伊藤
Koichi Yamada
康一 山田
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昌美 島元
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良喜 中島
Koichi Takeuchi
浩一 竹内
Kyosuke Yoshimoto
恭輔 吉本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録媒体の感度分散や周囲温度変化に対
応して常に最適な記録パワーを高精度にかつ短時間に設
定できる光変調オーバーライト記録装置を得る。 【構成】 制御装置にて高及び低レベルのレーザパワー
に初期値をセットする(S101,S102)。外部磁
界印加回路にて磁界を反転させ、高レベルのレーザパワ
ーをPH1に設定しDCの“1”を光磁気記録媒体1の所
定トラックに記録する(S103)。磁界を元の極性に
戻して、設定したパワーでDC“1”を記録したトラッ
クにテストパターンを記録し(S104)、記録トラッ
クを再生して再生信号振幅を測定し、メモリに記録する
(S105)。低及び高レベルのレーザパワーがそれぞ
れ最大値になるまで所定量ずつ増加させて記録再生を繰
り返して再生信号振幅の2次元マップを作成し(S11
0)、そのマップからレーザパワーの振幅が閾値Vth
越す領域のほぼ中心に最適記録パワーを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報記録媒体として
の光磁気記録媒体上の旧情報の上に新情報をダイレクト
に書き込める光変調オーバーライト機能を有する光変調
オーバーライト記録装置に関し、特に、光磁気記録媒体
に最適な記録パワーを求めるものである。
【0002】
【従来の技術】特願平1−154918号明細書に示し
た従来の光変調オーバーライト媒体は、記録と同時に古
い情報を消去するオーバーライトが可能な媒体である。
この媒体は、図36の安定記録温度領域に示すように、
2つの閾値を持ち、記録時に記録時に高レベルのレーザ
パワーと低レベルのレーザパワーの2値変調することに
より、閾値TC2を越す高レベルのレーザパワーにて
“1”の記録を、閾値TC1とTC2との間の低レベルのレ
ーザパワーにて“0”の記録をすることにより、新しい
情報の記録と同時に古い情報の消去も行っている。
【0003】非オーバーライト媒体は、磁界を反転させ
て、記録に先立って消去するため、“0”の記録パワー
が“1”の記録パワーと基本的に同じにできており、広
いパワーマージンを有しているが、光変調オーバーライ
ト媒体は“1”の記録パワーと再生パワーとの間に
“0”を記録する、いわゆる消去パワーを持つため、
“1”の記録パワー、“0”の記録パワーの双方ともに
記録パワーマージンが狭い。
【0004】この様子を図37に示す。図37(a)は
非オーバーライト媒体の場合を示す。記録パワーの許容
値は感度バラツキにより媒体毎に異なり、また、温度で
も変化するが、非オーバーライト媒体は、一枚の媒体の
記録パワーの許容幅は広く、すべての媒体、すべての使
用温度範囲で許容可能な記録パワーの範囲は、図中白抜
きの線で示されるように広い。
【0005】このため、特に、光変調オーバーライト記
録装置のパワー設定に問題はない。しかし、図37
(b)に示されるように、オーバーライトが可能な媒体
では“1”の記録パワーと非記録の記録パワーとの間に
“0”の記録パワーが入るため、一枚の媒体の記録パワ
ーの許容幅が狭く、すべての媒体及び温度範囲で許容可
能なパワー範囲は極めて狭い。
【0006】また、オーバーライトが可能な媒体の最適
な記録パワーを測定・決定するためには、高価なスペク
トラムアナライザが必要である。すなわち、オーバーラ
イトが可能な媒体の閾値TC2は記録特性の良否から決ま
り、特に、キャリアレベルCとノイズレベルNとの比C
/Nが基準値を越す高レベルのレーザパワーと低レベル
のレーザパワーの範囲として得られる。
【0007】また、閾値TC1は消去特性の良否から決ま
り、例えば信号f1 を記録後、信号f2 をオーバーライ
ト記録したときの信号f1 の消し残り量が基準値以下の
高レベルのレーザパワーと低レベルのレーザパワーの範
囲として得られる。この両方の範囲を満足する共通の領
域が媒体に適切な記録パワーである。
【0008】キャリアレベルCとノイズレベルNとの比
C/Nの測定には、一般に、スペクトラムアナライザが
必要である。取り消し量の基準値は、例えば−40dB
または−25dB程度であり、他の信号f2 の中に埋も
れた微小な信号f1 の量を測定するためには、スペクト
ラムアナライザが必要である。このように、オーバーラ
イトが可能な媒体の最適な記録パワーを決定するために
は、高価なスペクトラムアナライザが必要であった。
【0009】また、この種の光変調オーバーライト機能
に係る記録再生制御技術を開示したものとして、例えば
特開平3ー116566号公報に示すものがある。この
技術は、記録と同時に古い情報を消去するオーバーライ
トが可能な光磁気記録媒体に照射するレーザパワーとし
て、高レベルのレーザパワーと低レベルのレーザパワー
をパラメータとし、1)データ記録エラー率評価、2)
DC記録レベル評価、3)テスト信号記録レベル評価に
より、あるいはこれらの組み合せにより、記録、再生、
消去に最適なパワーを求める技術を開示したものであ
る。
【0010】すなわち、この公報技術は、オーバーライ
ト特性を記録と消去という概念でとらえ、高レベルのレ
ーザパワーと低レベルのレーザパワーを一次元的に変化
させ最適パワーを求めるものであるが、光磁気記録媒体
の感度分散や周囲温度変化に対応して常に最適な記録パ
ワーを高精度に得ることは困難なものであった。
【0011】例えば、エラー率評価は一般に時間がかか
り、10-6のビットエラーレートを得るために、上記公
報技術によっては107 個のデータをモニタする必要が
あり、装置立ち上げ時や記録媒体の変換時または非動作
時等準実時間内で処理するには不向きである。また、テ
スト信号の記録に対して、消去特性の評価は消去レベル
をモニタする方法を取っているが、測定精度の点で問題
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、光変
調オーバーライト記録装置の記録パワーの設定において
は、調整誤差、温度によるパワー変化等がある光変調オ
ーバーライト媒体の狭い記録パワー許容範囲に、光変調
オーバーライト記録装置のパワーを設定することは困難
で、高価なスペクトラムアナライザが必要となったり、
更には設定が不可能な場合もあった。
【0013】この発明は、上述した従来例における問題
点を解消するためになされたもので、情報記録媒体の感
度分散や周囲温度変化に対応して媒体の狭い記録パワー
許容範囲の中に常に最適な記録パワーを高精度にかつ短
時間に検知、設定できる光変調オーバーライト記録装置
を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る光変調オーバーライト記録装置は、光変調オーバーラ
イト可能な情報記録媒体を用いた光変調オーバーライト
記録装置において、外部磁界を反転させて、DC(dire
ct current)の高レベルのレーザパワーを記録後、上記
外部磁界を元に戻して、同一場所にテストパターンを記
録・再生し、得られた再生信号から上記情報記録媒体に
適切な記録パワーを決定する制御装置を備えたことを特
徴とするものである。
【0015】また、請求項2に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワーと
より低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力する
レーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レー
ザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記録
媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検出
するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパワ
ーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを備
え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレー
ザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を、記録用
データ信号として所定のテスト信号を用い再生信号レベ
ルをモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを
2次元走査して高レベルのレーザパワー対高レベルと低
レベルのレーザパワーの比率に応じた2次元座標の線形
勾配等高線で表現し、この2次元座標上の線形勾配特性
を使って座標上の領域を分割する各境界線を越えるのに
必要な域値交差を線形演算で求めることにより上記2次
元座標上の許容領域を求め、この許容領域内の代表点を
上記情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベル
のレーザパワーとすることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項3に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワーの
設定値に基づいて所定のテスト信号を2値に変調した情
報のレーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記
録媒体に照射して情報の記録を行う記録手段と、上記情
報記録媒体に記録された情報を再生し誤り量を測定する
誤り量測定手段と、上記記録手段に与える高レベル及び
低レベルのレーザパワーの設定値を順次変えて上記誤り
量が所定値を下回る高レベル及び低レベルのレーザパワ
ーの組み合わせの中で最も低いレーザパワーの組み合わ
せを最適な記録パワーとする制御装置とを備えたことを
特徴とするものである。
【0017】また、請求項4に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、請求項3に係る制御装置により、誤り量
を求める際、誤り量測定手段による再生データの検出ウ
インドウを狭めるべく制御することを特徴とするもので
ある。
【0018】また、請求項5に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、請求項3または4記載の光変調オーバー
ライト記録装置において、上記制御装置により、誤り量
が所定値を下回る高レベル及び低レベルのレーザパワー
の組み合わせの中で最も低いレーザパワーの組み合わせ
の各パワーにそれぞれ一定係数を掛けたレーザパワーの
組み合わせを最適な記録パワーとすることを特徴とする
ものである。
【0019】また、請求項6に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、請求項3ないし5のいずれかに記載の光
変調オーバーライト記録装置において、上記制御装置に
より、最も低いレーザパワーの組み合わせとして、高レ
ベルと低レベルのレーザパワーの積が最も小さいものを
選定することを特徴とするものである。
【0020】また、請求項7に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、請求項3ないし5のいずれかに記載の光
変調オーバーライト記録装置において、上記制御装置に
より、最も低いレーザパワーの組み合わせとして、高レ
ベルと低レベルのレーザパワーの加算値が最も小さいも
のを選定することを特徴とするものである。
【0021】また、請求項8に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワーと
より低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力する
レーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レー
ザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記録
媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検出
するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパワ
ーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを備
え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレー
ザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を、記録用
データ信号として単一のテスト信号を用い再生信号レベ
ルをモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを
2次元走査して2次元座標についての等高線領域表現の
記録特性として求め、線形結合される3点の記録パワー
の組み合せから3点とも再生信号レベルが許容値を越え
た場合の3点のうちの中央点を求めることにより、上記
情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレ
ーザパワーとすることを特徴とするものである。
【0022】また、請求項9に係る光変調オーバーライ
ト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワーの
設定値に基づいて所定のテスト信号を変調した情報のレ
ーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記録媒体
に照射して情報の記録を行う記録手段と、再生信号の検
出ウインドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ所定量シ
フトして上記情報記録媒体に記録された情報を再生し第
1と第2の誤り量を測定する誤り量測定手段と、上記記
録手段に与える高レベル及び低レベルのレーザパワーの
設定値を順次変えて2次元走査し上記第1と第2の誤り
量に基づく誤り率がともに所定値を下回る高レベル及び
低レベルのレーザパワーの組み合わせデータに基づいて
それぞれパワー値の最も高い値と最も低い値の平均値で
求まるレーザパワーの組み合わせを最適な記録パワーと
する制御装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項10に係る光変調オーバーラ
イト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワー
の設定値に基づいて所定のテスト信号を変調した情報の
レーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記録媒
体に照射して情報の記録を行う記録手段と、再生信号の
検出ウインドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ設定量
シフトして上記情報記録媒体に記録された情報を再生し
第1と第2の誤り量を測定する誤り量測定手段と、この
誤り量測定手段に与える検出ウインドウのシフト設定量
を変えて上記第1と第2の誤り量に基づく誤り率がとも
に所定値を下回る検出ウインドウをウインドウマージン
として求め、上記記録手段に与える高レベル及び低レベ
ルのレーザパワーの設定値を順次変えて2次元走査し、
上記ウインドウマージンの最も広い領域の中心値となる
高レベル及び低レベルのレーザパワーの組み合わせを最
適な記録パワーとする制御装置とを備えたことを特徴と
するものである。
【0024】また、請求項11に係る光変調オーバーラ
イト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワー
とより低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力す
るレーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レ
ーザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記
録媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検
出するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパ
ワーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを
備え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレ
ーザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を求める
のに、一定のパワーでDC“1”を記録した後、記録用
データ信号として所定の単一のテスト信号を用い上記記
録信号の反転符号を記録するようにして再生信号レベル
をモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2
次元走査して2次元座標についての等高線領域表現の記
録特性として求め、上記再生信号レベルに基づいて上記
情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレ
ーザパワーを得ることを特徴とするものである。
【0025】さらに、請求項12に係る光変調オーバー
ライト記録装置は、高レベル及び低レベルのレーザパワ
ーとより低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力
するレーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記
レーザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報
記録媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを
検出するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザ
パワーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置と
を備え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルの
レーザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を求め
るのに、一定のパワーでDC“1”またはDC“0”を
記録した後、記録用データ信号として所定の単一のテス
ト信号を用い上記記録信号の反転符号を記録し、さらに
上記テスト信号とはコンプリメントパターンでなり、か
つ位相同期したテスト信号を用いて上記記録信号の反転
符号の反転符号を記録するようにして再生信号レベルを
モニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2次
元走査して2次元座標についての等高線領域表現の記録
特性として求め、上記再生信号レベルに基づいて上記情
報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレー
ザパワーを得ることを特徴とするものである。
【0026】
【作用】この発明の請求項1による光変調オーバーライ
ト記録装置においては、簡単な回路構成で信頼性良く、
媒体の最適な記録パワーを見つけだすことができ、パワ
ーマージンの狭い媒体を使っても、また、各社、各種の
媒体に対しても、精度良く記録パワーを設定でき、従っ
て、光変調オーバーライト記録装置の組立出荷時のパワ
ーの絶対精度が精密である必要がなく、パワーの調整精
度を緩和させる。
【0027】また、請求項2による光変調オーバーライ
ト記録装置においては、情報記録媒体に対する高レベル
及び低レベルのレーザパワーによる“1”及び“0”の
記録特性を、記録用データ信号として単一のテスト信号
を用いて高レベル及び低レベルのレーザパワーを2次元
走査して再生信号レベルをモニタし高レベルのレーザパ
ワー対高レベルと低レベルのレーザパワーの比率に応じ
た2次元座標の線形勾配等高線で表現し、この2次元座
標上の線形勾配特性を使って座標上の領域を分割する各
境界線を越えるのに必要な域値交差を線形演算で求める
ことにより、上記2次元座標上の許容領域を求め、この
許容領域内の代表点を情報記録媒体に対する最適な高レ
ベル及び低レベルのレーザパワーとする。
【0028】また、請求項3に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置から与えられる高レベ
ル及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録手
段により、テスト信号を2値に変調した情報をオーバー
ライト記録が可能な情報記録媒体に記録し、再生時に、
誤り量測定手段により、記録された情報の誤り量が測定
される。上記制御装置は上記設定値を順次変えて誤り量
が所定値を下回るレーザパワーの組み合わせの中で最も
低いレーザパワーの組み合わせを最適値とする。
【0029】また、請求項4に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置により、誤り量測定手
段による再生データの検出ウインドウを誤り量を求める
際に狭めるべく制御することによって、誤り率を増大さ
せ、誤り率を測定する際の必要なトラック数を低減させ
る。
【0030】また、請求項5に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置により、最も低いレー
ザパワーの組み合わせの各パワーに一定係数を掛けたも
のを最適値とすることにより、ドライブのパワー変動を
考慮する。
【0031】また、請求項6に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置により、最も低いレー
ザパワーの組み合わせとして、高レベルと低レベルのレ
ーザパワーの積が最も小さいものを選定することによ
り、選定処理を正確、かつ短時間に行う。
【0032】また、請求項7に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置により、最も低いレー
ザパワーの組み合わせとして、高レベルと低レベルのレ
ーザパワーの加算値が最も小さいものを選定することに
より、選定処理を正確、かつ短時間に行う。
【0033】また、請求項8に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、記録用データ信号として単一の
テスト信号を用いて高レベル及び低レベルのレーザパワ
ーを2次元走査して記録特性と消去特性を求めるように
し、再生信号レベルをモニタして線形結合される3点の
記録パワーの組み合せから3点とも許容値を越えた場合
の中央点の再生信号レベルに対応する高レベル及び低レ
ベルのレーザパワーを情報記録媒体に対する最適記録パ
ワーとする。
【0034】また、請求項9に係る光変調オーバーライ
ト記録装置においては、制御装置から与えられる高レベ
ル及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録手
段により、テスト信号を変調した情報をオーバーライト
記録が可能な情報記録媒体に記録し、再生時に、制御装
置によって再生信号の検出ウインドウが遅れおよび進み
方向にそれぞれ所定量シフトされて、誤り量測定手段に
よりそれぞれ検出ウインドウがシフトされた再生信号の
第1と第2の誤り量が測定される。上記制御装置は上記
高レベル及び低レベルのレーザパワーの設定値を順次変
えて上記第1と第2の誤り量に基づく誤り率がともに所
定値を下回るレーザパワーに基づきそれぞれパワー値の
最も高い値と最も低い値の平均値で求まるレーザパワー
の組み合わせを最適な記録パワーとする。
【0035】また、請求項10に係る光変調オーバーラ
イト記録装置においては、制御装置から与えられる高レ
ベル及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録
手段により、テスト信号を変調した情報をオーバーライ
ト記録が可能な情報記録媒体に記録し、再生時に、制御
装置によって再生信号の検出ウインドウが遅れおよび進
み方向にそれぞれ所定量シフトされて、誤り量測定手段
によりそれぞれ検出ウインドウがシフトされた再生信号
の第1と第2の誤り量が測定される。上記制御装置は、
誤り量測定手段に与える検出ウインドウのシフト設定量
を変えて上記第1と第2の誤り量に基づく誤り率がとも
に所定値を下回る検出ウインドウをウインドウマージン
として求め、上記記録手段に与える高レベル及び低レベ
ルのレーザパワーの設定値を順次変えて2次元走査し、
上記ウインドウマージンの最も広い領域の中心値となる
高レベル及び低レベルのレーザパワーの組み合わせを最
適な記録パワーとする。
【0036】また、請求項11による光変調オーバーラ
イト記録装置においては、一定のパワーでDC“1”を
記録した後、記録用データ信号として所定の単一のテス
ト信号を用い上記記録信号の反転符号を記録するように
して再生信号レベルをモニタし、高レベル及び低レベル
のレーザパワーを2次元走査して、得られる再生信号レ
ベルに基づいて情報記録媒体に対する最適な高レベル及
び低レベルのレーザパワーを得る。
【0037】また、請求項12による光変調オーバーラ
イト記録装置においては、一定のパワーでDC“1”ま
たはDC“0”を記録した後、記録用データ信号として
所定の単一のテスト信号を用い上記記録信号の反転符号
を記録し、さらに上記テスト信号とはコンプリメントパ
ターンでなり、かつ位相同期したテスト信号を用いて上
記記録信号の反転符号の反転符号を記録するようにして
再生信号レベルをモニタし、高レベル及び低レベルのレ
ーザパワーを2次元走査して、得られる再生信号レベル
に基づいて情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低
レベルのレーザパワーを得る。
【0038】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
基づいて説明する。図1は光変調オーバーライト可能な
光磁気記録媒体の構成図を示す。図1に示すように、光
変調オーバーライト可能な光磁気記録媒体1は、例えば
ガラスでなる基板2上にスパッター法等で、誘電体層
3、メモリ層としての第1磁性層4、記録層としての第
2磁性層5、スイッチ層としての第3磁性層6、初期化
層としての第4磁性層7、及び保護層8を形成して構成
される。
【0039】ここで、これらの各磁性層の特性は次のよ
うに特徴付けられる。先ず、隣接する磁性層は交換力で
結合している。そして、第1磁性層4は情報の保持を行
うメモリ層であり、第2磁性層5は記録を実際に行う記
録層、第3磁性層6及び第4磁性層7は情報媒体の役割
を有せず、光変調ダイレクトオーバーライトを可能にし
た付加層で、第3磁性層6は第4磁性層7からの交換力
を高温で遮断するためのスイッチ層、第4磁性層7はレ
ーザ照射による温度上昇に対し動作範囲で副格子磁化の
反転はせずバイアス磁界と拮抗する作用を有する初期化
層である。
【0040】上記構成の光磁気記録媒体1は次のように
磁化動作する。 (低温動作)図2に示す如く、再生時よりレーザ出力を
上昇させ集光スポット内の磁性層が第1磁性層4のキュ
リー温度TC1近傍にまで上昇したときは、第2磁性層5
の磁化方向は変化せず、第2磁性層5の磁化が第1磁性
層4に転写され、第1磁性層4の磁化は下向きになる。
このとき、第4磁性層7は動作に対する寄与は特にな
く、第3磁性層6の磁化が消失しても第4磁性層7との
交換力で再び同方向に磁化され、初期状態「0」にな
る。また、第3磁性層6は常温では必ず第4磁性層7と
の交換力で「0」の状態になる。なお、図中、Tci(i
=正の整数)は第i磁性層のキュリー温度を示す。
【0041】(高温動作)図3に示す如く、第2磁性層
5のキュリー温度TC2近傍にまで上昇したときは、第1
磁性層4、第3磁性層6の磁化は消失するが、第4磁性
層7の磁化方向は変化しない。第1磁性層4、第3磁性
層6からの交換力を受けず外部磁界により第2磁性層5
の磁化は上向きになる。第1磁性層4のキュリー温度T
C1の時に第2磁性層5の磁化が第1磁性層4に転写さ
れ、キュリー温度TC1とTC3の間で固定されて、第1磁
性層4の磁化は上向きになる。
【0042】また、第3磁性層6のキュリー温度TC3
り降温したとき、第3磁性層6の磁化は第4磁性層7と
揃い下向きになり、さらに、温度が下がり第2磁性層5
の磁化は第3磁性層6を介して第4磁性層7の磁化と揃
い下向きになって、初期状態「1」になる。高温動作で
C3より降温したときの第2磁性層5の磁化配向につい
ては状態1への状態遷移が必要となる。
【0043】図4は上述した磁化特性を模式化したもの
であり、キュリー温度TC2より高くキュリー温度TC4
り低い範囲の高レベルのレーザパワーと、キュリー温度
C1より高くキュリー温度TC2より低い範囲の低レベル
のレーザパワーとの印加時における磁性層上の温度時間
経過特性(図示実線)と、これに伴う各磁性層の磁化時
間経過特性を示している。なお、いずれの特性も各レー
ザパワーの中心位置からビーム走査方向とは逆方向に時
間経過特性を取っている。
【0044】図4から明らかなように、上記の如く4層
構造の光磁気記録媒体1を用いてオーバーライトを可能
にするには、外部磁界方向と初期化磁化方向が逆方向
で、外部磁界方向と同方向を“1”に、初期化磁化方向
を“0”に対応させれば良く、記録時に、キュリー温度
C1より高くキュリー温度TC2より低くする低レベルの
レーザパワーを照射すると共に、キュリー温度TC2より
高くキュリー温度TC4より低くする高レベルのレーザパ
ワーを照射し、また、再生時にはキュリー温度TC3より
低くするより低レベルのレーザパワーを照射する3値制
御が必要となる。
【0045】図5は上述した光磁気記録媒体1のテスト
記録方式を説明する実施例1に係る光変調オーバーライ
ト記録装置の構成図で、テスト記録を行い再生信号レベ
ルから最適記録パワーを求めるものである。図におい
て、1は上述した4層構造の光磁気記録媒体、100は
ドライブ内蔵CPU100aと図示しないメモリ及び上
述した高レベルのレーザパワーPと低レベルのレーザ
パワーP及びより低レベルのレーザパワーPr が設定
されるレーザ強度の3値制御可能なレーザ駆動回路等を
備える制御装置、13は検出器PINを介してレーザパ
ワーの再生信号レベルを検出するレベル検出器、15は
外部磁界印加回路、16はモード制御のための切換スイ
ッチである。
【0046】上記構成においては、制御装置100によ
る制御によりテスト信号が与えられて、これに応じレー
ザパワーを出力すべくレーザ光源LDを駆動し、上記レ
ーザ光源LDから出力されるテスト信号によって光磁気
記録媒体1には“1”と“0”の記録がなされ、検出器
PINを介してレベル検出器13によりそのときのレー
ザパワーの再生信号レベルが検出されて、制御装置10
0内のメモリに一時記憶される。
【0047】図6はテスト記録時の動作シーケンス図を
示すものである。以下、この図6を参照して動作を説明
する。まず、制御装置100のドライブ内蔵CPU10
0aにて、図5における切換スイッチ16を上側に設定
してテスト記録モードに設定し、テスト記録すべき高レ
ベルのレーザパワーPH および低レベルのレーザパワー
L (以後、パワーの組み合わせを(PH 、PL )と表
し、これに(PH0、PL0)をセットする(S101,S
102)。
【0048】また、外部磁界印加回路11にて、磁界を
反転させ、高レベルのレーザパワーをPH1に設定して、
DCの“1”を光磁気記録媒体1の所定のトラックに記
録する(S103)。このパワーPH1は記録前がどのよ
うな状態でも“1”に記録できるかなり高いパワーにあ
らかじめ設定する。この値は光磁気記録媒体1に最適な
パワーである必要はない。
【0049】その後、磁界を元の極性に戻して、先程設
定したパワー(PH 、PL)にて、DC“1”を記録した
トラックにテストパターンを記録する(S104)。こ
のテストパターンは何でも良いが、再生振幅が測定し易
く、かつ記録パワーの変化に対して振幅変化の大きい信
号が良く、最高記録周波数を選ぶと良い。
【0050】次に、記録されたトラックを再生して再生
信号振幅V(PH 、PL)を測定し、測定データをメモリ
に記録する(S105)。そして、低レベルのレーザパ
ワーPL がPLMAXになるまで、低レベルのレーザパワー
L をΔPL ずつ増加させて同一の記録再生を繰り返す
(S106,S107,S103〜S106)。
【0051】次いで、高レベルのレーザパワーPH をΔ
H ずつ増加させて記録再生を繰り返し(S108,S
109,S102〜S108)、再生信号振幅V(P
H 、PL)の2次元マップを作成する(S110)。得ら
れたマップからレーザパワーの振幅が閾値Vth(温度の
閾値TC1とTC2)を越す特性図を図7に示す。この図か
ら、閾値Vthを越す領域のほぼ中心に最適記録パワーを
設定する。
【0052】これは、ドライブ内蔵CPU100aを使
って容易に見つけることができる。媒体には、通常、デ
ータを記録するユーザ領域のさらに内周と外周の2箇所
にテスト記録領域(MANUFACTURER ZONE)があり、この
両方の領域でテスト記録を行うことにより、ユーザ領域
の記録パワーを半径位置から内挿して決定し、半径に応
じた記録パワーをメモリに記録する。テスト記録が終了
