JPH0541683B2 - - Google Patents
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- JPH0541683B2 JPH0541683B2 JP62168576A JP16857687A JPH0541683B2 JP H0541683 B2 JPH0541683 B2 JP H0541683B2 JP 62168576 A JP62168576 A JP 62168576A JP 16857687 A JP16857687 A JP 16857687A JP H0541683 B2 JPH0541683 B2 JP H0541683B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明はとくに小入熱溶接から大入熱溶接に至
るまで熱影響部(HAZ)の低温靱性が優れ、か
つ板厚方向の特性が良好な低温用高張力鋼の製造
法に関する。鉄鋼業においては厚板ミルに適用す
ることが最も好ましいが、ホツトコイル、形鋼な
どにも適用可能である。また、この方法で製造し
た鋼は圧力容器、ラインパイプ(耐サワーガスラ
インパイプを含む)など苛酷な環境下で使用され
る溶接鋼構造物に用いることができる。 〔従来の技術〕 低合金鋼のHAZ靱性は、(1)結晶粒のサイズ、
(2)高炭素島状マルテンサイト(M′)、上部ベイナ
イト(Bu)などの硬化相の分散状態、(3)粒界脆
化の有無、(4)元素のミクロ偏析など種々の治金学
的要因に支配される。なかでもHAZの結晶粒の
サイズは低温靱性に大きな影響を与えることが知
られており、HAZ組織を微細化する数多くの技
術が開発実用化されている。TiNなど高温でも
比較的に安定な窒化物を鋼中に微細分散させ、こ
れによつてHAZのオーステナイト(γ)粒の粗
大化を抑制する技術はとくに有名である。 しかしHAZの1400℃以上に加熱される領域で
は、TiNは粗大化もしくは溶解し、γ粒の粗大
化抑制能力は消失する。このため溶融線近傍での
靱性劣化が大きく、HAZ全域で安定して高靱性
を得ることができない。 これに対してTi酸化物(主としてTi2O3)を微
細分散させた鋼(特開昭61−79745号公報)は溶
融線近傍でもHAZ組織を小さくすることができ、
TiN鋼に比較して優れた低温靱性が得られる。
しかし、この鋼の大入熱溶接HAZの靱性はシヤ
ルピー遷移温度−15〜−35℃程度であり、十分と
は言えない。 さらに海洋構造物や耐サワーガスラインパイプ
などでは板厚方向の特性も問題となり、前者で
は、板厚方向に応力が作用するため耐ラメラーテ
ア性が、後者では耐水素誘起割れ性が要求され
る。しかしながら現在のところ溶融線近傍まで
HAZ組織を安定して微細化し、板厚方向の特性
を改善する技術は存在しない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明はHAZ靱性および板厚方向の特性が優
れた鋼を安価に製造する技術を提供するものであ
る。本発明法で製造した鋼は溶融線近傍から
HAZまで全域で組織が微細化し、優れた低温靱
性を示すとともに良好な耐ラメラーテア性、耐水
素誘起割れ性を有する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の要旨は、重量%で、C;0.01〜0.15
%、Si;0.5%以下、Mn;0.5〜2.0%、P;0.025
%以下、S;0.002%以下、Al;0.004%以下、
Ca;0.001〜0.005%、N;0.0010〜0.0040%、
O;0.0010〜0.0050%を含有し、且つ、 −0.010≦〔Ca〕−2.5 〔O〕−1.25〔S〕≦0 を満足する残部が鉄および不可避的不純物からな
る鋼を連続鋳造法によつてスラブとし、これを
1250℃以下の温度で再加熱後、鋼を製造すること
を特徴とする溶接部靱性の優れた低温用高張力鋼
の製造法である。 更に本発明は必要によりNb;0.005〜0.060%、
V;0.005〜0.060%、Ni;0.05〜2.00%、Cu;
0.05〜1.00%、Cr;0.05〜1.00%、Mo;0.05〜
0.40%、B;0.0003〜0.0020%の一種または二種
以上を更に加え、更にZr;0.005〜0.025%、Ti;
0.005〜0.025%の一種または二種を加え、更に
REM;0.005〜0.050%を加えることができる。 〔作用〕 本発明者らの研究によれば、HAZ靱性は、1)
鋼の化学成分、2)組織(結晶粒の大きさと硬化
相の分布状態)に大きく依存し、鋼成分の適正化
とこれによる結晶粒の微細化が高靱性化に不可欠
であると考えられた。また板厚方向の特性を改善
するには、鋼のS量の低減とCaによる硫化物系
介在物の形態制御が不可欠である。 そこで極低S鋼にCaを添加し、微細なCa酸化
物(主としてCaO)を形成、分散させ、これによ
つて組織を微細化、かつ残存するCaでSを固定
する新しい方法を発明した。 Ca酸化物はγ粒の粗大化抑制能力は小さいが、
γ−α変態時にγ粒内に存在するCaOを核とし
て、放射状に微細なアシキユラーフエライト
(AF)が生成するので、HAZ組織は著しく微細
