JPH0539902A - 熱交換器の異常監視装置 - Google Patents
熱交換器の異常監視装置Info
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- JPH0539902A JPH0539902A JP3053428A JP5342891A JPH0539902A JP H0539902 A JPH0539902 A JP H0539902A JP 3053428 A JP3053428 A JP 3053428A JP 5342891 A JP5342891 A JP 5342891A JP H0539902 A JPH0539902 A JP H0539902A
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N17/00—Investigating resistance of materials to the weather, to corrosion, or to light
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F22—STEAM GENERATION
- F22D—PREHEATING, OR ACCUMULATING PREHEATED, FEED-WATER FOR STEAM GENERATION; FEED-WATER SUPPLY FOR STEAM GENERATION; CONTROLLING WATER LEVEL FOR STEAM GENERATION; AUXILIARY DEVICES FOR PROMOTING WATER CIRCULATION WITHIN STEAM BOILERS
- F22D1/00—Feed-water heaters, i.e. economisers or like preheaters
- F22D1/32—Feed-water heaters, i.e. economisers or like preheaters arranged to be heated by steam, e.g. bled from turbines
- F22D1/325—Schematic arrangements or control devices therefor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F19/00—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28G—CLEANING OF INTERNAL OR EXTERNAL SURFACES OF HEAT-EXCHANGE OR HEAT-TRANSFER CONDUITS, e.g. WATER TUBES OR BOILERS
- F28G15/00—Details
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- F28F2265/00—Safety or protection arrangements; Arrangements for preventing malfunction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱交換器において、スケール皮膜がどの部位
に過大に生成したかを監視でき、また必要に応じてドレ
ン水位調節弁へのスケール付着の有無、熱交換用チュー
ブの漏洩の有無、その他の異常を判定できる異常監視装
置を提供する。 【構成】 各種のプロセス計測部と、差圧算出部と、性
能演算部と、判定部とを備え、熱交換器の入口と出口に
おける給水圧力の差圧及び熱交換器の熱交換性能の両者
を監視すると共に、必要に応じてドレン水位調節弁の開
度を同時に監視することにより、スケール皮膜生成その
他の異常を監視できるよう構成したことを特徴とする。
に過大に生成したかを監視でき、また必要に応じてドレ
ン水位調節弁へのスケール付着の有無、熱交換用チュー
ブの漏洩の有無、その他の異常を判定できる異常監視装
置を提供する。 【構成】 各種のプロセス計測部と、差圧算出部と、性
能演算部と、判定部とを備え、熱交換器の入口と出口に
おける給水圧力の差圧及び熱交換器の熱交換性能の両者
を監視すると共に、必要に応じてドレン水位調節弁の開
度を同時に監視することにより、スケール皮膜生成その
他の異常を監視できるよう構成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラントの復水又
は給水系統等に設置される給水加熱器等の熱交換器にお
いて、熱交換用チューブの内面、外面あるいは整流筒内
等へのスケール付着の有無、並びに必要に応じて、その
他の異常をも監視できる熱交換器の異常監視装置に関す
る。
は給水系統等に設置される給水加熱器等の熱交換器にお
いて、熱交換用チューブの内面、外面あるいは整流筒内
等へのスケール付着の有無、並びに必要に応じて、その
他の異常をも監視できる熱交換器の異常監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、発電プラントの復水又は給水系統
には、蒸気タービンの抽気蒸気等により復水又は給水を
加熱するための熱交換器すなわち給水加熱器が設置され
ている。
には、蒸気タービンの抽気蒸気等により復水又は給水を
加熱するための熱交換器すなわち給水加熱器が設置され
ている。
【0003】この給水加熱器の概要を、図31に示す火
力発電プラントを参照して説明する。 ボイラ1で発生
した蒸気は蒸気止弁及び加減弁2を介して高圧タービン
3に導かれ、その駆動源として仕事をした後、低圧ター
ビン4に導かれ、再び仕事をした後、復水器5にて、冷
却水により冷却されて復水となる。蒸気で駆動された高
圧タービン3及び低圧タービン4は、発電機15等の負
荷を駆動する。
力発電プラントを参照して説明する。 ボイラ1で発生
した蒸気は蒸気止弁及び加減弁2を介して高圧タービン
3に導かれ、その駆動源として仕事をした後、低圧ター
ビン4に導かれ、再び仕事をした後、復水器5にて、冷
却水により冷却されて復水となる。蒸気で駆動された高
圧タービン3及び低圧タービン4は、発電機15等の負
荷を駆動する。
【0004】また、復水器5に貯えられた復水は復水ポ
ンプ6により圧送され、給水加熱器7を介して脱気器8
に供給される。脱気器8に供給された復水(これ以降、
「給水」と呼び名が変る)は、給水ポンプ10により圧
送され、給水加熱器9を介してボイラ1に供給され、こ
こで加熱されて再び蒸気になる。
ンプ6により圧送され、給水加熱器7を介して脱気器8
に供給される。脱気器8に供給された復水(これ以降、
「給水」と呼び名が変る)は、給水ポンプ10により圧
送され、給水加熱器9を介してボイラ1に供給され、こ
こで加熱されて再び蒸気になる。
【0005】一方、高圧タービン3および低圧タービン
4の途中段落から抽気蒸気管11,12を介して導かれ
た抽気蒸気は前述の給水加熱器7,9に導かれ、抽気蒸
気によって復水および給水が加熱され、更に温度の高い
復水および給水となってボイラ1に供給される。
4の途中段落から抽気蒸気管11,12を介して導かれ
た抽気蒸気は前述の給水加熱器7,9に導かれ、抽気蒸
気によって復水および給水が加熱され、更に温度の高い
復水および給水となってボイラ1に供給される。
【0006】なお、復水および給水を加熱した後の抽気
蒸気はドレン化し、給水加熱器9内のドレンはドレン管
13を介して脱気器8へ、また給水加熱器7内のドレン
はドレン管14を介して復水器5内に流入し、復水と合
流する。
蒸気はドレン化し、給水加熱器9内のドレンはドレン管
13を介して脱気器8へ、また給水加熱器7内のドレン
はドレン管14を介して復水器5内に流入し、復水と合
流する。
【0007】このような構成の火力発電プラントにおい
て用いられる給水加熱器の一例を図32に示す。なお、
前記においては復水または給水を加熱すると説明した
が、いずれの給水加熱器においても、発電プラント内の
プロセス流体は一般的には水であり、しかもこのプロセ
ス流体および加熱用の抽気蒸気は、圧力と温度が異なる
だけであるので、図32においては給水用の給水加熱器
9を例にとって構造を説明する。
て用いられる給水加熱器の一例を図32に示す。なお、
前記においては復水または給水を加熱すると説明した
が、いずれの給水加熱器においても、発電プラント内の
プロセス流体は一般的には水であり、しかもこのプロセ
ス流体および加熱用の抽気蒸気は、圧力と温度が異なる
だけであるので、図32においては給水用の給水加熱器
9を例にとって構造を説明する。
【0008】給水加熱器9は、大きくは水室部21およ
び給水加熱器胴22の二つの部分から構成されている。
び給水加熱器胴22の二つの部分から構成されている。
【0009】水室部21は、水室仕切板30により入口
側水室25と出口側水室26に分けられている。これら
の入口側水室25と出口側水室26の間は、給水加熱器
胴22内に配設された多数本の熱交換用チューブ31に
より連絡されている。給水入口部23には入口側水室2
5へ流入する給水の流れを整流するために、多数の給水
流路用の小孔を設けた整流筒24が取付けられている。
また、水室部21には、発電プラントの停止中に、水室
部の内部を保守点検するためのマンホール32が取付け
られている。
側水室25と出口側水室26に分けられている。これら
の入口側水室25と出口側水室26の間は、給水加熱器
胴22内に配設された多数本の熱交換用チューブ31に
より連絡されている。給水入口部23には入口側水室2
5へ流入する給水の流れを整流するために、多数の給水
流路用の小孔を設けた整流筒24が取付けられている。
また、水室部21には、発電プラントの停止中に、水室
部の内部を保守点検するためのマンホール32が取付け
られている。
【0010】このような給水加熱器9において、給水ポ
ンプ10により圧送された給水は、水室部21の給水入
口部23から整流筒24を通った後、入口側水室25に
流入する。入口側水室25に流入した給水は、給水加熱
器胴22内に配設された多数の熱交換用チューブ31内
を流れて出口側水室26に流出した後、給水出口部27
を通ってボイラ1に送り出される。
ンプ10により圧送された給水は、水室部21の給水入
口部23から整流筒24を通った後、入口側水室25に
流入する。入口側水室25に流入した給水は、給水加熱
器胴22内に配設された多数の熱交換用チューブ31内
を流れて出口側水室26に流出した後、給水出口部27
を通ってボイラ1に送り出される。
【0011】給水加熱器胴22は抽気蒸気が流入する近
傍を過熱低減部33、ドレンが給水加熱器胴から流出す
る近傍をドレン冷却部35、その他の部分を凝縮部34
と呼ばれるが、抽気蒸気は抽気入口部28から過熱低減
部33に流入し、熱交換用チューブ31内を流れる給水
と熱交換する事により冷却されて飽和蒸気となり、その
後、凝縮部34において凝縮し、高温の水すなわちドレ
ンになる。
傍を過熱低減部33、ドレンが給水加熱器胴から流出す
る近傍をドレン冷却部35、その他の部分を凝縮部34
と呼ばれるが、抽気蒸気は抽気入口部28から過熱低減
部33に流入し、熱交換用チューブ31内を流れる給水
と熱交換する事により冷却されて飽和蒸気となり、その
後、凝縮部34において凝縮し、高温の水すなわちドレ
ンになる。
【0012】その後、このドレンは、ドレン冷却部35
にて熱交換用チューブ31内を流れる給水と熱交換する
事により更に冷却され、低温のドレンとなって給水加熱
器胴22のドレン出口部29から流出し、ドレン管13
を介して脱気器8に流入する。一方、熱交換用チューブ
31内の給水は入口側水室25から出口側水室26の方
に流れてゆくに従い、徐々に過熱されてゆく。
にて熱交換用チューブ31内を流れる給水と熱交換する
事により更に冷却され、低温のドレンとなって給水加熱
器胴22のドレン出口部29から流出し、ドレン管13
を介して脱気器8に流入する。一方、熱交換用チューブ
31内の給水は入口側水室25から出口側水室26の方
に流れてゆくに従い、徐々に過熱されてゆく。
【0013】なお、発電プラントによっては、復水用又
は給水用にそれぞれ複数台の給水加熱器が直列に配設さ
れている場合もあるが、このような場合は、よりボイラ
側に近い給水加熱器のドレン出口部29から流出したド
レンを複水器に1番近い給水加熱器のドレン冷却部近傍
の凝縮部に設けたドレン入口部36に供給する構成とす
ることが多い。この様な給水加熱器においては、ドレン
冷却部近傍以降は該当給水加熱器に流入して抽気蒸気が
冷却した結果のドレンと、ボイラ側の給水加熱器から流
入したドレンによって熱交換用チューブ内を流れる給水
は加熱されることになる。
は給水用にそれぞれ複数台の給水加熱器が直列に配設さ
れている場合もあるが、このような場合は、よりボイラ
側に近い給水加熱器のドレン出口部29から流出したド
レンを複水器に1番近い給水加熱器のドレン冷却部近傍
の凝縮部に設けたドレン入口部36に供給する構成とす
ることが多い。この様な給水加熱器においては、ドレン
冷却部近傍以降は該当給水加熱器に流入して抽気蒸気が
冷却した結果のドレンと、ボイラ側の給水加熱器から流
入したドレンによって熱交換用チューブ内を流れる給水
は加熱されることになる。
【0014】ところで、給水加熱器の整流筒24や熱交
換用チューブ31等としては、一般に炭素鋼が使われる
事が多い。この様な給水加熱器を長時間運転すると、給
水に接する炭素鋼製の鋼管チューブの内面や整流筒等に
は、給水中の鉄分が付着し、マグネタイトと呼ばれる酸
化鉄のスケール皮膜が生成されてゆく。
換用チューブ31等としては、一般に炭素鋼が使われる
事が多い。この様な給水加熱器を長時間運転すると、給
水に接する炭素鋼製の鋼管チューブの内面や整流筒等に
は、給水中の鉄分が付着し、マグネタイトと呼ばれる酸
化鉄のスケール皮膜が生成されてゆく。
【0015】この強固で緻密な密着性のあるマグネタイ
トのスケール皮膜が鋼管チューブ等の内面の全面にわた
り薄く生成している間は、鋼管チューブの腐蝕を防止
し、保護する作用があるため有効である。その反面、ス
ケール皮膜が鋼管チューブ内面や整流筒24に設けた多
数の小孔の内面、すなわち給水流路に厚く付着してしま
うと、給水流路断面積が減少するため、スケール皮膜が
薄い時に比較して同一給水流量が流れた場合には、整流
筒24、鋼管チューブ等における給水の圧力損失が増大
する。即ち、整流筒24の入口側と出口側における給水
圧力の差圧、および鋼管チューブの入口側と出口側にお
ける給水圧力の差圧等が増加する。このスケール皮膜の
厚さが過大になり、整流筒24の出入口の差圧が過大に
なってしまうと整流筒24が破壊してしまう恐れがあ
り、また鋼管チューブの出入口すなわち入口側水室25
と出口水室26の差圧が過大になってしまうと、水室仕
切板30が破壊してしまうおそれがある。
トのスケール皮膜が鋼管チューブ等の内面の全面にわた
り薄く生成している間は、鋼管チューブの腐蝕を防止
し、保護する作用があるため有効である。その反面、ス
ケール皮膜が鋼管チューブ内面や整流筒24に設けた多
数の小孔の内面、すなわち給水流路に厚く付着してしま
うと、給水流路断面積が減少するため、スケール皮膜が
薄い時に比較して同一給水流量が流れた場合には、整流
筒24、鋼管チューブ等における給水の圧力損失が増大
する。即ち、整流筒24の入口側と出口側における給水
圧力の差圧、および鋼管チューブの入口側と出口側にお
ける給水圧力の差圧等が増加する。このスケール皮膜の
厚さが過大になり、整流筒24の出入口の差圧が過大に
なってしまうと整流筒24が破壊してしまう恐れがあ
り、また鋼管チューブの出入口すなわち入口側水室25
と出口水室26の差圧が過大になってしまうと、水室仕
切板30が破壊してしまうおそれがある。
【0016】また、ボイラ1への給水流量は、発電機等
のタービン負荷の増減により決まるが、発電機等の負荷
に応じた給水流量を給水ポンプ10により、給水加熱器
9を介してボイラ1に圧送しようとした場合、スケール
皮膜が厚い時の方が薄い時に比較して整流筒や鋼管チュ
ーブ等における給水圧力損失分に見合った分だけ、給水
ポンプの回転数を上昇させて同ポンプの吐出圧力を上昇
させねばならず、給水ポンプの負荷が上昇してしまう不
具合がある。
のタービン負荷の増減により決まるが、発電機等の負荷
に応じた給水流量を給水ポンプ10により、給水加熱器
9を介してボイラ1に圧送しようとした場合、スケール
皮膜が厚い時の方が薄い時に比較して整流筒や鋼管チュ
ーブ等における給水圧力損失分に見合った分だけ、給水
ポンプの回転数を上昇させて同ポンプの吐出圧力を上昇
させねばならず、給水ポンプの負荷が上昇してしまう不
具合がある。
【0017】また前述のように、熱交換用チューブ31
においては、それらのチューブ壁を介して給水と抽気蒸
気及びドレンとの間で熱交換が行われるが、熱交換用チ
ューブ内面にスケール皮膜が厚く生成すればするほど、
厚いスケール皮膜を介して熱交換しなければならなくな
るので、給水加熱器における給水と抽気蒸気及びドレン
との熱交換効率も低下するという不都合もあった。
においては、それらのチューブ壁を介して給水と抽気蒸
気及びドレンとの間で熱交換が行われるが、熱交換用チ
ューブ内面にスケール皮膜が厚く生成すればするほど、
厚いスケール皮膜を介して熱交換しなければならなくな
るので、給水加熱器における給水と抽気蒸気及びドレン
との熱交換効率も低下するという不都合もあった。
【0018】また更に、給水の温度が比較的低温の給水
加熱器においては、生成するマグネタイトのスケール皮
膜は比較的脆弱なため、割れや剥離を生じやすい。一
方、給水の温度が二百数十℃以上の比較的高温の給水加
熱器の場合には、生成するマグネタイトのスケール皮膜
は比較的強固で緻密な密着性の高いものではあるが、こ
の様な場合であっても発電プラントの起動・停止や負荷
変動時等の温度変化による鋼管チューブや整流筒本体と
スケール皮膜との熱伝導率・熱膨脹係数の差等のため、
熱的ショック、あるいは給水加熱器内を流れる給水の乱
流・渦流あるいは流速等の急激な変化等の機械的なショ
ック等により、マグネタイトのスケール皮膜に局部的に
割れや剥離が発生することがあり、剥離したスケール皮
膜が給水の流れにより下流側に移動したり、また給水流
路部に引掛かったりして、さらに給水圧力損失が増長さ
れるという不具合が発生することがあり、またスケール
皮膜の局部的な剥離により、鋼管チューブに孔状又は溝
状の腐蝕が発生するという不都合が起こる事もあった。
加熱器においては、生成するマグネタイトのスケール皮
膜は比較的脆弱なため、割れや剥離を生じやすい。一
方、給水の温度が二百数十℃以上の比較的高温の給水加
熱器の場合には、生成するマグネタイトのスケール皮膜
は比較的強固で緻密な密着性の高いものではあるが、こ
の様な場合であっても発電プラントの起動・停止や負荷
変動時等の温度変化による鋼管チューブや整流筒本体と
スケール皮膜との熱伝導率・熱膨脹係数の差等のため、
熱的ショック、あるいは給水加熱器内を流れる給水の乱
流・渦流あるいは流速等の急激な変化等の機械的なショ
ック等により、マグネタイトのスケール皮膜に局部的に
割れや剥離が発生することがあり、剥離したスケール皮
膜が給水の流れにより下流側に移動したり、また給水流
路部に引掛かったりして、さらに給水圧力損失が増長さ
れるという不具合が発生することがあり、またスケール
皮膜の局部的な剥離により、鋼管チューブに孔状又は溝
状の腐蝕が発生するという不都合が起こる事もあった。
【0019】このように、マグネタイトのスケール皮膜
は、鋼管チューブ等の内面の全面にわたり薄く生成して
いる間は有効であるが、過大に厚くなってきた場合は、
上述のような種々の不具合が発生するので、スケール皮
膜を取除く作業が必要である。 このスケール皮膜を取
除く作業は、整流筒に生成したスケール皮膜について
は、発電プラント停止中に水室部21のマンホール32
を開け、整流筒24を取外して清掃作業を行えば良く、
比較的簡単であるが、鋼管チューブ内面に生成したスケ
ール皮膜については、発電プラント停止中に水室部21
のマンホール32を開けるだけではなく、水室仕切板3
0を取り外し、高圧力の水流等を鋼管チューブ内に注入
して洗浄等を行い、洗浄後水室仕切板30を溶接等によ
り再度取り付ける等、非常に多くの関連作業が必要であ
る。
は、鋼管チューブ等の内面の全面にわたり薄く生成して
いる間は有効であるが、過大に厚くなってきた場合は、
上述のような種々の不具合が発生するので、スケール皮
膜を取除く作業が必要である。 このスケール皮膜を取
除く作業は、整流筒に生成したスケール皮膜について
は、発電プラント停止中に水室部21のマンホール32
を開け、整流筒24を取外して清掃作業を行えば良く、
比較的簡単であるが、鋼管チューブ内面に生成したスケ
ール皮膜については、発電プラント停止中に水室部21
のマンホール32を開けるだけではなく、水室仕切板3
0を取り外し、高圧力の水流等を鋼管チューブ内に注入
して洗浄等を行い、洗浄後水室仕切板30を溶接等によ
り再度取り付ける等、非常に多くの関連作業が必要であ
る。
【0020】そこで、スケール皮膜がどの程度生成して
いるか、また可能であればスケール皮膜がどの部位に特
に過大に付いているかまで監視できれば非常に効果があ
る。
いるか、また可能であればスケール皮膜がどの部位に特
に過大に付いているかまで監視できれば非常に効果があ
る。
【0021】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、発電プラントの運転中に、鋼管チューブや整流筒へ
付着したマグネタイトのスケール皮膜の生成状態を監視
する有効な装置は存在しなかった。
は、発電プラントの運転中に、鋼管チューブや整流筒へ
付着したマグネタイトのスケール皮膜の生成状態を監視
する有効な装置は存在しなかった。
【0022】そこで、発電プラントによっては、差圧計
により給水加熱器の給水入口部23と給水出口部27に
おける給水圧力の差圧を定期的に計測し、その絶対値
が、万一、前回の計測値よりある値以上増加した場合に
は、スケール皮膜が過大な厚さに生成してきたものとし
て、スケール皮膜の取除き作業を実施していた。
により給水加熱器の給水入口部23と給水出口部27に
おける給水圧力の差圧を定期的に計測し、その絶対値
が、万一、前回の計測値よりある値以上増加した場合に
は、スケール皮膜が過大な厚さに生成してきたものとし
て、スケール皮膜の取除き作業を実施していた。
【0023】ところが、差圧計を用いて監視する場合、
計測が難しく、信頼できないものと見なされていた。す
なわち、発電プラント用給水加熱器の具体例を示すと、
給水ポンプとボイラの間に設置される給水加熱器の給水
入口部圧力は約300Kgf/cm2 であり、給水出口部圧力
はスケール皮膜が薄い(適度な)場合には約298.5
Kgf/cm2 (差圧計は約1.5Kgf/cm2 )、またスケール
皮膜が過大に厚くなってきた場合には約297Kgf/cm2
であり、給水の圧力が非常に高いにもかかわらず、計測
しなければならない給水圧力の差圧は0.5〜1.0%
程度と僅かである。しかも、給水入口部23と給水出口
部27のそれぞれにおける給水圧力は、常に小刻みに複
雑に変動(これを一般に脈動と言う)しており、本来、
給水圧力は、給水入口部圧力>給水出口部圧力であるに
もかかわらず、極めて短時間的には、給水入口部圧力<
給水出口部圧力のように、差圧計による給水圧力の差圧
が負の値を示す事もある。
計測が難しく、信頼できないものと見なされていた。す
なわち、発電プラント用給水加熱器の具体例を示すと、
給水ポンプとボイラの間に設置される給水加熱器の給水
入口部圧力は約300Kgf/cm2 であり、給水出口部圧力
はスケール皮膜が薄い(適度な)場合には約298.5
Kgf/cm2 (差圧計は約1.5Kgf/cm2 )、またスケール
皮膜が過大に厚くなってきた場合には約297Kgf/cm2
であり、給水の圧力が非常に高いにもかかわらず、計測
しなければならない給水圧力の差圧は0.5〜1.0%
程度と僅かである。しかも、給水入口部23と給水出口
部27のそれぞれにおける給水圧力は、常に小刻みに複
雑に変動(これを一般に脈動と言う)しており、本来、
給水圧力は、給水入口部圧力>給水出口部圧力であるに
もかかわらず、極めて短時間的には、給水入口部圧力<
給水出口部圧力のように、差圧計による給水圧力の差圧
が負の値を示す事もある。
【0024】しかも、スケール皮膜の厚さがたとえ同一
であっても、発電プラントの負荷の増減(すなわち、給
水量の増減)によって、これらの差圧値は大きく変化す
るので、給水流量を同一値において差圧の比較を行わな
いと、スケール皮膜が過大な厚さになったかどうかの判
断はできなかった。従って、過去のスケール皮膜が薄い
(正常な)時の差圧計測時の負荷(給水流量)値と同一
のタイミングにおいて、差圧を計測して比較せざるを得
なかった。
であっても、発電プラントの負荷の増減(すなわち、給
水量の増減)によって、これらの差圧値は大きく変化す
るので、給水流量を同一値において差圧の比較を行わな
いと、スケール皮膜が過大な厚さになったかどうかの判
断はできなかった。従って、過去のスケール皮膜が薄い
(正常な)時の差圧計測時の負荷(給水流量)値と同一
のタイミングにおいて、差圧を計測して比較せざるを得
なかった。
【0025】また一般に、給水加熱器の構造上、水室仕
切板の方が、整流筒よりも差圧に対する強度が弱く、小
さな差圧でも破壊しやすいので、できれば整流筒および
鋼管チューブのそれぞれについて差圧を監視すべきであ
るが、これを行うには入口側水室と給水入口部における
給水圧力の差圧及び出口側水室又は給水出口部と入口側
水室における給水圧力の差圧を監視しなければらない。
すなわち、給水出口部、給水入口部の他、入口側水室に
おける給水圧力を計測しなければならないが、一般に入
口側水室部の構造が複雑なため、この部分の圧力計測用
配管を設置することは容易ではなく、しかも入口側水室
部、出口側水室部における内部構造も複雑なため、これ
らの内部における給水の流れも乱れがちであり、流れが
乱れれば乱れるほど脈動も大きくなる。また、監視しな
ければならない給水圧力の差圧も、前述の給水入口部圧
力と給水出口部圧力の差圧より小さいため、前述の例よ
りも、更に信頼できる監視結果は得られず、スケール皮
膜が過大に生成した部位を特定することもできなかっ
た。
切板の方が、整流筒よりも差圧に対する強度が弱く、小
さな差圧でも破壊しやすいので、できれば整流筒および
鋼管チューブのそれぞれについて差圧を監視すべきであ
るが、これを行うには入口側水室と給水入口部における
給水圧力の差圧及び出口側水室又は給水出口部と入口側
水室における給水圧力の差圧を監視しなければらない。
すなわち、給水出口部、給水入口部の他、入口側水室に
おける給水圧力を計測しなければならないが、一般に入
口側水室部の構造が複雑なため、この部分の圧力計測用
配管を設置することは容易ではなく、しかも入口側水室
部、出口側水室部における内部構造も複雑なため、これ
らの内部における給水の流れも乱れがちであり、流れが
乱れれば乱れるほど脈動も大きくなる。また、監視しな
ければならない給水圧力の差圧も、前述の給水入口部圧
力と給水出口部圧力の差圧より小さいため、前述の例よ
りも、更に信頼できる監視結果は得られず、スケール皮
膜が過大に生成した部位を特定することもできなかっ
た。
【0026】一方、発電プラントによっては、給水加熱
器の抽気蒸気及びドレンと給水との、鋼管チューブを介
した、熱交換の程度を監視し、この熱交換の程度が低下
してきた事により、鋼管チューブ内にスケール皮膜が過
大な厚さに生成してきたものと判断し、スケール皮膜の
取除き作業を実施していることもあった。
器の抽気蒸気及びドレンと給水との、鋼管チューブを介
した、熱交換の程度を監視し、この熱交換の程度が低下
してきた事により、鋼管チューブ内にスケール皮膜が過
大な厚さに生成してきたものと判断し、スケール皮膜の
取除き作業を実施していることもあった。
【0027】ところが、熱交換の程度を監視する場合、
一般に給水加熱器の抽気蒸気飽和温度と給水出口部の給
水温度との差、又は給水加熱器出口のドレン温度と給水
出口部の給水温度との差を計測して行う訳であるが、こ
れらの温度差は鋼管チューブの内面にスケール皮膜が薄
く生成した場合に比較して、過大に厚く生成した場合は
約3℃程度しか変化しない。しかも、これらの温度を計
測するための温度検出器は発電プラントにおいては、一
般に熱電対又は測温抵抗体等を用いるが、これらの温度
検出器は計測方法、設置からの時間的経過等によって、
計測誤差が数℃になることもあり、信頼できないものと
見なされていた。
一般に給水加熱器の抽気蒸気飽和温度と給水出口部の給
水温度との差、又は給水加熱器出口のドレン温度と給水
出口部の給水温度との差を計測して行う訳であるが、こ
れらの温度差は鋼管チューブの内面にスケール皮膜が薄
く生成した場合に比較して、過大に厚く生成した場合は
約3℃程度しか変化しない。しかも、これらの温度を計
測するための温度検出器は発電プラントにおいては、一
般に熱電対又は測温抵抗体等を用いるが、これらの温度
検出器は計測方法、設置からの時間的経過等によって、
計測誤差が数℃になることもあり、信頼できないものと
見なされていた。
【0028】なお、以上の説明では給水加熱器の給水側
におけるスケール皮膜の生成のみを述べてきたが、現実
には発電プラントを長時間運転するうちに抽気蒸気に含
まれる微少な異物が鋼管チューブの外面に付着し、その
結果、熱交換性能が低下してくる(すなわち、給水加熱
器の抽気蒸気飽和温度と給水出口部の給水温度との差、
又は給水加熱器出口のドレン温度と給水入口部の給水温
度との差が、正常時に比較して数℃程度変化してくる)
こともあった。
におけるスケール皮膜の生成のみを述べてきたが、現実
には発電プラントを長時間運転するうちに抽気蒸気に含
まれる微少な異物が鋼管チューブの外面に付着し、その
結果、熱交換性能が低下してくる(すなわち、給水加熱
器の抽気蒸気飽和温度と給水出口部の給水温度との差、
又は給水加熱器出口のドレン温度と給水入口部の給水温
度との差が、正常時に比較して数℃程度変化してくる)
こともあった。
【0029】この様に、鋼管チューブ外面に異物が付着
した場合、差圧により給水加熱器の部品が破壊すると言
う事はないが、あまり過大な厚さになると給水加熱器の
熱交換の程度が低下してくるので異物の除去を行う事が
望ましい。
した場合、差圧により給水加熱器の部品が破壊すると言
う事はないが、あまり過大な厚さになると給水加熱器の
熱交換の程度が低下してくるので異物の除去を行う事が
望ましい。
【0030】しかしながら、この様な場合、熱交換の程
度が低下してきたといっても鋼管チューブの内面又は外
面のいずれにスケール皮膜等が付着した事によるものか
不明なため、整流筒、鋼管チューブ内面のスケール皮膜
の取除き作業を行おうとして水室部のマンホールを開け
た結果、給水側ではなく抽気蒸気側の異物の取除き作業
が必要だったというようなこともある。また、差圧計測
による方法と同様に、スケール皮膜の厚さがたとえ同一
であっても発電プラントの負荷の増減(即ち給水流量の
増減)によって、これらの熱交換器の程度は大きく変化
するので、負荷(給水流量)を同一値において熱交換の
程度の比較を行わなければならない。従って、過去のス
ケール皮膜が薄い時の熱交換の程度の計測時の負荷(給
水流量)値と、同一のタイミングにおいて熱交換の程度
を計測して、比較する必要があった。
度が低下してきたといっても鋼管チューブの内面又は外
面のいずれにスケール皮膜等が付着した事によるものか
不明なため、整流筒、鋼管チューブ内面のスケール皮膜