すると、ドライブ内蔵CPU100aは切換スイッチ1
6を下側に切り換えて、通常の記録モードに切り換える
と同時に、先程決定した記録パワーで記録を行う。
【0053】再生信号振幅の変化はキャリアとノイズの
比C/NのキャリアレベルCの変化そのものであり、C
/Nが基準値近傍では、ノイズレベルNはほぼ一定値で
あることから、C/Nの変化は再生信号振幅の変化にほ
ぼ一致する。また、ここで述べた磁界を反転させたDC
“1”記録後の正規の磁界特性の信号記録では、記録特
性と同時に消去特性も判定可能である。
【0054】即ち、閾値TC1に対応する記録パワーを高
レベルのレーザパワーが越えると、“1”が“0”に反
転して、“1”が消去されると同時に、“0”が記録さ
れて、大きな信号振幅が得られることになる。これによ
り、微小な消し残りを測定することなく、大振幅の信号
振幅を測定すれば良く、測定回路が簡単になるばかりで
なく、測定精度が向上する。
【0055】したがって、上記実施例1に係る光変調オ
ーバーライト記録装置によれば、媒体毎にテスト記録を
行うことにより、記録パワーマージンの低下したオーバ
ーライトが可能な媒体を使用可能にすることができる。
また、磁界を反転させてDC“1”記録を行った後に、
磁界を元に戻してテストパターン記録を行うため、記録
特性と同時に消去特性も判定可能になり、高価なスペク
トラムアナライザを使うことなく、光変調オーバーライ
ト記録装置で最適な記録パワーを決定できるという効果
を有する。
【0056】実施例2.次に、実施例2について図面を
参照して説明する。図8は上記光磁気記録媒体1を用い
て自己最適記録パワーを自己検知する実施例2に係る光
変調オーバーライト記録装置の構成図を示すもので、テ
スト記録を行い再生信号レベルから統計処理により最適
記録パワーを求める最適値探査法に係るものである。
【0057】図8において、図5と同一部分は同一符号
を示しその説明は省略する。この図8では、説明の都合
上、図5における制御装置100を、CPUを主体とす
る制御装置10と、記録用データ信号として用いるコー
ド中、最も繰返しの短い3T(“100”、Tは周期)
のテスト信号T1を備えるテスト信号発生器11と、制
御装置10によって高レベルのレーザパワーPと低レ
ベルのレーザパワーP及びより低レベルのレーザパワ
ーPr が設定されるレーザ強度の3値制御可能なレーザ
駆動回路12と、メモリ14とに分割して説明する。
【0058】上記構成においては、制御装置10の制御
によって切換スイッチ16はテストモード位置に切り換
えられ、レーザ駆動回路12にはテスト信号発生器11
からのテスト信号T1が与えられてこれに応じレーザパ
ワーを出力すべくレーザ光源LDを駆動する。そして、
このレーザ光源LDから出力されるテスト信号T1によ
って光磁気記録媒体1には“1”と“0”の記録がなさ
れ、検出器PINを介してレベル検出器13によりその
ときのレーザパワーの再生信号レベルが検出され、メモ
リ14に一時記憶されて再び制御装置10に取り込まれ
る。
【0059】ここで、光磁気記録媒体1には高レベルの
レーザパワーPがデータ“1”、低レベルのレーザパ
ワーPがデータ“0”に対応して記憶される。しか
し、安定記憶のためのP,Pの許容範囲は、より低
レベルのレーザパワーPr と3値競合のため狭くなる。
そこで、本実施例においては、単一のテスト信号T1を
用いて、DC“0”の記録を行い初期化した状態で、テ
スト信号T1により“1”の記録特性を、DC“1”の
記録を行い初期化した状態で、テスト信号T1により
“0”の記録特性(“1”の消去特性)をそれぞれ探
り、高レベルのレーザパワーP、低レベルのレーザパ
ワーPを2次元走査して求めるようにする。
【0060】このとき、再生信号レベルをモニタし、高
レベルのレーザパワー対高レベルと低レベルのレーザパ
ワーの比率に応じた2次元座標の線形勾配等高線で表現
し、この2次元座標上の線形勾配特性を使って座標上の
領域を分割する各境界線を越えるのに必要な域値交差を
線形演算で求めることにより、上記2次元座標上の許容
領域を求め、この許容領域内の代表点を情報記録媒体に
対する最適な高レベル及び低レベルのレーザパワーとす
る。
【0061】すなわち、オーバーライト特性を記録及び
消去特性として捕らえると、記録特性は特性の指標とし
て容易かつ高精度に実行できる再生信号レベル値が採用
できる。一方、消去特性は高精度に測定しようとする
と、雑音レベルと同じ程度の量を取り扱うことになり、
専用の測定器(例えばスペクトラムアナライザ)を使う
必要がある。これは、ドライブ自身で自律自動で行えな
い。
【0062】そこで、テスト信号に単一のパターンを選
び、DC“0”ーテスト信号T1、DC“1”ーテスト
信号T1の記録というように、“1”の記録と“0”の
記録の両者の記録特性を考えてオーバーライト特性を定
義し直す。このことにより、両特性は、レベル値の高い
ところで測定できるようになり、高精度でかつ容易に実
行できる。
【0063】例えば、測定回路は、8ビット程度の量子
化数をもつADコンバータで実現でき、したがって、高
価な専用測定器は不要になり、ドライブ自身で測定が実
行できる。また、テスト信号は単一のパターンであるた
め、テスト信号T1を抜き取るフィルタ回路のみでレベ
ル検出器が構成でき、テスト信号発生器も一種類で良く
回路規模は小さくなる。
【0064】そして、記録するテスト信号として、記録
用データ信号として用いるコード中、最も繰返しの短い
3T(“100”、Tは周期)のテスト信号T1を用意
して再生信号レベルをモニタして特性を取り、記録に最
適な高レベル及び低レベルのレーザパワーを求める。こ
の時、高レベルのレーザパワーと低レベルのレーザパワ
ーを2次元座標にし、特性を2次元領域として求める。
【0065】このようにすることにより、高レベルのレ
ーザパワーによる“1”の記録特性と低レベルのレーザ
パワーによる“0”の記録特性の独立性または従属性が
評価でき、より的確な最適記録パワーの索定が可能にな
る。
【0066】一般に、レーザパワーは正値一次元量であ
るから、2次元プロットによりその従属性が明確にな
り、レーザパワーを走査して“1”と“0”の記録特性
を取る時にその走査ステップが簡単になる。つまり、テ
スト記録時間が短縮できる。また、消去特性という概念
を有しないからそのレベル測定が高精度で行うことがで
き、従って、ドライブ自己測定が可能となる。
【0067】次に、上記レーザパワーの2次元走査に基
づいて最適なレーザパワーの値を高速に求める最適値探
査法について述べる。ところで、光磁気記録媒体1に照
射されたレーザパワーPHとPLは、熱に変換され“1”
または“0”を記録する。光変調オーバーライト可能な
光磁気記録媒体1は、それぞれ異なったキュリー温度を
有する4磁性層から成る。
【0068】図4に示す第2磁性層(記録層)5のキュ
リー温度TC2が“1”か“0”のスピン方向を決める高
閾値となり、読み出し層である第1磁性層(メモリ層)
4への転写が行われるキュリー温度TC1が低閾値とな
る。第4磁性層(初期化層)7のキュリー温度TC4は、
最適値を決めるパラメータには成らず、高域の絶対定格
を与える。高レベルのレーザパワーPH の閾値はキュリ
ー温度TC2で決まるレーザパワーPth2 、低レーザパワ
ーPL 側はキュリー温度TC1で決まるレーザパワーP
th1 となる。
【0069】今、図9に示す如く、光磁気記録媒体1上
のトラックに沿った螺旋軸上に1次元座標x(半径方向
にはランド部中心)を採り、テスト信号の高レベルのレ
ーザパワーPH の期間長をL=vτ(v:線速度、τ:
H 時間)、低レベルのレーザパワーPL の期間長を
S、再生ビームの強度分布がe-1となるスポット径を
σ、β=1/(√2・σ)、トラック方向座標(距離)
xについての誤差函数をerf(x)とする。
【0070】すると、高レベルと低レベルのレーザパワ
ーPH ,PL の照射による光磁気記録媒体1上の座標x
をパラメータとした温度分布は、“1”の記録特性とな
るマーク側をTm(x)、“0”の記録特性となるスペ
ース側をTs(x)で表すと次式のものとなる(文献1
と文献2参照)。
【0071】 Tm(x)={(A√π)/(βv)}[PL+(1/2)(PH-PL){erf(βx)+erfβ(L-x)}] ・・(1) Ts(x)={(A√π)/(βv)}[PH+(1/2)(PL-PH){erf(βx)+erfβ(S-x)}] ・・(2) ここで、Aは定数である。
【0072】文献1.B.Barthoolomeusz,P.Bowers,and
D.Genova,“Simple predictive models for the therma
l response of optical data storage media",pp.4635-
4639,J.Appl,Phys.66(10),15 November 1989. 文献2.Brian J.Bartholomeusz,David J.Genova,and D
ouglas G.Stinson,“Influence of laser read and bia
s power levels on the performance of thermomagneto
optic recording media",pp.3030-3039,APPLIED OPTICS
Vol.29,No.20,10 July 1990.
【0073】図9において、マーク“1”側に対して、
C2=Tm(0)=Tm(L)であるから(TC2は媒体
によって定まる定数)、 TC2={(A√π)/(βv)}{PL+(1/2)(PH-PL)・{erf(βL)} となり、これを変形すると、 [{βv/(A√π}TC2-PL]/(PH-PL)=erf(βL)/2 となる。ここで、Pth2=TC2・βV/(A√π},k=PL/PH
おくと、 {1-(Pth2/PH)}/{1-erf(βL)/2}+k=1 ・・(3) の関係式が成り立つ。
【0074】また、スペース“0”側に対しては、温度
が最も低い点がTC1(TC1は媒体によって定まる定数)
となるので、 TC1=Ts(S/2) ={A√π/(βv)}{PH+(PL-PH)erf(βS/2)} となる。ここで、Pth1=TC1・βv/(A√π) とおくと、 {1-(Pth1/PH)}/erf(βS/2)+k=1 ・・(4) の関係式が成り立つ。
【0075】また、マーク側とスペース側の境界におい
ては温度分布が連続しているから式(3)と(4)から {1-(Pth1/PH)}/{1-erf(βL)/2}+k=1 ・・(5) {1-(Pth2/PH)}/erf(βS/2)+k=1 ・・(6) の関係式が成り立つ。
【0076】このことから、再生信号レベルの輪郭線
(等高線)群は式(3)〜(6)で表されるα(=1−
η/PH ,ηは表示上の原点)ーk平面上の直線群にな
る。ここで、αは高レベルのレーザパワーPH に比例
し、kは低レベルのレーザパワーPL に比例する関係を
有する。レーザパワーは元々一次元正値の量であるが、
高レベルと低レベルのレーザパワーPH ,PL の2次元
パワーと把握することにより、αーk平面で特性が得ら
れる。
【0077】図10はこのαーk平面を示すものであ
る。図中、直線L1 〜L4 は上記式(3)〜(6)によ
り求まるもので、再生信号レベルをその特性指標に選ん
だときレベルが0となる4本の境界線を示している。こ
の4本の直線L1 〜L4 と、第4磁性層のキュリー温度
C4で決まるレーザパワーの上限値及び変調境界K=1
とにより、図中丸1〜丸6の6つの領域が区分けされ、
各領域は次の記録領域を示している。
【0078】丸1:“1”記録かつ“0”記録、 丸
2:高レベルのレーザパワーPH で“0”記録、丸3:
“1”記録かつ高レベルのレーザパワーPH 周辺部
“0”記録、丸4:全“1”記録、丸5:全“0”記
録、丸6:非記録
【0079】また、前述した図36は温度と記録パワー
及びキュリー温度の関係を概念的に説明するもので、こ
の図36において、記録が安定に行われ、規定再生閾値
を越える再生レベルが得られる場合は、図10の丸1〜
6に対応して示すケース丸1で、ケース丸2〜丸6でな
いことを満足する高レベルと低レベルのレーザパワーP
H ,PL の組み合せである。
【0080】この最適な領域を図10に示すαーkの平
面領域で求めると、丸1の太線内領域Aとなる。すなわ
ち、最適な領域としては、回路定数や媒体定数から決ま
る丸1内の領域であり、これに所定のエラーレート以下
のレベルを確保する領域としては丸1の太線内領域Aと
なる。
【0081】ところで、レーザパワーは元々一次元正値
の量であるが、高レベルと低レベルのレーザパワーPH
とPL を2次元パワーと把握することにより、上述した
ように、α=1ーη/PH ,k=PL /PH で与えられ
るαーk平面で特性が得られ、最適なレーザパワーを決
定する特徴のある領域が情報記録媒体によって決まる定
数と回路定数で先験的に分かる。
【0082】そして、この領域を決定する境界線は先験
的に分かるからドライブでレーザパワーを走査して境界
線を見い出せば、逆に最適な領域を決定しているレーザ
パワーは見い出すことができる。
【0083】すなわち、上述したように、高レベルと低
レベルのレーザパワーPH とPL という2次元量で走査
することにより最適なパワー領域が把握でき、テスト記
録により最適パワーが決定できる。また、αーk平面で
は再生信号レベルをその特性指標に選んだとき、再生信
号レベルが0となる境界線は図10に示す4本の直線L
1 〜L4 で表現され、最適な領域に達するには、高レベ
ルと低レベルのレーザパワーPH とPL をいずれもリー
ドパワーというより低レベルのレーザパワーPr から走
査を開始するとして、最低図10に示す直線L3 ,L
4 ,L1 の3本の直線を横切れば良いから3×2=6点
の走査で最適パワー、つまり領域A内の代表値が決定で
きる。
【0084】以下、最適パワーを求める高速探査法につ
いて具体的に述べる。先ず、図10に示すα−K平面上
の臨界点については後述する値を取り得る。上述したよ
うに、α−K平面上の領域は、PH 、PL のとる値によ
って特徴ある6つの領域丸1〜丸6に分割される。
【0085】これら領域の境界線は4本存在するが、メ
モリ層としての第1磁性層4のキュリー温度TC1から決
まるスレッショルドパワーPth1 、低レベルのレーザパ
ワーPL が要因となる境界線L4 と記録層としての第2
磁性層5のキュリー温度TC2から決まるスレッショルド
パワーPth2 、高レベルのレーザパワーPH が主要因の
境界線L1 との交点が、4層磁性体の臨界点となる。す
なわち、この点を境にして、図中、丸1で示す安定記録
領域、丸2で示す反転記録領域、丸3で示す自己反転記
録領域、丸5で示す非記録領域に分離する。
【0086】境界線の式から、図9に示すレーザ点灯時
間長L、オフ時間長Sに対して、前述した式(3),
(4)を変形すると、 α2/{1-erf(βL)/2}+K=1,α2=1-(Pth2/PH) (7) α1/{erf(βS/2)}+K=1, α1=1-(Pth1/PH) (8) となる。
【0087】この2式をα,Kについて解くと、 A={1−erf(βL)/2}/erf(βS/
2), b=erf(βL)/2,S=erf(βS/2)とし
て表わしたとき、 α1 =(Pth2−Pth1)/(Pth2−A・Pth1) α2 =A・α1 K={b・Pth1−(1−S)・Pth2}/{b・Pth1−(1−S)・Pth2 +(Pth2−Pth1)} となる。
【0088】ここで、典型的なKの値は、最密記録時記
録用データ信号として3Tパターンに対して、L:S=
1:4でレーザパワーの半値幅FWHMで“1”が記録
されるから β=1/(√2σ),βL=√2×0.598 =0.846,β
S=4×βL=1.69×2 となり、 誤差函数値を求めると、 erf(βL)/2≒0.385,1−erf(βS/2)≒0.0
17 となる。
【0089】従って、メモリ層としての第1磁性層4の
スレッショルドパワーPth1 と記録層としての第2磁性
層5のスレッショルドパワーPth2 の比を用いて表す
と、 K={0.385 ×(Pth1/Pth2)−0.017}/{0.983−0.615×(Pth1/ Pth2)} となり、比Pth1/Pth2は通常1/2程度にとるから、 K ≒ 0.26 となる。
【0090】また、リターンゼロ(RZ)記録方式の最
長の8Tパターンに対しては βS = ∞ と見做されるから、 K={erf(βL)/2}/{(Pth2/Pth1)−1+erf(βL) /2}≒0.28 となる。
【0091】そして、外周部に対しては、線速が2倍に
なるから、 βL=2×√2×0.598=1.69, erf(1.69)/2=0.49≒0.5 ∴K≒0.5/1.5=1/3 となる。
【0092】また、誤差函数は、変数値が1.83のと
き0.99となるから、βLがこの値を超える場合(即
ち、NRZ記録)にも上式は成立し、Kの値は、Pth2
/Pth1 が1/2のときの上限値1/3を持つことにな
る。
【0093】一方、臨界点のK値の下限値は、RZ記録
層方式においては、仮にレーザ波長あるいはレンズN.
