JPH0541693B2 - - Google Patents

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JPH0541693B2
JPH0541693B2 JP1092671A JP9267189A JPH0541693B2 JP H0541693 B2 JPH0541693 B2 JP H0541693B2 JP 1092671 A JP1092671 A JP 1092671A JP 9267189 A JP9267189 A JP 9267189A JP H0541693 B2 JPH0541693 B2 JP H0541693B2
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powder
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stainless steel
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sample
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JP1092671A
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Naohisa Takahashi
Noryuki Kaneko
Koichiro Hayashi
Hiroyuki Endo
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Yamaha Motor Co Ltd
Resonac Corp
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Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は高温で腐蝕性の雰囲気というような
過酷な環境で用いられる軸受用に適する焼結合金
およびその製造方法に関するものである。 [従来の問題点] 自動車、自動二輪車などの内燃機関では、その
排気装置内に排気制御用の弁を設けて出力特性の
最適化を図る場合があるが、その弁の軸を支える
軸受に問題があつた。 即ち、排気ガスは一般に500℃以上の高温にな
るため軸受に潤滑油を使用できず、排気ガスに
種々の腐蝕性成分を含むことと相侯つて軸受の摩
耗が促進される。そのため通常の条件では優れた
特性を示す黒鉛はもとより、耐熱材料として一般
的なステンレス鋼でも所要の設計寿命に達せず、
新しい材料の開発が望まれていた。 [課題を解決するための手段] この発明は上述の背景に基づいてなされたもの
で、基本的にはステンレス鋼の系統ではあるが、
その製造に粉末冶金の手法を用いることで最適な
組成および合金組織を実現させ、それにより過酷
な環境での耐摩耗性を向上させたものである。 即ち、この発明に係る焼結合金(以下特に付言
しない限り、組成は重量基準。)は、全体組成が 炭素:1.5〜4%、Si:0.1〜0.8% Cr:13〜25%、Ni:5〜21% Mo:1.3〜10.7%、Co:3〜19% および鉄:残部からなり、かつその合金組織
は、金属炭化物が分散したニツケル・クロム系ス
テンレス鋼からなるマトリツクスの間に5〜30%
のケイ素、クロムおよびモリブデンを含有する粒
状のコバルト合金相と遊離炭素が分散した組織を
呈することを特徴とするものである。 またこの様な合金組織を確実に実現させる製造
方法の発明は、組成がNi:8〜22%、Cr:16〜
26%および鉄:残部;またはNi:8〜22%、
Cr:16〜26%、Mo:3%以下および鉄:残部の
オーステナイト系ステンレス鋼粉に、Si:2.2〜
2.6%、Cr:7.5〜8.6%、Mo:27〜29%および
Co:残部のコバルト合金粉5〜30%と黒鉛粉1.5
〜4%を配合した混合粉を原料として用いること
をその骨子とするものである。 [作用] 以下、上述の合金組成と金属組織の作用効果に
ついて説明する。 本発明の基本構想は、マトリツクスをオーステ
ナイト系ステンレス鋼として耐熱性を負担させる
とともにそのマトリツクス中にクロムを主とする
金属炭化物を分散させて基地の強化を図り、更に
硬質のコバルト系金属間化合物粒子を分散させて
凝着摩耗に対する抵抗力を増す一方、遊離黒鉛の
固体潤滑作用によつて耐摩擦摩耗性の強化を図る
ことにある。 オーステナイト系ステンレス鋼は、ニツケルと
クロムの含有量がNi:8〜22%、Cr:16〜26%
の範囲のものが用いられる。 更に、このオーステナイト系ステンレス鋼は、
Moを2〜3%を含有するもの(例えばJISの
SUS316L)でもよい。Moが3%を超えるステン
レス鋼種およびCuを含む鋼種は、硬さが高く、
粉末の圧縮性が悪いので好ましくない。同様の理
由で、炭素量の少ない鋼粉が好ましい。 ステンレス鋼中のNiおよびCrは、鉄基地に固
