JPH05356Y2 - - Google Patents

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JPH05356Y2
JPH05356Y2 JP1986190075U JP19007586U JPH05356Y2 JP H05356 Y2 JPH05356 Y2 JP H05356Y2 JP 1986190075 U JP1986190075 U JP 1986190075U JP 19007586 U JP19007586 U JP 19007586U JP H05356 Y2 JPH05356 Y2 JP H05356Y2
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JP
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vinyl chloride
chloride resin
resin
laminate
chlorinated
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、加温された種々の薬液を入れる貯槽
や容器等を製造するような場合に原料板として好
適に使用される樹脂積層板に関する。 従来の技術とその問題点 半導体等の製造に用いるエツチング液その他の
薬液は、その中に不純物が含まれると不良品発生
の原因となるため、耐薬品性の良好な塩化ビニル
樹脂板を加工して造つた貯槽や容器に入れて使用
する場合が多い。このような貯槽や容器は、その
原料板として用いられる塩化ビニル樹脂板の加工
性が良いので容易に製作できるが、その反面、該
樹脂板の熱変形温度は約76℃(荷重18.6Kg/cm2
程度であり、あまり高い温度の薬液を入れること
はできない。けれども、エツチング液等の薬液
は、一般に温度が高いほど反応性が増すので、処
理効率の向上を図る観点から耐熱温度の高い貯槽
や容器を製作することが望ましく、そのため原料
板として少なくとも80℃以上の熱変形温度を有す
る塩化ビニル系の樹脂板が要望されるようになつ
てきた。 このような熱変形温度の高い塩化ビニル系の樹
脂板としては、塩素含量の多い塩素化塩化ビニル
樹脂板が従来より知られている。しかしながら、
塩素化塩化ビニル樹脂板は、塩化ビニル樹脂板に
比べると加工性が悪いため貯槽や容器の製作が容
易でなく、しかも塩素含量が多いため耐薬品性に
劣るという問題があり、薬液等の貯槽や容器の原
料板としては不向きである。 考案の目的 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、加工性、耐薬品性が良好
で熱変形温度(荷重18.6Kg/cm2で測定、以下同
じ)が80℃以上と高く、加温した薬液を入れる貯
槽や容器等の原料板として好適に用いられる塩化
ビニル系の樹脂積層板を提供することにある。 目的を達成するための手段 かかる目的を達成するため、本考案の樹脂積層
板は、芯層が塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル
樹脂の混合物又は交互積層物からなり、この芯層
の上下の表面層が塩化ビニル樹脂からなる積層板
であつて、積層板中の塩化ビニル樹脂と塩素化塩
化ビニル樹脂の割合が重量比で3:1〜1:2で
あることを特徴としている。 考案の作用 本考案の樹脂積層板のように、芯層中に塩化ビ
ニル樹脂より耐熱性の良い塩素化塩化ビニル樹脂
が含まれ、積層板中の塩化ビニル樹脂と塩素化塩
化ビニル樹脂の割合が重量比で3:1〜1:2、
つまり塩素化塩化ビニル樹脂が樹脂全体の1/4〜
2/3を占めていると、塩化ビニル樹脂単独の板に
比べて熱変形温度が!?かに高くなり、後述の実験
データに示すように80℃以上となる。 しかも、本考案の樹脂積層板は、貯槽や容器を
製作した場合に薬液と接する表面層が耐薬品性の
良好な塩化ビニル樹脂より成るので、該表面層が
薬液に侵され不純物が混り込む心配もない。 また、本考案のように表面層が加工性の良い塩
化ビニル樹脂からなり、芯層にも塩化ビニル樹脂
が含まれて、塩化ビニル樹脂が樹脂全体の1/3〜
3/4を占めていると、塩素化塩化ビニル樹脂単独
の板に比べて加熱曲げ加工性等が遥かに向上し、
従来の塩化ビニル樹脂単独の板とあまり変わらな
い程度の容易さで貯槽や容器を製作することがで
きる。 塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の割合
が上記の重量比の範囲を逸脱し、塩素化塩化ビニ
ル樹脂が全体の1/4より少なくなると、加工性は
向上するけれども耐熱性が低下して80℃以上の熱
変形温度が得難くなり、逆に、2/3より多くなる
と、耐熱性は向上するけれども加工性が大幅に低
下するので、いずれの場合も本考案の目的を充分
に達成できない。 実施例 以下、実施例を挙げて本考案を詳述する。 第1図は本考案の一実施例を示す端部拡大断面
図である。この実施例の樹脂積層板Bは、塩素化
塩化ビニル樹脂と塩化ビニル樹脂の混合物よりな
る芯層2bの上下両面に、塩化ビニル樹脂よりな
る表面層1b,1bを設けたもので、具体的には
塩化ビニル樹脂のカレンダーシート10(以下、
塩ビシートと記す)を複数枚(図では2枚)積層
し、その上に塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル
樹脂との混合樹脂のカレンダーシート30(以
下、ミツクスシートと記す)を複数枚(図では14
枚)積層し、更にその上に塩ビシート10を複数
枚(図では2枚)積層して、プレス機で熱圧一体
化したものである。 塩ビシート10としては塩素含有率が56〜57%
程度、重合度が600〜1500程度の塩化ビニル樹脂
にPb系安定剤、安定化助剤、滑剤、加工助剤等
を添加し、カレンダーロールで混練して厚さ0.5
mmのシートにしたものが使用される。 また、ミツクスシート30としては、塩素含有
率が60〜70%程度、重合度が300〜1500程度の塩
素化塩化ビニル樹脂と上記の塩化ビニル樹脂を
