JPH05347438A - 強誘電体薄膜素子 - Google Patents
強誘電体薄膜素子Info
- Publication number
- JPH05347438A JPH05347438A JP3144193A JP14419391A JPH05347438A JP H05347438 A JPH05347438 A JP H05347438A JP 3144193 A JP3144193 A JP 3144193A JP 14419391 A JP14419391 A JP 14419391A JP H05347438 A JPH05347438 A JP H05347438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- ferroelectric thin
- ferroelectric
- amorphous
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Abstract
存性においてヒステリシス特性を有する強誘電体薄膜を
製膜中の下地温度あるいは製膜後の熱処理温度において
500℃以下の温度で容易に作製でき、圧電体素子、電
気光学素子などに用いることができる強誘電体薄膜素子
を提供する。 【構成】 電気分極の電界依存性においてヒステリシス
特性を有するアモルファス強誘電体膜を有することを特
徴とする。
Description
膜を有する強誘電体薄膜素子に関する。
は、その圧電性を利用して、圧電フィルターや振動子な
ど電気部品に広く使われている。又、電気光学効果を利
用したレーザの変調素子や光シャッターにも応用されて
おり、強誘電体化合物の実用面の応用範囲は広い。これ
らの圧電性や電気光学特性を応用した素子においては素
子の小型化、高周波への対応、さらには最近の光ICや
半導体ICとの組み合わせへの応用を考えると、強誘電
体化合物が薄膜化できることが望ましい。このような要
請に対して、従来は多結晶ならびに単結晶の種々強誘電
体薄膜が作製され応用への可能性が検討されてきた。し
かしながら、多結晶薄膜においてはこれを圧電素子に応
用した場合には電界の周期的な印加によって強誘電体の
圧電特性に基づく変形を繰り返し、多結晶薄膜の粒界付
近から膜が破壊しやすいとか、あるいは弾性波の導波路
にとして用いた場合には粒界による弾性波の散乱のため
に弾性波の位相が乱されるというような問題があった。
また、多結晶の強誘電性薄膜を電気光学素子に応用する
場合には粒界による光散乱により、光の透過率が小さく
なるとか、光の位相や偏光面が乱されるという問題があ
った。このような多結晶薄膜に於ける問題に対処するた
めに、種々誘電性薄膜の単結晶化が試みられた。たとえ
ば、西原、春名、栖原著:光集積回路(オーム社、昭和
62年)174 頁によれば、強誘電性材料として良く知られ
ているPLZTの単結晶薄膜を作製した例が記述されてい
る。同書によれば、単結晶のPLZT薄膜を得るために、サ
ファイヤの単結晶基板にスパッタリング製膜法によって
エピタキシャル成長を行なわせている。このほかに、同
書には液相エピタキシャル成長法(LPE 法)によって強
誘電性のLiNbO3薄膜などをGd3Ga5O12(GGG)単結晶基板上
に成長させた例などが有る。しかしながら、何れの方法
も基板に高価な単結晶基板を使用し、エピタキシャル成
長のために、種々の条件コントロールを厳しく制御しな
ければならず、また結晶の成長する結晶軸が単結晶の方
位に規制され、さらに単結晶基板の格子定数と薄膜の格
子定数の差があまり大きくなると単結晶薄膜の成長が困
難になるなど、実際の薄膜作製は容易なものではなく、
単結晶薄膜の製作コストは非常に高いものとなる。さら
に、強誘電性の多結晶薄膜にしても、あるいは単結晶薄
膜にしても、薄膜に強誘電特性を発現させるために50
0〜600℃以上の高い熱処理温度を必要とする。この
熱処理によって薄膜の表面性が損なわれ、さらにはこの
ような高い熱処理温度ではSi, As, Gaなどの半導体元素
が相互拡散を生じるために光IC,半導体ICと強誘電
体薄膜素子の複合化は極めて困難であると考えられる。
界がなく電気分極の電界依存性においてヒステリシス特
性を有する強誘電体薄膜を製膜中の下地温度あるいは製
膜後の熱処理温度において500℃以下の温度で容易に
作製でき、圧電体素子、電気光学素子などに用いること
ができる強誘電体薄膜素子を提供することを目的とす
る。
電界依存性においてヒステリシス特性を有するアモルフ
ァス強誘電体薄膜を有することを特徴とする強誘電体薄
膜素子に関する。本発明におけるアモルファス強誘電体
薄膜は、真空蒸着法、スパッタリング法などの製膜手段
を用いて基板上に、基板温度を500℃以下に保持しな
がら非晶質の薄膜として作製し、作製したそのままの状
態か、あるいは500℃以下の温度で熱処理を施すこと
によって得られる。このようにして得られるアモルファ
ス強誘電体薄膜は、電気分極の電界依存性においてヒス
テリシス特性を有する。アモルファス強誘電体薄膜とし
ては、前記製法により得られるものであれば、特に制限
はないが、例えば、Fe2O3-Bi2O3-ABO3(ペロブスカイト
型化合物)を主成分とした三元酸化物系薄膜が挙げられ
る。ABO3はPbTiO3, PbZrO3, BaTiO3などの強誘電性、反
強誘電性材料である。本発明の強誘電体薄膜素子は、強
誘電体薄膜がアモルファス構造を有するために結晶粒界
が存在しない。これにより、アモルファス強誘電体薄膜
を圧電性素子に応用する場合には耐久性が高く、さら
に、粒界に於ける表面弾性波の散乱が発生しないので、
表面弾性波フィルターなどの周波数選択性が向上すると
考えられる。また、電気光学素子にアモルファス強誘電
体薄膜を応用した場合においても結晶粒界における光散
乱が発生しないために、光透過性の高い、光学モードを
乱さない強誘電体薄膜素子の形成が可能となる。さら
