JPH0537799A - ダイナミツクフオーカス回路 - Google Patents

ダイナミツクフオーカス回路

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JPH0537799A
JPH0537799A JP19051291A JP19051291A JPH0537799A JP H0537799 A JPH0537799 A JP H0537799A JP 19051291 A JP19051291 A JP 19051291A JP 19051291 A JP19051291 A JP 19051291A JP H0537799 A JPH0537799 A JP H0537799A
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coil
circuit
current
magnetic field
focus
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JP19051291A
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Akira Wada
明 和田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向周波数が変化しても陰極線管の蛍光面上
における電子ビームの収束状態を常に最適フォーカスと
することができるダイナミックフォーカス回路を提供す
る。 【構成】 ダイナミックフォーカス波形発生器7が出力
する信号と、補償信号発生手段(補償回路9等)が生成
する周波数により変化する磁気ヨーク等の磁界損失を補
償するための信号とを加算し、増幅回路8に入力して構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイナミックフォー
カス回路、特に、プロジェクション・テレビなどの陰極
線管に用いられる電磁収束方式のダイナミックフォーカ
ス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、例えば特開平1−264367
号公報に示された従来の電磁収束方式陰極線管の断面説
明図である。図9において、1は陰極線管であり、その
ネック部1aの周辺には、フォーカスマグネット2が取
り付けられている。フォーカスマグネット2は、定常磁
界を生成する永久磁石3と、補正磁界を生成するダイナ
ミックフォーカスコイル4とで構成されている。5は陰
極線管1の電子銃であり、この電子銃5から引き出され
た電子ビーム6を収束させ、陰極線管1の蛍光面、すな
わちフェースプレート1bの全面にわたり最適のフォー
カス(収束状態)を得るには、フェースプレート1bの
中央部と周辺部の焦点距離を異ならしめる必要がある。
この機能は、フォーカスマグネット2のダイナミックフ
ォーカスコイル4に、偏向回路に同期した水平あるいは
垂直周期の補正電流を流すことにより実現される。テレ
ビジョンなどの線順次走査方式の表示装置においては、
前記補正電流としてパラボラ形状の波形を有する電流が
ほぼ最適であることが、従来から知られている。
【0003】図10は、前記陰極線管1を駆動するため
に用いられる従来のダイナミックフォーカス回路の一例
を示す。図において、7は、陰極線管1のフェースプレ
ート1bの面上に電子ビーム6が最適フォーカスを結ぶ
ように、偏向周波数に同期したパラボラ形状の補正電圧
を出力するダイナミックフォーカス波形発生器である。
また、8は、ダイナミックフォーカス波形発生器7から
出力される電圧波形をダイナミックフォーカスコイル4
に電流波形として供給する増幅回路であり、オペアンプ
81、入力抵抗82、電流検出抵抗83、帰還抵抗84
から構成される電流帰還増幅回路となっている。
【0004】以上のように構成された装置において、陰
極線管1のフェースプレート1bの中央部における電子
ビーム6の最適フォーカスは、フォーカスマグネット2
の永久磁石3による定常磁界により得られる。一方、周
辺部のフォーカス調整は、ダイナミックフォーカス波形
発生器7から出力されるパラボラ形状の補正電圧を増幅
回路8により電圧−電流変換し、ダイナミックフォーカ
スコイル4にパラボラ形状の補正電流を流すことにより
行われ、ダイナミックフォーカス波形発生器7の補正電