の取除き作業を行おうとして水室部のマンホールを開け
た結果、給水側ではなく抽気蒸気側の異物の取除き作業
が必要だったというようなこともある。また、差圧計測
による方法と同様に、スケール皮膜の厚さがたとえ同一
であっても発電プラントの負荷の増減(即ち給水流量の
増減)によって、これらの熱交換器の程度は大きく変化
するので、負荷(給水流量)を同一値において熱交換の
程度の比較を行わなければならない。従って、過去のス
ケール皮膜が薄い時の熱交換の程度の計測時の負荷(給
水流量)値と、同一のタイミングにおいて熱交換の程度
を計測して、比較する必要があった。
【0031】また、鋼管チューブ内面又は外面へのスケ
ール皮膜等の生成が無い限り、整流筒部にスケール皮膜
がいくら過大な厚さに生成しても熱交換の程度は変化し
ない為、この方法によって整流筒部に対するスケール皮
膜の生成の監視はできないという不具合があった。従っ
て、この方法によっても信頼できる監視結果が得られ
ず、しかもスケール皮膜が過大に生成した部位を特定す
る事が不可能であった。
ール皮膜等の生成が無い限り、整流筒部にスケール皮膜
がいくら過大な厚さに生成しても熱交換の程度は変化し
ない為、この方法によって整流筒部に対するスケール皮
膜の生成の監視はできないという不具合があった。従っ
て、この方法によっても信頼できる監視結果が得られ
ず、しかもスケール皮膜が過大に生成した部位を特定す
る事が不可能であった。
【0032】そこで、前述のような計測は行わないで、
発電プラントを一定時間運転する毎に、スケール皮膜を
取除く作業を定期的に行っている場合が大多数であっ
た。
発電プラントを一定時間運転する毎に、スケール皮膜を
取除く作業を定期的に行っている場合が大多数であっ
た。
【0033】しかしながら、この場合は水室部のマンホ
ールを開け、整流筒を取外し、また水室仕切り板を取外
し、高圧力の水流等を鋼管チューブ内に注入し洗浄等を
行った結果、スケール皮膜が過大には生成していなかっ
た事が分ると言うような不具合も時折生じていた。
ールを開け、整流筒を取外し、また水室仕切り板を取外
し、高圧力の水流等を鋼管チューブ内に注入し洗浄等を
行った結果、スケール皮膜が過大には生成していなかっ
た事が分ると言うような不具合も時折生じていた。
【0034】ところで、給水加熱器廻りにおいて、スケ
ールが付着しうる主要な部位としては、熱交換用チュー
ブ内面、外面または整流筒の他に、給水加熱器のドレン
水位調節弁も考えられる。
ールが付着しうる主要な部位としては、熱交換用チュー
ブ内面、外面または整流筒の他に、給水加熱器のドレン
水位調節弁も考えられる。
【0035】この給水加熱器のドレン水位調節弁は給水
加熱器ドレン出口部に接続されたドレン管に設置されて
いるもので、給水加熱器のドレン冷却部のドレン水位を
一定値に制御する目的で設置されており、ドレン冷却部
のドレン水位を検出し、この水位をあらかじめ決められ
た値に制御するため、給水加熱器のドレン水位調節計の
出力信号を受けて開閉制御する事により、給水加熱器か
ら流出するドレン流量容量を制御し、その結果給水加熱
器内のドレン冷却部にたまっているドレンの水位を一定
に制御する。
加熱器ドレン出口部に接続されたドレン管に設置されて
いるもので、給水加熱器のドレン冷却部のドレン水位を
一定値に制御する目的で設置されており、ドレン冷却部
のドレン水位を検出し、この水位をあらかじめ決められ
た値に制御するため、給水加熱器のドレン水位調節計の
出力信号を受けて開閉制御する事により、給水加熱器か
ら流出するドレン流量容量を制御し、その結果給水加熱
器内のドレン冷却部にたまっているドレンの水位を一定
に制御する。
【0036】このドレン水位調節弁にもスケール皮膜が
付着する事があり、これが過大に付着すると次のような
不具合が発生する。(1)ドレン流路部にスケール皮膜
が付着し、ドレン流路面積が減少すると、ドレン水位調
節弁の開度が同一であっても、ドレンが付着していない
時に比較して、流し得るドレン量が減少する。(2)ド
レン流路部にスケール皮膜が付着すると、ドレン水位調
節弁の流量特性が変化してしまい、制御性が悪化する。
(3)スケール皮膜が過大に付着し、ドレン水位調節弁
の各部のクリアランスが減少すると、この調節弁の動き
が悪くなり、場合によってはスティックする。
付着する事があり、これが過大に付着すると次のような
不具合が発生する。(1)ドレン流路部にスケール皮膜
が付着し、ドレン流路面積が減少すると、ドレン水位調
節弁の開度が同一であっても、ドレンが付着していない
時に比較して、流し得るドレン量が減少する。(2)ド
レン流路部にスケール皮膜が付着すると、ドレン水位調
節弁の流量特性が変化してしまい、制御性が悪化する。
(3)スケール皮膜が過大に付着し、ドレン水位調節弁
の各部のクリアランスが減少すると、この調節弁の動き
が悪くなり、場合によってはスティックする。
【0037】そこで、ドレン水位調節弁にスケール皮膜
が過大に付着した場合には、できるかぎり早急にこれを
検知し、必要に応じてドレン水位調節弁を分解し、付着
したスケール皮膜を除去する事が望まれる。
が過大に付着した場合には、できるかぎり早急にこれを
検知し、必要に応じてドレン水位調節弁を分解し、付着
したスケール皮膜を除去する事が望まれる。
【0038】しかしながら、従来技術においてはドレン
調節弁にスケール皮膜が付着したかどうかを発電プラン
ト運転中に検知することはできなかった。
調節弁にスケール皮膜が付着したかどうかを発電プラン
ト運転中に検知することはできなかった。
【0039】そのため従来は、発電プラントが停止した
定期検査等の際にドレン水位調節弁を分解して初めてス
ケール皮膜が過大に付着している事が判りドレン水位調
節弁のスケール除去作業を追加しなければならなくなっ
たり、または該当定期検査期間中にスケール除去作業を
完了させることができない場合、スケール除去作業は次
回の定期検査の際に行う事にし、それまでの間はスケー
ル皮膜が付着したままで、発電プラントを運転せざるを
得ないという状況が発生する事も多く、定期検査工程や
費用の変更を強いられるという不具合もたびたび発生し
た。
定期検査等の際にドレン水位調節弁を分解して初めてス
ケール皮膜が過大に付着している事が判りドレン水位調
節弁のスケール除去作業を追加しなければならなくなっ
たり、または該当定期検査期間中にスケール除去作業を
完了させることができない場合、スケール除去作業は次
回の定期検査の際に行う事にし、それまでの間はスケー
ル皮膜が付着したままで、発電プラントを運転せざるを
得ないという状況が発生する事も多く、定期検査工程や
費用の変更を強いられるという不具合もたびたび発生し
た。
【0040】給水加熱器に発生する不具合には、以上の
様に給水加熱器の各部位に対する過度なスケール皮膜の
付着のほかに、熱交換用チューブに漏洩が発生してしま
う不具合、または給水の入口側水室と出口側水室を仕切
るための水室仕切板が破壊してしまう様な不具合、また
は給水加熱器ドレン冷却部囲い板破損によるドレンのシ
ョートパスまたはドレン冷却部へ抽気蒸気を巻込む様な
不具合もあった。
様に給水加熱器の各部位に対する過度なスケール皮膜の
付着のほかに、熱交換用チューブに漏洩が発生してしま
う不具合、または給水の入口側水室と出口側水室を仕切
るための水室仕切板が破壊してしまう様な不具合、また
は給水加熱器ドレン冷却部囲い板破損によるドレンのシ
ョートパスまたはドレン冷却部へ抽気蒸気を巻込む様な
不具合もあった。
【0041】給水加熱器の熱交換用チューブに漏洩が発
生する不具合とは、具体的には熱交換用チューブの一部
にピンホール等の孔があく事により、または給水加熱器
の水室の構成材と熱交換用チューブとの継ぎ目等から圧
力の高い給水が圧力の低い給水加熱器胴内部すなわち加
熱用の抽気蒸気またはドレン側に漏洩するという不具合
で、漏洩が始まった当初はたとえ僅かな量であっも、漏
洩物が高圧のため極めて短時間の内に漏洩箇所が拡大し
ていく。なお、この漏洩した給水はドレンと一緒にな
り、ドレン水位調節弁を介して給水加熱器ドレン出口部
から排出される訳であるが、漏洩する給水量が増加する
に従い、給水加熱器から排出しなければならないドレン
量が増加するので、ドレン水位調節弁の開度を増大させ
ざるを得ない。この場合、ドレン水位調節弁が全開時に
おいて排出できるドレン量以上になってしまう程に漏洩
給水量が増加してしまうと、該当給水加熱器からドレン
を排出しきれず、給水加熱器胴内がドレンで満杯にな
り、ついにはドレンは抽気入口部から抽気蒸気管を介し
て高圧タービンまたは低圧タービン等に流入してしま
う。 この様な状況は一般にウオーターインダクション
と呼ばれており、高温蒸気により駆動されている高圧ま
たは低圧タービン等にウオーターインダクションが発生
すると、高温になっている高圧または低圧タービン等の
構成材が比較的低温のドレンにより急冷される結果、熱
応力によるクラック等が発生し、重大事故につながる恐
がある。
生する不具合とは、具体的には熱交換用チューブの一部
にピンホール等の孔があく事により、または給水加熱器
の水室の構成材と熱交換用チューブとの継ぎ目等から圧
力の高い給水が圧力の低い給水加熱器胴内部すなわち加
熱用の抽気蒸気またはドレン側に漏洩するという不具合
で、漏洩が始まった当初はたとえ僅かな量であっも、漏
洩物が高圧のため極めて短時間の内に漏洩箇所が拡大し
ていく。なお、この漏洩した給水はドレンと一緒にな
り、ドレン水位調節弁を介して給水加熱器ドレン出口部
から排出される訳であるが、漏洩する給水量が増加する
に従い、給水加熱器から排出しなければならないドレン
量が増加するので、ドレン水位調節弁の開度を増大させ
ざるを得ない。この場合、ドレン水位調節弁が全開時に
おいて排出できるドレン量以上になってしまう程に漏洩
給水量が増加してしまうと、該当給水加熱器からドレン
を排出しきれず、給水加熱器胴内がドレンで満杯にな
り、ついにはドレンは抽気入口部から抽気蒸気管を介し
て高圧タービンまたは低圧タービン等に流入してしま
う。 この様な状況は一般にウオーターインダクション
と呼ばれており、高温蒸気により駆動されている高圧ま
たは低圧タービン等にウオーターインダクションが発生
すると、高温になっている高圧または低圧タービン等の
構成材が比較的低温のドレンにより急冷される結果、熱
応力によるクラック等が発生し、重大事故につながる恐
がある。
【0042】従って、熱交換用チューブの漏洩をできる
だけ早い時期に発見し、速やかに該当給水加熱器の運転
を一旦停止し、水室の構成材と熱交換用チユーブとの継
ぎ目の修理を行なったり、またはピンホール等の孔があ
いた熱交換用チューブの入口部及び出口部に栓をして給
水が漏洩しないように修理した後、再度該当給水加熱器
を運転するようにしなければならない。
だけ早い時期に発見し、速やかに該当給水加熱器の運転
を一旦停止し、水室の構成材と熱交換用チユーブとの継
ぎ目の修理を行なったり、またはピンホール等の孔があ
いた熱交換用チューブの入口部及び出口部に栓をして給
水が漏洩しないように修理した後、再度該当給水加熱器
を運転するようにしなければならない。
【0043】ところで、熱交換用チューブに漏洩が発生
したかどうかの検出は、従来は、高圧の給水が漏洩した
際の漏洩音を検査員が耳で聴いて判断していたが、給水
加熱器には本来、給水が流入・流出する音、加熱用の抽
気蒸気が流入する音等が伝播してきている。しかも、こ
れらの音は発電プラントの負荷変化と共に音質が変化す
る。この他にも給水加熱器廻りの多数の発電プラント用
機器からの騒音も伝播してきており、これらの音の中か
ら所定の漏洩音を聴き分けるには多くの経験を必要と
し、かつ難しい作業であった。
したかどうかの検出は、従来は、高圧の給水が漏洩した
際の漏洩音を検査員が耳で聴いて判断していたが、給水
加熱器には本来、給水が流入・流出する音、加熱用の抽
気蒸気が流入する音等が伝播してきている。しかも、こ
れらの音は発電プラントの負荷変化と共に音質が変化す
る。この他にも給水加熱器廻りの多数の発電プラント用
機器からの騒音も伝播してきており、これらの音の中か
ら所定の漏洩音を聴き分けるには多くの経験を必要と
し、かつ難しい作業であった。
【0044】そこで、最近では人間の耳で聴いて判断す
る代わりに、給水加熱器に伝播してくる音を加速度形音
響センサまたはAE(アコースティック・エミッショ
ン)センサ等の音響センサで検出し、この検出音を周波
数分析等の信号処理を行う事により、給水加熱器内伝播
音の等から給水の漏洩音と考えられるものだけを取出し
て検知する装置も考え出されている。
る代わりに、給水加熱器に伝播してくる音を加速度形音
響センサまたはAE(アコースティック・エミッショ
ン)センサ等の音響センサで検出し、この検出音を周波
数分析等の信号処理を行う事により、給水加熱器内伝播
音の等から給水の漏洩音と考えられるものだけを取出し
て検知する装置も考え出されている。
【0045】ところが、熱交換器用チューブに漏洩が発
生した箇所が、水室との継ぎ目か、または過熱低減部
か、凝縮部ドレン冷却部かによって、また孔のあき方に
よっても給水の漏洩音の音質が変化する。しかも漏洩音
以外の伝播音についても、給水または抽気蒸気の流入音
等は発電プラントの負荷条件等によっても複雑に変化す
るので、上記の装置を用いても、信頼性高く検知するこ
とは難しかった。また、漏洩箇所がどこを判定する事も
難しかった。
生した箇所が、水室との継ぎ目か、または過熱低減部
か、凝縮部ドレン冷却部かによって、また孔のあき方に
よっても給水の漏洩音の音質が変化する。しかも漏洩音
以外の伝播音についても、給水または抽気蒸気の流入音
等は発電プラントの負荷条件等によっても複雑に変化す
るので、上記の装置を用いても、信頼性高く検知するこ
とは難しかった。また、漏洩箇所がどこを判定する事も
難しかった。
【0046】また、給水の水室仕切板の破壊、またはド
レン冷却部囲い板の破損によるドレンのショートパスま
たはドレン冷却部へ抽気を巻込むような具合を運転中に
検知できる適切な方法は、従来存在しなかった。
レン冷却部囲い板の破損によるドレンのショートパスま
たはドレン冷却部へ抽気を巻込むような具合を運転中に
検知できる適切な方法は、従来存在しなかった。
【0047】そこで、従来は給水加熱器の出入口給水温
度、ドレン出口温度等の監視を継続し、万一各部の温度
が異常値を示した場合に、試行錯誤で各部を点検して行
くことによって不具合箇所を発見するようにしていた。
また、給水加熱器の熱交換性能を監視して上記の不具合
の有無を判断する方法もあるが、熱交換性能の監視のみ
では、例えば水室仕切り板が破壊した場合と、熱交換用
チューブの内面にスケールが付着した場合との区別がで
きなかった。
度、ドレン出口温度等の監視を継続し、万一各部の温度
が異常値を示した場合に、試行錯誤で各部を点検して行
くことによって不具合箇所を発見するようにしていた。
また、給水加熱器の熱交換性能を監視して上記の不具合
の有無を判断する方法もあるが、熱交換性能の監視のみ
では、例えば水室仕切り板が破壊した場合と、熱交換用
チューブの内面にスケールが付着した場合との区別がで
きなかった。
【0048】またさらに、発電プラントによっては給水
ポンプ10の吐出側が2または3(複数)に分岐されて
2または3台(複数台)の給水加熱器が並列に設置さ
れ、それらの出口側で給水が再び合流され、ボイラ1に
圧送されるような配管系統のものもある。この様な配管
系統の場合、例えば、並列に設置された給水加熱器の構
造、性能等が全く同一であり、かつ配管系統を流体が流
れる際の流路抵抗もそれぞれが全く同一であれば、並列
に設置された給水加熱器に流入する給水流量は全く同一
値(1/2または 1/3×全給水流量)となり、従っ
て各給水加熱器に流入する抽気蒸気量や流出するドレン
量も同一値となる筈である。
ポンプ10の吐出側が2または3(複数)に分岐されて
2または3台(複数台)の給水加熱器が並列に設置さ
れ、それらの出口側で給水が再び合流され、ボイラ1に
圧送されるような配管系統のものもある。この様な配管
系統の場合、例えば、並列に設置された給水加熱器の構
造、性能等が全く同一であり、かつ配管系統を流体が流
れる際の流路抵抗もそれぞれが全く同一であれば、並列
に設置された給水加熱器に流入する給水流量は全く同一
値(1/2または 1/3×全給水流量)となり、従っ
て各給水加熱器に流入する抽気蒸気量や流出するドレン
量も同一値となる筈である。
【0049】しかしながら、並列に設置された給水加熱
器に対し、これらの熱交換用チューブまたは整流筒等に
全く異なる量のスケール皮膜が付着している場合には、
それぞれの給水加熱器の給水に対する流路抵抗に差が生
じ、それぞれの給水加熱器に流入する給水流量は同一で
なくなる。この際には、たとえ給水加熱器の熱交換性能
が同一であっても、給水出口温度、ドレン出口温度等が
変化してしまうので、熱交換用チューブ内面、外面また
は整流筒、ドレン水位調節弁等へのスケール付着の有
無、給水加熱器の異常の有無の判定は難しい。
器に対し、これらの熱交換用チューブまたは整流筒等に
全く異なる量のスケール皮膜が付着している場合には、
それぞれの給水加熱器の給水に対する流路抵抗に差が生
じ、それぞれの給水加熱器に流入する給水流量は同一で
なくなる。この際には、たとえ給水加熱器の熱交換性能
が同一であっても、給水出口温度、ドレン出口温度等が
変化してしまうので、熱交換用チューブ内面、外面また
は整流筒、ドレン水位調節弁等へのスケール付着の有
無、給水加熱器の異常の有無の判定は難しい。
【0050】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たもので、任意の発電プラント負荷において、給水加熱
器の熱交換性能及び給水入口部圧力と給水出口部圧力と
の差圧の両者を同時に監視すると共に、必要に応じてド
レン水位調節弁の開度を同時に監視することにより、ス
ケール皮膜がどの部位に過大な厚さに生成したかを高い
信頼性のもとで監視でき、またドレン水位調節弁へのス
ケール付着の有無、熱交換用チューブの漏洩の有無、水
室仕切板や熱交換器ドレン冷却部囲い板の破損によるド
レンのショートパス又はドレン冷却部への抽気蒸気の巻
き込みの有無等をも判定できる熱交換器の異常監視装置
を提供することを目的とするものである
たもので、任意の発電プラント負荷において、給水加熱
器の熱交換性能及び給水入口部圧力と給水出口部圧力と
の差圧の両者を同時に監視すると共に、必要に応じてド
レン水位調節弁の開度を同時に監視することにより、ス
ケール皮膜がどの部位に過大な厚さに生成したかを高い
信頼性のもとで監視でき、またドレン水位調節弁へのス
ケール付着の有無、熱交換用チューブの漏洩の有無、水
室仕切板や熱交換器ドレン冷却部囲い板の破損によるド
レンのショートパス又はドレン冷却部への抽気蒸気の巻
き込みの有無等をも判定できる熱交換器の異常監視装置
を提供することを目的とするものである
【0051】。
【0052】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1の発明の熱交換器の異常監視装置は、各
種のプロセス計測部と、差圧算出部と、性能演算部と、
判定部とを備え、熱交換器の入口と出口における給水圧
力の差圧及び熱交換器の熱交換性能の両者を監視するこ
とにより、スケール付着の有無のみならず、スケール付
着箇所が熱交換用チューブの内面か、外面か、又は前記
熱交換用チューブ以外の給水流路部かの判定をも行なえ
るようにしたものである。
に、本願の第1の発明の熱交換器の異常監視装置は、各
種のプロセス計測部と、差圧算出部と、性能演算部と、
判定部とを備え、熱交換器の入口と出口における給水圧
力の差圧及び熱交換器の熱交換性能の両者を監視するこ
とにより、スケール付着の有無のみならず、スケール付
着箇所が熱交換用チューブの内面か、外面か、又は前記
熱交換用チューブ以外の給水流路部かの判定をも行なえ
るようにしたものである。
【0053】本願の第2の発明の熱交換器の異常監視装
置は、第1の発明において、ドレン水位調節弁の開度を
同時に監視することにより、ドレン水位調節弁へのスケ
ール付着の有無、熱交換用チューブの漏洩の有無、水室
仕切板や熱交換器ドレン冷却部囲い板の破損によるドレ
ンのショートパス又はドレン冷却部への抽気蒸気の巻き
込みの有無等をも判定できるようにしたものである。
置は、第1の発明において、ドレン水位調節弁の開度を
同時に監視することにより、ドレン水位調節弁へのスケ
ール付着の有無、熱交換用チューブの漏洩の有無、水室
仕切板や熱交換器ドレン冷却部囲い板の破損によるドレ
ンのショートパス又はドレン冷却部への抽気蒸気の巻き
込みの有無等をも判定できるようにしたものである。
【0054】なお、上記構成のうち、望ましい実施態様
は次の通りである。
は次の通りである。
【0055】給水入口圧力計測部及び給水出口圧力計測
部は、熱交換器の給水入口と給水出口の脈動がなるべく
小さな場所に設置して給水圧力を計測する熱交換器の異
常監視装置である。
部は、熱交換器の給水入口と給水出口の脈動がなるべく
小さな場所に設置して給水圧力を計測する熱交換器の異
常監視装置である。
【0056】熱交換器として給水加熱器を対象とし、
「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度
と給水出口温度との差」及び「ドレン出口温度と給水入
口温度との差」の両者を監視する熱交換器の異常監視装
置である。
「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度
と給水出口温度との差」及び「ドレン出口温度と給水入
口温度との差」の両者を監視する熱交換器の異常監視装
置である。
【0057】熱交換性能を監視する手法としては、例え
ば過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部の各部毎に、少な
くともここを出入する給水及び抽気蒸気とドレンの温度
を得て、これらの値からそれぞれの部位毎に熱交換用チ
ューブ壁を介して熱交換するし易さ(例えば熱貫流率)
を計算し、この結果により熱交換性能を監視する熱交換
器の異常監視装置である。
ば過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部の各部毎に、少な
くともここを出入する給水及び抽気蒸気とドレンの温度
を得て、これらの値からそれぞれの部位毎に熱交換用チ
ューブ壁を介して熱交換するし易さ(例えば熱貫流率)
を計算し、この結果により熱交換性能を監視する熱交換
器の異常監視装置である。
【0058】少なくともドレン冷却部及び凝縮部出口に
おける熱交換用チューブ内の給水温度及び圧力は実測す
ること無く、その他のプロセス値の実測値を用いて、上
記給水温度を計算により算出することにより、この結果
により熱交換性能を監視する熱交換器の異常監視装置で
ある。
おける熱交換用チューブ内の給水温度及び圧力は実測す
ること無く、その他のプロセス値の実測値を用いて、上
記給水温度を計算により算出することにより、この結果
により熱交換性能を監視する熱交換器の異常監視装置で
ある。
【0059】熱交換器の入口・出口間における給水圧力
の差圧及び熱交換器の熱交換性能を監視するのに、熱交
換器の各部にスケール皮膜が正常な状態に付着している
際における値を基準値とし、その値と実測値とを比較
し、両者が相対的に変化した場合に異常と判定する熱交
換器の異常監視装置である。
の差圧及び熱交換器の熱交換性能を監視するのに、熱交
換器の各部にスケール皮膜が正常な状態に付着している
際における値を基準値とし、その値と実測値とを比較
し、両者が相対的に変化した場合に異常と判定する熱交
換器の異常監視装置である。
【0060】基準値を発電プラントの各付加(又は各給
水流量)毎に得て、その関係式を記憶させておく事によ
り、負荷(又は各給水流量)が変化した場合に、その値
から該当負荷(又は各給水流量)に対応した基準値を得
て、これとの相対的変化により判定する熱交換器の異常
監視装置である。
水流量)毎に得て、その関係式を記憶させておく事によ
り、負荷(又は各給水流量)が変化した場合に、その値
から該当負荷(又は各給水流量)に対応した基準値を得
て、これとの相対的変化により判定する熱交換器の異常
監視装置である。
【0061】ドレン水位調節弁開度又はその相当量を監
視する事により、ドレン水位調節弁の動作異常やドレン
水位調節弁スティックをも判定できる熱交換器の異常監
視装置である。
視する事により、ドレン水位調節弁の動作異常やドレン
水位調節弁スティックをも判定できる熱交換器の異常監
視装置である。
【0062】給水加熱器の入口給水流量と、入口・出口
間の給水差圧又はその開平演算結果との比を監視して給
水流量の異常を測定し、その結果を判定ロジックの一部
に用いる熱交換器の異常監視装置である。
間の給水差圧又はその開平演算結果との比を監視して給
水流量の異常を測定し、その結果を判定ロジックの一部
に用いる熱交換器の異常監視装置である。
【0063】並列に設置された複数の給水加熱器におい
て、それぞれの給水入口側に設置された給水入口弁、フ
ローノズル又はオリフィスプレートの出口側同志の差圧
を監視し、この差圧の変化の状況から、それぞれの給水
加熱器への入口給水流量のアンバランスを監視する熱交
換器の異常監視装置である。
て、それぞれの給水入口側に設置された給水入口弁、フ
ローノズル又はオリフィスプレートの出口側同志の差圧
を監視し、この差圧の変化の状況から、それぞれの給水
加熱器への入口給水流量のアンバランスを監視する熱交
換器の異常監視装置である。
【0064】
【作用】上述のように構成した本発明の熱交換器スケー
ル付着監視装置によれば、鋼管チューブ、整流筒又はド
レン水位調節弁へのスケール被膜の付着の有無や付着の
部位、その他の各種の異常を確実に監視することができ
る。
ル付着監視装置によれば、鋼管チューブ、整流筒又はド
レン水位調節弁へのスケール被膜の付着の有無や付着の
部位、その他の各種の異常を確実に監視することができ
る。
【0065】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、図31及び図32におけると同一の構成要
素については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
する。なお、図31及び図32におけると同一の構成要
素については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0066】先ず、図1に示す第1の発明の実施例にお
いて、給水加熱器の給水入口と出口との差圧を監視する
ために、給水入口部23には給水入口圧力計測部41
が、また給水出口部27には給水出口圧力計測部42が
それぞれ取付けられており、これらの計測部41,42
の出力信号は差圧算出部43に導かれる。
いて、給水加熱器の給水入口と出口との差圧を監視する
ために、給水入口部23には給水入口圧力計測部41
が、また給水出口部27には給水出口圧力計測部42が
それぞれ取付けられており、これらの計測部41,42
の出力信号は差圧算出部43に導かれる。
【0067】なお、入口側水室25及び出口側水室26
に近いところでは給水の流れに乱れがあるため、入口側
水室及び出口側水室に近ければ近いほど給水入口圧力計
測部41及び給水出口圧力計測部42の圧力は脈動が大
きくなる。そこで、給水入口圧力計測部41及び給水出
口圧力計測部42は脈動を小さく計測できるように、入
口側水室25及び出口側水室26から十分離れた位置に
設置される。
に近いところでは給水の流れに乱れがあるため、入口側
水室及び出口側水室に近ければ近いほど給水入口圧力計
測部41及び給水出口圧力計測部42の圧力は脈動が大
きくなる。そこで、給水入口圧力計測部41及び給水出
口圧力計測部42は脈動を小さく計測できるように、入
口側水室25及び出口側水室26から十分離れた位置に
設置される。
【0068】一方、給水加熱器の熱交換性能を監視する
為に、給水入口部23には給水入口プロセス計測部44
が、給水出口部27には給水出口プロセス計測部45
が、抽気入口部28には抽気蒸気入口プロセス計測部4
6が、ドレン出口部29にはドレン出口プロセス計測部
47が、またドレン入口部36にはドレン入口プロセス
計測部48がそれぞれ取付けられている。これらのプロ
セス計測部44〜48の出力信号は性能演算部49に入
力され、性能演算部49の出力信号は判定部51に入力
される。判定部51には、差圧演算部43の出力信号
と、発電プラント等の負荷信号50も入力され、判定部
51からはスケール皮膜生成判定結果52が出力され
る。
為に、給水入口部23には給水入口プロセス計測部44
が、給水出口部27には給水出口プロセス計測部45
が、抽気入口部28には抽気蒸気入口プロセス計測部4
6が、ドレン出口部29にはドレン出口プロセス計測部
47が、またドレン入口部36にはドレン入口プロセス
計測部48がそれぞれ取付けられている。これらのプロ
セス計測部44〜48の出力信号は性能演算部49に入
力され、性能演算部49の出力信号は判定部51に入力
される。判定部51には、差圧演算部43の出力信号
と、発電プラント等の負荷信号50も入力され、判定部
51からはスケール皮膜生成判定結果52が出力され
る。
【0069】上記構成の本発明の実施例において、給水
加熱器へ流入し、又はこれから流出する給水の給水入口
部23および給水出口部27における圧力は、脈動の少
ない状態で給水入口圧力計測部41および給水出口圧力
計測部42により計測され、それぞれの出力信号は差圧
算出部43に入力され、ここで給水入口部と給水出口部
における給水の差圧値が脈動の少ない状態で算出され、
その結果は判定部51に入力される。
加熱器へ流入し、又はこれから流出する給水の給水入口
部23および給水出口部27における圧力は、脈動の少
ない状態で給水入口圧力計測部41および給水出口圧力
計測部42により計測され、それぞれの出力信号は差圧
算出部43に入力され、ここで給水入口部と給水出口部
における給水の差圧値が脈動の少ない状態で算出され、
その結果は判定部51に入力される。
【0070】一般に熱交換器(この実施例では給水加熱
器)の熱交換性能は、給水加熱器に入ってくる熱量と出
てゆく熱量を用いて評価できる。
器)の熱交換性能は、給水加熱器に入ってくる熱量と出
てゆく熱量を用いて評価できる。
【0071】ここで、給水加熱器に入ってくる熱量は、
給水入口部から入ってくる給水が持つ熱量と、抽気入口
部から入ってくる抽気蒸気が持つ熱量と、ドレン入口部
から入ってくるドレンが持つ熱量の合計値であり、入っ
てくる給水が持つ熱量を算出する為の諸量は給水入口プ
ロセス計測部44を用いて、抽気蒸気が持つ熱量を算出
する為の諸量は抽気蒸気入口プロセス計測部46を用い
て、また入ってくるドレンが持つ熱量を算出するための
諸量はドレン入口プロセス計測部48を用いてそれぞれ
計測される。また給水加熱器から出てゆく熱量は給水出
口部から出てゆく給水が持つ熱量と、ドレン出口部から
出てゆくドレンが持つ熱量の合計値であり、出てゆく給
水が持つ熱量を算出するための諸量は給水出口プロセス
計測部45を用いて、また出てゆくドレンが持つ熱量を
算出するための諸量はドレン出口プロセス計測部47を
用いて計測される。
給水入口部から入ってくる給水が持つ熱量と、抽気入口
部から入ってくる抽気蒸気が持つ熱量と、ドレン入口部
から入ってくるドレンが持つ熱量の合計値であり、入っ
てくる給水が持つ熱量を算出する為の諸量は給水入口プ
ロセス計測部44を用いて、抽気蒸気が持つ熱量を算出
する為の諸量は抽気蒸気入口プロセス計測部46を用い
て、また入ってくるドレンが持つ熱量を算出するための