に、アモルファス強誘電体薄膜は強誘電性特性の発現の
ために500℃以上の温度を薄膜の形成プロセスあるい
は形成後の熱処理において必要としないために薄膜の表
面性の低下がなく、さらに半導体素子との複合化を図っ
た場合の半導体原子の相互拡散も発生しないので強誘電
体薄膜素子と光ICや半導体ICとの組み合わせも容易
に行なえる。
い、カソード板上に直径76mm、深さ4mmのステンレス製
シャーレを置き、その中に、Bi2O3, Fe2O3, PbTiO3及び
PbO の混合粉末を充填したものをターゲットとして用い
た。なお、PbOはスパッタ中、鉛の蒸発による損失を補
填する目的でPbTiO3に対し、5mol%過剰に加えた。ま
た、スパッタリングターゲットの組成はBi2O3:Fe2O3:Pb
TiO3=0.40:0.30:0.30 とした。Bi2O3, Fe2O3, PbTiO3及
びPbO の各粉末はステンレス製のシャーレに充填するに
先立ち、各酸化物材料の粉末を調合したものをエタノー
ルを溶媒として30分間ペイントシェーカーにより、湿式
混合を行なった。その後、さらに、脱媒、乾燥後、ステ
ンレス製シャーレに充填し、スパッタリングターゲット
として使用した。スパッタガスはAr:O2=7:3 の混合ガス
で、Ar, O2それぞれのガスの純度は99.995%以上のもの
を使用した。基板には(111) 方位のSiウエハーを使用し
た。Siウエハーはn型であり、抵抗率はおよそ1(Ωcm)
の物を使用した。Siウエハー上には予め酸化処理によ
り、膜厚 200±20nmのSiO2層を設けている。この層を設
けた目的は主として誘電性の評価時における電気絶縁性
の確保のためである。製膜に先だって基板温度を200
℃まで上昇させ、主に基板表面に吸着している水分の脱
離処理を行なった。さらに、製膜前に約30分ほどプリス
パッタリングを行ない、ターゲット表面の清浄化を図
り、スパッタリング製膜時における膜質と薄膜組成の安
定化を図った。スパッタリングガス導入前、真空度が2
×10-7Torr以下に到達していることを確認した。スパッ
タ製膜中、全ガス圧は25mTorr と一定にした。スパッタ
リング中は基板を固定している銅製のアノードを水冷
し、製膜中の基板温度を20〜25℃に維持した。高周波投
入電力は110Wとし、30〜60分のスパッタリング製膜を行
なった。このようにして得られた薄膜は 500 nm の膜厚
を示した。このようにして得られた薄膜のX線回折図形
を図1に示す。同図より明らかなように下地基板のSiの
(111) 面からの以外には回折ピークが認められず薄膜が
アモルファス構造を有していることが解かる。したがっ
て、圧電素子、電気光学素子における結晶粒界の存在に
よる特性劣化の要因を排除できるために良特性のこれら
素子が提供できると考えられる。また、上記強誘電性薄
膜の電束密度の電界依存性を図2に示した。同図より明
らかなように誘電性においてヒステリシスループが認め
られ同系薄膜が強誘電性を呈していることが解かる。さ
らに、既に説明した製膜法によりSi基板をガラス基板に
かえて、薄膜を作製した。ガラス基板にはコーニングの
No.7059 を使用した。何れの薄膜も近赤外領域では、反
射防止膜を施し、光透過率の測定を行なった。光の波長
が1000nmよりも長波長領域において90%以上の光透過率
を有し、同薄膜の電気光学素子への応用が考えられるこ
とが解かった。
分極の電界依存性においてヒステリシス特性を有するア
モルファス強誘電体薄膜が500℃以下の温度において
製膜可能であり、本材料による薄膜強誘電体素子は強靭
で良特性を有する圧電素子や電気光学素子などを提供で
きる。さらには、光IC, 半導体ICとの複合化も可能
にする。
のX線回折図である。
の電束密度の電界依存性を示す図である。
膜のX線回折図である。
膜の電束密度の電界依存性を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気分極の電界依存性においてヒステリ
シス特性を有するアモルファス強誘電体薄膜を有するこ
とを特徴とする強誘電体薄膜素子。 - 【請求項2】 アモルファス強誘電体薄膜が、製膜手段
を用いて基板上に、基板温度を500℃以下に保持しな
がら非晶質の薄膜として作製し、作製したそのままの状
態か、あるいは500℃以下の温度で熱処理することに
よって得られたものであることを特徴とする請求項1の
強誘電体薄膜素子。 - 【請求項3】 アモルファス強誘電体薄膜が、Fe2O3-Bi
2O3-ABO3(ペロブスカイト型化合物)を主成分とした三
元酸化物系薄膜からなることを特徴とする請求項1の強
誘電体薄膜素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144193A JPH05347438A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 強誘電体薄膜素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3144193A JPH05347438A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 強誘電体薄膜素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05347438A true JPH05347438A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=15356377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3144193A Pending JPH05347438A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 強誘電体薄膜素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05347438A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308897B1 (ko) * | 1999-03-12 | 2001-09-26 | 이재찬 | 강유전체 박막을 이용한 마이크로머신용 압전소자 및 그 제조방법 |