圧の振幅を調整することにより最適のフォーカスを得る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイナミックフ
ォーカス回路は以上のように構成されているので、ある
ひとつの偏向周波数に対しては、ダイナミックフォーカ
ス波形発生器7から出力されるパラボラ形状の補正電圧
の振幅を予め調整しておけば特に問題はない。しかし、
オートスキャン方式、またはマルチスキャン方式と呼ば
れる複数の偏向周波数に対応するプロジェクション・テ
レビの場合、偏向周波数が変化した際補正電圧の振幅を
単に一定に保っておくだけでは、最適フォーカスを保つ
ことができない。
【0006】本来、ダイナミックフォーカスコイル4に
一定振幅の補正電流を流しておけば、偏向周波数が変化
しても電子ビーム6はフェースプレート1b面上で最適
フォーカスを結ぶ筈である。すなわち、一定振幅の補正
電流を流すことにより、ダイナミックフォーカスコイル
4から生じる磁界が常に一定となるので、偏向周波数が
変化しても最適フォーカスを保つことができなければな
らない。しかし、実際には、磁気ヨークなどの磁界損失
が周波数により変化するので、ダイナミックフォーカス
コイル4に一定振幅の補正電流を流すだけでは、フォー
カスマグネット2のダイナミックフォーカスコイル4か
ら生じる磁界によりフェースプレート1bの全面にわた
り最適フォーカスを得ることができないという問題点が
あった。従って、上記問題点を解消しなければならない
という課題がある。
【0007】発明の目的 この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、複数の偏向周波数に対してフェースプレートの全面
にわたり最適フォーカスを得ることができるダイナミッ
クフォーカス回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるダイナミ
ックフォーカス回路は、陰極線管のネック部に永久磁石
とコイルとにより構成されたフォーカスマグネットを設
け、前記コイルに水平あるいは垂直周期に同期した補正
電流を流すことにより、陰極線管の電子銃から発生した
電子ビームを陰極線管の蛍光面上に収束させる電磁収束
方式のダイナミックフォーカス回路である。
【0009】そして、偏向周波数に同期したパラボラ形
状の補正電圧を出力する波形発生器と、入力される信号
を電圧電流変換し、前記フォーカスマグネットのコイル
に補正電流を供給する増幅回路と、前記波形発生器から
出力される信号を入力とし、前記フォーカスマグネット
のコイルに補正電流を流したときに生じる周波数依存性
を有する磁界の損失分を補償するような周波数特性を有
する補償信号発生手段と、前記波形発生器から出力され
る信号と前記補償信号発生手段から出力される信号とを
加算し前記増幅回路に出力する加算器とを備えたもので
ある。
【0010】また、前記フォーカスマグネットのコイル
に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記波形発生
器から出力される信号を入力とし前記フォーカスマグネ
ットのコイルに補正電流を流したときに生じる周波数依
存性を有する磁界の損失分を補償するような周波数特性
を有する補償信号発生手段としての補償回路と、前記波
形発生器から出力される信号と前記補償回路から出力さ
れる信号と前記電流検出手段から出力される信号とを加
算し前記増幅回路に出力する加算器とを備えたものであ
る。
【0011】さらに、前記フォーカスマグネットのコイ
ルが生成する磁界を検出する磁界検出手段を備え、前記
電流検出手段から出力される信号の低周波成分と前記磁
界検出手段から出力される信号の高周波成分とを加算し
た信号と、前記波形発生器から出力される信号とを加算
し前記増幅回路に出力する加算器とを備えたものであ
る。
【0012】
【作用】この発明に係るダイナミックフォーカス回路
は、ダイナミックフォーカス波形発生器から出力される
信号が、周波数によって変化する磁気ヨークなどの磁界
損失を補償するような周波数特性を持たせた補償信号発
生手段により、必要な周波数特性と振幅とに調整され、
元の信号と加算され増幅回路に入力される。偏向周波数
が上昇すると、磁気ヨークなどによる磁界の損失分を補
償するように補償信号発生手段から信号が出力され、ダ
イナミックフォーカス波形発生器から出力される信号に
加算されることにより、フォーカスマグネットのコイル
が発生する磁界を一定振幅の、しかも入力される電圧波
形と相似なものにすることができる。また、フォーカス
マグネットのコイルに流れる電流を検出する電流検出手
段と、前記フォーカスマグネットのコイルが生成する磁
界を検出する磁界検出手段とを備え、前記電流検出手段
から出力される信号の低周波成分と、前記磁界検出手段
から出力される信号の高周波成分とを加算した信号と、
前記波形発生器から出力される信号とを加算し前記増幅
回路に出力する。このように、フォーカスマグネットの
コイルに流れる電流は電流検出手段により、また、フォ
ーカスマグネットのコイルが発生する磁界は磁界検出手
段により、それぞれ電気信号に変換され、入力側にフィ
ードバックされるため、フォーカスマグネットの磁気ヨ
ークなどにおける磁界損失が周波数によって変化して
も、フォーカスマグネットのコイルが生成する磁界は、
増幅回路に入力されるダイナミックフォーカス波形発生
器が出力する補正信号に追従するように制御され、偏向
周波数の変化に対しても常に一定のダイナミックフォー
カスを得ることができる。
【0013】
【実施例】実施例1 以下、この発明の一実施例を図に基づいて説明する。図
1は、この発明によるダイナミックフォーカス回路の一
実施例のブロック図である。図1において、1は陰極線
管であり、そのネック部1aの周辺には、フォーカスマ
グネット2が取り付けられている。フォーカスマグネッ
ト2は、定常磁界を生成する永久磁石と、補正磁界を生
成するダイナミックフォーカスコイル4とで構成されて
いる。7は、陰極線管1のフェースプレート1bの面上
に電子ビームが最適フォーカスを結ぶように、偏向周波
数に同期したパラボラ形状の補正電圧を出力するダイナ
ミックフォーカス波形発生器である。また、8は、ダイ
ナミックフォーカス波形発生器7からの電圧波形をダイ
ナミックフォーカスコイル4に電流波形として供給する
増幅回路である。9は補償信号発生手段としての補償回
路、10は、ダイナミックフォーカス波形発生器7の出
力と補償回路9の出力とを加算する加算器である。
【0014】次に、図1の装置の動作を、図2乃至図4
を参照して説明する。ダイナミックフォーカス波形発生
器7から出力される偏向周波数に同期したパラボラ形状
の補正電圧は、補償回路9と加算器10に入力される。
補償回路9は、ダイナミックフォーカスコイル4に補正
電流を流したときに生じる磁界の損失分を補償する働き
をする補償信号発生手段であり、ダイナミックフォーカ
スコイル4に補正電流を流したときに生じる磁界の損失
分を補正するような周波数特性を有する回路構成になっ
ている。補償回路9を通った信号は、ダイナミックフォ
ーカス波形発生器7が出力した元の補正電圧と加算器1
0において加算され、増幅回路8に入力される。増幅回
路8は、入力された信号を電圧電流変換し、陰極線管1
に取り付けられたフォーカスマグネット2のダイナミッ
クフォーカスコイル4に電流を供給する。
【0015】ダイナミックフォーカスコイル4は供給さ
れた電流により磁界を生成するが、この電流には、フォ
ーカスマグネット2の磁気ヨークなどによる磁界の損失
分を予め補償するような電流が加算されているので、実
際に発生する磁界は、ダイナミックフォーカス波形発生
器7により出力されるパラボラ形状の補正電圧の波形と
相似な磁界強度を有する磁界となっている。このように
して得られた磁界により、陰極線管1の電子銃5から引
き出された電子ビームを収束させることにより、フェー
スプレート全面にわたり最適フォーカスを得ることがで
きる。
【0016】ダイナミックフォーカスコイル4が生成す
る磁界Hは、フォーカスマグネット2の磁気ヨークの透
磁率をμ、ダイナミックフォーカスコイル4のターン数
をN、流れる電流をI、比例定数をKとすると、 H=KμNI (1) で与えられる。磁気ヨークの透磁率μは、主に渦電流損
失による周波数特性を有しており、図2に示すように、
周波数が高くなると数値が小さくなる傾向を示す。実際
には磁気ヨークの材質、形状により変化するので、実測
する必要がある。
【0017】(1)式から明らかなように、透磁率μが
周波数特性を有しないならば、発生した磁界Hは駆動電
流Iに比例する。しかし、実際には既に説明したような
周波数特性を持っているので、駆動電流の周波数が上昇
するにつれて磁界Hは減少する。そこでこの減少分を補
償するため、補償回路9に、発生する磁界の減少分を補
償するような周波数特性を持たせる。例えば、発生する
磁界Hが6dB/octで減少するような特性の場合、
補償回路9の具体的回路として、図3に示すような微分
回路を用いることができる。
【0018】図3において、91はオペアンプ、92は
オペアンプ91の反転入力端子に接続された入力コンデ
ンサ、93はオペアンプ91の反転入力端子と出力端子
との間に接続された帰還抵抗、94は、オペアンプ91
の出力端子と次段のオペアンプ95の反転入力端子に接
続された可変抵抗、96は、オペアンプ95の反転入力
端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗である。
【0019】次に、図3の微分回路の動作を、図1と図
3を参照して説明する。入力コンデンサ92にダイナミ
ックフォーカス波形発生器7から出力された補正電圧が
入力されると、オペアンプ91、入力コンデンサ92、
帰還抵抗93による微分回路により、高域が強調され
る。次いで、次段の可変抵抗94、オペアンプ95、帰
還抵抗96で、微分回路で反転された信号を元に戻すと
ともに振幅を調整した後、加算器10により元の補正電
圧と加算され、増幅回路8に入力される。増幅回路8に
入力された信号は電圧電流変換され、ダイナミックフォ
ーカスコイル4に電流を供給して磁界を生じさせる。
【0020】図4は、この時の補正電圧と発生する磁界
の動作波形を示す。(a)は、ダイナミックフォーカス
波形発生器7から出力されるパラボラ形状の補正電圧、
(b)は、ダイナミックフォーカスコイル4が生成する
磁界強度の様子を示し、破線は補償回路9がない場合の
磁界強度を示している。図から明らかなように、補償回
路9がない場合、補正電圧の周波数成分が高いところ、
すなわち補正電圧が急激に変化するところで磁界は鈍っ
た形状を示すが、補償回路9を入れることにより、補正
電圧と相似な波形の磁界を生じさせることができる。
【0021】このようにして発生した磁界は、ダイナミ
ックフォーカス波形発生器7が出力するパラボラ形状の
補正電圧の波形と相似な磁界強度を有する磁界となって
おり、この磁界の働きにより、陰極線管1の電子銃から
引き出された電子ビームをフェースプレートの全面にわ
たり最適な収束状態にすることができる。
【0022】以上説明したように、複数の偏向周波数に
対応したオートスキャン方式、または、マルチスキャン
方式の表示装置においては、偏向周波数が変化すると補
正電圧の周波数も変化するが、この実施例によれば、周
波数により変化する磁界の損失分を補償回路9により補
償するので、画面の周辺部まで常に最適フォーカスを保
つことができる。
【0023】実施例2 補償回路9のより簡便な別の具体例として、図5に示す
回路を採用することも可能である。図5は、磁界の損失
分を補償するために、図10に示す従来の増幅回路8の
入力抵抗82に並列に、抵抗97およびコンデンサ98
の直列接続回路を接続したものである。
【0024】次に動作について説明する。ダイナミック
フォーカス波形発生器7から出力される補正電圧は2分
され、その一方は入力抵抗82を通り、またもう一方は
抵抗97とコンデンサ98の直列回路により周波数補償
され、オペアンプ81の反転入力端子に入力される。オ
ペアンプ81の出力電流は、ダイナミックフォーカスコ
イル4、電流検出抵抗83を介して流れ、電流検出抵抗
83の一端に接続された帰還抵抗84によりオペアンプ
81の反転入力端子にフィードバックされる。本実施例
の構成によれば、増幅回路8、補償回路9、加算器10
の機能を完全に有しているので、前記実施例1と同様に
ダイナミックフォーカスの特性を向上させることができ
る。
【0025】実施例3 図6は、この発明の実施例3のブロック図であり、陰極
線管1、フォーカスマグネット2、ダイナミックフォー
カスコイル4、ダイナミックフォーカス波形発生器7、
増幅回路8の構成は図1に示した実施例1と同様であ
る。11は、ダイナミックフォーカスコイル4が発生す
る磁界の検出を行う検出コイル、12は、検出コイル1
1に誘起される電圧を実際の磁界強度を示す信号に変換
する磁界検出回路、13は、磁界検出回路12で得られ
た信号の高域成分のみを通過させるハイパスフィルタ、
14は、ダイナミックフォーカスコイル4に流れる電流
を検出する電流検出回路、15は、電流検出回路14で
得られた信号の低域成分のみを通過させるローパスフィ
ルタ、16は、ダイナミックフォーカス波形発生器7か
ら出力される補正電圧とハイパスフィルタ13、ローパ
スフィルタ15から出力される信号とを加算し、増幅回
路8に供給する加算器である。
【0026】次に、動作について説明する。ダイナミッ
クフォーカス波形発生器7から出力された偏向周波数に
同期したパラボラ形状の補正電圧は、加算器16を介し
て増幅回路8に入力される。増幅回路8に入力された信
号は増幅され、陰極線管1に設けられたフォーカスマグ
ネット2のダイナミックフォーカスコイル4に電流を供
給する。ダイナミックフォーカスコイル4を流れる電流
は、電流検出回路14により検出され、ローパスフィル
タ15を介して加算器16に入力され、第1の帰還ルー
プが構成される。
【0027】ダイナミックフォーカスコイル4に流れる
電流は磁界を生成するが、フォーカスマグネット2の磁
気ヨークなどによる磁界の損失があり、かつ、この磁界
の損失は周波数特性を有しているので、ダイナミックフ
ォーカスコイル4に流れた電流と完全に一致しているわ
けではない。発生する磁界Hは、前記実施例1の説明に
記載した(1)式と同様に表されるが、既述のように、
磁気ヨークの透磁率μが周波数特性を有するので、駆動
電流の周波数が上昇するにつれ、発生する磁界Hは減少
する。この磁界Hの減少を補償するため、前記第1の帰
還ループに加え、検出コイル11、磁界検出回路12、
ハイパスフィルタ13からなる第2の帰還ループを構成
する。すなわち、ダイナミックフォーカスコイル4の近
傍に設けられた検出コイル11により、ダイナミックフ
ォーカスコイル4から発生する磁束の変化を電圧として
取り出し、検出コイル11で発生した誘起電圧を磁界検
出回路12により実際の磁界強度の信号に変換する。
【0028】実際の磁界強度の信号に変換された信号
は、ハイパスフィルタ13により高域成分のみが通過さ
せられ、加算器16に送られる。前記二つの帰還ループ
の周波数分担は、ローパスフィルタ15とハイパスフィ
ルタ13とによって行われ、第1の帰還ループは低域側
を、また、第2の帰還ループは高域側を分担し、ハイパ
スフィルタ13とローパスフィルタ15のロールオフ周
波数、減衰特性を合わせることにより、全体では平坦な
周波数特性が得られるようになっている。以上のように
構成することにより、実際の磁界強度を検出し、増幅回
路8の入力側にフィードバックするので、偏向周波数が
変化しても、入力される補正電圧に追従した磁界を生成
することができる。
【0029】この時の補正電圧と発生する磁界の動作波
形は、既に実施例1で説明した場合と同様に、図4で表
される。図から明らかなように、従来回路の場合、補正
電圧の周波数成分が高いところで磁界は鈍った形状を示
すが、磁界帰還ループを入れることにより、補正電圧と
同じ波形の磁界を生成することができる。このようにし
て発生した磁界は、ダイナミックフォーカス波形発生器
7が出力するパラボラ形状の補正電圧の波形と相似な磁
界強度の磁界となっており、この磁界の働きにより、陰
極線管1の電子銃から引き出された電子ビームをフェー
スプレートの全面にわたり最適な収束状態にすることが
できる。
【0030】以上説明したように、複数の偏向周波数に
対応したオートスキャン方式、または、マルチスキャン
方式の表示装置においては、偏向周波数が変化すると補
正電圧の周波数も変化するが、この実施例では、周波数
により変化する磁界の損失分を磁界帰還ループにより補
償しているので、画面の周辺部まで常に最適フォーカス
を保つことができる。
【0031】図7は、前記実施例3を実現するための具
体的回路例を示すものである。図7において、ダイナミ
ックフォーカスコイル4、ダイナミックフォーカス波形
発生器7、オペアンプ81、入力抵抗82、電流検出抵
抗83、帰還抵抗84の構成は、図10に示した従来例
と同様である。85は、電流検出抵抗83に並列接続さ
れたコンデンサであり、電流検出抵抗83とともにロー
パスフィルタを構成する。86はオペアンプ、87は、
一端が検出コイル11に接続され、他端がオペアンプ8
6の反転入力端子に接続された抵抗、88は、オペアン
プ86の反転入力端子と出力端子との間に接続されたコ
ンデンサであり、オペアンプ86、抵抗87およびコン
デンサ88とにより積分回路を構成している。89は、
オペアンプ86の出力端子とオペアンプ81の反転入力
端子とに接続された第2の帰還抵抗である。
【0032】次に動作について説明する。ダイナミック
フォーカス波形発生器7から出力される補正電圧は、入
力抵抗82を介してオペアンプ81の反転入力端子に入