諸量はドレン入口プロセス計測部48を用いてそれぞれ
計測される。また給水加熱器から出てゆく熱量は給水出
口部から出てゆく給水が持つ熱量と、ドレン出口部から
出てゆくドレンが持つ熱量の合計値であり、出てゆく給
水が持つ熱量を算出するための諸量は給水出口プロセス
計測部45を用いて、また出てゆくドレンが持つ熱量を
算出するための諸量はドレン出口プロセス計測部47を
用いて計測される。
【0072】これらのプロセス計測部44〜48の出力
信号は性能演算部49に入力され、ここで給水加熱器の
熱交換性能を評価する為の演算が行われ、その結果は判
定部51に入力される。
信号は性能演算部49に入力され、ここで給水加熱器の
熱交換性能を評価する為の演算が行われ、その結果は判
定部51に入力される。
【0073】判定部51には、前述の給水差圧値算出結
果および給水加熱器の熱交換性能評価演算結果の他、発
電プラント等の負荷信号50が入力され、ここで給水差
圧値および熱交換性能評価演算結果にその時の負荷の値
による補正を加えた後、これらの同一時点における両者
の値を用いて図2による判定ロジックにより、スケール
皮膜が給水加熱器のどの部分に過大な厚さに生成したか
を判定し、その結果を判定部51から出力する。
果および給水加熱器の熱交換性能評価演算結果の他、発
電プラント等の負荷信号50が入力され、ここで給水差
圧値および熱交換性能評価演算結果にその時の負荷の値
による補正を加えた後、これらの同一時点における両者
の値を用いて図2による判定ロジックにより、スケール
皮膜が給水加熱器のどの部分に過大な厚さに生成したか
を判定し、その結果を判定部51から出力する。
【0074】次に、図2を参照して判定ロジックの概要
を説明する。
を説明する。
【0075】鋼管チューブ内面に、過大な厚さのスケー
ル皮膜が生成した場合には、比較的小さな差圧により水
室仕切板が破壊する危険性がある。このような場合に
は、それと同時に入口側水室と出口側水室との圧力の差
が増加するので、給水入口と出口差圧は当然増加すると
ともに、熱交換性能も低下する。
ル皮膜が生成した場合には、比較的小さな差圧により水
室仕切板が破壊する危険性がある。このような場合に
は、それと同時に入口側水室と出口側水室との圧力の差
が増加するので、給水入口と出口差圧は当然増加すると
ともに、熱交換性能も低下する。
【0076】また、鋼管チューブ外面に過大な厚さのス
ケール皮膜が付着した場合には、給水入口と出口差圧の
増加はないので給水加熱器の部品が破壊するという心配
はないが、熱交換性能は低下する。このような場合は、
熱交換性能が信頼出来る程度に低下が確認されて初めて
これが判定されれば良い。また万一、整流筒のみに過大
な厚さのスケール皮膜が生成した場合には、これと共に
整流筒前後の差圧が増加するので、給水入口と出口差圧
は当然増加するが、熱交換性能は低下しない。
ケール皮膜が付着した場合には、給水入口と出口差圧の
増加はないので給水加熱器の部品が破壊するという心配
はないが、熱交換性能は低下する。このような場合は、
熱交換性能が信頼出来る程度に低下が確認されて初めて
これが判定されれば良い。また万一、整流筒のみに過大
な厚さのスケール皮膜が生成した場合には、これと共に
整流筒前後の差圧が増加するので、給水入口と出口差圧
は当然増加するが、熱交換性能は低下しない。
【0077】なお、整流筒の機械的強度は水室仕切板に
比較して大きいので、その分大きな差圧になるまで破壊
するような事はない。従って、整流筒が破壊しない程度
で、かつ信頼できる程度に差圧が大きくなってはじめ
て、これが判定されれば良い。
比較して大きいので、その分大きな差圧になるまで破壊
するような事はない。従って、整流筒が破壊しない程度
で、かつ信頼できる程度に差圧が大きくなってはじめ
て、これが判定されれば良い。
【0078】判定ロジックは以上の状況を考慮して作っ
てある。
てある。
【0079】次に、上述した本発明の第1実施例の、よ
り具体的な構成例と作動を図3〜図8を参照して説明す
る。
り具体的な構成例と作動を図3〜図8を参照して説明す
る。
【0080】図3は、図1に示した構成ブロック図の詳
細図であって、給水入口圧力計測部41の出力信号P1
および給水出口圧力計測部42の出力信号P2 は減算部
55によって構成される差圧算出部43に入力され、そ
の出力信号△Pは判定部51の減算部59-3に入力され
る。給水入口プロセス計測部44として給水入口温度検
出部44-1を、また、ドレン出口プロセス計測部47と
してドレン出口温度検出部47-1を用い、これらの出力
信号t4 ,t3 を減算部57-2に入力し、出力信号ΔT
2 を演算する。この△T2 は判定部51の減算部59-2
に入力される。抽気蒸気入口プロセス計測部46とし
て、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2を用
い、その出力信号P3 が性能演算部49の飽和温度(t
1)算出部56に入力され、その出力信号t1 が減算部
57-1に入力される。
細図であって、給水入口圧力計測部41の出力信号P1
および給水出口圧力計測部42の出力信号P2 は減算部
55によって構成される差圧算出部43に入力され、そ
の出力信号△Pは判定部51の減算部59-3に入力され
る。給水入口プロセス計測部44として給水入口温度検
出部44-1を、また、ドレン出口プロセス計測部47と
してドレン出口温度検出部47-1を用い、これらの出力
信号t4 ,t3 を減算部57-2に入力し、出力信号ΔT
2 を演算する。この△T2 は判定部51の減算部59-2
に入力される。抽気蒸気入口プロセス計測部46とし
て、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2を用
い、その出力信号P3 が性能演算部49の飽和温度(t
1)算出部56に入力され、その出力信号t1 が減算部
57-1に入力される。
【0081】給水出口プロセス計測部45として、給水
出口温度検出部45-1を用い、その出力信号t2 も減算
部57-1に入力される。この減算部57-1の出力信号△
T1は判定部51の減算部59-1に入力される。発電プ
ラントの負荷信号50(L)は判定部51の△T1L規準
算出部58-1、△T2L規準算出部58-2及び差圧規準算
出部58-3に入力され、これらの出力信号△T1L、△T
2Lおよび△PL も減算部59-1、59-2及び59-3にそ
れぞれ入力される。
出口温度検出部45-1を用い、その出力信号t2 も減算
部57-1に入力される。この減算部57-1の出力信号△
T1は判定部51の減算部59-1に入力される。発電プ
ラントの負荷信号50(L)は判定部51の△T1L規準
算出部58-1、△T2L規準算出部58-2及び差圧規準算
出部58-3に入力され、これらの出力信号△T1L、△T
2Lおよび△PL も減算部59-1、59-2及び59-3にそ
れぞれ入力される。
【0082】また、減算部59-1の出力信号A1 は警報
設定部69-1,69-2及び69-3に入力され、その結
果、ON-OFFの出力信号a1 ,a2 及びa3 が判定ロジッ
ク部70に入力される。減算部59-2の出力信号A2 は
警報設定部69−4,69-5及び69-6に入力され、その
結果、ON-OFFの出力信号b1 ,b2 およびb3 が判定ロ
ジック部70に入力される。また減算部59-3の出力信
号A3 は警報設定部69-7,69-8及び69-9に入力さ
れ、その結果、ON-OFFの出力信号c1 ,c2およびc3
が判定ロジック部70に入力される。
設定部69-1,69-2及び69-3に入力され、その結
果、ON-OFFの出力信号a1 ,a2 及びa3 が判定ロジッ
ク部70に入力される。減算部59-2の出力信号A2 は
警報設定部69−4,69-5及び69-6に入力され、その
結果、ON-OFFの出力信号b1 ,b2 およびb3 が判定ロ
ジック部70に入力される。また減算部59-3の出力信
号A3 は警報設定部69-7,69-8及び69-9に入力さ
れ、その結果、ON-OFFの出力信号c1 ,c2およびc3
が判定ロジック部70に入力される。
【0083】判定ロジック部70では、図4のような判
定ロジックにより、スケール皮膜がどの部位に過大な厚
さに生成したかを判定し、その判定結果52を判定部5
1の出力信号として出力する。
定ロジックにより、スケール皮膜がどの部位に過大な厚
さに生成したかを判定し、その判定結果52を判定部5
1の出力信号として出力する。
【0084】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0085】給水加熱器へ流入および流出する給水の給
水入口部及び給水出口部における圧力は、脈動の少ない
所に設置された給水入口圧力計測部41及び給水出口圧
力計測部42により計測され、それぞれの出口信号P1
およびP2 は差圧算出部43を構成する減算部55に入
力され、△P=(P1 −P2 )の演算が行われ、その結
果、出力信号△Pが減算部59-3に入力される。一方、
その時点における発電プラントの負荷信号50が差圧規
準値算出部58−3 に入力されている。
水入口部及び給水出口部における圧力は、脈動の少ない
所に設置された給水入口圧力計測部41及び給水出口圧
力計測部42により計測され、それぞれの出口信号P1
およびP2 は差圧算出部43を構成する減算部55に入
力され、△P=(P1 −P2 )の演算が行われ、その結
果、出力信号△Pが減算部59-3に入力される。一方、
その時点における発電プラントの負荷信号50が差圧規
準値算出部58−3 に入力されている。
【0086】ところで、マグネタイトのスケール皮膜が
鋼管チューブ、整流筒等の内面の全面にわたり薄く(正
常な状態に)生成しており、その生成量に増減がない場
合においても、発電プラントの負荷の増減すなわち給水
加熱器へ流入する給水流量の増減により、給水入口部と
給水出口部との圧力の差圧は増減する。この一例を60
0MW級の発電プラント用の最もボイラに近い側の給水
加熱器の場合を例に示すと、図5の通りである。このよ
うに各給水加熱器毎にマグネタイトのスケール皮膜が正
常な状態に生成した場合における発電プラントの負荷L
と、給水加熱器の給水入口部と出口部との圧力の差圧△
PL との関係はあらかじめ判っているので、この関係式
を差圧基準値算出部58-3に記憶させておき、前述のよ
うにこれに負荷信号50を入力する事により、その負荷
の値、即ちその時の給水流量における差圧基準値△PL
が得られる。この差圧基準値△PL も減算部59-3に入
力され、ここでA3 =(△P−△PL )すなわち、ある
時点、ある負荷における給水入口部と出口部との差圧の
実測値と正常時のあるべき差圧値(基準値)との差が計
算され、その出力信号A3 が警報設定部69-7,69-
8,69-9に入力される。
鋼管チューブ、整流筒等の内面の全面にわたり薄く(正
常な状態に)生成しており、その生成量に増減がない場
合においても、発電プラントの負荷の増減すなわち給水
加熱器へ流入する給水流量の増減により、給水入口部と
給水出口部との圧力の差圧は増減する。この一例を60
0MW級の発電プラント用の最もボイラに近い側の給水
加熱器の場合を例に示すと、図5の通りである。このよ
うに各給水加熱器毎にマグネタイトのスケール皮膜が正
常な状態に生成した場合における発電プラントの負荷L
と、給水加熱器の給水入口部と出口部との圧力の差圧△
PL との関係はあらかじめ判っているので、この関係式
を差圧基準値算出部58-3に記憶させておき、前述のよ
うにこれに負荷信号50を入力する事により、その負荷
の値、即ちその時の給水流量における差圧基準値△PL
が得られる。この差圧基準値△PL も減算部59-3に入
力され、ここでA3 =(△P−△PL )すなわち、ある
時点、ある負荷における給水入口部と出口部との差圧の
実測値と正常時のあるべき差圧値(基準値)との差が計
算され、その出力信号A3 が警報設定部69-7,69-
8,69-9に入力される。
【0087】一方、給水加熱器の熱交換性能を監視する
一方法として「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧
力の飽和温度と給水入口温度との差」及び「ドレン出口
温度と給水入口温度との差」の両者を監視し、これが規
定値以上変化した場合に、熱交換性能が低下したものと
見なす方法がある。なお、この方法の場合はドレン入口
プロセス計測部48は不要である。
一方法として「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧
力の飽和温度と給水入口温度との差」及び「ドレン出口
温度と給水入口温度との差」の両者を監視し、これが規
定値以上変化した場合に、熱交換性能が低下したものと
見なす方法がある。なお、この方法の場合はドレン入口
プロセス計測部48は不要である。
【0088】本実施例ではこの方法を採用している。す
なわち、「ドレン出口温度と給水入口温度との差」につ
いては、ドレン出口温度検出部47-1による出力信号t
3と、給水入口温度検出部44-1による出力信号t4 を
性能演算部49を構成する減算部57-2に入力し、ここ
で、ΔT2 =t3 −t4なる演算を行うことによって求
められる。その出力信号ΔT2 を、判定部51を構成す
る減算部59-2に入力する。
なわち、「ドレン出口温度と給水入口温度との差」につ
いては、ドレン出口温度検出部47-1による出力信号t
3と、給水入口温度検出部44-1による出力信号t4 を
性能演算部49を構成する減算部57-2に入力し、ここ
で、ΔT2 =t3 −t4なる演算を行うことによって求
められる。その出力信号ΔT2 を、判定部51を構成す
る減算部59-2に入力する。
【0089】また、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」について
は、まず抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2
の出力信号P3を性能演算部49を構成する飽和温度
(t1)算出部56に入力する。
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」について
は、まず抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2
の出力信号P3を性能演算部49を構成する飽和温度
(t1)算出部56に入力する。
【0090】ところで、発電プラントに用いられるプロ
セス流体は一般に水の場合が多いが、この場合の飽和蒸
気圧力と飽和蒸気温度の関係は、図6に示す通りであ
り、飽和温度(t1)算出部56にこの関係式を記憶さ
せておき、出力信号P3を入力することにより、出力信
号P3に対する飽和温度t1が算出される。この出力信
号t1は減算部57-1に入力される。
セス流体は一般に水の場合が多いが、この場合の飽和蒸
気圧力と飽和蒸気温度の関係は、図6に示す通りであ
り、飽和温度(t1)算出部56にこの関係式を記憶さ
せておき、出力信号P3を入力することにより、出力信
号P3に対する飽和温度t1が算出される。この出力信
号t1は減算部57-1に入力される。
【0091】一方、給水出口温度検出部45-1による出
力信号t2も減算部57-1に入力され、ここでΔT=t
1−t2なる演算が行われ、その出力信号ΔT1は判定
部51を構成する減算部59-2に入力される。またその
時点における発電プラントの負荷信号50がΔT1L規準
値算出部58-1およびΔT2L規準値算出部58-2に入力
されている。
力信号t2も減算部57-1に入力され、ここでΔT=t
1−t2なる演算が行われ、その出力信号ΔT1は判定
部51を構成する減算部59-2に入力される。またその
時点における発電プラントの負荷信号50がΔT1L規準
値算出部58-1およびΔT2L規準値算出部58-2に入力
されている。
【0092】ところで、マグネタイトのスケール皮膜が
鋼管チューブの内面の全面にわたって薄く生成している
場合において、「抽気蒸気入口における給水加熱器器内
圧力の飽和温度と給水温度との差」(これをΔT1Lとす
る)及び「ドレン出口温度と給水入口温度との差」(こ
れをΔT2Lとする)は、発電プラントの負荷の増減すな
わち給水加熱器へ流入する給水流量の増減により変化す
る。この一例を600MW級の発電プラント用の最もボ
イラに近い側の給水加熱器の場合を例に示すと、図7及
び図8の通りである。
鋼管チューブの内面の全面にわたって薄く生成している
場合において、「抽気蒸気入口における給水加熱器器内
圧力の飽和温度と給水温度との差」(これをΔT1Lとす
る)及び「ドレン出口温度と給水入口温度との差」(こ
れをΔT2Lとする)は、発電プラントの負荷の増減すな
わち給水加熱器へ流入する給水流量の増減により変化す
る。この一例を600MW級の発電プラント用の最もボ
イラに近い側の給水加熱器の場合を例に示すと、図7及
び図8の通りである。
【0093】この様に、マグネタイトのスケール皮膜が
正常な状態に生成した場合における発電プラントの負荷
と給水加熱器のΔT1L、ΔT2Lとの関係は給水加熱器ご
とに予め分っているので、この関係式をΔT1L規準値算
出部58-1およびΔT2L規準値算出部58-2に記憶させ
ておき、前述のようにこれに負荷信号50を入力する事
により、その負荷におけるΔT1L、ΔT2Lが得られる。
正常な状態に生成した場合における発電プラントの負荷
と給水加熱器のΔT1L、ΔT2Lとの関係は給水加熱器ご
とに予め分っているので、この関係式をΔT1L規準値算
出部58-1およびΔT2L規準値算出部58-2に記憶させ
ておき、前述のようにこれに負荷信号50を入力する事
により、その負荷におけるΔT1L、ΔT2Lが得られる。
【0094】このΔT1Lは減算部59-1に、またΔT2L
は減算部59-2に入力され、それぞれの減算部において
A1=ΔT1L−ΔT1A2=ΔT2 −ΔT2Lなる演算が
行われる。これらのA1 およびA2 はある時点、ある負
荷状態における「抽気蒸気入口における給水加熱器器内
圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレン出
口温度と給水入口温度との差」の実測値と正常時のある
べき値(規準値)との差であり、この出力信号A1 およ
びA2 はそれぞれ警報設定部69-1,69-2,69-3及
び68-4,69-5,69-6に入力される。
は減算部59-2に入力され、それぞれの減算部において
A1=ΔT1L−ΔT1A2=ΔT2 −ΔT2Lなる演算が
行われる。これらのA1 およびA2 はある時点、ある負
荷状態における「抽気蒸気入口における給水加熱器器内
圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレン出
口温度と給水入口温度との差」の実測値と正常時のある
べき値(規準値)との差であり、この出力信号A1 およ
びA2 はそれぞれ警報設定部69-1,69-2,69-3及
び68-4,69-5,69-6に入力される。
【0095】各警報設定部69-1〜69-9により各入力
信号A1,A2,A3の大きさを監視し、図4の判定ロ
ジックのように、各入力信号が万一、各設定値以上にな
れば、接点信号a1 〜a3,b1 〜b3,c1 〜c3 のい
ずれかを判定ロジック部70に出力する。判定ロジック
部70では、図4の判定ロジックを用いて、給水加熱器
へのスケール皮膜の過大な厚さの付着の有無ばかりでな
く、スケール皮膜付着部位の判定も行い、その結果を出
力する。
信号A1,A2,A3の大きさを監視し、図4の判定ロ
ジックのように、各入力信号が万一、各設定値以上にな
れば、接点信号a1 〜a3,b1 〜b3,c1 〜c3 のい
ずれかを判定ロジック部70に出力する。判定ロジック
部70では、図4の判定ロジックを用いて、給水加熱器
へのスケール皮膜の過大な厚さの付着の有無ばかりでな
く、スケール皮膜付着部位の判定も行い、その結果を出
力する。
【0096】以上述べた本実施例によれば、給水の入口
部と出口部との圧力はそれぞれ脈動の小さい場所で計測
できるので、その両者の差圧もより高い信頼性で監視す
ることができる。しかも、より小さな差圧によっても破
壊しやすい水室仕切板30へ影響を及ぼす差圧は鋼管チ
ューブ内面にスケール皮膜が生成する事によるが、鋼管
チューブ内面へのスケール皮膜の生成は「給水加熱器の
給水入口と出口の差圧が、やや異常値になった事」及び
「給水加熱器の熱交換性能が、やや異常値になった事」
の両者のAND 条件により判定するため、信頼性が高い。
部と出口部との圧力はそれぞれ脈動の小さい場所で計測
できるので、その両者の差圧もより高い信頼性で監視す
ることができる。しかも、より小さな差圧によっても破
壊しやすい水室仕切板30へ影響を及ぼす差圧は鋼管チ
ューブ内面にスケール皮膜が生成する事によるが、鋼管
チューブ内面へのスケール皮膜の生成は「給水加熱器の
給水入口と出口の差圧が、やや異常値になった事」及び
「給水加熱器の熱交換性能が、やや異常値になった事」
の両者のAND 条件により判定するため、信頼性が高い。
【0097】また、比較的大きな差圧にも破壊すること
の無い整流筒24へ影響を及ぼす差圧は整流筒にスケー
ル皮膜が生成することによるが、この生成は「給水加熱
器の給水入口と出口の差圧が異常値になった事」(すな
わち、これの検出は鋼管チューブ内面へのスケール皮膜
生成の判定時の差圧監視の設定値u1 より大きな値u2
を用いる)により判定するため、差圧監視の信頼性が高
い。
の無い整流筒24へ影響を及ぼす差圧は整流筒にスケー
ル皮膜が生成することによるが、この生成は「給水加熱
器の給水入口と出口の差圧が異常値になった事」(すな
わち、これの検出は鋼管チューブ内面へのスケール皮膜
生成の判定時の差圧監視の設定値u1 より大きな値u2
を用いる)により判定するため、差圧監視の信頼性が高
い。
【0098】一方、鋼管チューブ外面にスケールが付着
した場合には、特に差圧等により給水加熱器の部品が破
壊する様な不具合の発生は無いが、給水加熱器の熱交換
性能が低下するので、なるべく早い時期にスケール除去
を行った方が良い。この様な鋼管チューブ外面のスケー
ル付着は「給水加熱器の熱交換性能が、異常値になった
事」(すなわち、これの検出は鋼管チューブ内面へのス
ケール皮膜生成の判定時の熱交換性能監視の設定値s1
,t1 より大きな値s2 ,t2 を用いる)により判定
するため、熱交換性能の信頼性が高い。
した場合には、特に差圧等により給水加熱器の部品が破
壊する様な不具合の発生は無いが、給水加熱器の熱交換
性能が低下するので、なるべく早い時期にスケール除去
を行った方が良い。この様な鋼管チューブ外面のスケー
ル付着は「給水加熱器の熱交換性能が、異常値になった
事」(すなわち、これの検出は鋼管チューブ内面へのス
ケール皮膜生成の判定時の熱交換性能監視の設定値s1
,t1 より大きな値s2 ,t2 を用いる)により判定
するため、熱交換性能の信頼性が高い。
【0099】以上のように給水加熱器の各部へスケール
皮膜が過大な厚さに生成したかどうかの監視を信頼性高
く監視でき、効果的である。
皮膜が過大な厚さに生成したかどうかの監視を信頼性高
く監視でき、効果的である。
【0100】また更に、給水入口及び出口の差圧監視の
みでは、スケール皮膜付着が整流筒又は鋼管チューブ内
面のいずれかが判定できず、これの判定を行うために給
水入口と入口側水室との差圧及び入口側水室と出口側水
室又は給水出口との差圧の両者を監視するには、脈動が
非常に大きい入口側水室の圧力を計測せざるを得ず、信
頼性の低い監視結果にならざるを得なかった。また、給
水加熱器の熱交換性能監視のみの場合には、スケール皮
膜付着が鋼管チューブ内面又は外面のいずれかが判定で
きず、しかも整流筒のみへのスケール皮膜付着は監視不
可能であったが、本発明を用いれば、入口側水室の圧力
の計測を行うことなしに、スケール皮膜付着が整流筒
か、鋼管チューブ内面か、外面かの部位まで判定するこ
とができる。しかも、以上の監視は発電プラントの任意
の負荷において行う事ができるので、効果が大きい。
みでは、スケール皮膜付着が整流筒又は鋼管チューブ内
面のいずれかが判定できず、これの判定を行うために給
水入口と入口側水室との差圧及び入口側水室と出口側水
室又は給水出口との差圧の両者を監視するには、脈動が
非常に大きい入口側水室の圧力を計測せざるを得ず、信
頼性の低い監視結果にならざるを得なかった。また、給
水加熱器の熱交換性能監視のみの場合には、スケール皮
膜付着が鋼管チューブ内面又は外面のいずれかが判定で
きず、しかも整流筒のみへのスケール皮膜付着は監視不
可能であったが、本発明を用いれば、入口側水室の圧力
の計測を行うことなしに、スケール皮膜付着が整流筒
か、鋼管チューブ内面か、外面かの部位まで判定するこ
とができる。しかも、以上の監視は発電プラントの任意
の負荷において行う事ができるので、効果が大きい。
【0101】次に第2の実施例を説明する。
【0102】第1の実施例では、給水加熱器の熱交換性
能を監視するにあたり「抽気蒸気入口における給水加熱
器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ド
レン出口温度と給水入口温度との差」を監視するもので
あるが、本実施例においては、鋼管チューブの熱貫流率
に基づき監視するものである。図9(A),(B)は、
その場合のブロック図を示す。
能を監視するにあたり「抽気蒸気入口における給水加熱
器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ド
レン出口温度と給水入口温度との差」を監視するもので
あるが、本実施例においては、鋼管チューブの熱貫流率
に基づき監視するものである。図9(A),(B)は、
その場合のブロック図を示す。
【0103】この第2の実施例は、給水加熱器内を流れ
る給水と抽気蒸気及びドレンのそれぞれについて、給水
加熱器胴の各部(過熱低減部,凝縮部、ドレン冷却部)
における温度を計測し、その結果を用いて各部毎におけ
る鋼管チューブの熱貫流率を計算し、その結果を用いて
熱交換性能を監視するものである。
る給水と抽気蒸気及びドレンのそれぞれについて、給水
加熱器胴の各部(過熱低減部,凝縮部、ドレン冷却部)
における温度を計測し、その結果を用いて各部毎におけ
る鋼管チューブの熱貫流率を計算し、その結果を用いて
熱交換性能を監視するものである。
【0104】図10は、鋼管チューブ内面に薄くスケー
ル皮膜が生成した場合に給水加熱器内を流れる給水と、
抽気蒸気及びドレンの給水加熱器胴の各部における温度
の関係の概略を示すもので、鋼管チューブ内面又は外面
にスケールがより厚く付着すればするほど給水加熱器胴
内における抽気蒸気及びドレンの温度t84,t85等は高
くなり、一方、鋼管チューブ内の給水の温度t87,t8
8,t89は低くなる。
ル皮膜が生成した場合に給水加熱器内を流れる給水と、
抽気蒸気及びドレンの給水加熱器胴の各部における温度
の関係の概略を示すもので、鋼管チューブ内面又は外面
にスケールがより厚く付着すればするほど給水加熱器胴
内における抽気蒸気及びドレンの温度t84,t85等は高
くなり、一方、鋼管チューブ内の給水の温度t87,t8
8,t89は低くなる。
【0105】図10を参照しながら、図9の各部の作用
を説明すると、抽気蒸気入口プロセス計測部として温度
検出部81により給水加熱器への抽気蒸気入口温度t81
を得る。給水出口プロセス計測部として温度検出部89
により給水出口温度t89を得る。ドレン出口プロセス計
測部として温度検出部85により給水加熱器からのドレ
ン出口温度t85を得る。給水入口プロセス計測部とし
て、温度検出部86により給水加熱器への給水入口温度
t86を得る。
を説明すると、抽気蒸気入口プロセス計測部として温度
検出部81により給水加熱器への抽気蒸気入口温度t81
を得る。給水出口プロセス計測部として温度検出部89
により給水出口温度t89を得る。ドレン出口プロセス計
測部として温度検出部85により給水加熱器からのドレ
ン出口温度t85を得る。給水入口プロセス計測部とし
て、温度検出部86により給水加熱器への給水入口温度
t86を得る。
【0106】また流量検出部90により給水加熱器への
給水入口流量Wf を得、給水入口圧11検出部44-2によ
り給水圧力Pを得る。さらに、温度検出部82により過
熱低減部蒸気出口温度t82を得、また温度検出部83に
より、凝縮部における飽和蒸気温度(すなわち、抽気蒸
気入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度に相当)
t83を得る。また温度検出部84によりドレン冷却部入
口ドレン温度t4を得、温度検出部87により、ドレン
冷却部出口における鋼管チューブ内の給水温度t87を、
更に温度検出部88により凝縮部出口における鋼管チュ
ーブ内の給水温度t88を得る。
給水入口流量Wf を得、給水入口圧11検出部44-2によ
り給水圧力Pを得る。さらに、温度検出部82により過
熱低減部蒸気出口温度t82を得、また温度検出部83に
より、凝縮部における飽和蒸気温度(すなわち、抽気蒸
気入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度に相当)
t83を得る。また温度検出部84によりドレン冷却部入
口ドレン温度t4を得、温度検出部87により、ドレン
冷却部出口における鋼管チューブ内の給水温度t87を、
更に温度検出部88により凝縮部出口における鋼管チュ
ーブ内の給水温度t88を得る。
【0107】この様にして得た前述の各温度の値t81〜
t89は性能演算部49に入力される。この場合、性能演
算部を構成する演算部95-1には温度信号t81及びt89
が入力され、それらの減算結果△T81が出力される。減
算部95-2には温度信号t82及びt88が入力され、それ
らの減算結果△T82が出力される。減算部95-3には温
度信号t83及びt87が入力され、それらの減算結果△T
83が出力される。減算部95-4には温度信号t84及びt
87が入力され、それらの減算結果△T84が出力される。
演算部95-5には温度信号t85及びt86が入力され、そ
れらの減算結果△T85が出力される。
t89は性能演算部49に入力される。この場合、性能演
算部を構成する演算部95-1には温度信号t81及びt89
が入力され、それらの減算結果△T81が出力される。減
算部95-2には温度信号t82及びt88が入力され、それ
らの減算結果△T82が出力される。減算部95-3には温
度信号t83及びt87が入力され、それらの減算結果△T
83が出力される。減算部95-4には温度信号t84及びt
87が入力され、それらの減算結果△T84が出力される。
演算部95-5には温度信号t85及びt86が入力され、そ
れらの減算結果△T85が出力される。
【0108】以上の出力の内、△T81及び△T82は過熱
低減部における対数平均温度差演算部96-1に入力さ
れ、その演算結果△Tm1が出力される。△T82および△
T83は、凝縮部における対数平均温度差演算部96-2に
入力され、その演算結果△Tm2が出力される。△T84及
び△T85は、ドレン冷却部における対数平均温度差演算
部96-3に入力され、その演算結果△Tm3が出力され
る。
低減部における対数平均温度差演算部96-1に入力さ
れ、その演算結果△Tm1が出力される。△T82および△
T83は、凝縮部における対数平均温度差演算部96-2に
入力され、その演算結果△Tm2が出力される。△T84及
び△T85は、ドレン冷却部における対数平均温度差演算
部96-3に入力され、その演算結果△Tm3が出力され
る。
