JPH0541530A - フオトセンサの作製法 - Google Patents

フオトセンサの作製法

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JPH0541530A
JPH0541530A JP3355045A JP35504591A JPH0541530A JP H0541530 A JPH0541530 A JP H0541530A JP 3355045 A JP3355045 A JP 3355045A JP 35504591 A JP35504591 A JP 35504591A JP H0541530 A JPH0541530 A JP H0541530A
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JP
Japan
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layer
photosensor
manufacturing
ohmic contact
heat treatment
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JP3355045A
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English (en)
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Masaki Fukaya
正樹 深谷
Teruhiko Furushima
輝彦 古島
Yuichi Masaki
裕一 正木
Seiji Kakimoto
誠治 柿本
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 S/Nが高く且つ均一性に優れた薄膜半導体
を提供する。 【構成】 非晶質シリコンからなる半導体層上にオーミ
ックコンタクト層を介して電極が形成されている薄膜半
導体の作製法において、非晶質シリコンからなる半導体
層22上にオーミックコンタクト層23を形成し、その
上に所望の形状の電極25,26を形成し、次いでプラ
ズマエッチング法により露出部分のオーミックコンタク
ト層を除去し、しかる後に350℃以下の温度で熱処理
を施す。21は基板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は画像情報処理用光電変換装置にお
いて光信号の取出しのために用いられるフォトセンサに
関する。
【0002】
【従来技術】ファクシミリやデジタルコピー等の画像読
取部を構成する光電変換手段としてフォトセンサが用い
られることは一般に良く知られている。このフォトセン
サとしては、カルコゲナイド、CdS、CdS−Se、
非晶質シリコン(以下a−Siと記す)等からなる光導
電層上の受光部となる間隙を形成する様に対向して一対
の金属電極層を付与することにより作製されるプレナー
型の光導電型フォトセンサが例示できる。光導電型フォ
トセンサは容易に長尺ラインセンサアレイを形成し得る
ので、近年特にその研究が行なわれている。なかでもa
−Si光導電層を用いたフォトセンサは特に光応答性に
優れており、高速読取が可能なフォトセンサとして期待
されている。
【0003】図1は従来のプレナー型フォトセンサの作
製法の一例を示す断面概略図である。ガラス基板たとえ
ばコーニング社製 #7059ガラス基板11上にPCV
D法を用いてa−Siの光導電層(イントリンジック
層)12を堆積し、その上に全面一様にAl層13を形
成し、次に不要部のAlを除去して光電変換部となるセ
ンサギャップ14を生ぜしめ、一対の電極15及び16
を形成する。センサギャップ幅が200μであるフォト
センサにおける光照射時のV−I特性の一例を図2に示
す。これによれば、電界強度が約50V/cmを越える
と、電極15及び16と光導電層12との界面に存在す
る逆方向のダイオードが支配的となりオーミック特性を
示さなくなる(非オーミック領域)。同時に、この領域
では光点滅時のフォトセンサの応答が極めて遅くなるた
め高い性能は得られない。そこでa−Si光導電層12
と電極15及び16との界面にオーミックコンタクト層
であるn+ 層を介在させ、高電界下においてもオーミッ
ク特性を示す様にすることが行なわれる。この様なn+
層を有するフォトセンサの光照射時のV−I特性の一例
を図3に示す。
【0004】ところで、a−Siは結晶シリコンに比べ