A.を2倍にしてβL〜1/2としたとしても、βS>
>1となるから、erf(βL)/2≒βL/√π,1−
erf(βS)≒1とするとき K={0.564×βL}/{(Pth2 /Pth1)−1+0.564×βL} ≒0.22 となる。結論として、臨界点のKの値は次の値をとり得
る。 0.22<K<1/3あるいは1/4<K<1/3
【0094】高速探査法において、最適パワーを決める
ためのパワー走査シーケンスは、最適な領域が図10に
おける臨界点の右上側(PH ,PL とも大)に広がって
いるから臨界点が存在するK(=PL/PH)に沿ってパ
ワーをステップ状に増加させれば良い。一般に、臨界点
のパワーはドライブALPC回路などの設定精度誤差に
よりどこにあるかわからない。しかし、物質定数と線速
および媒体反射率で決定されるPth1、Pth2は既知であ
り、特に、その比は線速の影響を受けなく、かつ種々の
誤差要因の影響を受けない安定な定数である。
【0095】また、図10におけるKのとり得る走査右
端限界△は次の様にして求められる。Pth1 を頂点とす
る領域に依存する境界線の方程式はα−K平面で、前述
した {1−η/Pth1}/erf(βS/2)+K=1 の関係と、K=1/3を用い、さらに、最初の初期パワ
ーP1 はリードパワーPrからスタートするから、 K=3・Pr−{1/erf(βS/2)}・(3・Pr−Pth1)=△ となり、この値は、図10においてPth1 からK=0側
へある正の値分入ったところにある。
【0096】次に、図11と図12は図8の制御装置1
0による動作フローチャートで、図10において、前述
したKのとり得る値を参照して6点のパワー走査P1
2→・・・・→P6 で最適な領域である丸1内の領域
A内での代表値を求める際、高レベルのレーザパワー対
高レベルと低レベルのレーザパワーの比率に応じた2次
元座標であるα−K平面上の線形勾配特性を使って座標
上の領域を分割する各境界線を越えるのに必要な域値交
差を線形演算で求めることにより、α−K平面上の許容
領域丸1を求め、この許容領域内の代表点を情報記録媒
体に対する最適記録パワーを高速に求めるものである。
【0097】図11において、初期パワーP1 として、
高レベル及び低レベルのレーザパワーPH1,PL1ともに
リードパワーPrに1ステップ分例えば△P=0.5m
w加えた値に設定し、光磁気記録媒体1の予め定められ
た領域にDC“0”の記録を行い初期化した状態で、3
Tでなるテスト信号を用いて記録パワーを走査してその
時の再生信号レベルLEV1 をレベル検出器13により測
定する(S201,S202)。
【0098】次に、境界線L3 を越えるKの臨界点(K
=1/3)上の走査パワーP2 として、上記高レベルの
レーザパワーPH1に2ステップ分例えば△P=1mw加
えた値を走査パワーP2 の高レベルのレーザパワーPH2
とし、低レベルのレーザパワーPL2はPL1に固定し、パ
ワー走査時の再生信号レベルLEV2 を測定する(S20
3,S204)。
【0099】この時、再生信号レベルLEV2 がメモリ層
としての第1磁性層4のキュリー温度TC1によって先験
的に決まり、かつ再生信号レベルLEV2 が所定値以下の
エラーレートを確保するスレッショルドレベルCth以上
か否かを判定し、Cth以上の時はCthとなるレベルを決
定する高レベルのレーザパワーPH2を内挿する。
【0100】Cth以上でない時は、再生信号レベルL
EV1,LEV2からCthを越える高レベルのレーザパワーP
H2′を線形補間で外挿して求め、この高レベルのレーザ
パワーPH2′に対してこれに対応するK=1/3上の低
レベルのレーザパワーPL2は、図10においてK=1/
3上にあるから、これに△方向に1ステップ分例えば△
P=0.5mw加えた値、すなわちPL2′=(1/3)P
H2′+0.5mwとする(S205〜S208)。
【0101】上述した如く、内挿点または外挿点P2
に対して、次の走査パワーP3 は、高レベルのレーザパ
ワーPH3をPH2′に固定し、低レベルのレーザパワーP
L3の増分を図10に示すK=1/3とK=1に近い△と
の間の値、例えば1/2を選定して、PL3=PL2′+
(1/2)PH2′に設定し、この走査パワーP3 のパワー
走査時の再生信号レベルLEV3 を測定する(S209,
S210)。
【0102】次に、走査パワーP4 としては、図10に
おいて領域分割する境界線L4 を越える値を設定すれば
良く、K=△線上の走査パワーに設定する。すなわち、
高レベルのレーザパワーPH4=PH3とし、低レベルのレ
ーザパワーPL4は、K=△方向に移動すべくPL3に増加
分(△−1/2)PH2′を加えた値に設定し、この走査
パワーP4 のパワー走査時の再生信号レベルLEV4 を測
定する(S211,S212)。
【0103】その後、図12において、再生信号レベル
EV4 が0となるか否かを判定し、0となるときは上記
低レベルのレーザパワーPL4より低い低レベルのレーザ
パワーでLEV4=0 となる点を求め、0でないときは再
生信号レベルLEV3,LEV4から0となる点を外挿し、こ
れを内挿/外挿点P4′とする(S213,S21
6)。
【0104】次に、走査パワーP5 としては、高レベル
のレーザパワーPH5をPH4′に対して2ステップ分例え
ば1mw差し引いた値を設定するとともに、低レベルの
レーザパワーPL5をPL4′に対して(1/4)PH2だけ
差し引いた値を設定し、また、ステップS1〜S4と同
様にして走査パワーP6 を設定し、それぞれの再生信号
レベルを測定する(S217,S218)。
【0105】そして、内挿値からメモリ層としての第1
磁性層4のキュリー温度TC1によって先験的に決まり、
かつ再生信号レベルLEV6 が所定値以下のエラーレート
を確保するスレッショルドレベルCth相当の領域、すな
わち図10における領域Aの境界線を求め、これに内接
する多角形(四角形)の代表値を最適パワーPHoPt,P
LoPtとして求める(S219〜S221)。
【0106】従って、上記実施例2によれば、記録特性
をとるためにパワー走査する際、高レベルと低レベルの
レーザパワーの2次元線形座標で線順序走査すると、走
査ステップ数の2乗オーダの時間がかかりテスト記録時
間は莫大となるが、高レベルのレーザパワーに応じた軸
と高低レベルのパワー比率軸でなり、その特性が線形の
勾配を有するα−K平面座標を選ぶことによって、許容
領域を求める域値判定に必要な走査点数がα−K平面上
で分割された領域を越えるのに最低限2点だけ必要であ
り、さらに、許容値との交差値はこの2点から線形外挿
で求められ、また、線形演算はルックアップテーブル参
照法で実行できるのでファームウエア化でき、そのステ
ップ数も極端に減少させることができ、テスト記録時間
の減少とハードウェア規模の削減が実現できる。
【0107】すなわち、上述したように、高レベルと低
レベルのレーザパワーPH とPL という2次元量で走査
することにより最適なパワー領域が把握でき、テスト記
録により最適パワーが決定できる。そして、αーk平面
では再生信号レベルをその特性指標に選んだとき、再生
信号レベルが0となる境界線は4本の直線で表現され、
最適な領域に達するには高レベルと低レベルのレーザパ
ワーPH とPL をいずれもリードパワーというより低レ
ベルのレーザパワーPr から走査を開始するとして、最
低図10に示す直線L3,L4,L1 の3本の直線を横切
れば良いから3×2=6点の走査で最適パワー、つまり
領域A内の代表値が決定できる。
【0108】これら一連の動作は、ディスク装置自身で
自律自動により、媒体挿入時などの準実時間内に高速に
行い得、記録パワーマージンの狭い媒体に対しても信頼
性の高い記録が行い得られると共に、タイプの異なる媒
体、相変化媒体にも対応でき、種々の媒体感度に対応で
きる。
【0109】実施例3.次に、実施例3について図面を
参照して説明する。ところで、前述した特開平3ー11
6566号公報に示す光変調オーバーライト記録装置に
おいては、記録した信号の再生振幅の関係から最適なレ
ーザパワーを決定しているが、最終的な信号品質は誤り
率で決まることから、信号振幅から得られたパワーが最
適でない場合がある。例えば、反射率が変化すると振幅
は変化し、誤り率は反射率に依存しないことからも言え
る。また、レーザパワーを1次元的に変化させているた
め、熱干渉の効果が検知できずレーザパワーの決定精度
が悪いという問題がある。
【0110】実施例3は、このような点に鑑みなされた
もので、情報記録媒体の反射率の変化に拘わらず所定の
誤り率以下の最適な記録パワーを、常に高精度にかつ短
時間に検知するための統計処理による最適値探査法に係
るもので、最適な記録パワー決定の条件に誤り率を用い
ると共に、誤り率を測定する方法として検出ウインドウ
をシフトする方法を採用する。すなわち、図13はこの
実施例3に係る光変調オーバーライト記録装置の構成図
で、検出ウインドウをシフトして所定の誤り率以下にす
べく最適な高レベルと低レベルのレーザパワーの組み合
わせを求めるようしたものである。
【0111】同図において、図5及び図8と同一部分は
同一符号を付し、その説明は省略する。10はマイクロ
コンピュータでなる制御装置で、この実施例では、後述
するPLL回路24からのリードデータとデータエラー
判定回路25からの誤り量のデータに基づいてビット誤
り率を算出し、所定の誤り率以下の高レベル及び低レベ
ルのレーザパワーの組み合わせを求めるべく高レベル及
び低レベルのレーザパワーの組み合わせ設定値を順次後
述するパワーコントロール回路26に与え2次元走査に
よるテスト記録を制御するとともに、誤り率を測定する
際にPLL回路24に再生データの検出ウインドウを狭
めるべく制御信号を送出する。
【0112】また、21は光磁気記録媒体1に所定のレ
ーザパワーを照射して信号を記録し、記録した信号を再
生するための光ヘッド、22はヘッドアンプ、23はヘ
ッドアンプ22を介して記録した信号を検波しデジタル
データに2値化変換して元のデータ情報を復調しディス
ク再生データRDを得るデータ検出回路である。
【0113】さらに、24は基準クロックとリードゲー
ト及びディスク再生データRDに基づいて再生クロック
VCOCKを生成すると共に復調誤りがあれば誤り信号
を出力しつつ再生クロックに同期した同期データSDを
得るPLL回路、25は光磁気ディスク装置内のIC内
にあるデータエラー判定回路で、上記PLL回路24か
らの再生クロックに同期した同期データに基づいてデー
タエラーを判定し誤り量を制御装置10に送出する。2
6は制御装置10から与えられる高レベル及び低レベル
のレーザパワーの設定値に応じたテスト信号を光ヘッド
21に与えるパワーコントロール回路である。
【0114】ここで、上記PLL回路24としては図1
4に示す構成を備える。ディスク再生データRDと再生
クロックVCOCKとを比較しその位相差に応じたパル
ス幅の差信号PCを出力する位相比較器24a、その差
信号のパルス幅の時間、電流をドライブし、ループフィ
ルタ24cを充放電するチャージポンプ24b、チャー
ジポンプ24bの充放電の電流信号CPを電圧変換して
平滑した信号LFを電圧制御発振器(Voltage Control O
scillator;VCO) 24dに与えるループフィルタ24c
を備えている。
【0115】また、入力される電圧信号LFに応じた周
波数の再生クロックVCOCKを出力する電圧制御発振
器24d、遅延回路24fを介して上記再生クロックを
入力しディスク再生データRDのパルスの略中心が再生
クロックVCOCKの立上りエッジとなるようにディス
ク再生データ波形を整形し同期データSDとして出力す
る同期発生回路24eを備えている。
【0116】さらに、上記電圧制御発振器24dと同期
データ発生回路24eとの間に設けられて、制御装置1
0からの制御信号に基づいて、通常は遅延オフ制御され
て再生クロックVCOCKをそのまま同期データ発生回
路24eに供給し、テスト記録時には遅延オン制御され
て再生クロックVCOCKを遅延させ遅延した再生クロ
ックVCOCKを同期データ発生回路24eに供給する
ことにより、テスト記録時における再生データの検出ウ
インドウを狭める遅延回路24fを備えている。
【0117】図15は上記PLL回路24による再生デ
ータの検出ウインドウを狭めたときの動作例を示す。こ
こでは、特定の情報、例えば記録用データ信号として用
いるコード中、最も繰返しの短い記録最高周波数3T
(“100”)のテスト信号T1を用いて光磁気記録媒
体1にテスト記録を行ったものとする。
【0118】データ再生時、光磁気記録媒体1に感度分
散や欠陥があると、再生データの立上りや立下りがず
れ、図15(a)に示す如く、点線で示す理想的な再生
データ(本来の記録時データ)に対し、実際の再生デー
タRDは実線のようにゆらぎ立下り点がずれる。
【0119】図15(a),(b)に示す再生データR
Dと再生クロックVCOCKにより同期データ発生回路
24eから送出される同期データSDは図15(c)に
示すようになり、誤りは検出されない。今、理想的な再
生データの立下り点を中心にして再生クロックの立上り
と次の立上り間のウインドウ幅TW 内で実際の再生デー
タにゆらぎがあれば、同期データSDは“100”とな
り、誤りが生じないことになる。
【0120】しかし、この時、制御装置10により遅延
回路24fを遅延動作させることによって、図15
(d)に示す如く、再生クロックVCOCKは所定の遅
延量τだけ遅延し再生データSDの検出ウインドウがT
W/2から(TW/2)−τに狭まることになる。
【0121】すなわち、再生のジッタマージンが低下し
てわずかな再生データRDの立上り及び立下りの時間的
ゆらぎが再生クロックVCOCKを遅延させることによ
り同期データとしては“000”の誤ったデータを生じ
させることになる。従って、誤り量が増え、これによ
り、誤り率を測定する際の必要なトラック数が低減さ
れ、測定時間が短縮される。
【0122】図16は上記構成に係る光変調オーバーラ
イト記録装置の制御装置10による制御動作を示すフロ
ーチャートであり、また、図17は図16の制御動作に
基づく誤り率のパワー依存性を示した特性図である。以
下、図16と図17を参照して説明する。
【0123】図17に示す如く、1サイクル(11点)
のテスト記録を行うのに際し、先ず、光磁気記録媒体1
のテスト記録領域のトラックに一定パワーを照射して過
去の履歴を消去する。その後、図16に示すステップS
301において、図17に示すP1 での高レベル及び低
レベルのレーザパワーPH1,PL1を設定し、特定の情
報、例えば記録用データ信号として用いるコード中、最
も繰返しの短い記録最高周波数3T(“100”)のテ
スト信号T1を用いてテスト記録を行う(図16のS3
01,S302)。
【0124】次いで、記録された光磁気記録媒体1のト
ラックを光ヘッド21によりリード再生し、ヘッドアン
プ22を介してデータ検出回路23により2値化信号に
変換し、元のデータ情報に復調する。このデータ検出回
路23から出力されるディスク再生データRDはPLL
回路24に入力されて復調誤りがあれば誤りを含んだ同
期データを出力する。
【0125】上記誤りを含んだ同期データに基づきデー
タエラー判定回路25はエラー量を求め制御装置10に
出力し(S303)、制御装置10はエラー量に基づく
誤り率を算出し所定の誤り率以下になるべく高レベル及
び低レベルのレーザパワーの設定値を順次変えて(図6
のP1 〜P11)、パワーコントロール回路16に与え、
一連の2次元走査によるテスト記録を行うことにより、
最適な記録パワーを導出する(S304〜S306)。
【0126】ここで、上記制御装置10には、図17の
誤り率限界線に示す如く、記録条件として誤り率の設定
値、例えば10-6が設定されており、図17に示すP1
でのテスト記録の後は、同一トラックを一定パワーにて
消去し、次に、P2 での高レベル及び低レベルのレーザ
パワーPH2,PL2の組み合わせを設定してテスト記録を
行い、同様に再生して誤り率を測定し、これを図17に
示すP11まで2次元走査を繰り返す。
【0127】図17において、×印は測定された誤り率
が訂正の限界、すなわち誤り率限界線(誤り率の設定
