JPH0542660U - 排気ポートライナ付きエンジン - Google Patents
排気ポートライナ付きエンジンInfo
- Publication number
- JPH0542660U JPH0542660U JP9937991U JP9937991U JPH0542660U JP H0542660 U JPH0542660 U JP H0542660U JP 9937991 U JP9937991 U JP 9937991U JP 9937991 U JP9937991 U JP 9937991U JP H0542660 U JPH0542660 U JP H0542660U
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- JP
- Japan
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- exhaust port
- cylinder head
- port liner
- cylinder
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気ポートライナとシリンダヘッドとの境界
部に容易に断熱空間を形成する。 【構成】 排気ポートライナ15の外面側に凹溝15
D,15D,…を格子状に多数設ける構成とした。そし
て、該排気ポートライナ15を加熱溶融状態のアルミニ
ウム材料によって鋳ぐるむと、このアルミニウム材料は
表面張力が大きいから各凹溝15Dに浸入することがで
きず、該各凹溝15Dとシリンダヘッド5との境界部に
格子状の断熱空間としての空気層16が形成される。
部に容易に断熱空間を形成する。 【構成】 排気ポートライナ15の外面側に凹溝15
D,15D,…を格子状に多数設ける構成とした。そし
て、該排気ポートライナ15を加熱溶融状態のアルミニ
ウム材料によって鋳ぐるむと、このアルミニウム材料は
表面張力が大きいから各凹溝15Dに浸入することがで
きず、該各凹溝15Dとシリンダヘッド5との境界部に
格子状の断熱空間としての空気層16が形成される。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車等に搭載され、排気ガスの温度低下を防止する排気ポ ートライナを有する排気ポートライナ付きエンジンに関する。
【0002】
一般に、エンジンのシリンダヘッドの排気ポートに設けられた排気ポートライ ナをセラミックス材料から二層構造とし、これらの層間に空気層を形成して断熱 効果を高めようとする排気ポートライナ付きエンジンは、例えば実開昭63−1 83451号公報によって知られている。
【0003】 ここで、前記排気ポートライナは、セラミックス材料からなる外筒を形成した 後に、該外筒内にセラミックス溶液を堆積させて堆積層を設け、該堆積層を乾燥 、焼成し、収縮させて内筒を形成することにより、前記外筒と該内筒との間に空 気層を形成して断熱効果を得るようにしている。
【0004】
ところで、上述した従来技術によるものでは、外筒を形成した後に、該外筒内 に内筒を形成するようにしているから、製造時の工程が多岐に亘ってしまい、こ れによって、製造時の作業性が大幅に低下してしまうという問題がある。
【0005】 また、排気ポートライナは、その内筒をセラミックス溶液からなる堆積層の熱 収縮によって形成しているために、画一的に内筒および空気層を形成するのは難 しく、形状不良を生じたりして、歩留りが大幅に低下するという問題がある。
【0006】 本考案は上述した従来技術による問題に鑑みなされたもので、排気ポートライ ナとシリンダヘッドとの境界部に容易に断熱空間を形成できるようにした排気ポ ートライナ付きエンジンを提供することを目的としている。
【0007】
上述した問題を解決するために本考案が採用する構成の特徴は、シリンダと、 該シリンダ上に搭載され、アルミダイキャストによって成型されることにより、 該シリンダ内と連通する吸気ポートと排気ポートとが形成されたシリンダヘッド と、前記シリンダ内を往復動し、該シリンダヘッドとの間に燃焼室を画成するピ ストンと、前記シリンダヘッド内に設けられ、前記吸気ポートを燃焼室に対して 開,閉する吸気弁と、前記シリンダヘッド内に設けられ、前記排気ポートを燃焼 室に対して開,閉することにより、該燃焼室からの排気ガスを排気ポート内に向 けて排出させる排気弁と、前記シリンダヘッドの排気ポートを形成すべく該シリ ンダヘッド内に鋳ぐるまれた排気ポートライナとからなる排気ポートライナ付き エンジンにおいて、前記排気ポートライナの外面側には、多数の凹溝を設け、該 各凹溝とシリンダヘッドとの間の境界部に断熱空間を形成する構成としたことに ある。
【0008】
上記構成により、排気ポートライナをシリンダヘッド内に鋳ぐるむときに、ア ルミニウム材料の表面張力を利用し、各凹溝とシリンダヘッドとの境界部に断熱 空間を形成させ、該排気ポートライナ内に燃焼室内から排気ガスが流入したとき には、該断熱空間によって、この排気ガスの温度が低下するのを防止する。
【0009】
以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基づき、自動車用の排気ポートライ ナ付きエンジンを例に挙げて説明する。
【0010】 図において、1は自動車用エンジンのエンジン本体を示し、該エンジン本体1 は、クランクケース(図示せず)上に設けられた多気筒のシリンダ2(1気筒の み図示)と、該各シリンダ2上に搭載され、該各シリンダ2内と連通する一対の 吸気ポート3および一対の排気ポート4が形成されたシリンダヘッド5と、各シ リンダ2内を往復動し、該シリンダヘッド5との間で各シリンダ2内に燃焼室6 を画成するピストン7とから大略構成されている。そして、該ピストン7は、燃 焼室6内で発生する燃焼圧を連接棒8を介してクランク軸(図示せず)から回転 出力として導出させるものである。
【0011】 9はシリンダヘッド5にブッシュ10を介してリフト可能に設けられ、各吸気 ポート3の先端側の弁座11に離,着座することによって、該各吸気ポート3を 燃焼室6に対して開,閉する一対の吸気弁(一個のみ図示)を示し、該各吸気弁 9は、ピストン7の吸気行程で開弁し、前記各吸気ポート3から燃焼室6内に向 けて燃料と吸入空気との混合気を吸込ませるものである。
【0012】 ここで、燃焼室6内に吸込まれた混合気は、ピストン7により圧縮され(圧縮 行程)、図示しない点火プラグで点火されることにより爆発、燃焼し、このとき に発生する燃焼圧でピストン7を下向きに押動して膨張行程を行なわせる。
【0013】 12はシリンダヘッド5にブッシュ13を介してリフト可能に設けられ、各排 気ポート4の先端側の弁座14に離,着座することによって、該各排気ポート4 を燃焼室6に対して開,閉する一対の排気弁(一個のみ図示)を示し、該各排気 弁12は、ピストン7の排気行程で開弁し、燃焼室6内で発生した燃焼ガスとし ての排気ガスを各排気ポート4から排気管(図示せず)に向けて排出させるもの である。ここで、該各排気ポート4内には、燃焼室6内で燃焼して400〜85 0℃程度の高温状態となった排気ガスが排出される。そして、前記排気管の途中 には、白金、パラジウム等の三元触媒からなる触媒装置(図示せず)が設けられ 、該触媒装置は、例えば350℃以上の温度を有する排気ガスが流入すると、そ の熱によって触媒反応が促進(活性化)されて排気ガス中の有害成分を酸化反応 等で除去するものである。
【0014】 15はシリンダヘッド5内に各排気ポート4を形成すべく、該シリンダヘッド 5に一体成型された排気ポートライナを示し、該排気ポートライナ15は、チタ ン酸アルミニウム等のセラミックス材料により、図2に示す如く略V字形状をな す筒状に形成され、その一端側は、各排気弁12等を介して燃料室6内と連通す る一対のポート部15A,15Aとなり、他端側は、該各ポート部15Aを合流 する合流部15Bとなっている。また、前記各ポート部15Aの先端側には、前 記各排気弁12が遊嵌される取付穴15C,15Cが形成されている。さらに、 該排気ポートライナ15の外面側には、図3に示す如く、凹溝15D,15D, …が格子状に多数形成され、該各凹溝15Dは、後述の理由によって、その幅寸 法S,Sが約1mm、深さ寸法hが約1mmとなるように形成されている。
【0015】 16は、図4に示す如く、排気ポートライナ15をシリンダヘッド5内に鋳ぐ み、該排気ポートライナ15の各凹溝15Dの上端側を覆うことにより、格子状 に形成された断熱空間としての空気層を示し、該空気層16は、前記排気ポート ライナ15内に燃焼室6からの排気ガスが流入したときに、この排気ガスの熱が シリンダヘッド5に熱伝導するのを防止するものである。
【0016】 次に、上述した排気ポートライナ15をシリンダヘッド5に鋳ぐるむ方法につ いて説明する。
【0017】 まず、内面側に方形状の穴部が多数形成された複数の型からなる割型(いずれ も図示せず)を用いた泥漿鋳込み成型によって、図2および図3に示す排気ポー トライナ15を成型する。そして、シリンダヘッド5をアルミダイキャストによ って鋳造するときに、該排気ポートライナ15をシリンダヘッド5の成型型内に ブッシュ10,13および弁座11,14等と共に位置決めし、加熱溶融状態の アルミニウム材料によって鋳ぐるむ。ここで、前記シリンダヘッド5を形成する アルミニウム材料は、その表面張力が溶融状態(750℃)で520dyn/c mと、常温の水銀(482.1dyn/cm)よりも大きい上に、チタン酸アル ミニウム等のセラミックス材料に対してヌレ性が低いから、小さな隙間(約3m m以下)に入り込みにくい。これにより、該排気ポートライナ15がシリンダヘ ッド5に鋳ぐるまれるときに、溶融状態のアルミニウム材料は、図4に示す如く 、前記各凹溝15Dに僅かに浸入して固化し、該各凹溝15Dとシリンダヘッド 5との境界部に格子状の空気層16を形成する。