て耐熱性が低いため、n+ 層形成のためのドーピングの
手段としてイオンプランテーションや熱拡散を用いるこ
とはできない。従って、PCVDの原料ガスにPH3
AsH3 等のドーピングガスを混入してPCVD法によ
りオーミックコンタクト層であるn+ 層を形成するのが
一般的である。かくしてn+ 層は全面一様に堆積される
ので、続いてセンサギャップに相当する部分のn+ 層を
除去する必要があり、長尺ラインセンサアレイを作製す
る場合には隣接ビット間のn+ 層をも併せて除去する必
要がある。n+層の除去手段としてはフッ酸・硝酸・酢
酸の混合液でエッチングする方法(ウェットエッチング
法)及びハロゲン化カーボンを主成分とするガスのプラ
ズマ放電でエッチングする方法(プラズマエッチング
法)がある。しかしながら、従来知られているこれらエ
ッチング法には以下に示す欠点がある。
【0005】(A)ウェットエッチング法の欠点(1)
エッチングされた表面はダングリングボンドが増加し、
ノイズ成分である暗電流が増大する;(2)エッチング
レート100Å/secのエッチング液を用いてさえ、
表面にエッチピットが発生する;(3)上記エッチング
液ではn+ 層及び光導電層の選択性が大き過ぎ、n+
と光導電層の界面に存在するn- 層が除去できず、暗電
流の増加や特性のばらつきの増大をまねく;(4)エッ
チング液にフッ酸を含むため、ガラス基板表面が荒れ
る。従って、ガラス基板側から光を入射する形態のフォ
トセンサでは光電変換部に到達する光量が減少する。
【0006】(B)プラズマエッチング法の欠点(1)
エッチングされた表面はダングリングボンドが増加し、
ノイズ成分である暗電流が増大する;(2)カソード材
料たとえばSUSのインプランテーションが発生する。
【0007】従って、ウェットエッチング法及びプラズ
マエッチング法のいづれを用いてもS/Nが悪く且つ性
能のばらつきの大きなフォトセンサしか作製できなかっ
た。
【0008】
【本発明の目的】本発明は、以上の如き従来技術に鑑
み、S/Nが高く且つ均一性に優れたフォトセンサを提
供することを目的とする。
【0009】以上の如き目的は、フォトセンサ作製時に
プラズマエッチング法で不要部分のオーミックコンタク
ト層を除去した後に熱処理を施すことにより達成され
る。
【0010】
【本発明の実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体
的に説明する。
【0011】図4は本発明によるフォトセンサ作製法の
好適な実施例を説明するための断面概略図であり、図5
は本発明作製法により得られた長尺ラインセンサアレイ
の部分平面概略図である。
【0012】先ず、ガラス基板(コーニング社製 #70
59)21の上にグロー放電法によってa−Si層から
なる光導電層(イントリンシック層)22を設けた。即
ち、H2 で10容量%に希釈されたSiH4 をガス圧
0.50Torr、RF(Radio Frequen
cy)パワー10W、基板温度250℃で2時間堆積さ
せることによって0.7μ厚の光導電層22を得た。同
様にグロー放電法によりn+ 層23を設けた。即ち、H
2 で10容量%に希釈されたSiH4 とH2 で100p
pmに希釈されたPH3 とを混合比1:10で混合した
ガスを原料として用い、その他は光導電層22の堆積条
件と同様にして光導電層22に連続して0.1μ厚のn
+ 層23を設けた。次に、電子ビーム蒸着法でAlを
0.3μ厚に堆積させて導電層24を形成した。続い
て、光電変換部となる部分の導電層24を除去した。即
ち、ポジ型のマイクロポジット1300−27(商品
名:Shipley社製)フォトレジストを用いて所望
の形状にフォトレジストパターンを形成した後、リン酸
(85容量%水溶液)、硝酸(60容量%水溶液)、氷
酢酸及び水を16:1:2:1の容積比で混合したエッ
チング液を用いて露出部の導電層24を除去し、共通電
極25及び個別電極26を形成した。次に、光電変換部
となる部分のn+ 層23を除去した。即ち、上記マイク
ロポジット1300−27フォトレジストを剥離した
後、平行平板型プラズマエッチング装置(日電アネルバ
社製DEM−451)を用いてプラズマエッチング法
(別名リアクティブイオンエッチング法)でRFパワー
120W、ガス圧0.1TorrでCF4 ガスによるド
ライエッチングを5分間行ない、露出部のn+ 層23及
び光導電層22の表面層の一部を除去した。尚、本実施
例では、エッチング装置のカソード材料のインプランテ
ーションを防止するために、カソード上にポリシリコン