| WO2004047193A1 (en) * | 2002-11-16 | 2004-06-03 | Key Sung Metal Co., Ltd. | Piezoelectric ceramics crystal-oriented under electric field and method of manufacturing the same |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP3144193A patent/JPH05347438A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308897B1 (ko) * | 1999-03-12 | 2001-09-26 | 이재찬 | 강유전체 박막을 이용한 마이크로머신용 압전소자 및 그 제조방법 |
| WO2004047193A1 (en) * | 2002-11-16 | 2004-06-03 | Key Sung Metal Co., Ltd. | Piezoelectric ceramics crystal-oriented under electric field and method of manufacturing the same |
| US7467448B2 (en) | 2002-11-16 | 2008-12-23 | Key Sung Metal Co., Ltd. | Method of manufacturing a piezoelectric ceramic |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2532381B2 (ja) | 強誘電体薄膜素子及びその製造方法 | |
| Kushida et al. | Ferroelectric properties of c-axis oriented PbTiO3 films Thin films, surfaces, and small particles | |
| Sakamoto et al. | Chemical Processing of Potassium‐Substituted Strontium Barium Niobate Thin Films through Metallo‐organics | |
| JP4422678B2 (ja) | 蒸着法を用いた強誘電性単結晶膜構造物の製造方法 | |
| JP4023677B2 (ja) | LiNbO3配向性薄膜形成方法 | |
| JPH0451407A (ja) | 強誘電体薄膜の製造方法 | |
| JPS6241311B2 (ja) | ||
| JP4658773B2 (ja) | 圧電単結晶素子 | |
| Ye et al. | Direct growth of lithium niobate thin films for acoustic resonators | |
| JP2718414B2 (ja) | チタン酸鉛薄膜の製造方法 | |
| JP3214031B2 (ja) | 強誘電体薄膜素子及びその製造方法 | |
| JPH0354454B2 (ja) | ||
| JPH0269395A (ja) | リチウム酸化物系単結晶薄膜の製法 | |
| JPS636519B2 (ja) | ||
| JPH09321570A (ja) | 表面弾性波装置及びその製造方法 | |
| JPS593091A (ja) | 酸化物単結晶の製造方法 | |
| JPH04331714A (ja) | アモルファス強誘電体酸化物材料及びその製造方法 | |
| Teowee et al. | Effect of PbO content on the properties of sol-gel derived PZT films | |
| JPH04170396A (ja) | ニオブ酸リチウム単結晶簿膜の製造方法 | |
| JPH06260018A (ja) | 強誘電体薄膜素子およびその製造方法 | |
| JPS63260895A (ja) | Plzt結晶薄膜の製造方法 | |
| JPH02184599A (ja) | 強誘電体薄膜の製造方法 | |
| JPH04331712A (ja) | アモルファス強誘電体酸化物材料及びその製造方法 | |
| JPH0517138A (ja) | アモルフアス強誘電体酸化物材料及びその製造方法 | |
| JPS595560B2 (ja) | LiNb↓1−xTaxo↓3単結晶膜の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090129 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100129 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110129 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 15 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120129 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 16 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |