JPH0540638U - 流体封入式マウント装置 - Google Patents

流体封入式マウント装置

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JPH0540638U
JPH0540638U JP9773391U JP9773391U JPH0540638U JP H0540638 U JPH0540638 U JP H0540638U JP 9773391 U JP9773391 U JP 9773391U JP 9773391 U JP9773391 U JP 9773391U JP H0540638 U JPH0540638 U JP H0540638U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の流動作用に基づいて発揮される防振特
性を、広い周波数域に亘って切換制御することのできる
流体封入式マウント装置の提供。 【構成】 マウント内部に形成された、第一のオリフィ
ス通路50にて相互に連通された受圧室44と平衡室4
6との間に、該第一のオリフィス通路50よりも断面積
/長さの比が大きい第二のオリフィス通路56と、該第
二のオリフィス通路56よりも断面積/長さの比が大き
い第三のオリフィス通路58とを、並列的に設けると共
に、それら第二のオリフィス通路56と第三のオリフィ
ス通路58とが開口する合流点に、それらの開口部を開
閉し、選択的に開口せしめ、且つ少なくとも第三のオリ
フィス通路58の開口部の開口量を調節する切換弁64
を配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、流体の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入式マ ウント装置に係り、特に流体の流動作用に基づいて発揮される防振特性を切換制 御することの出来る流体封入式マウント装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、防振連結乃至は支持装置の一種として、互いに所定距離を隔てて配 された第一の取付金具と第二の取付金具とを、ゴム弾性体によって連結すると共 に、それら両取付金具間に、それぞれ所定の非圧縮性流体が封入された、振動が 入力される受圧室と、容積可変の平衡室とを形成し、更にそれら受圧室と平衡室 とを相互に連通するオリフィス通路を設けてなる構造の、所謂流体封入式マウン ト装置が知られている。そして、このような流体封入式マウント装置にあっては 、オリフィス通路内を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、ゴム弾性体 では得られない程の防振効果を、容易に得ることができることから、自動車用防 振装置などとして、好適に用いられるようになってきている。
【0003】 ところで、このような流体封入式マウント装置が好適に用いられる自動車用防 振装置等においては、車両の走行状態等に応じて複数種の振動が入力されること となり、広い周波数域に亘る入力振動に対して、各種の防振効果が要求される。 例えば、自動車用エンジンマウントにあっては、10Hz前後のシェイク等の低周 波振動に対する高減衰効果と、25Hz前後のアイドリング振動に相当する中周波 数振動に対する低動ばね効果に加え、エンジン振動等に起因するそれ以上の高周 波振動に対する低動ばね効果が、それぞれ要求されることとなり、しかも、かか る高周波振動は、エンジン回転数等によって周波数が変化するために、極めて広 い周波数域に亘って、低動ばね効果が要求されるのである。
【0004】 しかしながら、前述の如き、流体封入式マウント装置では、流体の共振作用に よる防振効果が、オリフィス通路に設定された限られた周波数域でしか有効に発 揮され得ず、しかも、その設定周波数よりも高周波域の振動入力時には、かかる オリフィス通路の流通抵抗が著しく増大するために、高動ばね化が惹起されて、 防振効果が著しく低下するという不具合を有していた。
【0005】 そこで、このような問題に対処するため、従来では、 (1)一つのオリフィス通路の開度(断面積)を調節することにより、チューニ ング周波数を可変とする構造(実公昭63−24004号公報等参照)や、 (2)断面積/長さの異なる二つのオリフィス通路を並列的に設け、それらを弁 手段にて切り換えて択一的に開口せしめるようにした構造(特開昭58−54 247号公報等参照) が、提案されている。