のスパッタ用ターゲット(8インチφ、純度99.99
9%)を置き、その上に試料をのせ、カソード材料のS
USが露出する部分はドーナツ状に切抜いたテフロンシ
ートでカバーし、SUS面が殆どプラズマにさらされな
い状態でエッチングを行なった。その後、窒素を3リッ
トル/min流したオーブン内で200℃、60分の熱
処理を行なった。
【0013】かくして作製された図5に示される如き長
尺フォトセンサアレイの32個の各フォトセンサに均一
照度となる様に光を入射させた時の光電流の均一性のデ
ータを図6に示す。このデータは図5における共通電極
25と個別電極26との間のギャップ幅10μ、共通電
極25と個別電極26との間の印加電圧10V、光電変
換部における照度100lxの及び10lxの場合の光電流
を示すものである。また、上記フォトセンサアレイの光
応答時間(τ)のデータを表1に示す:
【0014】
【表1】 尚、ここでτon及びτoff はそれぞれ照度が10lxか
ら100lxへ及び100lxから10lxへとパルス的に増
加及び減少した際に光電流が100lxの飽和値−10%
及び−90%に達するまでの時間を示す。一般に読取速
度にかかわる光応答速度はτon及びτoff のうちいづれ
か一方の遅い方が支配する。
【0015】比較のために、上記実施例の作製工程中の
熱処理を行なわないことを除いて全く同様にして作製さ
れたフォトセンサアレイについても同様にして光電流の
均一性を測定した。そのデータを図7に示す。また、同
様にして光応答時間(τ)を測定した。そのデータを表
2に示す:
【0016】
【表2】 以上から、プラズマエッチング後に熱処理を行なうこ
とにより次の利点が得られることが判る。 (1)均一性が著しく向上する; (2)光量増加に伴なう光電流の増加率であるγ値:γ
= log(Iphoto-2 /Iphoto-1 )/ log(F2 /F
1 )が向上し1を越える値を示す; (3)光応答時間τon及びτoff のバランスがとれ、特
にτoff が著しく短縮される。
【0017】この結果、高S/Nで且つ均一性に優れ光
束読取が可能なフォトセンサアレイを得ることができ
た。
【0018】次に、フォトセンサ性能の熱処理の温度、
時間依存性を調べた。その結果を図8及び図9に示す。
図8はγ値のデータであり、図9は照度100lx下にお
ける光電流の値のデータである。高温、長時間になる程
γ値は増大するが同時に光電流が減少する。特に、15
0〜200℃の雰囲気で30分以上、200〜250℃
で20分以上、250〜300℃で10〜60分、30
0〜350℃で5〜30分行なうのが好ましい。
【0019】本発明作製法におけるプラズマエッチング
工程において用いられるガスとしては、CF4 に限ら
ず、ハロゲン化炭化水素を主成分とするガス、たとえば
CHF3 、CCl22 、CF3 Br、CF4 +Cl
2 、CF4 +O2 、CF4 +H2を用いることができ、
この場合にも同様な結果が得られた。
【0020】また、本発明作製法における熱処理の雰囲
気はN2 に限らずH2 、Ar、乾燥空気及び真空でもよ
い。
【0021】本発明作製法における熱処理によるフォト
センサの特性向上の原因としては、膜の応力の緩和、及
びプラズマエッチング時にa−Si光導電層の表面に残
留したF等のハロゲン原子によるダングリングボンドの
ターミネート等が考えられる。
【0022】尚、ウェットエッチング法でn+ 層を除去
して作製されたフォトセンサにおいても熱処理によって
若干の特性向上が認められるが、そもそも暗電流が著し
く大きいために実用的なものは得られないことが判っ
た。
【0023】
【本発明の効果】以上の如き本発明のフォトセンサの作
製法によれば高S/Nで均一性に優れた高速読取の可能
なフォトセンサが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフォトセンサの作製法を示す断面図
【図2】フォトセンサにおけるV−I特性のグラフ
【図3】フォトセンサにおけるV−I特性のグラフ
【図4】本発明フォトセンサ作製法を示す断面図
【図5】本発明作製法により得られたフォトセンサアレ
イの部分平面図
【図6】フォトセンサの均一性を示すグラフ
【図7】フォトセンサの均一性を示すグラフ
【図8】本発明作製法における熱処理の温度、時間依存
のフォトセンサ性能特性を示すグラフ
【図9】本発明作製法における熱処理の温度、時間依存
のフォトセンサ性能特性を示すグラフ
【符号の説明】