溶しその耐蝕性および耐熱性を向上する元素であ
る。その組成範囲は例えば原著者ゾツフイーの
「ステンレス鋼入門」(昭和48年特殊鋼倶楽部発
行)に記載されているように、夫々下限値より少
ない場合にはその特性が不十分であり、上限値よ
り多くしてもそれ以上の効果を生じない。 このマトリツクス中の金属炭化物は、混合粉中
の黒鉛とステンレス鋼中の主としてクロムの反応
で生成され、鏡検するとマトリツクスのほぼ全域
に、点状および迷路のような線状を呈している。 コバルト系の金属間化合物は球状に近い形をし
ていて、その硬さは、マイクロビツカース硬さで
700程度である。これには通常、Si:2.2〜2.6%、
Cr:7.5〜8.6%、Mo:27〜29%およびCo:残部
の市販の合金粉が好ましく、比較的柔らかい基地
に分散させると凝着摩耗を緩和させる作用があ
る。 コバルト合金粉の添加量は5〜30%の範囲が好
ましく、その量が5%未満では作用効果が低下す
る。一方30%を越えると焼結合金が硬くなり過ぎ
て相手部材を損傷したり、あるいは混合粉の圧縮
性が悪くなるため焼結体の密度や強度が低くな
り、好ましくない。 黒鉛粉は1.5〜4%添加する。この内の一部は
焼結中に前述のマトリツクス中の主としてクロム
と炭化物を形成し、残余は遊離炭素の形態で空孔
および粒界に残留する。添加量が1.5%未満では
遊離炭素が少なく潤滑効果が認められない。一方
添加量が4%を越えると焼結体の強度が低くなる
ので好ましくない。 本発明の合金においては焼結温度は1100℃〜
1120℃が最適であり、1130℃を上限とする。その
理由は、この合金の特徴とする金属組織を確保す
るためである。即ち、その特徴の一つは、多量に
配合した黒鉛を遊離炭素の形態で残すことにあ
る。焼結温度がこれ以上に高くなると炭素の拡散
が著しく促進され、遊離炭素量が急減する一方、
マトリツクスの炭化物が粗大化して、耐摩耗性を
劣化させる。他の特徴は、原料粉に配合したケイ
素、クロムおよびモリブデンを含有する粒状のコ
バルト合金粉をそのまま合金相として残存、分散
させることにある。この合金粉は、多量の炭素と
共存する状態で、高温で、特に1140℃以上で焼結
すると拡散し、消失するので、凝着摩耗を緩和さ
せることができない。これらの理由から、焼結温
度は1130℃以下に止めなければならない。 焼結合金の空孔量は特に限定しないが、通常の
焼結合金と同様に、材料の機械強度を考慮すると
約25%以下、即ち、焼結密度に換算すると5.9
g/cm3以上であることが望ましい。 実施例 1 先ず原料粉として第1表の試料1〜6の欄に示
す組成で粒度100メツシユ以下のオーステナイト
系ステンレス鋼粉6種;組成がSi:2.5%、Cr:
8.1%、Mo:27.8%およびCo:残部で粒度が100
メツシユ以下のコバルト合金粉;それに平均粒径
が5μの天然黒鉛粉を準備した。 次にこれらの原料粉を第1表に示す割合に配合
し、成形潤滑剤として1%のステアリン酸亜鉛を
添加して充分に混合した。そして、夫々の混合粉
を成形圧力6t/cm2で所定の形状に圧縮成形後、分
解アンモニアガス雰囲気炉中温度1100℃で30分間
焼結し、焼結密度6.1g/cm3の圧環強度測定用お
よび摩耗試験用の各試料(試料番号1〜15)を作
製した。摩耗試験用試料の形状は内径8mm、外形
13mm、全長35mmの軸受形である。 また、比較のためにSUS304ステンレス鋼(溶
製材)のブロツクおよび黒鉛のブロツクから試料
を作成し、夫々試料16,17とした。 摩耗試験は、温度500℃に保つた軸受試料に
SUS304ステンレス鋼(9Ni−19Cr)の軸を挿入
し、この軸に1Kgの荷重を加えた状態で軸を10mm
のストロークで軸方向に毎分60回往復動させ、30
時間経過後、軸受と軸の摩耗量を測定した。 各試料についての圧環強さ、摩耗量の試験結果
ならびに摩耗試験における凝着状況は、第1表に
示す通りである。 試料番号1〜6は、コバルト合金粉と黒鉛粉の
添加量を一定としてステンレス鋼粉の組成の影響
を見たもので、試料1〜4はその組成、合金組織
ともこの発明の範囲内にあり、試料、相手軸とも
に摩耗が少ない優れた結果を示している。これに
対して、試料5はステンレス鋼粉中のCr量が、
試料6はNi量が範囲外であり、これらは試料、
相手軸ともに摩耗量が多くなつている。 試料番号7〜15は、ステンレス鋼粉の種類を最
良の結果が得られた試料3で用いたものに一定し
て、コバルト合金粉と黒鉛粉の添加量を変えてそ
の影響を見たものである。その結果を試料3と比
較すると、コバルト合金粉は試料7,8が示すよ
うに、減少すると圧環強さは向上するものの耐摩
耗性は低下し、増加すると圧環強さは低下するが
耐摩耗性は向上する。黒鉛粉も試料9,10が示す
通り、コバルト合金粉の場合と同様の傾向を示し
ている。ただし、試料7〜10はその特性が後述の
比較材や従来材に比べて著しく高く、充分実用で