【0006】 しかしながら、前記(1)の如く、単に一つのオリフィス通路の断面積だけを 可変とすることによっては、十分なチューニングの幅を得ることが極めて難しか ったのである。即ち、オリフィス通路の断面積をA、長さをLとすると、その内 部を流動せしめられる流体の共振周波数:Fは、 F ∝ (A/L)1/2 にて表されることから、オリフィス通路の断面積:Aを4倍(又は1/4倍)に 変化させても、オリフィス通路のチューニング周波数は、2倍しか変化し得ず、 有効な変化量が得られ難いのである。しかも、高周波数域までチューニング可能 とするためには、オリフィス通路の長さ:Lを短く設定する必要があるが、そう すると、低周波数域へのチューニングの際に、オリフィス通路の断面積:Aを極 めて小さくしなければならず、流体流動量が確保され難くなるために、十分な防 振効果を得ることが難しいのである。
【0007】 また、前記(2)の如く、二つのオリフィス通路を択一的に機能せしめること によっては、各オリフィス通路に予めチューニングされた二つの防振特性が、選 択的に発揮されるに過ぎないために、前述の如く、三つ或いはそれ以上の周波数 域の入力振動に対して防振効果が要求される場合には、それら全ての周波数域の 入力振動に対して、満足できる防振効果を得ることは、極めて困難であったので ある。
【0008】 要するに、従来では、自動車用エンジンマウントの如く、広い周波数域に亘る 複数の入力振動に対して防振効果が要求される場合には、流体の流動作用に基づ く防振効果を有効に得ることが難しかったのであり、そのような防振特性を満足 する流体封入式マウント装置は、未だ、実現されてはいなかったのである。
【0009】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として為されたものであって 、その解決課題とするところは、防振特性の切換えが可能で、広い周波数域に亘 る複数の入力振動に対して、何れも、オリフィス通路を通じて流動せしめられる 流体の流動作用に基づいて発揮される防振効果が、有利に発揮され得る、改良さ れた構造の流体封入式マウント装置を提供することにある。
【0010】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案にあっては、振動入力方向に所 定距離を隔てて配された、防振連結されるべき部材に対してそれぞれ取り付けら れる第一の取付金具および第二の取付金具を、それらの間に介装されたゴム弾性 体にて連結すると共に、該ゴム弾性体にて壁部の一部が構成されて振動入力時に 内圧変動が惹起される受圧室と、壁部の少なくとも一部が可撓性膜にて構成され て容積変化が容易に許容される平衡室とを、それぞれ形成し、それら受圧室と平 衡室とに所定の非圧縮性流体を封入する一方、それら受圧室と平衡室とを相互に 連通する第一のオリフィス通路を設けてなる流体封入式マウント装置において、 前記第一のオリフィス通路よりも断面積/長さの比が大きい第二のオリフィス通 路と、該第二のオリフィス通路よりも更に断面積/長さの比が大きい第三のオリ フィス通路とを、前記受圧室と前記平衡室との間に跨がって、互いに並列的に設 けると共に、それら第二のオリフィス通路と第三のオリフィス通路とがそれぞれ 開口せしめられた合流点において、それら第二のオリフィス通路および第三のオ リフィス通路が開口する壁面上を摺動せしめられて、該第二のオリフィス通路の 開口部と該第三のオリフィス通路の開口部とを開閉し、選択的に開口せしめると 共に、少なくとも該第三のオリフィス通路の開口部の開口量を調節する切換弁を 配設したことを、その特徴とするものである。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を、更に具体的に明らかにするために、本考案の実施例について 、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0012】 先ず、図1及び図2には、本考案の一実施例としての自動車用エンジンマウン トが示されている。これらの図において、10および12は、それぞれ第一の取 付金具および第二の取付金具であって、互いに所定距離を隔てて対向配置されて いる。また、これら第一の取付金具10と第二の取付金具12とは、それらの間 に介装されたゴム弾性体としての本体ゴム14によって、弾性的に連結されてい る。そして、このようなエンジンマウントにあっては、第一の取付金具10およ び第二の取付金具12において、車体側およびパワーユニット側の各一方に取り 付けられて、それら車体とパワーユニットとの間に介装されることとなり、それ によってパワーユニットを車体に対して防振支持せしめる。なお、そのような装 着状態下、かかるエンジンマウントにあっては、第一及び第二の取付金具10, 12の略対向方向(図1中、略上下方向)にパワーユニット重量が及ぼされ、本 体ゴム14が弾性変形せしめられることによって、それら両取付金具10,12 が、互いに所定距離だけ接近して位置せしめられることとなると共に、主として 、それら第一及び第二の取付金具10,12の略対向方向に入力される振動に対 して、防振効果が発揮されることとなる。