21 基板 22 光導電層 23 n+ 層 24 導電層 25 共通電極 26 個別電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 薄膜半導体の作製法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は非晶質シリコンからなる半導体層
上にオーミックコンタクト層を介して電極が形成されて
いる薄膜半導体の作製法に関する。本発明は、例えば画
像処理用光電変換装置において光信号の取出しのために
用いられるフォトセンサの作製に適用することができ
る。
【0002】
【従来技術】ファクシミリやデジタルコピー等の画像読
取部を構成する光電変換手段としてフォトセンサが用い
られることは一般に良く知られている。このフォトセン
サとしては、カルコゲナイド、CdS、CdS−Se、
非晶質シリコン(以下a−Siと記す)等からなる光導
電層上の受光部となる間隙を形成する様に対向して一対
の金属電極層を付与することにより作製されるプレナー
型の光導電型フォトセンサが例示できる。光導電型フォ
トセンサは容易に長尺ラインセンサアレイを形成し得る
ので、近年特にその研究が行なわれている。なかでもa
−Si光導電層を用いたフォトセンサは特に光応答性に
優れており、高速読取が可能なフォトセンサとして期待
されている。
【0003】図1は従来のプレナー型フォトセンサの作
製法の一例を示す断面概略図である。ガラス基板たとえ
ばコーニング社製 #7059ガラス基板11上にPCV
D法を用いてa−Siの光導電層(イントリンジック
層)12を堆積し、その上に全面一様にAl層13を形
成し、次に不要部のAlを除去して光電変換部となるセ
ンサギャップ14を生ぜしめ、一対の電極15及び16
を形成する。センサギャップ幅が200μであるフォト
センサにおける光照射時のV−I特性の一例を図2に示
す。これによれば、電界強度が約50V/cmを越える
と、電極15及び16と光導電層12との界面に存在す
る逆方向のダイオードが支配的となりオーミック特性を
示さなくなる(非オーミック領域)。同時に、この領域
では光点滅時のフォトセンサの応答が極めて遅くなるた
め高い性能は得られない。そこでa−Si光導電層12
と電極15及び16との界面にオーミックコンタクト層
であるn+ 層を介在させ、高電界下においてもオーミッ
ク特性を示す様にすることが行なわれる。この様なn+
層を有するフォトセンサの光照射時のV−I特性の一例
を図3に示す。
【0004】ところで、a−Siは結晶シリコンに比べ
て耐熱性が低いため、n+ 層形成のためのドーピングの
手段としてイオンプランテーションや熱拡散を用いるこ
とはできない。従って、PCVDの原料ガスにPH3
AsH3 等のドーピングガスを混入してPCVD法によ
りオーミックコンタクト層であるn+ 層を形成するのが
一般的である。かくしてn+ 層は全面一様に堆積される
ので、続いてセンサギャップに相当する部分のn+ 層を
除去する必要があり、長尺ラインセンサアレイを作製す
る場合には隣接ビット間のn+ 層をも併せて除去する必
要がある。n+層の除去手段としてはフッ酸・硝酸・酢
酸の混合液でエッチングする方法(ウェットエッチング
法)及びハロゲン化カーボンを主成分とするガスのプラ
ズマ放電でエッチングする方法(プラズマエッチング
法)がある。しかしながら、従来知られているこれらエ
ッチング法には以下に示す欠点がある。
【0005】(A)ウェットエッチング法の欠点(1)
エッチングされた表面はダングリングボンドが増加し、
ノイズ成分である暗電流が増大する;(2)エッチング
レート100Å/secのエッチング液を用いてさえ、
表面にエッチピットが発生する;(3)上記エッチング
液ではn+ 層及び光導電層の選択性が大き過ぎ、n+
と光導電層の界面に存在するn- 層が除去できず、暗電
流の増加や特性のばらつきの増大をまねく;(4)エッ
チング液にフッ酸を含むため、ガラス基板表面が荒れ
る。従って、ガラス基板側から光を入射する形態のフォ
トセンサでは光電変換部に到達する光量が減少する。
【0006】(B)プラズマエッチング法の欠点(1)
エッチングされた表面はダングリングボンドが増加し、
ノイズ成分である暗電流が増大する;(2)カソード材
料たとえばSUSのインプランテーションが発生する。
【0007】従って、ウェットエッチング法及びプラズ
マエッチング法のいづれを用いてもS/Nが悪く且つ性
能のばらつきの大きなフォトセンサしか作製できなかっ
た。
【0008】以上の様な事情は、非晶質シリコンからな
る半導体層上にオーミックコンタクト層を介して電極が
形成されている薄膜半導体であればフォトセンサ以外に
ついても同様である。
【0009】
【発明の目的】本発明は、以上の如き従来技術に鑑み、
S/Nが高く且つ均一性に優れた、非晶質シリコンから
なる半導体層上にオーミックコンタクト層を介して電極
が形成されている薄膜半導体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【発明の概要】本発明によれば、以上の如き目的を達成
するものとして、非晶質シリコンからなる半導体層上に
オーミックコンタクト層を形成し、その上に所望の形状
の電極を形成し、次いでプラズマエッチング法により露
出部分のオーミックコンタクト層を除去し、しかる後に
350℃以下の温度で熱処理を施すことを特徴とする、
薄膜半導体の作製法、が提供される。
【0011】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。
【0012】図4は本発明による薄膜半導体の作製法の
一例であるフォトセンサ作製の好適な実施例を説明する
ための断面概略図であり、図5は本発明作製法により得
られた長尺ラインセンサアレイの部分平面概略図であ
る。
【0013】先ず、ガラス基板(コーニング社製 #70
59)21の上にグロー放電法によってa−Si層から
なる光導電層(イントリンシック層)22を設けた。即
ち、H2 で10容量%に希釈されたSiH4 をガス圧
0.50Torr、RF(Radio Frequen
cy)パワー10W、基板温度250℃で2時間堆積さ
せることによって0.7μ厚の光導電層22を得た。同
様にグロー放電法によりn+ 層23を設けた。即ち、H
2 で10容量%に希釈されたSiH4 とH2 で100p
pmに希釈されたPH3 とを混合比1:10で混合した
ガスを原料として用い、その他は光導電層22の堆積条
件と同様にして光導電層22に連続して0.1μ厚のn
+ 層23を設けた。次に、電子ビーム蒸着法でAlを
0.3μ厚に堆積させて導電層24を形成した。続い
て、光電変換部となる部分の導電層24を除去した。即
ち、ポジ型のマイクロポジット1300−27(商品
名:Shipley社製)フォトレジストを用いて所望
の形状にフォトレジストパターンを形成した後、リン酸
(85容量%水溶液)、硝酸(60容量%水溶液)、氷
酢酸及び水を16:1:2:1の容積比で混合したエッ
チング液を用いて露出部の導電層24を除去し、共通電
極25及び個別電極26を形成した。次に、光電変換部
となる部分のn+ 層23を除去した。即ち、上記マイク
ロポジット1300−27フォトレジストを剥離した
後、平行平板型プラズマエッチング装置(日電アネルバ
社製DEM−451)を用いてプラズマエッチング法
(別名リアクティブイオンエッチング法)でRFパワー
120W、ガス圧0.1TorrでCF4 ガスによるド
ライエッチングを5分間行ない、露出部のn+ 層23及
び光導電層22の表面層の一部を除去した。尚、本実施
例では、エッチング装置のカソード材料のインプランテ
ーションを防止するために、カソード上にポリシリコン
のスパッタ用ターゲット(8インチφ、純度99.99
9%)を置き、その上に試料をのせ、カソード材料のS
USが露出する部分はドーナツ状に切抜いたテフロンシ
ートでカバーし、SUS面が殆どプラズマにさらされな
い状態でエッチングを行なった。その後、窒素を3リッ
トル/min流したオーブン内で200℃、60分の熱
処理を行なった。
【0014】かくして作製された図5に示される如き長
尺フォトセンサアレイの32個の各フォトセンサに均一
照度となる様に光を入射させた時の光電流の均一性のデ
ータを図6に示す。このデータは図5における共通電極
25と個別電極26との間のギャップ幅10μ、共通電
極25と個別電極26との間の印加電圧10V、光電変
換部における照度100lxの及び10lxの場合の光電流
を示すものである。また、上記フォトセンサアレイの光
応答時間(τ)のデータを表1に示す:
【0015】
【表1】 尚、ここでτon及びτoff はそれぞれ照度が10lxから
100lxへ及び100lxから10lxへとパルス的に増加
及び減少した際に光電流が100lxの飽和値−10%及
び−90%に達するまでの時間を示す。一般に読取速度
にかかわる光応答速度はτon及びτoff のうちいづれか
一方の遅い方が支配する。
【0016】比較のために、上記実施例の作製工程中の
熱処理を行なわないことを除いて全く同様にして作製さ
れたフォトセンサアレイについても同様にして光電流の