力される。オペアンプ81の出力電流は、ダイナミック
フォーカスコイル4、電流検出抵抗83を流れ、電流検
出される。検出された電流は、電流検出抵抗83とこれ
に並列接続されたコンデンサ85により構成されたロー
パスフィルタで低域だけ通過させられ、帰還抵抗84を
介してオペアンプ81の反転入力端子にフィードバック
される。この時のローパスフィルタの周波数特性は図8
(a)に示すようになっている。
【0033】一方、ダイナミックフォーカスコイル4が
発生する磁界による磁束の変化は、検出コイル11で電
圧として検出される。この時の磁束をΦとすると、検出
コイル11に発生する電圧eは、 e=−dΦ/dt となる。磁束の大きさΦを検出するには、電圧eを積分
する必要があり、オペアンプ86、抵抗87、およびコ
ンデンサ88からなる積分回路を通すことにより、オペ
アンプ86の出力は、 ∫(e/RC)dt=−(1/RC)∫(dΦ/dt)dt =−Φ/RC の磁界Φを電圧として検出する。
【0034】この時の積分時定数は、抵抗87、コンデ
ンサ88により決定される。検出コイル11が発生する
電圧および積分回路の周波数特性は図8(b)、(c)
に示す通りであり、図8(b)に示すように、検出コイ
ル11が発生する電圧は6dB/octの割合の上昇カ
ーブとなる。また、図8(c)に示すように、積分回路
の周波数特性は、積分時定数で決まるロールオフ周波数
以上で積分特性を示す。オペアンプ86の出力は前記
(b)、(c)が合成された特性となり、図8(d)に
示すように、ハイパスフィルタの特性を示す。オペアン
プ86の出力として得られたこの信号は、第2の帰還抵
抗89によりオペアンプ81の反転入力端子に入力さ
れ、第2の磁気帰還ループが構成される。前記二つの帰
還ループによる周波数特性は、電流検出抵抗83とコン
デンサ85の時定数、および積分回路の抵抗87とコン
デンサ88の時定数を合わせておくことにより、平坦な
特性を得ることができる。
【0035】実施例3は、以上述べた構成により、実際
の磁界の強度を検出し、入力端子にフィードバックする
ので、偏向周波数が変化しても、入力される補正電圧に
追従した磁界を発生することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によるダ
イナミックフォーカス回路は、ダイナミックフォーカス
波形発生器が出力する信号と、補償信号発生手段が生成
する、周波数により変化する磁気ヨークなどの磁界損失
を補償するための信号とを加算し、増幅回路に入力する
構成により、複数の偏向周波数に対応したオートスキャ
ン方式、または、マルチスキャン方式の表示方式におい
て、画面の周辺部まで常に最適フォーカスを保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるダイナミックフォーカス回路の
実施例1のブロック図である。
【図2】磁気ヨークの透磁率の一般的な周波数特性を示
す図である。
【図3】図1における補償回路9の具体的回路例を示す
図である。
【図4】図1における補正電圧と発生する磁界の動作波
形を示す図である。
【図5】この発明の実施例2によるダイナミックフォー
カス回路の具体的回路例を示す図である。
【図6】この発明におけるダイナミックフォーカス回路
の実施例3のブロック図である。
【図7】この発明の実施例3におけるダイナミックフォ
ーカス回路の具体的回路例を示す図である。
【図8】図7における各部の周波数特性を示す図であ
る。
【図9】従来の電磁収束方式陰極線管の断面説明図であ
る。
【図10】従来のダイナミックフォーカス回路のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 陰極線管 2 フォーカスマグネット 3 永久磁石 4 ダイナミックフォーカスコイル 5 電子銃 6 電子ビーム 7 ダイナミックフォーカス波形発生器 8 増幅回路 9 補償回路 10 加算器 11 検出コイル 12 磁界検出回路 13 ハイパスフィルタ 14 電流検出回路 15 ローパスフィルタ 16 加算器 81 オペアンプ 82 入力抵抗 83 電流検出抵抗 84 帰還抵抗 85 コンデンサ 86 オペアンプ 87 抵抗 88 コンデンサ 89 第2の帰還抵抗 91 オペアンプ 92 入力コンデンサ 93 帰還抵抗 94 可変抵抗 95 オペアンプ 96 帰還抵抗 97 抵抗 98 コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のネック部に永久磁石とコイル