【0109】一方、前述の給水圧力P及び温度信号t89
は性能演算部49を構成する給水出口のエンタルピ演算
部97-1に入力され、その演算結果h89が出力される。
同様に、給水圧力Pおよび温度信号t88は凝縮部出口給
水のエンタルピ演算譜97-2に入力され、その演算結果
h88が出力される。給水圧力P及び温度信号t87はドレ
ン冷却部出口給水のエンタルピ演算部97-3に入力さ
れ、その演算結果h87が出力される。また、給水圧力P
及び温度信号t86は給水入口のエンタルピ演算部97-4
に入力され、その演算結果h86が出力される。
は性能演算部49を構成する給水出口のエンタルピ演算
部97-1に入力され、その演算結果h89が出力される。
同様に、給水圧力Pおよび温度信号t88は凝縮部出口給
水のエンタルピ演算譜97-2に入力され、その演算結果
h88が出力される。給水圧力P及び温度信号t87はドレ
ン冷却部出口給水のエンタルピ演算部97-3に入力さ
れ、その演算結果h87が出力される。また、給水圧力P
及び温度信号t86は給水入口のエンタルピ演算部97-4
に入力され、その演算結果h86が出力される。
【0110】前述の給水入口流量Wf と演算結果h89,
h88及び△Tm1は、過熱低減部における貫流率演算部9
8−1に入力され、その演算決K1 が出力される。ま
た、給水入口流量Wf と演算結果h88、h87および△T
m2は、凝縮部における熱貫流率演算部98-2に入力さ
れ、その演算結果K2 が出力される。また、Wf ,h8
7,h86および△Tm3はドレン冷却部における熱貫流率
演算部98-3に入力され、その演算結果K3 が力され
る。
h88及び△Tm1は、過熱低減部における貫流率演算部9
8−1に入力され、その演算決K1 が出力される。ま
た、給水入口流量Wf と演算結果h88、h87および△T
m2は、凝縮部における熱貫流率演算部98-2に入力さ
れ、その演算結果K2 が出力される。また、Wf ,h8
7,h86および△Tm3はドレン冷却部における熱貫流率
演算部98-3に入力され、その演算結果K3 が力され
る。
【0111】これらの演算結果K1 ,K2 ,K3 は判定
部51を構成する減算部100-1,100-2,100-3
のそれぞれに入力される。
部51を構成する減算部100-1,100-2,100-3
のそれぞれに入力される。
【0112】一方、発電プラントの負荷信号50が判定
部51のK1L規準値算出部99-1,K2L規準値算出部9
9-2、K3L規準値算出部99-3に入力され、これらの出
力信号K1L,K2L,K3Lも前述の減算部100-1,10
0-2及び100-3に入力される。これらの減算結果B1,
B2,B3 のそれぞれは警報設定部101-1〜101-9に
入力され、その結果、ON-OFFの出力信号d1 ,d2 ,d
3 ,e1 ,e2 ,e3,f1 ,f2 ,f3 が得られる。
これらのON-OFF信号は判定ロジロック部102に入力さ
れ、ここで図11の判定ロジックによりスケール皮膜が
どの部位に過大な厚さに生成したかを判定し、その判定
結果52を判定部51の出力信号として出力する。
部51のK1L規準値算出部99-1,K2L規準値算出部9
9-2、K3L規準値算出部99-3に入力され、これらの出
力信号K1L,K2L,K3Lも前述の減算部100-1,10
0-2及び100-3に入力される。これらの減算結果B1,
B2,B3 のそれぞれは警報設定部101-1〜101-9に
入力され、その結果、ON-OFFの出力信号d1 ,d2 ,d
3 ,e1 ,e2 ,e3,f1 ,f2 ,f3 が得られる。
これらのON-OFF信号は判定ロジロック部102に入力さ
れ、ここで図11の判定ロジックによりスケール皮膜が
どの部位に過大な厚さに生成したかを判定し、その判定
結果52を判定部51の出力信号として出力する。
【0113】次に、これらの作用を説明する。
【0114】先ず、該当給水加熱器について、各温度検
出部81〜89により、図10の各点に対応する実際の
温度t81〜t89を計測する。これらの計測結果を用いて
減算部95-1により△T81=t81−t89を、減算部95
-2により△T82=t82−t88を、減算部95-3により△
T83=t83−t87を、減算部95-4により△T84=t84
−t87を、また減算部95-5により△T85=t85−t86
をそれぞれ計算する。
出部81〜89により、図10の各点に対応する実際の
温度t81〜t89を計測する。これらの計測結果を用いて
減算部95-1により△T81=t81−t89を、減算部95
-2により△T82=t82−t88を、減算部95-3により△
T83=t83−t87を、減算部95-4により△T84=t84
−t87を、また減算部95-5により△T85=t85−t86
をそれぞれ計算する。
【0115】次に、これらの結果を用いて対数平均温度
差演算部96-1により、過熱低減部における対数平均温
度差 △Tm1=(△T81−△T82) ÷log(△T81/△T82) を計算し、また、96-2により、凝縮部における対数平
均温度差 △Tm2=(△T82−△T83) ÷log(△T82/T83) を計算し、更に、96-3により、ドレ冷却部における対数
平均温度差△Tm3=(△T84−△T85) ÷log(△T84/△
T85)を計算する。
差演算部96-1により、過熱低減部における対数平均温
度差 △Tm1=(△T81−△T82) ÷log(△T81/△T82) を計算し、また、96-2により、凝縮部における対数平
均温度差 △Tm2=(△T82−△T83) ÷log(△T82/T83) を計算し、更に、96-3により、ドレ冷却部における対数
平均温度差△Tm3=(△T84−△T85) ÷log(△T84/△
T85)を計算する。
【0116】一方、各エンタルピ演算部97-1〜97-4
により、給水出口、凝縮出口給水、ドレン冷却部出口給
水及び給水入口の各エンタルピh89〜h86を算出する。
この場合、水又は蒸気エンタルピとその圧力、温度の関
係は図12 に示す通りであるので、これらの関係式を
各エンタルピ演算部97-1〜97-4に記憶させておき、
エンタルピ演算部97-1に給水圧力Pおよびt89を入力
して給水出口のエンタルピh89を算出する。同様に、9
7-2にPおよびt88を入力して凝縮部出口給水のエンタ
ルピh88を算出し、97-3にPおよびt87を入力してド
レン冷却部出口給水のエンタルピh87を算出する。ま
た、97-4にPおよびt86を入力して給水入口のエンタ
ルピh86を算出する。
により、給水出口、凝縮出口給水、ドレン冷却部出口給
水及び給水入口の各エンタルピh89〜h86を算出する。
この場合、水又は蒸気エンタルピとその圧力、温度の関
係は図12 に示す通りであるので、これらの関係式を
各エンタルピ演算部97-1〜97-4に記憶させておき、
エンタルピ演算部97-1に給水圧力Pおよびt89を入力
して給水出口のエンタルピh89を算出する。同様に、9
7-2にPおよびt88を入力して凝縮部出口給水のエンタ
ルピh88を算出し、97-3にPおよびt87を入力してド
レン冷却部出口給水のエンタルピh87を算出する。ま
た、97-4にPおよびt86を入力して給水入口のエンタ
ルピh86を算出する。
【0117】ここで、熱交換器(この例では給水加熱
器)の交換熱量Q(KCal/h)は一般に、次式で与えられ
る。
器)の交換熱量Q(KCal/h)は一般に、次式で与えられ
る。
【0118】 Q=Wf ×(h out-h in) …………………………………………… (1) ここで、Wf :給水入口流量 (Kg/h) h out :出口側給水のエンタルピ (KCal/kg) h in :入口側給水のエンタルピ (KCal/Kg) 一方、給水加熱器においては、抽気蒸気又はドレンから
給水に対し、熱交換用チューブ壁を介して熱量が移動し
て行く訳であるが、この各部毎の交換熱量Q(KCal/h)
は、次式を用いて計算できる。
給水に対し、熱交換用チューブ壁を介して熱量が移動し
て行く訳であるが、この各部毎の交換熱量Q(KCal/h)
は、次式を用いて計算できる。
【0119】 Q=A×K×△Tm ………………………………………………… (2) ここで、△Tm :各部における対数平均温度差(℃) 2K :各部における熱貫流率(Kcal/ m ・h ・℃) 2A :各部における伝熱面積(m ) 従って、(1),(2)式より K=Wf ×(h out-h in)/(A×△Tm ) ………………………… (3) ここで、Aは各部における伝熱面責であり、発電プラン
トの運転時間によっては変化せず、各部毎に一定値と考
えてよい。
トの運転時間によっては変化せず、各部毎に一定値と考
えてよい。
【0120】一方、熱貫流率K(Kcal/m2 ・h ・℃)は
次式で求まる。
次式で求まる。
【0121】 1/K=1/ho+(δ/λ)×Ao/Am +(1/hi)×Ao/Ai+ro +ri×Ao/Ai …………………………………………………… (4) ここで、ho: 熱交換用チューブの外境膜伝熱係数(Kcal
/m2 ・h ・℃) hi: 熱交換用チューブの内境膜伝熱係数(Kcal/m2 ・h
・℃) λ:熱交換用チューブの熱伝導率(Kcal/m2 ・h ・℃) δ:熱交換用チューブの肉厚(m) ro:熱交換用チューブ外面の熱抵抗( m2 ・h ・℃/Kc
al) ri:熱交換用チューブ内面の熱抵抗( m2 ・h ・℃/Kc
al) Ao:熱交換用チューブ外表面積( m2 ) Ai:熱交換用チューブ内表面積( m2 ) Am:熱交換用チューブ内外表面積の平均( m2 ) すなわち、熱交換用チューブの内面又は外面に付着する
スケール皮膜の厚さが厚くなればなる程、ro又はriすな
わち熱抵抗が増加し、その結果、熱貫流率Kは減少す
る。熱貫流率Kが減少すればするほど、熱交換器のその
部分における熱交換性能が低下することになる。
/m2 ・h ・℃) hi: 熱交換用チューブの内境膜伝熱係数(Kcal/m2 ・h
・℃) λ:熱交換用チューブの熱伝導率(Kcal/m2 ・h ・℃) δ:熱交換用チューブの肉厚(m) ro:熱交換用チューブ外面の熱抵抗( m2 ・h ・℃/Kc
al) ri:熱交換用チューブ内面の熱抵抗( m2 ・h ・℃/Kc
al) Ao:熱交換用チューブ外表面積( m2 ) Ai:熱交換用チューブ内表面積( m2 ) Am:熱交換用チューブ内外表面積の平均( m2 ) すなわち、熱交換用チューブの内面又は外面に付着する
スケール皮膜の厚さが厚くなればなる程、ro又はriすな
わち熱抵抗が増加し、その結果、熱貫流率Kは減少す
る。熱貫流率Kが減少すればするほど、熱交換器のその
部分における熱交換性能が低下することになる。
【0122】従って、給水加熱器の各部毎の熱貫流率の
値を監視していれば、熱交換性能ばかりでなく、熱交換
用チューブの内面又は外面に付着するスケール皮膜の厚
さも判定することができる訳である。
値を監視していれば、熱交換性能ばかりでなく、熱交換
用チューブの内面又は外面に付着するスケール皮膜の厚
さも判定することができる訳である。
【0123】そこで、(3)式に従って給水加熱器の各
部における熱貫流率Kを求めるため、熱貫流率演算部9
8-1に前述の給水口流量Wf と、h89,h88,△Tm1を
入力して、 K1 ={Wf ×( h89-h88)}/(A1×△Tm1) ここで、A1:過熱低減部の伝熱面積(定数)なる計算を
行えば、過熱低減部における熱貫流率K1 が得られる。
また熱貫流率演算部98-2に前述のWfとh88,h87,
△Tm2を入力し、 K2 ={Wf ×(h88-h87)}/(A2×△Tm2 ) ここで、A2:凝縮部の伝熱面積(定数)なる計算を行え
ば、凝縮部における熱貫流率K2 が得られる。同様に、
熱貫流率演算部98-3に前述のWf とh87,h86,△T
m3を入力し、 K3 ={Wf ×(h87−h86)}/(A3×△Tm3) ここで、A3 :ドレン冷却部の伝熱面積(定数)なる計
算を行えば、ドレン冷却部における熱貫流率K3 が得ら
れる。
部における熱貫流率Kを求めるため、熱貫流率演算部9
8-1に前述の給水口流量Wf と、h89,h88,△Tm1を
入力して、 K1 ={Wf ×( h89-h88)}/(A1×△Tm1) ここで、A1:過熱低減部の伝熱面積(定数)なる計算を
行えば、過熱低減部における熱貫流率K1 が得られる。
また熱貫流率演算部98-2に前述のWfとh88,h87,
△Tm2を入力し、 K2 ={Wf ×(h88-h87)}/(A2×△Tm2 ) ここで、A2:凝縮部の伝熱面積(定数)なる計算を行え
ば、凝縮部における熱貫流率K2 が得られる。同様に、
熱貫流率演算部98-3に前述のWf とh87,h86,△T
m3を入力し、 K3 ={Wf ×(h87−h86)}/(A3×△Tm3) ここで、A3 :ドレン冷却部の伝熱面積(定数)なる計
算を行えば、ドレン冷却部における熱貫流率K3 が得ら
れる。
【0124】ところで、マグネタイトのスケール皮膜が
鋼管チューブ等の内面の全面にわたり薄く生成してお
り、その生成量に増減が無い場合においても、発電プラ
ントの負荷の増減、すなわち給水加熱器へ流入する給水
流量の増減により、過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部
のそれぞれの熱貫流率K1 ,k2 ,K3 は増減する。そ
こで、正常な状態において、発電プラントの負荷が変化
した時の各負荷に対するK1 ,K2 ,K3 の値を実測し
ておき、これらのそれぞれを判定部51を構成するK1L
規準値算出部99-1、K2L規準値算出部99-2、K3L規
準値算出部99-3に記憶させておく。ここで、発電プラ
ントの負荷信号50を各規準値算出部99-1,99-2,
99-3に入力することにより、該当負荷に対するK1 ,
K2,K3 の規準値K1L,K2L,K3Lが出力される。
鋼管チューブ等の内面の全面にわたり薄く生成してお
り、その生成量に増減が無い場合においても、発電プラ
ントの負荷の増減、すなわち給水加熱器へ流入する給水
流量の増減により、過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部
のそれぞれの熱貫流率K1 ,k2 ,K3 は増減する。そ
こで、正常な状態において、発電プラントの負荷が変化
した時の各負荷に対するK1 ,K2 ,K3 の値を実測し
ておき、これらのそれぞれを判定部51を構成するK1L
規準値算出部99-1、K2L規準値算出部99-2、K3L規
準値算出部99-3に記憶させておく。ここで、発電プラ
ントの負荷信号50を各規準値算出部99-1,99-2,
99-3に入力することにより、該当負荷に対するK1 ,
K2,K3 の規準値K1L,K2L,K3Lが出力される。
【0125】減算部100-1,100-2及び100-3に
は、前述のK1L,K2L,K3Lおよび98-1,98-2,9
8-3の演算結果であるK1 ,K2 ,K3 を入力し、各演
算部にて B1 =(K1L−K1 ) B2 =(K2L−K2 ) B3 =(K3L−K3 )なる計算を行う。これらのB1 ,
B2 ,B3 は、任意の負荷においてスケール皮膜が鋼管
チューブの内面の全面に均一に薄く生成した場合におけ
る過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部のそれぞれの熱貫
流率の規準値(K1L,K2L,K3L)と、それぞれの熱貫
流率の実測値(K1 ,K2 ,K3 )との差である。
は、前述のK1L,K2L,K3Lおよび98-1,98-2,9
8-3の演算結果であるK1 ,K2 ,K3 を入力し、各演
算部にて B1 =(K1L−K1 ) B2 =(K2L−K2 ) B3 =(K3L−K3 )なる計算を行う。これらのB1 ,
B2 ,B3 は、任意の負荷においてスケール皮膜が鋼管
チューブの内面の全面に均一に薄く生成した場合におけ
る過熱低減部、凝縮部、ドレン冷却部のそれぞれの熱貫
流率の規準値(K1L,K2L,K3L)と、それぞれの熱貫
流率の実測値(K1 ,K2 ,K3 )との差である。
【0126】これらの減算結果の内、B1 は警報設定部
101-1,101-2,101-3へ、またB2 は 1
01-4,101-5,101-6へ、またB3 は 101-
7,101-8,101-9へ入力される。これによりそれ
ぞれの警報設定部からON-OFFの出力信号d1 ,d2 ,d
3 ,e1 ,e2 ,e3 ,f1 ,f2 ,f3 が得られ、こ
れを用いて図11の判定ロジックにより、給水加熱器の
熱交換性能の低下状況を判定し、これと別途方法により
得た給水加熱器の給水入口と出口の差圧の監視結果の両
者を用い更に図2による判定ロジックにより、図3、図
4の実施例と同様の判定結果が得られる。
101-1,101-2,101-3へ、またB2 は 1
01-4,101-5,101-6へ、またB3 は 101-
7,101-8,101-9へ入力される。これによりそれ
ぞれの警報設定部からON-OFFの出力信号d1 ,d2 ,d
3 ,e1 ,e2 ,e3 ,f1 ,f2 ,f3 が得られ、こ
れを用いて図11の判定ロジックにより、給水加熱器の
熱交換性能の低下状況を判定し、これと別途方法により
得た給水加熱器の給水入口と出口の差圧の監視結果の両
者を用い更に図2による判定ロジックにより、図3、図
4の実施例と同様の判定結果が得られる。
【0127】従って、図3及び図4の実施例と同一の効
果が得られる。しかも本実施例では、過熱低減部、凝縮
部、ドレン冷却部の個々に熱貫流率を算出して監視して
いるので、スケール皮膜が過大な厚さに生成した部位
が、鋼管チューブの過熱低減部か、凝縮部か、ドレン冷
却部かまで判定できる。また、生成したスケール皮膜の
厚さの増加により前述の(4)式のro,riは増加し、従
って熱貫流率Kは減少するという関係式があるので、熱
貫流率の増加量を監視する事により、スケール皮膜の厚
さ(量)の概略値も知ることができる。
果が得られる。しかも本実施例では、過熱低減部、凝縮
部、ドレン冷却部の個々に熱貫流率を算出して監視して
いるので、スケール皮膜が過大な厚さに生成した部位
が、鋼管チューブの過熱低減部か、凝縮部か、ドレン冷
却部かまで判定できる。また、生成したスケール皮膜の
厚さの増加により前述の(4)式のro,riは増加し、従
って熱貫流率Kは減少するという関係式があるので、熱
貫流率の増加量を監視する事により、スケール皮膜の厚
さ(量)の概略値も知ることができる。
【0128】なお、本実施例では凝縮部における飽和蒸
気温度t83は、温度検出器83を用いて計測したが、こ
れの代わりに圧力検出器を用いて凝縮部における飽和蒸
気圧力を計測し、その結果から飽和蒸気温度t83を求め
ても同一の効果が得られる。
気温度t83は、温度検出器83を用いて計測したが、こ
れの代わりに圧力検出器を用いて凝縮部における飽和蒸
気圧力を計測し、その結果から飽和蒸気温度t83を求め
ても同一の効果が得られる。
【0129】また、本実施例では、給水流量を給水入口
側で計測したが、これは給水出口側で計測するようにし
ても良い。また、給水の各点におけるエンタルピを算出
するのに、各点の温度の他、給水入口圧力検出部44-2
により給水入口圧力を計測して用いたが、給水出口圧力
を計測し、これを用いてエンタルピを求めるようにして
も良い。また、水のエンタルピとその圧力・温度の関係
は図12の通りであり、水のエンタルピは圧力には殆ど
関係なく、その温度とほぼ同一の値であるため、必ずし
も圧力を計測する必要はない。なお、より正確にエンタ
ルピを算出するには、給水入口圧力及び給水出口圧力を
計測し、両者の値を用いて給水各部の圧力を補正し、こ
の補正後の圧力を用いてエンタルピを算出しても良い。
側で計測したが、これは給水出口側で計測するようにし
ても良い。また、給水の各点におけるエンタルピを算出
するのに、各点の温度の他、給水入口圧力検出部44-2
により給水入口圧力を計測して用いたが、給水出口圧力
を計測し、これを用いてエンタルピを求めるようにして
も良い。また、水のエンタルピとその圧力・温度の関係
は図12の通りであり、水のエンタルピは圧力には殆ど
関係なく、その温度とほぼ同一の値であるため、必ずし
も圧力を計測する必要はない。なお、より正確にエンタ
ルピを算出するには、給水入口圧力及び給水出口圧力を
計測し、両者の値を用いて給水各部の圧力を補正し、こ
の補正後の圧力を用いてエンタルピを算出しても良い。
【0130】次に、本発明の第3の実施例につき説明す
る。
る。
【0131】前述の第2の実施例においては、図9のよ
うに、給水加熱器の各部毎における鋼管チューブの熱貫
流率を計算するために、給水加熱器内を流れる給水と抽
気蒸気及びドレンの夫々について、給水加熱器胴の各部
における温度を計測しなければならないが、給水加熱器
によっては構造上等の理由から熱交換用チューブ内の給
水温度を計測することが難しい場合もある。この様な場
合で、しかも給水加熱器胴から周囲の外気に放熱する熱
量(損失)分が、抽気蒸気やドレンと給水との間の交換
熱量に比較して無視できる程度に小さいか、又は常時ほ
ぼ一定値と見なし得る場合は、図13(A),(B)に
示す実施例を用いることもできる。
うに、給水加熱器の各部毎における鋼管チューブの熱貫
流率を計算するために、給水加熱器内を流れる給水と抽
気蒸気及びドレンの夫々について、給水加熱器胴の各部
における温度を計測しなければならないが、給水加熱器
によっては構造上等の理由から熱交換用チューブ内の給
水温度を計測することが難しい場合もある。この様な場
合で、しかも給水加熱器胴から周囲の外気に放熱する熱
量(損失)分が、抽気蒸気やドレンと給水との間の交換
熱量に比較して無視できる程度に小さいか、又は常時ほ
ぼ一定値と見なし得る場合は、図13(A),(B)に
示す実施例を用いることもできる。
【0132】なお、この場合においても、図10と同様
の給水加熱器の抽気蒸気とドレン及び給水の各部の温度
カーブ、すなわち図14におけるt88' 、t87' は温度
検出部により直接計測するのではなく、他の給水加熱器
まわりのプロセス計測値から計算により求め、図14、
すなわち図10を完成させ、この結果から第2の実施
例、即ち、図9〜図11の装置を用いてスケール皮膜の
生成の有無を判定することができる。
の給水加熱器の抽気蒸気とドレン及び給水の各部の温度
カーブ、すなわち図14におけるt88' 、t87' は温度
検出部により直接計測するのではなく、他の給水加熱器
まわりのプロセス計測値から計算により求め、図14、
すなわち図10を完成させ、この結果から第2の実施
例、即ち、図9〜図11の装置を用いてスケール皮膜の
生成の有無を判定することができる。
【0133】以下、この実施例の構成及び作用を説明す
る。なお、図13(A),(B)において、図9〜図1
1と同一の構成要素については同一の番号を付し、詳細
な説明は省略する。
る。なお、図13(A),(B)において、図9〜図1
1と同一の構成要素については同一の番号を付し、詳細
な説明は省略する。
【0134】先ず、プロセス計測点は図9に示した温度
検出部88および87以外は全て計測するほか、さらに
抽気蒸気入口プロセス計測部46として、圧力検出部1
11及び流量検出部110を追設し、抽気蒸気圧力P11
1 及び抽気蒸気入口流量WSを得る。また、ドレン出口
プロセス計測部48として、流量検出部114を追設
し、ドレン出口流量Wd を得る。温度検出器82と同一
箇所に圧力検出部112を追設して、過熱低減部蒸気出
口圧力P112を得る。さらに、温度検出部84と同一箇
所に圧力検出部113を追設し、ドレン冷却部入口ドレ
ン圧力P113 を得る。
検出部88および87以外は全て計測するほか、さらに
抽気蒸気入口プロセス計測部46として、圧力検出部1
11及び流量検出部110を追設し、抽気蒸気圧力P11
1 及び抽気蒸気入口流量WSを得る。また、ドレン出口
プロセス計測部48として、流量検出部114を追設
し、ドレン出口流量Wd を得る。温度検出器82と同一
箇所に圧力検出部112を追設して、過熱低減部蒸気出
口圧力P112を得る。さらに、温度検出部84と同一箇
所に圧力検出部113を追設し、ドレン冷却部入口ドレ
ン圧力P113 を得る。
【0135】ところで一般に、給水加熱器胴から周囲の
外気に放熱する熱量(損失)分は抽気蒸気、ドレンと給
水との間の交換熱量に比較して無視出来る程度に小さい
ので、給水加熱器胴の各部毎に「抽気蒸気とドレンが放
出した熱量」と「給水が得た熱量」は等しい。
外気に放熱する熱量(損失)分は抽気蒸気、ドレンと給
水との間の交換熱量に比較して無視出来る程度に小さい
ので、給水加熱器胴の各部毎に「抽気蒸気とドレンが放
出した熱量」と「給水が得た熱量」は等しい。
【0136】そこで、過熱低減部については次式が成立
する。
する。
【0137】 Ws (h81-h82)=Wf (h89-h88') ……………………………………… (5) ここで、Wf :給水入口流量(Kg/h) Ws :抽気蒸気入口流量(Kg/h) h81 :抽気蒸気入口部における抽気蒸気のエンタルピ(k
cal/kg) h82 :過熱低減部蒸気出口の蒸気エンタルピ(kcal/kg) h89 :給水出口のエンタルピ(kcal/kg) h88':凝縮部出口給水のエンタルピ(kcal/kg) (5)式より h88' =h89−(Ws/Wf)×(h81-h82) ………………………… (5´) よって、凝縮部出口給水温度t88' は図12を用いて求
まる。
cal/kg) h82 :過熱低減部蒸気出口の蒸気エンタルピ(kcal/kg) h89 :給水出口のエンタルピ(kcal/kg) h88':凝縮部出口給水のエンタルピ(kcal/kg) (5)式より h88' =h89−(Ws/Wf)×(h81-h82) ………………………… (5´) よって、凝縮部出口給水温度t88' は図12を用いて求
まる。
【0138】また、ドレン冷却部については次式が成立
する。
する。
【0139】 Wd (h84-h85)=Wf (h87'-h86) …………………………………… (6) ここで、Wd :ドレン出口流量(Kg/h) h84 :ドレン冷却部入口のドレンエンタルピ(kcal/kg) h85 :ドレン出口のドレンエンタルピ(kcal/kg) h87':ドレン冷却部出口給水のエンタルピ(kcal/kg) h86 :給水入口のエンタルピ(kcal/kg) (6)式より h87'=h86+ (Wd/Wf)×(h84−h85) ……(6´) よって、ドレン冷却部出口給水温度t87' は図12を用
いて求まる。
いて求まる。
【0140】そこで、前述の計算結果は、t87' ,t88
' 温度算出部120を構成する各エンタルピ演算部12
1-1〜121-6に入力する。ところで、各エンタルピ演
算部には、図12の関係式が記憶されているので、また
水は蒸気の各圧力、温度に対するエンタルピh81,h8
2,h84,h85,h86,h89が算出され、この結果が出
力される。
' 温度算出部120を構成する各エンタルピ演算部12
1-1〜121-6に入力する。ところで、各エンタルピ演
算部には、図12の関係式が記憶されているので、また
水は蒸気の各圧力、温度に対するエンタルピh81,h8
2,h84,h85,h86,h89が算出され、この結果が出
力される。
【0141】h88' 算出部122-1には、これらh81,
h82,h89の他、前述のWs,Wf も入力され、ここで前
述の(5´)式の計算が行われ、h88' が算出され、そ
の結果がt88' 温度演算部123-1に出力される。ま
た、h87' 算出部122-2には、上記h84、h85, h86
の他、前述ののWd,Wf も入力されて前述の(6´)式
の計算が行われ、h87' が算出され、その結果がt87´
温度演算部123-2に出力される。t88´及びt87' 温
度演算部には図12の関係式が記憶されており、ここに
前述のh88' ,h87' の他、Pも入力され、演算の結
果、凝縮部出口給水温度t88' およびドレン冷却部出口
給水温度t87' が求まる。
h82,h89の他、前述のWs,Wf も入力され、ここで前
述の(5´)式の計算が行われ、h88' が算出され、そ
の結果がt88' 温度演算部123-1に出力される。ま
た、h87' 算出部122-2には、上記h84、h85, h86
の他、前述ののWd,Wf も入力されて前述の(6´)式
の計算が行われ、h87' が算出され、その結果がt87´
温度演算部123-2に出力される。t88´及びt87' 温
度演算部には図12の関係式が記憶されており、ここに
前述のh88' ,h87' の他、Pも入力され、演算の結
果、凝縮部出口給水温度t88' およびドレン冷却部出口
給水温度t87' が求まる。
【0142】この様にして、算出したt88' ,t87' 及
び前述の計測結果を図9の性能演算部49に入力すれ
ば、第2の実施例と同様の結果が得られる。
び前述の計測結果を図9の性能演算部49に入力すれ
ば、第2の実施例と同様の結果が得られる。
【0143】なお、温度検出部83により、凝縮部にお
ける飽和蒸気温度を直接計測する代わりに、凝縮部にお
ける蒸気圧力を計測し、この値から飽和蒸気温度を算出
しても良い。また本実施例ではドレン出口流量Wdと抽
気蒸気入口流量Wsを計測するようにしたが、必ずしも
この2プロセス計測値でなくても良く、例えば、ドレン
出口流量(Wd )=抽気蒸気入口流量(Ws )+ドレン
入口からのドレン流入量の関係式を用い、これらの内の
2つのプロセス計測値を実測し、これから算出しても良
い。
ける飽和蒸気温度を直接計測する代わりに、凝縮部にお
ける蒸気圧力を計測し、この値から飽和蒸気温度を算出
しても良い。また本実施例ではドレン出口流量Wdと抽
気蒸気入口流量Wsを計測するようにしたが、必ずしも
この2プロセス計測値でなくても良く、例えば、ドレン
出口流量(Wd )=抽気蒸気入口流量(Ws )+ドレン
入口からのドレン流入量の関係式を用い、これらの内の
2つのプロセス計測値を実測し、これから算出しても良
い。
【0144】また、これらの流量を計測するのに流量検
出部を用いたが、ドレン出口部には該当給水加熱器のド
レン水位を一定値に保つためのドレン水位調節弁117
があり、またドレン入口部には、該当給水加熱器の1台
ボイラ側の給水加熱器のドレン水位を一定に保つための
ドレン水位調節弁116が設置されており、発電プラン
トが一定負荷で安定に運転中には、それぞれのドレン水
位調節弁116,117は一定開度になっているので、
それぞれのドレン水位調節弁を流れるドレン流量が分
る。そこで、該当給水加熱器のドレン流入量と流出量を
ドレン水位調節弁開度から求め、これを用いるようにし
ても良い。
出部を用いたが、ドレン出口部には該当給水加熱器のド
レン水位を一定値に保つためのドレン水位調節弁117
があり、またドレン入口部には、該当給水加熱器の1台
ボイラ側の給水加熱器のドレン水位を一定に保つための
ドレン水位調節弁116が設置されており、発電プラン
トが一定負荷で安定に運転中には、それぞれのドレン水
位調節弁116,117は一定開度になっているので、
それぞれのドレン水位調節弁を流れるドレン流量が分
る。そこで、該当給水加熱器のドレン流入量と流出量を
ドレン水位調節弁開度から求め、これを用いるようにし
ても良い。
【0145】なお、図13(A),(B)を用いる場
合、t87' ,t88' 温度算出部120からのt87' ,t
88' 温度算出結果を図9の性能演算部49に入力するよ
うにしたが、図9で使用する給水の各点におけるエンタ
ルピh89,h86,h88,h87は図13におけるエンタル
ピ演算部121-6,121-5及びh88' 算出部122-