均一性を測定した。そのデータを図7に示す。また、同
様にして光応答時間(τ)を測定した。そのデータを表
2に示す:
【0017】
【表2】 以上から、プラズマエッチング後に熱処理を行なうこ
とにより次の利点が得られることが判る。 (1)均一性が著しく向上する; (2)光量増加に伴なう光電流の増加率であるγ値:γ
= log(Iphoto-2 /Iphoto-1 )/ log(F2 /F
1 )が向上し1を越える値を示す; (3)光応答時間τon及びτoff のバランスがとれ、特
にτoff が著しく短縮される。
【0018】この結果、高S/Nで且つ均一性に優れ光
束読取が可能なフォトセンサアレイを得ることができ
た。
【0019】次に、フォトセンサ性能の熱処理の温度、
時間依存性を調べた。その結果を図8及び図9に示す。
図8はγ値のデータであり、図9は照度100lx下にお
ける光電流の値のデータである。高温、長時間になる程
γ値は増大するが同時に光電流が減少する。特に、15
0〜200℃の雰囲気で30分以上、200〜250℃
で20分以上、250〜300℃で10〜60分、30
0〜350℃で5〜30分行なうのが好ましい。
【0020】本発明作製法におけるプラズマエッチング
工程において用いられるガスとしては、CF4 に限ら
ず、ハロゲン化炭化水素を主成分とするガス、たとえば
CHF3 、CCl22 、CF3 Br、CF4 +Cl
2 、CF4 +O2 、CF4 +H2を用いることができ、
この場合にも同様な結果が得られた。
【0021】また、本発明作製法における熱処理の雰囲
気はN2 に限らずH2 、Ar、乾燥空気及び真空でもよ
い。
【0022】本発明作製法における熱処理による薄膜半
導体の特性向上の原因としては、膜の応力の緩和、及び
プラズマエッチング時にa−Si層の表面に残留したF
等のハロゲン原子によるダングリングボンドのターミネ
ート等が考えられる。
【0023】尚、ウェットエッチング法でn+ 層を除去
して作製されたフォトセンサにおいても熱処理によって
若干の特性向上が認められるが、そもそも暗電流が著し
く大きいために実用的なものは得られないことが判っ
た。
【0024】
【発明の効果】以上の如き本発明の作製法によれば高S
/Nで均一性に優れた高速動作の可能な薄膜半導体が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフォトセンサの作製法を示す断面図
【図2】フォトセンサにおけるV−I特性のグラフ
【図3】フォトセンサにおけるV−I特性のグラフ
【図4】本発明によるフォトセンサの作製を示す断面図
【図5】本発明作製法により得られたフォトセンサアレ
イの部分平面図
【図6】フォトセンサの均一性を示すグラフ
【図7】フォトセンサの均一性を示すグラフ
【図8】本発明作製法における熱処理の温度、時間依存
のフォトセンサ性能特性を示すグラフ
【図9】本発明作製法における熱処理の温度、時間依存
のフォトセンサ性能特性を示すグラフ
【符号の説明】 21 基板 22 光導電層 23 n+ 層 24 導電層 25 共通電極 26 個別電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 誠治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導電層上にオーミックコンタクト層を
    介して電極が形成されているフォトセンサの作製法にお
    いて、光導電層上にオーミックコンタクト層を形成し、
    その上に所望の形状の電極を形成し、次いでプラズマエ
    ッチング法により露出部分のオーミックコンタクト層を
    除去し、しかる後に熱処理を施すことを特徴とする、フ
    ォトセンサの作製法。
  2. 【請求項2】 光導電層及びオーミックコンタクト層が
    非晶質シリコンを母体とするものである、請求項1の作
    製法。
  3. 【請求項3】 プラズマエッチングがハロゲン化カーボ
    ンを主体としたガスを用いて行なわれる、請求項1の作
    製法。
  4. 【請求項4】 熱処理が350℃以下の温度で行なわれ
    る、請求項1の作製法。
  5. 【請求項5】 熱処理が、150〜200℃の雰囲気で
    30分以上、200〜250℃で20分以上、250〜
    300℃で10〜60分、または300〜350℃で5
    〜30分行なわれる、請求項4の作製法。
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