化する。CaOは溶融線近傍の1400℃以上に加熱さ
れる領域でも安定であり、この領域でも組織の微
細化に効果を発揮する。その結果、溶接部は全域
にわたつて微細化し、極めて優れた低温靱性が得
られる。 酸化物によつてHAZ靱性を改善する方法には、
特開昭61−79745号公報のようにTi酸化物を利用
するものもあるが、Ca酸化物とTi酸化物でAF生
成能力に大きな差はない。CaOはTi2O3よりも生
成温度が高く、凝固冷却速度の影響を受け難いの
で、スラブ全厚にわたつて均一微細分散が可能な
点で優れている。さらに酸素と結合して残つた
Caは、Sと結合して圧延によつて伸びないCaS
を形成して、耐ラメラーテア性、耐水素誘起割れ
性をも向上させる。 通常の製鋼法において鋼中にCaOを微細分散さ
せ、CaSを形成させるためには、とくにCa、O
およびS量とそのバランスの適正化が必須であ
る。このためCa、O、S量をそれぞれCa:0.01
−0.005%、O:0.0010−0.0050%、S:0.002%
以下に限定し、かつそのバランスを−0.010%≦
[Ca]−2.5[O]−1.25[S]≦0%とする必要があ
る。 Ca、O量の下限は、HAZにおいてCaOを生成
するための必要最少量である。Caの上限はCa系
の大型介在物やクラスターの生成による鋼の内質
劣化を防止するためである。Oの上限は非金属介
在物の生成による鋼の清浄度、靱性の劣化を防止
するためである。 またS量の上限0.002%は板厚方向の特性を改
善するためである。S量が多過ぎるとCa添加量
を増加させねばならず、鋼の清浄度が悪化する。
S量は低いほど良く、0.0010%以下が望ましい。 しかし単に個々の元素量を限定するだけでは微
細なCaOを安定して得ることはできないし、Ca
添加による硫化物系介在物の形態制御もできない
ので、Ca、O、S量のバランスを−0.010%≦
[Ca]−2.5[O]−1.25[S]≦0%の狭い範囲に限
定した。 ここで、Tiを添加した場合、CaはTiより酸素
との結合力が強く、CaOは溶鋼段階ではすでに生
成する。Tiは溶鋼の凝固過程ですでに生成して
いるCaOを核に生成し、Ca−Ti−Oの複合酸化
物を生成する。この複合酸化物はCaOと同等の効
果を持ち、酸化物の数もCa単独添加の場合とか
わらない。 従つて、Tiを添加した場合でも、Caの規定式
には、考慮しないでも良い。 Ca、O、S量が、この範囲にあるとHAZ靱性
および耐ラメラーテア性、耐水素誘起割れ性は飛
躍的に向上する。下限はCa量の不足によるCaO
の生成量の不足を防ぐためであり、上限は過剰の
Caによる清浄度の悪化を防止するためである。 しかし、たとえCaOが鋼中に微細分散し、硫化
物の形態制御が完璧でも基本成分が適当でない
と、優れたHAZ靱性および耐ラメラーテア性、
耐水素誘起割れ性は得られない。 以下、この点について説明する。 Cの下限0.01%は、母材および溶接部の強度の
確保ならびにNb、Vなどの添加時に、これらの
効果を発揮させるための最小量である。しかしC
量が多過ぎると、HAZ靱性に悪影響をおよぼす
だけでなく母材靱性、溶接性をも劣化させるの
で、上限を0.15%とした。C量が多いとHAZに
マルテンサイト(M′)、凝似パーライト(P′)が
生成して低温靱性を著しく劣化させる。 Siは脱酸上、鋼に含まれる元素であるが、多く
添加すると溶接性、接合部の靱性が劣化するた
め、上限を0.5%に限定した。 Mnは強度、靱性を確保する上で不可欠な元素
であり、その下限は0.5%である。HAZ靱性を改
善するには、γ粒界に生成する粗大な初析フエラ
イトを防止する必要があるが、Mn添加は、これ
を抑制する効果がある。 しかしMn量が多過ぎると焼入性が増加して溶
接性、HAZ靱性を劣化させるだけでなく、スラ
ブの中心偏析を助長して板厚方向の特性を劣化さ
せるので上限を2.0%とした。 本発明鋼において不純物であるPを0.025%以
下とした。これは、母材、HAZの低温靱性をよ
り一層向上させ、スラブの中心偏析を軽減するた
めである。P量の低減は、HAZにおける粒界破
壊傾向を減少させる傾向がある。最も好ましいP
量は0.010%以下である。 Alは、一般に脱酸上鋼に含まれる元素である
が、本発明鋼では好ましくない元素であり、その
上限を0.004%とした。これはAlが鋼中に含まれ
ているとOと結合してCaOができないためであ
る。脱酸はCaだけでも可能であり、本発明にお
いてAl量は少ないほど良く、0.002以下が望まし
い。 つぎに選択元素の限定理由について説明する。 Nbは高強度と良好な靱性を得るために有効な
元素であり、本発明鋼においても同様である。こ
の効果を得るためには最低0.005%のNb量が必要
である。しかしながら、Nb量が多すぎると溶接
性を劣化させるので、その上限を0.060%とした。 Tiは本発明鋼に添加するとTiNを形成して
HAZの1400℃以下に加熱された領域の組織を微
細化するので、大入熱溶接用鋼に添加することが
望ましい。下限の0.005%は、この効果を得るた
めの最小量であり、また上限の0.025%はTiC形
成によるHAZ靱性の劣化を防止するためである。 ZrはほぼTiと同様の効果をもつ元素である。