1,h87' 算出部122-2の結果をそのまま用いても良
い。又さらに、給水加熱器には非常に多数の熱交換用チ
ューブが用いられており、第2の実施例で示した方法で
は、鋼管チューブ内を分流する給水温度を計測するため
の温度検出器87,88は、実験によりなるべく平均的な温
度を計測できる鋼管チューブに取付けたが、本実施例の
方法によれば、すべての鋼管チューブ内を分流する給水
と熱交換を行った結果の抽気蒸気又はドレンの温度およ
び圧力を実測し、これを用いて鋼管チューブ内を流れる
給水温度t87' ,t88' を算出しているため、当然のこ
とながらこの値はすべての鋼管チューブ内を分流する給
水の平均温度になっているので、先の実施例のように実
験を行わずとも平均温度が得られる。しかも、計測しに
くい鋼管チューブ内の給水温度を計測する必要がない。
合、t87' ,t88' 温度算出部120からのt87' ,t
88' 温度算出結果を図9の性能演算部49に入力するよ
うにしたが、図9で使用する給水の各点におけるエンタ
ルピh89,h86,h88,h87は図13におけるエンタル
ピ演算部121-6,121-5及びh88' 算出部122-
1,h87' 算出部122-2の結果をそのまま用いても良
い。又さらに、給水加熱器には非常に多数の熱交換用チ
ューブが用いられており、第2の実施例で示した方法で
は、鋼管チューブ内を分流する給水温度を計測するため
の温度検出器87,88は、実験によりなるべく平均的な温
度を計測できる鋼管チューブに取付けたが、本実施例の
方法によれば、すべての鋼管チューブ内を分流する給水
と熱交換を行った結果の抽気蒸気又はドレンの温度およ
び圧力を実測し、これを用いて鋼管チューブ内を流れる
給水温度t87' ,t88' を算出しているため、当然のこ
とながらこの値はすべての鋼管チューブ内を分流する給
水の平均温度になっているので、先の実施例のように実
験を行わずとも平均温度が得られる。しかも、計測しに
くい鋼管チューブ内の給水温度を計測する必要がない。
【0146】また、第2の実施例によれば、たまたま温
度検出器87,88を取付けた鋼管チューブ内のみにス
ケール皮膜が生成しなかった場合には、ここを流れる給
水は抽気蒸気又はドレンと正常に熱交換するので、t8
7,t88は正常時の温度変化と変化がなく、スケール皮
膜生成部が加熱低減部、又はドレン冷却部のいずれかの
場所かの判定ができない事があるが、本実施例によれ
ば、t87' ,t88' は平均的温度のためこの様な不具合
は発生せず、効果はさらに大きい。
度検出器87,88を取付けた鋼管チューブ内のみにス
ケール皮膜が生成しなかった場合には、ここを流れる給
水は抽気蒸気又はドレンと正常に熱交換するので、t8
7,t88は正常時の温度変化と変化がなく、スケール皮
膜生成部が加熱低減部、又はドレン冷却部のいずれかの
場所かの判定ができない事があるが、本実施例によれ
ば、t87' ,t88' は平均的温度のためこの様な不具合
は発生せず、効果はさらに大きい。
【0147】なお、たとえ上記の第2の実施例の不具合
の場合であっても、他の鋼管チューブにスケール皮膜が
生成すれば、全体として熱交換性能が低下するので、給
水出口温度t89は正常値より低下し、一方、抽気蒸気、
ドレンの温度、例えばt83,t84,t85等は正常値より
上昇するので、いずれかの場所の熱交換性能は低下す
る。従って、スケール皮膜の生成検出は可能であり、効
果がある。
の場合であっても、他の鋼管チューブにスケール皮膜が
生成すれば、全体として熱交換性能が低下するので、給
水出口温度t89は正常値より低下し、一方、抽気蒸気、
ドレンの温度、例えばt83,t84,t85等は正常値より
上昇するので、いずれかの場所の熱交換性能は低下す
る。従って、スケール皮膜の生成検出は可能であり、効
果がある。
【0148】また、第2の実施例では、鋼管チューブ内
を分流する給水温度を計測する為の温度検出器87,8
8を実験により、なるべく平均的な温度を計測できる鋼
管チューブに取付けたが、上記と同様の理由だけでなく
下記理由からも必ずしもこの様な箇所に取付ける必要は
ない。
を分流する給水温度を計測する為の温度検出器87,8
8を実験により、なるべく平均的な温度を計測できる鋼
管チューブに取付けたが、上記と同様の理由だけでなく
下記理由からも必ずしもこの様な箇所に取付ける必要は
ない。
【0149】すなわち、本実施例はもちろん、第1及び
第2の実施例共に、実測値からの算出部と△T1L及び△
T2L規準値、差圧規準値、K1L、K2L及びK3L等とを比
較するいわゆる、相対的変化の有無を監視しているの
で、いずれの実施例を採用する場合であっても、マグネ
タイトのスケール皮膜が鋼管チューブ、整流筒の内面の
全面にわたり薄く生成している状態において、発電プラ
ントの各負荷毎に計測しなければならないプロセス計測
値を実測し、△T1 、△T2 ,差圧、又はK1 、K2 、
K3 を演算し、これらの値を規準値として、△T1L,△
T2L,差圧、又はK1L,K2L,K3Lの各規準値算出部に
記憶させておけば、前述のような不具合は発生しない。
第2の実施例共に、実測値からの算出部と△T1L及び△
T2L規準値、差圧規準値、K1L、K2L及びK3L等とを比
較するいわゆる、相対的変化の有無を監視しているの
で、いずれの実施例を採用する場合であっても、マグネ
タイトのスケール皮膜が鋼管チューブ、整流筒の内面の
全面にわたり薄く生成している状態において、発電プラ
ントの各負荷毎に計測しなければならないプロセス計測
値を実測し、△T1 、△T2 ,差圧、又はK1 、K2 、
K3 を演算し、これらの値を規準値として、△T1L,△
T2L,差圧、又はK1L,K2L,K3Lの各規準値算出部に
記憶させておけば、前述のような不具合は発生しない。
【0150】例えば、たまたま温度検出器87,88か
他の鋼管チューブに比較して高め、又は低めの給水温度
の鋼管チューブに取付けられていたとすると、この場
合、図10のt87,t88のみは、高め又は低めの値とな
るが、t81,t85、t86、t89等は正常値であるので、高
めの場合には過熱低減部の熱貫流率K1は実際より低く
算出され、一方その分、他の部分の熱貫流率は実際より
高く算出される。逆に低めの場合には、実際より高く算
出され、一方その分、他の部分の熱貫流率は実際より低
く算出される。これを規準値として規準値算出部に記憶
させておき、相対的変化の有無を監視するのて何等問題
ない訳である。また例えば、給水加熱器によっては、運
転中に鋼管チューブに孔があくなどして、ここから給水
が給水加熱器胴側に漏れることがあり、この場合は発電
プラントを停止した際に、孔の開いた鋼管チューブの入
口、出口に栓をして給水が流れ込まない様にする必要が
ある。ところが、この様な場合は、たとえスケール皮膜
の生成が正常であっても、給水入口・出口の差圧はこの
分増加し、かつ熱交換性能もこの分低下する。
他の鋼管チューブに比較して高め、又は低めの給水温度
の鋼管チューブに取付けられていたとすると、この場
合、図10のt87,t88のみは、高め又は低めの値とな
るが、t81,t85、t86、t89等は正常値であるので、高
めの場合には過熱低減部の熱貫流率K1は実際より低く
算出され、一方その分、他の部分の熱貫流率は実際より
高く算出される。逆に低めの場合には、実際より高く算
出され、一方その分、他の部分の熱貫流率は実際より低
く算出される。これを規準値として規準値算出部に記憶
させておき、相対的変化の有無を監視するのて何等問題
ない訳である。また例えば、給水加熱器によっては、運
転中に鋼管チューブに孔があくなどして、ここから給水
が給水加熱器胴側に漏れることがあり、この場合は発電
プラントを停止した際に、孔の開いた鋼管チューブの入
口、出口に栓をして給水が流れ込まない様にする必要が
ある。ところが、この様な場合は、たとえスケール皮膜
の生成が正常であっても、給水入口・出口の差圧はこの
分増加し、かつ熱交換性能もこの分低下する。
【0151】ところが、栓をした状態における規準値を
新たに記憶させれば、栓をした状態での監視も正確に実
行することができ、効果が大きい。
新たに記憶させれば、栓をした状態での監視も正確に実
行することができ、効果が大きい。
【0152】一方、もし給水加熱器への給水流量が発電
プラント等の負荷に無関係に一定値の場合、又は一定値
でなくても、発電プラント等の負荷が予め決められた値
に到達した時点で、スケール皮膜生成の有無を監視すれ
ばよい場合には、△T1L,△T2L,差圧、又はK1L,K
2L,K3Lの各規準値算出部には、負荷(または給水流
量)には無関係な一定値を記憶させておいても良い。
プラント等の負荷に無関係に一定値の場合、又は一定値
でなくても、発電プラント等の負荷が予め決められた値
に到達した時点で、スケール皮膜生成の有無を監視すれ
ばよい場合には、△T1L,△T2L,差圧、又はK1L,K
2L,K3Lの各規準値算出部には、負荷(または給水流
量)には無関係な一定値を記憶させておいても良い。
【0153】次に、その他の実施例について説明する。
【0154】先の実施例においては、抽気蒸気入口プロ
セス計測部46として、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧
力検出器46-2を用い、この計測結果から、その圧力に
おける飽和温度を算出し、これを用いて熱交換性能を演
算したが、本実施例においては、これの代わりに温度検
出器を用いて抽気蒸気の飽和温度を計測し、この計測結
果により熱交換性能を演算する。
セス計測部46として、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧
力検出器46-2を用い、この計測結果から、その圧力に
おける飽和温度を算出し、これを用いて熱交換性能を演
算したが、本実施例においては、これの代わりに温度検
出器を用いて抽気蒸気の飽和温度を計測し、この計測結
果により熱交換性能を演算する。
【0155】また本実施例および他の実施例共に、抽気
蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2を用いる代わ
りに、高圧タービン又は低圧タービン側における抽気蒸
気圧力を計測し、この値から抽気蒸気入口給水加熱器器
内までの抽気蒸気の圧力損失計算値又は経験値)を減算
した結果を用いて熱交換性能を演算しても良い。
蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2を用いる代わ
りに、高圧タービン又は低圧タービン側における抽気蒸
気圧力を計測し、この値から抽気蒸気入口給水加熱器器
内までの抽気蒸気の圧力損失計算値又は経験値)を減算
した結果を用いて熱交換性能を演算しても良い。
【0156】また、発電プラントの負荷信号50の代わ
りに発電プラントへの主蒸気流量、又はボイラへの給水
流量、あるいはタービンからの抽気圧力等、発電プラン
トの負荷と一定関係にあるプロセス状態値の信号を用い
ても同様の効果が得られる。
りに発電プラントへの主蒸気流量、又はボイラへの給水
流量、あるいはタービンからの抽気圧力等、発電プラン
トの負荷と一定関係にあるプロセス状態値の信号を用い
ても同様の効果が得られる。
【0157】また、これらの実施例では、熱交換用チュ
ーブの材質が鋼管チューブの場合で説明したが、例え
ば、モネル製チューブの場合であっても、スケール付着
はあるので、鋼管チューブに限らず他の材質の熱交換用
チューブであっても同様の効果が得られる。また、熱交
換用チューブ部以外のスケール皮膜生成の箇所として整
流筒の場合を説明したが、必ずしも整流筒のみに限ら
ず、スケール皮膜生成により給水流路面積が減少するよ
うな箇所がある場合には、これらの実施例を採用する事
により、スケール皮膜の過大な厚さの生成が熱交換用チ
ューブ部か、その他の箇所かの判定ができ効果的であ
る。
ーブの材質が鋼管チューブの場合で説明したが、例え
ば、モネル製チューブの場合であっても、スケール付着
はあるので、鋼管チューブに限らず他の材質の熱交換用
チューブであっても同様の効果が得られる。また、熱交
換用チューブ部以外のスケール皮膜生成の箇所として整
流筒の場合を説明したが、必ずしも整流筒のみに限ら
ず、スケール皮膜生成により給水流路面積が減少するよ
うな箇所がある場合には、これらの実施例を採用する事
により、スケール皮膜の過大な厚さの生成が熱交換用チ
ューブ部か、その他の箇所かの判定ができ効果的であ
る。
【0158】また、以上の実施例では、本発明のスケー
ル付着監視装置を給水加熱器の場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、排熱回収ボイラ、復水器
等、熱交換用チューブ内の水を圧送して熱交換する方式
の熱交換器に採用しても同様の効果が得られる。
ル付着監視装置を給水加熱器の場合について説明した
が、本発明はこれに限らず、排熱回収ボイラ、復水器
等、熱交換用チューブ内の水を圧送して熱交換する方式
の熱交換器に採用しても同様の効果が得られる。
【0159】次に、図15〜図30を参照して、本出願
の第2の発明の実施例s変形例について説明する。
の第2の発明の実施例s変形例について説明する。
【0160】図15において、ドレン出口部29にはド
レン水位調節弁117が取付けられている。このドレン
水位調節弁には、その開度を監視するために、ドレン水
位調節弁開度計201が取付けられており、その出力信
号は判定部51に入力される。発電プラント等の負荷信
号50も判定部51に入力され、給水加熱器の各部にお
けるスケール付着の有無、その他の給水加熱器の異常の
判定結果52' が判定部51から出力される。上記以外
の構成は図1と同じである。
レン水位調節弁117が取付けられている。このドレン
水位調節弁には、その開度を監視するために、ドレン水
位調節弁開度計201が取付けられており、その出力信
号は判定部51に入力される。発電プラント等の負荷信
号50も判定部51に入力され、給水加熱器の各部にお
けるスケール付着の有無、その他の給水加熱器の異常の
判定結果52' が判定部51から出力される。上記以外
の構成は図1と同じである。
【0161】このような構成の熱交換器の異常監視装置
において、給水加熱器へ流入・流出する給水の給水入口
部及び給水出口部における圧力は、図1の場合と同様
に、脈動の少ない状態で給水入口圧力計測部41及び給
水出口圧力計測部42により計測され、それぞれの出力
信号は差圧算出部43に入力され、ここで給水入口部と
給水出口部における給水の差圧値が算出され、その結果
は判定部51に入力される。
において、給水加熱器へ流入・流出する給水の給水入口
部及び給水出口部における圧力は、図1の場合と同様
に、脈動の少ない状態で給水入口圧力計測部41及び給
水出口圧力計測部42により計測され、それぞれの出力
信号は差圧算出部43に入力され、ここで給水入口部と
給水出口部における給水の差圧値が算出され、その結果
は判定部51に入力される。
【0162】給水加熱器の熱交換性能は、給水加熱器に
入ってくる熱量と、出てゆく熱量を用いて評価できる。
入ってくる熱量と、出てゆく熱量を用いて評価できる。
【0163】給水加熱器に入ってくる熱量は、給水入口
部から入ってくる給水が持つ熱量と、抽気入口部から入
ってくる抽気蒸気が持つ熱量と、ドレン入口部から入っ
てくるドレンが持つ熱量の合計値であり、これらの熱量
を算出するための諸量は、給水入口プロセス計測部4
4、抽気蒸気入口プロセス計測部46及びドレン入口プ
ロセス計測部48を用いて計測される。一方、給水加熱
器から出てゆく熱量は給水出口部から出てゆく給水が持
つ熱量と、ドレン出口部から出てゆくドレンが持つ熱量
の合計値であり、これらの熱量を算出するための諸量
は、給水出口プロセス計測部45と、ドレン出口プロセ
ス計測部47を用いて計測される。
部から入ってくる給水が持つ熱量と、抽気入口部から入
ってくる抽気蒸気が持つ熱量と、ドレン入口部から入っ
てくるドレンが持つ熱量の合計値であり、これらの熱量
を算出するための諸量は、給水入口プロセス計測部4
4、抽気蒸気入口プロセス計測部46及びドレン入口プ
ロセス計測部48を用いて計測される。一方、給水加熱
器から出てゆく熱量は給水出口部から出てゆく給水が持
つ熱量と、ドレン出口部から出てゆくドレンが持つ熱量
の合計値であり、これらの熱量を算出するための諸量
は、給水出口プロセス計測部45と、ドレン出口プロセ
ス計測部47を用いて計測される。
【0164】これらの出力信号は性能演算部49に入力
され、ここで給水加熱器の熱交換性能を評価するための
演算が行われ、その結果は判定部51に入力される。
され、ここで給水加熱器の熱交換性能を評価するための
演算が行われ、その結果は判定部51に入力される。
【0165】給水加熱器のドレン水位調節弁117に
は、給水加熱器ドレン冷却部の水位を検出するドレン水
位計203からの出力信号を受け、このドレン水位を目
標値に制御する為の水位調節信号を出力するドレン水位
調節計(図示せず)を設けてある。このドレン水位調節
計からの水位調節信号202に応じてドレン水位調節弁
を開閉する事により、給水加熱器のドレン出口部から流
出するドレン流量を制御し、給水加熱器内のドレン冷却
部のドレン水位を目標値(一定)に制御している。従っ
て、発電プラントの負荷が同一で、給水加熱器とドレン
水位調節弁の各部が正常であり、かつドレン水位が目標
値(一定)にある場合には、ドレン水位調節弁の開度は
発電プラントの負荷に応じて一定値を示す筈である。
は、給水加熱器ドレン冷却部の水位を検出するドレン水
位計203からの出力信号を受け、このドレン水位を目
標値に制御する為の水位調節信号を出力するドレン水位
調節計(図示せず)を設けてある。このドレン水位調節
計からの水位調節信号202に応じてドレン水位調節弁
を開閉する事により、給水加熱器のドレン出口部から流
出するドレン流量を制御し、給水加熱器内のドレン冷却
部のドレン水位を目標値(一定)に制御している。従っ
て、発電プラントの負荷が同一で、給水加熱器とドレン
水位調節弁の各部が正常であり、かつドレン水位が目標
値(一定)にある場合には、ドレン水位調節弁の開度は
発電プラントの負荷に応じて一定値を示す筈である。
【0166】ドレン水位調節弁117の開度はドレン水
位調節弁開度計201により計測され、その計測結果は
判定部51に入力される。また前述のドレン水位計20
3の出力信号も判定部51に入力される。
位調節弁開度計201により計測され、その計測結果は
判定部51に入力される。また前述のドレン水位計20
3の出力信号も判定部51に入力される。
【0167】判定部51には、前述の計測結果または演
算結果の他、発電プラント等の負荷信号50が入力さ
れ、ここで、給水差圧値、熱交換性能評価演算結果、ド
レン水位調節弁開度値に、その時の負荷、ドレン水位の
値による補正を加えた後、これらの同一時点における値
を用いて図16に示す判定ロジックにより、スケール皮
膜が給水加熱器のどの部位に過大な厚さに生成したか、
および給水加熱器のその他の異常の有無を判定し、その
結果52' を判定部51から出力する。
算結果の他、発電プラント等の負荷信号50が入力さ
れ、ここで、給水差圧値、熱交換性能評価演算結果、ド
レン水位調節弁開度値に、その時の負荷、ドレン水位の
値による補正を加えた後、これらの同一時点における値
を用いて図16に示す判定ロジックにより、スケール皮
膜が給水加熱器のどの部位に過大な厚さに生成したか、
および給水加熱器のその他の異常の有無を判定し、その
結果52' を判定部51から出力する。
【0168】次に、図16の判定ロジックの概要を説明
する。なお、図16中、2点鎖線枠F2 内の構成は図2
と同一のため、説明は省略する。
する。なお、図16中、2点鎖線枠F2 内の構成は図2
と同一のため、説明は省略する。
【0169】前述のように、ドレン水位調節計の働きに
より、ドレン冷却部のドレン水位を一定値にするように
ドレン水位調節弁は開閉制御されているため、発電プラ
ント等の負荷がほぼ一定値を保っていれば、給水加熱器
に流入または流出する給水、抽気蒸気、ドレンの各プロ
セス量も、発電プラント等のその時の負荷に応じたほぼ
一定値である。この場合、給水加熱器から流出するドレ
ン量も当然ほぼ一定値を保っているので、ドレン水位調
節弁開度は発電プラント等のその時の負荷に応じた開度
を示していなければならない。ところが、ドレン水位調
節弁内に過大な厚さのスール皮膜が生成して付着した場
合には、ドレン水位調節弁内をドレンが流れ得る流路面
積が減少してしまうので、発電プラント等のその時の負
荷に応じたドレン量を流出させるためには、ドレン水位
調節弁の開度をさらに大きくしなければならない。すな
わち発電プラントが同一負荷時であってもドレン水位調
節弁にスケール皮膜が付着すればする程、同一負荷にお
けるスケール皮膜が付着していない場合のドレン水位調
節弁の開度より大きくなる。従って、発電プラント等の
各負荷におけるドレン水位調節弁の開度を監視し、該当
負荷におけるスケール皮膜が付着していない場合の開度
よりも増加して設定値を超えた場合には、ドレン水位調
節弁に過度にスケール皮膜が付着したものと判定する事
ができる。
より、ドレン冷却部のドレン水位を一定値にするように
ドレン水位調節弁は開閉制御されているため、発電プラ
ント等の負荷がほぼ一定値を保っていれば、給水加熱器
に流入または流出する給水、抽気蒸気、ドレンの各プロ
セス量も、発電プラント等のその時の負荷に応じたほぼ
一定値である。この場合、給水加熱器から流出するドレ
ン量も当然ほぼ一定値を保っているので、ドレン水位調
節弁開度は発電プラント等のその時の負荷に応じた開度
を示していなければならない。ところが、ドレン水位調
節弁内に過大な厚さのスール皮膜が生成して付着した場
合には、ドレン水位調節弁内をドレンが流れ得る流路面
積が減少してしまうので、発電プラント等のその時の負
荷に応じたドレン量を流出させるためには、ドレン水位
調節弁の開度をさらに大きくしなければならない。すな
わち発電プラントが同一負荷時であってもドレン水位調
節弁にスケール皮膜が付着すればする程、同一負荷にお
けるスケール皮膜が付着していない場合のドレン水位調
節弁の開度より大きくなる。従って、発電プラント等の
各負荷におけるドレン水位調節弁の開度を監視し、該当
負荷におけるスケール皮膜が付着していない場合の開度
よりも増加して設定値を超えた場合には、ドレン水位調
節弁に過度にスケール皮膜が付着したものと判定する事
ができる。
【0170】ところが、ドレン水位調節弁に過度にスケ
ール皮膜が付着していなくとも、給水加熱器の熱交換用
チューブに孔があくなどして、チューブ内を流れる給水
が給水加熱器胴22内、すなわち抽気蒸気またはドレン
側に漏洩した場合においても、給水が漏洩した分だけド
レン流量が増加するので、ドレン冷却部のドレン水位を
一定値にするため、ドレン水位調節弁の開度は正常時よ
りも増加する。従って、ドレン水位調節弁の開度だけを
監視して判定しても、ドレン水位調節弁の開度の増加が
スケール皮膜付着によるものか、チューブ内を流れる給
水の漏洩によるものかの区別ができない。
ール皮膜が付着していなくとも、給水加熱器の熱交換用
チューブに孔があくなどして、チューブ内を流れる給水
が給水加熱器胴22内、すなわち抽気蒸気またはドレン
側に漏洩した場合においても、給水が漏洩した分だけド
レン流量が増加するので、ドレン冷却部のドレン水位を
一定値にするため、ドレン水位調節弁の開度は正常時よ
りも増加する。従って、ドレン水位調節弁の開度だけを
監視して判定しても、ドレン水位調節弁の開度の増加が
スケール皮膜付着によるものか、チューブ内を流れる給
水の漏洩によるものかの区別ができない。
【0171】そこで、「熱交換用チューブに漏洩が発
生」しておらず、かつ「ドレン水位調節弁開度>正常値
+q(ただし、qは余裕値で、小さな正の値)」の場合
には、「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さ
に生成」と判定できる。また、図16の右辺に示した状
況の内、給水加熱器の給水入口と出口の差圧が正常値以
下になり得るのは、水室仕切板が破壊した場合と、熱交
換用チューブに漏洩が発生した場合のみである(熱交換
用チューブに漏洩が発生しても給水入口と出口の差圧計
測値には変化はないが、入口給水流量が増加するので、
後述するように、負荷信号(入口給水流量)Lによって
補正した△PL との差A3 は符号が逆転する)。
生」しておらず、かつ「ドレン水位調節弁開度>正常値
+q(ただし、qは余裕値で、小さな正の値)」の場合
には、「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さ
に生成」と判定できる。また、図16の右辺に示した状
況の内、給水加熱器の給水入口と出口の差圧が正常値以
下になり得るのは、水室仕切板が破壊した場合と、熱交
換用チューブに漏洩が発生した場合のみである(熱交換
用チューブに漏洩が発生しても給水入口と出口の差圧計
測値には変化はないが、入口給水流量が増加するので、
後述するように、負荷信号(入口給水流量)Lによって
補正した△PL との差A3 は符号が逆転する)。
【0172】熱交換用チューブに孔があく等して給水が
漏洩した場合には、ドレン水位調節弁の開度が大きくな
るばかりでなく、給水の一部がドレン側に流出してしま
うため、給水加熱器の熱交換性能は、給水加熱器本体が
破損しない限り、理論的にありえない様な異常値を示
す。従って、「給水加熱器熱交換性能=論理的異常値」
で、「ドレン水位調節弁開度>正常値+q」、かつ「給
水加熱器給水入口と出口差圧=正常値以下」の場合に
は、「熱交換用チューブに漏洩が発生(給水が抽気蒸気
またはドレン側に漏洩)」と判定する。
漏洩した場合には、ドレン水位調節弁の開度が大きくな
るばかりでなく、給水の一部がドレン側に流出してしま
うため、給水加熱器の熱交換性能は、給水加熱器本体が
破損しない限り、理論的にありえない様な異常値を示
す。従って、「給水加熱器熱交換性能=論理的異常値」
で、「ドレン水位調節弁開度>正常値+q」、かつ「給
水加熱器給水入口と出口差圧=正常値以下」の場合に
は、「熱交換用チューブに漏洩が発生(給水が抽気蒸気
またはドレン側に漏洩)」と判定する。
【0173】給水加熱器の水室仕切板30が破壊した場
合には、入口側水室25内の給水の一部は、熱交換用チ
ューブ31を通過しないで、直接出口側水室26に流出
してしまう。従って、この流出した給水と抽気蒸気及び
ドレンとの熱交換は行われず、給水加熱器の熱交換性能
は低下する。しかも、この場合には、熱交換用チューブ
31にスケールが付着した場合とは逆に、給水入口と出
口差圧は、正常値より小さくなる。そこで「給水加熱器
熱交換性能<α3」、かつ「給水加熱器給水入口と出口
差圧=正常値以下」の場合には、「水室仕切板破壊」と
判定する。
合には、入口側水室25内の給水の一部は、熱交換用チ
ューブ31を通過しないで、直接出口側水室26に流出
してしまう。従って、この流出した給水と抽気蒸気及び
ドレンとの熱交換は行われず、給水加熱器の熱交換性能
は低下する。しかも、この場合には、熱交換用チューブ
31にスケールが付着した場合とは逆に、給水入口と出
口差圧は、正常値より小さくなる。そこで「給水加熱器
熱交換性能<α3」、かつ「給水加熱器給水入口と出口
差圧=正常値以下」の場合には、「水室仕切板破壊」と
判定する。
【0174】また、給水加熱器胴22内のドレン冷却部
35の囲い板が破損して、ドレンの一部が正規な流路で
なく、この破損箇所を通過(これを「冷却部囲い板破損
によるドレンのショートパス」と言う)している場合、
又はドレン冷却部に抽気蒸気すなわち加熱蒸気が巻き込
まれている場合には、「熱交換用チューブに漏洩が発
生」した場合と同様に、給水加熱器の熱交換性能は論理
的異常値を示す。ただし、この場合は「熱交換用チュー
ブに漏洩が発生」している場合とは異なり、ドレン水位
調節弁開度はほぼ正常値を示す。そこで、「ドレン水位
調節弁開度がほぼ正常値」で、かつ『給水加熱器熱交換
性能=論理的異常値」の場合には、「給水加熱器ドレン
冷却部囲い板破損によるドレンのショートパス又はドレ
ン冷却部への抽気蒸気の巻込み」と判定する。
35の囲い板が破損して、ドレンの一部が正規な流路で
なく、この破損箇所を通過(これを「冷却部囲い板破損
によるドレンのショートパス」と言う)している場合、
又はドレン冷却部に抽気蒸気すなわち加熱蒸気が巻き込
まれている場合には、「熱交換用チューブに漏洩が発
生」した場合と同様に、給水加熱器の熱交換性能は論理
的異常値を示す。ただし、この場合は「熱交換用チュー
ブに漏洩が発生」している場合とは異なり、ドレン水位
調節弁開度はほぼ正常値を示す。そこで、「ドレン水位
調節弁開度がほぼ正常値」で、かつ『給水加熱器熱交換
性能=論理的異常値」の場合には、「給水加熱器ドレン
冷却部囲い板破損によるドレンのショートパス又はドレ
ン冷却部への抽気蒸気の巻込み」と判定する。
【0175】図16の判定ロジックは、以上のような機
能を持つよう、各種の論理回路によって構成されてい
る。
能を持つよう、各種の論理回路によって構成されてい
る。
【0176】次に、本実施例のより詳細な構成と機能を
図17〜図19を参照して説明する。なお、これらの図
において、図1〜図14と同一の構成要素については同
一番号を付し、説明を省略する。
図17〜図19を参照して説明する。なお、これらの図
において、図1〜図14と同一の構成要素については同
一番号を付し、説明を省略する。
【0177】図17は、図15のより詳細を示す構成ブ
ロック図である。同図において、給水入口圧力計測部4
1の出力信号P1 および給水出口圧力計測部42の出力
信号P2 は減算部55により構成される差圧算出部43
に入力され、その出力信号△Pは判定部51の減算部5
9-3に入力される。給水入力プロセス計測部として給水
入口温度検出部44-1を、またドレン出口プロセス計測
部としてドレン出口温度検出部47-1を用い、これらの
出力信号t4 ,t13が性能演算部49の減算部57-2に
入力されて演算される。その出力信号△T2 は判定部5
1の減算部59-2に入力される。また、抽気蒸気入口プ
ロセス計測部として、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力
検出部46-2を用い、この出力信号P3 が性能演算部4
9の飽和温度(t1)算出部56に入力される。その出
力信号t1 は減算部57-1に入力される。一方、給水出
口プロセス計測部として給水出口温検出部45-1を用い、
その出力信号t2 も減算部57-1に入力される。減算部
57-1の出力信号△T1 は判定部51の減算部59-1に
入力される。
ロック図である。同図において、給水入口圧力計測部4
1の出力信号P1 および給水出口圧力計測部42の出力
信号P2 は減算部55により構成される差圧算出部43
に入力され、その出力信号△Pは判定部51の減算部5
9-3に入力される。給水入力プロセス計測部として給水
入口温度検出部44-1を、またドレン出口プロセス計測
部としてドレン出口温度検出部47-1を用い、これらの
出力信号t4 ,t13が性能演算部49の減算部57-2に
入力されて演算される。その出力信号△T2 は判定部5
1の減算部59-2に入力される。また、抽気蒸気入口プ
ロセス計測部として、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力
検出部46-2を用い、この出力信号P3 が性能演算部4
9の飽和温度(t1)算出部56に入力される。その出
力信号t1 は減算部57-1に入力される。一方、給水出
口プロセス計測部として給水出口温検出部45-1を用い、