【0018】 次に、このように形成された排気ポートライナ付きエンジンの作動について説 明する。
【0019】 まず、空気と燃料との混合気を吸気ポート3から吸気弁9を介して燃焼室6内 に吸込み、この混合気をピストン7で圧縮した後に、点火プラグによって点火し て燃焼(爆発)させ、このときの燃焼圧によりピストン7を下向きに押動し、連 接棒8を介してクランク軸から回転出力として導出させる。そして、燃焼室6内 の燃焼ガス(排気ガス)は、各排気弁12の開弁によって排気ポートライナ15 に向けて排出される。ここで、空気層16は、燃焼室6からの排気ガスが排気ポ ートライナ15内を流通すると、この排気ガスの熱がシリンダ5に熱伝導するの を防止し、排気ガスを高温状態で保持しつつ排気管側に排出させる。
【0020】 かくして、本実施例では、排気ポートライナ15の外面側に凹溝15Dを格子 状に多数設け、該排気ポートライナ15をシリンダヘッド5に鋳ぐるむことによ り、アルミニウム材料の表面張力が大きいことを利用して、前記各凹溝15Dと シリンダヘッド5との境界部に格子状の断熱空間としての空気層16を形成する 構成とした。この結果、空気層16を容易に形成することができ、排気ガスの温 度低下を効果的に防止できる上に、製造時の工程数および部品点数を削減して、 製造時の作業性等を大幅に向上することができる。
【0021】 また、排気ポートライナ15は、割型を用いた泥漿鋳込み成型によって単層化 して成型するようにしたから、該排気ポートライナ15に変形や割れ等が生じる のを確実に防止でき、形状不良の発生を防止して歩留りを大幅に向上することが できる。
【0022】 さらに、排気ポートライナ15をシリンダヘッド5内に鋳ぐるんだときに、該 シリンダヘッド5の素材となるアルミニウム材料が排気ポートライナ15の各凹 溝15D内に僅かに浸入するようにしたから、該排気ポートライナ15とシリン ダヘッド5との密着性を大幅に向上することができ、熱膨張等によるずれや剥離 等を防止して、信頼性や寿命を大幅に向上することができる。
【0023】 なお、前記実施例では、排気ポートライナ15は、略V字状(2つに分岐する タイプ)に形成するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、例えば分岐し ないタイプ、3つに分岐するタイプ等の他の形状に形成してもよい。
【0024】 また、前記実施例では、排気ポートライナ15の外面側には、各凹溝15Dを 格子状に設けるものとして述べたが、これに替えて、例えば各凹溝をそれぞれが 独立した方形状等の穴状に形成してもよく、あるいは、図5および図6に示す変 形例の如く、幅寸法S′および深さ寸法h′がそれぞれ1mm程度の長尺な角形 状の凹溝15D′,15D′,…を排気ポートライナ15′の外面側に形成する ようにしてもよい。
【0025】 さらに、前記実施例では、排気ポートライナ15の各凹溝15Dの幅寸法S, Sおよび深さ寸法hは、それぞれ1mm程度に形成するものとして述べたが、幅 寸法S,Sは、3mm程度よりも小さければ、これに限るものではない。また、 深さ寸法hについても、強度的に許される範囲であれば、1mm以上としてもよ い。
【0026】 さらにまた、前記実施例では、断熱空間として空気層16を例に挙げて説明し たが、真空空間で排気ポートライナ15をシリンダヘッド5内に鋳ぐるむことに より、断熱空間を真空層としてもよく、この場合には、熱伝導を最小限にして、 断熱性をより一層向上することができる。
【0027】
以上詳述した通り、本考案によれば、排気ポートライナ本体の外面側に多数の 凹溝を設ける構成としたから、排気ポートライナをシリンダヘッドで鋳ぐるむこ とにより、アルミニウム材料の表面張力を利用して、前記各凹溝とシリンダヘッ ドとの境界部に断熱空間を容易に形成することができ、製造時の工数や部品点数 を削減して、作業性等を向上することができる。また、排気ポートライナを単層 構造とすることができ、形状不良が生じるのを防止して、歩留りを向上すること ができる。さらに、アルミニウム材料を各凹溝に僅かに浸入させて、排気ポート ライナとシリンダヘッドとの密着性を向上することができ、熱膨張時等にずれや 剥離が生じるのを防止して、信頼性や寿命を向上できる。
【図1】本考案の実施例による排気ポートライナ付きエ
ンジンの要部を示す一部破断の正面図である。
ンジンの要部を示す一部破断の正面図である。
【図2】図1中のポートライナを拡大して示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2中の矢示A部を拡大して示す斜視図であ
る。
る。
【図4】図1中の矢示B部を拡大して示す縦断面図であ
る。
る。
【図5】本考案の変形例による排気ポートライナを示す
要部拡大斜視図である。
要部拡大斜視図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向断面図である。
2 シリンダ 3 吸気ポート 4 排気ポート 5 シリンダヘッド 6 燃焼室 7 ピストン 9 吸気弁 12 排気弁 15,15′ 排気ポートライナ 15D,15D′ 凹溝 16 空気層(断熱空間)
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ上に搭載され、
アルミダイキャストによって成型されることにより、該
シリンダ内と連通する吸気ポートと排気ポートとが形成
されたシリンダヘッドと、前記シリンダ内を往復動し、
該シリンダヘッドとの間に燃焼室を画成するピストン
と、前記シリンダヘッド内に設けられ、前記吸気ポート
を燃焼室に対して開,閉する吸気弁と、前記シリンダヘ
ッド内に設けられ、前記排気ポートを燃焼室に対して
開,閉することにより、該燃焼室からの排気ガスを排気
ポート内に向けて排出させる排気弁と、前記シリンダヘ
ッドの排気ポートを形成すべく該シリンダヘッド内に鋳
ぐるまれた排気ポートライナとからなる排気ポートライ
ナ付きエンジンにおいて、前記排気ポートライナの外面
側には、多数の凹溝を設け、該各凹溝とシリンダヘッド
との間の境界部に断熱空間を形成する構成としたことを
特徴とする排気ポートライナ付きエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9937991U JPH0542660U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 排気ポートライナ付きエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9937991U JPH0542660U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 排気ポートライナ付きエンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0542660U true JPH0542660U (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=14245893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9937991U Pending JPH0542660U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 排気ポートライナ付きエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0542660U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011104836A1 (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-01 | トヨタ自動車株式会社 | 中空鋳物の製造方法及び内燃機関のピストンの製造方法 |
| JP2014095345A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Isuzu Motors Ltd | 内燃機関 |
| JP2015007373A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-15 | トヨタ自動車株式会社 | シリンダヘッド |
| CN109184936A (zh) * | 2018-10-29 | 2019-01-11 | 天津中恒动力研究院有限公司 | 排气结构和发动机 |
-
1991
- 1991-11-06 JP JP9937991U patent/JPH0542660U/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011104836A1 (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-01 | トヨタ自動車株式会社 | 中空鋳物の製造方法及び内燃機関のピストンの製造方法 |
| CN102510781A (zh) * | 2010-02-25 | 2012-06-20 | 丰田自动车株式会社 | 中空铸件的制造方法和内燃机活塞的制造方法 |
| JP5267577B2 (ja) * | 2010-02-25 | 2013-08-21 | トヨタ自動車株式会社 | 中空鋳物の製造方法及び内燃機関のピストンの製造方法 |
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