その上下限は、それぞれ0.005%、0.025%であ
る。 つぎにV、Ni、Cu、Cr、Mo、B、REMを添
加する理由について説明する。 基本となる成分にさらに、これらの元素を添加
する主たる目的は、本発明鋼の優れた特徴を損な
うことなく、強度、靱性など特性の向上をはかる
ためである。したがつて、その添加量は自ら制限
されるべき性質のものである。 VはNbとほぼ同じ効果を持つ元素であるが、
0.005%以下では効果が少なく、上限は0.060%ま
で許容できる。 Niは溶接性、HAZ靱性に悪影響をおよぼすこ
となく、母材の強度、靱性を向上させるが、2.0
%を超えると溶接性に好ましくないため上限を
2.0%とした。 CuはNiとほぼ同様の効果とともに耐食性、耐
水素誘起割れ性などにも効果があるが、1.0%を
超えると熱間圧延時にCu−クラツクが発生し、
製造困難となる。このため上限を1.0%とした。 Crは母材、溶接部の強度を高めるが、多過ぎ
ると溶接性やHAZ靱性を劣化させる。その上限
は1.0%である。 Moは母材の強度、靱性をともに向上させる元
素であるが、多過ぎるとCrと同様に母材、HAZ
の靱性、溶接性の劣化を招き好ましくない。その
上限は0.40%である。 なおCr、Moの添加量の下限は、材質上での効
果が得られるための最小量とすべきで、いずれも
0.05%である。 Bは鋼の焼入性を増大させ強度を増加させる元
素である。HAZのγ粒界に偏析した固溶Bはフ
エライトの生成を抑制し、CaOからの微細なAF
の生成を助ける。またNと結合したBNはフエラ
イト発生核としての作用をもちHAZ組織を微細
化する。 このようなBの効果を得るためには、最低
0.0003%のB量が必要である。しかしB量が多過
ぎるとFe23(CB)6などの粗大な析出物がγ粒界に
析出して低温靱性を劣化させる。このためB量の
上限を0.002%に制限する必要がある。 REMはCaと同様に硫化物(MnS)の形態を制
御し、低温靱性を向上(シヤルピー吸収エネルギ
ーを増加)させるほか、耐水素誘起割れ性の改善
にも効果を発揮する。しかし0.005%以下では実
用上効果がなく、また0.05%を超えて添加すると
REM−O、REM−Sが多量に生成して大型介在
物となり、鋼の靱性のみならず清浄度も害し、ま
た溶接性にも悪影響を与える。このため添加量の
範囲を0.005〜0.05%に制限した。 鋼の成分を上記のように限定しても、製造法が
適切でなければ溶接前の鋼中に微細なCaOを分散
させることはできない。このため製造条件につい
ても限定する必要がある。まず、この鋼は工業的
には連続鋳造法で製造することが必須である。こ
の理由は連続鋳造法では溶鋼の凝固冷却速度が速
くスラブ中に微細なCaOが多量に得られるためで
ある。大型鋼塊による造塊−分塊法では、CaOを
スラブ中に微細分散させることは難しい。 連続鋳造法の場合、スラブ厚によつて冷却速度
が異なるが、HAZ靱性の観点からその厚みは350
mm以下が望ましい。さらにスラブの再加熱温度を
1250℃以下とする必要がある。これ以上の温度で
再加熱するとγ粒が粗大化して、母材の低温靱性
が劣化する。なお本発明においては、スラブの再
加熱は必ずしも実施する必要はなく、ホツトチヤ
ージ圧延*やダイレクト圧延**を行つても全く問
題はない。 ホツトチヤージ圧延* 加熱炉挿入時のスラブ温度:700〜850℃ 加熱炉温度:1100〜1250℃ (圧延以降の条件は目標材質で決定する) ダイレクト圧延** 圧延開始温度:1050〜930℃ (圧延以降の条件は目標材質で決定する) 本発明ではスラブ再加熱後の圧延法などについ
ては、とくに限定しないが、いわゆる加工熱処理
や圧延後の焼入焼戻、焼ならし処理が強度、靱性
を確保する上で適切である。これは、たとえ優れ
たHAZ靱性が得られても母材の靱性が劣つてい
ると鋼材としては不十分なためである。母材の低
温靱性を優れたものとするには鋼の結晶粒を微細
化する必要がある。 加工熱処理の方法としては、1)制御圧延、
2)制御圧延−加速冷却、3)圧延直接焼入−焼
戻などが挙られるが、最も好ましいのは制御圧延
と加速冷却の組み合わせである。なお、この鋼を
製造後、脱水素などの目的でAC1変態点以下の温
度に再加熱しても本発明の特徴を損なうものでは
ない。 〔実施例〕 転炉−連続鋳造−厚板工程で種々の鋼成分の鋼
板(厚み30mm)を製造し、溶接熱サイクル再現装
置を使用してHAZ靱性を2mmVノツチシヤルピ
ー試験によつて調査した。再現熱サイクル試験
は、1/4t位置から採取し試験片を用い、ピーク
温度(最高到達温度)1400℃、800〜500℃の冷却
時間を192、54秒の2条件で行なつた。 これらの条件はそれぞれ溶接入熱200、50KJ/
cmに相当する溶融線近傍の熱サイクルを模したも
のである。 さらに板厚方向の特性を直径10mmの板厚方向引
張試験片によつて調べた。 表1に実施例を示す。 本発明法で製造した鋼板(本発明鋼)は全て良
好な母材特性、板厚方向特性およびHAZ靱性を
有するのに対して、本発明法によらない比較鋼は
いずれかの特性が劣り、厳しい環境下で使用され
る鋼板として適切でない。 比較鋼において鋼15はC量が多過ぎるために
HAZ靱性が劣る。鋼16は低C量にもかかわらず、
Mn量が多過ぎるためにやはりHAZ靱性が悪い。
鋼17はS量が高く、かつCa量がすくないために、
CaOの生成量が不足、さらに硫化物の形態制御も
不完全になり、HAZ靱性、板厚方向特性が劣る。 鋼18は鋼成分は本発明の条件を満足している
が、大型鋼塊−分塊法で製造したために微細な
CaOの量が不足し、HAZ靱性が十分でない。鋼
19はAl量が0.008%と多く、やはりCaOの量が不
足したために、HAZ靱性が劣る。また鋼20は鋼
成分において酸素が高過ぎるために母材靱性が不
十分である。
るまで熱影響部(HAZ)の低温靱性が優れ、か
つ板厚方向の特性が良好な低温用高張力鋼の製造
法に関する。鉄鋼業においては厚板ミルに適用す
ることが最も好ましいが、ホツトコイル、形鋼な
どにも適用可能である。また、この方法で製造し
た鋼は圧力容器、ラインパイプ(耐サワーガスラ
インパイプを含む)など苛酷な環境下で使用され
る溶接鋼構造物に用いることができる。 〔従来の技術〕 低合金鋼のHAZ靱性は、(1)結晶粒のサイズ、
(2)高炭素島状マルテンサイト(M′)、上部ベイナ
イト(Bu)などの硬化相の分散状態、(3)粒界脆
化の有無、(4)元素のミクロ偏析など種々の治金学
的要因に支配される。なかでもHAZの結晶粒の
サイズは低温靱性に大きな影響を与えることが知
られており、HAZ組織を微細化する数多くの技
術が開発実用化されている。TiNなど高温でも
比較的に安定な窒化物を鋼中に微細分散させ、こ
れによつてHAZのオーステナイト(γ)粒の粗
大化を抑制する技術はとくに有名である。 しかしHAZの1400℃以上に加熱される領域で
は、TiNは粗大化もしくは溶解し、γ粒の粗大
化抑制能力は消失する。このため溶融線近傍での
靱性劣化が大きく、HAZ全域で安定して高靱性
を得ることができない。 これに対してTi酸化物(主としてTi2O3)を微
細分散させた鋼(特開昭61−79745号公報)は溶
融線近傍でもHAZ組織を小さくすることができ、
TiN鋼に比較して優れた低温靱性が得られる。
しかし、この鋼の大入熱溶接HAZの靱性はシヤ
ルピー遷移温度−15〜−35℃程度であり、十分と
は言えない。 さらに海洋構造物や耐サワーガスラインパイプ
などでは板厚方向の特性も問題となり、前者で
は、板厚方向に応力が作用するため耐ラメラーテ
ア性が、後者では耐水素誘起割れ性が要求され
る。しかしながら現在のところ溶融線近傍まで
HAZ組織を安定して微細化し、板厚方向の特性
を改善する技術は存在しない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明はHAZ靱性および板厚方向の特性が優
れた鋼を安価に製造する技術を提供するものであ
る。本発明法で製造した鋼は溶融線近傍から
HAZまで全域で組織が微細化し、優れた低温靱
性を示すとともに良好な耐ラメラーテア性、耐水
素誘起割れ性を有する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の要旨は、重量%で、C;0.01〜0.15
%、Si;0.5%以下、Mn;0.5〜2.0%、P;0.025
%以下、S;0.002%以下、Al;0.004%以下、
Ca;0.001〜0.005%、N;0.0010〜0.0040%、
O;0.0010〜0.0050%を含有し、且つ、 −0.010≦〔Ca〕−2.5 〔O〕−1.25〔S〕≦0 を満足する残部が鉄および不可避的不純物からな
る鋼を連続鋳造法によつてスラブとし、これを
1250℃以下の温度で再加熱後、鋼を製造すること
を特徴とする溶接部靱性の優れた低温用高張力鋼
の製造法である。 更に本発明は必要によりNb;0.005〜0.060%、
V;0.005〜0.060%、Ni;0.05〜2.00%、Cu;
0.05〜1.00%、Cr;0.05〜1.00%、Mo;0.05〜
0.40%、B;0.0003〜0.0020%の一種または二種
以上を更に加え、更にZr;0.005〜0.025%、Ti;
0.005〜0.025%の一種または二種を加え、更に
REM;0.005〜0.050%を加えることができる。 〔作用〕 本発明者らの研究によれば、HAZ靱性は、1)
鋼の化学成分、2)組織(結晶粒の大きさと硬化
相の分布状態)に大きく依存し、鋼成分の適正化
とこれによる結晶粒の微細化が高靱性化に不可欠
であると考えられた。また板厚方向の特性を改善
するには、鋼のS量の低減とCaによる硫化物系
介在物の形態制御が不可欠である。 そこで極低S鋼にCaを添加し、微細なCa酸化
物(主としてCaO)を形成、分散させ、これによ
つて組織を微細化、かつ残存するCaでSを固定
する新しい方法を発明した。 Ca酸化物はγ粒の粗大化抑制能力は小さいが、
γ−α変態時にγ粒内に存在するCaOを核とし
て、放射状に微細なアシキユラーフエライト
(AF)が生成するので、HAZ組織は著しく微細
化する。CaOは溶融線近傍の1400℃以上に加熱さ
れる領域でも安定であり、この領域でも組織の微
細化に効果を発揮する。その結果、溶接部は全域
にわたつて微細化し、極めて優れた低温靱性が得
られる。 酸化物によつてHAZ靱性を改善する方法には、
特開昭61−79745号公報のようにTi酸化物を利用
するものもあるが、Ca酸化物とTi酸化物でAF生
成能力に大きな差はない。CaOはTi2O3よりも生
成温度が高く、凝固冷却速度の影響を受け難いの
で、スラブ全厚にわたつて均一微細分散が可能な
点で優れている。さらに酸素と結合して残つた
Caは、Sと結合して圧延によつて伸びないCaS
を形成して、耐ラメラーテア性、耐水素誘起割れ
性をも向上させる。 通常の製鋼法において鋼中にCaOを微細分散さ
せ、CaSを形成させるためには、とくにCa、O
およびS量とそのバランスの適正化が必須であ
る。このためCa、O、S量をそれぞれCa:0.01
−0.005%、O:0.0010−0.0050%、S:0.002%
以下に限定し、かつそのバランスを−0.010%≦
[Ca]−2.5[O]−1.25[S]≦0%とする必要があ
る。 Ca、O量の下限は、HAZにおいてCaOを生成
するための必要最少量である。Caの上限はCa系
の大型介在物やクラスターの生成による鋼の内質
劣化を防止するためである。Oの上限は非金属介
在物の生成による鋼の清浄度、靱性の劣化を防止
するためである。 またS量の上限0.002%は板厚方向の特性を改
善するためである。S量が多過ぎるとCa添加量
を増加させねばならず、鋼の清浄度が悪化する。
S量は低いほど良く、0.0010%以下が望ましい。 しかし単に個々の元素量を限定するだけでは微
細なCaOを安定して得ることはできないし、Ca
添加による硫化物系介在物の形態制御もできない
ので、Ca、O、S量のバランスを−0.010%≦
[Ca]−2.5[O]−1.25[S]≦0%の狭い範囲に限
定した。 ここで、Tiを添加した場合、CaはTiより酸素
との結合力が強く、CaOは溶鋼段階ではすでに生
成する。Tiは溶鋼の凝固過程ですでに生成して
いるCaOを核に生成し、Ca−Ti−Oの複合酸化
物を生成する。この複合酸化物はCaOと同等の効
果を持ち、酸化物の数もCa単独添加の場合とか
わらない。 従つて、Tiを添加した場合でも、Caの規定式
には、考慮しないでも良い。 Ca、O、S量が、この範囲にあるとHAZ靱性
および耐ラメラーテア性、耐水素誘起割れ性は飛
躍的に向上する。下限はCa量の不足によるCaO
の生成量の不足を防ぐためであり、上限は過剰の
Caによる清浄度の悪化を防止するためである。 しかし、たとえCaOが鋼中に微細分散し、硫化
物の形態制御が完璧でも基本成分が適当でない
と、優れたHAZ靱性および耐ラメラーテア性、
耐水素誘起割れ性は得られない。 以下、この点について説明する。 Cの下限0.01%は、母材および溶接部の強度の
確保ならびにNb、Vなどの添加時に、これらの
効果を発揮させるための最小量である。しかしC
量が多過ぎると、HAZ靱性に悪影響をおよぼす
だけでなく母材靱性、溶接性をも劣化させるの
で、上限を0.15%とした。C量が多いとHAZに
マルテンサイト(M′)、凝似パーライト(P′)が
生成して低温靱性を著しく劣化させる。 Siは脱酸上、鋼に含まれる元素であるが、多く
添加すると溶接性、接合部の靱性が劣化するた
め、上限を0.5%に限定した。 Mnは強度、靱性を確保する上で不可欠な元素
であり、その下限は0.5%である。HAZ靱性を改
善するには、γ粒界に生成する粗大な初析フエラ
イトを防止する必要があるが、Mn添加は、これ
を抑制する効果がある。 しかしMn量が多過ぎると焼入性が増加して溶
接性、HAZ靱性を劣化させるだけでなく、スラ
ブの中心偏析を助長して板厚方向の特性を劣化さ
せるので上限を2.0%とした。 本発明鋼において不純物であるPを0.025%以
下とした。これは、母材、HAZの低温靱性をよ
り一層向上させ、スラブの中心偏析を軽減するた
めである。P量の低減は、HAZにおける粒界破
壊傾向を減少させる傾向がある。最も好ましいP
量は0.010%以下である。 Alは、一般に脱酸上鋼に含まれる元素である
が、本発明鋼では好ましくない元素であり、その
上限を0.004%とした。これはAlが鋼中に含まれ
ているとOと結合してCaOができないためであ
る。脱酸はCaだけでも可能であり、本発明にお
いてAl量は少ないほど良く、0.002以下が望まし
い。 つぎに選択元素の限定理由について説明する。 Nbは高強度と良好な靱性を得るために有効な
元素であり、本発明鋼においても同様である。こ
の効果を得るためには最低0.005%のNb量が必要
である。しかしながら、Nb量が多すぎると溶接
性を劣化させるので、その上限を0.060%とした。 Tiは本発明鋼に添加するとTiNを形成して
HAZの1400℃以下に加熱された領域の組織を微
細化するので、大入熱溶接用鋼に添加することが
望ましい。下限の0.005%は、この効果を得るた
めの最小量であり、また上限の0.025%はTiC形
成によるHAZ靱性の劣化を防止するためである。 ZrはほぼTiと同様の効果をもつ元素である。
その上下限は、それぞれ0.005%、0.025%であ
る。 つぎにV、Ni、Cu、Cr、Mo、B、REMを添
加する理由について説明する。 基本となる成分にさらに、これらの元素を添加
する主たる目的は、本発明鋼の優れた特徴を損な
うことなく、強度、靱性など特性の向上をはかる
ためである。したがつて、その添加量は自ら制限
されるべき性質のものである。 VはNbとほぼ同じ効果を持つ元素であるが、
0.005%以下では効果が少なく、上限は0.060%ま
で許容できる。 Niは溶接性、HAZ靱性に悪影響をおよぼすこ
となく、母材の強度、靱性を向上させるが、2.0
%を超えると溶接性に好ましくないため上限を
2.0%とした。 CuはNiとほぼ同様の効果とともに耐食性、耐
水素誘起割れ性などにも効果があるが、1.0%を
超えると熱間圧延時にCu−クラツクが発生し、
製造困難となる。このため上限を1.0%とした。 Crは母材、溶接部の強度を高めるが、多過ぎ
ると溶接性やHAZ靱性を劣化させる。その上限
は1.0%である。 Moは母材の強度、靱性をともに向上させる元
素であるが、多過ぎるとCrと同様に母材、HAZ
の靱性、溶接性の劣化を招き好ましくない。その
上限は0.40%である。 なおCr、Moの添加量の下限は、材質上での効
果が得られるための最小量とすべきで、いずれも
0.05%である。 Bは鋼の焼入性を増大させ強度を増加させる元
素である。HAZのγ粒界に偏析した固溶Bはフ
エライトの生成を抑制し、CaOからの微細なAF
の生成を助ける。またNと結合したBNはフエラ
イト発生核としての作用をもちHAZ組織を微細
化する。 このようなBの効果を得るためには、最低
0.0003%のB量が必要である。しかしB量が多過
ぎるとFe23(CB)6などの粗大な析出物がγ粒界に
析出して低温靱性を劣化させる。このためB量の
上限を0.002%に制限する必要がある。 REMはCaと同様に硫化物(MnS)の形態を制
御し、低温靱性を向上(シヤルピー吸収エネルギ
ーを増加)させるほか、耐水素誘起割れ性の改善
にも効果を発揮する。しかし0.005%以下では実
用上効果がなく、また0.05%を超えて添加すると
REM−O、REM−Sが多量に生成して大型介在
物となり、鋼の靱性のみならず清浄度も害し、ま
た溶接性にも悪影響を与える。このため添加量の
範囲を0.005〜0.05%に制限した。 鋼の成分を上記のように限定しても、製造法が
適切でなければ溶接前の鋼中に微細なCaOを分散
させることはできない。このため製造条件につい
ても限定する必要がある。まず、この鋼は工業的
には連続鋳造法で製造することが必須である。こ
の理由は連続鋳造法では溶鋼の凝固冷却速度が速
くスラブ中に微細なCaOが多量に得られるためで
ある。大型鋼塊による造塊−分塊法では、CaOを
スラブ中に微細分散させることは難しい。 連続鋳造法の場合、スラブ厚によつて冷却速度
が異なるが、HAZ靱性の観点からその厚みは350
mm以下が望ましい。さらにスラブの再加熱温度を
1250℃以下とする必要がある。これ以上の温度で
再加熱するとγ粒が粗大化して、母材の低温靱性
が劣化する。なお本発明においては、スラブの再
加熱は必ずしも実施する必要はなく、ホツトチヤ
ージ圧延*やダイレクト圧延**を行つても全く問
題はない。 ホツトチヤージ圧延* 加熱炉挿入時のスラブ温度:700〜850℃ 加熱炉温度:1100〜1250℃ (圧延以降の条件は目標材質で決定する) ダイレクト圧延** 圧延開始温度:1050〜930℃ (圧延以降の条件は目標材質で決定する) 本発明ではスラブ再加熱後の圧延法などについ
ては、とくに限定しないが、いわゆる加工熱処理
や圧延後の焼入焼戻、焼ならし処理が強度、靱性
を確保する上で適切である。これは、たとえ優れ
たHAZ靱性が得られても母材の靱性が劣つてい
ると鋼材としては不十分なためである。母材の低
温靱性を優れたものとするには鋼の結晶粒を微細
化する必要がある。 加工熱処理の方法としては、1)制御圧延、
2)制御圧延−加速冷却、3)圧延直接焼入−焼
戻などが挙られるが、最も好ましいのは制御圧延
と加速冷却の組み合わせである。なお、この鋼を
製造後、脱水素などの目的でAC1変態点以下の温
度に再加熱しても本発明の特徴を損なうものでは
ない。 〔実施例〕 転炉−連続鋳造−厚板工程で種々の鋼成分の鋼
板(厚み30mm)を製造し、溶接熱サイクル再現装
置を使用してHAZ靱性を2mmVノツチシヤルピ
ー試験によつて調査した。再現熱サイクル試験
は、1/4t位置から採取し試験片を用い、ピーク
温度(最高到達温度)1400℃、800〜500℃の冷却
時間を192、54秒の2条件で行なつた。 これらの条件はそれぞれ溶接入熱200、50KJ/
cmに相当する溶融線近傍の熱サイクルを模したも
のである。 さらに板厚方向の特性を直径10mmの板厚方向引
張試験片によつて調べた。 表1に実施例を示す。 本発明法で製造した鋼板(本発明鋼)は全て良
好な母材特性、板厚方向特性およびHAZ靱性を
有するのに対して、本発明法によらない比較鋼は
いずれかの特性が劣り、厳しい環境下で使用され
る鋼板として適切でない。 比較鋼において鋼15はC量が多過ぎるために
HAZ靱性が劣る。鋼16は低C量にもかかわらず、
Mn量が多過ぎるためにやはりHAZ靱性が悪い。
鋼17はS量が高く、かつCa量がすくないために、
CaOの生成量が不足、さらに硫化物の形態制御も
不完全になり、HAZ靱性、板厚方向特性が劣る。 鋼18は鋼成分は本発明の条件を満足している
が、大型鋼塊−分塊法で製造したために微細な
CaOの量が不足し、HAZ靱性が十分でない。鋼
19はAl量が0.008%と多く、やはりCaOの量が不
足したために、HAZ靱性が劣る。また鋼20は鋼
成分において酸素が高過ぎるために母材靱性が不
十分である。
【表】
【表】
【表】
本発明により、母材はもとよりHAZ全域にお
いて優れた低温靱性を有し、かつ耐ラメラーテア
性、耐水素誘起割れ性の良好な鋼を大量、且つ安
価に製造することが可能になつた。その結果、溶
接構造物の施工能率が著しく向上するとともにそ
の安全を大きく向上させることができた。
いて優れた低温靱性を有し、かつ耐ラメラーテア
性、耐水素誘起割れ性の良好な鋼を大量、且つ安
価に製造することが可能になつた。その結果、溶
接構造物の施工能率が著しく向上するとともにそ
の安全を大きく向上させることができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で、 C;0.01〜0.15% Si;0.5%以下 Mn;0.5〜2.0% P;0.025%以下 S;0.002%以下 Al;0.004%以下 Ca;0.001〜0.005% N;0.0010〜0.0040% O;0.0010〜0.0050% を含有し、且つ、 −0.010≦〔Ca〕−2.5 〔O〕−1.25〔S〕≦0 を満足する残部が鉄および不可避的不純物からな
る鋼を連続鋳造法によつてスラブとし、これを
1250℃以下の温度で再加熱後、鋼を製造すること
を特徴とする溶接部靱性の優れた低温用高張力鋼
の製造法。 2 重量%で、 C;0.01〜0.15% Si;0.5%以下 Mn;0.5〜2.0% P;0.025%以下 S;0.002%以下 Al;0.004%以下 Ca;0.001〜0.005% N;0.0010〜0.0040% O;0.0010〜0.0050% を含有し、 Nb;0.005〜0.060% V;0.005〜0.060% Ni;0.05〜2.00% Cu;0.05〜1.00% Cr;0.05〜1.00% Mo;0.05〜0.40% B;0.0003〜0.0020% の一種または二種以上を更に加え、且つ、 −0.010≦〔Ca〕−2.5 〔O〕−1.25〔S〕≦0 を満足する残部が鉄および不可避的不純物からな
る鋼を連続鋳造法によつてスラブとし、これを
1250℃以下の温度で再加熱後、鋼を製造すること
を特徴とする溶接部靱性の優れた低温用高張力鋼
の製造法。 3 鋼の成分が重量%で、 Zr;0.005〜0.025% Ti;0.005〜0.025% の一種または二種を更に加えたことを特徴とする
特許請求の範囲第1項または特許請求の範囲第2
項記載の溶接部靱性の優れた低温用高張力鋼の製
造法。 4 鋼の成分が重量%で、 REM;0.005〜0.050% を更に加えたことを特徴とする特許請求の範囲第
1項または特許請求の範囲第2項または特許請求
の範囲第3項記載の溶接部靱性の優れた低温用高
張力鋼の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16857687A JPS6415320A (en) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | Production of high tensile steel for low temperature use having excellent toughness of weld zone |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16857687A JPS6415320A (en) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | Production of high tensile steel for low temperature use having excellent toughness of weld zone |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6415320A JPS6415320A (en) | 1989-01-19 |
| JPH0541683B2 true JPH0541683B2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=15870609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16857687A Granted JPS6415320A (en) | 1987-07-08 | 1987-07-08 | Production of high tensile steel for low temperature use having excellent toughness of weld zone |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6415320A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7209524B2 (en) | 2001-04-27 | 2007-04-24 | The Directv Group, Inc. | Layered modulation for digital signals |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6415321A (en) * | 1987-07-08 | 1989-01-19 | Nippon Steel Corp | Production of steel for electron beam welding having excellent low-temperature toughness |
| JPH03162522A (ja) * | 1989-11-22 | 1991-07-12 | Nippon Steel Corp | 大入熱溶接熱影響部靭性の優れた高張力厚鋼板の製造法 |
| JPH05287374A (ja) * | 1992-04-03 | 1993-11-02 | Nippon Steel Corp | 溶接熱影響部の低温靱性の優れた鋼の製造法 |
| KR100482208B1 (ko) | 2000-11-17 | 2005-04-21 | 주식회사 포스코 | 침질처리에 의한 용접구조용 강재의 제조방법 |
| US6946038B2 (en) | 2000-12-01 | 2005-09-20 | Posco | Steel plate having Tin+MnS precipitates for welded structures, method for manufacturing same and welded structure |
| DE60132302T2 (de) | 2000-12-14 | 2008-07-24 | Posco, Pohang | Tin- und zrn-ausscheidendes stahlblech für schweissstrukturen, hertsellungsverfahren dafür und diese verwendende schweissgefüge |
| DE60130500T2 (de) | 2001-11-16 | 2008-06-12 | Posco, Pohang | Stahlplatte mit überlegener zähigkeit in der von der schweisshitze beeinflussten zone und verfahren zu ihrer herstellung; schweisskonstruktion unter verwendung davon |
| US10344360B2 (en) * | 2011-03-09 | 2019-07-09 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel sheet for hot stamping use, method of production of same, and method of production of high strength part |
| CN102363238B (zh) * | 2011-08-15 | 2013-07-24 | 南京钢铁股份有限公司 | 一种低温海工用厚板埋弧焊焊接工艺 |
| KR20210009934A (ko) | 2019-07-18 | 2021-01-27 | 주식회사 포스코 | 대입열 용접열영향부 인성이 우수한 구조용강재 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS601929A (ja) * | 1983-06-17 | 1985-01-08 | Japanese National Railways<Jnr> | ハイブリツド回路の反響減少方法及び反響減少装置 |
| JPS6179745A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-23 | Nippon Steel Corp | 溶接継手熱影響部靭性のすぐれた鋼材の製造法 |
| JPS62168577A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-07-24 | 井関農機株式会社 | 穀粒選別装置 |
-
1987
- 1987-07-08 JP JP16857687A patent/JPS6415320A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7209524B2 (en) | 2001-04-27 | 2007-04-24 | The Directv Group, Inc. | Layered modulation for digital signals |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6415320A (en) | 1989-01-19 |
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