その出力信号t2 も減算部57-1に入力される。減算部
57-1の出力信号△T1 は判定部51の減算部59-1に
入力される。
【0178】一方、ドレン水位調節弁117に取付けた
ドレン水位調節弁開度計201を用いて同調節弁の開度
を計測し、この出力信号01 (ドレン水位調節弁開度信
号)が判定部51の減算部59-4に入力される。
ドレン水位調節弁開度計201を用いて同調節弁の開度
を計測し、この出力信号01 (ドレン水位調節弁開度信
号)が判定部51の減算部59-4に入力される。
【0179】発電プラントの負荷信号(L)50として
は、発電プラントの負荷又はこれとほぼ比例関係にある
給水流量もしくは主蒸気流量のいずれかを用いればよい
が、本実施例では、給水加熱器が並列に2台(3台でも
よい)設置されている場合において、たとえ並列設置さ
れた給水加熱器に給水が同一流量ずつ流入していない場
合でも、スケール付着の有無、給水加熱器の異常の有無
の判定を正確にできるようにするため、給水加熱器入口
給水流量計測用流量検出器90からの出力信号を用いて
いる。
は、発電プラントの負荷又はこれとほぼ比例関係にある
給水流量もしくは主蒸気流量のいずれかを用いればよい
が、本実施例では、給水加熱器が並列に2台(3台でも
よい)設置されている場合において、たとえ並列設置さ
れた給水加熱器に給水が同一流量ずつ流入していない場
合でも、スケール付着の有無、給水加熱器の異常の有無
の判定を正確にできるようにするため、給水加熱器入口
給水流量計測用流量検出器90からの出力信号を用いて
いる。
【0180】この負荷信号50を判定部51の△T1L規
準値算出部58-1、△T2L規準値算出部58-2、差圧規
準値算出部58-3及びOL (ドレン水位調節弁開度)規
準値算出部58-4に入力する。また、これらの出力信号
△T1L,△T2L,△PL 及びOL も前述の減算部59-
1、59-2,59-3,59-4にそれぞれ入力される。
準値算出部58-1、△T2L規準値算出部58-2、差圧規
準値算出部58-3及びOL (ドレン水位調節弁開度)規
準値算出部58-4に入力する。また、これらの出力信号
△T1L,△T2L,△PL 及びOL も前述の減算部59-
1、59-2,59-3,59-4にそれぞれ入力される。
【0181】減算部59-1の出力信号A1 は警報設定部
69-1,69-2,69-3に入力され、その結果、ON-OFF
の出力信号a1 ,a2 ,a3 が判定ロジック部70' に
入力される。減算部59-2の出力信号A2 は警報設定部
69-4,69-5,69-6に入力され、その結果、ON-OFF
の出力信号b1 ,b2 ,b3 が判定ロジック部70'に
入力される。また、減算部59-3の出力信号A3 は警報
設定部69-7,69-8,69-9,69-10 に入力され、
その結果、ON-OFFの出力信号c1 ,c2 ,c3,c4 が
判定ロジック部70' に入力される。減算部59-4の出
力信号A4は警報設定部69-11 ,69-12 に入力さ
れ、その結果、ON-OFFの出力信号d1 ,d2 が判定ロジ
ック部70' に入力される。
69-1,69-2,69-3に入力され、その結果、ON-OFF
の出力信号a1 ,a2 ,a3 が判定ロジック部70' に
入力される。減算部59-2の出力信号A2 は警報設定部
69-4,69-5,69-6に入力され、その結果、ON-OFF
の出力信号b1 ,b2 ,b3 が判定ロジック部70'に
入力される。また、減算部59-3の出力信号A3 は警報
設定部69-7,69-8,69-9,69-10 に入力され、
その結果、ON-OFFの出力信号c1 ,c2 ,c3,c4 が
判定ロジック部70' に入力される。減算部59-4の出
力信号A4は警報設定部69-11 ,69-12 に入力さ
れ、その結果、ON-OFFの出力信号d1 ,d2 が判定ロジ
ック部70' に入力される。
【0182】ドレン水位計203の出力信号l1 と流量
検出器90による給水加熱器入口給水流量信号、すなわ
ち負荷信号50(L)は、判定部51の判定タイミング
検出部204に入力される。この判定タイミング検出部
204では判定開始指令信号m1 ,m2 を演算し、減算
部59-1〜59-4に入力する。減算部59-1〜59-4
は、判定開始指令信号m1 ,m2 が入力された時のみ減
算演算を行つてその結果を出力し、その他の場合は0を
出力する。
検出器90による給水加熱器入口給水流量信号、すなわ
ち負荷信号50(L)は、判定部51の判定タイミング
検出部204に入力される。この判定タイミング検出部
204では判定開始指令信号m1 ,m2 を演算し、減算
部59-1〜59-4に入力する。減算部59-1〜59-4
は、判定開始指令信号m1 ,m2 が入力された時のみ減
算演算を行つてその結果を出力し、その他の場合は0を
出力する。
【0183】判定ロジック70' では、図18の様な判
定ロジックにより、スケール皮膜がどの部位に過大な厚
さに生成したか、又は給水加熱器の異常の有無について
判定し、その判定結果52を判定部51の出力信号とし
て出力する。
定ロジックにより、スケール皮膜がどの部位に過大な厚
さに生成したか、又は給水加熱器の異常の有無について
判定し、その判定結果52を判定部51の出力信号とし
て出力する。
【0184】次に、上記実施例の作用を説明する。
【0185】給水加熱器へ流入・流出する給水の給水入
口部および給水出口部における圧力は、脈動の少ない所
に設置された給水入口圧力計測部41および給水出口圧
力計測部42により計測され、それぞれの出力信号P1
,P2 は差圧算出部43を構成する減算部55に入力
され、 △P=(P1 −P2 ) の演算が行われ、その結果、出力信号△Pが減算部59
-3に入力される。一方、その時点における該当給水加熱
器へ流入する給水流量信号が発電プラントの負荷信号
(L)50として差圧算出部58−3に入力されてい
る。
口部および給水出口部における圧力は、脈動の少ない所
に設置された給水入口圧力計測部41および給水出口圧
力計測部42により計測され、それぞれの出力信号P1
,P2 は差圧算出部43を構成する減算部55に入力
され、 △P=(P1 −P2 ) の演算が行われ、その結果、出力信号△Pが減算部59
-3に入力される。一方、その時点における該当給水加熱
器へ流入する給水流量信号が発電プラントの負荷信号
(L)50として差圧算出部58−3に入力されてい
る。
【0186】ところで、マグネタイトのスケール皮膜が
鋼管チューブ、整流筒等の内面にわたり薄く(正常な状
態)生成しており、その生成量に増減がない場合におい
ても発電プラントの負荷の増減、すなわち給水加熱器へ
流入する給水流量の増減により、給水入口部と出口部と
の差圧は増減する。
鋼管チューブ、整流筒等の内面にわたり薄く(正常な状
態)生成しており、その生成量に増減がない場合におい
ても発電プラントの負荷の増減、すなわち給水加熱器へ
流入する給水流量の増減により、給水入口部と出口部と
の差圧は増減する。
【0187】マグネタイトのスケール皮膜が正常な状態
に生成した場合における給水加熱器へ流入する給水流量
と、給水加熱器の給水入口部と出口部との圧力の差圧△
PLとの関係は図5に例示(600MW級発電プラント
の最もボイラに近い側の給水加熱器の場合)したよう
に、各給水加熱器ごとにあらかじめ判っているので、こ
の関係式を差圧規準値算出部58-3に記憶させておき、
これに給水量(L)50を入力する事により、その給水
流量における差圧規準値△PL が得られる。この差圧規
準値△PL も減算部59-3に入力される。
に生成した場合における給水加熱器へ流入する給水流量
と、給水加熱器の給水入口部と出口部との圧力の差圧△
PLとの関係は図5に例示(600MW級発電プラント
の最もボイラに近い側の給水加熱器の場合)したよう
に、各給水加熱器ごとにあらかじめ判っているので、こ
の関係式を差圧規準値算出部58-3に記憶させておき、
これに給水量(L)50を入力する事により、その給水
流量における差圧規準値△PL が得られる。この差圧規
準値△PL も減算部59-3に入力される。
【0188】この減算部59-3では、後述のように判定
開始指令信号m2 が入力されている間のみ、A3 =(△
P−△PL )、すなわちある時点、ある給水流量値にお
ける給水入口部と出口部の圧力の差圧の実測値と、正常
時のあるべき差圧値(規準値)との差が計算され、その
出力信号A3が警報設定部69-7,69-8,69-9,6
9-10 に入力される。
開始指令信号m2 が入力されている間のみ、A3 =(△
P−△PL )、すなわちある時点、ある給水流量値にお
ける給水入口部と出口部の圧力の差圧の実測値と、正常
時のあるべき差圧値(規準値)との差が計算され、その
出力信号A3が警報設定部69-7,69-8,69-9,6
9-10 に入力される。
【0189】なお、給水熱器の熱交換性能を監視する一
方法として、「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧
力の飽和温度と給水出口温度との差」と、「ドレン出口
温度と給水入口温度との差」の両者を監視し、これが規
定値以上変化した場合に熱交換性能が低下したものと見
なす方法があるが、この方法の場合は、ドレン入口プロ
セス計測部48(図1)は不要である。本実施例ではこ
の方法を採用している。 すなわち、「ドレン出口温度
と給水入口温度との差」については、ドレン出口温度検
出部47-1による出力信号t3 と、給水入口温度検出部
44-1による出力信号t4 を、性能演算部49を構成す
る減算部57-2に入力し、 ここで、△T2 =(T3 −T4 ) なる演算を行うことによって求めることができる。この
出力信号△T2 は、判定部51を構成する減算部59-2
に入力される。
方法として、「抽気蒸気入口における給水加熱器器内圧
力の飽和温度と給水出口温度との差」と、「ドレン出口
温度と給水入口温度との差」の両者を監視し、これが規
定値以上変化した場合に熱交換性能が低下したものと見
なす方法があるが、この方法の場合は、ドレン入口プロ
セス計測部48(図1)は不要である。本実施例ではこ
の方法を採用している。 すなわち、「ドレン出口温度
と給水入口温度との差」については、ドレン出口温度検
出部47-1による出力信号t3 と、給水入口温度検出部
44-1による出力信号t4 を、性能演算部49を構成す
る減算部57-2に入力し、 ここで、△T2 =(T3 −T4 ) なる演算を行うことによって求めることができる。この
出力信号△T2 は、判定部51を構成する減算部59-2
に入力される。
【0190】一方、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」について
は、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2の出
力信号P3 を、性能演算部49を構成する飽和温度(t
1)算出部56に入力する。発電プラントに用いられる
プロセス流体は水の場合が多いが、この場合の蒸気圧力
とその飽和温度の関係は図6に示す通りであり、飽和温
度(t1)算出部56にこの関係式を記憶させておき、
抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力P3 を入力することに
より、この器内圧力P3 に対する飽和温度t1 が算出さ
れる。この出力信号t1 は減算部57−1に入力され
る。
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」について
は、抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力検出部46-2の出
力信号P3 を、性能演算部49を構成する飽和温度(t
1)算出部56に入力する。発電プラントに用いられる
プロセス流体は水の場合が多いが、この場合の蒸気圧力
とその飽和温度の関係は図6に示す通りであり、飽和温
度(t1)算出部56にこの関係式を記憶させておき、
抽気蒸気入口給水加熱器器内圧力P3 を入力することに
より、この器内圧力P3 に対する飽和温度t1 が算出さ
れる。この出力信号t1 は減算部57−1に入力され
る。
【0191】また、給水出口温度検出45-1による出力
信号t2 も減算部57-1に入力され、ここでΔT1 =
(t1 −t2 )なる演算が行われる。この出力信号ΔT
1 を判定部51を構成する減算部59-2に入力する。一
方、その時点において給水加熱器へ流入する給水流量値
がΔT1L規準値算出部58-1とΔT2L規準値算出部58
-2に入力されている。
信号t2 も減算部57-1に入力され、ここでΔT1 =
(t1 −t2 )なる演算が行われる。この出力信号ΔT
1 を判定部51を構成する減算部59-2に入力する。一
方、その時点において給水加熱器へ流入する給水流量値
がΔT1L規準値算出部58-1とΔT2L規準値算出部58
-2に入力されている。
【0192】ところで、マグネタイトのスケール皮膜付
着が鋼管チューブの内面にわたり薄く(正常な状態に)
生成している場合において、「抽気蒸気入口における給
水加熱器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」
(ΔT1L)および「ドレン出口温度と給水入口温度との
差」(ΔT2L)は、図7および図8のように、負荷(即
ち給水加熱器へ流入する給水量)の増減により変化す
る。このように各給水加熱器ごとにマグネタイトのスケ
ール皮膜が正常な状態に生成した場合における給水加熱
器へ流入する給水流量値と、給水加熱器のΔT1L、ΔT
2Lとの関係はあらかじめ判っているので、これらの関係
式をΔT1L規準値算出部58-1およびΔT2L規準値算出
部58-2に記憶させておき、これに給水流量値を入力す
ることより、その給水流量におけるΔT1L、ΔT2Lが得
られる。このΔT1Lは減算部59-1に、またΔT2Lは減
算部59-2に入力される。
着が鋼管チューブの内面にわたり薄く(正常な状態に)
生成している場合において、「抽気蒸気入口における給
水加熱器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」
(ΔT1L)および「ドレン出口温度と給水入口温度との
差」(ΔT2L)は、図7および図8のように、負荷(即
ち給水加熱器へ流入する給水量)の増減により変化す
る。このように各給水加熱器ごとにマグネタイトのスケ
ール皮膜が正常な状態に生成した場合における給水加熱
器へ流入する給水流量値と、給水加熱器のΔT1L、ΔT
2Lとの関係はあらかじめ判っているので、これらの関係
式をΔT1L規準値算出部58-1およびΔT2L規準値算出
部58-2に記憶させておき、これに給水流量値を入力す
ることより、その給水流量におけるΔT1L、ΔT2Lが得
られる。このΔT1Lは減算部59-1に、またΔT2Lは減
算部59-2に入力される。
【0193】減算部59-1,59-2では、後述のように
判定開始信号m2 が入力されている間のみ、A1 =(Δ
T1L−ΔT1)及びA2 =(△T2 −ΔT2L)なる演算
が行われる。これらのA1 及びA2 は、ある時点、ある
給水流量値における「抽気蒸気入口における「抽気蒸気
入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度と給水出口
温度との差」及び「ドレン出口温度と給水入口温度との
差」の実測値と正常時のあるべき値(規準値)との差で
あり、この出力信号A1 及びA2 は警報設定部69-1,
69-2,69-3及び69-4,69-5,69-6に入力され
る。また、ドレン水位調節弁117に取付けたドレン水
位調節弁開度計201により計測したドレン水位調節弁
開度信号O1 は判定部51を構成する減算部59−4に
入力される。
判定開始信号m2 が入力されている間のみ、A1 =(Δ
T1L−ΔT1)及びA2 =(△T2 −ΔT2L)なる演算
が行われる。これらのA1 及びA2 は、ある時点、ある
給水流量値における「抽気蒸気入口における「抽気蒸気
入口における給水加熱器器内圧力の飽和温度と給水出口
温度との差」及び「ドレン出口温度と給水入口温度との
差」の実測値と正常時のあるべき値(規準値)との差で
あり、この出力信号A1 及びA2 は警報設定部69-1,
69-2,69-3及び69-4,69-5,69-6に入力され
る。また、ドレン水位調節弁117に取付けたドレン水
位調節弁開度計201により計測したドレン水位調節弁
開度信号O1 は判定部51を構成する減算部59−4に
入力される。
【0194】ところで、給水加熱器に異常が無く、かつ
発電プラントの負荷が一定の場合には、該当給水加熱器
から流出するドレン流量はほぼ一定値であり、発電プラ
ントの負荷が増加するとともに増加する。また、給水加
熱器が正常な状態においては、発電プラントの負荷と給
水加熱器へ流入する給水流量はほぼ比例する。この一例
を600MW級の発電プラント用の最もボイラに近い側
の給水加熱器場合を例に示すと図19の通りである。
発電プラントの負荷が一定の場合には、該当給水加熱器
から流出するドレン流量はほぼ一定値であり、発電プラ
ントの負荷が増加するとともに増加する。また、給水加
熱器が正常な状態においては、発電プラントの負荷と給
水加熱器へ流入する給水流量はほぼ比例する。この一例
を600MW級の発電プラント用の最もボイラに近い側
の給水加熱器場合を例に示すと図19の通りである。
【0195】従って、このドレンを流出させるためのド
レン水位調節弁についても、これにスケール皮膜の付着
もなく、正常な状態においては、給水加熱器へ流入する
給水流量と、ドレン水位調節弁開度との間にはほぼ比例
した一定の関係式が成立する(これらの関係は、給水加
熱器やドレン水位調節弁等が正常な状態においてのみ成
立するので、正常とみなした状態における給水流量と、
ドレン水位調節弁開度、△OL 差圧、ΔT1L、ΔT2L等
の計測値とを規準値として記憶させておき、実測値と、
これらの値とを比較することによって判定することがで
きる訳である)。 このように、ドレン水位調節弁にス
ケール皮膜の付着がなく、正常な状態における流入給水
流量とドレン水位調節弁開度DL との関係は各給水加熱
毎に予め判っている(これらの関係は必ずしも論理的又
は計算によって算出できなくてもよく、給水加熱器、ド
レン水位調節弁等が正常であると見なした状態における
流入給水流量と、ドレン水位調節弁開度OL との関係を
発電プラントの運転中に予め実測し、これを関係式とし
て用いても良い)ので、この関係式をaL (ドレン水位
調節弁開度)規準値算出部58-4に記憶させておき、こ
れに給水流量値を入力すれば、その給水流量に対するド
レン水位調節弁開度OL を得ることができる。 このド
レン水位調節弁開度OL は減算部59-4に入力され、後
述のように、判定開始指令信号m1 が入力されている間
のみ、A4 =(OL −O1 )なる演算が行われる。この
出力信号A4 は、ある時点、ある給水流量値における
「ドレン水位調節弁開度」の実測値と正常時のあるべき
値(規準値)との差であり、警報設定部69-11 ,69
-12 に入力される。
レン水位調節弁についても、これにスケール皮膜の付着
もなく、正常な状態においては、給水加熱器へ流入する
給水流量と、ドレン水位調節弁開度との間にはほぼ比例
した一定の関係式が成立する(これらの関係は、給水加
熱器やドレン水位調節弁等が正常な状態においてのみ成
立するので、正常とみなした状態における給水流量と、
ドレン水位調節弁開度、△OL 差圧、ΔT1L、ΔT2L等
の計測値とを規準値として記憶させておき、実測値と、
これらの値とを比較することによって判定することがで
きる訳である)。 このように、ドレン水位調節弁にス
ケール皮膜の付着がなく、正常な状態における流入給水
流量とドレン水位調節弁開度DL との関係は各給水加熱
毎に予め判っている(これらの関係は必ずしも論理的又
は計算によって算出できなくてもよく、給水加熱器、ド
レン水位調節弁等が正常であると見なした状態における
流入給水流量と、ドレン水位調節弁開度OL との関係を
発電プラントの運転中に予め実測し、これを関係式とし
て用いても良い)ので、この関係式をaL (ドレン水位
調節弁開度)規準値算出部58-4に記憶させておき、こ
れに給水流量値を入力すれば、その給水流量に対するド
レン水位調節弁開度OL を得ることができる。 このド
レン水位調節弁開度OL は減算部59-4に入力され、後
述のように、判定開始指令信号m1 が入力されている間
のみ、A4 =(OL −O1 )なる演算が行われる。この
出力信号A4 は、ある時点、ある給水流量値における
「ドレン水位調節弁開度」の実測値と正常時のあるべき
値(規準値)との差であり、警報設定部69-11 ,69
-12 に入力される。
【0196】ここで、減算部59-1〜59-4に対する判
定開始指令信号m1 ,m2 の作用について説明する。発
電プラントの負荷が変化している際(又は給水流量が変
化している際)における各部のプロセス状態値に着目す
ると、圧力値等は比較的すみやかに変化してゆくが、温
度値などは比較的遅れて変化してゆくので、このように
負荷(または給水流量)が変化している時点において
は、特に△T1 ,T2 等は正確に監視きない。
定開始指令信号m1 ,m2 の作用について説明する。発
電プラントの負荷が変化している際(又は給水流量が変
化している際)における各部のプロセス状態値に着目す
ると、圧力値等は比較的すみやかに変化してゆくが、温
度値などは比較的遅れて変化してゆくので、このように
負荷(または給水流量)が変化している時点において
は、特に△T1 ,T2 等は正確に監視きない。
【0197】また、ドレン水位調節弁開度は、たとえ負
荷(または給水流量)が一定であっても、ドレン冷却部
のドレン水位が目標値より高いか低い場合には、前述の
ように開度が大きく又は小さくなるので、ドレン水位が
目標値近傍で安定している場合でなければ、正確に監視
できない。そこで、正確に監視できるタイミングを把握
し、そのタイミングにおいてのみ減算部59-1〜59-4
から出力信号として減算結果を出力させ、その他のタイ
ミングにおいては、出力信号を0にしておく為に、判定
タイミング検出部204に発電プラントの負荷信号(こ
れは給水流量等、発電プラントの負荷相当信号でも良
い。本実施例では給水流量を用いた。)およびドレン水
位計203の出力信号であるドレン水位信号l1 を入力
し、これらの入力信号がある一定時間以上、一定値で継
続している場合には、ドレン水位が安定しているものと
見なし、判定開始指令信号m1 ,m2 を減算部59-1〜
59-4に出力し、監視を行う訳である。
荷(または給水流量)が一定であっても、ドレン冷却部
のドレン水位が目標値より高いか低い場合には、前述の
ように開度が大きく又は小さくなるので、ドレン水位が
目標値近傍で安定している場合でなければ、正確に監視
できない。そこで、正確に監視できるタイミングを把握
し、そのタイミングにおいてのみ減算部59-1〜59-4
から出力信号として減算結果を出力させ、その他のタイ
ミングにおいては、出力信号を0にしておく為に、判定
タイミング検出部204に発電プラントの負荷信号(こ
れは給水流量等、発電プラントの負荷相当信号でも良
い。本実施例では給水流量を用いた。)およびドレン水
位計203の出力信号であるドレン水位信号l1 を入力
し、これらの入力信号がある一定時間以上、一定値で継
続している場合には、ドレン水位が安定しているものと
見なし、判定開始指令信号m1 ,m2 を減算部59-1〜
59-4に出力し、監視を行う訳である。
【0198】なお、本実施例で用いる判定タイミング検
出部204の具体例を図20に示す。 上述のように、
各警報設定部69-1〜69-12 により各入力信号A1 ,
A2,A3 ,A4 の大きさを監視し、各入力信号が各設
定値以上になれば、接点信号a1 ,a2 ,a3 ,b1 ,
b2 ,b3 ,c1 ,c2 ,c3 ,c4 ,g1 またはg2
を判定ロジック部70'に出力する。この判定ロジック
部では、図18の判定ロジックを用いて、給水加熱器の
熱交換用チュ−ブの内外面または整流筒へのスケール皮
膜付着の有無と付着部位の判定ばかりでなく、ドレン水
位調節弁へのスケール付着の有無と、「熱交換チューブ
に漏洩が発生」、「水室仕切板破壊」、「給水加熱器ド
レン冷却部囲い板破損によるドレンのショートパスまた
はドレン冷却部への抽気蒸気の巻込み」の有無等、いわ
ゆる給水加熱器の異常の有無の判定を行い、その結果を
出力する。
出部204の具体例を図20に示す。 上述のように、
各警報設定部69-1〜69-12 により各入力信号A1 ,
A2,A3 ,A4 の大きさを監視し、各入力信号が各設
定値以上になれば、接点信号a1 ,a2 ,a3 ,b1 ,
b2 ,b3 ,c1 ,c2 ,c3 ,c4 ,g1 またはg2
を判定ロジック部70'に出力する。この判定ロジック
部では、図18の判定ロジックを用いて、給水加熱器の
熱交換用チュ−ブの内外面または整流筒へのスケール皮
膜付着の有無と付着部位の判定ばかりでなく、ドレン水
位調節弁へのスケール付着の有無と、「熱交換チューブ
に漏洩が発生」、「水室仕切板破壊」、「給水加熱器ド
レン冷却部囲い板破損によるドレンのショートパスまた
はドレン冷却部への抽気蒸気の巻込み」の有無等、いわ
ゆる給水加熱器の異常の有無の判定を行い、その結果を
出力する。
【0199】以上の構成の装置によれば、給水加熱器熱
交換用チユーブの内面、外面または整流筒へのスケール
皮膜付着の有無ばかりでなく、ドレン水位調節弁へのス
ケール皮膜付着の有無を、発電プラント運転中の早期の
時点に発見することができる。それ故、発電プラントの
停止時にドレン水位調節弁を分解すると言うような事を
しなくて済み、また熱交換用チューブの漏洩を早期の時
点に発見できる。
交換用チユーブの内面、外面または整流筒へのスケール
皮膜付着の有無ばかりでなく、ドレン水位調節弁へのス
ケール皮膜付着の有無を、発電プラント運転中の早期の
時点に発見することができる。それ故、発電プラントの
停止時にドレン水位調節弁を分解すると言うような事を
しなくて済み、また熱交換用チューブの漏洩を早期の時
点に発見できる。
【0200】従って、漏洩したチューブの給水の入口部
および出口部に栓をして給水が漏洩しないよう(このよ
うにすると給水がこのチューブには流れないため、給水
加熱器の熱交換性能および給水出入口差圧も変化する)
に修理でき、しかもこの場合においても、この時点にお
ける発電プラント運転時の各負荷に対するΔT1L、ΔT
2L,△PL ,OL を計測し、これらを正常値(規準値)
として記憶させておく事により、本装置を有効に機能さ
せる事もできる。
および出口部に栓をして給水が漏洩しないよう(このよ
うにすると給水がこのチューブには流れないため、給水
加熱器の熱交換性能および給水出入口差圧も変化する)
に修理でき、しかもこの場合においても、この時点にお
ける発電プラント運転時の各負荷に対するΔT1L、ΔT
2L,△PL ,OL を計測し、これらを正常値(規準値)
として記憶させておく事により、本装置を有効に機能さ
せる事もできる。
【0201】また、給水の水室仕切板の破壊、またはド
レン冷却部囲い板破損によるドレンのショートパスまた
はドレン冷却部へ抽気蒸気を巻込むような不具合の発生
も発電プラントの運転中に発見でき、効果的である。
レン冷却部囲い板破損によるドレンのショートパスまた
はドレン冷却部へ抽気蒸気を巻込むような不具合の発生
も発電プラントの運転中に発見でき、効果的である。
【0202】さらに、以上の監視は発電プラントの任意
の負荷において行う事ができる。またさらに、たとえ給
水加熱器が並列に複数台設置されている場合で、それぞ
れの給水加熱器への給水流量が同一値でない場合におい
ても、正確に監視することができる。
の負荷において行う事ができる。またさらに、たとえ給
水加熱器が並列に複数台設置されている場合で、それぞ
れの給水加熱器への給水流量が同一値でない場合におい
ても、正確に監視することができる。
【0203】次に、本出願の第2の発明の変形例を幾つ
か説明する。 (例1) 上述の実施例においては、「水室仕切板破
壊」を判定するロジックとして図16のように、「給水
加熱器熱交換性能<α1」と「給水加熱器給水入口出口
差圧=正常値」のAND(論理積)としたが、給水加熱
器の構造によっては、この2条件のみでは判定精度が悪
い場合がある。水室仕切板が破壊した場合には、該当給
水加熱器の給水出口温度が急激に数℃程度低下する(破
壊の仕方によっても異なるが、本変形例による場合には
3℃〜10数℃変化した。)ので、これを併用して判定
してもよい。
か説明する。 (例1) 上述の実施例においては、「水室仕切板破
壊」を判定するロジックとして図16のように、「給水
加熱器熱交換性能<α1」と「給水加熱器給水入口出口
差圧=正常値」のAND(論理積)としたが、給水加熱
器の構造によっては、この2条件のみでは判定精度が悪
い場合がある。水室仕切板が破壊した場合には、該当給
水加熱器の給水出口温度が急激に数℃程度低下する(破
壊の仕方によっても異なるが、本変形例による場合には
3℃〜10数℃変化した。)ので、これを併用して判定
してもよい。
【0204】その一例として、図21に示すように、
「給水加熱器熱交換性能<α1」、「給水加熱器の給水
入口出口差圧=正常値以下」及び「給水加熱器の給水出
口温度=急激低下」の3条件の内、2つまたは3つのA
ND条件(論理積)で「水室仕切板破壊」と判定しても
よい。
「給水加熱器熱交換性能<α1」、「給水加熱器の給水
入口出口差圧=正常値以下」及び「給水加熱器の給水出
口温度=急激低下」の3条件の内、2つまたは3つのA
ND条件(論理積)で「水室仕切板破壊」と判定しても
よい。
【0205】なお、「給水出口温度=急激低下」の判定
には、本変形例では試験結果から給水出口温度変化率<
−3℃/分と設定したが、この値は給水出口温度検出方
法や給水加熱器本体の構造等によっても変化するので、
必ずしもこの値にはこだわらない。また、「給水加熱器
の熱交換性能<α1 」の様に、熱交換チューブ内面のス
ケール皮膜判定時に用いた値α1 と同一値を用いたが、
これらは必ずしも同一でなくてもよい。 (例2) 上記実施例においては、「熱交換用チューブ
に漏洩が発生」を判定するロジックとして、図16のよ
うに、「ドレン水位調節弁開度>大」と、「給水加熱器
給水入口と出口差圧=正常値以下」と、「給水加熱器熱
交換性能=論理的異常値」の3条件のAND(論理積)
を用いたが、必ずしもこの3条件すべてを用いる必要は
なく、簡易的にこの内の2または1条件のみを用いても
よい。また、この3条件の他に音響または給水加熱器の
給水入口と出口の流量差による熱交換用チューブ漏洩検
出方法を等を併用してさらに判定精度を向上させるよう
にしてもよい。
には、本変形例では試験結果から給水出口温度変化率<
−3℃/分と設定したが、この値は給水出口温度検出方
法や給水加熱器本体の構造等によっても変化するので、
必ずしもこの値にはこだわらない。また、「給水加熱器
の熱交換性能<α1 」の様に、熱交換チューブ内面のス
ケール皮膜判定時に用いた値α1 と同一値を用いたが、
これらは必ずしも同一でなくてもよい。 (例2) 上記実施例においては、「熱交換用チューブ
に漏洩が発生」を判定するロジックとして、図16のよ
うに、「ドレン水位調節弁開度>大」と、「給水加熱器
給水入口と出口差圧=正常値以下」と、「給水加熱器熱
交換性能=論理的異常値」の3条件のAND(論理積)
を用いたが、必ずしもこの3条件すべてを用いる必要は
なく、簡易的にこの内の2または1条件のみを用いても
よい。また、この3条件の他に音響または給水加熱器の
給水入口と出口の流量差による熱交換用チューブ漏洩検
出方法を等を併用してさらに判定精度を向上させるよう
にしてもよい。
【0206】また、チューブ漏洩が生じた場合にはドレ
ン流量が増加するので、上記実施例では、これを検知す
る為に「ドレン水位調節弁開度>大」を監視するように
したが、この「ドレン水位調節弁開度>大」はチューブ
漏洩時の他に、「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過
大な厚さに生成」した場合にも起こるので、これらの区
別がつき難く、判定誤差が発生する場合もあるので、例
えば図13に示したように、ドレン出口流量を計測して
いるような発電プラントにおいては、図17のドレン水
位調節弁開度信号O1 の代わりに、ドレン出口流量信号
を入力し、一方、OL (ドレン水位調節弁開度)規準値
算出部58-4には、発電プラントの正常時における負荷
信号(本実施例では給水入口流量を使用)に対するドレ
ン出口流量を規準値として記憶させておき、判定するよ
うにしてもよい。
ン流量が増加するので、上記実施例では、これを検知す
る為に「ドレン水位調節弁開度>大」を監視するように
したが、この「ドレン水位調節弁開度>大」はチューブ
漏洩時の他に、「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過
大な厚さに生成」した場合にも起こるので、これらの区
別がつき難く、判定誤差が発生する場合もあるので、例
えば図13に示したように、ドレン出口流量を計測して
いるような発電プラントにおいては、図17のドレン水
位調節弁開度信号O1 の代わりに、ドレン出口流量信号
を入力し、一方、OL (ドレン水位調節弁開度)規準値
算出部58-4には、発電プラントの正常時における負荷
信号(本実施例では給水入口流量を使用)に対するドレ
ン出口流量を規準値として記憶させておき、判定するよ
うにしてもよい。
【0207】これらの構成ブロックおよび判定ブロック
の一例を図22に示す。同図中、58-4''はWdL( ドレ
ン出口流量)規準値算出部、59-4''は減算部であり、
また、69-11'' は警報設定部である。この警報設定部
の出力g1'' は、「給水加熱器出口ドレン流量>正常値
+余裕値」のとき、AND回路に入力される。
の一例を図22に示す。同図中、58-4''はWdL( ドレ
ン出口流量)規準値算出部、59-4''は減算部であり、
また、69-11'' は警報設定部である。この警報設定部
の出力g1'' は、「給水加熱器出口ドレン流量>正常値
+余裕値」のとき、AND回路に入力される。
【0208】一方、音響検出部210は給水加熱器本体
に取付けられ、給水加熱器内に伝播してくる音を検出す
るもので、その出力信号は増幅部211で信号増幅され
た後、周波数分析部212で周波分析される。また、給
水加熱器の熱交換用チューブに漏洩が発生していない正
常時における給水加熱器内伝播音の周波数分析結果を規
準パターンとして規準パターン記憶部213に記憶させ
ておく。周波数分析部212からの周波数分析結果と、
規準パターン記憶部213に記憶されたパターンを比較
部214で比較し、周波数分析結果にチューブ漏洩と思
われる異常が発見された場合に、「給水加熱器に漏洩の
可能性あり」の信号rを出力する。この信号を判定ブロ
ックに導入し、「熱交換用チューブに漏洩が発生」して
いるかどうかを判定する。 (例3) 前述のように、図16の実施例では、「ドレ
ン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」を判
定するロジックとして、発電プラントの負荷または給水
加熱器の給水入口流量に応じた規準値としてのドレン水
位調節弁開度により補正した「ドレン水位調節弁開度>
大」と、「熱交換用チューブに漏洩が発生していない」
とのAND条件(論理積)を用いた。これは、ドレン水
位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに付着すると、発
電プラントの負荷に応じたドレン出口流量を流そうとし
て、スケール皮膜が付着していない時と同一の開度にド
レン水位調節弁を開いても、そのドレン出口流量を流出
させる事ができないので、さらに大きな開度に開さなけ
ればならないため、これを利用して判定している訳であ
る。しかしながら『ドレン水位調節弁開>大」になるの
は前述の(例2)と同様に、「ドレン水位調節弁にスケ
ール皮膜が過大な厚さに生成」と、「熱交換用チューブ
に漏洩が発生」の両者が考えられるので、これ等を区別
するため、他の状況も考慮して総合的に判定しなければ
ならない。
に取付けられ、給水加熱器内に伝播してくる音を検出す
るもので、その出力信号は増幅部211で信号増幅され
た後、周波数分析部212で周波分析される。また、給
水加熱器の熱交換用チューブに漏洩が発生していない正
常時における給水加熱器内伝播音の周波数分析結果を規
準パターンとして規準パターン記憶部213に記憶させ
ておく。周波数分析部212からの周波数分析結果と、
規準パターン記憶部213に記憶されたパターンを比較
部214で比較し、周波数分析結果にチューブ漏洩と思
われる異常が発見された場合に、「給水加熱器に漏洩の
可能性あり」の信号rを出力する。この信号を判定ブロ
ックに導入し、「熱交換用チューブに漏洩が発生」して
いるかどうかを判定する。 (例3) 前述のように、図16の実施例では、「ドレ
ン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」を判
定するロジックとして、発電プラントの負荷または給水
加熱器の給水入口流量に応じた規準値としてのドレン水
位調節弁開度により補正した「ドレン水位調節弁開度>
大」と、「熱交換用チューブに漏洩が発生していない」
とのAND条件(論理積)を用いた。これは、ドレン水
位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに付着すると、発
電プラントの負荷に応じたドレン出口流量を流そうとし
て、スケール皮膜が付着していない時と同一の開度にド
レン水位調節弁を開いても、そのドレン出口流量を流出
させる事ができないので、さらに大きな開度に開さなけ
ればならないため、これを利用して判定している訳であ
る。しかしながら『ドレン水位調節弁開>大」になるの
は前述の(例2)と同様に、「ドレン水位調節弁にスケ
ール皮膜が過大な厚さに生成」と、「熱交換用チューブ
に漏洩が発生」の両者が考えられるので、これ等を区別
するため、他の状況も考慮して総合的に判定しなければ
ならない。
【0209】この場合、例えば図13に示したように、
ドレン出口流量も計測している発電プラントにおいて
は、図23に示す様な構成ブロックおよび判定ロジック
を用いてもよい。同図中のOL'(ドレン水位調節弁開
度)規定値算出部58-4' には、ドレン水位調節弁は当
然の事ながら、発電プラントが正常な状態での運転中の
各負荷におけるドレン出口流量と、ドレン水位調節弁開
度の関係を規定値として記憶させておく。この規定値算
出部58-4' に、発電プラントの任意の負荷におけるド
レン出口流量信号Wd が入力されると、これに応じてド
レン水位調節弁開度規定値OL'が出力される。このOL'
はドレン水位調節弁にスケール皮膜が付着していない正
常な状態において、ドレン出口流量Wd を流出させるの
に必要なドレン水位調節弁の開度を意味する。
ドレン出口流量も計測している発電プラントにおいて
は、図23に示す様な構成ブロックおよび判定ロジック
を用いてもよい。同図中のOL'(ドレン水位調節弁開
度)規定値算出部58-4' には、ドレン水位調節弁は当
然の事ながら、発電プラントが正常な状態での運転中の
各負荷におけるドレン出口流量と、ドレン水位調節弁開
度の関係を規定値として記憶させておく。この規定値算
出部58-4' に、発電プラントの任意の負荷におけるド
レン出口流量信号Wd が入力されると、これに応じてド
レン水位調節弁開度規定値OL'が出力される。このOL'
はドレン水位調節弁にスケール皮膜が付着していない正
常な状態において、ドレン出口流量Wd を流出させるの
に必要なドレン水位調節弁の開度を意味する。
【0210】このOL'と、該当負荷におけるドレン水位
調節弁の現状における開度信号O1とを減算部59-4'
に入力し、ここで(O1 −OL')なる減算を行い、この
減算結果を警報設定部69-11 に入力する。そして、
(O1 −OL')≧q(余裕値)になった場合に、警報設
定部69-11'から接点信号g1'を出力する。
調節弁の現状における開度信号O1とを減算部59-4'
に入力し、ここで(O1 −OL')なる減算を行い、この
減算結果を警報設定部69-11 に入力する。そして、
(O1 −OL')≧q(余裕値)になった場合に、警報設
定部69-11'から接点信号g1'を出力する。
【0211】この接点信号g1'は「ドレン水位調節弁開
度>大(正常値+q(余裕値)」になった事を意味する
ものであり、従って、この信号g1'が出力されるという
事は「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに
生成」した事を表示することになる。
度>大(正常値+q(余裕値)」になった事を意味する
ものであり、従って、この信号g1'が出力されるという
事は「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに
生成」した事を表示することになる。
【0212】ところで図16の場合には、発電プラント
の負荷又は給水入口流量に対して本来あるべきドレン水
位調節弁開度を規定値とし、これとの差を監視して判定
しているが、この方法では、例えば「ドレン水位調節弁
開度>大」となったとしても、これだけでは、「ドレン
水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」した場
合と、「熱交換用チューブに漏洩が発生」した場合の区
別がつかない。この両者の区別の精度をより向上させる
ためには、比較的計測精度の悪い各部の温度値を用いて
演算を行った結果である「給水加熱器熱交換性能=論理
的異常値」等、他の状況も監視し、総合的に判定しなけ
ればならない。
の負荷又は給水入口流量に対して本来あるべきドレン水
位調節弁開度を規定値とし、これとの差を監視して判定
しているが、この方法では、例えば「ドレン水位調節弁
開度>大」となったとしても、これだけでは、「ドレン
水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」した場
合と、「熱交換用チューブに漏洩が発生」した場合の区
別がつかない。この両者の区別の精度をより向上させる
ためには、比較的計測精度の悪い各部の温度値を用いて
演算を行った結果である「給水加熱器熱交換性能=論理
的異常値」等、他の状況も監視し、総合的に判定しなけ
ればならない。
【0213】一方、図22および図23の判定ロジック
部は、比較的計測精度の高い「出口ドレン流量」、「給
水入口と出口差圧」及び「ドレン水位調節弁開度」等の
計測結果をそのまま用いているので、例えばドレン水位
調節弁開度が該当ドレン出口流量に対して本来あるべき
(正常状態における)開度より大きくなった場合、「ド
レン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」し
たと言うように、より直接的な判定ロジックを構成して
いる。
部は、比較的計測精度の高い「出口ドレン流量」、「給
水入口と出口差圧」及び「ドレン水位調節弁開度」等の
計測結果をそのまま用いているので、例えばドレン水位
調節弁開度が該当ドレン出口流量に対して本来あるべき
(正常状態における)開度より大きくなった場合、「ド
レン水位調節弁にスケール皮膜が過大な厚さに生成」し
たと言うように、より直接的な判定ロジックを構成して
いる。
【0214】また仮に、正常状態の発電プラントの該当
負荷におけるドレン出口流量(規準値)に比較して、実
際のドレン出口流量が多くなった場合には、この状態値
は図23の「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な
厚さに生成」の判定ロジックには使用されず、図22の
「熱交換用チューブに漏洩か発生」の判定ロジックの一
条件として使用されるので、判定精度はより高く、効果
的である。 (例4) 前記実施例において、図20に示した判定タ
イミング検出部204では、負荷が安定している事を検
出して判定開始指令信号m2 を出力するのに給水流量信
号を用いているが、これは発電プラントの負荷信号また
は主蒸気流量信号等でもよい。
負荷におけるドレン出口流量(規準値)に比較して、実
際のドレン出口流量が多くなった場合には、この状態値
は図23の「ドレン水位調節弁にスケール皮膜が過大な
厚さに生成」の判定ロジックには使用されず、図22の
「熱交換用チューブに漏洩か発生」の判定ロジックの一
条件として使用されるので、判定精度はより高く、効果
的である。 (例4) 前記実施例において、図20に示した判定タ
イミング検出部204では、負荷が安定している事を検
出して判定開始指令信号m2 を出力するのに給水流量信
号を用いているが、これは発電プラントの負荷信号また
は主蒸気流量信号等でもよい。
【0215】また前記実施例においては、給水流量の
0.5秒前の値と現在値との差が50T/H以内で、か
つこれが60秒以上継続した時を負荷安定と見なしてい
るが、これらの値はプラントによっても、また計測方法
によっても異なるものであり、必ずしもこだわる必要は
ない。すなわち、給水加熱器の各部の温度等の計測結果
が定常値(過渡的な値ではない)に落着く程度まで負荷
が安定になったタイミングを判定して判定開始指令信号
m2 を出力できれはばよい。
0.5秒前の値と現在値との差が50T/H以内で、か
つこれが60秒以上継続した時を負荷安定と見なしてい
るが、これらの値はプラントによっても、また計測方法
によっても異なるものであり、必ずしもこだわる必要は
ない。すなわち、給水加熱器の各部の温度等の計測結果
が定常値(過渡的な値ではない)に落着く程度まで負荷
が安定になったタイミングを判定して判定開始指令信号
m2 を出力できれはばよい。
【0216】同様に、前記実施例においては、判定開始
指令信号m1 を出力するのに、ドレン水位信号の現在値
と1秒前の値との差が5mm以内で、10秒以上継続す
る事を判定条件としたが、必ずしもこれらの値でなくて
もよい。
指令信号m1 を出力するのに、ドレン水位信号の現在値
と1秒前の値との差が5mm以内で、10秒以上継続す
る事を判定条件としたが、必ずしもこれらの値でなくて
もよい。
【0217】また、ドレン水位信号の代わりにドレン水
位調節弁開度信号又はドレン水位調節計出力信号を用い
てもよく、また数秒前と現在値との差の代わりに、ドレ
ン水位信号の現在値とドレン水位調節の目標値との差が
規定値以内であり、かつこの状態が規定時間以上継続す
る事により判定してもよい。
位調節弁開度信号又はドレン水位調節計出力信号を用い
てもよく、また数秒前と現在値との差の代わりに、ドレ
ン水位信号の現在値とドレン水位調節の目標値との差が
規定値以内であり、かつこの状態が規定時間以上継続す
る事により判定してもよい。
【0218】また更に、「熱交換用チューブに漏洩が発
生した」場合に、その漏洩量が比較的少なく、ドレン水
位調節弁により十分流出させる事が可能な間は、上述の
ような判定タイミング検出部のロジックでよいが、漏洩
量が増加してゆき、ドレン水位調節弁から流出しきれな
くなると、ドレン水位調節弁は全開になってしまい、そ
れでもドレンを排出できないためドレン水位信号は上昇
し続け、上限値に達してしまう。このような場合には、
判定開始指令信号m1 の出力の有無にかかわらず、「熱
交換用チューブに漏洩が発生」と判定する必要がある。
生した」場合に、その漏洩量が比較的少なく、ドレン水
位調節弁により十分流出させる事が可能な間は、上述の
ような判定タイミング検出部のロジックでよいが、漏洩
量が増加してゆき、ドレン水位調節弁から流出しきれな
くなると、ドレン水位調節弁は全開になってしまい、そ
れでもドレンを排出できないためドレン水位信号は上昇
し続け、上限値に達してしまう。このような場合には、
判定開始指令信号m1 の出力の有無にかかわらず、「熱
交換用チューブに漏洩が発生」と判定する必要がある。
【0219】また、上述のような異常を監視する為にド
レン水位調節弁開度信号、ドレン水位調節計出力信号等
を用いている場合には、更にこれら両者の信号を監視
し、比較しておけば、ドレン水位調節弁へのスケール付
着が過大になったりして動かなくなる「ドレン水位調節
弁スティック」状態も判定することができる。また、そ
の他の「ドレン水位調節弁動作異常」も監視できるの
で、効果的である。
レン水位調節弁開度信号、ドレン水位調節計出力信号等
を用いている場合には、更にこれら両者の信号を監視
し、比較しておけば、ドレン水位調節弁へのスケール付
着が過大になったりして動かなくなる「ドレン水位調節
弁スティック」状態も判定することができる。また、そ
の他の「ドレン水位調節弁動作異常」も監視できるの
で、効果的である。
【0220】これらの機能を実現するための判定ロジッ
クの一例を図24に示す。 (例5) 図17の実施例では、給水加熱器入口流量計
測用流量検出器90による計測値を負荷信号(L)50
の代わりに用いたが、負荷信号50としては、発電プラ
ントの負荷信号そのものを用い、これを入力して各規定
値算出部を演算させると共に、給水加熱器入口給水流量
計測用検出器90の出力信号Wf を図25の減算部59
-5に入力し、この計測値と、WfL (入口給水流量)規
定値算出部58-5から出力されたその時点での発電プラ
ントの負荷信号に応じた本来あるべき入口給水流量Wf
L とを減算部59-5にて減算した後、警報設定部69-1
3 に入力する事により比較してよい。
クの一例を図24に示す。 (例5) 図17の実施例では、給水加熱器入口流量計
測用流量検出器90による計測値を負荷信号(L)50
の代わりに用いたが、負荷信号50としては、発電プラ
ントの負荷信号そのものを用い、これを入力して各規定
値算出部を演算させると共に、給水加熱器入口給水流量
計測用検出器90の出力信号Wf を図25の減算部59
-5に入力し、この計測値と、WfL (入口給水流量)規
定値算出部58-5から出力されたその時点での発電プラ
ントの負荷信号に応じた本来あるべき入口給水流量Wf
L とを減算部59-5にて減算した後、警報設定部69-1
3 に入力する事により比較してよい。
【0221】この様にして入口給水流量値を監視する
と、その値は、給水加熱器を含む発電プラントが正常な
状態であれば、その時の負荷信号に応じた本来あるべき
入口給水流量値とほぼ一致した値を示す筈である。そこ
で、本来あるべき入口給水流量より増加してきた場合に
は、「水室仕切り板破壊」又は「熱交換用チューブに漏
洩が発生」したためと考えられる。
と、その値は、給水加熱器を含む発電プラントが正常な
状態であれば、その時の負荷信号に応じた本来あるべき
入口給水流量値とほぼ一致した値を示す筈である。そこ
で、本来あるべき入口給水流量より増加してきた場合に
は、「水室仕切り板破壊」又は「熱交換用チューブに漏
洩が発生」したためと考えられる。
【0222】また、もう一つの原因としては、例えば図
26の様に、給水加熱器がA系列と、B系列の2系列に
並列設置され、給水ポンプ10から圧送された給水の約
半分は給水加熱器9-1A ,9-2A ,9-3A を通り、残り
の給水は給水加熱器9-1B ,9-2B ,9-3B を通り、そ
の後合流してボイラに送られるような場合において、例
えば、A系列の給水加熱器の給水流路部にはスケール皮
膜の付着が少なく、一方、B系列の給水加熱器の給水流
路にはスケール皮膜が過大に付着した様な場合には、B
系列側の流路抵抗が増加するため、こちらを流れる入口
給水流量は減少し、その分、A系列側を流れる入口給水
流量は増加する。これからも判る様に、並列設置された
給水加熱器の片方の系統の入口給水流量が増してきた場
合には、「他方の系列の給水加熱器の熱交換用チューブ
内面または整流筒にスケール皮膜が過大に生成」した可
能性も考えられる。
26の様に、給水加熱器がA系列と、B系列の2系列に
並列設置され、給水ポンプ10から圧送された給水の約
半分は給水加熱器9-1A ,9-2A ,9-3A を通り、残り
の給水は給水加熱器9-1B ,9-2B ,9-3B を通り、そ
の後合流してボイラに送られるような場合において、例
えば、A系列の給水加熱器の給水流路部にはスケール皮
膜の付着が少なく、一方、B系列の給水加熱器の給水流
路にはスケール皮膜が過大に付着した様な場合には、B
系列側の流路抵抗が増加するため、こちらを流れる入口
給水流量は減少し、その分、A系列側を流れる入口給水
流量は増加する。これからも判る様に、並列設置された
給水加熱器の片方の系統の入口給水流量が増してきた場
合には、「他方の系列の給水加熱器の熱交換用チューブ
内面または整流筒にスケール皮膜が過大に生成」した可
能性も考えられる。
【0223】従って、図26の例において、入口給水流
量をA系列給水加熱器9-1A の入口側に取付けた入口給
水流量用流量検出器90で計測していた場合に、この入
口給水流量が増加してきたとすると、この場合には、A
系列の給水加熱器のいずれかに「水室仕切板が破壊」ま
たは「熱交換用チューブに漏洩が発生」したか、又はB
系列のいずれかの給水加熱器の「熱交換用チューブ内面
または整流筒の給水流路部にスケール皮膜が過大に付
着」し、そのために流路抵抗が増加したこと(すなわ
ち、B系列のいずれかの給水加熱器の給水入口と出口差
圧が増加したがためにB系列側の入口給水流量が減少し
てきた)ことが原因とも考えられる。
量をA系列給水加熱器9-1A の入口側に取付けた入口給
水流量用流量検出器90で計測していた場合に、この入
口給水流量が増加してきたとすると、この場合には、A
系列の給水加熱器のいずれかに「水室仕切板が破壊」ま
たは「熱交換用チューブに漏洩が発生」したか、又はB
系列のいずれかの給水加熱器の「熱交換用チューブ内面
または整流筒の給水流路部にスケール皮膜が過大に付
着」し、そのために流路抵抗が増加したこと(すなわ
ち、B系列のいずれかの給水加熱器の給水入口と出口差
圧が増加したがためにB系列側の入口給水流量が減少し
てきた)ことが原因とも考えられる。
【0224】それ故、図25に示すように、「A系列給
水加熱器入口給水流量>規定値」をA系列給水加熱器お
よびB系列給水加熱器の判定ロジックの判定条件に加え
て総合的な判定を行うと、入口給水流量の増加が少なく
とも、並列に設置された他方の給水加熱器の給水流路部
へのスケール皮膜が原因か、又は該当給水加熱器側の
「水室仕切板が破壊」もしくは「熱交換用チューブに漏
洩が発生」した事によるものかの区別もでき、効果的で
ある。
水加熱器入口給水流量>規定値」をA系列給水加熱器お
よびB系列給水加熱器の判定ロジックの判定条件に加え
て総合的な判定を行うと、入口給水流量の増加が少なく
とも、並列に設置された他方の給水加熱器の給水流路部
へのスケール皮膜が原因か、又は該当給水加熱器側の
「水室仕切板が破壊」もしくは「熱交換用チューブに漏
洩が発生」した事によるものかの区別もでき、効果的で
ある。
【0225】同様に、図25に示す「A系列給水加熱器
入口給水流量>規定値」を、図21または図22の判定
ロジックの判定条件(AND回路の入口)に追加すれ
ば、これらの判定精度が更に向上する。また、図25に
示す「A系列給水加熱器入口給水流量>規定値」を、図
16の該当給水加熱器と並列に設置された他方のドレン
水位調節弁に関する「熱交換用チューブ内面にスケール
皮膜が過大な厚さに生成」または「整流筒にスケール皮
膜が過大な厚さに生成」を判定する為の判定条件(AN
D部の入力)に追加した場合にも同様に、これらの判定
精度が更に向上する。 (例6) なお、図16,図21,図22,図25等の
各例では、「給水入口と出口差圧」△Pおよび「入口給
水流量」Wf をそれぞれ別々に計測し、監視していた
が、本来両者は密接な関連がある。すなわち、近似的に
は次式の関係が成立する。
入口給水流量>規定値」を、図21または図22の判定
ロジックの判定条件(AND回路の入口)に追加すれ
ば、これらの判定精度が更に向上する。また、図25に
示す「A系列給水加熱器入口給水流量>規定値」を、図
16の該当給水加熱器と並列に設置された他方のドレン
水位調節弁に関する「熱交換用チューブ内面にスケール
皮膜が過大な厚さに生成」または「整流筒にスケール皮
膜が過大な厚さに生成」を判定する為の判定条件(AN
D部の入力)に追加した場合にも同様に、これらの判定
精度が更に向上する。 (例6) なお、図16,図21,図22,図25等の
各例では、「給水入口と出口差圧」△Pおよび「入口給
水流量」Wf をそれぞれ別々に計測し、監視していた
が、本来両者は密接な関連がある。すなわち、近似的に
は次式の関係が成立する。
【0226】
【数1】 ここで、Aは給水流路抵抗等により決まる定数であり、
従って、熱交換用チューブ内面や整流筒等の給水流路部
にスケール皮膜が過大な厚さに生成すればする程、減少
してゆく。
従って、熱交換用チューブ内面や整流筒等の給水流路部
にスケール皮膜が過大な厚さに生成すればする程、減少
してゆく。
【0227】一方、前記(例5)で説明した様に、自系
列の給水加熱器の給水流路部におけるスケール皮膜の付
着が元のまま(この場合、Aは一定)であるにも拘ら
ず、他系列の給水加熱器の給水流路部へのスケール皮膜
の付着が過大になって入口給水流量が減少し、その結
果、自系列の入口給水流量が増加した場合には、該当給
水加熱器の給水入口差圧はそれ相応に増加し、Wf /△
P1/2 (=A)はほぼ一定値である。
列の給水加熱器の給水流路部におけるスケール皮膜の付
着が元のまま(この場合、Aは一定)であるにも拘ら
ず、他系列の給水加熱器の給水流路部へのスケール皮膜
の付着が過大になって入口給水流量が減少し、その結
果、自系列の入口給水流量が増加した場合には、該当給
水加熱器の給水入口差圧はそれ相応に増加し、Wf /△
P1/2 (=A)はほぼ一定値である。
【0228】ところが、他系列のスケール皮膜の付着が
大になった給水加熱器については、給水入口出口差圧が
大幅に増加し、Wf /△P1/2 は減少する。また、「水
室仕切板が破壊」した場合には、給水入口出口差圧は減
少し、その結果、入口給水流量が増加している訳で、こ
の場合にはWf /△P1/2 は増加する。一方、「熱交換
用チューブに漏洩が発生」した場合には、給水加熱器の
入口側から流入した給水の一部は出口に達しないで、給
水加熱器の加熱蒸気またはドレン側に流出してしまう訳
で、この場合も見かけ上、Wf /△P1/2 は増加する。
大になった給水加熱器については、給水入口出口差圧が
大幅に増加し、Wf /△P1/2 は減少する。また、「水
室仕切板が破壊」した場合には、給水入口出口差圧は減
少し、その結果、入口給水流量が増加している訳で、こ
の場合にはWf /△P1/2 は増加する。一方、「熱交換
用チューブに漏洩が発生」した場合には、給水加熱器の
入口側から流入した給水の一部は出口に達しないで、給
水加熱器の加熱蒸気またはドレン側に流出してしまう訳
で、この場合も見かけ上、Wf /△P1/2 は増加する。
【0229】従って、Aの値、すなわちWf /△P1/2
の値の経年的な変化を監視する事により、「給水加熱器
の入口給水流量が変化」した場合、その原因をより正確
に判定できる。これを実現する構成ブロックの一例を図
27に示す。
の値の経年的な変化を監視する事により、「給水加熱器
の入口給水流量が変化」した場合、その原因をより正確
に判定できる。これを実現する構成ブロックの一例を図
27に示す。
【0230】図27において、「給水入口と出口差圧」
△Pは開平演算部220を経て開平演算された後、「入
口給水流量」Wf と共に割算演算部221に導かれ、割
算演算される。一方、負荷信号(L)50はAL 規定値
算出部58-6に入力され、得られたAL 規定値は割算演
算部221の出力と共に減算部59-6に導かれる。減算
部59-6の出力は警報設定部69-21 〜69-23 に入力
される。
△Pは開平演算部220を経て開平演算された後、「入
口給水流量」Wf と共に割算演算部221に導かれ、割
算演算される。一方、負荷信号(L)50はAL 規定値
算出部58-6に入力され、得られたAL 規定値は割算演
算部221の出力と共に減算部59-6に導かれる。減算
部59-6の出力は警報設定部69-21 〜69-23 に入力
される。
【0231】このように、割算演算部221から出力さ
れるWf /△P1/2 (=A)を減算部59-6においてA
L 規定値と比較し、ほぼ一定値か、増加したか、あるい
は減少したかを監視し、監視結果すなわち警報設定部6
9-21 〜69-23 からの接点信号を図16、図21、図
22、図25等の判定条件である「給水入口と出口差
圧」と「入口給水流量」の代わりに入力する事により、
より正確な判定を行うことができるので、効果が大き
い。
れるWf /△P1/2 (=A)を減算部59-6においてA
L 規定値と比較し、ほぼ一定値か、増加したか、あるい
は減少したかを監視し、監視結果すなわち警報設定部6
9-21 〜69-23 からの接点信号を図16、図21、図
22、図25等の判定条件である「給水入口と出口差
圧」と「入口給水流量」の代わりに入力する事により、
より正確な判定を行うことができるので、効果が大き
い。
【0232】なお、図27の例では、各負荷に対するW
f /△P1/2 (=A)を実測し、これを規準値としてA
L 規準値算出部58-6に記憶させておき、この規準値A
L と計測値Wf および△Pからの演算結果と比較する方
法を採用したが、発電プラントによっては、給水加熱器
等が正常な状態においては、Wf /△P1/2 (=A)は
各負荷に無関係に、ほぼ一定と見なされる場合もあるの
で、AL 規準値算出部58-6は常に必要ではなく、省略
できる場合もある。また、(例6)での説明及び図27
においては、入口給水流量と給水入口出口差圧の関係式
として、簡易的に
f /△P1/2 (=A)を実測し、これを規準値としてA
L 規準値算出部58-6に記憶させておき、この規準値A
L と計測値Wf および△Pからの演算結果と比較する方
法を採用したが、発電プラントによっては、給水加熱器
等が正常な状態においては、Wf /△P1/2 (=A)は
各負荷に無関係に、ほぼ一定と見なされる場合もあるの
で、AL 規準値算出部58-6は常に必要ではなく、省略
できる場合もある。また、(例6)での説明及び図27
においては、入口給水流量と給水入口出口差圧の関係式
として、簡易的に
【0233】
【数2】 を用いたが、より正確には
【0234】
【数3】 である。従って、より正確に監視する場合には、この後
者の関係式を用いるのがよい。 (例7) 上述の実施例および変形例においては、給水
加熱器の入口給水流量計測用流量検出器90により入口
給水流量を計測していた。
者の関係式を用いるのがよい。 (例7) 上述の実施例および変形例においては、給水
加熱器の入口給水流量計測用流量検出器90により入口
給水流量を計測していた。
【0235】ところで、給水加熱器が図31のように一
系列の場合は、入口給水流量(これは給水流量に等し
い)を計測しやすい箇所に流量検出器を設置すればよ
い。しかしながら、図26の様に給水加熱器が並列して
複数系列(図36ではA,Bの2系列)ある場合には、