【0013】 より詳細には、第一の取付金具10は、円板形状をもって形成されている。ま た、この第一の取付金具10には、略有底円筒形状を呈する支持金具18が、開 口部において溶接されることにより、一方の面上に突出して固着されている。更 にまた、かかる第一の取付金具10には、支持金具18とは反対側に突出して、 取付ボルト20が固設されている。そして、この取付ボルト20によって、図示 しないパワーユニットに対して取り付けられるようになっている。
【0014】 一方、第二の取付金具12は、略円筒形状を呈する筒金具22と、略有底円筒 形状を呈する底金具24とによって構成されている。筒金具22は、軸方向一方 の側が、軸方向外方に向かって拡径するテーパ部26とされている一方、軸方向 他端部に、かしめ部28が一体的に設けられている。更に、この筒金具22にお けるテーパ部26側の開口部には、径方向外方に突出する当接片29が固着され ている。また、底金具24の開口部には、外向きのフランジ部30が、一体的に 形成されている。
【0015】 そして、底金具24のフランジ部30に対して、筒金具22のかしめ部28が かしめ固定されることにより、第二の取付金具12が、全体として略深底の有底 円筒形状をもって、形成されている。なお、この第二の取付金具12には、底金 具24の底部に取付ボルト32が、外方に突出して固設されており、この取付ボ ルト32によって、図示しない車体側に対して取り付けられるようになっている 。
【0016】 さらに、これら第一の取付金具10と第二の取付金具12とは、所定距離を隔 てて対向位置する状態で、本体ゴム14によって、互いに弾性的に連結されてい る。即ち、かかる本体ゴム14は、全体として略円錐台形状をもって形成されて おり、その小径側端面に第一の取付金具10が、大径側端部外周面に第二の取付 金具12が、それぞれ加硫接着されてなる一体加硫成形品として形成されている 。そして、この本体ゴム14にて、第一の取付金具10と第二の取付金具12と が連結されることにより、第二の取付金具12における開口部が流体密に覆蓋さ れている。
【0017】 また、この連結体における第二の取付金具12の内部には、可撓性膜としての ダイヤフラム34が、収容配置されている。かかるダイヤフラム34は、図示さ れている如く、軸方向一端側に外向きのフランジ部36を備えた筒金具38に対 して、その軸方向他端側の開口部を覆蓋するように加硫接着されており、筒金具 38のフランジ部36が、筒金具22と底金具24とのかしめ部位で挟持される ことによって、第二の取付金具12に装着されている。即ち、それによって、前 記本体ゴム14にて覆蓋された第二の取付金具12の内部が、このダイヤフラム 34にて、第一の取付金具10側と底金具24側とに、流体密に仕切られている のである。
【0018】 そして、ダイヤフラム34に対して第一の取付金具10側には、所定の非圧縮 性流体が封入されてなる流体室が形成されている。一方、ダイヤフラム34を挟 んで、該流体室とは反対側には、かかるダイヤフラム34の変形を許容する空気 室40が形成されている。
【0019】 なお、流体室中に封入される流体としては、例えば、水やアルキレングリコー ル、ポリアルキレングリコール、シリコーン油や、それらの混合液等が、好適に 用いられる。また、このような流体の充填は、例えば、底金具24のフランジ部 30に対する、一体加硫成形品を構成する筒金具22のかしめ固定を、流体中に て行なうこと等によって、有利に為され得る。
【0020】 さらに、上記流体室には、仕切部材42が、収容配置されている。この仕切部 材42は、全体として略厚肉の円板形状を呈しており、その略中央部分に、受圧 室44側に開口する上側凹所52と、平衡室46側に開口する下側凹所54とが 、それぞれ設けられている。また、かかる上側凹所52が開口する面上には、薄 肉円板状の蓋金具48が重ね合わされている。そして、かかる仕切部材42は、 その外周縁部に突出形成された環状の支持部55を、蓋金具48と共に、筒金具 22と底金具24とのかしめ部位で挟持されることにより、第二の取付金具12 に対して固設されている。
【0021】 それによって、前記流体室が、この仕切部材42を挟んだ両側に、二分されて いる。以て、該仕切部材42に対して第一の取付金具10側には、壁部の一部が 本体ゴム14にて構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室44が 形成されている。一方、仕切部材42を挟んで、該受圧室44と反対側には、壁 部の一部がダイヤフラム34にて構成されて、容積変化が容易に許容される平衡 室46が形成されている。
【0022】 また、かかる仕切部材42には、その外周縁部において、厚さ方向に直線状に 貫通して延び、受圧室44と平衡室46とを相互に連通する第一のオリフィス通 路50が設けられている。なお、この第一のオリフィス通路50における、受圧 室44への開口部は、蓋金具48に設けられた通孔51を通じて、受圧室44内 に連通されている。また、本実施例では、この第一のオリフィス通路50が、比 較的小さな流路断面積と、長い流路長さとをもって形成されており、以て、その 内部を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、シェイク等に相当す る10Hz前後の低周波振動に対する高減衰効果が発揮され得るように、チューニ ングされている。
【0023】 また、仕切部材42の外周縁部には、前記第一のオリフィス通路50とは独立 して、その内部を屈曲形態をもって貫通して延び、受圧室44と平衡室46とを 相互に連通する第二のオリフィス通路56が設けられている。なお、この第二の オリフィス通路56における、受圧室44への開口部は、蓋金具48に設けられ た通孔57を通じて、受圧室44内に連通されている一方、平衡室46への開口 部は、下側凹所54の周壁面に位置せしめられている。更に、かかる第二のオリ フィス通路56は、その断面積および長さが、前記第一のオリフィス通路50よ りも、断面積/長さの比が大きくなるように設定されており、以て、その内部を 通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイドリング振動に相当す る25Hz前後の中周波振動に対する低動ばね効果が発揮され得るように、チュー ニングされている。
【0024】 更にまた、仕切部材42の中央部には、前記第一及び第二のオリフィス通路5 0,56とは独立して、上側凹所52と下側凹所54との隔壁部を貫通して延び 、受圧室44と平衡室46とを相互に連通する第三のオリフィス通路58が設け られている。なお、この第三のオリフィス通路58における、平衡室46内への 開口部は、下側凹所54の底壁面に位置せしめられている。更に、かかる第三の オリフィス通路58は、その断面積および長さが、前記第二のオリフィス通路5 6よりも大きくなるように設定されており、以て、その内部を通じて流動せしめ られる流体の共振作用に基づいて、比較的高回転時のエンジン振動等に相当する 150Hz前後の高周波振動に対する低動ばね効果が発揮され得るように、チュー ニングされている。
【0025】 加えて、本実施例における第三のオリフィス通路58は、その開口量、即ち断 面積を、略1/2に制限することによって、その内部を通じて流動せしめられる 流体の共振作用に基づいて、比較的低回転時のエンジン振動等に相当する100 Hz前後の高周波振動に対する低動ばね効果が発揮され得るように、チューニング されている。
【0026】 また、この第三のオリフィス通路58が開口する上側凹所52の内部には、略 円板状のゴム弾性板60が、その外周縁部を、仕切部材42と蓋金具48との間 で挟持されることによって、配設されている。そして、このゴム弾性板60によ って、上側凹所52が、開口部側と底部側とに仕切られており、その開口部側が 、蓋金具48に設けられた連通孔62を通じて、受圧室44に連通されている一 方、その底部側が、仕切部材42に設けられた第三のオリフィス通路58を通じ て、平衡室46に連通されている。そして、かかるゴム弾性板60の弾性変形に 基づいて、受圧室44と平衡室46との間で、第三のオリフィス通路58を通じ ての流体の流動が許容され得るようになっているのである。
【0027】 さらに、上記第二のオリフィス通路56および第三のオリフィス通路58にお ける平衡室46側への開口部が位置せしめられた、仕切部材42の下側凹所54 の内部には、ロータリバルブ64が、振動入力方向に対して略直交する一軸回り に回動可能に配設されている。このロータリバルブ64は、第二のオリフィス通 路56の開口部と第三のオリフィス通路58の開口部とが、周方向に所定距離を 隔てて位置せしめられる一円周上を回動移動せしめられる略円弧状の弁体66を 備えている。
【0028】 また、マウント外部には、ステッピングモータ68が配設されて、筒金具22 に対して固定的に装着されている。そして、このステッピングモータ68によっ て、コントローラ70による制御の下、ロータリバルブ64の弁体66が、回動 駆動せしめられるようになっている。
【0029】 そして、かかるロータリバルブ64の回動位置に応じて、第二のオリフィス通 路56の開口部と第三のオリフィス通路58の開口部とが、択一的に閉塞され、 或いは第三のオリフィス通路58の開口部の開口量が調節され得るようになって いるのであり、このオリフィス通路56,58の切換えと、開口量の調節に基づ いて、マウントの防振特性が、切り換えられることとなるのである。
【0030】 具体的には、弁体66を、図3に示されている如き回動位置に位置せしめて、 第三のオリフィス通路58を閉塞せしめた状態下では、振動入力時、受圧室44 と平衡室46との間に惹起される圧力差に基づいて、第二のオリフィス通路56 を通じての流体の流動のみが、有効に生ぜしめられることとなる。その結果、こ の第二のオリフィス通路56を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づい て、25Hz前後の中周波数域の入力振動(アイドリング振動等)に対して、低動 ばね効果が発揮されて、優れた防振特性が発揮され得るのである。
【0031】 また、弁体66を、図4に示されている如き回動位置に位置せしめて、第二の オリフィス通路56を閉塞すると共に、第三のオリフィス通路58を略半分だけ 開口せしめた状態下では、振動入力時、受圧室44と平衡室46との間に惹起さ れる圧力差に基づいて、開口部が制限された第三のオリフィス通路58を通じて の流体の流動のみが、有効に生ぜしめられることとなる。その結果、この開口部 が制限された第三のオリフィス通路58を通じて流動せしめられる流体の共振作 用に基づいて、100Hz前後の高周波数域の入力振動(低回転時におけるエンジ ン振動等)に対して、低動ばね効果が発揮されて、優れた防振性能が発揮され得 るのである。
【0032】 更にまた、弁体66を、図5に示されている如き回動位置に位置せしめて、第 二のオリフィス通路56を閉塞すると共に、第三のオリフィス通路58を全部開 口せしめた状態下では、振動入力時、受圧室44と平衡室46との間に惹起され る圧力差に基づいて、第三のオリフィス通路58を通じての流体の流動のみが、 有効に生ぜしめられることとなる。その結果、この第三のオリフィス通路58を 通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、150Hz前後の高周波数域 の入力振動(高回転時におけるエンジン振動等)に対して、低動ばね効果が発揮 されて、優れた防振性能が発揮され得るのである。
【0033】 ところで、これら図3〜5に示す如き、何れの状態下においても、第一のオリ フィス通路50は開口状態にあるが、該第一のオリフィス通路50は、その断面 積/長さの比が、第二のオリフィス通路56および第三のオリフィス通路58の 何れのものよりも十分に小さく、流動抵抗が大きいために、それら第二のオリフ ィス通路56や第三のオリフィス通路58による低動ばね効果が要求されるよう な、中乃至高周波数域の小振幅振動の入力時には、該第一のオリフィス通路50 を通じての流体の流動は、殆ど生ぜしめられることがなく、従って、第二のオリ フィス通路56および第三のオリフィス通路58による防振効果が、何れも、有 効に発揮され得ることとなる。
【0034】 一方、第一のオリフィス通路50による防振効果が要求される10Hz前後の低 周波大振幅振動(シェイクやバウンス等)の入力時には、図4又は図5に示され ている如く、少なくとも第二のオリフィス通路56が閉塞状態になるように、弁 体66を位置せしめる。そうすると、第三のオリフィス通路58は、その内部を 通じて流動せしめられる流体量が、ゴム弾性板60によって制限されることから 、低周波大振幅振動の入力時には、受圧室44内に惹起される内圧変動が、かか る第三のオリフィス通路58を通じての流体の流動のみによっては吸収され得な いために、該第三のオリフィス通路58の開口状態に拘わらず、第一のオリフィ ス通路50を通じての流体の流動が有効に生ぜしめられ得ることとなる。そして 、その結果、この第一のオリフィス通路50を通じて流動せしめられる流体の共 振作用に基づいて、10Hz前後の低周波数域の入力振動に対して、高減衰効果が 発揮されて、優れた防振性能が発揮され得るのである。
【0035】 従って、上述の如き構造とされたエンジンマウントにおいては、ロータリバル ブ64の弁体66の回動位置を切り換えることにより、マウント防振特性を、適 宜、変更することができるのである。それ故、例えば、車両のエンジン回転数等 に応じ、ステッピングモータ68の作動を制御せしめて、弁体66の回動位置を 切り換えることにより、入力振動の種類に応じて、有効な防振特性を、有利に得 ることが可能となるのである。
【0036】 しかも、かかるエンジンマウントにあっては、防振すべき入力振動の周波数に 応じて、第三のオリフィス通路58の開口量を調節することによって、オリフィ ス通路の断面積:Aを変化させると共に、第二及び第三のオリフィス通路を切り 換えることによって、オリフィス通路の長さ:Lをも変化させることが可能であ ることから、従来技術の如く、単に断面積:Aだけを変化させるだけのものや、 単に二つのオリフィス通路を切り換えるだけのものに比して、その防振特性を、 極めて広い周波数域の入力振動に対して、効果的にチューニングすることができ るのである。
【0037】 また、本実施例におけるエンジンマウントでは、第三のオリフィス通路58を 通じて流動せしめられる流体量を制限するゴム弾性板60を設けたことにより、 第三のオリフィス通路58の開口状態に拘わらず、低周波大振幅振動に対して、 第一のオリフィス通路50による高減衰効果が、有効に発揮され得るのであり、 それによって、弁体66の回動位置の制御が簡略化され得るといった利点も有し ているのである。
【0038】 なお、上記実施例においては、第三のオリフィス通路58の開口量を、二段階 に切換制御する場合について説明したが、入力振動に応じて、その開口量を多段 階或いは連続的に変化させることも可能であり、それによって、広い周波数域の 入力振動に対して、より優れた防振効果を得ることが可能となる。因みに、上述 の如き構造とされたエンジンマウントにおいて、入力振動周波数に応じて、第三 のオリフィス通路58の開口量を連続的に変化させることによって得られるマウ ント防振特性(バネ比)を実験によって測定した結果を、図6に示しておくこと とする。
【0039】 以上、本考案の実施例について詳述してきたが、これは文字通りの例示であっ て、本考案は、かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0040】 例えば、前記実施例では、第三のオリフィス通路58を通じて流動せしめられ る流体量を制限するゴム弾性板60が設けられていたが、かかるゴム弾性板は、 例えば、第二のオリフィス通路56と第三のオリフィス通路58とを同時に閉塞 せしめ得る弁体を採用した場合等には、必ずしも設ける必要はない。
【0041】 また、第一のオリフィス通路,第二のオリフィス通路および第三のオリフィス 通路の具体的形状や、それらの断面積および長さは、何れも、マウントに要求さ れる防振特性等に応じて決定されるべきものであって、限定されるものではない 。
【0042】 さらに、前記実施例では、第三のオリフィス通路の断面積(開口量)のみを、 弁体によって調節するようにしたものについて説明したが、それに加えて、第二 のオリフィス通路の断面積(開口量)も、調節するようにしても良く、それによ って、より広い周波数域の入力振動に対して、有効な防振性能が発揮され得るこ ととなる。
【0043】 また、前記実施例では、エンジン回転数に応じて、弁体66によるオリフィス 通路の切換制御やその開口量の調節が行なわれるようになっていたが、その他、 車両の走行速度や加減速状態等に応じて、かかる弁体66の切換制御やその開口 量の調節を行なうことも可能であり、その制御条件は、マウントに要求される防 振特性や、各オリフィス通路のチューニング等に応じて、適宜、決定されること となる。
【0044】 更にまた、前記実施例では、切換弁としてロータリバルブが採用されていたが 、オリフィス通路の開口部の位置関係等によっては、スライドバルブ等を採用す ることも可能である。
【0045】 さらに、第二のオリフィス通路と第三のオリフィス通路との合流点を、受圧室 側に設け、そこに切換弁を配設することも可能である。
【0046】 加えて、前記実施例では、本考案を自動車用エンジンマウントに対して適用し たものの具体例を示したが、本考案は、自動車或いはそれ以外の各種の防振マウ ントに対して、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
【0047】 その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知識に基づいて、種々なる 変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、その ような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本考案の範囲内に 含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0048】
【考案の効果】
上述の説明から明らかなように、本考案に従う構造とされた流体封入式マウン ト装置においては、互いに独立して形成された第一のオリフィス通路、第二のオ リフィス通路および第三のオリフィス通路が、択一的に機能せしめられることに より、互いに異なる三つの周波数域の入力振動に対して、何れも、有効な防振効 果が発揮され得るのであり、しかも、第三のオリフィス通路の開口量を調節する ことによって、第二のオリフィス通路のチューニング周波数域と第三のオリフィ ス通路のチューニング周波数域との間の中間周波数域の入力振動に対しても、有 効な防振効果が発揮され得ることから、極めて広い周波数域の入力振動に対して 、良好なる防振特性を得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのエンジンマウントを
示す縦断面説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面に相当する説明図であ
る。
【図3】図1に示されたエンジンマウントにおける要部
の一作動状態を示す説明図である。
【図4】図1に示されたエンジンマウントにおける要部
の、別の作動状態を示す説明図である。
【図5】図1に示されたエンジンマウントにおける要部
の、更に別の作動状態を示す説明図である。
【図6】図1に示されたエンジンマウントにおける防振
特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 本体ゴム 22 筒金具 24 底金具 34 ダイヤフラム 42 仕切部材 44 受圧室 46 平衡室 48 蓋金具 50 第一のオリフィス通路 56 第二のオリフィス通路 58 第三のオリフィス通路 60 ゴム弾性板 64 ロータリバルブ 66 弁体 68 ステッピングモータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動入力方向に所定距離を隔てて配され
    た、防振連結されるべき部材に対してそれぞれ取り付け
    られる第一の取付金具および第二の取付金具を、それら
    の間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、該ゴ
    ム弾性体にて壁部の一部が構成されて振動入力時に内圧
    変動が惹起される受圧室と、壁部の少なくとも一部が可
    撓性膜にて構成されて容積変化が容易に許容される平衡
    室とを、それぞれ形成し、それら受圧室と平衡室とに所
    定の非圧縮性流体を封入する一方、それら受圧室と平衡
    室とを相互に連通する第一のオリフィス通路を設けてな
    る流体封入式マウント装置において、 前記第一のオリフィス通路よりも断面積/長さの比が大
    きい第二のオリフィス通路と、該第二のオリフィス通路
    よりも更に断面積/長さの比が大きい第三のオリフィス
    通路とを、前記受圧室と前記平衡室との間に跨がって、
    互いに並列的に設けると共に、それら第二のオリフィス
    通路と第三のオリフィス通路とがそれぞれ開口せしめら
    れた合流点において、それら第二のオリフィス通路およ
    び第三のオリフィス通路が開口する壁面上を摺動せしめ
    られて、該第二のオリフィス通路の開口部と該第三のオ
    リフィス通路の開口部とを開閉し、選択的に開口せしめ
    ると共に、少なくとも該第三のオリフィス通路の開口部
    の開口量を調節する切換弁を配設したことを特徴とする
    流体封入式マウント装置。
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