きる域にある。 これに対して試料11はコバルト合金粉を更に減
量したため全体組成中のモリブデンとコバルトが
範囲外(不足)になり、また、試料12は更に増量
したためコバルトが範囲外(過剰)になつたもの
で、両者とも試料および相手軸の摩耗が増加して
いる。試料13,14は黒鉛に関するものであり、黒
鉛の場合は相手軸に対する影響は少ないものの、
自己の摩耗量は、不足、過剰のとちらの場合も多
くなつている。 試料15は、コバルト合金粉も黒鉛粉も省いてス
テンレス鋼粉単味を焼結したもので、圧環強さは
高いが、試料自身および相手軸の摩耗が全試料の
中で最も多くなつている。なお、コバルト合金粉
の添加量が不足の試料11、黒鉛粉の添加量が不足
の試料13ならびにこの試料15の場合に、摩擦によ
る凝着現象が認められた。 試料16はステンレス鋼SUS304の溶製材で、焼
結材(試料15)ほどではないが試料、軸とも摩耗
が多く、凝着も認められた。 試料17の黒鉛材は、相手軸を傷付けることはな
いが試料自体の摩耗が多く、試験の途中で割れを
生じたため摩耗試験を中断した。
【表】 実施例 2 次に実施例1の摩耗試験で好成績を示した試料
2と試料3の本発明材について、実機に近い条件
で、溶製ステンレス材(試料16)および黒鉛材
(試料17)との比較試験を行なつた。その結果は
以下の通りである。 試験装置は大型自動二輪車の排気管を利用した
もので、その管内にはステンレス鋼SUS304(9Ni
−19Cr)製の排気制御弁が装着されている。試
験の対象部品はこの弁の軸を支える軸受で、その
寸法は内径10mm、外形17mm、全長20mmである。従
つて各試料はこの寸法に作られているが、それぞ
れの製造条件は実施例1の場合と同一である。 排気制御弁の軸は、駆動機構により0.5秒で半
回転正転、0.5秒間停止、0.5秒で半回転逆転、0.5
秒間停止を1サイクルとする揺動を反復するよう
設定され、同時に、軸には1Kgの荷重が負荷され
ている。そして、排気管内にはプロパン燃焼ガス
を連続して流し、軸受の近傍を温度500℃に常時
保つてある。 この試験装置の軸受部に各試料を順に装着して
5万回揺動させた結果は、試料16の溶製ステンレ
ス材が81μ(軸の摩耗は51μ)、試料17の黒鉛材が
124μ(軸は摩耗せず)も摩耗したのに対して、試
料2、試料3の本発明材の摩耗はどちらも7μ(軸
の摩耗は2μ)に過ぎず、その優れた耐摩耗性を
実証した。 以上に詳述した通り、本発明によれば、従来の
材質が早期に劣化、摩耗するような過酷な条件、
例えば高温の排気ガス中での使用に耐え得る軸受
を容易に得ることができる。従つてこの発明は、
その様な用途の装置の設計を可能にすると同時に
焼結合金の用途を拡大したものでもある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%にて、全組成が 炭素:1.5〜4%、Si:0.1〜0.8% Cr:13〜25%、Ni:5〜21% Mo:1.3〜10.7%、Co:3〜19% および鉄:残部 からなり、かつその合金組織は、金属炭化物が
    分散したニツケル・クロム系ステンレス鋼からな
    るマトリツクスの間に5〜30%のケイ素、クロム
    およびモリブデンを含有する粒状のコバルト合金
    相と遊離炭素が分散した組織を呈することを特徴
    とする、高温に耐える軸受用焼結合金。 2 重量%にて1.5%〜4%の黒鉛粉、5〜30%
    のコバルト合金粉およびオーステナイト系ステン
    レス鋼粉残部の混合粉を成形および焼結する焼結
    合金の製造方法において、 コバルト合金粉にはその組成が Si:2.2〜2.6%、Cr:7.5〜8.6%、Mo:27〜29
    %、Co:残部の合金粉を、オーステナイト系ス
    テンレス鋼粉にはその組成がNi:8〜22%、
    Cr:16〜26%および鉄:残部;または Ni:8〜22%、Cr:16〜26%、Mo:3%以下
    および鉄:残部の合金粉を用い、焼結は1130℃以
    下の低温焼結によることを特徴とする、重量%に
    て全体組成が 炭素:1.5〜4%、Si:0.1〜0.8% Cr:13〜25%、Ni:5〜21% Mo:1.3〜10.7%、Co:3〜19% および鉄:残部からなり、且つその合金組織は
    金属炭化物が分散したニツケル・クロム系ステン
    レス鋼からなるマトリツクスの間に5〜30%のケ
    イ素、クロムおよびモリブデンを含有する粒状の
    コバルト合金相と遊離炭素が分散した組織を呈す
    る高温に耐える軸受用焼結合金の製造方法。
JP1092671A 1989-04-12 1989-04-12 高温に耐える軸受用焼結合金およびその製造方法 Granted JPH02270943A (ja)

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