2:1〜1:2の割合でミツクスした混合樹脂
に、上記の各種添加剤を添加して厚さ0.5mm程度
のシートにしたものが使用される。 これらのシート10,30の積層枚数は、用途
や強度その他の諸条件を考慮して決定すればよい
が、得られる積層樹脂板B中の塩化ビニル樹脂と
塩素化塩化ビニル樹脂の割合が重量比で3:1〜
1:2の範囲内となるように、両シートの枚数の
比率を決定する必要がある。塩化ビニル樹脂と塩
素化塩化ビニル樹脂の割合が上記範囲を逸脱し、
塩素化塩化ビニル樹脂が樹脂全体の1/4より少な
くなると、耐熱性が低下して80℃以上の熱変形温
度が得難くなり、逆に、2/3より多くなると加工
性、特に加熱曲げ加工性の低下が顕著となるから
である。 また、芯層2aの上下に積層する塩ビシート1
0の枚数は同数とするのが望ましい。枚数が異な
ると、塩ビシート10とミツクスシート30との
熱伸縮の差によつて樹脂積層板Bに反りを生じる
恐れが出てくるからである。 第2図は本考案の他の実施例を示す端部拡大断
面図である。この実施例の樹脂積層板Cは、塩化
ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の交互積層物
よりなる芯層2cの上下両面に、塩化ビニル樹脂
よりなる表面層1c,1c1枚を設けたもので、具
体的には既述の塩ビシート10の上に、塩素化塩
化ビニル樹脂のカレンダーシート20(以下、塩
素化塩ビシートと記す)と塩ビシート10を交互
に複数枚(図では合計17枚)積層し、更にその上
に塩ビシート10を一枚積層して、プレス機で熱
圧一体化したものである。 塩素化塩ビシート20としては、塩素含有率が
60〜70%程度、重合度が300〜1500程度の塩素化
塩化ビニル樹脂に既述の添加剤を添加し、カレン
ダーロールで混練して厚さ0.5mmのシートにした
ものが使用される。 この実施例の樹脂積層板Cについても、塩化ビ
ニル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の割合が重量比
で3:1〜1:2の範囲内となるように、塩ビシ
ート10と塩素化塩ビシート20の枚数比率を決
定する必要があり、また、上下の表面層を形成す
る塩ビシート10の枚数は同数とすることが望ま
しい。 以上のような樹脂積層板B,Cはいずれも、芯
層中に耐熱性の良い塩素化塩化ビニル樹脂が含ま
れ、塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂の割
合が重量比で3:1〜1:2の範囲内とされてい
るので、塩化ビニル樹脂単独の板に比べると熱変
形温度が!?かに高くなり、後述の実験データに示
すように80℃以上となる。しかも、貯槽や容器を
製作した場合に薬液と接する表面層が耐薬品性の
良好な塩化ビニル樹脂より成るので、該表面層が
薬液に侵され不純物が混り込む心配もない。ま
た、このように上下の表面層が加工性の良い塩化
ビニル樹脂からなり、芯層にも塩化ビニル樹脂が
含まれていると、塩素化塩化ビニル樹脂単独の板
に比べて加熱曲げ加工性等が遥かに向上するの
で、従来の塩化ビニル樹脂単独の板とあまり変わ
らない程度の容易さで貯槽や容器を製作すること
ができる。 次に、本考案の樹脂積層板について行つた物性
試験を説明する。 下記第1表に揚げる4種類の樹脂積層板の試験
片A,B,C,Dと、比較例としての塩ビシート
単層板E及び塩素化塩ビシート単層板Fを、プレ
ス機で190℃、11Kg/cm2の条件下に作製し、各試
験片について熱変形温度(荷重18.6Kg/cm2)を測
定した。その結果を同表に示す。更に、25mmφの
棒ヒータを用いて、160℃で3分間、各試験片の
両面接触加熱を行つてから、180度折り曲げて曲
げ加工性を調べた。その結果を同表に示す。尚、
試験片A,Dで用いたミツクスシートは塩化ビニ
ル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂を1:1の重量比
で混練したシートであり、また、表中の曲げ加工
性の評価記号の○は曲げ加工性が極めて良好で表
面層に亀裂等が全く発生しなかつたことを、△は
曲げ加工性が普通で表面層に僅かの亀裂等が発生
したことを、×は曲げ加工できなかつたことを意
味している。
【表】 考案の効果 以上の説明及び試験結果から明らかなように、
本考案は、芯層が塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビ
ニル樹脂の混合物又は交互積層物からなり、この
芯層の上下の表面層が塩化ビニル樹脂からなる積
層板であつて、塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニ
ル樹脂の割合が重量比で3:1〜1:2である構
成としたため、従来の塩化ビニル樹脂板が有する
優れた耐薬品性と良好な加工性を留保したまま、
熱変形温度を80℃以上に高めることが可能とな
り、従つて、従来より温度の高い薬液等を入れる
貯槽や容器等の原料板として頗る好適に使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す端部拡大断面
図、第2図は本考案の他の実施例を示す端部拡大
断面図である。 B,C……樹脂積層板、1b,1c……表面
層、2b,2c……芯層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 芯層が塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビニル樹脂
    の混合物又は交互積層物からなり、この芯層の上
    下の表面層が塩化ビニル樹脂からなる積層板であ
    つて、積層板中の塩化ビニル樹脂と塩素化塩化ビ
    ニル樹脂の割合が重量比で3:1〜1:2である
    ことを特徴とする樹脂積層板。
JP1986190075U 1986-12-09 1986-12-09 Expired - Lifetime JPH05356Y2 (ja)

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