値)を下回った場合であり、○印は上回った場合を示し
ており、ここで、制御装置10は、上記記録条件を満足
する測定結果の○印のついたパワーの組み合わの中か
ら、最もパワーの小さいもの(図17ではP6 )を選択
して、これに一定係数KH,KLを掛けた高レベル及び低
レベルのレーザパワーKHH6,KLL6を最適な記録パ
ワーとする。
【0128】これは、ドライブのパワー変動を約10%
と見込み、係数KH,KLとも1.10以上に設定すれ
ば、ドライブのパワー変動があっても限界パワーPH6
L6を下回ることがないからである。
【0129】上記テスト記録において、高レベル及び低
レベルの設定値は、図17に示す如く、低パワーP1
から順次高パワー側へ2次元走査するように変えてお
り、ここで、各パワーの設定変え時に消去動作を不要に
することができる。
【0130】また、上記実施例3においては、誤り量測
定手段により、再生検出時のウインドウ幅が記録再生時
より狭められることによって、誤り率が増大し、誤り率
を測定する際の必要なトラック数が低減され、従って、
測定時間を短縮できる。
【0131】また、上記実施例3においては、制御装置
により、最も低いレーザパワーの組み合わせの各パワー
に一定係数を掛けたものを最適値とすることにより、ド
ライブのパワー変動を考慮して精度の高いレーザーパワ
ーの組み合わせを求めることができる。
【0132】すなわち、上記実施例3によれば、制御装
置から与えられる高レベル及び低レベルのレーザパワー
の設定値に基づき記録手段により、テスト信号を2値に
変調した情報をオーバーライト記録が可能な情報記録媒
体に記録し、記録された情報の再生時に誤り量測定手段
により誤り量を測定し、上記制御装置により上記設定値
を順次変えて誤り量が所定値を下回るレーザパワーの組
み合わせの中で最も低いレーザパワーの組み合わせを最
適値とするので、高レベル及び低レベルのレーザパワー
によりテスト信号を変調してオーバーライト記録を行う
際の2次元走査方法において、所定の誤り率以下のパワ
ーの組み合わせを短時間に、かつ高精度に探索すること
ができる。
【0133】実施例4.最適な記録パワーを選定する
際、所定の誤り率以下の記録パワーとして最も低いパワ
ーの組み合わの決定は、例えば図18に示す如く、高レ
ベル及び低レベルのレーザパワーPHとPLの積の値が最
も低いものを最適値とすることができる。図7ではPH
×PL=36mw2,25mw2,16mw2,9mw2
等高線があり、ここで、最適値としては、PAとPBを比
較する時、等高線PH×PL=36mw2 以下のPA が最
適な記録パワーとすることができる。
【0134】したがって、上記実施例4によれば、制御
装置により、最も低いレーザパワーの組み合わせとし
て、高レベルと低レベルのレーザパワーの積が最も小さ
いものを選定するので、パワーの組み合わせを高精度
に、かつ高速に選択できる。
【0135】実施例5.また、図19に示す如く、高レ
ベル及び低レベルのレーザパワーPH,PLの加算値の等
高線を描き、パワーの組み合わせPCとPDを比較する
時、等高線PH+PL=12mw以下のPC を最適値とす
ることができる。すなわち、最適値として、高レベル及
び低レベルのレーザパワーの加算値PH+PLの低いもの
を選定することができる。
【0136】上記実施例5によれば、制御装置により、
最も低いレーザパワーの組み合わせとして、高レベルと
低レベルのレーザパワーの加算値が最も小さいものが選
定するので、実施例4と同様な効果が期待できる。
【0137】実施例6.次に、実施例6について図面を
参照して説明する。この実施例6は、実施例3〜5にお
けるオーバーライト特性を求めるテスト記録用テストパ
ターンを最小限に限定することによりテスト時間を短縮
して高速化するための最適値探査法に係るものである。
この実施例6に係る光変調オーバーライト記録装置の基
本構成は図8に示す実施例2のものと同様であるが、制
御装置10による制御動作が異なる。
【0138】図20は実施例6に係るもので、図8にお
ける制御装置10の制御により単一のテスト信号T1の
記録に基づき最適なレーザパワーPH とPL を求めるフ
ローチャートを示している。以下、図21に示す波形図
を参照して説明する。先ず、高レベルのレーザパワーP
と低レベルのレーザパワーPを共者とも低レベルの
レーザパワーの値に設定して光磁気記録媒体1の予め定
められた領域にDC“0”の記録を行い初期化する(S
601,S602)(図21(a)参照)。
【0139】次に、高レベルのレーザパワーPと低レ
ベルのレーザパワーPの値P1 とP2 を設定し、
“1”の記録特性を得るために、テスト信号として記録
用データ信号として用いるコード中最も繰り返しの短い
“100”の3Tでなるテスト信号T1を用いて光磁気
記録媒体1の予め定められた領域に記録パワーを走査し
てその時の再生信号レベルをレベル検出器13により測
定する(S603〜S605)(図21(b)参照)。
【0140】そして、その後、同様のテスト信号T1を
用いて、前述したステップS601〜S605とは逆
に、“0”の記録特性を得る。すなわち、高レベルのレ
ーザパワーPと低レベルのレーザパワーPを共者と
も高レベルのレーザパワーの値に設定して光磁気記録媒
体1の予め定められた領域にDC“1”の記録を行い初
期化する(S606,S607)(図21(c)参
照)。
【0141】次に、高レベルのレーザパワーPと低レ
ベルのレーザパワーPの値P1 とP2 を設定し、
“0”の記録特性を得るために、テスト信号としてテス
ト信号T1を用いて光磁気記録媒体1の予め定められた
領域に記録パワーを走査してその時の再生信号レベルを
レベル検出器13により測定する(S608〜S61
0)(図21(d)参照)。
【0142】このようにして得られる所定の高レベルと
低レベルのレーザパワーPとPに対応する再生信号
レベルはメモリ14に記憶され、後の最適パワー値を索
定する際のデータ値となる。そして、上記ステップを一
巡した後は、高レベル及び低レベルのレーザパワーP
及びPを新たに設定し、上記ステップS601〜S6
10を繰り返しその時の再生信号レベルを測定してメモ
リ14に記憶し、この繰り返しを3回繰り返してレーザ
パワーPH ,PL の2次元走査を終了する(S61
1)。
【0143】図22は上述した2次元走査による測定結
果から最適パワーを求める方法を説明する特性図であ
る。最適パワーとしては再生信号レベルの最大点である
から、高レベル及び低レベルのレーザパワーPH ,PL
の線形結合上を探索すれば良く、3点の組み合せから決
定できる。
【0144】すなわち、図6と図7に示す2次元走査に
よる測定結果から、図22(a)に示す如く再生信号レ
ベルの等高線が得られるが、3点S1,S2,S3の記
録パワー(PH ,PL )の組み合せは記録パワーPH
L の線形結合で決定する。そして、3点の測定結果の
うち、3点とも再生信号レベルの許容値を越えた場合
は、3点のうちの中央の点を最適パワーとする。
【0145】図22(b)〜(e)は図22(a)で線
形結合される直線A上でパワーを変化させた時の再生信
号レベルの変化を示しており、図22(b)と(c)は
3点S1〜S3とも許容値以上の再生信号レベルを有
し、その中央点が最適パワーとなる再生信号レベルを示
している。
【0146】他方、図22(d)と(e)は3点とも許
容値を越えない場合を示しており、この場合は最適値無
しとなる。すなわち、3点の測定結果を直線または曲線
近似して許容値を越える点を推定し、その点で実測定を
行い許容値を越えれば採用できることになる。
【0147】上述したようにして、“1”と“0”の記
録特性は高レベルの領域で求めるため、測定精度が向上
する。また、テスト信号は単一のパターンであるため、
テスト信号T1を抜き取るフィルタ回路のみでレベル検
出器が構成でき、テスト信号発生器も一種類で良く回路
規模は小さくなる。
【0148】また、高レベル及び低レベルのレーザパワ
ーPH ,PL の走査については次の方法を採用できる。 (1) 図23(a)に示す如く、光磁気記録媒体1の
テスト領域1トラックの半周毎に記録特性(“1”)と
消去特性(“0”)を調べることにより、トラックを1
周する毎に1つの高レベルと低レベルのレーザパワーP
H とPL の組み合せについて評価できる。
【0149】(2) 図23(b)に示す如く、セクタ
ー交互に記録特性と消去特性を評価する。各セクターで
高レベルと低レベルのレーザパワーを変化させて記録す
ることにより、テスト記録の時間を短縮できる。
【0150】すなわち、高レベルと低レベルのレーザパ
ワーPH とPL に対して、テスト領域1トラック内に
“1”の記録特性と“0”の消去特性を1対にして空間
的にインターリーブし、その対単位でパワー値を振り、
1トラック即ち1回転で必要な走査、例えば条件1〜条
件7の複数のパワー走査を行うことにより、最適値探索
時間が短縮できる。
【0151】上述したように、上記実施例6によれば、
テスト記録による最適記録パワーを求める際、単一のテ
スト信号を用いて行うので、索定時間の短縮及びハード
ウェアの簡単化が図れると共に、最適記録パワーは再生
信号レベルの最大点であるから、高レベル及び低レベル
のレーザパワーPH ,PL の線形結合上を探索すれば良
く3点の組み合せから決定でき、一回転以内に判明でき
る。
【0152】ところで、上記レーザパワーの2次元走査
に基づいて最適なレーザパワーの値を高速に求める探査
方法については、前述した実施例2と同様にして図10
に示すαーkの平面領域における丸1の太線内領域Aが
最適な領域となるが、この領域A内の代表点を決定する
ために次の指標を設定する。
【0153】(a)高レベルのレーザパワーPH はでき
るだけ低い値が良い。なぜなら、レーザダイオードLD
の寿命は最高出力値に依存し、また、回路の消費電力は
低い方が良く、情報記録媒体の特性から例えば4層膜磁
性体であれば、初期化層のキュリー温度TC4(上限値)
より低い方に離れた方が良いからである。
【0154】(b)低レベルのレーザパワーPL 側のマ
ージン(許容領域の幅)はできるだけ広い方が良い。な
ぜなら、情報記録媒体の特性から低温記録は、周囲温度
との比率が近くなり、その特性が制御不能の環境温度に
左右される率が高い。したがって、マージンをできるだ
け広く取っておくのが原則である。
【0155】(c)高レベルのレーザパワーPH のマー
ジンは低レベルのレーザパワーPL側で取られたマージ
ン以上に取る必要はない。
【0156】上記の如く指標を前提として、図10に示
す説明図の領域A内において、記録用データ信号として
単一のテスト信号を用いて高レベル及び低レベルのレー
ザパワーをPH 及びPL を2次元走査して記録特性と消
去特性を求める。
【0157】そして、再生信号レベルをモニタして線形
結合される3点の記録パワーの組み合せから3点とも許
容値を越えた場合の中央点の再生信号レベルに対応する
高レベル及び低レベルのレーザパワーを光磁気記録媒体
に対する最適記録パワーとすることにより、最適なレー
ザパワー値を高速に求めることができる。なお、図10
に示す領域Aは図21に示すテスト信号T1に基づく高
レベルと低レベルのレーザパワーPH ,PL を2次元座
標にして求めた再生信号レベルの等高線領域に対応す
る。
【0158】ところで、レーザパワーは元々一次元正値
の量であるが、高レベルと低レベルのレーザパワーPH
とPL を2次元パワーと把握することにより、上述した
ように、α=1ーη/PH ,k=PL/PHで与えられる
αーk平面で特性が得られ、最適なレーザパワーを決定
する特徴のある領域が情報記録媒体によって決まる定数
と回路定数で先験的に分かる。そして、この領域を決定
する境界線は先験的に分かるからドライブでレーザパワ
ーを走査して境界線を見い出せば、逆に最適な領域を決
定しているレーザパワーは見い出すことができる。
【0159】これら一連の動作はディスク装置自身で自
律自動により、媒体挿入時などの準実時間内に高速に行
い得、記録パワーマージンの狭い媒体に対しても信頼性
の高い記録が行い得られると共に、タイプの異なる媒
体、相変化媒体にも対応でき、種々の媒体感度に対応で
きる。
【0160】したがって、上記実施例6によれば、記録
用データ信号として単一のテスト信号を用いて高レベル
及び低レベルのレーザパワーをPH 及びPL を2次元走
査して記録特性と消去特性を求め、再生信号レベルをモ
ニタして線形結合される3点の記録パワーの組み合せか
ら3点とも許容値を越えた場合の中央点の再生信号レベ
ルに対応する高レベル及び低レベルのレーザパワーを光
磁気記録媒体に対する最適記録パワーとするので、1ト
ラックで必要な走査を終了でき、従って、記録パワーの
最適値探索時間を大幅に短縮できると共に、単一のテス
ト信号に基づき記録特性と消去特性を求めるのでこれに
伴うハードウェアを簡単化できる。
【0161】実施例7.次に、実施例7について図面を
参照して説明する。この実施例7は、テスト記録のシー
ケンスの簡略化(標本点数の削減)を行って高速化する
ための最適値探査法に係るものである。この実施例7に
係る光変調オーバーライト記録装置の基本構成は図13
に示す実施例3のものと同様であるが、以下の点で異な
る。
【0162】すなわち、制御装置10は、PLL回路2
4からのリードデータとデータエラー判定回路25から
の誤り量のデータに基づいてビット誤り率を算出し、所
定の誤り率以下の高レベル及び低レベルのレーザパワー
の組み合わせを求めるべく高レベル及び低レベルのレー
ザパワーの組み合わせ設定値を順次後述するパワーコン
トロール回路26に与え2次元走査によるテスト記録を
制御するとともに、誤り率を測定する際にPLL回路2
4に再生データの検出ウインドウのシフト量の設定値を
与える。
【0163】また、ここで、上記PLL回路24として
は図24に示す構成を備える。この図24に示されるP
LL回路は、図14に示すPLL回路に対して、遅延回
路24fが削除されると共に、テスト記録時に、制御装
置10からの制御信号に基づいて、ディスク再生データ
RDの検出ウインドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ
所定量シフトするウインドウシフト回路24gが追加さ
れている。
【0164】そして、位相比較器24aから、上記ウイ
ンドウシフト回路24gを介してウインドウシフトされ
たディスク再生データRDと再生クロックVCOCKと
が比較されその位相差に応じたパルス幅の差信号PCが
出力されるようになされ、その差信号のパルス幅の時
間、チャージポンプ24bは、電流をドライブし、ルー
プフィルタ24cを充放電し、ループフィルタ24c
は、チャージポンプ24bの充放電の電流信号CPを電
圧変換して平滑した信号LFを電圧制御発振器24dに
与える。
【0165】また、同期発生回路24eは、入力される
電圧信号LFに応じた周波数の再生クロックVCOCK
を出力する電圧制御発振器24dを介して上記再生クロ
ックを入力しディスク再生データRDのパルスの略中心
が再生クロックVCOCKの立上りエッジとなるように
ディスク再生データ波形を整形し同期データSDとして
出力する。
【0166】図25は図24に示す上記PLL回路24
による再生データの検出ウインドウをシフトしたときの
動作例を示す。ここでは、特定の情報、例えば記録用デ
ータ信号として用いるコード中、最も繰り返しの短い記
録最高周波数3T(“100”)のテスト信号T1を用
いて光磁気記録媒体1にテスト記録を行ったものとす
る。
【0167】データ再生時、光磁気記録媒体1に感度分
散や欠陥があって、波形干渉やノイズ、ディスクの回転
むらによって、図25(b)に示すディスク再生データ
RDにジッタをもつと、図25(a)に示す記録データ
に対して、実際のディスク再生データRDはゆらぎ立上
がり点や立下り点がずれる。
【0168】このとき、再生クロックVCOCKにより
作られる図25(c)に示す検出ウインドウの中にディ
スク再生データRDの立上がり点があれば、その検出ウ
インドウに対する再生データは“1”と認識され同期デ
ータSDは“100”となり、記録データを正しく復号
したことになる。
【0169】しかし、このとき、制御装置10の制御信
号によりウインドウシフト回路24gは、図25(e)
に示すように、検出ウインドウを図示右方向に所定量シ
フトすることによって、再生クロックVCOCKは所定
量シフトされ、その結果、図25(f)に示すように、
同期データSDとしては元の記録データとは異なり、
“000”の誤ったデータを生じさせることになる。
【0170】図26は上記構成に係る光変調オーバーラ
イト記録装置の制御装置10による制御動作を示すフロ
ーチャートである。また、図27と図28は図26の制
御動作に基づき最適な記録パワーを導出するための説明
図で、図27において、縦軸は誤り率を、横軸はウイン
ドウTW としたときのTW /2に対するウインドウマー
ジンを、ウインドウの中心に対してマイナス方向を遅れ
方向とし、プラス方向を進み方向としたときの位相シフ
ト量を百分率で表しており、図28において、縦軸と横
軸は2次元走査量の高レベル及び低レベルのレーザパワ
ーの値を表している。以下、図27と図28を参照して
図26に示すフローチャートにしたがって説明する。
【0171】テスト記録を行うのに際し、先ず、光磁気
記録媒体1のテスト記録領域のトラックに一定パワーを
照射して過去の履歴を消去する。その後、図26に示す
ステップS701において、記録パワーとして高レベル
及び低レベルのレーザパワーPH、PLの値を設定し、特
定の情報、例えば記録用データ信号として用いるコード
中、最も繰り返しの短い記録最高周波数3T(“10
0”)のテスト信号T1を用いてテスト記録を行う(S
702)。
【0172】次いで、再生時に、制御装置10は制御信
号によりウインドウシフト回路24gの検出ウインドウ
を、図27に示すように、プラス方向に所定量(固定値
WM)シフト制御する(S703)。そして、記録され
た光磁気記録媒体1のトラックを光ヘッド21によりリ
ード再生し、ヘッドアンプ22を介してデータ検出回路
23により2値化信号に変換し、元のデータ情報に復調
する。
【0173】このデータ検出回路23から出力されるデ
ィスク再生データRDはPLL回路24に入力されて復
調誤りがあれば誤りを含んだ同期データSDを出力す
る。この誤りを含んだ同期データSDに基づきデータエ
ラー判定回路25はエラー量を求め制御装置10に出力
することになり、制御装置10はこのエラー量に基づく
第1の誤り率を計測し(S704)、内蔵するメモリに
格納する。
【0174】また、同様にして、制御装置10は制御信
号によりウインドウシフト回路24gの検出ウインドウ
を、図27に示すように、逆にマイナス方向に所定量
(固定値)シフト制御することにより(S705)、こ
のとき、復調されたデータに復調誤りがあれば誤りを含
んだ同期データSDに基づきデータエラー判定回路25
から出力されるエラー量を入力する制御装置10はこの
エラー量に基づく第2の誤り率を計測し(S706)、
内蔵するメモリに格納する。
【0175】そして、上記ステップS701ないしS7
06での2次元走査量PH 、PL によるテスト記録の後
は、同一トラックを一定パワーにて消去し、上記制御装
置10は、図27に丸と四角及ぶ三角で示す記録条件
A,B,Cのように、記録パワーとして高レベル及び低
レベルのレーザパワーPH 、PL の設定値を変えること
により記録条件を変更し、上記ステップS701ないし
S706を繰り返して記録パワーとして高レベル及び低
レベルのレーザパワーPH 、PL を2次元走査する(S
707)。
【0176】その後、上記制御装置10は、次のように
して最適な記録パワーPHOPT、PLO PTを導出する。ま
ず、上記2次元走査によって求めたデータに基づき上記
第1と第2の誤り率がともに所定値を下回るレーザパワ
ー、例えば図27に示すように、誤り率が10-6で与え
られる判定条件以下の記録条件のレーザパワーを求め
る。
【0177】その後、図28に示すように、これら記録
条件のレーザパワーに基づきそれぞれ高レベル及び低レ
ベルのレーザパワーの値が最も高い値(PHH、PLH)と
最も低い値(PHL,PLL)の平均値で求まるレーザパワ
ーの組み合わせを最適な記録パワーとする(S70
8)。すなわち、最適な記録パワーPHOPT、PLOPTとし
て、PHOPT=(PHH+PHL)/2、PLOPT=(PLH+P
LL)/2を算出する。
【0178】従って、上述した実施例7によれば、制御
装置10から与えられる高レベル及び低レベルのレーザ
パワーの設定値に基づきテスト信号を変調した情報をオ
ーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体1に記録し、
再生時に、制御装置10によって再生信号の検出ウイン
ドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ所定量シフトして
シフトされた再生信号の第1と第2の誤り量を測定する
ようにし、上記高レベル及び低レベルのレーザパワーの
設定値を順次変えて2次元走査して、上記第1と第2の
誤り量に基づく誤り率がともに所定値を下回るレーザパ
ワーに基づきそれぞれパワー値の最も高い値と最も低い
値の平均値で求まるレーザパワーの組み合わせを最適な
記録パワーとするので、高レベル及び低レベルのレーザ
パワーによりテスト信号を変調してオーバーライト記録
を行う際の2次元走査方法において、所定の誤り率以下
のパワーの組み合わせを短時間にかつ高精度に探索する
ことができる。
【0179】実施例8.次に、図29は図26に対応す
る実施例8にかかる動作フローチャートを示すものであ
る。また、図30と図31は図29の制御動作に基づき
最適な記録パワーを導出するための説明図で、図30に
おいて、縦軸は誤り率を、横軸はウインドウTW とした
ときのTW /2に対するウインドウマージンを、ウイン
ドウの中心に対してマイナス方向(遅れ方向)からプラ
ス方向(進み方向)に位相シフトしたときの値で表して
おり、図31において、縦軸と横軸は2次元走査量の高
レベル及び低レベルのレーザパワーの値を表している。
以下、図30と図31を参照して図29に示すフローチ
ャートにしたがって説明する。
【0180】テスト記録を行うのに際し、先ず、光磁気
記録媒体1のテスト記録領域のトラックに一定パワーを
照射して過去の履歴を消去する。その後、図29に示す
ステップS801において、記録パワーとして高レベル
及び低レベルのレーザパワーPH 、PL の値を設定し、
特定の情報、例えば記録用データ信号として用いるコー
ド中、最も繰り返しの短い記録最高周波数3T(“10
0”)のテスト信号T1を用いてテスト記録を行う(S
802)。
【0181】次いで、再生時に、制御装置10は制御信
号によりウインドウシフト回路24gの検出ウインドウ
を、図30に示すように、ウインドウの中心0に対して
マイナス方向(遅れ方向)とプラス方向(進み方向)に
位相シフトすべく位相シフト量を設定して(S80
3),ステップS804において、図29のステップS
803ないしS806を繰り返すことにより、所定の位
相シフト量に対するプラス方向とマイナス方向の第1と
第2の誤り率を求める。
【0182】そして、このとき、例えば誤り率が10-6
で与えられる判定条件以下の検出ウインドウ幅をウイン
ドウマージンとし(S804,S805)、内蔵するメ
モリに格納する。ここで、ウインドウマージンXは、ウ
インドウをTW とし、判定条件を満足するウインドウ幅
をWMとするとき、 X={WM/(TW /2)}×100 で与えられる。
【0183】なお、実際のテスト記録時には諸条件によ
り、必ずしも検出ウインドウの中心が検出データの中心
に位置しないので、図30に示すウインドウマージンは
左右対称にならないから、マイナス方向(遅れ方向)と
プラス方向(進み方向)のウインドウ幅WM- とWM+
のうちいずれか小さい方を選択する。
【0184】その後は、検出ウインドウのシフト量を所
定回変更することにより、図30に示すように、上記ウ
インドウ幅をWM1-、WM1+からWM3-、WM3+へと変
更し、その都度、ステップS803ないしS805での
誤り率計測及びウインドウマージンの導出を行う(S8
06)。
【0185】次に、上記ステップS801ないしS80
6での2次元走査量PH 、PL によるテスト記録の後
は、同一トラックを一定パワーにて消去し、上記制御装
置10は、図30に示す記録条件A,B,Cのように、
記録パワーとして高レベル及び低レベルのレーザパワー
H 、PL の設定値を変えることにより記録条件を変更
し、上記ステップS801ないしS806を繰り返して
記録パワーとして高レベル及び低レベルのレーザパワー
H 、PL を2次元走査して、誤り率計測及びウインド
ウマージンの導出を行う(S807)。
【0186】その後は、記録条件を変えてステップS8
03ないしS805を繰り返し計測することにより、そ
の都度、ウインドウマージンの導出を行う(S80
6)。その結果、図30に示すように、ウインドウ幅W
1-、WM1+からWM3-、WM3+が求まる。
【0187】従って、上述した実施例8によれば、制御
装置10から与えられる高レベル及び低レベルのレーザ
パワーの設定値に基づきテスト信号を変調した情報をオ
ーバーライト記録が可能な光磁気記録媒体に記録し、再
生時に、制御装置10によって再生信号の検出ウインド
ウを遅れおよび進み方向にそれぞれ所定量シフトし、シ
フトされた再生信号の第1と第2の誤り量を測定し、そ
の後、検出ウインドウのシフト設定量を変えて上記第1
と第2の誤り量に基づく誤り率がともに所定値を下回る
検出ウインドウをウインドウマージンとして求め、上記
記録手段に与える高レベル及び低レベルのレーザパワー
の設定値を順次変えて2次元走査し、上記ウインドウマ
ージンの最も広い領域の中心値となる高レベル及び低レ
ベルのレーザパワーの組み合わせを最適な記録パワーと
するので、高レベル及び低レベルのレーザパワーにより
テスト信号を変調してオーバーライト記録を行う際の2
次元走査方法において、所定の誤り率以下のパワーの組
み合わせを短時間にかつ高精度に探索することができ
る。
【0188】上記実施例7と8のテスト記録において、
高レベル及び低レベルの設定値は、低パワーP1 側から
順次高パワー側へ2次元走査するように変えることによ
り、各パワーの設定変え時に消去動作を不要にすること
ができる。また、上記各実施例において、オーバーライ
ト記録可能な記録媒体としては4層構造の光磁気効果を
使った記録媒体の他に、相変化型の記録媒体を用いても
良く、同様な効果を期待し得る。また、記録方式とし
て、セクター毎に記録パワーの組み合わせを変更すれば
さらに処理時間を短縮できる。
【0189】実施例9.次に、実施例9について図面を
参照して説明する。この実施例9は、テスト記録用パタ
ーンを1種類にしてテスト記録のための記録領域とテス
ト時間の短縮を図ることにより高速化する最適値探査法
に係るものである。この実施例に係る光変調オーバーラ
イト記録装置の基本構成は図13に示す実施例3のもの
と同様であるが、制御装置10による制御動作が異な
る。
【0190】図32は実施例9に係るもので、制御装置
10の制御により単一のテスト信号T1の記録に基づき
最適なレーザパワーPH とPL を求めるフローチャート
を示している。以下、図33に示す波形図を参照して説
明する。先ず、高レベルのレーザパワーPと低レベル
のレーザパワーPを共者とも高レベルのレーザパワー
の値に設定して光磁気記録媒体1の予め定められた領域
にDC“1”の記録を行い初期化する(S901,S9
02)(図33(a)参照)。
【0191】次に、高レベルのレーザパワーPと低レ
ベルのレーザパワーPの値PHiとPLjを設定し、
“0”の記録特性を得るために、テスト信号として記録
用データ信号として用いるコード中最も繰り返しの短い
“100”の3Tでなるテスト信号T1を用いて光磁気
記録媒体1の予め定められた領域に記録パワーを走査し
てその時の再生信号レベルをレベル検出器13により測
定する(S903〜S905)(図33(b)参照)。
【0192】このようにして得られる所定の高レベルと
低レベルのレーザパワーPとPに対応する再生信号
レベルはメモリ14に記憶され、後の最適パワー値を索
定する際のデータ値となる。そして、上記ステップを一
巡した後は、高レベル及び低レベルのレーザパワーPHi
及びPLjを新たに設定し、上記ステップS901〜S9
06を繰り返しその時の再生信号レベルを測定してメモ
リ14に記憶し、この繰り返しをi,jが所定回に達す
るまで行いレーザパワーPH ,PLの2次元走査を終了
する(S906)。
【0193】そして、その後はこの2次元走査による測
定結果から線形勾配法により最適パワーを求める(S9
07)。2次元走査による測定結果から線形勾配法によ
り最適パワーを求める際、最適パワーとしては、図22
に示すように、再生信号レベルの最大点であるから、高
レベル及び低レベルのレーザパワーPH ,PL の線形結
合上を探索すれば良く、例えば3点の組み合せから決定
できる。
【0194】すなわち、図32と図33に示す2次元走
査による測定結果から、図22(a)に示す如く再生信
号レベルの等高線が得られるが、3点S1,S2,S3
の記録パワー(PH ,PL )の組み合せは記録パワーP
H ,PL の線形結合で決定する。そして、3点の測定結
果のうち、3点とも再生信号レベルの許容値を越えた場
合は、3点のうちの中央の点を最適パワーとする。
【0195】また、図34は上述した走査結果に基づく
記録パターンの説明図である。光磁気記録媒体1に照射
されたレーザパワーPH とPL は、熱に変換され“1”
または“0”を記録する。光変調オーバーライト可能な
光磁気記録媒体1は、それぞれ異なったキュリー温度を
有する4磁性層から成り、図4に示す第2磁性層(記録
層)5のキュリー温度TC2が“1”か“0”のスピン方
向を決める高閾値となり、読み出し層である第1磁性層
(メモリ層)4への転写が行われるキュリー温度TC1
低閾値となる。第4磁性層(初期化層)7のキュリー温
度TC4は、最適値を決めるパラメータには成らず、高域
の絶対定格を与える。即ち、高レベルのレーザパワーP
H の閾値はキュリー温度TC2で決まるレーザパワーP
th2、低レーザパワーPL 側はキュリー温度TC1で決ま
るレーザパワーPth1 となる。
【0196】図34に示すように、光磁気記録媒体1に
最適な記録パワーを得るのに、上記閾値Pth2とPth1
求めるためには、DC“0”を記録した後にテスト信号
T1を用いて“1”を記録することにより上記閾値P
th2を求め、その後、DC“1”を記録した後にテスト
信号T1を用いて“0”を記録することにより点線の組
み合わせで示す閾値Pth1 を求めることができる。
【0197】しかしながら、本実施例では、DC“0”
記録とT1“1”記録を省略しても図34中一点鎖線で
示す組み合わせが記録されていれば閾値Pth2を求める
ことができるので、DC“1”記録の後にテスト信号T
1を用いて“0”を記録するようにして、2回の記録工
程とこれに伴う1回の再生信号レベルの測定を省略し、
高レベル及び低レベルのレーザパワーPH、PLを2次元
走査して上記閾値Pth 2とPth1の前後で記録信号を符号
が反転する組み合わせを求めることができ、テスト記録
の大幅な時間短縮が可能となる。
【0198】すなわち、上記実施例9によれば、一定の
パワーでDC“1”を記録した後、記録用データ信号と
して所定の単一のテスト信号を用い上記記録信号の反転
符号を記録するようにして、高レベル及び低レベルのレ
ーザパワーを2次元走査して再生信号レベルをモニタ
し、得られる再生信号レベルに基づいて情報記録媒体に
最適な記録パワーを求めるようにしたので、光変調オー
バーライトにおけるテスト記録を迅速かつ正確に行うこ
とができる。
【0199】実施例10.次に、図35は図32に対応
して示す実施例10に係る制御装置10の制御に基づく
フローチャートである。この実施例10においては、一
定のパワーでDC“0”またはDC“1”を記録した後
(S1001,S1002、図33(c)参照)、記録
用データ信号として単一のテスト信号T1またはその反
転符号で与えられるコンプリメントパターンのバーT1
を用い高レベル及び低レベルのレーザパワーPH ,PL