入口給水流量はそれぞれの系列の給水加熱器へ流入する
給水流量を計測しなければならないので、給水配管が分
岐した後の部分に流量検出器90を取付けなければなら
ない。ところが発電プラントによっては、給水配管の構
造上、この流量検出器を設置するのが困難な場合があ
る。
系列の場合は、入口給水流量(これは給水流量に等し
い)を計測しやすい箇所に流量検出器を設置すればよ
い。しかしながら、図26の様に給水加熱器が並列して
複数系列(図36ではA,Bの2系列)ある場合には、
入口給水流量はそれぞれの系列の給水加熱器へ流入する
給水流量を計測しなければならないので、給水配管が分
岐した後の部分に流量検出器90を取付けなければなら
ない。ところが発電プラントによっては、給水配管の構
造上、この流量検出器を設置するのが困難な場合があ
る。
【0236】このような場合は、上述の(例5)で説明
した様に、流量検出器90をそれぞれの系列の給水加熱
器入口側に設ける代わりに、給水加熱器出口側に設ける
ようにしてもよいが、場合によっては流量検出器90を
設ける代わりに、図28に示す例のようにしてもよい。
これを先ず図26を参照しながら説明する。
した様に、流量検出器90をそれぞれの系列の給水加熱
器入口側に設ける代わりに、給水加熱器出口側に設ける
ようにしてもよいが、場合によっては流量検出器90を
設ける代わりに、図28に示す例のようにしてもよい。
これを先ず図26を参照しながら説明する。
【0237】図26において、給水加熱器バイパス弁2
26は通常は全閉しており、給水ポンプ10からの給水
の内、A系列へはA系列給水入口弁222を通り、A系
列の各給水加熱器9-1A 〜9-3A 内を流れた後、A系列
給水出口弁224を通り、ボイラへ圧送されてゆく。一
方、B系列へはB系列給水入口弁223を通り、B系列
の各給水加熱器9-1B 〜9-3B 内を流れた後、B系列給
水出口弁225を通り、その後A系統の給水に合流して
ボイラへ圧送されてゆく。同図中、12-1A 〜12-3A
,12-1B 〜12-3B は抽気蒸気管を示し、また13-
1A 〜13-3A,13-1B 〜13-3B はドレン管を示す。
26は通常は全閉しており、給水ポンプ10からの給水
の内、A系列へはA系列給水入口弁222を通り、A系
列の各給水加熱器9-1A 〜9-3A 内を流れた後、A系列
給水出口弁224を通り、ボイラへ圧送されてゆく。一
方、B系列へはB系列給水入口弁223を通り、B系列
の各給水加熱器9-1B 〜9-3B 内を流れた後、B系列給
水出口弁225を通り、その後A系統の給水に合流して
ボイラへ圧送されてゆく。同図中、12-1A 〜12-3A
,12-1B 〜12-3B は抽気蒸気管を示し、また13-
1A 〜13-3A,13-1B 〜13-3B はドレン管を示す。
【0238】発電プラントにおいては、A系列とB系列
のそれぞれの給水加熱器、給水入口弁、給水出口弁等
は、一般に、同一仕様、同一構造で作られているので、
給水加熱器を含む発電プラントが正常な状態において
は、A,B両系列へ流入する入口給水流量は殆ど同一値
となっている。この様な状況において、A,B両系統の
給水加熱器の給水流路部にスケール皮膜がほぼ同一に付
着していった場合には、それぞれへの入口給水流量も殆
ど同一値であるが、A,Bのいずか一方の系統のみにス
ケール皮膜が過大に付着していった場合には、その給水
流路部の流路抵抗が大きくなるので、その系列へ流入す
る入口給水流量は減少し、他方の系列へ流入する入口給
水流路はその分増加し、トータルとしてのボイラの給水
流量は一定値に保たれる。この場合、ボイラへのトータ
ルの給水流量は、発電プラントの負荷に応じた給水流量
を要求されるので、これに応じた流量がボイラへ圧送さ
れる。また、ボイラへのトータルの給水流量は、発電プ
ラントにおいては必ず計測されている。
のそれぞれの給水加熱器、給水入口弁、給水出口弁等
は、一般に、同一仕様、同一構造で作られているので、
給水加熱器を含む発電プラントが正常な状態において
は、A,B両系列へ流入する入口給水流量は殆ど同一値
となっている。この様な状況において、A,B両系統の
給水加熱器の給水流路部にスケール皮膜がほぼ同一に付
着していった場合には、それぞれへの入口給水流量も殆
ど同一値であるが、A,Bのいずか一方の系統のみにス
ケール皮膜が過大に付着していった場合には、その給水
流路部の流路抵抗が大きくなるので、その系列へ流入す
る入口給水流量は減少し、他方の系列へ流入する入口給
水流路はその分増加し、トータルとしてのボイラの給水
流量は一定値に保たれる。この場合、ボイラへのトータ
ルの給水流量は、発電プラントの負荷に応じた給水流量
を要求されるので、これに応じた流量がボイラへ圧送さ
れる。また、ボイラへのトータルの給水流量は、発電プ
ラントにおいては必ず計測されている。
【0239】一方、A,B系列のいずれかの給水加熱器
に、「水室仕切板が破壊」または「熱交換用チューブに
漏洩が発生」した場合には、その系列への入口給水流量
は大幅に増加する。
に、「水室仕切板が破壊」または「熱交換用チューブに
漏洩が発生」した場合には、その系列への入口給水流量
は大幅に増加する。
【0240】ところで発電プラントにおいては、A,B
両系列の給水入口弁222,224は、通常、ほぼ全開
の状態に開度を固定して使用されており、いずれかの給
水加熱器に「熱交換用チューブに漏洩が発生」という様
な重大な故障が発生し、その系列の給水加熱器を除外
(運転停止)する場合にのみ、給水加熱器バイイパス弁
226を適度な開度に開すると共に、その系列の給水入
口弁および給水出口弁を全開にするようにいている。こ
のように、給水入口弁は殆ど全開状態で使用されるの
で、スケール皮膜の付着等もほとんど無い。
両系列の給水入口弁222,224は、通常、ほぼ全開
の状態に開度を固定して使用されており、いずれかの給
水加熱器に「熱交換用チューブに漏洩が発生」という様
な重大な故障が発生し、その系列の給水加熱器を除外
(運転停止)する場合にのみ、給水加熱器バイイパス弁
226を適度な開度に開すると共に、その系列の給水入
口弁および給水出口弁を全開にするようにいている。こ
のように、給水入口弁は殆ど全開状態で使用されるの
で、スケール皮膜の付着等もほとんど無い。
【0241】そこで、図28に示すように、A系列給水
入口弁222の出口側と、B系列給水入口弁223の出
口側の圧力を給水入口弁出口圧力検出部227,228
によって検出し、これらの差圧を減算部229によって
算出し、これと差圧規準値算出部58-7からの出力値と
を減算部59-7にて比較して、それらの偏差を警報設定
部69-24 〜69-26 に入力し、それらの出力を図28
の下半部に示すような判定ロジックにて処理するように
しておけば、A系列およびB系列のそれぞれに流入する
入口給水流量にアンバランが出てきた場合には、それを
判別でき、またどちらの系列に給水が多く流れているか
の相対的なバランス量も判別することができる。
入口弁222の出口側と、B系列給水入口弁223の出
口側の圧力を給水入口弁出口圧力検出部227,228
によって検出し、これらの差圧を減算部229によって
算出し、これと差圧規準値算出部58-7からの出力値と
を減算部59-7にて比較して、それらの偏差を警報設定
部69-24 〜69-26 に入力し、それらの出力を図28
の下半部に示すような判定ロジックにて処理するように
しておけば、A系列およびB系列のそれぞれに流入する
入口給水流量にアンバランが出てきた場合には、それを
判別でき、またどちらの系列に給水が多く流れているか
の相対的なバランス量も判別することができる。
【0242】なお、図28においては、判定ロジックの
右側最下部に示すように、「A,B両系列ともに同程度
に給水流路部にスケール皮膜が生成」と判定している
が、これはA,B両系列ともに「水室仕切板破壊」と
「熱交換用チューブに漏洩発生」が同時に発生すること
は一般に考えられないからである。
右側最下部に示すように、「A,B両系列ともに同程度
に給水流路部にスケール皮膜が生成」と判定している
が、これはA,B両系列ともに「水室仕切板破壊」と
「熱交換用チューブに漏洩発生」が同時に発生すること
は一般に考えられないからである。
【0243】また、図29の例の様に、両系統の給水入
口弁222,223の入口側圧力が同一であり、各給水
入口弁の入口・出口差圧△Pと各給水入口弁を流れる給
水流量Fとの間には、
口弁222,223の入口側圧力が同一であり、各給水
入口弁の入口・出口差圧△Pと各給水入口弁を流れる給
水流量Fとの間には、
【0244】
【数4】 の関係が成立しており、かつボイラへ流入するトータル
給水流量が計測されている場合には、A系列及びB系列
の給水入口弁の出口側どうしの差圧の大きさと、それぞ
れの給水入口弁222,223へ流入する入口給水流量
の差の量との関係を、各トータル給水流量毎に予め求め
ておき、これをアンバランス流量算出部230に記憶さ
せておけば、A系列とB系列への入口給水流量のアンバ
ランス量の絶対値を算出することもできる。
給水流量が計測されている場合には、A系列及びB系列
の給水入口弁の出口側どうしの差圧の大きさと、それぞ
れの給水入口弁222,223へ流入する入口給水流量
の差の量との関係を、各トータル給水流量毎に予め求め
ておき、これをアンバランス流量算出部230に記憶さ
せておけば、A系列とB系列への入口給水流量のアンバ
ランス量の絶対値を算出することもできる。
【0245】この様にしてA系列とB系列への入口給水
流量の差が規定値以上になったことを検出した場合、図
28の下半部に示した様な判定ロジックで処理すること
が考えられる。従って、これを図16、図21、図2
2、図24または図25の判定ロジックのAND条件に
追加すれば、判定精度は更に向上し、効果的である。
流量の差が規定値以上になったことを検出した場合、図
28の下半部に示した様な判定ロジックで処理すること
が考えられる。従って、これを図16、図21、図2
2、図24または図25の判定ロジックのAND条件に
追加すれば、判定精度は更に向上し、効果的である。
【0246】なお、本変形例では、各系列の給水入口弁
の出口側どうしの差圧を計測するようにしたが、各給水
入口弁の代わりに流量計測用のオリフィスプレートまた
はフローノズル等を各系列の給水入口部に設け、それら
の二次側(出口側)どうしの差圧を計測するようにして
も同様の効果が得られる。 (例8) 上述の実施例または変形例では、入口給水流
量を用いて給水加熱器の異常を判定しているが、給水加
熱器を含む発電プラントが正常な状態においては、給水
加熱器の入口給水流量と、そのドレン出口流量との間に
一定の相関関係がある(図19参照)ので、該当給水加
熱器の入口給水流量の代わりにドレン出口流量を用いて
も同一の効果が得られる。
の出口側どうしの差圧を計測するようにしたが、各給水
入口弁の代わりに流量計測用のオリフィスプレートまた
はフローノズル等を各系列の給水入口部に設け、それら
の二次側(出口側)どうしの差圧を計測するようにして
も同様の効果が得られる。 (例8) 上述の実施例または変形例では、入口給水流
量を用いて給水加熱器の異常を判定しているが、給水加
熱器を含む発電プラントが正常な状態においては、給水
加熱器の入口給水流量と、そのドレン出口流量との間に
一定の相関関係がある(図19参照)ので、該当給水加
熱器の入口給水流量の代わりにドレン出口流量を用いて
も同一の効果が得られる。
【0247】ところで、図26の例では、複数台の給水
加熱器が直列に設置され、かつそれらが並列に複数系列
設置されているが、機器の配置上の理由等から、これら
の直列設置された各給水加熱器毎にドレン出口流量を計
測できない様な発電プラントもある。しかしながら、こ
の様な構成の発電プラントにおいても、一般にドレン管
13-1A ,13-1B におけるドレン出口流量の計測は可
能である。
加熱器が直列に設置され、かつそれらが並列に複数系列
設置されているが、機器の配置上の理由等から、これら
の直列設置された各給水加熱器毎にドレン出口流量を計
測できない様な発電プラントもある。しかしながら、こ
の様な構成の発電プラントにおいても、一般にドレン管
13-1A ,13-1B におけるドレン出口流量の計測は可
能である。
【0248】そのような発電プラントにおいては、この
ドレン出口流量を各系列への入口給水流量値の代わりに
用い、図30に例示するような判定ロジックを、図1
6、図21、図22、図24または図25の判定ロジッ
クのAND条件に追加すれば、判定精度が更に向上し、
効果的である。
ドレン出口流量を各系列への入口給水流量値の代わりに
用い、図30に例示するような判定ロジックを、図1
6、図21、図22、図24または図25の判定ロジッ
クのAND条件に追加すれば、判定精度が更に向上し、
効果的である。
【0249】次に、図26を参照しながら、図30の判
定ロジックの作用を説明する。
定ロジックの作用を説明する。
【0250】図26において、抽気蒸気管12-3A を介
して給水加熱器9-3A へ供給された抽気蒸気は、給水に
よって冷却され、ドレンとなってドレン管13-3A を通
り、給水加熱器9-2A に流入する。一方、抽気管12-2
A を介して給水加熱器9-2Aへ供給された抽気蒸気も給
水により冷却されてドレンになり、前述のドレンと合流
し、ドレン管13-2A を介して給水加熱器9-1A に流入
する。以下同様して、A系列の給水加熱器9-1A 〜9-3
A に対して供給された抽気蒸気はすべてドレン化して、
ドレン管12-1A から脱気器へ流出する。これは、B系
列の給水加熱器9-1B 〜9-3B においても同様である。
して給水加熱器9-3A へ供給された抽気蒸気は、給水に
よって冷却され、ドレンとなってドレン管13-3A を通
り、給水加熱器9-2A に流入する。一方、抽気管12-2
A を介して給水加熱器9-2Aへ供給された抽気蒸気も給
水により冷却されてドレンになり、前述のドレンと合流
し、ドレン管13-2A を介して給水加熱器9-1A に流入
する。以下同様して、A系列の給水加熱器9-1A 〜9-3
A に対して供給された抽気蒸気はすべてドレン化して、
ドレン管12-1A から脱気器へ流出する。これは、B系
列の給水加熱器9-1B 〜9-3B においても同様である。
【0251】ところで、「A系列及びB系列ともに、給
水加熱器を含めた発電プラントが正常な状態」または
「熱交換用チューブ内面および整流筒へのスケール皮膜
の付着が同程度(すなわち、両系列共に同程度に給水流
路部にスケール皮膜が生成)」した場合には、両系列へ
の入口給水流量はほぼ同一であるため、A系列出口ドレ
ン流量とB系列出口ドレン流量はほぼ同一である。ま
た、A系列給水加熱器の熱交換用チューブに漏洩が発生
した場合には、当然、「A系列出口ドレン流量>B系列
出口ドレン流量」となる。
水加熱器を含めた発電プラントが正常な状態」または
「熱交換用チューブ内面および整流筒へのスケール皮膜
の付着が同程度(すなわち、両系列共に同程度に給水流
路部にスケール皮膜が生成)」した場合には、両系列へ
の入口給水流量はほぼ同一であるため、A系列出口ドレ
ン流量とB系列出口ドレン流量はほぼ同一である。ま
た、A系列給水加熱器の熱交換用チューブに漏洩が発生
した場合には、当然、「A系列出口ドレン流量>B系列
出口ドレン流量」となる。
【0252】また、給水加熱器を含む発電プラントの本
体構造にもよるが、一般に、B系列の給水加熱器の熱交
換用チューブ内面または整流筒等給水流路に「スケール
皮膜が過大な厚さに生成」した場合にも、B系列への入
口給水流量が減少するので、上記実施例で用いた判定ロ
ジックにおいては、「A系列出口ドレン流量>B系列出
口ドレン流量」になる。なお、この関係は上記のA,B
を読みかえても成立する。 (例9) 上記実施例では、給水加熱器の熱交換性能を
算出する方法として、「抽気蒸気入口における給水加熱
器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」および
「ドレン出口温度と給水入口温度との差」を監視する方
法を採用したが、この方法の代わりに、図9または図1
3で説明した方法を用いても良い。なお、この方法によ
る場合には、給水加熱器の熱交換性能を算出する様なΔ
T1 .ΔT2のみで熱交換性能を簡易的に評価する方法
とは異なり、給水加熱器の熱交換性能を算出するのに、
各給水加熱器への給水入口流量Wf 、抽気蒸気入口流量
Ws またはドレン出口流量Wd を計測し、給水加熱器内
の過熱低減部、凝縮部およびドレン冷却部の各部の熱貫
流率を算出している。
体構造にもよるが、一般に、B系列の給水加熱器の熱交
換用チューブ内面または整流筒等給水流路に「スケール
皮膜が過大な厚さに生成」した場合にも、B系列への入
口給水流量が減少するので、上記実施例で用いた判定ロ
ジックにおいては、「A系列出口ドレン流量>B系列出
口ドレン流量」になる。なお、この関係は上記のA,B
を読みかえても成立する。 (例9) 上記実施例では、給水加熱器の熱交換性能を
算出する方法として、「抽気蒸気入口における給水加熱
器器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」および
「ドレン出口温度と給水入口温度との差」を監視する方
法を採用したが、この方法の代わりに、図9または図1
3で説明した方法を用いても良い。なお、この方法によ
る場合には、給水加熱器の熱交換性能を算出する様なΔ
T1 .ΔT2のみで熱交換性能を簡易的に評価する方法
とは異なり、給水加熱器の熱交換性能を算出するのに、
各給水加熱器への給水入口流量Wf 、抽気蒸気入口流量
Ws またはドレン出口流量Wd を計測し、給水加熱器内
の過熱低減部、凝縮部およびドレン冷却部の各部の熱貫
流率を算出している。
【0253】この方法は、給水加熱器内の各部の熱交換
性能そのものを算出して評価する方法であるため、上記
実施例や変形例(1)〜(8)と同様の効果がある他、
給水加熱器内のどの部分で熱交換性能が低下しているか
の結果を用いて、「熱交換用チューブの漏洩箇所が給水
加熱器内のドレン冷却部、凝縮部または過熱低減部のい
ずれ出あるかまでを判定することができる。また、ドレ
ン冷却部囲い板の破損によるドレンのショートパス又は
ドレン冷却部への抽気蒸気の巻込み等、給水加熱器内の
不具合の有無の判定もでき、更に効果的である。
性能そのものを算出して評価する方法であるため、上記
実施例や変形例(1)〜(8)と同様の効果がある他、
給水加熱器内のどの部分で熱交換性能が低下しているか
の結果を用いて、「熱交換用チューブの漏洩箇所が給水
加熱器内のドレン冷却部、凝縮部または過熱低減部のい
ずれ出あるかまでを判定することができる。また、ドレ
ン冷却部囲い板の破損によるドレンのショートパス又は
ドレン冷却部への抽気蒸気の巻込み等、給水加熱器内の
不具合の有無の判定もでき、更に効果的である。
【0254】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置を用い
れば、給水加熱器等の熱交換器の給水通路部の差圧につ
いては、脈動の少ない給水入口部および給水出口部にお
ける圧力の差圧を計測するだけで、スケール皮膜の生成
箇所が熱交換用チューブの内面か、又はそれ以外の整流
筒給水通路部か、又は熱交換用チューブ外面か等の判定
ができる。また更に、給水加熱器の場合、熱交換用チュ
ーブへのスケール皮膜の生成が過熱低減部か、ドレン冷
却部かの判定もでき、しかもスケール皮膜の生成量も判
定できるので、効果的である。
れば、給水加熱器等の熱交換器の給水通路部の差圧につ
いては、脈動の少ない給水入口部および給水出口部にお
ける圧力の差圧を計測するだけで、スケール皮膜の生成
箇所が熱交換用チューブの内面か、又はそれ以外の整流
筒給水通路部か、又は熱交換用チューブ外面か等の判定
ができる。また更に、給水加熱器の場合、熱交換用チュ
ーブへのスケール皮膜の生成が過熱低減部か、ドレン冷
却部かの判定もでき、しかもスケール皮膜の生成量も判
定できるので、効果的である。
【0255】しかも、発電プラント等の負荷(給水流
量)が変化する場合でも、その変化に応じた規準値との
相対的変化の有無で判定できる。
量)が変化する場合でも、その変化に応じた規準値との
相対的変化の有無で判定できる。
【0256】また、本発明によれば、熱交換用チューブ
内面へのスケール皮膜の生成等、比較的小さな差圧によ
り破壊しやすい箇所の場合には、給水入口出口の差圧及
び熱交換性能の両者の「やや異常」により判定し、熱交
換用チューブ外面へのスケール皮膜の生成等、差圧によ
る不具合が生じない箇所の場合には、熱交換性能の「異
常」により判定でき、また、整流筒等へのスケール皮膜
生成等、比較的大きな差圧に対しても破壊しにくい箇所
の場合には、給水入口・出口の差圧の「異常」により判
定できるので、信頼性のある判定結果を得ることができ
る。
内面へのスケール皮膜の生成等、比較的小さな差圧によ
り破壊しやすい箇所の場合には、給水入口出口の差圧及
び熱交換性能の両者の「やや異常」により判定し、熱交
換用チューブ外面へのスケール皮膜の生成等、差圧によ
る不具合が生じない箇所の場合には、熱交換性能の「異
常」により判定でき、また、整流筒等へのスケール皮膜
生成等、比較的大きな差圧に対しても破壊しにくい箇所
の場合には、給水入口・出口の差圧の「異常」により判
定できるので、信頼性のある判定結果を得ることができ
る。
【0257】従って、スケール皮膜除去のための清掃作
業も適格にできるので効果的である。また、この様に適
格にスケール皮膜除去ができるので、熱交換用チューブ
や整流筒が差圧により破壊する等の不具合を防ぐ事がで
きる上、熱交換器の熱交換性能の低下を防ぐ事ができ
る。更には、給水流路部に対するスケール皮膜の過大な
厚さの生成による給水ポンプの負荷の上昇という不具合
を防ぐ事が出来る等、効果も大きい。
業も適格にできるので効果的である。また、この様に適
格にスケール皮膜除去ができるので、熱交換用チューブ
や整流筒が差圧により破壊する等の不具合を防ぐ事がで
きる上、熱交換器の熱交換性能の低下を防ぐ事ができ
る。更には、給水流路部に対するスケール皮膜の過大な
厚さの生成による給水ポンプの負荷の上昇という不具合
を防ぐ事が出来る等、効果も大きい。
【0258】特に本出願の第2の発明においては、上記
の効果の他、発電プラントの運転中に、給水加熱器各部
への過度なスケール皮膜の有無の他、ドレン水位調節弁
へのスケール皮膜の有無、ドレン水位調節弁の動作不良
やスティックをも、各部を分解する事なく、適格に判定
する事ができる。従って、ドレン水位調節弁は適切な時
点ごとに保守点検すればよく、効率的である。
の効果の他、発電プラントの運転中に、給水加熱器各部
への過度なスケール皮膜の有無の他、ドレン水位調節弁
へのスケール皮膜の有無、ドレン水位調節弁の動作不良
やスティックをも、各部を分解する事なく、適格に判定
する事ができる。従って、ドレン水位調節弁は適切な時
点ごとに保守点検すればよく、効率的である。
【0259】また、熱交換用チューブに漏洩が発生した
場合、それを早期に発見できる上、漏洩箇所の判定を行
う事もできる。更には、水室仕切板の破壊やドレン冷却
部囲い板破損によるドレンのショートパス又はドレン冷
却部への抽気蒸気の巻き込み等の不具合が生じた場合、
これを直ちに検出する事ができる。また、本発明は複数
の熱交換器が並列設置されている場合においても、同様
に適用することができる。
場合、それを早期に発見できる上、漏洩箇所の判定を行
う事もできる。更には、水室仕切板の破壊やドレン冷却
部囲い板破損によるドレンのショートパス又はドレン冷
却部への抽気蒸気の巻き込み等の不具合が生じた場合、
これを直ちに検出する事ができる。また、本発明は複数
の熱交換器が並列設置されている場合においても、同様
に適用することができる。
【図1】本発明による熱交換器の異常監視装置の第1の
実施例を示すブロック図。
実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例におけるスケール皮膜生
成の有無及びその部位を判定するための判定ロジック
図。
成の有無及びその部位を判定するための判定ロジック
図。
【図3】本発明の第1実施例におけるより詳細を示す構
成ブロック図。
成ブロック図。
【図4】本発明の第1実施例で用いたスケール皮膜生成
の有無及びその部位を判定するための判定ロジック図。
の有無及びその部位を判定するための判定ロジック図。
【図5】スケール皮膜の生成が正常な場合における発電
プラントの負荷と給水入口、出口部の差圧の関係を示す
グラフ。
プラントの負荷と給水入口、出口部の差圧の関係を示す
グラフ。
【図6】飽和蒸気の圧力とその温度との関係を示すグラ
フ。
フ。
【図7】スケール皮膜の生成が正常な場合における発電
プラントの負荷と、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレ
ン出口温度と給水入口温度との差」の関係を示すグラ
フ。
プラントの負荷と、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレ
ン出口温度と給水入口温度との差」の関係を示すグラ
フ。
【図8】スケール皮膜の生成が正常な場合における発電
プラントの負荷と、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレ
ン出口温度と給水入口温度との差」の関係を示すグラ
フ。
プラントの負荷と、「抽気蒸気入口における給水加熱器
器内圧力の飽和温度と給水出口温度との差」及び「ドレ
ン出口温度と給水入口温度との差」の関係を示すグラ
フ。
【図9】(A),(B)は本発明の第2の実施例におけ
る構成ブロック図。
る構成ブロック図。
【図10】熱交換用チューブ内面に薄くスケール皮膜が
生成した場合における給水加熱器の給水と、抽気蒸気及
びドレンの各部における温度の関係を示すグラフ。
生成した場合における給水加熱器の給水と、抽気蒸気及
びドレンの各部における温度の関係を示すグラフ。
【図11】図9の実施例において用いる判定ロジック
図。
図。
【図12】図9の実施例で用いる水又は蒸気のエンタル
ピとその圧力、温度の関係を示すグラフ。
ピとその圧力、温度の関係を示すグラフ。
【図13】(A),(B)は、本発明の第3の実施例を
示す構成ブロック図。
示す構成ブロック図。
【図14】図13の実施例において、熱交換用チューブ
内面に薄くスケール皮膜が生成した場合の給水加熱器器
内の給水と抽気蒸気及びドレンの各部における温度のカ
ーブを示すグラフ。
内面に薄くスケール皮膜が生成した場合の給水加熱器器
内の給水と抽気蒸気及びドレンの各部における温度のカ
ーブを示すグラフ。
【図15】第2の本発明の実施例を示すブロック図。
【図16】図15の実施例における判定ロジック図。
【図17】第2の本発明の実施例のより詳細を示す構成
ブロック図
ブロック図
【図18】図17の実施例における判定ロジックの詳細
図。
図。
【図19】給水加熱器の給水流量とドレン流量の関係を
例示するグラフ。
例示するグラフ。
【図20】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図21】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図22】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図23】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図24】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図25】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図26】本発明が適用される複数の給水加熱器の並列
構成例を示す系統図。
構成例を示す系統図。
【図27】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図28】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図29】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図30】第2の本発明の変形例における判定ロジック
の説明図。
の説明図。
【図31】火力発電プラントと給水加熱器の関係を示す
系統図。
系統図。
【図32】図31における給水加熱器の構造図。
1 ボイラ 3 高圧タービン 4 低圧タービン 5 復水器 7,9 給水加熱器 21 水室部 22 給水加熱器胴 23,25 給水入口部 24 整流筒 26,27 給水出口部 28 抽気入口部 29,36 ドレン出口部 30 水室仕切板 31 熱交換用チューブ 32 マンホール 41 給水入口圧力計測部 42 給水出口圧力計測部 44 給水入口プロセス計測部 45 給水出口プロセス計測部 46 抽気蒸気入口プロセス計測部 47 ドレン出口プロセス計測部 48 ドレン入口プロセス計測部 50 負荷信号 52 スケール皮膜生成判定結果 52´ 給水加熱器の異常の判定結果 117 ドレン水位調節弁 201 ドレン水位調節弁開度計 202 水位調節信号 203 ドレン水位計
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】本発明の第2の実施例における構成ブロック
図。
図。
フロントページの続き (72)発明者 室之園 裕 二 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】熱交換器の異常を監視する装置において、
各種のプロセス入力部と、差圧算出部と、性能演算部
と、判定部とを備え、熱交換器の入口と出口における給
水圧力の差圧及び熱交換器の熱交換性能の両者を監視す
ることにより、スケール付着の有無のみならず、スケー
ル付着箇所が熱交換用チューブ内面か、外面か、又は熱
交換用チューブ以外の給水流路部かの判定をも行なえる
ようにした事を特徴とする熱交換器の異常監視装置。 - 【請求項2】熱交換器への入口給水流量又はドレン出口
流量若しくはそれらの相当量を監視する事により、ドレ
ン水位調節弁へのスケール付着の有無、熱交換用チュー
ブの漏洩の有無、水室仕切板や熱交換器ドレン冷却部囲
い板の破損によるドレンのショートパス又はドレン冷却
部への抽気蒸気の巻き込みの有無をも判定できる様にし
たことを特徴とする請求項1の熱交換器の異常監視装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3053428A JP2675684B2 (ja) | 1990-05-10 | 1991-02-25 | 熱交換器の異常監視装置 |
| US07/697,777 US5353653A (en) | 1990-05-10 | 1991-05-09 | Heat exchanger abnormality monitoring system |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-120682 | 1990-05-10 | ||
| JP12068290 | 1990-05-10 | ||
| JP3053428A JP2675684B2 (ja) | 1990-05-10 | 1991-02-25 | 熱交換器の異常監視装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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