    とにより構成されたフォーカスマグネットを設け、前記
    コイルに水平あるいは垂直周期の補正電流を流すことに
    より、陰極線管の電子銃から発生した電子ビームを陰極
    線管の蛍光面上に収束させる電磁収束方式のダイナミッ
    クフォーカス回路において、 偏向周波数に同期したパラボラ形状の補正電圧を出力す
    る波形発生器と、 入力される信号を電圧電流変換し、前記フォーカスマグ
    ネットのコイルに補正電流を供給する増幅回路と、 前記波形発生器から出力される信号を入力とし、前記フ
    ォーカスマグネットのコイルに補正電流を流したときに
    生じる周波数依存性を有する磁界の損失を補償する信号
    を発生する補償信号発生手段と、 前記波形発生器から出力される信号と前記補償信号発生
    手段から出力される信号とを加算し前記増幅回路に出力
    する加算器と、 を備えたことを特徴とするダイナミックフォーカス回
    路。
  2. 【請求項2】 陰極線管のネック部に永久磁石とコイル
    とにより構成されたフォーカスマグネットを設け、前記
    コイルに水平あるいは垂直周期の補正電流を流すことに
    より、陰極線管の電子銃から発生した電子ビームを陰極
    線管の蛍光面上に収束させる電磁収束方式のダイナミッ
    クフォーカス回路において、 偏向周波数に同期したパラボラ形状の補正電圧を出力す
    る波形発生器と、 入力される信号を電圧電流変換し、前記フォーカスマグ
    ネットのコイルに補正電流を供給する増幅回路と、 前記フォーカスマグネットのコイルに流れる電流を検出
    する電流検出手段と、 前記波形発生器から出力される信号を入力とし、前記フ
    ォーカスマグネットのコイルに補正電流を流したときに
    生じる周波数依存性を有する磁界の損失分を補償する補
    償回路と、 前記波形発生器から出力される信号と前記補償回路から
    出力される信号と前記電流検出手段から出力される信号
    とを加算し前記増幅回路に出力する加算器と、 を備えたことを特徴とするダイナミックフォーカス回
    路。
  3. 【請求項3】 陰極線管のネック部に永久磁石とコイル
    とによって構成されたフォーカスマグネットを設け、前
    記コイルに水平あるいは垂直周期の補正電流を流すこと
    により、陰極線管の電子銃から発生した電子ビームを陰
    極線管の蛍光面上に収束させる電磁収束方式のダイナミ
    ックフォーカス回路において、 偏向周波数に同期したパラボラ形状の補正電圧を出力す
    る波形発生器と、 入力される信号を電圧電流変換し、前記フォーカスマグ
    ネットのコイルに補正電流を供給する増幅回路と、 前記フォーカスマグネットのコイルに流れる電流を検出
    する電流検出手段と、 前記フォーカスマグネットのコイルが生成する磁界を検
    出する磁界検出手段と、 前記電流検出手段から出力される信号と磁界検出手段か
    ら出力される信号と、前記波形発生器から出力される信
    号とを加算し前記増幅回路に出力する加算器と、 を備えたことを特徴とするダイナミックフォーカス回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のダイナミックフォーカス
    回路において、前記電流検出手段から出力される信号は
    低域通過フィルタを通過し、前記加算器に入力し、前記
    磁界検出手段から出力される信号は、高域通過フィルタ
    を通過し、前記加算器に入力することを特徴とするダイ
    ナミックフォーカス回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0821520A3 (en) * 1996-07-25 1999-07-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Waveform generator
US6088015A (en) * 1996-07-25 2000-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Waveform generator

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