を設定して上記記録信号の反転符号を記録する(S10
03、S1004、図33(d)参照)。
【0200】さらに、その状態で上記テスト信号T1ま
たはバーT1とはコンプリメントパターンでなり、かつ
位相同期したテスト信号バーT1またはT1を用いて上
記記録信号の反転符号の反転符号を記録するようにして
(S1005、図33(e)参照),再生信号レベルを
モニタし(S1006)、高レベル及び低レベルのレー
ザパワーを2次元走査することにより(S1003ない
しS1007)、得られる再生信号レベルに基づいて線
形勾配法により実施例9と同様にして最適な記録パワー
を求める(S1008)ようになされている。
【0201】このようにすることにより、初期記録とし
てはステップS1001で1回行うだけで良く、実施例
9と同様に、図34に示すように、閾値Pth2とPth1
前後で記録信号の符号が反転する高レベル及び低レベル
のレーザパワーPH、PLを求めることができ、光変調オ
ーバーライト記録におけるテスト記録を迅速かつ正確に
行うことができる。
【0202】なお、上記実施例9と実施例10におい
て、図32と図35に示す高レベル及び低レベルのレー
ザパワーPH、PLのパワー走査のステップを光変調記録
媒体1のテスト領域1トラック、半トラック、1セクタ
毎に行うことができ、テスト記録時間の短縮を図ること
ができる。また、記録用データ信号年手は、3Tのテス
ト信号の他に、記録用データ信号として用いるコード中
最も繰り返しの長い8T(“10000000”)のテ
スト信号T0またはその他の記録パターンを用いること
ができる。
【0203】上述のようにして、“1”と“0”の記録
特性は高レベルの領域で求めるため、測定精度が向上す
る。また、テスト信号は単一のパターンであるため、テ
スト信号T1を抜き取るフィルタ回路のみでレベル検出
器が構成でき、テスト信号発生器も一種類で良く回路規
模は小さくなる。
【0204】上述したように、上記実施例によれば、テ
スト記録による最適記録パワーを求める際、単一のテス
ト信号を用いて行うので、索定時間の短縮及びハードウ
ェアの簡単化が図れると共に、最適記録パワーは再生信
号レベルの最大点であるから、高レベル及び低レベルの
レーザパワーPH ,PL の線形結合上を探索すれば良く
3点の組み合せから決定でき、一回転以内に判明でき
る。
【0205】次に、上記レーザパワーの2次元走査に基
づいて最適なレーザパワーの値を高速に求める探査方法
については、実施例6と同様に、図12に示すαーkの
平面領域で丸1の太線内領域A内の代表点を、前述した
(a)〜(c)を指標を前提として、領域A内におい
て、記録用データ信号として,単一のテスト信号を用い
て高レベル及び低レベルのレーザパワーをPH 及びPL
を2次元走査して記録特性と消去特性を求め、再生信号
レベルをモニタして線形結合される3点の記録パワーの
組み合せから3点とも許容値を越えた場合の中央点の再
生信号レベルに対応する高レベル及び低レベルのレーザ
パワーを光磁気記録媒体に対する最適記録パワーとする
ことにより、最適なレーザパワー値を高速に求めること
ができる。なお、図12に示す領域Aは図33に示すテ
スト信号T1に基づく高レベルと低レベルのレーザパワ
ーPH ,PL を2次元座標にして求めた再生信号レベル
の等高線領域に対応する。
【0206】ところで、レーザパワーは元々一次元正値
の量であるが、高レベルと低レベルのレーザパワーPH
とPL を2次元パワーと把握することにより、上述した
ように、α=1ーη/PH ,k=PL/PHで与えられる
αーk平面で特性が得られ、最適なレーザパワーを決定
する特徴のある領域が情報記録媒体によって決まる定数
と回路定数で先験的に分かる。そして、この領域を決定
する境界線は先験的に分かるからドライブでレーザパワ
ーを走査して境界線を見い出せば、逆に最適な領域を決
定しているレーザパワーは見い出すことができる。
【0207】これら一連の動作はディスク装置自身で自
律自動により、媒体挿入時などの準実時間内に高速に行
い得、記録パワーマージンの狭い媒体に対しても信頼性
の高い記録が行い得られると共に、タイプの異なる媒
体、相変化媒体にも対応でき、種々の媒体感度に対応で
きる。
【0208】上述したように、上記実施例10によれ
ば、一定のパワーでDC“1”またはDC“0”を記録
した後、記録用データ信号として所定の単一のテスト信
号を用い上記記録信号の反転符号を記録し、さらに上記
テスト信号とはコンプリメントパターンでなり、かつ位
相同期したテスト信号を用いて上記記録信号の反転符号
の反転符号を記録するようにして、高レベル及び低レベ
ルのレーザパワーを2次元走査して再生信号レベルをモ
ニタし、得られる再生信号レベルに基づいて情報記録媒
体に最適な記録パワーを求めるようにしたので、請求項
1と同様に光変調オーバーライトにおけるテスト記録を
迅速かつ正確に行うことができる。
【0209】なお、上記各実施例において、オーバーラ
イト記録可能な記録媒体として4層構造の光磁気効果を
使った記録媒体の他に、相変化型の記録媒体を用いても
良く、同様な効果を期待し得る。
【0210】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る光変調オーバーライト記録装置によれば、媒体毎にテ
スト記録を行うことにより、記録パワーマージンの低下
したオーバーライトが可能な媒体を使用可能にすること
ができると共に、磁界を反転させてDC“1”記録を行
った後に、磁界を元に戻してテストパターン記録を行う
ため、記録特性と同時に消去特性も判定可能になり、高
価なスペクトラムアナライザを使うことなく、光変調オ
ーバーライト記録装置で最適な記録パワーを決定できる
という効果を有する。
【0211】また、請求項2に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、情報記録媒体に対し記録特性をと
るためにパワー走査する際に、記録特性を、高レベルの
レーザパワー対高レベルと低レベルのレーザパワーの比
率に応じた2次元座標の線形勾配等高線で表現し、この
2次元座標上の線形勾配特性を使って座標上の領域を分
割する各境界線を越えるのに必要な域値交差を線形演算
で求めることにより、上記2次元座標上の許容領域を求
め、この許容領域内の代表点を情報記録媒体に対する最
適な高レベル及び低レベルのレーザパワーとするので、
走査ステップ数を6点にしてテスト記録時の最適値探査
時間を大幅に短縮することができ、また、これに伴いハ
ードウェアを簡単化できる。
【0212】また、請求項3に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、制御装置から与えられる高レベル
及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録手段
により、テスト信号を2値に変調した情報をオーバーラ
イト記録が可能な情報記録媒体に記録し、記録された情
報の再生時に誤り量測定手段により誤り量を測定し、上
記制御装置により上記設定値を順次変えて誤り量が所定
値を下回るレーザパワーの組み合わせの中で最も低いレ
ーザパワーの組み合わせを最適値とするので、高レベル
及び低レベルのレーザパワーによりテスト信号を変調し
てオーバーライト記録を行う際の2次元走査方法におい
て、所定の誤り率以下のパワーの組み合わせを短時間
に、かつ高精度に探索することができる。
【0213】また、請求項4に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、誤り量測定手段により、再生検出
時のウインドウ幅が記録再生時より狭められることによ
って、誤り率が増大し、誤り率を測定する際の必要なト
ラック数が低減され、従って、測定時間を短縮できる。
【0214】また、請求項5に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、制御装置により、最も低いレーザ
パワーの組み合わせの各パワーに一定係数を掛けたもの
を最適値とすることにより、ドライブのパワー変動を考
慮して精度の高いレーザーパワーの組み合わせを求める
ことができる。
【0215】また、請求項6に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、制御装置により、最も低いレーザ
パワーの組み合わせとして、高レベルと低レベルのレー
ザパワーの積が最も小さいものを選定するので、パワー
の組み合わせを高精度に、かつ高速に選択できる。
【0216】また、請求項7に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、制御装置により、最も低いレーザ
パワーの組み合わせとして、高レベルと低レベルのレー
ザパワーの加算値が最も小さいものが選定するので、請
求項4と同様な効果が期待できる。
【0217】また、請求項8に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、記録用データ信号として単一のテ
スト信号を用いて高レベル及び低レベルのレーザパワー
をPH 及びPL を2次元走査して記録特性と消去特性を
求め、再生信号レベルをモニタして線形結合される3点
の記録パワーの組み合せから3点とも許容値を越えた場
合の中央点の再生信号レベルに対応する高レベル及び低
レベルのレーザパワーを光磁気記録媒体に対する最適記
録パワーとするので、1トラックで必要な走査を終了で
き、従って、記録パワーの最適値探索時間を大幅に短縮
できると共に、単一のテスト信号に基づき記録特性と消
去特性を求めるのでこれに伴うハードウェアを簡単化で
きる。
【0218】また、請求項9に係る光変調オーバーライ
ト記録装置によれば、制御装置から与えられる高レベル
及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録手段
により、テスト信号を変調した情報をオーバーライト記
録が可能な情報記録媒体に記録し、再生時に、制御装置
によって再生信号の検出ウインドウを遅れおよび進み方
向にそれぞれ所定量シフトするように制御して、誤り量
測定手段によりそれぞれ検出ウインドウがシフトされた
再生信号の第1と第2の誤り量を測定するようにして、
上記制御装置により、上記高レベル及び低レベルのレー
ザパワーの設定値を順次変えて上記第1と第2の誤り量
に基づく誤り率がともに所定値を下回るレーザパワーに
基づきそれぞれパワー値の最も高い値と最も低い値の平
均値で求まるレーザパワーの組み合わせを最適な記録パ
ワーとするので、高レベル及び低レベルのレーザパワー
によりテスト信号を変調してオーバーライト記録を行う
際の2次元走査方法において、所定の誤り率以下のパワ
ーの組み合わせを短時間にかつ高精度に探索することが
できる。
【0219】また、請求項10に係る光変調オーバーラ
イト記録装置によれば、制御装置から与えられる高レベ
ル及び低レベルのレーザパワーの設定値に基づき記録手
段により、テスト信号を変調した情報をオーバーライト
記録が可能な情報記録媒体に記録し、再生時に、制御装
置によって再生信号の検出ウインドウを遅れおよび進み
方向にそれぞれ所定量シフトするように制御し、誤り量
測定手段によりそれぞれ検出ウインドウがシフトされた
再生信号の第1と第2の誤り量を測定するようにして、
上記制御装置により、誤り量測定手段に与える検出ウイ
ンドウのシフト設定量を変えて上記第1と第2の誤り量
に基づく誤り率がともに所定値を下回る検出ウインドウ
をウインドウマージンとして求め、上記記録手段に与え
る高レベル及び低レベルのレーザパワーの設定値を順次
変えて2次元走査し、上記ウインドウマージンの最も広
い領域の中心値となる高レベル及び低レベルのレーザパ
ワーの組み合わせを最適な記録パワーとするので、高レ
ベル及び低レベルのレーザパワーによりテスト信号を変
調してオーバーライト記録を行う際の2次元走査方法に
おいて、所定の誤り率以下のパワーの組み合わせを短時
間にかつ高精度に探索することができる。
【0220】また、請求項11に係る光変調オーバーラ
イト記録装置によれば、一定のパワーでDC“1”を記
録した後、記録用データ信号として所定の単一のテスト
信号を用い上記記録信号の反転符号を記録するようにし
て、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2次元走査
して再生信号レベルをモニタし、得られる再生信号レベ
ルに基づいて情報記録媒体に最適な記録パワーを求める
ようにしたので、光変調オーバーライトにおけるテスト
記録を迅速かつ正確に行うことができる。
【0221】さらに、請求項12に係る光変調オーバー
ライト記録装置によれば、一定のパワーでDC“1”ま
たはDC“0”を記録した後、記録用データ信号として
所定の単一のテスト信号を用い上記記録信号の反転符号
を記録し、さらに上記テスト信号とはコンプリメントパ
ターンでなり、かつ位相同期したテスト信号を用いて上
記記録信号の反転符号の反転符号を記録するようにし
て、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2次元走査
して再生信号レベルをモニタし、得られる再生信号レベ
ルに基づいて情報記録媒体に最適な記録パワーを求める
ようにしたので、請求項1と同様に光変調オーバーライ
トにおけるテスト記録を迅速かつ正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で用いる光磁気記録媒体の構成図であ
る。
【図2】図1の光磁気記録媒体の磁化特性説明図であ
る。
【図3】図1の光磁気記録媒体の磁化特性説明図であ
る。
【図4】図1の光磁気記録媒体の磁化特性模式図であ
る。
【図5】この発明の実施例1に係る構成図である。
【図6】この発明の実施例1に係るもので、図5の制御
装置100による動作フローチャトである。
【図7】実施例1に係るもので、最適な記録パワーを求
める際の特性図である。
【図8】この発明の実施例2に係る構成図である。
【図9】線形勾配記録特性の説明図である。
【図10】実施例2に係るもので、最適な領域Aを求め
るためのαーk平面特性図である。
【図11】この発明の実施例2に係るもので、図8の制
御装置10による動作フローチャトである。
【図12】図11に続く動作フローチャトである。
【図13】この発明の実施例3に係る構成図である。
【図14】図13のPLL回路の構成図である。
【図15】図14の動作波形図である。
【図16】この発明の実施例3に係るもので、図13の
制御装置10による動作フローチャトである。
【図17】誤り率のパワー依存性及び最適なレーザーパ
ワーの組み合わせを求める方法を説明する説明図であ
る。
【図18】この発明の実施例4に係るもので、図13の
制御装置10により最適値として最も低いレーザーパワ
ーの組み合わせを求める方法を説明する等高線図であ
る。
【図19】この発明の実施例5に係るもので、図13の
制御装置10により最適値として最も低いレーザーパワ
ーの組み合わせを求める方法を説明する等高線図であ
る。
【図20】この発明の実施例6に係るもので、図8の制
御装置10による動作フローチャトである。
【図21】テスト記録時の記録特性と消去特性に係る波
形説明図である。
【図22】線形結合される3点の記録パワーの組み合せ
から最適パワーを求める深査方法の説明図である。
【図23】光磁気記録媒体上でのテスト記録時の走査方
法の説明図である。
【図24】この発明の実施例7に係るもので、図13の
PLL回路の構成図である。
【図25】図24の動作波形図である。
【図26】この発明の実施例7に係るもので、図13の
制御装置10の動作フローチャートである。
【図27】実施例7に係る誤り率と検出ウインドウのシ
フト量との関係説明図である。
【図28】実施例7に係る制御装置10による最適な記
録パワーの探索法説明図である。
【図29】この発明の実施例8に係るもので、図13の
制御装置10の動作フローチャートである。
【図30】実施例8に係る誤り率と検出ウインドウ幅と
の関係説明図である。
【図31】実施例8に係る制御装置10による最適な記
録パワーの探索法説明図である。
【図32】この発明の実施例9に係るもので、図8の制
御装置10の動作フローチャートである。
【図33】この発明の実施例9と10に係るもので、図
8におけるテスト記録時の波形説明図である。
【図34】光磁気記録媒体上でのテスト記録時の走査方
法の説明図である。
【図35】この発明の実施例10に係るもので、図8の
制御装置10の動作フローチャートである。
【図36】オーバーライト可能な媒体の安定記録温度領
域の説明図である。
【図37】非オーバーライト媒体とオーバーライト可能
な媒体の記録パワーの許容範囲の説明図である。
【符号の説明】
1 光磁気記録媒体 10 制御装置 11 テスト信号発生器 12 レーザ駆動回路 13 レベル検出器 14 メモリ 21 光ヘッド 22 ヘッドアンプ 23 データ検出回路 24 PLL回路 25 データエラー判定回路 26 パワーコントロール回路 100 制御装置 P 高レベルのレーザパワー P 低レベルのレーザパワー T1 テスト信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−87051 (32)優先日 平4(1992)4月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−91139 (32)優先日 平4(1992)4月10日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−96385 (32)優先日 平4(1992)4月16日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 島元 昌美 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 中島 良喜 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 竹内 浩一 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内 (72)発明者 吉本 恭輔 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社産業システム研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光変調オーバーライト可能な情報記録媒
    体を用いた光変調オーバーライト記録装置において、外
    部磁界を反転させて、DC(direct current)の高レベ
    ルのレーザパワーを記録後、上記外部磁界を元に戻し
    て、同一場所にテストパターンを記録・再生し、得られ
    た再生信号から上記情報記録媒体に適切な記録パワーを
    決定する制御装置を備えたことを特徴とする光変調オー
    バーライト記録装置。
  2. 【請求項2】 高レベル及び低レベルのレーザパワーと
    より低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力する
    レーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レー
    ザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記録
    媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検出
    するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパワ
    ーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを備
    え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレー
    ザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を、記録用
    データ信号として所定のテスト信号を用い再生信号レベ
    ルをモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを
    2次元走査して高レベルのレーザパワー対高レベルと低
    レベルのレーザパワーの比率に応じた2次元座標の線形
    勾配等高線で表現し、この2次元座標上の線形勾配特性
    を使って座標上の領域を分割する各境界線を越えるのに
    必要な域値交差を線形演算で求めることにより上記2次
    元座標上の許容領域を求め、この許容領域内の代表点を
    上記情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベル
    のレーザパワーとすることを特徴とする光変調オーバー
    ライト記録装置。
  3. 【請求項3】 高レベル及び低レベルのレーザパワーの
    設定値に基づいて所定のテスト信号を2値に変調した情
    報のレーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記
    録媒体に照射して情報の記録を行う記録手段と、上記情
    報記録媒体に記録された情報を再生し誤り量を測定する
    誤り量測定手段と、上記記録手段に与える高レベル及び
    低レベルのレーザパワーの設定値を順次変えて上記誤り
    量が所定値を下回る高レベル及び低レベルのレーザパワ
    ーの組み合わせの中で最も低いレーザパワーの組み合わ
    せを最適な記録パワーとする制御装置とを備えたことを
    特徴とする光変調オーバーライト記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光変調オーバーライト記
    録装置において、上記制御装置は、誤り量を求める際、
    上記誤り量測定手段による再生データの検出ウインドウ
    を狭めるべく制御することを特徴とする光変調オーバー
    ライト記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の光変調オーバー
    ライト記録装置において、上記制御装置は、誤り量が所
    定値を下回る高レベル及び低レベルのレーザパワーの組
    み合わせの中で最も低いレーザパワーの組み合わせの各
    パワーにそれぞれ一定係数を掛けたレーザパワーの組み
    合わせを最適な記録パワーとすることを特徴とする光変
    調オーバーライト記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載の光
    変調オーバーライト記録装置において、上記制御装置
    は、最も低いレーザパワーの組み合わせとして、高レベ
    ルと低レベルのレーザパワーの積が最も小さいレーザパ
    ワーの組み合わせを最適な記録パワーとすることを特徴
    とする光変調オーバーライト記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし5のいずれかに記載の光
    変調オーバーライト記録装置において、上記制御装置
    は、最も低いレーザパワーの組み合わせとして、高レベ
    ルと低レベルのレーザパワーの加算値が最も小さいレー
    ザパワーの組み合わせを最適な記録パワーとすることを
    特徴とする光変調オーバーライト記録装置。
  8. 【請求項8】 高レベル及び低レベルのレーザパワーと
    より低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力する
    レーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レー
    ザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記録
    媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検出
    するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパワ
    ーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを備
    え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレー
    ザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を、記録用
    データ信号として単一のテスト信号を用い再生信号レベ
    ルをモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを
    2次元走査して2次元座標についての等高線領域表現の
    記録特性として求め、線形結合される3点の記録パワー
    の組み合せから3点とも再生信号レベルが許容値を越え
    た場合の3点のうちの中央点を求めることにより、上記
    情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレ
    ーザパワーとすることを特徴とする光変調オーバーライ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】 高レベル及び低レベルのレーザパワーの
    設定値に基づいて所定のテスト信号を変調した情報のレ
    ーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記録媒体
    に照射して情報の記録を行う記録手段と、再生信号の検
    出ウインドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ所定量シ
    フトして上記情報記録媒体に記録された情報を再生し第
    1と第2の誤り量を測定する誤り量測定手段と、上記記
    録手段に与える高レベル及び低レベルのレーザパワーの
    設定値を順次変えて2次元走査し上記第1と第2の誤り
    量に基づく誤り率がともに所定値を下回る高レベル及び
    低レベルのレーザパワーの組み合わせデータに基づいて
    それぞれパワー値の最も高い値と最も低い値の平均値で
    求まるレーザパワーの組み合わせを最適な記録パワーと
    する制御装置とを備えたことを特徴とする光変調オーバ
    ーライト記録装置。
  10. 【請求項10】 高レベル及び低レベルのレーザパワー
    の設定値に基づいて所定のテスト信号を変調した情報の
    レーザパワーをオーバーライト記録が可能な情報記録媒
    体に照射して情報の記録を行う記録手段と、再生信号の
    検出ウインドウを遅れおよび進み方向にそれぞれ設定量
    シフトして上記情報記録媒体に記録された情報を再生し
    第1と第2の誤り量を測定する誤り量測定手段と、この
    誤り量測定手段に与える検出ウインドウのシフト設定量
    を変えて上記第1と第2の誤り量に基づく誤り率がとも
    に所定値を下回る検出ウインドウをウインドウマージン
    として求め、上記記録手段に与える高レベル及び低レベ
    ルのレーザパワーの設定値を順次変えて2次元走査し、
    上記ウインドウマージンの最も広い領域の中心値となる
    高レベル及び低レベルのレーザパワーの組み合わせを最
    適な記録パワーとする制御装置とを備えたことを特徴と
    する光変調オーバーライト記録装置。
  11. 【請求項11】 高レベル及び低レベルのレーザパワー
    とより低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力す
    るレーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レ
    ーザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記
    録媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検
    出するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパ
    ワーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを
    備え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレ
    ーザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を求める
    のに、一定のパワーでDC“1”を記録した後、記録用
    データ信号として所定の単一のテスト信号を用い上記記
    録信号の反転符号を記録するようにして再生信号レベル
    をモニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2
    次元走査して2次元座標についての等高線領域表現の記
    録特性として求め、上記再生信号レベルに基づいて上記
    情報記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレ
    ーザパワーを得ることを特徴とする光変調オーバーライ
    ト記録装置。
  12. 【請求項12】 高レベル及び低レベルのレーザパワー
    とより低レベルのレーザパワーとの値が設定され出力す
    るレーザ強度を3値制御するレーザ駆動回路と、上記レ
    ーザ駆動回路により光変調オーバーライト可能な情報記
    録媒体へ照射されるレーザパワーの再生信号レベルを検
    出するレベル検出器と、上記レーザ駆動回路へレーザパ
    ワーの設定値と記録用データ信号を与える制御装置とを
    備え、この制御装置は、上記高レベル及び低レベルのレ
    ーザパワーによる“1”及び“0”の記録特性を求める
    のに、一定のパワーでDC“1”またはDC“0”を記
    録した後、記録用データ信号として所定の単一のテスト
    信号を用い上記記録信号の反転符号を記録し、さらに上
    記テスト信号とはコンプリメントパターンでなり、かつ
    位相同期したテスト信号を用いて上記記録信号の反転符
    号の反転符号を記録するようにして再生信号レベルをモ
    ニタし、高レベル及び低レベルのレーザパワーを2次元
    走査して2次元座標についての等高線領域表現の記録特
    性として求め、上記再生信号レベルに基づいて上記情報
    記録媒体に対する最適な高レベル及び低レベルのレーザ
    パワーを得ることを特徴とする光変調オーバーライト記
    録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08167149A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Nec Corp 書換え型光記録再生装置
EP0737969A3 (en) * 1995-04-10 1997-01-08 Nippon Kogaku Kk Optical recording method and apparatus
EP0773543A3 (en) * 1995-11-07 1997-05-28 Nikon Corporation Optical recording method with stabilized data overwriting using laser beam intensity settings
EP0773540A3 (en) * 1995-11-07 1997-06-04 Nikon Corporation Stabilised optical overwriting method using laser beam intensity settings

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